JPH11163103A - 半導体装置の製造方法および製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および製造装置

Info

Publication number
JPH11163103A
JPH11163103A JP9322544A JP32254497A JPH11163103A JP H11163103 A JPH11163103 A JP H11163103A JP 9322544 A JP9322544 A JP 9322544A JP 32254497 A JP32254497 A JP 32254497A JP H11163103 A JPH11163103 A JP H11163103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor substrate
semiconductor device
wall
manufacturing
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9322544A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Kawamura
喜雄 河村
Yoichiro Tamiya
洋一郎 田宮
Nobuyuki Odakura
伸行 小田倉
Osamu Arao
修 荒尾
Takeshi Tajima
武 但馬
Hideo Saeki
秀雄 佐伯
創一 ▲片▼桐
Souichi Katagiri
Kan Yasui
感 安井
Hitoshi Komuro
仁 小室
Sadayuki Nishimura
貞之 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Priority to JP9322544A priority Critical patent/JPH11163103A/ja
Publication of JPH11163103A publication Critical patent/JPH11163103A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】横ずれを起こすことなしに光処理や平坦な加工
処理などを行うことができる半導体装置の製造方法およ
びそれに用いる製造装置を提供する。 【解決手段】壁部(2)より高さが高い複数の突起部
(3)を有する構造の固定台(1)上に、突起部(3)
を半導体基板の裏面に食込ませて、半導体基板を固定
し、露光や平坦化など各種処理を行って半導体装置を製
造する。 【効果】半導体基板の表面に傷や加工むらを生じること
がなく、半導体装置の各種パターンの凹部を研磨せず
に、パターンの凸部のみを研磨して平坦化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法および半導体製造装置に関し、詳しくは、高い精度
でアライメントで露光や研磨など各種処理を行って、高
性能の半導体装置を容易に製造することができる半導体
装置の製造方法およびそれに用いる半導体装置の製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】256MビットのDRAM(Dynamic Ran
dom Access Memory)以上の高集積半導体装置を製造する
場合、許容焦点深度が浅い露光装置を用いて微細な回路
パターンを光学的に露光して転写することが行われる。
露光装置を用いて微細な回路パターンを露光転写する際
には、基板の被露光面が極めて平坦になるように、基板
を固定する必要がある。このような基板を平坦に固定す
る方法として、例えば、特許第2-574818号に記
載されているような、複数の突起を備えた真空吸着台が
知られているが、十分な平坦度は得られていない。
【0003】さらに、露光後の各種プロセスを経て表面
に段差構造が形成された基板上に、許容焦点深度が浅い
露光装置を用いて、微細な各種パターンを光学的に露光
転写するためには、基板表面に形成されてあるパターン
を平坦化することが必要である。
【0004】このような平坦化方法としては、特開平7
-314298号公報に記載されているように、加熱に
よって絶縁膜を軟化させるリフロー平坦化法、凸部を溶
かすエッチング法、および化学的かつ機械的に加工する
化学的機械研磨法(CMP:Chemical Mechanical Poli
shing)等が従来から知られている。しかし、上記リフロ
ー平坦化法やエッチング法は、段差部分を局所的に平滑
にすることは一応可能であるが、露光装置の浅い焦点深
度の許容範囲を満たすほどの平坦度は得られないという
問題があった。
【0005】しかし、上記化学的機械研磨法では、柔軟
な研磨板を半導体基板の表面に沿って均一な圧力で押し
当てて、基板表面と研磨板との間に研磨剤を挟んで基板
表面を研磨する方法であるため、上記リフロー平坦化法
やエッチング法に比べて高精度な平坦化が可能であるの
で、半導体製造工程へ盛んに導入されている。
【0006】また、露光装置の吸着台と半導体基板との
間に介在する異物に起因する、露光転写時における回路
パターンの形成不良を解消するため、半導体基板を吸着
台の表面に滑らせて、吸着板の表面から塵挨微粒子を除
去した後、半導体基板を吸着台上に固定する方法が、特
公昭60-15147号に開示されている。
【0007】さらに、平坦化加工のむらを解消するた
め、平坦化加工中に平坦化すべき基板を遊星運動させて
加工する方法が、特開平7-1328号に開示され、ま
た、真空吸着によって基板を保持し、この基板を研磨部
材に押し付けた後、真空吸着を開放して研磨を行う方法
が特開平5-251411号に開示されている。
【0008】さらに、研磨屑を除去する複数の溝を有
し、曲げ剛性の高い研磨部材を用いることによって、半
導体基板表面の表面に形成された、半導体装置の微細な
凹凸パターンの凹部を研磨せずに凸部のみを研磨する方
法が、特開平7-314298号に開示されている。
【0009】また、研磨部材と基板との間隙に研磨材を
十分に介在させるため、研磨部材の外周を囲って研磨剤
の研濁液の液溜まりを形成して平坦化加工する方法が特
公平7-7755号に記載されている。
【0010】さらに、吸着台の真空チャック面の曲率を
任意に変えて基板を研磨する装置が特開平9-3885
8号に記載されている。
【0011】また、半導体ウエハを平坦加工する方法と
して、表面張力の低減や脱気処理した液体を用いた冷凍
チャックによってウエハを固定し、このウエハの表面を
砥石で研削する方法が特開平9−007986号に記載
されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の真空吸着台
は、(1)基板の裏面に連続的に接触する壁部と点在的
に接触する突起部がすべて同じ高さである、(2)基板
と連続的に接触する外周壁でのゴミの挟み込み確率を下
げるため、外周壁に丸みが付けられている、あるいは
(3)基板裏面の付着異物を吸着台に接触擦り除去する
動作を併用して基板を固定保持する、構造であった。こ
れらの構造を有する吸着台では、いずれも基板である略
円形状のウエハの外周端から3〜5mmの領域は、半導
体装置の作成には使用ししない領域として、基板を固定
保持した時の平坦度の保証範囲外になっていた。
【0013】一方、パターンの微細化とチップサイズの
拡大に対処して生産効率を向上させるため、ウエハの直
径は300mm以上と大口径化し、しかも、1枚のウエ
ハの外周ぎりぎりの表面領域まで、微細な半導体素子を
高い収率で形成することが高い生産性を得るために要求
されてきた。また、露光装置で回路パターンを露光転写
するに際し、繰り返して行われる露光照射によって、露
光エネルギが基板に蓄積され、基板内の熱応力によって
基板が基板面に平行な面内で移動して、転写すべきパタ
ーンのアライメント誤差(整合誤差)を生じるという問
題があり、この問題の解決が半導体素子の歩留まり向上
に不可欠となってきた。
【0014】.さらに、露光装置の焦点深度の裕度を上
げる方法として、化学的機械研磨法が半導体装置の製造
に導入され始めたが、この方法を用いた場合は、柔軟な
研磨部材で加工を行うと、基板の表面に形成されたパタ
ーンの凸部のみではなく、加工したくない凹部も加工さ
れてしまう加工むらの問題が生じ、パターンの凹部を加
工しない加工技術の確立が望まれている。
【0015】この加工むら発生の現象は、研磨部材への
基板の押し当て圧力による加工時の加工面圧が高いほ
ど、基板表面の半導体装置の段差パターンの凸部間の間
隔が広いほど、および、研磨部材の剛性が高いほど顕著
である。この現象を低減するために加工面圧を下げる
と、加工能率が低下して加工時間が増大するという問題
があった。
【0016】また、研磨部材を充分に柔軟な素材で構成
