JPH11162311A - 過負荷保護用継電器とそれを備えた冷凍サイクルの電動圧縮機 - Google Patents

過負荷保護用継電器とそれを備えた冷凍サイクルの電動圧縮機

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JPH11162311A
JPH11162311A JP32935397A JP32935397A JPH11162311A JP H11162311 A JPH11162311 A JP H11162311A JP 32935397 A JP32935397 A JP 32935397A JP 32935397 A JP32935397 A JP 32935397A JP H11162311 A JPH11162311 A JP H11162311A
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JP
Japan
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overload protection
protection relay
relay
electric compressor
case
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Withdrawn
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JP32935397A
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English (en)
Inventor
Wataru Sugawara
渉 菅原
Toshio Shimada
俊雄 島田
Hideki Yazawa
秀樹 矢沢
Masahiko Shinno
正彦 新野
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Hitachi Ltd
Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロテクタ部とサーモスイッチ部を一体化
し、あるいは、これら単独でも部品や製造ラインの共用
化が可能な過負荷保護用継電器を提供する。 【解決手段】 圧縮機、凝縮器、蒸発器等を環状に接続
してなる冷凍サイクルの電動圧縮機の運転荷状態を検出
して供給電流を遮断して保護する過負荷保護用継電器
1、1’は、過負荷電流を検出して電流供給路を遮断す
るプロテクタ部10を円筒状ケース30内に収納し、さ
らに、圧縮機の過熱状態を検出して電流供給路を遮断す
るサーモスイッチ部30を、円盤状のサーモベース4上
に搭載して円筒状ケース30の下端部に挿入して取付け
可能な構造とし、もって、選択的な組み立てを可能とす
る。また、サーモスイッチ部30を単体で用いる場合に
は、円筒状ケース30に代えて、径寸法を等しく形成し
た円盤状のカバー50に挿入して径方向の形状の統一化
を図り、同一の取付け部材60により取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、空調機器
や電気冷蔵庫等のいわゆる冷凍サイクルの圧縮機を構成
する電動圧縮機を過負荷から保護するための過負荷保護
用継電器と、さらに、かかる過負荷保護用継電器を備え
た冷凍サイクルの電動圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】空調機器や電気冷蔵庫等を構成する冷凍
サイクルは、通常、圧縮機、凝縮器、蒸発器を環状に接
続してなり、かかる圧縮機としては、電動モータにより
回転駆動する電動圧縮機が多く用いられている。そし
て、かかる空調機器等に使用される電動圧縮機では、駆
動装置である電動モータの回転子の拘束時等の過負荷運
転時における保護のみではなく、圧縮機における冷媒の
漏れ、運転コンデンサの短絡や断線、さらには、瞬時停
電時における再起動等の過酷な運転条件下においても敏
速に応答して圧縮機の電動モータを安全に保護すること
が可能な保護用継電器が要求されている。
【0003】ところで、この様な場合、空調機の圧縮機
は加熱するが、しかしながら、そのモータの電流はさほ
ど増加しない場合が多く、そのため、従来の主として電
動モータへの電流のみに応動する保護用継電器では、か
かる過酷な運転条件下における電動圧縮機の温度変化を
敏感に検出して敏速に対応することが出来ず、その保護
は不十分であった。
【0004】そこで、例えば、実開平1−79240号
公報、あるいは、特開平7−262895号公報等によ
れば、圧縮機の外周面に取り付けて設置でき、皿型のバ
イメタルエレメント等から成るプロテクタ部に加え、さ
らに、サーモスイッチとヒータ線となる抵抗とからなる
サーモスイッチ部を一体に設けたものが既に知られてい
る。
【0005】すなわち、前者の実開平1−79240号
公報により知られる保護用継電器によれば、プロテクタ
部とプロテクタ部とが二段に設けられ、上記圧縮機の電
動モータが過負荷であり、あるいは、その回転子が拘束
された状態に陥った場合には、通常の保護用継電器と同
様、プロテクタ部のバイメタルエレメントを反転動作さ
せて電流供給回路を遮断すると共に、その温度のみの上
昇時には、サーモスイッチ部のサーモスイッチを閉成し
て抵抗器に通電し、これによって発熱させて上記プロテ
クタ部のバイメタルエレメントを反転動作させて回路を
遮断するものである。
【0006】また、後者の特開平7−262895号公
報により知られる保護用継電器によれば、プロテクタ部
のバイメタルエレメントの近傍にヒータ線を設けて常時
加熱しており、ここでも、圧縮機の電動モータが過負荷
となった場合にはプロテクタ部のバイメタルエレメント
を反転動作させて電流供給回路を遮断すると共に、もし
も圧縮機の温度のみが上昇した場合には、サーモスイッ
チ部のサーモスイッチを開いて電動モータへの電流供給
回路を遮断してモータの焼損を防止するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来技
術になる保護用継電器では、バイメタルエレメントから
なるプロテクタ部だけからなる継電器、あるいは、サー
モスイッチ部だけからなる継電器、さらには、上記プロ
テクタ部に加えてサーモスイッチ部を一体に設けた継電
器等、種々の構成の保護用継電器が提案されているが、
しかしながら、未だ、以下のような問題点があった。
【0008】すなわち、かかる保護用継電器が取り付け
られる冷凍サイクルの電動圧縮機は、その使用条件や使
用環境により、その保護の内容も種々変化する。例え
ば、最近急速に伸長しているインバータ制御の機器で
は、その電流変化に対してはCT(カレントトランスフ
ォーマ)方式による検知が行われており、そのため、保
護用継電器に対しては、温度変化に対する検知保護機能
のみが要求されてきており、上記サーモスイッチ部によ
る温度上昇に応動した回路遮断機能だけで十分である。
