JPH11157507A - 容器ヘッドスペースの不活性ガス置換方法およびその装置 - Google Patents

容器ヘッドスペースの不活性ガス置換方法およびその装置

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JPH11157507A
JPH11157507A JP32605997A JP32605997A JPH11157507A JP H11157507 A JPH11157507 A JP H11157507A JP 32605997 A JP32605997 A JP 32605997A JP 32605997 A JP32605997 A JP 32605997A JP H11157507 A JPH11157507 A JP H11157507A
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Nobuyoshi Sato
信義 佐藤
Kazuhide Onuma
一秀 大沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速シーマにおいても、内容物充填密封後の容
器のヘッドスペース内の酸素濃度を極力低下させる不活
性ガス置換方法及びその装置を提供する。 【解決手段】走行する内容物充填容器10のヘッドスペ
ースを不活性ガスで置換する方法において、走行する容
器10の所定の走行領域の上部に、この領域を覆う多孔
プレート付フード1を設け、走行する容器10のヘッド
スペース内にこの多孔プレート2を通して不活性ガスを
吹き付けて、ヘッドスペース内の空気を不活性ガスと予
備置換する第1工程と、予備置換された容器10上方
に、容器天蓋11を位置せしめた状態で、容器10と天
蓋11との間隙に挿入された吹き出しノズル5から、容
器10内部に不活性ガスを吹き付けてヘッドスペース内
のガスを不活性ガスと置換する第2工程と、この容器1
0に天蓋11を被せる工程とを備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に高速シーマに
より容器内に内容物を充填した際のヘッドスペースの空
気を不活性ガスで置換する方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】容器内の内容物の酸化や腐敗を防止する
ために、容器内部の空気を窒素や二酸化炭素等の不活性
ガスに置換する技術が用いられている。この基本技術と
して、シーマ機内部で、缶蓋装着直前に缶のヘッドスペ
ースに不活性ガスをブローし、それと同時に蓋を装着し
密閉する方法が知られている。
【0003】しかし、上記基本技術の、1段階工程のみ
でシーマ機内部で容器のヘッドスペースに不活性ガスを
ブローし、直後に缶蓋を装着し、密封する方式ではガス
置換率に限界があり、長期間の保存によっては残存酸素
により内容物の酸化、劣化を招いてしまう。
【0004】この問題を解消するために、特開昭61−
190418号公報では、チップ管を通じ、容器内空気
を除去した後、不活性ガスを送り込み、容器内空気の不
活性ガスとの置換を不活性ガスチャンバーなしで行う方
法が提案されている。また、特開平8−192821号
公報では、容器本体の開口部からノズルを通して窒素ガ
スを吐出し、空気排出空間から空気を外部に自然に放出
させる方法が提案されている。さらに、特開平5−33
0515号公報では、内容物充填直前の第1置換工程と
内容物充填中の第2置換工程、密封シール直前の第3置
換工程とを含む工程からなる置換方法が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
61−190418号公報のチップ管を通じて、容器内
空気の不活性ガスとの置換を行う方法では、切換弁とチ
ップ管による開閉で置換を行うため、容器への充填速度
に限界があり、高速シーマには不適である。また、特開
平8−192821号公報の容器本体の空気を外部に自
然に放出させる方法では、自然放出のため置換率に限界
があり、やはり高速シーマには不適である。さらに、特
開平5−330515号公報の3つの置換工程を含む置
換方法でも、ガス吹付けによる置換方法のため、置換率
