JPH1115679A - プロセス間の通信方法及びその装置 - Google Patents

プロセス間の通信方法及びその装置

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JPH1115679A
JPH1115679A JP16265997A JP16265997A JPH1115679A JP H1115679 A JPH1115679 A JP H1115679A JP 16265997 A JP16265997 A JP 16265997A JP 16265997 A JP16265997 A JP 16265997A JP H1115679 A JPH1115679 A JP H1115679A
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JP16265997A
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Yutaka Kobayashi
裕 小林
Hiroshi Inoue
広 井上
Kentaro Okuda
健太郎 奥田
Takehiko Nomura
武彦 野村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、依頼側のプロセスが依頼したジョブ
の終了を待たずに、処理を続行する。 【解決手段】ジョブの依頼プロセス6からの依頼メッセ
ージとジョブの受諾プロセス7からの受諾メッセージと
をそれぞれ通信する独立した2つの通信経路8、9を備
え、これら通信経路8、9に、それぞれ依頼プロセス6
からの依頼メッセージ又は受諾プロセス7からの受諾メ
ッセージを、通信相手である依頼プロセス6又は受諾プ
ロセス7からの応答を待たずに次々と依頼プロセス6又
は受諾プロセス7に通信するように、一対の送信管理デ
ーモンプロセス10aと受信管理デーモンプロセス10
b、一対の送信管理デーモンプロセス11aと受信管理
デーモンプロセス11bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばマルチ・タ
スク・オペレーティング・システム上での2つのプロセ
ス間でメッセージの通信を行うプロセス間の通信方法及
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチ・タスク・オペレーティング・シ
ステム(例えばUNIX:AT&Tベル研究所の商標)
上での2つのプロセス(CPU)間での通信方法として
RPC(Remote Procedure Call :遠隔処理コール、コ
ンピュータ間の通信)がある。
【0003】このRPCは、他のプロセス内の関数(Pr
ocedure )を自プロセス内の関数を呼び出す(Call)す
るのとほぼ同じように呼び出すことがきるものである。
すなわち、RPCは、他のCPU間の通信方法であるソ
ケットを土台として構築され、ソケットよりも高い階層
の、CPUを越えた関数呼び出しのしくみである。
【0004】このRPCは、3つのレイヤに分かれ、最
上位のレイヤは、UNIXが提供する特定の関数を呼び
出すことしかできない。最下位のレイヤは、プログラマ
が作った関数を呼び出せるが、使いこなすのが難しいソ
ケットを意識して使わなければならない。中間のレイヤ
は、ソケットを意識せずに使え、プログラマが作った関
数を呼び出すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中間の
レイヤを使う方法では、異なるCPU上の関数を自身の
CPU上の関数と同じように使えて便利であるが、関数
の呼び出し側は呼び出された関数からの応答を待つ仕様
のために、この待つ間に次の処理に移れない。
【0006】すなわち、呼び出された関数が処理を終了
するまで、つまり終了を意味する返値が返ってくるまで
呼び出し側のプロセスは、処理を保留する。保留しない
使い方もできるが、この場合には、返値を待たないで呼
び出したプロセスは、関数の処理の終了を確認できな
い。
【0007】従って、1台のジョブの依頼装置で複数台
のジョブの受諾装置を制御する場合、ジョブの依頼装置
が受諾装置にジョブを依頼した後も、依頼したジョブの
終了を待たずに処理を続行する必要があり、かつ依頼し
たジョブの終了を確認する必要があるときには、RPC
を使用することは不可能である。
【0008】そこで本発明は、依頼側のプロセスが依頼
したジョブの終了を待たずに、処理を続行することがで
