JPH11162442A - 電池セパレータ - Google Patents

電池セパレータ

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JPH11162442A
JPH11162442A JP9339486A JP33948697A JPH11162442A JP H11162442 A JPH11162442 A JP H11162442A JP 9339486 A JP9339486 A JP 9339486A JP 33948697 A JP33948697 A JP 33948697A JP H11162442 A JPH11162442 A JP H11162442A
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JP
Japan
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polyvinyl alcohol
epoxy
formula
modified polyvinyl
separator
Prior art date
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Application number
JP9339486A
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English (en)
Inventor
Masahito Tanaka
雅人 田中
Hideyuki Yokouchi
秀行 横内
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニッケルカドニウム電池、ニッケル水素電
池、ニッケル亜鉛電池などのアルカリ電池用セパレータ
を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂を主構成材料とす
る不織布あるは織布からなる基材に、一般式(1)で示
される構成単位0.01〜10モル%、一般式(2)で
示される構成単位70〜99.98モル%、一般式
(3)で示される構成単位0〜29モル%及び一般式
(4)で示される構成単位0.01〜5モル%からなる
アルキル−エポキシ変性ポリビニルアルコールを含浸さ
せてなるアルカリ電池用セパレータ。 【化1】 (各式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は水素原子又は
アルキル基、R5 、R6、はアルキル基、n1 は1又は
2、n2 は1、2又は3、n3 は0、1又は2を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニッケルカドミウ
ム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池などのア
ルカリ二次電池用セパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、各種の一次電池や二次電池、燃料
電池がポータブル機器用、移動用、据置用、予備用及び
独立電源などに利用されている。これらの電池を構成要
素に分けると、大部分の電池は、正極、負極、電解質、
セパレータ、容器などから成り立っている。電池の特性
を優れたものにするために電極の果たす役割が大きいこ
とは勿論であり、正極、負極の改良が必要であることは
もちろん、セパレータの役割が大切であることも見過す
ことはできない。
【0003】電池におけるセパレータの重要な役割と第
一には、正極と負極を隔離して電気的な短絡を防止する
ことであり、第二に電解液中のイオン通過を妨げないこ
とである。本発明の対象とするアルカリ二次電池では、
電解液が強アルカリであることから、耐アルカリ性のあ
る素材でなければならない。そこで耐アルカリ性と親水
性があるポリアミドから成る不織布や織布が最もよく用
いられているが、ポリアミドは、常温での耐アルカリ性
はあるものの、高温および長期にわたる耐アルカリ性は
劣っているために長期使用がなされる二次電池において
は、強度の低下による短絡が発生することがあり、その
対策が求められていた。もちろん天然繊維、セルロース
系ではこのような傾向はさらに顕著である。
【0004】そこで、ポリアミドより更に耐アルカリ性
のあるオレフィン系樹脂、特にポリエチレンやポリプロ
ピレンを材料とする不織布や織布の検討がなされてい
る。これらのセパレータは高温度の下での使用や長期に
わたる使用でも強度が低下せず、電池の長寿命化のため
のセパレータとしては好ましいといえる。ところが、こ
れらポリエチレンやポリプロピレン製のセパレータは、
アルカリ電解液との親和性が極端に悪く、またその保持
性も悪い問題点を有している。
【0005】このような点を克服し、ポリオレフィン系
樹脂からなる不織布がアルカリ電池セパレータとして使
用できるように、特公平6−101323号公報などに
はポリオレフィン樹脂にスルホン基を導入する方法、特
表昭63−503074号公報、特表平6−50575
6号公報にはUV照射にてビニル単量体をグラフト重合
させる方法など、種々の方法が提案されている。本発明
者らもすでに、エポキシ変性ポリビニルアルコールをポ
リオレフィン系樹脂の不織布や織布に含浸させることに
より、電解液への親和性や保持性が得られることを見出
している(特開平8−273748号)。しかし、この
処方の場合も、長期間の充放電の繰り返しによって親水
性が徐々にではあるが低下し、それに起因する電池性能
の低下が生起することが判明したので、更にエポキシ変
性ポリビニルアルコールの改良を検討していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、オレフィン
系樹脂を主構成材料とする不織布あるは織布からなる基
材の親水性を改善して、電解液との親和性のよいセパレ
ータを得ることを第一の目的とするものであり、また、
電池セパレータとして使用した場合、長期間の使用にお
いても電池性能の低下を極力押さえられるセパレータを
得ることを第二の目的とするものである。さらに、低コ
ストで工業的に製造できる前記特性を備えたセパレータ
を得ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン系樹脂を主構成材料とする不織布あるいは織布からな
る基材に、下記の一般式(1)で示される構成単位0.
