JPH09180612A - サーマルプロテクタ - Google Patents

サーマルプロテクタ

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JPH09180612A
JPH09180612A JP35180795A JP35180795A JPH09180612A JP H09180612 A JPH09180612 A JP H09180612A JP 35180795 A JP35180795 A JP 35180795A JP 35180795 A JP35180795 A JP 35180795A JP H09180612 A JPH09180612 A JP H09180612A
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protector
thermoswitch
bimetal
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JP35180795A
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Masahiko Shinno
正彦 新野
Kazuo Ito
一夫 伊藤
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Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 モータの電流が増加しないで、温度のみが上
昇する場合にも、確実に保護できるサーマルプロテクタ
を提供する。 【解決手段】 筒状ケース3と伝熱面6に密接するカバ
ー4とから成る外郭2、それぞれ固定接点19を備え前
記筒状ケース3の底面に植設された2個の固定端子板1
7、18、前記筒状ケースの底面に螺設された調節ねじ
12、可動接点20を備え調節ねじ頭部13にバネ15
で押し当て支持される皿形の主バイメタル11、および
ヒータ線22より成るプロテクタ部10と、そのバイメ
タル36が伝熱面6に平行な位置に設けられたサーモス
イッチ部30から成り、プロテクタ部10とサーモスイ
ッチ部30が、それぞれ筒状ケース3の底面側とカバー
側に配置され、直列に接続されたものである。 負荷の
モータが過電流に対してはプロテクタ部が、温度のみが
異常に上昇する時はサーモスイッチ部が作動して、常に
適確に保護をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空調機器や電気冷蔵庫
などの密閉型コンプレッサモータを保護するのに好適な
サーマルプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばセパレート形の空調機は、室内機
と室外機が配管で結ばれるが、その工事が不完全で冷媒
の漏れる時、あるいはファンモータが拘束されて冷却作
用を失うなどの場合、空調機のコンプレッサは過熱する
が、そのモータの電流はほぼ無負荷電流から増加するこ
となく、従来の主として電流のみに応動するプロテクタ
では保護が不可能であった。
【0003】そこで従来は、コンプレッサとその駆動モ
ータを連結し密封ドーム内に収納し、ハーメチック型の
プロテクタを配設して、直接その温度を検知するように
していたが、こうしたハーメチック型のプロテクタはコ
ストが高くなり、もしも故障すると、コンプレッサ自体
が故障していなくても、高価なコンプレッサを交換する
必要があった。又電流に応動するプロテクタと温度のみ
に応動する別個のサーモスイッチを併用する方式もある
が、これには、大きなスペースが必要となり、組み付け
に多大の工数を要し、保守点検に甚だ不便であった。
【0004】そこで本出願人は、コンプレッサ・ドーム
の外部に設置できる、皿形の主バイメタルBなどから成
る主プロテクタPと温度スイッチTHを一体的に配設し
たサーマルプロテクタを提案した(実開平1−7924
0および特開平7−262895号公報参照)。これに
ついて以下に説明する。第1の従来例を図10に示す。
ここにおいて(A)は一部切断した正面図、(B)は(A)の
A−A’断面図、(C)は電気回路図である。常時開路で
所定温度に上昇の時に閉成するサーモスイッチTH1
と、これにより通電される抵抗器R1を主プロテクタP
の主バイメタルBの近傍に設け、サーモスイッチTH1
と抵抗器R1の直列回路を負荷のモータMと並列に接続
するものである。即ち電源Eから主プロテクタPの主バ
イメタルB両端の端子a,bを介してモータMに直接接
続され、抵抗器R1は一端が主バイメタルBの出力端子
bに接続され他端はリード線cを介してサーモスイッチ
TH1に至り、このサーモスイッチの他端はリード線d
により電源の他の相に接続される。よってモータMが過
負荷や回転子拘束などの場合には、通常のプロテクタの
ように、主バイメタルBが反転動作して回路を遮断する
と共に、温度のみの上昇時にはサーモスイッチTH1が
閉成して抵抗器R1に通電して発熱させ、主バイメタル
Bを反転動作させて回路を遮断する。
【0005】次に、第2の従来例を図11に示す。ここ
において(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(A)のA
ーA’断面図、(D)は電気回路図である。常時閉路のサ
ーモスイッチTH2と主プロテクタPを負荷のモータM
と直列に接続するものである。主プロテクタPでは、そ
の主バイメタルBの近傍にヒータ線R2を設けて常時こ
のバイメタルBを加熱し、もしも温度のみが上昇の場合
にはサーモスイッチTH2が開路してモータMの焼損を
防止できる。即ち電源から主プロテクタPのバイメタル
B両端の端子a、b、ヒータ線R2,サーモスイッチT
H2の両端(リード線)c、dを介してモータMに接続
されるので、これらはすべて電源の同じ相にある。そこ
でヒータ線R2は、前記第1の従来例に比較して、主バ
イメタルBや各端子への絶縁距離を小とすることができ
る。このためヒータ線は、モータの電流に応じて、ニク
ロム線などの材料の線径や長さを適宜に選定して、折り
曲げ式、又はコイル巻して配置するなど、設計の自由度
が大である。すなわち主バイメタルBはモータ電流によ
る自己発熱に加えてヒータ線R2により加熱されるた
め、モータ電流の小なるものにも適用できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の第
1の従来例では、主バイメタルBは通常はモータ電流に
よる自己発熱のみで作動するもので、必然的にモータ電
流の大なるものしか、適用することができず、小電流の
ものは保護ができなかった。又、サーモスタットTH1
