JPH11159589A - 車両用無段自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用無段自動変速機の油圧制御装置

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JPH11159589A
JPH11159589A JP34371597A JP34371597A JPH11159589A JP H11159589 A JPH11159589 A JP H11159589A JP 34371597 A JP34371597 A JP 34371597A JP 34371597 A JP34371597 A JP 34371597A JP H11159589 A JPH11159589 A JP H11159589A
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pulley
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JP34371597A
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Shuzo Kitagawa
修三 北川
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、被駆動軸の構成を簡略化してコス
トを低減し得て、経済的に有利であるとともに、部品点
数が減少して組付作業性をも向上し得て、しかも無段自
動変速機の軸方向の長さを短縮させ得ることを目的とし
ている。 【構成】 このため、被駆動側プーリの被駆動側可動プ
ーリ部片の背面と、この被駆動側可動プーリ部片の背面
と共働すべく被駆動軸に設けられた被駆動側ハウジング
とによって被駆動側油圧室を形成し、被駆動側ハウジン
グ外側部位と変速機ケース内側のボス部とこのボス部の
外周部位を摺動すべく被駆動側可動プーリ部片の背面に
設けたカバー部とによってキャンセラ室を形成し、変速
機ケース内側のボス部にはトップ状態の際に区画形成さ
れたキャンセラ室に連絡する油供給孔部を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両用無段自動変
速機の油圧制御装置に係り、特に変速機ケース内側のボ
ス部に油供給孔部を設け、この油供給孔部によって被駆
動軸に油通路孔部を設ける必要がないとともに、筒体を
使用して被駆動軸側油路部分を二重管構造とする必要も
なく、構成を簡略化することができ、製作が容易で、コ
ストを低減し得て、経済的に有利であるとともに、部品
点数が減少して組付作業性をも向上し得て、しかも従来
の被駆動軸に設けられる油路孔部分と油路簡素化分だけ
突出量を従来の突出量よりも小とすることができ、無段
自動変速機の軸方向の長さを短縮させ得る車両用無段自
動変速機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両においては、内燃機関の
発生する駆動力を運転状態に応じて適切に取出すため
に、変速機を搭載している。変速機には、歯車列により
変速比を段階的に変化させて取出す歯車変速機や、プー
リとベルトとにより変速比を無段階に変化させて取出す
無段自動変速機等がある。
【0003】無段自動変速機には、圧油により変速比を
変化させるものがある。この無段自動変速機は、駆動側
プーリと被駆動側プーリとの各溝幅を夫々プライマリ圧
とライン圧との圧油により相対的に増減させることによ
り、前記駆動側プーリと被駆動側プーリとに巻掛けられ
たベルトの回転半径を相対的に増減させ、変速比を連続
的に変化させるものである。
【0004】このような車両用無段自動変速機の油圧制
御装置としては、特開平5−87221号公報に開示さ
れているものがある。この公報に開示される車両用無段
自動変速機の減速比制御方法及び減速比制御装置は、V
ベルト式無段変速機を備えた車両のスロットル開度やブ
レーキ作動等の走行状態を検出し、電気制御回路の論理
手段によって、ブレーキ作動信号が入力されたとき、こ
の信号入力を記憶させるとともにダウンシフト操作を開
始し、ブレーキ作動信号入力が記憶され、且つスロット
ル開度信号がスロットル全閉を示す限りダウンシフト操
作を維持させ、スロットル開度信号がスロットル全閉で
ないことを示したとき、ブレーキ作動信号入力の記憶を
消去してダウンシフト操作を解除し、運転者がアクセル
を踏まない限り無段変速機を所定の減速比に維持し、エ
ンジンブレーキ状態を維持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の車両
用無段自動変速機の油圧制御装置においては、図3に示
す如く、被駆動軸136の一端側を図示しないライトケ
ース壁部に軸支しているとともに、他端側をサイドケー
ス110に軸支している。そして、被駆動プーリ116
