JPH1116390A - 半導体メモリ - Google Patents

半導体メモリ

Info

Publication number
JPH1116390A
JPH1116390A JP10119627A JP11962798A JPH1116390A JP H1116390 A JPH1116390 A JP H1116390A JP 10119627 A JP10119627 A JP 10119627A JP 11962798 A JP11962798 A JP 11962798A JP H1116390 A JPH1116390 A JP H1116390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory cell
solution
rescue
row
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10119627A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Osawa
隆 大沢
Hiroshi Maejima
洋 前嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10119627A priority Critical patent/JPH1116390A/ja
Publication of JPH1116390A publication Critical patent/JPH1116390A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良ビット救済(テスト、救済解作成、置き
換え)を高速に行う。 【解決手段】 メモリセルアレイ(救済単位)について
機能テストを行い、不良ビットが発見されるごとに、こ
の機能テストと並列して救済解の作成を実行する。救済
解の作成に際しては、いわゆる“木”構造のテンプレ−
トを採用する。“木”構造は、所定のル−ルに従って作
成され、不良ビットが発見される度に変化する。救済解
の数は、最大で、NRS+NCS NRS個となる。但し、NR
Sは、スペアロウの本数であり、NCSは、スペアカラ
ムの本数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリにお
けるリダンダンシイ技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリの製造に際し、一般に、各
工程の途中においてはパ−ティクル(ゴミ、塵などの不
純物)がシリコンデバイス内に混入し易く、また、熱工
程においてはシリコン結晶にストレスが生じることによ
り欠陥が発生し易い。
【0003】このようなパ−ティクルの混入や欠陥の発
生は、半導体メモリのメモリセルの不良の原因となる。
【0004】メモリセルの不良には、メモリセルアレイ
の所定の1つのメモリセルが不良となる単ビット不良、
メモリセルアレイの1つのロウ又は1つのカラム内に属
する複数のメモリセルが不良となるライン不良、メモリ
セルアレイの所定の領域内の複数のメモリセルが不良と
なるエリア不良などが存在する。
【0005】従来、メモリセルの不良に対しては、不良
メモリセルを救済することにより正常な半導体メモリと
して機能させるリダンダンシイ技術が適用されている。
【0006】リダンダンシイ技術は、DRAM(ダイナ
ミック型ランダムアクセスメモリ)を始めとする半導体
メモリによく用いられており、不良メモリセルを予備的
に設けられたリダンダンシイメモリセルに置き換えるこ
とにより、全てのビットデ−タを正確に保持する技術で
ある。DRAMを例にとると、リダンダンシ技術は、2
56キロビット世代から採用されている。
【0007】リダンダンシイ技術は、不良メモリセルを
リダンダンシイメモリセルに置き換えるものであるか
ら、リダンダンシイメモリセルの数が多ければ多い程、
正常な半導体メモリを多く得ることができるようにな
り、製造歩留りが向上することになる。
【0008】一方、DRAMにおいては、256キロビ
ットから、1メガ、4メガ、16メガ、64メガ、25
6メガ、1ギガビットへと世代が進み、メモリセルのサ
イズが縮小されてくると、今まで問題とならなかったよ
うな微細なパ−ティクルや、シリコン結晶の表面におけ
るメモリセルの密度が高くなることに起因するシリコン
結晶のストレスの増加などによって、メモリセルに不良
が発生する確率が高くなる。
【0009】このようなDRAMの世代の進行に伴う不
良メモリセルの発生は、パ−ティクルを減らす清浄化技
術や、シリコン結晶のストレスを緩和するプロセスの開
発などにより減少させることができる。
【0010】しかし、清浄化技術や新プロセスの開発の
みでは、不良メモリセルの発生防止には限界がある。
【0011】そこで重要となるのがリダンダンシイ技術
である。リダンダンシイ技術により不良メモリセルを救
済する場合、救済効率を上げる一般的な方法は、救済の
単位となるスペアロウとスペアカラムの本数を増やすこ
とである。
【0012】ここに、スペアロウとは、メモリセルアレ
イのロウ方向に伸びる予備のリダンダンシイメモリセル
から構成されるロウのことであり、スペアカラムとは、
メモリセルアレイのカラム方向に伸びる予備のリダンダ
ンシイメモリセルから構成されるカラムのことである。
【0013】1メガビットの世代では、256キロビッ
ト当り、1本のスペアロウと1本のスペアカラムを設け
ており(合計、スペアロウ4本、スペアカラム4本)、
また、64メガビットの世代では、1メガビット当り、
8本のスペアロウと4本のスペアカラムを設けている
(合計、スペアロウ512本、スペアカラム256
本)。
【0014】このように、DRAMの世代が進行するに
つれて、救済効率を向上させるためにスペアライン(ス
ペアロウ、スペアカラム)の本数が増大する。
【0015】しかし、スペアラインの本数の増加は、リ
ダンダンシイ技術における不良メモリセルの救済可否の
判断を困難かつ長時間化させる。
【0016】現在の救済可否の判断は、メモリテスタに
よって機能テストを行い、この機能テストにより得られ
る不良メモリセル(不良ビット)の情報に基づいて、所
定のアルゴリズムを用いて行われる。
【0017】テスタは、救済可否の判断に用いるアルゴ
リズムを記憶しており、CPUの制御の下、このアルゴ
リズムを起動させる。救済可否の判断の結果、半導体メ
モリに内蔵されているスペアラインにより全ての不良メ
モリセルの救済が可能であると判断すると、不良メモリ
セルをスペアラインのリダンダンシイメモリセルに置き
換える処置が施される。
【0018】また、救済可否の判断の結果、半導体メモ
リに内蔵されているスペアラインにより全ての不良メモ
リセルが救済できないと判断すると、この半導体メモリ
は、不良品と判断される。
【0019】救済の単位となるスペアラインの本数が少
ない場合、救済のためのアルゴリズムは単純となり、判
断の時間も短くなるが、救済の単位となるスペアライン
の本数が増加すればする程、救済のためのアルゴリズム
は複雑となり、判断の時間も長くなる。
【0020】なお、近年のテスタには、ファンクション
テスト用のCPUとリダンダンシイ解析用のCPUをそ
れぞれ保有し、両機能を同時に動作させて並列処理を行
うものがある。但し、リダンダンシイ解析を行う不良発
生情報は、現在行っているファンクションテストの一つ
前(時間的)のファンクションテストによって得られた
結果であり、テストと解析を同時かつ並列的に行ってい
る訳ではない。
【0021】従って、救済のためのアルゴリズムが複雑
になるにつれて、リダンダンシイ解析の時間がファンク
ションテストの時間よりも大幅に長くなってしまい、こ
のためにテスト時間が律速される可能性がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このように、リダンダ
ンダンシイ技術により不良メモリセルを救済する半導体
メモリにおいては、半導体メモリの容量が増大するにつ
れて、救済の単位となるスペアラインの本数が増大す
る。また、スペアラインの本数が増大すると、救済可否
の判断を行うアルゴリズムが複雑になるため、計算時間
は長くなり、実用的なテスト時間を越えてしまう。
【0023】本発明は、上記欠点を解決すべくなされた
もので、その目的は、リダンダンダンシイ技術により不
良メモリセルを救済する半導体メモリにおいて、救済可
否の判断のための新規なアルゴリズムを開発することに
より、リダンダンシイのための時間を短縮し、メモリセ
ルのテスト時間(リダンダンシイを含む)を実用的なも
のとすることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
(A−1) 上記目的を達成するため、本発明の半導体
メモリは、通常のメモリセルアレイと、前記通常のメモ
リセルアレイに予備的に設けられるリダンダンシイメモ
リセルアレイと、少なくとも1つの救済解に基づいて、
前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラムを前記リ
ダンダンシイメモリセルアレイのロウ又はカラムに置き
換えるリダンダンシイ手段とを有し、前記通常のメモリ
セルアレイを構成する複数のメモリセルを順次テストす
るテスト手段が不良メモリセルを発見する度に、前記テ
スト手段による前記複数のメモリセルのテストに並列し
て、前記不良メモリセルを救済するための前記少なくと
も1つの救済解を作成する救済解作成手段を備える。
【0025】前記半導体メモリは、半導体チップに形成
され、前記テスト手段は、前記半導体チップに内蔵され
ている。
【0026】前記少なくとも1つの救済解は、前記不良
メモリセルを救済できる全ての救済解である。
【0027】前記少なくとも1つの救済解の数は、最大
で、NRS+NCS NRS(NRS+NCSからNRSをとる
組み合わせ)個となる(但し、NRSは、スペアロウの
本数、NCSは、スペアカラムの本数)。
【0028】前記救済解作成手段は、NRS+NCS NRS
のブロックを有し、前記不良メモリセルが発見される度
に各ブロックについて1つの救済解が作成及び保持さ
れ、かつ、各ブロックには、前記1つの救済解が有効か
否かを表す有効ビットが保持される。
【0029】前記1つの救済解は、前記不良メモリセル
を含むロウを選択するロウアドレス又は前記不良メモリ
セルを含むカラムを選択するカラムアドレスの配列から
構成され、各ブロック内の前記ロウアドレス又は前記カ
ラムアドレスの配列は、互いに異なっている。
【0030】前記1つの救済解は、同じロウアドレス又
は同じカラムアドレスを含んでいない。
【0031】本発明の半導体メモリは、さらに、前記少
なくとも1つの救済解を、シリアルに、前記半導体メモ
リが形成されるチップの外部に出力するための出力制御
手段を備える。
【0032】前記テスト手段が複数のテストを行う場合
に、前記出力制御手段は、各テストを終えるごとに、前
記少なくとも1つの救済解を出力する。また、前記テス
ト手段が複数のテストを行う場合に、前記出力制御手段
は、全てのテストを終えた後に、各テストごとに、前記
少なくとも1つの救済解を出力してもよい。
【0033】前記救済解作成手段は、前記少なくとも1
つの救済解が有効であるか否かを表す有効ビットを作成
する。
【0034】本発明の半導体メモリは、さらに、前記少
なくとも1つの救済解及び前記有効ビットを、シリアル
に、前記半導体メモリが形成されるチップの外部に出力
するための出力制御手段を備える。
【0035】前記テスト手段が複数のテストを行う場合
に、前記出力制御手段は、各テストを終えるごとに、前
記少なくとも1つの救済解及び前記有効ビットを出力す
る。また、前記テスト手段が複数のテストを行う場合
に、前記出力制御手段は、全てのテストを終えた後に、
各テストごとに、前記少なくとも1つの救済解及び前記
有効ビットを出力してもよい。
【0036】(A−2) 本発明の半導体メモリテスト
システムは、上述の半導体メモリと、前記半導体メモリ
にロウアドレスデ−タ、カラムアドレスデ−タ及びテス
トデ−タを供給し、前記半導体メモリから前記少なくと
も1つの救済解を受け取るテスタとを備えている。
【0037】前記テスタは、前記少なくとも1つの救済
解のうち最も効率的に前記不良メモリセルを救済できる
1つの救済解を選択する。
【0038】本発明の半導体メモリテストシステムは、
上述の半導体メモリと、前記半導体メモリから前記少な
くとも1つの救済解を受け取るテスタとを備え、前記半
導体メモリの前記テスト手段は、前記テスタの制御信号
を受けると、ロウアドレスデ−タ、カラムアドレスデ−
タ及びテストデ−タを生成する。
【0039】前記テスタは、前記少なくとも1つの救済
解のうち最も効率的に前記不良メモリセルを救済できる
1つの救済解を選択する。
【0040】(B−1) 本発明の半導体メモリは、複
数の救済単位から構成される通常のメモリセルアレイ
と、前記通常のメモリセルアレイの各救済単位に予備的
に設けられるリダンダンシイメモリセルアレイと、各救
済単位ごとに求められる少なくとも1つの救済解に基づ
いて、各救済単位のロウ又はカラムを前記リダンダンシ
イメモリセルアレイのロウ又はカラムに置き換えるリダ
ンダンシイ手段とを有し、各救済単位ごとに、各救済単
位内の複数のメモリセルを順次テストするテスト手段が
不良メモリセルを発見する度に、前記テスト手段による
前記複数のメモリセルのテストに並列して、前記不良メ
モリセルを救済するための前記少なくとも1つの救済解
を作成する救済解作成手段を備える。
【0041】前記半導体メモリは、半導体チップに形成
され、前記テスト手段は、前記半導体チップに内蔵され
ている。
【0042】前記少なくとも1つの救済解は、前記不良
メモリセルを救済できる全ての救済解である。
【0043】前記少なくとも1つの救済解の数は、最大
で、NRS+NCS NRS(NRS+NCSからNRSをとる
組み合わせ)個となる(但し、NRSは、前記救済単位
内のスペアロウの本数、NCSは、前記救済単位内のス
ペアカラムの本数)。
【0044】前記救済解作成手段は、NRS+NCS NRS
のブロックを有し、前記不良メモリセルが発見される度
に各ブロックについて1つの救済解が作成及び保持さ
れ、かつ、各ブロックには、前記1つの救済解が有効か
否かを表す有効ビットが保持される。
【0045】前記1つの救済解は、前記不良メモリセル
を含むロウを選択するロウアドレス又は前記不良メモリ
セルを含むカラムを選択するカラムアドレスの配列から
構成され、各ブロック内の前記ロウアドレス又は前記カ
ラムアドレスの配列は、互いに異なっている。
【0046】前記1つの救済解は、同じロウアドレス又
は同じカラムアドレスを含んでいない。
【0047】本発明の半導体メモリは、さらに、前記通
常のメモリセルアレイの各救済単位に設けられ、前記少
なくとも1つの救済解を、シリアルに、前記半導体メモ
リが形成されるチップの外部に出力するための出力制御
手段を備える。
【0048】前記テスト手段が複数のテストを行う場合
に、前記出力制御手段は、各テストを終えるごとに、前
記少なくとも1つの救済解を出力する。また、前記テス
ト手段が複数のテストを行う場合に、前記出力制御手段
は、全てのテストを終えた後に、各テストごとに、前記
少なくとも1つの救済解を出力してもよい。
【0049】前記救済解作成手段は、前記少なくとも1
つの救済解が有効であるか否かを表す有効ビットを作成
する。
【0050】本発明の半導体メモリは、前記通常のメモ
リセルアレイの各救済単位に設けられ、前記少なくとも
1つの救済解及び前記有効ビットを、シリアルに、前記
半導体メモリが形成されるチップの外部に出力するため
の出力制御手段を備える。
【0051】前記テスト手段が複数のテストを行う場合
に、前記出力制御手段は、各テストを終えるごとに、前
記少なくとも1つの救済解及び前記有効ビットを出力す
る。また、前記テスト手段が複数のテストを行う場合
に、前記出力制御手段は、全てのテストを終えた後に、
各テストごとに、前記少なくとも1つの救済解及び前記
有効ビットを出力してもよい。
【0052】(B−2) 本発明の半導体メモリテスト
システムは、上述の半導体メモリと、前記半導体メモリ
にロウアドレスデ−タ、カラムアドレスデ−タ及びテス
トデ−タを供給し、前記半導体メモリから前記少なくと
も1つの救済解を受け取るテスタとを備えている。
【0053】前記テスタは、前記少なくとも1つの救済
解のうち最も効率的に前記不良メモリセルを救済できる
1つの救済解を選択する。
【0054】本発明の半導体メモリテストシステムは、
上述の半導体メモリと、前記半導体メモリから前記少な
くとも1つの救済解を受け取るテスタとを備え、前記半
導体メモリの前記テスト手段は、前記テスタの制御信号
を受けると、ロウアドレスデ−タ、カラムアドレスデ−
タ及びテストデ−タを生成する。
【0055】前記テスタは、前記少なくとも1つの救済
解のうち最も効率的に前記不良メモリセルを救済できる
1つの救済解を選択する。
【0056】(C) 本発明の半導体メモリは、通常の
メモリセルアレイと、前記通常のメモリセルアレイに予
備的に設けられるリダンダンシイメモリセルアレイとを
有し、前記通常のメモリセルアレイを構成する複数のメ
モリセルの各々を順次テストするテスト手段と、前記テ
スト手段が不良メモリセルを発見する度に、前記テスト
手段による前記複数のメモリセルのテストに並列して、
前記不良メモリセルを救済するための少なくとも1つの
救済解を作成する救済解作成手段と、前記少なくとも1
つの救済解に基づいて、電気的に、前記通常のメモリセ
ルアレイのロウ又はカラムを前記リダンダンシイメモリ
セルアレイのロウ又はカラムに置き換えるリダンダンシ
イ手段とを備える。
【0057】(D) 本発明の半導体メモリは、通常の
メモリセルアレイ、前記通常のメモリセルアレイに予備
的に設けられるリダンダンシイメモリセルアレイ、及
び、少なくとも1つの救済解に基づいて、前記通常のメ
モリセルアレイのロウ又はカラムを前記リダンダンシイ
メモリセルアレイのロウ又はカラムに置き換えるリダン
ダンシイ手段をそれぞれ有する半導体メモリと、前記通
常のメモリセルアレイを構成する複数のメモリセルの各
々を順次テストするテスト手段、及び、前記テスト手段
が不良メモリセルを発見する度に、前記テスト手段によ
る前記複数のメモリセルのテストに並列して、前記不良
メモリセルを救済するための前記少なくとも1つの救済
解を作成する救済解作成手段を有するテスト装置手段と
を備える。
【0058】(E) 本発明のメモリセルの救済方法
は、通常のメモリセルアレイを構成する複数のメモリセ
ルの各々を順次テストすると共に、不良メモリセルを発
見する度に、前記複数のメモリセルのテストに並列し
て、前記不良メモリセルを救済するための少なくとも1
つの救済解を作成する、というものである。
【0059】前記少なくとも1つの救済解に基づき、前
記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラムをリダンダ
ンシイメモリセルアレイのロウ又はカラムに置き換え
る。
【0060】前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカ
ラムは、ヒュ−ズの切断又は電気的手段によって、前記
リダンダンシイメモリセルアレイのロウ又はカラムに置
き換えられる。
【0061】前記少なくとも1つの救済解は、前記不良
メモリセルを救済できる全ての救済解である。
【0062】前記少なくとも1つの救済解の数は、最大
で、NRS+NCS NRS(NRS+NCSからNRSをとる
組み合わせ)個となる(但し、NRSは、スペアロウの
本数、NCSは、スペアカラムの本数)。
【0063】前記少なくとも1つの救済解は、前記不良
メモリセルを含むロウを選択するロウアドレス又は前記
不良メモリセルを含むカラムを選択するカラムアドレス
の配列から構成されている。
【0064】前記少なくとも1つの救済解は、同じロウ
アドレス又は同じカラムアドレスを含んでいない。
【0065】前記少なくとも1つの救済解のうち最も効
率的に前記不良メモリセルを救済できる1つの救済解を
選択し、その1つの救済解に基づいて、前記通常のメモ
リセルアレイのロウ又はカラムをリダンダンシイメモリ
セルアレイのロウ又はカラムに置き換える。
【0066】(F) 本発明の救済解の作成方法は、ロ
ウアドレス又はカラムアドレスの配列により救済解を構
成し、前記救済解のロウアドレス又はカラムアドレスに
より選択される通常のメモリセルアレイのロウ又はカラ
ムをリダンダンシイメモリセルアレイのロウ又はカラム
に置き換える場合に、不良メモリセルのロウアドレス又
はカラムアドレスが、前記救済解のロウアドレス又はカ
ラムアドレスと一致しないときのみ、前記不良メモリセ
ルのロウアドレス又はカラムアドレスを前記救済解に追
加する、というものである。
【0067】前記不良メモリセルのロウアドレス又はカ
ラムアドレスが、前記救済解のロウアドレス又はカラム
アドレスと一致するときは、前記不良メモリセルのロウ
アドレス又はカラムアドレスを前記救済解に追加しな
い。
【0068】前記リダンダンシイメモリセルアレイがN
RS本のスペアロウを有する場合に、前記救済解が既に
NRS個のロウアドレスを含んでいるときは、前記不良
メモリセルのロウアドレスが前記救済解のロウアドレス
と一致しなくても、前記不良メモリセルのロウアドレス
を前記救済解に追加しない。
【0069】前記リダンダンシイメモリセルアレイがN
CS本のスペアカラムを有する場合に、前記救済解が既
にNCS個のカラムアドレスを含んでいるときは、前記
不良メモリセルのカラムアドレスが前記救済解のカラム
アドレスと一致しなくても、前記不良メモリセルのカラ
ムアドレスを前記救済解に追加しない。
【0070】前記リダンダンシイメモリセルアレイが、
NRS本のスペアロウ、NCS本のスペアカラムから構
成される場合に、前記救済解が、既に、NRS個のロウ
アドレス及びNCS個のカラムアドレスを含んでおり、
かつ、前記不良メモリセルのロウアドレス又はカラムア
ドレスが前記救済解のロウアドレス又はカラムアドレス
と一致しないときは、前記救済解を無効とする。
【0071】(G) 本発明の記録媒体は、通常のメモ
リセルアレイを構成する複数のメモリセルの各々を順次
テストすると共に、不良メモリセルを発見する度に、前
