JPH11160030A - 分光測定方法および装置 - Google Patents

分光測定方法および装置

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JPH11160030A
JPH11160030A JP32861597A JP32861597A JPH11160030A JP H11160030 A JPH11160030 A JP H11160030A JP 32861597 A JP32861597 A JP 32861597A JP 32861597 A JP32861597 A JP 32861597A JP H11160030 A JPH11160030 A JP H11160030A
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正彦 小久保
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厚 玉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再現性の良い分光特性の測定を、効率良く行
うことができる分光測定方法および装置を提供する。 【解決手段】 被測定試料の分光特性を測定する準備処
理として、ホルミウムガラスの特定波長を制御ユニット
に記憶する。そして、ホルミウムガラスを照明位置に位
置決めし、ホルミウムガラスの分光特性を測定する。各
波長帯において最も顕著に輝度レベルの変化が生じてい
る部分の重心画素の番号をそれぞれ求めた後、制御ユニ
ットから準備処理で求めた特定波長を読み出し、補間係
数を求める。それに続いて、被測定試料を照明位置に位
置決めし、分光特性を測定する。そして、上記補間係数
を用い、所定の波長較正式にしたがって各画素番号に対
応する波長を演算し、波長較正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の波長域の照
明光が照射される照明位置に被測定試料を位置決めした
時に前記被測定試料から射出される光を分光し、各スペ
クトルを複数の画素からなるラインセンサで受光して分
光特性を測定する分光測定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の分光測定装置では、基板表面に
透明薄膜が形成された半導体ウエハなどの被測定試料が
ステージ上に保持されており、この被測定試料に向けて
所定の波長域(例えば、可視域)の照明光を照射すると
ともに、この試料によって反射された光を結像光学ユニ
ットを介して分光ユニットに導光している。この分光ユ
ニットは、結像光学ユニットからの光を分光する分光器
と、複数の画素からなり、当該分光器によって分光され
たスペクトルを受光するラインセンサとで構成されてお
り、各スペクトルが対応する画素に入射し、各画素から
スペクトルの強度に応じた電気信号が出力されて試料の
分光特性が測定されている。
【0003】このように構成された分光測定装置では、
ラインセンサの各画素によって受光されるスペクトルの
波長を予め求めておくために、分光測定装置の組立およ
び光軸調整などを行った後で、絶対波長較正を行ってい
る。この絶対波長較正は、予め公知の輝線スペクトルを
有する低圧水銀ランプを照明位置に配置して該低圧水銀
ランプからの光を結像光学ユニットを介して分光ユニッ
トに導光して絶対波長較正を行い、ラインセンサの各画
素と分光によるスペクトルの波長とを対応付けるもので
ある。そして、かかる絶対波長較正を終えた後で、低圧
水銀ランプを取外し、照明光を被測定試料に照射して分
光特性を測定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして絶対波長較正を行った後であっても、経時変化や
温度変化などの影響によって結像光学ユニットや分光ユ
ニットなどの光学特性が変化し、その結果、ラインセン
サの各画素と分光によるスペクトルの波長との対応付け
が変化することがある。このような変化があると、再現
性の良い測定を行うことができなくなる。
【0005】一方、このような問題は絶対波長較正を定
期的に行うことで解消されるが、絶対波長較正を行うた
めには、分光測定装置のカバーを取外して照明位置に低
圧水銀ランプを配置する必要があり、波長較正に多大な
労力がかかってしまう。特に、このような分光測定装置
は、半導体ウエハなどの表面に形成された薄膜の連続膜
厚測定によく利用されており、波長較正の度に低圧水銀
ランプを配置し、取除いていたのでは測定効率が低く、
スループット(単位時間当たりの処理可能枚数)の低下
を招いてしまう。
【0006】この発明は、上記のような問題に鑑みてな
されたものであり、再現性の良い分光特性の測定を、効
率良く行うことができる分光測定方法および装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
の波長域の照明光が照射される照明位置に被測定試料を
位置決めした時に前記被測定試料から射出される光を分
光し、各スペクトルを複数の画素からなるラインセンサ
で受光して分光特性を測定する分光測定方法であって、
上記目的を達成するため、(a) 前記波長域に存在し、
しかも互いに異なる少なくとも2つ以上の特定波長にお
いて、透過率あるいは反射率が極大的に変化する参照光