しないと、凝集した加工片や研磨剤の砥粒によって基板
表面に傷が付いてしまうという問題があった。さらに
は、研磨剤が懸濁された加工液に含まれた気泡が基板表
面と研磨板との間に侵入し、基板表面の凹凸に応じてそ
の面積が変化するため、加工速度が変動して加工むらが
生じるという問題が明らかになった。
【0017】本発明者の検討によれば、半導体装置の製
造において化学的機械研磨法を用いた場合、半導体装置
を構成するための種々のパターンが形成され、積層され
ている基板の表面の形状によって研磨加工精度が左右さ
れ、特に、研磨部材の剛性を高めると、数mm〜数10
mmの周期で基板の表面に存在する数10nm以下の形
状が加工ムラに現われることが明らかになった。したが
って、このような基板の表面形状の影響を無くし、極め
て高精度に半導体装置を製造することができる製造方法
を開発することが必要である。
【0018】また、基板を吸着台に平坦に固定し、研磨
部材に接触させて平坦化加工する際に、研磨部材と基板
表面との加工時の摩擦力により、基板が吸着台上で滑る
現象が見い出された。さらには、吸着力を開放させた
り、研磨部材からの相対な加工力で遊星運動回転させる
方法の場合も、基板と研磨部材との境界の制御が難しい
相互の力によって回転運動が支配されてしまうため、回
転運動の動きが一様でなくなり、加工速度が均一になら
ず、基板を平坦化加工する際の加工むらの原因となるこ
とが明らかになった。
【0019】本発明の目的は、従来技術の上記問題点を
解決し、半導体基板に露光時の照射エネルギが蓄積され
ても、固定台上で半導体基板が横移動することなく、高
いアライメント精度を維持して、基板の表面に塗布され
た感光剤膜の全域に高精度に微細パターンの潜像を形成
することができる半導体装置の製造方法およびそれに用
いる製造装置を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、基板の表面上に形成
された各種パターンの凹凸部の高さや間隔が異なって
も、基板の表面形状の影響を受けることなしに、上記各
種パターンの一部を除去することができる半導体装置の
製造方法およびそれに用いる製造装置を提供することに
ある。
【0021】本発明のさらに他の目的は、半導体基板の
表面に傷や加工むらを生じることなく、かつ、各種パタ
ーンの凹部を加工することなしに、凸部のみを加工し
て、高性能な半導体装置を形成することができる半導体
装置の製造方法およびそれに用いる製造装置を提供する
ことにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明の半導体装置の製造方法は、壁部および当該
壁部に包囲された当該壁部より高さが高い複数の突起部
が表面に形成された固定台上に半導体基板を配置し、当
該半導体基板の裏面が上記壁部に接触し、かつ、上記複
数の突起部が上記半導体基板の裏面に所定深さだけ埋没
するように、上記半導体基板を上記固定台上に保持し
て、上記半導体基板に所定の処理を行うことを特徴とす
る。
【0023】すなわち、上面の縁部に沿って形成された
帯状の壁部およびこの壁部によって包囲された複数の突
起が形成された固定台の上面上に、処理すべき半導体基
板が、当該半導体基板の裏面が上記壁部に接触し、か
つ、上記複数の突起部が上記半導体基板の裏面に所定深
さだけ埋没するように固定されて、各種処理が行われ
る。上記複数の突起部が上記半導体基板の裏面に所定深
さだけ埋没するようにして半導体基板を固定することに
よって、露光照射エネルギの蓄積による熱応力による半
導体基板の横ズレや半導体基板の横方向の移動が防止さ
れるなど、良好な固定が可能になる。しかも、上記突起
の高さが上記壁部の高さより高いので、上記突起が上記
半導体基板の裏面に埋没しても、半導体基板の内側が下
方に彎曲することはなく、十分な平坦度が保たれる。
【0024】その結果、上記半導体基板のうち、面取り
加工された外周端部分を除く表面全域が0.3μm以下
の平坦度で上記固定台上に保持される。
【0025】上記所定深さは0.1μm以上0.5μm
以下とすることによって好ましい結果が得られる。
【0026】半導体基板をこのように固定台上に固定し
た後、上記半導体基板上に形成されたレジスト膜に所定
のパターンを露光法によって形成したり、あるいは上記
半導体基板の表面に形成された段差を研磨法によって平
坦化するなど、各種処理を行うことができる。この平坦
化する処理は、例えば、上記半導体基板の表面上に形成
されたパターンの所望部分を除去することによって行わ
れる。この場合、上記パターンの凸部のみを研磨して平
坦化できるので、良好な結果が得られる。これらの平坦
化には化学機械研磨法が実用上好ましい。
【0027】上記半導体基板を、当該半導体基板の裏面
の粗さ曲線の山頂線位置において上記壁部と接触し、上
記半導体基板の裏面の粗さ曲線の山頂線より谷底に寄っ
た位置において上記突起部の先端部と接触するように固
定することができ、好ましい結果が得られる。
【0028】さらに上記半導体基板の裏面と上記固定台
の間の空隙に、流動化された媒体を導入した後、当該媒
体を固化するようにすれば、半導体基板を固定台上に固
定させる力がさらに強固になる。この媒体としては例え
ば所定の粉末を用いることができる。
【0029】上記媒体を固化した後、上記半導体基板を
同心円状に彎曲させ、さらに上記半導体基板の表面を研
磨して平坦化することができる。
【0030】また、上記半導体装置の製造方法には、処
理すべき半導体基板を固定するための固定手段と、上記
半導体基板に所定の処理を行う処理手段を有し、上記固
定手段の表面には、縁部に沿って形成された壁部および
当該壁部に包囲された当該壁部より高さが高い複数の突
起部が形成されていることを特徴とする半導体装置の製
造装置を使用できる。
【0031】すなわち、本製造装置は半導体基板を固定
するための固定手段を有し、この固定手段の上面には、
縁部に沿って形成された帯状の壁部と、この壁部に包囲
された壁部より高さが高い複数の突起が形成されてい
る。そのため、上記のように、横方向滑りや移動なしに
半導体基板を固定できるとともに、極めて良好な表面平
坦度が得られる。
【0032】上記突起部と壁部の高さの差は、上記突起
部が半導体基板の裏面に埋没する深さによって適宜選択
され、上記突起部の高さを上記壁部の高さより0.1μ
m〜0.5μm高くすることによって、実用上好ましい
結果が得られる。
【0033】また、上記固定手段の形状を、L×L×P
×(1−ν×ν)/(a×E)で定義される第1の形状係
数の値が0.0000013〜0.000007(cm)
(ただし、Eは上記半導体基板の縦弾性係数(kg/c
2)、νは上記半導体基板のポアソン比、aは上記半
導体基板が配列間隔L(cm)の上記突起部に圧力P(k
g/cm2)で押し付け接触された接触部の有効半径(c
m)である)である形状とする。これにより、基板の表
面形状に変化を与えることなしに、基板の裏面に突起部
を埋没させることが可能になった。
【0034】上記壁部の高さを、上記突起部の高さより
Δh=73917×L×L×P×((1−ν0×ν0)/E
0+(1−ν×ν)/E)/a−0.0063(ただし、
Lは壁部の配列間隔(cm)、2aは上記壁部の幅(c
m)、E0は上記突起部と壁部の縦弾性係数(kg/cm
2)、ν0は上記突起部と壁部のポアソン比、Eは上記半
導体基板の縦弾性係数(kg/cm2)、νは上記半導体
基板のポアソン比、aは上記半導体基板と上記壁部およ
び配列間隔Lの上記突起部が圧力P(kg/cm2)で互
いに押し付け接触した際の接触部の有効半径(cm)で
ある)だけ低くすることが実用上好ましい。
【0035】上記固定台に、上記半導体基板の裏面と上
記固定台の間の空隙を排気してこの部分を減圧させ、上
記半導体基板を上記固定台上に吸着させる手段を設ける
ことができる。
【0036】さらに、上記壁部と上記突起部を有する固
定台を用いて投影露光装置を構成すれば、極めてすぐれ
た投影露光装置がえられる。すなわち、原画マスクのパ
ターンを半導体基板上に形成されたホトレジスト膜に投
影露光するための光学系と、上記半導体装置を表面上に
固定するための固定台と、当該固定台をX軸方向、Y軸
方向およびZ軸方向にそれぞれ移動させるためのX移動
台、Y移動台およびZ移動台を具備し、上記固定台の上
面には、当該固定台の上面の縁部に沿って形成された帯
状の壁部および当該壁部によって包囲された、当該壁部
より高さが高い複数の突起部が形成されていることを特
徴とする投影露光装置である。
【0037】
【発明の実施の形態】上記半導体基板の固定方法とし
て、(1)半導体基板の裏面と接触する突起部の先端部
によって基板の裏面の接触部を圧縮弾性変形させ、基板
裏面と先端部との接触部分の近傍で先端部を基板裏面に
よって覆い、この先端部が半導体基板の裏面に埋没させ
る、(2)壁部と半導体基板の裏面との接触位置より半
導体基板の裏面に0.1〜0.5μmの深さで突起部の先