01〜10モル%、一般式(2)で示される構成単位7
0〜99.98モル%、一般式(3)で示される構成単
位0〜29モル%及び一般式(4)で示される構成単位
0.01〜5モル%からなるアルキル−エポキシ変性ポ
リビニルアルコールを含浸させることを特徴とするアル
カリ電池用セパレータに関する。
【0008】
【化1】 (各式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は水素原子又は
アルキル基、R5 、R6、はアルキル基、n1 は1又は
2、n2 は1、2又は3、n3 は0、1又は2を表す)
【0009】また、上記アルキル−エポキシ変性ポリビ
ニルアルコールとして、さらにカチオン性モノマーを
0.01〜5モル%含むカチオン性−アルキル−エポキ
シ変性ポリビニルアルコールをポリオレフィン基材に含
浸させたアルカリ電池用セパレータに関する
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、前記構成単位
(1)、(2)、(3)及び(4)からなるエポキシ変
性ポリビニルアルコールを含浸したアルカリ電池セパレ
ータは、加熱によりエポキシ架橋し、網目状構造になっ
たポリビニルアルコールを含有しているポリオレフィン
系樹脂を主成分とするシート状物であるため、水酸化カ
リウムのようなアルカリ性の電解液によって侵され難
く、その結果、シート強度の低下および親水性の劣化な
どが起こることなく長期に亘って安定に使用することが
できる。また、本発明のセパレータは架橋しており、耐
熱性にも優れているため、アルカリ二次電池用セパレー
タとしても使用可能である。
【0011】前記構成単位(1)、(2)及び(3)を
有するエポキシ変性ポリビニルアルコールは、エポキシ
架橋した場合に、エポキシ変性ポリビニルアルコールが
硬くなりすぎて保液性が低下すると言う問題も含んでい
る。本発明によれば、疎水基のアルキル基を有する一般
式(4)の構造単位を導入することで、ポリビニルアル
コール膜が部分的にアモルファスになるため、膜自体を
柔らかくすることができ、保液性も向上する。
【0012】ただし、前記構成単位(1)、(2)及び
(3)を有するエポキシ変性ポリビニルアルコールに構
成単位(4)を導入するとエポキシ変性ポリビニルアル
コールは、アルキル基相互の会合により、高粘度の水溶
液となるために、その導入割合を多くすることはできな
い。一般式(4)の構成単位のR6 のアルキル基は特に
限定しないが、C12〜C18のアルキル基が好ましい。共
重合するのに好ましい量としては0.01〜5モル%で
あるが、更に好ましくは0.1〜2モル%である。な
お、0.01モル%未満の場合は長時間使用の保液持続
性の効果が現れない。
【0013】また、ポリオレフィンとの密着性を更に強
固なものとするために、カチオン基の導入が効果あるこ
とも分かった。導入可能なカチオン性モノマーとして
は、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ビニルイミ
ダゾール、ビニルピリジン及びビニルサクシイミドなど
が挙げられるが、特に限定はしない。しかし導入後の鹸
化工程がネックとなっており、多くは導入できない。カ
チオン性モノマーが共重合可能で、しかも好ましい量と
しては0.01〜5モル%である。0.01モル%未満
ではポリオレフィンとの密着性向上の効果が現れない。
【0014】構成単位(1)、(2)及び(3)からな
るエポキシ変性ポリビニルアルコールとしてはビニルア
ルコール(以下VAと略)・アリルグリシジルエーテル
共重合体、VA・メタアリルグリシジルエーテル共重合
体、VA・1−(3−ブテニルオキシ)−2,3−エポ
キシプロパン共重合体、VA・1−アリルオキシ−3、
4−エポキシブタン共重合体、VA・1−アリルオキシ
−4,5−エポキシペンタン共重合体、VA・1−アリ
ルオキシ−3,4−エポキシ−3−メチルブタン共重合
体、VA・1−アリルオキシ−3,4−エポキシペンタ
ン共重合体、VA・1−アリルオキシ−3,4−エポキ
シ−3−メチルペンタン共重合体、VA・1−アリルオ
キシ−4,5−エポキシ−4−メチルペンタン共重合
体、VA・1−アリルオキシ−4,5−エポキシヘキサ
ン共重合体、VA・1−アリルオキシ−4,5−エポキ
シ−4−メチルヘキサン共重合体、VA−メタアリル−
メチルグリシジルエーテル共重合体、VA・メタアリル
−ジメチルグリシジルエーテル共重合体及び第3共重合
単位としてビニルエステル単位(たとえば酢酸ビニル単
位)を有する共重合体などが挙げられる。
【0015】エポキシ変性ポリビニルアルコールの組成
は目的に応じて種々変えられるが、ビニルアルコール単
位99.98〜70モル%、ビニルエステル単位0〜2
9モル%、エポキシ基含有単量体単位0.01〜10モ
