JPH11157883A - 光ファイバー被覆用低毒性塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

光ファイバー被覆用低毒性塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH11157883A
JPH11157883A JP9326672A JP32667297A JPH11157883A JP H11157883 A JPH11157883 A JP H11157883A JP 9326672 A JP9326672 A JP 9326672A JP 32667297 A JP32667297 A JP 32667297A JP H11157883 A JPH11157883 A JP H11157883A
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vinyl chloride
chloride resin
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resin composition
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Keisuke Yagi
敬祐 八木
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ−の2次被覆材として光損失が少
なく柔軟で屋外使用に耐えうる加工性良好な光ファイバ
ー被覆用低毒性塩化ビニル樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
可塑剤35から55重量部、安定剤として一種以上のハ
イドロタルサイト化合物0.5から15重量部、分子量
が200以上350以下で融点が120℃以上145℃
以下の紫外線吸収剤0.2から0.7重量部、分子量が
1000から3000の範囲で融点が40℃以上100
℃以下の光安定剤0.1から0.3重量部を耐候性付与
剤として使用する光ファイバ−被覆用塩化ビニル系樹脂
組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、被覆対象物の光フ
ァイバ−への光損失の影響が少なく、また、屋外で使用
されても耐候性劣化の少なく、産業廃棄物となっても毒
性の高い重金属流出の懸念が無い成形加工性に優れた塩
化ビニル系樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来光ファイバーの緩衝層の上に直接被
覆される熱可塑樹脂材料としてナイロン等が使用されて
きた。しかしナイロンが故に硬くケーブルとして作業性
が悪くまた成形性が難しかった。また屋外使用では雨等
水分による加水分解問題等で耐候性が悪く長期使用に耐
えない等の不具合があった。また被覆材がPVCの場合
長期使用後産業廃棄物になった場合通常安定剤として使
用されている鉛化合物の流出が問題となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光ファイバ
−の2次被覆材として光ファイバ−の光損失が少なく柔
軟で屋外使用に耐えうる加工性良好な光ファイバー被覆
用低毒性塩化ビニル樹脂組成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対し、可塑剤35から55重量部、
安定剤として一種以上のハイドロタルサイト化合物0.
5から15重量部、分子量が200以上350以下で融
点が120℃以上145℃以下の紫外線吸収剤0.2か
ら0.7重量部、分子量が1000から3000の範囲
で融点が40℃以上100℃以下の光安定剤0.1から
0.3重量部を耐候性付与剤として使用する光ファイバ
−被覆用塩化ビニル系樹脂組成物であり、100%モジ
ュラスが10から15Mpaで10年相当促進耐候性試
験後耐寒性が−20℃以下である光ファイバ−被覆用塩
化ビニル系樹脂組成物である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において塩化ビニル系樹脂
とは、広くCH2−CHCLで表される基を有するポリ
マーすべてを指し塩化ビニルの単独重合体、及びエチレ
ン−塩化ビニル共重合体等の塩化ビニルと酢酸ビニルを
除く他の重合性モノマーとの共重合体、並びに後塩素化
ビニル共重合体等の単独及び共重合体を改質したもの、
さらには塩素化ポリエチレン等の構造上塩化ビニル樹脂
と類似の塩素化ポリオレフィンを包含する。また、これ
ら塩化ビニル系樹脂は数平均重合度で300から700
0が好ましく、更には500〜2000の重合度を有し
ていることが望ましい。これらの塩化ビニル系樹脂を単
独又は、二種類以上併用して本発明の塩化ビニル系樹脂
組成物における塩化ビニル系樹脂成分とすることが出来
る。
【0006】本発明に用いられるハイドロタルサイト化
合物は、塩化ビニル樹脂の熱安定性、耐候性を向上させ
るものであり、マグネシウムとアルミニウム、または亜
鉛、マグネシウム及びアルミニウムからなる復塩化合物
であり結晶水を脱水したものであってもよく、また一部
を過塩素酸で置換したものであっても良い。上記ハイド
ロタルサイト化合物は、2種類以上併用してもよい。
【0007】ハイドロタルサイト化合物は天然物でもよ
く、または合成物でも良い。合成品の合成方法としては
特公昭46−2280号公報、特公昭50−30039
号公報、特公昭 51−29129号公報、特公平3−
36839号公報、特公昭61−174270号公報な
どに記載の公知の方法を例示する事が出来る。またその
ハイドロタルサイトのとる結晶構造については特に規定
しない。
