JPH11162894A - プロセスの終点検出方法,終点検出装置及び記録媒体、並びに化学的機械研磨装置 - Google Patents

プロセスの終点検出方法,終点検出装置及び記録媒体、並びに化学的機械研磨装置

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JPH11162894A
JPH11162894A JP9345504A JP34550497A JPH11162894A JP H11162894 A JPH11162894 A JP H11162894A JP 9345504 A JP9345504 A JP 9345504A JP 34550497 A JP34550497 A JP 34550497A JP H11162894 A JPH11162894 A JP H11162894A
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Kiyoshi Miura
潔 三浦
Kazuto Hasegawa
一人 長谷川
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靖雄 白井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め複数の試験を行うことなく、短時間で終
点を判定することができ、またコストを低減することが
できるプロセスの終点検出方法、その実施に使用する終
点検出装置、及びそのコンピュータプログラムが記録し
てある記録媒体、並びにプロセスの終点検出装置を備え
る化学的機械研磨装置を提供する。 【解決手段】 演算部13は第1時系列データx(t)及
び第2時系列データx(t+T)に用いて共分散Cov
(s)を演算し、得られた各共分散Cov(s)の平均
値を算出する。更に、共分散Cov(s)から自己相関
関数を算出してもよい。終点判定部14は、前記平均値と
第1閾値K1 とを比較し、前者が後者より小さい場合、
その時間領域にEPD=0を設定し、前者が後者以上で
ある場合、EPD=1を設定する。そして、終点判定部
14は、相隣る時間領域のEPDが共に零である場合、終
点であると判定して、駆動制御器2に駆動停止指令を出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造プロセス及び
検査プロセス等においてプロセスの終点を検出する方
法、その実施に使用する装置、及びそのコンピュータプ
ログラムが記録してある記録媒体、並びにプロセスの終
点検出装置を備える化学的機械研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン基板上に複数の膜を積層したウ
ェハを用いてLSI及びVLSI等の半導体装置を製造
する場合、該半導体装置の回路を更に高集積化すべく、
所要層の膜表面を平坦にすることが要求されており、こ
れを実現するために化学的機械研磨(Chemical Mecha
nical Polishing)装置を利用することが提案されてい
る。
【0003】CMP装置では、研磨クロスにアルカリ性
コロイダルシリカ液といった研磨液を含浸させ、ウェハ
の表面に前記研磨クロスを適宜の当接力で当接させると
共に該研磨クロスを回転駆動して、アルカリ液による化
学的エッチングとコロイダルシリカによる機械研磨との
複合作用によって、ウェハの膜表面を平坦化する。従来
より、このCMP装置による研磨の終点は、CMP装置
を一時停止して膜の厚さを測定する操作を繰り返すこと
によって検出しているので、複数のウェハを処理するに
は長時間を要するという問題があった。そのため、特開
平 8−306648号公報には次のような装置が開示されてい
る。
【0004】図18は特開平 8−306648号公報に開示され
た終点検出装置の構成をCMP装置と共に示すブロック
図であり、図中、32は有底円筒状の研磨テーブルであ
る。研磨テーブル32の開口には、研磨液を含浸させた研
磨クロス31が展張してあり、該研磨クロス31は、シリコ
ン基板上に複数の膜を積層したウェハWの表面に当接さ
せてある。研磨テーブル32の底面中央にはDCモータ34
の出力軸が垂設してある。DCモータ34には電源端子3
5,36が設けてあり、一方の電源端子36は電源37の正端
子に、他方の電源端子35はスイッチ38を介して電源37の
負端子にそれぞれ接続してある。
【0005】また、DCモータ34の電源端子35,36は、
電気信号の周波数特性を解析するアナライザ41にも連接
してあり、アナライザ41は、DCモータ34の電源端子3
5,36に現れる雑音信号の周波数特性を解析し、その結
果をレベル判定回路42に与えるようになしてある。前述
した雑音信号には、ウェハWの各膜の材質に応じて、異
なる周波数成分が現れる。
【0006】レベル判定回路42には、ウェハWの各膜を
CMP装置で研磨したときに現れる特定周波数が予め設
定してあり、レベル判定回路42は、経時的に与えられる
アナライザ41の解析結果から、前記特定周波数の成分の
レベルの時系列データを生成し、生成した各時系列デー
タにあってそのピークのタイミングを検出し、ピーク検
出信号を制御回路39に与える。そして、制御回路39は、
ピーク検出信号が与えられると、スイッチ38を開にし、
CMP装置によるウェハWの研磨を停止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−306648号公報に開示された終点検出装置にあって
は、アナライザによって、DCモータの両電源端子に現
れる雑音信号の周波数特性を解析しているため、周波数
特性の解析に長時間を要し、CMP装置による研磨速度
を遅くしなければならないという問題があった。また、
複数の膜の材質別に、試験によってその特定周波数をそ
れぞれ予め定め、それらをレベル判定回路に設定してお
かなければならず、多くの手間を要する。更に、周波数
特性を解析するアナライザのコストが高いという問題も
あった。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは予め定めた時間領域
の時系列データが得られる都度、当該時系列データか
ら、その一部である第1時系列データ及び該第1時系列
データより所定の遅れ時間だけ遅れた第2時系列データ
を抽出し、得られた両時系列データの相関を求め、その
結果に基づいてプロセスの終点を判定することによっ
て、予め複数の試験を行うことなく、短時間で終点を判
定することができ、またコストを低減することができる
プロセスの終点検出方法、その実施に使用する終点検出
装置、及びそのコンピュータプログラムが記録してある
記録媒体、並びにプロセスの終点検出装置を備える化学
的機械研磨装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るプロセス
の終点検出方法は、プロセスの進行に伴って変化する物
理量を経時的に測定して時系列データを得、その時系列
データに基づいてプロセスの終点を検出する方法におい
て、予め定めた時間領域の時系列データが得られる都
度、当該時系列データから、その一部である第1時系列
データ及び該第1時系列データより所定の遅れ時間だけ
遅れた第2時系列データを抽出し、得られた両時系列デ
ータの相関を演算し、その結果に基づいてプロセスの終
点を判定することを特徴とする。
【0010】第2発明に係るプロセスの終点検出方法
は、第1発明において、複数の遅れ時間を予め設定して
おき、各遅れ時間に基づいて複数対の第1時系列データ
及び第2時系列データをそれぞれ抽出し、抽出した各対
の第1時系列データと第2時系列データとの相関をそれ
ぞれ求めることを特徴とする。
【0011】第3発明に係るプロセスの終点検出方法
は、第1又は第2発明において、各時間領域は、相隣る
時間領域の一部を重畳させてあることを特徴とする。
