JP3612599B2 - 研磨方法およびその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、半導体装置の基板上に形成した層間絶縁膜と金属配線の研磨加工において、研磨機上で研磨定盤及び研磨布の形状修正をする研磨方法およびその装置に係り、特に、半導体装置の露光面を平坦とするための、研磨方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体装置上に形成した層間絶縁膜と金属配線の研磨加工では、米国特許第4944836号に示されたように、研磨定盤上に支持され、研磨剤を塗布した研磨布にウェーハを押付けて加工する方法である。
【0003】
従来の半導体装置の露光面の平坦化技術は、プラズマ酸化膜(P−SiO2)、塗布絶縁膜(SOG)とエッチバックの組合わせにより行われてきた。さらに、配線幅の減少に伴って、段差被覆性の向上の必要性から、Bias−ECRCVD技術及びリフロー効果を有する有機ソース(TEOS)などの開発が行われてきた。今後さらに配線幅を減少させるためには、ステッパの露光面の平坦化をさらに進める必要があり、各方面で層間絶縁膜や金属膜を研磨加工して平坦化するCMP(Chemical Mechanical Polishing)技術を開発中であることが知られている。
【0004】
また、従来ではコンタクトホールの穴埋めにアルミニウム合金のスパッタ技術が用いられていたが、配線のアスペクト比の増加に伴い、コンタクトホールのアスペクト比が増大し、アルミニウム合金のスパッタではコンタクトホールを完全に充填することが困難となったことから、CVD技術による穴埋め技術が使用されるに至ったと推定される。CVDで安定した堆積膜が形成できるタングステン等を用いてCVD成膜の後、CMPで表面を平坦化して埋込み型の配線構造を形成することが研究されている。また、コンタクトスタッドを形成する技術としてタングステンの選択CVD技術があるが、SiO膜上の微小な欠陥を核としてタングステンが成長してしまうため、タングステンの選択性を完全に保つのが困難である。そこで、SiO膜上に成長したタングステンをCMPで除去する技術が必要になる。
【0005】
CMPを半導体装置の製造プロセスに導入する場合の利点は、以下の通りである。
【0006】
(i)焦点マージンの拡大によって現在用いられているステッパの延命が期待できる。
【0007】
(ii)配線の段差越えの高さが低減されることによって、ストレスマイグレーションに対する耐久性が向上する。
【0008】
(iii)研磨による平坦化を前提とするため、層間膜材質の選択性が広がる。
【0009】
(iv)平坦性が向上するため配線形成プロセスの開発性が向上する。
【0010】
(v)CMPによって配線パタン及びコンタクトスタッドの形成と平坦化が同時にでき、プロセスが簡略化できる。
【0011】
以上の利点が考慮され、CMP技術の開発が進められている。
【0012】
また、例えば、電子計算機用のLSI実装基板に用いるセラミクス基板では、基板上にLSIチップを接続するため、LSIチップ寸法に対応する基板表面のうねりを一般に約20μm以下とすることが要求されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、研磨装置から排出される塵埃によりクリーンルーム内の他のプロセス、例えばCVD装置や洗浄装置等をパーティクルや金属イオンで汚染させないための配慮がなされていない。このため、半導体装置内にパーティクルや金属イオンが侵入し、半導体装置の動作不良を引起こすという問題点を有していた。
【0014】
また、研磨中は研磨布表面の凹凸形状に起因して研磨圧力のばらつきが発生するが、この研磨圧力のばらつきによって生じる研磨量のばらつきに対する配慮がなされていない。このため、硬質発泡樹脂製の研磨布を用いる場合には、スウェード製及び不織布製の研磨布を用いる場合よりも、ウェーハ面内で研磨圧力のばらつきが増大し、研磨量制御を高精度にできないという問題があった。
【0015】
さらに、被加工物の変形に伴う、研磨圧力の変動に対する配慮がなされていないため、ウェーハ面内で研磨量が均一にできないという問題点も有していた。
【0016】
一方、CMP技術を半導体装置の製造プロセスに導入する上では、次のような問題点を有している。
【0017】
(i)下層配線と上層配線の間に層間絶縁層を設ける必要があるため、配線上に形成した層間絶縁膜の表面を平坦化するために研磨加工する際、配線上の層間絶縁膜をたとえば±0.05μmの精度で研磨加工し、DRAMのメモリーセルと周辺回路の間の段差を64MbDRAMでは0.4μm以下、1GbDRAMでは0.1μm以下に低減する必要がある。
【0018】
(ii)このため、研磨量分布の均一化、研磨能率の安定化、研磨量のモニタリング、研磨終点検出、研磨加工時の化学作用と機械作用のバランス制御を確実に行うことが必要である。
【0019】
