JPH1115983A - 描画処理装置 - Google Patents

描画処理装置

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JPH1115983A
JPH1115983A JP16554597A JP16554597A JPH1115983A JP H1115983 A JPH1115983 A JP H1115983A JP 16554597 A JP16554597 A JP 16554597A JP 16554597 A JP16554597 A JP 16554597A JP H1115983 A JPH1115983 A JP H1115983A
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Kazutaka Hayashi
千登 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の描画処理の担当する処理領域を異なる
基準値によって動的に変更し、より高速な並列描画処理
を行う描画処理装置を提供する。 【解決手段】 描画データの処理を実行する複数の処理
手段に対して割り振る描画データの処理領域を決定する
分割基準値を分割基準管理手段が有する。分割基準管理
手段は、異なる複数の基準値を持ち、処理の進行度に応
じて異なる基準値を使い分け、例えば処理の終盤におい
て分割領域を小さくして処理領域を決定する基準値を選
択する。この構成により、処理の終盤に割り当てられる
領域に描画オブジェクトが多く存在する場合において
も、処理が特定の処理手段に偏ることを防止でき、高速
な描画処理を行なうことが可能となる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は描画処理装置に関
し、特にページ記述言語を入力として描画処理を行う描
画処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ページプリンタでは、Inter
press(米国ゼロックス社の登録商標)やPost
sScript(米国アドビ・システムズ社の商標)な
どのPDL(ページ記述言語)を入力として印刷を実行
している。
【0003】このようなPDLを入力として印刷を実行
する際には、PDL形式のデータからラスタ出力デバイ
スに適した形式のデータに変換するイメージング処理を
行う必要がある。ところが、一般にイメージング処理に
かかる時間は非常に長く、このことは特に高速のページ
プリンタに出力するシステムなどでは問題となってい
る。
【0004】例えば、カラーの高速ページプリンタは毎
分40枚以上の出力能力を持つものがあるにもかかわら
ず、イメージング処理にかかる時間は、10数秒から数
分かかってしまい、高価な高速ページプリンタの能力を
十分に生かせなかった。したがって、イメージング処理
を高速に行うために、並列描画処理を行う必要がある。
【0005】従来の並列描画処理方式には、印刷すべき
PDLデータをページ毎に分割してページ単位で並列処
理を行うものや、予め定めた分割領域ごとにPDL内に
記述されている描画オブジェクトを分割して並列描画を
行うものなどがあったが、これらは並列処理を行う単位
となるページ間や、分割領域間の描画処理負荷が均等に
ならないという事実により、期待通りの性能を得ること
ができなかった。
【0006】これらに対し、特願平08−211258
号に提案されている描画処理装置においては、ページ内
での描画負荷の偏りにかかわらず、各並列描画処理部の
処理負荷を均一にする上、並列描画処理部の一部の処理
装置の処理がなんらかの外乱により遅れた場合も救済す
ることを可能としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この特願平0
8−211258号に開示された描画処理装置において
も、実行時に順番に割り当てられる描画領域の内、最後
の方で割り当てられる分割描画領域に予想以上に負荷が
偏っていた場合には、その分割描画領域の処理がボトル
ネックとなって、並列処理の効果が十分に上がらない場
合があるという問題があった。
【0008】本発明はこのような点を鑑みてなされたも
のであり、複数の描画処理部に対して担当する分割描画
領域が処理の実行時に動的に定められる並列描画処理装
置において、描画オブジェクトの描画領域上の分布にか
かわらず、安定して、より高速な並列描画処理を行う描
画処理装置を提供することを目標とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、ページ記述言語を入力として描画処理を
行う描画処理装置において、描画命令を受け取り、描画
図形の内部データを構成する描画データを生成する描画
データ生成手段と、前記描画データの格納及び描画処理
手段に対する出力の制御を行う描画データ格納制御手段
と、前記描画データ格納制御手段からの描画データを入
力して描画処理を実行する複数の描画処理手段と、前記
複数の描画処理手段における処理単位を決定するための
描画領域の分割基準となる基準値を保持する分割基準管
理手段と、分割基準管理手段の有する基準値に基づいて
描画領域を分割し、描画処理手段各々の要求に応じて、
該分割描画領域を描画処理手段各々に割り当てる処理担
当範囲割り当て手段と、複数の描画処理手段から出力さ
れる複数の処理結果を記憶する処理結果格納手段と、処
理結果格納手段に格納された処理結果の出力を行う出力
手段とを備え、分割基準管理手段は、異なる複数の基準
値を有し、描画処理手段における処理の進行度に応じて
選択される該複数の基準値の中の1つの基準値を処理担
当範囲割り当て手段に出力し、該処理担当範囲割り当て
手段は、該選択された基準値に基づき描画領域を分割
し、該分割描画領域を複数の描画処理手段各々に割り当
てることを特徴とする。
【0010】また、本発明の描画処理装置における分割
基準管理手段は、描画処理手段における描画データの処
理の進行度を示すデータとして描画処理手段に割り当て
済みの分割描画領域の副走査方向の位置座標値を受領
し、該受領位置座標値に基づいて複数の基準値から1つ
の基準値を選択する構成を有することを特徴とする。
【0011】また、本発明の描画処理装置における分割
基準管理手段は、描画処理手段における描画データの処
理の進行度を示すデータとして描画処理手段に割り当て
済みの描画領域の面積と処理を要する全体面積、例えば
ページあたりの面積との比を示す値を受領し、該受領値
に基づいて複数の基準値から1つの基準値を選択する構
成を有することを特徴とする。
【0012】また、本発明の描画処理装置における分割
基準管理手段の有する複数の基準値の各々に基づいて複
数の描画処理手段に割り当てられる分割描画領域の各々
は、描画領域の副走査方向における最小分割単位である
単位描画領域(Rn)の整数倍となることを特徴とす
る。
【0013】また、本発明の描画処理装置における分割
基準管理手段は、描画処理手段における描画データ処理
の進行に従って、該描画処理手段に割り当てる描画領域
の大きさを減少させるように基準値を選択することを特
徴とする。
【0014】また、本発明の描画処理装置における分割
基準管理手段は、描画処理手段における描画データ処理
の進行に従って、該描画処理手段に割り当てる分割描画
領域の単位描画領域数を減少させるように基準値を選択
することを特徴とする。
【0015】また、本発明の描画処理装置における分割
基準管理手段は、描画処理手段における描画データ処理
の進行に従って、該描画処理手段に割り当てる1以上の
単位描画領域各々に含まれる描画データの総数を減少さ
せるように基準値を選択することを特徴とする。
【0016】また、本発明の描画処理装置における処理
担当範囲割り当て手段は、複数の描画処理手段からの処
理の割り当て要求に応じて、描画領域の割り当てを実行
することを特徴とする。
【0017】また、本発明の描画処理装置における処理
担当範囲割り当て手段は、分割基準管理手段の有する複
数の基準値に基づき、複数の描画処理装置に対して割り
当てる分割描画領域の大きさを、描画処理に係るデータ
について一括して決定する構成を有することを特徴とす
る。
【0018】また、本発明の描画処理装置における処理
担当範囲割り当て手段は、複数の処理手段に対する処理
の割り当てを実行する際に、描画データ格納制御手段か
らの描画データに関する情報を受領し、該情報に基づい
て描画領域の割り当てを実行することを特徴とする。
【0019】また、本発明の描画処理装置における処理
担当範囲割り当て手段は、複数の描画処理装置からの描
画領域要求を排他的に実行する排他的インタフェースを
有することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の描画処理装
置の原理図である。描画データ生成手段20は、図示し
ない入力手段から入力されるページ記述言語10である
描画記述の解釈・展開を行い、描画記述に記述されてい
たイメージを描画するための描画データを生成して、描
画データ格納制御手段30に送信する。描画データ格納
制御手段30は、複数の描画処理手段40a〜40n
に、描画データを送信する。
【0021】分割基準管理手段70は、処理担当範囲割
り当て手段60から、割り当てを決定中の描画領域の位
置座標や、割り当て済面積と描画領域全体の面積の比な
どの情報や、処理の進度を表した情報を受け取り、内部
に記憶されている関数式あるいは表などを用いて、受け
取った情報に対応した描画領域の分割基準値を求め、処
理担当範囲割り当て手段60に送信する。
【0022】処理担当範囲割り当て手段60は、分割基
準管理手段70を参照して、2種類以上の大きさに描画
領域を分割して複数の分割描画領域を規定し、複数の描
