JPH1115919A - 文字認識装置、文字認識方法及び文字を認識するためのプログラムを記録した媒体 - Google Patents

文字認識装置、文字認識方法及び文字を認識するためのプログラムを記録した媒体

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JPH1115919A
JPH1115919A JP9168875A JP16887597A JPH1115919A JP H1115919 A JPH1115919 A JP H1115919A JP 9168875 A JP9168875 A JP 9168875A JP 16887597 A JP16887597 A JP 16887597A JP H1115919 A JPH1115919 A JP H1115919A
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JP9168875A
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Yoshio Furuichi
佳男 古市
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】類似文字を出力するためのテーブルを別途設け
なくとも、認識方式に依存した候補文字の他に類似形状
の文字を出力可能とする。 【解決手段】文字認識部108は入力文字を文字認識す
ると、その認識結果として得られた候補文字を認識結果
出力バッファ110に格納する。ここでは、候補追加処
理部111は文字コード記憶部113に記憶された文字
コード体系に従って当該候補文字に隣接する文字を抽出
し、これを類似文字として認識結果出力バッファ110
に追加する。表示制御部112はこの類似文字を含め、
認識結果出力バッファ110に格納された候補文字を表
示装置114に表示する。これにより、類似文字を出力
するためのテーブルを別途設けなくても、認識方式に依
存した候補文字の他に類似形状の文字を出力することが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば手書き入力
された文字あるいはスキャナで読み取った文字を認識す
るための文字認識装置に係り、特に認識候補の表示方法
に特徴を有する文字認識装置及び文字認識方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】手書き入力で文書を作成するか、もしく
は、紙の文書を電子化する際に、オンライン手書き文字
認識やOCRなどの文字認識は重要な要素技術の一つと
なる。しかし、文字認識は完成された技術ではなく、ユ
ーザが満足できる性能に達するためにはさらなる研究を
重ねる必要がある。
【0003】文字を書く、もしくは、文字をスキャナな
どで読み取った場合に、その文字がユーザの意図した文
字として装置が認識すれば問題ないが、ユーザが意図し
た文字を得ることができなかった場合において、再度文
字を入力するよりは、複数の候補文字を表示して、その
中からユーザの意図する文字を選択させる、といったユ
ーザインタフェースが一般的になっている。
【0004】ここで、認識結果とした得られた候補文字
は、認識方式で算出された評価値の高い順番に出力され
るのが一般的である。なお、評価値とは、認識辞書に登
録された文字とのマッチング度を示すものであり、評価
値の高い程、信頼性の高い文字となる。
【0005】しかしながら、このような評価値に基づい
て候補文字を出力したとしても、認識方式によっては、
類似した形状を持つ文字が候補として出力されない可能
性も出てくる。
【0006】そこで、このような問題を解決するため、
従来、例えば「間」,「問」,「聞」,「開」…といっ
たような類似した形状を持つ文字群を類似文字テーブル
として予め用意しておき、認識結果が得られた際に、こ
の類似文字テーブルに属する文字が存在したら、それに
対応する類似文字の全を候補文字として出力する方法が
あった。しかしながら、このような方法では、認識辞書
の他に類似文字テーブルを用意しておかなければならな
いため、メモリの記憶容量を多く必要とする問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、文字
認識の精度を高める上で、候補選択は必須となってく
る。この場合、認識結果として出力された候補文字に加
えて、その候補文字に類似する文字を出力できれば、さ
らに認識精度は向上する。
【0008】しかしながら、従来のような類似文字テー
ブルを用いた方法では、メモリの記憶容量を多く必要と
し、特に小形化が要求される携帯型の情報機器には不向
きである等の問題があった。
