JPH11158452A - 生物分解型粘着剤組成物とその粘着シ―ト類 - Google Patents

生物分解型粘着剤組成物とその粘着シ―ト類

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JPH11158452A
JPH11158452A JP32750097A JP32750097A JPH11158452A JP H11158452 A JPH11158452 A JP H11158452A JP 32750097 A JP32750097 A JP 32750097A JP 32750097 A JP32750097 A JP 32750097A JP H11158452 A JPH11158452 A JP H11158452A
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JP
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sensitive adhesive
pressure
biodegradable
polyester
adhesive composition
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JP32750097A
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Waka Hikosaka
和香 彦坂
Masahiko Ando
雅彦 安藤
Yasuyuki Tokunaga
泰之 徳永
Takeshi Yamanaka
剛 山中
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄が簡単で自然環境を破壊せず、しかも凝
集性、耐熱性などの粘着特性にすぐれる生物分解型粘着
剤組成物を提供する。 【解決手段】 つぎの式(1); (式中、Rは炭素数3〜6の直鎖状または分枝状の炭化
水素基である)で表されるポリラクトン構造を主鎖に有
する重量平均分子量1万以上の生物分解性ポリエステル
を含有することを特徴とする生物分解型粘着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル系の
生物分解型粘着剤組成物と、これをシ―ト状やテ―プ状
などの形態とした粘着シ―ト類とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル系粘着剤などの一般の合成樹脂
系粘着剤は、使用後には焼却するなどの方法により処理
されている。しかし、焼却処理を行うと、燃焼の際の高
い発熱や有毒ガスなどの二次汚染を引き起こしやすい。
一方、天然ゴム系粘着剤は、生物分解性であり、廃棄が
簡単で自然環境を破壊しない粘着剤として、古くから使
用されている。しかし、アクリル系粘着剤などに比べ
て、凝集性に劣り、とくに高温下での保持力が低くて耐
熱性に劣る難点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、近年の環
境保護の立場からは、アクリル系粘着剤などに比べて、
生物分解性である天然ゴム系粘着剤の方が望ましいが、
この粘着剤には凝集性、とくに耐熱性に劣るという難点
があり、生物分解性と凝集性、耐熱性などの粘着特性と
を両立しうる粘着剤は、あまり見い出されていない。
【0004】本発明は、このような事情に照らし、廃棄
が簡単で自然環境を破壊しない生物分解型粘着剤組成物
であつて、かつ凝集性、耐熱性などの粘着特性にすぐれ
る上記粘着剤組成物と、その粘着シ―ト類を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、ポリラクトン
構造を主鎖に有する生物分解性ポリエステルを用いるこ
とにより、生物分解型粘着剤組成物として廃棄が簡単で
自然環境を破壊することがなく、しかも、粘着力および
凝集性にすぐれ、とくに高温下で高い保持力を示す耐熱
性にすぐれた粘着剤組成物が得られることを知り、本発
明を完成するに至つた。
【0006】すなわち、本発明は、つぎの式(1); (式中、Rは炭素数3〜6の直鎖状または分枝状の炭化
水素基である)で表されるポリラクトン構造を主鎖に有
する重量平均分子量1万以上の生物分解性ポリエステル
を含有することを特徴とする生物分解型粘着剤組成物
(請求項1)に係るものである。
【0007】また、本発明は、上記構成の生物分解型粘
着剤組成物として、生物分解性ポリエステルが、ポリカ
プロラクトンジオ―ルまたはその誘導体を必須としたジ
オ―ル成分と、つぎの式(2); (式中、R′は炭素数1〜6の直鎖状または分枝状の炭
化水素基である)で表される構造を含む脂肪族ジカルボ
ン酸またはその誘導体を必須としたジカルボン酸成分と
のポリエステルである生物分解型粘着剤組成物(請求項
2)、さらに、生物分解性ポリエステルが架橋処理さ
れ、この架橋された生物分解性ポリエステルの溶剤不溶