学部材を準備する工程と、(b) 前記参照光学部材の特
定波長を記憶する工程と、(c) 被測定試料の分光特性
を測定するのに先立って、前記参照光学部材を前記照明
位置に位置決めすることで、前記参照光学部材の分光特
性を測定し、前記複数の画素のうち前記特定波長のスペ
クトルを受光する画素を特定する工程と、(d) 前記工
程(c)において特定された画素に基づき、前記画素の各
々で受光されるスペクトルの波長を演算する工程と、
(e) 前記工程(d)を行った後、被測定試料を前記照明位
置に位置決めし、当該被測定試料から射出される光を分
光し、分光特性を実測した後、当該分光特性を前記工程
(d)の演算結果に基づき波長較正する工程と、を備えて
いる。
【0008】請求項2の発明は、前記参照光学部材とし
て、ホルミウムガラスを準備している。
【0009】請求項3の発明は、前記工程(b)で記憶さ
れた2つ以上の特定波長のうち、互いに隣り合う特定波
長をそれぞれ第1および第2特定波長λa、λb(ただ
し、λa<λb)と定義するとともに、前記工程(c)で求
められた前記第1および第2特定波長λa、λbのスペク
トルを受光する画素番号をそれぞれNa、Nb(ただし、
Na<Nb)と定義した場合、前記工程(d)では、第1お
よび第2特定波長λa、λbと、前記画素番号Na、Nbと
に基づき、前記画素の各々で受光されるスペクトルの波
長を演算している。
【0010】請求項4の発明は、前記工程(d)が、 (d-1) 次式により補間係数αを求めるサブ工程と、 α=(Nb−Na)/(λb−λa) (d-2) 次式により画素番号Nkを有する画素によって受
光されるスペクトルの波長λk′を求めるサブ工程と、 λk′=λa+(Nk−Na)/α を備えるように構成している。
【0011】請求項5の発明は、上記目的を達成するた
め、所定の波長域の照明光を照明位置に照射する照明光
学ユニットと、前記波長域に存在し、しかも互いに異な
る少なくとも2つ以上の特定波長において、透過率ある
いは反射率が極大的に変化する参照光学部材と、被測定
試料および前記参照光学部材を選択的に前記照明位置に
移動させる移動手段と、前記照明位置に位置決めされた
前記被測定試料または前記参照光学部材から射出される
光を所定位置に集光する結像光学ユニットと、前記結像
光学ユニットからの光を分光する分光器と、複数の画素
からなり、当該分光器によって分光されたスペクトルを
受光するラインセンサとを有する分光ユニットと、装置
各部を制御しながら、前記ラインセンサの各画素から出
力される電気信号に基づき前記被測定試料および前記参
照光学部材の分光特性を求める制御ユニットとを備えて
おり、そして、前記制御ユニットが、前記参照光学部材
の特定波長を記憶するメモリと、被測定試料の分光特性
を測定するのに先立って、前記参照光学部材を前記照明
位置に位置決めすることで前記参照光学部材の分光特性
を測定し、前記複数の画素のうち前記特定波長のスペク
トルを受光する画素を特定する画素特定手段と、特定さ
れた画素に基づき、前記画素の各々で受光されるスペク
トルの波長を演算する演算手段と、被測定試料を前記照
明位置に位置決めし、実測される分光特性を波長較正す
る波長較正手段と、を備えるようにしている。
【0012】請求項6の発明は、前記参照光学部材とし
て、ホルミウムガラスを用いている。
【0013】請求項7の発明は、前記移動手段が、被測
定試料を保持するテーブルと、前記参照光学部材を保持
しながら、前記テーブルに固定されたホルダと、前記テ
ーブルを駆動して前記被測定試料および前記参照光学部
材を一体的に移動させるテーブル駆動手段と、を備える
ようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる分光測定
方法を適用可能な膜厚測定装置を示す斜視図である。以
下、この膜厚測定装置の概要を説明した後で、分光測定
方法について詳述する。
【0015】A.膜厚測定装置 この図に示す膜厚測定装置は、半導体ウエハの分光特性
を測定し、その分光特性から半導体ウエハに形成された
薄膜の膜厚を測定する装置であり、ウエハカセットを載
置する載置ステージ1と、ウエハカセットに対して半導
体ウエハ(以下、ウエハと略す)を出し入れするインデ
クサ部2と、半導体ウエハの分光特性を測定し、さらに
該分光特性に基づき半導体ウエハの表面に形成された薄
膜の膜厚を測定する測定部3とを備えている。この実施
の形態にかかる膜厚測定装置では、上記インデクサ部2
を中心として、その周囲に上記載置ステージ1及び測定
部3が配置されたレイアウト構成となっている。
【0016】A−1.載置ステージ1 上記載置ステージ1は、図示の例では二つ設けられてお
り、各ステージ1には、複数枚のウエハを多段に収納し
たウエハカセット11,12が、それぞれ収納口をイン
デクサ部2に臨ませた状態で載置されている。なお、本
実施形態の装置では、直径200mm及び300mmの2種
類のウエハが測定対象となる。
【0017】A−2.インデクサ部 上記インデクサ部2には、ウエハの搬送手段であるイン
デクサロボット21と、該インデクサロボット21によ
り上記ウエハカセット11,12から取り出されたウエ
ハの中心位置修正(センタリング)を行う中心調整装置
22とが設けられている。
【0018】インデクサロボット21は、上下動可能な
水平多関節型のロボットからなり、そのアーム先端には