画処理手段40a〜40nに対して、要求の順に割り当
てる。
【0023】描画処理手段40a〜40nは、処理担当
範囲割り当て手段60と通信を行い、担当する分割描画
領域の指定を受け取り、指定された分割描画領域の処理
に必要な描画データを描画データ格納制御手段30から
読みだして描画処理を行う。
【0024】そして、処理結果格納制御手段50は、描
画処理手段40a〜40nで処理された結果を一時格納
し、出力装置200にその結果を送信する。
【0025】また、これらの各手段はその初期化や処理
の開始、終了、同期などは図示しない制御手段により制
御されて動作する。
【0026】ここで、分割基準管理手段70は、処理の
進度に対する基準値を、テーブルや表形式で管理してい
てもよいし、処理の進度に対する、関数の形で保持して
いてもよい。ここで、処理の進度が進むにつれて、基準
値が分割描画領域の大きさを連続的あるいは段階的に小
さくする方向に変化することを実現できればよい。
【0027】図2は、本発明の画像処理装置の別の実施
例を示す構成図である。この図2においては、描画デー
タ格納制御手段30と処理担当範囲割り当て手段60が
通信路により接続されている。この通信路によって、描
画データ格納制御手段30は、複数の描画処理手段40
a〜40nに、描画データを送信する以外に、処理担当
範囲割り当て手段60に対して、格納している描画デー
タの存在範囲等の情報を処理担当範囲割り当て手段60
の要求に従って送信する。また、処理担当範囲割り当て
手段60は、分割描画領域を決定する際に、描画データ
格納制御手段30と通信して、描画データに関する情報
を得て、分割描画領域の決定の際に利用する。
【0028】図3は、本発明が適用されるシステムの一
例についての概念図である。このシステムは、ネットワ
ーク400に接続されたネットワークインタフェース3
00を介して、描画処理装置100が接続される。そし
て、描画処理装置100からの処理結果を出力する出力
装置200が接続される。
【0029】システムの動作としては、図示しないクラ
イアント・コンピュータから、イーサネットケーブルや
電話線や無線などの様々な媒体を使用したネットワーク
を介して描画出力用のデータが送られる。この描画出力
用のデータはネットワークインタフェース300等のイ
ンタフェース装置を介して、描画処理装置100に受信
され処理される。そして、処理の終ったデータは出力装
置200に転送されて紙やフィルムやラスタイメージを
表示するために使用されるメモリ装置などの媒体状にイ
メージが再現される。
【0030】図4は、描画処理装置の全体の流れを示す
フローチャートである。描画処理装置が起動されるとま
ず、起動時の初期化が行われる(ステップ、S40
1)。このとき、図示しない制御手段の初期化や図示し
ないメモリ管理機構の初期化などが行われる他、この段
階で分割基準管理手段70等の初期化を行ってもよい。
起動時の初期化が終ると、描画処理装置100は描画記
述の入力待ちである、ジョブ待ちの状態になる(ステッ
プ、S402)。ジョブが受け付けられ、描画記述が入
力されると、ジョブ開始時の初期化が行われる(ステッ
プ、S403)。ここでは、描画処理装置100の構成
要素のいくつかについての初期化を行ってもよいが、特
に、ジョブ毎に変化する設定についての初期化が行われ
る。例えば入力データ中に記述してある設定による初期
化などが例としてあげられる。また、本発明において
は、例えば、ジョブ毎に描画領域の分割基準を変更する
場合には、この段階において分割基準管理手段70の設
定を行うことになる。ジョブ開始時の初期化が終ると、
1ページごと描画処理が行われ、ジョブの全ページある
いは指定されたページ全ての描画処理が終るとジョブの
終了処理が行われる(ステップ、S404、405、4
06)。ジョブの終了処理後、まだ他のジョブを処理す
るかどうかを判定し、他のジョブを更に処理しない場合
には、獲得しているメモリ領域の解放などの終了処理を
行ってから終了する(ステップ、S407、408)。
【0031】以降は簡単のため、説明は1ページ分の描
画処理について行うものとする。図5は、1ページ分の
処理の流れの概略を示した図である。
【0032】描画処理が開始されると、各手段において
初期化が行われる(ステップ、S501)。この時、描
画データ格納制御手段30においては、記憶領域の初期
化が行われ、処理結果格納制御手段50は、処理結果を
格納する記憶領域の初期化が行われ、描画処理手段40
a〜40nは描画処理時に使用するワーク領域の初期化
が行われ、さらに、処理担当範囲割り当て手段60で
は、処理の単位の設定や処理済の位置などの初期化が実
行される。また、この時、ページ毎に特殊な処理を行う
設定が例えば入力されたページ記述言語10などを通じ
て指定されていた場合には、この初期化の際にその設定
が行われるし、ページの区切りで描画領域の分割基準を
変更したい場合には、この段階で分割基準管理手段70
の設定変更が行われる。
【0033】初期化が終了すると、描画データ生成手段
20に対して、描画記述を読み込んで1ページ分の描画
データを生成する指示が出される。そして、1ページ分
の描画データが生成(ステップ、S502)され、描画
データ格納制御手段30に格納されると、図1、図2に
おいて図示していない制御手段は複数の描画処理手段4
0a〜40nに対して処理の開始を通知する。この後、
描画処理手段による処理が実行される(ステップ、S5
03)。制御手段は、複数の描画処理手段40a〜40
nの処理が全て終了したことを、描画処理手段40a〜
40nからの通知を通して知る。あるいは未処理の描画
領域が無いことを描画処理手段40a〜40nの全てに
通知したことを処理担当範囲割り当て手段60から通知
される。または、処理結果格納制御手段50からの、描
画領域全体の結果が格納されたことの通知によって処理
の終了を知ることができる。この処理終了により、処理
結果格納制御手段50内のデータは、出力装置200に
対して描画処理の結果として出力(ステップ、S50
4)される。そして、終了処理(ステップ、S505)
時には、使用したメモリの解放などが行われる。
【0034】次に、描画処理装置の各手段について詳し
く説明する。図6は描画データ生成手段20の処理の流
れを示すフローチャートである。描画データ生成手段2
0は、処理の開始を指示されるとページ記述言語である
描画記述のデータを読み込み、1ページを構成する描画
記述のデータが残っている間、描画記述のデータを読み
込み、解釈を行って、描画データを生成(ステップ、S
601、S602)して、生成した描画データを描画デ
ータ格納制御手段30に送信する(ステップ、S60
3)ことを繰り返し行う。
【0035】図7に、描画データ生成手段20で生成さ
れる描画データのデータ構造の一例として、以降の説明
で使用するものを示す。図7では、走査線方向に平行な
2辺を持つ台形表現により描画領域を表現する描画デー
タ21(図7、下図)とそのデータ構造22(図7、上
表)とを示している。そして、副走査線方向にY座標、
走査線方向にX座標をとって描画領域上での位置をXY
座標系で表現している。この座標系の取り方は以降の説
明でも使用する。
【0036】データ構造22は描画領域に関する値(Y
MIN,YMAX,X1,X2,DX1,DX2)以外
には、色などの塗りつぶし属性値(ATTR)と、重ね
塗りの順番を制御する塗りつぶし優先順位の値(PRI
O)などが格納される。台形データによる塗りつぶし領
域の表現はさまざまなものが挙げられるが、ここではそ
の一例を示している。図に示したY座標値の最大値YM
AXと最小値YMIN、左側の辺についてはY座標値の
最小値の位置におけるX座標値X1、Y座標値が単位量
増加した際のX座標値の増分値DX1、右側の辺につい
てはY座標値の最小値の位置におけるX座標値X2、Y
座標値が単位量増加した際のX座標値の増分値DX2、
により台形領域を少なくとも規定できる。
【0037】なお、本実施例の形態においては、説明の
簡単のために描画データとして台形表現により塗りつぶ
し領域を表現する描画データを用いているが、描画デー
タは主走査線方向に平行な2辺を持つ台形表現である必
要はない。例えば、点列やベクトル表現による多角形表
現、曲線を含めるあるいは含めない線分列表現、直線分
のみからなるベクトル表現、向かい合う線分列同士を関
連づけた線分列ペアによる表現、描画領域を三角形や矩
形や台形などで分割した表現など、塗りつぶし領域ある
いは塗りつぶし領域の境界あるいは塗りつぶし領域の境
界の一部など、描画領域の座標系上において座標値や大
きさを特定できる表現形式であれば何を用いても、本発
明のの想定する描画データの範囲である。
【0038】次に描画データ格納制御手段30について
説明を行う。図8は描画データ格納制御手段30の構成
の一例を示した概念図である。
【0039】描画データ格納用インタフェース31は、
描画データ生成手段20からの描画データを受信する。
描画データ登録手段35は、直接あるいは間接的に、描
画データのY座標値の最大値、最小値の座標値をもとに
描画データを抽出できるように登録する。これは、例え
ば、描画領域のY方向の単位描画領域に対応する描画デ
ータテーブルを用意し、各描画データをY方向の座標値
の例えば最小値が含まれる単位描画領域に対応する場所
に、描画データを登録することにより実現できる。描画
データ送出用インタフェース36は、描画処理手段40
と通信を行う。
【0040】図9は描画データ格納制御手段30の図8
に示した構成の描画データを格納する段階の処理の流れ
を示した図である。描画データ格納制御手段30は、1
ページ分の描画データが送られて来る間、描画データを
描画データ登録手段35に登録する(ステップ、S90