の一端は、電源の、主バイメタルBなどとは逆の相に接
続されるので、抵抗器R1には電源電圧がそのまま加わ
ることとなり、この抵抗器には慎重な選定を要し、又こ
の他の相に係わる部分(サーモスイッチTH1と抵抗器
R1のc側)はかなりの絶縁距離が必要となる。このた
めサーモスイッチTH1は単独のハウジングに収納さ
れ、リード線で引出していた。次に前記の第2の従来例
では、主バイメタルBはモータ電流による自己発熱に加
えてヒータ線R2により加熱されるため、モータ電流の
小なるものにも適用できる。しかしながら、サーモスイ
ッチTH2が、図11に示すように、主プロテクタPと
は全く別体であり各々ハウジングを備えるので、熱伝導
の速度が遅く、全体的に必要なスペースが大きくならざ
るを得ず、コストや管理上も不都合であった。
【0007】また万一コンプレッサのモータが拘束され
ると、主プロテクタはその過大な電流により作動し接点
が開路する。その後温度が低下すると復帰して閉路して
再び通電され、作動を繰り返す。主プロテクタはコンプ
レッサドームの外部に取付られるため、その周囲の温度
が低くて、復帰時間が早く、開閉回数が非常に多くな
る。よって短い期間で寿命に達して、時には、その接点
が溶着して開路ができなくなり、危険な状態となるおそ
れがあった。そのため、例えば、モータの回転子を拘束
して18日間の保護を要求する外国規格(UL)の規定
を満足できなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のサーマルプロテクタは、一端開放の筒状ケ
ースと該開放端を閉じ被保護体の伝熱面に密接するカバ
ーとから成る外郭、主バイメタルとその近傍に設けられ
たヒータ線とが直列に接続されたプロテクタ部、および
常時閉路で所定温度にて開路するサーモスイッチ部とか
ら成り、前記プロテクタ部とサーモスイッチ部がそれぞ
れ外郭内の筒状ケースの底面側とカバー側に配置され、
前記プロテクタ部とサーモスイッチ部が直列に接続され
るものである。
【0009】更に具体的な構成の述べると、プロテクタ
部は、それぞれ固定接点を備え前記筒状ケースの底部に
植設された2個の固定端子板、前記筒状ケースの底面に
螺設された調節ねじ、固定接点に対向接離する可動接点
を備え調節ねじ頭部にバネで押し当て支持される主バイ
メタル、および前記主バイメタルの近傍に設けられ前記
固定端子板の一方とヒータ端子との間に接続されたヒー
タ線であり、そして/又は、サーモスイッチ部は、その
バイメタルが前記カバーに最も近接して伝熱面に平行な
位置に設けられることを特徴として、前記の課題を解決
するものである。又、プロテクタ部の主バイメタルを、
調節ねじのねじ部と熱溶融金属で結合した頭部に、主バ
イメタルを調節バネで押し当て支持して、前記のいずれ
を問わず、何らかの原因で温度が異常に上昇した場合
に、回路を遮断できるものである(以下フェイル・セー
フ作動と称する。)。
【0010】
【作用】以上のように、本発明のサーマルプロテクタ
は、過負荷や回転子拘束などの電流増大の場合は、従来
と同様にプロテクタ部の主バイメタルが自己加熱と近傍
に設けられたヒータ線による加熱により反転作動し、可
動接点を固定接点から開離する。小型エアコンや冷蔵庫
用の小型コンプレッサなどで、モータの全負荷電流が比
較的に小で、従来の主バイメタルのみでは、過電流保護
の困難な場合にも、前記ヒータ線を任意に選定して、モ
ータの定格容量の大小に拘らず、共通の外郭で同一の必
要スペースと共通の部品を使用して、十分な保護特性を
得られる。更に冷媒漏れなどの温度のみ上昇の場合にも
所定温度まで達すると、常時閉路であったサーモスイッ
チが開放して、回路を遮断し、モータの焼損を防止す
る。即ち良熱伝導材の止め金具とカバーを介して、コン
プレッサドームの外部ではあるが、温度検知を最も必要
とする伝熱面に密接して取付け、この側にサーモスイッ
チ部を、さらにそのバイメタルを伝熱面に平行にしかも
もっとも近接して配設するため、発熱源である内部のモ
ータの温度上昇に敏速に、従って感度良く応動できる。
又、プロテクタ部の主バイメタルを、調節ねじのねじ部
と熱溶融金属で結合した頭部に、主バイメタルを調節バ
ネで押し当て支持して、主バイメタルが開閉を繰り返し
て疲労したり、モータM側が短絡するなどで、可動接点
が固定接点と溶着し、異常な温度(例えば220℃)に
達すると、熱溶融金属が溶融し、主バイメタルが調節バ
ネに調節ねじ頭部を介して押し下げられ、接点を遮断す
る。温度が低下して主バイメタルの形状が復帰しても、
回路は再閉路せず、前記のフェイル・セーフ作動をな
す。
【0011】
【実施例】本発明サーマルプロテクタの実施例を図1か
ら図9により説明する。図1(A)は中心で切断した正面
図、(B)は電気回路図、図2は平面図、図3は左側面
図、図4は底面図、図5は図2のB−B’断面図、図6
は図1のC−C’断面の平面図、図7は図1のカバー4
と止め金具5を取り外した底面図、図8は製造方法を示
す説明図、図9(A)前記実施例の、(B)は他の実施例の
部分説明図である。そして、1は本発明のサーマルプロ
テクタで、例えばコンプレッサ(図示しない)のドーム
の外面、換言すれば、内蔵され発熱源であるコンプレッ
サモータから熱流をもっとも受け易い面(以下伝熱面と
称する)6に取付けられる。2は絶縁物製の外郭で、一
端開放の筒状ケース3とその開放端を閉じるカバー4と
から成る。このケース3の内部にプロテクタ部10と所
定の温度で開路する常時閉路のサーモスイッチ部30を
組み込み後、カバー4をはめ込み、止め金具5により固
定される。この止め金具5は、熱伝導度の良好な若干の
弾性を有する金属板などで製作され、図1、図3、図4
に示すように、僅かに曲がった中間部5Aと、端に耳部
5Bを備えた両側部5Cから成り、側部5Cを前記筒状
ケース3の外部の側面に押し当て耳部4Bをケース3の
凸部3Qに係合させて、カバー4を固定する。従って適
宜の方法で(本例では外郭のつば部3Pを挟み込むコン
プレッサへの取付板(図示しない。)などで)、伝熱面
6に押しつけて密着取付けができる。
【0012】プロテクタ部10において、11は皿形の
主バイメタル、12は前記筒状ケース3の底部3Aの中
央に螺設された調節ねじ、15は調節ばねで主バイメタ
ル11を調節ねじ12の頭部13に押し当て保持する。
この調節ねじ12は、ねじ部12Aと頭部13とから成
り、熱溶融金属14で固定されたもので、調節完了の後
ナット16および/又はロックペイント16’で固定さ
れる。17および18は、各々インレイ式の固定接点1
9,19を備えた固定接点板で、ケース3の底部3Aの
溝孔3B,3Bに脚部を挿入後その両側部をかしめて植
設される。この固定接点板の一方17の外部端17A
