JP3515347B2 - 半導体デバイスの製造方法及び半導体デバイス - Google Patents

半導体デバイスの製造方法及び半導体デバイス

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層間絶縁膜を備え
た多層配線構造を有する半導体デバイスの製造方法及び
半導体デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高集積化を図るため
に、パターンの微細化、回路の多層化といった工夫が進
められており、そのうちの一つとして配線を多層化する
技術がある。多層配線構造をとるためには、n層目の配
線層と(n+1)番目の配線層の間を導電層で接続する
と共に、導電層以外の領域は層間絶縁膜と呼ばれる薄膜
が形成される。
【0003】この層間絶縁膜の代表的なものとしてSi
O2 膜があるが、近年デバイスの動作についてより一層
の高速化を図るために層間絶縁膜の比誘電率を低くする
ことが要求されており、層間絶縁膜の材質についての検
討がなされている。即ちSiO2 は比誘電率がおよそ4
であり、これよりも小さい材質の発掘に力が注がれてい
る。そのうちの一つとして比誘電率が3.5であるSi
OFの実現化が進められているが、本発明者は比誘電率
が更に小さいフッ素添加カーボン膜(以下「CF膜」と
いう)に注目している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図19はウエハに形成
された回路部分の一部であり、11、12はCF膜、1
3、14はW(タングステン)よりなる導電層、15は
Al(アルミニウム)よりなる導電層、16は、P、B
をドープしたSiO2 膜、17はn形半導体領域であ
る。ところでW層13を形成するときのプロセス温度は
400〜450℃であり、このときCF膜11、12は
そのプロセス温度まで加熱される。しかしながらCF膜
は、このような高温に加熱されると一部のC−F結合が
切れて、主としてF(フッ素)系ガスが脱離してしま
う。このF系ガスとしてはF、CF、CF2 などが挙げ
られる。
【0005】このようにF系ガスが脱離すると、次のよ
うな問題が起こる。 a)アルミニウムやタングステンなどの金属配線が腐食
する。 b)絶縁膜はアルミニウム配線を押え込んでアルミニウ
ムのうねりを防止する機能をも有しているが、脱ガスに
より絶縁膜による押え込みが弱まり、この結果アルミニ
ウム配線がうねり、エレクトロマイグレーションと呼ば
れる電気的欠陥が発生しやすくなってしまう。 c)絶縁膜にクラックが入り、配線間の絶縁性が悪くな
るし、またその程度が大きいと次段の配線層を形成する
ことができなくなる。 d)Fの抜けが多いと比誘電率が上がる。
【0006】本発明は、このような事情の下になされた
ものであり、その目的は、強固な結合を有し、分解しに
くいCF膜よりなる層間絶縁膜を備えた半導体デバイス
を製造する方法及び半導体デバイスを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、多層配線構造
を有する半導体デバイスの製造方法において、層間絶縁
膜の成膜工程の際、環状構造のC5F8ガスを含む成膜ガ
スをプラズマ化し、そのプラズマによりフッ素添加カー
ボン膜よりなる層間絶縁膜を成膜することを特徴とす
る。この場合成膜ガスは、例えばC5 F8 ガスに加えて
更に炭化水素ガスまたは水素ガスの少なくとも一方を含
み、プロセス温度は例えば360℃以上に設定される。
またプロセス圧力は環状構造直鎖構造のC5 F8 ガスで
あれば例えば5.5Pa以下に設定され、直鎖構造のC
5 F8 ガスであれば例えば0.3Pa以下に設定され
る。更にまた本発明は、このような方法により製造され
た半導体デバイスも権利範囲とする。
【0008】
【発明の実施の形態】先ず本発明の半導体デバイスの製
造方法の実施の形態に用いられるプラズマ処理装置の一
例を図1に示す。この装置は例えばアルミニウム等によ
り形成された真空容器2を有しており、この真空容器2
は上方に位置してプラズマを発生させる筒状の第1の真
空室21と、この下方に連通させて連結され、第1の真
空室21よりは口径の大きい筒状の第2の真空室22と
からなる。なおこの真空容器2は接地されてゼロ電位に
なっている。
【0009】この真空容器2の上端は、開口されてこの
部分にマイクロ波を透過する部材例えば石英等の材料で
