JPH1116179A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JPH1116179A
JPH1116179A JP9165841A JP16584197A JPH1116179A JP H1116179 A JPH1116179 A JP H1116179A JP 9165841 A JP9165841 A JP 9165841A JP 16584197 A JP16584197 A JP 16584197A JP H1116179 A JPH1116179 A JP H1116179A
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lens
magnetic
optical head
focus
head device
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Hideo Yamazaki
英生 山▲崎▼
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、異なる記録密度で記録された2種
類以上の光ディスクから情報を再生可能な対物レンズの
切り替え機構を簡単な構成とした光ヘッド装置を提供す
るものである。 【解決手段】この発明の光ヘッド装置1は、第1および
第2のレンズ13,14を回転可能に保持するレンズホ
ルダ15と、レンズ保持手段の外周面を概ね等間隔に分
割する位置に配置され、レンズ保持手段を90°回転さ
せるための駆動力を提供する第1ないし第4のトラック
駆動コイル23a,23b,23c,23dと、各トラ
ック駆動コイルのそれぞれに向けて所定方向の磁力線を
提供する第1および第2の磁気回路を提供する第1およ
び第2のヨークと、上記レンズホルダ15を、所定位置
に位置させる一対の磁性片24a,24bとを、有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体として
の光ディスクに情報を記録し、また光ディスクから情報
を再生するための光ヘッド装置に係り、特に、2つのレ
ンズを有する光ヘッド装置において、2つのレンズを切
り替える構造に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体としての光ディスクに情報を記
録するとともに光ディスクから情報を再生するために利
用される光ヘッド装置は、光源としての半導体レーザ、
半導体レーザからの光を光ディスクの記録面に集束させ
るとともに記録面で反射された光を取り出す対物レンズ
および対物レンズにより取り出された反射光を電気信号
に変換するフォトディテクタ等により構成される。
【0003】対物レンズは、半導体レーザ素子から発生
された所定の波長のレーザビームを光ディスクの記録面
に照射するとともに光ディスクの記録面で反射された反
射レーザビームを取り出してフォトディテクタに入射さ
せるために利用される。
【0004】ところで、光ディスクの種類は、記録容量
の増大や機能の拡大(たとえば再生のみではなく記録や
消去も可能とする)という時代の要請による規格自体の
変更または新たな規格の追加により、既に、十種類を数
える程に増大している。
【0005】しかしながら、さまざまな光ディスクに適
合する再生装置を全て用意することは、経済的にまたは
再生装置の取扱い上の制約もしくは設置場所の確保等の
理由により、実質的に不可能である。
【0006】このため、2種以上の光ディスクの再生あ
るいは記録および消去に要求される複数種のスポット径
のレーザビームを供給するために特性の異なる対物レン
ズが2以上配置され、光ディスクの種類に応じて最適な
対物レンズを利用する装置が提案されている。
【0007】この種の2つの対物レンズを有するレンズ
駆動装置としては、図8または図9に示すよう、対物レ
ンズの切り替えおよび対物レンズをトラック方向に微小
移動させるために、4つの永久磁石A〜D、a〜dを使
用しているものが多い。
【0008】例えば、図8に示す方式では、トラック方