は、折り曲げられて電源からのリード線(図示しない)
を接続するための端子となっている。20,20は主バ
イメタル11に設けられた可動接点で、各々固定接点1
9、19に対向接離する。21はヒータ端子で前記固定
接点板17,18と同様にケース3の底部3Aの中心に
対して90度離れた位置の溝孔3Cに植設される(図2
参照)。22はニクロム線などのヒータ線で、前記主バ
イメタル11を加熱するように、主バイメタル11の近
傍に対向して配置され、前記の他方の固定接点板18と
ヒータ端子21にその両端をスポット溶接などで接続さ
れる。よってプロテクタ部10では、常時は電流が一方
の固定接点板17の外部端17Aから入力し、固定接点
19、可動接点20,主バイメタル11,可動接点2
0,固定接点17、他方の固定接点板18、ヒータ線1
9を介してヒータ端子21に至る。
【0013】次にサーモスイッチ部30において、31
はインレイ式の固定接点32を備えた固定接点端子、3
3は可動側端子、34はサーモ可動接点35を自由端に
備えた可動接点板、36はサーモバイメタルである。固
定接点端子31と可動側端子33は、前記共通の筒状ケ
ース3の底部3Aの前記プロテクタ部10の固定接点板
17,18の中心線B−B’線と90度離れた位置(A
ーA’線上)に固着される。即ち固定接点端子31は前
記固定接点板17、18と同様に溝孔3Dに脚部を挿入
し、かしめて植設され、外部端31Aを折り曲げてモー
タMへの出力端子とする(図2参照)。可動側端子33
は、図1にて、下端の折り曲げ部33Aに可動接点板3
4の基端を固着し(例えば図7の34Cに示すプロジェ
クションでの抵抗溶接により)、上向きの脚部を3脚形
として、その中央端33Bを前記プロテクタ部10のヒ
ータ端子21に沿って進めて同じ溝孔3Cに挿入する。
同時に残る両側の脚部33C,33Cを溝孔3D,3D
に挿入し、前記端子31と同様にかしめて植設され、そ
の後、前記のヒータ端子21の外部端とこの可動側端子
33の中央脚部33Bをスポット溶接などで固着する。
つまりこの溝孔3Cで、プロテクタ部10とサーモスイ
ッチ部30とが中継接続されることとなる。
【0014】前記可動接点板34は、弾性金属板製で、
図1および図8の(C)に示すように、自由端にサーモ可
動接点35を備えて、固定接点32に対向接離させ、基
端34Aを可動側端子33の折り曲げ部33Aに固着さ
れる。 又この可動接点板34の中央の大きな孔34B
は、前記プロテクタ部10の中心線X−X’の延長上に
広がり、その調節ねじ頭部13の調節用工具の通路、兼
フェイルセーフ作動時の逃げ孔となる。即ち、常時は、
図1(A)に実線で示すように、同図1で上向きに凸のサ
ーモバイメタル36を前記可動接点板34とカバー4の
中央の大きな断面円弧状の凸部4Aとの間に配置して、
可動接点板34は自己の蔵する弾力により、その先端の
サーモ可動接点35を対向するサーモ固定接点32に接
触せしめる。所定の温度に上昇すると、図1(A)に点線
で示すように、サーモバイメタル36が下向きに反転し
て、接点35,32を急速に開離して、遮断する。
【0015】このサーモバイメタル36は、概略長方形
のものを、成形(フォーミング)して、所定温度で曲率
(凹凸)が反転するものであり、カバー4の内面(図1
での上側)には、概ね球面状の凸部4Aと前記のサーモ
バイメタル36を案内保持する4個の凸部4B、4B,
4B,4Bを備える。即ちサーモバイメタル36は(図
1での)右端を基端とし、カバー4の前記円弧状の凸部
4Aを支点として、(図1での)左端が上昇して、可動
接点板34を押し上げ、両接点35、32をに離間し、
回路を遮断する。しかして、この4個の凸部4Bと円弧
状の凸部4A並びにサーモバイメタル36は、Y−Y’
中心線上にあり(図8(D)参照)、換言すると、このバ
イメタル36が右端を緩やかに支持され、左端が自由
に、かつ比較的に大きく動きので、これにより駆動され
る可動接点板34の先端とサーモ可動接点35の動きが
大きく、敏速となり、円滑で信頼性のある開閉が保証さ
れる(図8(D)参照)。
【0016】よってモータMが過負荷あるいは回転子拘
束などで過電流が流れると、主バイメタル11が発熱
し、例えば、その温度が160℃に達すると、その皿形
が反転して可動接点20、20が固定接点19、19か
ら開離し、電流を遮断してモータMを保護する。万一冷
媒漏れなどで、電流が増加せずに温度のみ上昇の場合に
は、常温で図1の下に凸であった(同図1の(A)に実線
で示す、)サーモバイメタル36が所定の温度に上昇す
ると、例えば120℃で、皿形が急速に反転して可動接
点板34を押し上げ、接点35,32が開離する(図1
の(A)に点線で示す、)。
【0017】次に主に図8を参照して、この実施例の製
造方法を説明する。この図8において、(A)と(B)は主
プロテクタ部10が筒状ケース3に組み込まれた状態を
示し、(A)は平面図、(B)は中央断面図である。(C)は
組み込み前のサーモスイッチ部30の各部分を示し、(C
1)は固定接点端子31の左側面図と底面図、(C2)は
可動接点端子33に可動接点板34を固着した状態の右
側面図と底面図である。(D)はサーモバイメタル36と
カバー4の断面図で、(E)は、前記の(A)+(B)に(C)
を組み込み、更に(D)即ちサーモバイメタル36とカバ
ー4を組み込み、止め金具5をはめ込み中の正面図であ
る。
【0018】まずプロテクタ部10は従来のものと同様
なので、詳細な説明を省くが、筒状ケース3の底部に矢
印P方向に挿入し組み込まれ、このプロテクタ部の動作
特性が、試験され、必要ならば調節される(図8(A)
および(B)参照)。次にサーモスイッチ部30の固定
接点端子31および可動接点板34を固着した可動側端
子33が、同じ方向(P)から挿入のかしめて固定され
る。更にサーモバイメタル36をカバー4と共に挿入
し、最後に止め金具5をカバー4にはめ込み固定する。
ここでサーモスイッチ部30の動作特性を試験し、例え
ば動作温度が規格範囲から外れたり、チャタリングやス
ナップ遅れなど不具合な点が判明した場合は、止め金具
5は、その先端耳部4Bをその弾性を利用してケース3
の凸部3Qから取り外し自在なので、カバーを容易に取
り外すことができる。従って、必要ならば、カバー4と
サーモバイメタル36を取り外し、固定接点端子31の
固定接点19を備えた先端を調節したり、前記サーモバ
イメタル36をその特性により層別しておき、必要なも
のと取り替えて、所望の特性を容易に得ることができ
る。なおプロテクタ部10とサーモスイッチ部30と
は、前者の端子(17A,18)と後者の端子(33
A,31)とが筒状ケース3の底部3Aにおいて、相互
