JPH11160035A - 外観検査装置および外観検査方法 - Google Patents

外観検査装置および外観検査方法

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JPH11160035A
JPH11160035A JP32361697A JP32361697A JPH11160035A JP H11160035 A JPH11160035 A JP H11160035A JP 32361697 A JP32361697 A JP 32361697A JP 32361697 A JP32361697 A JP 32361697A JP H11160035 A JPH11160035 A JP H11160035A
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inspection object
moving
inspection
incident
optical fiber
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JP32361697A
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Yukifumi Kojima
幸文 小島
Terumasa Takamatsu
輝賢 高松
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SHIMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の装着方向に影響されることなく、精度
の高い検査を可能とする。 【解決手段】 平板状の検査対象物3を該検査対象物3
の配される平面内の一方向Aに沿って移動させる移動手
段4と、検査対象物3の移動平面に対して平行に間隔を
あけかつ検査対象物3の移動方向Aに交差する方向に沿
って配置された直線状の照明手段6と、その照明手段6
から出射される光を、検査対象物3の移動方向Aに向か
って斜め前方または斜め後方またはその両方向から入射
させる入射方向設定手段7と、検査対象物3で反射され
た光を撮像するラインセンサカメラ5とを具備する構成
の外観検査装置1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外観検査装置に
関し、特に、電子部品を実装したプリント基板やクリー
ム半田を配置したプリント基板のような検査対象物の外
観を検査するための装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板のような検査対象物を一方
向に送りながら、ラインセンサカメラを用いた検査対象
物の外観の撮像を繰り返すことにより、検査対象物全体
の2次元的な画像を取得し、これに基づいて、プリント
基板における実装状態などを検査する外観検査装置は公
知である。
【0003】このような従来の外観検査装置としては、
例えば、特開平9−5253号公報に示されたものがあ
る。この外観検査装置では、搬送ベルト上に水平に載置
した検査対象物を水平方向の搬送しながら、その上方か
ら照明をあて、搬送ベルトの上方に固定配置したライン
センサカメラにより1次元的な画像を複数撮像してこれ
を合成することにより2次元的な画像を取得している。
このような装置においては、照明として、検査対象物の
上方に平行間隔をあけ、かつ、該検査対象物の移動方向
に対して直交する方向に配される、直管状の蛍光灯が使
用されるのが一般的である。
【0004】すなわち、ラインセンサカメラは、鉛直下
方に向けて配置され、真下を通過する検査対象物の移動
方向に直交する1次元画像を順次撮像していくものであ
るため、照明としては、該ラインセンサカメラの光路を
遮らないように避けて、移動方向の前後に平行間隔をあ
けて配置された一対の蛍光灯を使用している。したがっ
て、各蛍光灯から照射された光のうち、検査対象物の移
動方向に沿って斜め下方の撮像箇所に向けて出射されか
つ撮像箇所においてラインセンサカメラの光軸に沿う方
向に反射された光がラインセンサカメラにより撮像され
ることになる。すなわち、このように検査対象物の移動