形成された透過窓23が気密に設けられており、真空容
器2内の真空状態を維持するようになっている。この透
過窓23の外側には、例えば2.45GHzのマイクロ
波を発生する高周波電源部24に接続された導波管25
が設けられており、高周波電源部24にて発生したマイ
クロ波を例えばTEモードにより導波管25で導入し
て、またはTEモードにより案内されたマイクロ波を導
波管25でTMモードに変換して、透過窓23から第1
の真空室21内へ導入し得るようになっている。
【0010】第1の真空室21を区画する側壁には例え
ばその周方向に沿って均等に配置したガスノズル31が
設けられると共にこのノズル31には、図示しないガス
源、例えばArガス源が接続されており、第1の真空室
21内の上部にArガスをムラなく均等に供給し得るよ
うになっている。
【0011】前記第2の真空室22内には、前記第1の
真空室21と対向するようにウエハの載置台4が設けら
れている。この載置台4は表面部に静電チャック41を
備えており、この静電チャック41の電極には、ウエハ
を吸着する直流電源(図示せず)の他、ウエハにイオン
を引き込むためのバイアス電圧を印加するように高周波
電源部42が接続されている。
【0012】一方前記第2の真空室22の上部即ち第1
の真空室21と連通している部分にはリング状の成膜ガ
ス供給部51が設けられており、この成膜ガス供給部5
1は、例えばガス供給管52、53から例えば2種類の
成膜ガスが供給され、その混合ガスを内周面のガス穴5
4から真空容器2内に供給するように構成されている。
【0013】前記第1の真空室21を区画する側壁の外
周には、これに接近させて磁場形成手段として例えばリ
ング状の主電磁コイル26が配置されると共に、第2の
真空室22の下方側にはリング状の補助電磁コイル27
が配置されている。また第2の真空室22の底部には例
えば真空室22の中心軸に対称な2個所の位置に各々排
気管28が接続されている。
【0014】次に上述の装置を用いて被処理基板である
ウエハW上にCF膜よりなる層間絶縁膜を形成する方法
について説明する。先ず、真空容器2の側壁に設けた図
示しないゲートバルブを開いて図示しない搬送アームに
より、例えば表面にアルミニウム配線が形成されたウエ
ハWを図示しないロードロック室から搬入して載置台4
上に載置し、静電チャック41によりウエハWを静電吸
着する。
【0015】続いて、ゲートバルブを閉じて内部を密閉
した後、排気管28より内部雰囲気を排気して所定の真
空度まで真空引きし、プラズマガスノズル31から第1
の真空室21内へプラズマ発生用ガス例えばArガスを
導入すると共に成膜ガス供給部5から第2真空室22内
へ成膜ガスを所定の流量で導入する。
【0016】ここで本実施の形態では成膜ガスに特徴が
あり、この成膜ガスとして図2(a)の左側に記載して
あるように環状構造のC5 F8 ガスを用いている。また
成膜ガスとして炭化水素ガス例えばC2 H4 ガスも用い
られ、C5 F8 ガス及びC2H4 ガスは夫々ガス導入管
52、53から成膜ガス供給部51内を通じて真空容器
2内に供給される。そして真空容器2内を所定のプロセ
ス圧に維持し、かつ高周波電源部42により載置台4に
13.56MHz、1500Wのバイアス電圧を印加す
ると共に、載置台4の表面温度をおよそ400℃に設定
する。
【0017】高周波電源部24からの2.45GHzの
高周波(マイクロ波)は、導波管25を通って真空容器
2の天井部に至り、ここの透過窓23を透過して第1の
真空室21内へ導入される。一方真空容器2内には電磁
コイル26、27により第1の真空室21の上部から第
2の真空室22の下部に向かう磁場が形成される。例え
ば第1の真空室21の下部付近にて磁場の強さが875
ガウスとなり、磁場とマイクロ波との相互作用により電
子サイクロトロン共鳴が生じ、この共鳴によりArガス
がプラズマ化され、且つ高密度化される。第1の真空室
21より第2の真空室22内に流れ込んだプラズマ流
は、ここに供給されているC5 F8 ガス及びC2 H4 ガ
スを活性化して活性種を形成し、ウエハW上にCF膜を
成膜する。なお実際のデバイスを製造する場合には、そ
の後このCF膜に対して所定のパターンでエッチングを
行い、溝部に例えばW膜を埋め込んでW配線が形成され
る。
【0018】このような方法で成膜されたCF膜は強固
な結合を有し、後述の実験結果からも分かるように熱的