ウエハを保持するための薄板状のハンド211が装着さ
れている。ハンド211の表面には、吸引孔212が開
口しており、該吸引孔212を介して負圧が供給される
ことにより、ハンド211によってウエハを吸着、保持
するようになっている。
【0019】中心調整装置22は、上記ハンド211に
対するウエハ位置を修正するもので、接離可能な一対の
チャック221を備えており、上記ウエハカセット1
1,12から取り出されたウエハを、上記チャック22
1により径方向に挾持することによってウエハ位置を機
械的に修正するように構成されている。
【0020】A−3.測定ステージ4 上記測定部3は、被測定ウエハの保持部分となる測定ス
テージ4と、この測定ステージ4の上部に配置される膜
厚測定のための測定ヘッド5とを有している。
【0021】測定ステージ4には、ウエハを移動可能に
保持する六軸テーブル41と、プリアライメント用セン
サ47と、ウエハを待機させるための補助ステージ48
とが設けられている。
【0022】上記六軸テーブル41は、ウエハを吸着保
持するための円盤状の保持プレート411と、これを六
軸方向、すなわち、X軸、Y軸、Z軸及びこれら各軸回
り(θY方向、θX方向,θ方向)に変位可能に支持す
る支持機構412から構成されており、保持プレート4
11を上記各方向に移動させながら補助ステージ48と
の間でウエハの受渡しを行うとともに、上記測定ヘッド
5及びプリアライメント用センサ47の所定の測定位置
にウエハを配置するように構成されている。
【0023】また、この保持プレート411の側面部に
は、チップホルダ413(後で説明する図8)が取り付
けられている。このチップホルダ413の上面部には、
図2および図3に示すように、凹部413aが形成され
ており、この凹部413aの内部には、シリコンなどの
リファレンスチップ71、参照光学部材としてのホルミ
ウムガラス72および表面に反射防止膜をコーティング
した保護ガラス73がこの順で底面から積層配置されて
いる。したがって、保持プレート411を上記各方向に
移動させると、該保持プレート411とともに、ホルミ
ウムガラス72が任意の位置に移動可能となっている。
このように、この実施形態では、六軸テーブル41と、
チップホルダ413と、六軸テーブル41の駆動機構
(図示省略)とで、ウエハおよびホルミウムガラス72
を選択的に測定位置に移動させる移動手段が構成されて
いる。
【0024】なお、ホルミウムガラス72は、例えば図
4に示すような透過率特性を有しており、同図から明ら
かなように、特定波長で透過率が極大的に減少してい
る。したがって、六軸テーブル41を移動させてホルミ
ウムガラス72を照明位置ILに位置決めすると、測定
ヘッド5からの照明光が保護ガラス73を介してホルミ
ウムガラス72を通過してリファレンスチップ71で反
射された後、再度ホルミウムガラス72および保護ガラ
ス73を通過して測定ヘッド5側に導光される。この
際、反射光の各波長成分のうち特定波長成分について
は、ホルミウムガラス72で吸収されて輝度レベルの低
下が認められる。この実施形態では、この吸収特性を利
用して波長較正が行われる。この点に関しては、後で詳
述する。
【0025】図1に戻って測定ステージ4の構成につい
ての説明を続ける。プリアライメント用センサ47は、
光の照射部471と受光部472とを所定の検査空間を
挟んで上下に配置したもので、上記検査空間にウエハ端
縁部を介在させた状態でウエハを回転させることによ
り、プリアライメント、すなわち上記保持プレート41
1の中心に対するウエハ中心の偏心を検出するようにな
っている。
【0026】補助ステージ48は、インデクサ部2と六
軸テーブル41との間に配設されており、図示の例で
は、測定前のウエハを待機させるための供給側ステージ
481と、測定後のウエハを待機させるための排出側ス
テージ482とが並べて設けられている。各ステージ4
81,482は、上記保持プレート411を介在させる
ための切欠部分を有した略U字型に形成されており、例
えば、供給側ステージ481から六軸テーブル41への
ウエハの受渡しは、供給側ステージ481の切欠下部分
の下方に上記保持プレート411が配置された状態で、
供給側ステージ481と保持プレート411とが相対的
に上下動されることにより行われるようになっている。
一方、六軸テーブル41から排出側ステージ482への
ウエハの受渡しは、これと逆の動作に基づいて行われる
ようになっている。
【0027】A−5.測定ヘッド5 図5は測定ヘッド5を示す図であり、図6は図5のA−
A線矢視図であり、図7は測定ヘッド5の光学的および
電気的構成を示す模式図である。この測定ヘッド5は、
上記したように、本発明にかかる照明光学装置としての
照明光学ユニット51を有している。この照明光学ユニ
ット51では、所定の光源配置領域(図6の右下隅領
域)511に、ハロゲンランプ512と重水素ランプ5
13とが配置されている。そして、各ランプ512,5
13から射出された光L1,L2が照明光学ユニット51
を介して結像光学ユニット52に入射される。また、こ
の実施形態では、このように光源配置領域511には、
ハロゲンランプ512および重水素ランプ513を覆う
ように保護カバー515が設けられるとともに、この保
護カバー515に排気ダクト516を介して図示を省略
する排気ファンが接続されている。
【0028】両ランプ512、513から射出される光