方向に対して前後に配置された照明を用いた場合には、
ラインセンサカメラによって撮像される画像は、検査対
象物の移動方向に特定の角度で傾斜した部分が最も高い
輝度を有する画像となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
ト基板のような現実の検査対象物においては、検査しよ
うとする半田のフィレットは、検査対象物の移動方向に
傾斜するもののみではなく、移動方向に直交する方向に
傾斜するものもある。したがって、上記照明を使用した
外観検査装置では、同等の輝度を有する部分として撮像
されるべきフィレットでありながら、検査対象物の移動
方向に傾斜するフィレットと、移動方向に直交する方向
に傾斜するフィレットとでは、得られる画像中における
輝度が異なるという不都合がある。
【0006】このような不都合を回避するためには、検
査対象物をその移動方向に直交する方向から照射する別
の照明を配置する必要があるが、その場合には、以下の
不都合が考えられる。第1に、上記照明と同様の直管状
の蛍光灯を検査対象物の移動方向に沿って配置すれば、
検査対象物の移動方向に対して側方から光を照射するこ
とができるが、ラインセンサカメラの光路が遮られるこ
とを防止するためには、蛍光灯は、検査対象物の側方に
配置しなければならない。このため、検査対象物の幅が
大きくなると、蛍光灯に近い検査対象物の側部と、蛍光
灯から離れた検査対象物の中央部とでは、光路長の差に
よって、照度が不均一になってしまう不都合がある。第
2に、ラインセンサカメラの光路を取り囲むように配置
するリング状の照明を用いることも可能であるが、幅の
広い検査対象物の検査に適したラインセンサカメラを使
用する外観検査装置においては、ラインセンサカメラの
光路を遮らないようにするためにリング状の照明が大型
化してしまい、装置全体が大型化してしまう不都合があ
る。第3に、複数方向から検査対象物を照射する複数の
照明を配置することも考えられるが、検査対象物の全域
にわたって均一な照度を達成するように調節することは
困難であり、しかも、装置が複雑化してしまう不都合が
ある。
【0007】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであって、きわめて簡易な構成で、種々の方向に配さ
れる検査対象箇所を均一に照射することができ、検査精
度の高い外観検査装置および外観検査方法を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、平板状の検査対象物を該検査対象物の配
される平面内の一方向に沿って移動させる移動手段と、
前記検査対象物の移動平面に対して平行に間隔をあけか
つ前記検査対象物の移動方向に交差する方向に沿って配
置された直線状の照明手段と、該照明手段から出射され
る光を、前記検査対象物の移動方向に向かって斜め前後
方向から入射させる入射方向設定手段と、前記検査対象
物で反射された光を撮像するラインセンサカメラとを具
備する外観検査装置を提案している。
【0009】上記外観検査装置において、前記照明手段
が、複数の光ファイバを並列に配列してなり、前記移動
平面の垂線に対して移動方向に傾斜させた光ファイバ列
を具備することとしてもよく、該照明手段が、前記移動
平面の垂線に対して移動方向に向かって前後にそれぞれ
傾斜させた一対の光ファイバ列を具備してもよい。
【0010】また、前記入射方向設定手段が、前記照明
手段から出射された光を前記検査対象物にその移動方向
に向かって斜め前後方向から入射させるように偏向させ
る偏向手段であれば効果的であり、その場合、該偏向手
段が、前記光ファイバの先端に配置され、各光ファイバ
の先端から出射された光を平行に屈折させるフレネルレ
ンズから構成すればさらに効果的である。
【0011】また、前記入射方向設定手段を、前記光を
出射する前記光ファイバの先端面を傾斜配置することに
より構成してもよく、前記入射方向設定手段を、前記照
明手段を前記移動平面の垂線回りに所定角度回転させた
状態に保持することにより構成してもよい。
【0012】さらに、本発明は、平板状の検査対象物を
該検査対象物の配される平面内の一方向に沿って移動さ
せ、前記検査対象物の移動平面に対して平行に間隔をあ