安定性が大きい、つまり高温になってもFの抜けが少な
い。その理由については、図2に示すように環状構造の
C5 F8 の分解生成物は立体構造を作りやすく、この結
果C−F結合が強固になって、熱を加えてもその結合が
切れにくいと考えられる。環状構造のC5 F8 の分解生
成物を例えば0.002Paの減圧雰囲気下で気化さ
せ、質量分析計のより分析したところ図3に示す結果が
得られた。この結果から立体構造を形成しやすいC3 F
3 やC4 F4 が熱分解生成物として多く存在することが
伺える。
【0019】本例の比較例として環状構造のC4 F8 ガ
スを成膜ガスとして用いた場合を考えてみると、図4に
示すようにC4 F8 の分解生成物はC2 F4 が一番多
く、直鎖構造をとりやすくなり、このため後述の比較実
験結果からも分かるようにC4F8 ガスを用いて成膜さ
れたCF膜は熱的安定性が小さい。
【0020】以上において成膜ガスとしてC5 F8 ガス
を用いることは本発明の条件であるが、これと共に添加
するガスとしてはC2 H4 ガスに限らずCH4 ガスやC
2 H6 ガスなどの炭化水素ガスでもよいし、また炭化水
素ガスの代りに水素ガスであってもよく、炭化水素ガス
と水素ガスとの混合ガスであってもよい。
【0021】(実施例1) ここで図5に示す測定装置を用いて薄膜の熱的安定性の
指標である高温下での重量変化を調べた。図5において
61は真空容器、62はヒータ、63は軽量天びん機構
のビームに吊り下げられたるつぼ、64は重量測定部で
ある。測定方法については、ウエハ上のCF膜を削り落
としてるつぼ63内に入れ、真空雰囲気下でるつぼ63
内の温度を425℃まで昇温させ、そのまま2時間加熱
して重量測定部64で重量変化を調べた。上述の実施の
形態で述べた成膜プロセスにおいて、成膜時の温度を3
00℃、325℃、350℃、360℃、380℃、4
00℃、420℃、440℃の7通りに設定し、各プロ
セス温度で得られたCF膜について重量変化を調べたと
ころ図6に示す結果が得られた。
【0022】ただしC5 F8 ガス、C2 H4 ガス及びA
rガスの流量は夫々60sccm、20sccm及び1
50sccm、マイクロ波パワー(高周波電源部24)
及びバイアス電力(高周波電源部4)は夫々2000W
及び1500W、プロセス圧力は0.1Paである。な
お重量変化とは、熱を加える前のるつぼ内の薄膜の重量
をA、熱を加えた後のるつぼ内の薄膜の重量をBとする
と{(A−B)/A}×100で表される値である。
【0023】図6から分かるようにプロセス温度が36
0℃の場合には重量変化は2.8%と3%以下になり、
特に400℃以上の場合には重量変化は1.4%以下と
非常に小さく、熱的安定性が高くて脱ガスが少ないこと
が理解される。
【0024】またプロセス温度は400℃とし、他のプ
ロセス条件は上述の通りとしてC5F8 ガス及びC2 H4
ガスの流量比を変えたときに、得られたCF膜の重量
変化がどのようになるのかについて調べたところ図7に
示す結果が得られた。ただし流量比とはC5 F8 /C2
H4 であり、C5 F8 の流量は60sccmに固定して
いる。この結果から分かるように流量比が3であれば重
量変化は1.4%と小さく、流量比を小さくしていくと
ほぼ直線的に重量変化が小さくなるが、1よりも低くな
ると膜がれが起きて成膜が困難になる。
【0025】更にプロセス温度は400℃、C5 F8 ガ
ス及びC2 H4 ガスの流量は夫々60sccm、20s
ccmとし、かつ他のプロセス条件は上述の通りとして
プロセス圧を変えたときに、得られたCF膜の重量変化
がどのようになるかについて調べたところ図8に示す結
果が得られた。この結果から分かるようにプロセス圧が
5.5Pa以下であれば重量変化が2%以下と小さい。
【0026】(実施例2) 実施例1においてC2 H4 ガスの代わりに水素ガス(H
2 ガス)を用い、プロセス条件を種々変えて、得られた
CF膜について上記の重量変化を調べた。先ず成膜時の
温度を300℃、350℃、360℃、400℃、42
0℃の5通りに設定し、各プロセス温度で得られたCF
膜について重量変化を調べたところ図9に示す結果が得
られた。
【0027】ただしC5 F8 ガス,H2 ガス及びArガ
スの流量は夫々60sccm、40sccm及び150
sccm、マイクロ波パワー(高周波電源部24)及び
バイアス電力(高周波電源部4)は夫々2000W及び