きるプロセス間の通信方法及びその装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、主プ
ロセスと少なくとも1つの従プロセスとの間でメッセー
ジの通信を行うプロセス間の通信方法において、主プロ
セスと従プロセスとの間に独立した2つの通信経路を設
け、主プロセスからのメッセージと従プロセスからのメ
ッセージとをそれぞれ別の通信経路を通して通信するプ
ロセス間の通信方法である。
【0010】請求項2によれば、請求項1記載のプロセ
ス間の通信方法において、主プロセスからのメッセージ
又は従プロセスからのメッセージを2つの通信経路上で
それぞれ、通信相手の従プロセス又は主プロセスからの
応答を待たずに従プロセス又は主プロセスに通信する。
【0011】請求項3によれば、主プロセスと少なくと
も1つの従プロセスとの間でメッセージの通信を行うプ
ロセス間の通信装置において、主プロセスからのメッセ
ージと従プロセスからのメッセージとをそれぞれ通信す
る独立した2つの通信経路を備えた。
【0012】請求項4によれば、請求項3記載のプロセ
ス間の通信装置において、2つの通信経路には、それぞ
れ主プロセスからのメッセージ又は従プロセスからのメ
ッセージを、通信相手の従プロセス又は主プロセスから
の応答を待たずに従プロセス又は主プロセスに通信する
通信管理プロセスが設けられている。
【0013】請求項5によれば、依頼プロセスと少なく
とも1つの受諾プロセスとの間でメッセージの通信を行
うプロセス間の通信装置において、依頼プロセスからの
依頼メッセージと受諾プロセスからの受諾メッセージと
をそれぞれ通信する独立した2つの通信経路を備え、こ
のうち依頼系の通信経路には、依頼プロセスからの依頼
メッセージを蓄える第1の送信管理データバッファと、
この第1の送信管理データバッファに蓄えられた依頼メ
ッセージを受諾プロセスに送信する依頼側の通信管理プ
ロセスとを設け、受諾系の通信経路には、受諾プロセス
からの受諾メッセージを蓄える第2の送信管理データバ
ッファと、この第2の送信管理データバッファに蓄えら
れた受諾メッセージを依頼プロセスに送信する受諾側の
通信管理プロセスとを設けたプロセス間の通信装置であ
る。
【0014】請求項6によれば、請求項5記載のプロセ
ス間の通信装置において、通信管理プロセスは、依頼プ
ロセスからの依頼メッセージを受けて受諾プロセスに対
して指令を発して起動させる機能を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の一実施の形態について図面を参照し
て説明する。本発明のプロセス間の通信方法は、主プロ
セスである依頼プロセスと少なくとも1つの従プロセス
としての受諾プロセスとの間でメッセージの通信を行う
場合、依頼プロセスと受諾プロセスとの間に独立した2
つの通信経路を設け、依頼プロセスからのメッセージと
受諾プロセスからのメッセージとをそれぞれ別の通信経
路を通して通信するものである。
【0016】この場合、依頼プロセスからのメッセージ
又は受諾プロセスからのメッセージを2つの通信経路上
でそれぞれ、通信相手の受諾プロセス又は依頼プロセス
からの応答を待たずに次々と受諾プロセス又は依頼プロ
セスに通信する。
【0017】図1はかかる方法を適用したプロセス間の
通信装置の構成図である。このプロセス間の通信装置
は、ジョブの依頼プロセス用エンジニアリング・ワーク
・ステーション(以下、依頼プロセス用EWSと称す
る)1とジョブの受諾プロセス用エンジニアリング・ワ
ーク・ステーション(以下、受諾プロセス用EWSと称
する)2との間でのメッセージの通信に適用したもので
ある。
【0018】なお、依頼プロセス用EWS1には複数の
ジョブの受諾プロセス用EWS3との間で通信を行う機
能を有し、かつ受諾プロセス用EWS2は、例えば半導
体エエハやレチクル等の検査装置4やプリンタ5を起動
制御する機能を有している。
【0019】依頼プロセス用EWS1には、CPUを持
つジョブの依頼プロセス6が備えられ、かつ受諾プロセ
ス用EWS2には、CPUを持つジョブの受諾プロセス
7が備えられている。
【0020】これら依頼プロセス用EWS1内の通信及
び受諾プロセス用EWS2内の通信機構には、それぞれ
メッセージとパイプが使用されている。このうちメッセ
ージは、通信する2つのプロセスがメッセージキューと
呼ばれるデータバッファにメッセージと呼ぶデータを送
受信するものであり、パイプは、通信する2つのプロセ