に直角に配置されており、組立の自動化にきわめて好都
合であり、更に中継点の溝孔3Cでの端子18、33A
を利用すれば、完成後もプロテクタ部10とサーモスイ
ッチ部30とを、電気的に別個に試験を実施することも
容易である。
【0019】次に請求項4について図9により説明す
る。同図(A)は図1の部分拡大図で、プロテクタ部10
の調節ねじ12が、頭部13とねじ部12Bとから成り
熱溶融金属14にて結合されている。もしも主バイメタ
ル11が開閉を繰り返して疲労したり、モータM側が短
絡するなどで、可動接点20が固定接点19と溶着し、
異常な温度(例えば220℃)に達すると、熱溶融金属
14が溶融し、主バイメタル11が調節バネ15に調節
ねじ頭部13により押し下げられ、接点20と19を遮
断する。温度が低下して主バイメタル11の形状が復帰
しても、回路は再閉路せず、安全である(前記のフェイ
ル・セーフ)。しかもサーモスイッチ部30の可動接点
板34の中央に大きな孔34Bが設けられており、前記
の調節ねじ頭部13や主バイメタル11が分離しても、
この大きな孔34に、少なくとも、引き掛かり、これら
の部分がすべて電源の同相側にあるので、フェイル・セ
ーフ作動が万全となる。図9(B)は、調節ねじ23が、
頭部23Aとねじ部23Bとが一体的に形成されたもの
で、前記のフェイル・セーフを必要としない場合に使用
する。この場合には、サーモスイッチ部30の前記可動
接点板34の丸い孔34Bは前記の頭部13の逃げ孔と
しては、不要であり、従来のシンプルな可動接点板とし
てよい。
【発明の効果】以上のように、本発明のサーマルプロテ
クタは、主プロテクタ部とサーモスイッチ部を共通のケ
ースに設けて、従来の2個の要素の機能を兼備して、過
電流の保護と過熱の防止の2ステージの役割を果たすも
のである。サーモスイッチ部を伝熱面に接近させ、しか
もそのバイメタルを伝熱面と平行な位置に設けたので、
熱の伝導速度が上昇し、温度変化への感度が良好であ
る。特にプロテクタ部とサーモスイッチ部が直列に接続
され、すべての部分が電源の一相側にあるので、負荷の
モータの定格電圧が異なっても、本発明のサーマルプロ
テクタの構成には変更が不要で(第1の従来例では所定
の定格電圧の抵抗器が必要)、商用単相電圧が国内の1
00Vから海外の250Vまで多種多様であるが、本願
ではこれを殆ど顧慮することなく共通化できる。プロテ
クタ部は主バイメタルの近傍に固有抵抗や寸法、形状を
比較的自由に選定できるヒータ線を使用するので、全負
荷電流の小なるモータの場合でも、負荷のモータの実状
に応じて最適な仕様をさだめ、過電流の保護を確実に行
うことができる。その上このヒータ線は、もしもモータ
側で短絡した場合、溶断して保護できる副次効果もあ
る。なお調節ねじでの熱溶融金属によるフェイルセーフ
性も注目するべき効果である。しかも従来例ではサーモ
スイッチが電源の他の相につながることもあり、独立の
ハウジングをもち、これを主プロテクタに併設していた
が、リード線を利用して接続をしていたが、本願では、
サーモスイッチ部が独立したハウジングを持たず、共通
のケースに収納されるので、熱の伝導やスペースやから
もコストの点からも有利である。なおプロテクタ部10
とサーモスイッチ部30とは、前者の端子(17A,1
8)と後者の端子(33A,31)とが筒状ケース3の底
部3Aにおいて、相互に直角に配置されており、組立の
自動化にきわめて好都合であり、更に中継点の溝孔3C
での端子18、33Aを利用すれば、完成後もプロテク
タ部10とサーモスイッチ部30とを、電気的に別個に
試験を実施することも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明サーマルプロテクタの一実施例を示し、
(A)は中心断面の正面図、(B)は電気回路図。
【図2】同実施例の平面図。
【図3】同実施例の左側面図。
【図4】同実施例の底面図。
【図5】図2のB−B’断面図。
【図6】図1(A)のC−C’断面の平面図。
【図7】図1(A)のカバー4と止め金具5を取り外した
底面図
【図8】同実施例の製造方法を示す説明図である。(A)
と(B)は主プロテクタ部10が筒状ケース3に組み込ま
れた状態を示し、(A)は平面図、(B)は中央断面図であ
る。(C)は組み込み前のサーモスイッチ部30の各部分
を示し、(C1)は固定接点端子31の左側面図と底面
図、(C2)は可動接点端子31に可動接点板34を固着
した状態の右側面図と底面図である。(D)はサーモバイ
メタル36とカバー4の断面図で、(E)は、前記の(B)
に(C)を組み込み、更にサーモバイメタル36とカバー
4を組み込み、止め金具5をはめ込み中の正面図であ
る。
【図9】(A)は前記実施例の、(B)は他の実施例の部分
説明図。
【図10】第1の従来例の説明図で、(A)は一部切断し
た正面図、(B)は(A)のA−A’断面図、(C)は電気回
路図。
【図22】第2の従来例の説明図で、(A)は平面図、 (B)は正面図、(C)は(A)のAーA’断面図、(D)は電
気回路図。
【符号の説明】
1 サーマルプロテクタ 2 外郭 3 筒状ケース 3A 底部 3B〜3D 溝孔 3Q 凸部 4 カバー 4A 中央の大きな断面円弧状の凸部(4個) 4B サーモバイメタル36の案内用の凸部 5 止め金具 5A 中間部 5B 耳部 5C 両側部 10 主プロテクタ部 11 皿形の主バイメタル 12 調節ねじ 12A ねじ部 13 頭部 14 熱溶融金属 15 調節バネ 16 ナット 16’ ロックペイント 17 固定接点板(一方の) 18 固定接点板(他方の) 19,19 インレイ式固定接点 20,20 可動接点 21 ヒータ端子 22 ヒータ線 23 別の実施例の調節ねじ 23A その頭部 23B そのねじ部 30 サーモスイッチ部 31 固定接点端子 32 インレイ式固定接点 33 可動側端子 33A 折り曲げ部 33B 中央の脚部 33C,33C 両側の脚部 34 可動接点板 34A 基端 34B 丸い大きい孔 34C 抵抗溶接のための3個のプロジェクション 35 サーモ可動接点 36 サーモバイメタル P 従来例の主プロテクタ TH1,TH2 それぞれ第1,第2の従来例のサーモ
スイッチ R1 第1の従来例の抵抗器 R2 第2の従来例のヒータ線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明サーマルプロテクタの一実施例を示し、
(A)は中心断面の正面図、(B)は電気回路図。
【図2】同実施例の平面図。
【図3】同実施例の左側面図。
【図4】同実施例の底面図。
【図5】図2のB−B’断面図。
【図6】図1(A)のC−C’断面の平面図。
【図7】図1(A)のカバー4と止め金具5を取り外し