向の微小移動と対物レンズの切り替えに際して、トラッ
ク駆動用に2極着磁した2個の磁石A,Bを使用し、対
物レンズを切り替えた状態でも同じ磁気回路によりトラ
ック駆動力を発生する構成を取っている。また、フォー
カス駆動用には、2極着磁した2個の磁石C,Dを別に
使用している。なお、それぞれの磁石A〜Dは、同一円
周上に、概ね等間隔で配置されている。
【0009】一方、図9に示す方式では、対物レンズを
切り替えた状態で、トラック駆動用の2つのコイルe,
fは、それぞれ、別の磁気回路の2個ずつの磁石の組
a,bあるいはc,dに対向され、微小移動と切り替え
のための駆動力が提供される。なお、図9に示した方式
では、フォーカス駆動用には、独立に、専用の駆動コイ
ルと磁気回路が配置される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た2レンズ切り替え方式のレンズ駆動装置によれば、4
個の永久磁石を必要とすることから、部品点数の増加に
より装置が複雑になる問題がある。
【0011】また、図8および図9のそれぞれに示した
レンズ駆動装置は、2つのレンズを切り替える際に、レ
ンズを保持するレンズ保持部材G,gを、中心軸H,h
の周りで回転させる構造であることから、それぞれの磁
石により提供される磁界の作用によりレンズ保持部材G
およびgに含まれる磁性材料が吸着されて、レンズ保持
部材の回転が途中で停止するおそれがある。レンズ保持
部材の回転が途中で停止した場合には、対物レンズが切
り替えられないばかりでなく、対物レンズの基準位置も
不明となることから、レンズの切り替え動作をやり直す
必要が生じたり、場合によっては、再生装置の再起動が
必要となる問題がある。
【0012】この発明の目的は、異なる記録密度で記録
された光ディスクから情報を再生可能であって、しか
も、対物レンズの切り替え機構を簡単な構成とした光ヘ
ッド装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、第1の焦点深度および集
束力が与えられた第1のレンズと、この第1のレンズと
異なる焦点深度および集束力が与えられた第2のレンズ
を切り替えて使用する対物レンズ駆動装置を含み、前記
第1のレンズと前記第2のレンズをそれぞれのレンズの
軸線方向であるフォーカス方向に微小移動させるための
フォーカス駆動用コイルと、前記第1および第2のレン
ズのそれぞれを前記フォーカス方向と直交かつ記録媒体
の半径方向であるトラック方向に微小移動させるための
トラック駆動用コイルを有し、前記第1のレンズと前記
第2のレンズとを一体的に保持する可動部を所定角度回
動させて、上記第1のレンズと上記第2のレンズとを切
り替えることを特徴とする光ヘッド装置において、前記
トラック駆動用コイルの対面する位置に、永久磁石と、
両端部が駆動中心に向けて概ね90°折り曲げられたヨ
ークとを含む磁気回路が配置されていることを特徴とす
る光ヘッド装置を提供するものである。
【0014】また、この発明の光ヘッド装置のレンズ駆
動装置は、磁気吸引によって、第1および第2のレンズ
の中立位置を保持するよう、可動部の回転中心を中心軸
とした対称な2カ所に位置にされる磁気吸引用磁性片を
有することを特徴とする。
【0015】さらに、この発明の光ヘッド装置のレンズ
駆動装置の磁気吸着用磁性片は、トラック駆動用コイル
の中心に位置されることを特徴とする。またさらに、こ
の発明の光ヘッド装置のレンズ駆動装置の磁気吸着用磁
性片は、可動部が回動される際に、永久磁石とヨークか
らなる磁気回路が存在しない領域を移動されることを特
徴とする。
【0016】さらにまた、この発明の光ヘッド装置のレ
ンズ駆動装置の磁気吸着用磁性片は、フォーカス方向の
所定位置に保持するための磁束集約領域を有することを
特徴とする。
【0017】またさらに、この発明は、第1の焦点深度
および集束力が与えられた第1のレンズと、この第1の
レンズと異なる焦点深度および集束力が与えられた第2
のレンズとを、中心軸に対して90°の角度で保持し、