分が10重量%以上である生物分解型粘着剤組成物(請
求項3)に係るものである。さらに、本発明は、これら
の生物分解型粘着剤組成物からなる層を有することを特
徴とするシ―ト状やテ―プ状などの粘着シ―ト類(請求
項4)に係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いる生物分解性ポリエ
ステルは、つぎの式(1); で表されるポリラクトン構造を主鎖に有するポリエステ
ルであり、上記の式中、Rは炭素数3〜6の直鎖状また
は分枝状の炭化水素基である。また、nはポリエステル
全体の重量平均分子量が1万以上、好ましくは3万以
上、さらに好ましくは5万以上となる適宜の繰り返し数
が選択される。重量平均分子量が1万未満では、このポ
リエステルを架橋し粘着剤とした場合に、架橋間分子量
が小さいため、弾性率が非常に高くなつたり、未架橋部
分の低分子量の悪影響で耐熱性が低下したり、粘着特性
のバランスをとりにくい。
【0009】このような生物分解性ポリエステルとして
は、ポリカプロラクトンジオ―ルまたはその誘導体を必
須としたジオ―ル成分と、つぎの式(2); (式中、R′は炭素数1〜6の直鎖状または分枝状の炭
化水素基である)で表される構造を含む脂肪族ジカルボ
ン酸またはその誘導体を必須としたジカルボン酸成分と
から合成されるポリエステルが挙げられる。上記以外の
ジカルボン酸成分を用いたのでは、生物分解性などの面
で好結果が得られにくい。
【0010】ポリカプロラクトンジオ―ルは、カプロラ
クトンの繰り返し単位を持つオリゴマ―のジオ―ルであ
る。このジオ―ルは、数平均分子量が通常400以上、
好ましくは500〜10,000であるのがよい。分子
量が低くなりすぎると、合成されるポリエステルの構造
を複雑に制御できる反面、低分子量からの合成のため分
子量を増加させにくいなどの欠点がある。ポリカプロラ
クトンジオ―ルの市販品としては、たとえば、ダイセル
化学工業(株)製の「PLACCEL L208A
L」、「同L212AL」、「同L220AL」、「同
L220PL」、「同L230AL」などを挙げること
ができる。
【0011】ジオ―ル成分としては、上記のポリカプロ
ラクトンジオ―ルまたはその低級アルキルエステルなど
の誘導体とともに、エチレングリコ―ル、プロピレング
リコ―ル、ブタンジオ―ル、ヘキサンジオ―ルなどの直
鎖状のジオ―ルやその他分枝状のジオ―ルなどの成分を
併用してもよい。これら他のジオ―ルの使用量として
は、ジオ―ル成分全体の20重量%以下とするのがよ
い。
【0012】また、式(2)で表される構造を含む脂肪
族ジカルボン酸は、その脂肪族炭化水素基(R′)が直
鎖状のものであつても分枝状のものであつてもよい。具
体的には、コハク酸、メチルコハク酸、アジピン酸、ピ
メリン酸などが挙げられる。ジカルボン酸成分として
は、これらのジカルボン酸の中から、その1種を単独で
または2種以上混合したものを使用でき、またこれらジ
カルボン酸の酸無水物や低級アルキルエステルなどの誘
導体を使用してもよい。
【0013】生物分解性ポリエステルは、上記のジオ―
ル成分とジカルボン酸成分をエステル化反応させること
により、合成される。エステル化反応は、常法にしたが
い、無触媒や、適宜の触媒などを用いて行うことができ
る。その際、ジオ―ル成分とジカルボン酸成分は、得ら
れるポリエステルの分子量が前記範囲となるように、当
モル反応とするのが望ましいが、エステル化反応を促進
するために、どちらかを過剰に用いて反応させてもよ
い。
【0014】本発明においては、上記の生物分解性ポリ
エステルを主剤とし、これに通常は架橋剤として上記ポ
リエステル中に含まれる水酸基やカルボキシル基と反応
する2官能以上の官能基を有する多官能性化合物を含ま
せて、上記ポリエステルを適度に架橋し鎖延長させるこ
とにより、粘着力および凝集性、とくに耐熱性(高温下
での保持性)にすぐれた生物分解型粘着剤組成物とす
る。
【0015】上記の多官能性化合物としては、ポリイソ
シアネ―ト化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合
物、金属キレ─ト化合物、金属アルコキシド化合物など
が挙げられるが、これらの中でも、とくに脂肪族系のポ
リイソシアネ―ト化合物を用いるのが好ましい。脂肪族
系のポリイソシアネ―ト化合物としては、エチレンジイ
ソシアネ―ト、ブチレンジイソシアネ―ト、ヘキサメチ
レンジイソシアネ―トなどの低級脂肪族ポリイソシアネ
―ト類が挙げられ、そのほか、トリメチロ―ルプロパン
のヘキサメチレンジイソシアネ―ト付加物〔日本ポリウ
レタン(株)製の「コロネ―トHL」〕なども用いられ
る。
【0016】これらの多官能性化合物は、単独でまたは
2種以上の混合系で使用でき、その使用量は、架橋する
べき生物分解性ポリエステルとのバランスにより、また
粘着剤組成物の使用目的により適宜選択される。一般に
は、生物分解性ポリエステル100重量部あたり、0.