【0009】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、類似文字を出力するためのテーブルを別途設けな
くとも、認識方式に依存した候補文字の他に類似形状の
文字を出力することのできる文字認識装置、文字認識方
法及び文字を認識するためのプログラムを記録した媒体
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
文字認識装置は、認識対象となる文字を入力する入力手
段と、この入力手段によって入力された文字を認識し
て、その認識結果として得られた候補文字を出力する文
字認識手段と、この文字認識手段から出力された候補文
字を格納するバッファ手段と、各種の文字のコード体系
を記憶した文字コード記憶手段と、この文字コード記憶
手段に記憶された文字コード体系の中から上記バッファ
手段に格納された候補文字に近接する文字を抽出し、こ
れを当該候補文字の類似文字として上記バッファ手段に
追加する候補追加手段と、この候補追加手段によって追
加された類似文字を含め、上記バッファ手段に格納され
た候補文字を表示する表示手段とを具備して構成され
る。
【0011】このような構成によれば、認識結果として
候補文字が得られた際に、JIS規格で定められている
文字コード体系の中から当該候補文字に隣接する文字
(例えば当該候補文字のコードの前後の文字)が抽出さ
れる。この場合、日本語の文字コード体系では、音読み
が基本であり、部首が同じである類似文字は音読みも同
じものであるという性質がある。したがって、文字コー
ド体系を参照して、その中から候補文字に隣接する文字
を抽出すれば、これを当該候補文字の類似文字として認
識候補に追加することができる。これにより、類似文字
を出力するためのテーブルを別途設けなくても、認識方
式に依存した候補文字の他に類似形状の文字を出力する
ことが可能となる。
【0012】本発明の請求項2に係る文字認識装置は、
認識対象となる文字を入力する入力手段と、この入力手
段によって入力された文字を認識して、その認識結果と
して得られた候補文字およびその候補文字の評価値を出
力する文字認識手段と、この文字認識手段から出力され
た候補文字および評価値を格納するバッファ手段と、こ
のバッファ手段に格納された候補文字の評価値に応じた
抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、各種の文字の
コード体系を記憶した文字コード記憶手段と、この文字
コード記憶手段に記憶された文字コード体系の中から上
記バッファ手段に格納された候補文字に近接する文字を
上記抽出範囲決定手段によって決定された抽出範囲に基
づいて抽出し、これを当該候補文字の類似文字として上
記バッファ手段に追加する候補追加手段と、この候補追
加手段によって追加された類似文字を含め、上記バッフ
ァ手段に格納された候補文字を表示する表示手段とを具
備して構成される。
【0013】このような構成によれば、認識結果として
候補文字とその評価値が得られた際に、まず、評価値に
基づいて抽出範囲が決定される。この場合、評価値の高
いものほど、抽出範囲を広くし、評価値の低いものほ
ど、抽出範囲を狭くするように、抽出範囲の決定がなさ
れる。この抽出範囲に基づいて、文字コード体系の中か
ら当該候補文字に隣接する文字を上記抽出範囲内で抽出
することにより、信頼性の高い候補文字(評価値の高い
候補文字)については、その類似文字を多く出力でき、
信頼性の低い候補文字(評価値の低い候補文字)につい
ては、その類似文字の数を抑えて出力することができ
る。
【0014】本発明の請求項3に係る文字認識装置は、
上記候補追加手段において、上記文字コード体系の中か
ら抽出された文字が上記バッファ手段に既に格納されて
いる文字と重複するか否かを判断し、重複しない場合に
のみ、その文字を上記バッファ手段に追加することを特
徴とする。これにより、候補文字が重複して出力される
ことを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
文字認識装置の構成を示すブロック図である。なお、本
装置は、例えば磁気ディスク等の記録媒体に記録された
プログラムを読み込み、このプログラムによって動作が
制御されるコンピュータによって実現される。
【0016】図1において、座標入力装置101は、例
えば透明タブレットと、この透明タブレット上の座標を
指示するスタイラスペンとからなる。本実施形態では、
この座標入力装置101から時系列に得られた2次元の
座標点列の情報に基づいて文字認識処理を行う。
【0017】初期設定部102は、画面表示、各種バッ
ファの初期化などの処理を行うものである。入力制御部
103は、座標入力装置101から入力された座標点列
の情報に基づいた処理を行うものであり、座標点列の情