【0012】第4発明に係るプロセスの終点検出方法
は、第1乃至第3発明の何れかにおいて、第1時系列デ
ータと第2時系列データとの相関を求めるために、両時
系列データの共分散を求め、得られた第1数値と予め定
めた第1閾値とを比較するか、又は、前記第1数値を用
いて自己相関関数を計算し、得られた第2数値と予め定
めた第2閾値とを比較することを特徴とする。
【0013】第5発明に係るプロセスの終点検出方法
は、第1乃至第3発明の何れかにおいて、第1時系列デ
ータと第2時系列データとの相関を求めるために、両時
系列データの共分散を求め、得られた第1数値と予め定
めた第3閾値及び該第3閾値より小さい第4閾値とをそ
れぞれ比較するか、又は、前記第1数値を用いて自己相
関関数を計算し、得られた第2数値と予め定めた第5閾
値及び該第5閾値より小さい第6閾値とをそれぞれ比較
し、第1数値が第3閾値より大きい場合、又は第2数値
が第5閾値より大きい場合、その結果を記憶し、第1数
値が第4閾値より小さい場合、又は第2数値が第6閾値
より小さい場合、前記結果が記憶されているか否かを判
断することを特徴とする。
【0014】第6発明に係るプロセスの終点検出装置
は、プロセスの進行に伴って変化する物理量を経時的に
測定して時系列データを得、その時系列データに基づい
てプロセスの終点を検出する装置において、前記時系列
データを記憶するメモリと、予め定めた時間領域の時系
列データが前記メモリに記憶される都度、その時系列デ
ータの一部である第1時系列データ及び該第1時系列デ
ータより予め定めた遅れ時間だけ遅れた第2時系列デー
タを前記メモリから抽出する抽出手段と、得られた両時
系列データの相関を演算する演算手段と、その演算結果
に基づいてプロセスの終点を判定する判定手段とを備え
ることを特徴とする。
【0015】第7発明に係るプロセスの終点検出装置
は、第6発明において、前記抽出手段には複数の遅れ時
間が予め設定してあり、前記抽出手段は、各遅れ時間に
基づいて複数対の第1時系列データ及び第2時系列デー
タをそれぞれ抽出し、それらを前記演算手段に与えるよ
うになしてあることを特徴とする。
【0016】第8発明に係るプロセスの終点検出装置
は、第6又は第7発明において、前記抽出手段は、相隣
る時間領域の一部が重畳するように第1時系列データ及
び第2時系列データを抽出するようになしてあることを
特徴とする。
【0017】第9発明に係るプロセスの終点検出装置
は、第6乃至第8発明の何れかにおいて、前記演算手段
は、第1時系列データ及び第2時系列データの共分散を
求める手段を具備し、前記判定手段は、得られた数値と
予め定めた第1閾値とを比較する手段を具備することを
特徴とする。
【0018】第10発明に係るプロセスの終点検出装置
は、第6乃至第8発明の何れかにおいて、前記演算手段
は、第1時系列データ及び第2時系列データの共分散を
求める手段と、得られた第1数値を用いて自己相関関数
を計算する手段とを具備し、前記判定手段は、得られた
第2数値と予め定めた第2閾値とを比較する手段を具備
することを特徴とする。
【0019】第11発明に係るプロセスの終点検出装置
は、第6乃至第8発明の何れかにおいて、前記演算手段
は、第1時系列データ及び第2時系列データの共分散を
求める手段を具備し、前記判定手段は、得られた第1数
値と予め定めた第3閾値及び該第3閾値より小さい第4
閾値とをそれぞれ比較する手段と、第1数値が第3閾値
より大きい場合、その結果を記憶する手段と、第1数値
が第4閾値より小さい場合、前記結果が記憶されている
か否かを判断する手段とを具備することを特徴とする。
【0020】第12発明に係るプロセスの終点検出装置
は、第6乃至第8発明の何れかにおいて、前記演算手段
は、第1時系列データ及び第2時系列データの共分散を
求める手段と、得られた第1数値を用いて自己相関関数
を計算する手段とを具備し、前記判定手段は、得られた
第2数値と予め定めた第5閾値及び該第5閾値より小さ
い第6閾値とをそれぞれ比較する手段と、第2数値が第
5閾値より大きい場合、その結果を記憶する手段と、第
2数値が第6閾値より小さい場合、前記結果が記憶され
ているか否かを判断する手段とを具備することを特徴と
する。
【0021】第13発明に係る記録媒体は、プロセスの
進行に伴って変化する物理量を経時的に測定して得られ
た時系列データをコンピュータをしてメモリに記憶せし
め、その時系列データに基づいてプロセスの終点をコン
ピュータに検出させるプログラムが記録してあるコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体において、予め定めた時
間領域の時系列データがメモリに記憶される都度、その
時系列データの一部である第1時系列データ及び該第1
時系列データより所定の遅れ時間だけ遅れた第2時系列
データを前記メモリからコンピュータに抽出させるプロ
グラムコード手段と、得られた両時系列データの相関を
コンピュータに演算させるプログラムコード手段と、そ
の結果に基づいて、プロセスの終点をコンピュータに判
定させるプログラムコード手段とを有するプログラムが
記録してあることを特徴とする。
【0022】第14発明に係る記録媒体は、第13発明
において、前記第1時系列データ及び第2時系列データ
をコンピュータに抽出させるプログラムコード手段には
複数の遅れ時間が予め設定してあり、該プログラムコー
ド手段は、各遅れ時間に基づいて複数対の第1時系列デ
ータ及び第2時系列データをそれぞれコンピュータに抽
出させるようになしてあるプログラムが記録してあるこ
とを特徴とする。
【0023】第15発明に係る記録媒体は、第13又は
第14発明において、前記第1時系列データ及び第2時
系列データをコンピュータに抽出させるプログラムコー
ド手段は、相隣る時間領域の一部が重畳するように第1
時系列データ及び第2時系列データをコンピュータに抽
出させるようになしてあるプログラムが記録してあるこ
とを特徴とする。
【0024】第16発明に係る記録媒体は、第13乃至
第15発明の何れかにおいて、前記両時系列データの相
関をコンピュータに演算させるプログラムコード手段
は、第1時系列データ及び第2時系列データの共分散を
コンピュータに求めさせるプログラムコード手段を含
み、前記プロセスの終点をコンピュータに判定させるプ
ログラムコード手段は、得られた数値と予め定めた第1
閾値とをコンピュータに比較させるプログラムコード手
段を含むプログラムが記録してあることを特徴とする。
【0025】第17発明に係る記録媒体は、第13乃至
第15発明の何れかにおいて、前記両時系列データの相
関をコンピュータに演算させるプログラムコード手段
は、第1時系列データ及び第2時系列データの共分散を
コンピュータに求めさせるプログラムコード手段と、得
られた第1数値を用いて自己相関関数をコンピュータに
計算させるプログラムコード手段とを含み、前記プロセ
スの終点をコンピュータに判定させるプログラムコード
手段は、得られた第2数値と予め定めた第2閾値とをコ
ンピュータに比較させるプログラムコード手段を含むプ
ログラムが記録してあることを特徴とする。
【0026】第18発明に係る記録媒体は、第13乃至
第15発明の何れかにおいて、前記両時系列データの相
関をコンピュータに演算させるプログラムコード手段
は、第1時系列データ及び第2時系列データの共分散を
コンピュータに求めさせるプログラムコード手段を含
み、前記プロセスの終点をコンピュータに判定させるプ
ログラムコード手段は、得られた第1数値と予め定めた
第3閾値及び該第3閾値より小さい第4閾値とをそれぞ
れコンピュータに比較させるプログラムコード手段と、
第1数値が第3閾値より大きい場合、その結果をコンピ
ュータに記憶させるプログラムコード手段と、第1数値
が第4閾値より小さい場合、前記結果が記憶されている
