JPH11162961A - プラズマ成膜方法 - Google Patents

プラズマ成膜方法

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JPH11162961A
JPH11162961A JP9343999A JP34399997A JPH11162961A JP H11162961 A JPH11162961 A JP H11162961A JP 9343999 A JP9343999 A JP 9343999A JP 34399997 A JP34399997 A JP 34399997A JP H11162961 A JPH11162961 A JP H11162961A
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film
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plasma
film forming
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Takeshi Aoki
武志 青木
Risa Nakase
りさ 中瀬
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Tokyo Electron Ltd
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    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
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    • H01L21/02109Forming insulating materials on a substrate characterised by the type of layer, e.g. type of material, porous/non-porous, pre-cursors, mixtures or laminates
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    • H01L21/02274Forming insulating materials on a substrate characterised by the process for the formation of the insulating layer formation by a deposition process deposition from the gas or vapour phase deposition by decomposition or reaction of gaseous or vapour phase compounds, i.e. chemical vapour deposition in the presence of a plasma [PECVD]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CF膜を半導体デバイスの層間絶縁膜として
用いようとすると、タングステンの配線を形成するとき
に例えば400℃〜450℃付近にまでCF膜が加熱さ
れ、このときにF系のガスがCF膜から抜け、配線の腐
食や膜減りに伴う種々の不都合が生じるので、これを抑
えるために熱安定性を高めること。 【解決手段】 炭素とフッ素の化合物ガス例えばC4
8 ガスと、炭化水素ガス例えばC2 4 ガスと、シリコ
ンを含むガス例えばSiH4 ガスとを成膜ガスとして用
い、これらガスをプラズマ化してプロセス温度400℃
の下でその活性種により半導体ウエハ上にCF膜を成膜
する。SiH4 ガスの添加により、CF膜中にC−F結
合よりも強固なSi−C結合やSi−F結合が作られる
ので、結合が強固となり、高温下でも脱ガス量が少なく
なって、熱安定性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば半導体デバイ
スの層間絶縁膜に用いることのできるフッ素添加カーボ
ン膜をプラズマ処理により成膜する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高集積化を図るため
に、パターンの微細化、回路の多層化といった工夫が進
められており、そのうちの一つとして配線を多層化する
技術がある。多層配線構造をとるためには、n層目の配
線層と(n+1)番目の配線層の間を導電層で接続する
と共に、導電層以外の領域は層間絶縁膜と呼ばれる薄膜
が形成される。
【0003】この層間絶縁膜の代表的なものとしてSi
2 膜があるが、近年デバイスの動作についてより一層
の高速化を図るために層間絶縁膜の比誘電率を低くする
ことが要求されており、層間絶縁膜の材質についての検