また、場合によっては、過負荷状態を検知して反転して
回路遮断を行うバイメタルエレメントからなるプロテク
タ部だけで十分な場合もある。そして、上記プロテクタ
部とサーモスイッチ部とを備えた保護用継電器は、上述
したような過酷な運転条件下において使用される場合に
のみ必要なものである。
【0009】しかしながら、上記従来技術においては、
かかる保護用継電器は、通常、これが取り付けられる冷
凍サイクルの電動圧縮機の使用環境等に応じて個々別々
に設計されて取り付けられており、そのため、プロテク
タ部だけからなる保護用継電器、サーモスイッチ部だけ
からなる保護用継電器、あるいは、これらプロテクタ部
とサーモスイッチ部の両者を備えた保護用継電器は、そ
れぞれ、取り付けられる冷凍サイクルの電動圧縮機の取
付け空間等を考慮しながら設計されることとなる。その
結果、必然的にその形状や形態の異なるものが用いられ
ており、それと共に、また、内部に収納する回路構成部
品等に応じてその価格もそれぞれ異なるものとなってい
た。
【0010】他方、冷凍サイクルに使用される電動圧縮
機は、大量生産により製造されるものであり、かかる圧
縮機に取り付けられる保護用継電器としては、簡単な作
業で取り付けることが可能であると共に、その製造原価
を低減するためにも、その使用環境等に対応して必要な
保護機能だけを備えたものをフレキシブルに供給して取
り付けることが要求される。しかしながら、上記従来技
術になる保護用継電器においては、かかる要求に対応す
ることが出来る構造ではなく、必然的にその形状や形態
が異なってその種類が増加してしまう。すなわち、少量
多品種による弊害、即ち、製品の構成変化に対する納期
の対応力や在庫発生による損失、或いは、コスト対応力
等で不利益が生じていた。また、かかる従来技術になる
継電器を備えた電動圧縮機では、その保護用継電器の機
能に過不足が生じてしまい、あるいは、過剰な機能を備
えた保護用継電器を取り付けた場合には、その製造コス
トにおける対応力で不利益が生じることとなる。
【0011】そこで、本発明では、上述のような従来技
術における問題点に鑑み、製品の構成変化に容易に対応
することが可能で、かつ、製品の納期やコストへの対応
力等において優れた過負荷保護用継電器とそれを備えた
冷凍サイクルの電動圧縮機を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明によれ
ば、上記の目的を達成するため、少なくとも圧縮機、凝
縮器、蒸発器を環状に接続してなる冷凍サイクルの電動
圧縮機の運転状態を検出して供給電流を遮断して保護す
る過負荷保護用継電器であって、前記電動圧縮機への過
負荷電流を検出して電流供給路を遮断するプロテクタ部
をケース内に収納したものにおいて、さらに、前記電動
圧縮機の過熱状態を検出して電流供給路を遮断するサー
モスイッチ部を、選択的に、前記同一ケース内の前記プ
ロテクタ部の下方に取り付け可能な構造を備えている過
負荷保護用継電器が提案される。
【0013】また、本発明によれば、前記に記載した過
負荷保護用継電器であって、前記ケースは上端を閉じか
つ下端を開放した円筒状に形成され、かつ、前記サーモ
スイッチ部は、前記円筒状ケースの内径に嵌合する外径
を有する円盤状の基台上に取り付けられている過負荷保
護用継電器が提案される。
【0014】さらに、本発明によれば、前記に記載した
過負荷保護用継電器であって、前記サーモスイッチ部の
円盤状の基台上には、前記プロテクタ部を内部に収納し
た前記ケースに代えて、前記円筒状筐体とその内径及び
外径の等しい円盤状のカバーで覆った過負荷保護用継電
器が提案される。
【0015】さらに、本発明によれば、前記に記載した
過負荷保護用継電器であって、前記円盤状のカバー及び
前記円筒状ケースの下端部には、共に、同一寸法の段部
を形成した過負荷保護用継電器が提案される。
【0016】また、本発明によれば、前記に記載した過
負荷保護用継電器であって、前記円盤状のカバー及び前
記円筒状ケースは、その下端部に形成された前記同一寸
法の段部により、同一の取付け部材により前記電動圧縮
機の外周表面に取付け可能にした過負荷保護用継電器が
提案される。
【0017】さらに、本発明によれば、前記に記載した
過負荷保護用継電器であって、前記円盤状のカバー及び
前記円筒状ケースは、同一の取付け部材により前記電動
圧縮機の外周表面に取付け可能にした過負荷保護用継電
器が提案される。
【0018】また、本発明によれば、前記に記載した過
負荷保護用継電器であって、前記同一の取付け部材は、
前記前記円盤状のカバー及び前記円筒状ケースが嵌合可
能な内径を有する円筒状の過負荷保護用継電器収納部を
有する過負荷保護用継電器が提案される。
【0019】さらに、本発明によれば、前記に記載した
過負荷保護用継電器であって、前記ケースの内壁面側に
は、前記ケースの外部と内部との熱伝達を遮断する熱的
遮断壁を形成した過負荷保護用継電器が提案される。
【0020】加えて、本発明によれば、やはり上記の目
的を達成するため、少なくとも圧縮機、凝縮器、蒸発器
を環状に接続してなる冷凍サイクルの電動圧縮機であっ
て、当該電動圧縮機の運転状態を検出して供給電流を遮
断して保護する過負荷保護用継電器を備えたものにおい
て、前記過負荷保護用継電器は、前記電動圧縮機への過
負荷電流を検出して電流供給路を遮断するプロテクタ部
と、前記電動圧縮機の過熱状態を検出して電流供給路を
遮断するサーモスイッチ部とを、前記電動圧縮機の使用
環境に適合して選択的にケース内に取り付けてなり、か
つ、当該過負荷保護用継電器を前記電動圧縮機の外周表
面に取り付けた冷凍サイクルの電動圧縮機が提案され
る。
【0021】そして、本発明によれば、さらに、前記に
記載した冷凍サイクルの電動圧縮機において、前記プロ
テクタ部と前記サーモスイッチ部とを選択的に内部に収
納した前記ケースを共通の取付け部材により前記電動圧
縮機の外周表面に取り付けた冷凍サイクルの電動圧縮機
が提供される。
【0022】すなわち、上記の本発明になる過負荷保護
用継電器では、継電器の構成要素であるプロテクタ部と
サーモスイッチ部とを選択的に取り付け可能な構造とし
たことにより、取り付ける電動圧縮機の構成や使用環境
等の変化に弾力的に対応して、容易に、必要となる機能
を過不足なく備えた継電器とすることが出来、もって、
製品の納期やコストへの対応力を増大することが可能と
なる。また、その基本的な形状を所定の形状に統一する
ことにより、上記プロテクタ部とサーモスイッチ部との
選択的な取付け作業を容易にすると共に、その電動圧縮
機への取付け性をも優れたものとすることが可能にな
る。
【0023】さらに、上記の本発明になる過負荷保護用
継電器を備えた冷凍サイクルの電動圧縮機では、その過
負荷保護用継電器は、プロテクタ部やサーモスイッチ部
の選択的に取り付け可能な構造により、容易に、必要と
なる機能を過不足なく備えた継電器を取り付けることが
可能になることから、電動圧縮機の構成変化に対応する
