JPH11160069A - 写真測量用ターゲット - Google Patents

写真測量用ターゲット

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JPH11160069A
JPH11160069A JP9317672A JP31767297A JPH11160069A JP H11160069 A JPH11160069 A JP H11160069A JP 9317672 A JP9317672 A JP 9317672A JP 31767297 A JP31767297 A JP 31767297A JP H11160069 A JPH11160069 A JP H11160069A
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Toshihiro Nakayama
利宏 中山
Atsushi Kida
敦 木田
Atsumi Kaneko
敦美 金子
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置が簡便で、移動が容易な写真測量用ター
ゲットを得る。 【解決手段】 正三角形のターゲット10は、アクリル
樹脂から形成される。ターゲット10の頂点を基準点1
4、16、18とし、3つの基準点14、16、18に
より基準面が定義される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真測量で撮影時に
基準尺として用いられる写真測量用ターゲットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、交通事故現場等で行なわれる写真
測量にあっては、被写体は例えば銀塩フィルムを用いた
カメラや電子スチルカメラでもって2箇所から撮影され
る。それら撮影画像から被写体の2次元座標が読み取ら
れ、それら2次元座標に基づいて被写体の3次元座標を
得て、この3次元座標から交通事故現場の測量図が作成
される。
【0003】このような写真測量では、測量図を作成す
るための基準平面と基準尺とが必要とされる。従来で
は、かかる基準平面及び基準尺を得るために、撮影現場
には3つの円錐形状マーカが3ヵ所に設置され、それら
円錐形状マーカの先端で決定される平面が基準平面とさ
れ、また該先端間の距離が巻尺等で実測され、その距離
が基準尺とされる。要するに、3つの円錐形状マーカが
被写体と共に撮影され、これにより測量図の作成が可能
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな円錐形状マーカは設置は人手により行われ、またそ
れら円錐形状マーカの先端の間の距離は巻尺や測量機を
用いて行わなければならず、撮影準備の手順が煩雑であ
るだけでなく時間も掛かるという点が問題とされてい
る。また、撮影地点を変更する場合には新たな基準点を
設定しなければならず、このため撮影には時間がかかり
手順が煩雑になるという問題があった。
【0005】本発明の目的は、写真測量で撮影時に基準
尺として用いられる写真測量用ターゲットであって、撮
影準備を速やかに行い得るように構成された写真測量用
ターゲットを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による写真測量用
ターゲットは、記録画像に基づいて任意の原点に対する
被写体の座標を求める写真測量に用いられる写真測量用
ターゲットであって、同一平面上に位置し、且つ相互間
の距離が一定である少なくとも3個の基準点を有するこ
とを特徴としている。
【0007】写真測量用ターゲットにおいて、好ましく
は基準点によって基準面が画定される。また、基準面は
多角形の頂点によって画定され得るが、多角形としては
三角形が好ましい。
【0008】写真測量用ターゲットにおいて、好ましく
は板部材によって構成され、この板部材が前記基準面を
画定し、前記板部材の輪郭の頂点が前記基準点を示す。
【0009】写真測量用ターゲットにおいて、好ましく
は基準面を画定する板部材を備え、この板部材に前記基
準点を識別するための基準点識別部材が設けられる。
【0010】写真測量用ターゲットにおいて、好ましく
は基準点識別部材は板部材に形成された凸部あるいは凹
部である。
【0011】写真測量用ターゲットにおいて、好ましく
は基準点識別部材は反射要素鏡である。
【0012】写真測量用ターゲットにおいて、好ましく
は基準点識別部材は各基準点に設けられた発光源であ
る。
【0013】写真測量用ターゲットにおいて、好ましく
は基準点識別部材は複数の蛍光導光板から構成される
か、あるいは基準点識別部材が溝部を有する蛍光導光板
である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明による写真測量用タ
ーゲットの種々の実施形態について添付図面を参照して
説明するが、その前に本発明による写真測量用ターゲッ
トを用いる写真測量の一例について簡単に説明する。
【0015】図1には、本発明によるターゲット10
と、被写体である立方体102と、カメラ100との位
置関係が示される。立方体102及びターゲット10は
カメラ100によって第1及び第2のカメラ位置M1
びM2 の双方の箇所で撮影される。ここでは、第1及び
第2のカメラ位置M1 及びM2 はそれぞれカメラ100