討がなされている。即ちSiO2 は比誘電率がおよそ4
であり、これよりも小さい材質の発掘に力が注がれてい
る。そのうちの一つとして比誘電率が3.5であるSi
OFの実現化が進められているが、本発明者は比誘電率
が更に小さいフッ素添加カーボン膜(以下「CF膜」と
いう)に注目している。
【0004】このようなCF膜は、例えばマイクロ波と
磁界との相互作用である電子サイクロトロン共鳴(EC
R)を利用するプラズマ成膜処理により形成される。例
えばこの成膜処理の一例を図5に基づいて説明すると、
プラズマ生成室1A内に2.45GHzのマイクロ波を
導波管11を介して供給すると同時に、875ガウスの
磁界を電磁コイル12により印加して、前記電磁サイク
ロトロン共鳴によりプラズマ生成用ガスであるArガス
を高密度にプラズマ化し、このプラズマにより成膜室1
B内に導入された成膜ガス例えばC4 8 ガス及びC2
4 ガスを活性化させて活性種を形成し、載置台13上
の半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)10表面に、
密着性及び硬度の大きいCF膜を成膜している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらCF膜に
はまだ以下のような課題がある。図6はウエハ10に京
成された回路部分の一部であり、14、15はCF膜、
16a,16bはW(タングステン)よりなる導電層、
17はAl(アルミニウム)よりなる導電層、18は、
P、BをドープしたSiO2 膜、19はn形半導体領域
である。ところでW層16aを形成するときのプロセス
温度は400〜450℃であり、このときCF膜14、
15はそのプロセス温度まで加熱される。しかしながら
上述の方法で形成されたCF膜は熱安定性が悪く、この
ような高温に加熱されると熱により一部のC−F結合が
切れて、主としてF(フッ素)系ガスが脱離してしま
う。このF系ガスとしてはF、CF、CF2 などが挙げ
られる。
【0006】このようにF系ガスが脱離すると、次のよ
うな問題が起こる。 a)アルミニウムやタングステンなどの金属配線が腐食
する。 b)絶縁膜はアルミニウム配線を押え込んでアルミニウ
ムのうねりを防止する機能をも有しているが、脱ガスに
より絶縁膜による押え込みが弱まり、この結果アルミニ
ウム配線がうねり、エレクトロマイグレーションと呼ば
れる電気的欠陥が発生しやすくなってしまう。 c)絶縁膜にクラックが入り、配線間の絶縁性が悪くな
るし、またその程度が大きいと次段の配線層を形成する
ことができなくなる。 d)Fの抜けが多いと比誘電率が上がる。
【0007】本発明は、このような事情の下になされた
ものであり、その目的は、強固な結合を有し、熱安定性
の高いCF膜よりなる絶縁膜、例えば半導体デバイスの
層間絶縁膜を形成することのできる方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマ成膜方
法は、炭素とフッ素の化合物ガスと、シリコンを含むガ
スとを含む成膜ガスをプラズマ化し、そのプラズマによ
り被処理基板上にフッ素添加カ−ボン膜を成膜すること
を特徴とする。ここで成膜ガスには炭化水素ガスを加え
るようにしてもよい。また前記シリコンを含むガスとし
ては、シリコンと水素の化合物ガスや、シリコンとフッ
素の化合物ガスを用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】先ず本発明の実施の形態に用いら
れるプラズマ処理装置の一例を図1に示す。この装置は
例えばアルミニウム等により形成された真空容器2を有
しており、この真空容器2は上方に位置してプラズマを
発生させる筒状の第1の真空室21と、この下方に連通
させて連結され、第1の真空室21よりは口径の大きい
筒状の第2の真空室22とからなる。なおこの真空容器
2は接地されてゼロ電位になっている。
【0010】この真空容器2の上端は、開口されてこの
部分にマイクロ波を透過する部材例えば石英等の材料で
形成された透過窓23が気密に設けられており、真空容
器2内の真空状態を維持するようになっている。この透
過窓23の外側には、例えば2.45GHzのマイクロ
波を発生する高周波電源部24に接続された導波管25
が設けられており、高周波電源部24にて発生したマイ
クロ波を例えばTEモードにより導波管25で、または
TEモ−ドにより案内されたマイクロ波を導波管25で
TMモ−ドに変換して透過窓23から第1の真空室21
内へ導入し得るようになっている。
【0011】第1の真空室21を区画する側壁には例え
ばその周方向に沿って均等に配置したガスノズル31が
設けられると共にこのノズル31には、図示しないガス
源例えばArガス源が接続されており、第1の真空室2
1内の上部にプラズマ発生用のガスであるArガスをム
ラなく均等に供給し得るようになっている。
【0012】前記第2の真空室22内には、前記第1の