(iii)研磨量の安定化、研磨量のモニタリング、研磨終点検出が確実になされない場合には、配線構造に研磨加工に対する例えばSiのような高硬度のストッパ層を設ける必要があるが、かかるストッパー層を形成するプロセスを導入すれば製造コストが増大するという問題がある。
【0020】
(iv)ウェーハ面内での研磨量の均一性を向上させるためには、ウェーハのチャッキング技術、研磨布剛性の最適化などの技術開発を進める必要がある。
【0021】
(v)さらに、CMP技術の導入による、ウェーハの表面、裏面、配線と層間絶縁膜の界面、他のプロセスへの汚染対策を確実に行うことが必要である。
【0022】
また、ウェーハ面内での研磨量の均一性が悪いことは、半導体装置を被加工物とした場合に以下のような問題が生じることを意味する。すなわち、研磨量の均一性が悪いと、絶縁膜の厚さのばらつきが大きくなるが、コンタクトホールを形成するプロセスでは、絶縁膜の厚さばらつきにかかわらず、等しい深さのコンタクトホールを形成するため、絶縁膜の厚さの小さい部分では下層配線がオーバーエッチングされ、反対に、絶縁膜厚さの大きい部分ではコンタクトホールが下層配線に届かないことが起こり得る。
【0023】
本発明の目的は、研磨布の交換及び修正をクリーンルーム外で行うことにより、クリーンルーム内で発塵しない研磨装置及び研磨方法を提供することにある。
【0024】
本発明の他の目的は、被加工物を洗浄後、他のプロセスへクリーンルームと隔離された状態で直接受渡しすることにより、クリーンルーム内で発塵しない研磨装置及び研磨方法を提供することにある。
【0025】
本発明の他の目的は、研磨定盤及び研磨布の凹凸形状による研磨圧力の変動を解消することにより、研磨量の均一性を向上することができる研磨装置及び研磨方法を提供することにある。
【0026】
本発明の他の目的は、適正量の研磨剤を供給することにより、研磨量の変動を低減する研磨方法を提供することにある。
【0027】
本発明の他の目的は、被加工物の変形による研磨圧力の変動を解消することにより、被加工物の面内での研磨量の均一性を向上することができる研磨布を有する研磨装置及び研磨方法を提供することにある。
【0028】
本発明の他の目的は、半導体装置を被加工物とした場合に、クリーンルームを汚染することなしに半導体装置の被加工面を平坦にすることで、欠陥がなくかつ集積度を向上させた、半導体装置を得ることができる研磨装置及び研磨方法を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を用いた。
【0030】
第一の目的である研磨装置を達成するため、クリーンルームとの気密性を保つ研磨装置と、研磨装置内部とクリーンルーム内部を接続する通路と、研磨装置内部とクリーンルーム外部を接続する通路とにより研磨装置を構成した。また、研磨布の交換時と修正時には、研磨定盤を研磨機から外してクリーンルーム外に移動し、研磨布を交換し、修正したのち研磨機に取付ける方式とした。あるいは、研磨定盤を密閉容器に入れて外部に塵埃が出ないようにして研磨装置から出入れする方式とした。また、被加工物は研磨加工後に洗浄し、カセットに収納してクリーンルーム内に移動する方式とした。
【0031】
第二の目的である研磨方法を達成するため、回転する研磨定盤に工具を切込み、さらに工具を研磨定盤の半径方向に移動することにより、研磨定盤の平面度を向上させ、さらに、該研磨定盤上に研磨布を固定し、該研磨布に前記工具を切込み、溝を形成したのち、工具を研磨定盤の半径方向に移動することにより、研磨布の平面度を向上させ、研磨圧力が常に一定になるように修正した研磨布を用いて研磨加工するようにした。
【0032】
第三の目的である研磨装置を構成するため、研磨布の表面に溝を形成し、溝を介して被加工物と研磨布の間に適正量の研磨液を供給する方式とした。
【0033】
第四の目的である研磨方法を達成するため、研磨布の裏面ブロック状の剛体で支持し、ブロック状の剛体を弾性体を介して研磨定盤に支持することにより、研磨圧力が常に一定になるようにして研磨加工するようにした。
【0034】
【作用】
本発明では、被加工物を研磨加工後に洗浄し、カセットに収納し、クリーンルーム内の他のプロセス、例えばCVD装置や洗浄装置などとの受渡しを、クリーンルームと隔離された状態で直接的に行い、また、クリーンルームの外部で研磨布の交換及び修正をするため、クリーンルーム内を汚染せず、研磨装置からクリーンルーム内にパーティクルや金属イオンを出さないため、クリーンルーム内の前記他のプロセスを汚染することがない。
【0035】
また、研磨定盤により研磨される被加工物の研磨量を均一にするため、研磨装置の研磨定盤及び研磨布を研磨装置上で切削修正して研磨布上の凹凸を除去しており、研磨圧力が一定になり、研磨量を均一にすることができる。また、研磨布に前記溝を形成することにより該溝を介して余分な研磨液が逃げて適正量の研磨液が供給されるので、研磨量を均一にすることができる。また、表面に溝を形成し、裏面を剛体で支持し、弾性体を介して剛体を研磨定盤に支持することにより、研磨量をさらに均一化することができる。
【0036】