の撮影レンズの後側主点位置として定義され、それぞれ
のカメラ位置での光軸はO1 及びO2 で示される。な
お、第1のカメラ位置M1 は実線で示され、第2のカメ
ラ位置M2 は破線で示される。
【0016】ターゲット10は正三角形状のプレートと
して形成され、その3つの頂点が基準点P1 、P2 及び
3 とされる。基準点P1 、P2 及びP3 によって決定
される平面(図中、ハッチング領域として図示される)
は基準平面とされ、その一辺の長さがLとして示され
る。
【0017】図2(a)及び図2(b)には第1及び第
2のカメラ位置M1 及びM2 で撮影された画像が示さ
れ、図2(a)に示す第1の画像に対しては、そこに第
1の直交座標系(x1 ,y1 )が設定され、その座標原
点は第1の画像の撮像中心c1とされる。図2(a)か
ら明らかなように、第1の画像では、基準点P1 、P2
及びP3 の像点はそれぞれ座標p11(px11, p
11)、座標p12(px12, py12)及び座標p13(p
13, py13)で示される。図2(b)に示す第2の画
像に対しても、第2の直交座標系(x2 ,y2 )が設定
され、その座標原点も第1の画像の撮像中心c2 とされ
る。図2(b)から明らかなように、基準点P1、P2
及びP3 の像点はそれぞれ座標p21(px21, p
21)、座標p22(px22, py22)及びp23(p
23, py23)で示される。
【0018】第1及び第2の画像上での基準点P1 、P
2 及びP3 のそれぞれの座標についてはpij(pxij,
pyij)として表すことができる。ここで、iは画像の
枚数に一致し、i=1は図2(a)の第1の画像に対応
し、i=2は図2(b)の第2の画像に対応する。ま
た、jは基準点Pj の数に一致する(本実施形態では、
j= 1, , 3)。
【0019】図3を参照すると、カメラ100による撮
影時の第1の画像(図2(a))と、カメラ100によ
る撮影時の第2の画像(図2(b))と、ターゲット1
0との間の位置関係が相対的に示され、このときターゲ
ット10の基準点P1 、P2及びP3 間の距離も相対的
な長さとなっているので、該距離はL′として示されて
いる。
【0020】ここで、第1画像及び第2の画像に基づい
て被写体即ち立方体102の3次元位置を特定すべく3
次元直交元座標系(X,Y,Z)が適宜設定される。図
3で示す例では、3次元直交座標系の座標原点は第1の
カメラ位置M1 に一致させられ、しかもそのZ軸は第1
のカメラ位置M1 での光軸O1 に一致させられる。この
とき第2のカメラ位置M2 の3次元座標は(X0
0 ,Z0 )で示され、この3次元座標は第1のカメラ
位置M1 に対する第2のカメラ位置M2 の変位量を表
す。また、第2のカメラ位置M2 での光軸O2 の3次元
角度座標が(α,β,γ)で示され、この3次元角度座
標は光軸O1 に対する光軸O2 の回転角度を表す。即
ち、αは3次元座標のX軸と成す角度を示し、βは3次
元角度座標のY軸と成す角度を示し、γは3次元角度座
標のZ軸と成す角度を示す。
【0021】また、図3では、ターゲット10の3つの
基準点P1 、P2 及びP3 の3次元座標のそれぞれにつ
いては、P1 (PX1 ,PY1 ,PZ1 )、P2 (PX
2 ,PY2 ,PZ2 )及びP3 (PX3 ,PY3 ,PZ
3 )で示され、これら3次元座標についてはPj (PX
j ,PYj ,PZj )(j= 1, , 3)として表すこ
とができる。図3から明らかなように、各基準点
(Pj )と、その第1または第2の画像上の像点
(pij)と、第1または第2のカメラ位置即ちカメラ1
00の撮影レンズの後側主点位置(M1 、M2 )とは一
直線上にある。従って、3次元座標Pj (PXj ,PY
j ,PZj )については以下の共線方程式(1)を用い
て求めることができる。
【0022】
【数1】 なお、上記式(1)中のCはカメラ100の撮影レンズ
の主点距離(焦点距離)であり、第1及び第2の画像に
おいて同じである。即ち、主点距離Cは第1のカメラ位
置(後側主点位置)M1 と撮像中心c1 との距離、ある
いは第2のカメラ位置(後側主点位置)M2 と撮像中心
2 との距離である。
【0023】図5のフローチャートを参照して、第1及
び第2の画像に基づいて測量図を作成するための測量図
作成ルーチンについて説明する。この測量図作成ルーチ
ンは第1及び第2の画像をビデオデータとして取り込ん
だコンピュータによって実行され、このとき該コンピュ
ータに接続されたTVモニタ装置の表示画面上には第1
及び第2の画像(図2(a)及び図2(b))が表示さ
れる。
【0024】まず、ステップS101では、上述した共
線方程式(1)における未知変量、即ち第1のカメラ位
置M1 に対する第2のカメラ位置M2 の変位量(X0
0,Z0 )並びに光軸O1 に対する光軸O2 の回転角
(α,β,γ)に対して、適当な値(0を除く)が例え
ばキーボードの操作によりコンピュータに初期値として
入力される。
【0025】ステップS102では、TVモニタ装置の
第1及び第2の画像上のそれぞれの基準点Pj の像点の
互いに対応した2次元座標p1j(px1j, py1j)及び
2j(px2j, py2j)が順次コンピュータに入力され
る。なお、2次元座標p1j(px1j, py1j)及びp2j
(px2j, py2j)の入力については、例えばマウスを
操作して、TVモニタ装置の第1及び第2の画像上のそ
