JPH11158643A - 耐食性アルミニウム箔容器およびその製造方法 - Google Patents

耐食性アルミニウム箔容器およびその製造方法

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JPH11158643A
JPH11158643A JP32755597A JP32755597A JPH11158643A JP H11158643 A JPH11158643 A JP H11158643A JP 32755597 A JP32755597 A JP 32755597A JP 32755597 A JP32755597 A JP 32755597A JP H11158643 A JPH11158643 A JP H11158643A
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JP
Japan
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aluminum foil
corrosion
oxide film
resistant aluminum
group
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JP32755597A
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Hideki Nishimori
秀樹 西森
Akira Hashimoto
明 橋本
Kiyoshi Tada
清志 多田
Hideo Kawai
英夫 河合
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品の種類や調理条件によるアルミニウムの
溶出を防止する。 【解決手段】 R1 Si(OR2 3 (但し式中R1
アルキル基、ビニル基、フェニル基またはアミノアルキ
ル基であり、R2 はアルキル基である。)と、溶媒と、
水と、酸触媒とを混合し、溶媒、水および酸触媒の存在
下でR1 Si(OR2 3 を加水分解するとともにその
後に重縮合して得られるゾルを、アルミニウム箔の両面
のうち少なくとも片面に塗布する。ついで、塗膜を乾燥
した後さらに焼成することにより酸化物皮膜とする。そ
の後、酸化物皮膜が形成された面が内面となるように、
アルミニウム箔にプレス成形を施して耐食性アルミニウ
ム箔を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食品の包装およ
び加熱に用いられる耐食性アルミニウム箔容器およびそ
の製造方法に関する。
【0002】この明細書において、「アルミニウム箔」
という語には、純アルミニウム製箔の他にアルミニウム
合金製箔を含むものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】グラタ
ン、ラザニア、ドリア、ハンバーグ等の調理済み食品
や、うどん、そば等の様々な食品が冷凍状態あるいはチ
ルド状態で流通、市販されている。
【0004】これらの食品は、消費者が食するさいに、
オーブンやコンロで加熱する必要があるので、従来から
アルミニウム箔容器で包装されている。
【0005】ところで、現状では、冷凍状態あるいはチ
ルド状態で流通、市販されている食品の多くはpHが中
性であり、アルミニウム箔の無塗装容器を用いてもアル
ミニウムの溶出の恐れはなく、これが広く使用されてい
る。
【0006】しかしながら、アルミニウムは両性金属で
あり、pHに対して溶解速度が大きく異なる。また、食
品に塩素イオンが含まれる場合には、アルミニウムの溶
出が促進される。
【0007】近年、食品の多様化が進む中で、食品の種
類や調理条件により箔容器からのアルミニウムの溶出の
可能性が問題視されている。
【0008】この発明の目的は、上記実情に鑑み、食品
の種類や調理条件によるアルミニウムの溶出を防止しう
る耐食性アルミニウム箔容器およびその製造方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段と発明の効果】この発明に
よる第1の耐食性アルミニウム箔容器は、R1 Si(O
2 3 (但し式中R1 はアルキル基、ビニル基、フェ
ニル基またはアミノアルキル基であり、R2 はアルキル
基である。)の加水分解およびその後の重縮合により得
られるゾルを塗布し、乾燥して形成された酸化物皮膜あ