スがパイプバッファと呼ばれるバッファを互いにアクセ
スすることで実現するものである。
【0021】これら依頼プロセス6と受諾プロセス7と
の間には、それぞれ独立した2つの通信経路、すなわち
往路専用の通信経路8、復路専用の通信経路9が備えら
れ、かつこれら依頼プロセス6と受諾プロセス7との間
の通信にはRPCが用いられている。
【0022】これら2つの通信経路6、7には、それぞ
れ依頼プロセス6からの依頼メッセージ又は受諾プロセ
ス7からの受諾メッセージを、それぞれ通信相手である
受諾プロセス7又は依頼プロセス6からの応答を待たず
に次々と受諾プロセス7又は依頼プロセス6に通信する
通信管理プロセス、すなわち依頼系の通信経路8側に一
対の送信管理デーモンプロセス(HT-DRIVE)10a、受
信管理デーモンプロセス(HT-DAEMON )10bが設けら
れ、受諾系の通信経路9側に一対の送信管理デーモンプ
ロセス(OP-DRIVE)11a、受信管理デーモンプロセス
(OP-DAEMON )11bが設けられている。
【0023】具体的に2つの通信経路8、9上の構成を
説明すると、依頼系の通信経路8には、依頼プロセス6
からの依頼メッセージを蓄える第1の送信管理データバ
ッファとしての送信管理メッセージキュー12が設けら
れている。
【0024】この送信管理メッセージキュー12には、
依頼プロセス6から発せられた処理開始や依頼メッセー
ジ、アドレスなどが蓄えられる。送信管理デーモンプロ
セス10aは、送信管理メッセージキュー12に蓄えら
れた処理開始や依頼メッセージ、アドレスなどを読み出
し、RPCを通して受信管理デーモンプロセス10bに
送信する機能を有し、かつこの受信管理デーモンプロセ
ス10bは、送信管理デーモンプロセス10aから送信
されてきた処理開始や依頼メッセージ、アドレスなどを
受信管理メッセージキュー13に書き込み、かつこのう
ち起動指令を生成して受諾プロセス7に発する機能を有
している。
【0025】一方、受諾系の通信経路9には、受諾プロ
セス7からの受諾メッセージを蓄える送信管理メッセー
ジキュー14が設けられている。この送信管理メッセー
ジキュー14には、受諾プロセス7から発せられた受諾
メッセージ、アドレス、異常データなどが蓄えられる。
【0026】送信管理デーモンプロセス11aは、送信
管理メッセージキュー14に蓄えられた受諾メッセー
ジ、アドレス、異常データなどを読み出し、RPCを通
して受信管理デーモンプロセス11bに送信する機能を
有し、かつこの受信管理デーモンプロセス11bは、送
信管理デーモンプロセス11aから送信されてきた受諾
メッセージ、アドレス、異常データなどを受信管理メッ
セージキュー15に書き込む機能を有している。
【0027】なお、ジョブの依頼プロセスEWS1と複
数のショブの受諾プロセス用EWS3との通信構成も上
記構成と同様となっている。次に上記の如く構成された
装置の作用について説明する。
【0028】例えば半導体ウエハやレチクルを検査する
ために検査装置4を起動する場合には、ジョブの依頼プ
ロセス用EWS1において検査開始が指示されると、ジ
ョブの依頼プロセス6は、検査開始の生成・起動の依頼
メッセージを送信管理メッセージキュー12に送り、こ
の依頼メッセージを送信管理メッセージキュー12に蓄
える。
【0029】ここで、ジョブの依頼プロセス6から続け
て各種指令、例えばプリンタ5のプリント開始の生成・
起動の依頼メッセージなどの各依頼メッセージが発せら
れると、これらプリント開始等の依頼メッセージは次々
と送信管理メッセージキュー12に蓄えられる。
【0030】送信管理デーモンプロセス10aは、常に
送信管理メッセージキュー12を監視し、この送信管理
メッセージキュー12に検査開始の生成・起動の依頼メ
ッセージが蓄えられると、この依頼メッセージを読み出
してRPCを通してジョブの受諾プロセス用EWS2側
の受信管理デーモンプロセス10bに送信する。
【0031】続いて送信管理デーモンプロセス10a
は、送信管理メッセージキュー12にプリント開始の生
成・起動の依頼メッセージが蓄えられると、この依頼メ
ッセージを読み出してRPCを通してジョブの受諾プロ
セス用EWS2側の受信管理デーモンプロセス10bに
送信する。
【0032】この受信管理デーモンプロセス10bは、
検査開始の生成・起動の依頼メッセージを受信すると、
このメッセージ受信に対する返値、すなわち依頼メッセ
ージの受信が正常か否かの返値を直ぐに送信管理デーモ