ことが可能で、もって、製品の納期やコストへの対応力
等において優れた冷凍サイクルの電動圧縮機を提供する
ことが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】まず、図6には、本発明の一実施の形態に
なる冷凍サイクルの電動圧縮機の過負荷保護用継電器の
側面図が示されている。なお、この過負荷保護用継電器
1は、後の説明からも明らかなように、例えば、合成樹
脂等の電気的絶縁部材を上端を閉じると共にその下端を
開放した円筒状のケース3の内部に、皿型のバイメタル
エレメント等から成るプロテクタ部に加え、さらに、サ
ーモスイッチやヒータ線である抵抗等からなるサーモス
イッチ部を、必要に応じて選択的に組み合わせて収納し
ている。また、図からも明らかなように、この外径略円
筒形状の過負荷保護用継電器1の上端面からは、その内
部に収納された上記プロテクタ部やサーモスイッチ部か
らの端子を外部に取り出すための端子が複数形成されて
いる。また、この円筒状のケース3の下端外周部には、
所定の寸法を有する段部301が帯状に形成されてい
る。
【0026】また、図7には、上記過負荷保護用継電器
1の平面図が示されており、これら図6及び図7によ
り、上記ケース3の上端面から複数取り出された端子に
ついて説明すると、具体的には、符号17及び18は、
上記ケース3内に収納されているプロテクタ部から溝孔
3B、3Cを介して取り出され、円筒形状のケース3の
中心に対して180度離れた位置に、予め、一体に植立
して取り付けられた固定端子板を示している。さらに、
符号20は、図示しない電源からのリード線を接続する
ためのタブ端子であり、このタブ端子20は、組み立て
後、スポット溶接等により上記端子17と一体に固着さ
れる。さらに、符号22は、ヒータ端子板であり、前記
の固定端子板17、18と同様、上記円筒状のケース3
の上端面に植設されると共に、前記の固定端子板17、
18に対してそれぞれ90度離れた位置に配置されてい
る。
【0027】特に、図7中の符号31、33は、サーモ
スイッチ部から取り出された一対の端子板を示してい
る。なお、これらは、上記ケース3の上端面に予め形成
されている溝孔3D、3Eを貫通して取り出される。ま
た、符号37は、上記の端子20と同様に、符号20
は、図示しない電源からのリード線を接続するためのタ
ブ端子であり、このタブ端子37も、やはり組み立て
後、スポット溶接等により上記端子31と一体に固着さ
れる。なお、図中の符号302は、機械的強度を確保す
るために上記ケース3の上端面に形成されたリブを示し
ている。
【0028】続いて、上記本発明になる過負荷保護用継
電器1の内部構成を、上記図7のA−A断面及びB−B
断面を示す図8及び図9を用いて、以下に詳細に説明す
る。
【00】まず、これら図8及び図9において、符号3
は、上記と同様、過負荷保護用継電器1の絶縁物製の外
郭である円筒状のケースであり、この過負荷保護用継電
器1は、図にも示すように、被保護対象である電動圧縮
機の外壁7上に、すなわち、その外周面上に取り付けら
れる。
【0029】また、この筒状ケース3の内部にはプロテ
クタ部10が組み込まれており、その後、選択的に、例
えば、ポリアミド紙又はフェノール積層板等の可撓性の
絶縁材5をその間に挟み込んで、円筒状ケース3の開放
端である下端部からサーモスイッチ部30をその上に構
成するサーモベース4から内部に挿入して収納し、その
開口部を円板状のキャップ6により閉じる構造となって
いる。
【0030】ここで、筒状ケース3の内部に組み込まれ
てるプロテクタ部10の構造について説明すると、図1
0にも示すような、常時閉路であり所定の温度で開路す
る外形略皿状の主バイメタル11を、筒状ケース3内の
プロテクタ部10(サーモスイッチ部30の上方)の所
定の位置にはめ込み、次いで、その中央部に形成した開
口部を通して、調節ねじ12を前記筒状ケース3の閉止
側(上側)端面3Aの中央の突起部分3Jに形成された
ネジ溝3Mに螺合させ、もって、この調節ねじ12の頭
部13を主バイメタル11の下面に押し当て保持する。
また、図8中の符号15はコイルばねであり、上記主バ
イメタル11を、その反発力により、常に調節ねじ12
の頭部13に押し当てる働きをする。なお、この主バイ
メタル11の位置決めは、上記調節ねじ12を回転させ
ることにより行い、この主バイメタル11が所定の位置
へ来たとき、すなわち調整完了後、筒状ケース3の外部
に露出する調節ねじ12の先端部との間に凹状に形成さ
れた充填部3Kに、ロック用の接着剤16を流し込んで
固定する。
【0031】なお、上記のように、本実施の形態では、
円筒状ケース3の上端面部3Aの中央には、他の部分の
肉厚(図8のt)の約2倍以上の肉厚(同図のT)にな
るように肉盛りして形成した突起部分3Jにネジ溝3M
を形成し、このネジ溝3Mに上記調節ねじ12を螺合す
る構造としている。かかる構造によれば、主バイメタル
11の位置調整の完了後、上記ロック用の接着剤16を
充填部3Kに注入した場合、注入された接着剤16がこ
のネジ溝3Mと調節ねじ12の螺合部との間の隙間を伝
わって内部に侵入して固化することから、上記調節ねじ
12を円筒状ケース3に確実に固定することが可能にな
る。しかしながら、このネジ溝3Mの長さを十分長く確
保されることから、ネジ溝3Mと調節ねじ12の隙間を
伝わって内部に侵入する接着剤16は、この厚肉とした
突起部分3J内で止まり、主バイメタル11側にまで伝
わって悪影響を与えるには至らない。
【0032】こうして、上記調節ねじ12と円筒状ケー
ス3との間の固着に、従来のようなナットを使用せず、
ロック用の接着剤16を使用したことにより、該ナット
締め付け時に一度設定した主バイメタル11の調節位置
が、その後、変化することがなく、また、主バイメタル
11と接着部との間には常にコイルばね15が回転方向
でなく直線方向に働いているで、調節ねじ12が緩むこ
ともない。すなわち、これにより、動作特性のバラツキ
が少なくなる。
【0033】また、本実施の形態では、上記主バイメタ
ル11を調節ねじ12の頭部13に押しつけているコイ
ルばね15の他端は、上記円筒状ケース3の上端面部3
Aの内側に、ケースの肉厚の約1/2以上入り込んで形
成した凹部3Lにて安定に保持されている。これによ
り、主バイメタル11と円筒状ケース3の底壁(上端面
部3Aの内側面)との間の寸法をより短くしてその小形
化を図ろうとする場合にも、コイルばね15の長さをこ
の凹部3Lが吸収することが可能であることから、この
円筒状ケース3の高さを縮小してプロテクタ部10とサ
ーモスイッチ部30との間の寸法を短くした場合にも、
既存のばね(常数等)をそのまま使用することが可能と
なる。
【0034】なお、上記した肉盛りによる突起部分3J
の高さは、上記円筒状ケース3の上端面部3Aの中央部
に直立する形で形成されるが、この高さは、やはり上記
円筒状ケース3の上端面部3Aから突出して取り付けら
れた前記の端子板20、37の高さよりも低くすると共