に限界があり、やはり高速シーマには不適である。本発
明の目的は、上記した問題点を解決するために、高速シ
ーマにおいても、内容物充填密封後の容器のヘッドスペ
ース内の酸素濃度を極力低下させる不活性ガス置換方法
及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は以下に示す手段を用いてい
る。 (1)本発明の方法は、走行する内容物充填容器のヘッ
ドスペースを不活性ガスで置換する方法において、走行
する容器の所定の走行領域の上部に、この領域を覆う多
孔プレート付フードを設け、走行する容器のヘッドスペ
ース内にこの多孔プレートを通して不活性ガスを吹き付
けて、ヘッドスペース内の空気を不活性ガスと予備置換
する第1工程と、予備置換された容器上方に、容器天蓋
を位置せしめた状態で、容器と天蓋との間隙に挿入され
た吹き出しノズルから、容器内部に不活性ガスを吹き付
けてヘッドスペース内のガスを不活性ガスと置換する第
2工程と、この容器に天蓋を被せる工程と、を備えたこ
とを特徴とする、容器ヘッドスペースの不活性ガス置換
方法である。 (2)本発明の方法は、前記第1工程
が、不活性ガスの吹き付けと同時または直前に容器内部
の空気を、前記多孔プレートを通して吸引する工程を備
えたことを特徴とする、上記(1)に記載の不活性ガス
置換方法である。
【0007】(3)本発明の方法は、前記第2工程が、
不活性ガスの吹き付けと同時または直前に容器内部の空
気を、容器と天蓋との間に挿入された吸引ノズルから、
吸引する工程を備えたことを特徴とする、上記(1)ま
たは(2)に記載の不活性ガス置換方法である。
【0008】(4)本発明の方法は、前記第1工程が、
孔の径が1〜2mmまたは同等の長穴を複数設けた多孔
プレートを通して、容器内部に不活性ガスを水平方向に
対して5°〜45°の角度で上方より吹き付け、さら
に、不活性ガスの吹き付けと同時または直前に、容器内
部の空気を該多孔プレートを通して水平方向に対して5
°〜45°の角度で上方より吸引する工程を備えたこと
を特徴とする、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載
の不活性ガス置換方法である。
【0009】(5)本発明の方法は、前記第2工程が、
容器内部に不活性ガスを水平方向に対して5°〜45°
の角度で上方より吹き付け、さらに、不活性ガスの吹き
付けと同時または直前に、容器内部の空気を水平方向に
対して5°〜45°の角度で上方より吸引する工程を備
えたことを特徴とする、上記(1)乃至(4)のいずれ
かに記載の不活性ガス置換方法である。 (6)本発明の方法は、前記第1工程および第2工程
が、不活性ガスの吹き出し量と、空気の吸引量との体積
比が、いずれも10:1〜1:1であることを特徴とす
る、上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の不活性ガ
ス置換方法である。
【0010】(7)本発明の方法は、前記第1工程の予
備置換後の容器内の残存酸素量が、8v/v%以下であ
り、且つ前記第2工程の置換後の容器内の残存酸素量
が、1v/v%以下であることを特徴とする、上記
(1)乃至(6)のいずれかに記載の不活性ガス置換方
法である。
【0011】(8)本発明の装置は、走行する内容物充
填容器の所定の走行領域の上部を覆うフードと、該フー
ドに付設された多孔プレートと、該多孔プレートを通し
て容器ヘッドスペース内の空気を吸引する手段と、該多
孔プレートを通して容器ヘッドスペース内に不活性ガス
を吹き付ける手段とを備えた予備置換装置と、予備置換
された容器上方に容器天蓋を位置せしめた状態で、容器
と天蓋との間隙に挿入された吹き出しノズルを備えて、
容器と天蓋との間隙に挿入される吸引ノズルを備えて、
容器内部の空気を吸引する手段と、容器内部に不活性ガ
スを吹き付ける手段とを備えた置換装置と、を具備して
なることを特徴とする、容器ヘッドスペースの不活性ガ
ス置換装置である。
【0012】(9)本発明の装置は、前記多孔プレート
が、その孔が容器ヘッドスペース内への空気の吸引方向
と、容器ヘッドスペース内に吹き付ける不活性ガスの吹
き出し方向とで形成される走行領域内の気体の流れ方向