記複数のメモリセルのテストに並列して、前記不良メモ
リセルを救済するための少なくとも1つの救済解を作成
するプログラムを備える。
【0072】前記少なくとも1つの救済解に基づいて、
前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラムをリダン
ダンシイメモリセルアレイのロウ又はカラムに置き換え
るプログラムをさらに備える。
【0073】前記少なくとも1つの救済解が、前記不良
メモリセルを救済できる全ての救済解であるようなプロ
グラムを備える。
【0074】前記少なくとも1つの救済解の数が、最大
で、NRS+NCS NRS(NRS+NCSからNRSをとる
組み合わせ)個となる(但し、NRSは、スペアロウの
本数、NCSは、スペアカラムの本数)ようなプログラ
ムを備える。
【0075】前記少なくとも1つの救済解が、前記不良
メモリセルを含むロウを選択するロウアドレス又は前記
不良メモリセルを含むカラムを選択するカラムアドレス
の配列から構成されるようなプログラムを備える。
【0076】前記少なくとも1つの救済解が、同じロウ
アドレス又は同じカラムアドレスを含まないようなプロ
グラムを有する。
【0077】前記少なくとも1つの救済解のうち最も効
率的に前記不良メモリセルを救済できる1つの救済解を
選択し、その1つの救済解に基づいて、前記通常のメモ
リセルアレイのロウ又はカラムをリダンダンシイメモリ
セルアレイのロウ又はカラムに置き換えるようなプログ
ラムを備える。
【0078】本発明の記録媒体は、ロウアドレス又はカ
ラムアドレスの配列により救済解を構成し、前記救済解
のロウアドレス又はカラムアドレスにより選択される通
常のメモリセルアレイのロウ又はカラムをリダンダンシ
イメモリセルアレイのロウ又はカラムに置き換える場合
に、不良メモリセルのロウアドレス又はカラムアドレス
が、前記救済解のロウアドレス又はカラムアドレスと一
致しないときのみ、前記不良メモリセルのロウアドレス
又はカラムアドレスを前記救済解に追加するようなプロ
グラムを備える。
【0079】前記不良メモリセルのロウアドレス又はカ
ラムアドレスが、前記救済解のロウアドレス又はカラム
アドレスと一致するとき、前記不良メモリセルのロウア
ドレス又はカラムアドレスを前記救済解に追加しないよ
うなプログラムを備える。
【0080】前記リダンダンシイメモリセルアレイがN
RS本のスペアロウを有する場合に、前記救済解が既に
NRS個のロウアドレスを含んでいるとき、前記不良メ
モリセルのロウアドレスが前記救済解のロウアドレスと
一致しなくても、前記不良メモリセルのロウアドレスを
前記救済解に追加しないようなプログラムを備える。
【0081】前記リダンダンシイメモリセルアレイがN
CS本のスペアカラムを有する場合に、前記救済解が既
にNCS個のカラムアドレスを含んでいるときは、前記
不良メモリセルのカラムアドレスが前記救済解のカラム
アドレスと一致しなくても、前記不良メモリセルのカラ
ムアドレスを前記救済解に追加しないようなプログラム
を備える。
【0082】前記リダンダンシイメモリセルアレイが、
NRS本のスペアロウ、NCS本のスペアカラムから構
成される場合に、前記救済解が、既に、NRS個のロウ
アドレス及びNCS個のカラムアドレスを含んでおり、
かつ、前記不良メモリセルのロウアドレス又はカラムア
ドレスが前記救済解のロウアドレス又はカラムアドレス
と一致しないときは、前記救済解を無効とするようなプ
ログラムを備える。
【0083】(H) 本発明の半導体メモリは、通常の
メモリセルアレイと、前記通常のメモリセルアレイに予
備的に設けられるリダンダンシイメモリセルアレイと、
少なくとも1つの救済解に基づいて、前記通常のメモリ
セルアレイのロウ又はカラムを前記リダンダンシイメモ
リセルアレイのロウ又はカラムに置き換えるリダンダン
シイ手段とを有する半導体メモリにおいて、前記通常の
メモリセルアレイを構成する複数のメモリセルを順次テ
ストするテスト手段が不良メモリセルを発見する度に、
前記テスト手段による前記複数のメモリセルのテストに
並列して、前記不良メモリセルを救済するための前記少
なくとも1つの救済解を作成する救済解作成手段を備
え、前記少なくとも1つの救済解は、前記テスト中に前
記救済解作成手段内の記憶素子に記憶され、前記リダン
ダンシイ手段は、前記記憶素子に記憶された前記少なく
とも1つの救済解に基づいて、前記通常のメモリセルア
レイのロウ又はカラムを前記リダンダンシイメモリセル
アレイのロウ又はカラムに置き換える。
【0084】前記記憶素子は、読み出し、書き込み及び
消去が可能な不揮発性半導体メモリから構成される。前
記救済解作成手段は、前記少なくとも1つの救済解が複
数の有効な救済解からなる場合に、前記複数の有効な救
済解のうち最適な一つの救済解を選択し、前記リダンダ
ンシイ手段は、その一つの救済解に基づいて、前記通常
のメモリセルアレイのロウ又はカラムを前記リダンダン
シイメモリセルアレイのロウ又はカラムに置き換える。
【0085】前記半導体メモリは、半導体チップに形成
され、前記テスト手段は、アドレス発生器、デ−タ発生
器及びデ−タ比較器を備え、前記半導体チップに内蔵さ
れている。
【0086】本発明のメモリセルの救済方法は、通常の
メモリセルアレイを構成する複数のメモリセルの各々を
順次テストすると共に、不良メモリセルを発見する度
に、前記複数のメモリセルのテストに並列して、前記不
良メモリセルを救済するための少なくとも1つの救済解
を作成し、前記テスト中に前記少なくとも1つの救済解
を記憶素子に記憶し、前記テスト終了後に前記記憶素子
に記憶された前記少なくとも1つの救済解に基づいて、
前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラムをリダン
ダンシイメモリセルアレイのロウ又はカラムに置き換え
る、というものである。
【0087】本発明の記録媒体は、通常のメモリセルア
レイを構成する複数のメモリセルの各々を順次テストす
ると共に、不良メモリセルを発見する度に、前記複数の
メモリセルのテストに並列して、前記不良メモリセルを
救済するための少なくとも1つの救済解を作成し、前記
テスト中に前記少なくとも1つの救済解を記憶素子に記
憶し、前記テスト終了後に前記記憶素子に記憶された前
記少なくとも1つの救済解に基づいて、前記通常のメモ
リセルアレイのロウ又はカラムをリダンダンシイメモリ
セルアレイのロウ又はカラムに置き換えるプログラムを
備える。
【0088】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の半導体メモリについて詳細に説明する。
【0089】A. 本発明の半導体メモリの概要 本発明の半導体メモリは、当該半導体メモリが形成され
るメモリチップに、リダンダンシイのためにメモリセル
の救済可否の判断を実行する回路を内蔵する(即ち、オ
ンチップ構成とする)ことを前提とする。
【0090】つまり、本発明の半導体メモリは、テスタ
のCPUの制御の下でメモリセルの救済可否の判断を実
行するのではなく、メモリチップ内に専用に設けられた
回路(ハ−ド)を使用して、メモリセルの救済可否の判
断を高速に行なう技術を提供するものである。
【0091】但し、メモリ容量が増大し、救済単位とな
るスペアラインの本数が非常に多くなる場合には、救済
可否の判断を実行する回路を専用チップに独自に形成
し、この専用チップをテスタに設け、テスタの制御の下
でメモリセルの救済可否の判断を実行するのがよいこと
もあるので、本発明の半導体メモリでは、このような場
合も考慮する。
【0092】また、本発明の半導体メモリは、半導体メ
モリの機能テストとメモリセルの救済可否の判断を並列
処理できるような回路(ハ−ド)を提供することを前提
とする。
【0093】つまり、アドレスデ−タを半導体メモリに
順次与えてメモリデ−タを順次読み出し、このメモリデ
−タを期待値と比較し、メモリセルの良、不良をテスト
すると同時に、このテスト結果に基づいて、所定のアル
ゴリズムにより救済解を同一サイクルで作成する。よっ
て、各メモリセルの良、不良を示すテスト結果が増える
に従い、救済解も順次変化し、しかも、テスト終了時に
は、同時に最終的な救済解の作成も終了している。
【0094】従来は、図1に示すように、全てのメモリ
セル(ビット)をテストした後、そのテスト結果(不良
ビットの配置)に基づいて、救済可否の判断を行なって
いた(一括救済アルゴリズム)のに対し、本発明は、図
2に示すように、テスト中に不良のメモリセル(ビッ
ト)が発見される度に、このテストと並行して、逐次、
救済解を作成して行く(逐次救済アルゴリズム)もので
ある。
【0095】また、本発明の半導体メモリにおいては、
不良メモリセル(ビット)に対して、可能な全ての救済
解を列挙するアルゴリズムを採用する。
【0096】この救済アルゴリズムを機能テストに並行
して行うことにより、全てのメモリセル(ビット)のテ
ストが終了した時点において、救済可否の判断結果をメ
モリチップの外部に取り出すことで、そのメモリチップ
(半導体メモリ)が良品であるか、又は不良品であるか
を判断できる。
【0097】メモリチップが良品である場合には、特別
な読み出しモ−ドを実行し、リダンダンシイ情報をメモ
リチップの外部に読み出す。そして、このリダンダンシ
イ情報(救済解)に基づいて、ヒュ−ズ素子の切断を行
う。
【0098】本発明の半導体メモリの場合、救済解は、
逐次、メモリチップ内にスタックされるため、複数の機
能テストを経た後に、リダンダンシイ情報を得ることも
可能である。
【0099】従って、本発明は、マ−ジンテストや数多
くの機能テストを必要とするような半導体メモリから良
品を選別する際に適する。
【0100】また、本発明は、複数の機能テストを行う
場合において、それぞれの機能テスト後に、その機能テ
ストに基づくリンダンシイ情報をモニタしておくことが
可能であるため、不良解析や、テスト時間の短縮に貢献
できる。
【0101】なお、以上のようなハ−ド構成をメモリチ
ップとは別に専用チップに形成し、この専用チップをテ
スタに組み込んでも、メモリチップ内のメモリセルの救
済可否の判断を高速に行うことができる。
【0102】B. 次に、本発明の半導体メモリに適用
される救済解の作成のためのアルゴリズムと、そのアル
ゴリズムを実行するための回路について説明する。
【0103】a. 救済解の作成のためのアルゴリズム 本発明では、上述のように、不良メモリセル(ビット)
に対して、可能な全ての救済解を列挙するアルゴリズム
を採用する。このアルゴリズムを理解することは、実際
に、このアルゴリズムをハ−ド化したときに、メモリ容
量やデ−タレ−トを設定する際の基本となる。
【0104】一般に、単数あるいは複数個の不良ビット
(1ビットデ−タを記憶するメモリセルの不良)に対し
て、その不良ビットをスペアラインのリダンダンシイメ
モリセルに置き換える際の置き換え方(以下、救済解と
呼ぶ)は、一つに定まるとは限らない。
【0105】例えば、単ビット不良に対しては、不良メ
モリセルを、スペアロウのリダンダンシイメモリセルに
置き換える場合と、スペアカラムのリダンダンシイメモ
リセルに置き換える場合の二通りの救済解が存在する。
【0106】以下では、全ての不良ビットに対して、可
能な全ての救済解を列挙するアルゴリズムについて考え
る。
【0107】このアルゴリズムを実行し、もし、救済解
が存在しなければ、それは、全ての不良メモリセル(ビ
ット)が救済できないことを意味するため、そのメモリ
チップは、不良品であると判断する。
【0108】もし、救済解が一つ以上存在するならば、
それは、全ての不良メモリセル(ビット)が救済できる
ことを意味する。救済解が一つの場合は、その救済解に
より不良メモリセルをリダンダンシイメモリセルに置き
換えればよいが、救済解が複数の場合は、そのうちの一
つの救済解(通常は、スペアラインの使用本数、又はヒ
ュ−ズブロウ(切断)の回数が最も少なくなる救済解)
を選択する。
【0109】全ての救済解は、いわゆる“木”構造によ
り列挙する。
【0110】図3は、メモリセルアレイ内の不良ビット
の位置を示し、図4は、図3のような単ビット不良が存
在する場合における四通りの救済解を“木”構造により
表したものである。
【0111】いま、2つの単ビット不良が存在し、その
不良ビットが位置するアドレスを、それぞれ(R0,C
0)、(R1,C1)と仮定すると、以下の四通りの救
済解を得ることができる。但し、Rxは、ロウアドレ
ス、Cyは、カラムアドレスを表しており、x,yは、
ロウアドレス、カラムアドレスの仮想的な通し番号を示
している。また、スペアロウ及びスペアカラムの本数
は、それぞれ2本以上存在するものとする。
【0112】・ 2本のスペアロウによる救済 この救済解は、R0,R1により選択される各ロウに属
するメモリセル群を、各スペアロウのリダンダンシイメ
モリセル群に置き換えるものである。
【0113】・ 2本のスペアカラムによる救済 この救済解は、C0,C1により選択される各カラムに
属するメモリセル群を、各スペアカラムのリダンダンシ
イメモリセル群に置き換えるものである。
【0114】・ スペアロウ及びスペアカラムによる救
済 この救済解は、R0により選択されるロウに属するメモ
リセル群を、スペアロウのリダンダンシイメモリセル群
に置き換え、C1により選択されるカラムに属するメモ
リセル群を、スペアカラムのリダンダンシイメモリセル
群に置き換えるものである。
【0115】・ スペアカラム及びスペアロウによる救
済 この救済解は、C0により選択されるカラムに属するメ
モリセル群を、スペアカラムのリダンダンシイメモリセ
ル群に置き換え、R1により選択されるロウに属するメ
モリセル群を、スペアロウのリダンダンシイメモリセル
群に置き換えるものである。
【0116】b. “木”構造と救済解の表記の関係 ル−ル1: “木”構造の各節は、不良ビット(メモリ
セル)のロウアドレス又はカラムアドレスを表す。
【0117】ル−ル2: “木”構造の各パスがそれぞ
れ救済解を表し、各パスにおけるそれぞれの節が示すア
ドレスが不良ビットのアドレスとなる。
【0118】ここで、“木”構造の節が表すアドレスが
ロウアドレスならば不良ビットをスペアロウのリダンダ
ンシイメモリセルに置き換え、“木”構造の節が表すア
ドレスがカラムアドレスならば不良ビットをスペアカラ
ムのリダンダンシイメモリセルに置き換える。
【0119】c. “木”構造を作成する際の規則 ル−ル3: “木”構造の節には、最大、2本の枝をつ
けられる。
【0120】“木”構造は、新しい不良ビットが発見さ
れる度に変化する。“木”構造の変化は、その直前の
“木”構造に対して以下の条件に従う。
【0121】ル−ル4: 新しく発見された不良ビット
のアドレス(ロウアドレス、カラムアドレス)と、既に
発見されている不良ビットのアドレス(“木”構造の各
節)とを、“木”構造の各パス(枝)ごとに比較する。
【0122】“木”構造の各パス(枝)において、新し
く発見された不良ビットのアドレス(ロウアドレス、カ
ラムアドレスの双方)が各パスの節に存在しない場合に
は、各パスの最先端の節にさらに2本の枝をつけ、各枝
の先端(新たな先端となる)にそれぞれ不良ビットのロ
ウアドレス、カラムアドレスを表す節(葉)を新たに付
け加える。
【0123】この時、“木”構造のパスの数は、1本だ
け増えることになるが、例えば、スペアロウを全て使い
切っている場合には、パス(枝)の最先端の節には1本
の枝のみをつけ、当該枝の先端に不良ビットのカラムア
ドレスを表す節を新たに付け、同様に、スペアカラムを
全て使い切っている場合には、パス(枝)の最先端の節
には1本の枝のみをつけ、当該枝の先端に不良ビットの
ロウアドレスを表す節を新たに付ける(ル−ル6)。
【0124】スペアロウ及びスペアカラムの全てを使い
切っている場合には、その不良ビットは、救済不可能と
なるため、当然に、パス(枝)の最先端の節に枝をつけ
ることはできない(ル−ル7)。
【0125】このル−ル4によれば、早く発見された不
良ビットのアドレスは、“木”構造の根元(上)側の節
を構成し、遅く発見された不良ビットのアドレスは、
“木”構造の先端(下)側の節を構成することがわか
る。
【0126】ル−ル5: 新しく発見された不良ビット
のアドレス(ロウアドレス、カラムアドレス)と、既に
発見されている不良ビットのアドレス(“木”構造の各
節)とを、“木”構造の各パス(枝)ごとに比較する。
【0127】“木”構造の各パス(枝)において、新し
く発見された不良ビットのアドレス(ロウアドレス、カ
ラムアドレスの少なくとも一つ)が各パスの節に存在す
る場合には、各パスの最先端の節には枝をつけない。
【0128】このような不良ビットは、既に、スペアロ
ウ又はスペアカラムのリダンダンシイメモリセルにより
救済されているためである。
【0129】ル−ル6: スペアロウの本数をNRS、
スペアカラムの本数をNCSで表すと、“木”構造の各
パスにおいては、ロウアドレスを表す節は、NRS個、
カラムアドレスを表す節は、NCS個までしか設けるこ
とができない。
【0130】即ち、“木”構造の各パスにおいて、ロウ
アドレスを表す節がNRS個であるということは、全て
のスペアロウが使用されていることを意味し、カラムア
ドレスを表す節がNCS個であるということは、全ての
スペアカラムが使用されていることを意味する。
【0131】よって、各パスにおいて、ロウアドレスを
表す節がNRS個、カラムアドレスを表す節がNCS個
になると、そのパス(枝)の最先端にさらに枝をつける
ことができない。
【0132】ル−ル7: 新たな不良ビットに対し、全
てのパスについてその最先端に枝を設けることができな
くなったとき、その新たな不良ビットは、救済不可能で
あることを意味し、半導体メモリは、不良品と判断され
る。
【0133】d. 例題1 上述のアルゴリズムを用いた救済解の作成について、ス
ペアロウの本数が2本(NRS=2)、スペアカラムの
本数が2本(NCS=2)の場合を例にして説明する。
【0134】なお、メモリセルアレイの機能テストは、
例えば、アドレスR0,C0のメモリセルから開始し、
ロウアドレスをRk(k=0〜n)に固定し、カラムア
ドレスをC0〜Cnまで変化させることにより、アドレ
スRn,Cnのメモリセルまで行う。
【0135】このような機能テストの実行と並列して救
済解を求めるアルゴリズムが実行される。
【0136】・ ステップ1 まず、機能テストにより、図5(a)に示すように、ロ
ウアドレスR0、カラムアドレスC0のメモリセル1が
不良であると判断されると、上述のアルゴリズムのル−
ル4によって、図5(b)に示すような“木”構造が作
成される。
【0137】図5(b)の“木”構造によれば、roo
t(根本)には、二つの枝が設けられ、その二つの枝の
先端にR0又はC0の節が付加されている。
【0138】節R0は、ロウアドレスR0、カラムアド
レスC0の不良ビット(メモリセル)1を、スペアロウ
のリダンダンシイメモリセルに置き換えることを意味す
る。この場合、当然に、ロウアドレスR0の全てのメモ
リセルがスペアロウのリダンダンシイメモリセルに置き
換えられる。また、2本のスペアロウのうちの1本が使
用済みとなる。
【0139】同様に、節C0は、ロウアドレスR0、カ
ラムアドレスC0の不良ビット(メモリセル)1を、ス
ペアカラムのリダンダンシイメモリセルに置き換えるこ
とを意味する。この場合、当然に、カラムアドレスC0
の全てのメモリセルがスペアカラムのリダンダンシイメ
モリセルに置き換えられる。また、2本のスペアカラム
のうちの1本が使用済みとなる。
【0140】このように、ロウアドレスR0、カラムア
ドレスC0の最初の不良ビット1に対しては、この不良
ビット1を、スペアロウのリダンダンシイメモリセルで
置き換える場合とスペアカラムのリダンダンシイメモリ
セルで置き換える場合の二通りの救済解が存在する。
【0141】なお、不良ビットは、スペアロウで救う
か、又はスペアカラムで救うかの二通りしか存在しない
ため、これが、“木”構造を作る際のル−ル3、即ち、
「root(根)又は節には、最大で、2本の枝を設け
られる」の根拠となる。
【0142】・ ステップ2 次に、機能テストにより、図6(a)に示すように、ロ
ウアドレスR1、カラムアドレスC1のメモリセル2が
不良であると判断されると、上述のアルゴリズムのル−
ル4によって、図6(b)に示すような“木”構造が作
成される。
【0143】即ち、不良ビット(メモリセル)2のアド
レスR1,C1は、図5(b)の“木”構造における二
つの節R0,C0のいずれとも不一致であるため、ル−
ル4に基づいて、節R0には、二つの枝が設けられ、そ
の二つの枝の先端にR1又はC1の節が付加され、節C
0にも、二つの枝が設けられ、その二つの枝の先端にR
1又はC1の節が付加される。
【0144】このように、ロウアドレスR1、カラムア
ドレスC1の不良ビット2に対しては、この不良ビット
2を、スペアロウのリダンダンシイメモリセルで置き換
える場合とスペアカラムのリダンダンシイメモリセルで
置き換える場合の二通りの救済解が存在する。
【0145】よって、現時点における救済解は、不良ビ
ット1の救い方が二通り、不良ビット2の救い方が二通
りであるから、図6(b)に示すように、合計、四通り
(パスa〜d)となる。
【0146】・ ステップ3 次に、機能テストにより、図7(a)に示すように、ロ
ウアドレスR2、カラムアドレスC2のメモリセル3が
不良であると判断されると、上述のアルゴリズムのル−
ル4及びル−ル6によって、図7(b)に示すような
“木”構造が作成される。
【0147】即ち、不良ビット(メモリセル)3のアド
レスR2,C2は、図6(b)の“木”構造における二
つのパスb,cについては、その各節R0,R1,C
0,C1のいずれとも不一致である。よって、ル−ル4
に基づいて、図6(b)の各パスb,cの先端の節に
は、二つの枝が設けられ、その二つの枝の先端にR2又
はC2の節が付加される。
【0148】また、図6(b)のパスaについては、節
がR0,R1であり、スペアロウの本数の全て(2本)
を既に使用済みである。よって、ル−ル6を適用し、パ
スaの先端の節には、一つの枝が設けられ、その一つの
枝の先端にC2の節のみが付加される。
【0149】同様に、図6(b)のパスdについては、
節がC0,C1であり、スペアカラムの本数の全て(2