に、上記突起部分3Jの上端より突出する調節ねじ12
先端も、これらの端子板20、37よりも低くすること
が好ましい。このように、上記突起部分3Jを所定の高
さに制限することにより、すなわち、数本(4本)の端
子板が突出して形成する無効空間の内部に制限すること
により、装置全体の寸法を大きくすることなく、小型化
に有効である。
【0035】また、この調節ねじ12は、その外周にネ
ジ溝を形成したねじ部12Aと頭部13から成り、この
頭部13をねじ部12Aに対して熱可溶金属14で固定
したものである。また、図9中の符号17及び18は、
上記にも説明した、各々インレイ式の固定接点19、1
9を備えた固定端子板であり、これらは、上記図6及び
図7により示したように、上記円筒状ケース3の上側端
面3Aの溝孔3B、3Cに脚部を挿入した後、その両側
部をかしめることによって植設される。また、一方の固
定端子板の17の外部端には、電源からのリード線(図
示しない)を接続するためのタブ端子20がスポット溶
接等で固着されることは、既述の通りである。さらに、
上記図9中に示される符号21、21は、上記主バイメ
タル11に設けたれた可動接点を示しており、これらは
夫々固定接点19、19に対向して配置され、主バイメ
タル11の反転動作によりの離接動作を繰り返す。
【0036】また、再び上記図8において、図中の符号
22は、上記図7でも示したヒータ端子板であり、前記
固定端子板17、18と同様に、筒状ケース3の上側端
面3Aの溝孔3Dに植設されていることも既述の通りで
ある。さらに、符号23はニクロム線等のヒータであ
り、主バイメタル11の形状に沿って円環状に、かつ、
近傍に対向して設置されており、これにより、主バイメ
タル11を加熱するように構成されている。なお、この
ニクロム線ヒータ23の両端は、前記の他方の固定端子
板18とこのヒータ端子板22とに、それぞれ、スポッ
ト溶接等で接続されている。
【0037】しかも、主バイメタル11の側方の円筒状
ケース3の外壁は、図10にも示すように、主バイメタ
ル11の側縁に沿った内側壁3Fと、外周の側壁3Gと
により二重壁を構成しており、その間に形成される小室
(なお、この小室は、前述の絶縁材5とサーモベース4
により塞がれる)に空気を滞留させ、もって、その内部
に断熱空気層を保持させ、円筒状ケース3の内側のプロ
テクタ部10とその外部との熱的な遮断作用(断熱壁)
を持たせている。
【0038】即ち、上述のように、円筒状ケース3の外
形寸法は同一として、主バイメタル11の外形に対応し
て内壁3Fを設けることにより、その内部にプロテクタ
部10を収容する空間の容積を小さくして、その間に断
熱空間を設けることが可能になる。また、この内壁3F
は円筒状ケース3の軸方向に形成されることになること
から、上記筒状ケース3成形の金型には何等特別の構造
を必要とせず、この円筒状ケース3と同時に一体的に成
形することができる。そして、この断熱空間は、前記サ
ーモスイッチ部30のサーモベース4や円板状のキャッ
プ6、さらには、サーモスイッチ部30との間に挟み込
まれる絶縁材5により、その開口部が塞があれることに
より、外気との対流を防止しており、これにより、その
断熱性能を向上することができる。
【0039】以上に説明した様な過負荷保護用継電器1
のプロテクタ部10の動作について説明すと、このプロ
テクタ部10に過電流が流れると、上記主バイメタル1
1が動作して接点19、21(図9を参照)が開放して
電気回路を遮断する。この遮断の後、保護対象である電
動圧縮機の温度が低下すると、主バイメタル11が復帰
し、これによって、上記接点19、21が再び閉成す
る。さらに、かかる動作をたびたび繰り返す場合、これ
ら接点19、21間が溶着してしまい、上記主バイメタ
ル11が動作不可能な危険な状態に陥る可能性がある。
そこで、このような場合には、上記ヒータ23には連続
的に通電が行われ、このヒータ23からの発熱エネルギ
ーと電動圧縮機1の温度上昇の両者により、上記調節ね
じ12の頭部13とねじ部12Aとを結合していた熱可
溶金属14が溶融して頭部13が外れ、コイルばね15
により主バイメタル11を下方に押し下げ、上記接点1
9、21を完全に遮断する。そして、この遮断後は、上
記主バイメタル11は再び元の(旧)位置に戻ることな
く、すなわち、非復帰式の動作となる。
【0040】なお、円筒状ケース3内には、上述したよ
うに、ポリアミド紙又はフェノール積層板の絶縁材5が
挟み込まれており、これにより、上記非復帰動作後に、
調節ねじ12から外れた頭部13や主バイメタル11
が、その下方に配置されるサーモスイッチ部30、特
に、その可動接点板34に触れないようになっている。
すなわち、これによれば、従来のアーク飛散距離確保の
ためにサーモスイッチ部との間に十分な寸法をとってい
たものに比較し、その高さ方向の寸法を減少することが
出来る、もって、保護用継電器1自体の高さ寸法を小さ
くすることが出来る。なお、調節ねじ12に熱可溶金属
14を用いた上記のような非復帰式の構造以外のプロテ
クタ部10を有する保護用継電器では、上記ヒータ23
の連続通電による発熱エネルギーと電動圧縮機の温度上
昇により後述のサーモスイッチ部30が動作し、これに
より安全性が保持されることは言うまでもない。
【0041】次に、サーモスイッチ部30の構造につい
て以下に詳述する。なお、以下の説明では、上記の図
8、そして、このサーモスイッチ部30の上面図と下面
図である図11及び図12、さらには、上記図11にお
けるD−D断面及びE−E断面を示す図13を参照しな
がらその説明を行う。
【0042】図中の符号31は、その折り曲げ部31B
(図8参照)にインレイ式固定接点32を取り付けた固
定側の端子板であり、符号33は、その折り曲げ部にサ
ーモ可動接点35を取り付けた可動側の端子板である。
また、図中の符号34は、上記サーモ可動接点35を自
由端に取り付けた可動接点板であり、符号36はサーモ
バイメタルである。そして、上記固定側端子31と可動
側端子33は、既述のキャップ6と共に、上記円筒状ケ
ース3の開放端を封止する作用を兼ねた上記サーモベー
ス4にインサート成形され、それぞれの延長部を端子板
31,33とする(図13を参照)。
【0043】特に、上記図13により明らかに示される
ように、上記可動側の端子板33には、その両側に爪部
33Cを形成し、その中間に切欠き部を形成した扇状の
広幅部33Bにより、保護対象である電動圧縮機からの
熱を効果的に伝達するように構成されて上記サーモベー
ス4上の所定位置にインサートされている。そして、こ
の端子板33の広幅部33Bの中央部の上面には、上記
サーモベース4が露出するように、これと一体に絶縁材
の円弧状凸部4Aが形成されている。
【0044】また、図11に明らかなように、上記可動
接点板34は、弾性金属板から構成されており、その基
端部の小孔34Aに上記可動側の端子板33の小凸部3
3Dを挿入した後、これをかしめて固着され、これによ
り、その自由端側のサーモ可動接点35を、上記端子板