端部が埋没する状態に半導体基板の裏面を突起部の先端
部で変形させて半導体基板の固定を行う、(3)複数の
突起部の周囲を排気して該突起部に半導体基板の裏面を
吸引接触させて固定する、(4)半導体基板の裏面と接
触する突起部の先端部において、半導体基板の裏面の接
触部を圧縮弾性変形させて固定し、半導体基板の表面の
平坦度を測定して所定の平坦度データと比較し、半導体
基板の表面の平坦度が該所定の平坦度に収まるように半
導体基板表面の形状を制御して固定する、(5)半導体
基板の裏面と接触する突起部の先端部において、半導体
基板の裏面の接触部を圧縮弾性変形させて固定し、半導
体基板の表面の平坦度を測定して所定の平坦度データと
比較し、比較結果に基ずいて突起部を伸縮させ、半導体
基板の表面形状が所定の形状に収まるように突起部の高
さを制御して固定する、(6)複数の突起部を有する固
定台を変形させて、半導体基板の平坦度を±2μmの範
囲で矯正して固定する、および(7)複数の突起部を有
する固定台を変形させて、半導体基板の表面とこの半導
体基板の表面に所定の加工を行う加工手段との間隔が±
2μmの範囲内になるように固定する、などの方法を用
いることができる。
【0038】また、処理工程としては(1)半導体基板
の表面上に形成された感光剤膜に半導体装置の製造に必
要な各種パターンを露光法によって形成する、(2)半
導体基板の表面上に所望材料を堆積する、(3)半導体
基板の表面上に所望パターンをエッチングによって形成
する、(4)半導体基板の表面上に形成されたパターン
の少なくとも一部を平坦化する、(5)半導体基板の表
面を化学的機械研磨加工で平坦化する、(5)半導体基
板の表面を砥石を用いた化学的機械研磨法で平坦化す
る、(6)半導体基板の裏面に流体を介在させ、半導体
基板の裏面に及ぼすこの流体の圧力を、半導体基板の裏
面の位置に応じて制御して平坦化する、および(7)半
導体基板の裏面に及ぼす背圧力を所定値だけ昇圧させ
て、半導体基板を彎曲させ、この状態で移動制御して表
面を平坦化する、などの各種工程を行うことができる。
【0039】さらに、面取り加工済みの外周端部分を除
く半導体基板の表面全域は、円周方向に10mm当たり
0.1μm以下の平坦度に保持されるので、研磨部材と
半導体基板を相互に回転させて化学的研磨加工する際
に、円周方向に発生する加工量の変動は効果的に防止さ
れ、また、半導体基板の表面の同心円上の球面の曲率を
制御できるので、半径方向に生じる同心円状の加工量の
ばらつきを除去できる。
【0040】その結果、化学研磨を行う際における半導
体基板と研磨部材との加工速度を、随時制御することが
可能となり、平坦化工程における半導体基板の表面に傷
や加工むらを生じることなしに、半導体基板の表面上に
形成された各種パターンの凸部のみを研磨して平坦化
し、高性能な半導体装置を製造することができる。
【0041】なお、本発明において、上記固定台の材料
は、例えばアルミニウム、ステンレスおよびセラミック
スなどから適宜選択することができ、突起部の先端部の
傾斜は30°〜60°の範囲から、隣接する突起部の間
隔は1〜3mm、壁部の幅は0.1〜1.5mmの範囲
から適宜選択される。
【0042】
【実施例】〈実施例1〉図1は本発明の第1の一実施例
を示す図であり、図1(a)は半導体基板の固定台の平
面の概略を示し、図1(b)は側面断面の概略を示す。
図1から明らかなように、本実施例の固定台1において
は、壁部2に囲まれた領域内に複数個の突起部3と吸引
孔4が設けられ、壁部2は溝部5と吸引孔6とから構成
されている。図1(b)において、符号2aは突起部3
の先端部の有効直径、Lは配列ピッチ、2aは壁部の先
端部の幅をそれぞれ表わし、壁部2は突起部3より高さ
がΔhだけ低い構造となっている。
【0043】本実施例における、固定台1の複数の突起
部と半導体基板10の接触状態を、部分的に拡大した概
略断面を図30に示した。図30から明らかなように、
半導体基板10の裏面の粗さ曲線360の山頂線361
の位置で、固定台1の壁部(図示せず)の先端部は半導
体基板10の裏面と接触し、半導体基板10の裏面の粗
さ曲線360の山頂線361より谷底線362側に寄っ
た位置で、突起部364の先端部365と半導体基板1
0の裏面とが接触する。半導体基板10の裏面の粗さ曲
線の山頂線361より食い込んだ状態、すなわち、突起
部364の先端部365が半導体基板10の裏面に埋没
した状態で半導体基板10を固定し、半導体基板10の
図示されていない表面を処理して半導体装置が製造され
る。
【0044】図1に示した本実施例の固定台の特性の測
定結果の一例を図2に示した。突起部3の配列ピッチL
を横軸に示し、半導体基板の弾性変形による食い込み量
を縦軸に示した。パラメータとして突起部の先端部の有
効半径aを変化させた。半導体基板を0.6kg/cm2
のゲージ圧で吸引した。たとえば実測点390において
は0.3μm食い込んだ。
【0045】図3は本発明の固定台の特性を、接触半径
75μm、配列ピッチ0.2cm、E0=2.1×10
6(kg/cm2)、ν0=0.33において測定した結果
の一例であり、縮小投影露光装置におけるパターンのア
ライメント(整合)誤差を求めた結果である。横軸に突
起部による半導体基板の食い込み量を示し、縦軸にアラ
イメント誤差の割合を示した。この結果から半導体基板
裏面に突起部の先端部を0.1μm以上食い込ませるこ
とにより、露光照射エネルギの蓄積による半導体基板の
横ずれを防止して、アライメント精度を向上できること
が確認された。半導体基板裏面の食い込み量の上限は、
半導体基板の表面への食い込み量の影響や半導体基板の
裏面の塑性変形を生じない範囲で決められ、食い込み量
を0.1〜0.5μmとすれば、半導体基板裏面の保持に
最適であることが確認された。
【0046】図4は、本発明の固定台の形状を規定する
ための特性線図の一例である。複数の突起部を有する固
定台を用い、突起部の周囲を排気して突起部に半導体基
板を接触させ半導体基板を吸引固定するに際し、半導体
基板の縦弾性係数E(kg/cm2)、ポアソン比ν、突
起部の配列間隔L(cm)および突起部と半導体基板と
が圧力P(kg/cm2)で接触する接触部の有効半径a
(cm)の関係として、L×L×P×(1−ν×ν)/
(a×E)で定義される第1の形状係数1の値を、図4
においてWで示す範囲である0.0000013〜0.0
00007(cm)とすることにより、半導体基板の凹
み量を最適にできる。
【0047】すなわち、半導体基板の縦弾性係数E(k
g/cm2)、ポアソン比ν、突起部の配列間隔L(c
m)および突起部と半導体基板とが圧力P(kg/c
2)で接触する接触部の有効半径をa(cm)としたと
き、L×L×P×(1−ν×ν)/(a×E)で求められ
る形状係数1の値が、0.0000013〜0.0000
07(cm)の範囲内である固定台が、半導体基板のず
れを防ぎかつ半導体基板の表面形状に影響を与えないこ
とが確認された。なお、図4における一実測点390は
図2に示した一実測点と同一条件である。
【0048】本発明の固定台の他の特性の測定結果の一
例を図5に示した。横軸に突起部の配列ピッチLを示
し、縦軸に壁部と突起部とで支持された半導体基板の表
面の高さの相対差を示した。パラメータとして突起部の
先端部の有効半径aと壁部の幅2aを変化させ、半導体
基板は0.6kg/cm2のゲージ圧で吸引した。図5に
おいて一実測点391は、接触半径75μm、配列ピッ
チ0.2cm、E0=2.1×106(kg/cm2)、ν0
=0.33の固定台で、E=7.31×105(kg/cm
2)、ν=0.17の半導体基板を固定する時のオフセッ
ト量を示す。
【0049】本発明の固定台の形状を規定する特性線図
の他の一例を図6に示した。壁部と突起部との接触面積
の違いに起因する半導体基板表面の高さの相対差をなく
すため、あらかじめ壁部の高さを突起部の高さより低く
した際の段差量、すなわちオフセット量の求め方を示す
第2の形状特性図である。複数の突起部を有する固定台
を用いて、該突起部の周囲を排気して該突起部に半導体
基板を接触させ半導体基板を吸引固定する場合におい
て、突起部と壁部の縦弾性係数E0(kg/cm2)、ポ
アソン比ν0、半導体基板の縦弾性係数E(kg/c
2)、ポアソン比νで、壁部の幅2a(cm)、配列間
隔L(cm)で、半導体基板が圧力P(kg/cm2)で
突起部に押し付け接触される接触部の有効半径をa(c
m)とすると、オフセット量Δh=73917×L×L
×P×((1−ν0×ν0)/E0+(1−ν×ν)/E)/
a−0.0063の関係で定義されるΔhだけ、壁部の
高さを突起部の高さより低くすれば良いことが確認され
た。
【0050】図6における矢印は、設計方法の一例を示
すもので、E0=2.1×106(kg/cm2)、ν0
0.33、E=7.31×105(kg/cm2)、ν=0.
