JP2017039699A - カスパーゼ−14発現促進剤 - Google Patents
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Abstract
Description
そのうち、カスパーゼ−14は、皮膚の保湿に重要な役割を果たすフィラグリンをいくつかのペプチドに分解し、皮膚の自然保湿因子(NMF)を維持、増大させる段階の1つとして重要な役割を担っている。(非特許文献1)
さらにカスパーゼ−14の活性化はアトピー性皮膚炎や乾癬、接触性皮膚炎に有効なことがしられている。(非特許文献2)
また、日焼け防止剤として、カスパーゼ−14が利用されている。(特許文献1)
さらにカスパーゼ−14活性化剤として、アツケシソウ、桃、大豆種子、スイートバジル、キュウリ等を配合し、皮膚の湿潤、表皮分化過程の調節、皮膚バリアー強度、または外部ストレス(特に紫外線照射による外部ストレス)に対する保護に有効であることが知られている。(特許文献2)
さらに、日本人皮膚、角質層のカスパーゼ−14の活性は、白人種皮膚、角質層に比較して半分以下であり、特に日本人にはカスパーゼ−14活性化剤が必要とされている。(特許文献3)
さらに、美白用皮膚外用剤、インボルクリン発現抑制剤、線維芽細胞増殖促進剤、α−グルコシダーゼ活性化剤としても用いられている。(特許文献4〜7)
さらに毛髪化粧料、くすみ防止用皮膚外用剤、エラスターゼ阻害剤、セラミド産生促進剤としても知られている。(特許文献13〜16)
なお、ヨーロッパでは主にFucus vesiculosusが利用されSeaweed(シーウィード)とも称されている。日本で分布しているのはFucus evanescensである。
エキナセア属の植物、ヨモギ、エイジツ、ヒバマタは、必要に応じて乾燥した後、抽出効率を考えると、細切、粉砕等の処理を行った後に抽出する。
乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。
前記抽出に用いる溶媒としては、水若しくは親水性有機溶媒又はこれらの混合液を用いる。
前記抽出溶媒として使用し得る水としては、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
前記親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒などを用いることができる。
なお、前記水と親水性有機溶媒との混合溶媒を使用する場合には、低級アルコールの場合は水10質量部に対して1〜20質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対して1〜15質量部添加することが好ましい。多価アルコールの場合は水10質量部に対して1〜20質量部添加することが好ましい。
尚、抽出操作は1回のみの操作に限定されるものではない。抽出後の残渣に再度新鮮な溶媒を添加し、抽出操作を施すこともできるし、抽出溶媒を複数回抽出原料に接触させることも可能である。
本発明者らが検討した結果、本発明の効果を発揮する物質は、水にも、80%のエタノール抽出されるので、ある程度精製する場合は、水で抽出したのち、不溶物を取り除き、等量〜5倍量のエタノールを加えてさらに抽出するとよいこともわかった。
必要ならば、その効果に影響のない範囲で更に脱臭、脱色等の精製処理を加えても良く、エバポレーターのような減圧濃縮装置や加熱による溶媒除去などにより、濃縮することができる。
また、この抽出物を合成吸着剤(ダイアイオンHP20やセファビースSP825、アンバーライトXAD4、MCIgelCHP20P等)やデキストラン樹脂(セファデックスLH−20など)、限外濾過等を用いてさらに精製することも可能である。
これらの抽出物の製剤への配合量は固形分として、0.000001〜10.0重量%、好ましくは0.00001〜3.0重量%、さらに好ましくは0.00005〜1.0重量%である。
色素類;黄色4号、青色1号、黄色202号等の厚生省令に定められたタール色素別表I及びIIの色素、クロロフィル、リボフラビン、クロシン、紅花、アントラキノン等の食品添加物として認められている天然色素等。
ビタミン類;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等。
その他;殺菌剤、防腐剤、その他製剤上必要な成分等。
エチナシ(Echinacea angustifolia)の葉(乾燥物、細断品)を30gに30%(V/V)エタノール水溶液2リッターを加え、ときどき撹拌しながら、24時間抽出後、濾過(No5C)し、これをエバポレートした後、凍結乾燥した。
ヨモギの葉(乾燥物、細断品)を30gに50%(V/V)エタノール水溶液2リッターを加え、ときどき撹拌しながら、24時間抽出後、濾過(No5C)し、これをエバポレートした後、凍結乾燥した。
エイジツ(乾燥物、細断品)を30gに50%(V/V)エタノール水溶液2リッターを加え、ときどき撹拌しながら、24時間抽出後、濾過(No5C)し、これをエバポレートした後、凍結乾燥した。
ヒバマタ(Fucus vesiculosus)(乾燥物、細断品)を50gに50%(V/V)エタノール水溶液2リッターを加え、ときどき撹拌しながら、24時間抽出後、濾過(No5C)し、エバポレートしたのち、これを凍結乾燥した。
2継代目のヒト包皮由来表皮細胞(クラボウ)を50−70%コンフルエントとなるまでHuMedia−KG2培地を1日おきに交換しながら培養後、HuMedia−KG2培地に検体を添加し、37℃、5%CO2インキュベータ中で2日間培養した。
細胞からの Total RNAの抽出は、RNeasy mini kit(QIAGEN)を用い、添付マニュアルに従い調製した。RNA濃度は、NanoDrop1000(Thermo SCIENTIFIC)を用い算出した。
2.5μgのTotal RNAを使い、MMLV Reverse Transcriptase RNaseH−(東洋紡社)を用い、東洋紡社推奨プロトコール(TOYOBO BIOCHEMICALS FOR LIFE SCIENCE 2008/2009のページ1−42)に従いRT反応を行なった。
リアルタイムPCRはAppliedBiosystems 7500 リアルタイムPCR Systemを用い、以下のように実施した。SYBR Green法を用い(THUNDERBIRD SYBR qPCR Mix,東洋紡社)、7500 リアルタイムPCR Systemの操作マニュアル(AppliedBiosystems)を用いて、Comparative CT(△△CT)法(n=3)により遺伝子発現比較を実施した。内部標準としてGAPDHを使用した。
Claims (1)
- エキナセア属の植物の抽出物、ヨモギの抽出物、エイジツの抽出物、ヒバマタの抽出物より選ばれる1種又は2種以上の抽出物を有効成分として含有するカスパーゼ−14発現促進剤
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WO2021048961A1 (ja) * | 2019-09-11 | 2021-03-18 | 株式会社資生堂 | 疲労及び/又はストレスによる肌荒れ抑制/改善剤及びそのスクリーニング方法 |
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