31の折り曲げ部31B(図8参照)に取り付けたイン
レイ式固定接点32に対して接離可能に取り付ける。ま
た、サーモバイメタル36は、上記可動接点板34と上
記サーモベース4の中央に形成された円弧状凹部4Aと
の間に挿入して固定され、その端面の4方向を上記サー
モベース4により取り囲まれ(すなわち、サーモベース
4の凹部4B内に挿入して固定され)、もって、上記サ
ーモバイメタル36の反転時にサーモベース4の外に離
脱しないようになっている。なお、本実施の形態では、
図14に示すように、サーモベース4の中央部に軸部4
Cを形成し、一方、サーモバイメタル36と可動接点板
34側には、これと対応する位置に穴36C、34Bを
開口し、これらを遊嵌した上で挿入するようにしてい
る。
【0045】なお、上記のサーモバイメタル36は、常
時は、図8に示すように、その中央部が上に凸部となる
形状であり、これにより、上記可動接点板34はその先
端のサーモ可動接点35を対向するサーモ固定接点32
に接触せしめる位置にある。一方、保護対象である電動
圧縮機が所定の温度に上昇すると、このサーモバイメタ
ル36が反転し、すなわち、その中央部が下向きに凸に
なる形状となり、これにより上記可動接点板34が自己
の有する弾力により先端のサーモ可動接点35をを跳ね
上げ、これにより、サーモ固定接点32からサーモ可動
接点35を急速に開離して電気回路を遮断する。
【0046】このように、サーモベース4の上に一体的
に構成されて組み立てられたサーモスイッチ部30は、
その後、上記固定側の端子板31と可動側の端子板33
のそれぞれの延長部を、上記円筒状ケース3の上端面に
形成した溝孔3D、3Eに挿入されることは、上記図7
により示したと同様である。なお、これら固定側の端子
板31と可動側の端子板33を溝孔3D、3Eに挿入し
た後、さらに、可動側の端子板33は、上記円筒状ケー
ス3の上端面に既に植設されている前記プロテクタ部1
0のヒータ端子板22とスポット溶接等で固着される。
また、溝孔3Eに挿入された固定側端子31の延長部に
は、さらに、段部3E´(図8参照)で位置決めされる
タブ端子37が同様に固着されることも、上記と同様で
ある。なお、この固着されたタブ端子37は、電動圧縮
機のモータへの出力端子となる。
【0047】以上のようにして、サーモスイッチ部30
がケース3の下端部に固定される。そして、これによっ
て、上記ケース3の溝孔3Dにおいて、すなわち、端子
板22と端子板33の固着接合によって、上記ケース3
内に収納されたプロテクタ部10とサーモスイッチ部3
0とが中継接続されることとなる。
【0048】このようにして組み立てられた過負荷保護
用継電器1の電気回路が、添付の図15に示されてお
り、この図においても、上記で説明した各部の構成要件
は同様の符号により示されている。すなわち、過負荷保
護用継電器1のプロテクタ10では、常時、電流は一方
の固定端子板17の固着されたタブ端子20から流入
(入力)し、固定側の端子板17、固定接点19、可動
接点21、固定接点19、他方の固定側の端子板18、
そして、ヒータ23を介してヒータ端子板22に至る。
そして、固着接合された端子板22と端子板33を介し
て、さらに、サーモバイメタル36、サーモ可動接点3
5に至り、端子板31とタブ端子37を介して保護対象
である電動圧縮機のモータMへ導かれる。
【0049】そして、前記のように、プロテクタ部10
のタブ端子20を電源入力端子とすることにより、サー
モスイッチ部30のタブ端子37は負荷のモータへの出
力端子となる。このように、上記に詳細に説明した実施
の形態になる過負荷保護用継電器1では、この継電器を
構成する全ての構成要素が電源Eの同一相側に接続され
る構成となることから、その入力側と出力側を逆にして
も支障を生ずることなく、安全に使用することが出来
る。
【0050】また、上記に説明したサーモバイメタル3
6は、概略正方形のものを成形(フォーミング)し、こ
れにより所定の温度で湾曲方向が反転するようにしたも
のであり(図11参照)、上記サーモベース4の内側の
凹部4B内に設けられ、かつ、軸部4Cに遊嵌されて案
内保持され(図14参照)、そして、サーモベース4中
央の円弧状凸部4A(図13参照)と可動接点板34の
間に挿入される(図8及び図11参照)。即ち、このサ
ーモバイメタル36は、(図8の)右端を基端とし、サ
ーモベース4の前記円弧状の凸部4Aを交点とし、そし
て、反転により(図8の)左端が上昇して可動接点板3
4を押し上げ、もって、サーモ固定接点32とサーモ可
動接点35の両接点を離間し回路を遮断する。従って、
上記円弧状の凸部4A並びにサーモバイメタル36の右
端が緩やかに支持され、他方、その左端側が自由に且つ
比較的大きく動くので、これにより、駆動される可動接
点板34の先端とサーモ可動接点35の動きが大きく敏
速となる。
【0051】また、このサーモバイメタル36は、サー
モベース4に設けられた上記軸部4C(図14参照)の
作用効果によって前後左右方向への位置移動が規制され
ることから、凹部4Bから外に離脱して他の部位に引っ
掛かり、これにより作動不良を発生させることがなく、
繰り返し動作が円滑で、且つ、信頼性の高い開閉動作が
長期に渡って保証される。
【0052】ここで、以上に、その各部位について詳細
に説明した本発明になる過負荷保護用継電器1の動作に
ついて説明する。
【0053】まず、添付の図16により、上記に詳述し
た本発明の過負荷保護用継電器1を、冷凍サイクルであ
る空気調和機用圧縮機モータの保護装置とした例につい
て説明する。
【0054】図に於いて、符号38は電動圧縮機(保護
対象)であり、図には示していないが、その内部には、
冷媒を圧縮して後述する凝縮器等に冷媒を循環するため
の圧縮機構部と、その圧縮機構部38を回転駆動するた
めの電動モータ部とを有している。また、符号39は凝
縮器であり、符号40は凝縮器冷却用送風機、41は減
圧器(例えばキャピラリチューブ)、42は冷却器、そ
して、符号43は冷却器で冷却された空気を室内に強制
循環する送風機である。従って、これらの電動圧縮機3
8、凝縮器39、減圧器41、冷却器42は、順次直列
に接続され、しかも環状に接続され、もって、冷凍サイ
クルを構成している。また、この図16において、本発
明の過負荷保護用継電器1は、図中に符号60で示した
取付け部材(取付具)により、電動圧縮機38の上面の
一部に取り付けられる。
【0055】そして、かかる空気調和機用圧縮機モータ
の保護装置である過負荷保護用継電器1では、まず、保
護対象である電動圧縮機のモータMが過負荷あるいは回
転子拘束等で過電流が流れると、上記主バイメタル11
が発熱し、例えば、その温度が160℃に達すると、そ
の皿型形状が反転して可動接点21、21が固定接点1
9、19から開離し、電流を遮断してモータMを保護す
る。
【0056】一方、冷媒漏れ等の場合には、上記モータ
Mへの電流は増加せず、圧縮機の温度のみが上昇する。
