JPH11163107A - ウエハホルダ - Google Patents

ウエハホルダ

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JPH11163107A
JPH11163107A JP9343950A JP34395097A JPH11163107A JP H11163107 A JPH11163107 A JP H11163107A JP 9343950 A JP9343950 A JP 9343950A JP 34395097 A JP34395097 A JP 34395097A JP H11163107 A JPH11163107 A JP H11163107A
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JP
Japan
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wafer
suction
wafer holder
sucking
substrate
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JP9343950A
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Yoshiki Kida
佳己 木田
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板が基板載置面に設置される際に、基板の
設置速度をあげても載置位置のずれを最小にすることの
できるウエハホルダを提供する。 【解決手段】 基板を載置する領域と、この載置領域内
に基板を吸着して保持する吸着部とを備え;吸着部は、
載置領域内の中央部を含む中央部領域を囲んで環状に形
成され、かつ吸着部は載置領域内で周囲から盛り上がっ
た基板を支持する基板載置面を含んで構成され;吸着部
には溝が形成されており、この溝には大気圧に対して負
圧で吸引する吸着穴が構成され;吸着部の環状は少なく
とも一部で不連続であることを特徴とするウエハホルダ
とする。基板載置速度をあげても、基板により圧縮され
る中央部領域の空気が吸着部の環状の不連続部から外部
へ逃げることができ、設置位置の再現性を確保すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板を載置するウ
エハホルダに関し、特に、半導体素子を製造するための
半導体ウエハ、もしくは液晶素子を製造するためのガラ
スプレート等の基板を載置して吸着する、半導体投影露
光装置のウエハホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体投影露光装置においてウエ
ハ32を保持するウエハホルダ31の構造は図5に示さ
れるようになっている。ウエハホルダ31上のウエハ3
2(二点鎖線にて示す)はウエハホルダ31に真空吸着
される。ウエハ32を真空吸着するために何本かの輪帯
形状の溝がウエハホルダ31上に同心円状に形成されて
いる。ウエハホルダ31上のこれらの溝にはウエハ32
を真空吸着するための吸着溝33とウエハ32をウエハ
ホルダ31から取り外す時にエアーフローするために使
われるエアーフロー溝38とがあり、吸着溝33とエア
ーフロー溝38は半径方向に交互に配列されている。吸
着溝33はその周囲をウエハホルダ31の上面から突出
する吸着溝壁34で囲まれている。エアーフロー溝38
はウエハホルダ31の上面に彫られている。
【0003】ウエハローダ(図5に図示せず)のロード
スライダアーム(図5に図示せず)から3本のセンター
ピン42により構成されるセンターテーブル43上に受
け渡されたウエハ32は、センターテーブル43上で画
像処理計測され、その計測結果によってウエハ32の水
平面内の回転角度ずれがセンターテーブル43の回転に
よって補正され、その後センターテーブル43を下げて
ウエハホルダー31上に設置される。
【0004】ウエハ32の露光処理が終了した後には、
真空吸着されているウエハ32がウエハホルダ31から
容易にはずれるように、真空を解除するとともにエアー
フロー溝38にエアーフローを行い、センターテーブル
43によってウエハ32をウエハホルダ43から持ち上
げてウエハ32の回収を行う。
【発明が解決しようとする課題】ウエハをウエハホルダ
に設置するのにかかる時間はほぼセンターテーブルの上
げ下ろしの速度に依存する。このため、スループットを
向上させるには、ウエハの設置にかかる時間を短縮する
ことが必要となる。しかし、従来の半導体投影露光装置
ではセンターテーブルの動作速度をある程度以上高速化