1)。そして、これらの操作は描画データ生成手段20
により生成されるすべての描画データについて入力が終
了するまで(ステップ、S902)行われる。
【0041】図10は描画データ格納制御手段30の別
の構成例を示した図である。この描画データ格納制御手
段30の構成は描画処理装置100の構成が、図2に示
したように描画データ格納制御手段30と処理担当範囲
割り当て手段60の間に通信路が設けられている場合の
描画データ格納制御手段30の構成の一例である。
【0042】描画データ格納用インタフェース31は、
描画データ生成手段20からの描画データを受信する。
描画データ存在範囲抽出手段32は、受信した各描画デ
ータから副走査線方向(以降説明の簡単のため、副走査
線の方向をY方向、副走査線方向の位置を示す数値をY
座標値、これに対し走査線の方向をX方向、走査線方向
の位置を示す数値をX座標値と呼ぶ。)に対する存在範
囲を検出する。
【0043】描画データ存在範囲集計手段33は、検出
したY方向の存在範囲を集計する。この集計とは例え
ば、Y方向に順に処理することにより各単位描画領域に
存在する描画データの個数を集計することができる。こ
れは例えば、各単位描画領域をY座標値の小さい側から
大きい側に順に処理するものとしたとき、処理中の単位
描画領域の処理以前に存在していた描画データの個数か
ら、一つ前で処理対象としていた単位描画領域にY座標
値の最大値を持つ描画データの個数を引き、処理中の単
位描画領域に最小値があるものとして登録されている描
画データの個数を足すことによって順に得ることができ
る。描画データ存在数通知用インタフェース34は、処
理担当範囲割り当て手段60と通信する。描画データ登
録手段35は、直接あるいは間接的に、描画データのY
座標値の最大値、最小値の少なくとも一つの座標値をも
とに描画データを抽出できるように登録する。描画デー
タ送出用インタフェース36は、描画処理手段40a〜
40nと通信を行う。
【0044】図11は描画データ格納制御手段30の図
10に示した構成の描画データを格納する段階の処理の
流れを示した図である。描画データ格納制御手段30
は、1ページ分の描画データが送られて来る間、送られ
て来た描画データに対して、その描画データについて描
画データ存在範囲抽出手段32により、その描画データ
のY方向の存在範囲を検出(ステップ、S111)し、
この両端を描画データ存在範囲集計手段33に登録(ス
テップ、S112)する。例えば、描画データ存在範囲
抽出手段32が描画データのY方向の座標値の最大値と
最小値を抽出する。そして、最大値に当てはまる個数、
最小値に当てはまる個数をカウントする一組ずつのカウ
ンタが単位Y座標毎に用意されている描画データ存在範
囲集計手段33中の対応するカウンタをインクリメント
する。(以降、ここで例に挙げたようなカウンタのテー
ブルについて参照する際には、最小値側のカウンタを進
入カウンタ、最大値側のカウンタを退出カウンタと呼
ぶ。)
【0045】次に、描画データを描画データ登録手段3
5に登録(ステップ、S113)する。例えば、描画領
域のY方向の単位領域に対応する描画データテーブルを
用意し、各描画データをY方向の座標値の例えば最小値
に対応する場所に、描画データを登録することにより実
現できる。そして、これらの操作は描画データ生成手段
20により生成されるすべての描画データについて行わ
れる(ステップ、S114)。
【0046】なお、ここで説明する実施例においては、
描画データ格納制御手段30内の描画データ存在範囲集
計手段33、描画データ登録手段35等にテーブル形式
のデータ構造を使用するが、これは説明の簡単のためで
あり、他のデータ構造を用いてもよい。リスト構造や、
ツリー構造、ハッシュ機構などのさまざまな他のデータ
構造を利用しても同様の機能を得ることは可能である。
【0047】描画データ格納制御手段30は、描画デー
タの格納時以外にも、描画処理が行われている段階にお
いて、描画処理手段40a〜40nからの要求を受け
て、データの要求された描画データの抽出と送出を行
う。このとき、描画処理手段40a〜40nからは、Y
方向の座標値、あるいは、Y方向の座標値の範囲を指定
される。描画データ格納制御手段30はその指定された
座標値あるいは範囲に対応する描画データを一つずつあ
るいはまとめていくつかずつ、あるいは、その指定され
た分類に対応する描画データ全てを要求もとの描画処理
手段40に送信する。上記の描画データを送信する処理
のうち、説明の簡単な要求された範囲に登録されている
描画データをまとめて返送する場合について、概略を図
12を用いて説明する。
【0048】描画データ格納制御手段30は、1ページ
分の処理が終るまでの間、複数の描画処理手段40a〜
40nからの個別に要求を受けては、描画データを転送
することを繰り返す。具体的には、通信を受ける(ステ
ップ、S121)と、その通信が1ページの処理の終了
の通知でなく描画データの要求命令であれば(ステッ
プ、S122)、その要求元にデータを転送できるだけ
の情報、すなわち、要求元を一意に示すIDやアドレ
ス、あるいは、要求元の描画処理手段40内の局所記憶
装置内のアドレス、あるいは、要求元の描画処理手段4
0が参照可能な記憶領域のアドレスを一時、描画データ
送出用インタフェース36内の図示しない記憶部に記憶
(ステップ、S123)する。そして、描画データを要
求されている範囲の指示を読み込み(ステップ、S12
4)、この要求された範囲に登録されている描画データ
を収集(ステップ、S125)する。そして、収集した
描画データを一時保存されている前述の要求元を示す情
報を元にして、転送(ステップ、S126)する。この
処理の流れは、図8の構成においても、図10の構成に
おいても共通の流れとなる。
【0049】この描画データを転送する際あるいは、描
画データを収集する際において描画データ格納制御手段
30内から描画データを取り出す際には、その描画デー
タ自体を描画データ格納制御手段30内に残らないよう
に破壊的に取り出してもよいし、描画データ格納制御手
段30内の描画データ自体は保存したまま、その参照用
のデータや、描画データの複製物を作って収集する場合
もありうる。また、描画データ格納制御手段30のデー
タの送出の機能は、描画処理手段40a〜40n間の共
有メモリ上に構成されている場合には、描画データ格納
制御手段30が能動的な機能を果たさずとも、描画処理
手段40a〜40nが必要な範囲に登録されている描画
データにアクセスできるデータ構造を提供するだけでも
よい。このとき各描画処理手段40a〜40nはそれぞ
れ勝手に描画データを読み出していくことが可能であ
る。
【0050】そして、描画データ格納制御手段30が、
図10に示された構成を取る場合には、処理担当範囲割
り当て手段60と通信する際の処理が存在する。
【0051】処理担当範囲割り当て手段60は、描画処
理手段40a〜40nに対して、描画領域を分割して処
理の担当を割り当てる。この描画領域の分割を決定する
際に、単純に位置座標のみを基準にして描画領域を分割
する以外にも、分割した描画領域内のオブジェクトの数
などの入力データの特徴を反映して分割することもでき
る。このように、位置座標値以外を基準として描画領域
の分割を行う場合に本発明を適用する場合の例につい
て、ここでは入力データ中の描画データの分布を利用し
て描画領域の分割を決定する場合について説明を行う。
そして、描画データの分布に関する情報を、処理担当範
囲割り当て手段60が得るために、処理担当範囲割り当
て手段60は描画データ格納制御手段30と通信を行
う。
【0052】以降の説明において、単位描画領域はY方
向の最小分割単位であり、分割描画領域は、処理担当範
囲割り当て手段60により大きさと位置を決められて各
描画処理手段40に割り当てられる領域である。例え
ば、単位描画領域は走査線1〜数本分のX方向に細長い
領域であり、分割描画領域はこの単位描画領域数個から
数十個程度の大きさの領域となる。
【0053】処理担当範囲割り当て手段60が分割描画
領域を決定する際に、例えば、割り当てを決定中の分割
描画領域中の各単位描画領域ごとに存在する(交わる)
描画データの個数の総計が、基準値よりも大きいか小さ
いかを判定基準として分割描画領域を決定する例を考え
ると(処理担当範囲割り当て手段60の処理の流れにつ
いては、後に改めて行う)、処理担当範囲割り当て手段
60は、描画データ格納制御手段30に対して、単位描
画領域を指定して、その単位描画領域中に描画データが
いくつ存在するかというデータを要求することになる。
【0054】図13は、この処理について、処理担当範
囲割り当て手段60と描画データ格納制御手段30の通
信ごとの処理の流れを示した図である。通信が開始され
ると、まず、データの要求されている範囲(簡単にはY
座標値の範囲)を受け取り(ステップ、S131)、そ
して、指定された範囲について、描画データ存在範囲集
計手段33に問い合わせを行う。描画データ存在範囲集
計手段33は、この問い合わせの時点で指定された範囲
に存在する描画データの個数を計算し、あるいは、予め
計算して記憶してあった場所から取り出し(ステップ、
S132)、そのデータを処理担当範囲割り当て手段6
0に送出(ステップ、S133)する。
【0055】次に、処理担当範囲割り当て手段60につ
いて説明する。図14は、処理担当範囲割り当て手段6
0の構成を示した図である。排他的インタフェース61
は、描画処理手段40a〜40nからいずれか一つの描
画処理手段の要求を受け付ける。すると、分割描画領域
決定手段62で決定された分割描画領域についての情報
が例えば、分割描画領域のY座標値の最大値と最小値の
組などとして、問い合わせた描画処理手段に通知され
る。分割描画領域の決定は、例えば、順次描画領域の範