前記中心軸を回転中心として回転可能に保持するレンズ
保持手段と、このレンズ保持手段の外周面を概ね等間隔
に分割する位置に配置され、前記レンズ保持手段を90
°回転させるための駆動力を提供する第1ないし第4の
トラック駆動コイルと、前記中心軸に向けて概ね90°
に折り曲げられた磁力線案内部を有し、前記第1ないし
第4のトラック駆動コイルのそれぞれに向けて所定方向
の磁力線を提供する第1および第2の磁気回路と、前記
第1ないし第4のトラック駆動コイルの内の中心軸を対
称軸として対称となる2つのトラック駆動コイル内に一
体的に形成され、前記第1および第2の磁気回路により
提供される磁力線の作用により前記レンズ保持手段を所
定位置に位置させる一対の磁性片とを、有することを特
徴とする光ヘッド装置を提供するものである。
【0018】さらにまた、この発明は、第1の焦点深度
および集束力が与えられた第1のレンズと、この第1の
レンズと異なる焦点深度および集束力が与えられた第2
のレンズとを、中心軸に対して90°の角度で保持し、
前記中心軸を回転中心として回転可能に保持するレンズ
保持手段と、このレンズ保持手段の外周面を概ね等間隔
に分割する位置に配置され、前記レンズ保持手段を90
°回転させるための駆動力を提供する第1ないし第4の
トラック駆動コイルと、前記中心軸に向けて概ね90°
に折り曲げられ、さらに、前記レンズ保持手段の前記中
心軸方向に沿う方向の概ね中央部分に自身が発生する磁
力線を集約するための突起部分が形成された磁力線案内
部を有し、前記第1ないし第4のトラック駆動コイルの
それぞれに向けて所定方向の磁力線を提供する第1およ
び第2の磁気回路と、前記第1ないし第4のトラック駆
動コイルの内の中心軸を対称軸として対称となる2つの
トラック駆動コイル内に一体的に形成され、前記第1お
よび第2の磁気回路により提供される磁力線の作用によ
り前記レンズ保持手段を所定位置に位置させる一対の磁
性片とを、有することを特徴とする光ヘッド装置を提供
するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すよう
に、光ヘッド装置1は、光ディスクDの図示しない記録
面に略平行に移動可能に形成され、記録面に対して図示
しない半導体レーザ素子からのレーザビームを照射する
とともに、記録面で反射された反射レーザビームを集光
するアクチュエータユニット10を有している。
【0020】アクチュエータユニット10は、光ディス
クDの半径方向に延出された一対のガイドレール11,
11に沿って記録面との間に所定の間隔を維持して移動
可能なベース12を有している。
【0021】ベース12上には、光ディスクDの記録面
に対してレーザビームを照射する際に、レーザビームの
ビームスポット径を第1の直径かつ第1の焦点深度で焦
点を結ぶよう集光する第1のレンズ13と、同ビームス
ポット径を第1の直径とは異なる第2の直径かつ第1の
焦点深度とは異なる第2の焦点深度で焦点を結ぶよう集
光する第2のレンズ14を切り替え可能に保持するレン
ズホルダ15と、このレンズホルダ15を所定方向に回
転させることにより、第1および第2のレンズ13,1
4を切り替えるレンズ駆動機構16が設けられている。
【0022】レンズ駆動機構16は、図2に示されるよ
うに、円筒の一部を切り欠いた円弧状の壁状に形成され
た2つのヨーク17,18、それぞれのヨーク17,1
8の内壁に固定された円弧状の第1および第2の永久磁
石19,20およびそれぞれのヨーク17,18により
規定される円の中心に対応する位置に設けられた中心軸
21を有している。なお、中心軸21は、ベース12あ
るいはレンズ駆動機構16の詳述しない構造体から突出
されている。
【0023】第1および第2のヨーク17,18は、円
筒を概ね4分割した大きさであって、中心軸21を回転
対称軸として点対称となるように構成されている。ま
た、それぞれのヨーク17,18の端部は、中心軸21
に向けて概ね90°に折り曲げられている。
【0024】レンズホルダ15は、図3に示されるよう
に、図2に示した2つのヨーク17および18により規