するとウエハをウエハーホルダに設置する際にずれてし
まい、ウエハの設置再現性が悪化する。
【0005】このずれの原因は、ウエハが高速でウエハ
ホルダに接触すると、ウエハとウエハホルダの間の空気
が圧縮され、その圧縮された空気の反発力によってウエ
ハがすぐにはウエハホルダに真空吸着されず、ウエハの
位置がずれる結果となるためである。従来のウエハホル
ダは吸着溝が同心円状に形成されている構造であるた
め、ウエハホルダの中心部においてウエハとウエハホル
ダとの間で圧縮された空気は吸着溝の吸着溝壁で遮られ
て外へ逃げにくい。
【0006】本発明は基板がウエハホルダに設置される
際に、基板のウエハホルダ上への設置速度をあげても位
置のずれを最小にすることのできるウエハホルダを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明によるウエハホルダは、図1に
示されるように、基板2を載置する領域と;前記領域内
に、基板2を吸着して保持する吸着部3、4、5とを備
え;吸着部3、4、5は、前記領域内の中央部を含む中
央部領域を囲んで環状に形成され、かつ吸着部3、4、
5は前記領域内で周囲から盛り上がった基板2を支持す
る基板載置面5を含んで構成され;吸着部3、4、5に
は溝3が形成されており、溝3には大気圧に対して負圧
で吸引する吸着穴6が構成され;吸着部3、4、5の環
状は少なくとも一部で不連続であることを特徴とする。
ここで中央部とは必ずしも前記領域内の中心付近ではな
く、領域の周辺部に対して中央部ないしは内部を意味す
る。また環状とは円環に限らず、中央部領域を囲んでい
れば、例えば、矩形の環を形成していてもよい。
【0008】大気圧に対する負圧を作用させて吸着溝の
空気を吸引するための吸着穴が吸着溝に形成されている
ので、ウエハをウエハホルダ上に吸着して設置すること
ができる。また、吸着部の環状は少なくとも一部で不連
続であるので、ウエハをウエハホルダ上に設置するに際
して、ウエハによって圧縮される中央部領域のウエハと
ウエハホルダとの間の空気を、吸着部の環状の不連続な
箇所からスムーズに外部に逃がすことができる。
【0009】請求項2に係る発明によるウエハホルダ
は、図4に示されるように基板を載置する領域と;前記
領域内に、前記基板を吸着して保持する吸着部3、4、
5とを備え;吸着部3、4、5は、前記領域内の中央部
を含む中央部領域を囲んで環状に形成され、かつ吸着部
3、4、5は前記領域内で周囲から盛り上がった前記基
板を支持する基板載置面5を含んで構成されており;前
記領域は、前記環状の吸着部3、4、5を越えて前記中
央部領域を前記中央部領域の外部と連通させる連通路1
6、17を含む。
【0010】中央部領域を囲んで環状に形成された吸着
部を備える領域が、環状の吸着部を越えて前記中央部領
域と前記中央部領域の外部とを連通させる連通路を含む
ので、ウエハをウエハホルダ上に設置するに際して、ウ
エハによって圧縮される中央部領域の空気を連通路を通
じてスムーズに外部に逃がすことができる。
【0011】請求項3に係る発明によるウエハホルダ
は、請求項1または請求項2に記載の、ウエハホルダに
おいて、前記環状の吸着部は同心状に複数備えられてい
ることを特徴とする。環状の吸着部が同心状に複数備え
られているので、吸着部に保持された基板のたわみを小
さくできる。
【0012】請求項4に係る発明によるウエハホルダ
は、請求項2または請求項3に記載の、ウエハホルダに
おいて、前記吸着部には溝が形成されており、該溝には
大気圧に対して負圧で吸引する吸着穴が構成されている
ことを特徴とする。
【0013】請求項5に係る発明によるウエハホルダ
は、前記基板を前記吸着部と前記吸着部の上方位置との
間で上下させる駆動部を更に備えることを特徴とする。
駆動部によって基板をさらに水平面内で回転させられる
ようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複
した説明は省略する。
【0015】図1〜図3は、本発明による第一の実施の
形態の投影露光装置のウエハホルダ1を示す。図1はウ
エハホルダ1の平面図である。ウエハホルダ1は基板と
してのウエハ2(図1にて二点鎖線で示す)にレチクル
(図示せず)のパターンを投影露光するために載置す
る。ウエハ2にはオリフラ2A(オリエンテーションフ
ラット)が形成されていおり、ウエハホルダ1上に載置
される場合、オリフラ2Aが図1上、で時計で言えば6
時の位置に対応する位置に来るように載置される。ウエ
ハホルダ1の平面形状は略円形をしており、基板を載置
する領域としてのウエハホルダ1の上面1Aは吸着部が