これにより、半導体装置等を被加工物とした場合、パーティクルや金属イオンによる欠陥を生ずることなく、高い平坦度を得ることができ、露光工程での焦点ずれを防止し、精度の高い解像度を得ることができるなど半導体装置の高信頼化及び高集積化を図ることができる。
【0037】
【実施例】
本発明の研磨装置の全体構成および研磨加工要領を、図1および図2を参照して説明する。
図1は研磨装置の概念図、図2は研磨加工の概念図である。なお、図3は図2に対応する従来の研磨方法の説明図である。
【0038】
図1において、1は研磨装置、2は研磨装置1を内設したクリーンルームである。研磨装置1には、気体供給管3、純水供給管4、研磨液供給管5が接続されるとともに、気体排出管6、廃液排出管7が接続されている。研磨装置1は、通路(クリーンパス)8を介してクリーンルーム2内に設置されたCVD装置などの他のプロセス装置9と接続され、他方、通路(クリーンパス)10を介してクリーンルーム2の外部に設置されている研磨布の修正装置11に接続されている。ここで、研磨装置1、気体供給管3、純水供給管4、研磨液供給管5、気体排出管6、廃液排出管7、通路8,10、および他のプロセス装置9は、いずれもクリーンルーム2と隔離された状態になっている。
【0039】
研磨加工は、まず、図示しない研磨定盤に研磨布を取付けた後、修正装置11で前記研磨布を修正し、通路10を介して研磨定盤を研磨布とともに研磨装置1へ取付ける。この場合、通路10の中の気圧はクリーンルーム2の外部の気圧より大きいため、通路10の内部はクリーンルーム2の外部の雰囲気により汚染されることがない。研磨加工に必要な気体と純水と研磨液は、それぞれ、クリーンルーム2の外部から気体供給管3、純水供給管4、研磨液供給管5を介して研磨装置1の内部へ導入されるので、クリーンルーム2の内部を汚染することはない。一方、研磨加工によって生じる排ガスと廃液は、それぞれ気体排出管6、廃液排出管7を介して研磨装置1内からクリーンルーム2の外部へ排出されるため、クリーンルーム2の内部を汚染することはない。
【0040】
前記研磨布が磨耗した場合には、研磨装置1上で研磨布を修正し、このとき生じる廃液を廃液排出管7を介して研磨装置1内からクリーンルーム2の外部へ排出する。また、研磨布を交換する場合には、研磨装置1から研磨定盤を取外し、通路10を介して研磨定盤をクリーンルーム2の外部に設置した研磨布の修正装置11へ移動する。そして、研磨定盤から使用済みの研磨布を取外し、新たな研磨布を取付ける。新たな研磨布は修正された後、上記の方法で研磨定盤とともに研磨装置1に取付けられる。なお、研磨布の他の交換方法として、研磨布を取付けた状態で研磨定盤を密閉容器に入れ、外部に塵埃が出ないようにして研磨装置1から通路10を介して出し入れするようにしてもよい。
【0041】
被加工物(ウエーハ)は、カセットに収納された状態で他のプロセス装置9から通路8を介して研磨装置1に供給される。このとき、研磨装置1の内圧を通路8の内圧よりも小さくし、通路8が研磨装置1の雰囲気によって汚染されることを防止する。研磨加工された被加工物は、洗浄された後、カセットに収納されて通路8を介して他のプロセス装置9へ搬送される。このとき、研磨装置1の内圧を通路8の内圧よりも小さくし、通路8が研磨装置1の雰囲気によって汚染されることを防止する。また、該カセットを通路8から他のプロセス装置9へ移動する際は、通路8の内圧を他のプロセス装置9の内圧よりも小さくし、他のプロセス装置9の汚染を防止する。
【0042】
図2において、12は前記図1に示す研磨装置1における回転する主軸、13は主軸12上に着脱可能に支持されて一体に回転する研磨定盤、14は研磨液、15は回動可能なチャック、16はチャック15に保持された被加工物(ウエーハ)、17は研磨定盤13上に接着された研磨布である。
【0043】
研磨加工は、図2に示すように回転する研磨布17上に研磨液14を供給しながら、チャック15で支持した被加工物16を研磨布17の上に接触させ、さらにチャック15に研磨荷重をかけて、被加工物16の研磨加工を行う。
【0044】
図3は、従来の研磨方法を示す図で、研磨定盤13及び研磨布17の表面を修正しない場合には、図3(a)に示すように、研磨定盤13及び研磨布17の表面に凹凸が存在する。この研磨定盤13及び研磨布17を用いて研磨加工を行うと、図3(b)に示すように、被加工物16と研磨布17の表面の間に変位量Xが生じ、Xに応じた研磨荷重の変動が生じるため、被加工物16の面内で研磨量を均一にすることができない不具合がある。
【0045】
つぎに、図4を参照して前記図2に示す研磨液の厚さ分布を説明する。