報をデータ入力バッファ104へ格納するなどの処理を
行う。
【0018】データ入力バッファ104は、座標入力装
置101から入力された座標点列を各ストローク毎に分
割した座標情報を保持する。画面テーブル105は、図
3に示すように入力画面に設けられた入力枠11a〜1
1eや次候補表示領域12a〜12e、終了アイコン1
3の位置を示す画面情報等を記憶している。現入力位置
フラグバッファ106は、直前までどの入力枠へ文字を
入力していたのかを示す現入力位置フラグを記憶する。
1文字データバッファ107は、認識対象となる1文字
分の座標情報を記憶する。
【0019】文字認識部108は、1文字データバッフ
ァ107に格納された1文字分の座標情報を、文字認識
辞書109を参照して1つの文字として認識する。文字
認識辞書109は、各文字のストロデータ等の文字認識
処理に必要な各種情報を記憶している。認識結果出力バ
ッファ110は、文字認識部108によって得られた候
補文字を記憶する。
【0020】候補追加処理部111は、本発明の中心と
なる部分であり、文字認識部108によって得られた候
補文字に対して、その候補文字に近接する文字のコード
を文字コード記憶部113に記憶された文字コード体系
の中から抽出し、これを当該候補文字の類似文字として
認識結果出力バッファ110に追加する処理を行うもの
である。
【0021】表示制御部112は、文字認識部108に
よって得られた候補文字等を表示装置114に表示する
ための処理を行う。文字コード記憶部113は、JIS
規格によって定められている各種文字のコード体系を記
憶している。表示制御部112による文字の表示はこの
文字コード体系を参照して行われる。
【0022】表示装置114は、例えば液晶ディスプレ
イなどで構成されており、表示制御部112で処理され
た座標点列による筆跡データ、文字コードに基づいたフ
ォントデータを表示するものである。
【0023】なお、表示装置114としては、液晶ディ
スプレイの他に、CRT (CathodeRay Tube) 、プラズ
マディスプレイなども用いることができる。本実施形態
では、液晶ディスプレイからなる表示装置118と透明
タブレットからなる座標入力装置101とが積層一体化
されている。つまり、液晶ディスプレイと積層一体化さ
れた透明タブレットとは同一寸法の同一座標面を形成す
るものであり、液晶ディスプレイに表示された情報は透
明タブレットを介して視認できるようになっている。
【0024】このように積層一体化された透明タブレッ
トと液晶ディスプレイとにより、透明タブレットでの座
標指示位置が液晶ディスプレイでの同一位置での情報と
して表示され、例えば紙上に文字・図形を描く感覚で情
報入力を行うことができるようになっている。
【0025】図2は同実施形態における文字認識辞書1
09のデータ構造を示す図である。文字認識辞書109
には、1画(ストローク)毎の始点・終点の座標が1画
目の始点座標を原点とした相対座標系で格納されてい
る。
【0026】図3は同実施形態における入力画面の構成
を示す図である。上述したように液晶ディスプレイから
なる表示装置114と透明タブレットからなる座標入力
装置101は積層一体化されており、透明タブレットで
の座標指示位置が液晶ディスプレイでの同一位置での情
報として表示され、例えば紙上に文字・図形を描く感覚
で情報入力を行うことができる。
【0027】ここで、本装置では入力画面に複数の入力
枠11a〜11eを有し、その位置に文字列を1文字ず
つ手書き入力する構成となっている。この入力枠11a
〜11eに文字列をペンの筆記操作により手書き入力す
ると、そのときのペンの筆跡データが同位置に表示され
る。1文字分の入力が終了すると、当該入力データに対
する認識処理が行われて、その認識結果が筆跡データに
代わって表示される。その際、第1候補以下の他の候補
文字が次候補表示領域12a〜12eにそれぞれ表示さ
れ、入力者がその中から所望の候補文字をペンにて選択
すると、その選択された候補文字が第1候補として入力
枠11a〜11eに再表示される。
【0028】なお、図中13は終了アイコンであり、こ
の終了アイコン15をタッチすることにより、認識処理
が終了する。ところで、日本語の文字コード体系では、
音読みが基本であり、部首が同じである類似文字は音読
みも同じものであるという性質(例えば、区点コードで
1643からは「伊」,「位」,「依」,「偉」という
ように“にんべん”の類似形状の文字が並んでいる)が
ある。本発明では、このような性質を利用して、認識結
果として得られた候補文字のコードの前後に存在する文
字を当該候補文字の類似文字として認識候補に加えるこ
とを特徴とするものである。
【0029】なお、このような手法は、JIS第1水準
漢字とJIS第2水準漢字の両方の漢字に適用できるも