17、L=0.2(cm)、P=1(kg/cm2)、2a
=0.015(cm)としたとき、突起部の先端部のとの
高さのオフセット量を、Δh=0.4(μm)とすれば
よいことを示し、図5に示した条件の一実測点391と
合致した。このように、壁部の接触部の位置が、突起部
の接触部の位置よりΔhだけ低い構造の吸着固定台に、
半導体基板を吸着固定することにより、壁部と突起部と
で支持する半導体基板の表面の全域にわたり平坦度の劣
化を防ぐことできた。
【0051】本実施例以外の材料を用いたり、構造の寸
法が異なる場合には、それぞれその材料や寸法に基づい
て形状係数2を算出し、図6の特性線上に合致する点を
求めることにより、オフセット量Δhを決定することが
できる。
【0052】なお、本実施例において示した、図4や図
6の特性線図から求められた値に設計上の加工誤差や安
全係数等を考慮して、所定の許容幅を設けた範囲の値の
オフセット量の構造に設計することが可能であり、本発
明に包含されることは明らかである。
【0053】〈実施例2〉図7に本発明の第2の実施例
の断面構造の概略を示した。固定台1はZ移動台11上
に設置されている。半導体基板10を固定台1の上に設
置し、吸引孔4、6から配管12、13を経由し、図示
されていない排気手段によって、複数の突起部が形成さ
れた領域14と壁部の溝5の領域を排気して負圧にする
と、半導体基板10は、突起部3の先端部が半導体基板
10の裏面に所定量だけ食い込んで固定される。この際
の食い込み量が異なる壁部2の先端部の高さは、あらか
じめ突起部より高さがオフセット量だけ低い構造である
ため、半導体基板の面取り加工済みの外周端部分15を
除く半導体基板表面全域にわたって平坦に吸着固定する
ことができる。
【0054】上記図7に示した移動台を用いた半導体装
置の製造方法を、図31を用いて説明する。本実施例の
投影露光装置は、縮小投影レンズ300、光源302、
コンデンサレンズ303、原画マスク304、X移動台
305、Y移動台306、Z移動台11、固定台1から
主に構成され、固定台上の半導体基板10の表面に塗布
された感光剤に原画マスクのパターンの潜像を投影形成
することにより、半導体装置の各種パターンが製造され
る。図31は、半導体基板10と固定台1のみを示し
た。
【0055】この製造方法では、半導体基板表面にレチ
クルを介してパターンの露光処理が行われるが、突起部
が半導体基板10の裏面に食い込んでいるため、露光照
射エネルギの蓄積によって生ずる熱膨張によるアライメ
ント誤差の発生を防止することができ、高性能な半導体
装置を製造することができた。なお、本実施例では、突
起部の半導体基板裏面への食い込みにより、半導体基板
の熱膨張による横方向のずれを防ぐ機能とともに、半導
体基板に蓄積された熱を固定台に散逸させる機能も向上
することが認められ、両者の機能が相乗して、アライメ
ント精度の向上が確認された。
【0056】〈実施例3〉本発明の第3の実施例を図8
を用いて説明する。図8から明らかなように、本実施例
においては、球面案内の支持部を有する取付台20およ
び固定台1が設けられ、固定台1に固定された半導体基
板10を砥石などの研磨手段22に接近させ、半導体基
板10の表面が所定量だけ化学的研磨加工によって平坦
化加工される。
【0057】固定台1の吸引孔に接続された配管に接続
された排気手段(図示せず)によって、固定台1の複数
の突起部が設けられた領域と壁部の溝の領域を排気して
負圧にし、半導体基板10の裏面に複数の突起部の先端
部を所定量だけ食い込ませて半導体基板10を固定す
る。半導体基板10は回転手段(図示せず)によって軸
24を中心に回転(自転)し、荷重手段(図示せず)に
よって軸24方向の負荷量を制御する。研磨手段22は
回転台23上に設置され、軸25を中心に回転(公転)
する。供給手段(図示せず)によって所定の加工液が供
給され、保水手段26により研磨手段22およびその表
面が加工液で覆われ湿潤し、半導体基板10と研磨手段
22とが接触する界面や隙間が加工液で満たされる。
【0058】本実施例では、取付台20の球面座の回転
中心が半導体基板10の表面に位置する構造になってい
るので、半導体基板10と研磨手段22との接触による
モーメントの影響を受けずに、半導体基板10の表面が
研磨手段22に倣うように姿勢制御される。
【0059】〈実施例4〉本発明の第4の実施例は、半
導体基板を垂直に支持して半導体基板の表面を処理した
例であり、図9、10を用いて説明する。
【0060】図9に示したように、高精度に回転可能な
取付台30には固定台1が設置されており、半導体基板
10は、この固定台10に排気孔31、32を経由して
排気手段(図示せず)によって吸引固定され、軸33を
中心に高精度に回転される。
【0061】同様に、高精度に回転可能な取付台35に
配置された砥石などの研磨手段34を、軸36を中心に
高速高精度に回転させながら、軸36方向に高精度に移
動させて半導体基板10の表面に接近させ、かつ半径方
向に揺動させて半導体基板10の表面を加工処理する。
この加工処理に際しては、供給手段(図示せず)によっ
て所定の加工液が供給されて研磨手段34およびその近
傍の表面が加工液で湿潤され、加工処理中は、半導体基
板10と研磨手段34とが接触する界面や隙間が加工液
で満たされるので、良好な研磨が行われる。
【0062】上記半導体基板の研磨加工処理に先だって
行われる、固定台表面の洗浄工程と研磨手段のドレッシ
ング工程を、図10を用いて説明する。図10に示した
ように、固定台1の有する突起部と壁部の先端部に異物
が付着あるいは堆積するのを除去あるいは防止するた
め、平坦な大理石等からなる平坦化手段38を、軸33
を中心に回転している固定台1の、突起部や壁部の先端
部に軽荷重で接触させて、径方向に移動させる。平坦化
手段38は、壁部と突起部の高さの差であるオフセット
量だけ軸33方向に微動可能な構造になっている。この
ような固定台1の洗浄工程は、洗浄液や純水をかけなが
ら行うことも可能であるが、通常の場合は、乾燥状態で
極めて軽く擦るだけで除塵する効果が認められた。
【0063】一方、研磨手段34のドレッシング処理を
行うには、軸36を中心にして研磨手段34を高速高精
度回転させておき、ダイヤモンドや超鋼製のバイトや高
速回転エンドミルなどの超硬治具37を、所定切り込み
深さで径方向に順次移動させて所定の平坦度にした後、
同一の超硬治具または別の治具を用いて、所定の切り込
み深さで径方向の送り量を粗くして、平坦に加工された
研磨手段表面に数百μm以下の微細な溝を螺旋状に形成
する。この微細な溝は、半導体基板加工の際の半導体基
板と研磨手段との隙間に存在する加工液の動圧によって
生ずる浮上や砥石面への吸着作用などの加工速度むらと
なる不安定要因を低減し、また加工残渣の排出を促進し
てスクラッチ等の傷や欠陥の発生を防止する効果が極め
て大きいことが確認された。特に、深さ2μm〜100
μm、幅10μm〜200μm程度の溝が、加工効率を
最大に保つ上で最適であった。
【0064】〈実施例5〉本発明の第5の実施例は、半
導体基板を垂直に支持して半導体基板の表面を処理した
例であり、図11、12を用いて説明する。
【0065】図11に示したように、高精度に回転可能
な取付台30に設置された固定台1には、半導体基板1
0が、排気孔31、32を経由してし排気手段(図示せ
ず)によって吸引固定され、軸33を中心に高精度に回
転される。ダイヤモンド製のバイトや高速回転するエン
ドミル等の超硬治具40を、所定切り込み深さで径方向
に順次移動させ、半導体基板10の表面を所定量だけ切
削処理して平坦に加工する。この加工を行う際に適当な
pH(ペーハー指数)の研磨液を供給すれば、半導体基
板10の表面に化学的に水和層を形成して、化学的機械
研磨処理(CMP)を行うことも可能である。
【0066】上記半導体基板10の加工に先だって、固
定台1の表面を洗浄する工程が行われるが、図12を用
いてこの洗浄工程を説明する。固定台1の突起部と壁部
の先端部に、異物が付着や堆積するのを防止あるいは除
去するため、例えば平坦な大理石等からなる平坦化手段
38を、軸33を中心に回転している固定台1の突起部
や外周の壁部の先端部に、軽荷重で接触させながら径方
向に移動させる。
【0067】〈実施例6〉本発明の第6の実施例を図1
3を用いて説明する。図8に示した上記実施例3と同様
に、球面座を有する取付台20に設置された固定台1に
半導体基板10を吸引固定した後、配管51を用いて、
外周の壁部2の溝5によって半導体基板10を吸引固定
する。この状態で、突起部が設けられた領域の配管52
を介しての排気を止め、逆に加圧液体を供給して半導体
基板10の表面を変形させて下に凸にし、半導体基板1
0と研磨手段50とで挟まれた加工液53が介在する隙
間を2μm以下の範囲で制御して研磨処理を行った。
【0068】〈実施例7〉本発明の第7の実施例を図1
4、15を用いて説明する。固定台1は、独立に伸縮可
能な複数の電歪部材70を介して、球面座を有する取付
台20に配置されおり、半導体基板10は、配管51、
52を経由して排気することによって上記固定台10に
吸引固定される。
【0069】図14は、複数の電歪部材70に電圧が印
加されていない状態を示し、図15は上記複数の電歪部
材70のうち、中央部に配置された電歪部材70ほど伸
び量が大きくなるように電圧を制御した場合の一例を示
している。半導体基板10と研磨手段50とで挟まれた
加工液53の介在する隙間を2μm以下の範囲で制御す
るように複数の電歪部材70の伸縮量を制御することに
より、加工効率を向上させることができ、また、半導体
基板10と研磨手段50との隙間に存在する加工液53
の、半導体基板10を加工する際の動圧による圧力の上
昇や吸引作用など、加工速度の不安定要因が低されて加
工速度が安定し、さらに、加工残渣の排出が促進されて
スクラッチ等の傷や欠陥の発生が著しく防止されること
が確認された。
【0070】なお、電歪部材の延び量の制御量は必要に
応じて大きくしてもよいが、平坦度の制御より、半導体
基板10と研磨手段との間隙を制御した方が加工速度を
均一にする効果が大きい。また、あらかじめ、半導体基
板10を研磨手段50に接近させる前に、レーザー光を
用いた干渉平坦度測定器で半導体基板10の表面の平坦
度をモニタし、半導体基板10の面取り加工済みの外周
端部分を除いた部分の表面の全域を円周方向に10mm
当たり0.1μm以下の平坦度に制御して、研磨手段5
0に接近させて加工することもできる。このようにすれ
ば、半導体基板10に固有の1μm以下の円周方向の小
さな凹凸をあらかじめ補正できるので、半導体基板10
に固有の1μm以下の円周方向の小さな凹凸に影響され
ることなしに、硬い砥石を用いて半導体基板10表面に
形成されている半導体装置の各種パターンの凸部のみを
高精度に研磨することができた。
【0071】なお、半径方向の同心円状の半導体基板の
凹凸は残っていても、図13、図15および図17に示
したように、半導体基板10全体を中心部が2μm程度
までの凸状な略球面に保持して歳差運動する軸の傾き角
を変えてその姿勢を制御して、研磨を行うことにより、
半径方向の同心円状の半導体基板の凹凸の影響が、加工
むらとして現われることを防止できた。
【0072】〈実施例8〉第8の実施例を、図16、1
7を用いて説明する。外周固定手段80とシール手段8
1によって、球面座を有する取付台20に設置された固
定台1に、を配管51、52を介して半導体基板10を
吸引固定する。固定台1の背面に設けられた配管83を
介して加圧気体の導入および排出ができる。また、この
加圧気体は、シール手段84、85によって、配管5
1、52を経由する排気系統とは独立して制御すること
ができる。
【0073】図16は固定台1の背面に加圧気体が供給
されていない状態を示し、図17は固定台1の背面に加
圧気体が供給された状態の一例を示している。本実施例
においても、固定台1の背面への加圧流体を制御して、
半導体基板10と研磨手段50とで挟まれた加工液53
の介在する隙間を2μm以下の範囲にすることにより、
上記実施例7と同様に、好ましい結果が得られた。
【0074】〈実施例9〉本発明の第9の実施例を図1
8、19、20を用いて説明する。図18に示したよう
に、固定台は、取付台100に設けられた円弧部材10
1および円弧部材102、103の回転案内手段および
スチールベルト等の巻部材104、105の拘束手段に
よって、紙面に垂直な軸周りに回転することができ、さ
らに、円弧部材111および円弧部材112、113の