ル%の範囲から選択される。エポキシ基含有単量体単位
の該含有率が0.01モル%未満では変性の効果が少な
く、また10モル%を越えると変性PVAの水溶液粘度
が経時的に上昇する。更に該変性PVA中のビニルエス
テル単位が29モル%を越えると水溶性が低下し好まし
くない。
【0016】本発明の変性ポリビニルアルコールの重合
度は用途に応じて適宜選択されるが、重合度200〜3
500の範囲、即ち、数平均分子量8000〜2200
00である。数平均分子量が220000を越えると該
PVA水溶液の粘度が高く取扱い作業がしにくく、また
ゲル化し易い。また、8000未満であると耐水性、強
度、耐油脂性、耐有機溶剤性が低く好ましくない。
【0017】セパレータの基材としては、ポリオレフィ
ン系樹脂を主成分とするスパンボンド、メルトブロー、
スパンレース、カード又はエアーレイなど各種乾式不織
布、湿式不織布、又は縦糸と横糸を織って作製される織
布など特に限定するものではない。更にそれらの積層又
は貼合せタイプでも良い。中でも、アルカリ電解質中で
のシート強度を考慮すればスパンボンドまたはスパンボ
ンドと他のものの積層、貼合せタイプが好ましい。
【0018】ポリオレフィン樹脂も特に限定はしない
が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリプロピレンと
ポリエチレンとの共重合体またはこれらの樹脂からなる
サイドバイサイド型、芯鞘型の複合繊維なども利用でき
る。
【0019】ポリオレフィン系樹脂を主構成材料とする
繊維の不織布あるいは綿布に本発明の変性ポリビニルア
ルコールを含有させる方法は、ロールコータ、ブレード
コータ、バーコータ、含浸コータなど各種コーティング
方法があるが、基材全体にほぼ均一含有させるためには
中でも含浸コータが好んで用いられる。
【0020】基材に対する本発明の変性ポリビニルアル
コールの含浸量を多くすればするほど親水性は向上する
が、不織布および織布の特徴である通気性が低下する
と、不織布または織布の特徴であるしなやかさがなくな
り、セパレータの巻き付け加工適性が劣る。検討した結
果、含浸量として良好な範囲は0.5〜10g/m2
ある。好ましくは0.5〜5g/m2 である。含浸量が
0.5g/m2 未満では親水性が劣り、10g/m2
越えると剛度が強くなりすぎ、しなやかさがなくなる。
【0021】以下に、本発明のセパレータの実施例を記
載するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【実施例】実施例1 アルキル−エポキシ変性ポリビニルアルコール〔構成単
位(1):(2):(3):(4)=7:90:2:1
モル〕を溶解させ、未架橋状態の1重量%水溶液を得
た。他方ポリプロピレン樹脂からなる目付46g/
2 、厚さ180μm、繊度1.3dのスパンボンド不
織布を得た。まず、深さ5cm、縦36cm×横25c
mのステンレスバットに上記2重量%水溶液3000c
3 注ぎ、その中に、縦30cm×横25cmの前記ス
パンボンドを沈め5分間放置する。その後スパンボンド
を取り出して2本のゴムロールからなるプレス機に挟
み、アルキル−エポキシ変性ポリビニルアルコールを絞
り、固形分で1.5g/m2 を含浸させたバッテリセパ
レータを得た。
【0022】実施例2 カチオン−アルキル−エポキシ変性ポリビニルアルコー
ル〔構成単位(1):(2):(3):(4):カチオ
ン性モノマー=6:90:2:1:1〕を溶解させ、未
架橋状態の2重量%水溶液を得た。他方ポリプロピレン
樹脂からなる目付46g/m2 、厚さ180μm、繊度
1.3dのスパンボンド不織布を得た。まず、深さ5c
m、縦36cm×横25cmのステンレスバットに上記
3重量%水溶液3000cm3 注ぎ、その中に、縦30
cm×横25cmの前記スパンボンドを沈め5分間放置
する。その後スパンボンドを取り出して2本のゴムロー
ルからなるプレス機に挟み、カチオン−アルキル−エポ
キシ変性ポリビニルアルコールを絞り、固形分で2.5
g/m2 を含浸させたバッテリセパレータを得た。
【0023】実施例3 実施例2で使用したカチオン−アルキル−エポキシ変性
ポリビニルアルコールの2重量%水溶液を得た。他方ポ
リプロピレン樹脂からなる目付46g/m2 、厚さ18
0μm、繊度1.3d/0.3dのスパンボンド/メル
トブロー積層不織布を得た。まず、深さ5cm、縦36
cm×横25cmのステンレスバットに上記2重量%水
溶液3000cm3 注ぎ、その中に、縦30cm×横2
5cmの前記スパンボンドを沈め5分間放置する。その
後スパンボンドを取り出して2本のゴムロールからなる
プレス機に挟み、カチオン−アルキル−エポキシ変性ポ
リビニルアルコールを絞り、固形分で3.0g/m2