ンプロセス10aに返し、かつ依頼メッセージを受信管
理メッセージキュー13に蓄えるとともに、このうちの
検査開始の生成・起動を起動指令に変換してジョブの受
諾プロセス7に対して発する。
【0033】続いて受信管理デーモンプロセス10b
は、プリント開始の生成・起動の依頼メッセージを受信
すると、この受信に対する返値を直ぐに送信管理デーモ
ンプロセス10aに返し、かつ依頼メッセージを受信管
理メッセージキュー13に蓄えるとともに、このうちの
プリント開始の生成・起動を起動指令に変換してジョブ
の受諾プロセス7に対して発する。
【0034】このジョブの受諾プロセス7は、検査開始
の起動指令を受けると、受信管理メッセージキュー13
に蓄えられた検査開始の生成・起動の依頼メッセージを
読み出し、この依頼メッセージに従って検査装置4を起
動する。
【0035】この後、ジョブの依頼プロセス6から例え
ば検査装置4の検査動作に関する各種依頼メッセージが
発せられ、受信管理デーモンプロセス10bにおいて検
査装置4の検査動作の依頼メッセージを受信すると、こ
の受信管理デーモンプロセス10bは、例えば検査装置
4のステージを動かす指令をジョブの受諾プロセス7に
発し、かつそのステージの動かす位置のメッセージを受
信管理メッセージキュー13に蓄える動作を行う。
【0036】以下、このようにして検査装置4は、各指
令及びメッセージを受けて半導体ウエハやレチクルの検
査を行う。次にジョブの受諾プロセス7は、プリント開
始の起動指令を受けると、受信管理メッセージキュー1
3に蓄えられたプリント開始の生成・起動の依頼メッセ
ージを読み出し、この依頼メッセージに従ってプリンタ
5を起動する。
【0037】そうして、ジョブの依頼プロセス6からプ
リンタ5のプリント動作に関する各種依頼メッセージが
発せられ、受信管理デーモンプロセス10bにおいてこ
の依頼メッセージを受信すると、この受信管理デーモン
プロセス10bは、例えばプリンタ5のプリントデータ
のプリント指令をジョブの受諾プロセス7に発し、かつ
検査装置4の検査結果のデータをプリントするメッセー
ジを受信管理メッセージキュー13に蓄える動作を行
う。
【0038】以下、このようにしてプリンタ5は、各指
令及びメッセージを受けて検査装置4の検査結果データ
をプリントアウトする。一方、ジョブの受諾プロセス7
は、検査装置4やプリンタ5の処理中や処理終了の旨を
受諾メッセージとして送信管理メッセージキュー14に
書き込む。
【0039】送信管理デーモンプロセス11aは、常に
送信管理メッセージキュー14を監視し、この送信管理
メッセージキュー14に検査装置4やプリンタ5の処理
中や処理終了の受諾メッセージが蓄えられると、この受
諾メッセージを読み出してRPCを通してジョブの依頼
プロセス用EWS1側の受信管理デーモンプロセス11
bに送信する。
【0040】この受信管理デーモンプロセス11bは、
検査装置4やプリンタ5の処理中や処理終了の受諾メッ
セージを受信すると、このメッセージ受信に対する返値
を直ぐに送信管理デーモンプロセス11aに返し、かつ
受諾メッセージを受信管理メッセージキュー15に蓄え
る。
【0041】ジョブの依頼プロセス6は、受信管理メッ
セージキュー15に蓄えられた検査装置4やプリンタ5
の処理中や処理終了の受諾メッセージを読み出し、これ
ら受諾メッセージに基づいて検査装置4やプリンタ5の
各処理中や各処理終了を確認する。
【0042】ところで、検査装置4やプリンタ5が動作
しない等の異常が発生した場合、ジョブの受諾プロセス
7は、これら検査装置4やプリンタ5の制御時に異常を
検出し、かかる異常メッセージを送信管理メッセージキ
ュー14に書き込む。
【0043】送信管理デーモンプロセス11aは、上記
同様に、常に送信管理メッセージキュー14を監視し、
この送信管理メッセージキュー14に検査装置4やプリ
ンタ5の異常メッセージが蓄えられると、この異常メッ
セージを読み出し、RPCを通してジョブの依頼プロセ
ス用EWS1側の受信管理デーモンプロセス11bに送
信する。
【0044】この受信管理デーモンプロセス11bは、
検査装置4やプリンタ5の異常メッセージを受信する
と、この異常メッセージを受信管理メッセージキュー1
5に蓄える。
【0045】この結果、ジョブの依頼プロセス6は、受
信管理メッセージキュー15に蓄えられた検査装置4や
プリンタ5の異常メッセージを読み出し、検査装置4や
プリンタ5の異常発生を確認する。
【0046】このように上記一実施の形態においては、