1500W、プロセス圧力は0.2Paである。
【0028】温度依存性は図9から分かるように概ね実
施例1と同様であり、プロセス温度が360℃の場合に
は重量変化は2.8%と3%以下になり、特に400℃
以上の場合には重量変化は1.5%と非常に小さく、熱
的安定性が大きくて脱ガスが少ないことが理解される。
なお420℃を越えると膜はがれが起こって成膜ができ
なかった。
【0029】またプロセス温度は400℃とし、他のプ
ロセス条件は上述の通りとしてC5F8 ガス及びH2 ガ
スの流量比を変えたときに、得られたCF膜の重量変化
がどのようになるのかについて調べたところ図10に示
す結果が得られた。ただし流量比とはC5 F8 /H2 で
あり、C5 F8 の流量は60sccmに固定している。
流量比が0.8未満では膜はがれにより成膜できず、一
方流量比が2を越えても成膜しなかったが、この範囲に
おいて重量変化は2%以下と小さかった。
【0030】更にプロセス温度は400℃、C5 F8 ガ
ス及びH2 ガスの流量は夫々60sccm、40ccm
とし、かつ他のプロセス条件は上述の通りとしてプロセ
ス圧を変えたときに、得られたCF膜の重量変化がどの
ようになるかについて調べたところ図11に示す結果が
得られた。この結果から分かるように圧力依存性は概ね
実施例1と同様であり、プロセス圧が5.5Pa以下で
あれば重量変化が2%以下と小さい。
【0031】(実施例3) 次に成膜ガスとして環状構造のC5 F8 ガスの代わりに
直鎖構造のC5 F8 ガス(以下これを<C5 F8 ガス>
と記載する)を用い、成膜時の温度を300℃、325
℃、350℃、360℃、400℃、420℃、440
℃の7通りに設定し、各プロセス温度で得られたCF膜
について重量変化を調べたところ図12に示す結果が得
られた。
【0032】ただし<C5 F8 ガス>、C2 H4 ガス及
びArガスの流量は夫々60sccm、20sccm及
び150sccm、マイクロ波パワー(高周波電源部2
4)及びバイアス電力(高周波電源部4)は夫々200
0W及び1500W、プロセス圧力は0.1Paであ
る。
【0033】温度依存性は図12から分かるように実施
例1と同様の傾向を示すが、プロセス温度が360℃の
場合には重量変化は2.8%であり、プロセス温度をそ
れ以上高くしても重量変化はそれ程変わらない。分子式
は同じでも<C5 F8 ガス>の場合には重量変化が2%
を越えており、実施例1で用いた環状構造のC5 F8ガ
スの場合よりも、CF膜の重量変化が大きい。その理由
については環状構造のC5 F8 ガスの方がより一層立体
構造を作りやすいのではないかと考えられる。しかしな
がら重量変化は3%よりも低く、後述のC4 F8 ガスよ
りは熱的安定性が大きく、CF膜の成膜ガスとして有効
なものである。
【0034】またプロセス温度は400℃とし、他のプ
ロセス条件は上述の通りとして<C5 F8 ガス>及びC
2 H4 ガスの流量比を変えたときに、得られたCF膜の
重量変化がどのようになるのかについて調べたところ図
13に示す結果が得られた。ただし流量比とは<C5 F
8 >/C2 H4 であり、<C5 F8 ガス>の流量は60
sccmに固定している。流量比が1未満では膜はがれ
により成膜を維持することが困難であった。
【0035】更にプロセス温度は400℃、<C5 F8
ガス>及びC2 H4 ガスの流量は夫々60sccm、2
0ccmとし、かつ他のプロセス条件は上述の通りとし
てプロセス圧を変えたときに、得られたCF膜の重量変
化がどのようになるかについて調べたところ図14に示
す結果が得られた。この結果から分かるように圧力依存
性は実施例1と異なり、プロセス圧が0.3Pa以下で
なければ重量変化が3%以下にならない。図15は<C
5 F8 ガス>の質量分析の測定結果であり、これら分解
生成物から推測してもCF膜がかなり立体化して網状構
造になっていることが考えられる。
【0036】(比較例) 次に成膜ガスとして環状構造のC5 F8 ガスの代わりに
環状構造のC4 F8 ガス用いて成膜したCF膜の重量変
化を調べたところ、プロセス温度が400℃、において
重量変化は3.7%とかなり大きかった。ただしC4 F
8 ガス及びC2H4 ガスの流量を夫々40sccm、3
0sccmとし、プロセス圧を0.1Pa、とした。ま
たマイクロ波パワーを2700Wとしており、その他の
