JPH11158058A - 浴用剤組成物 - Google Patents

浴用剤組成物

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JPH11158058A
JPH11158058A JP9324367A JP32436797A JPH11158058A JP H11158058 A JPH11158058 A JP H11158058A JP 9324367 A JP9324367 A JP 9324367A JP 32436797 A JP32436797 A JP 32436797A JP H11158058 A JPH11158058 A JP H11158058A
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oil
bath
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plant
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JP9324367A
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Junko Suzuki
淳子 鈴木
Hiroshi Tone
寛 刀禰
Tadashi Hase
正 長谷
Takatoshi Murase
孝利 村瀬
Ichirou Tokimitsu
一郎 時光
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肩こり、腰痛、神経痛、及び慢性関節リウマ
チ等の疼痛緩和効果に優れ、さらに入浴後に廃棄する手
間を必要としない浴用剤組成物の提供。 【解決手段】 ヒノキ科(Cupressaceae)
植物の全体または部分を溶媒で抽出して得られた抽出物
を配合した浴用剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肩こり、腰痛、神
経痛、及び慢性関節リウマチ等の疼痛緩和効果に優れた
浴用剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】浴用剤は、肩こり等の疲労回復、及び腰
痛、神経痛、リウマチ等の疼痛回復等の効果を有するた
め、従来から広く用いられている。
【0003】ところでヒノキ科植物(Cupressa
ceae)は優れた芳香性を有し、またヒノキチオール
に代表される抽出油分は血行促進等の薬理作用を有する
ことから、ヒノキ科植物の粉砕物等を用いた浴用剤が知
られている。例えば天然資源の檜材の樹木及び枝葉をチ
ップに切り刻みチップ顆粒状又は粉末状となして、一定
量を通気性を有するパック袋に充填し被包する温浴剤の
装置(特開昭62−111913号公報)、10〜10
0メッシュのヒノキ粉砕物と、無機塩類からなる10〜
100メッシュの粉末又は顆粒状の入浴剤とが混合さ
れ、袋に詰められた浴用剤添加剤(特開平3−2007
22号公報)、ヒノキの樹木、葉、枝、根から水蒸気蒸
留法によって得られた芳香精油成分を、環状デキストリ
ンを用いて包接して、その包接物を含有することを特徴
とする浴用剤(特開昭63−8309号公報)等が知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−111913号公報、特開平3−200722号
公報の浴用剤では、植物原体に含まれる有効成分が十分
浴湯に抽出されず、肩こり回復や神経痛等の疼痛緩和効
果が十分に得られない。また入浴後に植物粉砕物等の入
った袋等を除去及び廃棄する必要があり、処理が面倒で
ある。また特開昭63−8309号公報の浴用剤では、
得られた精油のみで上記諸症状を緩和することは困難で
あるという問題を有する。
【0005】したがって本発明は、肩こりの回復や、腰
痛、神経痛、及び慢性関節リウマチ等の疼痛緩和効果に
優れ、更に入浴後に廃棄する手間を必要としない浴用剤
組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意研究した結果、ヒノキ科の植物の全体又
は部分を溶媒で抽出して得られた抽出物が上記諸症状を
緩和する効果に優れ、しかも浴湯に容易に分散又は溶解
するため、廃棄の手間を必要としないものであることを
見出し、本発明を完成させた。
【0007】すなわち本発明は、ヒノキ科の植物の全体
又は部分を溶媒で抽出して得られた抽出物を配合した浴
用剤組成物を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるヒノキ科植物
(Cupressaceae)としては、アスナロ属
(Thujopsis)のアスナロ(Thujopsi
s dolabrata)、ヒノキアスナロ(別名ヒ
バ、Thujopsis dolabrata va
r.hondai)、ヒノキ属(Chamaecypa
ris)のヒノキ(Chamaecyparis ob
tusa)、サワラ(Chamaecyparis p
isifera)、ネズミサシ属(Juniperu
s)のビャクシン(Juniperus chinen
sis)、ネズミサシ(Juniperus rigi
da)、ネズコ属(Thuja)のネズコ(Thuja
standishii)等が挙げられ、その中でもアス
ナロが特に好ましい。
【0009】かかるヒノキ科植物は、全体又は葉部、小
枝部、根部、幹部等のいずれの部位も用いることができ
るが、葉部又は小枝部(花実、毬果も含む)が特に好ま
しい(以下ヒノキ科植物の全体又は部分であって、未加
工のものを「原体」という)。
【0010】本発明に用いる溶媒としては、例えば水、