に対応するように分布され、且つ穿孔方向は水平方向に
対し5°〜45°の角度になるように設けられているこ
とを特徴とする、上記(8)に記載の不活性ガス置換装
置である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者らは、上記の課題を解決
すべく、鋭意研究を重ねた結果、不活性ガスの置換を内
容物充填後と天蓋を被せる直前の2工程に分けて行い、
さらに、その際、不活性ガスの吹き出しと同時または直
前に、容器ヘッドスペース内の空気を吸引することが有
効であるという知見を得た。この知見に基づき、本発明
者らは、走行する内容物充填容器の走行領域の上部に、
この領域を覆う多孔プレート付フードを設け、走行する
容器のヘッドスペース内にこの多孔プレートを通して、
不活性ガスの吹き付けと同時または直前に空気の吸引を
行う第1置換工程(予備置換工程)と、さらに、予備置
換された容器上方に、容器天蓋を位置せしめた状態で、
容器ヘッドスペース内部に不活性ガスを吹き付けと同時
または直前に空気を吸引する第2置換工程とを備えるよ
うにして、高速シーマにおいても、内容物充填密封後の
容器のヘッドスペース内の酸素濃度を極力低下させる不
活性ガス置換方法及びその装置を見出し、本発明を完成
させた。
【0014】以下に本発明の実施の形態について説明す
る。図1に示すように、充填機12により内容物が充填
された包装体(容器)10が、第1工程の予備置換装置
14に移送される。第1工程(予備置換工程)では、図
3,4に示すように、容器10はその走行領域の上部
に、この領域を覆う多孔プレート付フード1を設けた置
換装置14内を窒素で置換されながら移送される。すな
わち、図5の(b)に示すように、容器10の進行方向
(X軸)と逆方向で上方約45°の角度で窒素が、フー
ド1に付設した多孔プレート2(長さ500mm×幅8
0mm×厚さ5mm)を通して、窒素ブロー手段3(窒
素ボンベ等)により容器10内部へブローされる。それ
と同時に、図5の(a)に示すように、容器10の進行
方向(X軸)に対し90°の方向(Y軸方向)で上方約
45°の角度で容器10内部の空気を、多孔プレート2
を通してエアー吸引手段4(真空ポンプ等)により上方
より吸引する。
【0015】多孔プレート2には、図2(a)に示すよ
うに、その孔の径が1〜2mmまたは同等の長穴が、窒
素ブロー部2aとエアー吸引部2bに、容器10ヘッド
スペース内への空気の吸引方向と、容器10ヘッドスペ
ース内に吹き付ける不活性ガスの吹き出し方向とで形成
される走行領域内の気体の流れ方向に対応するように分
布され、且つ穿孔方向は水平方向に対し5°〜45°の
角度になるように設けられている。即ち、図2(b),
(c)に示すように、例えば、窒素ブロー部2aの孔は
水平方向(容器進行方向(X軸方向))に対し約45°
の角度で複数開けられ、エアー吸引部2bの孔は水平方
向(容器進行方向(X軸方向)に対し90°の方向(Y
軸方向))に対し約45°の角度で複数開けられてい
る。この窒素ブロー部2aとエアー吸引部2bの面積
比、及び空孔面積率(空孔表面積/全板表面積)は、所
望の置換効率を得るために、それぞれ1:10〜1:
5、20〜30%にするのが望ましい。
【0016】また、吸引は、吸引過多により容器10内
部が負圧となり容器10が変形しないように、真空ポン
プにより流量計を通して制御する。上述したように、容
器10内部への不活性ガス(窒素)の吹付けと吸引を同
時に行うことにより、置換効率を向上させることができ
る。この際、ガスの吹付けと吸引はそれぞれ水平方向に
対し上方5°〜45°の角度になるようにすることが望
ましい。ガスの吹付けと吸引による気体の流れを連続さ
せてスムーズにして、置換効率を向上させるためであ
る。即ち、ガスの吹付けと吸引の角度が45°を超える
と(角度が深いと)、吹付けたガスが容器10内の液面
で反発してしまい、ガスの吹付けと吸引による気体の流
れをスムーズに連続させて置換効率を向上させることが
できない。なお、この角度の設定については、容器10
内のヘッドスペース量と液面レベルを考慮して上記の範
囲内で適宜決定する。次に、予備置換された容器10
は、図1に示す、シーマ機13内の第2工程置換装置1
5に移送され、さらにヘッドスペース内のガスを置換さ