けかつ前記検査対象物の移動方向に交差する方向に沿っ
て配置された直線状の照明手段から出射される光を前記
検査対象物の移動方向に向かって斜め前方または斜め後
方またはその両方向に屈折させて入射させ、前記検査対
象物で反射された光をラインセンサカメラにより撮像
し、撮像された画像に基づいて、検査対象物の良否を判
定する外観検査方法を提案している。
【0013】
【作用】本発明に係る外観検査装置によれば、照明手段
が検査対象物の移動方向に交差する方向に配置された直
線状に形成されているので、ラインセンサカメラの光路
を遮ることなく配置することが可能である。そして、そ
の直線状の照明手段から出射された光は、入射方向設定
手段によって検査対象物の移動方向に向かって斜め前後
方向から検査対象物に入射される。その結果、検査対象
物の移動方向の前後方向に配される検査対象箇所のみな
らず移動方向の側方に配される検査対象箇所に対して
も、均一な照射が行われ、同一の条件の検査対象箇所に
ついて、同一の輝度を有する画像がラインセンサカメラ
によって撮像されることになる。
【0014】また、照明手段を光ファイバを具備する構
成とすることにより、コンパクトな構造の外観検査装置
を提供することが可能となる。また、光ファイバ列を採
用することにより、蛍光灯からなる照明手段と比較し
て、十分に長い寿命の光源を使用することが可能である
とともに、交換作業に際して、光ファイバ列の基端側に
配した光源のみを交換すればよいので、面倒な調節が不
要となり、保守作業性が向上されることになる。さら
に、照明手段を移動平面の垂線に対して移動方向に向か
って前後にそれぞれ傾斜させた一対の光ファイバ列を具
備する構成とすることにより、移動方向の前後方向に対
しても均一な照射を行うことが可能となる。
【0015】また、入射方向設定手段を偏向手段により
構成すれば、照明手段を検査対象物の移動方向に対して
直交する方向に配置したままで検査対象物への光の入射
方向を検査対象物の移動方向に向かって斜め前後方向か
ら入射するように設定することが可能となる。この偏向
手段としては、例えば、照明手段からの光を平行に屈折
するフレネルレンズとすればきわめて簡易な構成により
達成することができる。
【0016】さらに、入射方向設定手段を、光ファイバ
の先端面を傾斜配置することにより構成すれば、より簡
易な構成で上記作用と同様の作用を達成することができ
る。光ファイバの先端面を傾斜配置する方法としては、
光ファイバ自体を傾斜させてその先端面を傾斜させる方
法の他、光ファイバの先端面を斜めに切断して傾斜させ
ることも含まれる。
【0017】また、照明手段を前記移動平面の垂線回り
に所定角度回転させることによっても、照明手段からの
光を検査対象物の移動方向に対して斜め側方から検査対
象物に入射させることが可能となる。
【0018】さらに、本発明に係る外観検査方法によれ
ば、平板状の検査対象物を一方向に沿って移動させなが
らラインセンサカメラによる撮像を実施することによ
り、検査対象物の全体にわたる画像が取得される。この
画像は、検査対象物の移動平面に対して平行に間隔をあ
けかつ検査対象物の移動方向に交差する方向に沿って配
置された直線状の照明手段から出射される光を検査対象
物の移動方向に向かって斜め前方または斜め後方または
その両方向に屈折させて入射させ、検査対象物で反射さ
れた光を撮像したものであるから、検査対象箇所の移動
方向に対する方法に関わらず、同等の外観形状を有する
部分については、同等の輝度を有する画像が取得され、
その後の撮像された画像に基づく検査対象物の良否判定
が複雑な画像処理を行うことなく精度よく実施されるこ
とになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施形態
に係る外観検査装置について、図1を参照して説明す
る。本実施形態に係る外観検査装置1は、検査対象物、
例えば、電子部品2を実装したプリント基板3の半田付
けの状態を検査するための装置であって、プリント基板
3を水平に搭載して一次元方向Aに水平移動させること
が可能な移動手段4と、この移動手段4に搭載されたプ
リント基板3の上方に固定配置されたラインセンサカメ