ジョブの依頼プロセス6からの依頼メッセージとジョブ
の受諾プロセス7からの受諾メッセージとをそれぞれ通
信する独立した2つの通信経路8、9を備え、これら通
信経路8、9に、それぞれ依頼プロセス6からの依頼メ
ッセージ又は受諾プロセス7からの受諾メッセージを、
通信相手である依頼プロセス6又は受諾プロセス7から
の応答を待たずに次々と依頼プロセス6又は受諾プロセ
ス7に通信するようにしたので、1台のジョブの依頼プ
ロセス6で複数台のジョブの受諾プロセス7を制御する
場合、ジョブの依頼プロセス6が受諾プロセス7にジョ
ブを依頼した後も、依頼したジョブの終了を待たずに処
理を続行することができ、かつ依頼したジョブの処理中
や終了を確認する必要があるときには、RPCを通して
介して確認でき、かつ検査装置4やプリンタ5の異常発
生も確認できる。
【0047】次に本発明の他の実施の形態について図2
に示すプロセス間の通信装置の構成図を参照して説明す
る。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳
しい説明は省略する。
【0048】ジョブの受諾プロセス用EWS2には、検
査条件ファイル20が設けられている。この検査条件フ
ァイル20に対するジョブの依頼プロセス6からのアク
セスは、NFS(ネットワーク・ファイル・システム)
によるファイルの共有で実現している。
【0049】このような構成であれば、例えば検査装置
4での検査開始に先立ち、検査条件ファイルを作成す
る。これはジョブの依頼プロセス6上のボタン操作や、
キーボードからのデータ入力よって、ファイルとして検
査条件ファイル20上に作られる。
【0050】この後、ジョブの依頼プロセス6から検査
開始の生成・起動の依頼メッセージが発せられると、こ
の依頼メッセージは、上記一実施の形態と同様に、一対
の送信管理デーモンプロセス10aと受信管理デーモン
プロセス10bを通してジョブの受諾プロセス用EWS
2側に送信され、受信管理デーモンプロセス10bから
は、検査開始の生成・起動を起動指令に変換してジョブ
の受諾プロセス7に対して発する。
【0051】このジョブの受諾プロセス7は、検査開始
の起動指令を受けると、検査条件ファイル20に記憶さ
れている検査条件ファイルを読み込んで検査装置4を動
作制御する。
【0052】このように上記他の実施との形態によれ
ば、上記一実施の形態と同様に、1台のジョブの依頼プ
ロセス6で複数台のジョブの受諾プロセス7を制御する
場合、ジョブの依頼プロセス6が受諾プロセス7にジョ
ブを依頼した後も、依頼したジョブの終了を待たずに処
理を続行することができ、かつ依頼したジョブの処理中
や終了を確認する必要があるときには、RPCを通して
介して確認でき、かつ検査装置4やプリンタ5の異常発
生も確認できる。
【0053】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されるものでなく次の通り変形してもよい。例えば、図
3に示すように送信管理デーモンプロセス11aと受信
管理デーモンプロセス10bと間に標準入出力部21を
設け、この標準入出力部21によりデバッグ時の異常メ
ッセージを送信管理デーモンプロセス11aから読み込
んで受信管理デーモンプロセス10bに渡すようにして
もよい。
【0054】このように標準入出力部21を設ければ、
デバッグ時の異常メッセージを送信管理デーモンプロセ
ス11aから受信管理デーモンプロセス10bに渡し、
さらにジョブの受諾プロセス7に渡して例えばディスプ
レイにてデバッグの内容を表示できる。
【0055】又、ジョブの依頼プロセス用EWS1側の
受信管理メッセージキュー15に対してパイプ22によ
りコンソール23でメッセージを取り込むようにしても
よい。これにより、コンソール23において過去に遡っ
てメッセージを見ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1、
2によれば、依頼側のプロセスが依頼したジョブの終了
を待たずに、処理を続行することができるプロセス間の
通信方法を提供できる。
【0057】又、本発明の請求項3〜6によれば、依頼
側のプロセスが依頼したジョブの終了を待たずに、処理
を続行することができるプロセス間の通信装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるプロセス間の通信装置の一実施
の形態を示す構成図。
【図2】本発明に係わるプロセス間の通信装置の他の実