の被駆動側可動プーリ部片140の背面側において、該
被駆動側可動プーリ部片140の背面と共働して被駆動
側ピストン加圧室たる被駆動側油圧室142を形成する
被駆動側ハウジング144が被駆動軸136に固設され
ている。被駆動側油圧室142には、被駆動軸136に
形成した被駆動軸側油路146が連通されている。
【0006】このとき、前記被駆動プーリ116のプー
リ比が、トップ(TOP)状態において高回転(入力側
の約2倍)となるため、被駆動プーリ116の被駆動側
ハウジング144に加わる油圧が遠心力の増大による遠
心油圧によって油圧制御性が悪化するものである。
【0007】この油圧制御性の悪化を防止するために、
遠心油圧を相殺するキャンセラ室178を設けている。
【0008】このキャンセラ室178は、被駆動側ハウ
ジング144外側部位と変速機ケース104のサイドケ
ース110内側のボス部174とこのボス部174の外
周部位を摺動すべく前記被駆動側可動プーリ部片140
の背面に設けたカバー部176とによって形成され、し
かもトップ(TOP)状態の際にカバー部176がボス
部174の外周部位を摺動して区画形成されるととも
に、ロー(LOW)状態の際にはカバー部176がボス
部174の外周部位から離間して区画形成されない構造
を有しており、トップ状態の際に遠心油圧を発生させて
いる。
【0009】また、前記ボス部174内側の軸受186
と前記被駆動側ハウジング144の側壁144a間に中
間部材184を配設し、この中間部材184に、前記キ
ャンセラ室178に連絡する油供給孔部180を設けて
いる。つまり、前記被駆動軸136に形成した被駆動軸
側油路146とキャンセラ室178とを油供給孔部18
0及び被駆動軸136の径方向に指向する接続孔部18
8によって連通している。
【0010】そして、キャンセラ室178に油を供給さ
せるために、前記被駆動軸136に筒体190を装着し
て二重管構造とし、筒体190外周に前記接続孔部18
8を連絡させている。
【0011】このとき、前記キャンセラ室178に油を
供給させるための油路192を、前記被駆動軸136の
他端側先端を支持しつつ覆設する補助ケース182内に
形成している。
【0012】この結果、前記被駆動軸136に径方向に
指向する接続孔部188を形成する必要があり、構成が
複雑化するとともに、ベルト潤滑やプーリピストン油圧
等の他の給油路を必要とする場合には、多重管構造とす
る必要があり、更に油路構造が複雑化することとなり、
製作が困難で、コストが大となり、経済的に不利である
とともに、部品点数が増加して組付作業性が悪いという
不都合がある。
【0013】また、図3に示す如く、前記被駆動軸13
6の他端側先端を支持しつつ覆設する補助ケース182
の突出量a1が大なることにより、無段自動変速機の軸
方向の長さが大となるという不都合がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、駆動側油圧室と側被駆動側
油圧室との相対的な拡縮動作によって駆動側プーリと被
駆動側プーリとの各溝幅を増減させ、前記駆動側プーリ
と被駆動側プーリとに巻掛けられたベルトの回転半径を
相対的に減増させて変速比を変化させるとともに、前記
被駆動側油圧室の外側部位にはトップ状態の際に駆動側
に対向して遠心油圧を発生させるキャンセラ室を有する
無段自動変速機において、前記被駆動側プーリの被駆動
側可動プーリ部片の背面と、この被駆動側可動プーリ部
片の背面と共働すべく被駆動側プーリの被駆動軸に設け
られた被駆動側ハウジングとによって前記被駆動側油圧
室を形成し、被駆動側ハウジング外側部位と変速機ケー
ス内側のボス部とこのボス部の外周部位を摺動すべく前
記被駆動側可動プーリ部片の背面に設けたカバー部とに
よって前記キャンセラ室を形成するとともに、トップ状
態の際にカバー部がボス部の外周部位を摺動してキャン
セラ室を区画形成し且つロー状態の際にはカバー部がボ
ス部の外周部位から離間してキャンセラ室が区画形成さ
れない構造とし、前記変速機ケース内側のボス部にはト
ップ状態の際に区画形成されたキャンセラ室に連絡する
油供給孔部を設けたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
変速機ケース内側のボス部に設けた油供給孔部によって
従来の如く被駆動軸に油通路孔部を設ける必要がないと
ともに、筒体を使用して被駆動軸側油路部分を二重管構
造とする必要もなく、構成を簡略化し、コストを低減す
るとともに、部品点数を減少させて組付作業性をも向上
させ、しかも無段自動変速機の軸方向の長さを短縮させ
ている。
【0016】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0017】図1及び図2は、この発明の実施例を示す
ものである。図2において、2は車両用無段自動変速
機、4は変速機ケースである。この変速機ケース4は、