定される円の内周面の内側に収まるように設定された外
周が与えられた円筒状であって、円筒の一端側に第1お
よび第2のレンズ13,14を保持するレンズ保持面1
5aが設けられた中空円柱状に形成されている。
【0025】レンズ保持面15aの概ね中心には、レン
ズ駆動機構16の中心軸21と整合される軸受け部15
bが形成されている。レンズ保持面15aにはまた、第
1、第2のレンズ13,14が固定されるレンズ保持部
15c,15dが形成されている。なお、レンズ保持部
15c,15dは、それぞれの中心位置が同一円周上す
なわち軸受け部15bの中心からの距離が同一となるよ
う、かつ中心軸21からみて、90°の角度の放射状に
位置されている。従って、第1、第2のレンズ13,1
4は、それぞれ、中心軸21を挟んで90°の角度で、
中心軸21から等距離の位置に固定されることになる。
【0026】レンズホルダ15の円筒部15eには、図
4に示されるように、レンズ保持面15aに固定されて
いる第1、第2のレンズ13,14を、それぞれのレン
ズの光軸方向すなわち中心軸21の軸線方向に移動する
よう、推進力を提供するフォーカス制御コイル22が配
置されている。フォーカス制御コイル22は、レンズホ
ルダ15の円筒部15eに周回された単コイルであっ
て、コイルに供給される電流の方向が変更されること
で、第1および第2のヨーク17,18に固定された永
久磁石19,20からの磁界に作用して、レンズホルダ
15を中心軸21の軸線方向に浮上させ、あるいはベー
ス12の方向に向けて押し下げる。
【0027】このように、レンズホルダ15が中心軸2
1の軸線方向に移動されることで、第1および第2のレ
ンズ13,14と光ディスクDの記録面の間の距離を、
第1および第2のレンズ13,14を通って光ディスク
Dの図示しない記録面に照射されるレーザビームがレン
ズにより所定のビームスポット径に集束される距離に一
致するよう、各レンズ13、14の位置が変化される
(通常、この制御がフォーカス制御と呼ばれている)。
なお、レンズホルダ15すなわち各レンズ13,14
は、以下に説明する磁性片に作用する永久磁石19,2
0からの磁力の作用により、フォーカス方向に関して
は、中心軸21と軸受け部15bが僅かに接触するかレ
ンズホルダ15が僅かに浮上する程度の位置で、トラッ
ク方向に関しては、トラック制御コイルに供給される電
流によって生じる駆動力により微小回転可能な位置とし
て規定される中立位置に保持される。
【0028】フォーカス制御コイル22の内周面には、
中心軸21を回転中心としてレンズホルダ15が微小回
転するように駆動力を発生する第1ないし第4のトラッ
ク制御コイル23a,23b,23cおよび23dが、
第1および第2のヨーク17,18と組み合わせられた
際にそれぞれのヨークの折り曲げ部17a,17b,1
8,18b(4カ所)のそれぞれと対向する位置に、配
置されている。なお、トラック制御コイル23aないし
23dは、いづれも、フォーカス制御コイル22に密着
するよう形成された薄型の扁平コイルであって、それぞ
れのコイルに供給される電流の方向が変化されること
で、レンズホルダのレンズ保持面15aに固定されてい
る第1および第2のレンズ13,14の選択(レンズ切
り替え)と、現在選択されているレンズを通過したレー
ザビームの強度の中心が光ディスクDの記録面に形成さ
れている信号マーク(記録マーク)の列の中心に一致す
るよう、中心軸21の周りに、レンズホルダ15を微小
回転させる(通常、この制御がトラッキング制御と呼ば
れている)。
【0029】トラック制御コイル23aと23cの内周
側(トラック制御コイルは、レンズホルダ15の円筒面
15eに配置される扁平コイルであるからレンズホルダ
15の円筒面15eと同心円状で所定の直径が与えられ
た円の円周上)の所定の位置には、図5に示されるよう
に、レンズホルダ15の回転すなわち第1および第2の
レンズ13,14の切り替えを制御するとともに、フォ
ーカス制御コイル22およびトラック制御コイル23a
〜23dのそれぞれに電流が供給されていない状態でレ