るいは乾燥後さらに焼成して形成された酸化物皮膜が、
内外両面のうち少なくとも内面に形成されているもので
ある。
【0010】この発明による第2の耐食性アルミニウム
箔容器は、R1 Si(OR2 3 と、Si(OR2 4
および/またはR1 2 Si(OR2 2 (但し各式中R
1 はアルキル基、ビニル基、フェニル基またはアミノア
ルキル基であり、R2 はアルキル基である。)との加水
分解およびその後の重縮合により得られるゾルを塗布
し、乾燥して形成された酸化物皮膜あるいは乾燥後さら
に焼成して形成された酸化物皮膜が、内外両面のうち少
なくとも内面に形成されているものである。
【0011】この発明の2つの耐食性アルミニウム箔容
器の内面に形成されている酸化物皮膜は、Si−O−S
i結合とSi−R1 結合とを持つ無機有機複合体であ
り、アルミニウム箔との密着性に優れているので、優れ
た耐食性が得られる。しかも、Si−O−Si結合を持
つので、汎用合成樹脂に比較して耐熱性に優れている。
【0012】この発明による第2の耐食性アルミニウム
箔容器において、{R1 Si(OR2 3 の総モル数}
>{Si(OR2 4 の総モル数}+{R1 2 Si(O
22 の総モル数}であることが好ましい。
【0013】また、この発明による2つの耐食性アルミ
ニウム箔容器において、酸化物皮膜の膜厚は0.1〜2
00μmであることが好ましい。酸化物皮膜の膜厚が
0.1μm未満であると多くのピンホールが生じて耐食
性が低下するおそれがあり、200μmを越えると酸化
物皮膜を作製するさいに高粘度のゾルを用いる必要があ
り、ゾルの均一な塗布が困難になるからである。
【0014】この発明による第1の耐食性アルミニウム
箔容器の製造方法は、R1 Si(OR2 3 (但し式中
1 はアルキル基、ビニル基、フェニル基またはアミノ
アルキル基であり、R2 はアルキル基である。)と、溶
媒と、水と、酸触媒とを混合し、溶媒、水および酸触媒
の存在下でR1 Si(OR2 3 を加水分解するととも
にその後に重縮合して得られるゾルを、アルミニウム箔
の両面のうち少なくとも片面に塗布し、ついで塗膜を乾
燥することによりあるいは乾燥後さらに焼成することに
より酸化物皮膜とし、その後酸化物皮膜が形成された面
が内面となるように、アルミニウム箔にプレス成形を施
すことを特徴とするものである。
【0015】この発明による第2の耐食性アルミニウム
箔容器の製造方法は、R1 Si(OR2 3 、ならびに
Si(OR2 4 および/またはR1 2 Si(OR2
2 (但し各式中R1 はアルキル基、ビニル基、フェニル
基またはアミノアルキル基であり、R2 はアルキル基で
ある。)と、溶媒と、水と、酸触媒とを混合し、溶媒、
水および酸触媒の存在下でR1 Si(OR2 3 、なら
びにSi(OR2 4および/またはR1 2 Si(OR
2 2 を加水分解するとともにその後に重縮合して得ら
れるゾルを、アルミニウム箔の両面のうち少なくとも片
面に塗布し、ついで塗膜を乾燥することによりあるいは
乾燥後さらに焼成することにより酸化物皮膜とし、その
後酸化物皮膜が形成された面が内面となるように、アル
ミニウム箔にプレス成形を施すことを特徴とするもので
ある。
【0016】この発明の2つの耐食性アルミニウム箔容
器の製造方法によれば、アルミニウム箔の両面のうち少
なくとも片面に形成する酸化物皮膜は、Si−O−Si
結合とSi−R1 結合とを持つ無機有機複合体であり、
アルミニウム箔との密着性に優れているとともに、Si
−R1 結合の存在により柔軟性に富んでいるので、後工
程のプレス成形のさいの酸化物皮膜の剥離が防止され
る。したがって、製造された容器の耐食性の低下が防止
される。
【0017】この発明の第1の耐食性アルミニウム箔容
器の製造方法においては、R1 Si(OR2 3 と、溶
媒と、水と、酸触媒との混合比、また第2の耐食性アル
ミニウム箔容器の製造方法においては、R1 Si(OR
2 3 、ならびにSi(OR2 4 および/またはR1
2 Si(OR2 2 と、溶媒と、水と、酸触媒との混合
比は、それぞれ好ましくはモル比で1:1〜100:1
〜100:0.00001〜1である。
【0018】この発明の第2の耐食性アルミニウム箔容
器の製造方法において、{R1 Si(OR2 3 の総モ
ル数}>{Si(OR2 4 の総モル数}+{R1 2
i(OR2 2 の総モル数}であることが好ましい。