れぞれの基準点Pj の像点をカーソルで指定してクリッ
クすることにより行われる。
【0026】ステップS103では、カウンタkに初期
値として1が与えられる。次いで、ステップS104で
は、被写体即ち立方体102上の任意の物点Qk=1 (図
1)が選択され、TVモニタ装置の第1及び第2の画像
上のそれぞれの物点Qk=1 の像点の互いに対応した2次
元座標q1k(qx1k, qy1k)及びq2k(qx2k, qy
2k)がコンピュータに入力される。なお、2次元座標q
1k(qx1k, qy1k)及びq2k(qx2k, qy2k)の入
力についても、マウスを操作して、TVモニタ装置の第
1及び第2の画像上のそれぞれの物点Qk=1 の像点をカ
ーソルで指定してクリックすることにより行われる。
【0027】ステップS105では、2次元座標p
1j(px1j, py1j)及びp2j(px2j, py2j)と2
次元座標q1k(qx1k, qy1k)及びq2k(qx2k, q
2k)との入力データに基づいて、上述した共線方程式
(1)が逐次近似解法により解かれ、これにより基準点
j (j= 1, , 3)の3次元座標(PXj ,P
j ,PZj )及び物点Qk=1 の3次元座標(QX1
QY1 ,QZ1 )と未知変量(X0 ,Y0 ,Z0 )及び
(α,β,γ)とが近似的に求められる。なお、逐次近
似解法とは、共線方程式(1)の未知変量(X0
0 ,Z0 )及び(α,β,γ)に初期値を与え、この
初期値の周りにテーラー展開して線形化し、最小二乗法
により未知変量の補正量を求める手法であり、このよう
な近似演算を繰り返すことにより、未知変量として一層
誤差の少ない近似値が得られる。
【0028】要するに、基準点Pj (j= 1, , 3)
の3次元座標(PXj ,PYj ,PZj )を第1の画像
の基準点座標p1j(px1j,py1j)と第2の画像の基
準点座標p2j(px2j,py2j)とに基づいて求め、か
つ物点Qk=1 の3次元座標(QX1 ,QY1 ,QZ1
を第1の画像の物点座標q11(qx11,qy11)と第2
の画像の物点座標q21(qx21,qy21)とに基づいて
求めることにより、第2のカメラ位置M2 の変位量(X
0 ,Y0 ,Z0 )及び光軸O2 の回転角(α,β,γ)
についての近似値が得られる。
【0029】ステップS106では、座標値による距離
を実際の距離に補正するための補正倍率mを求める。こ
の演算には既知の長さ、例えば基準点P1 及びP2 間の
距離が用いられる。P1 及びP2 の実際の距離はターゲ
ット10の一辺の長さLであることから、3次元直交座
標系(X,Y,Z)における基準点P1 及びP2 の距離
L’(図3参照)と実際の距離Lとの間には次の関係式
が成り立つ。L=L’×m (m:補正倍率)
【0030】ステップS107では、上述の補正倍率m
を用いてスケーリングが行われ、これにより基準点Pj
の3次元座標(PXj ,PYj ,PZj )及び物点Q
k=1 の3次元座標(QX1 ,QY1 ,QZ1 )間で実測
値に基づく配置関係が得られることになる。
【0031】ステップS108では、3次元直交座標系
(X,Y,Z)が図4に示すような3次元直交座標系
(X′,Y′,Z′)に座標変換される。同図から明ら
かなように、3次元直交座標系(X′,Y′,Z′)の
座標原点は基準点P1 に一致させられ、そのX′軸は基
準点P1 及びP2 を結ぶ直線に一致させられ、しかもそ
のX′−Z′平面が基準平面を含む平面Psに一致させ
られる。なお、3次元直交座標系(X′,Y′,Z′)
の原点として、基準点P1 が選ばれたが、平面Ps上の
任意の点であれば、3次元直交座標系(X′,Y′,
Z′)の原点とし得る。
【0032】ステップS109では、物点Qk=1 をX′
−Z′平面が測量図としてTVモニタ装置に表示され、
このときX′−Z′平面即ち測量図には、基準点P1
2及びP3 と共に物点Qk=1 の投影点が表示される。
なお、測量図はX′−Z′平面だけに限定されることは
なく、X′−Y′平面あるいはY′−Z′平面とするこ
ともできるし、更には3次元直交座標系(X′,Y′,
Z′)に基づく立体斜図を測量図とすることもできる。
【0033】ステップS110では、被写体即ち立方体
102に対して他の物点が選択されるべきか否かが判断
され、更に他の物点が選択される場合には、ステップS
111に進み、そこでカウンタkがカウント値が“1”
だけカウントアップされ、その後ステップS104に進
み、そこでTVモニタ装置の第1及び第2の画像上のそ
れぞれの物点Qk=2 の像点の互いに対応した2次元座標
1k(qx1k, qy1k)及びq2k(qx2k, qy2k)が
コンピュータに入力される。
【0034】次いで、ステップS105では、基準点P
j の2次元座標p1j(px1j, py 1j)及びp2j(px
2j, py2j)と、物点Qk=1 の2次元座標q11(q
11, qy11)及びq21(qx21, qy21)と、物点Q
k=2 の2次元座標q12(qx12,qy12)及びq22(q
22, qy22)との入力データに基づいて、上述した共
線方程式(1)が再び逐次近似解法により解かれ、これ
により基準点Pj (j= 1, , 3)の3次元座標(P
j ,PYj ,PZj )及び物点Qk=1 の3次元座標
(QX1 ,QY1 ,QZ1 )と未知変量(X0 ,Y0