真空室21と対向するようにウエハの載置台4が設けら
れている。この載置台4は表面部に静電チャック41を
備えており、この静電チャック41の電極には、ウエハ
を吸着する直流電源(図示せず)の他、ウエハにイオン
を引き込むためのバイアス電圧を印加するように高周波
電源部42が接続されている。
【0013】一方前記第2の真空室22の上部即ち第1
の真空室21と連通している部分にはリング状の成膜ガ
ス供給部5が設けられており、この成膜ガス供給部5
は、例えばガス供給管51〜53から例えば3種類の成
膜ガスが供給され、その混合ガスを内周面のガス穴54
から真空容器2内に供給するように構成されている。
【0014】前記第1の真空室21を区画する側壁の外
周には、これに接近させて磁場形成手段として例えばリ
ング状の主電磁コイル26が配置されると共に、第2の
真空室22の下方側にはリング状の補助電磁コイル27
が配置されている。また第2の真空室22の底部には例
えば真空室22の中心軸に対称な2個所の位置に各々排
気管28が接続されている。
【0015】次に上述の装置を用いて被処理基板である
ウエハ10上にCF膜よりなる層間絶縁膜を形成する方
法について説明する。先ず真空容器2の側壁に設けた図
示しないゲートバルブを開いて図示しない搬送アームに
より、例えば表面にアルミニウム配線が形成されたウエ
ハ10を図示しないロードロック室から搬入して載置台
4上に載置し、静電チャック41によりウエハ10を静
電吸着する。
【0016】続いてゲートバルブを閉じて内部を密閉し
た後、排気管28より内部雰囲気を排気して所定の真空
度まで真空引きし、ガスノズル31から第1の真空室2
1内へArガスを導入すると共に成膜ガス供給部5から
第2の真空室22内へ成膜ガスを所定の流量で導入す
る。
【0017】ここで本実施の形態では成膜ガスに特徴が
あり、この成膜ガスとしては、炭素(C)とFの化合物
ガス(以下「CF系のガス」という)例えばC4 8
スと、炭化水素ガス例えばC2 4 ガス、及びシリコン
を含むガス(以下「シリコン系のガス」という)例えば
SiH4 ガスが用いられ、これらのガスは夫々ガス導入
管51〜53から成膜ガス供給部5内を通じて真空容器
2内に供給される。そして真空容器2内を所定のプロセ
ス圧に維持し、かつ高周波電源部42により載置台4に
13.56MHz、1500Wのバイアス電圧を印加す
ると共に、載置台4の表面温度をおよそ400℃に設定
する。
【0018】高周波電源部24からの2.45GHzの
高周波(マイクロ波)は、導波管25を通って真空容器
2の天井部に至り、ここの透過窓23を透過して第1の
真空室21内へ導入される。一方真空容器2内には主電
磁コイル26及び補助電磁コイル27により第1の真空
室21の上部から第2の真空室22の下部に向かう磁場
が形成され、例えば第1の真空室21の下部付近にて磁
場の強さが875ガウスとなり、磁場とマイクロ波との
相互作用により電子サイクロトロン共鳴が生じ、この共
鳴によりArガスがプラズマ化され、且つ高密度化され
る。
【0019】第1の真空室21より第2の真空室22内
に流れ込んだプラズマ流は、ここに供給されているC4
8 ガス、C2 4 ガス及びSiH4 ガスを活性化して
活性種を形成し、ウエハ10上にCF膜を成膜する。な
お実際のデバイスを製造する場合には、その後このCF
膜に対して所定のパターンでエッチングを行い、溝部に
例えばW膜を埋め込んでW配線が形成される。
【0020】このような方法で成膜されたCF膜は強固
な結合を有し、後述の実験結果からも分かるように熱安
定性が大きい、つまり高温になってもF系ガスの抜けが
少ない。その理由については次のように考えられる。つ
まり成膜ガスとしてCF系のガスと炭化水素ガスとの組
み合わせにSiH4 ガスを添加すると、C、H、Siの
夫々活性種同士の反応により、C−F結合、C−C結
合、C−H結合の他、Si−C結合やSi−F結合が形
成される。ここでこれらSi−C結合やSi−F結合等
のSiH4 ガス添加によって生じる結合は、後述する理
由からC−F結合よりも強固な結合であり、例えば40
0℃〜450℃程度の高温になっても結合が切れにく
い。
【0021】このためCF膜中には、部分的にC−F結
合よりも強固な結合が存在し、高温になって熱により一
部のC−F結合が切断されたとしても、切断されたFや
CF等のF系ガスは前記強固な結合を通り抜けることが
できずに、CF膜中に閉じ込められることとなって、こ
れによりF系ガスの抜けが抑えられると考えられる。
【0022】ここでSi−C結合やSi−F結合がC−
F結合よりも強固な結合であるとする根拠について説明
する。先ずSi−C結合については、この結合を有する
SiC膜の密着性や硬度を測定したところ、いずれもC
F膜より大きいことが認められ、このことからSi−C
結合はC−F結合よりも強固な結合であるといえる。
【0023】またSi−F結合については、この結合を
有するSiOF膜についてF系ガスの脱ガス量を測定し