た底面図
【図8】同実施例の製造方法を示す説明図である。
(A)と(B)は主プロテクタ部10が筒状ケース3に
組み込まれた状態を示し、(A)は平面図、(B)は中
央断面図である。(C)は組み込み前のサーモスイッチ
部30の各部分を示し、(C1)は固定接点端子31の
左側面図と底面図、(C2)は可動側端子33に可動接
点板34を固着した状態の右側面図と底面図である。
(D)はサーモバイメタル36とカバー4の断面図で、
(E)は、前記の(B)に(C)を組み込み、更にサー
モバイメタル36とカバー4を組み込み、止め金具5を
はめ込み中の正面図である。
【図9】(A)は前記実施例の、(B)は他の実施例
の、請求項4についての部分説明図。
【図10】第1の従来例の説明図で、(A)は一部切断
した正面図、(B)は(A)のA−A’断面図、(C)
は電気回路図。
【図11】第2の従来例の説明図で、(A)は平面図、
(B)は正面図、(C)は(A)のA−A’断面図、
(D)は電気回路図。
【符号の説明】 1 サーマルプロテクタ 2 外郭 3 筒状ケース 3A 底部 3B〜3E 溝孔 3Q 凸部 4 カバー 4A 中央の大きな断面円弧状の凸部 4B サーモバイメタル36の案内用の凸部(4個) 5 止め金具 5A 中間部 5B 耳部 5C 両側部6 伝熱面 10 主プロテクタ部 11 皿形の主バイメタル 12 調節ねじ 12A ねじ部 13 頭部 14 熱溶融金属 15 調節バネ 16 ナット 16’ ロックペイント 17 固定接点板(一方の) 18 固定接点板(他方の) 19,19 インレイ式固定接点 20,20 可動接点 21 ヒータ端子 22 ヒータ線 23 別の実施例の調節ねじ 23A その頭部 23B そのねじ部 30 サーモスイッチ部 31 固定接点端子 32 インレイ式固定接点 33 可動側端子 33A 折り曲げ部 33B 中央脚の端部 33C,33C 両側の脚部 34 可動接点板 34A 基端 34B 丸い大きい孔 34C 抵抗溶接のための3個のプロジェクション 35 サーモ可動接点 36 サーモバイメタル P 従来例の主プロテクタ TH1,TH2 それぞれ第1,第2の従来例のサーモ
スイッチ R1 第1の従来例の抵抗器 R2 第2の従来例のヒータ線 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空調機器や電気冷蔵庫
などの密閉型コンプレッサモータを保護するのに好適な
サーマルプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばセパレート形の空調機は、室内機
と室外機が配管で結ばれるが、その工事が不完全で冷媒
の漏れる時、あるいはファンモータが拘束されて冷却作
用を失うなどの場合、空調機のコンプレッサは過熱する
が、そのモータの電流はほぼ無負荷電流から増加するこ
となく、従来の主として電流のみに応動するプロテクタ
では保護が不可能であった。
【0003】そこで従来は、コンプレッサとその駆動モ
ータを連結し密封ドーム内に収納し、ハーメチック型の
プロテクタを配設して、直接その温度を検知するように
していたが、こうしたハーメチック型のプロテクタはコ
ストが高くなり、もしも故障すると、コンプレッサ自体
が故障していなくても、高価なコンプレッサを交換する
必要があった。又電流に応動するプロテクタと温度のみ
に応動する別個のサーモスイッチを併用する方式もある
が、これには、大きなスペースが必要となり、組み付け
に多大の工数を要し、保守点検に甚だ不便であった。
【0004】そこで本出願人は、コンプレッサ・ドーム
の外部に設置できる、皿形の主バイメタルBなどから成
る主プロテクタPと温度スイッチTHを一体的に配設し
たサーマルプロテクタを提案した(実開平1−7924
0および特開平7−262895号公報参照)。これに
ついて以下に説明する。第1の従来例を図10に示す。
ここにおいて(A)は一部切断した正面図、(B)は
(A)のA−A’断面図、(C)は電気回路図である。
常時開路で所定温度に上昇の時に閉成するサーモスイッ
チTH1と、これにより通電される抵抗器R1を主プロ
テクタPの主バイメタルBの近傍に設け、サーモスイッ
チTH1と抵抗器R1の直列回路を負荷のモータMと並
列に接続するものである。即ち電源Eから主プロテクタ
Pの主バイメタルB両端の端子a,bを介してモータM
に直接接続され、抵抗器R1は一端が主バイメタルBの
出力端子bに接続され他端はリード線Cを介してサーモ
スイッチTH1に至り、このサーモスイッチの他端はリ
ード線dにより電源の他の相に接続される。よってモー
タMが過負荷や回転子拘束などの場合には、通常のプロ
テクタのように、主バイメタルBが反転動作して回路を
遮断すると共に、温度のみの上昇時にはサーモスイッチ
TH1が閉成して抵抗器R1に通電して発熱させ、主バ
イメタルBを反転動作させて回路を遮断する。
【0005】次に、第2の従来例を図11に示す。ここ
において(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は
(A)のA−A’断面図、(D)は電気回路図である。
常時閉路のサーモスイッチTH2と主プロテクタPを負
荷のモータMと直列に接続するものである。主プロテク
タPでは、その主バイメタルBの近傍にヒータ線R2を
設けて常時このバイメタルBを加熱し、もしも温度のみ
が上昇の場合にはサーモスイッチTH2が開路してモー
タMの焼損を防止できる。即ち電源から主プロテクタP
のバイメタルB両端の端子a、b、ヒータ線R2,サー
モスイッチTH2の両端(リード線)c、dを介してモ
ータMに接続されるので、これらはすべて電源の同じ相
にある。そこでヒータ線R2は、前記第1の従来例に比
較して、主バイメタルBや各端子への絶縁距離を小とす
ることができる。このためヒータ線は、モータの電流に
応じて、ニクロム線などの材料の線径や長さを適宜に選
定して、折り曲げ式、又はコイル巻して配置するなど、
設計の自由度が大である。すなわち主バイメタルBはモ
ータ電流による自己発熱に加えてヒータ線R2により加
熱されるため、モータ電流の小なるものにも適用でき
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の第
1の従来例では、主バイメタルBは通常はモータ電流に
よる自己発熱のみで作動するもので、必然的にモータ電
流の大なるものしか、適用することができず、小電流の
ものは保護ができなかった。又、サーモスタットTH1
の一端は、電源の、主バイメタルBなどとは逆の相に接
続されるので、抵抗器R1には電源電圧がそのまま加わ
ることとなり、この抵抗器には慎重な選定を要し、又こ