ラ5および照明手段6と、この照明手段6の光のプリン
ト基板3への入射方向を設定する入射方向設定手段7と
から構成されている。
【0020】前記移動手段4は、例えば、図示しないサ
ーボモータを含む直線駆動機構により駆動され、プリン
ト基板3を固定して一定速度で移動させることができる
移動テーブルである。前記ラインセンサカメラ5は、前
記移動テーブル4の上方に鉛直下方を向けて固定配置さ
れることにより鉛直方向に光軸L1を配し、前記移動テ
ーブル4の移動方向Aに直交する光路Lを配している。
すなわち、ラインセンサカメラ5は、移動テーブル4に
よって一水平方向Aに一定速度で移動されるプリント基
板3を一定のサンプリング時間で複数回撮像するのであ
るが、各撮像時に撮像する範囲は、それぞれ、ラインセ
ンサカメラ5の鉛直下方に配されかつ移動テーブル4の
移動方向Aに直交する非常に幅の狭い一次元的な範囲Z
である(以下、これを被撮像範囲という。)。
【0021】前記照明手段6は、例えば、図2および図
3に示されるように、複数の光ファイバ8を直線状に配
列してなる一対の光ファイバ列を具備している。光ファ
イバ8の基端側には、例えば、白色光源のような光源
(図示略)が配置されている。これら光ファイバ列は、
前記ラインセンサカメラ5の光軸L1に対して、前記移
動テーブル4の移動方向Aの前後にそれぞれ一定の角度
θで傾斜させられており、全ての光ファイバ8から出射
される光の光軸L2が前記被撮像範囲Zに向かうように
配置されている。
【0022】前記入射方向設定手段7は、図3に示され
るように、各光ファイバ8から出射される全ての光の光
軸L2を同一角度αで屈折させるフレネルレンズ7a
(以下、平行屈折フレネルレンズという。)により構成
されている。この平行屈折フレネルレンズ7aは、同一
傾斜角度を有する複数の微細な三角プリズム状のレンズ
7bから構成されており、本実施形態では、光ファイバ
8から出射される光を該光ファイバ列の配される平面内
で屈折させるように、全ての光ファイバ8の先端に一列
に配列されている。
【0023】また、図2のように、前記移動テーブル4
の移動方向Aに対して前方に傾斜された光ファイバ列の
光ファイバ8の先端に配置された平行屈折フレネルレン
ズ7aは、後方に傾斜された光ファイバ列の光ファイバ
8の先端に配置された平行屈折フレネルレンズ7aと
は、逆方向に光を屈折させるように設けられている。す
なわち、前方に傾斜された光ファイバ列から出射された
光は、被撮像範囲Zに対して左斜め前方の斜め上方から
光を入射させるように屈折させられ、後方に傾斜された
光ファイバ列から出射された光は、被撮像範囲Zに対し
て右斜め後方の斜め上方から光を入射させるように屈折
させられるようになっている。
【0024】このように構成された本実施形態に係る外
観検査装置1の作用について、以下に説明する。図示し
ない光源から光ファイバ8の基端側に入射された光は、
図3に示すように、光ファイバ8を伝送されて該光ファ
イバ8の先端8aから出射される。光ファイバ8は、プ
リント基板3の移動方向Aの前後方向に、ラインセンサ
カメラ5の光軸L1に対して一定の角度θで傾斜する一
対の光ファイバ列として、前記被撮像範囲Zに向けられ
ているので、光は、一旦前記被撮像範囲Zに向けて前後
方向から出射される。しかし、本実施形態に係る外観検
査装置1では、各光ファイバ8の先端8aに、平行屈折
フレネルレンズ7aよりなる偏向手段(入射方向設定手
段)7が配置されているので、光の方向は、図3に示さ
れるように、光ファイバ列を含む平面内において、所定
角度αだけ屈折させられる。
【0025】すなわち、移動テーブル4の移動方向Aに
対して直交配置された光ファイバ8が、前記移動方向A
に対して前後に傾斜され、かつ、平行屈折フレネルレン
ズ7aによって光ファイバ列が含まれる平面内において
屈折させられる結果、被撮像範囲Zに向けて斜め前後方
向から、つまり、移動テーブル4の移動方向Aに向かっ
て左斜め前方と右斜め後方から被撮像範囲Zに光が入射
させられる。これにより、図4に示すように、移動テー
ブル4の移動方向Aに対して前後方向に配される電子部
品2のリード2aをプリント基板4に接続する半田のフ
ィレットのみならず、左右方向に配されるリード2bを