【0019】この発明の2つの耐食性アルミニウム箔容
器の製造方法において、焼成温度は100〜500℃で
あることが好ましい。焼成温度が100℃未満であると
酸化皮膜を十分緻密化させ高い耐食性を得るには長時間
を要するため生産性が劣り、500℃を越えると酸化物
皮膜中のR1 が燃焼脱離して皮膜の柔軟性が損なわれ、
後工程のプレス成形時にクラックが多く発生して、耐食
性が低下するおそれがあるからである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。
【0021】耐食性アルミニウム箔容器の製造方法は、
アルコキシシランと、溶媒と、水と、酸触媒とを混合し
たものを攪拌し、これにより溶媒、水および酸触媒の存
在下でアルコキシシランを加水分解するとともにその後
に重縮合してゾルを調製する第1工程と、第1工程で調
製したゾルを、アルミニウム箔の両面のうち少なくとも
片面に塗布する第2工程と、第2工程で形成した塗膜を
乾燥させる第3工程と、第3工程で乾燥させた塗膜を焼
成することにより酸化物皮膜を形成する第4工程と、酸
化物皮膜が形成された面が内面となるように、アルミニ
ウム箔にプレス成形を施す第5工程とよりなる。なお、
第3工程において、塗膜を十分乾燥させて緻密化できる
場合には、第4工程を省略してもよい。
【0022】上記第1工程において、アルコキシシラン
としては、R1 Si(OR2 3 を用いる場合と、R1
Si(OR2 3 に、Si(OR2 4 および/または
1 2 Si(OR2 2 を添加したものを用いる場合と
がある。
【0023】R1 Si(OR2 3 としては、メチルト
リエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、フェニ
ルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等が単独
で、あるいは2種以上混合して用いられる。
【0024】Si(OR2 4 としては、テトラエトキ
シシラン、テトラメトキシシラン等が単独で、あるいは
2種以上混合して用いられる。
【0025】R1 2 Si(OR2 2 としては、ジメチ
ルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフ
ェニルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン
等が単独で、あるいは2種以上混合して用いられる。
【0026】R1 Si(OR2 3 に、Si(OR2
4 および/またはR1 2 Si(OR2 2 を添加したも
のを用いる場合、Si(OR2 4 の量が多すぎると、
後工程の乾燥、焼成およびプレス成形のさいにクラック
が生じやすく、剥離した酸化物の飛散や耐食性の低下を
招き、R1 2 Si(OR2 2 の量が多すぎると、酸化
物皮膜が疎になり耐食性の低下を招く可能性があるの
で、{R1 Si(OR23 の総モル数}>{Si(O
2 4 の総モル数}+{R1 2 Si(OR2 2 の総
モル数}となるように混合することが好ましい。
【0027】また、上記第1工程において、溶媒として
は、イソプロパノール、エタノール、メタノール等の低
級アルコールが単独でもしくは混合して用いられ、また
はこれらにブタノールやブタノールよりも炭素数の多い
アルコールを適量添加して用いられる。あるいは、これ
らにエーテル、ケトン、アミド等の有機溶媒が添加され
る場合もある。
【0028】さらに、上記第1工程において、アルコキ
シシランと、溶媒と、水と、酸触媒との混合比は、好ま
しくはモル比で1:1〜100:1〜100:0.00
001〜1である。
【0029】上記第2工程において、ゾルの塗布は、デ
ィッピング、ロールコート、スプレーコート等如何なる
方法でも可能である。
【0030】上記第3工程の乾燥は、常温以上100℃
以下で行うことがよい。乾燥温度が常温より低い場合、
乾燥に長時間を要するために生産性に劣り、100℃よ
り高い場合、多数のクラックの発生や皮膜の剥離が起こ
る可能性があるからである。第3工程の乾燥は、第4工
程の焼成を実施する場合には焼成時に多数のクラックの
発生や皮膜の剥離が起こらなくなるのに必要な時間以上
行い、第4工程を省略する場合には、酸化物皮膜が緻密
化して必要な耐食性が得られるまでの任意の時間行う。
【0031】上記第4工程の焼成は、100〜500℃
で行われる。第4工程の焼成は、短時間での酸化物皮膜