L1,L2が入射する照明光学系514は、複数のフィル
ターを同心円状に配置してなるフィルターターレット5
14aと、このフィルターターレット514aを回転さ
せて任意のフィルターを光軸OA上に位置決めするフィ
ルター切換用モータ514bと、レンズ514cと、全
反射ミラー514dと、視野絞り514eと、ハーフミ
ラー514fとを備えており、ハロゲンランプ512か
ら射出された白色光L1が光軸OA上に位置決めされた
フィルターを通過して当該フィルターに対応する可視域
の光(以下「可視光」という)がレンズ514c、全反
射ミラー514d、視野絞り514eおよびハーフミラ
ー514fを介して結像光学ユニット52に入射する。
【0029】また、照明光学系514は、全反射ミラー
514gと、レンズ514hとをさらに備えており、重
水素ランプ513から射出した紫外光L2が全反射ミラ
ー514gで反射された後、レンズ514hおよびハー
フミラー514fを介して結像光学ユニット52に入射
する。
【0030】なお、重水素ランプ513から射出される
高エネルギーの紫外光L2が常時全反射ミラー514g
に入射し、全反射ミラー514gの表面が長時間紫外光
に曝されると、その表面が曇るという問題が生じる。そ
こで、この実施形態では、重水素ランプ513と全反射
ミラー514gとの間にシャッター機構517を設け
て、被測定試料に紫外光L2を照射する場合のみ、シャ
ッター機構517を開いて重水素ランプ513からの紫
外光L2を全反射ミラー514gに導光するように構成
している。
【0031】図8はシャッター機構を示す斜視図であ
り、同図(a)はシャッターを開いた状態を示す一方、同
図(b)はシャッターを閉じた状態を示している。同図に
示すように、このシャッター機構517は、断面が略L
字状の基台517aの前端面に支持板517bが取り付
けられている。この支持板517bの左下部には、貫通
孔517cが設けられており、この貫通孔517cを介
して基台517aの前端面に固着された全反射ミラー5
14gに紫外光L2が入射可能となっている。
【0032】また、支持板517bには、中央上部に設
けられた回動軸517d回りにシャッター517eが回
動自在に軸支されている。さらに、この回動軸517d
にはシャッター駆動用モータ517fが連結されてお
り、モータ517fの作動に応じてシャッター517e
が回動軸517dを回動中心として回動し、貫通孔51
7cを開放したり、塞ぐことができるように構成されて
いる。
【0033】したがって、紫外光L2を被測定試料に照
射する際には、同図(a)に示すように、シャッター51
7eを貫通孔517cから退避させて紫外光L2を全反
射ミラー514gで反射させて被測定試料に導光する一
方、被測定試料への紫外光L2の照射が必要ない場合に
は、同図(b)に示すように、シャッター517eを貫通
孔517cに位置決めして紫外光L2の全反射ミラー5
14gへの入射を禁止することができる。その結果、全
反射ミラー514gの表面に紫外光L2が長時間照射さ
れるのを防止することができ、全反射ミラー514gの
表面の曇りを効果的に防止することができる。
【0034】次に、図5および7に戻り、上記のように
構成された照明光学ユニット51から射出された可視光
および紫外光が入射される結像光学ユニット52、また
ウエハによって反射された光を分光する分光ユニット5
4の構成についての説明を続ける。
【0035】結像光学ユニット52は、複数の対物レン
ズ521a,521bが同心円状に配置されて回転軸5
22a回りに回転自在なレンズターレット522と、こ
のレンズターレット522を回転軸522a回りに回転
駆動して任意の対物レンズを光軸OA上に位置決めする
対物レンズ切換用モータ523と、ビームスプリッタ5
24と、チューブレンズ525とからなり、照明光学ユ
ニット51からの照明光(可視光あるいは紫外光)がビ
ームスプリッタ524によって反射させ、対物レンズ切
換用モータ523によって光軸OA上に位置決めされた
対物レンズを介して所定の照明位置ILに照射される。
【0036】この照明位置ILを含む比較的広い範囲に
わたって六軸テーブル41(図1)は移動可能に構成さ
れており、この六軸テーブル41の保持プレート411
に被測定試料たるウエハWが載置され、この六軸テーブ
ル41によってウエハWの表面の任意の微小領域を照明
位置ILに位置させることができるように構成されてい
る。なお、図面への図示を省略するが、この六軸テーブ
ル41には、その位置(X,Y座標など)を検出して、
その位置情報を装置全体を制御する制御ユニット6に与
えられるようになっている。
【0037】この照明位置ILに位置するウエハWの微
小領域で反射された光は、対物レンズ521,ビームス
プリッタ524およびチューブレンズ525を介して光
軸OA上の所定位置に集光される。この集光位置の近傍
には、中心部にピンホール531を有するプレート53
2が配置されている。また、そのプレート532の近傍
にシャッター533が配置されており、制御ユニット6
からの信号に基づきシャッター533を開閉駆動して、
反射光のうちピンホール531を通過した光が分光ユニ
ット54に入射されるかどうかを制御するようになって
いる。
【0038】この分光ユニット54は、反射光を分光す
る凹面回折格子541と、凹面回折格子541により回