形成されている。その吸着部はウエハホルダ1の上面1
Aから盛り上がって吸着溝3を画成する吸着溝壁4(図
2参照)を有しており、吸着溝壁4はその上面に基板載
置面5(図2参照)を形成している。
【0016】吸着溝3は4つの群に分割され、各群は8
列の円弧形状の吸着溝3からなる。吸着溝3は同心円の
円周上に配置されており、各群の外周形状は略扇型であ
る。但し、最外周に配置された吸着溝3はウエハホルダ
1の外周形状に合わせてあるため円弧形状ではない。こ
のように同心円上にある吸着溝3が4つの群に分割され
ている結果、吸着部は本実施の形態では4個所で不連続
となっている。また、中心部にも円形の吸着溝3Aが配
置されている。
【0017】前述のように各吸着溝3はウエハホルダ1
の基板を載置する領域内で周囲から盛り上がった吸着溝
壁4(図2参照)により囲まれている。ウエハ2は吸着
溝壁4の上面に載置され、吸着溝壁4の上面が基板載置
面としてのウエハ載置面5(図2参照)を構成してい
る。
【0018】図2に示すように、各吸着溝3には、吸着
穴6が形成されている。ウエハホルダ1には前記4つの
群に対応した4本の吸着連通孔7(図1に破線で示す)
が形成され、同一群の吸着溝3の吸着穴6は同一の吸着
連通孔7に連通している。吸着連通孔7は真空ライン
(図示せず)に連結されている。
【0019】また図1に示すように、ウエハホルダ1の
上面には8本の(図中、3本のセンターピンをつなぐ輪
もエアーフロー溝である)エアーフロー溝8が刻まれて
形成されている。エアーフロー溝8は同心円状をなして
おり、吸着溝3が配置されている円と中心が同じであ
り、半径方向に吸着溝3とエアーフロー溝8が交互に配
置されている。
【0020】図2に示すように、各エアーフロー溝8に
はエアーフロー穴9(図2に破線で示す)か形成され、
さらにウエハホルーダ1にはエアーフロー連通孔10
(図1、図2に破線で示す)が形成されており、各エア
ーフロー穴9はエアーフロー連通孔10に連通されてい
る。径が二番目に小さいエアーフロー溝8の位置には3
個の貫通孔11が形成されており、この貫通孔11を貫
通して3本のセンターピン12が上下方向移動可能に配
置されており、この3本のセンターピン12が駆動部と
してのセンターテーブル13を構成する。センターピン
12の上、即ちセンターテーブル13の上にウエハ2が
載せられる。センターピン12は貫通孔11にぶつから
ない範囲でウエハホルダ1の中心回りに回転が可能であ
る。貫通穴11の内径はセンターピンの外径の例えば3
倍程度に作られる。
【0021】なお吸着溝壁4のウエハホルダ上面1Aか
らの高さを十分にとれば、エアーフロー溝8は設けなく
てもよい。またその場合エアーフロー穴9も設けなくて
もよい。
【0022】図1に示したウエハホルダ1の外周部で図
面上時計で言えば3時の方向に対応する位置に3個の切
り欠き14が形成され、切り欠き14の中心部がCCD
(図示せず)による計測位置15A、15B、15C
(破線の円にて示す)となっている。6時の方向に対応
する位置にも3個の切り欠き14が形成され、CCD
(図示せず)による計測位置15D、15E、15F
(破線の円にて示す)となっている。
【0023】ウエハ2はウエハローダ(図示せず)のロ
ードスライダアーム(図示せず)からセンターテーブル
13上に受け渡される。次に、センターテーブル13上
でウエハ2を水平面内で所定角度回転し、この回転の間
に計測位置15B、15D、15Fに設けられたCCD
(図示せず)によってウエハ2の円周部分を計測し、オ
リフラ2Aの角度位置を画像処理によって求める。
【0024】この画像処理計測結果をもとにウエハ2の
オリフラ2Aの角度位置のずれをセンターテーブル13
を回転することによって補正しオリフラ2Aが所定の角
度位置に来るようにする。この補正によりウエハ2のウ
エハホルダ1に対する角度位置がプリアライメントされ
る。
【0025】オリフラ2Aが図1の3時の方向に対応す
る位置に配置される場合は、計測位置15A、15C、
15Eに設けられたCCD(図示せず)を使用する。
【0026】次にセンターテーブル13をウエハ2の下
側の表面がウエハ載置面5(図2参照)に接触するまで
下げて、ウエハ2をウエハホルダ1のウエハ載置面5上
に載置する。ウエハ2がウエハ載置面5上に乗ると同
時、またはウエハ2がウエハ載置面5上に乗る前にウエ
ハホルダの吸着連通孔7を真空に引き、ウエハ2をウエ
ハ載置面5上に真空吸着させる。
【0027】次にウエハ2上にパターンの投影露光焼付
けを行い、ウエハ2の露光処理が終了した後に、吸着連
通孔7の真空を大気圧に戻し真空吸着されているウエハ