の緻密化による生産性の向上と、皮膜を形成したアルミ
ニウム箔の耐食性の向上とを目的として行うものであ
り、必要な耐食性が得られるまでの任意の時間行う。特
に耐食性を重視する場合には、100〜450℃で10
秒〜10分間焼成することが望ましい。
【0032】
【実施例と比較例】以下、この発明の具体的実施例を比
較例とともに説明する。
【0033】実施例1 原料として、メチルトリエトキシシランと、2−プロパ
ノールと、1−ブタノールと、水と、塩酸とを用意し
た。そして、メチルトリエトキシシラン、2−プロパノ
ール、水および塩酸を、混合比がモル比で1:20:
4:0.005となるように混合、攪拌した後、1−ブ
タノールにより重量基準で1.33倍に稀釈してコーテ
ィングゾルを調製した。ついで、上記コーティングゾル
中に厚さ70μmのアルミニウム箔(JIS A3004−
O材)を浸漬し、20mm/秒の引上げ速度で引上げ、
常温で5分間乾燥させた後、100℃で5分間焼成し、
アルミニウム箔の両面に酸化物皮膜を形成した。
【0034】ついで、両面に酸化物皮膜が形成されたア
ルミニウム箔にプレス成形を施し、平面から見て楕円形
の上方に開口した容器を形成した。容器のサイズは、上
端開口の長径が160mm、短径が95mm、底壁の長
径が130mm、短径が65mm、高さが25mmであ
る。
【0035】アルミニウム箔容器の側面の酸化物皮膜を
走査型電子顕微鏡で観察したところ、膜厚は約0.6μ
mであった。
【0036】実施例2 焼成温度が150℃であることを除いては、上記実施例
1と同様にして同形状のアルミニウム箔容器を製造し
た。
【0037】アルミニウム箔容器の側面の酸化物皮膜を
走査型電子顕微鏡で観察したところ、膜厚は約0.5μ
mであった。
【0038】実施例3 焼成温度が200℃であることを除いては、上記実施例
1と同様にして同形状のアルミニウム箔容器を製造し
た。
【0039】アルミニウム箔容器の側面の酸化物皮膜を
走査型電子顕微鏡で観察したところ、膜厚は約0.5μ
mであった。
【0040】実施例4 焼成温度が250℃であることを除いては、上記実施例
1と同様にして同形状のアルミニウム箔容器を製造し
た。
【0041】アルミニウム箔容器の側面の酸化物皮膜を
走査型電子顕微鏡で観察したところ、膜厚は約0.5μ
mであった。
【0042】比較例1 厚さ70μmの無塗装アルミニウム箔(JIS A3004
−O材)にプレス成形を施し、上記実施例1と同形状の
アルミニウム箔容器を製造した。
【0043】比較例2 厚さ70μmのアルミニウム箔(JIS A3004−O
材)の片面にエポキシ樹脂を塗布して膜厚3.8μmの
塗膜を形成し、塗膜が形成された面が内面となるよう
に、このアルミニウム箔にプレス成形を施して上記実施
例1と同形状のアルミニウム箔容器を製造した。
【0044】評価試験 水に塩化ナトリウムを溶かして調製した1%NaCl溶
液を、無水クエン酸25%、DL−リンゴ酸15%、水
60%からなるpH調節液を用いてpH=3.5に調節
し、試験液を調製した。
【0045】そして、試験液150mlを実施例1〜4
および比較例1〜2により製造されたアルミニウム箔容
器内に入れ、ガスコンロで加熱して10分間沸騰させ
た。
【0046】冷却後、試験液に水を加えて150mlと
し、液中の溶出アルミニウム濃度を原子吸光光度計を用
いて測定した。その結果を表1にまとめて示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1から明らかなように、この発明のアル
ミニウム箔容器からのアルミニウムの溶出濃度は、比較
例のアルミニウム箔容器からのアルミニウムの溶出濃度
に比べて激減しており、この発明のアルミニウム箔容器
の耐食性が優れていることが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 英夫 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 R1 Si(OR2 3 (但し式中R1
    アルキル基、ビニル基、フェニル基またはアミノアルキ
    ル基であり、R2 はアルキル基である。)の加水分解お
    よびその後の重縮合により得られるゾルを塗布し、乾燥
    して形成された酸化物皮膜あるいは乾燥後さらに焼成し
    て形成された酸化物皮膜が、内外両面のうち少なくとも
    内面に形成されている耐食性アルミニウム箔容器。
