JP3378190B2 - 光学ピックアップのアクチュエータ - Google Patents

光学ピックアップのアクチュエータ

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JP3378190B2
JP3378190B2 JP08539198A JP8539198A JP3378190B2 JP 3378190 B2 JP3378190 B2 JP 3378190B2 JP 08539198 A JP08539198 A JP 08539198A JP 8539198 A JP8539198 A JP 8539198A JP 3378190 B2 JP3378190 B2 JP 3378190B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体に対
して信号を再生のみ、あるいは再生と記録、あるいは再
生記録消去するために用いる光学ピックアップをフォー
カス方向とトラック方向に移動可能に支持するアクチュ
エータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CD、CD−ROM、MD、DV
D等の記録媒体上に記録されている情報を光学ピックア
ップを用いて再生、記録、消去等を行う装置がめざまし
い勢いで普及している。特に最近それらの装置に対して
は、より軽薄短小が要求されている。
【0003】まず、従来の光学ピックアップの構成につ
いて説明する。
【0004】図13は、特開平7−93779号公報で
開示されている光学ピックアップの構成図である。この
光学ピックアップは、ピックアップ固定部4に固定され
た半導体レーザ101、コリメータレンズ102、ビー
ムスプリッタ103、立ち上げミラー(図13では図示
していないが、対物レンズの下に存在)、対物レンズ
2、集光レンズ105、光検出器106等を有する光学
系100と、対物レンズ2をフォーカス方向とトラック
方向に移動可能に支持する二軸アクチュエータ1とで構
成されている。
【0005】図13において、光学ピックアップの二軸
アクチュエータ1は、対物レンズ2と、この対物レンズ
2を保持している支持部材3と、この支持部材3を二軸
方向、すなわちフォーカス方向とトラック方向に移動可
能に支持する固定部4とから構成されている。ここで支
持部材3は、固定部4に対して、この固定部4との間に
張架されたワイヤ5によって、互いに垂直な方向、すな
わち紙面上下方向に対応するトラック方向と、紙面に垂
直なフォーカス方向に移動可能に支持されている。ま
た、支持部材3には、トラッキング用コイルとフォーカ
ス用コイルが形成されたコイルユニット6が取り付けら
れている。そして、このコイルユニット6を挟持するよ
うに、固定部4と同一面上に、断面がほぼU字状に上方
が開放したヨーク7が取り付けられている。さらに、こ
のヨーク7には、マグネット8が備えられている。
【0006】これにより、コイルユニット6のトラッキ
ング用コイルに通電した場合には、このコイルに発生す
る磁束が、マグネット8に作用することにより、支持部
材3全体が、トラック方向へ移動することになる。ま
た、コイルユニット6のフォーカス用コイルに通電した
場合には、このコイルに発生する磁束が、マグネット8
に作用することにより、支持部材3全体が、フォーカス
方向へ移動することになる。
【0007】このように構成された光学ピックアップで
は、光源である半導体レーザ101からの光が、対物レ
ンズ2を介して、(図示していないが)光ディスク表面
に集束され、この光ディスクで反射された光が、再び対
物レンズ2を通って、光検出器106に入射する。これ
により、光ディスク表面に記録された情報が読み出され
るとともに、光検出器106により検出した光情報に基
づき、支持部材3に取り付けられたコイルユニット6に
形成された各コイルへの通電を適宜制御することによ
り、フォーカシングとトラッキングが行われるようにな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成の光学ピックアップの二軸アクチュエータ1において
は、コイルに通電することにより、コイルに発生する磁
束をマグネット8に作用させることにより、フォーカシ
ングとトラッキングを行っている。そのため、コイルユ
ニット6、ヨーク7、マグネット8等を有した大きな磁
気回路が必要となり、光学ピックアップ自体の大型化が
避けられなくなる。