図示しない内燃機関側のライトケース6と、このライト
ケース6に連設されたメインケースたるレフトケース8
と、このレフトケース8に連設されたサイドケース10
とからなる。ライトケース6には、レフトケース8の接
合側にライトケース壁部12が、図2において縦方向に
指向して連設されている。
【0018】前記無段自動変速機2は、駆動プーリ14
と、被駆動プーリ16と、この駆動プーリ14と被駆動
プーリ16とに巻掛けられたベルト18とを有し、油圧
制御されてこのベルト18の回転半径を変え、変速比を
連続的に変化させるものである。
【0019】駆動プーリ14は、内燃機関に連結された
駆動軸20と、この駆動軸20に一体的に設けられた駆
動側固定プーリ部片22と、該駆動軸20に軸方向移動
可能で且つ回転不可能に設けられた駆動側可動プーリ部
片24とを有している。前記駆動軸20は、一端側がラ
イトケース壁部12に軸支されているとともに、他端側
がサイドケース10に軸支されている。前記駆動側可動
プーリ部片24の背面側において、該駆動側可動プーリ
部片24の背面と共働して駆動側ピストン加圧室たる駆
動側油圧室26を形成する駆動側ハウジング28が駆動
軸20に固設されている。駆動側油圧室26には、駆動
軸20の他端側に形成した駆動軸側油路30が連通され
ている。
【0020】前記駆動側可動プーリ部片24の背面側に
おいて、オイルポンプ32が設けられている。このオイ
ルポンプ32は、駆動軸20の回転によって駆動され、
オイルパン(図示せず)内のオイルを吸引して油圧制御
系や潤滑系に圧送するものである。
【0021】また、前記駆動軸20の内燃機関側の一端
側には、ライトケース6内においてトルクコンバータ3
4が設けられている。
【0022】前記被駆動プーリ16は、前記駆動軸20
と平行に配置された被駆動軸36と、前記駆動側可動プ
ーリ部片24に対応して配置され該被駆動軸36と一体
的に設けられた被駆動側固定プーリ部片38と、前記駆
動側固定プーリ部片22に対応して配置され該被駆動軸
36に軸方向移動可能で且つ回転不可能に設けられた被
駆動側可動プーリ部片40とを有している。前記被駆動
軸36は、一端側が前記ライトケース壁部12に軸支さ
れているとともに、他端側が前記サイドケース10に軸
支されている。前記被駆動側可動プーリ部片40の背面
側において、該被駆動側可動プーリ部片40の背面と共
働して被駆動側ピストン加圧室たる被駆動側油圧室42
を形成する被駆動側ハウジング44が被駆動軸36に固
設されている。被駆動側油圧室42には、被駆動軸36
に形成した被駆動軸側油路46が連通されている。
【0023】また、被駆動側油圧室42内において、被
駆動側可動プーリ部片40の背面と被駆動側ハウジング
44間には、被駆動側可動プーリ部片40を被駆動側固
定プーリ部片38側に押圧するスプリング48が縮設さ
れている。このスプリング48は、内燃機関の始動時等
においてオイルポンプ32の回転が低くライン圧(ポン
プ圧)が低い場合にでも、変速比をフルローとし、且つ
ベルト18をスリップさせないための最低のベルト保持
力を付与させている。
【0024】前記被駆動側固定プーリ部片38の背面側
においては、リバースブレーキ機構50と油圧クラッチ
52とが設けられる。この油圧クラッチ52は、被駆動
軸36からの駆動力を、該被駆動軸36に回転可能に嵌
合されたクラッチ出力軸54に断続するものである。こ
のクラッチ出力軸54には、駆動ギヤ56が固設されて
いる。
【0025】また、前記ライトケース壁部12とこのラ
イトケース壁部12に対して略平行に形成されるレフト
ケース壁部58とには、カウンタ軸60が軸支されてい
る。
【0026】このカウンタ軸60には、前記駆動ギヤ5
6に噛合するリダクションギヤ62と減速ギヤ機構64
のファイナルギヤたる減速ドライブギヤ66とが固設さ
れている。この減速ドライブギヤ66には、減速ドリブ
ンギヤ68が噛合されている。この減速ドリブンギヤ6
8は、デファレンシャルギヤ70の差動ケース72に固
設されている。このデファレンシャルギヤ70には、左
右の図示しない車輪軸が連結されている。
【0027】そして、前記被駆動側ハウジング44外側
部位と変速機ケース4のサイドケース10内側のボス部
74とこのボス部74の外周部位を摺動すべく前記被駆
動側可動プーリ部片40の背面に設けたカバー部76と
によってキャンセラ室78を形成し、このキャンセラ室
78は、トップ(TOP)状態の際にカバー部76がボ
ス部74の外周部位を摺動して区画形成されるととも
に、ロー(LOW)状態の際にはカバー部76がボス部
74の外周部位から離間して区画形成されない構造を有
し、トップ状態の際に駆動側に対向して遠心油圧を発生
させている。
【0028】このとき、前記変速機ケース4内側のボス
部74には、トップ状態の際に区画形成されたキャンセ
ラ室78に連絡する油供給孔部80を設ける。
【0029】詳述すれば、前記油供給孔部80は、図1