折された回折光の分光光強度を検出するラインセンサ5
42とで構成されている。ラインセンサ542は、例え
ばフォトダイオードアレイやCCDなどにより構成され
ており、ピンホール531と共役な関係に配置されてい
る。このため、分光ユニット54に取り込まれた光は凹
面回折格子541に分光され、その光の分光光強度に対
応した信号がラインセンサ542から制御ユニット6に
与えられる。
【0039】なお、チューブレンズ525とプレート5
32との間の光軸OA上には、プリズム551が配置さ
れており、ウエハWからの光の一部を取り出すようにな
っている。また、取り出された光は、レンズ552を介
して所定位置に集光される。この集光位置には、撮像素
子553が配置されており、ウエハW表面の一部領域
(膜厚測定領域)の像に対応した画像信号が制御ユニッ
ト6に与えられる。このように、この実施形態では、撮
像ユニット55によって測定領域の画像を撮像可能とな
っているが、この撮像ユニット55の配設位置はチュー
ブレンズ525とプレート532との間に限定されるも
のではなく、対物レンズ521と分光ユニット54との
間の光軸OA上であれば任意である。
【0040】制御ユニット6は、図7に示すように、論
理演算を実行する周知のCPU611と、そのCPU6
11を制御する種々のプログラムなどを予め記憶するR
OM612と、装置動作中に種々のデータを一時的に記
憶するRAM613とを備えた制御部61を備えてい
る。また、この制御部61は、I/O部62を介して以
下の構成要素、 ・操作部31、 ・モニタ32、 ・データ処理部631:ラインセンサ542からの信号
に対して所定の処理を施す、 ・シャッターコントローラ632:シャッター533を
開閉制御する、 ・画像処理部633:撮像素子553からの画像信号に
対して所定の処理を施す、 ・フィルター切換コントローラ634:フィルター切換
用モータ514bを回転制御してフィルターを切換る、 ・点灯回路635:ハロゲンランプ512を点灯/消灯
制御する、 ・点灯回路636:重水素ランプ513を点灯/消灯制
御する、 ・シャッターコントローラ637:シャッター517e
を開閉制御する、 ・レンズターレットコントローラ638:対物レンズ切
換用モータ523を回転制御して対物レンズを切換る、 ・テーブルコントローラ639:六軸テーブル41を駆
動制御する、と電気的に接続されている。
【0041】B.分光測定方法 次に、上記ように構成された膜厚測定装置における分光
測定方法について図9ないし図11を参照しつつ説明す
る。この膜厚測定装置では、従来と同様に、装置の組立
および光軸調整などを行った後で、絶対波長較正が行わ
れる(ステップS1)。この絶対波長較正は、予め公知
の輝線スペクトルを有する低圧水銀ランプを照明位置I
Lに配置して該低圧水銀ランプからの光を結像光学ユニ
ット52を介して分光ユニット54に導光して絶対波長
較正を行い、ラインセンサ542の各画素と分光による
スペクトルの波長とを対応付けるものである。これによ
って、表1に示す対応関係が得られ、制御ユニット6に
記憶される。
【0042】
【表1】
【0043】なお、同表および後で説明する表における
「画素番号」の欄の「N1」は、最も短波長λ1のスペク
トルを受光する画素の番号を示しており、長波長(λ2
<λ3<…)側に行くに従って「N2」、「N3」、…と
している。
【0044】こうして、絶対波長較正が完了すると、低
圧水銀ランプを取外し、ハロゲンランプ512を点灯し
(ステップS2)、しばらくしてハロゲンランプ512
からの発光量が安定化すると、テーブルコントローラ6
39からの指令にしたがって六軸テーブル41を移動さ
せてチップホルダ413を照明位置ILに位置決めする
(ステップS3)。これによって、照明光学ユニット5
1から照射される照明光が保護ガラス73を介してホル
ミウムガラス72を通過してリファレンスチップ71で
反射された後、再度ホルミウムガラス72および保護ガ
ラス73を通過して結像光学ユニット52に導光され
る。さらに、反射光は結像光学ユニット52を介して分
光ユニット54に入射して分光される。
【0045】そこで、次のステップS4では、ラインセ
ンサ542から出力される電気信号に基づき各画素で受
光されるスペクトルの輝度を求めて分光特性を求める。
こうして測定された分光特性は、例えば図10に示すよ
うに、ホルミウムガラス72の吸収特性の影響を直接的
に受けて複数の特定波長でスペクトルの輝度レベルが大
きく低下している。
【0046】次のステップS5では、可視域全体を3つ
の波長帯Ra、Rb、Rcに分け、各波長帯Ra、Rb、Rc
において最も顕著に輝度レベルの変化が生じている部分
(同図の斜線部分)の重心波長λa、λb、λcを求めて
いる(ステップS5)。ここで、具体的には、各波長帯
Ra、Rb、Rcに応じたしきい値として最大輝度の40
%、80%および82%にそれぞれ設定して輝度レベル
が大きく変化している部分を求める。そして、各部分に
対応する重心画素の番号Na、Nb、Ncをそれぞれ求め
た後、表1に示す対応関係に基づき各画素番号Na、N
b、Ncに対応する波長λa、λb、λcを求め、これらを
重心波長λa、λb、λcとする。
【0047】こうして求めた重心波長λa、λb、λcは
上記したようにホルミウムガラス72の吸収特性を直接
的に反映したものであり、この実施形態では、これらを