【0009】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであって、その目的とするところは、対物レン
ズを稼働させる可動部材の重量を軽減することが可能な
二軸アクチュエータを実現でき、小型かつ軽量な光学ピ
ックアップのアクチュエータを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
光学ピックアップのアクチュエータは、情報記録媒体に
対して信号を再生、記録、消去のいずれかを行うため
に、支持部材に設けられた対物レンズをフォーカス方向
とトラック方向に駆動する光学ピックアップのアクチュ
エータにおいて、平面コイルが形成されてなる一対の軟
磁性部材を有し、前記一対の軟磁性部材は、一方が前記
対物レンズの前記支持部材に設けられ、もう一方が前記
光学ピックアップの固定端に設けられてなるものであっ
前記平面コイルに通電することにより軟磁性部材の
磁化方向を制御して、対向する一対の軟磁性部材の間に
働く力により対物レンズを移動させる、ことを特徴とす
る。
【0011】本発明の請求項2に係る光学ピックアップ
のアクチュエータは、請求項1記載の光学ピックアップ
のアクチュエータにおいて、前記一対の軟磁性部材は、
フォーカス方向に対物レンズを移動するために少なくと
も1つ設け、かつ、トラック方向に対物レンズを移動す
るために少なくとも1つ設けて、なることを特徴とす
る。
【0012】本発明の請求項3に係る光学ピックアップ
のアクチュエータは、請求項1乃至2のいずれか記載の
光学ピックアップのアクチュエータにおいて、前記軟磁
性部材に形成されたコイルは、複数のコイルから構成さ
れてなることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項4に係る光学ピックアップ
のアクチュエータは、請求項1記載の光学ピックアップ
のアクチュエータにおいて、前記対物レンズの移動制御
は、前記複数のコイルに流す電流を、コイル個別あるい
はグループ単位で制御し、前記軟磁性部材の磁化方向を
制御することにより行うことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明における光学ピック
アップのアクチュエータについての実施の形態を図面を
用いて説明する。
【0015】(第1の参考例) 本発明の前提となる第1の参考例を図1から図5を用い
て説明する。
【0016】図1は、本参考例での光学ピックアップの
構成を示す図である。
【0017】図1において、光学ピックアップは、ピッ
クアップ固定部4に固定された半導体レーザ101、コ
リメータレンズ102、ビームスプリッタ103、立ち
上げミラー104(図1では図示していないが、対物レ
ンズの下に存在し、詳細は後述の図3を参照)、対物レ
ンズ2、集光レンズ105、光検出器106等を有する
光学系100と、対物レンズ2をフォーカス方向とトラ
ック方向に移動可能に支持する二軸アクチュエータ1と
で構成されている。
【0018】光学ピックアップの二軸アクチュエータ1
は、対物レンズ2と、この対物レンズ2を保持している
支持部材3と、この支持部材3を二軸方向、すなわちフ
ォーカス方向とトラック方向に移動可能に支持する固定
部4とを有している。
【0019】支持部材3は、固定部4に対して、この固
定部4との間に張架されたワイヤ5によって、互いに垂
直な二方向、すなわち、トラック方向とフォーカス方向
に移動可能に支持されている。また、上記支持部材3に
は、近接してコイルが形成されてなる軟磁性部材10、
12、14が3ヶ所に固定されており、さらに、これら
各々の軟磁性部材に対向する固定部4に、近接してコイ
ルが形成されてなる軟磁性部材9、11、13が3ヶ所
に固定されている。
【0020】本参考例においては、これらの軟磁性部材
9、10、11、12、13、14に近接して形成され
ているコイルに通電することにより、軟磁性部材の磁化
方向を制御し、対向する一対の軟磁性部材の間に働く力
を制御することにより、支持部材3に固定された対物レ
ンズ2をフォーカス方向とトラック方向に移動させる。
例えば、軟磁性部材9と10の間に働く力により、対物
レンズ2は紙面と垂直な方向、すなわち、フォーカス方
向へ駆動される。また、軟磁性部材11と12の間に働
く力、及び、軟磁性部材13と14の間に働く力によ
り、対物レンズ2は紙面上下方向、すなわち、トラック
方向に駆動される。
【0021】図2は、上記二軸アクチュエータ1の部分