プリント基板4に接続する半田のフィレットに対して
も、均一な照度の光を付与することができる。そして、
得られる画像においては、同等の傾斜角度を有するフィ
レットは、その傾斜方向に関わらず、同等の輝度を有す
る領域として表されることになる。
【0026】したがって、採取された画像に基づく半田
付け状態の良否判定を行う際には、半田の傾斜方向に関
わらず、同一の基準により判定することができるので、
画像処理を簡易なものとすることができるとともに、判
定精度を向上することができるという効果がある。しか
も、移動テーブル4の移動方向Aに直交配置される照明
手段6の各光ファイバ8の先端8aに平行屈折フレネル
レンズ7aを配置するだけのきわめて簡易な構造によっ
て、上記効果を達成するので、装置をコンパクトなもの
とすることができる。
【0027】なお、上述においては、図3に示されるよ
うに、平行屈折フレネルレンズ7aを構成したが、これ
に代えて、図5に示されるように配置してもよく、ま
た、図6および図7に示されるように、同一の光ファイ
バ8からの光を複数方向に出射するように設定してもよ
い。なお、平行屈折フレネルレンズ7aによる光の屈折
方向は、任意に設定してよい。
【0028】次に、本発明の第2の実施形態に係る外観
検査装置について、図8を参照して説明する。本実施形
態に係る外観検査装置10は、入射方向設定手段11の
構造において、上述した第1の実施形態と相違してい
る。本実施形態に係る外観検査装置10の入射方向設定
手段11は、平行屈折フレネルレンズ7aを有しておら
ず、これに代えて、図8に示されるように、直線状に配
列された光ファイバ8の先端部8aを斜めに切断した形
状に加工することにより構成されている。各光ファイバ
8の先端面8aは、同一の方向に光を出射することがで
きるように、同一方向に向けて平行に配置されている。
【0029】このように構成された本実施形態に係る外
観検査装置10によれば、光ファイバ8を伝送されてき
た光は、傾斜配置された光ファイバ8の先端面8aにお
いて屈折され該先端面8aに垂直な方向に配される光軸
に沿って出射される。その結果、上記平行屈折フレネル
レンズ7aのような偏向手段7を用いることなく、第1
の実施形態に係る外観検査装置1と同様の効果を奏する
ことができる。
【0030】なお、本実施形態においては、全ての光フ
ァイバ8の先端面8aを斜めに切断した形状に加工する
こととして、先端面8aを傾斜配置したが、これに代え
て、図9に示されるように、全ての光ファイバ8の先端
面8aを、その軸線に直交する平面で切断した形状に加
工するとともに、光ファイバ8を、光ファイバ列の含ま
れる平面内で所定角度だけ傾けることとしてもよい。こ
れにより、光ファイバ8の先端面8aは、上記のような
斜めに切断した場合と同様の姿勢に配されることになる
ので、上記と同様に光をプリント基板3に対して斜め側
方から、すなわち、プリント基板3の移動方向Aに向か
って左または右斜め前方または左または右斜め後方から
照射することが可能となる。
【0031】さらに、本発明の第3の実施形態に係る外
観検査装置20について、図10を参照して説明する。
本実施形態に係る外観検査装置20も、入射方向設定手
段21において上述した第1および第2の実施形態に係
る外観検査装置1,10と相違している。すなわち、本
実施形態に係る外観検査装置20の入射方向設定手段2
1は、平行屈折フレネルレンズ7aも光ファイバ先端面
8aの傾斜加工をも不要としている点において、上記第
1および第2の実施形態に係る外観検査装置1,10と
相違している。
【0032】本実施形態に係る外観検査装置20では、
図10に示されるように、プリント基板3の移動方向A
に対して直交する方向に被撮像範囲Zを配するのではな
く、前後方向に所定角度βだけ傾斜させている。すなわ
ち、ラインセンサカメラ5の光路Lを鉛直な光軸L1回
りに角度βだけ回転させた位置に固定し、それに伴っ
て、照明装置6における光ファイバ8の配列方向をも、
同じ角度βだけ、光軸L1回りに回転させて固定してい
る。これにより入射方向設定手段21が構成されてい
る。
【0033】その結果、光ファイバ8の先端面8aは、
上記第2の実施形態に係る外観検査装置10と同様に傾