条件は実施例1と同様である。
【0037】実施例1、3及び比較例においてプロセス
温度を400℃として成膜したCF膜についての重量変
化を図16に示す。この結果から分かるようにC4 F8
ガスを用いた場合には、C5 F8 ガスあるいは<C5 F
8 ガス>を用いた場合に比べて重量変化が大きい。これ
は既に図4に示したようにC4 F8 ガスが分解して再結
合して得られたCF膜は直鎖構造が多いため、C−Fの
結合が弱く、このため熱を加えるとFをはじめ、CF、
CF2 などの脱離量が多いことによると推測される。な
お図17はC4 F8 ガスの質量分析の測定結果であり、
分解生成物として既述のようにC2 F4 が多いことが分
かる。
【0038】更にまたプロセス温度400℃下において
環状構造のC5 F8 ガスを用いて得たCF膜と、C4 F
8 ガスを用いて得たCF膜とについて、高温下での質量
分析を行った。この測定は具体的には、所定量の薄膜を
真空容器内に置き、この真空容器内を425℃に加熱し
て、真空容器に接続した質量分析計により行った。結果
は図18(a)、(b)に示す通りである。同図におい
て縦軸はスペクトルの強度に対応する無次元量であり、
ピークのある部分が各ガスの脱離を示している。また横
軸は、真空容器内の昇温を開始した後の時間であり、室
温から10℃/分の速度で昇温を行い、425℃に達し
た後30分間保持している。
【0039】CF膜からF、HFとして脱離する量につ
いては本発明である(a)の方が比較例である(b)よ
りも格段に少なく、またCF、CF2 、CF3 に関して
も(a)の方が(b)よりも少ない。この質量分析の結
果からも環状構造のC5 F8ガスを用いて成膜したCF
膜は、結合が強くて熱的に高い安定性をもっていること
が伺える。更に本発明はECRによりプラズマを生成す
ることに限られず例えばICP(Inductive
Coupled Plasma)などと呼ばれている、
ドーム状の容器に巻かれたコイルから電界及び磁界を処
理ガスに与える方法などによりプラズマを生成する場合
にも適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、熱的安定
性が大きく、F系のガスの脱離が小さいCF膜を生成す
ることができる。従ってこのCF膜を半導体デバイスの
層間絶縁膜に使用すれば、金属配線を腐食するおそれが
なく、アルミニウム配線のうねりやクラックの発生も防
止できる。半導体デバイスの微細化、高速化が要請され
ている中で、CF膜が比誘電率の小さい有効な絶縁膜と
して注目されていることから、本発明はCF膜の絶縁膜
としての実用化を図る上で有効な方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するためのプラズマ処理装置
の一例を示す縦断側面図である。
【図2】本発明方法で用いる成膜ガスの分解、再結合の
様子を示す説明図である。
【図3】環状構造のC5 F8 ガスを熱分解したときの質
量分析結果を示す特性図である。
【図4】本発明方法で用いる成膜ガスと比較したC4 F
8 ガスの分解、再結合の様子を示す説明図である。
【図5】薄膜の重量変化を調べる測定装置を示す略解断
面図である。
【図6】環状構造のC5 F8 ガス及びC2 H4 ガスを用
いて成膜したCF膜についてプロセス温度と重量変化と
の関係を示す特性図である。
【図7】環状構造のC5 F8 ガス及びC2 H4 ガスを用
いて成膜したCF膜について成膜ガスの流量と重量変化
との関係を示す特性図である。
【図8】環状構造のC5 F8 ガス及びC2 H4 ガスを用
いて成膜したCF膜についてプロセス圧力と重量変化と
の関係を示す特性図である。
【図9】環状構造のC5 F8 ガス及びC2 H4 ガスを用
いて成膜したCF膜についてプロセス温度と重量変化と
の関係を示す特性図である。
【図10】環状構造のC5 F8 ガス及びC2 H4 ガスを
用いて成膜したCF膜について成膜ガスの流量と重量変
化との関係を示す特性図である。
【図11】環状構造のC5 F8 ガス及びC2 H4 ガスを
用いて成膜したCF膜についてプロセス圧力と重量変化
との関係を示す特性図である。
【図12】直鎖構造のC5 F8 ガス及びC2 H4 ガスを
用いて成膜したCF膜についてプロセス温度と重量変化
との関係を示す特性図である。
【図13】直鎖構造のC5 F8 ガス及びC2 H4 ガスを