図4は、研磨布上の研磨液の厚さ分布の模式図である。図4(a)に示すように、研磨布17の表面に凹凸がなくフラットの場合は、研磨中、研磨液14の逃げ場がないため、図4(b)に示すように、研磨液14の厚さが厚い部分と薄い部分とが生じる。このため、研磨液14の厚さが厚い部分では薄い部分に比べて砥粒の引っかき作用が小さくなり、そのぶん研磨量が低下し、被加工物16の面内で研磨量が均一にならない。この対策として本発明においては、図4(c)に示すように研磨布17の表面に研磨液14の通路となる溝を形成し、該溝を経路として余分な研磨液14が自由に研磨布17上から逃げられるようにし、研磨布17と被加工物16との間の全面に常に適正量の研磨液14を供給可能にして研磨量の変動を低減し、研磨量の均一性を向上させたものである。
【0046】
図5は、研磨布に前記図4(c)に示す溝を形成する方法の実施例を示す図である。図中、図2と同符号のものは同じものを示す。
図5(a)において、18は直動テーブルで、主軸12と直交する図示矢印方向に駆動可能になっている。19は直動テーブル18に取付けられた切込み台、20は切込み台19に支持された工具である。
【0047】
前記溝形成に先立ち、工具20を回転する研磨定盤13に切込み、かつ研磨定盤13の半径方向に送り、研磨定盤13の上面が平面になるように切削修正を行う。
【0048】
つぎに、図5(b)に示すように、研磨定盤13上に研磨布17を取付けた後、研磨布17に工具20を切込み、研磨布17の表面に溝21を順次形成する。
【0049】
さらに、図5(c)に示すように、回転する研磨布17に工具20を切込み、かつ工具20を研磨定盤13の半径方向に送り、研磨布17の表面を平面に加工する。この平面加工により溝21を形成する際に生じるバリも除去することができる。
【0050】
上記溝形成において、同心円の溝を加工する場合には、切込み台19を固定して工具20を研磨布17に切込み、溝21を形成した後、工具20を上方に後退させて、切込み台19を次の溝21の位置まで半径方向に移動させ、上記工程を繰返すことにより、研磨布17上に同心円状の溝21を形成することができる。また、渦巻き状の溝21を形成する場合には、工具20を研磨布17に切込んだ状態で切込み台19を研磨布17の半径方向に送ればよい。
【0051】
図5(d)は、前記図2に示すチャック15を使用した例を示す図である。
取付け台22は研磨装置のチャック15に着脱可能に支持されており、取付け台22の研磨布17に相対する面には複数枚の摺動板22aが取付けられている。チャック15を回転させると、取付け台22は研磨布17の上で回転運動する。取付け台22の外周部には研磨布17の方向に切込み可能な工具20が取付けられている。工具20を研磨布17に切込んだ状態でチャック15あるいは研磨定
盤13を回転させると、研磨布17上に溝21が形成される。
【0052】
ここで、サイクロイド状の溝を形成する場合には、工具20を研磨布17に切込んだ状態で、チャック15及び研磨定盤13を同じ方向に回転運動させればよい。また、同心円状の溝を形成するには、チャック15の回転を停止した状態で工具20を研磨布17に切込み、研磨定盤13を回転させて研磨布17に円周状の溝21を形成した後、工具20を上方に後退させ、チャック15を次の溝21の位置まで半径方向に移動させて上記工程を繰り返せばよい。さらに、渦巻状の溝を形成するには、チャック15の回転運動を停止した状態で工具20を研磨布17に切込み、その状態のままチャック15を研磨布17の半径方向に送ることにより形成することができる。
【0053】
図5(e)は、研磨定盤13及び研磨布17を、前記図1に示す研磨装置1に取付け、研磨装置1上で研磨布17の修正を行う場合を示す図である。
チャック15には砥石23が取り付られている。研削液24を供給しながら、回転する砥石23を回転中の溝21が形成された研磨布17に押付け、研磨布17を修正する。
【0054】
図6は、前記図5に示す溝加工方法を用いて研磨布17に溝加工を行った場合のパターン例を示す図である。図6(a)は同心円状のパターン、図6(b)は渦巻き状のパターン、図6(c)はサイクロイド状のパターン、図6(d)は格子状のパターンを示す。図中、21は形成された溝を示す。
【0055】
図7は、研磨定盤13および研磨布17の切削修正説明図である。
図7(a)に示すように、裏面(図の左側面)を平面に加工した研磨定盤13を旋盤のチャックで支持し、旋盤の主軸を回転させる。工具20を研磨定盤13に切込み、工具20を研磨定盤13の半径方向に送り、研磨定盤13を切削修正する。このとき切削は、予め計算で求めた値、すなわち研磨定盤13の最外周の厚さと中心の厚さとの差がXとなるように、図の右側面の斜面に沿って行われる。つぎに、図7(b)に示すように研磨定盤13に研磨布17を取付け、研磨定盤13の場合と同様に工具20を研磨布17に切込み、工具20を研磨布17の半径方向に送って研磨布17を切削修正する。このように切削修正された研磨定盤13および研磨布17は、図7(c)に示すように研磨定盤13を研磨装置1の回転軸12にネジ25を用いて水平状態に取付けた場合に、研磨定盤13が点線で示す状態から前記Xだけ自重でたわみ、研磨定盤13上の研磨布17の表面を実線で示す平面に保つことができる。
【0056】
図8は、研磨布17の変形状態の説明図である。