の他の相に係わる部分(サーモスイッチTH1と抵抗器
R1のc側)はかなりの絶縁距離が必要となる。このた
めサーモスイッチTH1は単独のハウジングに収納さ
れ、リード線で引出していた。次に前記の第2の従来例
では、主バイメタルBはモータ電流による自己発熱に加
えてヒータ線R2により加熱されるため、モータ電流の
小なるものにも適用できる。しかしながら、サーモスイ
ッチTH2が、図11に示すように、主プロテクタPと
は全く別体であり各々ハウジングを備えるので、熱伝導
の速度が遅く、全体的に必要なスペースが大きくならざ
るを得ず、コストや管理上も不都合であった。
【0007】また万一コンプレッサのモータが拘束され
ると、主プロテクタはその過大な電流により作動し接点
が開路する。その後温度が低下すると復帰して閉路し再
び通電され、作動を繰り返す。主プロテクタはコンプレ
ッサドームの外部に取付られるため、その周囲の温度が
低くて、復帰時間が早く、開閉回数が非常に多くなる。
よって短い期間で寿命に達して、時には、その接点が溶
着して開路ができなくなり、危険な状態となるおそれが
あった。そのため、例えば、モータの回転子を拘束して
18日間の保護を要求する外国規格(UL)の規定を満
足できなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のサーマルプロテクタは、一端開放の筒状ケ
ースと該開放端を閉じ被保護体の伝熱面に密接するカバ
ーとから成る外郭、主バイメタルとその近傍に設けられ
たヒータ線とが直列に接続されたプロテクタ部、および
常時閉路で所定温度にて開路するサーモスイッチ部とか
ら成り、前記プロテクタ部とサーモスイッチ部がそれぞ
れ外郭内の筒状ケースの底面側とカバー側に配置され、
前記プロテクタ部とサーモスイッチ部が直列に接続され
るものである。
【0009】更に具体的な構成述べると、プロテクタ
部は、それぞれ固定接点を備え前記筒状ケースの底部に
植設された2個の固定端子板、前記筒状ケースの底面に
螺設された調節ねじ、固定接点に対向接離する可動接点
を備え調節ねじ頭部にバネで押し当て支持される主バイ
メタル、および前記主バイメタルの近傍に設けられ前記
固定端子板の一方とヒータ端子との間に接続されたヒー
タ線から成り、そしてサーモスイッチ部は、そのバイメ
タルが前記カバーに最も近接して伝熱面に平行な位置に
設けられることを特徴として、前記の課題を解決するも
のである。又、プロテクタ部の主バイメタルを、調節ね
じのねじ部と熱溶融金属で結合した頭部に、主バイメタ
ルを調節バネで押し当て支持して、前記のいずれを問わ
ず、何らかの原因で温度が異常に上昇した場合に、回路
を遮断できるものである(以下フェイル・セーフ作動と
称する。)。
【0010】
【作用】以上のように、本発明のサーマルプロテクタ
は、過負荷や回転子拘束などの電流増大の場合は、従来
と同様にプロテクタ部の主バイメタルが自己加熱と近傍
に設けられたヒータ線による加熱により反転作動し、可
動接点を固定接点から開離する。小型エアコンや冷蔵庫
用の小型コンプレッサなどで、モータの全負荷電流が比
較的に小で、従来の主バイメタルのみでは、過電流保護
の困難な場合にも、前記ヒータ線を任意に選定して、モ
ータの定格容量の大小に拘らず、共通の外郭で同一の必
要スペースと共通の部品を使用して、十分な保護特性を
得られる。更に冷媒漏れなどの温度のみ上昇の場合にも
所定温度まで達すると、常時閉路であったサーモスイッ
チが開放して、回路を遮断し、モータの焼損を防止す
る。即ち良熱伝導材の止め金具とカバーを介して、コン
プレッサドームの外部ではあるが、温度検知を最も必要
とする伝熱面に密接して取付け、この側にサーモスイッ
チ部を、さらにそのバイメタルを伝熱面に平行にしかも
もっとも近接して配設するため、発熱源である内部のモ
ータの温度上昇に敏速に、従って感度良く応動できる。
又、プロテクタ部の主バイメタルを、調節ねじのねじ部
と熱溶融金属で結合した頭部に、主バイメタルを調節バ
ネで押し当て支持して、主バイメタルが開閉を繰り返し
て疲労したり、モータM側が短絡するなどで、可動接点
が固定接点と溶着し、異常な温度(例えば220℃)に
達すると、熱溶融金属が溶融し、主バイメタルが調節バ
ネに調節ねじ頭部を介して押し下げられ、接点を遮断す
る。温度が低下して主バイメタルの形状が復帰しても、
回路は再閉路せず、前記のフェイル・セーフ作動をな
す。
【0011】
【実施例】本発明サーマルプロテクタの実施例を図1か
ら図9により説明する。図1(A)は中心で切断した正
面図、(B)は電気回路図、図2は平面図、図3は左側
面図、図4は底面図、図5は図2のB−B’断面図、図
6は図1のC−C’断面の平面図、図7は図1のカバー
4と止め金具5を取り外した底面図、図8は製造方法を
示す説明図、図9(A)は前記実施例の、(B)は他の
実施例の部分説明図である。そして、1は本発明のサー
マルプロテクタで、例えばコンプレッサ(図示しない)
のドームの外面、換言すれば、内蔵され発熱源であるコ
ンプレッサモータから熱流をもっとも受け易い面(以下
伝熱面と称する)6に取付けられる。2は絶縁物製の外
郭で、一端開放の筒状ケース3とその開放端を閉じるカ
バー4とから成る。このケース3の内部にプロテクタ部
10と所定の温度で開路する常時閉路のサーモスイッチ
部30を組み込み後、カバー4をはめ込み、止め金具5
により固定される。この止め金具5は、熱伝導度の良好
な若干の弾性を有する金属板などで製作され、図1、図
3、図4に示すように、僅かに曲がった中間部5Aと、
端に耳部5Bを備えた両側部5Cから成り、側部5Cを
前記筒状ケース3の外部の側面に押し当て耳部5Bをケ
ース3の凸部3Qに係合させて、カバー4を固定する。
従って適宜の方法で(本例では外郭のつば部3Pを挟み
込むコンプレッサへの取付板(図示しない。)など
で)、伝熱面6に押しつけて密着取付けができる。
【0012】プロテクタ部10において、11は皿形の
主バイメタル、12は前記筒状ケース3の底部3Aの中
央に螺設された調節ねじ、15は調節ばねで主バイメタ
ル11を調節ねじ12の頭部13に押し当て保持する。
この調節ねじ12は、ねじ部12Aと頭部13とから成
り、熱溶融金属14で固定されたもので、調節完了の後
ナット16および/又はロックペイント16’で固定さ
れる。17および18は、各々インレイ式の固定接点1
9,19を備えた固定接点板で、ケース3の底部3Aの
溝孔3B,3Bに脚部を挿入後その両側部をかしめて植
設される。この固定接点板の一方17の外部端17A
は、折り曲げられて電源からのリード線(図示しない)
を接続するための端子となっている。20,20は主バ
イメタル11に設けられた可動接点で、各々固定接点1