か否かをコンピュータに判断させるプログラムコード手
段とを含むプログラムが記録してあることを特徴とす
る。
【0027】第19発明に係る記録媒体は、第13乃至
第15発明の何れかにおいて、前記両時系列データの相
関をコンピュータに演算させるプログラムコード手段
は、第1時系列データ及び第2時系列データの共分散を
コンピュータに求めさせるプログラムコード手段と、得
られた第1数値を用いて自己相関関数をコンピュータに
計算させるプログラムコード手段とを含み、前記プロセ
スの終点をコンピュータに判定させるプログラムコード
手段は、得られた第2数値と予め定めた第5閾値及び該
第5閾値より小さい第6閾値とをそれぞれコンピュータ
に比較させるプログラムコード手段と、第2数値が第5
閾値より大きい場合、その結果をコンピュータに記憶さ
せるプログラムコード手段と、第2数値が第6閾値より
小さい場合、前記結果が記憶されているか否かをコンピ
ュータに判断させるプログラムコード手段とを含むプロ
グラムが記録してあることを特徴とする。
【0028】第20発明に係る化学的機械研磨装置にあ
っては、ウェハの表面に、該ウェハをエッチングする溶
液を含有する研磨液が含浸させてあるクロスを当接させ
つつ、ウェハ及びクロスを相対移動させることによっ
て、前記ウェハの表面を化学的機械研磨する装置におい
て、第6乃至第12発明の何れかのプロセスの終点検出
装置を備え、該プロセスの終点検出装置がプロセスの終
点を検出したとき、化学的機械研磨を停止するようにな
してあることを特徴とする。
【0029】第1,第6,第13及び第20発明にあっ
ては、プロセスの進行に伴って変化する物理量を経時的
に測定して時系列データを得る。ウェハの表面に、該ウ
ェハをエッチングする溶液を含有する研磨液が含浸させ
てあるクロスを当接させつつ、ウェハ及びクロスを相対
的に移動させることによって、ウェハの表面を研磨する
化学的機械研磨装置に適用する場合、例えば、前記クロ
ス及び/又はウェハを相対移動させるための駆動装置に
通流される電流を所定周期で測定して、時系列データを
得る。
【0030】例えば、時間軸を所定の時間幅毎に区分す
ることによって複数の時間領域を定め、各時間領域の時
系列データが得られる都度、その時系列データの一部で
ある第1時系列データ及び該第1時系列データより所定
の遅れ時間だけ遅れた第2時系列データを抽出する。そ
して、第1時系列データと第2時系列データとの間に一
定値以上の相関がある場合、その時間領域においてプロ
セスが進行中であると判定し、両者の間の相関が一定値
以下である場合、その時間領域がプロセスの終点である
と判定する。
【0031】このように、周波数解析を行なうことな
く、比較的簡単なアルゴリズムで終点を検出するため、
短時間で終点を検出することができ、装置コストを低減
することができる。また、第1時系列データと第2時系
列データとの相関に基づいて終点を検出するため、例え
ば膜の材質別に予め複数の試験を行う必要がなく、終点
を容易に検出することができる。
【0032】第2,第7,第14及び第20発明にあっ
ては、複数の異なる遅れ時間に基づいて、複数対の第1
時系列データと第2時系列データとをそれぞれ抽出し、
各対の第1時系列データと各第2時系列データとの相関
をそれぞれ求めるため、求めた各相関を統計処理するこ
とができ、終点の判定精度が向上する。
【0033】第3,第8,第15及び第20発明にあっ
ては、時間軸上で相隣る時間領域において、上流側の時
間領域の末尾近傍の所定部分と下流側の時間領域の先頭
近傍の所定部分とが重畳するように、複数の時間領域を
定める。複数の時間領域を時間軸上に連続的に定めた場
合、相隣る時間領域において両者の境界近傍の部分で、
終点の見落としが生じる虞があるが、前述した如く時間
領域を定めることによって、終点の見落としが防止され
る。
【0034】第4,第9,第10,第16,第17及び
第20発明にあっては、第1時系列データ及び第2時系
列データの共分散又は自己相関関数を演算し、共分散を
演算して得られた第1数値と共分散に応じて予め定めた
第1閾値とを比較し、又は、自己相関関数を演算して得
られた第2数値と自己相関関数に応じて予め定めた第2
閾値とを比較する。演算して得られた数値と対応する閾
値との比較結果によって、例えば、前者が後者より小さ
い場合、両者の間に相関が無いと判断して、プロセスの
終点であると判定する。前述した第1閾値及び第2閾値
は経験的に求める。基板上に複数の膜を積層したウェハ
を化学的機械研磨装置によって研磨する場合であって
も、第1閾値及び第2閾値は、各膜の材質別に求めるの
ではなく、膜の研磨プロセスの全体で1つの数値を定め
ておけばよいため、少ない手間で終点を検出することが
できる。
【0035】第5,第11,第12,第18,第19及
び第20発明にあっては、第1時系列データ及び第2時
系列データの共分散又は自己相関関数を演算して第1数
値又は第2数値を得る。
【0036】ところで、基板上に複数の膜を積層したウ
ェハを化学的機械研磨装置によって研磨する場合、各膜
を研磨している間は、その膜の抵抗によって研磨機の駆
動モータに通電される電流の量が変化し、膜と膜との境
界に近づくにつれて、膜の抵抗が減少するため、前記駆
動モータに通電される電流の量も減少する。前記境界ま
で研磨プロセスが進行して、駆動モータに通電される電
流の量が最も少なくなると共に電流の値が略一定である
定常状態を経た後、次の膜の研磨にプロセスが移って、
駆動モータに通電される電流の量が次第に増大する。
【0037】この電流の量を検出した時系列データを用
いて、共分散又は自己相関関数を演算した場合、研磨プ
ロセスの進行に伴って、第1数値又は第2数値が極大値
まで大きくなってから減少し、極小値となった後に再び
大きくなる。従って、共分散に応じて極大側及び極小側
の閾値である第3閾値及び第4閾値(第3閾値>第4閾
値)を、又は自己相関関数に応じて極大側及び極小側の
閾値である第5閾値及び第6閾値(第5閾値>第6閾
値)を予め設定しておき、第1数値又は第2数値が極大
側の閾値を越えてから、極小側の閾値を下回ったときを
検出し、その時点をプロセスの終点とする。第3閾値乃
至第6閾値は、各膜の材質別に求めるのではなく、膜の
研磨プロセスの全体で対応する数値を定めておけばよい
ため、少ない手間で終点を検出することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。 (実施の形態1)図1は本発明に係る装置の構成を示す
ブロック図であり、図中8はCMP装置に備えられた円
柱状の基台である。基台8は、図示しない昇降機によっ
て昇降されるようになっている。基台8上には平面視が
円形の載置台が設けてある複数の静電チャック7,7,
…が同心円状に固定してあり、各静電チャック7,7,
…の載置台には、シリコン基板上に複数の膜が積層して
あるウェハW,W,…が載置してある。そして、ウェハ
W,W,…は、静電チャック7,7,…の静電吸着力に
よって静電チャック7,7,…に着脱自在に固定されて
いる。
【0039】ウェハW,W,…の上方には、円筒状の研
磨テーブル6が配置してあり、研磨テーブル6の下部開
口には研磨クロスが展張固定してあり、研磨クロスには
アルカリ性コロイダルシリカスラリといった研磨液が含
浸させてある。研磨テーブル6の上部開口は天板によっ
て塞止してある。この天板の上面中央には誘導電動機と
いった駆動モータ4の出力軸が連結してあり、研磨テー
ブル6は駆動モータ4によって回転駆動される。駆動モ
ータ4には、インバータ3から駆動電流が通流される。
インバータ3には、駆動モータ4の回転駆動を制御する
駆動制御器2からパルス信号が与えられるようになって
おり、駆動制御器2はパルス幅を変調することによっ
て、インバータ3が出力する駆動電流の周波数を調整し
て、駆動モータ4の速度を制御する。
【0040】インバータ3には電流計5が配設してあ