0 )及び(α,β,γ)とが再び近似的に求められ
る。このとき得られる未知変量(X0 ,Y0 ,Z0 )及
び(α,β,γ)の近似値は前回よりも一層近似された
ものとなる。
【0035】要するに、物点Qk の数を増やせば増やす
程、未知変量(X0 ,Y0 ,Z0 )及び(α,β,γ)
は実際の値に近づくことになる。或る程度の近似値を得
るためには、基準点P1 、P2 及びP3 を含めて少なく
とも5点が必要であり、従って、被写体即ち立方体10
2に対する物点の選択については少なくとも2つ以上と
されるべきある。
【0036】図6を参照すると、本発明による写真測量
ターゲット10の第1の実施形態が示される。ターゲッ
ト10は厚さ2〜3mmの正三角形の板12であり、正
三角形の一辺の長さは約1mである。三角板12の頂点
14、16及び18は基準点P1 、P2 及びP3 を成
し、三角板12の平面は基準平面を成す。三角板12は
アクリル樹脂から形成され、基準点即ち頂点14、16
及び18が識別し易いように、必要に応じてマーキング
が行われる。ターゲット10は正三角形に限定されるこ
とはなく、一定の形状を有していればよい。例えば、タ
ーゲット10は四角形でもよく、大きさも特に限定され
ない。なお、ターゲット10が四角形とされるときは、
その四隅の角が基準点とされる。また、ターゲット10
の材料はアクリル樹脂に限ることなく、木材、鋼材、ア
ルミニウム材等でもよい。
【0037】図7には、本発明による写真測量ターゲッ
ト10の第2の実施形態が示され、このターゲット10
は1辺1mの正三角形に形成された枠材13と、この枠
材13の3つの頂点部21、24及び27のそれぞれに
設けた基準点識別部材22、25及び28とから成る。
本実施形態では、枠材13は幅3〜5cm、高さ5cm
の木材から構成されるが、その他の適当な材料例えば樹
脂材料、適当な金属材料を用いることもできる。基準点
識別部材22、25及び28は四角錐の形状とされ、そ
れら頂点23、26及び29は基準点P1 、P2 及びP
3 を成し、また該頂点23、26及び29によって決定
される平面は基準平面となる。
【0038】好ましくは、基準点識別部材22、25及
び28の表面にはその光の反射率を高めるためにボール
レンズ状ビーズの集合体である反射シートが貼り付けら
れ、これにより基準点識別部材22、25及び28は際
立って撮影され、たとえ暗闇時でも容易に識別すること
ができる。なお、基準点識別部材22、25及び28の
形状については四角錐だけに限定されず、その他の形状
例えば円錐形、多角錐形、球形あるいは半球形であって
もよい。また、基準点識別部材22、25及び28の表
面には高反射率処理されればよく、上述の反射シートだ
けに限定されない。例えば、蛍光塗料や反射性塗料等で
基準点識別部材22、25及び28の表面を塗布しても
よい。
【0039】図8には、本発明による写真測量用ターゲ
ット10の第3の実施形態が示される。ターゲット10
は第2の実施形態で示したものと同様に構成された枠材
13と、この枠材13上に取り付けられた三角板12と
から成る。三角板12は1辺1mの正三角形であり、こ
の三角板12の3つの頂点部21、24及び27のそれ
ぞれには基準点識別部材22、25及び28が設けられ
る。基準点識別部材22、25及び28は第2の実施形
態と同様な態様で構成することができる。
【0040】図9(a)及び図9(b)には本発明によ
る写真測量用ターゲット10の第4の実施形態が示され
る。なお、図9(a)にはターゲット10の一部が斜視
図として示され、また図9(b)には図9(a)のI−
I線に沿う断面図が示されている。第4の実施形態で
は、ターゲット10は正三角形の形状を成す蛍光導光板
として構成された三角板12から成る。詳述すると、蛍
光導光板は透明アクリル樹脂材料から形成され、2つの
クラッド層30と、これらクラッド層30に挟まれたコ
ア層31とから構成される。コア層31の屈折率はクラ
ッド層30の屈折率よりも大きく、またコア層31には
適当な蛍光物質が混入されて均一に分布させられる。
【0041】コア層31内の蛍光物質が三角板即ち蛍光
導光板12の平面部33よりクラッド層30を通過して
入射した光を受けると、蛍光物質からは蛍光が等方的に
発光し、その蛍光のごく一部はクラッド層30を通過し
て平面部33から外部へ射出するが、しかし大部分の蛍
光はクラッド層30とコア層31の界面、もしくはクラ
ッド層30と空気との界面で反射させられる。即ち、蛍
光の大部分は蛍光導光板12内をコア層31の周囲側面
即ち端面35に向かって導かれて該端面35から外部へ
射出する。かくして、蛍光導光板12の端面35は面積
の大きい平面部33に比べ明るく光って見える。
【0042】蛍光導光板12の頂点部21には円錐形状
の凹部32が穿設され、この凹部32は図9(b)に示
すようにコア層31にまで達しており、その内壁面には
コア層31が露出する。従って、蛍光物質から発光した
蛍光は蛍光導光板12の端面35から射出するだけでな
く凹部32からも射出するので、凹部32は際立って撮
影され、たとえ暗闇時でも容易に識別することができ
る。勿論、凹部32は三角板即ち蛍光導光板12のそれ
ぞれの頂点部に形成され、各凹部32の中心が基準点
(P1 、P2 、P3 )を成すことになる。なお、凹部3
2の形状は円錐形状だけに限定されることはなく、例え
ば多角錐形でもよい。
【0043】図10には、本発明による写真測量用ター