及び石油エーテル、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ト
ルエン、ベンセン等の炭化水素系溶媒、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸エチル
等のエステル系溶媒、アセトン等のケトン類、ピリジン
等の塩基性溶媒、ブタノール、プロパノール、エタノー
ル、メタノール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブチレングリコール等の一価又は多価アル
コール系溶媒等が挙げられ、これらを1種又は2種以上
混合して用いることができる。このうち、水、炭化水
素、一価アルコール及び多価アルコールからなる群より
選ばれる1種又は2種以上であることが好ましく、水、
n−ヘキサン、エタノールからなる群より選ばれる1種
又は2種以上であることが特に好ましく、水及び/又は
エタノールであることが最も好ましい。
【0011】本発明に用いる抽出物は例えば、原体又は
原体を乾燥もしくは乾燥することなく裁断、粉砕等した
ものを、好ましくは3〜100℃、特に好ましくは3〜
70℃で、上記溶媒を用いて抽出し、適宜希釈、濃縮、
又は凍結乾燥等を行うことにより得ることができる。例
えば、アスナロ原体からの好ましい具体的抽出例として
は、アスナロの乾燥粉砕物100gをエタノール1lに
浸漬し、室温でときどき攪拌しながら7日間抽出を行
い、得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日間静置
した後、再度濾過して上澄みを得る方法が挙げられる。
【0012】上記抽出物は、そのまま浴用剤組成物の有
効成分として用いることができるが、当該抽出物を濃縮
後、更に適当な分離手段、例えばゲル濾過やシリカゲル
カラムクロマト法、高速液体クロマト法等により、活性
の高い画分を分画して用いることもできる。更に必要に
より、活性炭等を用いて脱臭、脱色等の精製処理を施し
てから用いることもできる。
【0013】上記抽出物の、本発明の浴用剤組成物への
配合量は、一回使用量を浴湯中に溶解したときの濃度が
固形分換算で0.001〜200ppm 、特に0.01〜
100ppm であることが好ましい。この範囲であれば浴
用剤組成物の製造が容易であるとともに、肩こり等の症
状緩和効果が高い。
【0014】本発明の浴用剤組成物には、通常浴用剤に
用いることができる無機塩類、有機酸、油性成分、分散
・乳化剤、生薬類、色素類、ビタミン類、香料、その他
の化合物を配合することができる。
【0015】無機塩類としては、例えば、塩化ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナト
リウム、ホウ砂、ホウ酸、硫酸ナトリウム、硫化ナトリ
ウム、セスキ炭酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、チオ硫
酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウ
ム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、塩化カリウム、硫化カリウム、
メタケイ酸、無水ケイ酸等が挙げられる。
【0016】有機酸としては、例えばコハク酸、フマル
酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸等の炭素数
2〜8の有機酸などが挙げられる。
【0017】油性成分としては、例えば、油脂類、ロウ
類、炭化水素類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、エ
ステル類、精油類、シリコーン油類などを挙げることが
できる。油脂類としては、例えば大豆油、ヌカ油、ホホ
バ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ
油、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク
油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然油脂を水素
添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリド、
2−エチルヘキサン酸トリグリセリド等の合成トリグリ
セリド等が挙げられる。ロウ類としてはカルナバロウ、
鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等が挙げられる。炭化水素
類としては流動パラフィン、ワセリン、パラフィンマイ
クロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、ブ
リスタン等が挙げられる。高級脂肪酸類としてはラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノ
リン酸、イソステアリン酸等の炭素数12〜24の高級
脂肪酸が挙げられる。高級アルコール類としてはラウリ
ルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレス
テロール、2−ヘキシルデカノール等が挙げられる。エ
ステル類としてはオクタン酸セチル、オクタン酸トリグ
リセライド、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン
酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン
酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、アジ
ピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸
デシル、イソステアリン酸コレステロール、POEソル
ビット脂肪酸エステル等が挙げられる。精油類としては
ハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウ
ヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ベルガモット
油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベンダー油、
ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レ
モン油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、セージ
油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラー
ル、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラ
ニオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピ
ネン、リモネン、テルペン系化合物等が挙げられる。シ
リコーン油類としてはジメチルポリシロキサン等が挙げ
られる。これら上述の油性成分は1種又は2種以上を組
合わせて使用することができる。
【0018】分散・乳化剤としては例えば、水溶性高分
子化合物、界面活性剤などが挙げられる。このうち水溶
性高分子としてはアルギン酸ナトリウム、アルギン酸プ
ロピレングリコールエステル、アラビアガム、キサンタ
ンガム、ペクチン、トラガント、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、メチルセルロース、カルボキシビニ
ルポリマー、ポリエチレングリコール、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、乳タンパク質、大豆タ
ンパク質、ゼラチン、卵タンパク質、カゼインナトリウ
ム、ホエータンパク質等が挙げられるが、このうちアラ
ビアガム、キサンタンガム等のガム及びカゼインナトリ
ウム、ホエータンパク質等の水溶性タンパク質が好まし
い。
【0019】また、上記界面活性剤としては、アニオン
性、カチオン性、非イオン性、天然、合成のいずれの界
面活性剤も使用できるが、皮膚に対する刺激性を考慮す
ると非イオン性のものを使用することが好ましい。非イ
オン性界面活性剤としては、例えばグリセリン脂肪酸エ
ステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソ
ルビット、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0020】生薬類としては例えば、ウイキョウ、カミ
ツレ、イチョウ、オウバク、桂皮、紅花、芍薬、ショウ
キョウ、菖蒲、センキュウ、トウキ、チンピ、ソウジュ
ツ、カノコソウ、ビャクシ、トウヒ、ハッカ、ブクリョ
ウ、人参等が挙げられる。色素類としては例えば、黄色
4号、青色1号、黄色202号の(1)等の厚生省令に
定められたタール色素別表I及びIIの色素、クロロフィ
ル、リボフラビン、クロシン、紅花、アントラキノン等
の食品添加物として認められている天然色素等が挙げら
れる。ビタミン類としては例えば、ビタミンA、ビタミ
ンC、ビタミンD、ビタミンE等が挙げられる。その他
香料類、硫黄、湯の花、鉱砂、雲母末、中性白土、いり
糠、殺菌剤、防腐剤、金属封鎖剤、精製水、蛋白質分解
酵素、抗炎症剤、血行促進剤、皮脂腺賦活剤、鎮痛剤、
保湿剤、その他製剤上必要な成分等を配合することがで
きる。
【0021】本発明の浴用剤組成物は、上記抽出物及び
必要により他の任意の成分を混合し、適宜希釈、濃縮、
乾燥等を行い、粉末状、顆粒状、錠剤、液状、ペースト
状等の任意の剤型に調製することにより得ることができ
る。剤型に応じて適宜賦形剤、安定剤、防腐剤、滑沢剤
等を配合することもできる。
【0022】本発明の浴用剤組成物の使用にあたっては
単に浴湯に添加して適宜攪拌すればよい。浴湯中の浴用
剤組成物の濃度を、例えば好ましくは5〜2000ppm
、特に好ましくは25〜1000ppm とすることによ
り、高い肩こり等の症状緩和効果を得ることができる。
【0023】また、本発明の浴用剤組成物は、ジェル、
クリーム、ローション、パック、パップシート等の身体
に塗布又は貼付して入浴するための形態とすることがで
きる。このような形態とする場合には、水溶性高分子増
粘剤、架橋剤、ポリオール、界面活性剤、冷感剤、温感
剤等の成分を配合することもできる。身体に塗布して入
浴するための形態の場合には、入浴直前に身体全体に適
量を塗布した後入浴すればよい。身体に貼付して入浴す
るための形態の場合には、入浴直前に身体の局所(疼痛
部位)に貼付した後入浴すればよい。
【0024】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0025】製造例1 アスナロの乾燥した葉部・小枝部混合物100gを常法
により熱水(60℃)で抽出し、濾過後減圧濃縮し、次
いで凍結乾燥した。これをアスナロ熱水抽出物とした
(収量8.5g(固形分、以下同じ))。
【0026】製造例2 アスナロの乾燥した葉部・小枝部混合物100gを常法
により無水エタノールで室温で抽出し、濾過後減圧濃縮
し、これをアスナロエタノール抽出物とした(収量8.