囲を広げて行きながら、分割描画領域の幅が、後述する
基準値と比較されることにより行われる。この分割描画
領域の決定は、描画処理の進行と同期しながら行われて
もよいし、描画処理に先立って決定が行われていてもよ
い。基準値問い合わせ用インタフェース67は、分割描
画領域決定手段62から処理中の位置座標や、処理中の
単位描画領域の位置や、処理済の面積と全体の描画領域
の面積の比などの情報を受けて、分割基準管理手段70
と通信し、その処理時点での基準値を分割描画領域決定
手段62に通知する。描画範囲判定手段63は、描画処
理の進行にともない処理すべき描画領域がなくなった状
態を判定する。未処理位置保持手段64は、Y方向の次
の未処理位置すなわち、まだ割り当てを行っていない位
置を保持するための保持手段であり、描画処理手段40
a〜40nに対して分割描画領域を割り当てる際に更新
される。分割描画領域決定手段62は、描画範囲判定手
段63と未処理位置保持手段64を参照し、順に分割描
画領域の範囲を広げながら、基準値問い合わせ用インタ
フェース67に問い合わせを行って、分割描画領域を決
定することと、排他的インタフェース61を通じた要求
を受け、要求元の描画処理手段40に分割描画領域の割
り当ての情報を通知することを行う。
【0056】図15は、処理担当範囲割り当て手段60
の処理の流れを示すフローチャートである。(ただし、
このフローチャートは分割描画領域の決定を描画処理の
進行と同期して行う場合についての処理の流れについて
のみ示している)処理担当範囲割り当て手段60は、全
体の処理開始時に必要なら描画範囲判定手段63や分割
描画領域決定手段62や分割基準管理手段の初期化が行
われる他に、描画処理手段40a〜40nからの問い合
わせがあると以下に示すような処理をおこなう。
【0057】描画処理手段40a〜40nからの要求
は、排他的インタフェース61によりアクセスを制限さ
れ、同時に複数の描画処理手段40a〜40nからいず
れか一つの描画処理手段の要求を受け付ける(ステッ
プ、S151)。担当範囲の割り当て要求があると、描
画範囲判定手段63を参照し、まだ未処理の描画領域が
あるかどうかを判断(ステップ、S152)する。未処
理の描画領域が既になければ、その旨を要求元の描画処
理手段に通知する。未処理の描画領域がまだある場合に
は、未処理位置保持手段64に保持されている位置から
順に、単位描画領域についての検討を行う。すなわち、
割り当てを検討中の描画領域を少しずつ広げる(ステッ
プ、S153)と共に、検討中の単位描画領域の位置で
の基準値を分割基準管理手段70に問い合わせ、その処
理位置における基準値を得る(ステップ、S154)。
この基準値と、前記検討中の分割描画領域の幅を比較
(ステップ、S155)し、基準値を越えていない場合
には、さらに検討中の分割描画領域の幅を広げる処理を
繰り返す。また、基準値を越えていた場合には以下の処
理を行う。
【0058】ステップ155において、基準値を超えた
ことが確認されると、次に、割り当てる分割描画領域が
実際にあるかどうかを判断(ステップ、S156)す
る。無い場合には、割り当てる分割描画領域が無いこと
を要求元の描画処理手段に送信(ステップ、S159)
し、ある場合には、要求元の描画処理手段にその分割描
画領域の情報、例えば、分割描画領域の境界の座標値な
どの情報を送信(ステップ、S157)して、未処理位
置保持手段64に保持されている位置を次の未処理の描
画位置に更新(ステップ、S158)する。
【0059】図16は、処理担当範囲割り当て手段60
が、位置座標以外の情報も描画領域の分割に使用する場
合の例として、分割描画領域内の単位描画領域ごとの描
画データの個数の総計値により分割描画領域を決定する
場合の構成例を示した図である。
【0060】排他的インタフェース61は、複数の描画
処理手段40a〜40nからいずれか一つの描画処理手
段の要求を受け付ける。すると、分割描画領域決定手段
62で決定された分割描画領域についての情報が例え
ば、分割描画領域のY座標値の最大値と最小値の組など
として、問い合わせた描画処理手段に通知される。分割
描画領域の決定は、例えば、順次描画領域の範囲を広げ
て行きながら、描画データの個数の総計が、後述する基
準値と比較されることにより行われる。基準値問い合わ
せ用インタフェース67は、分割描画領域決定手段62
から処理中の位置座標や、処理中の単位描画領域の位置
や、処理済の面積と全体の描画領域の面積の比などの情
報を受けて、分割基準管理手段70と通信し、その処理
時点での基準値を分割描画領域決定手段62に通知す
る。描画範囲判定手段63は、描画処理の進行にともな
い処理すべき描画領域がなくなった状態を判定する。未
処理位置保持手段64は、Y方向の次の未処理位置を保
持するための保持手段であり、描画処理手段40a〜4
0nに対して分割描画領域を割り当てる際に更新され
る。描画データ数問い合わせ用インタフェース66は、
検討中の単位描画領域内の描画データの個数を描画デー
タ格納制御手段30に問い合わせるためのインタフェー
スである。描画データ数集計手段65は、描画データ数
問い合わせ用インタフェース66を通じて得られた単位
描画領域ごとの描画データ数を累算し、その値を保持す
る。分割描画領域決定手段62は、描画範囲判定手段6
3と未処理位置保持手段64を参照し、順に分割描画領
域の範囲を広げながら、基準値問い合わせ用インタフェ
ース67と描画データ数問い合わせ用インタフェース6
6と描画データ数集計手段65に問い合わせを行って、
分割描画領域を決定することと、排他的インタフェース
61を通じた要求を受け、要求もとの描画処理手段40
に分割描画領域の割り当ての情報を通知することを行
う。
【0061】図17は、処理担当範囲割り当て手段60
が、図16に示した構成を取る場合の処理の流れを示す
フローチャートである。処理担当範囲割り当て手段60
は、全体の処理開始時に初期化が行われる他に、描画処
理手段40からの問い合わせがあると以下に示すような
処理を行う。
【0062】描画処理手段40a〜40nからの要求
は、排他的インタフェース61によりアクセスを制限さ
れ、同時に複数の描画処理手段40a〜40nからいず
れか一つの描画処理手段の要求を受け付ける(ステッ
プ、S1701)。担当範囲の割り当て要求があると、
描画範囲判定手段63を参照し、まだ未処理の描画領域
があるかどうかを判断(ステップ、S1702)する。
未処理の描画領域が既になければ、その旨を要求元の描
画処理手段に通知する。未処理の描画領域がまだある場
合には、未処理位置保持手段64に保持されている位置
から順に、単位描画領域についての検討を行う。すなわ
ち、描画データ格納制御手段30に対してその単位描画
領域ごとの描画データの数を問い合わせ(ステップ、S
1703)、そして、未処理位置保持手段64に保持さ
れている位置から順に、前記と同様の処理により単位描
画領域ごとの描画データの個数を累算し、単位描画領域
の負荷推定値と分配描画領域の負荷推定値とを求める
(ステップ、S1704、S1705)。一方、検討中
の単位描画領域の位置での基準値を、分割基準管理手段
70に問い合わせ、その処理位置における基準値を得る
(ステップ、S1706)。この基準値と、前記単位描
画領域ごとの描画データの累算値を比較し、累算値が、
基準値を越えるかどうかを判断(ステップ、S170
7)する。値を越えない場合は、次の単位描画領域にま
で、検討している分割描画領域を広げて処理を続け、そ
うでない場合には以下の処理を行う。
【0063】ステップ、S1707において、累算値
が、基準値を越えたと判断されると、次に、割り当てる
分割描画領域が実際にあるかどうかを判断(ステップ、
S1708)する。無い場合は、分配する描画領域がな
いことを要求元の描画処理手段に送信(ステップ、S1
711)し、ある場合には、要求元の描画処理手段にそ
の分割描画領域の情報、例えば、分割描画領域の境界座
標値などの情報を送信(ステップ、S1709)して、
未処理位置保持手段64に保持されている位置を次の未
処理の描画位置に更新(ステップ、S1710)する。
このとき、累算値は初期化されてもよいし、基準値と演
算されて更新されてもよい。
【0064】次に描画処理手段40a〜40nについて
説明を行う。描画処理手段の内部構成は、いずれも同じ
なので描画処理手段40として説明する。
【0065】図18は、描画処理手段40の構成を示す
図である。処理済描画位置保持手段41は、処理済みの
描画位置を保持する。担当描画範囲保持手段42は、処
理担当範囲割り当て手段60から得られた、担当する分
割描画領域についての情報(例えば、描画領域上での範
囲を範囲の境界を示す座標値などで表した情報)を保持
するための保持手段であり、半導体記憶装置や磁気ディ
スクなどにより容易に実現できる。
【0066】描画データ保持手段43は、描画データ格
納制御手段30から得られた描画データを一時保持する
と共に、先に処理した他の描画領域から引き継がれる描
画データも保持するための保持手段である。この描画デ
ータ保持手段43も半導体記憶装置などのさまざまな記
憶手段により実現することが可能である。
【0067】描画データ判定・破棄手段44は、描画機
構45が処理対象とする描画位置が更新されることに伴
い、描画データ保持手段43内の描画データの内、描画
処理の行われる位置が、その描画データの存在範囲外に
なってしまったものを描画機構45の処理の対象から除
いて、描画機構45の処理の効率をあげると共に、描画
データ保持手段43の必要記憶容量を削減するためのも
のである。
【0068】描画機構45は、内部に描画位置を保持
し、描画データ保持手段43内のデータを描画処理バッ
ファ46をワーク領域として利用しながら処理して、担