ゲット10の第5の実施形態が部分的に示され、このタ
ーゲット10は、図8に示した第3の実施形態の場合と
同様に、枠材13と、この枠材13上に取り付けられた
三角板12とから成る。三角板12の頂点部21には、
基準点識別部材として、例えば自転車やガードレールに
用いられるプラスチックの円形反射板34が設けられ、
反射板34は入射光をその入射方向に反射するようにな
っているので、暗闇でも反射板34は際立って撮影され
ることになる。勿論、三角板12のその他の頂点部にも
反射板34が設けられ、各反射板34の中心が基準点
(P1 、P2 、P3 )を成す。
【0044】図11及び図12には本発明による写真測
量用ターゲット10の第6の実施形態が示される。な
お、図11にはターゲット10の一部が斜視図として示
され、また図12には図11のII−II線に沿う断面
図が示されている。第6の実施形態でも、ターゲット1
0は、図8に示した第3の実施形態の場合と同様に、枠
材13と、この枠材13上に取り付けられた三角板12
とから成る。三角板12の各頂点部21には、基準点識
別部材として、半球形レンズ38が設けられ、この半球
形レンズの中心が基準点(P1 、P2 、P3 )を成す。
【0045】図12に最もよく図示するように、半球形
レンズ38の下側には発光源36例えば白熱球や高輝度
LED(発光ダイオード)が配置され、この発光源36
は三角板12の各頂点部21に穿設された円筒孔にそれ
ぞれ埋め込まれる。発光源36は電源37にスイッチ3
9を介して接続され、電源37及びスイッチ39は枠材
13内に適宜配置される。スイッチ39がオンされる
と、半球形レンズ38によって発光源36からの光線は
全方向に射出させられ、このため半球形レンズ38は際
立って撮影されることになり、その識別が容易となる。
【0046】図13及び図14には、本発明による写真
測量用ターゲット10の第7の実施形態が示される。な
お、図13にはターゲット10の一部が斜視図として図
示され、また図14には基準点識別部材40が平面図と
して図示される。第7の実施形態でも、ターゲット10
は、図8に示した第3の実施形態の場合と同様に、枠材
13と、この枠材13上に取り付けられた三角板12と
から成る。三角板12の各頂点部21には基準点識別部
材40が設けられ、これら基準点識別部材40は約5c
mの高さとなった略三角錐形状とされ、その各頂点が基
準点(P1 、P2 、P3 )を成す。
【0047】図14に最もよく図示するように、基準点
識別部材40は3枚の二等辺三角形の板部材41、42
及び43により構成され、各板部材は約5cmの底辺長
さ及び約2mmの板厚を持つ。各板部材41、42、4
3は図9(a)及び図9(b)の第4の実施形態で説明
したような蛍光導光板として形成される。即ち、各板部
材41、42、43は透明アクリル樹脂材料から形成さ
れ、2つのクラッド層と、これらクラッド層に挟まれた
コア層とから構成される。コア層の屈折率はクラッド層
の屈折率よりも大きく、またコア層には適当な蛍光物質
が混入されて均一に分布させられる。
【0048】各板部材内に入射した光により、コア層内
の蛍光物質からは蛍光が等方的に発光し、その蛍光のご
く一部はクラッド層を通過して各板部材の側面41c、
42c、43cから外部へ射出するが、しかし大部分の
蛍光はクラッド層とコア層の界面、もしくはクラッド層
と空気との界面で反射させられる。即ち、蛍光の大部分
は各板部材の端面41a及び41b;42a及び42
b;43a及び43bから射出する。従って、各板部材
41、42、43の端面41a及び41b;42a及び
42b;43a及び43bは側面41c、42c、43
cに比べて明るく光って見える。従って、各板部材の端
面41a及び41b;42a及び42b;43a及び4
3bは際立って撮影され、基準点識別部材40の頂点即
ち基準点を容易に識別することができる。
【0049】なお、三角板12の各頂点部には基準点識
別部材40を適正な位置に位置決めするためのマーキン
グが付けられているが、板部材41、42及び43の全
体は透明材料であるので、基準点識別部材40の頂点を
該マーキングに一致させるように該基準点識別部材40
を容易に位置決めすることができる。
【0050】図15、図16及び図17には、本発明に
よる写真測量用ターゲット10の第8の実施形態が示さ
れる。なお、図15にはターゲット10の一部が斜視図
として図示され、図16には基準点識別部材50が平面
図として図示され、図17には図16の基準点識別部材
50が分解図として示される。第8の実施形態において
も、ターゲット10は、図8に示した第3の実施形態の
場合と同様に、枠材13と、この枠材13上に取り付け
られた三角板12とから成る。三角板12の各頂点部2
1には基準点識別部材50が設けられ、これら基準点識
別部材50も約5cmの高さとなった略錐形状とされ、
その各頂点が基準点(P1 、P2 、P3)を成す。
【0051】図16及び図17から明らかなように、基
準点識別部材50は2枚の二等辺三角形の板部材52及
び54から組み立てられ、各板部材は約5cmの底辺長
さ及び約2mmの板厚を持つ。各板部材52、54は図
9(a)及び図9(b)の第4の実施形態で説明したよ
うな蛍光導光板として形成される。即ち、各板部材5
2、54は透明アクリル樹脂材料から形成され、2つの
クラッド層と、これらクラッド層に挟まれたコア層とか