0g)。
【0027】製造例3 アスナロの乾燥した葉部・小枝部混合物100gを常法
により30%エタノール(エタノール:水=3:7)で
抽出し、濾過後減圧濃縮し、これをアスナロ30%エタ
ノール抽出物とした(収量7.9g)。
【0028】製造例4 アスナロの乾燥した幹部100gを製造例3と同様の方
法にて製造し、これをアスナロ30%エタノール抽出物
(幹)とした(収量5.2g)。
【0029】製造例5 アスナロの乾燥した葉部・小枝部混合物100gを常法
によりn−ヘキサンで抽出し、濾過後抽出液の溶媒を留
去、減圧乾固し、これをアスナロn−ヘキサン抽出物と
した(収量5.2g)。
【0030】製造例6 ヒノキアスナロ(ヒバ)の乾燥した葉部・小枝部混合物
100gを製造例3と同様の方法にて製造し、これをヒ
バ30%エタノール抽出物とした(収量7.5g)。
【0031】製造例7 ヒノキの乾燥した葉部・小枝部混合物100gを製造例
3と同様の方法にて製造し、これをヒノキ30%エタノ
ール抽出物とした(収量7.6g)。
【0032】実施例1〜8及び比較例1〜6 表1及び表2に示す浴用剤組成物を常法により調製し、
更に表1及び表2に示す量を40℃、150lの浴湯に
添加して、よく攪拌、混合した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】試験例1 肩こり、腰痛、関節痛のいずれか又は複数の自覚症状の
あるパネラー140人を14群に分け、各実施例又は比
較例の浴用剤組成物を添加した浴湯にブラインドで5分
間入浴させた。入浴後の疼痛に対する緩和効果を以下の
評価基準でスコア化し、その合計値(評点計)と認知率
(「やや効果があった」以上の人数の割合)を算出し
た。結果を表1及び表2に示す。 ◎評価基準 非常に効果があった 3 効果があった 2 やや効果があった 1 変わらない 0 悪くなった −1
【0036】表1及び表2からヒノキ科植物の溶媒抽出
によって得られる抽出物を含有する実施例1〜8の浴用
剤組成物は、当該植物を含まない比較例1〜4に比べ、
疼痛に対する緩和効果に対する評点計が高く、また認知
率も高かった。また、ヒノキ科植物から水蒸気蒸留で得
られた油を含む比較例5及びヒノキ(幹)の粉末品を用
いた比較例6は、実施例1〜8より評点計と認知率値は
低かった。すなわち、水蒸気蒸留で得られる油や植物原
体では、本発明の効果が十分に得られないことが確認さ
れた。更に、実施例4、5の結果から、幹部より葉部、
小枝部から抽出した場合の方が、また実施例4、7、8
の結果から、ヒノキ、ヒバよりもアスナロから抽出した
場合の方が、また実施例4、6の結果から、n−ヘキサ
ンより30%エタノールで抽出した場合の方がより高い
効果が得られることが確認された。
【0037】
【発明の効果】本発明の浴用剤組成物を用いることによ
り、肩こり、腰痛、神経痛、及び慢性関節リウマチ等の
疼痛を緩和することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村瀬 孝利 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 時光 一郎 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒノキ科(Cupressaceae)
    植物の全体又は部分を溶媒で抽出して得られた抽出物を
    配合した浴用剤組成物。
  2. 【請求項2】 ヒノキ科植物の部分が、葉部又は小枝部
    である請求項1記載の浴用剤組成物。
  3. 【請求項3】 ヒノキ科植物が、アスナロ(Thujo
    psis dolabrata)である請求項1又は2
    記載の浴用剤組成物。
  4. 【請求項4】 溶媒が水、炭化水素、一価アルコール、
    及び多価アルコールからなる群より選ばれる1種又は2
    種以上である請求項1〜3のいずれか1項記載の浴用剤
    組成物。
JP9324367A 1997-11-26 1997-11-26 浴用剤組成物 Pending JPH11158058A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012116764A (ja) * 2010-11-29 2012-06-21 Kao Corp Cgrp応答性促進剤
WO2013162013A1 (ja) 2012-04-27 2013-10-31 花王株式会社 浴用剤組成物
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