回転案内手段およびスチールベルト等の巻部材114、
115の拘束手段によって、図19の紙面に垂直な軸周
りに回転することもできるので、半導体基板10と研磨
手段50との境界面を回転中心とする球面転動を行うこ
とができる。
【0075】図20は回転案内手段と拘束手段の原理を
示す図であり、円弧部材101と円弧部材102を巻部
材104によって動作させた場合を示している。円弧部
材101、102には、それぞれの軸127、128を
共通にして、径の小さな円筒部125、126が設けら
れている。対に設けられた同じ構造の円弧部材8図示せ
ず)によって軸127と軸128とは互いに平行にな
る。円筒部121、122の巻部材114が略S字状を
なすように互いに交差して巻きつけてある。この巻部材
も図示していないが対に設けられており、張力を張るよ
うに固定されているため、軸127と軸128を矢印1
24のに示した引き付け力が発生し、その結果、円弧部
材101と円弧部材102とが接触部123で接し、か
つ、互いに滑らずに滑らかに転動することができる。軸
127は円弧部材101を介して取付台100に固定さ
れる。円弧部材102の軸128は周知の転動ベアリン
グを介して第二の取り付け部材兼円弧部材111に固定
される。円弧部材103の軸も同様に円弧部材111に
固定される。円弧部材112、113の軸も同様に周知
の転動ベアリングを介して固定台1の公転運動軸107
に固定されて軸106の周りを回転することができる。
なお、円弧部材101と111の円弧の空間上の中心位
置を半導体基板10と研磨部材50との境界面位置とす
ることにより加工処理中の固定台の動きを安定化でき
た。
【0076】本実施例の構造は、すき間や摺動抵抗の微
妙な管理を行うことなしに、軸106方向の拘束剛性を
大きく保ちながら、半導体基板10の表面の歳差運動を
滑らかに実現できるので、高精度な化学的研磨加工処理
を行うことができるという特長を有している。
【0077】〈実施例10〉図21、22は本発明の第
10の実施例を示す図であり、半導体基板10の表面の
歳差運動を滑らかに実現できる簡便な構造の一例を示し
ている。取付台120に設けた円弧部材121と円弧部
材122は、回転案内手段およびスチールベルト等の巻
部材123の拘束手段によって、軸124周りの回転を
行うことができ、さらに、円弧部材131と円弧部材1
32は、回転案内手段およびスチールベルト等の巻部材
133の拘束手段によって、軸134周りの回転を行う
こともできるので、半導体基板10任意の方向に自由な
転動が可能になった。
【0078】本実施例における拘束手段123、133
は、奇数個の巻部材を一対の円弧部材で挟んで互いに交
差する方向に巻つける構造を有しているので、巻部材の
張力を付加した時における円弧部材の互いに平行な軸の
平行度を崩すようなモーメントの発生を防止できるの
で、組み立て調整が容易である。さらに、本実施例の場
合は、円弧部材121、122のように1組の円弧部材
によって、一軸周り回転が可能になっているため、ベア
リング等を介在させることなしに、各円弧部材を取付台
120、130および軸126周りの公転運動軸127
に設置できる。そのため、構造が簡素になって軽量化す
ることができ、加工処理時の歳差運動特性の応答性が向
上して、高精度な化学的研磨加工処理を行なうことがで
きる。
【0079】〈実施例11〉本実施例は、例えば月刊S
emiconductor World、増刊号「’9
4最新半導体プロセス技術」23頁〜31頁などに記載
されているDRAM(Dynamic Random
Access Memory)などの周知製造方法や各
種処理に本発明を適用した例である。
【0080】図23は本実施例である半導体装置の製造
方法を示す工程図である。周知のように、DRAM等の
半導体装置は、通常、半導体基板における段差の形成、
ウェルの形成、アイソレーション、トランジスタの形
成、ビット線の形成、キャパシタの形成および配線形成
など各種工程を反復することによって形成される。これ
らの工程は、露光処理、エッチング処理、熱処理(酸
化、アニール、拡散)、イオン注入処理、薄膜形成処理
(CVD、スパッタリング、蒸着など)、洗浄処理(レ
ジスト除去、溶液による洗浄および検査処理等を適宜組
み合わせて構成される。
【0081】図23には周知のDRAMの製造プロセス
のうち、ビット線形成とキャパシタ形成の一例を示し
た。特に、素子構造が変化する工程での断面構造の概略
を示した。右側の各図はメモリセル部の断面構造を示
し、左側の各図は周辺CMOS部の断面構造を示す。
【0082】主な処理内容は次の25処理である。すな
わち、第1処理;SiO2膜の堆積、第2処理;露光、
第3処理;エッチング(図23a)、第4処理;SiO
2膜の堆積、第5処理;ポリサイド膜の堆積、第6処
理;露光(ビット線)、第7処理;エッチング(図23
b)、第8処理;SiO2膜の堆積、第9処理;Si3
4膜の堆積、第10処理;SiO2膜の堆積(図23
c)、第11処理;露光、第12処理;エッチング、第
13処理;poly−Si(蓄積電極)膜の形成、第1
4処理;SiO2堆積、第15処理;エッチング(図2
3d)、第16処理;poly−Si(蓄積電極)膜の
形成(図23e)、第17処理;SiO2膜の堆積、第
18処理;エッチング、第19処理;poly−Si膜
のエッチング、第20処理;SiO2膜のエッチング、
第21処理;Si34膜のエッチング、第22処理;T
25膜の形成(キャパシタ絶縁膜)、第23処理;W
(poly.−Si)膜の形成(図23g)、第24処
理;露光(プレート)、第25処理;エッチングの各処
理からなる。
【0083】上記SiO2膜の堆積、poly−Si膜
の堆積、Si34膜の堆積、poly−Si膜のエッチ
ング、SiO2膜のエッチング、Si34膜のエッチン
グ、Ta25膜の形成およびW膜の形成等の各処理に先
だち、本発明の固定台を用いて化学的機械研磨加工を行
って、各段差パターンを露光装置の焦点深度以下の平坦
度にた後、本発明の固定台を用いた露光装置によって、
ライメント誤差なしに露光処理を行い、高性能で高信頼
性な半導体装置を容易に形成できた。
【0084】なお、図23において符号201は半導体
基板、202はレジスト、203はSiO2膜(パッシ
ベーション膜)、204はSi34膜、205はn
+層、206はp+層、207はpoly−Si(ポリサ
イド)膜、208はSiO2膜、209はSi34膜、
210はSiO2膜、211はpoly−Si膜、21
2はSiO2膜、213、214はpoly−Si膜、
215はTa25膜、216はW(poly−Si)膜
を、それぞれ表わす。
【0085】〈実施例12〉図24は本発明の第12の
実施例の半導体装置の製造方法を示す断面鳥瞰概略図で
ある。まず、図24(a)に示したように、本発明を用
いた化学的機械研磨処理によって表面が平坦化処理され
た半導体基板(図示せず)上に、配線層に相当する膜厚
のSiO2等からなる層間絶縁膜221を堆積した。
【0086】図24(b)に示したように、配線溝を形
成する際のエッチングの精度を確保するため、Si34
からなるエッチストップ層220を形成した。レジスト
膜222を周知の塗布法によって形成した後、本発明の
固定台に半導体基板を載せ、配線溝パターンを上記レジ
スト膜222に露光転写した。レジスト膜222を現像
処理した後、形成されたレジストをマスクに用いてエッ
チングを行って、図24(c)に示したように、配線形
成領域223を形成した。
【0087】再度、半導体基板上にレジスト膜224を
形成した後、本発明の固定台上に半導体基板を載せて接
続孔パターンを露光転写し、レジスト膜224を現像処
理し、形成されたレジストパターンをマスクにしてエッ
チングを行って、図24(d)に示したように、接続孔
225を形成した。
【0088】上記レジストパターンを除去した後、Wあ
るいはCu等の金属を上記接続孔225に埋め込み、半
導体基板表面を本発明の化学的機械研磨処理によって平
坦化処理を行って、図24(e)に示したように、配線
226およびこの配線226と下層の配線(図示せず)
を接続するための配線プラグ227を形成した。
【0089】以上の工程を必要に応じて応用し、反復す
ることによって、微細な多層配線層を有する各種半導体
装置を高精度かつ容易に製造することができた。
【0090】〈実施例13〉本発明の第13の実施例
は、配線間容量を小さくするための低誘電率絶縁膜の一
つの有機SOG膜を用いた半導体装置の製造方法の例で
あり、図25を用いて説明する。
【0091】まず、図25(a)に示したように、半導
体基板上にAl等の金属配線230を形成した後、下地
カバー膜としてSiO2膜231を形成し、さらに、2
5(b)に示したように、有機SOG膜232を周知の
塗付法によって形成した。
【0092】この半導体基板表面を本発明の化学的機械
研磨処理して、図25(c)に示したように平坦な表面
233を形成した後、酸素プラズマ耐性を付与するた
め、図25(d)に示したように、キャップの酸化膜2
34を形成した。
【0093】図25(e)に示したように、レジスト膜
235を形成した後、本発明の固定台上に半導体基板を
載せ、周知のリソグラフィ技術を用いて接続孔パターン
を露光転写し、レジスト膜235を現像処理し、形成さ
れたレジストパターンをマスクにしてエッチングを行
い、接続孔236を形成して上記金属配線230の表面
を露出させた。
【0094】周知の低圧酸素RIE処理237を行い、
図25(f)に示したように、上記有機SOG層の孔で
あるビア239の表面に厚さ10nmのの酸化層238
を形成した。図25(g)に示したように、レジスト膜
235を除去し、さらにビア239に金属を埋めた後、
本発明の化学的機械研磨処理によって平坦化処理を行っ
た。なお、有機SOG膜232は酸化膜234や酸化層
238で覆われているため、酸素プラズマ処理に耐える
ことができ、さらに、化学的機械研磨処理によって平坦
化処理を行う際のストッパとしての効果もあるので、平
坦化加工処理の精度が向上した。その結果、より高性能
な半導体装置が容易に製造できた。
【0095】〈実施例14〉図26を用いて本発明の第
14の実施例を説明する。まず、図26(a)に示した
ように、高精度に回転可能な取付台330に設置された
固定台301に、排気孔331、332を経由して排気
手段(図示せず)を用いて、半導体基板10を吸引固定
した。
【0096】図26(b)に示したように、上記固定台
301の突起部や壁部が半導体基板10の裏面と接触し
ていない間隙に流動化した媒体350を供給し、上記間
隙内に充満した上記媒体350を所定の温度に冷却また
は昇温して固化させて、半導体基板10の裏面の固定力
を増加させた後、軸333を中心に高精度に回転させ
た。高精度に回転可能な取付台335の上に設置された
砥石などの研磨手段334を、軸336を中心に高速高
精度に回転させながら、軸336方向に高精度に移動さ
せて半導体基板10の表面に接近させるとともに、半径
方向に揺動させて、図26(c)に示したように、半導
体基板10の表面を研磨加工した。この加工に際して
は、供給手段(図示せず)より所定の加工液が供給さ
れ、研磨手段334およびその表面が加工液で湿潤し
て、処理中に半導体基板10と研磨手段334との接触
する界面や隙間が加工液で満たされた。
【0097】冷却して固化する媒体としては、特開平9
−7986号に記載されているようなステアリン酸カリ
ウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸アンモニ
ウム、オクチル酸カリウム、オクチル酸ナトリウム、オ
クチル酸アンモニウム、ラウリル酸カリウム、ラウリル
酸ナトリウム、ラウリル酸アンモニウム等の界面活性剤
を20〜60体積%含む脱気水が利用できる。また、昇
温により固化する媒体としては特開平9−208924
号に記載されているような側鎖結晶可能ポリマーや主鎖
結晶可能ポリマー等を用いることが可能である。さらに
は、磁性粒子等の粉体を用いて磁場でその流動性を制御
したり、電場で粘度の変化する媒体を電界で制御するこ
とも可能である。
【0098】このように固化可能な流動性媒体を用いる
ことにより、固定台の突起部に十分に接触できない半導
体基板裏面の、数10nm程度の凹凸と固定台との空間
を充填して固体化できた。その結果、半導体基板の表面
からの負荷によって半導体基板が微小変形することを防
止でき、面取り加工済みの外周端部分を除く半導体基板
の表面全域を、円周方向に10mm当たり0.1μm以