ら構成される。コア層の屈折率はクラッド層の屈折率よ
りも大きく、またコア層には適当な蛍光物質が混入され
て均一に分布させられる。図17に示すように、板部材
52にはその頂点からその高さの半分の距離まで延びた
スロット53が形成され、また板部材54にはその底辺
の中央からその高さの半分の距離まで延びたスロット5
5が形成され、双方のスロット53及び55の幅は板部
材52及び54の板厚にほぼ等しい。
【0052】基準点識別部材50の組立については、2
枚の板部材52及び54がその双方のスロット53及び
55を通して互いに交差させるような態様で行われる。
図17に示すように、板部材54の頂点は微小な平坦面
56とされ、基準点識別部材50の組立後、該平坦面5
6がその基準点識別部材50の頂部となる。
【0053】図13及び図14に示した第7の実施形態
の場合と同様に、各板部材52、54内に入射した光に
より、コア層内の蛍光物質からは蛍光が等方的に発光
し、その蛍光のごく一部はクラッド層を通過して各板部
材の両側面から外部へ射出するが、しかし大部分の蛍光
はクラッド層とコア層の界面、もしくはクラッド層と空
気との界面で反射させられる。即ち、蛍光の大部分は各
板部材52、54の傾斜端面52a、54a(板部材5
4の場合には微小な平坦面56も含まれる)から射出す
る。従って、各板部材52、54はその両側面に比べて
明るく光って見える。従って、板部材52及び54の端
面52a及び54aと板部材54の平坦面56とは際立
って撮影され、基準点識別部材50の頂点即ち基準点を
容易に識別することができる。
【0054】図18、図19及び図20には、本発明に
よる写真測量用ターゲット10の第9の実施形態が示さ
れる。なお、図18にはターゲット10の一部が斜視図
として図示され、図19には基準点識別部材60が平面
図として図示され、図20には図19の基準点識別部材
60が分解図として示される。第9の実施形態において
も、ターゲット10は、図8に示した第3の実施形態の
場合と同様に、枠材13と、この枠材13上に取り付け
られた三角板12とから成る。三角板12の各頂点部2
1には基準点識別部材60が設けられ、これら基準点識
別部材50も約5cmの高さとなった十字形状とされ、
その十字形の交差領域の中心が基準点(P1 、P2 、P
3 )を成す。
【0055】図19及び図20から明らかなように、基
準点識別部材60は2枚の長方形板部材62及び64か
ら組み立てられる。各長方形板部材62、64は図9
(a)及び図9(b)の第4の実施形態で説明したよう
な蛍光導光板として形成される。即ち、各長方形板部材
62、64は透明アクリル樹脂材料から形成され、2つ
のクラッド層と、これらクラッド層に挟まれたコア層と
から構成される。コア層の屈折率はクラッド層の屈折率
よりも大きく、またコア層には適当な蛍光物質が混入さ
れて均一に分布させられる。図20に示すように、長方
形板部材62にはその一方の側辺の中央からその幅の半
分の距離まで延びたスロット63が形成され、同様に長
方形板部材64にもその一方の側辺の中央からその幅の
半分の距離まで延びたスロット65が形成され、双方の
スロット63及び65の幅は長方形板部材62及び64
の板厚にほぼ等しい。
【0056】基準点識別部材60の組立については、2
枚の長方形板部材62及び64がその双方のスロット6
3及び65を通して互いに十字形に交差させるような態
様で行われる。2枚の長方形板部材62及び64の十字
形交差領域が参照符号66で示され、この十字形交差領
域66の中心が上述したように基準点(P1 、P2 、P
3 )となる。
【0057】図13及び図14に示した第7の実施形態
の場合と同様に、各長方形板部材62、64内に入射し
た光により、コア層内の蛍光物質からは蛍光が等方的に
発光し、その蛍光のごく一部はクラッド層を通過して各
長方形板部材の両側面から外部へ射出するが、しかし大
部分の蛍光はクラッド層とコア層の界面、もしくはクラ
ッド層と空気との界面で反射させられる。即ち、蛍光の
大部分は各長方形板部材62、64の側端面62a、6
4aから射出する。従って、各長方形板部材62、64
はその両側面に比べて明るく光って見える。従って、長
方形板部材62及び64の側端面62a及び64aは際
立って撮影され、基準点識別部材60の十字形交差領域
66を容易に識別することができる。
【0058】図21及び図22には本発明による写真測
量用ターゲット10の第10の実施形態が示される。第
10の実施形態にあっても、図8に示した第3の実施形
態の場合と同様に、ターゲット10は枠材13と、この
枠材13上に取り付けられた三角板12とから成る。三
角板12の頂点部21、24及び27には直径約10c
m及び板厚約5mmの円形板部材として形成された基準
点識別部材70、76及び78が設けられる。各基準点
識別部材即ち円形板部材70、76、78は図9(a)
及び図9(b)の第4の実施形態で説明したような蛍光
導光板として形成される。即ち、各円形板部材は透明ア
クリル樹脂材料から形成され、2つのクラッド層と、こ
れらクラッド層に挟まれたコア層とから構成される。コ
ア層の屈折率はクラッド層の屈折率よりも大きく、また
コア層には適当な蛍光物質が混入されて均一に分布させ
られる。
【0059】図22に示すように、円形板部材70の中
心には半球形突起74が配置され、この半球形突起74
の底部の直径は約5mm程度とされる。半球形突起74
