JPH11156521A - 縦射出装置 - Google Patents

縦射出装置

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JPH11156521A
JPH11156521A JP32337797A JP32337797A JPH11156521A JP H11156521 A JPH11156521 A JP H11156521A JP 32337797 A JP32337797 A JP 32337797A JP 32337797 A JP32337797 A JP 32337797A JP H11156521 A JPH11156521 A JP H11156521A
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JP
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hot water
vertical injection
water supply
molten metal
injection sleeve
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JP32337797A
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Saburo Noda
三郎 野田
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給湯量の多少に拘わらず縦射出スリーブ及び
キャビティへの溶湯の層流充填が可能で、これにより高
品質のダイカスト製品を得ることができること。 【解決手段】 縦射出スリーブ6は、プランジャチップ
10の移動により該プランジャチップ10の給湯開始時
の下限位置T1で最大に開口すると共に同上限位置T2で
最小に開口する開口部21aを有して縦射出スリーブ6
の内側面に縦溝状に形成され、かつ下端部に給湯口6a
を連通させてなる導湯路21を備えて構成されており、
給湯量の多少に伴う給湯開始時のプランジャチップ10
の位置の変更を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば縦型締・縦
射出ダイカストマシンや横型締・縦射出ダイカストマシ
ンに適用される縦射出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の縦射出装置100を示
す。この縦射出装置100は、金型2のキャビティ5に
連通する縦射出スリーブ6の途中に開口した給湯口6a
を有し、この給湯口6aに給湯管9が接続され、給湯口
6aより縦射出スリーブ6に溶湯(溶融金属)Mを供給
し、縦射出スリーブ6内を前,後進するプランジャチッ
プ10の前進移動によって、縦射出スリーブ6内の溶湯
Mを金型2のキャビティ5に圧入するように構成されて
いる。
【0003】このとき金型2は、図外の移動ダイプレー
トに取り付けられた移動金型3と、図外の固定ダイプレ
ートに取り付けられた固定金型4とからなり、この移動
金型3と固定金型4とが横方向に型締めされてキャビテ
ィ5を形成する横型締・縦射出ダイカストマシンを構成
している。また縦射出スリーブ6は、移動金型3と固定
金型4との分割面にそれぞれ取り付けられ金型3,4の
型締めで筒体を形成する分割スリーブ片7及び8とから
構成されている。給湯口6aは分割スリーブ片8の固定
金型4から下方に突出する部分に形成されている。
【0004】給湯管9は、一端が給湯口6aに接続さ
れ、他端が定湯面保持炉11の吐出孔11aに接続され
て取り付けられている。この給湯管9には電磁ポンプ1
2が付設されており、この電磁ポンプ12の駆動により
定湯面保持炉11内の溶湯Mを縦射出スリーブ6に供給
できるようになっている。定湯面保持炉11は、昇降手
段14を介して昇降可能に設けられ溶湯M中に浸漬され
る浸漬体13と、昇降手段14と制御装置16を介して
接続され溶湯Mの基準設定レベルL0 との接離を検出す
る湯面検出器15とを備えて構成されており、湯面検出
器15の信号により、離間時には浸漬体13を下降させ
ると共に接触時には浸漬体13を上昇させて基準設定レ
ベルL0を維持できるようになっている。
【0005】またプランジャチップ10は、プランジャ
ロッド17の先端に設けられており、このプランジャロ
ッド17の後端をカップリング18を介してシリンダロ
ッド19に連結させることによって射出シリンダ20に
連結している。このプランジャチップ10は、給湯開始
時には縦射出スリーブ6の給湯口6aより下側部分に嵌
入して縦射出スリーブ6の下端部を閉塞しており、射出
シリンダ20の駆動により縦射出スリーブ6内を前,後
進するように構成されている。
【0006】そしてこの縦射出装置100によれば、電
磁ポンプ12の駆動により縦射出スリーブ6への溶湯M
の供給後は射出シリンダ20の駆動により縦射出スリー
ブ6内をプランジャチップ10が前進移動して溶湯Mを
キャビティ5に圧入するようになっている。図5中、溶
湯Mは給湯量Vで縦射出スリーブ6内に供給され、かつ
プランジャチップ10は射出ストロークSで縦射出スリ
ーブ6内を前,後進する。なお射出ストロークSはカッ
プリング18に一体的に設けた磁気スケール21の動き
をストロークセンサ22で検出することにより制御する
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら縦射出装
置100では、給湯量Vの変更に伴う給湯開始時のプラ
ンジャチップ10の位置の変更は定湯面保持炉11の基
準設定レベルL0 の変更及び縦射出スリーブ6の給湯口
6aの設置位置の変更等を伴うため困難であり、このた
め給湯量Vの多少に拘わらず射出ストロークSは殆ど変
えることができない。
【0008】従って縦射出装置100では、少量給湯時
に溶湯Mの固化を避けるため、縦射出の本来の目的であ
る溶湯Mの層流充填を犠牲にして射出速度を早くしてい
る場合があり、この場合ガス含有量が多くなって熱処理