り、電流計5は、インバータ3から出力された駆動電流
を計測し、その検出結果をアナログ/ディジタル(A/
D)変換器9に与える。A/D変換器9は、電流計5か
ら与えられたアナログ信号を所定周期でディジタル信号
に変換してそれを、研磨プロセスの複数の終点を検出す
る終点検出装置1に与える。インバータ3が出力する駆
動電流は駆動モータのトルクの変化に応じて変化するの
で、トルク変化が電流変化として終点検出装置1に与え
られる。
【0041】終点検出装置1には駆動制御器2から駆動
開始信号も与えられるようになっており、終点検出装置
1のCPU11は、それが与えられると、電流計5から与
えられた検出信号を時系列データとしてメモリ12に記憶
させると共に、後述する演算部13を起動させる。演算部
13には、CMP装置の研磨速度及びウェハW,W,…に
形成された複数の層の膜厚に基づいて、層と層との複数
の境界の内、目的とする境界の直上の層の適宜深さの位
置まで研磨プロセスが進行するに要する時間が待機時間
として予め設定してある。演算部13は、駆動開始信号が
与えられてから前記待機時間が経過するまで待機する。
演算部13は、待機時間が経過してから、予め設定された
時間領域の時系列データがメモリ12に記憶される都度、
該メモリ12からその時間領域の時系列データを読み出
す。
【0042】基板上に複数の膜を積層したウェハW,
W,…をCMP装置によって研磨する場合、層と層との
境界まで研磨したときが研磨プロセスの一終点である
が、適宜の境界に終点を設定して研磨を終了するため
に、前述した如く定めた待機時間だけ待機する。これに
よって、各層の膜厚のムラに拘らず、目的とする境界で
正確に研磨を終了することができる。
【0043】図2は、図1に示した演算部13がメモリ12
から時系列データを読み出す方法を説明する説明図であ
り、横軸は時間を示している。演算部13は、メモリ12へ
のデータの記憶が開始されてから所定時間Mが経過する
までの間を第1時間領域♯1とし、該第1時間領域♯1
の時系列データをメモリ12から読み出す。演算部13は、
第1時間領域♯1が終了するときより時間mだけ前から
所定時間Mが経過するまでの間を第2時間領域♯2と
し、該第2時間領域♯2の時系列データをメモリ12から
読み出す。そして、演算部13は前同様の操作を繰り返し
て、第3時間領域♯3の時系列データ,第4時間領域♯
4の時系列データ,…を順に読み出す。このように、各
時間領域♯1,♯2,…は時間mだけそれぞれ重畳させ
てあるため、この間において、プロセスの終点の見落と
しが防止される。
【0044】演算部13には複数の遅れ時間T(T=
1 ,T2 ,…)が予め設定してあり、演算部13は、メ
モリ12から読み出した時系列データにおいて、時間0か
ら時間(M−T)までの間にあるN(N=N1 ,N2
…)個のデータを抽出してそれらを第1時系列データx
(t)とし、また、前記時系列データにおいて、時間T
から時間Mまでの間にあるN個のデータをそれぞれ抽出
してそれらを第2時系列データx(t+T)とする。な
お、本実施の形態では、時系列データの先頭からN個の
データを抽出して第1時系列データとし、時系列データ
の末尾からN個のデータを抽出して第2時系列データと
しているが、本発明はこれに限らず、第1時系列データ
及び第2時系列データは、メモリ12から読み出した時系
列データの一部の時系列データであって、両時系列デー
タの先頭のデータが遅れ時間Tを隔てて、同数のデータ
群になるように抽出すればよい。演算部13には次の
(1)式が予め設定してあり、演算部13は(1)式に第
1時系列データx(t)及び第2時系列データx(t+
T)を代入して、遅れ時間T1 ,T2 ,…別に共分散C
ov(s)を演算し、得られた各共分散Cov(s)の
平均値を算出する。そして、演算部13は算出した平均値
を、プロセスの終点を判定する終点判定部14に与える。
【0045】
【数1】
【0046】終点判定部14には、共分散Cov(s)に
応じて定めた第1閾値K1 が予め設定してあり、終点判
定部14は、与えられた平均値と第1閾値K1 とを比較す
る。終点判定部14は、平均値が第1閾値K1 より小さい
場合、第1時系列データと第2時系列データとの間は負
の相関又は無相関であるとみなし、研磨プロセスはウェ
ハWの層と層との境界であると判定して、その時間領域
にEPD(End Point Detection)=0を設定し、
平均値が第1閾値K1 以上である場合、第1時系列デー
タと第2時系列データとの間に正の相関があり、研磨プ
ロセスはウェハWの膜を研磨中であると判定して、その
時間領域にEPD=1を設定する。
【0047】更に、膜厚のムラによる誤判定を防止する
ために、終点判定部14は、相隣る2つの時間領域におい
てEPDが零であると判定したか否かを判断し、そうで
ある場合、駆動制御器2に駆動停止指令を与えて、駆動
モータ4の駆動を停止させる。一方、終点判定部14は、
相隣る2つの時間領域においてEPDが零でないと判断
した場合、駆動制御器2に駆動停止指令を与えることな
く、更なる研磨を行って前述した終点の判定操作を繰り
返し、相隣る2つの時間領域においてEPDが零である
と判定したとき、駆動制御器2に駆動停止指令を与え
る。これによって、膜厚のムラに拘らず、目的とする境
界で研磨プロセスを正確に終了することができる。
【0048】図3及び図4は、図1に示した終点検出装
置1によるプロセスの終点検出手順を示すフローチャー
トである。終点検出装置1のCPU11は、駆動制御器2
から駆動開始信号が与えられるまで待機し(ステップS
1)、それが与えられると、電流計5から与えられた検
出信号を時系列データとしてメモリ12に記憶させる(ス
テップS2)と共に、演算部13を起動させる。
【0049】演算部13は、駆動開始信号が与えられてか
ら計時を開始し(ステップS3)、計時時間が予め設定
された待機時間に達するまで待機する(ステップS
4)。演算部13は、計時時間が待機時間に達したと判断
すると、その時点から予め設定された時間領域の時系列
データがメモリ12に記憶されたか否かを判断し(ステッ
プS5)、前記時間領域の時系列データがメモリ12に記
憶された場合、その時系列データをメモリ12から読み出
す。演算部13は、メモリ12から読み出した時系列データ
において、時間0から時間(M−T)までの間にあるN
(N=N1 ,N2 ,…)個のデータを抽出してそれらを
第1時系列データx(t)とし、また、前記時系列デー
タにおいて、時間Tから時間Mまでの間にあるN個のデ
ータをそれぞれ抽出してそれらを第2時系列データx
(t+T)とする(ステップS6,S7)。
【0050】演算部13は(1)式に第1時系列データx
(t)及び第2時系列データx(t+T)を代入して、
遅れ時間T1 ,T2 ,…別に共分散Cov(s)を演算
し、得られた各共分散Cov(s)の平均値を算出し
(ステップS8,S9)、それを終点判定部14に与え
る。終点判定部14は、(平均値)<(第1閾値K1 )で
あるか否かを判断し(ステップS10)、(平均値)≧
(第1閾値K1 )である場合、その時間領域にEPD=
1を設定し(ステップS11)てステップS5へ戻り、ス
テップS10で(平均値)<(第1閾値K1 )であると判
断するまで、ステップS5〜ステップS10の操作を繰り
返す。
【0051】終点判定部14は、ステップS10で(平均
値)<(第1閾値K1 )であると判断すると、その時間
領域にEPD=0を設定する(ステップS12)。終点判
定部14は、1つ前の時間領域に設定したEPDの値を参
照し、それが零であるか否かを判断する(ステップS1
3)。EPD=0でない場合、ステップS5へ戻り、ス
テップS13で1つ前の時間領域に設定したEPDが零で
あると判断するまでステップS5〜ステップS13までの
操作を繰り返す。そして、ステップS13で1つ前の時間