【0008】またハイドロタルサイト化合物を脂肪酸エ
ステル等のワックスで表面処理しても何ら問題無い。
【0009】ハイドロタルサイト化合物の配合量は、塩
化ビニル樹脂100重量部に対して、0.5から15重
量部、好ましくは1から5重量部が適当である。0.5
重量部未満の場合には、効果がほとんどみられず、15
重量部を越えるとハイドロタルサイト特有のピンキング
等の変色や発泡を生じる可能性がある。
【0010】使用する可塑剤としてはDOP、n−DO
P、DINP、DIDP、混合アルキルフタレート等の
フタル酸エステル、トリオクチルトリメリテート、トリ
オクチルピロメリテート等の芳香族カルボン酸エステル
系、DOA、DOZ、DOS等の脂肪酸二塩基性エステ
ル系、エポキシ大豆油、エポキシアマニ油等のエポキシ
系、TCP、TOP等のリン酸エステル系、塩素化パラ
フィン、ポリエステル系等があり、単独あるいは2種以
上の併用で使用できる。好ましくは耐寒性、及び耐候性
の面からフタル酸エステルが望ましくそのアルキルとし
ては10以上が好ましい。可塑剤の添加量は、光ファイ
バ−の光損失のから35から55重量部である。可塑剤
の添加量が35重量部未満では100%モジュラスが1
5Mpa以上になりケーブルとしての柔軟性が損なわれ
る。また光損失の影響が大きくなり好ましくない。また
45重量部を超えると100%モジュラスが10Mpa
以下になり2次被覆材として厚みを増やさなければなら
ない不具合がある。
【0011】耐候性付剤として紫外線吸収剤、光安定剤
を使用するが、紫外線吸収剤としては分子量は200以
上350以下、融点が120℃以上145℃以下が好ま
しく特に分子量200以上250以下、融点120℃以
上135℃以下の使用が好ましい。光安定剤としてはヒ
ンダ−ドアミン系の使用が望ましく分子量が1000か
ら3000、融点が40℃以上100℃以下のものが好
ましい。紫外線吸収剤の添加量は0.2から1.0重量
部が好ましい。0.2重量部未満では紫外線吸収の効果
が少なく、1.0重量部を超えると粉ふき等の問題が発
生する。また光安定剤の添加量は0.1から0.3重量
部が好ましい。0.1重量部未満では効果が少なく0.
3重量部を越えると経済性の面で不具合がでてくる。
【0012】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は必要に
応じて前記以外に滑剤、無機充填剤、キレーター、加工
助剤、着色剤等、架橋助剤を添加しても構わない。
【0013】以下に本発明を実施例によって更に詳細に
説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるもの
でない。
【実施例】以下に示す実施例及び比較例において配合し
た成分は、以下の通りである。 ・塩化ビニル樹脂:PVC(東ソー(株)製;平均重合
度=1300) ・ハイドロタルサイト(Mg4l2(OH)12CO3・3
2O:協和化学(株)製) ・可塑剤:DUP(フタル酸ジウンデシルエステル:新
日本理化(株)製) ・UVA1(紫外線吸収剤:分子量225、融点132
℃) ・UVA2(紫外線吸収剤:分子量317、融点138
℃) ・UVA3(紫外線吸収剤:分子量323、融点152
℃) ・UVA4(紫外線吸収剤:分子量445、融点137
℃) ・HALS1(ヒンダードアミン系光安定剤:分子量2
000、融点98℃) ・HALS2(ヒンダードアミン系光安定剤:分子量4
80、融点83℃) ・ステアリン酸亜鉛(熱安助剤) ・ジベンゾイルメタン(熱安助剤) ・ソルビトール(熱安助剤)
【0014】<実施例1〜8及び比較例1〜8>上記原
料を用い、表1〜表4に示した配合組成をバンバリミキ
サーで混練し、その混練物をロールに通し薄いシート状
にした。それをプレス加工して所定の厚みのシート状試
料を作成した。
【0015】それから以下に挙げる項目の評価を行っ
た。以下に評価項目と評価条件を示す。 (1)100%モジュラス:JIS K6723準拠 (2)耐寒性:JIS K6723準拠 (3)耐候性:JIS A1415準拠 2500Hrs照射(屋外使用10年相当)後の耐寒性
測定 これらの結果を表1から表4に示した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は光フ
ァイバ−の被覆材料として長期の屋外使用にも耐えうる
ことが出来るようになり屋外で光ケ−ブルが使用できる
ようになった。また長期使用後の産業廃棄物での有毒重
金属の流出も防げるようになった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、
    可塑剤35から55重量部、安定剤として一種以上のハ
    イドロタルサイト化合物0.5から15重量部、分子量
    が200以上350以下で融点が120℃以上145℃
    以下の紫外線吸収剤0.2から0.7重量部、分子量が
    1000から3000の範囲で融点が40℃以上100
    ℃以下の光安定剤0.1から0.3重量部を耐候性付与
    剤として使用する光ファイバ−被覆用塩化ビニル系樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 100%モジュラスが10から15Mp
    aである請求項1記載の光ファイバ−被覆用塩化ビニル
    系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 10年相当促進耐候性試験後耐寒性が−
    20℃以下である請求項1記載の光ファイバ−被覆用塩
    化ビニル系樹脂組成物
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