当する分割描画領域に関して、ラスタイメージデータと
対応のとれるデータに変換する。処理結果データの形式
としては、ラスタイメージデータを代表として、主走査
線方向の範囲と色により表現されるランレングスデー
タ、これらのデータをデータ圧縮の技術により圧縮した
データ等色々な形式がありうる。描画機構45は、処理
結果を単位描画領域ごとに処理結果格納制御手段50内
に格納してもよい。また、ある程度集めてから処理結果
格納制御手段50内に格納してもよい。特に、この処理
結果格納制御手段50は、描画処理手段40a〜40n
間の共有メモリ上に構築されている場合、例えば、副走
査方向のテーブルの領域が予め確保されていれば、描画
処理手段40a〜40nが各々、そのテーブルに処理結
果を格納した記憶領域のアドレスを登録してもよい。
【0069】図19は描画処理手段40の処理の流れを
示すフローチャートである。描画処理手段40は、描画
データ格納制御手段30に予め定められた範囲のデータ
が格納されると、図示しない制御手段により動作の開始
(ステップ、S1901)を指示される。処理の開始時
には、処理済描画位置保持手段41と描画データ保持手
段43と描画処理バッファ46の初期化が行われる(ス
テップ、S1902)。初期動作が終ると、処理担当範
囲割り当て手段60に対して処理を担当する分割描画領
域の問い合わせを行う(ステップ、S1903)。処理
を担当する分割描画領域が伝えられると、これを担当描
画範囲保持手段42に格納し、描画処理位置を担当描画
範囲保持手段42に格納された範囲の片側の位置に設定
(ステップ、S1904)する。
【0070】まず、描画データ判定・破棄手段44が描
画データ保持手段43内に保持されている描画データを
検査して、描画位置に影響を与えなくなった描画データ
を選び、破棄(ステップ、S1905)する。そして、
処理済描画位置保持手段41に格納されている位置と描
画処理位置を組み合わせたデータとを使用して描画デー
タ格納制御手段30に描画データの要求を行う(ステッ
プ、S1906)。例えば、この段階の処理は、描画デ
ータ格納制御手段30が共有メモリ上の記憶領域として
実現されていた場合には、各描画処理手段40が処理済
描画位置保持手段に格納されていた位置から、描画位置
までに登録されている描画データを読み込むという処理
になる。
【0071】また、描画機構45により描画データ保持
手段43内に保持されている描画データから、描画処理
バッファ46を使用して処理(ステップ、S1907)
が行われ、処理結果データが作成される。この段階での
描画機構45としての機能を発揮するものは、様々のも
のが提案されているので、それらの内、出力結果データ
の種類に応じたものを用いてもよい。ここでは、描画処
理バッファ46をラインバッファとして使用して、走査
線単位で描画データを優先順位の低い順に重ね塗りを行
って走査線毎のラスタデータを作成して行くものとして
説明を続けるが、他の方法を特に排除するものではな
い。描画位置が決まると、描画処理バッファ46内のラ
インバッファ領域の初期化を行う。そして、描画データ
保持手段43内のデータを優先順位の低い方から取り出
し、これに対して決定された描画位置に対応する走査線
方向の色塗情報を表現するランレングスデータを生成し
て、ラインバッファの対応する場所に色データを格納す
る。これを、描画データ保持手段43内に格納されてい
る描画データ分繰り返して処理する。
【0072】描画位置の処理が終る(ステップ、S19
08)と、描画処理手段40は描画処理バッファ46内
の処理結果を処理結果格納制御手段50に転送(ステッ
プ、S1910)する。描画処理手段40a〜40nが
共有メモリを有する並列計算機システム上に構築されて
いる場合には、例えば、描画位置の更新(ステップ、S
1909)時に描画処理バッファ46を共有メモリ上の
領域として確保して描画機構45を動作させる。そし
て、処理結果の格納は、処理結果格納制御手段50内の
描画位置を示すテーブルの描画位置に対応する場所に、
処理結果を格納した領域のアドレスの値を記録するだけ
でもよい。
【0073】描画機構45は、処理結果を処理結果格納
制御手段50に転送すると、処理済描画位置保持手段4
1に処理の終った描画位置を記録した後、描画位置を進
める。描画位置が担当している分割描画領域の範囲内で
あれば、描画データ保持手段43内のデータの整理から
繰り返して同様の処理を行う。
【0074】描画処理手段の処理の過程において、例外
的な動作をする場合は、処理担当範囲割り当て手段60
により描画領域内に担当すべき未処理領域がないことを
告げられた場合である。このとき、描画処理手段40は
処理を終了して停止する。
【0075】次に、具体的な描画サンプルを用いて、本
発明である描画処理装置の動作を説明する。図20は、
入力描画記述データ(ページ記述言語による表現である
が、特定のページ記述言語の文法にそったものではな
い)と、その入力描画記述データが表す描画サンプルの
概念図を示している。以降の説明では、この入力記述デ
ータを入力した時に描画処理を例として説明を行う。描
画サンプル11は、3つの多角形(ここでは3角形)と
1つの楕円からなる。そして入力描画記述データ12
は、楕円の記述データovalと多角形の記述データp
olygonとからなる。例えば、polygon
([148,0,12,256,148,256],
4)は、(X1,Y1)=(148,0)、(X2,Y
2)=(12,256),(X3,Y3)=(148,
256)であり、ハッチパターンが4であることを示し
ている。その他も同様なので説明は省略する。
【0076】図21は、図20に示した入力描画記述デ
ータから、描画データ生成手段20により生成される描
画データの概念図を示したものである。ここでの例で
は、描画記述中のそれぞれの描画オブジェクトは、台形
(三角形を含む)による描画領域を表現する形式に分割
され、描画データD1〜D8のフォーマットに変換さ
れ、描画データ格納制御手段30に送信される。
【0077】図22は、単位描画領域の例を示した概念
図である。描画領域cをここでは走査線単位の単位描画
領域R1〜R18に分割する。描画データD1〜D8
は、描画データ生成手段20により生成されると、描画
データ格納制御手段30に転送される。描画データ格納
制御手段30に転送されると、描画データD1〜D8
は、図9で説明した処理を受けて描画データ格納制御手
段30内に格納される。
【0078】図23は描画データD1〜D8が描画デー
タ格納制御手段30内に格納された状態の一例を示して
いる。図8で説明した描画データ登録手段35はここで
は、単位描画領域ごとにエントリを持つテーブルから構
成されており、各描画データD1〜D8はそれぞれの最
小のY座標値に対応するエントリの位置と関係づけられ
て格納されている。
【0079】図24は描画データ格納制御手段30が図
10に示した構成になっている場合に、描画データD1
〜D8が描画データ格納制御手段30に格納された状態
の一例を示している。図10で説明した描画データ登録
手段35はここでは、単位描画領域ごとにエントリを持
つテーブルから構成されており、各描画データD1〜D
8はそれぞれの最小のY座標値に対応するエントリの位
置と関係づけられて格納されている。図10で説明した
描画データ存在範囲集計手段33内には、進入テーブル
と退出テーブルと描画データ個数カウンタテーブルがあ
り、進入テーブルには、各単位描画領域において、その
位置にY座標値の最小値(上側の座標)を持つ描画デー
タがいくつあるかを集計しており、退出テーブルには、
各単位描画領域において、その位置にY座標値の最大値
(下側の座標)を持つ描画データがいくつあるかを集計
している。描画データ個数カウンタテーブルは、各単位
描画領域に描画データがいくつあるかを示す数値を保持
するテーブルである。このテーブルは、描画処理時に進
出テーブルと退出テーブルを走査することによって埋め
ていくこともできるが、ここでは説明の簡単のため、描
画処理手段40が描画処理を開始する前に、一度進入テ
ーブルと退出テーブルを走査して、描画データ個数カウ
ンタテーブルが埋められるものとして説明を行う。
【0080】以下の説明では、描画処理を3つの描画処
理手段40a、40b、40cで行うものとして説明す
る。描画データ格納制御手段30に描画データが格納さ
れると、描画処理手段に対して起動命令が発行される。
描画処理手段40a〜40cはほば同時に起動するが、
処理担当範囲割り当て手段60へのアクセスが排他的に
制御されているため、この段階で順序づけられる。
【0081】ここでは、最初の処理担当範囲割り当て手
段60へのアクセスが描画処理手段40a、描画処理手
段40b、描画処理手段40cの順で許可されたものと
する。
【0082】まず、一番目の構成の場合の実行例を説明
する。一番目の構成例においては、分割描画領域の大き
さを、単純に分割描画領域の位置座標あるいは、その分
割描画領域の処理順番により決定する。ここでは、分割
描画領域の大きさを位置座標をキーとして決定する場合
について説明する。そして、説明の簡単のため、分割描
画領域の決定を描画処理に先だって行なう場合について
説明するが、分割描画領域の決定は必ずしも描画処理に
先だって行なう必要はなく、描画処理と同期しながら行
なうことも可能である。
【0083】図25にここで説明する描画領域の分割に
ついての概念図を示す。まず、図25の上側に、描画領
域を分割する基準として分割基準管理手段70に準備さ
れる情報の例を示す。この例においては、単位描画領域
のR1〜R12までの位置においては分割描画領域の幅
は4単位描画領域R13〜R18までの位置においては
分割描画領域の幅は1としてある。この結果として、図
25に示した分割描画領域BR1〜BR8が決定され