2をウエハホルダ1から解放する。このとき、エアーフ
ロー連通路10に圧縮空気を送り込み、エアーフロー穴
9から空気が流れるようにして、真空吸着されているウ
エハ2をウエハホルダ1から容易にはずれるようにして
もよい。
【0028】そして、ウエハ2をセンターテーブル13
によってウエハホルダ1から持ち上げてウエハ2の回収
を行う。
【0029】本発明の第一の実施の形態のウエハホルダ
1は、センターテーブル13の動作速度をあげて、ウエ
ハ2が高速でウエハホルダ1に接触しても、ウエハ2と
ウエハホルダ1の間でウエハ2によって圧縮された空気
は、吸着溝3が分割されて4つの群に分かれているた
め、吸着溝壁4が不連続である箇所が存在するので、こ
の箇所から前述の圧縮された空気が容易にウエハホルダ
1の外部に逃げることができる。よって、空気の圧縮の
圧力も極わずかであり、空気の圧縮により生じるウエハ
2を上に持ち上げようとする反発力が、吸着溝3にかけ
られた負圧により生じるウエハ2を下に下げようとする
吸着力を超えるような事態が起こることがなく、ウエハ
2はスムーズに真下に下がって所定の位置に載置され、
ウエハ2の設置再現性の精度が悪化することはない。
【0030】ウエハ2をウエハホルダ1に設置すると
き、ウエハ2の設置にかかる時間はほぼセンターテーブ
ル13の上げ下ろしの速度に依存する。よって、センタ
ーテーブル13の動作速度を高速化すれば、ウエハ2の
設置にかかる時間を短縮化し、スループットを向上させ
ることができる。
【0031】図3に本発明の第二の実施の形態のウエハ
ホルダ1の平面の一部を示す。ウエハホルダ1は矩形を
有し、矩形のウエハ2(二点鎖線で示す)を載置する。
本実施の形態は矩形のウエハ2を載置すること以外、前
述の第一の実施の形態と同じであるので、図3は吸着溝
3(図中ハッチングを施す)及びエアーフロー溝8に関
連するもののみを抽出して描写し、以下記述する。吸着
溝3とエアーフロー溝8は各々8列ずつあるが小さいほ
うから1列目、2列目、及び8列目のみを記載し残りは
省略している。また、1列目は全体を記載するが、2列
目と8列目に対応する箇所は図面上、上半分のみ記載す
る。
【0032】本実施の形態は第一の実施の形態と同様
に、ウエハホルダ1の上面にウエハ2を吸着するための
吸着溝3とウエハ2をウエハホルダ1から離脱させると
きに圧縮空気を流すためのエアーフロー溝8が形成され
ているが、吸着溝3とエアーフロー溝8の形状は以下の
ように異なっている。即ち、吸着溝3が4つの群に分か
れているのは同じであるが、各々の群の吸着溝3は直線
形状であり配地位置が外側に向かうに従って長さが長く
なっており、各群の外周形状は略二等辺三角形となって
いる。また、エアーフロー溝8は外周が矩形の帯状の形
状をしており、より大きい外周矩形のエアーフロー溝8
がより小さい外周矩形のエアーフロー溝8を包囲して配
置されている。
【0033】本実施の形態のウエハホルダ1も前述の第
一の実施の形態のウエハホルダ1と同様に、ウエハ2が
高速でウエハホルダ1に接触しても、ウエハ2とウエハ
ホルダ1の間の圧縮された空気は、吸着溝3が分割され
て4つの群に分かれているため、吸着溝壁4が不連続で
ある箇所が存在するので、この箇所から圧縮された空気
が容易にウエハホルダ1の外部に逃げることができる。
本実施の形態では四隅の吸着溝3を残し、直線部に不連
続部を設けてもよい。さらに、エアーフロー溝8を設け
なくともよい点は第一の実施の形態と同様である。
【0034】図4に本発明の第三の実施の形態のウエハ
ホルダ1の断面図を示す。本実施の形態のウエハホルダ
1では以下に記述することを除けば図1の第一実施の形
態の吸着溝3を変更し円環状に連続させたウエハホルダ
1と同様である。即ち、吸着溝3はエアーフロー溝8と
同様に連続した輪帯形状を有し、同心円上に配置されて
いる。
【0035】ウエハホルダ1に横連通路17が形成さ
れ、吸着溝3とこれよりも外側に配置された吸着溝3と
の間に形成された縦連通路16が横連通路17に連結さ
れている。縦連通路16と横連通路17が本発明の連通
路を構成する。横連通路17は最も外側の吸着溝の外
側、即ち基板を載置する領域外に開放されている。よっ
て、ウエハ2が高速でウエハホルダ1に接触しても、ウ
エハ2とウエハホルダ1の間の圧縮された空気は、吸着
溝3とその外側に配置された吸着溝3との間に形成され
た縦連通路16及び横連通路17を通って圧縮された空
気が容易にウエハホルダ1の外部に逃げることができ
る。
【0036】横連通路17と縦連通路16を設ける代わ
りに、縦連通路16のみをウエハホルダ1の上面1A側
からウエハホルダ1の下側を貫通させて設けることにと