のであるが、特にJIS第2水準漢字では、部首を基準
にして文字コード体系が組まれているため、類似形状の
文字を抽出するには効果的である。
【0030】JIS第1水準漢字のコード体系の一部を
図6に示す。この図6の例では、「シ」といった音読み
の第1水準漢字が予め決められた文字コード体系に従っ
て配置されている。
【0031】JIS第2水準漢字のコード体系の一部を
図7に示す。この図7の例では、“にんべん”の第2水
準漢字が予め決められた文字コード体系に従って配置さ
れている。
【0032】次に、同実施形態の動作を説明する。図4
は同実施形態における文字認識処理の動作を示すフロー
チャートである。まず、初期設定部102が初期画面イ
メージをロードして、図3に示すような初期画面を表示
すると共に、各種バッファを初期化する処理を行う(ス
テップA11)。この初期画面の入力枠11a〜11e
内にユーザが任意の文字をペンの筆記操作により入力す
る(ステップA12)。
【0033】ユーザによる文字の手書き入力が行われる
と、入力制御部103はどの入力枠11a〜11eに対
して文字が入力されたのかを画面テーブル105を参照
して判断すると共に、それが直前まで入力していた入力
枠と同じであるか否かを現入力位置フラグ106を参照
した上で判断することで、1文字の入力途中であるかど
うか判定する(ステップA13)。
【0034】ユーザが直前に入力していた入力枠と同じ
枠に入力していた場合には(ステップA13のNo)、
1文字の入力がまだ終了しておらず、入力の途中である
と入力制御部103は判断し、そのときのxy座標点列
をデータ入力バッファ104へ格納する(ステップA1
4)。その後、表示制御部112を介して入力文字の筆
跡データを表示装置114に表示して(ステップA1
5)、ステップA12の処理の前に戻る。
【0035】一方、上記ステップA13において、直前
の入力までと異なる入力枠に入力したと判断された場合
には、今まで入力していた文字の入力が終了したことに
なり、入力制御部103は1文字分の座標情報をデータ
入力バッファ104から1文字データバッファ107へ
転送する(ステップA16)。これにより、処理が文字
認識部108へ移り、今まで入力していた文字に対する
文字認識処理が実行される(ステップA17)。
【0036】文字認識処理は、1文字データバッファ1
07に格納されている1文字分のxy座標点列を用いて
処理される。このとき、文字認識辞書109が参照され
る。この文字認識辞書109は、図2に示すように1画
(ストローク)毎の始点・終点の座標を1画目の始点座
標を原点とした相対座標系で格納している。文字認識部
108は、1文字データバッファ107に格納されてい
る文字のxy座標列を文字認識辞書109に格納されて
いる形と同様の相対座標系へ変換した後、文字認識辞書
109の対応する文字の座標列と距離計算し、距離の値
の近い文字(マッチング度の高い文字)から順番に認識
候補とする。
【0037】このようにして認識候補が算出されたら、
文字認識部108はその候補文字の文字コードと評価値
を認識結果出力バッファ110へ格納する(ステップA
18)。評価値とは、認識辞書に登録された文字とのマ
ッチング度を示すものであり、評価値の高い程、信頼性
の高い文字となる。
【0038】次に、処理が文字認識部108から候補追
加処理部111へ移る。候補追加処理部111は本発明
の中心的な処理を行うもので、認識結果出力バッファ1
10に格納されている候補文字群に対し、以下のような
次候補追加処理を行う(ステップA19)。
【0039】図5のフローチャートに示すように、候補
追加処理部111は、認識結果出力バッファ110に格
納されている各候補文字を1つずつ順番にその評価値と
共に読み出す(ステップB11)。ここで、候補追加処
理部111は当該候補文字の評価値に基づいて抽出範囲
を決める(ステップB12)。この場合、評価値の高い
ものほど、抽出範囲を広くし、評価値の低いものほど、
抽出範囲を狭くするように抽出範囲を決める。
【0040】抽出範囲が決定されると、候補追加処理部
111は文字コード記憶部113に記憶された文字コー
ド体系の中から当該候補文字(音読み)に近接する文字
を上記抽出範囲に基づいて抽出する(ステップB1
3)。すなわち、抽出範囲が2文字分として決定されて
いれば、当該候補文字の前後1文字ずつを抽出する。
【0041】なお、文字コード体系の中で当該候補文字
の前に文字コードが存在しなければ、その後ろの2文字
を抽出するものとする。また、当該候補文字の後ろに文
字コードが存在しなければ、その前の2文字を抽出する
ものとする。
【0042】このようにして、文字コード体系に従って
当該候補文字(音読み)に近接する文字が抽出される
と、候補追加処理部111はその抽出した文字を当該候