る。(但し、分割描画領域の割り当てはBR1、BR
2、…、BR18)の順に行なわれるものとする。)
【0084】描画処理手段40aが最初に処理担当範囲
割り当て手段60に対して処理の割り当て要求を行なう
と、処理担当範囲割り当て手段60は描画処理手段40
aに対して前記の分割描画領域BR1を割り当てる。
【0085】描画処理手段40aは、処理を担当する分
割描画領域の情報を受け取ると、描画データ格納制御手
段30から描画データを読み込み、順に処理する。ここ
で読み込まれて描画処理の対象となる描画データは単位
描画領域R1から単位描画領域R4の間にY方向の最小
値(上側の座標値)を持ち、単位描画領域R1よりも上
側にY方向の最大値(下側の座標値)を持たないD1,
D2,D3である。描画処理手段40aは、これらの描
画データを処理して単位描画領域R1からR4に対応す
る処理結果データを作成して処理結果格納制御手段50
に登録する。
【0086】そして、描画処理手段40aは再度、処理
担当範囲割り当て手段60に処理を担当する分割描画領
域の割り当て要求を行なって処理を続けることになる。
【0087】描画処理手段40bから問い合わせがある
と処理担当範囲割り当て手段60は、図14および図1
6で説明した未処理位置保持手段64に保持されている
単位描画領域R5から始まる分割描画領域BR2が描画
処理手段40bに割り当てられる。
【0088】描画処理手段40bは、処理を担当する分
割描画領域の情報を受け取ると、描画データ格納制御手
段30から描画データを読み込み、順に処理する。描画
処理手段40bは図18で説明した処理済描画位置保持
手段41が初期化されたままであるため、単位描画領域
R5からではなく、単位描画領域R1から描画データを
要求し、単位描画領域R8までの間にY方向の最小値
(上側の座標値)を持ち、単位描画領域R5よりも上側
にY方向の最大値(下側の座標値)を持たない描画デー
タとして、D1,D3,D4,D7を読み込んで処理の
対象とする。
【0089】描画処理手段40bは、これらの描画デー
タを処理して単位描画領域R5から単位描画領域R8に
対応する処理結果データを作成して処理結果格納制御手
段50に登録する。そして、描画処理手段40は再度、
処理担当範囲割り当て手段60に処理を担当する分割描
画領域の割り当て要求を行なって処理を続けることにな
る。
【0090】描画処理手段40cからの最初の要求にお
いて、処理担当範囲割り当て手段60は、図14および
図16で説明した未処理位置保持手段64に保持されて
いる単位描画領域R9から始まる分割描画領域BR3を
描画処理手段40cに割り当てる。
【0091】描画処理手段40cは、処理を担当する分
割描画領域BR3の情報を受け取ると、描画データ格納
制御手段30から描画データを読み込み、順に処理す
る。描画処理手段40cは、図18で説明した処理済描
画位置保持手段41が初期化されたままであるため、単
位描画領域R9からではなく、単位描画領域R1から描
画データを要求し、単位描画領域R12までの間にY方
向の最小値(上側の座標値)を持ち、単位描画領域R9
よりも上側にY方向の最大値(下側の座標値)を持たな
い描画データとしてD1,D3,D4,D5,D7を読
み込んで処理の対象とする。描画処理手段40cは、こ
れらの描画データを処理して単位描画領域R9〜R12
に対応する処理結果データを作成して処理結果格納制御
手段50に登録する。
【0092】以降の処理は、描画処理手段40a〜40
cの処理の終了する順により、各描画処理手段に対して
割り当てが変わる。ここでは説明の簡単のために、先
に、この実行例でののタイムチャートの概略を図26に
示す。図26に示すように、各分割描画領域BR1〜B
R9の描画処理の処理時間は、各分割描画領域内の描画
データの量やその他の要因により一様ではない。
【0093】次に割り当てられる分割描画領域BR4
は、図26に示したように、最初に処理の終る描画処理
手段40aに割り当てられる。描画処理手段40aは分
割描画領域BR1の処理を終了すると、処理済描画位置
保持手段41に分割描画領域BR1の最も未処理側に近
い単位描画領域である単位描画領域R4の位置を格納し
たのち、処理担当範囲割り当て手段60に分割描画領域
の割り当てを要求する。処理担当範囲割り当て手段60
は、この要求に対して分割描画領域BR4を割り当て
る。ここでは、描画処理に先だって分割描画領域を決定
していたが、描画処理と同期して要求に従って描画領域
を決定していた場合には割り当てる分割描画領域の位置
がR13以降になるため、この段階において分割基準管
理手段70が処理担当範囲割り当て手段60に対して回
答する基準値は、分割描画領域の幅4から分割描画領域
の幅1に変項されてから、その基準値に従って分割描画
領域BR4が決定されることになる。
【0094】描画処理手段40aは分割描画領域BR4
を割り当てられると、描画データ判定・破棄手段44に
より、分割描画領域BR4の範囲の単位描画領域の内、
もっともY座標の小さい方側の単位描画領域である単位
描画領域R13のY座標値よりも、Y座標の最大値が小
さい描画データが、描画データ保持手段43内から選ば
れ、破棄される。具体的には、描画処理手段40aは分
割描画領域BR1の処理時に描画データD1,D2,D
3を読み込んで、描画データ保持手段43に保持してい
るが、これらの内描画データD2,D3は破棄され、描
画データD1は描画データ保持手段43に残される。次
に、処理済描画位置保持手段41に格納されている単位
描画領域R4の位置以降で、割り当てられた分割描画領
域BR4の最も未処理方向の単位描画領域R13までに
Y座標の最小値を持ち、単位描画領域R13の位置より
もY座標の最大値が大きい描画データを描画データ格納
制御手段30に要求する。この結果D5,D7,D8が
新たに描画処理手段40aに読み込まれて、描画データ
保持手段43に格納され、分割描画領域BR4の描画処
理が行なわれる。以降同様にして、分割描画領域BR5
の処理を描画処理手段40bが、分割描画領域BR6の
処理を描画処理手段40cが、分割描画領域BR7の処
理を描画処理手段40aが、分割描画領域BR8の処理
を描画処理手段40aが、分割描画領域BR9の処理を
描画処理手段40bが順に行なって割り当てる分割描画
領域が無くなり、描画処理が終了する。
【0095】図29は、処理の結果として処理結果格納
制御手段50に格納される処理結果データの概念図を示
したものである。図30に比較のための均等に描画領域
を分割した例として分割描画領域BU1〜BU6を示
す。そして、図31にその場合の処理の進行についての
タイムチャートの概略を示す。図20に示した描画記述
は、描画領域のうちY座標の大きい方に描画オブジェク
トがかたよっており、このため、Y座標の小さい方から
大きい方に向けて描画処理を行なった場合図30のよう
に均等な大きさの分割描画領域に分割して処理した場合
には、図31に示したタイムチャートのように負荷の配
分のバランスがくずれて、ボトルネックが生じることに
より全体の処理速度が遅くなる。これに対して、本発明
によれば、処理の後半において負荷の分割の粒度が細か
くなることにより、図20に示した描画記述のような場
合にも、バランスよく負荷が配分されて、効率的に並列
処理が行なわれる。
【0096】次に、図10に示したように描画データ格
納制御手段30に描画データが格納された状態から、第
二の構成例による実施例を説明する。
【0097】第二の構成例においては、分割描画領域の
大きさを、入力データの分布などの入力データに依存し
た情報、あるいは、処理の進度を示す情報あるいは、そ
れらの両方により決定する。ここでは、例として入力デ
ータに依存した情報として、単位描画領域あたりの描画
データの個数により分割描画領域の大きさを決定する場
合について説明する。描画データの分割描画領域あたり
の個数は、描画処理を開始する前に決定可能であるた
め、描画処理に先だって分割描画領域を決定することも
可能であるが、ここでは、処理の進行とともに順に描画
領域を決定していく例について説明を行なう。
【0098】まず、説明の簡単のために、図27にここ
での実施例で決定される描画領域の分割についての概念
図を前もって示す。ここに示す例においては単位描画領
域R1〜R13までは、単位描画領域あたりの描画デー
タの個数が10を越えたところで分割描画領域を区切
り、単位描画領域R14〜R18では単位描画領域あた
りの描画データの個数の累算値が4を越えたところで分
割描画領域を区切るという基準が分割基準管理手段70
に格納されているものとし、この結果として、処理が進
むにつれて図27の下側に示した分割描画領域BS1〜
BS6が決定される。また、同様に説明の簡単のため
に、まえもって第二の構成による処理の実行例のタイム
チャートの概略を図28に示す。処理は、分割描画領域
BS1を描画処理手段40aが処理し、分割描画領域B
S2を描画処理手段40bが処理し、分割描画領域BS
3を描画処理手段40cが処理し、分割描画領域BS4
を描画処理手段40aが処理し、分割描画領域BS5を
描画処理手段40bが処理し、分割描画領域BS6を描
画処理手段40cが処理する順で行なわれる。
【0099】描画処理の開始時は第一の構成の実行例の
説明と同様に、描画処理手段40a、描画処理手段40
b、描画処理手段40cの順に分割描画領域の割り当て
要求が処理担当範囲割り当て手段60に受け付けられる
ものとして説明を行なう。
【0100】描画処理手段40aの割り当て要求を処理
担当範囲割り当て手段60が受け取ると、処理担当範囲
割り当て手段60は、未処理位置保持手段64に保持さ
れている単位描画領域R1の位置から順に分割描画領域
の範囲を広げて行く。ここで、説明の簡単のため、各単