下の平坦度に保持することが可能となり、半導体基板の
表面の処理精度が向上した。なお、処理としての潜像形
成処理や平坦化加工処理を経た後は、上記固化温度以外
に温度を上げたり冷やすことにより媒体を流動化させて
半導体基板を固定台から離脱させ搬送できた。
【0099】〈実施例15〉図27および図28を用い
て本発明の第15の実施例を説明する。本発明者の検討
によれば、比較的硬い砥石を研磨部材として用いる化学
的研磨加工においては、加工される半導体基板の数10
nm以下の凹凸までが、加工精度に影響することがわか
った。特に、半導体基板の厚みムラが数10nm以上で
ある場合は、半導体基板の裏面基準に半導体基板を平坦
に固定しても、半導体基板の表面にはこの厚みムラ分だ
けの平坦度の低下が生じてしまう。この半導体基板の表
の平坦度は上記各実施例において補正することが可能で
はあるが、さらに、半導体装置の各種パターンを形成し
て行く工程の初期段階から、半導体基板が完全に平坦で
あれば、製造装置や製造プロセスの性能向上とコスト低
減の効果が極めて大きい。本実施例は半導体装置の各種
パターンを形成して行く工程の初期段階において、半導
体基板の表面と裏面を数nm以下の平坦度と完全に平坦
にした例である。
【0100】まず、図26に示した上記実施例14と同
様に処理して、図27においても、高精度に回転可能な
取付台330に設置された固定台301に半導体基板1
0を吸引固定した。固定台301の突起部や壁部と半導
体基板10の第1の面367との接触していない間隙に
流動化した媒体350を供給し、間隙内に充満したこの
媒体350を所定の温度に冷却して固化させ半導体基板
10の第1の面367の固定保持力を増加させるた後、
軸333を中心にして高精度に回転させた。
【0101】高精度に回転可能な取付台335に設置さ
れた砥石などの研磨手段334を軸336を中心に高速
高精度に回転させ、軸336方向に高精度に移動して半
導体基板10の第2の面368に接近させるとともに、
半径方向に揺動させて半導体基板10第2の面を研磨加
工した。加工直後の部分を拡大した概略断面を図28−
aに示した。この図から明らかなように、半導体基板1
0の第1の面367の凹凸のある断面曲線360と、固
定台301およびその突起部364等で挟まれた間隙空
間を、固化可能な流動性媒体350が充満して半導体基
板を保持して、半導体基板10の第2の面368が完全
に平坦に加工された。
【0102】半導体基板10の第2の面368を完全に
平坦に加工し後、図27(a)に示したように、半導体
基板10を固定台301に保持したまま、第2の固定台
1を半導体基板10の第2の面に近接させた。高精度に
回転可能な取付台30に設置された固定台1と固定台3
01の回転軸33および回転軸333の軸方向は、姿勢
制御機構(図示せず)によって合致させた。固定台1に
半導体基板10の第2の面を接触させて、排気孔31、
32を経由して排気手段(図示せず)を用いて半導体基
板10を吸引固定した後、固定台301と半導体基板1
0の第1の面の間に介在する媒体350を流動化し保持
力を解除し、図27(b)に示したように、取付台30
1と取付台30との間隔を離して固定台301を退避さ
せた。
【0103】次に、高精度に回転可能な取付台35に設
置された砥石などの研磨手段34を軸36を中心に高速
高精度に回転させながら、軸36方向に高精度に移動さ
せて半導体基板10の第1の面367に接近させるとと
もに、半径方向に揺動させて半導体基板10の第1の面
367を加工処理した。この加工処理直後の部分拡大し
た概略断面は、図28(b)に示したように、半導体基
板10の第1の面369が完全に平坦に加工されてい
た。
【0104】その結果、半導体基板10の第1の面36
9および第2の面368は、いずれも完全に平坦化され
た。そのため、半導体基板固有の平坦度の劣化の影響を
生じることなく、本発明の固定台に半導体装置用の半導
体基板を高い再現性で、しかも短時間で、10mm当た
り0.1μm以下の平坦度に設置保持して、半導体装置
製造の各種処理を行なうことができ、高性能な半導体装
置を低いコストで製造することが可能になった。
【0105】〈実施例16〉本発明の第16の実施例
は、研磨手段として砥粒を保持した研磨テープ370を
用いる半導体装置の製造方法の例であり、図29を用い
て説明する。なお、図29(a)は側面図、図29
(b)は平面図である。
【0106】上記図26に示した場合と同様に、高精度
に回転可能な取付台330に設置された固定台301
に、排気孔331、332を経由して排気手段(図示せ
ず)を用いて、半導体基板10を吸引固定した。固定台
301の突起部および壁部と、半導体基板10の第1の
面367が接触していない間隙に、流動化された媒体3
50を供給し、間隙内に充満されたこの媒体350を所
定の温度に冷却して固化させて、半導体基板10の第1
の面367の固定保持力を増加させ、軸333を中心に
高精度に回転した。研磨テープ370は、送りだし巻取
り機構(図示せず)によって適当な張力および所定の速
度で順次送り出され、巻取られる。回転ローラ371に
よって、研磨テープ370の背面から半導体基板に対す
る加工加重を加えた。研磨テープ370を用いることに
より、研磨手段のドレッシング工程が簡略化することが
でき、均一で安定な化学的機械研磨による半導体装置の
製造が可能になった。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体基板表面に傷や加工むらを生じることなく、半導
体装置の各種回路パターンの凹部を加工することなし
に、回路パターンの凸部のみを平坦に加工し、高精度な
アライメント精度で露光処理を行なうことができるの
で、高性能な半導体装置を容易に製造することが可能に
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図、
【図2】本発明の第1の実施例を説明するための特性線
図、
【図3】本発明の第1の実施例を説明するための特性線
図、
【図4】本発明の第1の実施例を説明するための特性線
図、
【図5】本発明の第1の実施例を説明するための特性線
図、
【図6】本発明の第1の実施例を説明するための特性線
図、
【図7】本発明の第2の実施例を示す断面図、
【図8】本発明の第3の実施例を示す断面図、
【図9】本発明の第4の実施例を示す図、
【図10】本発明の第4の実施例を示す図、
【図11】本発明の第5の実施例を示す図、
【図12】本発明の第5の実施例を示す図、
【図13】本発明の第6の実施例を示す断面図、
【図14】本発明の第7の実施例を示す断面図、
【図15】本発明の第7の実施例を示す断面図、
【図16】本発明の第8の実施例を示す断面図、
【図17】本発明の第8の実施例を示す断面図、
【図18】本発明の第9の実施例を示す図、
【図19】本発明の第9の実施例を示す図、
【図20】本発明の第9の実施例を示す図、
【図21】本発明の第10の実施例を示す図、
【図22】本発明の第10の実施例を示す図、
【図23】本発明の第11の実施例を説明するための工
程図、
【図24】本発明の第12の実施例を説明するための工
程図、
【図25】本発明の第13の実施例を説明するための工
程図、
【図26】本発明の第14の実施例を示す断面図、
【図27】本発明の第15の実施例を示す断面図、
【図28】本発明の第15の実施例を説明するための
図、
【図29】本発明の第16の実施例を示す図、
【図30】本発明の第1の実施例を説明するための図、
【図31】本発明の第2の実施例を説明するための図。
【符号の説明】
1…固定台、2…壁部、3…突起部、4…吸引孔、5…
溝部、6…吸引孔、10…半導体基板、11…Z移動
台、12、13…配管、14…領域、15…半導体基板
の面取り加工済みの外周端部分、20…取付台、22…
研磨手段、23…回転台、24…軸、26…保水手段、
30…取付台、31、32…排気孔、33…軸、34…
研磨手段、35…取付台、36…軸、37…超硬治具、
38…平坦化手段、40…超硬治具、50…研磨手段、
51、52…配管、53…加工液、70…電歪部材、8
0…外周固定手段、81…シール手段、83…配管、8
4、85…シール手段、100…取付台、101、10
2、103…円弧部材、104、105…巻部材、10
6…軸、107…公転運動軸、111、112、113
…円弧部材、114、115…巻部材、120…取付
台、121…円筒部、121…円弧部材、122…円筒
部、122…円弧部材、123…接触部、123…巻部
材、124、127、128…軸、131、132…円
弧部材、133…巻部材、134…軸、201…半導体
基板、202…レジスト膜、203…SiO膜2、20
4…SiN4膜、205…n+層、206…p+層、20
7…poly−Si膜、208…SiO2膜、209…
SiN4膜、210…SiO2膜、211…poly−S
i膜、212…SiO2膜、213、214…poly
−Si膜、215…Ta25膜、216…W膜、220
…エッチストップ層、221…層間絶縁膜、222…レ
ジスト膜、223…配線形成領域、224…レジスト
膜、225…接続孔、226…配線、227…配線プラ
グ、230…金属配線、231…酸化膜、232…有機
SOG膜、233…表面、234…酸化膜、235…レ
ジスト膜、236…接続孔、237…酸素RIE処理、
238…酸化層、239…ビア、300…縮小投影レン
ズ、301…固定台、302…光源、303…コンデン
サレンズ、304…原画マスク、305…X移動台、3
06…Y移動台、330…取付台、331、332…排
気孔、333…軸、334…研磨手段、335…取付
台、336…軸、350…媒体、360…粗さ曲線、3
61…山頂線、362…谷底線、364…突起部、36
5…先端部、367…半導体基板の第1の面、368…
半導体基板の第2の面、369…半導体基板の第1の
面、370…研磨テープ、371…回転ローラ、39
0、391…一実測点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田倉 伸行 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 荒尾 修 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 但馬 武 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 佐伯 秀雄 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 ▲片▼桐 創一 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 安井 感 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 小室 仁 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 西村 貞之 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁部および当該壁部に包囲された当該壁部
    より高さが高い複数の突起部が表面に形成された固定台
    上に半導体基板を配置し、当該半導体基板の裏面が上記
    壁部に接触し、かつ、上記複数の突起部が上記半導体基
    板の裏面に所定深さだけ埋没するように、上記半導体基
    板を上記固定台上に保持して、上記半導体基板に所定の
    処理を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】上記半導体基板のうち、面取り加工された
    外周端部分を除く表面全域が0.3μm以下の平坦度で
    上記固定台上に保持されることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】上記所定深さは0.1μm以上0.5μm
    以下であることを特徴とする請求項1若しくは2に記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】上記所定の処理は、上記半導体基板上に形
    成されたレジスト膜に所定のパターンを露光法によって
    形成する処理であることを特徴とする請求項1から3の
    いずれか一に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】上記所定の処理は、上記半導体基板の表面
