JPH11162385A - 荷電ビーム描画用鏡筒 - Google Patents

荷電ビーム描画用鏡筒

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JPH11162385A
JPH11162385A JP34231097A JP34231097A JPH11162385A JP H11162385 A JPH11162385 A JP H11162385A JP 34231097 A JP34231097 A JP 34231097A JP 34231097 A JP34231097 A JP 34231097A JP H11162385 A JPH11162385 A JP H11162385A
Authority
JP
Japan
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charged beam
heating
electrode
plate
flat plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP34231097A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Suzuki
美雄 鈴木
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP34231097A priority Critical patent/JPH11162385A/ja
Publication of JPH11162385A publication Critical patent/JPH11162385A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷電ビームの位置精度の劣化に大きく影響す
る静電式偏向器の平板電極の汚れを、鏡筒を分解するこ
となく除去可能にする。 【解決手段】 静電式偏向器16、17の平板電極31
は、電気絶縁材であるセラミック製の電熱板32に接着
などにより密着固定されている。電熱板32内には、電
熱線36が埋設され、電源ケーブル37、38からの給
電により電熱板32を加熱し、これにより平板電極31
を加熱して平板電極31の機能面すなわち表面の汚れを
蒸発させて除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式偏向器によ
り荷電ビームを偏向させる方式の荷電ビーム描画用鏡筒
に係り、特に静電式偏向器の平板電極の汚れによる荷電
ビームの位置精度の劣化防止に関する。
【0002】
【従来の技術】荷電ビーム描画用鏡筒の内部は、高真空
環境下で使用されるため、汚れが発生しないように製造
・管理されるが、荷電ビームによるレジストの露光すな
わち描画に伴って突沸するガスが鏡筒内に流入し、1〜
2ヵ月の使用で汚れが蓄積し、荷電ビームの位置精度の
劣化を招く。このため、定期的に鏡筒を分解して部品を
洗浄する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、描画精度
は、ますます高度化し、これに伴って鏡筒の分解洗浄の
頻度が高まっている。定期的な鏡筒の分解洗浄は、装置
の稼動率を低下させるばかりでなく、分解洗浄後の性能
回復時にトラブルを発生するなどの問題がある。
【0004】本発明は、荷電ビームの位置精度の劣化に
大きく影響する静電式偏向器の平板電極の汚れを、鏡筒
を分解することなく除去することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、静電式偏向器により荷電ビームを偏向させ
る方式の荷電ビーム描画用鏡筒において、前記静電式偏
向器の平板電極を加熱する加熱手段を設けたものであ
る。この加熱手段としては、平板電極の裏面を支持す
る、たとえば電熱線を埋設したセラミック製の板などか
らなる電熱板や、平板電極の裏面側に配置されたイオン
ボンバー用のフィラメントとすることができる。
【0006】この発明によれば、平板電極の機能面が汚
れてきたとき、電熱板やイオンボンバー用のフィラメン
トなどの加熱手段により平板電極の機能面を加熱するこ
とにより、汚れを蒸発除去することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図1ないし図2を参照して説明する。図1において、1
0は鏡筒、20は描画室である。鏡筒10は、電子銃の
ような荷電ビーム発生源11、レンズ12、13、1
4、ブランキング電極15、静電式偏向器16、17と
からなり、鏡筒10の内部は、真空ポンプ18A、18
B、18Cにより真空引きされる。描画室20内には、
被描画材としての試料21が図示省略したステージによ
り移動可能に収納され、描画室20内は、真空ポンプ2
2により真空引きされる。
【0008】図2は、同じ構造である静電式偏向器1
6、17の1つについて、その片側を拡大して示すもの
である。31は、静電式偏向器16、17の平板電極で
あって、電気絶縁材であるセラミック製の電熱板32に
接着などにより密着固定されている。電熱板32は、こ
れに一体的に取り付けられた取付ボルト33を介して支
え部材34にナット35により取り付けられている。電
熱板32内には、電熱線36が埋設され、電源ケーブル
37、38からの給電により電熱板32を加熱し、これ
により平板電極31を加熱するようになっている。な
お、39は、平板電極31へ偏向電圧を印加するケーブ
ルである。
【0009】次いで本装置の作用について説明する。荷
電ビーム発生源11から出た荷電ビームBは、レンズ1
2を通過した後、ブランキング電極15により通過・遮
断を制御される。ブランキング電極15を通過した荷電
ビームBは、さらにレンズ13、静電式偏向器16、1
7、レンズ14を通して試料21上の所望位置に導か
れ、試料21の表面に塗布された図示しないレジストを
露光して描画する。
【0010】この描画に伴ってレジストから突沸するガ
スが鏡筒10内に流入し、その内部の表面に付着し、蓄
積される。この汚れは、荷電ビームBにより帯電し、荷
電ビームBの位置を変化させる。鏡筒10の内部表面の
うち、荷電ビームBに接近しており、かつ荷電ビームB
の通過のON,OFFや偏向に伴う荷電ビームBの強度
変化を受ける静電式偏向器16、17の平板電極31の
機能面すなわち表面の汚れは、荷電ビームBの位置精度
の劣化に大きく影響する。
【0011】そこで、任意もしくは予め定めた所定の時
間経過後の非描画時に、電熱線36に給電して電熱板3
2を加熱し、平板電極31の機能面を、レジストにより
異なるが一般的には400℃以上に加熱する。これによ
り平板電極31の機能面の汚れは蒸発して除去される。
【0012】この平板電極31の加熱による機能面の汚
れの除去は、非描画時の比較的短い時間で行うことが可
能であり、装置の稼動率を低下させることはほとんどな
い。なお、電熱板32は、上記のように電熱線36を埋
設したセラミック製の板からなるものに限らず、電熱板
32に直接通電する方式のものでもよく、その材質もセ
ラミックに限定されないことは言うまでもない。
【0013】図3は、本発明の他の実施の形態を示すも
ので、耐熱性を有する金属の薄板からなる平板電極41
の両端が、同じく金属製のフレーム42に溶接などによ
り固定して張設されている。フレーム42は、これに一
体的に取り付けられた取付ボルト43及びナット46に
より電気絶縁材44を介して支え部材45に取り付けら
れている。なお、電気絶縁材44は、支え部材45に一
体的に取り付けられている。
【0014】平板電極41の裏面側には、イオンボンバ
ー用のフィラメント47が設けられ、電源ケーブル4
8、49により1000ボルト程度の電圧が印加される
ようになっている。なお、平板電極41は、ナット46
により先端が固定されたケーブル50から同ナット4
6、取付ボルト43及びフレーム42を介して偏向電圧
を印加されると共に、後述する汚れの除去時にはアース
に接続されるようになっている。
【0015】この装置は、平板電極41に汚れが蓄積さ
れたとき、ケーブル50により平板電極41をアースに
落とし、フィラメント47に電源ケーブル48、49か
ら約1000ボルトの高電圧を約10〜30秒間印加し
て、フィラメント47を加熱することにより、汚れを焼
き出し、ガス化して除去することができる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、荷電
ビームの位置精度の劣化に大きく影響する静電式偏向器
の平板電極の汚れを、鏡筒を分解することなく除去する
ことができる。これにより装置の保守管理が容易になる
と共に、鏡筒の分解洗浄に伴うトラブルの発生を抑える
ことができ、装置の稼動率を高めることができると同時
に、描画精度の維持が容易になるなど大きな効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する荷電ビーム描画用鏡筒の一例
を示す概要図。
【図2】本発明の実施の形態を示す要部拡大図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す要部拡大図。
【符号の説明】
10 鏡筒 11 荷電ビーム発生源 12、13、14 レンズ 15 ブランキング電極 16、17 静電式偏向器 18A、18B、18C 真空ポンプ 20 描画室 21 試料 22 真空ポンプ 31 平板電極 32 電熱板 34 支え部材 36 電熱線 37、38 電源ケーブル 39 ケーブル 41 平板電極 42 フレーム 45 支え部材 47 フィラメント 48、49 電源ケーブル 50 ケーブル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 551