ンズホルダ15を中立位置に位置させるための磁性片2
4aおよび24bが配置されている。なお、トラック制
御コイルが4個であるに対し、磁性片が2個配置される
理由は、レンズホルダ15が回動される際に、各磁性片
24a,24bが、永久磁石18、トラック制御コイル
23a,23dおよび第1のヨーク17により形成され
る第1の磁気回路と、永久磁石19、トラック制御コイ
ル23b,23cおよび第2のヨーク18とにより形成
される第2の磁気回路を横切ることのないよう配慮した
ことによる。
【0030】磁性片24aおよび24bは、それぞれ、
鉄または酸化鉄の単一体およびその合金もしくは強磁性
体合金等であって、ハウジング17の壁面部および37
の内壁に固定されている2つの永久磁石19,20から
の磁力を受け、レンズホルダ15を、フォーカス方向に
は、中心軸21と軸受け部15bが僅かに接触するかレ
ンズホルダ15が僅かに浮上する程度の位置に、また、
トラック方向には、トラック制御コイル23a〜23d
に供給される電流で生じた駆動力で微小回転可能に、レ
ンズ駆動機構16内に、位置させる。なお、磁性片24
aおよび24bは、中心軸21を対称点とした点対称の
位置すなわち中心軸21の軸線方向と直交する面内にお
いて中心軸21を通る1本の軸線上に位置される。
【0031】すなわち、図5に示したように、磁性片を
2個とし、それぞれの磁性片を第1および第2のヨーク
17,18および永久磁石19,20が位置されている
円周以外の領域に配置することで、レンズホルダ15が
回転される量が90°以下であることを条件に、各磁性
片が第1および第2の磁気回路内を移動されることを防
止できる。このことは、磁性片がトラック制御コイルの
それぞれに配置された(磁性片が4個である)場合、少
なくとも2個の磁性片が第1および第2の磁気回路から
の磁力線により第1および第2のヨークの4カ所の折り
曲げ部のうちのいづれか2カ所の折り曲げ部に吸引され
る方向の磁力を受けることに起因して、レンズホルダ1
5が安定に保持される(回転しなくなる)ことを回避で
きる。
【0032】次に、図2ないし図5に示したレンズ駆動
機構とレンズホルダとによる第1、第2のレンズの切り
替え動作について、詳細に説明する。図6に示されるよ
うに、永久磁石19,20のそれぞれから中心軸21の
方向に向けて放射された磁力線は、矢印で示すように、
フォーカス制御コイル22を横切り、トラック制御コイ
ル23aないし23dのそれぞれの中心軸21の軸線と
平行な方向に延出されている側の一方から他方を通過し
て、第1および第2のヨーク17,18のそれぞれの折
り曲げ部17a,17b,18aおよび18bに戻され
る。従って、第1の磁気回路と第2の磁気回路が提供さ
れることは、上述したとおりである。
【0033】より詳細には、永久磁石19または20が
配置されるヨーク17,18のそれぞれの両端部が中心
軸21の方向に折り曲げられていることにより、それぞ
れの磁石19,20から放射された磁束は、トラック制
御コイル23aないし23dを通過した後、それぞれの
ヨーク17,18の折り曲げ部17a,17b,18a
および18bに戻されることから、2つの永久磁石のみ
で、第1および第2の磁気回路を提供することができ
る。また、図5に示したように、トラック制御コイルが
4個であるに対して、磁性片は、中心軸21を横切る軸
線上に、2個のみ配置されることから、第1および第2
の磁気回路内で、各トラック制御コイル23a〜23d
に供給される電流の方向を適切に切り替えることで、レ
ンズホルダ15を、第1の位置と、第1の位置に対して
90°回転された第2の位置のいづれか一方の位置に、
交互に、回動させることができる。従って、レンズホル
ダ15の所定位置に固定されている第1および第2のレ
ンズ13,14が、それぞれ、第1の位置と第2の位置
のいづれかに切り替えられる。
【0034】この場合、図6に示すように、磁性片24
a,24bの位置を、レンズホルダ15が第1の位置と
第2の位置との間で切り替えられるよう、すなわち、ヨ
ーク17,18の2つの円弧が途切れている領域を移動