図8(a)に示すようにDRAMの層間絶縁膜の研磨加工時に、研磨荷重として等分布荷重Wを加えると、研磨布17は弾性変形して周辺回路の方向に凸の形状となる。図8(b)は、研磨布17の変形モデルを示す。ここで、研磨布17のヤング率をE、断面2次モーメントをI、周辺回路の幅をL、研磨布17に加える等分布荷重をWとすると、研磨布17の変形量の最大値Ymaxは、公式
【0057】
【数1】
Figure 0003612599
【0058】
で示される。
【0059】
図9,図10および図11は、従来の研磨布による研磨加工例の説明図で、図9はスウェード研磨布及び不織布研磨布を研磨定盤に取付けて研磨加工を行った例、図10は硬質研磨布を研磨定盤に取付けて用いた例、図11は硬質研磨布の倣い性を向上させる目的で、硬質研磨布をスウェード、不織布などの弾性体を介して研磨定盤に取付けて用いた例を示す図である。
【0060】
図9において、26は被加工物16のメモリーセル、27は周辺回路を示す。スウェード研磨布及び不織布研磨布17は剛性が小さいために、図9(a)に示すように、メモリーセル26と周辺回路27の凹凸形状にならって変形させられ、図9(b)点線で示すように、メモリーセル26上の層間絶縁膜が研磨加工されると同時に、周辺回路27上の層間絶縁膜も同様に研磨加工される。このため、メモリーセル26と周辺回路27の間の段差の低減効果が小さくなる不具合がある。たとえば、メモリーセル26と周辺回路27の間の段差が1.2μmの場合、段差が0.4μmになるまで研磨加工を行ったところ、メモリーセル26上の絶縁膜の研磨量は1.2μm必要で、周辺回路27の研磨量は0.4μmであった。このとき、メモリーセル26上では配線が露出した。この配線の露出を防止するために研磨量を小さくすると、充分な段差低減効果が得られない不具合点を有する。
【0061】
図10(a)において、硬質研磨布17は、前記図9に示すスウェード及び不織布研磨布17よりも剛性が大きいため、メモリーセル26上の層間絶縁膜を選択的に研磨加工することが可能である。しかし、被加工物16のそりに対する倣い性が小さいことから、研磨圧力が不均一になり、そのため図10(b)の点線で示すように研磨量が均一にならず、メモリーセル26内及び被加工物16の面内で絶縁膜の厚さを一定とすることができない。その結果、特に、メモリーセル26の端部では配線が露出するような不具合点を有する。
【0062】
図11(a)において、28は研磨定盤13に取付けられたスウェードや不織布などからなる弾性体である。この例においては、メモリーセル26上の層間絶縁膜を選択的に研磨加工することが可能であり、かつ被加工物16の面内の研磨量の均一性は、前記図10に示す硬質研磨布17のみの場合よりも向上するが、硬質研磨布17の裏面の弾性体28により、硬質研磨布17の剛性が低下して硬質研磨布17の変形量が増加する。このため、図11(b)に示すようにメモリーセル26の端部にだれを生じ、その結果、メモリーセル26内での層間絶縁膜の厚さが不均一となる不具合点を有する。
【0063】
図12は、本発明の研磨布による研磨加工例の説明図である。
図12(a)において、29はセラミックス、ステンレス板などからなる剛体で、例えば前記図6(d)に示す格子状パターンの溝21を形成した硬質研磨布17の裏面を支持するとともに、反対の面をゴム材などからなる弾性体28を介して研磨定盤13に取付けられている。かかる構成にすることにより研磨布17の剛性を低下させることなく、各格子を独立して変形可能に運動させて被加工物16に倣わせることができるため、研磨圧力を均一化させることが可能になり、図12(b)に示すようにメモリーセル26上の層間絶縁膜を選択的かつ均一に研磨加工して研磨量の変動を低減し、かつ均一性を向上させることが可能になった。
【0064】
図13は、DRAMにおいて、メモリーセル26と周辺回路27との間に段差を生じた場合の本発明の研磨要領の説明図で、前記図12(b)に対応する天地逆の拡大図である。
図13において、30は被加工物16における金属配線、31は金属配線30上のメモリーセル26に形成された層間絶縁膜である。この場合の研磨加工は、前記図12(a)に示す構成に対応するように、厚さ1.3mmの発泡ポリウレタン系樹脂製の硬質研磨布17に幅3mm、深さ0.9mm、ピッチ15mmの格子状パターンの溝21を形成し、該格子状パターンを形成した面の裏面を厚さ2mm×12mm角のガラス板からなる剛体29で支持し、厚さ0.75mmのブチル系発泡体からなる弾性体28を介して研磨定盤13に固定した。研磨剤には、平均粒径約30nmのコロイダルシリカを用い、研磨圧力を約4kPaとした。金属配線30上に厚さ1μmの層間絶縁膜31を形成したところ、該層間絶縁膜31形成後のメモリーセル26と周辺回路27との間の段差は1.2μmであった。ついで、メモリーセル26上の層間絶縁膜31を選択的に研磨加工し、その場合の研磨量を0.8μmとして、メモリーセル26と周辺回路27との間の段差を0.4μmに低減した。この研磨加工により、メモリーセル26内の金属配線30上に厚さ0.2±0.05μmの絶縁膜31を残すことができた。
【0065】