及び図2に示す如く、被駆動軸36に対して平行に設け
られるとともに、前記被駆動側プーリ16の被駆動側可
動プーリ部片40を作動する被駆動側ハウジング44の
側壁44aに指向すべく前記ボス部74に設けられるも
のである。
【0030】また、前記被駆動軸36が、ライトケース
壁部12とサイドケース10とによって軸支される際
に、図1及び図2に示す如く、他端のサイドケース10
側において、被駆動軸36の他端側先端を補助ケース8
2によって支持しつつ覆設する。
【0031】なお符号84は、前記ボス部74内側の軸
受86と前記被駆動側ハウジング44の側壁44a間に
配設される中間部材である。
【0032】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0033】前記無段自動変速機2がトップ(TOP)
状態の際には、図1の上部分及び図2に示す如く、カバ
ー部76がボス部74の外周部位を摺動することとな
り、前記被駆動側ハウジング44外側部位と変速機ケー
ス4のサイドケース10内側のボス部74とこのボス部
74の外周部位を摺動すべく前記被駆動側可動プーリ部
片40の背面に設けたカバー部76とによってキャンセ
ラ室78が区画形成される。
【0034】そしてこのとき、キャンセラ室78には前
記ボス部74に設けた油供給孔部80から油が供給され
る。
【0035】また、前記無段自動変速機2がロー(LO
W)状態の際には、図1の下部分及び図2に示す如く、
カバー部76がボス部74の外周部位から離間、つまり
図1の1点鎖線部位から実線部位まで移動することとな
り、キャンセラ室78は区画形成されない。このため、
不要時、つまりロー(LOW)状態の際の油の供給は行
われないこととなる。
【0036】これにより、前記変速機ケース4内側のボ
ス部74に油供給孔部80を設けたことによって従来の
如く被駆動軸に油通路孔部を設ける必要がないととも
に、筒体を使用して被駆動軸側油路46部分を二重管構
造とする必要もなく、構成を簡略化することができ、製
作が容易で、コストを低減し得て、経済的に有利である
とともに、部品点数が減少して組付作業性をも向上し得
て、しかも従来の被駆動軸に設けられる油路孔部分と油
路簡素化分だけ、つまり前記被駆動軸36の他端側先端
を支持しつつ覆設する補助ケース82の突出量aを従来
の突出量a1よりも小とすることができ、前記無段自動
変速機2の軸方向の長さを短縮させ得るものである。
【0037】また、前記変速機ケース4内側のボス部7
4に設けた油供給孔部80によってトップ状態の際にキ
ャンセラ室78に油を供給することができることによ
り、必要時、つまりトップ状態の際にのみ油が供給され
ることとなり、実用上有利である。
【0038】更に、前記油供給孔部80を、被駆動軸3
6に対して平行に設けるとともに、前記被駆動側プーリ
16の被駆動側可動プーリ部片40を作動する被駆動側
ハウジング44の側壁44aに指向すべく前記ボス部7
4に設けたことにより、トップ状態ではCVT2次側回
転数がエンジン回転数の約2倍の高回転数となり、被駆
動側油圧室42内の油に働く遠心力によって被駆動側油
圧室42を拡張しようとする力が作用するが、前記油供
給孔部80からキャンセラ室78に油が応答性良く供給
されることとなり、このキャンセラ室78内の油圧によ
って被駆動側油圧室42を拡張しようとする力、つまり
被駆動側油圧室42内の油に働く遠心力を抑制すること
ができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、トップ状態の際に駆動側に対向して遠心油圧を発生
させるキャンセラ室を有する無段自動変速機において、
被駆動側プーリの被駆動側可動プーリ部片の背面と、被
駆動側可動プーリ部片の背面と共働すべく被駆動側プー
リの被駆動軸に設けられた被駆動側ハウジングとによっ
て被駆動側油圧室を形成し、被駆動側ハウジング外側部
位と変速機ケース内側のボス部とこのボス部の外周部位
を摺動すべく被駆動側可動プーリ部片の背面に設けたカ
バー部とによってキャンセラ室を形成するとともに、ト
ップ状態の際にカバー部がボス部の外周部位を摺動して
キャンセラ室を区画形成し且つロー状態の際にはカバー
部がボス部の外周部位から離間してキャンセラ室が区画
形成されない構造とし、変速機ケース内側のボス部には
トップ状態の際に区画形成されたキャンセラ室に連絡す
る油供給孔部を設けたので、前記変速機ケース内側のボ
ス部に油供給孔部を設けたことによって従来の如く被駆
動軸に油通路孔部を設ける必要がないとともに、筒体を
使用して被駆動軸側油路部分を二重管構造とする必要も
なく、構成を簡略化することができ、製作が容易で、コ
ストを低減し得て、経済的に有利であるとともに、部品
点数が減少して組付作業性をも向上し得て、しかも従来
の被駆動軸に設けられる油路孔部分と油路簡素化分だけ
突出量を従来の突出量よりも小とすることができ、前記