するように設定することで、切り替え動作時に磁性片2
4aおよび24bが永久磁石19,20に吸引されてレ
ンズホルダ15の回動が停止されることを防止できる。
なお、磁性片24a,24bの位置は、切り替え動作に
伴ってそれぞれ90°移動されるが、切り替えられた結
果、レンズホルダ15の位置が第1の位置および第2の
位置のいづれの位置に位置されたとしても、磁性片24
a,24bは、第1および第2のヨーク17,18の折
り曲げ部17a,17b,18aおよび18bと対向さ
れる。
【0035】折り曲げ部17a,17b,18aおよび
18bは、永久磁石19,20からヨーク17,18に
向かう磁力が通過する安定点であるから、磁性片24
a,24bは、それぞれの折り曲げ部17a,17b,
18aおよび18bに吸引されて、安定に保持される。
従って、第1および第2のレンズ13,14のトラック
方向の位置ずれが発生することも同時に防止できる。
【0036】図7は、図1ないし図6に示した光ヘッド
装置の変形例を示す概略図である。図7に示されるよう
に、ヨーク117,118のそれぞれの折り曲げ部11
7a,117b,118aおよび118bの高さ方向の
概ね中央には、各ヨークに固定されている永久磁石1
9,20から放射され、トラック制御コイル23a〜2
3dを通過してヨーク117,118に戻される磁力線
を集約するための突起部117t,118tが形成され
ている。
【0037】突起部117t,118tは、永久磁石1
9,20からの磁力を磁性片24a,24bに効率よく
集約することで、レンズホルダ15を、フォーカス方向
に関し、フォーカス方向の中立位置すなわち中心軸21
と軸受け部15bが僅かに接触するかレンズホルダ15
が僅かに浮上する程度に位置させる。また、磁性片24
aおよび24bに磁力が集約されることにより、トラッ
ク制御コイル23a〜23dに供給される電流によって
生じる駆動力に基づいて、レンズホルダ15が微小回転
される(トラッキング制御の)際および第1および第2
のレンズの切り替えのためにレンズホルダ15が90°
回転される(レンズの切り替えの)際の起動トルクが均
一化される。すなわち、突起部117a,117b,1
18aおよび118bにより、磁性片24a,24bを
通過した磁力線がヨーク117,118に戻される位置
(フォーカス方向高さ)を最適化することで、レンズホ
ルダ15を、フォーカス方向に関し、中心軸21と軸受
け部15bが僅かに接触するか僅かに浮上する程度に位
置できる磁石バネが提供されるので、レンズホルダ15
を微小回動または90°回転させるためにトラック制御
コイル23a〜23dが出力しなければならない回転力
すなわちトラック制御コイルの大きさ(巻き数)あるい
は図示しないトラック制御コイルの駆動回路の電流容量
を低減できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
磁気回路を、円周を4分割した円弧状とし、それぞれの
端部を中心軸に向けて折り曲げたヨークとその内側に密
着した永久磁石により構成することにより、レンズ切り
替え動作を、確実に実現できる。
【0039】また、ヨークの折り曲げられた部分には、
永久磁石から放射され、4つのトラック制御コイルを通
った磁力線が集約して案内されることから、磁気回路の
磁束の利用効率が高められ、トラック制御コイルの大き
さあるいは駆動回路の容量が低減される。
【0040】さらに、トラック制御コイルのうちの中心
軸を挟んで対向する1組に、レンズホルダが回転される
際に磁気回路を通過しないような位置関係に、磁性片を
一体的に組み込むことにより、レンズホルダを、フォー
カス方向に関して、中心軸と軸受け部が僅かに接触する
か僅かに浮上するように、磁気ばねを提供できることか
ら、レンズの切り替えおよびトラッキングのためのレン
ズホルダの微小回転に必要な荷重が低減され、レンズホ
ルダの回転に要求される駆動力が低減される。従って、
レンズホルダの回転すなわち第1、第2のレンズの確実
な切り替えが可能で、しかも回転に必要な起動トルクの