特定波長λa、λb、λcとして制御ユニット6に記憶す
る(ステップS6)。これらの一連の処理(ステップS
1〜S6)によって、被測定試料であるウエハの分光特
性を測定するための準備処理が完了する。
【0048】なお、上記実施形態では、重心波長を求
め、それらを特定波長としているが、重心波長を求める
(ステップS5)代わりに、各波長帯Ra、Rb、Rcに
おいて最も輝度レベルが低下している波長を特定波長と
するようにしてもよい。また、この実施形態では、膜厚
測定装置を用いて特定波長λa、λb、λcを実際のウエ
ハの分光特性の測定に先立って測定しているが、予め別
の分光測定装置によってホルミウムガラス72の吸収特
性に基づく特定波長を測定し、制御ユニット6に記憶さ
せるようにしてもよい。
【0049】上記のようにして、分光測定の準備処理が
完了すると、図11に示すフローチャートにしたがっ
て、被測定試料たるウエハの分光特性、さらに該分光特
性に基づく膜厚測定を行う。
【0050】まず、ステップS11で、被測定試料たる
ウエハをセットする。すなわち、この膜厚測定装置で
は、インデクサロボット21によりウエハカセット11
又は12からウエハを取り出し、中心調整装置22によ
りセンタリングを行った後、供給側ステージ481に載
置する。そして、該供給側ステージ481から六軸テー
ブル41の保持プレート411にウエハを受渡し、プリ
アライメント用センサ47による検出(プリアライメン
ト)が行われた後、チップホルダ413を測定ヘッド5
直下の所定の測定位置(照明位置IL)に配置する。
【0051】そして、準備処理におけるステップS2〜
S4と同様にして、チップホルダ413に保持されてい
るホルミウムガラス72の分光特性を測定する。すなわ
ち、ハロゲンランプ512を点灯し(ステップS1
2)、しばらくしてハロゲンランプ512からの発光量
が安定化すると、テーブルコントローラ639からの指
令にしたがって六軸テーブル41を移動させてチップホ
ルダ413を照明位置ILに位置決めして(ステップS
13)、可視域の照明光を上記構造体に照射する。そし
て、該構造体からの反射光を結像光学ユニット52を介
して分光ユニット54に入射して分光させ、さらにライ
ンセンサ542から出力される電気信号に基づき各画素
で受光されるスペクトルの輝度を求めて分光特性を求め
る(ステップS14)。
【0052】そして、各波長帯Ra、Rb、Rcにおいて
最も顕著に輝度レベルの変化が生じている部分の重心画
素の番号Na、Nb、Ncをそれぞれ求めた(ステップS
15)後、制御ユニット6から準備処理で求めた特定波
長λa、λb、λcを読み出し、次式に基づき互いに隣り
合った特定波長間、つまり特定波長λa、λbの間、およ
び特定波長λb、λcの間での補間係数α1、α2を求める
(ステップS16)。すなわち、特定波長λa、λbの間
について、 α1=(Nb−Na)/(λb−λa) に基づき、また特定波長λb、λcの間について、 α2=(Nc−Nb)/(λc−λb) に基づき、補間係数α1、α2を求め、制御ユニット6に
記憶する。
【0053】このように補間係数α1、α2を求めておく
ことで、仮に経時変化や温度変化などの影響によって結
像光学ユニット52や分光ユニット54などの光学特性
が変化し、その結果、ラインセンサ542の各画素と分
光によるスペクトルの波長との対応付けが変化したとし
ても、次の波長較正式によって各画素と波長との対応関
係を較正することができる。すなわち、画素番号Nkを
有する画素によって受光されるスペクトルの波長λk′
は、 Nk≦Nbのとき、 λk′=λa+(Nk−Na)/α1 Nb<Nkのとき、 λk′=λb+(Nk−Nb)/α2 によって求まる。
【0054】上記のようにして補間係数α1、α2が求ま
ると、テーブルコントローラ639からの指令にしたが
って六軸テーブル41を移動させて被測定試料たるウエ
ハを照明位置ILに位置決めする(ステップS17)。
これによって、照明光学ユニット51から照射される照
明光がウエハで反射され、この反射光が結像光学ユニッ
ト52を介して分光ユニット54に入射して分光され
る。そして、分光ユニット54のラインセンサ542か
ら出力される電気信号に基づき各画素で受光されるスペ
クトルの輝度を求めて分光特性を求める(ステップS1
8)。なお、こうして求められた分光特性を示すデータ
は、表2に示すように、画素番号とスペクトル輝度との
組み合わせデータである。
【0055】
【表2】
【0056】次に、ステップS16で求められた補間係
数を用い、上記波長較正式にしたがって各画素番号に対
応する波長を演算し、波長較正を行う(ステップS1
9)。すなわち、画素番号N1の画素に対応する波長λ1
については、 λ1′=λa+(N1−Na)/α1 によって求められた波長λ1′に較正され、後の画素番
号についても同様にして較正され、表3に示す分光特性
が得られる。
【0057】
【表3】
【0058】このように、この実施形態では、ホルミウ
ムガラス72の吸収特性を利用して被測定試料の測定ご
とに波長較正を行っているため、経時変化や温度変化な
どの影響によって結像光学ユニット52や分光ユニット
54などの光学特性が変化し、その結果、ラインセンサ
542の各画素と分光によるスペクトルの波長との対応
関係が変化したとしても、測定ごとにその対応関係が較
正され、再現性のよい分光特性の測定を行うことができ