れた後、シーマ機13により天蓋11を被せられる。こ
の第2工程では、図3,4に示すように、シーマ機13
本体に取り付けられた天蓋11を被せる直前、即ち予備
置換された容器10上方に天蓋11を位置せしめた状態
で再び、容器10と天蓋11との間隙に挿入された吹き
出しノズル5から、容器10内部に窒素ガスの吹き出し
を行い、それと同時に容器10と天蓋11との間隙に挿
入された吸引ノズル6から、容器10内の微量残存空気
を吸引する。
【0017】この第2工程におけるガスの吹付けと吸引
も、第1工程と同様の理由で、それぞれ水平方向に対し
上方5°〜45°の角度で行うことが望ましい。また、
前記第1工程および第2工程における不活性ガスの吹き
出し量と、空気の吸引量との体積比は、いずれも10:
1〜1:1に制御することが望ましい。容器10内の空
気の置換を効率よく行い、且つ吸引過多による容器10
の変形を防ぐためである。
【0018】上記の不活性ガス置換方法及びその装置を
用いることにより、前記第1工程の予備置換後の容器内
の残存酸素量:8v/v%以下、且つ前記第2工程の置
換後の容器内の残存酸素量:1v/v%以下を達成する
ことができる。
【0019】従って、上記したような高速シーマでの充
填でも安定して、内容物充填密封後の容器のヘッドスペ
ース内の酸素濃度を極力低下させることができる。以下
に本発明の実施例について説明する。
【0020】
【実施例】前記図1に示した、第1工程置換装置14と
第2工程置換装置15を備えた置換装置を用いて、食用
油500g缶に内容物を充填し、容器のヘッドスペース
(容積:約130ml)の空気を、表1、2に示す条件
で、予備置換(第1ガス置換工程)とシーマ内置換(第
2ガス置換工程)の2工程に分けて、エアー吸引と同時
に窒素ガスで置換した。
【0021】この第1工程及び第2工程のガス置換によ
る容器のヘッドスペース内の残存酸素量を、酸素センサ
ー(飯島電子工業(株)製:RO−102−SP)を用
いて測定した。測定結果を表1、2に示す。
【0022】表1、2に示すように、第1工程及び第2
工程のガス置換による容器のヘッドスペース内の残存酸
素量は、それぞれ平均(n数=10)で8v/v%以
下、1v/v%以下を達成することができた。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
置換方法及び装置を特定することにより、高速シーマに
おいても、内容物充填密封後の容器のヘッドスペース内
の酸素濃度を極力低下させることができる。
【0026】本発明の方法及びその装置を用いることに
より、ガス置換効率の向上を図ることができ、その結
果、長期間の保存でも残存酸素による内容物の酸化、劣
化の防止を達成できるなど、産業上の利用価値は大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る充填、シーマ装置におけ
るガス置換場所を示す図。
【図2】本発明の実施例に係る第1ガス置換工程で用い
る多孔プレートの穴の形状を示す図。(a)は多孔プレ
ートの平面図。(b)は多孔プレートの窒素ブロー部の
一部拡大断面図。(c)は多孔プレートのエアー吸引部
の一部拡大断面図。
【図3】本発明の実施例に係る第1及び第2ガス置換工
程の概要を示す上面図。
【図4】本発明の実施例に係る第1及び第2ガス置換工
程の概要を示す側面図。
【図5】本発明の実施例に係る第1及び第2ガス置換工
程の概要を示す一部側面図。(a)は第1ガス置換工程
(エアー吸引)の概要を示す一部側面図。(b)は第1
ガス置換工程(窒素ブロー)の概要を示す一部側面図。
(c)は第2ガス置換工程の概要を示す一部側面図。
【符号の説明】
1…フード、2…多孔プレート、2a…窒素ブロー部、
2b…エアー吸引部、3…窒素ブロー手段、4…エアー
吸引手段、5…吹き出しノズル、6…吸引ノズル、10
…容器、11…天蓋、12…充填機、13…シーマ機、
14…第1工程置換装置、15…第2工程置換装置。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する内容物充填容器のヘッドスペー
    スを不活性ガスで置換する方法において、 走行する容器の所定の走行領域の上部に、この領域を覆