用いて成膜したCF膜について成膜ガスの流量と重量変
化との関係を示す特性図である。
【図14】直鎖構造のC5 F8 ガス及びC2 H4 ガスを
用いて成膜したCF膜についてプロセス圧力と重量変化
との関係を示す特性図である。
【図15】直鎖構造のC5 F8 ガスを熱分解したときの
質量分析結果を示す特性図である。
【図16】実施例及び比較例についてCF膜の重量変化
を比較して示す説明図である。
【図17】C2 F4 ガスを熱分解したときの質量分析結
果を示す特性図である。
【図18】CF膜について高温下で質量分析を行ったと
きの結果を示す特性図である。
【図19】半導体デバイスの構造の一例を示す構造図で
ある。
【符号の説明】
2 真空容器 21 第1の真空室 22 第2の真空室 24 高周波電源部 25 導波管 26、27 電磁コイル 28 排気管 31 プラズマガスノズル 4 載置台 W 半導体ウエハ 51 成膜ガス供給部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−235463(JP,A) 特開 昭63−192867(JP,A) 特開 平9−246263(JP,A) 特開 平9−246264(JP,A) Thin Solid Films, 1988年,Vol.167,p.255−260 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/314 C23C 16/50 H01L 21/768

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層配線構造を有する半導体デバイスの
    製造方法において、層間絶縁膜の成膜工程の際、環状構
    造のC5F8ガスを含む成膜ガスをプラズマ化し、そのプ
    ラズマによりフッ素添加カーボン膜よりなる層間絶縁膜
    を成膜することを特徴とする半導体デバイスの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記成膜ガスは、更に炭化水素ガス及び
    水素ガスの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求
    項1記載の半導体デバイスの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記成膜工程におけるプロセス圧力が
    5.5Pa以下であることを特徴とする請求項1または
    2に記載の半導体デバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記成膜工程におけるプロセス温度が3
    60℃以上であることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】 多層配線構造を有する半導体デバイスの
    製造方法において、層間絶縁膜の成膜工程の際、直鎖構
    造のC5F8ガスを含む成膜ガスをプラズマ化し、そのプ
    ラズマによりフッ素添加カーボン膜よりなる層間絶縁膜
    を成膜することを特徴とする半導体デバイスの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記成膜ガスは、更に炭化水素ガス及び
    水素ガスの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求
    項5に記載の半導体デバイスの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記成膜工程におけるプロセス圧力が、
    0.3Pa以下であることを特徴とする請求項5または
    6に記載の半導体デバイスの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記成膜工程におけるプロセス温度が、
    360℃以上であることを特徴とする請求項5ないし7
    のいずれかに記載の半導体デバイスの製造方法。
  9. 【請求項9】 多層配線構造を有する半導体デバイスに
    おいて、層間絶縁膜として請求項1から請求項8のいず
    れかに記載の方法により製造されたフッ素添加カーボン
    膜を有する半導体デバイス。
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