補文字の類似文字として認識候補に加えることになる
が、その際に認識結果出力バッファ110に既に格納さ
れている文字と重複するか否かを判断する(ステップB
14)。
【0043】その結果、文字コード体系から抽出した文
字が認識結果出力バッファ110内の文字と重複しない
場合には(ステップB14のNo)、候補追加処理部1
11はこれを当該候補文字の類似文字として認識結果出
力バッファ110に追加する(ステップB15)。これ
により、候補文字が重複して出力されることを防止する
ことができる。
【0044】以下、認識結果出力バッファ110に格納
された各候補文字の全てについて上記同様の処理を繰り
返すことにより、それぞれの文字に近接する文字を類似
文字として追加していく(ステップB16)。
【0045】ここで、具体例を挙げて、上述した次候補
追加処理について説明する。今、ある入力文字を認識し
た結果として、認識結果出力バッファ110に「詩」,
「誤」,「詳」の3つ候補文字が評価値と共に格納され
ているものとする。なお、ここでは説明を簡単にするた
め、3つ候補文字ともに同じ評価値であるとし、その前
後1文字を抽出範囲とする。
【0046】文字コード記憶部113に記憶されている
文字コード体系によれば、「詩」の文字における前後の
文字コードは「詞」と「試」である。これらの文字を
「詩」の類似文字として抽出し、認識結果出力バッファ
110に追加する。
【0047】同様に、「誤」の文字の前後の文字コード
は「語」と「護」であり、これらの文字を「誤」の類似
文字として認識結果出力バッファ110に追加する。ま
た、「詳」の文字の前後の文字コードは「詔」と「象」
であり、これらの文字を「詳」の類似文字として認識結
果出力バッファ110に追加する。その結果、認識結果
として得られた「詩」,「誤」,「詳」の3つの候補文
字に加え、「詞」,「試」,「語」,「護」,「詔」,
「象」の文字が認識結果出力バッファ110に格納され
ることになる。
【0048】このように、文字コード体系に従って認識
結果として得られた候補文字に近接する文字を追加する
ことにより、かなり的確に類似文字を追加することがで
きる。
【0049】なお、上記の例では、各候補文字「詩」,
「誤」,「詳」の評価値が同じであるとして、その前後
1文字を抽出するようにしたが、評価値が異なる場合に
は、それぞれの評価値に応じた抽出範囲内で各候補文字
に近接する文字を抽出することになる。すなわち、上記
の例で「詩」の評価値が最も高く、その前後2文字が抽
出範囲として決定されているものとすると、図6に示す
文字コード体系に従って、「視」,「詞」,「試」,
「誌」の4つの文字が候補文字「詩」の類似文字として
追加されることになる。
【0050】次候補への追加処理が終了したら、処理が
候補追加処理部111から表示制御部112へ移る。表
示制御部112は、入力枠に現在表示されている入力文
字の筆跡データを消去する(ステップA20)。そし
て、表示制御部112は、ステップA19で追加された
類似文字を含め、認識結果出力バッファ110に格納さ
れけた各候補文字(コード情報)に対応する表示フォン
トを文字コード記憶部113を参照して生成することに
より、これを表示装置114に表示する(ステップA2
1)。
【0051】具体的には、例えば図3に示す入力枠11
aにユーザが文字を入力したとすると、その入力文字の
筆跡データを入力枠11aから消去した後、認識結果と
して得られた第1位の候補文字を入力枠11aに表示
し、認識結果として得られた第2位候補以降の文字およ
び上記追加された文字を次候補表示領域12aに表示す
る。
【0052】その際の次候補文字の表示方法としては、
例えば認識結果として得られた候補文字を優先とし、そ
の後に類似文字を表示したり、認識結果として得られた
候補文字だけを表示後、その中で指定された候補文字の
類似文字を別のウインドウ画面に表示するなどの方法が
ある。
【0053】その後に処理が入力制御部103へ移り、
入力制御部103は各種バッファ類をクリアして(ステ
ップ22)、ステップA12へ戻る。このように、認識
結果として、入力文字に対する候補文字が得られた際
に、文字コード体系に従って、その候補文字に隣接する
文字を抽出し、それを類似文字として候補文字に加えて
出力する。これにより、ユーザの意図する候補文字を表
示できる確率が高くなり、従来のように意図する候補文
字がないために、再入力するなどの不具合を解消するこ
とができる。
【0054】また、類似文字の表示は候補文字の評価値
に応じた範囲内で行われるため、信頼性の高い候補文字
(評価値の高い候補文字)については、その類似文字を
多く出力でき、信頼性の低い候補文字(評価値の低い候
補文字)については、その類似文字の数を抑えて出力す
ることができる。