たところ、脱ガス量はCF膜よりも少ないことが認めら
れた。ここでSiOF膜はSi−O結合とSi−F結合
等を有しているが、この膜からF系ガスが脱ガスすると
は、Si−F結合が切断されるということである。一方
CF膜からF系ガスが脱ガスするとは、既述のようにC
−F結合が切断されるということであるので、Si−F
結合はC−F結合よりも熱によって切断されにくく、強
固な結合であるといえる。
【0024】このように成膜ガスとして、CF系のガス
と炭化水素ガスとの組み合わせにSiH4 ガスを添加す
ると、CF膜の結合が強固になり、熱安定性が高まる
が、Si−C結合が多くなると誘電率が高くなってしま
うので、CF膜の誘電率を2.5以下に抑えるために
は、Si−C結合の割合は数%以下であることが好まし
い。このためCF系のガス及び炭化水素ガスに対するシ
リコン系のガスの流量はSi−C結合の割合が数%以下
となるように設定され、例えば上述の例ではC4 8
ス、C2 4 ガス、SiH4 ガスの流量は、C4 8
2 4 /SiH4=60sccm/30sccm/5
sccmに設定される。
【0025】続いて薄膜の熱安定性を測定するために行
った実験例について説明する。図1に示すプラズマ処理
装置を用い、プラズマ生成用ガスとしてArガス、成膜
ガスとしてC4 8 ガス、C2 4 ガス、SiH4 ガス
を用いてCF膜を成膜した。ここで前記ガスの流量は、
Arガスは150sccm、C4 8 ガス、C2 4
ス、SiH4 ガスは夫々60sccm、30sccm、
5sccmとした。またマイクロ波電力(高周波電源部
24)及びバイアス電力(高周波電源部42)は夫々2
700W及び1500Wとし、プロセス圧力は0.3P
aとした(実施例1)。そして形成されたCF膜につい
てTDSスペクトル(ThermalDisorpti
on Spectroscopy:昇温脱離ガス分析
法)を測定した。
【0026】また成膜ガスとしてSiH4 ガスを添加し
ない場合についても同様にCF膜を成膜し、TDSスペ
クトルを測定した。この場合、用いたガスの種類と流量
は、プラズマ生成用ガスとしてArガス(150scc
m)、成膜ガスとしてC4 8 ガス(60sccm)、
2 4 ガス(30sccm)とした(比較例1)。
【0027】これらの結果を成膜ガスとしてSiH4
スを添加した場合(実施例1)を図2に、添加しない場
合(比較例1)を図3に夫々示すが、これらのスペクト
ルにはCF膜を加熱したときにCF膜から発散されるガ
スの量(脱ガス量)が示されている。またTDSスペク
トル測定時の温度条件は図4に示した通りである。
【0028】図2〜図4から、いずれのCF膜も425
℃(測定開始から40分)付近で、Fガス、CFガス、
CF2 ガス、CF3 ガス等のF系ガスの脱ガスが起こる
が、SiH4 ガスを添加した場合には、添加しない場合
に比べてF系ガスのいずれのガスも脱ガス量が少なくな
り、成膜ガスにSiH4 ガスを添加するとCF膜の熱安
定性が高められることが理解される。この際SiH4
スを添加したCF膜の誘電率を測定したところ2.4程
度であり、層間絶縁膜としての使用に問題ないことが認
められた。
【0029】さらにガスの種類を変えて実験を行った。
つまりプラズマ生成用ガスとしてArガス(150sc
cm)、成膜ガスとしてC4 8 ガス(60scc
m)、C2 4 ガス(30sccm)、SiF4 ガス
(5sccm)を用い、他の条件は上述の実施例1と同
様にしてCF膜を成膜した(実施例2)。そして形成さ
れたCF膜の重量変化をTGA(Thermal Gr
avimetry Analysis)により測定し
た。この重量変化は薄膜の熱安定性の指標であり、この
値が小さい程F系ガスの抜けが少なく、熱安定性が高い
ことを示している。
【0030】この際成膜ガスとしてSiF4 ガスを添加
しない場合についても同様にCF膜を成膜し、TGAに
よる重量変化を測定した。この場合、用いたガスの種類
と流量は、プラズマ生成用ガスとしてArガス(150
sccm)、成膜ガスとしてC4 8 ガス(60scc
m)、C2 4 ガス(30sccm)とした(比較例
2)。
【0031】またプラズマ生成用ガスとしてArガス
(150sccm)、成膜ガスとしてC4 8 ガス(6
0sccm)、H2 ガス(30sccm)、SiH4
ス(5sccm)を用い、他の条件は上述の実施例1と
同様にしてCF膜を成膜した場合(実施例3)、プラズ
マ生成用ガスとしてArガス(150sccm)、成膜
ガスとしてC4 8 ガス(60sccm)、H2 ガス
(30sccm)を用い、他の条件は上述の実施例1と
同様にしてCF膜を成膜した場合(比較例3)について
も同様にCF膜を成膜し、TGAによる重量変化を測定
した。
【0032】この結果、実施例2,3及び比較例2,3
はいずれも、開始点の温度が423.9℃、実験開始か
ら2時間経過後の終了点の温度が424.95℃、CF
膜の重量変化は、実施例2では1.05%、比較例2で