9、19に対向接離する。21はヒータ端子で前記固定
接点板17,18と同様にケース3の底部3Aの中心に
対して90度離れた位置の溝孔3Cに植設される(図2
参照)。22はニクロム線などのヒータ線で、前記主バ
イメタル11を加熱するように、主バイメタル11の近
傍に対向して配置され、前記の他方の固定接点板18と
ヒータ端子21にその両端をスポット溶接などで接続さ
れる。よってプロテクタ部10では、常時は電流が一方
の固定接点板17の外部端17Aから入力し、固定接点
19、可動接点20,主バイメタル11,可動接点2
0,固定接点19、他方の固定接点板18、ヒータ線
を介してヒータ端子21に至る。
【0013】次にサーモスイッチ部30において、31
はインレイ式の固定接点32を備えた固定接点端子、3
3は可動側端子、34はサーモ可動接点35を自由端に
備えた可動接点板、36はサーモバイメタルである。固
定接点端子31と可動側端子33は、前記共通の筒状ケ
ース3の底部3Aの前記プロテクタ部10の固定接点板
17,18の中心線B−B’線と90度離れた位置(A
−A’線上)に固着される。即ち固定接点端子31は前
記固定接点板17、18と同様に溝孔3Eに脚部を挿入
し、かしめて植設され、外部端31Aを折り曲げてモー
タMへの出力端子とする(図2参照)。可動側端子33
は、図1にて、下端の折り曲げ部33Aに可動接点板3
4の基端を固着し(例えば図7の34Cに示すプロジェ
クションでの抵抗溶接により)、上向きの脚部を3脚形
として、その中央端33Bを前記プロテクタ部10のヒ
ータ端子21に沿って進めて同じ溝孔3Cに挿入する。
同時に残る両側の脚部33C,33Cを溝孔3D,3D
に挿入し、前記端子31と同様にかしめて植設され、そ
の後、前記のヒータ端子21の外部端とこの可動側端子
33の中央脚部33Bをスポット溶接などで固着する。
つまりこの溝孔3Cで、プロテクタ部10とサーモスイ
ッチ部30とが中継接続されることとなる。
【0014】前記可動接点板34は、弾性金属板製で、
図1および図8の(C)に示すように、自由端にサーモ
可動接点35を備えて、固定接点32に対向接離させ、
基端34Aを可動側端子33の折り曲げ部33Aに固着
される。 又この可動接点板34の中央の大きな孔34
Bは、前記プロテクタ部10の中心線X−X’の延長上
に広がり、その調節ねじ頭部13の調節用工具の通路、
兼フェイルセーフ作動時の逃げ孔となる。即ち、常時
は、図1(A)に実線で示すように、同図1で上向きに
凸のサーモバイメタル36を前記可動接点板34とカバ
ー4の中央の大きな断面円弧状の凸部4Aとの間に配置
して、可動接点板34は自己の蔵する弾力により、その
先端のサーモ可動接点35を対向するサーモ固定接点3
2に接触せしめる。所定の温度に上昇すると、図1
(A)に破線で示すように、サーモバイメタル36が下
向きに凸に反転して、接点35,32を急速に開離し
て、遮断する。
【0015】このサーモバイメタル36は、概略長方形
のものを、成形(フォーミング)して、所定温度で曲率
(凹凸)が反転するものであり、カバー4の内面(図1
での上側)には、概ね球面状の凸部4Aと前記のサーモ
バイメタル36を案内保持する4個の凸部4B、4B,
4B,4Bを備える。即ちサーモバイメタル36は(図
1での)右端を基端とし、カバー4の前記円弧状の凸部
4Aを支点として、(図1での)左端が上昇して、可動
接点板34を押し上げ、両接点35、32を離間し、回
路を遮断する。しかして、この4個の凸部4Bと円弧状
の凸部4A並びにサーモバイメタル36は、Y−Y’中
心線上にあり(図8(D)参照)、換言すると、このバ
イメタル36が右端を緩やかに支持され、左端が自由
に、かつ比較的に大きく動くので、これにより駆動され
る可動接点板34の先端とサーモ可動接点35の動きが
大きく、敏速となり、円滑で信頼性のある開閉が保証さ
れる。
【0016】よってモータMが過負荷あるいは回転子拘
束などで過電流が流れると、主バイメタル11が発熱
し、例えば、その温度が160℃に達すると、その皿形
が反転して可動接点20、20が固定接点19、19か
ら開離し、電流を遮断してモータMを保護する。万一冷
媒漏れなどで、電流が増加せずに温度のみ上昇の場合に
は、常温で図1のに凸であった(同図1の(A)に実
線で示す、)サーモバイメタル36が所定の温度に上昇
すると、例えば120℃で、皿形が急速に反転して可動
接点板34を押し上げ、接点35,32が開離する(図
1の(A)に破線で示す、)。
【0017】次に主に図8を参照して、この実施例の製
造方法を説明する。この図8において、(A)と(B)
は主プロテクタ部10が筒状ケース3に組み込まれた状
態を示し、(A)は平面図、(B)は中央断面図であ
る。(C)は組み込み前のサーモスイッチ部30の各部
分を示し、(C1)は固定接点端子31の左側面図と底
面図、(C2)は可動端子33に可動接点板34を固
着した状態の右側面図と底面図である。(D)はサーモ
バイメタル36とカバー4の断面図で、(E)は、前記
(A)−(B)に(C)を組み込み、更に(D)即ち
サーモバイメタル36とカバー4を組み込み、止め金具
5をはめ込み中の正面図である。
【0018】まずプロテクタ部10は従来のものと同様
なので、詳細な説明を省くが、筒状ケース3の底部に矢
印P方向に挿入し組み込まれ、このプロテクタ部の動作
特性が、試験され、必要ならば調節される(図8(A)
および(B)参照)。次にサーモスイッチ部30の固定
接点端子31および可動接点板34を固着した可動側端
子33が、同じ方向(P)から挿入のかしめて固定さ
れる。更にサーモバイメタル36をカバー4と共に挿入
し、最後に止め金具5をカバー4にはめ込み固定する。
ここでサーモスイッチ部30の動作特性を試験し、例え
ば動作温度が規格範囲から外れたり、チャタリングやス
ナップ遅れなど不具合な点が判明した場合は、止め金具
5は、その先端耳部5Bをその弾性を利用してケース3
の凸部3Qから取り外し自在なので、カバーを容易に取
り外すことができる。従って、必要ならば、カバー4と
サーモバイメタル36を取り外し、固定接点端子31の
固定接点19を備えた先端を調節したり、前記サーモバ
イメタル36をその特性により層別しておき、必要なも
のと取り替えて、所望の特性を容易に得ることができ
る。なおプロテクタ部10とサーモスイッチ部30と
は、前者の端子(17A,18)と後者の端子(33
31)とが筒状ケース3の底部3Aにおいて、相互に直
角に配置されており、組立の自動化にきわめて好都合で
あり、更に中継点の溝孔3Cでの端子2133を利用
すれば、完成後もプロテクタ部10とサーモスイッチ部
30とを、電気的に別個に試験を実施することも容易で