位描画領域ごとの描画データの個数は、描画処理に先だ
って描画データ格納制御手段30内で上記の方法で進入
テーブルと退出テーブルを一度走査して各単位描画領域
ごとに生成されているものとして説明を行なうが、この
各単位描画領域ごとの情報等も、描画処理と同期して生
成されてもよい。また、以降の説明の簡単のため、単位
描画領域ごとの描画データの個数を単に「データ個数」
と呼び、分割描画領域内での「データ個数」の累算値を
「データ個数累算値」と呼ぶ。処理担当範囲割り当て手
段60はまず、描画データ格納制御手段30に対して単
位描画領域R1の「データ個数」を要求し、値2を得
る。そして、分割基準管理手段70に単位描画領域R1
での分割基準の値を問い合わせると、基準値10を得
る。そして、単位描画領域R2,R3,R4,R5の順
にこの描画データ格納制御手段30と分割基準管理手段
70への問い合わせを繰り返しながら分割描画領域の大
きさを広げて行く。単位描画領域R5のところで、ちょ
うど「データ個数累算値」が分割の基準値10になるた
め、ここで分割描画領域BS1を決定し、描画処理手段
40aに通知し、未処理位置保持手段64に単位描画領
域R6の位置を格納する。描画処理手段40aは分割描
画領域BS1を割り当てられると上記の第一の構成にお
ける描画処理手段の動作の説明と同様の処理を行なう。
ここで描画処理手段40aにより描画データ格納制御手
段30から読み込まれる描画データはD1,D2,D
3,D7となる。
【0101】次に、処理担当範囲割り当て手段60は描
画処理手段40bからの要求を受け付ける。未処理位置
保持手段64に格納されている単位描画領域R6の位置
から順に描画データ格納制御手段30に「データ個数」
を問い合わせ、分割基準管理手段70に分割の基準値を
問い合わせることを繰り返して分割描画領域BS2を決
定する。ここでも分割の基準値が10のままで、単位描
画領域R6,R7,R8,R9まで広げたところで「デ
ータ個数累算値」が11となり、分割描画領域BS2は
R6〜R9の領域に決定される。分割描画領域BS2は
描画処理手段40bに通知され、未処理位置保持手段6
4には単位描画領域R10の位置が格納される。
【0102】描画処理手段40bが分割描画領域BS2
を割り当てられた時の処理は第一の構成の実行例で説明
したものと同様なので説明を省略するが、ここで描画処
理手段40bに読み込まれる描画データは、D1,D
3,D4,D7である。
【0103】次に、処理担当範囲割り当て手段60は描
画処理手段40cからの要求を受け付ける。未処理位置
保持手段64に格納されている単位描画領域R10の位
置から順に描画データ格納制御手段30に「データ個
数」を問い合わせ、分割基準管理手段70に分割の基準
値を問い合わせることを繰り返して分割描画領域BS3
を決定する。ここでも分割の基準値が10のままで、単
位描画領域R10,R11,R12,R13まで広げた
ところで「データ個数累算値」が12となり、分割描画
領域BS3はR10〜R13の領域に決定され、描画処
理手段40cに通知され、未処理位置保持手段64には
単位描画領域R14の位置が格納される。
【0104】描画処理手段40cが分割描画領域BS3
を割り当てられた時の処理は第一の構成の実行例で説明
したものと同様なので説明を省略するが、ここで描画処
理手段40cに読み込まれる描画データは、D1,D
5,D7,D8である。
【0105】次に、処理担当範囲割り当て手段60は分
割描画領域BS1の処理が終了した描画処理手段40a
からの要求を受け付ける。未処理位置保持手段64に格
納されている単位描画領域R14の位置から順に描画デ
ータ格納制御手段30に「データ個数」を問い合わせ、
分割基準管理手段70に分割の基準値を問い合わせるこ
とを繰り返して分割描画領域BS4を決定する。ここで
は、単位描画領域R14の「データ個数」は4であり、
分割基準管理手段70に問い合わせた単位描画領域R1
4の位置での分割の基準値は4である。このため、分割
描画領域BS4は単位描画領域R14だけの領域で決定
され、描画処理手段40aに通知され、未処理位置保持
手段64には単位描画領域R15の位置が格納される。
【0106】描画処理手段40aが最初の処理が終って
再度分割描画領域BS4を割り当てられた時の処理は第
一の構成の実行例で説明したものと同様なので説明を省
略するが、ここで、描画処理手段40aの描画データ保
持手段43からは描画データD2,D3が削除されD1
が残され、新たにD6,D7,D8が読み込まれる。
【0107】次に、処理担当範囲割り当て手段60は分
割描画領域BS2の処理が終了した描画処理手段40b
からの要求を受け付ける。未処理位置保持手段64に格
納されている単位描画領域R15の位置から順に描画デ
ータ格納制御手段30に「データ個数」を問い合わせ、
分割基準管理手段70に分割の基準値を問い合わせるこ
とを繰り返して分割描画領域BS5を決定する。ここで
は、単位描画領域R15の「データ個数」は4であり、
分割基準管理手段70に問い合わせた単位描画領域R1
5の位置での分割の基準値は4である。このため、分割
描画領域BS5は単位描画領域R15だけの領域で決定
され、描画処理手段40bに通知され、未処理位置保持
手段64には単位描画領域R16の位置が格納される。
【0108】描画処理手段40bが最初の処理が終って
再度分割描画領域BS5を割り当てられた時の処理は上
記と同様なので説明を省略するが、ここで、描画処理手
段40bの描画データ保持手段43からは描画データD
3,D4が削除されD1が残され、新たにD6,D7,
D8が読み込まれる。
【0109】次に、処理担当範囲割り当て手段60は分
割描画領域BS3の処理が終了した描画処理手段40c
からの要求を受け付ける。未処理位置保持手段64に格
納されている単位描画領域R16の位置から順に描画デ
ータ格納制御手段30に「データ個数」を問い合わせ、
分割基準管理手段70に分割の基準値を問い合わせるこ
とを繰り返して分割描画領域BS6を決定する。ここで
は、単位描画領域R16の「データ個数」は2であり、
分割基準管理手段70に問い合わせた単位描画領域R1
6の位置での分割の基準値は4である。そして、順に単
位描画領域R17,R18に分割描画領域が広げられR
18以降には単位描画領域が無いため、分割描画領域B
S6は単位描画領域R16,R17,R18の領域で決
定され、描画処理手段40cに通知され、未処理位置保
持手段64には未処理の領域が無いことを示す情報が格
納される。
【0110】描画処理手段40cが最初の処理が終って
再度分割描画領域BS6を割り当てられた時の処理は上
記と同様なので説明を省略するが、ここで、描画処理手
段40cの描画データ保持手段43からは描画データD
5,D7,D8が削除されD1が残され、新たにD6が
読み込まれる。
【0111】以上、説明したように、本発明の描画処理
装置は、描画処理の負荷を描画処理装置の数以上に分割
し、さらに、処理の後半で割り当てられる描画処理の負
荷が、処理の前半で割り当てられる描画処理の負荷より
も小さくなるように分割して並列描画処理を行なう構成
とした。これにより、描画対象となるページイメージに
部分的な負荷の偏りがあった場合、特に、処理の終盤に
負荷の重い領域があった場合にも、描画処理の高速化を
可能とし、また、処理の前半においては負荷の分割の粒
度が大きくできるために処理の割り当ての切替えの回数
を少なくすることができ資源へのアクセス競合によるオ
ーバヘッドも削減することが可能になる。
【0112】また、実行時に他のプロセスによる影響な
どにより、特定の部分処理を担当している処理手段の処
理が一時的に遅れた場合にも、描画処理の高速化を可能
とする。
【0113】なお、処理担当範囲割り当て手段60は、
分割描画領域の大きさを描画処理手段40a〜40nか
らの問い合わせの時点で決定しても、問い合わせ時点よ
り前、例えば極端な場合には、描画処理を開始する前に
まとめて全ての分割描画領域の大きさを分割基準管理手
段70を参照して決定しておいてから、描画処理を開始
してもよい。
【0114】上記の例においては読み込み時に描画デー
タのY座標の最大値と最小値を検査して各描画処理手段
に読み込む例について説明したが、各描画データが各分
割描画領域に入っているかどうかの検査の一部を省略し
て読み込み、各描画処理手段で行なうことも可能であ
る。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の描画処理
装置の構成によれば、描画データの複数の分割基準値を
持つことにより、描画処理装置中の複数の処理手段の各
々が担当する処理範囲を動的に変更し、全体の処理時間
の短縮を効果的に達成することができる。
【0116】特に、処理の終盤において描画処理の分割
の粒度を小さくなるように分割描画領域の大きさを決定
し、各描画処理手段に割り当てる描画データをより少な
くなるように構成したので、処理の終盤に割り当てられ
る描画領域に描画オブジェクトが偏って存在する場合に
おいても、処理が特定の処理手段に偏ることを防止で
き、高速な描画処理を行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の描画処理装置の一実施例の構成を示
す図である。
【図2】 本発明の描画処理装置の他の実施例の構成を
示す図である。
【図3】 本発明の描画処理装置が適用されるシステム
の例を示すブロック図である。
【図4】 本発明の描画処理装置を有するシステム全体
の動作の例を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の描画処理装置を有するシステム全体
の1ページ分の動作の例を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の描画処理装置の描画データ生成手段