領域に設定したEPDが零であると判断すると、駆動制
御器2へ駆動停止指令を出力する(ステップS14)。
【0052】(実施の形態2)図5は実施の形態2を示
すブロック図であり、共分散に代えて自己相関関数によ
って第1時系列データと第2時系列データとの間の相関
を求める場合を示してある。また、図6及び図7は図5
に示した終点検出装置1によるプロセスの終点を検出す
る手順を示すフローチャートである。なお、図5中、図
1に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してそ
の説明を省略する。終点検出装置1のCPU11は、駆動
制御器2から駆動開始信号が与えられるまで待機し(ス
テップS21)、それが与えられると、電流計5から与え
られた検出信号を時系列データとしてメモリ12に記憶さ
せる(ステップS22)と共に、演算部15を起動させる。
【0053】演算部15は、駆動開始信号が与えられてか
らの時間を計時し、計時時間が予め設定された待機時間
に達するまで待機する(ステップS23,S24)。演算部
15は、計時時間が待機時間に達したと判断すると、その
時点から予め設定された時間領域の時系列データがメモ
リ12に記憶されたか否かを判断し(ステップS25)、前
記時間領域の時系列データがメモリ12に記憶された場
合、その時系列データをメモリ12から読み出す。演算部
15は、メモリ12から読み出した時系列データにおいて、
時間0から時間(M−T)までの間にあるN(N=
1 ,N2 ,…)個のデータを抽出してそれらを第1時
系列データx(t)とし、また、前記時系列データにお
いて、時間Tから時間Mまでの間にあるN個のデータを
それぞれ抽出してそれらを第2時系列データx(t+
T)とする(ステップS26,S27)。
【0054】演算部15は(1)式に第1時系列データx
(t)及び第2時系列データx(t+T)を代入して、
遅れ時間T1 ,T2 ,…別に共分散Cov(s)を演算
する(ステップS28)。演算部15は、各共分散Cov
(s)を次の(2)式にそれぞれ代入して自己相関関数
γ(s)を求め、得られた複数の自己相関関数γ(s)
の平均値を算出し(ステップS29,S30)、それを終点
判定部16に与える。
【0055】
【数2】
【0056】終点判定部16には、自己相関関数γ(s)
に応じて定めた第2閾値K2 が予め設定してあり、終点
判定部16は、(自己相関関数γ(s)の平均値)<(第
2閾値K2 )であるか否かを判断し(ステップS31)、
(自己相関関数γ(s)の平均値)≧(第2閾値K2
である場合、その時間領域にEPD=1を設定し(ステ
ップS32)てステップS25へ戻り、ステップS31で(自
己相関関数γ(s)の平均値)<(第2閾値K2 )であ
ると判断するまで、ステップS25〜ステップS31の操作
を繰り返す。
【0057】終点判定部16は、ステップS31で(自己相
関関数γ(s)の平均値)<(第2閾値K2 )であると
判断すると、その時間領域にEPD=0を設定する(ス
テップS33)。終点判定部16は、1つ前の時間領域に設
定したEPDの値を参照し、それが零であるか否かを判
断する(ステップS34)。EPD=0でない場合、ステ
ップS25へ戻り、ステップS34で1つ前の時間領域に設
定したEPDが零であると判断するまでステップS25〜
ステップS31までの操作を繰り返す。そして、ステップ
S31で1つ前の時間領域に設定したEPDが零であると
判断すると、終点判定部16は、駆動制御器2へ駆動停止
指令を出力する(ステップS35)。このように自己相関
関数γ(s)を用いて終点を判定する場合、前述した如
く共分散Cov(s)を用いて終点を判定する場合に比
べて、計測されたデータの強度に依存せず、規格化され
た値で判定できるという点で優れている。
【0058】(実施の形態3)図8は実施の形態3を示
すブロック図であり、図9及び図10は、図8に示した終
点検出装置1によるプロセスの終点を検出する手順を示
すフローチャートである。なお、図8中、図1に示した
部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省
略する。本実施の形態では、次のような現象に基づいて
プロセスの終点を検出する。
【0059】CMP装置の研磨テーブル6によって、シ
リコン基板上に複数の膜が積層してあるウェハW,W,
…を研磨する場合、各膜を研磨している間は、その膜の
抵抗によって駆動モータ4に通電される電流の量が変化
し、膜と膜との境界に近づくにつれて、膜の抵抗が減少
するため、駆動モータ4に通電される電流の量も減少す
る。前記境界まで研磨プロセスが進行して、駆動モータ
4に通電される電流の量が最も少なくなると共に電流の
値が略一定である定常状態を経た後、次の膜の研磨にプ
ロセスが移って、駆動モータ4に通電される電流の量が
次第に増大する。
【0060】そのため、電流計5によって検出された時
系列データに基づいて、前同様、共分散Cov(s)及
び自己相関関数γ(s)を算出した場合、研磨プロセス
の進行に伴って、共分散Cov(s)及び自己相関関数
γ(s)の値が極大値まで大きくなってから減少し、極
小値となった後に再び大きくなる。従って、共分散Co
v(s)又は自己相関関数γ(s)に応じて、2つの閾
値(極大側閾値KL 及び極小側閾値KS :KL >KS
を設定しておき、共分散Cov(s)又は自己相関関数
γ(s)が極大側閾値KL を越えてから、極小側閾値K
S を下回ったときを検出することによって、プロセスの
終点を検出することができる。
【0061】終点検出装置1のCPU11は、駆動制御器
2から駆動開始信号が与えられるまで待機し(ステップ
S41)、それが与えられると、電流計5から与えられた
検出信号を時系列データとしてメモリ12に記憶させる
(ステップS42)と共に、演算部17及び終点判定部18を
起動させる。終点判定部18は、後述する終点判定用変数
1 及び終点判定用変数Q2 に零を設定する(ステップ
S43)。
【0062】演算部17は、駆動開始信号が与えられてか
らの時間を計時し、計時時間が予め設定された待機時間
に達するまで待機する(ステップS44,S45)。演算部
17は、計時時間が待機時間に達したと判断すると、その
時点から予め設定された時間領域の時系列データがメモ
リ12に記憶されたか否かを判断し(ステップS46)、前
記時間領域の時系列データがメモリ12に記憶された場
合、その時系列データをメモリ12から読み出す。演算部
17は、メモリ12から読み出した時系列データにおいて、
時間0から時間(M−T)までの間にあるN(N=
1 ,N2 ,…)個のデータを抽出してそれらを第1時
系列データx(t)とし、また、前記時系列データにお
いて、時間Tから時間Mまでの間にあるN個のデータを
それぞれ抽出してそれらを第2時系列データx(t+
T)とする(ステップS47,S48)。
【0063】演算部17は(1)式に第1時系列データx
(t)及び第2時系列データx(t+T)を代入して、
遅れ時間T1 ,T2 ,…別に共分散Cov(s)を演算
する(ステップS49)。演算部17は、各共分散Cov
(s)を(2)式にそれぞれ代入して自己相関関数γ
(s)を求め、得られた複数の自己相関関数γ(s)の
平均値を算出し(ステップS50,S51)、それを終点判
定部18に与える。
【0064】終点判定部18には、極大側閾値KL 及び極
小側閾値KS (KL >KS )が予め設定してあり、終点
判定部18は、(自己相関関数γ(s)の平均値)>(極
大側閾値KL )であるか否かを判断し(ステップS5
2)、そうである場合、終点判定用変数Q1 に1を設定
し(ステップS53)た後、(自己相関関数γ(s)の平
均値)<(極小側閾値KS )であるか否かを判断する
(ステップS54)。一方、(自己相関関数γ(s)の平