小さい光ヘッド装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用される光ヘッド装
置の全体を示す平面図。
【図2】図1に示した光ヘッド装置の対物レンズ駆動装
置に利用される磁気回路を示す概略図。
【図3】図1に示した光ヘッド装置の対物レンズ駆動装
置における第1および第2の対物レンズと磁気回路の位
置関係を説明する概略図。
【図4】図1に示した光ヘッド装置の対物レンズ駆動装
置のレンズホルダの構成を説明する概略図。
【図5】図1に示した光ヘッド装置の対物レンズ駆動装
置のレンズホルダに組み込まれるトラック制御コイルと
フォーカス制御コイルと磁性片の位置関係を示す概略
図。
【図6】図2ないし図5に示した磁気回路とトラック制
御コイルと磁性片に作用する磁力線およびその磁力線に
よるレンズホルダの回動の状態を説明する概略図。
【図7】図2に示した磁気回路のヨークの形状の変形例
を示す概略図。
【図8】2レンズ切り替え機構の従来例を示す概略図。
【図9】2レンズ切り替え機構の従来例を示す概略図。
【符号の説明】
1 …光ヘッド装置、 10 …アクチュエータユニット、 11 …ガイドレール、 12 …ベース、 13 …第1のレンズ、 14 …第2のレンズ、 15 …レンズホルダ、 15a…レンズ保持面、 15b…軸受け部、 15e…円筒面、 16 …レンズ駆動機構、 17 …ヨーク、 17a…折り曲げ部、 17b…折り曲げ部、 18 …ヨーク、 18a…折り曲げ部、 18b…折り曲げ部、 19 …永久磁石、 20 …永久磁石、 21 …中心軸、 22 …フォーカス制御コイル、 23a…トラック制御コイル、 23b…トラック制御コイル、 23c…トラック制御コイル、 23d…トラック制御コイル、 24a…磁性片、 24b…磁性片、 117 …ヨーク、 117a…折り曲げ部、 117b…折り曲げ部、 117t…フォーカス中立突起、 118 …ヨーク、 118a…折り曲げ部、 118b…折り曲げ部、 118t…フォーカス中立突起。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の焦点深度および集束力が与えられた
    第1のレンズと、この第1のレンズと異なる焦点深度お
    よび集束力が与えられた第2のレンズを切り替えて使用
    する対物レンズ駆動装置を含み、前記第1のレンズと前
    記第2のレンズをそれぞれのレンズの軸線方向であるフ
    ォーカス方向に微小移動させるためのフォーカス駆動用
    コイルと、前記第1および第2のレンズのそれぞれを前
    記フォーカス方向と直交かつ記録媒体の半径方向である
    トラック方向に微小移動させるためのトラック駆動用コ
    イルを有し、前記第1のレンズと前記第2のレンズとを
    一体的に保持する可動部を所定角度回動させて、上記第
    1のレンズと上記第2のレンズとを切り替えることを特
    徴とする光ヘッド装置において、 前記トラック駆動用コイルの対面する位置に、永久磁石
    と、両端部が駆動中心に向けて概ね90°折り曲げられ
    たヨークとを含む磁気回路が配置されていることを特徴
    とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】前記レンズ駆動装置は、磁気吸引によっ
    て、前記第1および第2のレンズの中立位置を保持する
    よう、前記可動部の回転中心を中心軸とした対称な2カ
    所に位置にされる磁気吸引用磁性片を有することを特徴
    とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】前記磁気吸引用磁性片は、前記トラック駆
    動用コイルの中心に位置されることを特徴とする請求項
    2記載の光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】前記磁気吸引用磁性片は、前記可動部が回
    動される際に、前記永久磁石とヨークからなる磁気回路