る。しかも、該ホルミウムガラス72を六軸テーブル4
1の移動に応じて移動自在に構成しているため、波長較
正を行う際には、単にホルミウムガラス72を照明位置
ILに位置決めするのみで済むので、波長較正の度に低
圧水銀ランプを照明位置ILに配置する必要があった従
来例に比べて、波長較正を簡単に、効率よく行うことが
できる。
【0059】また、この膜厚測定装置では、上記のよう
にして分光特性の測定が完了する(ステップS19)
と、その波長較正された分光特性に基づきウエハの表面
に形成された薄膜の膜厚測定を行う(ステップS2
0)。このように分光特性を再現性よく測定することか
ら、その分光特性に基づく膜厚測定を行っているため、
必然的に膜厚測定も再現性よく行うことができる。な
お、ステップS21で膜厚測定を継続すると判断される
間、上記一連の処理(ステップS11〜S20)を繰り
返して行う。
【0060】C.変形例 なお、上記実施形態では、この発明にかかる分光測定方
法を膜厚測定装置に適用した場合について説明したが、
この分光測定方法の適用対象は、膜厚測定装置に限定さ
れるものではなく、単に分光特性を求める、あるいは分
光特性の測定を行い、得られた分光特性から特有の物性
値などを求める技術にも適用することができる。
【0061】また、上記実施形態では、補間係数α1、
α2を求め、直線補間によって波長較正を行っている
が、補間方法はこれに限定されるものではなく、任意の
補間方法を用いることができる。
【0062】また、上記実施形態では、ホルミウムガラ
ス72の吸収特性を利用して特定波長を設定している
が、ホルミウムガラス72の代わりに、透過率が特定波
長で極大的に変化する物質(例えばジジムフィルタ)や
多層膜などを用いてもよい。また、ホルミウムガラス7
2の代わりに、特定波長で反射率が変化する反射膜を用
いてもよく、この場合、リファレンスチップ71が不要
となる。
【0063】さらに、上記実施形態では、3つの特定波
長を設定して波長較正を行っているが、特定波長の設定
数は「3」に限定されるものではなく任意であるが、照
明光の波長域に存在し、しかも互いに異なる少なくとも
2つ以上の特定波長を設定することで、上記実施形態で
説明したような補間法を利用することができ、より精度
の高い波長較正を行うことができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、照明
光の波長域に存在し、しかも互いに異なる少なくとも2
つ以上の特定波長において、透過率あるいは反射率が極
大的に変化する参照光学部材を準備し、被測定試料の分
光特性を測定するのに先立って、参照光学部材を照明位
置に位置決めして参照光学部材の分光特性を測定し、複
数の画素のうち特定波長のスペクトルを受光する画素を
特定し、さらに該特定画素に基づき、各画素で受光され
るスペクトルの波長を演算した後、被測定試料を照明位
置に位置決めし、当該被測定試料から射出される光を分
光し、分光特性を実測するとともに、当該分光特性を上
記演算結果に基づき波長較正するようにしているので、
再現性の良い分光特性の測定を、効率良く行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる分光測定方法を適用可能な膜厚
測定装置を示す斜視図である。
【図2】チップホルダの斜視図である。
【図3】図2のB−B線矢視図である。
【図4】ホルミウムガラスの透過率特性を示すグラフで
ある。
【図5】測定ヘッド5を示す図である。
【図6】図5のA−A線矢視図である。
【図7】図5の測定ヘッドの光学的および電気的構成を
示す模式図である。
【図8】シャッター機構を示す斜視図である。
【図9】膜厚測定装置による分光測定における準備処理
を示すフローチャートである。
【図10】図1の膜厚測定装置によって実測されるホル
ミウムガラスの分光特性を示すグラフである。
【図11】膜厚測定装置による分光測定方法および膜厚
測定方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
6…制御ユニット 41…六軸テーブル 51…照明光学ユニット 52…結像光学ユニット 54…分光ユニット 72…ホルミウムガラス 512…ハロゲンランプ 513…重水素ランプ 542…ラインセンサ 611…CPU 612…ROM 613…RAM 639…テーブルコントローラ IL…照明位置 W…ウエハ(被測定試料) α1、α2…補間係数 λa〜λc…特定波長

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の波長域の照明光が照射される照明
    位置に被測定試料を位置決めした時に前記被測定試料か
    ら射出される光を分光し、各スペクトルを複数の画素か
    らなるラインセンサで受光して分光特性を測定する分光
    測定方法であって、 (a) 前記波長域に存在し、しかも互いに異なる少なく
    とも2つ以上の特定波長において、透過率あるいは反射
    率が極大的に変化する参照光学部材を準備する工程と、 (b) 前記参照光学部材の特定波長を記憶する工程と、 (c) 被測定試料の分光特性を測定するのに先立って、
    前記参照光学部材を前記照明位置に位置決めすること
    で、前記参照光学部材の分光特性を測定し、前記複数の
    画素のうち前記特定波長のスペクトルを受光する画素を