を拡大した平面図で、図3は、その断面を示した図であ
る。
【0022】本参考例の光学ピックアップは、光源であ
る半導体レーザ101からの光が、対物レンズ2を介し
て、光ディスク16表面に集束され、この光ディスク1
6で反射された光が、再び対物レンズ2を通って、光検
出器106に入射する。これにより、光ディスク16表
面に記録された情報が読み出されるとともに、光検出器
106により検出した光情報に基づき、支持部材3と固
定部4に設けられた軟磁性部材に近接して形成されたコ
イルへの通電を適宜制御することにより、フォーカシン
グとトラッキングが行われるようになっている。
【0023】ここで図3に示すように対物レンズ2と支
持部材3とは、固定部4との間に張架されたワイヤ5
(図示していないが)によって、固定部4に対して移動
可能に支持されており、支持部材3に固定された軟磁性
部材10と、固定部4に固定された軟磁性部材9との間
に働く力により、フォーカス方向(図中矢印A方向)に
駆動される。その結果、対物レンズ2から出射した光
が、光ディスク16上で集光されるべくフォーカシング
(フォーカス制御)が行われる。
【0024】次に、対物レンズ2のより詳細なフォーカ
ス方向とトラック方向への移動方法について説明する。
【0025】(1)対物レンズのフォーカス方向への移
動図4は、図2と図3に示す軟磁性部材9と10をさら
に拡大表示し、対物レンズ2が、どのようにして駆動さ
れるかを示した図である。
【0026】図1から図3においては、固定部4に固定
された軟磁性部材9を簡略化して記載していたが、実際
には、図4に示すように、軟磁性部材9は、上下2つの
部分に分割されている。図4では、この上下に分割され
た軟磁性部材をそれぞれ9、9’とする。
【0027】これらの軟磁性部材9、9’と10には、
それぞれ近接してコイル17、17’と18が形成され
ており、これらのコイルに通電することにより、軟磁性
部材9、9’の磁化の向きまたは大きさが制御され、そ
れぞれの軟磁性部材からの漏洩磁束により、軟磁性部材
10が図4の各矢印方向に駆動される。
【0028】ここで、図4(a)は、コイル17、1
7’と18に通電していない状態であり、軟磁性部材
9、9’と10の磁化は、一方向にそろうことなく、漏
洩磁束は存在せず、軟磁性部材10は移動しない。次
に、図4(b)は、軟磁性部材9と10を同一方向(矢
印BB1方向)に磁化し、軟磁性部材9’がそれらと逆
方向(矢印BB2方向)に磁化するように、コイル1
7、17’と18に通電する。その結果、軟磁性部材
9、9’は固定部4に固定されているため、支持部材3
に取り付けられた軟磁性部材10は、支持部材3ととも
に図面上方向(矢印B1方向、つまりフォーカス方向)
に移動する。次に、図4(c)は、コイル18に通電す
る方向を反転させ、軟磁性部材10の磁化方向を反転さ
せる(矢印BB2方向にする)ことにより、支持部材3
に取り付けられた軟磁性部材10は、支持部材3ととも
に図面下方向(矢印B2方向、つまりフォーカス方向)
に移動する。このように、コイル17、17’と18に
通電する方向及び強さを変えることにより、支持部材3
すなわち対物レンズ2をフォーカス方向に移動すること
が可能となる。
【0029】(2)対物レンズのトラック方向への移動
図5は、図2において、トラック方向への移動に関係す
る部分のみを簡略化して記載した図である。
【0030】軟磁性部材11と13は、固定部4に固定
されており、軟磁性部材12と14は、支持部材3に固
定されている。ここでは、軟磁性部材11と12の磁化
方向が同一方向(矢印CC1方向)となるように軟磁性
部材11と12に近接して形成されているコイル19と
20に各々通電し、軟磁性部材13と14の磁化方向が
逆方向(矢印CC1方向とCC2方向)となるように軟
磁性部材13と14に近接して形成されているコイル2
1と22に各々通電する。これにより、軟磁性部材11
と12との間には引力が働き、軟磁性部材13と14と
の間には斥力が働くことになる。この結果、支持部材3
は対物レンズ2とともに、紙面上方向(矢印C1方向、
つまりトラック方向)に駆動されることになる。また、
各コイルへの通電を制御して、軟磁性部材11と12の
磁化方向が逆方向(矢印CC1方向とCC2方向)とな
るようにコイル19と20に各々通電し、軟磁性部材1
3と14の磁化方向が同一方向(矢印CC1方向)とな
るようにコイル21と22に各々通電することにより、