均値)≦(極大側閾値KL )である場合、ステップS53
をスキップしてステップS54の操作を行う。
【0065】終点判定部18は、ステップS54で(自己相
関関数γ(s)の平均値)<(極小側閾値KS )である
と判断すると、終点判定用変数Q2 に1を設定し(ステ
ップS55)た後、終点判定用変数Q1 =1及び終点判定
用変数Q2 =1であるか否かを判断する(ステップS5
6)。終点判定部18は、ステップS56でQ1 =1及びQ
2 =1であると判断するまで、ステップS46〜ステップ
S56までの操作を繰り返し、ステップS56でQ1 =1及
びQ2 =1であると判断すると、駆動制御器2へ駆動停
止指令を出力する(ステップS57)。
【0066】なお、上述した各実施の形態では、プロセ
スの終点を検出する装置をCMP装置に適用した場合を
示しているが、本発明はこれに限らず、例えばプラズマ
処理装置にも適用することができる。この場合、プラズ
マ処理される物質からの発光強度を経時的に測定して時
系列データを得、この時系列データを用いて前同様にプ
ロセスの終点を検出する。
【0067】ところで、図3及び図4、図6及び図7並
びに図9及び図10に示したような終点検出のコンピュー
タプログラムは、図1,図5及び図8に示したような構
成のコンピュータのROMに書き込んでおく以外に、図
11に示したように、コンパクトディスク等の記録媒体RM
に記録させておき、この記録媒体RMをコンピュータのデ
ィスクドライブに装填してロードし、プロセスの終点を
検出させる構成であってもよい。
【0068】
【実施例】次に、本発明を実施した結果について説明す
る。 (実施例1)図12は本実施例に用いたウェハの側断面図
であり、図中20はシリコン製の基板である。基板20の上
には、例えばCVD装置によってSiO2 を成膜したS
iO 2 膜層21が形成してあり、SiO2 膜層21上には、
Ti膜層22,TiN層23及びW層24が、それそれ600
Å,1000Å及び6000Åになるように、この順番
に積層してある。このウェハを図5に示したCMP装置
によって、SiO2 膜層21とTi膜層22との境界まで研
磨し、この研磨終了点を検出してCMP装置を停止させ
ることにした。
【0069】図13は終点検出装置に与えられた電流強度
を示すグラフであり、図中、縦軸は電流強度を、また横
軸はサンプリング番号をそれぞれ示している。なお、サ
ンプリング周期は10msecであり、例えば2000
0番目のデータはサンプリングを開始してから2000
0msec=20sec経過したときの結果を示してい
る。図13から明らかな如く、終点検出装置に与えられた
電流強度は、ウェハを研磨する駆動モータのトルク変化
に応じて経時的に変化している。この時系列データにつ
いて、時間M=4sec(サンプリング数=400 )、時
間m=2sec(サンプリング数=200 )として、時間
領域をそれぞれ設定し、各時間領域について遅れ時間T
=30〜180msec(サンプリング数=3〜18)
のときの自己相関関数をそれぞれ求め、その平均値をそ
の時間領域における自己相関関数γ(s)とした。
【0070】図14は、図13に示した時系列データを用い
て複数の時間領域の自己相関関数γ(s)を求めた結果
を示すグラフであり、縦軸は自己相関関数γ(s)を、
また横軸は時間領域番号をそれぞれ示している。なお、
図13に対応させるため、グラフの上部にサンプリング番
号を付した。図13及び図14から明らかな如く、図13のグ
ラフで変化している部分は、図14にあっては自己相関関
数γ(s)の値が0.5より大きくなっており、図13の
グラフで変化していない部分は、図14にあっては自己相
関関数γ(s)の値が0.5より小さくなっている。そ
こで第2閾値K 2 =0.5として、各時間領域のEPD
を求めた。
【0071】図15は、図14に示した結果からEPDを求
めた結果を示すグラフであり、縦軸はEPDを、また横
軸は時間領域番号をそれぞれ示している。図14及び図15
から明らかな如く、図14のグラフで自己相関関数γ
(s)の値が0.5より大きい部分は、図15では1.0
になっており、図14のグラフで自己相関関数γ(s)の
値が0.5より小さい部分は、図15では零になってい
る。
【0072】本実施例では、Ti膜層22,TiN層23及
びW層24の膜厚及び研磨速度に基づいて、図12に示した
時間領域番号が50番からEPDを求めるように設定し
た。そのため、50番の時間領域番号は、実際には1番
であり、図14及び図15において、時間領域が50番より
若い番号のものは算出されていないが、図14に対応して
自己相関関数γ(s)及びEPDを計算した結果を示し
てある。
【0073】そして、図15中に矢符で示した如く、時間
領域が10,000番以降にEPDが連続して零になる
時間領域を終点とし、CMP装置を停止させた後、ウェ
ハをCMP装置から取り出し、研磨後のウェハを直径方
向に沿って切断し、その断面を電子顕微鏡で観察した。
その結果、Ti膜層22は完全に取り除かれていた。
【0074】(実施例2)本実施例では、実施の形態3
で説明した装置によって図12に示したウェハの研磨プロ
セスの終点を検出した結果について説明する。図16は、
図8に示した終点検出装置1に与えられた電流強度を示
すグラフであり、図中、縦軸は電流強度を、また横軸は
測定開始からのサンプリング番号をそれぞれ示してい
る。なお、サンプリング周期は1msecとした。図16
に示した如く、終点検出装置1に与えられた電流強度
は、ウェハを研磨する駆動モータのトルク変化に応じて
経時的に変化している。この時系列データについて、時
間M=4msec(サンプリング数=4000)、時間m=
2msec(サンプリング数=2000)として、時間領域
をそれぞれ設定し、各時間領域について遅れ時間T=3
〜18msec(サンプリング数=3〜18)のときの
自己相関関数をそれぞれ求め、その平均値をその時間領
域における自己相関関数γ(s)とした。
【0075】図17は、図16に示した時系列データを用い
て複数の時間領域の自己相関関数γ(s)を求めた結果
を示すグラフであり、縦軸は自己相関関数γ(s)を、
また横軸は時間領域番号をそれぞれ示している。なお、
図16に対応させるため、グラフの上部にサンプリング番
号を付した。図17において、時間領域が40番までは終
点判定の対象から除外し、それ以降の時間領域の自己相
関関数γ(s)について、極大側閾値KL =0.9、極
小側閾値KS =0.7として終点を検出すると、自己相
関関数γ(s)は時間領域が50番以降に極大側閾値K
L を越えた後に段階的に減少し、時間領域が65番〜7
0番の間で極小側閾値KS を下回っている。
【0076】そして、図17中に矢符で示した如く、自己
相関関数γ(s)が極小側閾値KSを下回った時間領域
を終点とし、CMP装置を停止させた後、ウェハをCM
P装置から取り出し、研磨後のウェハを直径方向に沿っ
て切断し、その断面を電子顕微鏡で観察した。その結
果、Ti膜層22は完全に取り除かれていた。
【0077】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1,第6,第13
及び第20発明にあっては、周波数解析を行なうことな
く、比較的簡単なアルゴリズムで終点を検出するため、
短時間で終点を検出することができ、装置コストを低減
することができる。また、第1時系列データと第2時系
列データとの相関に基づいて終点を検出するため、例え
ば膜の材質別に予め複数の試験を行う必要がなく、終点
を容易に検出することができる。
【0078】第2,第7,第14及び第20発明にあっ
ては、複数の異なる遅れ時間だけ遅れた複数の第2時系
列データをそれぞれ抽出し、第1時系列データと各第2
時系列データとの相関をそれぞれ求めるため、求めた各
相関を統計処理することができ、終点の判定精度が向上
する。