本)を既に使用済みである。よって、ル−ル6を適用
し、パスdの先端の節には、一つの枝が設けられ、その
一つの枝の先端にR2の節のみが付加される。
【0150】よって、現時点における救済解は、図6
(b)の二つのパスb,cについてそれぞれ一つだけ増
えるため、図7(b)に示すように、合計、六通り(パ
スa〜f)となる。
【0151】・ ステップ4 次に、機能テストにより、図8(a)に示すように、ロ
ウアドレスR3、カラムアドレスC3のメモリセル4が
不良であると判断されると、上述のアルゴリズムのル−
ル6によって、図8(b)に示すような“木”構造が作
成される。
【0152】即ち、図7(b)のパスa,b,dの節
は、R0,R1,R2のうちの二つを含んでいるため、
スペアロウの本数の全て(2本)を既に使用済みであ
る。よって、ル−ル6を適用し、パスa,b,dの先端
の節には、一つの枝が設けられ、その一つの枝の先端に
C3の節のみが付加される。
【0153】同様に、図7(b)のパスc,e,fの節
は、C0,C1,C2のうちの二つを含んでいるため、
スペアカラムの本数の全て(2本)を既に使用済みであ
る。よって、ル−ル6を適用し、パスc,e,fの先端
の節には、一つの枝が設けられ、その一つの枝の先端に
R3の節のみが付加される。
【0154】よって、現時点における救済解は、図8
(b)に示すように、合計、六通り(パスa〜f)とな
る。
【0155】・ ステップ5 次に、機能テストにより、図9(a)に示すように、ロ
ウアドレスR4、カラムアドレスC4のメモリセル5が
不良であると判断されると、図9(b)に示すように、
上述のアルゴリズムのル−ル6及びル−ル7により、各
パスa〜fの先端の節には、新たに枝を設けることがで
きなくなる。
【0156】即ち、図8(b)の全てのパスa〜eは、
R0〜R3のうちの二つの節及びC0〜C3のうちの二
つの節をそれぞれ含んでいるため、スペアロウの本数
(2本)の全て及びスペアカラムの本数(2本)の全て
を既に使用済みである。
【0157】よって、ル−ル6,7に基づいて、各パス
a〜fの先端の節には、新たに枝を設けることができな
くなるため、この不良ビット5を救済することが不可能
となる。即ち、半導体メモリは、不良品であると判断さ
れる。
【0158】e. 例題2 上述のアルゴリズムを用いた救済解の作成について、ス
ペアロウの本数が2本(NRS=2)、スペアカラムの
本数が2本(NCS=2)の場合を例にして説明する。
【0159】なお、メモリセルアレイの機能テストは、
例えば、アドレスR0,C0のメモリセルから開始し、
ロウアドレスをRk(k=0〜n)に固定し、カラムア
ドレスをC0〜Cnまで変化させることにより、アドレ
スRn,Cnのメモリセルまで行う。
【0160】このような機能テストの実行と並列して救
済解を求めるアルゴリズムが実行される。
【0161】・ ステップ1 まず、機能テストにより、図10(a)に示すように、
ロウアドレスR0、カラムアドレスC0のメモリセル1
が不良であると判断されると、上述のアルゴリズムのル
−ル4によって、図10(b)に示すような“木”構造
が作成される。
【0162】図10(b)の“木”構造によれば、ro
ot(根本)には、二つの枝が設けられ、その二つの枝
の先端にR0又はC0の節が付加されている。
【0163】節R0は、ロウアドレスR0、カラムアド
レスC0の不良ビット(メモリセル)1を、スペアロウ
のリダンダンシイメモリセルに置き換えることを意味す
る。この場合、当然に、ロウアドレスR0の全てのメモ
リセルがスペアロウのリダンダンシイメモリセルに置き
換えられる。また、2本のスペアロウのうちの1本が使
用済みとなる。
【0164】同様に、節C0は、ロウアドレスR0、カ
ラムアドレスC0の不良ビット(メモリセル)1を、ス
ペアカラムのリダンダンシイメモリセルに置き換えるこ
とを意味する。この場合、当然に、カラムアドレスC0
の全てのメモリセルがスペアカラムのリダンダンシイメ
モリセルに置き換えられる。また、2本のスペアカラム
のうちの1本が使用済みとなる。
【0165】このように、ロウアドレスR0、カラムア
ドレスC0の最初の不良ビット1に対しては、この不良
ビット1を、スペアロウのリダンダンシイメモリセルで
置き換える場合とスペアカラムのリダンダンシイメモリ
セルで置き換える場合の二通りの救済解が存在する。
【0166】なお、不良ビットは、スペアロウで救う
か、又はスペアカラムで救うかの二通りしか存在しない
ため、これが、“木”構造を作る際のル−ル3、即ち、
「root(根)又は節には、最大で、2本の枝を設け
られる」の根拠となる。
【0167】・ ステップ2 次に、機能テストにより、図11(a)に示すように、
ロウアドレスR0、カラムアドレスC2のメモリセル2
が不良であると判断されると、上述のアルゴリズムのル
−ル4及びル−ル5によって、図11(b)に示すよう
な“木”構造が作成される。
【0168】即ち、不良ビット(メモリセル)2のアド
レスR0,C2は、図10(b)の“木”構造における
パスbの節C0と不一致である。よって、ル−ル4に基
づいて、図10(b)のパスbの節C0には、二つの枝
が設けられ、その二つの枝の先端にR0又はC2の節が
付加される。
【0169】また、図10(b)のパスaの節は、R0
であり、不良ビット2のロウアドレスR0に一致する。
このため、ル−ル5が適用され、パスaの節R0に新た
な枝が設けられることはない。
【0170】よって、現時点における救済解は、図11
(b)に示すように、合計、三通り(パスa〜c)とな
る。
【0171】・ ステップ3 次に、機能テストにより、図12(a)に示すように、
ロウアドレスR0、カラムアドレスC3のメモリセル3
が不良であると判断されると、上述のアルゴリズムのル
−ル5及びル−ル6によって、図12(b)に示すよう
な“木”構造が作成される。
【0172】即ち、不良ビット(メモリセル)3のアド
レスR0,C3は、図11(b)の“木”構造における
パスcの節C0,C2のいずれとも不一致である。ま
た、パスcについては、節がC0,C2であり、既にス
ペアカラムの全てを使用済みである。
【0173】よって、ル−ル6に基づいて、図11
(b)のパスcの最先端の節C2には、一つの枝のみが
設けられ、その一つの枝の先端にR0の節が付加され
る。
【0174】また、図11(b)のパスa,bは、R0
の節を含んでおり、また、この節R0は、不良ビット3
のロウアドレスR0に一致する。このため、ル−ル5が
適用され、パスa,bの最先端の節R0に新たな枝が設
けられることはない。
【0175】よって、現時点における救済解は、図12
(b)に示すように、合計、三通り(パスa〜c)とな
る。
【0176】・ ステップ4 次に、機能テストにより、図13(a)に示すように、
ロウアドレスR1、カラムアドレスC0のメモリセル4
が不良であると判断されると、上述のアルゴリズムのル
−ル4及びル−ル5によって、図13(b)に示すよう
な“木”構造が作成される。
【0177】即ち、不良ビット(メモリセル)4のアド
レスR1,C0は、図12(b)の“木”構造における
パスaの節R0と不一致である。よって、ル−ル4に基
づいて、図12(b)のパスaの最先端の節R0には、
二つの枝が設けられ、その二つの枝の先端にR1又はC
0の節が付加される。
【0178】また、図12(b)のパスbは、C0の節
を含んでおり、また、この節C0は、不良ビット4のカ
ラムアドレスC0に一致する。このため、ル−ル5が適
用され、図12(b)のパスbの最先端の節R0に新た
な枝が設けられることはない。
【0179】同様に、図12(b)のパスcも、C0の
節を含んでおり、また、この節C0は、不良ビット4の
カラムアドレスC0に一致する。このため、ル−ル5が
適用され、図12(b)のパスcの最先端の節R0に新
たな枝が設けられることはない。
【0180】よって、現時点における救済解は、図13
(b)に示すように、合計、四通り(パスa〜d)とな
る。
【0181】・ ステップ5 次に、機能テストにより、図14(a)に示すように、
ロウアドレスR1、カラムアドレスC1のメモリセル5
が不良であると判断されると、上述のアルゴリズムのル
−ル4〜6によって、図14(b)に示すような“木”
構造が作成される。
【0182】即ち、不良ビット(メモリセル)5のアド
レスR1,C1は、図13(b)の“木”構造における
パスb,cの節R0,C0のいずれとも不一致である。
よって、ル−ル4に基づいて、図13(b)のパスb,
cの最先端の節C0,R0には、それぞれ二つの枝が設
けられ、その二つの枝の先端にR1又はC1の節が付加
される。
【0183】また、図13(b)のパスaは、R1の節
を含んでおり、また、この節R1は、不良ビット5のロ
ウアドレスR1に一致する。このため、ル−ル5が適用
され、図13(b)のパスaの最先端の節R1に新たな
枝が設けられることはない。
【0184】また、不良ビット(メモリセル)5のアド
レスR1,C1は、図13(b)の“木”構造における
パスdの節R0,C0,C2のいずれとも不一致であ
る。また、パスdは、C0,C2の節を含んでいるた
め、既にスペアカラムの全てを使用済みである。
【0185】このため、ル−ル6に基づいて、図13
(b)のパスdの最先端の節R0には、一つの枝のみが
設けられ、その一つの枝の先端にR1の節が付加され
る。
【0186】よって、現時点における救済解は、図14
(b)に示すように、合計、六通り(パスa〜f)とな
る。
【0187】・ ステップ6 次に、機能テストにより、図15(a)に示すように、
ロウアドレスR2、カラムアドレスC1のメモリセル6
が不良であると判断されると、上述のアルゴリズムのル
−ル4〜6によって、図15(b)に示すような“木”
構造が作成される。
【0188】即ち、図14(b)のパスc,eは、C1
の節を含んでおり、また、この節C1は、不良ビット6
のカラムアドレスC1に一致する。このため、ル−ル5
が適用され、図14(b)のパスc,eの最先端の節C
1に新たな枝が設けられることはない。
【0189】また、不良ビット(メモリセル)6のアド
レスR2,C1は、図14(b)の“木”構造における
パスa,b,dの節R0,R1,C0のいずれとも不一
致である。また、パスa,b,dは、R0,R1の節を
含んでいるため、既にスペアロウの全てを使用済みであ
る。
【0190】このため、ル−ル6に基づいて、図14
(b)のパスa,b,dの最先端の節R1には、一つの
枝のみが設けられ、その一つの枝の先端にC1の節が付
加される。
【0191】一方、図14(b)のパスfは、R0,R
1,C0,C1の節を含んでいるため、既に、全てのス
ペアロウ及び全てのスペアカラムを使用済みである。こ
のため、図14(b)のパスfの最先端の節R1には、
枝を付すことができず、このパスfでは、不良ビット6
を救済することができない。
【0192】よって、現時点における救済解は、図15
(b)に示すように、合計、五通り(パスa〜e)とな
る。
【0193】なお、この後、新たな不良ビットが発見さ
れなかった場合には、図15(b)の五通りの救済解の
うちの一つが選択され、その救済解に基づいて、不良ビ
ットの救済、即ち、不良ビットのリダンダンシイメモリ
セルへの置き換えが実行される。
【0194】本例では、パスa,c,eの救済解が最も
少ないスペアライン(3本)によって不良ビットを救済
可能であるから、これら3つの救済解(パスa,c,
e)のうちの一つを選択するのがよい。
【0195】f. まとめ 以上、述べたように、本発明の半導体メモリによれば、
メモリセルアレイの全ての不良ビットに対し、これら不
良ビットを救済するための全ての救済解をル−ル1〜7
に基づいて得ている。
【0196】ル−ル1〜7に従えば、スペアロウの数を
NRS、スペアカラムの数をNCSとすると、救済解の
数の上限は、 NRS+NCSNRS (NRS+NCS個の中か
らNRS個を選択する組み合わせ)で表すことができ
る。
【0197】例えば、NRS=2、NCS=2の場合、
救済解の数の上限は、 42 =(4×3)/(2×1)
=6となる。
【0198】救済解の数の上限が決まってしまう根拠
は、スペアロウの数及びスペアカラムの数が決まると、
不良の出方によらず、ル−ル3〜6によって“木”構造
の最終形状の大枠(以下、テンプレ−トと呼ぶ)が決定
されることにある。
【0199】例えば、NRS=2、NCS=2の場合、
“木”構造の大枠(テンプレ−ト)は、図16及び図1
7に示すようなものとなり、救済解の数の上限は、6個
となる。なお、図16及び図17において、Rは、不良
ビットをスペアロウのリダンダンシイメモリセルにより
救済することを意味し、Cは、不良ビットをスペアカラ
ムのリダンダンシイメモリセルにより救済することを意
味する。
【0200】実際は、不良ビットの数やアドレスによっ
て、“木”構造の形状そのものは、変化する。しかし、
その変化は、図16及び図17のテンプレ−ト内で全て
納まるものであり、各パスの先端の枝及び節を削除する
方向に働き、各パスの先端の枝及び節を追加する方向に
働くことはない。
【0201】また、例題1のように、全ての不良ビット
が互いにアドレスの一致しない単ビット不良である場
合、不良ビットは、最大、NRS+NCS個まで救済す
ることができる。この場合、救済解の数は、 NRS+NCS
NRS となる。即ち、全ての不良ビットが単ビット不良の
場合、最大、NRS+NCS個の不良ビットを、 NRS+N
CSNRS 個の救済解のうちの一つで救済することができ
る。
【0202】なお、不良ビットがライン不良やエリア不
良である場合には、当然に、不良ビットは、NRS+N
CS個以上救済することができる。
【0203】結局、鍵となるのは、次の性質である。
【0204】・ ル−ル4,5に基づき、不良ビットが
発見される度に、各パスにおいて、独立に救済可否の判
断、及び救済解の作成(枝、節の追加)を行っている。
【0205】・ スペアライン(スペアロウ、スペアカ
ラム)の数が決まれば、“木”構造の大枠(テンプレ−
ト)が決まり、かつ、救済解の数の上限も、 NRS+NCS
NRSに定まる。
【0206】g. メモリ容量及び高速化の実現方法 上記二つの性質によれば、本発明の半導体メモリに必要
となるメモリ容量や高速化の実現方法は、次のようにな
る。
【0207】まず、図18に示すように、不良ビットの
アドレスを収納する NRS+NCSNRS×(NRS+NC
S)の大きさ(配列)を有するメモリ部Mを用意する。
【0208】なお、図18のメモリ部Mは、スペアロウ
の数NRSが2、スペアカラムの数NCSが2の場合の
もので、例えば、図16及び図17の“木”構造のテン
プレ−トを収納するために設けられる。
【0209】図18において、Mi1,Mi2,Mi3,Mi4
(iは、1〜6のいずれかの数値)は、一つの救済解
(パス)を表し、不良ビットのアドレスは、Mi1
i2,Mi3,Mi4の順に収納される。
【0210】例えば、i=1のパス(図18の1行目)
では、まず、異なるロウアドレスを有する不良ビットが
発見される度に、M11,M12の順で、メモリ部に当該不
良ビットのロウアドレスが書き込まれ、この後、異なる
カラムアドレスを有する不良ビットが発見される度に、
13,M14の順で、メモリ部に当該不良ビットのカラム
アドレスが書き込まれる。
【0211】これは、図17の1行目の示す救済解R,
R,C,Cに対応している。また、図18の他のパス
(行)i=2〜6についても、図17と図18は、1対
1に対応している。
【0212】また、図19に示すように、図18のメモ
リ部Mの各要素Mijのデ−タ(アドレス)が有効か否
か、即ち、図16及び図17のテンプレ−トにおけるい
ずれの節が救済解として有効か否かを表す有効ビットを
収納するための NRS+NCSNRS×(NRS+NCS+
1)の大きさ(配列)のメモリ部SRを用意する。
【0213】なお、図19のメモリ部SRは、図18の
メモリ部M(NRS=2、NCS=2の場合)に対応し
て設けられている。
【0214】図19において、SRi1,SRi2,S
i3,SRi4(iは、1〜6のいずれかの数値)は、一
つの救済解(パス)の各節が有効か無効かを表し、この
有効又は無効を表すビットデ−タは、SRi1,SRi2
SRi3,SRi4の全てに収納される。
【0215】例えば、SRijのビットデ−タが“1”の
場合には、メモリ部Mの要素Mijは有効であるとし、S
ijのビットデ−タが“0”の場合には、メモリ部Mの
要素Mijは無効であると判断する(但し、jは、1〜4
のいずれかの数値)。
【0216】一方、ビットデ−タSRi5は、パスiの救
済解が有効か否か、即ち、パスiの救済解により全ての
不良ビットを救済できるか否かを示し、SRij(j=1
〜4)とは逆に、“1”の場合には、パスiの救済解が
無効であるとし、“0”の場合には、パスiの救済解が
有効であるとする。
【0217】例えば、SRij(j=1〜4)に対して
は、ビットデ−タ“1”が有効、ビットデ−タ“0”が
無効であるとしているので、当初は、SRi1,SRi2
SRi3,SRi4,SRi5の全てを“0”に設定してお
き、不良ビットが表れる度に、SRi1,SRi2,S
i3,SRi4,SRi5の順で、順次、ビットデ−タを
“1”に変化させる。
【0218】そして、全ての要素SRi1,SRi2,SR
i3,SRi4,SRi5が“1”になったとき、即ち、SR
i5が“1”になったとき、そのパスiの救済解は、無効
であると判断する。
【0219】図20は、“木”構造の最終形状が図22
に示すようになった場合におけるメモリ部Mの要素Mij
のデ−タ(アドレス)を示す。なお、空欄の部分は、デ
−タ(アドレス)が記憶されていない状態を表してい
る。また、図21は、“木”構造の最終形状が図22に
示すようになった場合におけるメモリ部SRのビットデ
−タSRijを示す。
【0220】図23は、NRS=4,NCS=4の場合
における“木”構造のテンプレ−トの配列を示してい
る。この場合、救済解の数は、最大で70(= 84
となるため、不良ビットのアドレスを記憶するメモリ部
Mの要素は、70×8の配列を構成し、メモリ部Mの要
素の有効、無効を表すメモリ部SRのビットデ−タは、
70×9の配列を構成する。
【0221】本発明の半導体メモリによれば、スペアロ
ウの数をNRS、スペカラムの数をNCSとした場合、
最大で、Nconb(= NRS+NCSNRS )個の救済解の
作成を、機能テストの実行と並列に行うことが可能であ
る。
【0222】図24は、本発明の半導体メモリにおける
Nconb個の各救済解に対するフロ−チャ−トを示し
ている。
【0223】同図は、機能テストにより所定のアドレス
のメモリセルの良、不良を検査する処理と、当該メモリ
セルが不良の場合に、順次、救済解i(i=1,2,…
Nconb)を作成するという処理が、それぞれ独立に
並列して行われ、結果的に両処理の高速化が図られてい
ることを端的に示している。
【0224】なお、初期状態として、メモリ部SRの全
ての要素SRijには、デ−タ“0”を書き込んでおく。
即ち、SRij=“0”は、メモリ部Mの要素Mijには、
有効なアドレスデ−タが記憶されていないことを示す。
【0225】
【実施例】
A. 図25は、本発明の第1実施例に関わるダイナミ
ック型ランダムアクセスメモリ(DRAM)の主要部を
示すものである。図26〜図29は、それぞれ図25の
DRAMの所定の制御信号を生成する回路の一例を示し
ている。
【0226】本実施例の場合、デ−タの読み出し及び書
き込みは、/RAS,/CAS,/WE,/OEの制御
信号により制御される。また、アドレスデ−タの取り込
み回路や、デ−タの読み出し及び書き込み回路などの構
成は、特に、従来と変わるところがない。
【0227】また、従来のリダンダンシイ回路を有する
DRAMと同様に、メモリセルアレイ11の一辺に沿っ
てリダンダンシイメモリセルアレイが配置され、スペア
ロウ12が設けられると共に、メモリセルアレイ11の
他の一辺に沿ってリダンダンシイメモリセルアレイが配
置され、スペアカラム13が設けられている。
【0228】また、スペアロウ12側及びスペアカラム
13側には、それぞれヒュ−ズストリングが配置され
る。リダンダンシイ技術によりメモリセルを救済する場
合には、例えば、レ−ザビ−ムを用いてヒュ−ズストリ
ングの所定のヒュ−ズを溶断し、不良メモリセルのアド
レスデ−タをプログラムする。
【0229】DRAMの実際の動作時には、メモリLS
Iの外部から入力されるアドレスデ−タとヒュ−ズスト
リングによりプログラムされたアドレスデ−タとを比較
し、両者が一致すれば、スペアデコ−ダを活性化して所
定のスペアラインを選択すると共に、ノ−マルデコ−ダ
を非活性化する。
【0230】本実施例のDRAMは、リダンダンシイテ
ストモ−ド時に活性化されるデ−タ入力及びデ−タコン
パレ−ト回路14、リダンダンシイ救済可否判定回路1
5、及び、ヒュ−ズデ−タ出力制御回路16を新たに設
けた点に特徴を有する。また、本実施例のDRAMは、
これらの回路の動作を制御する図26〜図28のような
制御信号RDTEST,FT,SRT,RESETを生
成する回路及び所定のパッドを新たに設けている。但
し、これらの制御は、/RAS,/CAS等の外部信号
を特殊なタイミングで与えることでも行える。
【0231】具体的に、本実施例における新規な構成を
以下に列挙する。
【0232】1: リダンダシンイテストモ−ド時用デ
−タ入力及びデ−タコンパレ−ト回路(図30) 2: リダンダンシイ救済可否判定回路(図33) 以下の図例は、NR=2,NC=2,Nconb=6の
場合を示す。この回路は、さらに、以下の二つの要素か
らなる。
【0233】2.1: 救済解(“木”構造のパス)に
対応するブロックBLOCKi i=1〜Nconb、Nconb=パスの数(図34) 2.2: 全ブロックに共通のシストレジスタTSR
BLOCK(図38〜図41) 2.1のBLOCKi は、さらに以下の要素を含む。
【0234】2.1.1: エラ−ビットアドレスをス
タックするスタティック型ランダムアクセスメモリ(S
RAM)のアレイ(図35,図36) 2.1.2: 各ブロックに付随するシフトレジスタ
(図37) 3: ヒュ−ズデ−タ(及び有効ビット)出力制御回路
(図42) この回路には、制御レジスタ(図43〜図49)が含ま
れる。
【0235】4: ヒュ−ズデ−タ(及び有効ビット)