図14は、本発明の研磨布の研磨定盤への取付け構成例を示す図である。
図14(a)は、前記図12(a)に示す構成と同じで、硬質研磨布17に格子状パターンの溝21を形成し、該格子状パターン面の裏面を剛体29で支持し、弾性体28を介して研磨定盤13に取付けた例である。
【0066】
図14(b)は、セル状に分割した剛体29の裏面を弾性体28で支持し、この両者を金具32を介して研磨定盤13に接着にて取付けておき、前記剛体29上に格子状パターンの溝21を形成した硬質研磨布17を取付けた例である。本構成により硬質研磨布17は、各格子ごとに独立して変形可能に運動することが可能になり、図示しない被加工物16に倣わせることができるため、研磨圧力を均一化させて前記図12に示す場合と同様の効果を奏せしめることが可能になる。なお、硬質研磨布17を交換する場合には、硬質研磨布17を剛体29から分離すればよく、その場合、剛体29は金具32に支持されて、研磨定盤13上に残る。
【0067】
図14(c)は、セル状に分割した硬質研磨布17の裏面を剛体29で支持し、弾性体28を介して研磨定盤13に取付けた例である。この場合、硬質研磨布17と剛体29の界面、剛体29と弾性体28の界面、及び弾性体28と研磨液14が接触するのを防止するため、セルとセルとの間にパッシベーション膜33を形成する。これは研磨加工中の硬質研磨布17の挙動、すなわち、セル状に分割された個々の硬質研磨布17の独立した自由な運動を妨げないようにするためである。なお、パッシベーション膜33としては、シリコンゴムなどの弾性体を使用する。
【0068】
図15は、前記図14(c)に示す硬質研磨布17の形成工程説明図である。まず、図15(a)に示すように研磨定盤13上に、弾性体28、剛体29、硬質研磨布17の順に取付ける。次に、図15(b)に示すように、回転軸34に取付けられた円盤状工具35を弾性体28の上面位置まで切込み、図15(c)に示すようなセル状に分割した硬質研磨布17を形成する。
【0069】
図16は、本発明の研磨加工中の硬質研磨布の挙動説明図である。
ここで被加工物16は、弾性体36を介して研磨装置1のチャック15に支持されている。一方、図示の研磨布側は、前記図14(a)に示す構成である。チャック15に研磨荷重を加え、研磨定盤13を回転させると、被加工物16は硬質研磨布17および剛体29とともに、弾性体36、28を介して変形する。この場合の変形状態は、セル状に分割された個々の硬質研磨布17が独立して自由な運動を行うことが可能になっているため、図示のごとく被加工物16と硬質研磨布17との全面が互いに密着するように、硬質研磨布17が被加工物16に倣って変形する。この変形のため、研磨圧力を均一化させることが可能になり、研磨量の変動を低減させるとともに、均一性を向上させることが可能になる。なお、この硬質研磨布の挙動は、前記図14(b)、(c)に示す構成の場合でも同じである。
【0070】
表1は、本発明の研磨装置を使用してウエーハを研磨した場合の研磨量とそのばらつきの1例を示す比較表である。
【0071】
【表1】
Figure 0003612599
【0072】
表中、比較1及び比較2は、溝21を形成していない発泡ポリウレタン系の硬質研磨布を使用した比較例としての実験結果、実施1及び実施2は、発泡ポリウレタン系の硬質研磨布に格子状パターンの溝21を形成した本発明の実施例としての実験結果、実施3は、前記図14(a)に示す硬質研磨布を用いた本発明の実施例としての実験結果を示す。
【0073】
研磨した層間絶縁膜は、BPSG膜(1μm堆積)を用いた。主な研磨条件は、研磨圧力:4kPa、研磨剤:コロイダルシリカ(粒径約30nm)、研磨布:硬質発泡ポリウレタン系(硬度約60度)で、厚さはいずれも0.8mmある。そして、実施1および実施2の研磨布に形成した格子状パターンの溝21は、幅2mm、深さ0.5mm、ピッチ15mmである。また、実施3の研磨布に形成した格子状パターンの溝21は、実施1および実施2の寸法と同様に、幅2mm、深さ0.5mm、ピッチ15mmとし、剛体29には厚さ2mm×12mm角のガラス板、弾性体28には厚さ0.75mmのブチル系発泡体を使用した。なお、ウェーハは、研磨装置のチャックに取付けたスウェードタイプの弾性体により水張り法で支持した。
【0074】
研磨特性は研磨量のばらつきによって評価した。評価は(米)prometrix社製の薄膜厚さ計FT650を用いてウェーハ面内49箇所の絶縁膜の厚さを測定し、研磨前の厚さと研磨後の厚さの差を研磨量とした。そして、研磨量の最大値をRmax,最小値をRmin、平均値をRaveとしたとき、研磨量ばらつきVを、
【0075】
【数2】
Figure 0003612599
【0076】
と定義した。これらの各実験結果を示す表1から分かるように、溝21を形成していない硬質研磨布を使用した比較1及び比較2に比べて、本発明の研磨布による研磨量のばらつき低減の効果を確認することができた。
【0077】