  2. 【請求項2】 R1 Si(OR2 3 と、Si(O
    2 4 および/またはR1 2 Si(OR2 2 (但し
    各式中R1 はアルキル基、ビニル基、フェニル基または
    アミノアルキル基であり、R2 はアルキル基である。)
    との加水分解およびその後の重縮合により得られるゾル
    を塗布し、乾燥して形成された酸化物皮膜あるいは乾燥
    後さらに焼成して形成された酸化物皮膜が、内外両面の
    うち少なくとも内面に形成されている耐食性アルミニウ
    ム箔容器。
  3. 【請求項3】 {R1 Si(OR2 3 の総モル数}>
    {Si(OR2 4の総モル数}+{R1 2 Si(OR
    2 2 の総モル数}である請求項2記載の耐食性アルミ
    ニウム箔容器。
  4. 【請求項4】 酸化物皮膜の膜厚が0.1〜200μm
    である請求項1、2または3記載の耐食性アルミニウム
    箔容器。
  5. 【請求項5】 R1 Si(OR2 3 (但し式中R1
    アルキル基、ビニル基、フェニル基またはアミノアルキ
    ル基であり、R2 はアルキル基である。)と、溶媒と、
    水と、酸触媒とを混合し、溶媒、水および酸触媒の存在
    下でR1 Si(OR2 3 を加水分解するとともにその
    後に重縮合して得られるゾルを、アルミニウム箔の両面
    のうち少なくとも片面に塗布し、ついで塗膜を乾燥する
    ことによりあるいは乾燥後さらに焼成することにより酸
    化物皮膜とし、その後酸化物皮膜が形成された面が内面
    となるように、アルミニウム箔にプレス成形を施すこと
    を特徴とする耐食性アルミニウム箔容器の製造方法。
  6. 【請求項6】 R1 Si(OR2 3 と、溶媒と、水
    と、酸触媒との混合比が、モル比で1:1〜100:1
    〜100:0.00001〜1である請求項5記載の耐
    食性アルミニウム箔容器の製造方法。
  7. 【請求項7】 R1 Si(OR2 3 、ならびにSi
    (OR2 4 および/またはR1 2 Si(OR2
    2 (但し各式中R1 はアルキル基、ビニル基、フェニル
    基またはアミノアルキル基であり、R2 はアルキル基で
    ある。)と、溶媒と、水と、酸触媒とを混合し、溶媒、
    水および酸触媒の存在下でR1 Si(OR23 、なら
    びにSi(OR2 4 および/またはR1 2 Si(OR
    2 2 を加水分解するとともにその後に重縮合して得ら
    れるゾルを、アルミニウム箔の両面のうち少なくとも片
    面に塗布し、ついで塗膜を乾燥することによりあるいは
    乾燥後さらに焼成することにより酸化物皮膜とし、その
    後酸化物皮膜が形成された面が内面となるように、アル
    ミニウム箔にプレス成形を施すことを特徴とする耐食性
    アルミニウム箔容器の製造方法。
  8. 【請求項8】 {R1 Si(OR2 3 の総モル数}>
    {Si(OR2 4の総モル数}+{R1 2 Si(OR
    2 2 の総モル数}である請求項7記載の耐食性アルミ
    ニウム箔容器の製造方法。
  9. 【請求項9】 R1 Si(OR2 3 、ならびにSi
    (OR2 4 および/またはR1 2 Si(OR2
    2 と、溶媒と、水と、酸触媒との混合比が、モル比で
    1:1〜100:1〜100:0.00001〜1であ
    る請求項7または8記載の耐食性アルミニウム箔容器の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 焼成温度が100〜500℃である請
    求項5〜9のうちのいずれかに記載の耐食性アルミニウ
    ム箔容器の製造方法。
JP32755597A 1997-11-28 1997-11-28 耐食性アルミニウム箔容器およびその製造方法 Pending JPH11158643A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014148704A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Osaka Gas Chem Kk ガス調理器具の最表面用組成物

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