は円形板部材のクラッド層の屈折率とは異なった屈折率
を持つ適当な透明樹脂材料から形成される。好ましく
は、かかる透明樹脂材料として軟質透明樹脂材料が用い
られ、この場合には半球形突起74は円形板部材70の
円形表面72の中心に対して着脱自在に貼り付けられる
ようにされる。なお、図21から明らかなように、円形
板部材76及び78のそれぞれの中心にも半球状突起7
7及び79がそれぞれ配置される。
【0060】各円形板部材70、76、78内に入射し
た光により、コア層内の蛍光物質からは蛍光が等方的に
発光し、その蛍光はクラッド層とコア層の界面、もしく
はクラッド層と空気との界面で反射させられる。しかし
ながら、各半球形突起74、77、79はクラッド層と
は異なった屈折率を持つので、各半球形突起からは蛍光
が全方向に射出させられ、このため各半球形突起74、
77、79は円形板部材70、76、78の表面72に
比べて明るく光って見える。従って、半球形突起74、
77及び79は基準点(P1 、P2 、P3 )として際立
って撮影され、それら半球形突起の存在を容易に識別す
ることができる。
【0061】図23には、第10の実施形態で用いた基
準点識別部材即ち円形板部材70、76、78の変形例
が示され、この変形例では、円形板部材は参照符号80
で全体的に示され、その円形表面81には8本のV字形
溝82がその中心から等間隔で放射状に延びるように形
成される。各V字形溝82は円形板部材80のクラッド
層まで達しているので、そのコア層内で発光した蛍光は
V字形溝82から射出させられ、このためV字形溝82
は円形板部材80の表面81に比べて明るく光って見え
る。即ち、V字形溝82は際立って撮影され、それら8
本のV字形溝82の中心は基準点(P1 、P2 、P3
として容易に識別され得る。なお、各V字形溝82の幅
については、例えば約2mm程度とされる。とされる。
【0062】図24には、第10の実施形態で用いた基
準点識別部材即ち円形板部材70、76、78の更に別
の変形例が示され、この変形例では、円形板部材は参照
符号86で全体的に示され、その円形表面87にはその
中心に直径約6mm、深さ約3mmの円錐形凹部88が
形成される。円錐形凹部88は円形板部材86のクラッ
ド層まで達しているので、そのコア層内で発光した蛍光
は円錐形凹部88から射出させられ、このため円錐形凹
部88は円形板部材86の表面87に比べて明るく光っ
て見える。即ち、円錐形凹部88は際立って撮影され、
その中心は基準点(P1 、P2 、P3 )として容易に識
別され得る。
【0063】図25には、本発明による写真測量用ター
ゲット10の第11の実施形態が示される。第11の実
施形態では、ターゲット10の枠材13は図8に示した
第3の実施形態の場合と同様に構成されるが、しかし枠
材13上には三角形状の蛍光導光板90が取り付けられ
る。蛍光導光板90は上述した場合と同様に透明アクリ
ル樹脂材料から形成され、2つのクラッド層と、これら
クラッド層に挟まれたコア層とから構成される。コア層
の屈折率はクラッド層の屈折率よりも大きく、またコア
層には適当な蛍光物質が混入されて均一に分布させられ
る。
【0064】第11の実施形態では、蛍光導光板90の
頂点部21、24及び27のそれぞれには半球形突起9
2、94及び96が基準点識別部材として配置される。
各半球形突起92、94、96は、図21及び図22に
示した第10の実施形態の半球形突起74と同様に構成
される。即ち、各半球形突起92、94、96の底部の
直径は約5mm程度とされ、しかも蛍光導光体90のク
ラッド層の屈折率とは異なった屈折率を持つ適当な透明
樹脂材料から形成される。なお、好ましくは、かかる透
明樹脂材料として軟質透明樹脂材料が用いられ、この場
合には半球形突起92、94、96は蛍光導光板90の
頂点部21、24、27の所定位置に着脱自在に貼り付
けられる。
【0065】図21及び図22に示した第10の実施形
態の場合に説明したように、各半球形突起92、94、
96からは蛍光が全方向に射出させられ、このため各半
球形突起92、94、96は蛍光導光板90の表面に比
べて明るく光って見える。従って、半球形突起92、9
4及び96は基準点(P1 、P2 、P3 )として際立っ
て撮影され、それら半球形突起の存在を容易に識別する
ことができる。
【0066】図25の第11の実施形態では、半球形突
起92、94及び96の代わりに、蛍光導光板90の頂
点部21、24、27の所定位置に円錐形凹部や多角形
凹部をそのコア層に到達するように形成してもよく、こ
の場合にも該円錐形凹部や多角形凹部からは蛍光が際立
って射出されることになる。
【0067】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
によるターゲットにあっては、少なくとも3つの基準点
が常に所定の既知の間隔で配置されるので、写真測量の
度毎に基準尺を巻尺等で測定するという手間が省ける。
また、ターゲット上の3つの基準点によって基準平面が
常に確定されるので、撮影画像から読み出されたデータ
をコンピュータで処理する際の処理が容易となる。更
に、本発明によるターゲットでは、基準点が際立って撮
影されるようになっているので、撮影画像上で基準点の
像点を容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である写真測量用ターゲット