ある。
【0019】次に請求項4について図9により説明す
る。同図(A)は図2のB−B’断面図で、プロテクタ
部10の調節ねじ12が、頭部13とねじ部12Bとか
ら成り熱溶融金属14にて結合されている。もしも主バ
イメタル11が開閉を繰り返して疲労したり、モータM
側が短絡するなどで、可動接点20が固定接点19と溶
着し、異常な温度(例えば220℃)に達すると、熱溶
融金属14が溶融し、主バイメタル11が調節バネ15
により押し下げられ、接点20と19を遮断する。温度
が低下して主バイメタル11の形状が復帰しても、回路
は再閉路せず、安全である(前記のフェイル・セーフ
)。しかもサーモスイッチ部30の可動接点板34の
中央に大きな孔34Bが設けられており、前記の調節ね
じ頭部13や主バイメタル11が分離しても、この大き
な孔34B調節ねじ頭部13が入り込み、主バイメタ
ル11の動きを阻害しない。又、これらの部分がすべて
電源の同相側にあるので、異なる相の間で短絡するおそ
れもなく、フェイル・セーフ作動が万全となる。図9
(B)は、調節ねじ23が、頭部23Aとねじ部23B
一体的に形成されたもので、前記のフェイル・セー
フを必要としない場合に使用する。この場合には、サー
モスイッチ部30の前記可動接点板34の丸い孔34B
は前記の頭部13の逃げ孔としては、不要であり、従来
のシンプルな可動接点板としてよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明のサーマルプロテ
クタは、主プロテクタ部とサーモスイッチ部を共通のケ
ースに設けて、従来の2個の要素の機能を兼備して、過
電流の保護と過熱の防止の2ステージの役割を果たすも
のである。サーモスイッチ部を伝熱面に接近させ、しか
もそのバイメタルを伝熱面と平行な位置に設けたので、
熱の伝導速度が上昇し、温度変化への感度が良好であ
る。特にプロテクタ部とサーモスイッチ部が直列に接続
され、すべての部分が電源の一相側にあるので、負荷の
モータの定格電圧が異なっても、本発明のサーマルプロ
テクタの構成には変更が不要で(第1の従来例では所定
の定格電圧の抵抗器が必要)、商用単相電圧は国内の1
00Vから海外の250Vまで多種多様であるが、本願
ではこれを殆ど顧慮することなく共通化できる。プロテ
クタ部は主バイメタルの近傍に固有抵抗や寸法、形状を
比較的自由に選定できるヒータ線を使用するので、全負
荷電流の小なるモータの場合でも、負荷のモータの実状
に応じて最適な仕様をさだめ、過電流の保護を確実に行
うことができる。その上このヒータ線は、もしもモータ
側で短絡した場合、溶断して保護できる副次効果もあ
る。なお調節ねじでの熱溶融金属によるフェイルセーフ
性も注目するべき効果である。しかも従来例ではサーモ
スイッチが電源の他の相につながることもあり、独立の
ハウジングをもち、これを主プロテクタに併設し、リー
ド線を利用して接続をしていたが、本願では、サーモス
イッチ部が独立したハウジングを持たず、共通のケース
に収納されるので、熱の伝導やスペース、コストの点か
らも有利である。なおプロテクタ部10とサーモスイッ
チ部30とは、前者の端子(17A,18)と後者の端
子(33B,31)とが筒状ケース3の底部3Aにおい
て、相互に直角に配置されており、組立の自動化にきわ
めて好都合であり、更に中継点の溝孔3Cでの端子2
1、33を利用すれば、完成後もプロテクタ部10とサ
ーモスイッチ部30とを、電気的に別個に試験を実施す
ることも容易である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端開放の筒状ケースと該開放端を閉じ
    被保護体の伝熱面に密接するカバーとから成る外郭、主
    バイメタルとその近傍に設けられたヒータ線とが直列に
    接続されたプロテクタ部、および常時閉路で所定温度に
    て開路するサーモスイッチ部とから成り、前記プロテク
    タ部とサーモスイッチ部がそれぞれ外郭内の筒状ケース
    の底面側とカバー側に配置され、前記プロテクタ部とサ
    ーモスイッチ部が直列に接続されることを特徴とするサ
    ーマルプロテクタ。
  2. 【請求項2】 プロテクタ部が、それぞれ固定接点を備
    え前記筒状ケースの底部に植設された2個の固定端子
    板、前記筒状ケースの底面に螺設された調節ねじ、固定
    接点に対向接離する可動接点を備え調節ねじ頭部にバネ
    で押し当て支持される主バイメタル、および前記主バイ
    メタルの近傍に設けられ前記固定端子板の一方とヒータ
    端子との間に接続されたヒータ線より成ることを特徴と
    する請求項1に記載のサーマルプロテクタ。
  3. 【請求項3】 サーモスイッチ部のバイメタルが前記カ
    バーに最も近接して伝熱面に平行な位置に設けられるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載されたサーマルプ
    ロテクタ。
  4. 【請求項4】 プロテクタ部の調節ねじが熱溶融金属で
    結合された頭部とねじ部とから成ることを特徴とする、
    請求項1、2又は3に記載されたサーマルプロテクタ。
  5. 【請求項5】 一端開放の筒状ケースと該開放端を閉じ
    被保護体の伝熱面に密接するカバーとから成る外郭、主
    バイメタルとその近傍に設けられたヒータ線とが直列に
    接続されたプロテクタ部、および常時閉路で所定温度に
    て開路するサーモスイッチ部とから成り、前記プロテク
    タ部とサーモスイッチ部がそれぞれ外郭内の筒状ケース
    の底面側とカバー側に配置され、前記プロテクタ部とサ
    ーモスイッチ部が直列に接続されるサーマルプロテクタ
    において、前記筒状ケースにプロテクタ部を組み込み調
    節した後に、サーモスイッチ部を組み込み調節すること
    より成るサーマルプロテクタの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2159812A1 (en) 2008-08-25 2010-03-03 SANYO Electric Co., Ltd. Over current protection device
CN102536771A (zh) * 2012-02-20 2012-07-04 上海航天科工电器研究院有限公司 一种外置式压缩机保护器
CN104793510A (zh) * 2015-04-07 2015-07-22 深圳市核达中远通电源技术有限公司 一种电源回路切断装置

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