は4.102%であり、実施例3では0.98%、比較
例3では4.0082%であった。これによりシリコン
系のガスであるSiF4 ガスやSiH4 ガスを添加した
場合には、添加しない場合に比べてCF膜の重量変化が
小さく、F系ガスの抜けが少なくなって熱安定性が大き
くなることが認められた。また実施例3により成膜ガス
として炭化水素ガスの代わりに水素ガスを添加した場合
であってもシリコン系のガスの添加により熱安定性が高
められることが確認された。
【0033】以上において成膜ガスとして添加されるシ
リコン系のガスは、SiH4 に限らず、Si2 6ガス
等のシリコンと水素の化合物ガスや、SiF4 ガスやS
24 ガス等のシリコンとフッ素の化合物ガス、ある
いはSiH2 6ガス等のシリコンと水素とフッ素の化
合物ガス等でもよい。CF系のガスとしては、CF4
2 6 、C3 8 等を用いることができるが、CF系
のガスの代わりにC、F、Hの化合物ガス例えばCHF
3 ガスを用いてもよい。炭化水素ガスとしては、C
4 、C2 2 、C2 6 、C3 8 、C4 8 等を用
いることができるが、炭化水素ガスの代わりに水素ガス
を用いてもよい。また成膜ガス中にCとFとHとが含ま
れれば、成膜ガスを炭素とフッ素の化合物ガスと、シリ
コンを含むガスとの組み合わせにより構成してもよい。
【0034】さらに本発明はECRによりプラズマを生
成することに限られず例えばICP(Inductiv
e Coupled Plasma)などと呼ばれてい
る、ドーム状の容器に巻かれたコイルから電界及び磁界
を処理ガスに与える方法などによりプラズマを生成する
場合にも適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、熱安定性
が大きく、F系のガスの脱離が小さいCF膜を生成する
ことができる。従ってこのCF膜を例えば半導体デバイ
スの層間絶縁膜に使用すれば、金属配線を腐食するおそ
れがなく、アルミニウム配線のうねりやクラックの発生
も防止できる。半導体デバイスの微細化、高速化が要請
されている中で、CF膜が比誘電率の小さい有効な絶縁
膜として注目されていることから、本発明はCF膜の絶
縁膜としての実用化を図る上で有効な方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するためのプラズマ処理装置
の一例を示す縦断側面図である。
【図2】成膜ガスとしてSiH4 ガスを添加した場合の
CF膜のTDSスペクトルを示す特性図である。
【図3】成膜ガスにSiH4 ガスを添加しない場合のC
F膜のTDSスペクトルを示す特性図である。
【図4】TDSスペクトルの温度条件を示す特性図であ
る。
【図5】従来のプラズマ処理装置を示す断面図である。
【図6】半導体デバイスの構造の一例を示す構造図であ
る。
【符号の説明】
2 真空容器 21 第1の真空室 22 第2の真空室 24 高周波電源部 25 導波管 26、27 電磁コイル 28 排気管 31 ガスノズル 4 載置台 10 半導体ウエハ 5 成膜ガス供給部 51〜53 ガス供給管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素とフッ素の化合物ガスと、シリコン
    を含むガスとを含む成膜ガスをプラズマ化し、そのプラ
    ズマにより被処理基板上にフッ素添加カ−ボン膜を成膜
    することを特徴とするプラズマ成膜方法。
  2. 【請求項2】 炭素とフッ素の化合物ガスと、炭化水素
    ガスと、シリコンを含むガスとを含む成膜ガスをプラズ
    マ化し、そのプラズマにより被処理基板上にフッ素添加
    カ−ボン膜を成膜することを特徴とするプラズマ成膜方
    法。
  3. 【請求項3】 シリコンを含むガスは、シリコンと水素
    の化合物ガスであることを特徴とする請求項1又は2記
    載のプラズマ成膜方法。
  4. 【請求項4】 シリコンを含むガスは、シリコンとフッ
    素の化合物ガスであることを特徴とする請求項1又は2
    記載のプラズマ成膜方法。
JP9343999A 1997-11-20 1997-11-27 プラズマ成膜方法 Pending JPH11162961A (ja)

Priority Applications (6)

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JP9343999A JPH11162961A (ja) 1997-11-27 1997-11-27 プラズマ成膜方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100465738B1 (ko) * 2002-07-04 2005-01-13 한국과학기술연구원 다층 경질 탄소박막과 그 제조방법

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