この場合には、上記図8にも示すように、常温において
上側に凸形状であったサーモバイメタル36が所定の温
度にまで上昇すると、例えば120℃で、その形状が急
速に反転して下側に凸形状となり、これにより可動接点
板34を押し上げ、もって、上記接点35、32間を開
離する(図1(A)に破線で示す)。
【0057】すなわち、過負荷保護用継電器1が取り付
けられた電動圧縮機では、次のような場合、上記保護用
継電器1により電源が遮断されて保護されるので、電動
圧縮機である空気調和機用圧縮機モータを含む空気調和
機自体が損傷してしまうと言う確率が非常に小さくな
る。
【0058】即ち、(1)何らかの事故で圧縮機用モー
タがロックした場合、このモータには通常の数倍のロッ
ク電流が流れる。この時、圧縮機の表面温度が低い時に
は、サーモスイッチ部30は動作しないが、しかしなが
ら、プロテクタ部10(図形の主バイメタル)は作動す
る。すなわち、プロテクタ部10の主バイメタル11が
オン−オフ(ON−OFF)を繰り返し、この間に徐々
にケース温度が上昇し、終には、異常な圧縮機の表面温
度となる。そこで、これを先のサーモスイッチ部30で
検出し、電動圧縮機を含む空気調和機の運転を停止させ
る。(なお、空気調和機を異常な負荷で運転したときも
同じである。)
【0059】(2)圧縮機を所定の電圧よりも低電圧、
高電圧で運転した場合には、何れの場合にも、モータに
流れる電流が上昇する。この時にも、前項(2)と同じ
く、主バイメタル11に次いでサーモスイッチ部30が
作動し、空気調和機の運転を停止する。また、圧縮機を
組み込んだ冷凍サイクルにガス漏れ事故があった場合に
も、上記圧縮機は異常な軽負荷で運転される。従って、
この圧縮機用モータに流れる電流としては、通常の数分
の一の、小さな電流が流れる。しかしながら、この場合
にも、流れる電流は小さいがモータコイル温度、圧縮機
表面温度は上昇する。そして、この時も、サーモスイッ
チ部が圧縮機の表面温度を検出し、空気調和機の運転を
停止させるものである。
【0060】しかしながら、記述したように、実際に
は、かかる保護用継電器1が取り付けられる冷凍サイク
ルの電動圧縮機は、その使用条件や使用環境により、そ
の保護の内容も種々変化する。例えば、最近急速に伸長
しているインバータ制御の機器では、その電流変化に対
してはCT(カレントトランスフォーマ)方式による検
知が行われており、そのため、この保護用継電器に対し
ては、サーモスイッチ部だけからなる温度変化に対する
検知保護機能のみが要求される。あるいは、過負荷状態
を検知して反転して回路遮断を行うバイメタルエレメン
トからなるプロテクタ部だけで十分な場合もある。
【0061】そこで、本発明による過負荷保護用継電器
1によれば、添付の図1に示すように、電動圧縮機への
過負荷電流を検出してその電流供給路を遮断する上記プ
ロテクタ部10を収納した円筒状ケース3内に、電動圧
縮機の過熱状態を検出して電流供給路を遮断するサーモ
スイッチ部30を、必要に応じて選択的に、前記プロテ
クタ部10の下方に取り付け可能な構造としたものであ
る。すなわち、上記サーモベース4は、上記円筒状ケー
ス3の内径に嵌合する外径を有しており、これにより、
上記円筒状ケース3の下端に嵌合されるようになってい
る。より具体的には、上記の図8及び図9からも明らか
なように、上記円筒状ケース3の下端部に形成された帯
状の段部301の内側には、サーモスイッチ部30を搭
載した円盤状の基台である上記サーモベース4が所定の
位置に挿入可能となるよう、段部401が形成され、一
方、上記サーモベース4の下端には鍔部401が形成さ
れている。
【0062】すなわち、かかる構造によれば、プロテク
タ部10が既に内部に組み立てられて収納されている円
筒状ケース3の下方から、上記サーモスイッチ部30を
搭載したサーモベース4を挿入することにより、簡単
に、プロテクタ部10とサーモスイッチ部30とを内部
に収納する過負荷保護用継電器1が得られることとな
る。なお、その際、円筒状ケース3の上端面に形成した
溝孔3D、3Eにサーモスイッチ部30側の端子板3
1、33を貫通させ、さらに、上記円筒状ケース3の下
方開放端をキャップ6で閉じ、端子板22と33とをス
ポット溶接等で接合すると共に、タブ端子20、37を
端子板31、17に溶着することは言うまでもない。な
お、図中の符号5は、既述のように、円筒状ケース3内
でプロテクタ部10とサーモスイッチ部30とを絶縁分
離するため、これらの間に挟み込まれる絶縁材である。
【0063】これに対し、例えば、過負荷保護用継電器
1に対して、電動圧縮機への過負荷電流を検出してその
電流供給路を遮断する上記プロテクタ部10の機能だけ
が要求される場合には、上記プロテクタ部10が既に内
部に組み立てられて収納されている円筒状ケース3をそ
のまま、あるいは、その下方開放端をキャップ6で閉
じ、さらに、必要なタブ端子20、37を端子板17、
22に溶着して過負荷保護用継電器として完成する。
【0064】さらに、この過負荷保護用継電器1’に対
して、電動圧縮機の温度だけを検出してその電流供給路
を遮断する上記サーモスイッチ部30の機能だけが要求
される場合には、添付の図2に示すように、その上にサ
ーモスイッチ部30を搭載したサーモベース4を用意
し、これを円盤状のカバー50の下方から挿入すること
により、簡単に、サーモスイッチ部30だけを内部に収
納する過負荷保護用継電器1が得られる。なお、この円
盤状のカバー50は、その内径及び外径の寸法を上記円
筒状ケース3と同一にしており、より具体的には、この
円盤状のカバー50の下端部にも帯状の段部301を形
成し、その内側には、サーモスイッチ部30を搭載した
円盤状のサーモベース4が所定の位置に挿入されるよ
う、やはり、段部が形成される。
【0065】また、その際、円盤状のカバー50の上端
面に形成した溝孔50E、50Dには上記サーモスイッ
チ部30側の端子板31、33を貫通させてサーモベー
ス4を挿入した後、さらに、上記円盤状のカバー50の
下方開放端をキャップ6で閉じる。その後、図中に一点
鎖線で示すように、円盤状のカバー50の上端面に突出
する端子板31、33を適当な高さで切断し、これら端
子板にタブ端子37、37’をスポット溶接等で溶着
し、過負荷保護用継電器1’として完成する。
【0066】このように、上述した本発明になる過負荷
保護用継電器1、1’によれば、プロテクタ部10が既
に内部に組み立てられて収納されている円筒状ケース3
と、サーモスイッチ部30を搭載したサーモベース4と
を、要求に応じて選択に組み立てて過負荷保護用継電器
とすることが出来ることから、かかる要求に過不足なく
対応した過負荷保護用継電器を、新たに設計することな
く、弾力的に、かつ、容易に組み立てて供給することが
可能となり、そのため、過負荷保護用継電器による製造
原価の上昇を伴うことなく、特に、従来の少量多品種に
よる弊害である製品の構成変化に対する納期の対応力や
在庫発生による損失、或いは、コスト対応力等の不利益