【0055】なお、上記実施形態では、ユーザが手書き
入力した文字を認識する場合を想定して説明したが、例
えばスキャナーなどで読み取った文字を認識する場合で
も、上記同様の手法を適用することができるものであ
る。
【0056】また、上記実施形態では、入力文字の座標
情報と認識辞書に格納されている文字の座標情報との距
離計算による文字認識方式を用いたが、その他の種々の
文字認識方式、例えば文字を部品化して、その基本形状
の組合せとして認識する方式などを用いても良い。
【0057】また、上記実施形態では、入力枠に文字を
入力して認識する方式を想定して説明したが、入力枠を
必要としない認識方式でも適用可能である。要するに本
発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施す
ることができる。
【0058】さらに、上述した実施形態において記載し
た手法は、コンピュータに実行させることのできるプロ
グラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで
各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装
置に適用することも可能である。本装置を実現するコン
ピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込
み、このプログラムによって動作が制御されることによ
り、上述した処理を実行する。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、認識結果
として候補文字が得られた際に、文字コード体系に従っ
て当該候補文字に隣接する文字を抽出し、これを類似文
字として追加するようにしたため、類似文字を出力する
ためのテーブルを別途設けなくても、認識方式に依存し
た候補文字の他に類似形状の文字を出力することが可能
となる。これにより、文字の認識精度を向上させること
ができ、例えば手書き入力での文書作成や、紙の文書の
電子化を効率良く行うことができるようになる。
【0060】また、候補文字の評価値に基づいて抽出範
囲を決定し、その抽出範囲内で当該候補文字に隣接する
文字を抽出し、これを類似文字として追加するようにし
たため、信頼性の高い候補文字(評価値の高い候補文
字)については、その類似文字を多く出力でき、信頼性
の低い候補文字(評価値の低い候補文字)については、
その類似文字の数を抑えて出力することができる。
【0061】また、文字コード体系の中から抽出された
文字が認識結果として既に得られている文字と重複しな
い場合にのみ、その文字を追加するようにしたため、候
補文字が重複して出力されることを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る文字認識装置の構成
を示すブロック図。
【図2】同実施形態における文字認識辞書のデータ構造
を示す図。
【図3】同実施形態における入力画面の構成を示す図。
【図4】同実施形態における文字認識処理の動作を示す
フローチャート。
【図5】同実施形態における次候補追加処理の動作を示
すフローチャート。
【図6】JIS第1水準漢字のコード体系の一部を示す
図。
【図7】JIS第2水準漢字のコード体系の一部を示す
図。
【符号の説明】
101…座標入力装置 102…初期設定部 103…入力制御部 104…データ入力バッファ 105…画面テーブル 106…現入力位置フラグバッファ 107…1文字データバッファ 108…文字認識部 109…文字認識辞書 110…認識結果出力バッファ 111…候補追加処理部 112…表示制御部 113…文字コード記憶部 114…表示装置 11a〜11e…入力枠 12a〜12e…次候補表示領域 13…終了アイコン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 認識対象となる文字を入力する入力手段
    と、 この入力手段によって入力された文字を認識して、その
    認識結果として得られた候補文字を出力する文字認識手
    段と、 この文字認識手段から出力された候補文字を格納するバ
    ッファ手段と、 各種の文字のコード体系を記憶した文字コード記憶手段
    と、 この文字コード記憶手段に記憶された文字コード体系の
    中から上記バッファ手段に格納された候補文字に近接す
    る文字を抽出し、これを当該候補文字の類似文字として
    上記バッファ手段に追加する候補追加手段と、 この候補追加手段によって追加された類似文字を含め、
    上記バッファ手段に格納された候補文字を表示する表示
    手段とを具備したことを特徴とする文字認識装置。
  2. 【請求項2】 認識対象となる文字を入力する入力手段