    特定する工程と、 (d) 前記工程(c)において特定された画素に基づき、前
    記画素の各々で受光されるスペクトルの波長を演算する
    工程と、 (e) 前記工程(d)を行った後、被測定試料を前記照明位
    置に位置決めし、当該被測定試料から射出される光を分
    光し、分光特性を実測した後、当該分光特性を前記工程
    (d)の演算結果に基づき波長較正する工程と、を備えた
    ことを特徴とする分光測定方法。
  2. 【請求項2】 前記参照光学部材として、ホルミウムガ
    ラスを準備する請求項1記載の分光測定方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(b)で記憶された2つ以上の特
    定波長のうち、互いに隣り合う特定波長をそれぞれ第1
    および第2特定波長λa、λb(ただし、λa<λb)と定
    義するとともに、前記工程(c)で求められた前記第1お
    よび第2特定波長λa、λbのスペクトルを受光する画素
    番号をそれぞれNa、Nb(ただし、Na<Nb)と定義し
    た場合、 前記工程(d)は、第1および第2特定波長λa、λbと、
    前記画素番号Na、Nbとに基づき、前記画素の各々で受
    光されるスペクトルの波長を演算する請求項1または2
    記載の分光測定方法。
  4. 【請求項4】 前記工程(d)は、 (d-1) 次式により補間係数αを求めるサブ工程と、 α=(Nb−Na)/(λb−λa) (d-2) 次式により画素番号Nkを有する画素によって受
    光されるスペクトルの波長λk′を求めるサブ工程と、 λk′=λa+(Nk−Na)/α を備えた請求項3記載の分光測定方法。
  5. 【請求項5】 所定の波長域の照明光を照明位置に照射
    する照明光学ユニットと、 前記波長域に存在し、しかも互いに異なる少なくとも2
    つ以上の特定波長において、透過率あるいは反射率が極
    大的に変化する参照光学部材と、 被測定試料および前記参照光学部材を選択的に前記照明
    位置に移動させる移動手段と、 前記照明位置に位置決めされた前記被測定試料または前
    記参照光学部材から射出される光を所定位置に集光する
    結像光学ユニットと、 前記結像光学ユニットからの光を分光する分光器と、複
    数の画素からなり、当該分光器によって分光されたスペ
    クトルを受光するラインセンサとを有する分光ユニット
    と、 装置各部を制御しながら、前記ラインセンサの各画素か
    ら出力される電気信号に基づき前記被測定試料および前
    記参照光学部材の分光特性を求める制御ユニットとを備
    える分光測定装置であって、 前記制御ユニットは、前記参照光学部材の特定波長を記
    憶するメモリと、 被測定試料の分光特性を測定するのに先立って、前記参
    照光学部材を前記照明位置に位置決めすることで前記参
    照光学部材の分光特性を測定し、前記複数の画素のうち
    前記特定波長のスペクトルを受光する画素を特定する画
    素特定手段と、 特定された画素に基づき、前記画素の各々で受光される
    スペクトルの波長を演算する演算手段と、 被測定試料を前記照明位置に位置決めし、実測される分
    光特性を波長較正する波長較正手段と、を有しているこ
    とを特徴とする分光測定装置。
  6. 【請求項6】 前記参照光学部材として、ホルミウムガ
    ラスが用いられた請求項5記載の分光測定装置。
  7. 【請求項7】 前記移動手段は、被測定試料を保持する
    テーブルと、前記参照光学部材を保持しながら、前記テ
    ーブルに固定されたホルダと、前記テーブルを駆動して
    前記被測定試料および前記参照光学部材を一体的に移動
    させるテーブル駆動手段と、を備えている請求項5また
    は6記載の分光測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001020662A1 (fr) * 1999-09-10 2001-03-22 Nikko Materials Co., Ltd. Dispositif de mappage de rapport de composition d'un element specifique contenu dans une tranche de semi-conducteur
US7304744B1 (en) 1998-12-24 2007-12-04 Sharp Kabushiki Kaisha Apparatus and method for measuring the thickness of a thin film via the intensity of reflected light
JP2009198361A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Yokogawa Electric Corp 膜厚測定装置及び方法
CN111175425A (zh) * 2020-02-24 2020-05-19 大连依利特分析仪器有限公司 一种基于多级波长校准的二极管阵列检测器及校准方法

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