斜配置されることとなり、プリント基板3に対して斜め
側方から光を照射することが可能となる。この場合にお
いて、被撮像範囲Zが傾斜配置されてしまうために、採
取される画像は、第1および第2の実施形態に係る外観
検査装置1,10と異なり、若干複雑になるが、サンプ
リング周期を十分に短く確保して、得られた画像に適当
な画像処理を施すことにより、上記第1および第2の実
施形態に係る外観検査装置1,10と同等の画像を得る
ことができる。したがって、上記第1および第2の実施
形態と同様の効果を達成することができる。
【0034】次に、本発明の第4の実施形態に係る外観
検査装置30について、図11を参照して説明する。本
実施形態に係る外観検査装置30は、一のプリント基板
3に対する照明手段31からの光の落射方向を異ならせ
る場合についてのものである。
【0035】本実施形態に係る外観検査装置30は、図
11に示すように、プリント基板3の移動方向Aに対し
て直交配置された直管状の蛍光灯のような照明手段31
と、該照明手段31とプリント基板3との間に配置され
る移動スリット部材32と、この移動スリット部材32
の下方に配置される偏向手段(入射方向設定手段)33
と、該偏向手段33の下方に配置されるミラー34とを
具備している。また、プリント基板3において反射され
た光は照明手段31の下方に配置されたハーフミラー3
5によって反射され、例えば、プリント基板3の移動方
向に対して後方に配置されたラインセンサカメラ5によ
って撮像されるようになっている。
【0036】前記移動スリット部材32は、前記プリン
ト基板3の移動方向Aに沿ってスライド可能に設けられ
た平板状の部材であって、前記移動方向に直交する2つ
のスリット32aを形成してなる。この移動スリット部
材32は、図11に実線で示す位置と鎖線で示す位置と
の間で往復移動することができるようになっている。こ
の移動スリット部材32が鎖線で示す位置に移動された
ときには、照明手段31の真下に配置されたスリット3
2aを通して、光を、真上から直接、プリント基板3に
照射するようになっている。
【0037】前記偏向手段33は、前記移動スリット部
材32が図11中の実線の位置に配されたときに、当該
移動スリット部材32の両スリット32aに一致させら
れることになる位置に固定されている。これらの偏向手
段33は、例えば、図3に示されるような、平行屈折フ
レネルレンズからなり、スリット32aを通ってきた光
を一定の方向に偏向させるように機能する。前記ミラー
34は、前記偏向手段33によって屈折された光を反射
して、被撮像範囲Zに向けて一定角度で入射させるよう
に配置されている。
【0038】このように構成された本実施形態の外観検
査装置30によっても、スリット32aが図9の実線の
位置に配されたときには、偏向手段33によって、光の
方向がプリント基板3の移動方向Aに向かって斜め前後
方向に屈折させられるので、上記第1から第3の実施形
態に係る外観検査装置1,10,20と同様に、各方向
に配される電子部品2の半田付け箇所を均一な照度で照
明することができることになる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る外観
検査装置および外観検査方法によれば、ラインセンサカ
メラにより撮像される被撮像範囲に対して、検査対象物
の移動方向に向かって斜め前後方向から光を入射させる
ことができ、かつ、被撮像範囲の各位置における照度を
均一なものとすることができる。その結果、取得される
画像においては、検査対象物の移動方向に配される検査
対象箇所と、移動方向に直交する方向に配される検査対
象箇所とについて、同一の条件を満たす箇所を同一の輝
度を有する画像として取得することができるので、複雑
な画像処理によることなく、精度の高い外観検査を実施
することができるという効果を奏する。
【0040】また、光の方向を設定する入射方向設定手
段を、フレネルレンズ、光ファイバの先端面を傾斜させ
ること、光ファイバ列を傾斜配置させること等により構
成すれば、装置を大型化させることなく、きわめて簡易
な構成によって上記効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態に係る外観検査装