    に形成された段差を研磨法によって平坦化する処理であ
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載
    の複数の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】上記平坦化する処理は上記半導体基板の表
    面上に形成されたパターンの所望部分を研磨して除去す
    ることによって行われることを特徴とする請求項5に記
    載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】上記半導体基板は、当該半導体基板の裏面
    の粗さ曲線の山頂線位置において上記壁部と接触し、上
    記半導体基板の裏面の粗さ曲線の山頂線より谷底に寄っ
    た位置において上記突起部の先端部と接触するように固
    定されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一
    に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】上記半導体基板は、当該半導体基板の裏面
    と上記固定台の間の空隙に、流動化された媒体を導入し
    た後、当該媒体を固化することによって上記固定台上に
    固定されることを特徴とする請求項1から7のいずれか
    一にに記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】上記媒体を固化した後、上記半導体基板を
    同心円状に彎曲させ、さらに上記半導体基板の表面を研
    磨して平坦化することを特徴とする請求項8に記載の半
    導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】処理すべき半導体基板を固定するための
    固定手段と、上記半導体基板に所定の処理を行う処理手
    段を有し、上記固定手段の表面には、縁部に沿って形成
    された壁部および当該壁部に包囲された当該壁部より高
    さが高い複数の突起部が形成されていることを特徴とす
    る半導体装置の製造装置。
  11. 【請求項11】上記突起部の高さは上記壁部の高さより
    0.1μm〜0.5μm高いことを特徴とする請求項1
    0に記載の半導体装置の製造装置。
  12. 【請求項12】上記固定手段は、L×L×P×(1−ν
    ×ν)/(a×E)で定義される第1の形状係数の値が
    0.0000013〜0.000007(cm)(ただ
    し、Eは上記半導体基板の縦弾性係数(kg/cm2)、
    νは上記半導体基板のポアソン比、aは上記半導体基板
    が配列間隔L(cm)の上記突起部に圧力P(kg/cm
    2)で押し付け接触された接触部の有効半径(cm)であ
    る)である構造を有していることを特徴とする請求項1
    0若しくは11に記載の半導体装置の製造装置。
  13. 【請求項13】上記壁部の高さは、上記突起部の高さよ
    りΔh=73917×L×L×P×((1−ν0×ν0)/
    0+(1−ν×ν)/E)/a−0.0063(ただ
    し、Lは壁部の配列間隔(cm)、2aは上記壁部の幅
    (cm)、E0は上記突起部と上記壁部の縦弾性係数(k
    g/cm2)、ν0は上記突起部と上記壁部のポアソン
    比、Eは上記半導体基板の縦弾性係数(kg/cm2)、
    νは上記半導体基板のポアソン比、aは上記半導体基板
    と上記壁部および配列間隔Lの上記突起部が圧力P(k
    g/cm2)で互いに押し付け接触した際の接触部の有
    効半径(cm)である)だけ低いことを特徴とする請求
    項10から12のいずれか一に記載の半導体装置の製造
    装置。
  14. 【請求項14】上記固定手段は、上記半導体基板の裏面
    と上記固定台の間の空隙を排気して上記半導体基板を上
    記固定手段上に吸着させる手段を有していることを特徴
    とする請求項10から13のいずれか一に記載の半導体
    装置の製造装置。
  15. 【請求項15】原画マスクのパターンを半導体基板上に
    形成されたホトレジスト膜に投影露光するための光学系
    と、上記半導体装置を表面上に固定するための固定台
    と、当該固定台をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に
    それぞれ移動させるためのX移動台、Y移動台およびZ
    移動台を具備し、上記固定台の上面には、当該固定台の
    上面の縁部に沿って形成された帯状の壁部および当該壁
    部によって包囲された、当該壁部より高さが高い複数の
    突起部が形成されていることを特徴とする投影露光装
    置。
JP9322544A 1997-11-25 1997-11-25 半導体装置の製造方法および製造装置 Pending JPH11163103A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9322544A JPH11163103A (ja) 1997-11-25 1997-11-25 半導体装置の製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9322544A JPH11163103A (ja) 1997-11-25 1997-11-25 半導体装置の製造方法および製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11163103A true JPH11163103A (ja) 1999-06-18

Family

ID=18144863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9322544A Pending JPH11163103A (ja) 1997-11-25 1997-11-25 半導体装置の製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11163103A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6663468B2 (en) 2000-01-07 2003-12-16 Hitachi, Ltd. Method for polishing surface of semiconductor device substrate
WO2004112108A1 (ja) * 2003-06-13 2004-12-23 Nikon Corporation 露光方法、基板ステージ、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2006269809A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの平坦加工方法
KR100886399B1 (ko) * 2000-01-28 2009-03-02 히다치 도쿄 에렉트로닉스 가부시키가이샤 반도체 장치의 제조방법
US7648907B2 (en) 2002-12-10 2010-01-19 Fujitsu Limited Semiconductor device, wiring substrate forming method, and substrate processing apparatus
JP2010016038A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Technical Research & Development Institute Ministry Of Defence 冷凍チャック装置
JP2011003910A (ja) * 1999-10-29 2011-01-06 Board Of Regents The Univ Of Texas System インプリントリソグラフィ
US20130271945A1 (en) 2004-02-06 2013-10-17 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
WO2014084060A1 (ja) * 2012-11-28 2014-06-05 京セラ株式会社 載置用部材およびその製造方法
JP2014116374A (ja) * 2012-12-06 2014-06-26 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 半導体ウェーハの研削方法、半導体ウェーハ保持用のチャックテーブル及び半導体装置
US9341954B2 (en) 2007-10-24 2016-05-17 Nikon Corporation Optical unit, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9423698B2 (en) 2003-10-28 2016-08-23 Nikon Corporation Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus
US9678437B2 (en) 2003-04-09 2017-06-13 Nikon Corporation Illumination optical apparatus having distribution changing member to change light amount and polarization member to set polarization in circumference direction
US9678332B2 (en) 2007-11-06 2017-06-13 Nikon Corporation Illumination apparatus, illumination method, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9885872B2 (en) 2003-11-20 2018-02-06 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method with optical integrator and polarization member that changes polarization state of light
US9891539B2 (en) 2005-05-12 2018-02-13 Nikon Corporation Projection optical system, exposure apparatus, and exposure method
US10088760B2 (en) 2003-12-03 2018-10-02 Nikon Corporation Exposure apparatus, exposure method, method for producing device, and optical part
US10101666B2 (en) 2007-10-12 2018-10-16 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
EP3428724A1 (en) * 2004-12-15 2019-01-16 Nikon Corporation Exposure apparatus and device fabricating method

Cited By (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011003910A (ja) * 1999-10-29 2011-01-06 Board Of Regents The Univ Of Texas System インプリントリソグラフィ
US6663468B2 (en) 2000-01-07 2003-12-16 Hitachi, Ltd. Method for polishing surface of semiconductor device substrate
JP2010166085A (ja) * 2000-01-28 2010-07-29 Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc ウェハチャックおよびそれを用いた露光装置ならびに半導体装置の製造方法