を生じることから開放されることとなる。
【0067】続いて、添付の図3及び図4には、上記の
ようにしてプロテクタ部10とサーモスイッチ部30と
を選択的に組み立てて構成した本発明になる過負荷保護
用継電器1、1’を、保護対象である電動圧縮機の外周
面に取り付けるための構造について説明する。
【0068】図3には、プロテクタ部10とサーモスイ
ッチ部30とを選択的に組み立てて構成した本発明にな
る過負荷保護用継電器1、1’と共に、電動圧縮機への
取付け部材(取付具)60が示されている。なお、この
取付け部材(取付具)60は、例えば合成樹脂を成形し
てなり、図にも示すように、その一部には、上記過負荷
保護用継電器1、1’を収納するための円筒形状の収納
空間61を設けると共に、他部には、例えば、図示しな
いモータの制御回路等を収納するための空間部62を隣
接して形成している。また、この取付け部材60の内面
側には、円筒形状の収納空間61に沿って、符号63で
示されるように、突起部63がリブ部64と共に形成さ
れており、これらの働きにより、図からも明らかなよう
に、過負荷保護用継電器1あるいは過負荷保護用継電器
1’が収納空間61内に挿入された場合(図中の矢印の
方向)、所定に位置に固定されることとなる。すなわ
ち、上記円筒状ケース3と円盤状のカバー50の段部3
01、501が上記突起部63やリブ部64に当接して
位置決めを行うこととなる。
【0069】続いて、このようにして収納空間61に過
負荷保護用継電器1あるいは過負荷保護用継電器1’を
収納した取付け部材60は、図4に示すようにして、電
動圧縮機の外壁70の外周面上に取り付けられる。な
お、本実施の形態になる取付け部材60は、電動圧縮機
の端部に取り付けられることから、その表面形状に適合
してその下端面を湾曲して形成しているが、しかしなが
ら、必ずしも、かかる湾曲面を形成する必要はないこと
は明らかであろう。
【0070】また、この取付け部材60の取付け後、電
動圧縮機の外壁70の外周面上に予め設けられた一対の
突起部71(この図では一方のみが示されている)に係
止された略「U」字状の弾性を有する金属製のリング部
材72を利用して固定する。すなわち、図に矢印で示す
ように、この「U」字状の弾性を有する金属製のリング
部材72を取付け部材60の有底面側に回し、これを、
その表面上に形成した外形略「M」形状に形成した係止
部66の凹部にはめ込んで固定する。なお、この図にお
いて、符号65は、上記取付け部材60の一部に形成さ
れ、その内部に収納される過負荷保護用継電器や制御回
路の電気端子を外部に取り出すための開口部である。
【0071】このように、上記本発明になる過負荷保護
用継電器1、1’によれば、その保護機能を要求に応じ
て選択的に組み合わせて構成されるが、その円筒形状の
外径寸法を統一したことにより、上記のような同一の取
付け部材60により、保護対象の電動圧縮機の外壁70
の外周面上に簡単に取りつけることが可能になる。すな
わち、取り付ける電動圧縮機の構成や使用環境等の変化
に弾力的に対応しながら、容易に、必要となる機能を過
不足なく備えた過負荷保護用継電器1、1’を供給し、
かつ、その取付け作業を容易にして、その取付け性をも
併せて優れたものとすることを可能にし、もって、製品
の納期やコストへの対応力を増大すると共に、安価な過
負荷保護用継電器を供給し、安価で安定した冷蔵庫や空
気調和機等の機器を供給することを可能とするものであ
る。
【0072】なお、上記の過負荷保護用継電器1、1’
の取付け構造としては、上記した取付け部材60による
ものだけに限定されることなく、例えば、添付の図5に
も示すように、その外形を略「Y」字状に形成してその
先端部に円筒状ケース3や円盤状のカバー50の段部3
01、501が嵌まる構造とした取付具80を、電動圧
縮機の外壁70の外周面上に予め取り付けられたボルト
90にその開口部を挿入してナット95で固定すること
によっても、やはり、簡単にその取付け作業を行うこと
が出来る。
【0073】加えて、上記の実施の形態になる過負荷保
護用継電器を取り付けた空気調和機は、以上に説明した
ような継電器の過負荷保護動作により、その圧縮機や空
気調和機を含めて、その損傷を未然に防ぐことが出来
る。また、上記過負荷保護用継電器では、プロテクタ部
10とサーモスイッチ部30間に絶縁材5が介在されて
ること、その円筒状ケース3は断熱壁面を介してその内
部に断熱空間を形成していること、さらにその上、ヒー
タ23と主バイメタル11とを含んでなるプロテクタ部
10と、サーモスイッチ部30とが、圧縮機モータに対
して直列に接続されていること等により、より信頼性の
高い保護装置とすることが出来ることは勿論のこと、そ
の外形寸法も、上記プロテクタ部10とサーモスイッチ
部30間を縮小することにより小形化を図ることが可能
になることから、圧縮機表面への取り付けが容易にな
り、さらに、他の機器の取付け或いは配管等の作業の邪
魔とならないようにすることも容易に可能である。
【0074】
【発明の効果】以上にも詳細に説明したように、本発明
になる過負荷保護用継電器とそれを備えた冷凍サイクル
の電動圧縮機によれば、かかる過負荷保護用継電器に対
して要求される可能性のある、過負荷電流に対するプロ
テクタ機能や圧縮機の温度上昇に対するサーモスイッチ
機能を備えたプロテクタ部とサーモスイッチ部を、保護
対象である電動圧縮機の使用される環境に応じて変化す
る要求に応じて、これら2個の要素を適宜選択的に組み
合わせて、必要な機能を過不足なく備えた構成を容易に
可能とすることにより、当該継電器が採用される製品の
構成変化に容易に対応が可能で、かつ、製品の納期やコ
ストへの対応力等において優れたものとし、延いては、
安価で安定した冷蔵庫や空気調和機等の機器を供給する
ことを可能とするという、実用的にも極めて優れた効果
を発揮するものである。
【0075】また、上記の本発明になる過負荷保護用継
電器とそれを備えた冷凍サイクルの電動圧縮機によれ
ば、その機能を必要としないものについても、同一寸法
に統一された構成部品を用いることが可能になることか
ら、その組立や検査のための設備の共用化はもちろんの
こと、その要求機能に見合った安価な熱動継電器が提供
出来る効果があり、さらにその上に、その品質の管理面
においてもその一元化を図ることが出来るため、信頼性
の高いものが多量に供給出来る等、幾多の効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になる過負荷保護用継電
器の選択的な組み立て形態を説明する斜視図である。
【図2】やはり、本発明の過負荷保護用継電器の選択的
な組み立て形態を説明する斜視図である。
【図3】上記過負荷保護用継電器を保護対象の機器へ取
り付ける取付け部材について説明するための、取付け部
材と保護用継電器の斜視図である。
【図4】上記取付け部材により保護用継電器を対象の機
器へ取り付けた状態を説明する斜視図である。
【図5】上記図4の取付け部材とは異なる変形例になる