    う多孔プレート付フードを設け、走行する容器のヘッド
    スペース内にこの多孔プレートを通して不活性ガスを吹
    き付けて、ヘッドスペース内の空気を不活性ガスと予備
    置換する第1工程と、 予備置換された容器上方に、容器天蓋を位置せしめた状
    態で、容器と天蓋との間隙に挿入された吹き出しノズル
    から、容器内部に不活性ガスを吹き付けてヘッドスペー
    ス内のガスを不活性ガスと置換する第2工程と、 この容器に天蓋を被せる工程と、 を備えたことを特徴とする、容器ヘッドスペースの不活
    性ガス置換方法。
  2. 【請求項2】 前記第1工程は、不活性ガスの吹き付け
    と同時または直前に容器内部の空気を、前記多孔プレー
    トを通して吸引する工程を備えたことを特徴とする、請
    求項1に記載の不活性ガス置換方法。
  3. 【請求項3】 前記第2工程は、不活性ガスの吹き付け
    と同時または直前に容器内部の空気を、容器と天蓋との
    間に挿入された吸引ノズルから、吸引する工程を備えた
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の不活性ガ
    ス置換方法。
  4. 【請求項4】 前記第1工程は、孔の径が1〜2mmま
    たは同等の長穴を複数設けた多孔プレートを通して、容
    器内部に不活性ガスを水平方向に対して5°〜45°の
    角度で上方より吹き付け、さらに、不活性ガスの吹き付
    けと同時または直前に、容器内部の空気を該多孔プレー
    トを通して水平方向に対して5°〜45°の角度で上方
    より吸引する工程を備えたことを特徴とする、請求項1
    乃至3のいずれかに記載の不活性ガス置換方法。
  5. 【請求項5】 前記第2工程は、容器内部に不活性ガス
    を水平方向に対して5°〜45°の角度で上方より吹き
    付け、さらに、不活性ガスの吹き付けと同時または直前
    に、容器内部の空気を水平方向に対して5°〜45°の
    角度で上方より吸引する工程を備えたことを特徴とす
    る、請求項1乃至4のいずれかに記載の不活性ガス置換
    方法。
  6. 【請求項6】 前記第1工程および第2工程は、不活性
    ガスの吹き出し量と、空気の吸引量との体積比が、いず
    れも10:1〜1:1であることを特徴とする、請求項
    1乃至5のいずれかに記載の不活性ガス置換方法。
  7. 【請求項7】 前記第1工程の予備置換後の容器内の残
    存酸素量が、8v/v%以下であり、且つ前記第2工程
    の置換後の容器内の残存酸素量が、1v/v%以下であ
    ることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載
    の不活性ガス置換方法。
  8. 【請求項8】 走行する内容物充填容器の所定の走行領
    域の上部を覆うフードと、該フードに付設された多孔プ
    レートと、該多孔プレートを通して容器ヘッドスペース
    内の空気を吸引する手段と、該多孔プレートを通して容
    器ヘッドスペース内に不活性ガスを吹き付ける手段とを
    備えた予備置換装置と、 予備置換された容器上方に容器天蓋を位置せしめた状態
    で、容器と天蓋との間隙に挿入された吹き出しノズルを
    備えて、容器と天蓋との間隙に挿入される吸引ノズルを
    備えて、容器内部の空気を吸引する手段と、容器内部に
    不活性ガスを吹き付ける手段とを備えた置換装置と、 を具備してなることを特徴とする、容器ヘッドスペース
    の不活性ガス置換装置。
  9. 【請求項9】 前記多孔プレートは、その孔が容器ヘッ
    ドスペース内への空気の吸引方向と、容器ヘッドスペー
    ス内に吹き付ける不活性ガスの吹き出し方向とで形成さ
    れる走行領域内の気体の流れ方向に対応するように分布
    され、且つ穿孔方向は水平方向に対し5°〜45°の角
    度になるように設けられていることを特徴とする、請求
    項8に記載の不活性ガス置換装置。
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