処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】 描画データ生成手段で生成される描画データ
のデータ構造の一例を示す図である。
【図8】 本発明の描画処理装置の描画データ格納制御
手段の一実施例の構成を示す図である。
【図9】 図8に示す描画データ格納制御手段の処理の
流れを示すフローチャートである。
【図10】 本発明の描画処理装置の描画データ格納制
御手段の一実施例の構成を示す図である。
【図11】 図10に示す描画データ格納制御手段にお
ける処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】 描画データ格納制御手段から描画処理手段
に描画データを送出する際の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図13】 本発明の描画処理装置の処理担当範囲割り
当て手段に対する描画データ格納制御手段の処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図14】 処理担当範囲割り当て手段の構成を示す図
である。
【図15】 処理担当範囲割り当て手段の処理の流れを
示したフローチャートである。
【図16】 処理担当範囲割り当て手段の構成を示す図
である。
【図17】 処理担当範囲割り当て手段の構成における
処理の流れを示したフローチャートである。
【図18】 本発明の描画処理装置の描画処理手段の処
理の構成を示した図である。
【図19】 描画処理手段の処理の流れを示した図であ
る。
【図20】 描画記述の例を示す図である。
【図21】 描画データの例を示す図である。
【図22】 本発明の描画処理装置における描画データ
の単位描画領域の例を示す図である。
【図23】 本発明の描画処理装置における描画データ
の格納状態の一実施例を示す図である。
【図24】 本発明の描画処理装置における描画データ
の格納状態の一実施例を示す図である。
【図25】 本発明の描画処理装置における分割描画領
域の一実施例を示す図である。
【図26】 本発明の描画処理装置における一実施例の
タイムチャートを示す図である。
【図27】 本発明の描画処理装置における分割描画領
域の一実施例を示す図である。
【図28】 本発明の描画処理装置における一実施例の
タイムチャートを示す図である。
【図29】 描画処理の結果の概念図を示す図である。
【図30】 描画領域を均等に分割した場合の分割描画
領域を示す図である。
【図31】 描画領域を均等に分割した場合の実行例の
タイムチャートを示す図である。
【符号の説明】
10 ページ記述言語 20 描画データ生成手段 30 描画データ格納制御手段 40 描画処理手段 50 処理結果格納制御手段 60 処理担当範囲割り当て手段 70 分割基準管理手段 200 出力装置 300 ネットワークインタフェース 400 ネットワーク 100 描画処理装置 21 描画データ 22 データ構造 61 分割描画領域 31 描画データ格納用インタフェース 32 描画データ存在範囲抽出手段 33 描画データ存在範囲集計手段 34 描画データ存在数通知用インタフェース 35 描画データ登録手段 36 描画データ送出用インタフェース 61 排他的インタフェース 62 分割描画領域決定手段 63 描画範囲判定手段 64 未処理位置保持手段 65 描画データ数集計手段 66 描画データ数問い合わせ用インタフェース 67 基準値問い合わせ用インタフェース 41 処理済描画位置保持手段 42 担当描画範囲保持手段 43 描画データ保持手段 44 描画データ判定・破棄手段 45 描画機構 46 描画処理バッファ 11 描画サンプル 12 入力描画記述データ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画命令を解釈し、描画処理を実行する
    描画処理装置において、 描画命令を受け取り、描画図形の内部データを構成する
    描画データを生成する描画データ生成手段と、 前記描画データの格納及び描画処理手段に対する出力の
    制御を行う描画データ格納制御手段と、 前記描画データ格納制御手段からの描画データを入力し
    て描画処理を実行する複数の描画処理手段と、 前記複数の描画処理手段における処理単位を決定するた
    めの描画領域の分割基準となる基準値を保持する分割基
    準管理手段と、 前記分割基準管理手段の有する基準値に基づいて前記描
    画領域を分割し、前記描画処理手段各々の要求に応じ
    て、該分割された描画領域を前記描画処理手段各々に割
    り当てる処理担当範囲割り当て手段と、 前記複数の描画処理手段から出力される複数の処理結果
    を記憶する処理結果格納手段と、 前記処理結果格納手段に格納された処理結果の出力を行
    う出力手段とを備え、 前記分割基準管理手段は、異なる複数の基準値を有し、
    前記描画処理手段における処理の進行度に応じて選択さ
    れる1つの基準値を前記処理担当範囲割り当て手段に出
    力し、該処理担当範囲割り当て手段は、該選択された基
    準値に基づき前記描画領域を分割し分割描画領域を決定
    し、該分割描画領域を前記複数の描画処理手段各々に割
    り当てることを特徴とする描画処理装置。
  2. 【請求項2】 前記分割基準管理手段は、前記描画処理
    手段における描画データの処理の進行度を示すデータと
    して前記描画処理手段に割り当て済みの分割描画領域の
    副走査方向の位置座標値を受領し、該受領位置座標値に
    基づいて前記複数の基準値から1つの基準値を選択する
    構成を有することを特徴とする請求項1記載の描画処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記分割基準管理手段は、前記描画処理
    手段における描画データの処理の進行度を示すデータと
    して前記描画処理手段に割り当て済みの描画領域の面積
    と処理を要する全体面積との比を示す値を受領し、該受
    領値に基づいて前記複数の基準値から1つの基準値を選
    択する構成を有することを特徴とする請求項1記載の描
    画処理装置。
  4. 【請求項4】 前記処理を要する全体面積は、ページ当
    たりの面積であることを特徴とする請求項3記載の描画
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記分割基準管理手段の有する複数の基
    準値の各々に基づいて前記描画処理手段に割り当てられ
    る分割描画領域の各々は、描画領域の副走査方向におけ
    る最小分割単位である単位描画領域(Rn)の整数倍の
    領域からなることを特徴とする請求項1乃至4いずれか
    に記載の描画処理装置。
  6. 【請求項6】 前記分割基準管理手段は、前記描画処理
    手段における描画データ処理の進行に従って、該描画処
    理手段に割り当てる描画領域の大きさを減少させるよう
    に前記基準値を選択することを特徴とする請求項1乃至
    5いずれかに記載の描画処理装置。
  7. 【請求項7】 前記分割基準管理手段は、前記描画処理
    手段における描画データ処理の進行に従って、該描画処
    理手段に割り当てる描画領域の単位描画領域の数を減少
    させるように前記基準値を選択することを特徴とする請
    求項5に記載の描画処理装置。
  8. 【請求項8】 前記分割基準管理手段は、前記描画処理
    手段における描画データ処理の進行に従って、該描画処
    理手段に割り当てる1以上の単位描画領域各々に含まれ
    る描画データの総数を減少させるように前記基準値を選
    択することを特徴とする請求項5に記載の描画処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記処理担当範囲割り当て手段は、前記
    複数の描画処理手段からの処理の割り当て要求に応じ
    て、前記描画領域の割り当てを実行することを特徴とす
    る請求項1乃至8いずれかに記載の描画処理装置。
  10. 【請求項10】 前記処理担当範囲割り当て手段は、前
    記分割基準管理手段の有する複数の基準値に基づき、前
    記複数の描画処理装置に対して割り当てる描画領域の大
    きさを、描画処理に係るデータについて一括して決定す
    る構成を有することを特徴とする請求項1乃至8いずれ
    かに記載の描画処理装置。
  11. 【請求項11】 前記処理担当範囲割り当て手段は、前
    記複数の処理手段に対する処理の割り当てを実行する際
    に、前記描画データ格納制御手段からの描画データに関
    する情報を受領し、該情報に基づいて前記描画領域の割
    り当てを実行することを特徴とする請求項1乃至10い
    ずれかに記載の描画処理装置。
  12. 【請求項12】 前記処理担当範囲割り当て手段は、前
    記複数の描画処理装置からの描画領域要求を排他的に実
    行する排他的インタフェースを有することを特徴とする
    請求項1乃至11いずれかに記載の描画処理装置。
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JP2020091354A (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 シュナイダーエレクトリックホールディングス株式会社 画面表示装置

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