軟磁性部材11と12との間には斥力が働き、軟磁性部
材13と14との間には引力が働くことになる。この結
果、支持部材3は対物レンズ2とともに、紙面下方向
(矢印C2方向、つまりトラック方向)に駆動されるこ
とになる。
【0031】以上(1)、(2)のように、軟磁性部材
に近接して形成されたコイルへの通電を制御し、軟磁性
部材の磁化状態を制御することにより、対物レンズ2を
フォーカス方向とトラック方向に移動させることが可能
な二軸アクチュエータを構成することが可能となる。
【0032】尚、ここでは対物レンズ2をトラック方向
へ駆動するため、軟磁性部材11と12の対、および、
軟磁性部材13と14の対を用いているが、いずれか一
方の一対の軟磁性部材を用いることによっても、トラッ
ク方向への駆動は可能である。しかし、安定した高精度
の制御駆動を必要とする場合は、駆動部分の重量バラン
スを保った本参考例の構成のようにするのが望ましい。
【0033】また、上記説明での軟磁性部材の構成は、
図4に示すように軟磁性部材9をトラッキング方向に9
と9’のように上下2個に分割された構成で説明した
が、2個に限定されずそれ以上であってもよい。この分
割数を多くするとより高精度に制御することはできる
が、反面、製造工程やコストの面で高価となる。そのた
め、コストパフォーマンスを考慮して構成することが望
ましい。
【0034】以上のことから、従来のマグネットやヨー
クを有する大きな磁気回路を使用することなく、対物レ
ンズをフォーカス方向とトラック方向の各々に対して容
易に移動することができるとともに、光学ピックアップ
のアクチュエータを小型か軽量化することができる。
【0035】(第2の参考例) 本発明の前提となる第2の参考例を図6を用いて説明す
る。
【0036】図6は、本参考例での光学ピックアップの
構成を示す図である。尚、本参考例における光学ピック
アップの構成は、光学ピックアップの二軸アクチュエー
タを含めて前記第1の参考例を一部改良したものである
ため、異なっている部分についてのみの説明とする。
【0037】前記第1の参考例(図1)においては、ワ
イヤ5が支持部材3と固定部4との間に張架された構成
となっているが、本参考例(図6)においては、固定部
4とは別に、ワイヤ固定部15を設け、ワイヤ5を長く
する構成としている。
【0038】このため、図1の構成に比べてワイヤ5を
長くしているため、フォーカス方向に対物レンズを駆動
した際、ワイヤ5により対物レンズ2の光軸に対する傾
きを高精度に抑制することができる。
【0039】以上のことから、従来のマグネットやヨー
クを有する大きな磁気回路を使用することなく、対物レ
ンズをフォーカス方向とトラック方向の各々に対して容
易に移動することができるとともに、光学ピックアップ
のアクチュエータを小型か軽量化することができる。さ
らに、対物レンズの光軸に対する傾きを高精度に抑制す
ることができる利点を有している。
【0040】(第の実施例) 本実施例では、軟磁性部材とコイルの構成について説明
する。
【0041】図7は、軟磁性部材とコイルの平面構成
を、図8はその断面を示している。
【0042】本実施例では、軟磁性部材23として、N
i板上にSiO2からなる保護膜兼絶縁膜を形成したも
のを用いる。Ni板以外にも、軟磁性を示すFe,Fe
Ni等の金属を同様にして使用することが可能である。
また、フェライトのように、非導電性の軟磁性材料を用
いる場合には、SiO2のような絶縁膜は不要となる利
点も有している。
【0043】次に、図8を用いて図7に示す軟磁性部材
へのコイルの製造方法について説明する。ここではメッ
キ技術を用いてCuを図7に示すような円形に近い形で
渦巻状に形成し、平面コイル24とする。
【0044】平面コイル24の最外周の端28は、電極
28Aに接続されている。次に、平面コイル24の最内
周の端29を電極29Aに接続するため、SiO2から
なる絶縁膜25を形成する。その後、平面コイル24の
周位置にコンタクトホールを形成し、電極29Aへの引
き出し線26を形成する。最後に保護膜27を形成する
ことにより軟磁性部材23が完成する。
【0045】このような軟磁性部材23においては、電
極29Aから電極28Aへ電流を流すことにより発生す
る磁界により、図8の矢印DD1方向に磁化が整列し、
軟磁性部材からは、図中上向き(矢印DD1方向)の磁
束が発生することになる。また、上記とは逆方向へ電流
を流すことにより、図中下向き(矢印DD1方向の逆向
き)の磁束を発生させることが可能となる。