さらに、前記図13に示すメモリ−セル26の幅が10mm、周辺回路27の幅が2mm、メモリ−セル26と周辺回路27との間の段差が1.2μmの被加工物16を、前記実例2の条件でメモリ−セル26上の絶縁膜の厚さのばらつきを±0.05μmの精度で研磨加工し、前記段差を0.4μm以下に低減することができた。そしてさらに、研磨量を増加することにより前記段差を0.1μm以下にすることができた。この値は、1GbDRAMに対応可能な値である。
【0078】
図17は、電子計算機用のLSI実装基板に用いるセラミックス基板を、本発明の研磨方法を使用して平坦化した例を示す図である。
図17(a)の断面図に示すように、セラミックス基板37の表面には緻密層38が形成されており、緻密層38の表面までコンタクトスタッド39が形成されている。緻密層38の表面の凹凸の振幅が大きい場合には、LSIとコンタクトスタッド39に導通しない部分が生じる。そこで、緻密層38を残しながら平坦化することが必要である。研磨剤には平均粒径約30nmのコロイダルシリカをKOH水溶液に混濁させたものを用い、研磨布17の厚さは1.3mmとした。研磨布のセラミックス基板37表面への倣い性が悪い場合には、図17(b)に示すようにセラミックス基板37全体に平坦化が及び、緻密層38が研磨加工により存在しなくなる部分が生じる。そこで、前記図16に示す研磨方法を使用して加工することにより、図17(c)に示すように、一定厚さの緻密層38を残して平坦化することが可能になる。
【0079】
図18は、LSI実装基板の表面の波長と振幅との関係を示す図で、基板表面のうねりを示す。
図18において、AはLSIチップの幅、BはLSI実装基板の幅、CはLSI実装基板の緻密層38の厚さである。LSIチップとコンタクトスタッド39とが導通不良を起こさないためには、LSIチップの幅に対応する波長OからAに対応する振幅の平坦化が必要である。本発明の研磨布を用いない場合には、研磨布の基板表面形状への倣い性が不十分なために波長OからBに対応する振幅の平坦化が行われ、前記図17(b)のように研磨量を緻密層38の厚さC以上にする必要があり、緻密層38がなくなる部分が生じる。そこで、本実施例では、LSIチップの幅Aを20mmとした場合、研磨布17のセグメントの幅を13mmに設定し、セラミックス基板表面の波長20μm以下に対応する波長を20μm以下に平坦化し、LSIチップとコンタクトスタッド39との導通不良を防止した。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、被加工物を研磨加工後に洗浄し、カセットに収納し、クリーンルーム内の他のプロセスとの受渡しを行い、また、クリーンルームの外部で研磨布の交換及び修正をするため、クリーンルームを汚染せず、研磨装置からクリーンルーム内にパーティクルや金属イオンを出さないため、クリーンルーム内の他のプロセスを汚染することがない。
【0081】
また、研磨定盤により研磨される被加工物の研磨量を均一にするため、研磨装置の研磨定盤及び研磨布を研磨装置上で切削修正して研磨布上の凹凸を除去しており、研磨圧力が一定になり、研磨量を均一にすることができる。また、上記したように研磨布に溝を形成することにより適正量の研磨液が供給されるので、研磨量を均一にすることができる。また、剛性を損なうことなく被加工物への倣い性を大きくした研磨布を用いることにより、研磨量をさらに均一化することができる。
【0082】
これにより、半導体装置等を被加工物とした場合、パーティクルや金属イオンによる欠陥を生ずることなく、高い平坦度を得ることができ、露光工程での焦点ずれを防止し、精度の高い解像度を得ることができるなど半導体装置の高信頼化及び高集積化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨装置の概念図である。
【図2】本発明の研磨加工の概念図である。
【図3】従来の研磨方法の説明図である。
【図4】本発明および従来の研磨布上の研磨液の厚さ分布の模式図である。
【図5】研磨布に図4(c)に示す溝を形成する方法の実施例を示す図である。
【図6】図5に示す溝加工方法を用いて研磨布に溝加工を行った場合のパターン例を示す図である。
【図7】本発明の研磨定盤および研磨布の切削修正説明図である。
【図8】本発明の研磨布の変形状態の説明図である。
【図9】従来のスウェード研磨布及び不織布研磨布を研磨定盤に取付けて研磨加工を行った例を示す図である。
【図10】従来の硬質研磨布を研磨定盤に取付けて用いた例を示す図である。
【図11】従来の硬質研磨布をスウェード、不織布などの弾性体を介して研磨定盤に取付けて用いた例を示す図である。
【図12】本発明の研磨布による研磨加工例の説明図である。
【図13】メモリーセルと周辺回路との間に段差を生じた場合の本発明の研磨要領の説明図である。
【図14】本発明の研磨布の研磨定盤への取付け構成例を示す図である。
【図15】図14(c)に示す硬質研磨布17の形成工程説明図である。
【図16】本発明の研磨加工中の硬質研磨布の挙動説明図である。
【図17】基板を本発明の研磨方法を使用して平坦化した例を示す図である。