5〜6重量部とするのがよく、これにより上記ポリエス
テルの溶剤不溶分を10重量%以上(通常80重量%ま
で)、好適には20〜70重量%、さらに好適には30
〜50重量%となる生物分解型粘着剤組成物を得ること
ができる。上記ポリエステルの溶剤不溶分が小さすぎる
と、凝集性が不足し、十分な弾性率や耐熱性,耐久性が
得られない。
【0017】本発明の生物分解型粘着剤組成物は、生物
分解性ポリエステルを上記のように架橋構造化したもの
であつて、これには必要により、従来公知の各種の添加
剤、たとえば、粘着付与剤、無機または有機の充てん
剤、金属粉、顔料などの粉体、粒子状物、箔状物、老化
防止剤、可塑剤などを適宜含ませてもよい。
【0018】本発明の粘着シ―ト類は、上記の生物分解
型粘着剤組成物をシ―ト状やテ―プ状の形態としたも
の、つまり、上記構成の生物分解型粘着剤組成物からな
る層を少なくとも有するものである。上記層の厚さはと
くに限定されないが、通常は、10〜150μm程度で
ある。上記の層はこれ単独で形成してもよいし、適宜の
基材上に形成してもよい。基材は剥離性基材であつても
非剥離性基材であつてもよい。非剥離性基材上に設けた
粘着シ―ト類を使用後そのまま廃棄する場合は、基材自
体も生物分解性である紙、不織布などが好ましく用いら
れる。
【0019】
【実施例】つぎに、本発明を実施例によりさらに詳細に
説明するが、本発明の範囲は以下の実施例によりなんら
制限を受けるものではない。なお、以下、部とあるの
は、重量部を意味するものとする。
【0020】実施例1 四つ口セパラブルフラスコに、撹拌機、温度計および水
分離管を付し、ポリカプロラクトンジオ―ル〔ダイセル
化学工業(株)製の「PLACCEL L220A
L」、水酸基価:56.6KOHmg/g〕200g、無
水コハク酸10.1g、触媒としてのジブチルチンオキ
サイド(以下、DBTOという)50mgを仕込み、反応
水排出溶剤としての少量のトルエンの存在下、撹拌を開
始しながら、180℃まで昇温し、この温度で保持し
た。しばらくすると、水の流出分離が認められ、反応が
進行しはじめた。約30時間反応を続けて、重量平均分
子量が60,000となる生物分解性ポリエステルを得
た。
【0021】この生物分解性ポリエステルをトルエンで
固形分濃度50重量%に希釈した。この生物分解性ポリ
エステル100部(固形分)に対して、架橋剤としてト
リメチロ―ルプロパンのヘキサメチレンジイソシアネ―
ト付加物〔日本ポリウレタン(株)製の「コロネ―トH
L」〕3部(固形分)を加えて、均一に混合することに
より、生物分解型粘着剤組成物とした。
【0022】つぎに、この生物分解型粘着剤組成物を、
アプリケ―タにより厚さが38μmのポリエチレンテレ
フタレ―トフイルム(以下、PETフイルムという)の
上に塗布し、130℃で3分間乾燥し、厚さが50μm
の生物分解型粘着剤組成物の層を形成した。さらに、ア
フタ―キユアとして、50℃の雰囲気中で3日間のエ―
ジングを行つて、粘着シ―トを作製した。
【0023】実施例2 トリメチロ―ルプロパンのヘキサメチレンジイソシアネ
―ト付加物〔日本ポリウレタン(株)製の「コロネ―ト
HL」〕の使用量を4部(固形分)に変更した以外は、
実施例1と同様にして、粘着シ―トを作製した。
【0024】実施例3 四つ口セパラブルフラスコに、撹拌機、温度計および水
分離管を付し、ポリカプロラクトンジオ―ル〔ダイセル
化学工業(株)製の「PLACCEL L220A
L」、水酸基価:56.6KOHmg/g〕200g、ア
ジピン酸14.8g、触媒としてのDBTO:50mgを
仕込み、反応水排出溶剤としての少量のトルエンの存在
下、撹拌を開始しながら、180℃まで昇温し、この温
度で保持した。しばらくすると、水の流出分離が認めら
れ、反応が進行しはじめた。約35時間反応を続けて、
重量平均分子量が55,000となる生物分解性ポリエ
ステルを得た。
【0025】この生物分解性ポリエステルをトルエンで
固形分濃度50重量%に希釈した。この生物分解性ポリ
エステル100部(固形分)に対し、架橋剤としてトリ
メチロ―ルプロパンのヘキサメチレンジイソシアネ―ト
付加物〔日本ポリウレタン(株)製の「コロネ―トH
L」〕3.5部(固形分)を加えて、均一に混合するこ
とにより、生物分解型粘着剤組成物とした。この生物分
解型粘着剤組成物を用いて、以下、実施例1と同様にし
て、粘着シ―トを作製した。
【0026】比較例1 天然ゴム100部、脂肪族系石油樹脂(軟化点100
℃)100部、軟化剤(ポリブテン)20部を、トルエ
ン150部に溶解し、架橋剤としてトリメチロ―ルプロ
パンのトリレンジイソシアネ―ト付加物〔日本ポリウレ
タン(株)製の「コロネ―トL」〕1.5部(固形分)
を加えて、均一に混合することにより、粘着剤組成物を
調製した。この粘着剤組成物を、アプリケ―タにより、