KR100886399B1 (ko) * 2000-01-28 2009-03-02 히다치 도쿄 에렉트로닉스 가부시키가이샤 반도체 장치의 제조방법
US7648907B2 (en) 2002-12-10 2010-01-19 Fujitsu Limited Semiconductor device, wiring substrate forming method, and substrate processing apparatus
US7704856B2 (en) 2002-12-10 2010-04-27 Fujitsu Limited Semiconductor device, wiring substrate forming method, and substrate processing apparatus
US9885959B2 (en) 2003-04-09 2018-02-06 Nikon Corporation Illumination optical apparatus having deflecting member, lens, polarization member to set polarization in circumference direction, and optical integrator
US9678437B2 (en) 2003-04-09 2017-06-13 Nikon Corporation Illumination optical apparatus having distribution changing member to change light amount and polarization member to set polarization in circumference direction
JP2015163970A (ja) * 2003-06-13 2015-09-10 株式会社ニコン 基板ステージ
TWI619148B (zh) * 2003-06-13 2018-03-21 Nikon Corp 曝光裝置、元件製造方法
WO2004112108A1 (ja) * 2003-06-13 2004-12-23 Nikon Corporation 露光方法、基板ステージ、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2012248892A (ja) * 2003-06-13 2012-12-13 Nikon Corp 基板ステージ、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2013016839A (ja) * 2003-06-13 2013-01-24 Nikon Corp 基板ステージ、露光装置、及びデバイス製造方法
US9846371B2 (en) 2003-06-13 2017-12-19 Nikon Corporation Exposure method, substrate stage, exposure apparatus, and device manufacturing method
JP2010161381A (ja) * 2003-06-13 2010-07-22 Nikon Corp 露光方法、基板ステージ、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2014140059A (ja) * 2003-06-13 2014-07-31 Nikon Corp 基盤ステージ、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2010010703A (ja) * 2003-06-13 2010-01-14 Nikon Corp 基板ステージ、露光装置、及びデバイス製造方法
EP2937893A1 (en) * 2003-06-13 2015-10-28 Nikon Corporation Exposure method, substrate stage, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9423698B2 (en) 2003-10-28 2016-08-23 Nikon Corporation Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus
US9760014B2 (en) 2003-10-28 2017-09-12 Nikon Corporation Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus
US9885872B2 (en) 2003-11-20 2018-02-06 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method with optical integrator and polarization member that changes polarization state of light
US10281632B2 (en) 2003-11-20 2019-05-07 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method with optical member with optical rotatory power to rotate linear polarization direction
US10088760B2 (en) 2003-12-03 2018-10-02 Nikon Corporation Exposure apparatus, exposure method, method for producing device, and optical part
US10234770B2 (en) 2004-02-06 2019-03-19 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
US20130271945A1 (en) 2004-02-06 2013-10-17 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
US10241417B2 (en) 2004-02-06 2019-03-26 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
US10007194B2 (en) 2004-02-06 2018-06-26 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
EP3428724A1 (en) * 2004-12-15 2019-01-16 Nikon Corporation Exposure apparatus and device fabricating method
JP2006269809A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの平坦加工方法
US9891539B2 (en) 2005-05-12 2018-02-13 Nikon Corporation Projection optical system, exposure apparatus, and exposure method
US10101666B2 (en) 2007-10-12 2018-10-16 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9341954B2 (en) 2007-10-24 2016-05-17 Nikon Corporation Optical unit, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9857599B2 (en) 2007-10-24 2018-01-02 Nikon Corporation Optical unit, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method
US9678332B2 (en) 2007-11-06 2017-06-13 Nikon Corporation Illumination apparatus, illumination method, exposure apparatus, and device manufacturing method
JP4665179B2 (ja) * 2008-07-01 2011-04-06 防衛省技術研究本部長 冷凍チャック装置
JP2010016038A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Technical Research & Development Institute Ministry Of Defence 冷凍チャック装置
WO2014084060A1 (ja) * 2012-11-28 2014-06-05 京セラ株式会社 載置用部材およびその製造方法
US10937684B2 (en) 2012-11-28 2021-03-02 Kyocera Corporation Placement member and method of manufacturing the same
JP2014116374A (ja) * 2012-12-06 2014-06-26 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 半導体ウェーハの研削方法、半導体ウェーハ保持用のチャックテーブル及び半導体装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11163103A (ja) 半導体装置の製造方法および製造装置
US4879258A (en) Integrated circuit planarization by mechanical polishing
US5836807A (en) Method and structure for polishing a wafer during manufacture of integrated circuits
US7367873B2 (en) Substrate processing apparatus
JP4219718B2 (ja) Euvマスクブランクス用ガラス基板の製造方法及びeuvマスクブランクスの製造方法
JP2012032786A (ja) 半導体用合成石英ガラス基板の製造方法
JPH11216663A (ja) 研磨パッド、研磨装置および研磨方法
JP3152188B2 (ja) 研磨パッド
JP3873557B2 (ja) 半導体装置の製造方法
WO2002049082A2 (en) Process of shaping a semiconductor substrate and/or a lithographic mask
JPH06333891A (ja) 基板研磨装置および基板保持台
JP2005277051A (ja) 基板処理方法
KR100701357B1 (ko) 화학-기계적 평탄화용 장치 및 반도체 웨이퍼 폴리싱 방법
US6221773B1 (en) Method for working semiconductor wafer
JP2000124173A (ja) 半導体装置の製造方法
WO1999000831A1 (fr) Procede servant a fabriquer des composants a semi-conducteur
JP3099002B1 (ja) 2段階化学機械研磨方法
JP2004023009A (ja) 研磨体、研磨装置、半導体デバイス及び半導体デバイス製造方法
JP3612599B2 (ja) 研磨方法およびその装置
JPH11277407A (ja) 研磨パッド、研磨装置および研磨方法
JP3208784B2 (ja) ポリッシュによる平坦化方法
JP2000167763A (ja) 半導体デバイスの研磨装置
US6440855B1 (en) Method of processing surface of workpiece and method of forming semiconductor thin layer
JP2007305745A (ja) 研磨体、研磨装置、これを用いた半導体デバイス製造方法およびこの方法により製造される半導体デバイス
JP3601937B2 (ja) 表面平坦化方法および表面平坦化装置