出力パッドFOUT、及び、そのバッファ17 5: リダンダンシイテストモ−ドにエントリ−する為
のリダンダンシイテスト信号(RDTEST)の入力パ
ッド18、及び、そのバッファ19 6: シフトレジスタデ−タ転送信号(SRT)の入力
パッド20、及び、そのバッファ21 7: ヒュ−ズデ−タ転送信号(FT)の入力パッド2
2、及び、そのバッファ23 8: シフトレジスタリセット信号(RESET)の入
力パッド24、及び、そのバッファ25 B. 次に、図25のDRAMの各構成要素について詳
細に説明する。
【0236】図30は、図25のリダンダンシイテスト
モ−ド時用デ−タ入力及びデ−タコンパレ−ト回路の構
成を示している。
【0237】まず、リダンダンシイテストモ−ドにおけ
るデ−タ書き込みのタイミング、期待値入力のタイミン
グ、及び期待値と読み出しデ−タのコンパレ−トのタイ
ミングについてそれぞれ説明する。
【0238】本発明によれば、救済解の作成は、チップ
内部の回路により行われるため、テスタは、不良ビット
アドレスを収納するフェイルビットメモリを有しない。
つまり、テストによる読み出しデ−タは、チップの外部
に取り出す必要がないため、リダンダンシイ時において
通常の読み出しサイクルは不要である。
【0239】図31は、通常モ−ドで行われるデ−タの
読み出し、書き込みサイクルのタイミングを示してい
る。図32は、リダンダンシイテストモ−ドで行われる
期待値デ−タ入力サイクル、デ−タの書き込みサイクル
のタイミングを示している。
【0240】読み出し信号/OEが立ち下がり(“H”
から“L”に変化し)、書き込み信号/WEが“H”の
状態になっている場合、通常モ−ドならば読み出しサイ
クルとなるが、リダンダンシイテストモ−ドにエントリ
−している時は、期待値入力サイクルとなる。
【0241】一方、書き込み信号/WEが立ち下がり、
読み出し信号/OEが“H”の状態になっている場合、
通常モ−ド及びリダンダンシイテストモ−ドのいずれの
モ−ドにおいてもデ−タの書き込みサイクルとなる。
【0242】期待値入力サイクルでは、期待値デ−タ
は、読み出し・書き込みデ−タ線対RWD,/RWDに
導かれ、かつ、読み出しデ−タと比較される。
【0243】期待値デ−タと読み出しデ−タの比較は、
実際には、期待値入力サイクルにおいて、読み出し信号
/OEが“H”から“L”に変化し、信号OEINTが
“L”から“H”に変化した場合において、図30の信
号COMPONが“H”(パルス)の間、行われる。
【0244】当然、読み出しデ−タが、読み出し・書き
込みデ−タ線対RWD,/RWDに導かれた後に、期待
値デ−タと読み出しデ−タの比較が行われるように、読
み出し信号/OEが“H”から“L”に変化するタイミ
ングが制御される。
【0245】メモリセルの良、不良を表すフェイル信号
Failは、読み出しデ−タと期待値デ−タの比較結果
(エクスクル−シブOR回路EX−ORの出力)と、信
号COMPONとの論理積、即ち、アンド回路ANDの
出力信号で示される。フェイル信号Failは、リダン
ダンシイ救済可否判定回路に入力される。
【0246】通常、フェイル信号Failは、“L”の
状態になるように設定される。そして、フェイル信号F
ailは、読み出しデ−タと期待値デ−タが一致しない
時、パルス状に一定期間“H”となる。
【0247】信号COMPONは、フェイル信号Fai
lと同様に、通常、“L”の状態となるように設定され
る。プリチャ−ジ信号PRCHは、通常、“H”の状態
であるが、信号OEINTが“H”になり、信号COM
PONも“H”になる時、“L”となる。プリチャ−ジ
信号PRCHは、後述する各種のマッチ線(MATCH
ij)を“H”の状態にプリチャ−ジする。プリチャ−ジ
信号PRCHは、フェイル信号Failより後にリダン
ダンシイ救済可否判定回路に入力される。
【0248】図33は、リダンダンシ救済可否判定回路
の構成を示している。図34〜図39は、それぞれ図3
3の構成要素を詳細に示したものである。
【0249】図34は、図33のブロックBLOCKi
(i=1〜6)の構成を示している。図35は、図34
のMij(j=1〜4)回路の構成を示している。図3
6は、図35のMijl(l=1〜10)回路の構成を
示している。
【0250】図37は、図34のSRik(k=1〜
5)の構成を示している。図38は、図33のTSRB
LOCK回路の構成を示している。図39は、図38の
クロック信号TCLKを生成する回路の構成を示してい
る。
【0251】本例では、メモリセルの救済を4メガビッ
トのセルアレイごとに行う4メガ×n(nは、救済単位
となるセルアレイの数)ビットのDRAMを対象とす
る。また、各セルアレイ(救済単位)は、4本のスペア
ロウと4本のスペアカラムを有し、スペアラインへの置
き換えは、2本まとめて行うものとする。この場合、ア
ドレス信号A0R〜A10R、A0C〜A10Cのう
ち、アドレス信号A0R,A0Cは無視できる。
【0252】図33の回路をメモリチップ内に形成する
(オンチップにする)場合には、救済単位となるセルア
レイごとに図33の回路を設ける必要がある。
【0253】本例のように、1つのセルアレイ(救済単
位)にスペアロウの自由に置き換えられる組NRSが2
本、スペアカラムの自由に置き換えられる組NCSが2
本存在する場合、パス(救済解)の数は、最大でNco
nb= 42 =6と定まり、その形も予め決まっている
(図16,17のテンプレ−ト参照)。
【0254】以下、文中でパラメ−タi,jを用いる時
には、i=1〜Nconb、j=1〜NRS+NCSの
値をとるものと約束する。
【0255】ブロックBLOCKi (i=1〜6)は、
救済解(“木”構造のパス)に相当する。スタティック
型ランダムアクセスメモリ(SRAM)のアレイMij
l(l=1〜10)には、エラ−ビットアドレスがスタ
ックされる。
【0256】a. メモリセル部(図36) 本発明に関わる全ての救済解を作成するアゴリズムをハ
−ド化するには、図24のフロ−チャ−トの一連の作業
を行うために、救済解のアドレスデ−タを保持するメモ
リ部と、期待値デ−タと読み出しデ−タを比較するコン
パレ−タが必要である。本例の場合、10ビットのアド
レスデ−タのうちの1ビットについて、デ−タの書き込
み、デ−タの読み出し、及び、期待値デ−タと読み出し
デ−タの比較、判断を行うため、図36に示すような構
成のメモリセルMijl (一般に、連想メモリセルと呼ば
れる)を用いる。
【0257】このメモリセルは、トランジスタT1〜T
6から構成されるSRAM部と、トランジスタT7〜T
10から構成される検索機能部とを有する。このメモリ
セルは、ワ−ド線の電位WLijが“H”、信号COMP
ijが“L”のとき、SRAMとして動作し、ワ−ド線の
電位WLijが“L”、信号COMPijが“H”のとき、
SRAM部に保持されたデ−タとビット線対BLijl
/BLijl のデ−タとの一致、不一致の比較を行う。
【0258】SRAM部のデ−タとビット線対B
ijl ,/BLijl のデ−タの比較を行う際には、予め
信号線MATCHijを“H(プリチャ−ジ電位)”に設
定しておく。両デ−タを比較した結果、両デ−タが一致
ならば、信号線MATCHijは、“H”の状態(プリチ
ャ−ジ状態)のままであるが、両デ−タが不一致なら
ば、信号線MATCHij線の電荷は、トランジスタT
7,T8、又はT9,10を通してビット線対B
ijl ,/BLijl に引き抜かれるため、信号線MAT
CHij線の電荷は、“L”の状態となる。
【0259】b. メモリセルアレイ部(図35) メモリセルMijl (但し、(i,j)=(1,1)、
(1,2)、(2,1)、(2,3)、(3,1)、
(3,4)、(4,2)、(4,3)、(5,2)、
(5,4)、(6,3)、(6,4)、l=1〜10)
のビット線対BLijl,/BLijl は、所定のアドレス
パスAR1,/AR1 〜 AR10,/AR10に接
続されている。
【0260】メモリセルMijl (但し、(i,j)=
(1,3)、(1,4)、(2,2)、(2,4)、
(3,2)、(3,3)、(4,1)、(4,4)、
(5,1)、(5,3)、(6,1)、(6,2)、l
=1〜10)のビット線対BLijl,/BLijl は、所
定のアドレスパスAC1,/AC1 〜 AC10,/
AC10に接続されている。
【0261】一つのロウアドレス又は一つのカラムアド
レスを指定するためには、10ビットのSRAMのセル
アレイMij(図18のMijに相当)が必要となる。この
10ビットに関しては、全て、同じ操作(書き込みや比
較など)が行われるため、各メモリセルMijl には、共
通に電位WLij及び信号COMPijが与えられる。
【0262】ワ−ド線の電位WLijと信号COMPij
論理(レベル)は、互いに反対となっている。即ち、W
ijが“H”であれば、COMPijは“L”であり、W
ijが“L”であれば、COMPijは“H”である。
【0263】また、信号MATCHijは、全てのメモリ
セル(10ビット)Mijl の出力の論理積(アンド)と
なっている。即ち、A1R〜A10Rの10ビットで指
定される入力アドレスが、SRAMセル(10ビット)
の全ビットに完全に一致した場合に、信号MATCHij
は“H”となり、少なくとも1ビットが不一致の場合に
は、信号MATCHijは“L”となる。
【0264】従って、信号MATCHijと信号COMP
ijの論理積(アンド)である信号AMATCHijは、ア
ドレスの比較を行っているSRAMのセルアレイMij
は、信号COMPijが“H”となるため、MATCHij
に等しくなる。一方、SRAMセルにデ−タの書き込み
を行うセルアレイMijでは、COMPijが“L”となる
ため、信号AMATCHijは“L”となる。
【0265】c. 全体図(図33,図34) 信号TMATCHi は、信号AMATCHij(j=1〜
NRS+NCS)の論理和(ノア)である。即ち、信号
TMATCHi は、入力アドレスが、全ての救済解のア
ドレスに一致しないときに“H”となる。信号TMAT
CHi は、ブロックBLOCKi ごとに独立して決定さ
れる。つまり、“木”構造の各パス(救済解)は、それ
ぞれ独立に決定される。
【0266】一方、SRAMセル(10ビット)のワ−
ド線電位WLijは、図37のシフトレジスタの出力(O
SRi1〜OSRi4)と、図38〜41のシステムに共通
のシフトレジスタの出力(OTSR1 〜OTSR4 )と
の論理和(ノア)により決定される。例えば、SRAM
セル(10ビット)Mi1のワ−ド線電位WLijは、信号
OSRi1と信号OTSR1 の論理和によって決定され、
SRAMセル(10ビット)Mi2のワ−ド線電位WLij
は、信号OSRi2と信号OTSR2 の論理和によって決
定される。
【0267】リダンダンシイテストモ−ドにおいては、
システム全体に共通のシフトレジスタの出力OTSR1
〜OTSR4 は、“L”に固定されるため、出力信号O
SRi1〜OSRi4が“L”の場合、ワ−ド線電位WLij
は“H”、信号COMPijは“L”となる。また、入力
アドレスとSRAMアレイのアドレスの比較は、ワ−ド
線電位WLijは“L”、信号COMPijは“H”の場合
に行われる。
【0268】一つの救済解を得るためには、図37に示
すような5個のシフトレジスタ(SRi1〜SRi5)が必
要となる。この5個のシフトレジスタは、図19のSR
ikに相当する。
【0269】従って、システム全体では、6(=救済解
数)×5(=スペア数+1)個のシフトレジスタが必要
となる。また、図38〜図41に示すようなシステム全
体に共通のシフトレジスタは、5(=スペア数+1)個
必要となる(TSR1 〜TSR5 )。
【0270】以上のシフトレジスタは、クロック信号S
CLKi ,TCLKの立ち上がり(“L”から“H”へ
の変化)の瞬間に動作する。
【0271】さて、フェイル信号Failは、通常、
“L”となるように設定され、期待値パッドから入力し
た期待値デ−タと、テスト時における読み出しデ−タと
が不一致のときだけ、一定期間“H”(パルス状)とな
る。
【0272】シフトレジスタの入力クロックSCLKi
は、一つの救済解を求めるブロックBLOCKi にそれ
ぞれ独立に与えられ、テストモ−ド中においては、フェ
イル信号Failと信号TMATCHi の論理積(アン
ド)である信号CLKi に等しくなる(図34)。
【0273】クロック信号SCLKi は、入力アドレス
が不良ビットを指定するものであり、かつ、その入力ア
ドレスが既に求められた救済解における保持アドレスと
一致しないときに、“H”となり、シフトレジスタSR
i1〜SRi5におけるデ−タを1だけシフトさせる。
【0274】リダンダンシイテストモ−ドにエントリ−
した後、リセット信号RESETを一度“H”にする
と、全てのシフトレジスタSRi1〜SRi5にはデ−タ
“0”が書き込まれる(図37)。
【0275】シフトレジスタSRi1の入力信号IN
i は、デ−タ“1”を発生する発生器によって生成され
るため、救済解を作成している最中においては、信号S
CLKiが“H”となる。シフトレジスタSRi1〜SR
i5におけるデ−タが1だけシフトするということは、不
良アドレスを表すデ−タが1つだけ書き込まれたことを
意味する。
【0276】即ち、シフトレジスタSRi1〜SRi5のデ
−タが1だけシフトすると、シフトレジスタSRi1〜S
i5のうちの一つについては、その出力値が“0”から
“1”に変化する。出力値が“0”から“1”に変化し
たシフトレジスタについては、それ以降、そのシフトレ
ジスタに対応するワ−ド線の電位は“L”となる。
【0277】ここで、二段構成のレジスタ、即ち、ブロ
ックBLOCKi に共通のシフトレジスタTSR1 〜T
SR5 と、ブロックBLOCKi ごとに独立して動作す
るシフトレジスタSRi1〜SRi5が、それぞれどのよう
にして制御されるかについて述べる。
【0278】基本的には、ブロックBLOCKi に共通
のシフトレジスタTSR1 〜TSR5 は、SRAMのセ
ルアレイの出力と、ブロックBLOCKi ごとに独立し
て動作するシフトレジスタSRi1〜SRi5の出力により
制御され、ブロックBLOCKi ごとに独立して動作す
るシフトレジスタSRi1〜SRi5は、SRAMのセルア
レイの出力と有効ビットの内容により制御される。
【0279】本例において、二段構成のシフトレジスタ
が必要となるのは、ヒュ−ズデ−タ(救済解)の出力後
においても、次回のテスト用として、有効ビットの内容
を保持しておくためである。よって、もし、ダイソ−ト
の最後の段階においてのみヒュ−ズデ−タを見るだけな
ら、シフトレジスタは一段で十分である。
【0280】以上、4メガビットのメモリセルアレイを
救済単位とした4メガ×n(nは救済単位の数)ビット
のDRAM(自由に置き換えられるスペアロウの組NR
Sが2、自由に置き換えられるスペアカラムの組NCS
が2の場合)について、そのリダンダンシイ救済可否判
定回路の構成についての説明を終える。
【0281】なお、一般の場合に拡張する際には、以下
の表1に従えばよい。
【0282】
【表1】
【0283】図42は、ヒュ−ズデ−タ(及び有効ビッ
ト)出力制御回路の構成を示している。図43〜図49
は、それぞれ図42のヒュ−ズデ−タ出力制御回路を構
成する要素を詳細に示すものである。
【0284】ブロックBSR BLOCK(詳細は図4
3〜図46)は、ブロックBLOCKi のうち、救済解
を読み出す一つのブロックBLOCKi を選択するため
の制御レジスタから構成される。選択されたブロックB
LOCKi から読み出される10ビットのヒュ−ズデ−
タ(救済解)は、カレントミラ−型のセンスアンプで増
幅された後、ブロックDSR BLOCKにパラレルに
取り込まれる。
【0285】ブロック(制御レジスタ)DSR BLO
CKは、10ビットのヒュ−ズデ−タをシリアルデ−タ
に変換した後、1ビットずつパッドFOUTからLSI
(メモリチップ)の外部に出力する。
【0286】以上は、4メガビットのメモリセルアレイ
を救済単位とした4メガ×n(nは救済単位の数)ビッ
トのDRAM(スペアロウの組NRSが2、スペアカラ
ムの組NCSが2の場合)における、ヒュ−ズデ−タ
(及び有効ビット)出力制御回路の構成の説明である。
【0287】なお、一般の場合に拡張する際には、以下
の表2に従えばよい。
【0288】
【表2】
【0289】次に、本発明の半導体メモリにおいて、新
たに設けられたパッド及びそれに伴うバッファについて
説明する。
【0290】新たに設けられたパッドとは、リダンダン
シイテスト信号RDTESTを入力するパッド、シフト
レジスタのデ−タ転送信号SRTを入力するパッド、ヒ
ュ−ズデ−タの転送信号FTを入力するパッド、リセッ
ト信号RESETを入力するパッドを含む。
【0291】これらの入力パッドは、通常、高抵抗のN
チャネル型MOSトランジスタによって“L”に固定さ
れているため、これらの入力パッドに信号が与えられな
い状態(フロ−ティングの状態)にしておけば、リダン
ダンシイテストモ−ドにエントリ−することはない。
【0292】一方、これらの入力パッドに“H”の信号
を与えると、リダンダンシイテストモ−ドにエントリ−
することになるが、このモ−ドを取り止めたいときは、
入力パッドをフロ−ティングの状態に戻すことにより、
いつでもこのリダンダンシイテストモ−ドを取り止める
ことができる。
【0293】C. 専用LSIとして利用する場合のハ
−ド構成 上記A、Bにおいては、DRAMのチップ内部に救済解
の作成を行う回路を設けた例について説明したが、メモ
リLSI(チップ)とは別に、同様の機能(救済解の作
成)を有する専用LSI(チップ)に救済解の作成を行
う回路を設けてもよい。この場合、専用LSIは、テス
タに内蔵される。
【0294】本発明に関わる回路を専用LSIとする場
合、リダンダンシイテストモ−ド時用デ−タ入力回路、
デ−タコンパレ−タ、ヒュ−ズデ−タ(及び有効ビッ
ト)出力制御回路は、不要となる。
【0295】なぜなら、リダンダンシイテストモ−ド時
用デ−タ入力回路とデ−タコンパレ−タは、従来、既に
テスタに組み込まれているものであり、また、ヒュ−ズ
デ−タ(及び有効ビット)出力制御回路は、一つのパッ
ドFOUTにヒュ−ズデ−タと有効ビットをシリアルに
出力するために工夫した部分であるからである(専用L
SIとする場合は、テスタの内部でヒュ−ズデ−タ及び
有効ビットをパラレルに処理できる)。
【0296】D. 回路動作 以上、本発明における半導体メモリの主要部の回路構成
について説明した。以下では、当該半導体メモリの動作
について、次の3段階に分けて説明することにする。
【0297】 ・ テストモ−ドエントリ− ・ テスト中の救済解作成 ・ 結果出力 (1) テストモ−ドエントリ− 図25〜図41において説明した半導体メモリにおい
て、メモリセルのテストは、基本的にウェハの状態で行
われる。よって、リダンダンシイテストモ−ドにエント
リ−するとき、エントリ−パッドRDTESTには
“H”の信号が印加される。
【0298】(2)テスト中の救済解作成 リダンダンシイテストモ−ドにエントリ−すると、図2
5のリダンダンシイ救済可否判定回路、リダンダンシイ
テストモ−ド時用デ−タ入力回路及びコンパレ−ト回
路、ヒュ−ズデ−タ(及び有効ビット)出力制御回路が
それぞれ活性化される。
【0299】この状態において、メモリセルのテストが
行われる。テスト方法は、通常、行われる機能テスト
(ファンクションテスト)と基本的に同じでよい。ま
た、テストパタ−ン、タイミング、入力レベルなども、
通常の機能テストと同じで構わない。即ち、テストは、
いかなる方法で行ってもよく、特に、テスト方法が限定
されることはない。
【0300】但し、従来のテスト方法と異なる点が一点
だけ存在する。即ち、本発明の場合、通常のリ−ドサイ
クルがなく、その代わりに、期待値デ−タ(リ−ドデ−
タの期待値、即ち、正しくリ−ドできた時に出力される
と期待されるデ−タ)を入出力パッドに与え、この期待
値デ−タとメモリセルの読み出しデ−タとを比較する、
いわゆる期待値入力、比較サイクルが存在する点であ
る。
【0301】テスト中の救済解作成時、システム全体に
共通のシフトレジスタの出力OTSR1 〜OTSR
5 は、“L”に固定される。なぜなら、この時、図40
及び図41の信号SRTと信号FTは、共に、“L”に
セットされているからである。また、初期状態として、
シフトレジスタリセット信号RESETを“H”にし、
シフトレジスタの出力OSRi1〜OSRi5を“L”にセ
ットしておく。
【0302】即ち、SRAMのセルアレイのワ−ド線電
位WLijは、全て“H”の状態となるため、全てのSR
AMセル(メモリセル)にアドレスが書き込まれる。
【0303】以下、SRAMセルにアドレスをオ−バ−
ライトしていく方法について述べる。この方法によれ
ば、ワ−ド線電位WLijをプリチャ−ジしておく必要が
ないため、書き込みの高速化が可能となる。
【0304】また、不良ビットのアドレスが書き込ま
れ、ワ−ド線電位WLijが“L”の状態になったSRA
Mのセルアレイでは、それ以降は、その状態を保ち続け
ると共に、新たに発見された不良ビットのアドレスと既
にセルアレイに書き込まれたアドレスとの一致、一致の
比較のみを行う(図24のフロ−チャ−ト参照)。
【0305】複数のシフトレジスタSRi1〜SRi5のう
ち最初のシフトレジスタSRi1の入力INi1は、“1”
発生器により生成される(図34)。従って、初期状態
として、各シフトレジスタの出力OSRi1〜OSR
i5は、“0”(“0”は“L”に対応)にセットされて
いるが、不良ビットが発見される度に、クロック信号S
CLKi (図34に示すようにフェイル信号Failと
信号TMATCHi の論理積(アンド)がこのクロック
信号となる)に同期して、順次、シフトレジスタSRi1
〜SRi5の出力を“1”に変化させる。
【0306】出力が“1”のシフトレジスタに接続され
るSRAMアレイMijのワ−ド線電位WLijは、“L”
となる。つまり、ワ−ド線電位WLijが“L”のSRA
MアレイMijには、不良アドレスが記憶されたことを意
味し、そのSRAMアレイMijにおいては、それ以降、
新たに発見された不良ビットのアドレスと既にセルアレ
イに書き込まれたアドレスとの一致、一致の比較のみを
行う。シフトレジスタSRi1〜SRi4の出力が“1”に