【0046】以上のことから、軟磁性部材を効率よく磁
化させることが可能となり、小さな電力で対物レンズを
移動させることができる。
【0047】(第の実施例) 本実施例では、軟磁性部材とコイルの別の構成について
説明する。
【0048】図9は、軟磁性部材とコイルの別の平面構
成を、図10はその断面を示している。
【0049】本実施例においては、矩形で渦巻状の平面
コイル24を形成している。このように、矩形で渦巻き
状の平面コイル24を形成することにより、軟磁性部材
23の四隅の部分まで効率的に磁化することが可能とな
り、同一電流でより大きな駆動力を得ることが可能とな
る。
【0050】以上のことから、軟磁性部材を隅々まで効
率よく磁化させることが可能となり、より小さな電力で
対物レンズを移動させることができる。
【0051】(第の実施例) 本実施例では、軟磁性部材に複数のコイルを設けた場合
の構成について説明する。
【0052】図11は、軟磁性部材23上に、矩形で渦
巻き状の平面コイル24を複数形成したものである。こ
のような構成の平面コイル24を軟磁性部材23上に形
成することにより、軟磁性部材23の四隅の部分にまで
効率的に磁化することが可能となり、同一電流でより大
きな駆動力を得ることが可能となる。さらに、個々の平
面コイル24に対して独立に通電することにより、軟磁
性部材23の磁化方向を独立して制御することが可能と
なる。このため、部品点数の削減を実現することができ
る。
【0053】ここで図11に示す各平面コイル24は、
横方向のコイル31、32、33、34が直列に接続さ
れ、いずれも同一方向に磁化が揃うようになされてお
り、縦方向のコイル31、35、36、37がそれぞれ
独立に通電されるような構成となっている。
【0054】図12は、上記図11に示す複数の平面コ
イル24を有する一対の軟磁性部材23と23’を用い
て、支持部材3すなわち対物レンズ2をフォーカス方向
に移動させる様子を示した図である。
【0055】図12(a)においては、軟磁性部材23
の全てのコイル31、35、36、37が同一方向に通
電され、それぞれのコイルに対応する軟磁性部材23
に、例えば、図面右向き(矢印EE1方向)の磁化が形
成され、軟磁性部材23’のコイル31’、35’に対
しては、軟磁性部材23’の磁化が軟磁性部材23と同
じく、図面右向き(矢印EE1方向)となるよう通電さ
れ、かつ、軟磁性部材23’のコイル36’、37’に
対しては、軟磁性部材23’の磁化が軟磁性部材23と
逆方向、すなわち、図面左向き(矢印EE2方向)とな
るよう通電される。この結果、軟磁性部材23’のコイ
ル31’、35’部分で軟磁性部材23との間に吸引力
が働き、軟磁性部材23’のコイル36’、37’部分
で軟磁性部材23との間に斥力が働くことになり、軟磁
性部材23は、図面上方向(矢印E1方向)に駆動され
ることになる。
【0056】一方、図12(b)においては、軟磁性部
材23のコイル31、35、36、37に通電する方向
を図12(a)とは逆方向にすることにより、図面左向
き(矢印EE2方向)の磁化が形成され、軟磁性部材2
3には反対方向の力が加わり、図面下方向(矢印E2方
向)に駆動されることになる。
【0057】基本的な動作は、図4と同様であるが、図
4においては、固定部4に2個の軟磁性部材9、9’を
取り付け、支持部材3に形状の異なる軟磁性部材10を
取り付ける必要があるのに対して、本実施例のように、
軟磁性部材23に複数の平面コイル24を形成し、それ
ぞれのコイル24を独立して駆動することにより、支持
部材3と固定部4に同一形状の軟磁性部材23を取り付
けることによりフォーカス方向への駆動が実現し、製造
プロセスを簡略化することができる。
【0058】尚、本実施例では、平面コイル24の形状
を矩形で渦巻き状としたが、円形に近い形で渦巻き状の
ものでもよいし、それに限定されずそれ以外の形状であ
ってもよい。また、軟磁性部材23上での複数の平面コ
イル24を駆動のための接続方法は横方向が直列に接続
し、縦方向がそれぞれ独立するような構成としたが、こ
れに限定されるものではなく、例えば縦横逆構成でもよ
いし、あるいは、任意の複数個を1つの制御用グループ
単位とした構成であってもよい。これらは、回路の配線
構造あるいはコストパフォーマンスを考慮に入れて構成
するのが望ましい
【0059】 以上のことから、軟磁性部材の特定の部分
を独立にかつ効率よく磁化させることが可能となり、よ
り小さな電力で対物レンズを移動させることができる。