と被写体とカメラとの位置関係を示す斜視図である。
【図2】図1のカメラで撮影した画像を模式的に示す図
であって、図2(a)は図1のカメラを第1のカメラ位
置で撮影したときの第1の画像であり、図2(b)は図
1のカメラを第2のカメラ位置で撮影したときの第2の
画像である。
【図3】基準点とその像点と撮影レンズの後側主点位置
との位置関係を3次元座標で示す図である。
【図4】基準形状を含む平面に基づく3次元座標を示す
図である。
【図5】図2の2枚の画像から被写体の測量図を作成す
るためのルーチンを示すフローチャートである。
【図6】本発明による写真測量用ターゲットの第1の実
施形態を示す斜視図である。
【図7】本発明による写真測量用ターゲットの第2の実
施形態を示す斜視図である。
【図8】本発明による写真測量用ターゲットの第3の実
施形態を示す分解斜視図である。
【図9】本発明による写真測量用ターゲットの第4の実
施形態を示す図であって、図9(a)は第4の実施形態
の一部を示す斜視図であり、図9(b)は図9(a)の
I−I線に沿う断面図である。
【図10】本発明による写真測量用ターゲットの第5の
実施形態の一部を示す部分斜視図である。
【図11】本発明による写真測量用ターゲットの第6の
実施形態の一部を示す部分斜視図である。
【図12】図11のII−II線に沿う断面図である。
【図13】本発明による写真測量用ターゲットの第7の
実施形態の一部を示す部分斜視図である。
【図14】図13に示す基準点識別部材の拡大平面図で
ある。
【図15】本発明による写真測量用ターゲットの第8の
実施形態の一部を示す部分斜視図である。
【図16】図15に示す基準点識別部材の拡大平面図で
ある。
【図17】図15に示す基準点識別部材の分解図であ
る。
【図18】本発明による写真測量用ターゲットの第9の
実施形態の一部を示す部分斜視図である。
【図19】図17に示す基準点識別部材の拡大平面図で
ある。
【図20】図17に示す基準点識別部材の分解図であ
る。
【図21】本発明による写真測量用ターゲットの第10
の実施形態を示す部品分解斜視図である。
【図22】図21に示す基準点識別部材の拡大斜視図で
ある。
【図23】図22に示す基準点識別部材の変形例を示す
斜視図である。
【図24】図22に示す基準点識別部材の別の変形例を
示す斜視図である。
【図25】本発明による写真測量用ターゲットの第11
の実施形態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 写真測量用ターゲット 12 三角板 13 枠材 21、24、27 頂点部 22、25、28 基準点識別部材 32 凹部 34 反射板 36 発光源 40、50、60、70、76、78、80、86 基
準点識別部材 100 カメラ 102 立方体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録画像に基づいて任意の原点に対する
    被写体の座標を求める写真測量に用いられる写真測量用
    ターゲットであって、同一平面上に位置し、且つ相互間
    の距離が一定である少なくとも3個の基準点を有するこ
    とを特徴とする写真測量用ターゲット。
  2. 【請求項2】 前記基準点によって基準面が画定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の写真測量用ターゲッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記基準面が多角形の頂点によって画定
    されることを特徴とする請求項2に記載の写真測量用タ
    ーゲット。
  4. 【請求項4】 前記基準面が三角形の頂点によって画定
    されることを特徴とする請求項3に記載の写真測量用タ
    ーゲット。
  5. 【請求項5】 板部材によって構成され、この板部材に
    よって前記基準面が画定され、前記板部材の輪郭の頂点
    が前記基準点を示すことを特徴とする請求項2に記載の
    写真測量用ターゲット。
  6. 【請求項6】 前記基準面を画定する板部材を備え、こ
    の板部材に前記基準点を識別するための基準点識別部材
    が設けられることを特徴とする請求項2に記載の写真測
    量用ターゲット。
  7. 【請求項7】 前記基準点識別部材が板部材に形成され
    た凸部であることを特徴とする請求項6に記載の写真測
    量用ターゲット。
  8. 【請求項8】 前記基準点識別部材が板部材に形成され
    た凹部であることを特徴とする請求項6に記載の写真測
    量用ターゲット。
  9. 【請求項9】 前記基準点識別部材が反射要素あること
    を特徴とする請求項6に記載の写真測量用ターゲット。
  10. 【請求項10】 前記基準点識別部材が各基準点に設け
    られた発光源であることを特徴とする請求項6に記載の
    写真測量用ターゲット。
  11. 【請求項11】 前記基準点識別部材が複数の蛍光導光
    板から構成されることを徴とする請求項6に記載の写真
    測量用ターゲット。
  12. 【請求項12】 前記基準点識別部材が溝部を有する蛍
    光導光板であることを特徴とする請求項6に記載の写真
    測量用ターゲット。
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