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電式偏向器により荷電ビームを偏向さ
    せる方式の荷電ビーム描画用鏡筒において、前記静電式
    偏向器の平板電極を加熱する加熱手段を設けたことを特
    徴とする荷電ビーム描画用鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段が、前記平板電極の裏面を
    支持する電熱板であることを特徴とする請求項1に記載
    の荷電ビーム描画用鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記電熱板が、電熱線を埋設したセラミ
    ック製の板であることを特徴とする請求項2に記載の荷
    電ビーム描画用鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段が、前記平板電極の裏面側
    に配置されたイオンボンバー用のフィラメントであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の荷電ビーム描画用鏡
    筒。
JP34231097A 1997-11-27 1997-11-27 荷電ビーム描画用鏡筒 Pending JPH11162385A (ja)

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JP34231097A JPH11162385A (ja) 1997-11-27 1997-11-27 荷電ビーム描画用鏡筒

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002231170A (ja) * 2000-12-01 2002-08-16 Toshiba Corp 静電偏向器及びその製造方法、静電レンズ及びその製造方法、電子ビーム照射装置及びそのクリーニング方法
JP2010212583A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Nuflare Technology Inc 成形アパーチャ部材のクリーニング方法及び描画方法
CN111742389A (zh) * 2018-02-21 2020-10-02 瓦里安半导体设备公司 包含内部加热元件的导电束光学器件
KR20200113278A (ko) * 2018-02-21 2020-10-06 베리안 세미콘덕터 이큅먼트 어소시에이츠, 인크. 내부의 입자들을 감소시키기 위한 에너지 퓨리티 모듈, 이온 주입 시스템 및 방법

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KR20200113278A (ko) * 2018-02-21 2020-10-06 베리안 세미콘덕터 이큅먼트 어소시에이츠, 인크. 내부의 입자들을 감소시키기 위한 에너지 퓨리티 모듈, 이온 주입 시스템 및 방법
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CN111742389B (zh) * 2018-02-21 2023-12-05 瓦里安半导体设备公司 用于向晶片递送离子束的静电过滤器及离子植入系统

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