なるということは、結局、SRAMアレイMijに記憶さ
れたアドレスがスペアに置き換えられるべきアドレスで
あることを示し、有効ビットを保持したことを意味する
(図19,図21参照)。
【0307】複数のシフトレジスタSRi1〜SRi5の全
て、即ち、最後のシフトレジスタSRi5の出力OSRi5
が“1”となると、ブロックBLOCKi のパス(救済
解)では、全てのスペアラインが使用済みとなったこと
を意味し、それ以降に発見された不良ビットを、そのブ
ロックBLOCKi のパス(救済解)で救済することが
不可能となる。
【0308】このように、最後のシフトレジスタSRi5
の出力OSRi5は、ブロックBLOCKi のパス(救済
解)が有効か否かを表す指標であり、出力OSRi5
“0”の場合は有効、出力OSRi5が“1”の場合は無
効となる。
【0309】図50〜図55は、それぞれブロックBL
OCKi (i=1〜6)において救済解作成の際の各信
号の様子を示すものである。
【0310】なお、これらの図においては、メモリセル
を(R0,C0),(R0,C1),(R0,C2),
(R0,C3),(R1,C0),(R1,C1),
(R1,C2),(R1,C3),(R2,C0),
(R2,C1),(R2,C2),(R2,C3),
(R3,C0),(R3,C1),(R3,C2),
(R3,C3)の順にテストし、その際、(R0,C
0),(R0,C2),(R0,C3),(R1,C
0),(R1,C1),(R2,C1)の各セルが不良
セルであり、また、スペア数NR=2,NC=2である
場合を仮定して、各ブロック(救済解に相当)の状態を
示した。
【0311】(3) 結果出力 テスト後、そのチップが、リダンダンシイにより救済可
能な良品であるか(リダンダンシイの必要がない完全良
品も含む)、又はリダンダンシイにより救済不可能な不
良品であるかを判定する。
【0312】チップがリダンダンシイにより救済可能な
良品(完全良品を除く)である場合において、実際に、
チップを良品にするためのヒュ−ズデ−タを取り出す方
法について説明する。
【0313】基本的には、テスト後、シフトレジスタデ
−タ転送信号SRTの入力パッドに“H”レベルの信号
を与え、シフトレジスタSRi1〜SRi5の保持デ−タ、
つまり有効ビットを出力する。この後、ヒュ−ズデ−タ
転送信号FTの入力パッドに“H”レベルの信号を与え
ると、ヒュ−ズデ−タは、所定のフォ−マットで、出力
パッドFOUTからシリアルに出力される。
【0314】このヒュ−ズデ−タは、ヒュ−ズブロ−工
程において、ヒュ−ズを切断するための情報として使用
する。
【0315】図56は、シフトレジスタ出力(有効ビッ
ト)のタイミングを示し、図57は、ヒュ−ズデ−タ出
力のタイミングを示している。
【0316】以下、これらの状態遷移図を参照しつつ、
シフトレジスタ出力(有効ビット)及びヒュ−ズデ−タ
出力の手順について説明する。
【0317】a. シフトレジスタデ−タ出力(図5
6) まず、シフトレジスタデ−タ転送信号SRTの入力パッ
ドに“H”レベルの信号を与える。すると、システム全
体に共通のシフトレジスタの出力OSTR1 〜OSTR
4 は、“L”から“H”に変化すると共に、“H”に固
定される。また、ワ−ド線電位WLijは、全て“L”と
なる。
【0318】従って、この状態では、シフトレジスタS
i1〜SRi5のデ−タをシフトさせても、SRAMセル
(メモリセル)に、誤動作(デ−タの誤読み出し、誤書
き込み)は生じない。
【0319】なお、図44に示すようにロウアドレスス
トロ−ブ信号/RASの入力信号RINTが信号BCL
Kとなり、また、カラムアドレスストロ−ブ信号/CA
Sの入力信号CINTが信号SCLKi となる。
【0320】信号BCLKは、ブロックBSR BLO
CKのクロック信号である。従って、ロウアドレススト
ロ−ブ信号/RASのレベルを繰り返し変化(“H”又
は“L”)させれば、選択するブロックBSR BLO
CKを切り替えることができる。また、指定されたブロ
ックのシフトレジスタデ−タは、チップ外部に読み出さ
れることになる。
【0321】実際、図43及び図44を見ると、ブロッ
クBSR BLOCKの各レジスタの出力OBSRi1
OBSRi6については、出力OBSRi1が“H”、出力
OBSRi2〜OBSR1 が“L”という初期状態から、
クロック信号BCLKに同期して、“H”の部分がシフ
トして行くことがわかる。“H”の状態の出力OBSR
ijは、図42のブロック選択スイッチをオンにする。よ
って、シフトレジスタデ−タは、このブロック選択スイ
ッチを経由してチップ外部に出力される。
【0322】一方、クロック信号SCLKi は、テスト
中の救済解作成時には、フェイル信号Failと信号T
MATCHi の論理積(アンド)であるが、シフトレジ
スタデ−タ出力時には、カラムアドレスストロ−ブ信号
/CASの入力信号CINTとなる。カラムアドレスス
トロ−ブ信号/CASがシフトレジスタをシフトさせる
クロック信号SCLKi となるため、このカラムアドレ
スストロ−ブ信号/CASを繰り返し変化(“H”又は
“L”)に変化させることにより、順次、シフトレジス
タデ−タが出力される。
【0323】つまり、ロウアドレスストロ−ブ信号/R
ASを“H”の状態にしたままで、カラムアドレススト
ロ−ブ信号/CASを“H”、“L”に変化させるよう
なサイクルを5回行えば、全てのブロックBLOCKi
の救済解のうち、いずれの救済解が有効で、いずれの救
済解が無効であるかが判明する。
【0324】テスト終了後において、チップがリダンダ
ンシイによる救済が可能な良品か否かを判定する方法に
ついて述べる。
【0325】カラムアドレスストロ−ブ信号/CASが
クロック信号SCLKi となるため、シフトレジスタ
は、カラムアドレスストロ−ブ信号/CASを“H”の
状態で固定しておけば、動作しない。
【0326】そこで、ロウアドレスストロ−ブ信号/R
ASを繰り返し“H”又は“L”に変化させると、クロ
ック信号BCLKによって、選択されるブロックが変わ
る。この時、図42に示すように、出力パッドFOUT
には、シフトレジスタの出力OSRi5、即ち、そのパス
(救済解)の有効ビットがクロック信号に同期して出力
されるため、チップがリダンダンシイにより救済可能で
ある良品か否かを判定できる。
【0327】リダンダンシイにより救済可能である有効
なパス(救済解)に対しては、シフトレジスタSRi1
SRi5の保持デ−タを、救済解ごとに、クロック信号S
CLKi に同期させて出力パッドFOUTにシリアルに
出力する。このデ−タは、SRAMに保持されている不
良アドレスが有効か否かを示す有効ビットである。この
有効ビットが立っていない(“1”でない)ところのア
ドレスは、オ−バ−ライト方法によって余計なアドレス
が書き込まれてしまったことを示す。
【0328】例として、シフトレジスタSRi5〜SRi1
の出力値(最後の1ビットは無効)が、0,0,1,
1,1,1の場合(最初の1ビットはテスト終了時にパ
ッドに出力される)を考える。この場合、シフトレジス
タSRi5,SRi4,SRi3,SRi2,SRi1の値は、そ
れぞれ0,0,1,1,1となる。最後の1ビットは、
シフトレジスタSRi5の出力値の反転値である。最初の
1ビットは、シフトレジスタSRi5の出力であるから、
そのパス(救済解)が有効か否かを表している(有効=
“0”,無効“1”)。最初の1ビットと最後の1ビッ
トを除く残りの4ビット(0,1,1,1)は、各々の
SRAMのセルアレイMij(j=1〜4)に有効なアド
レスデ−タが記憶されているか否かを示す。
【0329】なお、シフトレジスタデ−タの読み出し時
は、そのシフトレジスタSRi1〜SRi5は、閉じたサイ
クルになるようにする(図34)。但し、シフトレジス
タSRi1の入力として、シフトレジスタSRi5の逆論理
の出力を用いているため、1サイクル読みだしを行った
シフトレジスタの値は、テスト終了時の逆論理状態にな
る。
【0330】図56は、各救済解が有効か否かを示す有
効ビットをクロックに同期させて出力した後、シフトレ
ジスタの有効ビットを出力する様子を示している。
【0331】本例によれば、スペアラインの使用本数が
最も少ないのは、ブロック1、ブロック3、ブロック5
にそれぞれ収納されている救済解であり、その使用本数
は3本となっている。
【0332】b. ヒュ−ズデ−タ出力(図57) シフトレジスタデ−タ転送信号SRTの入力パッドに
“H”状態の信号を与えた状態において、ヒュ−ズデ−
タ転送信号FTの入力パッドに“H”状態の信号を与え
る。
【0333】ここでは、救済解のヒュ−ズデ−タ、即ち
SRAMアレイMi1,Mi2,Mi3,Mi4のアドレスデ−
タ(10ビット)を、救済解毎に、ヒュ−ズデ−タ出力
パッドFOUTにシリアルに出力することが目的であ
る。この目的を達成するため、共通のシフトレジスタT
SR1 〜TSR5 を閉じたサイクルにする。
【0334】ロウアドレスストロ−ブ信号/RASは、
ブロックBSR BLOCKを選択するクロック信号B
CLKになる。カラムアドレスストロ−ブ信号/CAS
は、ブロックBSR BLOCK内のSRAMアレイを
指定するシフトレジスタSRij,TSRk のクロック信
号SCLKi ,TCLKとなる。また、書き込み信号/
WEがパラレル−シリアル変換されたヒュ−ズデ−タを
1ビットごとに出力させるブロックDSR BLOCK
のクロック信号DCLKとなる。
【0335】シフトレジスタデ−タ出力時と同様に、ブ
ロック選択のシフトレジスタBSR1 〜BSR6 の出力
OBSR1 〜OBSR6 は、最初、出力OBSR1 のみ
が“1”、残りの出力OBSR2 〜OBSR6 が“0”
の状態となっている。この有効ビット“1”は、クロッ
ク信号BCLKに同期してシフトする。有効ビット
“1”の部分のブロックでは、ヒュ−ズデ−タが出力さ
れる。
【0336】一方、指定されたブロック内では、クロッ
ク信号TCLKの立ち上がり(“L”から“H”への変
化)に同期して、“0”の信号が、シフトレジスタTR
1からシフトレジスタTSR4 に伝わる。出力が
“0”のシフトレジスタのSRAMアレイMijのデ−タ
がチップの外部に読み出される。つまり、救済解のアド
レスを読み出すために、各ブロックにおいて、計4回ワ
−ド線を立ち上げるが、その立ち上げを指定するのが、
シフトレジスタの出力が“0”の部分である。
【0337】このSRAMアレイのデ−タの読み出し
は、通常と同様に、読み出し、書き込みデ−タ線(アド
レス線)RWD,/RWDに読み出された電位を、カレ
ントミラ−型のセンスアンプで増幅し、かつ、1アドレ
スに対応する10ビットを、クロック信号TCLKに同
期させて、外部パッドFOUT近くのシフトレジスタD
SRに導くことにより行う。この10ビットのデ−タ
は、パラレル−シリアル変換され、1ビットごとに外部
パッドFOUTにシリアルに読み出される。
【0338】このシリアルデ−タは、書き込み信号/W
Eによって生成されるクロック信号DCLKに同期しな
がら外部パッドに出力される。
【0339】以上、ヒュ−ズデ−タ出力が終了した時に
は、2サイクル経たことになるので、シフトレジスタS
ijの値は直前のファンクションテスト終了時の状態に
戻る。そこで、共通シフトレジスタを“L”状態にすれ
ば、前の結果に続いて、解析を行うことができる。例え
ば、ダイソ−トの途中において、救済解をモニタしたい
場合には、この状態からテストを続ければよい。
【0340】図57は、ブロック1とブロック5のヒュ
−ズデ−タをパッドFOUTに読み出す時の状態遷移図
を示す。
【0341】シフトレジスタリセット信号RESETを
“H”にすると、前までの救済解の作成の結果の情報
は、全て失われる。この状態遷移図は、救済解の作成の
結果を、前の救済解の作成の結果と関係なくモニタする
時に用いられる。
【0342】ここでは、読み出すブロック及びブロック
内のメモリアレイを指定するのに、それぞれシフトレジ
スタBSR及びTSRを使ったが、これに変えて、デコ
−ダを使って読み出すようなブロック及びブロック内の
メモリアレイの指定方法も考えられる。
【0343】ここで、二段のレジスタ(各ブロックBL
OCKi に共通のシフトレジスタTSR1 〜TSR
5 と、各ブロックBLOCKi で独立に動作するシフト
レジスタSRi1〜SRi5の役割をもう一度述べておく。
【0344】前述のように、各ブロックに共通のシフト
レジスタTSR1 〜TSR5 は、SRAMアレイの出力
と、各ブロックで独立に動作するシフトレジスタSRi1
〜SRi5の出力により制御される。また、各ブロックで
独立に動作するシフトレジスタSRi1〜SRi5は、SR
AMアレイの出力により制御され、有効ビット内容を保
持する。
【0345】二段のレジスタが必要となるのは、一段の
みでは、ヒュ−ズデ−タ出力時に、次回のテスト用に有
効ビット内容を保持させることができないからである。
もし、ダイソ−トの最後の段階でしか救済解を見ないの
なら、一段のシフトレジスタのみで十分である。
【0346】各段階での状態は、(1)テストモ−ドエ
ントリ−、(2)テスト中の救済解作成(シフトレジス
タの出力OTSR1 〜OTSR5 を“L”に固定)であ
る。つまり、書き込み、又は比較の制御(SRAMアレ
イ制御)は、各ブロックBLOCKi において独立にシ
フトレジスタSRi1〜SRi5が行う。また、この時にシ
フトレジスタSRi1〜SRi5の保持デ−タは、有効ビッ
トとしての役割も果たしている。
【0347】システム全体に共通のシフトレジスタの出
力OTSR1 〜OTSR4 は、“L”から“H”とな
り、かつ、“H”に固定される。つまり、ブロックBL
OCKi のワ−ド線電位WLijは、全て“L”となっ
て、セルデ−タの破壊が起こらないようにしている。
【0348】シフトレジスタTSR1 〜TSR5 が、B
LOCKi のシフトレジスタSRi1〜SRi5とSRAM
アレイとを分離させている。この状態で、ブロックBL
OCKi のシフトレジスタSRi1〜SRi5の保持デ−タ
(ヒュ−ズデ−タの有効ビット)を、クロック信号SC
LKi に同期させて出力する。
【0349】ブロックBLOCKi のシフトレジスタS
i1〜SRi5と、システム全体に共通のシフトレジスタ
TSR BLOCKの出力OTSR1 〜OTSR4 は、
互いに同期してシフトする。この時、シフトレジスタT
SR BLOCKの出力OTSR1 〜OTSR4 のう
ち、一つだけ“0”となっている。
【0350】また、信号SRi1〜SRi5と信号OTSR
1 〜OTSR4 の論理和(ノア)は、SRAMアレイの
ワ−ド線を制御するので、シフトレジスタTSR BL
OCKの出力OTSR1 〜OTSR4 が“0”となる一
つのSRAMアレイのみのワ−ド線を立ち上げ、その一
つのSRAMアレイMijのデ−タを読み出す(但し、救
済不可能なパスは読み出されない)。
【0351】このように、シフトレジスタTSR1 〜T
SR5 が、SRAMアレイの読み出しを制御する。そし
て、各ブロックBLOCKi のシフトレジスタSRi1
SRi5は、閉じたサイクルのままで、シフトレジスタデ
−タ出力、ヒュ−ズデ−タ出力の2サイクルを実行し、
その後、テスト終了時の状態に戻る。なお、シフトレジ
スタ“1”の入力は、シフトレジスタ5の逆論理の出力
である。
【0352】c. ソフトセット ソフトセット信号SSETの入力パッドに“H”の信号
を与えることで、エラ−ビットアドレススタック回路に
蓄積されている不良アドレスデ−タがロウ及びカラムの
アドレス比較器にセットされる。これにより、ヒュ−ズ
ブロ−を行わずにリダンダンシの置き換えが可能で、再
テストを行うことで、置き換えのチェックをすることが
できる。
【0353】重要な事は、ソフトセットで置き換えをし
た後でファンクションテストを行い、不良が発生した時
は、予備のセルに不良があることを示しているため、そ
れをまだ使用していない予備のラインに置き換えて良品
化していくことが可能であるということである。つま
り、予備のセルの不良を予めチェックする代わりに、置
き換え後の不良をチェックして、不良部分のみを救って
いくことで、歩留まりを効率よく上げることができる。
【0354】ソフトセットは、ソフトセット信号SSE
Tの入力パッドに“H”の信号を与える方法以外に、ロ
ウアドレスストロ−ブ信号/RAS、カラムアドレスス
トロ−ブ信号/CASなどの外部信号を特殊なタイミン
グで与えることでも行える。
【0355】ソフトセットとは、例えば、図58及び図
59に示すように、フュ−ズブロ−を行わずに、リダン
ダンシイメモリセルへの置き換えを行う方法である。上
述の例では、全救済解のデ−タ(有効ビットのデ−タと
ヒュ−ズデ−タ)を、ヒュ−ズデ−タ出力制御回路を通
して外部出力パッドFOUTに取り出した。
【0356】そこで、ソフトセットを可能にするに当っ
ては、これらのデ−タを外部出力パッドFOUTに導く
のではなく、これらのデ−タに基づいてヒュ−ズアレイ
にデ−タをプログラムすればよい。
【0357】例えば、図59において、ヒュ−ズ1を切
断すれば、A1R=“1”がセットされる。ソフトセッ
トは、ヒュ−ズ1を切断する代わりに、信号SA1Rを
“L”に設定することにより行う。信号SA1Rが
“L”になると、A1R=“1”がソフトセットされ
る。
【0358】図60は、ロウアドレスに関するソフトセ
ット部の構成を示している。なお、カラムアドレスに関
するソフトセット部の構成も、図60と同じ構成のもの
を用いることができる。
【0359】例えば、スペアロウの数が2本、スペアカ
ラムの数が2本の場合、SSRjには、選択された救済
解の有効ビットをセットし、SA1Rj ,/SA1Rj
〜SA10Rj ,/SA10Rj には、救済解のヒュ−
ズデ−タをセットする。
【0360】E. ところで、1チップ内にロジックと
メモリ(特に、DRAMやフラッシュEEPROM)を
混載したロジック−メモリ混載LSIにおいては、効率
的なテスト方法の確立が重要な課題となっている。
【0361】現在、ロジック−メモリ混載LSIにおい
ては、ロジック部はロジックテスタでテストし、メモリ
部はメモリテスタでテストしており、各テストをそれぞ
れ効率的に行うようにしている。しかし、このような二
つのテスタを用いることは、製造コストの増大を招くこ
とになる。
【0362】そこで、今後の方向性としては、安価な一
つのテスタでロジック部とメモリ部をテストする技術を
開発することにある。BIST(Built In S
elf Test)やBISR(Built In S
elf Repair)は、一つのテスタで安価にテス
トを行う技術を開発するに当たっての一つの流れを構成
している。
【0363】ここで、BISTとは、テスト回路をチッ
プ内に設ける技術のことであり、例えば、マルチビット
テストやラインモ−ドテストといった簡単な技術から、
チップ内部にアドレス発生器、デ−タ発生器、デ−タ比
較器といった回路を内蔵した本格的な技術まで知られて
いる。
【0364】BISR(Built In Self
Repair)とは、チップ内部において、テスト結果
からリダンダンシイ救済解を求め、かつ、リダンダンシ
イ救済解に基づいてメモリセルの置き換え、即ち、リダ
ンダンシイ置き換え用不良アドレス記憶素子(例えば、
ヒュ−ズ、不揮発性半導体メモリなど)に不良アドレス
を書き込む技術のことである。
【0365】BISRの現在の大きな問題点は、以下の
二点である。
【0366】1. リダンダンシイ救済解をチップ内部
で求めることの困難性 通常のテスタでリダンダンシイ救済解を求める場合、テ
スト結果、即ち、メモリセル(ビット)毎のパス(良)
PASS及びフェイル(不良)FAIL情報は、テスタ
内部に記憶される。このようなテスト結果を記憶するメ
モリは、FAM(Fail Address Memc
ry)と呼ばれ、通常、SRAMから構成される。リダ
ンダンシイ救済解は、FAMに記憶されたテスト結果を
基に所定のアルゴリズムから求められる。複数のリダン
ダンシイ救済解が求められた場合には、最適と思われる
一つの救済解が選択される。最終的に選択された一つの
救済解は、リダンダンシイ置き換え用不良アドレス記憶
素子に書き込まれる(例えば、ヒュ−ズ溶断が行われ
る)。
【0367】ところで、FAMの記憶容量は、テストさ
れるメモリセルのビット数、即ち、チップ内のメモリ部
の記憶容量と同じ容量だけ必要となる。例えば、1メガ
ビットのメモリ部を有するチップをテストする場合に
は、1メガビットの記憶容量を有するFAMが必要とな
る。よって、通常のテスタは、チップ内のメモリ部の記
憶容量と同じ容量のFAMを備えている。
【0368】一方、BISRを実現させるに当たって、
チップ内にFAMを設けることは現実的に不可能であ
る。なぜなら、チップ内のメモリ部と同じ容量のFAM
をチップ内に組み込むことは、チップ内における無駄な
(デ−タ記憶に用いない)メモリの面積を増加させるこ
とにつながり、現実的でないからである。よって、BI
SRの実現には、FAMなしにリダンダンシイ救済解を
求める技術の開発が必要となる。
【0369】上述の項目A〜Dで説明した技術は、FA
Mなしに、全ての救済解を求めることができるアルゴリ
ズム及びハ−ド構成に関する。この技術は、全てのメモ
リセル(ビット)に対してパスPASS及びフェイルF
AIL情報を保持していくのではなく、リダンダンシイ
救済解を作成するのに必要十分なフェイルFAIL情報
のみをチップ内部の専用メモリに保持するようにしてい
る。
【0370】勿論、不良メモリセル(ビット)のアドレ
スを保持する場合、不良メモリセルの発生の仕方によっ
てはフェイルFAIL情報のみでも膨大なデ−タ量にな
るが、上述の項目A〜Dの技術では、リダンダンシイ救
済解を作成するのに必要十分なフェイルFAIL情報の
みを不良メモリセルのロウアドレス又はカラムアドレス
として専用メモリに保持している。本発明のアルゴリズ
ムによれば、救済単位内のスペアロウ及びスペアカラム
の数によりいわゆる“木”構造(専用メモリの容量)が
決定される。そして、救済単位内のスペアロウ及びスペ
アカラムの本数が少なければ、面積的なオ−バ−ヘッド
を抑えつつ、全ての救済解を求めてこれをチップ内部に
保持することが可能である。
【0371】2. リダンダンシイ救済解を基にリダン
ダンシイ置き換え用不良アドレス記憶素子に不良アドレ