厚さが38μmのPETフイルム上に塗布し、130℃
で3分間乾燥して、厚さが50μmの粘着剤組成物の層
を形成し、粘着シ―トを作製した。
【0027】比較例2 ポリカプロラクトンジオ―ル〔ダイセル化学工業(株)
製の「PLACCELL220AL」、水酸基価:5
6.6KOHmg/g〕30gに、架橋剤としてジフエニ
ルメタンジイソシアネ―ト〔日本ポリウレタン(株)製
の「ミリオネ―トMT」〕を、上記ジオ―ルの水酸基と
イソシアネ―ト基とが等モル数となるように加えて、粘
着剤組成物を調製した。この粘着剤組成物を、アプリケ
―タにより、厚さが38μmのPETフイルム上に塗布
し、130℃で3分間乾燥して、厚さが50μmの粘着
剤組成物の層を形成し、粘着シ―トを作製した。
【0028】比較例3 粘着剤組成物の調製に際して、ポリカプロラクトンジオ
―ル100部に対し、触媒としてジブチルチンジラウレ
―ト0.1部(固形分)を加えるようにした以外は、比
較例2と同様にして、粘着シ―トを作製した。
【0029】上記の実施例1〜3および比較例1〜3の
各粘着シ―トについて、下記の方法により、粘着力、耐
熱性(高温下での保持性)および土中での生物分解性を
調べた。これらの結果は、表1に示されるとおりであつ
た。なお、表1には、参考のために、粘着剤組成物の層
を構成するポリマ―の溶剤不溶分を併記した。この溶剤
不溶分は、下記の方法により、測定、算出したものであ
る。
【0030】<溶剤不溶分の測定>粘着シ―トより約
0.1gの粘着剤をサンプリングし、精秤した〔W
1〕。これを、約50mlのトルエン中に室温で5日間浸
漬したのち、溶剤不溶分を取り出して、130℃で約1
時間乾燥したのち、秤量した〔W2〕。溶剤不溶分
〔X〕(重量%)=(W2/W1)×100として、算
出した。
【0031】<粘着力の測定>粘着シ―トを20mm×1
0cmに切断し、23℃,65%RHの雰囲気中で、アル
ミニウム板に2Kgロ―ラ1往復の条件で圧着し、貼り付
け時間30分、剥離速度300mm/分の条件で、180
度引き剥がし粘着力を測定した。
【0032】<耐熱性の測定>粘着シ―トを、ベ―クラ
イト板に貼り付け、雰囲気温度80℃で、垂直方向に5
00g/2cm2 の荷重を与え、落下するまでの保持時間
を調べた。
【0033】<生物分解性の測定>粘着シ―トを土中に
包埋し、6ケ月後の腐食状態を観察した。粘着剤の分解
が認められる場合を○、分解が認められない場合を×、
とした。
【0034】
【0035】上記の表1の結果から明らかなように、本
発明の実施例1〜3の各粘着シ―トは、いずれも、比較
例1〜3の粘着シ―トに比べて、粘着力および耐熱性
(高温下での保持性)にともにすぐれているとともに、
生物分解型粘着剤組成物としての性能を十分に具備して
いることがわかる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明は、ポリラクトン
構造を主鎖に有する生物分解性ポリエステルを用いたこ
とにより、生物分解型粘着剤組成物として廃棄が簡単で
自然環境を破壊することがなく、しかも粘着力および凝
集性にすぐれ、とくに高温下で高い保持力を示す耐熱性
にすぐれた生物分解型粘着剤組成物と、その粘着シ―ト
類を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 剛 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つぎの式(1); (式中、Rは炭素数3〜6の直鎖状または分枝状の炭化
    水素基である)で表されるポリラクトン構造を主鎖に有
    する重量平均分子量1万以上の生物分解性ポリエステル
    を含有することを特徴とする生物分解型粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 生物分解性ポリエステルが、ポリカプロ
    ラクトンジオ―ルまたはその誘導体を必須としたジオ―
    ル成分と、つぎの式(2); (式中、R′は炭素数1〜6の直鎖状または分枝状の炭
    化水素基である)で表される構造を含む脂肪族ジカルボ
    ン酸またはその誘導体を必須としたジカルボン酸成分と
    のポリエステルである請求項1に記載の生物分解型粘着
    剤組成物。
  3. 【請求項3】 生物分解性ポリエステルが架橋処理さ
    れ、この架橋された生物分解性ポリエステルの溶剤不溶
    分が10重量%以上である請求項1または2に記載の生
    物分解型粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の生物分
    解型粘着剤組成物からなる層を有することを特徴とする
    粘着シ―ト類。
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