【図18】被加工物表面の波長と振幅の関係を示す図である。
【符号の説明】
1…研磨装置、2…クリーンルーム、3…気体供給管、4…純水供給管、5…研磨液供給管、6…気体排出管、7…廃液排出管、8,10…通路(クリーンパス)、9…他のプロセス装置、11…修正装置、12…回転主軸、13…研磨定盤、14…研磨液、15…チャック、16…被加工物(ウエーハ)、17…研磨布、18…直動テーブル、19…切込み台、20…工具、21…溝、22…取付け台、23…砥石、24…研削液、25…ネジ、26…メモリーセル、27…周辺回路、28…弾性体、29…剛体、30…金属配線、31…層間絶縁膜、32…金具、33…パッシベーション膜、34…回転軸、35…円盤状工具、36…弾性体、37…セラミックス基板、38…緻密層、39…コンタクトスタッド。

Claims (10)

  1. ウエーハ上に形成された層間絶縁膜等の研磨加工を行う研磨装置において、
    (i)気密性を保ってクリンルーム内に設置された研磨装置と、
    (ii)該研磨装置とクリンルーム内の他のプロセス装置との間を接続し該両者間に被加工物を受渡しするためのクリンルームと隔離された通路と、
    (iii)前記研磨装置とクリーンルーム外部とをつなぐクリンルームと隔離された通路と、
    (iv)前記研磨装置にクリーンルームの外部から気体、純水、研磨液を供給するクリンルームと隔離された供給経路と、
    (v)前記研磨装置より排ガス、廃液、加工屑をクリンルーム外部へ排出するクリンルームと隔離された排出経路とを備えたことを特徴とする研磨装置。
  2. 前記クリンルーム内に設置された研磨装置が、回動可能な主軸と、該主軸上に着脱可能に支持されて主軸と一体に回転する研磨定盤と、被加工物を保持し前記研磨定盤に対して相対的に回転および移動可能なチャックと、前記研磨定盤上を移動し支持した工具により前記研磨定盤および該研磨定盤上に接着された研磨布を加工する切削修正手段とを備えてなる請求項1記載の研磨装置。
  3. 前記研磨定盤上に接着された研磨布が、セル状に分割され、該分割された研磨布の裏面を、ガラス、セラミックスまたは金属などの剛体で支持するとともに、該剛体の裏面を弾性体を介して研磨定盤上に接着支持してなる請求項2記載の研磨装置。
  4. 前記研磨定盤上に接着された研磨布が、表面に所定のパターンの研磨液通路用の溝が加工され、該溝加工された研磨布の裏面を、ガラス、セラミックスまたは金属などの剛体で支持するとともに、該剛体の裏面を弾性体を介して研磨定盤上に接着支持してなる請求項2記載の研磨装置。
  5. 前記クリンルーム内の他のプロセス装置、クリンルーム内に設置された研磨装置および該両者間を接続する通路が、その内圧を他のプロセス装置より通路、研磨装置の順に低くなるように、差を設けてなる請求項1記載の研磨装置。
  6. ウエーハ上に形成された層間絶縁膜等の研磨加工を行う研磨方法において、
    (i)研磨装置を気密性を保ってクリンルーム内に設置し、
    (ii)該研磨装置とクリンルーム内の他のプロセス装置との間の被加工物の受渡しをクリンルームと隔離された通路を介して行い、
    (iii)前記研磨装置の研磨加工に使用する気体、純水、研磨液はクリーンルームの外部からクリンルームと隔離された供給経路を介して供給し、研磨加工により発生する排ガス、廃液、加工屑は前記研磨装置よりクリンルームと隔離された排出経路を介してクリンルーム外部へ排出し、
    (iv)研磨布の交換及び修正を該研磨布を研磨定盤とともに前記研磨装置より取外してクリーンルーム外部とつなぐクリンルームと隔離された通路を介してクリーンルーム外部で行うことを特徴とする研磨方法。
  7. 前記被加工物の受渡しが、該被加工物を密閉容器に収納して行われる請求項6記載の研磨方法。
  8. 前記研磨布の交換及び修正が、研磨布を研磨定盤とともに研磨装置から取外したのち密閉容器に収めてクリーンルームの外部に出して行われ、研磨布の交換及び修正後、該研磨布と研磨定盤を洗浄し研磨布を研磨定盤とともに密閉容器に収めてクリーンルーム内に入れて研磨装置に取り付けられる請求項6記載の研磨方法。
  9. 前記クリンルーム内に設置された研磨装置における被加工物の研磨加工が、セル状に分割された研磨布の裏面を、ガラス、セラミックスまたは金属などの剛体で支持し、かつ該剛体の裏面を弾性体を介して研磨定盤上に接着支持し、前記研磨布の表面に、チャックに弾性体を介して支持された被加工物を押圧して行われる請求項6記載の研磨方法。
  10. 前記クリンルーム内に設置された研磨装置における被加工物の研磨加工が、表面に格子状パターンの溝を形成した研磨布の裏面を、ガラス、セラミックスまたは金属などの剛体で支持し、かつ該剛体の裏面を弾性体を介して研磨定盤上に接着支持し、前記研磨布の表面に、チャックに弾性体を介して支持された被加工物を押圧して行われる請求項6記載の研磨方法。
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