スを書き込む(例えば、ヒュ−ズセットを行う)ための
手段 現在のヒュ−ズセットは、レ−ザによるヒュ−ズの溶断
が主流である。このため、チップ内部でリダンダンシイ
救済解を求めたとしても、その救済解は、一旦、外部装
置(例えば、テスタ)に取り出さなければならない。そ
して、救済解(ヒュ−ズデ−タ)を外部装置からヒュ−
ズブロ−装置に転送し、このヒュ−ズブロ−装置を用い
てヒュ−ズの溶断を行っている。
【0372】そこで、このような手間を省くことができ
る技術、即ち、チップ内部において、リダンダンシイ救
済解に基づきリダンダンシイ置き換え用不良アドレス記
憶素子に不良アドレスを書き込む技術の開発が望まれ
る。
【0373】レ−ザを用いずに、チップ内部において不
良アドレスのセットを行う技術の候補としては、例え
ば、上述したようなソフトセットを利用した技術の他、
不良アドレス(ロウ又はカラム)を記憶する部分をヒュ
−ズから不揮発性半導体メモリ(EEPROM,フラッ
シュ型EEPROMなど)に代えるというものがある。
この技術は、電気的に不良アドレスの書き込みを行うた
め、パッケ−ジング後でも、不良アドレスをリダンダン
シイ置き換え用不良アドレス記憶素子にプログラムでき
るという利点を持っている。
【0374】a.概要 以上の状況に鑑み、本実施例では、a.リダンダンシイ
救済可否判断を実行する回路をチップに内蔵し、b.通
常動作時のアドレスコンパレ−トに用いる不良アドレス
を記憶するリダンダンシイ置き換え用不良アドレス記憶
素子を不揮発性半導体メモリ(EEPROM、フラッシ
ュ型EEPROMなど)から構成し、c.リダンダンシ
イ救済可否判断の実行中に逐次求められる救済解をリダ
ンダンシイ置き換え用不良アドレス記憶素子、即ち、不
揮発性半導体メモリにプログラムしている。
【0375】つまり、本発明のアルゴリズムにより逐次
求められる救済解は、リダンダンシイ置き換え用不良ア
ドレス記憶素子としての不揮発性半導体メモリに書き込
まれるため、テスト終了後に最適な一つの救済解を選択
するだけでリダンダンシイ置き換えを完了させることが
できる(救済解の出力や不良アドレスのセットは必要な
い)。
【0376】よって、メモリセルのテスト時間の短縮及
びBISRを採用したチップの面積低減を図ることがで
きる。
【0377】BISRを採用する目的は、リダンダンシ
イ救済解を求め、不良メモリセル(不良ロウ又は不良カ
ラム)をスペアのメモリセル(スペアロウ又はスペアカ
ラム)に置き換える動作を高速に行ない、テスト時間を
短縮することにある。
【0378】以下、救済解作成及び救済可否判断を行う
ためのハ−ド構成について述べる。
【0379】テスト時には、全てのメモリセルにデ−タ
を書き込んだ後、アドレスを入力してメモリセルのデ−
タを読み出し、このデ−タを期待値と比較する。本例で
は、上述した本発明のアルゴリズム、即ち、読み出し動
作と並行して救済解が逐次作成されることを前提とす
る。
【0380】つまり、全メモリセル(全ビット)をテス
トした後、そのテスト結果として得られた不良ビットを
基に一括して救済可否判断を行う(一括救済アルゴリズ
ム)のではなく、テスト実行中において、不良ビットが
発生する度に、このテストに並行して救済解を逐次作成
して行く(逐次救済アルゴリズム)。
【0381】また、不良ビットに対し、全ての救済解を
列挙するアルゴリズムを採用する。
【0382】このようなアルゴリズムをテストと並行し
て行うと、逐次求められる救済解は、不揮発性半導体メ
モリ(リダンダンシイ置き換え用不良アドレス記憶素子
として機能する)にそのまま記憶され、スタックされて
いく。全メモリセル(全ビット)のテストが終わった時
点において全ての救済解が得られ、最適な一つの救済解
が選択される。
【0383】つまり、全ての救済解は、リダンダンシイ
置き換え用不良アドレス記憶素子としての不揮発性半導
体メモリにそのまま記憶されているため、救済解作成
後、最適な救済解の選択を行うだけで足り、ヒュ−ズブ
ロ−などの工程を別途行う必要がない。
【0384】なお、本例では、救済可否判断の結果をチ
ップ外部に取り出す必要はないが、救済可否判断の結果
をチップ外部に取り出すようにしてもよい。この場合、
チップが救済可能な良品であるか又は救済不可能な不良
品であるかがチップの外部において認識できる。
【0385】また、全ての救済解は、チップ内部の不揮
発性半導体メモリに逐次記憶されるため、全てのファン
クションテストを経た後の救済可否情報を得ることがで
きると共に、各ファンクションテスト後の救済可否情報
を逐次モニタすることもできる。よって、テスト中にお
いてチップの救済が不可能なことが判明することもあ
り、このようなチップについては直ちにテストを終了さ
せれば、テスト時間の短縮などの目的に貢献できる。
【0386】また、リダンダンシイ置き換え用不良アド
レス記憶素子として、不揮発性半導体メモリを従来のヒ
ュ−ズに代えて用いているため、マ−ジンテスト、バ−
ンイン又はパッケ−ジ後のテストで不良が生じても、各
テスト後において、スペアセルによる不良セルの救済が
でき、コストの削減に大きく寄与する。
【0387】なお、特殊な読み出しモ−ドを用いて、プ
ログラムデ−タ(救済解)をチップ外部に出力するよう
にしてもよい。
【0388】b. ハ−ド構成 図61及び図62は、本発明の半導体メモリの主要部を
示している。
【0389】図61は、DRAM(ロジック−メモリ混
載LSI含む)を前提とし、図62は、EEPROMを
前提としている。
【0390】/RAS,/CAS,/WEにより、メモ
リの読み出しと書き込みを制御する部分は、従来技術の
構成と全く同一である。また、外部アドレスのチップ内
への取り込み、デ−タの書き込み及び読み出しなどの動
作についても、従来技術と何ら変わるところがない。
【0391】ただ、リダンダンシイに関して、不良ビッ
ト(不良ロウ又は不良カラム)をスペアロウ又はスペア
カラムに置き換えるためのアドレスデ−タを記憶する手
段として、従来のヒュ−ズ(レ−ザ溶断)に代えて、不
揮発性半導体メモリ(EEPROM,フラッシュ型EE
PROMなど)を採用している。この不揮発性半導体メ
モリは、リダンダンシイ置き換え用不良アドレス記憶素
子として機能すると共に、救済解作成時のアドレス保持
用メモリとしても機能する。
【0392】不揮発性半導体メモリは、全ての救済解
(“木”構造により救済解の最大数は予め分かっている
→図16,17)を記憶できる容量を有し、図18の不
良アドレス保持用メモリ(本例では、リダンダンシイ置
き換え用不良アドレス記憶素子としても機能する)と図
19の有効ビット保持用メモリを構成する。
【0393】不良アドレス(救済解)を記憶する部分の
構成は、例えば、図63乃至65に示すようになる。
【0394】本例では、不揮発性半導体メモリとして、
FLOTOXトランジスタを仮定する。即ち、ゲ−ト電
圧VG、ドレイン電圧VD、ソ−ス電圧VSとした時、 1) 書き込み時(“1”書き込み:閾値上昇) VG=VD=VPP(昇圧電位) VS=GND 2) 読み出し時 VG=VCC(内部電位) 3) 消去 VG=GND VD=VPP(昇圧電位) となる。
【0395】読み出し時、デ−タが書き込まれていなけ
れば(“0”デ−タのときは)、ドレインとソ−ス間に
チャネルが形成され、FLOTOXトランジスタはオン
状態となる。一方、デ−タが書き込まれていれば
(“1”デ−タのときは)、ドレインとソ−ス間にチャ
ネルが形成されることはなく、FLOTOXトランジス
タはオフ状態となる。
【0396】なお、不良アドレスを記憶する不揮発性半
導体メモリは、FLOTOXトランジスタの他、フラッ
シュEEPROMなどの電気的に読み出し、書き込み及
び消去が可能なものならば何でもよい。
【0397】不揮発性半導体メモリにリダンダンシイ置
き換え情報(不良アドレス)をプログラムした後、通常
動作時においては、入力アドレスと不良アドレスがコン
パレ−タにより比較され、両者が一致すれば、スペアデ
コ−ダを活性化し、ノ−マルデコ−ダを非活性化し、ス
ペアライン(スペアロウ又はスペアカラム)を選択す
る。
【0398】例えば、図63の信号/SEが“L”のと
き、コンパレ−タによる入力アドレスと不良アドレスの
比較が行われ、両者が一致すれば、出力SPAREは、
“H(リダンダンシイビット)”となり、両者が一致し
なければ、出力SPAREは、“L”となる。
【0399】図64は、図63のブロックHV1の構成
を示し、図65は、図63のブロックのHV2の構成を
示している。
【0400】表3は、図64の回路の入力SW1,SE
と出力Bの関係を示している。
【0401】
【表3】
【0402】表4は、図65の回路の入力SW1,SW
2,Anと出力A´の関係を示している。
【0403】
【表4】
【0404】図61及び図62の半導体メモリについて
説明する。
【0405】この半導体メモリの特徴は、リダンダンシ
イ救済可否判定回路(アドレス保持用メモリ兼リダンダ
ンシイ置き換え用不良アドレス記憶素子を含む)を有し
ている点にある。この点については、後述するが、その
機能を簡単に述べると、リダンダンシイ救済可否判定回
路は、メモリセルアレイのテストの最中に、リダンダン
シイ救済解を逐次求めると共に、アドレス保持用メモリ
兼リダンダンシイ置き換え用不良アドレス記憶素子(例
えば、電気的にデ−タの書き込み、消去、読み出しが可
能な不揮発性半導体メモリ)にリダンダンシイ救済解を
セットして(書き込んで)いく。
【0406】通常、テスタを用いたテストでは、テスト
工程、救済解作成工程、不良アドレスのセット工程が順
次別々に行われる。
【0407】本例では、これらの工程が全て同時に行わ
れる。即ち、メモリセルのテストを逐次実行すると共
に、その最中に、チップ内で救済解を作成し、同時に、
この救済解をアドレス保持用メモリ兼リダンダンシイ置
き換え用不良アドレス記憶素子(不揮発性半導体メモ
リ)にセットする。
【0408】テスト終了後に、アドレス保持用メモリ兼
リダンダンシイ置き換え用不良アドレス記憶素子に記憶
されている救済解の中から最適なものを一つを選び、こ
れをスペアの制御にあてる(これがいわゆる従来のヒュ
−ズセットに相当する)。通常動作時には、入力アドレ
スとリダンダンシイ置き換え用不良アドレス記憶素子に
セットされたアドレスとの比較を行う。
【0409】また、救済可否判定の結果は、テスト終了
後に、チップの外部に取り出すことができる。この結果
を基に、最適なリダンダンシイ救済解を選択するように
してもよい。
【0410】図61及び図62において、二重線で囲っ
たブロック(アドレス発生器、デ−タ発生器、デ−タ比
較器)は、BIST回路の主要部を構成している。
【0411】BISR回路では、BISTが内蔵されて
いても又は内蔵されていなくてもよいが、本例ではBI
STが内蔵されていると仮定する。BISTとBISR
が活性化されるモ−ドを、今後、BISTテストモ−ド
と称することにする。
【0412】BISTテストモ−ドになると、ファンク
ションテスト時、アドレス発生、デ−タ発生及び期待値
の比較は、全てチップ内のBIST回路で行われる。メ
モリセルの読み出しデ−タとデ−タ発生器の期待値デ−
タの比較の結果、両者が不一致ならば、フェイル信号F
ailがパルス的に“H”となり、これがリダンダンシ
イ救済可否判定回路に入力される。通常、フェイル信号
Failは、“L”状態になるように設定しておく。
【0413】次に、リダンダンシイ救済可否判定回路に
ついて説明する。
【0414】図66乃至図69は、メモリセルアレイの
救済単位(4メガビット)に対して、スペアロウの本数
NRSを2本、スペアカラムの本数NCSを2本とした
場合のリダンダンシイ救済可否判定回路のハ−ド構成を
示している。
【0415】リダンダンシイ救済可否判定回路は、図6
6に示すように、全救済解(“木”構造のパス)に対応
するブロックBLOCKi(i=1〜Nconb、Nc
onbは、パスの数)からなる。
【0416】ブロックBLOCKiは、それぞれ図67
に示すような構成を有している。即ち、ブロックBLO
CKiは、エラ−ビットアドレスをスタックし、ヒュ−
ズデ−タを保持する不揮発性半導体メモリアレイ(図6
8)及びブロックBLOCKiに付随するシフトレジス
タ(図69)からなる。
【0417】ここでは、以上の構成を有するリダンダン
シイ救済可否判定回路の動作について説明する。
【0418】例えば、アドレスA1R〜A10R,A1
C〜A10Cで決まるメモリセルアレイの救済単位(4
メガビット)に対して、スペアロウ及びスペアカラムを
それぞれ4本ずつ設けた場合を考える。但し、最下位ア
ドレスA0R,A0Cは縮約され、ロウ方向及びカラム
方向共に2本まとめて置き換えるような構成で、A0
R,A0Cは無視できるとする。
【0419】この場合、一つの救済単位に対して、スペ
アロウの本数NRSが2、スペアカラムの本数NCSが
2の場合と等しくなるため、パスの数は、最大Ncon
b=4 2 =6と定まり、その形も予め決まっている
(図16、図17のテンプレ−ト参照)。
【0420】以下、文中でパラメ−タi、jを用いる時
には、i=1〜Nconb、j=1〜NRS+NCSが
必要である。
【0421】10ビットごとに共通に設けられるSPA
REij線の電位は、リダンダンシイ置き換え用不良アド
レス記憶素子の10ビットのEEPROMセル(1ビッ
トが1つのEEPROMセルに相当する)の出力のAN
D(論理積)の結果に等しい。
【0422】つまり、A1R〜A10Rの10ビットの
入力アドレスが10ビットのEPROMセル(一つの不
良アドレスを記憶している)の内容と完全に一致した
ら、SPAREijは、“H”、1ビットでも不一致なら
ば、SPAREijは、“L”になる。
【0423】さらに、このSPAREij信号をj=1〜
NRS+NCSに関してNOR演算した結果が、MAT
CHi 信号になる。
【0424】結局、MATCHi 信号は、通常、“H”
だが、入力アドレスが救済解の不良アドレスと一致すれ
ば、“L”になる。MATCHi 信号は、それぞれのブ
ロックBLOCKi において独立である。(“木”構造
の各パスは独立に処理していることに相当する)。信号
SWij、SEijは、図69のシフトレジスタの出力によ
り制御される。
【0425】テスト中は、シフトレジスタの出力SWi1
〜SWi4が“H”、SEi1〜SEi4が“H”であると、
メモリセルのデ−タの読み出し(アドレス比較)が行わ
れ、シフトレジスタの出力SWi1〜SWi4が“L”、S
i1〜SEi4が“H”であると、デ−タの書き込み又は
消去が行われる。
【0426】一つの救済解に対しては、図69の構成を
有する5個のシフトレジスタSRi1〜SRi5が必要とな
る。これは、図19のSRikそのものである。
【0427】従って、系全体では、6(=救済解数)×
5(=スペア数+1)個のシフトレジスタが必要とな
る。
【0428】また、系全体の共通のシフトレジスタは、
5(スペア数+1)個必要となる(TSR1 〜TS
5 )。以上のシフトレジスタは、それぞれのクロック
信号SCLKi 、TCLKの立ち上がりの瞬間に動作す
る。
【0429】さて、フェイル信号Failは、通常、
“L”となるように設定し、期待値パッドから入力した
デ−タとテストデ−タが不一致の時だけ、“H”のパル
ス信号が発生するようにする。
【0430】各シフトレジスタの入力クロックSCLK
i は、救済解単位で独立であり、テスト中は、フェイル
信号Failと、その救済解単位のTMATCHi 信号
のAND(論理積)をとった結果の出力CLKi が、ク
ロック信号SCLKi となる(図67)。
【0431】従って、クロック信号SCLKi は、入力
アドレスが不良ビットであり、かつ、そのパス上のどの
保持アドレスとも一致しないときに“H”となり、この
場合、シフトレジスタSRi1〜SRi5は、1だけシフト
する。リダンダンシイテストモ−ドでは、このモ−ドに
エントリ−した後、1回、リセット信号RESETを
“H”にすることにより、シフトレジスタSRi1〜SR
i5の全てに“0”を書き込む(図69)。
【0432】救済解の作成中は、シフトレジスタSRi1
の入力信号INi は、“1”発生器に入力されるため、
SCLKi が“H”になる。シフトレジスタSRi1〜S
i5において、“1”のシフトは、不良アドレスがリダ
ンダンシイ置き換え用不良アドレス記憶素子に書き込ま
れたことを意味する(“1”がシフトすると、レジスタ
の出力値SWijが“H”から“L”に変化するレジスタ
が1個だけ存在する)。
【0433】結局、各ブロックBLOCKiで独立に動
作するシフトレジスタSRi1〜SRi5は、有効ビットの
内容を保持する役割を持ち、かつ、その内容に従って不
揮発性半導体メモリのアレイの制御を行う。
【0434】テスト終了後、シフトレジスタの情報をチ
ップ外部に取り出すことにより、救済可否、いずれの救
済解が最も効率がよいかや、各救済解は何本のスペアラ
インとの置き換えを行うかなどがわかることになる。
【0435】また、実際に使う救済解iを決め、その救
済解iに対し、図68の回路の信号Ci の電位を0に
し、この回路から出力される信号を図67のスペア部に
入力することで、リダンダンシイ情報がセットできる。
【0436】以上、メモリセルアレイの救済単位(4メ
ガビット)に対し、スペアロウの本数NRS=2、スペ
アカラムの本数NCS=2が備わっている場合のリダン
ダンシイ救済可否判定回路のハ−ド構成について説明し
た。
【0437】一般の場合に拡張するには、下記の表5に
従えば良い。
【0438】
【表5】
【0439】さて、テスト中の救済解作成時において、
まず、初期状態として、シフトレジスタリセット信号R
ESETを“H”にすることで、シフトレジスタの出力
OSRi1〜OSRi5を“L”状態にセットしておく。
【0440】1番目のシフトレジスタに対する入力信号
INi1は、“1”発生器に入力される。また、不良メモ
リセルが発生する度に、クロック信号SCLKi に同期
して“1”デ−タは、順次、シフトレジスタSRi1〜S
i5中をシフトする。初期状態として、シフトレジスタ
SRi1〜SRi5の出力OSRi1〜OSRi5は、“0”
(“L”)にセットされている。シフトレジスタSRi1
〜SRi5に対する“1”デ−タの入力は、有効ビットを
保持したことを意味する。
【0441】図67に示すように、フェイル信号Fai
lとTMATCHi 信号のAND(論理積)の結果は、
シフトレジスタSRi1〜SRi5の動作を制御するクロッ
ク信号となる。
【0442】また、“1”デ−タがシフトレジスタSR
i5に入力され、その出力OSRi5が“1”になると、ス
ペアラインを全て使い切っているにもかかわらず、不良
ビットが発生したことを意味する。よって、出力OSR
i5が“1”となったパス(救済解)では、不良ビットの
救済が不可能となる。
【0443】このように、予め決定される“木”構造の
一つのパス(救済解)を表すシフトレジスタSRi1〜S
i5の最後の出力OSRi5は、一つのパス(救済解)が
有効か否かを表す指標である。即ち、一つのパスに関す
る出力OSRi5が“0”のとき、その一つのパス(救済
解)は有効であり、“1”のとき、その一つのパス(救
済解)は無効となる。
【0444】テスト後、チップがリダンダンシイにより
救済可能な救済良品であるかどうか判定するには、シフ
トレジスタSRi1〜SRi5のデ−タをシリアルにチップ
外部に出力するか、又はシフトレジスタSRi1〜SRi5
のデ−タをシリアル−パラレル変換した後、パラレルに
チップ外部に出力すればよい。
【0445】このように、本例によれば、テストに並行
して、リダンダンシイアナリシス(Redundanc
y Analysis: RA)を行い、さらに、チッ
プ内の救済単位毎に並列処理を行なうのはもちろん、救
済単位内でも、救済解の作成と救済解の記憶(従来のヒ
ュ−ズセットに相当)を並列に処理しているため、RA
にかける時間を大幅に減らすことができる。
【0446】テスト中に、逐次、救済解を作成し、か
つ、不揮発性半導体メモリ(従来のヒュ−ズに相当)に
その救済解を逐次セットして行く方式なので、テスト終
了後に別途ヒュ−ズセットを行う必要がない。
【0447】救済単位内のスペア本数が小さい(普通は
救済単位自体が小さい)チップで本方式の適用は特に有
効である。
【0448】また、BISTと組み合わせることによ
り、オンチップでテストからヒュ−ズのセットまで達成
できるようになり、特に、混載品に対し、テストの高速
化や容易化が可能である。
【0449】図70乃至図73は、いままで説明してき
た本発明の半導体メモリの概略を簡潔に示したものであ
る。
【0450】まず、図70は、従来の半導体メモリの構
成であり、いわゆる一括救済アルゴリズムの適用により
救済解を求めるものである。
【0451】図71は、上述の項目A.〜D.で説明し
た半導体メモリの構成であり、いわゆる逐次救済アルゴ
リズムの適用により救済解を求めるものである。テスタ
に内蔵されたアドレス発生器及びデ−タ発生器より生成
されるアドレス及びデ−タをもとに、メモリセルアレイ
の全メモリセルにデ−タを書き込んだ後、全メモリセル
のデ−タを例えば一セルずつ読み出して期待値と比較
し、各メモリセルの良否を判定することにより行われ
る。逐次救済アルゴリズムでは、テスト中に不良ビット
が発生する度に、テスト開始からその不良ビットが発生
した時点までにテストされたメモリセルに対する救済解
が作成される。救済解は、救済可否判定回路のアドレス
保持用メモリ(SRAM)に保持される。本発明の逐次
救済アルゴリズムでは、スペアライン(ロウ、カラム)
の数により予め救済解の数(パス数=“木”構造)は確
定しているため、救済可否判定回路には、全ての救済解
(パス)を記憶できるアドレス保持用メモリが設けられ
ている。テストが終了した後、全ての救済解がチップ外
部に読み出され、有効な救済解(有効ビットが“1”で
ないもの)のうち最適な一つの救済解が選択される。そ
の救済解を基に、例えば、ヒュ−ズアレイに対してヒュ
−ズセットが行われる。
【0452】図72は、上述の項目E.で説明したBI
STとBISR機能を有するメモリチップ(ロジック−
メモリ混載チップを含む)を示している。即ち、アドレ
ス発生器、デ−タ発生器、デ−タ比較器といったテスト
機能は、チップに内蔵されている。このようなチップに
おいても、本発明の逐次救済アルゴリズムの適用によ