保護用継電器を対象の取付具を説明する斜視図である。
【図6】上記過負荷保護用継電器の側面図である。
【図7】上記過負荷保護用継電器の上面図である。
【図8】上記過負荷保護用継電器の、上記図7における
A−A断面図である。
【図9】上記過負荷保護用継電器の、上記図7における
B−B断面図である。
【図10】上記過負荷保護用継電器のプロテクタ部を構
成する円筒状ケースの下面図である。
【図11】上記過負荷保護用継電器のサーモスイッチ部
を構成するサーモベースの上面図である。
【図12】上記図11に示したサーモベースの下面図で
ある。
【図13】上記図11に示したサーモベースのD−D及
びE−E断面図である。
【図14】上記図11に示したサーモベースの一部拡大
断面図である。
【図15】上記過負荷保護用継電器における電気回路構
成を示す電気回路図である。
【図16】上記過負荷保護用継電器を備えた冷凍サイク
ルの一例を示す全体ブロック図である。
【符号の説明】
1 継電器 3 筒状ケース 301、501 段部 10 プロテクタ部 11 主バイメタル 4 サーモベース 5 絶縁材 6 キャップ 12 調節ねじ 15 コイルばね 23 ヒータ 30 サーモスイッチ部 35 サーモ可動接点 36 サーモバイメタル 38 圧縮機 39 凝縮器 40 凝縮器冷却用送風機 41 減圧器 42 冷却器 43 送風機 60 取付け部材 70 電動圧縮機の外壁 80 取付具 100
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図4】
【図11】
【図1】
【図2】
【図5】
【図6】
【図7】
【図10】
【図12】
【図8】
【図9】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
フロントページの続き (72)発明者 島田 俊雄 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 矢沢 秀樹 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地株 式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 新野 正彦 愛知県名古屋市北区上飯田南町5丁目45番 地山田電機製造株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも圧縮機、凝縮器、蒸発器を環
    状に接続してなる冷凍サイクルの電動圧縮機の運転状態
    を検出して供給電流を遮断して保護する過負荷保護用継
    電器であって、前記電動圧縮機への過負荷電流を検出し
    て電流供給路を遮断するプロテクタ部をケース内に収納
    したものにおいて、さらに、前記電動圧縮機の過熱状態
    を検出して電流供給路を遮断するサーモスイッチ部を、
    選択的に、前記同一ケース内の前記プロテクタ部の下方
    に取り付け可能な構造を備えていることを特徴とする過
    負荷保護用継電器。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載した過負荷保護用継
    電器であって、前記ケースは上端を閉じかつ下端を開放
    した円筒状に形成され、かつ、前記サーモスイッチ部
    は、前記円筒状ケースの内径に嵌合する外径を有する円
    盤状の基台上に取り付けられていることを特徴とする過
    負荷保護用継電器。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載した過負荷保護用継
    電器であって、前記サーモスイッチ部の円盤状の基台上
    には、前記プロテクタ部を内部に収納した前記ケースに
    代えて、前記円筒状筐体とその内径及び外径の等しい円
    盤状のカバーで覆ったことを特徴とする過負荷保護用継
    電器。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載した過負荷保護用継
    電器であって、前記円盤状のカバー及び前記円筒状ケー
    スの下端部には、共に、同一寸法の段部を形成したこと
    を特徴とする過負荷保護用継電器。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載した過負荷保護用継
    電器であって、前記円盤状のカバー及び前記円筒状ケー
    スは、その下端部に形成された前記同一寸法の段部によ
    り、同一の取付け部材により前記電動圧縮機の外周表面
    に取付け可能にしたことを特徴とする過負荷保護用継電
    器。
  6. 【請求項6】 前記請求項3に記載した過負荷保護用継
    電器であって、前記円盤状のカバー及び前記円筒状ケー
    スは、同一の取付け部材により前記電動圧縮機の外周表
    面に取付け可能にしたことを特徴とする過負荷保護用継
    電器。
  7. 【請求項7】 前記請求項6に記載した過負荷保護用継
    電器であって、前記同一の取付け部材は、前記前記円盤
    状のカバー及び前記円筒状ケースが嵌合可能な内径を有
    する円筒状の過負荷保護用継電器収納部を有することを
    特徴とする過負荷保護用継電器。
  8. 【請求項8】 前記請求項1に記載した過負荷保護用継
    電器であって、前記筐体の内壁面側には、前記ケースの
    外部と内部との熱伝達を遮断する熱的遮断壁を形成した
    ことを特徴とする過負荷保護用継電器。
  9. 【請求項9】 少なくとも圧縮機、凝縮器、蒸発器を環
    状に接続してなる冷凍サイクルの電動圧縮機であって、
    当該電動圧縮機の運転状態を検出して供給電流を遮断し
    て保護する過負荷保護用継電器を備えたものにおいて、
    前記過負荷保護用継電器は、前記電動圧縮機への過負荷
    電流を検出して電流供給路を遮断するプロテクタ部と、
    前記電動圧縮機の過熱状態を検出して電流供給路を遮断
    するサーモスイッチ部とを、前記電動圧縮機の使用環境
    に適合して選択的にケース内に取り付けてなり、かつ、
    当該過負荷保護用継電器を前記電動圧縮機の外周表面に
    取り付けたことを特徴とする冷凍サイクルの電動圧縮
    機。
  10. 【請求項10】 前記請求項9に記載した冷凍サイクル
    の電動圧縮機において、前記プロテクタ部と前記サーモ
    スイッチ部とを選択的に内部に収納した前記ケースを共
    通の取付け部材により前記電動圧縮機の外周表面に取り
    付けたことを特徴とする冷凍サイクルの電動圧縮機。
JP32935397A 1997-12-01 1997-12-01 過負荷保護用継電器とそれを備えた冷凍サイクルの電動圧縮機 Withdrawn JPH11162311A (ja)

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