    が存在しない領域を移動されることを特徴とする請求項
    2記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】前記ヨークは、前記磁気吸引用磁性片を、
    前記フォーカス方向の所定位置に保持するための磁束集
    約領域を有することを特徴とする請求項2記載の光ヘッ
    ド装置。
  6. 【請求項6】第1の焦点深度および集束力が与えられた
    第1のレンズと、この第1のレンズと異なる焦点深度お
    よび集束力が与えられた第2のレンズとを、中心軸に対
    して90°の角度で保持し、前記中心軸を回転中心とし
    て回転可能に保持するレンズ保持手段と、 このレンズ保持手段の外周面を概ね等間隔に分割する位
    置に配置され、前記レンズ保持手段を90°回転させる
    ための駆動力を提供する第1ないし第4のトラック駆動
    コイルと、 前記中心軸に向けて概ね90°に折り曲げられた磁力線
    案内部を有し、前記第1ないし第4のトラック駆動コイ
    ルのそれぞれに向けて所定方向の磁力線を提供する第1
    および第2の磁気回路と、 前記第1ないし第4のトラック駆動コイルの内の中心軸
    を対称軸として対称となる2つのトラック駆動コイル内
    に一体的に形成され、前記第1および第2の磁気回路に
    より提供される磁力線の作用により前記レンズ保持手段
    を所定位置に位置させる一対の磁性片と、を、有するこ
    とを特徴とする光ヘッド装置。
  7. 【請求項7】第1の焦点深度および集束力が与えられた
    第1のレンズと、この第1のレンズと異なる焦点深度お
    よび集束力が与えられた第2のレンズとを、中心軸に対
    して90°の角度で保持し、前記中心軸を回転中心とし
    て回転可能に保持するレンズ保持手段と、 このレンズ保持手段の外周面を概ね等間隔に分割する位
    置に配置され、前記レンズ保持手段を90°回転させる
    ための駆動力を提供する第1ないし第4のトラック駆動
    コイルと、 前記中心軸に向けて概ね90°に折り曲げられ、さら
    に、前記レンズ保持手段の前記中心軸方向に沿う方向の
    概ね中央部分に自身が発生する磁力線を集約するための
    突起部分が形成された磁力線案内部を有し、前記第1な
    いし第4のトラック駆動コイルのそれぞれに向けて所定
    方向の磁力線を提供する第1および第2の磁気回路と、 前記第1ないし第4のトラック駆動コイルの内の中心軸
    を対称軸として対称となる2つのトラック駆動コイル内
    に一体的に形成され、前記第1および第2の磁気回路に
    より提供される磁力線の作用により前記レンズ保持手段
    を所定位置に位置させる一対の磁性片と、を、有するこ
    とを特徴とする光ヘッド装置。
  8. 【請求項8】前記磁気吸引用磁性片は、前記トラック駆
    動用コイルの中心に位置されることを特徴とする請求項
    6記載の光ヘッド装置。
  9. 【請求項9】前記磁気吸引用磁性片は、前記可動部が回
    動される際に、前記永久磁石とヨークからなる磁気回路
    が存在しない領域を移動されることを特徴とする請求項
    6記載の光ヘッド装置。
  10. 【請求項10】前記磁気吸引用磁性片は、前記トラック
    駆動用コイルの中心に位置されることを特徴とする請求
    項7記載の光ヘッド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002049076A (ja) * 2000-08-02 2002-02-15 Canon Inc 光量調整装置

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JP4636658B2 (ja) * 2000-08-02 2011-02-23 キヤノン株式会社 光量調整装置

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