施の形態を示す構成図。
【図3】本発明に係わるプロセス間の通信装置の変形例
を示す構成図。
【符号の説明】
1…ジョブの依頼プロセス用EWS、 2…ジョブの受諾プロセス用EWS、 6…ジョブの依頼プロセス、 7…ジョブの受諾プロセス、 8,9…通信経路、 10a,11a…送信管理デーモンプロセス、 10b,11b…受信管理デーモンプロセス、 12,14…送信管理メッセージキュー、 13,15…受信管理メッセージキュー、 20…検査条件ファイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 武彦 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主プロセスと少なくとも1つの従プロセ
    スとの間でメッセージの通信を行うプロセス間の通信方
    法において、 前記主プロセスと前記従プロセスとの間に独立した2つ
    の通信経路を設け、前記主プロセスからのメッセージと
    前記従プロセスからのメッセージとをそれぞれ別の前記
    通信経路を通して通信することを特徴とするプロセス間
    の通信方法。
  2. 【請求項2】 前記主プロセスからのメッセージ又は前
    記従プロセスからのメッセージを前記2つの通信経路上
    でそれぞれ、通信相手の前記従プロセス又は前記主プロ
    セスからの応答を待たずに前記従プロセス又は主プロセ
    スに通信することを特徴とする請求項1記載のプロセス
    間の通信方法。
  3. 【請求項3】 主プロセスと少なくとも1つの従プロセ
    スとの間でメッセージの通信を行うプロセス間の通信装
    置において、 前記主プロセスからのメッセージと前記従プロセスから
    のメッセージとをそれぞれ通信する独立した2つの通信
    経路を備えたことを特徴とするプロセス間の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記2つの通信経路には、それぞれ前記
    主プロセスからのメッセージ又は前記従プロセスからの
    メッセージを、通信相手の前記従プロセス又は前記主プ
    ロセスからの応答を待たずに前記従プロセス又は主プロ
    セスに通信する通信管理プロセスが設けられていること
    を特徴とする請求項3記載のプロセス間の通信装置。
  5. 【請求項5】 依頼プロセスと少なくとも1つの受諾プ
    ロセスとの間でメッセージの通信を行うプロセス間の通
    信装置において、 前記依頼プロセスからの依頼メッセージと前記受諾プロ
    セスからの受諾メッセージとをそれぞれ通信する独立し
    た2つの通信経路を備え、 このうち依頼系の前記通信経路には、前記依頼プロセス
    からの依頼メッセージを蓄える第1の送信管理データバ
    ッファと、この第1の送信管理データバッファに蓄えら
    れた前記依頼メッセージを前記受諾プロセスに送信する
    依頼側の通信管理プロセスとを設け、 受諾系の前記通信経路には、前記受諾プロセスからの受
    諾メッセージを蓄える第2の送信管理データバッファ
    と、この第2の送信管理データバッファに蓄えられた前
    記受諾メッセージを前記依頼プロセスに送信する受諾側
    の通信管理プロセスとを設けた、ことを特徴とするプロ
    セス間の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記通信管理プロセスは、前記依頼プロ
    セスからの依頼メッセージを受けて前記受諾プロセスに
    対して指令を発して起動させる機能を有することを特徴
    とする請求項5記載のプロセス間の通信装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006134816A1 (ja) * 2005-06-13 2006-12-21 Olympus Corporation 分散処理システム、分散処理方法及びプログラム

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WO2006134816A1 (ja) * 2005-06-13 2006-12-21 Olympus Corporation 分散処理システム、分散処理方法及びプログラム
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