り、テスト時間の短縮及び製造コストの低減を達成でき
る。
【0453】図73は、図72のメモリの応用例であ
る。即ち、本発明の逐次救済アルゴリズム(ハ−ド構
成)では、救済可否判定回路に、全ての救済解(パス)
を記憶できるアドレス保持用メモリ(兼リダンダンシイ
置き換え用不良アドレス記憶素子)が設けられる。一
方、図71及び図72の例では、通常動作時に、入力ア
ドレス(外部アドレス、内部アドレス)と比較される不
良アドレスを記憶するリダンダンシイ置き換え用不良ア
ドレス記憶素子(例えば、ヒュ−ズアレイ)も、別途、
チップに内蔵される。そこで、本例では、テストが終了
した後、全ての救済解をチップ外部に読み出すことな
く、チップ内部で、有効な救済解(有効ビットが“1”
でないもの)のうち最適な一つの救済解を選択するもの
である。そして、通常動作時には、アドレス保持用メモ
リ(兼リダンダンシイ置き換え用不良アドレス記憶素
子)の不良アドレスが入力アドレス(外部アドレス、内
部アドレス)と比較される。よって、チップ内に、別
途、従来のヒュ−ズアレイのような記憶素子を設ける必
要がない。
【0454】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の半導体
メモリによれば、次のような効果を奏する。
【0455】機能テストと並行して救済解の作成を行
い、更に、メモリチップ内の救済単位(メモリセルアレ
イ)毎に並列処理を行なうのはもちろん、一つの救済単
位内においても機能テストと救済解の作成を並列処理す
ることで、リダンダンシイに要する時間を大幅に減らす
ことが可能となる。
【0456】メモリチップ内の救済単位におけるスペア
ラインの本数が少ないものについては、救済解の作成の
アルゴリズムを実行する回路を当該メモリチップ内に形
成(オンチップ)にするのが有効である。
【0457】一方、メモリチップ内の救済単位における
スペアラインの本数が多い場合には、オ−バ−ヘッドが
どうしても大きくなる。このような場合は、例えば、救
済解の作成のアルゴリズムを実行する回路を、メモリチ
ップとは別のチップに専用LSIとして形成し、この専
用LSIをテスタに内蔵するような構成とするのが現実
的である。
【0458】メモリの世代が上がる毎に、それに応じた
容量のフェイルビットメモリが必要になる訳で、フェイ
ルビットメモリの値段、ついてはテスタ−の値段は高価
になる一方である。その点、ここで示したような専用L
SIを用意すれば、フェイルビットメモリは不要になる
ので、テスト時間の短縮と共に、メモリチップの製造コ
ストの低下、救済解の作成による歩留りの向上などのメ
リットが生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メモリセルアレイの救済単位ごとの機能テスト
と救済解の作成との従来の時間関係を示す図。
【図2】メモリセルアレイの救済単位ごとの機能テスト
と救済解の作成との本発明の時間関係を示す図。
【図3】メモリセルアレイ(救済単位)中の不良ビット
の位置を示す図。
【図4】図3の不良ビットが存在する場合の“木”構造
と救済解との関係を示す図。
【図5】本発明の第1の例題に関わる“木”構造(救済
解)を作成する全工程のうちの一工程を示す図。
【図6】本発明の第1の例題に関わる“木”構造(救済
解)を作成する全工程のうちの一工程を示す図。
【図7】本発明の第1の例題に関わる“木”構造(救済
解)を作成する全工程のうちの一工程を示す図。
【図8】本発明の第1の例題に関わる“木”構造(救済
解)を作成する全工程のうちの一工程を示す図。
【図9】本発明の第1の例題に関わる“木”構造(救済
解)を作成する全工程のうちの一工程を示す図。
【図10】本発明の第2の例題に関わる“木”構造(救
済解)を作成する全工程のうちの一工程を示す図。
【図11】本発明の第2の例題に関わる“木”構造(救
済解)を作成する全工程のうちの一工程を示す図。
【図12】本発明の第2の例題に関わる“木”構造(救
済解)を作成する全工程のうちの一工程を示す図。
【図13】本発明の第2の例題に関わる“木”構造(救
済解)を作成する全工程のうちの一工程を示す図。
【図14】本発明の第2の例題に関わる“木”構造(救
済解)を作成する全工程のうちの一工程を示す図。
【図15】本発明の第2の例題に関わる“木”構造(救
済解)を作成する全工程のうちの一工程を示す図。
【図16】“木”構造のテンプレ−トを示す図。
【図17】“木”構造のテンプレ−トの配列による表示
を示す図。
【図18】不良ビットアドレスを保持する記憶部Mの配
列を示す図。
【図19】有効ビットを保持する記憶部SRの配列を示
す図。
【図20】記憶部Mに保持された不良ビットアドレスの
一例を示す図。
【図21】記憶部SRに保持された有効ビットの一例を
示す図。
【図22】図20及び図21のデ−タを保持する場合の
“木”構造を示す図。
【図23】“木”構造のテンプレ−トの配列による表示
を示す図。
【図24】本発明の救済解の作成手順を示すフロ−チャ
−ト。
【図25】本発明の半導体メモリの主要部(救済解の作
成に関する部分)の構成について示す図。
【図26】図25中の制御信号RDTESTを生成する
回路を示す図。
【図27】図25中の制御信号FTを生成する回路を示
す図。
【図28】図25中の制御信号SRTを生成する回路を
示す図。
【図29】図25中の制御信号RESETを生成する回
路を示す図。
【図30】図25のリダンダンシイテストモ−ド時用デ
−タ入力及びデ−タコンパレ−ト回路の構成を示す図。
【図31】図25の半導体メモリの通常モ−ドにおける
各信号のタイミングを示す図。
【図32】図25の半導体メモリのリダンダンシイテス
トモ−ドにおける各信号のタイミングを示す図。
【図33】図25のリダンダンシイ救済可否判定回路
(NR=NC=2の場合)の構成を示す図。
【図34】図33のブロックBLOCKi (NR=NC
=2の場合)の構成を示す図。
【図35】図34のブロック(SRAMアレイ)Mij
構成を示す図。
【図36】図35のメモリセル(SRAM)Mijl の構
成を示す図。
【図37】図34のブロック(シフトレジスタ)SRik
の構成を示す図。
【図38】図33のブロック(シフトレジスタ)TSR
BLOCKの構成を示す図。
【図39】図38中のクロック信号TCLKを生成する
回路を示す図。
【図40】図38のシフトレジスタTSR1 〜TSR4
の構成を示す図。
【図41】図38のシフトレジスタTSR5 の構成を示
す図。
【図42】図25のヒュ−ズデ−タ(及び有効ビット)
出力制御回路の構成を示す図。
【図43】図42のブロック(シフトレジスタ)BSR
BLOCKの構成を示す図。
【図44】図43のクロック信号BCLKを生成する回
路を示す図。
【図45】図43のシフトレジスタBSR2 〜BSR6
の構成を示す図。
【図46】図43のシフトレジスタBSR1 の構成を示
す図。
【図47】図42のブロック(シフトレジスタ)DSR
BLOCKの構成を示す図。
【図48】図47のクロック信号DCLKを生成する回
路を示す図。
【図49】図47のシフトレジスタDSRl の構成を示
す図。
【図50】図33のブロックBLOCK1内での救済解
の作成時の各信号の変化を示す図。
【図51】図33のブロックBLOCK2内での救済解
の作成時の各信号の変化を示す図。
【図52】図33のブロックBLOCK3内での救済解
の作成時の各信号の変化を示す図。
【図53】図33のブロックBLOCK4内での救済解
の作成時の各信号の変化を示す図。
【図54】図33のブロックBLOCK5内での救済解
の作成時の各信号の変化を示す図。
【図55】図33のブロックBLOCK6内での救済解
の作成時の各信号の変化を示す図。
【図56】シフトレジスタデ−タ(有効ビット)の出力
時の各信号の変化を示す図。
【図57】ヒュ−ズデ−タの出力時の各信号の変化を示
す図。
【図58】ソフトセット不可能な通常のヒュ−ズアレイ
部を示す図。
【図59】ソフトセット可能なヒュ−ズアレイ部を示す
図。
【図60】図59のヒュ−ズアレイ部を本発明のシステ
ムに適用した場合の構成の一例を示す図。
【図61】本発明の半導体メモリの主要部(救済解の作
成に関する部分)の構成について示す図。
【図62】本発明の半導体メモリの主要部(救済解の作
成に関する部分)の構成について示す図。
【図63】リダンダンシイ用不良アドレス記憶素子(不
揮発性半導体メモリ)の一部を示す図。
【図64】図63中のブロックHV1の構成を示す図。
【図65】図63中のブロックHV2の構成を示す図。
【図66】図61及び図62のリダンダンシイ救済可否
判定回路の主要部を示す図。
【図67】図66のブロックBLOCKi (NR=NC
=2の場合)の構成を示す図。
【図68】図67のブロックMijの構成を示す図。
【図69】図67のブロック(シフトレジスタ)SRik
の構成を示す図。
【図70】従来の半導体メモリの構成の概略を示す図。
【図71】本発明の半導体メモリの構成の概略を示す
図。
【図72】本発明の半導体メモリの構成の概略を示す
図。
【図73】本発明の半導体メモリの構成の概略を示す
図。
【符号の説明】
11 :メモリセルアレイ、 12 :スペアロウ、 13 :スペアカラム、 14 :リダンダンシイテストモ−ド
時用デ−タ入力及びデ−タコンパレ−ト回路、 15 :リダンダンシイ救済可否判定
回路、 16 :ヒュ−ズデ−タ出力制御回
路、 17 :出力バッファ。

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常のメモリセルアレイと、前記通常の
    メモリセルアレイに予備的に設けられるリダンダンシイ
    メモリセルアレイと、少なくとも1つの救済解に基づい
    て、前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラムを前
    記リダンダンシイメモリセルアレイのロウ又はカラムに
    置き換えるリダンダンシイ手段とを有する半導体メモリ
    において、前記通常のメモリセルアレイを構成する複数
    のメモリセルを順次テストするテスト手段が不良メモリ
    セルを発見する度に、前記テスト手段による前記複数の
    メモリセルのテストに並列して、前記不良メモリセルを
    救済するための前記少なくとも1つの救済解を作成する
    救済解作成手段を具備することを特徴とする半導体メモ
    リ。
  2. 【請求項2】 複数の救済単位から構成される通常のメ
    モリセルアレイと、前記通常のメモリセルアレイの各救
    済単位に予備的に設けられるリダンダンシイメモリセル
    アレイと、各救済単位ごとに求められる少なくとも1つ
    の救済解に基づいて、各救済単位のロウ又はカラムを前
    記リダンダンシイメモリセルアレイのロウ又はカラムに
    置き換えるリダンダンシイ手段とを有する半導体メモリ
    において、各救済単位ごとに、各救済単位内の複数のメ
    モリセルを順次テストするテスト手段が不良メモリセル
    を発見する度に、前記テスト手段による前記複数のメモ
    リセルのテストに並列して、前記不良メモリセルを救済
    するための前記少なくとも1つの救済解を作成する救済
    解作成手段を具備することを特徴とする半導体メモリ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体メモリにお
    いて、 前記半導体メモリは、半導体チップに形成され、前記テ
    スト手段は、前記半導体チップに内蔵されていることを
    特徴とする半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の半導体メモリにお
    いて、 前記少なくとも1つの救済解は、前記不良メモリセルを
    救済できる全ての救済解であることを特徴とする半導体
    メモリ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体メモリにおいて、 前記少なくとも1つの救済解の数は、最大で、NRS+NCS
    NRS(NRS+NCSからNRSをとる組み合わせ)
    個となる(但し、NRSは、スペアロウの本数、NCS
    は、スペアカラムの本数)ことを特徴とする半導体メモ
    リ。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の半導体メモリにおいて、 前記少なくとも1つの救済解の数は、最大で、NRS+NCS
    NRS(NRS+NCSからNRSをとる組み合わせ)
    個となる(但し、NRSは、前記救済単位内のスペアロ
    ウの本数、NCSは、前記救済単位内のスペアカラムの
    本数)ことを特徴とする半導体メモリ。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の半導体メモリにお
    いて、 前記救済解作成手段は、NRS+NCS NRS個のブロックを
    有し、前記不良メモリセルが発見される度に各ブロック
    について1つの救済解が作成及び保持され、かつ、各ブ
    ロックには、前記1つの救済解が有効か否かを表す有効
    ビットが保持されることを特徴とする半導体メモリ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体メモリにおいて、 前記1つの救済解は、前記不良メモリセルを含むロウを
    選択するロウアドレス又は前記不良メモリセルを含むカ
    ラムを選択するカラムアドレスの配列から構成され、各
    ブロック内の前記ロウアドレス又は前記カラムアドレス
    の配列は、互いに異なっていることを特徴とする半導体
    メモリ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体メモリにおいて、 前記1つの救済解は、同じロウアドレス又は同じカラム
    アドレスを含んでいないことを特徴とする半導体メモ
    リ。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の半導体メモリにおい
    て、 前記少なくとも1つの救済解を、シリアルに、前記半導
    体メモリが形成されるチップの外部に出力するための出
    力制御手段を具備することを特徴とする半導体メモリ。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の半導体メモリにおい
    て、 前記通常のメモリセルアレイの各救済単位に設けられ、
    前記少なくとも1つの救済解を、シリアルに、前記半導
    体メモリが形成されるチップの外部に出力するための出
    力制御手段を具備することを特徴とする半導体メモリ。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の半導体メモ
    リにおいて、 前記テスト手段が複数のテストを行う場合に、前記出力
    制御手段は、各テストを終えるごとに、前記少なくとも
    1つの救済解を出力することを特徴とする半導体メモ
    リ。
  13. 【請求項13】 請求項10又は11記載の半導体メモ
    リにおいて、 前記テスト手段が複数のテストを行う場合に、前記出力
    制御手段は、全てのテストを終えた後に、各テストごと
    に、前記少なくとも1つの救済解を出力することを特徴
    とする半導体メモリ。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の半導体メモリにおい
    て、 前記救済解作成手段は、前記少なくとも1つの救済解が
    有効であるか否かを表す有効ビットを作成することを特
    徴とする半導体メモリ。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の半導体メモリにおい
    て、 前記少なくとも1つの救済解及び前記有効ビットを、シ
    リアルに、前記半導体メモリが形成されるチップの外部
    に出力するための出力制御手段を具備することを特徴と
    する半導体メモリ。
  16. 【請求項16】 請求項2記載の半導体メモリにおい
    て、 前記救済解作成手段は、前記少なくとも1つの救済解が
    有効であるか否かを表す有効ビットを作成することを特
    徴とする半導体メモリ。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の半導体メモリにおい
    て、 前記通常のメモリセルアレイの各救済単位に設けられ、
    前記少なくとも1つの救済解及び前記有効ビットを、シ
    リアルに、前記半導体メモリが形成されるチップの外部
    に出力するための出力制御手段を具備することを特徴と
    する半導体メモリ。
  18. 【請求項18】 請求項15又は17記載の半導体メモ
    リにおいて、 前記テスト手段が複数のテストを行う場合に、前記出力
    制御手段は、各テストを終えるごとに、前記少なくとも
    1つの救済解及び前記有効ビットを出力することを特徴
    とする半導体メモリ。
  19. 【請求項19】 請求項15又は17記載の半導体メモ
    リにおいて、 前記テスト手段が複数のテストを行う場合に、前記出力
    制御手段は、全てのテストを終えた後に、各テストごと
    に、前記少なくとも1つの救済解及び前記有効ビットを
    出力することを特徴とする半導体メモリ。
  20. 【請求項20】 請求項1又は2記載の半導体メモリ
    と、前記半導体メモリにロウアドレスデ−タ、カラムア
    ドレスデ−タ及びテストデ−タを供給し、前記半導体メ
    モリから前記少なくとも1つの救済解を受け取るテスタ
    とを具備することを特徴とする半導体メモリテストシス
    テム。
  21. 【請求項21】 請求項1又は2記載の半導体メモリ
    と、前記半導体メモリから前記少なくとも1つの救済解
    を受け取るテスタとを具備し、前記半導体メモリの前記
    テスト手段は、前記テスタの制御信号を受けると、ロウ
    アドレスデ−タ、カラムアドレスデ−タ及びテストデ−
    タを生成することを特徴とする半導体メモリテストシス
    テム。
  22. 【請求項22】 請求項20又は21記載の半導体メモ
    リテストシステムにおいて、 前記テスタは、前記少なくとも1つの救済解のうち最も
    効率的に前記不良メモリセルを救済できる1つの救済解
    を選択することを特徴とする半導体メモリテストシステ
    ム。
  23. 【請求項23】 通常のメモリセルアレイと、前記通常
    のメモリセルアレイに予備的に設けられるリダンダンシ
    イメモリセルアレイとを有する半導体メモリにおいて、
    前記通常のメモリセルアレイを構成する複数のメモリセ
    ルの各々を順次テストするテスト手段と、前記テスト手
    段が不良メモリセルを発見する度に、前記テスト手段に
    よる前記複数のメモリセルのテストに並列して、前記不
    良メモリセルを救済するための少なくとも1つの救済解
    を作成する救済解作成手段と、前記少なくとも1つの救
    済解に基づいて、電気的に、前記通常のメモリセルアレ
    イのロウ又はカラムを前記リダンダンシイメモリセルア
    レイのロウ又はカラムに置き換えるリダンダンシイ手段
    とを具備することを特徴とする半導体メモリ。
  24. 【請求項24】 通常のメモリセルアレイ、前記通常の
    メモリセルアレイに予備的に設けられるリダンダンシイ
    メモリセルアレイ、及び、少なくとも1つの救済解に基
    づいて、前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラム
    を前記リダンダンシイメモリセルアレイのロウ又はカラ
    ムに置き換えるリダンダンシイ手段をそれぞれ有する半
    導体メモリと、 前記通常のメモリセルアレイを構成する複数のメモリセ
    ルの各々を順次テストするテスト手段、及び、前記テス
    ト手段が不良メモリセルを発見する度に、前記テスト手
    段による前記複数のメモリセルのテストに並列して、前
    記不良メモリセルを救済するための前記少なくとも1つ
    の救済解を作成する救済解作成手段をそれぞれ有するテ
    スト手段とを具備することを特徴とする半導体メモリシ
    ステム。
  25. 【請求項25】 通常のメモリセルアレイを構成する複
    数のメモリセルの各々を順次テストすると共に、不良メ
    モリセルを発見する度に、前記複数のメモリセルのテス
    トに並列して、前記不良メモリセルを救済するための少
    なくとも1つの救済解を作成するようにしたことを特徴
    とするメモリセルの救済方法。
  26. 【請求項26】 請求項25記載のメモリセルの救済方
    法において、前記少なくとも1つの救済解に基づいて、
    前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラムをリダン
    ダンシイメモリセルアレイのロウ又はカラムに置き換え
    ることを特徴とするメモリセルの救済方法。
  27. 【請求項27】 請求項26記載のメモリセルの救済方
    法において、 前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラムは、ヒュ
    −ズの切断により前記リダンダンシイメモリセルアレイ
    のロウ又はカラムに置き換えられることを特徴とするメ
    モリセルの救済方法。
  28. 【請求項28】 請求項26記載のメモリセルの救済方
    法において、 前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラムは、電気
    的手段により前記リダンダンシイメモリセルアレイのロ
    ウ又はカラムに置き換えられることを特徴とするメモリ
    セルの救済方法。
  29. 【請求項29】 請求項25記載のメモリセルの救済方
    法において、 前記少なくとも1つの救済解は、前記不良メモリセルを