含浸させたバッテリセパレータを得た。
【0024】比較例1 実施例1において、アルキル−エポキシ基変性ポリビニ
ルアルコールを溶解させる代わりに、ポリビニルアルコ
ール(商品名:PVA110、クラレ社製)を溶解し2
重量%水溶液を得る以外は、実施例1と同様にしてポリ
ビニルアルコールを、固形分で3.0g/m2 含浸させ
たバッテリセパレータを得た。
【0025】比較例2 実施例2において、カチオン−アルキル−エポキシ変性
ポリビニルアルコールを溶解させる代わりに、シラノー
ル変性ポリビニルアルコール(商品名:クラレRポリマ
ー、クラレ社製)を溶解し3重量%水溶液を得る以外
は、実施例2と同様にしてシラノール変性ポリビニルア
ルコール、固形分で3.5g/m2 含浸させたバッテリ
セパレータを得た。
【0026】比較例3 実施例3において、カチオン−アルキル−エポキシ変性
ポリビニルアルコールを溶解させる代わりに、構成単位
(1):(2):(3)=5:93:2モルのエポキシ
変性ポリビニルアルコールを溶解して2重量%水溶液を
得る以外は、実施例3と同様にしてエポキシ変性ポリビ
ニルアルコールを、固形分で2.0g/m2 を含浸させ
たバッテリセパレータを得た。以上6種類のバッテリセ
パレータを以下の試験方法にて評価した結果を表1に示
す。
【0027】試験方法 (1)坪量 10cm×10cmのサンプルを採取し、少数点以下4
桁まで秤量する。 坪量(g/m2 )=サンプル重量×100 (2)厚さ マイクロメータにて10ヶ所測定し、その平均値を厚さ
とする。 (3)保液率 10cm×10cmのサンプルを採取し、小数点以下4
桁まで秤量する。(W1 ) 次に、30%KOH中に浸漬し、2分後サンプルを引き
上げ、2分間液体を切り、重量を測定する。(W2 ) 保液率(%)=(W2 −W1 )/W1 ×100 バッテリセパレーター適性としては250%以上必要で
ある。
【0028】(4)高温条件下での耐アルカリ性 10cm×10cmのサンプルを採取し、小数点以下4
桁まで秤量する。(W1 ) 次に、60℃、30%KOH中に浸漬し、100時間後
にサンプルを引き上げる。その後水でKOHを切り、真
空乾燥し重量を測定する。(W2 ) 保液率(%)=(W2 −W1 )/W1 ×100 バッテリセパレーター適性としては250%以上必要で
ある。80度の条件下に、30%KOH水溶液に各セパ
レータをどぶ付けし、100時間後に取り出し、水洗い
をする。セパレータの重量変化を測定する。 (5)自己放電による容量低下 このようにして得られた湿式不織布をAAサイズ密閉型
ニッケル水素電池(公称容量1100mAH)に組込み
10個作成し、特性が安定した後、0.3CmA、15
0%充電し、45℃で2時間放電した。4週間後のそれ
ぞれの残存容量(%)の平均を表1に示す。
【0029】(6)電池内圧の測定 同様にして作成したAAサイズ密閉型ニッケル水素電池
(公称容量1100mAH)に組込み10個作成し、特
性が安定した後、45℃、充電0.25CmA、放電1
CmAで500サイクル充放電した後、20℃、1Cm
Aで充電したときの60分後の電池内圧を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
のセパレータは保液性、耐アルカリ性にすぐれ、自己放
電の少ないセパレータであることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂を主構成材料とす
    る不織布あるいは織布からなる基材に、一般式(1)で
    示される構成単位0.01〜10モル%、一般式(2)
    で示される構成単位70〜99.98モル%、一般式
    (3)で示される構成単位0〜29モル%及び一般式
    (4)で示される構成単位0.01〜5モル%からなる
    アルキル−エポキシ変性ポリビニルアルコールを含浸さ
    せた電池セパレータ。 【化1】 (各式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は水素原子又は
    アルキル基、R5 、R6、はアルキル基、n1 は1又は
    2、n2 は1、2又は3、n3 は0、1又は2を表す)
  2. 【請求項2】 前記アルキル−エポキシ変性ポリビニル
    アルコールは、さらに構成単位としてカチオン性モノマ
    ーを0.01〜5モル%を含むことを特徴とする請求項
    1記載のアルキル−エポキシ変性ポリビニルアルコール
    を含浸させた電池セパレータ。
JP9339486A 1997-11-26 1997-11-26 電池セパレータ Pending JPH11162442A (ja)

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