【0079】第3,第8,第15及び第20発明にあっ
ては、複数の時間領域を時間軸上に連続的に定めた場
合、相隣る時間領域において両者の境界近傍の部分で、
終点の見落としが生じる虞があるが、前述した如く時間
領域を定めることによって、終点の見落としが防止され
る。
【0080】第4,第9,第10,第16,第17及び
第20発明にあっては、例えば、基板上に複数の膜を積
層したウェハを化学的機械研磨装置によって研磨する場
合であっても、第1閾値及び第2閾値は、各膜の材質別
に求めるのではなく、膜の研磨プロセスの全体で1つの
数値を定めておけばよいため、少ない手間で終点を検出
することができる。
【0081】第5,第11,第12,第18,第19及
び第20発明にあっては、共分散に応じて極大側及び極
小側の閾値である第3閾値及び第4閾値(第3閾値>第
4閾値)を、又は自己相関関数に応じて極大側及び極小
側の閾値である第5閾値及び第6閾値(第5閾値>第6
閾値)を設定しておき、第1数値又は第2数値が極大側
の閾値を越えてから、極小側の閾値を下回ったときを検
出することによって、プロセスの終点を検出することが
できる。この第3閾値乃至第6閾値は、基板上に複数の
膜を積層したウェハを化学的機械研磨装置によって研磨
する場合であっても、各膜の材質別に求めるのではな
く、膜の研磨プロセスの全体で対応する数値を定めてお
けばよいため、少ない手間で終点を検出することができ
る等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示した演算部がメモリから時系列データ
を読み出す方法を説明する説明図である。
【図3】図1に示した終点検出装置によるプロセスの終
点検出手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示した終点検出装置によるプロセスの終
点検出手順を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態2を示すブロック図である。
【図6】図5に示した終点検出装置によるプロセスの終
点を検出する手順を示すフローチャートである。
【図7】図5に示した終点検出装置によるプロセスの終
点を検出する手順を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態3を示すブロック図である。
【図9】図8に示した終点検出装置によるプロセスの終
点を検出する手順を示すフローチャートである。
【図10】図8に示した終点検出装置によるプロセスの
終点を検出する手順を示すフローチャートである。
【図11】他の実施の形態を示す模式図である。
【図12】本実施例に用いたウェハの側断面図である。
【図13】終点検出装置に与えられた電流強度を示すグ
ラフである。
【図14】図13に示した時系列データを用いて複数の時
間領域の自己相関関数γ(s)を求めた結果を示すグラ
フである。
【図15】図14に示した結果からEPDを求めた結果を
示すグラフである。
【図16】図8に示した終点検出装置に与えられた電流
強度を示すグラフである。
【図17】図16に示した時系列データを用いて複数の時
間領域の自己相関関数γ(s)を求めた結果を示すグラ
フである。
【図18】従来の終点検出装置の構成をCMP装置と共
に示すブロック図である。
【符号の説明】
1 終点検出装置 2 駆動制御器 3 インバータ 4 駆動モータ 6 研磨テーブル 5 電流計 9 アナログ/ディジタル変換器 12 メモリ 13 演算部 14 終点判定部 W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 靖雄 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスの進行に伴って変化する物理量
    を経時的に測定して時系列データを得、その時系列デー
    タに基づいてプロセスの終点を検出する方法において、 予め定めた時間領域の時系列データが得られる都度、当
    該時系列データから、その一部である第1時系列データ
    及び該第1時系列データより所定の遅れ時間だけ遅れた
    第2時系列データを抽出し、得られた両時系列データの
    相関を演算し、その結果に基づいてプロセスの終点を判
    定することを特徴とするプロセスの終点検出方法。
  2. 【請求項2】 複数の遅れ時間を予め設定しておき、各
    遅れ時間に基づいて複数対の第1時系列データ及び第2
    時系列データをそれぞれ抽出し、抽出した各対の第1時
    系列データと第2時系列データとの相関をそれぞれ求め
    る請求項1記載のプロセスの終点検出方法。
  3. 【請求項3】 各時間領域は、相隣る時間領域の一部を
    重畳させてある請求項1又は2記載のプロセスの終点検
    出方法。
  4. 【請求項4】 第1時系列データと第2時系列データと
    の相関を求めるために、両時系列データの共分散を求
    め、得られた第1数値と予め定めた第1閾値とを比較す
    るか、又は、前記第1数値を用いて自己相関関数を計算
    し、得られた第2数値と予め定めた第2閾値とを比較す
    る請求項1乃至3の何れかに記載のプロセスの終点検出
    方法。
  5. 【請求項5】 第1時系列データと第2時系列データと
    の相関を求めるために、両時系列データの共分散を求
    め、得られた第1数値と予め定めた第3閾値及び該第3
    閾値より小さい第4閾値とをそれぞれ比較するか、又
    は、前記第1数値を用いて自己相関関数を計算し、得ら
    れた第2数値と予め定めた第5閾値及び該第5閾値より
    小さい第6閾値とをそれぞれ比較し、第1数値が第3閾
    値より大きい場合、又は第2数値が第5閾値より大きい
    場合、その結果を記憶し、第1数値が第4閾値より小さ
    い場合、又は第2数値が第6閾値より小さい場合、前記
    結果が記憶されているか否かを判断する請求項1乃至3
    の何れかに記載のプロセスの終点検出方法。
  6. 【請求項6】 プロセスの進行に伴って変化する物理量
    を経時的に測定して時系列データを得、その時系列デー
    タに基づいてプロセスの終点を検出する装置において、 前記時系列データを記憶するメモリと、予め定めた時間
    領域の時系列データが前記メモリに記憶される都度、そ
    の時系列データの一部である第1時系列データ及び該第
    1時系列データより予め定めた遅れ時間だけ遅れた第2
    時系列データを前記メモリから抽出する抽出手段と、得
    られた両時系列データの相関を演算する演算手段と、そ
    の演算結果に基づいてプロセスの終点を判定する判定手
    段とを備えることを特徴とするプロセスの終点検出装
    置。
  7. 【請求項7】 前記抽出手段には複数の遅れ時間が予め
    設定してあり、前記抽出手段は、各遅れ時間に基づいて
    複数対の第1時系列データ及び第2時系列データをそれ
    ぞれ抽出し、それらを前記演算手段に与えるようになし
    てある請求項6記載のプロセスの終点検出装置。
  8. 【請求項8】 前記抽出手段は、相隣る時間領域の一部
    が重畳するように第1時系列データ及び第2時系列デー
    タを抽出するようになしてある請求項6又は7記載のプ
    ロセスの終点検出装置。
  9. 【請求項9】 前記演算手段は、第1時系列データ及び
    第2時系列データの共分散を求める手段を具備し、前記
    判定手段は、得られた数値と予め定めた第1閾値とを比
    較する手段を具備する請求項6乃至8の何れかに記載の
    プロセスの終点検出装置。
  10. 【請求項10】 前記演算手段は、第1時系列データ及
    び第2時系列データの共分散を求める手段と、得られた