り、圧縮される空気を逃がすよう構成してもよい。
【0037】なお、本実施の形態では、図1、図3に示
したように吸着溝3とエアーフロー溝8とを別に設けた
ものを示したが、これに限らず、吸着溝3にエアーフロ
ー溝8の機能を持たせるように構成してもよい。
【0038】具体的には、ウエハ2をウエハホルダ1に
吸着する負圧とウエハ2をエウハホルダ1から離脱させ
るときの圧縮空気とを切り替える切替部(不図示)を設
け、切替部を吸着連通孔に接続することによって、負圧
と圧縮空気とが切り替わって吸着溝3に供給される。こ
のようにして吸着溝3でウエハ2をウエハホルダ1に対
して吸着・離脱させることが可能となる。
【0039】上記実施の形態では、ウエハのウエハとし
て説明してあるが、本発明はこれに限るものではなく、
例えば、セラミックウエハやガラス基板などについても
適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸着部の
環状に不連続な部分を設けたので、基板を基板の載置領
域に載置するときに基板の載置速度を上げても、基板と
基板載置領域との間で中央部領域の圧縮された空気が、
環状に形成された吸着部に遮られることがなく、吸着部
の環状の不連続な部分から中央部領域の外に逃げること
ができるので、基板の載置領域内の載置位置のずれを最
小にすることができる。
【0041】また、基板を載置する領域に、吸着部の環
状を越えて中央部領域を中央部領域の外部と連通させる
連通路を含ませると、圧縮された空気が、連通路から中
央部領域の外に逃げることができるので、基板の載置領
域内の載置位置のずれを最小にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のウエハホルダの平
面図である。
【図2】図1のAA−AA断面を示した図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態のウエハホルダの一
部省略した部分平面図である。
【図4】本発明の第三の実施の形態のウエハホルダの部
分断面図である。
【図5】従来のウエハホルダの平面図である。
【符号の説明】
1、 31 ウエハホルダ 1A 上面 2、 32 ウエハ 2A オリフラ 3、 33 吸着溝 3A 吸着溝 4、 34 吸着溝壁 5 ウエハ載置面 6 吸着穴 7 吸着連通孔 8、 38 エアーフロー溝 9 エアーフロー穴 10 エアーフロー連通孔 11 貫通孔 12、 42 センターピン 13、 43 センターテーブル 14 切り欠き 15A、15B、15C、15D、15E、15F
計測位置 16 縦連通路 17 横連通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を載置する領域と;前記領域内に、
    前記基板を吸着して保持する吸着部とを備え;前記吸着
    部は、前記領域内の中央部を含む中央部領域を囲んで環
    状に形成され、かつ前記吸着部は前記領域内で周囲から
    盛り上がった前記基板を支持する基板載置面を含んで構
    成され;前記吸着部には溝が形成されており、該溝には
    大気圧に対して負圧で吸引する吸着穴が構成され;前記
    吸着部の環状は少なくとも一部で不連続であることを特
    徴とする;ウエハホルダ。
  2. 【請求項2】 基板を載置する領域と;前記領域内に、
    前記基板を吸着して保持する吸着部とを備え;前記吸着
    部は、前記領域内の中央部を含む中央部領域を囲んで環
    状に形成され、かつ前記吸着部は前記領域内で周囲から
    盛り上がった前記基板を支持する基板載置面を含んで構
    成されており;前記領域は、前記環状の吸着部を越えて
    前記中央部領域を前記中央部領域の外部と連通させる連
    通路を含む;ウエハホルダ。
  3. 【請求項3】 前記環状の吸着部は同心状に複数備えら
    れていることを特徴とする、請求項1または請求項2に
    記載の、ウエハホルダ。
  4. 【請求項4】 前記吸着部には溝が形成されており、該
    溝には大気圧に対して負圧で吸引する吸着穴が構成され
    ていることを特徴とする、請求項2または請求項3に記
    載の、ウエハホルダ。
  5. 【請求項5】 前記基板を前記吸着部と前記吸着部の上
    方位置との間で上下させる駆動部を更に備えることを特
    徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の、
    ウエハホルダ。
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