    救済できる全ての救済解であることを特徴とするメモリ
    セルの救済方法。
  30. 【請求項30】 請求項25記載のメモリセルの救済方
    法において、 前記少なくとも1つの救済解の数は、最大で、NRS+NCS
    NRS(NRS+NCSからNRSをとる組み合わせ)
    個となる(但し、NRSは、スペアロウの本数、NCS
    は、スペアカラムの本数)ことを特徴とするメモリセル
    の救済方法。
  31. 【請求項31】 請求項25記載のメモリセルの救済方
    法において、 前記少なくとも1つの救済解は、前記不良メモリセルを
    含むロウを選択するロウアドレス又は前記不良メモリセ
    ルを含むカラムを選択するカラムアドレスの配列から構
    成されていることを特徴とするメモリセルの救済方法。
  32. 【請求項32】 請求項31記載の半導体メモリにおい
    て、 前記少なくとも1つの救済解は、同じロウアドレス又は
    同じカラムアドレスを含んでいないことを特徴とするメ
    モリセルの救済方法。
  33. 【請求項33】 請求項25記載のメモリセルの救済方
    法において、 前記少なくとも1つの救済解のうち最も効率的に前記不
    良メモリセルを救済できる1つの救済解を選択し、その
    1つの救済解に基づいて、前記通常のメモリセルアレイ
    のロウ又はカラムをリダンダンシイメモリセルアレイの
    ロウ又はカラムに置き換えることを特徴とするメモリセ
    ルの救済方法。
  34. 【請求項34】 ロウアドレス又はカラムアドレスの配
    列により救済解を構成し、前記救済解のロウアドレス又
    はカラムアドレスにより選択される通常のメモリセルア
    レイのロウ又はカラムをリダンダンシイメモリセルアレ
    イのロウ又はカラムに置き換える場合に、不良メモリセ
    ルのロウアドレス又はカラムアドレスが、前記救済解の
    ロウアドレス又はカラムアドレスと一致しないときの
    み、前記不良メモリセルのロウアドレス又はカラムアド
    レスを前記救済解に追加することを特徴とする救済解の
    作成方法。
  35. 【請求項35】 請求項34記載の救済解の作成方法に
    おいて、 前記不良メモリセルのロウアドレス又はカラムアドレス
    が、前記救済解のロウアドレス又はカラムアドレスと一
    致するときは、前記不良メモリセルのロウアドレス又は
    カラムアドレスを前記救済解に追加しないことを特徴と
    する救済解の作成方法。
  36. 【請求項36】 請求項34記載の救済解の作成方法に
    おいて、 前記リダンダンシイメモリセルアレイがNRS本のスペ
    アロウを有する場合に、前記救済解が既にNRS個のロ
    ウアドレスを含んでいるときは、前記不良メモリセルの
    ロウアドレスが前記救済解のロウアドレスと一致しなく
    ても、前記不良メモリセルのロウアドレスを前記救済解
    に追加しないことを特徴とする救済解の作成方法。
  37. 【請求項37】 請求項34記載の救済解の作成方法に
    おいて、 前記リダンダンシイメモリセルアレイがNCS本のスペ
    アカラムを有する場合に、前記救済解が既にNCS個の
    カラムアドレスを含んでいるときは、前記不良メモリセ
    ルのカラムアドレスが前記救済解のカラムアドレスと一
    致しなくても、前記不良メモリセルのカラムアドレスを
    前記救済解に追加しないことを特徴とする救済解の作成
    方法。
  38. 【請求項38】 請求項34記載の救済解の作成方法に
    おいて、 前記リダンダンシイメモリセルアレイが、NRS本のス
    ペアロウ、NCS本のスペアカラムから構成される場合
    に、前記救済解が、既に、NRS個のロウアドレス及び
    NCS個のカラムアドレスを含んでおり、かつ、前記不
    良メモリセルのロウアドレス又はカラムアドレスが前記
    救済解のロウアドレス又はカラムアドレスと一致しない
    ときは、前記救済解を無効とすることを特徴とする救済
    解の作成方法。
  39. 【請求項39】 通常のメモリセルアレイを構成する複
    数のメモリセルの各々を順次テストすると共に、不良メ
    モリセルを発見する度に、前記複数のメモリセルのテス
    トに並列して、前記不良メモリセルを救済するための少
    なくとも1つの救済解を作成するプログラムを具備する
    ことを特徴とする記録媒体。
  40. 【請求項40】 請求項39記載の記録媒体において、 前記少なくとも1つの救済解に基づいて、前記通常のメ
    モリセルアレイのロウ又はカラムをリダンダンシイメモ
    リセルアレイのロウ又はカラムに置き換えるプログラム
    をさらに具備することを特徴とする記録媒体。
  41. 【請求項41】 請求項39記載の記録媒体において、 前記少なくとも1つの救済解が、前記不良メモリセルを
    救済できる全ての救済解であるようなプログラムを具備
    することを特徴とする記録媒体。
  42. 【請求項42】 請求項39記載の記録媒体において、 前記少なくとも1つの救済解の数が、最大で、NRS+NCS
    NRS(NRS+NCSからNRSをとる組み合わせ)
    個となる(但し、NRSは、スペアロウの本数、NCS
    は、スペアカラムの本数)ようなプログラムを具備する
    ことを特徴とする記録媒体。
  43. 【請求項43】 請求項39記載の記録媒体において、 前記少なくとも1つの救済解が、前記不良メモリセルを
    含むロウを選択するロウアドレス又は前記不良メモリセ
    ルを含むカラムを選択するカラムアドレスの配列から構
    成されるようなプログラムを具備することを特徴する記
    録媒体。
  44. 【請求項44】 請求項43記載の記録媒体において、 前記少なくとも1つの救済解が、同じロウアドレス又は
    同じカラムアドレスを含まないようなプログラムを具備
    することを特徴とする記録媒体。
  45. 【請求項45】 請求項39記載の記録媒体において、 前記少なくとも1つの救済解のうち最も効率的に前記不
    良メモリセルを救済できる1つの救済解を選択し、その
    1つの救済解に基づいて、前記通常のメモリセルアレイ
    のロウ又はカラムをリダンダンシイメモリセルアレイの
    ロウ又はカラムに置き換えるようなプログラムを具備す
    ることを特徴とする記録媒体。
  46. 【請求項46】 ロウアドレス又はカラムアドレスの配
    列により救済解を構成し、前記救済解のロウアドレス又
    はカラムアドレスにより選択される通常のメモリセルア
    レイのロウ又はカラムをリダンダンシイメモリセルアレ
    イのロウ又はカラムに置き換える場合に、不良メモリセ
    ルのロウアドレス又はカラムアドレスが、前記救済解の
    ロウアドレス又はカラムアドレスと一致しないときの
    み、前記不良メモリセルのロウアドレス又はカラムアド
    レスを前記救済解に追加するようなプログラムを具備す
    ることを特徴とする記録媒体。
  47. 【請求項47】 請求項46記載の記録媒体において、 前記不良メモリセルのロウアドレス又はカラムアドレス
    が、前記救済解のロウアドレス又はカラムアドレスと一
    致するときは、前記不良メモリセルのロウアドレス又は
    カラムアドレスを前記救済解に追加しないようなプログ
    ラムを具備することを特徴とする記録媒体。
  48. 【請求項48】 請求項46記載の記録媒体において、 前記リダンダンシイメモリセルアレイがNRS本のスペ
    アロウを有する場合に、前記救済解が既にNRS個のロ
    ウアドレスを含んでいるときは、前記不良メモリセルの
    ロウアドレスが前記救済解のロウアドレスと一致しなく
    ても、前記不良メモリセルのロウアドレスを前記救済解
    に追加しないようなプログラムを具備することを特徴と
    する記録媒体。
  49. 【請求項49】 請求項46記載の記録媒体において、 前記リダンダンシイメモリセルアレイがNCS本のスペ
    アカラムを有する場合に、前記救済解が既にNCS個の
    カラムアドレスを含んでいるときは、前記不良メモリセ
    ルのカラムアドレスが前記救済解のカラムアドレスと一
    致しなくても、前記不良メモリセルのカラムアドレスを
    前記救済解に追加しないようなプログラムを具備するこ
    とを特徴とする記録媒体。
  50. 【請求項50】 請求項46記載の記録媒体において、 前記リダンダンシイメモリセルアレイが、NRS本のス
    ペアロウ、NCS本のスペアカラムから構成される場合
    に、前記救済解が、既に、NRS個のロウアドレス及び
    NCS個のカラムアドレスを含んでおり、かつ、前記不
    良メモリセルのロウアドレス又はカラムアドレスが前記
    救済解のロウアドレス又はカラムアドレスと一致しない
    ときは、前記救済解を無効とするようなプログラムを具
    備することを特徴とする記録媒体。
  51. 【請求項51】 通常のメモリセルアレイと、前記通常
    のメモリセルアレイに予備的に設けられるリダンダンシ
    イメモリセルアレイと、少なくとも1つの救済解に基づ
    いて、前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラムを
    前記リダンダンシイメモリセルアレイのロウ又はカラム
    に置き換えるリダンダンシイ手段とを有する半導体メモ
    リにおいて、前記通常のメモリセルアレイを構成する複
    数のメモリセルを順次テストするテスト手段が不良メモ
    リセルを発見する度に、前記テスト手段による前記複数
    のメモリセルのテストに並列して、前記不良メモリセル
    を救済するための前記少なくとも1つの救済解を作成す
    る救済解作成手段を具備し、前記少なくとも1つの救済
    解は、前記テスト中に前記救済解作成手段内の記憶素子
    に記憶され、前記リダンダンシイ手段は、前記記憶素子
    に記憶された前記少なくとも1つの救済解に基づいて、
    前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラムを前記リ
    ダンダンシイメモリセルアレイのロウ又はカラムに置き
    換えることを特徴とする半導体メモリ。
  52. 【請求項52】 前記記憶素子は、読み出し、書き込み
    及び消去が可能な不揮発性半導体メモリから構成される
    ことを特徴とする請求項51記載の半導体メモリ。
  53. 【請求項53】 前記救済解作成手段は、前記少なくと
    も1つの救済解が複数の有効な救済解からなる場合に、
    前記複数の有効な救済解のうち最適な一つの救済解を選
    択し、前記リダンダンシイ手段は、その一つの救済解に
    基づいて、前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカラ
    ムを前記リダンダンシイメモリセルアレイのロウ又はカ
    ラムに置き換えることを特徴とする請求項51記載の半
    導体メモリ。
  54. 【請求項54】 前記半導体メモリは、半導体チップに
    形成され、前記テスト手段は、アドレス発生器、デ−タ
    発生器及びデ−タ比較器を備え、前記半導体チップに内
    蔵されていることを特徴とする請求項51記載の半導体
    メモリ。
  55. 【請求項55】 通常のメモリセルアレイを構成する複
    数のメモリセルの各々を順次テストすると共に、不良メ
    モリセルを発見する度に、前記複数のメモリセルのテス
    トに並列して、前記不良メモリセルを救済するための少
    なくとも1つの救済解を作成し、前記テスト中に前記少
    なくとも1つの救済解を記憶素子に記憶し、前記テスト
    終了後に前記記憶素子に記憶された前記少なくとも1つ
    の救済解に基づいて、前記通常のメモリセルアレイのロ
    ウ又はカラムをリダンダンシイメモリセルアレイのロウ
    又はカラムに置き換えるようにしたことを特徴とするメ
    モリセルの救済方法。
  56. 【請求項56】 前記少なくとも1つの救済解が複数の
    有効な救済解からなる場合に、前記複数の有効な救済解
    のうち最適な一つの救済解を選択し、その一つの救済解
    に基づいて、前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカ
    ラムを前記リダンダンシイメモリセルアレイのロウ又は
    カラムに置き換えることを特徴とする請求項55記載の
    メモリセルの救済方法。
  57. 【請求項57】 通常のメモリセルアレイを構成する複
    数のメモリセルの各々を順次テストすると共に、不良メ
    モリセルを発見する度に、前記複数のメモリセルのテス
    トに並列して、前記不良メモリセルを救済するための少
    なくとも1つの救済解を作成し、前記テスト中に前記少
    なくとも1つの救済解を記憶素子に記憶し、前記テスト
    終了後に前記記憶素子に記憶された前記少なくとも1つ
    の救済解に基づいて、前記通常のメモリセルアレイのロ
    ウ又はカラムをリダンダンシイメモリセルアレイのロウ
    又はカラムに置き換えるプログラムを具備したことを特
    徴とする記録媒体。
  58. 【請求項58】 前記少なくとも1つの救済解が複数の
    有効な救済解からなる場合に、前記複数の有効な救済解
    のうち最適な一つの救済解を選択し、その一つの救済解
    に基づいて、前記通常のメモリセルアレイのロウ又はカ
    ラムを前記リダンダンシイメモリセルアレイのロウ又は
    カラムに置き換えるプログラムをさらに具備したことを
    特徴とする請求項57記載の記録媒体。
JP10119627A 1997-04-30 1998-04-28 半導体メモリ Pending JPH1116390A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10119627A JPH1116390A (ja) 1997-04-30 1998-04-28 半導体メモリ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-112775 1997-04-30
JP11277597 1997-04-30
JP10119627A JPH1116390A (ja) 1997-04-30 1998-04-28 半導体メモリ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1116390A true JPH1116390A (ja) 1999-01-22

Family

ID=26451865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10119627A Pending JPH1116390A (ja) 1997-04-30 1998-04-28 半導体メモリ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1116390A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6243307B1 (en) 1999-06-18 2001-06-05 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device including tester circuit suppressible of circuit scale increase and testing device of semiconductor device
JP2002042495A (ja) * 2000-07-21 2002-02-08 Mitsubishi Electric Corp 冗長救済回路、方法および半導体装置
US6421286B1 (en) 2001-02-14 2002-07-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor integrated circuit device capable of self-analyzing redundancy replacement adapting to capacities of plural memory circuits integrated therein
KR100827282B1 (ko) 2005-06-06 2008-05-07 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 e-퓨우즈의 단일 뱅크를 사용하여 다단계 테스트로부터의테스트 데이터를 연속적으로 저장하는 장치 및 방법
US7830710B2 (en) 2009-01-30 2010-11-09 Panasonic Corporation Semiconductor memory device

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6243307B1 (en) 1999-06-18 2001-06-05 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device including tester circuit suppressible of circuit scale increase and testing device of semiconductor device
JP2002042495A (ja) * 2000-07-21 2002-02-08 Mitsubishi Electric Corp 冗長救済回路、方法および半導体装置
US6421286B1 (en) 2001-02-14 2002-07-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor integrated circuit device capable of self-analyzing redundancy replacement adapting to capacities of plural memory circuits integrated therein
KR100827282B1 (ko) 2005-06-06 2008-05-07 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 e-퓨우즈의 단일 뱅크를 사용하여 다단계 테스트로부터의테스트 데이터를 연속적으로 저장하는 장치 및 방법
US7830710B2 (en) 2009-01-30 2010-11-09 Panasonic Corporation Semiconductor memory device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5917764A (en) Semiconductor memory device
JP3274332B2 (ja) コントローラ・大容量メモリ混載型半導体集積回路装置およびそのテスト方法およびその使用方法、並びに半導体集積回路装置およびそのテスト方法
KR102117633B1 (ko) 셀프 리페어 장치
JP4062247B2 (ja) 半導体記憶装置
KR100374733B1 (ko) 퓨즈가없는메모리복구시스템및메모리선택방법
JP3865828B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2001266589A (ja) 半導体記憶装置およびそのテスト方法
JP4019194B2 (ja) Ramの自己試験方法
KR100745403B1 (ko) 반도체 메모리 장치 및 그 셀프 테스트 방법
KR20160148347A (ko) 셀프 리페어 장치 및 방법
US8570820B2 (en) Selectable repair pass masking
JP4111762B2 (ja) 半導体記憶装置
WO2008001543A1 (fr) Appareil de test de semi-conducteur et procédé de test de mémoire semi-conductrice
JP2001243795A (ja) 半導体記憶装置
JPH0935493A (ja) 半導体メモリ装置、マイクロコントローラ及び半導体メモリ装置の製造方法
JP3967704B2 (ja) 半導体記憶装置とそのテスト方法
US7593274B2 (en) Semiconductor integrated circuit and relief method and test method of the same
US10068662B2 (en) Semiconductor device including a roll call circuit for outputting addresses of defective memory cells
US11107544B2 (en) Semiconductor memory device including non-volatile storage circuit and operating method thereof
JP4257342B2 (ja) 半導体記憶装置、メモリモジュール及びメモリモジュールの検査方法
JPH1116390A (ja) 半導体メモリ
KR100684471B1 (ko) 내장 에스램의 자체 복구 방법 및 장치
US6621751B1 (en) Method and apparatus for programming row redundancy fuses so decoding matches internal pattern of a memory array
JP2001312897A (ja) メモリ試験装置及び試験方法
JP3898390B2 (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040302