    第1数値を用いて自己相関関数を計算する手段とを具備
    し、前記判定手段は、得られた第2数値と予め定めた第
    2閾値とを比較する手段を具備する請求項6乃至8の何
    れかに記載のプロセスの終点検出装置。
  11. 【請求項11】 前記演算手段は、第1時系列データ及
    び第2時系列データの共分散を求める手段を具備し、前
    記判定手段は、得られた第1数値と予め定めた第3閾値
    及び該第3閾値より小さい第4閾値とをそれぞれ比較す
    る手段と、第1数値が第3閾値より大きい場合、その結
    果を記憶する手段と、第1数値が第4閾値より小さい場
    合、前記結果が記憶されているか否かを判断する手段と
    を具備する請求項6乃至8の何れかに記載のプロセスの
    終点検出装置。
  12. 【請求項12】 前記演算手段は、第1時系列データ及
    び第2時系列データの共分散を求める手段と、得られた
    第1数値を用いて自己相関関数を計算する手段とを具備
    し、前記判定手段は、得られた第2数値と予め定めた第
    5閾値及び該第5閾値より小さい第6閾値とをそれぞれ
    比較する手段と、第2数値が第5閾値より大きい場合、
    その結果を記憶する手段と、第2数値が第6閾値より小
    さい場合、前記結果が記憶されているか否かを判断する
    手段とを具備する請求項6乃至8の何れかに記載のプロ
    セスの終点検出装置。
  13. 【請求項13】 プロセスの進行に伴って変化する物理
    量を経時的に測定して得られた時系列データをコンピュ
    ータをしてメモリに記憶せしめ、その時系列データに基
    づいてプロセスの終点をコンピュータに検出させるプロ
    グラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体において、 予め定めた時間領域の時系列データがメモリに記憶され
    る都度、その時系列データの一部である第1時系列デー
    タ及び該第1時系列データより所定の遅れ時間だけ遅れ
    た第2時系列データを前記メモリからコンピュータに抽
    出させるプログラムコード手段と、得られた両時系列デ
    ータの相関をコンピュータに演算させるプログラムコー
    ド手段と、その結果に基づいて、プロセスの終点をコン
    ピュータに判定させるプログラムコード手段とを有する
    プログラムが記録してあることを特徴とするコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記第1時系列データ及び第2時系列
    データをコンピュータに抽出させるプログラムコード手
    段には複数の遅れ時間が予め設定してあり、該プログラ
    ムコード手段は、各遅れ時間に基づいて複数対の第1時
    系列データ及び第2時系列データをそれぞれコンピュー
    タに抽出させるようになしてあるプログラムが記録して
    ある請求項13記載のコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
  15. 【請求項15】 前記第1時系列データ及び第2時系列
    データをコンピュータに抽出させるプログラムコード手
    段は、相隣る時間領域の一部が重畳するように第1時系
    列データ及び第2時系列データをコンピュータに抽出さ
    せるようになしてあるプログラムが記録してある請求項
    13又は14記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  16. 【請求項16】 前記両時系列データの相関をコンピュ
    ータに演算させるプログラムコード手段は、第1時系列
    データ及び第2時系列データの共分散をコンピュータに
    求めさせるプログラムコード手段を含み、前記プロセス
    の終点をコンピュータに判定させるプログラムコード手
    段は、得られた数値と予め定めた第1閾値とをコンピュ
    ータに比較させるプログラムコード手段を含むプログラ
    ムが記録してある請求項13乃至15の何れかに記載の
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記両時系列データの相関をコンピュ
    ータに演算させるプログラムコード手段は、第1時系列
    データ及び第2時系列データの共分散をコンピュータに
    求めさせるプログラムコード手段と、得られた第1数値
    を用いて自己相関関数をコンピュータに計算させるプロ
    グラムコード手段とを含み、前記プロセスの終点をコン
    ピュータに判定させるプログラムコード手段は、得られ
    た第2数値と予め定めた第2閾値とをコンピュータに比
    較させるプログラムコード手段を含むプログラムが記録
    してある請求項13乃至15の何れかに記載のコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記両時系列データの相関をコンピュ
    ータに演算させるプログラムコード手段は、第1時系列
    データ及び第2時系列データの共分散をコンピュータに
    求めさせるプログラムコード手段を含み、前記プロセス
    の終点をコンピュータに判定させるプログラムコード手
    段は、得られた第1数値と予め定めた第3閾値及び該第
    3閾値より小さい第4閾値とをそれぞれコンピュータに
    比較させるプログラムコード手段と、第1数値が第3閾
    値より大きい場合、その結果をコンピュータに記憶させ
    るプログラムコード手段と、第1数値が第4閾値より小
    さい場合、前記結果が記憶されているか否かをコンピュ
    ータに判断させるプログラムコード手段とを含むプログ
    ラムが記録してある請求項13乃至15の何れかに記載
    のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記両時系列データの相関をコンピュ
    ータに演算させるプログラムコード手段は、第1時系列
    データ及び第2時系列データの共分散をコンピュータに
    求めさせるプログラムコード手段と、得られた第1数値
    を用いて自己相関関数をコンピュータに計算させるプロ
    グラムコード手段とを含み、前記プロセスの終点をコン
    ピュータに判定させるプログラムコード手段は、得られ
    た第2数値と予め定めた第5閾値及び該第5閾値より小
    さい第6閾値とをそれぞれコンピュータに比較させるプ
    ログラムコード手段と、第2数値が第5閾値より大きい
    場合、その結果をコンピュータに記憶させるプログラム
    コード手段と、第2数値が第6閾値より小さい場合、前
    記結果が記憶されているか否かをコンピュータに判断さ
    せるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録し
    てある請求項13乃至15の何れかに記載のコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 ウェハの表面に、該ウェハをエッチン
    グする溶液を含有する研磨液が含浸させてあるクロスを
    当接させつつ、ウェハ及びクロスを相対移動させること
    によって、前記ウェハの表面を化学的機械研磨する装置
    において、請求項6乃至12の何れかに記載したプロセ
    スの終点検出装置を備え、該プロセスの終点検出装置が
    プロセスの終点を検出したとき、化学的機械研磨を停止
    するようになしてあることを特徴とする化学的機械研磨
    装置。
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