    と、 この入力手段によって入力された文字を認識して、その
    認識結果として得られた候補文字およびその候補文字の
    評価値を出力する文字認識手段と、 この文字認識手段から出力された候補文字および評価値
    を格納するバッファ手段と、 このバッファ手段に格納された候補文字の評価値に応じ
    た抽出範囲を決定する抽出範囲決定手段と、 各種の文字のコード体系を記憶した文字コード記憶手段
    と、 この文字コード記憶手段に記憶された文字コード体系の
    中から上記バッファ手段に格納された候補文字に近接す
    る文字を上記抽出範囲決定手段によって決定された抽出
    範囲に基づいて抽出し、これを当該候補文字の類似文字
    として上記バッファ手段に追加する候補追加手段と、 この候補追加手段によって追加された類似文字を含め、
    上記バッファ手段に格納された候補文字を表示する表示
    手段とを具備したことを特徴とする文字認識装置。
  3. 【請求項3】 上記候補追加手段は、上記文字コード体
    系の中から抽出された文字が上記バッファ手段に既に格
    納されている文字と重複するか否かを判断し、重複しな
    い場合にのみ、その文字を上記バッファ手段に追加する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の文字認
    識装置。
  4. 【請求項4】 認識対象となる文字を入力し、 この入力された文字を認識して、その認識結果として得
    られた候補文字を出力し、 この出力された候補文字をバッファメモリに格納してお
    き、 文字コード体系を参照し、その中から上記バッファメモ
    リに格納された候補文字に近接する文字を抽出し、これ
    を当該候補文字の類似文字として上記バッファメモリに
    追加し、 この追加された類似文字を含め、上記バッファメモリに
    格納された候補文字を表示するようにしたことを特徴と
    する文字認識方法。
  5. 【請求項5】 認識対象となる文字を入力し、 この入力された文字を認識して、その認識結果として得
    られた候補文字およびその候補文字の評価値を出力し、 この出力された候補文字および評価値をバッファメモリ
    に格納しておき、 このバッファメモリに格納された候補文字の評価値に応
    じた抽出範囲を決定し、 文字コード体系を参照して、その中から上記バッファメ
    モリに格納された候補文字に近接する文字を上記決定さ
    れた抽出範囲に基づいて抽出し、これを当該候補文字の
    類似文字として上記バッファメモリに追加し、 この追加された類似文字を含め、上記バッファメモリに
    格納された候補文字を表示するようにしたことを特徴と
    する文字認識方法。
  6. 【請求項6】 認識対象となる文字を入力させる手順
    と、 この入力された文字を認識して、その認識結果として得
    られた候補文字を出力させる手順と、 この出力された候補文字をバッファメモリに格納させる
    手順と、 文字コード体系を参照して、その中から上記バッファメ
    モリに格納された候補文字に近接する文字を抽出し、こ
    れを当該候補文字の類似文字として上記バッファメモリ
    に追加させる手順と、 この追加された類似文字を含め、上記バッファメモリに
    格納された候補文字を表示させる手順とをコンピュータ
    に実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】 認識対象となる文字を入力させる手順
    と、 この入力された文字を認識して、その認識結果として得
    られた候補文字およびその候補文字の評価値を出力させ
    る手順と、 この出力された候補文字および評価値をバッファメモリ
    に格納させる手順と、 このバッファメモリに格納された候補文字の評価値に応
    じた抽出範囲を決定させる手順と、 文字コード体系を参照して、その中から上記バッファメ
    モリに格納された候補文字に近接する文字を上記決定さ
    れた抽出範囲に基づいて抽出し、これを当該候補文字の
    類似文字として上記バッファメモリに追加させる手順
    と、 この追加された類似文字を含め、上記バッファメモリに
    格納された候補文字を表示させる手順とをコンピュータ
    に実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010191909A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 文字認識装置及び文字認識方法

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