置の概略構成を示す模式図である。
【図2】 図1の装置の平面図である。
【図3】 図1の装置の入射方向設定手段としての偏向
手段を示す模式図である。
【図4】 図1の装置による光の入射方向を説明するた
めの基板上の電子部品を示す平面図である。
【図5】 偏向手段の他の例を示す模式図である。
【図6】 偏向手段のさらに他の例を示す模式図であ
る。
【図7】 偏向手段のさらに他の例を示す模式図であ
る。
【図8】 この発明の第2の実施形態に係る外観検査装
置の入射方向設定手段を示す模式図である。
【図9】 入射方向設定手段のさらに他の例を示す模式
図である。
【図10】 この発明の第3の実施形態に係る外観検査
装置を示す平面図である。
【図11】 この発明の第4の実施形態に係る外観検査
装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1,10,20,30 外観検査装置 3 プリント基板(検査対象物) 4 移動テーブル(移動手段) 5 ラインセンサカメラ 6 照明手段 7,33 偏向手段(入射方向設定手段) 7a フレネルレンズ 11,21 入射方向設定手段 8 光ファイバ 8a 先端面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の検査対象物を該検査対象物の配
    される平面である移動平面内の一方向に沿って移動させ
    る移動手段と、 前記検査対象物の前記移動平面に対して平行に間隔をあ
    けかつ前記検査対象物の移動方向に交差する方向に沿っ
    て配置された直線状の照明手段と、 該照明手段から出射される光を、前記検査対象物の移動
    方向に向かって斜め前方または斜め後方またはその両方
    向から入射させる入射方向設定手段と、 前記検査対象物で反射された光を撮像するラインセンサ
    カメラとを具備することを特徴とする外観検査装置。
  2. 【請求項2】 前記照明手段が、複数の光ファイバを並
    列に配列してなり、前記移動平面の垂線に対して移動方
    向に傾斜させた光ファイバ列を具備することを特徴とす
    る請求項1記載の外観検査装置。
  3. 【請求項3】 前記照明手段が、前記移動平面の垂線に
    対して移動方向に向かって前後にそれぞれ傾斜させた一
    対の光ファイバ列を具備することを特徴とする請求項2
    記載の外観検査装置。
  4. 【請求項4】 前記入射方向設定手段が、前記照明手段
    から出射された光を前記検査対象物にその移動方向に向
    かって斜め前後方向から入射させるように偏向させる偏
    向手段であることを特徴とする請求項2または請求項3
    に記載の外観検査装置。
  5. 【請求項5】 前記偏向手段が、前記光ファイバの先端
    に配置され、各光ファイバの先端から出射された光を平
    行に屈折させるフレネルレンズからなることを特徴とす
    る請求項5記載の外観検査装置。
  6. 【請求項6】 前記入射方向設定手段が、前記光を出射
    する前記光ファイバの先端面を傾斜配置することにより
    構成されていることを特徴とする請求項2または請求項
    3記載の外観検査装置。
  7. 【請求項7】 前記入射方向設定手段が、前記照明手段
    を前記移動平面の垂線回りに所定角度回転させた状態に
    保持することにより構成されていることを特徴とする請
    求項2または請求項3記載の外観検査装置。
  8. 【請求項8】 平板状の検査対象物を該検査対象物の配
    される平面内の一方向に沿って移動させ、 前記検査対象物の移動平面に対して平行に間隔をあけか
    つ前記検査対象物の移動方向に交差する方向に沿って配
    置された直線状の照明手段から出射される光を前記検査
    対象物の移動方向に向かって斜め前方または斜め後方ま
    たはその両方向に屈折させて入射させ、 前記検査対象物で反射された光をラインセンサカメラに
    より撮像し、 撮像された画像に基づいて、検査対象物の良否を判定す
    ることを特徴とする外観検査方法。
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