【0060】以上、ここで挙げた各実施例は、本発明の
主旨を変えない限り前記記載内容に限定されるものでは
ない。
【0061】
【発明の効果】本発明における光学ピックアップのアク
チュエータは、各請求項において以下の効果が得られ
る。
【0062】本発明の請求項1においては、マグネット
やヨークのように大きな磁気回路を使用することなく対
物レンズを移動させることが可能であり、光学ピックア
ップを小型かつ軽量化することが可能となる。
【0063】本発明の請求項2においては、対物レンズ
をフォーカス方向とトラック方向の各々に対して容易に
移動させることができ、光学ピックアップを小型かつ軽
量化することが可能となる。
【0064】本発明の請求項3においては、軟磁性部材
を効率よく磁化させることが可能となり、より小さな電
力で対物レンズを移動させることができる。
【0065】本発明の請求項4においては、軟磁性部材
の特定の部分を独立にかつ効率よく磁化させることが可
能となり、より小さな電力で対物レンズを移動させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ピックアップのアクチュエー
タの構成を示す平面図である。
【図2】本発明による光学ピックアップのアクチュエー
タの構成の一部を示す平面図である。
【図3】本発明による光学ピックアップのアクチュエー
タの構成の一部を示す断面図である。
【図4】本発明による光学ピックアップのアクチュエー
タの軟磁性部材の動作を説明する断面図である。
【図5】本発明による光学ピックアップのアクチュエー
タの軟磁性部材の動作を説明する平面図である。
【図6】本発明による光学ピックアップのアクチュエー
タの別の構成を示す平面図である。
【図7】本発明による光学ピックアップのアクチュエー
タの軟磁性部材を説明する平面図である。
【図8】本発明による光学ピックアップのアクチュエー
タの軟磁性部材を説明する断面図である。
【図9】本発明による光学ピックアップのアクチュエー
タの別の軟磁性部材を説明する平面図である。
【図10】本発明による光学ピックアップのアクチュエ
ータの別の軟磁性部材を説明する断面図である。
【図11】本発明による光学ピックアップのアクチュエ
ータの別の軟磁性部材を説明する平面図である。
【図12】本発明による光学ピックアップのアクチュエ
ータの別の軟磁性部材の動作を説明する断面図である。
【図13】従来の光学ピックアップのアクチュエータを
示す平面図である。
【符号の説明】
2 対物レンズ 3 支持部材 4 固定部 5 ワイヤ 9、10、11、12、13、14、23 軟磁性部材 24 平面コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体に対して信号を再生、記録、
    消去のいずれかを行うために、支持部材に設けられた対
    物レンズをフォーカス方向とトラック方向に駆動する光
    学ピックアップのアクチュエータにおいて、平面 コイルが形成されてなる一対の軟磁性部材を有し、
    前記一対の軟磁性部材は、一方が前記対物レンズの前記
    支持部材に設けられ、もう一方が前記光学ピックアップ
    の固定端に設けられてなるものであって前記平面コイ
    ルに通電することにより軟磁性部材の磁化方向を制御し
    て、対向する一対の軟磁性部材の間に働く力により対物
    レンズを移動させることを特徴とする光学ピックアップ
    のアクチュエータ。
  2. 【請求項2】前記一対の軟磁性部材は、フォーカス方向
    に対物レンズを移動するために少なくとも1つ設け、か
    つ、トラック方向に対物レンズを移動するために少なく
    とも1つ設けて、なることを特徴とする請求項1記載の
    光学ピックアップのアクチュエータ。
  3. 【請求項3】前記軟磁性部材に形成されたコイルは、複
    数のコイルから構成されてなることを特徴とする請求項
    1乃至2のいずれか記載の光学ピックアップのアクチュ
    エータ。
  4. 【請求項4】前記対物レンズの移動制御は、前記複数の
    コイルに流す電流を、コイル個別あるいはグループ単位
    で制御し、前記軟磁性部材の磁化方向を制御することに
    より行うことを特徴とする請求項1記載の光学ピックア
    ップのアクチュエータ。
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