無段自動変速機の軸方向の長さを短縮させ得るものであ
る。また、前記変速機ケース内側のボス部に設けた油供
給孔部によってトップ状態の際にキャンセラ室に油を供
給することができることにより、必要時、つまりトップ
状態の際にのみ油が供給されることとなり、実用上有利
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す車両用無段自動変速機
のキャンセラ室の概略拡大断面図である。
【図2】車両用無段自動変速機の概略断面図である。
【図3】この発明の従来の技術を示す車両用無段自動変
速機のキャンセラ室の概略拡大断面図である。
【符号の説明】
2 無段自動変速機 4 変速機ケース 6 ライトケース 8 レフトケース 10 サイドケース 14 駆動プーリ 16 被駆動プーリ 18 ベルト 20 駆動軸 32 オイルポンプ 34 トルクコンバータ 36 被駆動軸 38 被駆動側固定プーリ部片 40 被駆動側可動プーリ部片 42 被駆動側油圧室 44 被駆動側ハウジング 46 被駆動軸側油路 48 スプリング 50 リバースブレーキ機構 52 油圧クラッチ 60 カウンタ軸 64 減速ギヤ機構 66 減速ドライブギヤ 68 減速ドリブンギヤ 70 デファレンシャルギヤ 74 ボス部 76 カバー部 78 キャンセラ室 80 油供給孔部 82 補助ケース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側油圧室と側被駆動側油圧室との相
    対的な拡縮動作によって駆動側プーリと被駆動側プーリ
    との各溝幅を増減させ、前記駆動側プーリと被駆動側プ
    ーリとに巻掛けられたベルトの回転半径を相対的に減増
    させて変速比を変化させるとともに、前記被駆動側油圧
    室の外側部位にはトップ状態の際に駆動側に対向して遠
    心油圧を発生させるキャンセラ室を有する無段自動変速
    機において、前記被駆動側プーリの被駆動側可動プーリ
    部片の背面と、この被駆動側可動プーリ部片の背面と共
    働すべく被駆動側プーリの被駆動軸に設けられた被駆動
    側ハウジングとによって前記被駆動側油圧室を形成し、
    被駆動側ハウジング外側部位と変速機ケース内側のボス
    部とこのボス部の外周部位を摺動すべく前記被駆動側可
    動プーリ部片の背面に設けたカバー部とによって前記キ
    ャンセラ室を形成するとともに、トップ状態の際にカバ
    ー部がボス部の外周部位を摺動してキャンセラ室を区画
    形成し且つロー状態の際にはカバー部がボス部の外周部
    位から離間してキャンセラ室が区画形成されない構造と
    し、前記変速機ケース内側のボス部にはトップ状態の際
    に区画形成されたキャンセラ室に連絡する油供給孔部を
    設けたことを特徴とする車両用無段自動変速機の油圧制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記油供給孔部は、被駆動軸に対して平
    行に設けられるとともに、前記被駆動側プーリの被駆動
    側可動プーリ部片を作動する被駆動側ハウジングの側壁
    に指向すべく前記ボス部に設けられる請求項1に記載の
    車両用無段自動変速機の油圧制御装置。
JP34371597A 1997-11-28 1997-11-28 車両用無段自動変速機の油圧制御装置 Pending JPH11159589A (ja)

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JP34371597A Pending JPH11159589A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 車両用無段自動変速機の油圧制御装置

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JP (1) JPH11159589A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6843740B2 (en) 2001-11-13 2005-01-18 Zf Friedrichshafen Ag Pressure feed to a shaft
US6846255B2 (en) * 2001-11-13 2005-01-25 Zf Friedrichshafen Ag Pressure feed to a shaft

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US6843740B2 (en) 2001-11-13 2005-01-18 Zf Friedrichshafen Ag Pressure feed to a shaft
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