・溶接性の低下をきたし、あるいはひけ巣が多くなって
耐圧・気密性の低下をきたし、さらには破断チル層の混
入により機械的強度・靱性の低下をきたし、総じてダイ
カスト製品の品質の低下を招くという課題を有してい
る。
【0009】また他の縦射出装置として、給湯口を縦射
出スリーブの上部に配設した傾倒射出方式の縦射出装置
があるが、このものは給湯時のプランジャチップの先端
が給湯口より大分下になるため給湯時にガスを巻込み易
く、結果としてダイカスト製品の品質の低下を招くとい
う課題を有している。
【0010】そこでこの発明は、給湯量の多少に拘わら
ず縦射出スリーブ及びキャビティへの溶湯の層流充填が
可能で、これにより高品質のダイカスト製品を得ること
ができる縦射出装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記した目的を解決する
ため請求項1に記載の発明は、金型のキャビティに連通
する縦射出スリーブの途中に開口した給湯口を有し、前
記給湯口に給湯管が接続され、前記給湯口より前記縦射
出スリーブに溶湯を供給し、前記縦射出スリーブ内を
前,後進するプランジャチップの前進移動によって、前
記縦射出スリーブ内の溶湯を前記金型のキャビティに圧
入する縦射出装置において、前記縦射出スリーブは、前
記プランジャチップの移動により前記プランジャチップ
の給湯開始時の下限位置で最大に開口すると共に同上限
位置で最小に開口する開口部を有して前記縦射出スリー
ブの内側面に縦溝状に形成され、かつ下端部に前記給湯
口を連通させてなる導湯路を備えて構成されていること
を特徴としている。
【0012】このため請求項1に記載の発明では、給湯
量の多少に伴う給湯開始時のプランジャチップの位置の
変更を容易に行うことができる。すなわち給湯開始時の
プランジャチップは、給湯量が少ないときはプランジャ
チップを前進させて縦射出スリーブの上部に位置させる
ことができ、給湯量が多いときはプランジャチップを後
進させて縦射出スリーブの下部に位置させることができ
る。このとき溶湯は導湯路の開口部のプランジャチップ
で閉塞されていない開口部分から縦射出スリーブ内に供
給される。これにより縦射出スリーブへの溶湯の供給口
は導湯路の開口部の開口部分によりプランジャチップの
先端と同一レベルで形成されると共に、プランジャチッ
プの射出ストロークは給湯量が少ないときは短く、給湯
量が多いときは長くなり、給湯量の少ないときにも射出
速度を速めることなく溶湯をキャビティに圧入すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1乃至図3は横型締・縦射出ダイカスト
マシンに適用した本発明の一実施形態としての縦射出装
置1を示す。この縦射出装置1は、基本構造が従来の縦
射出装置100と同様に、金型2のキャビティ5に連通
する縦射出スリーブ6の途中に開口した給湯口6aを有
し、この給湯口6aに給湯管9が接続され、給湯口6a
より縦射出スリーブ6に溶湯(溶融金属)Mを供給し、
縦射出スリーブ6内を前,後進するプランジャチップ1
0の前進移動によって、縦射出スリーブ6内の溶湯Mを
金型2のキャビティ5に圧入するように構成されてい
る。
【0015】そしてこの縦射出装置1は、前記した基本
構造において縦射出スリーブ6を導湯路21を備えて構
成した点が縦射出装置100と相違している。このため
以下同一構成要素は同一符号を付して詳細な説明を省略
する。
【0016】すなわち縦射出スリーブ6は、プランジャ
チップ10の縦射出スリーブ6内の移動によりプランジ
ャチップ10の給湯開始時の下限位置(図1のT1位
置)で最大に開口すると共に同上限位置(図2のT2位
置)で最小に開口する開口部21aを有して縦射出スリ
ーブ6の内側面に縦溝状に形成され、かつ下端部に給湯
口6aを連通させてなる導湯路21を備えて構成されて
いる。
【0017】縦射出スリーブ6は、2分割されそれぞれ
移動金型3と固定金型4とに取り付けられた分割スリー
ブ片7及び8とから構成されており、導湯路21は固定
金型4に取り付けられた分割スリーブ片8に形成されて
いる。
【0018】この導湯路21は、上部がプランジャチッ
プ10の給湯開始時の上限位置T2よりもやや上部の分
割スリーブ片8の内壁内に塞き止められ、下部が給湯口
6aの開口部位となるプランジャチップ10の給湯開始
時の下限位置T1と同一位置の分割スリーブ片8の内壁
内に塞き止められて断面略コ字形(図3参照)の縦溝状
に形成されている。このとき導湯路21は、その断面積
をd1とし、金型2のゲート24及びランナ25(図1
参照)の最小断面積をd2としたときd1<d2となるよ
うに形成される。
【0019】このように形成された導湯路21にはその
上部から下部まで連続する開口部21aが形成されてお
り、この開口部21aにより導湯路21が全長に亘って
縦射出スリーブ6の内部に連通している。この開口部2
1aは縦射出スリーブ6内のプランジャチップ10の側
面10aで部分的に閉塞されるようになっており、この
閉塞される部分はプランジャチップ10の前進で拡大
し、その後進で縮小する。つまり導湯路21の開口部2
1aはプランジャチップ10の給湯開始時の下限位置T
1(図1)で閉塞される部分が無く最大に開口すると共
に、同上限位置T2(図2)で大部分が閉塞されて最小
に開口する。
【0020】また導湯路21は好ましくは加熱手段を備
えて構成される。本実施形態では図3に示すように導湯
路21の両側に位置して分割スリーブ片8に穿設した孔
内に挿入したカートリッジヒータ22で前記加熱手段を
構成している。
【0021】さらにプランジャチップ10は好ましくは
本実施形態のようにその接湯部を断熱層23で被覆して
形成される。この断熱層23は、縦射出スリーブ6及び
プランジャチップ10が熱間ダイス鋼SKD61(熱伝
導率34w/mk(0.08cal/cm.sec.℃))で形成される
関係で、熱伝導率が13w/mk(0.03cal/cm.sec.
℃)以下の耐熱性物質で形成される。このような耐熱性
物質としては、例えばチタン合金セラミックス(熱伝導
率9w/mk(0.02cal/cm.sec.℃))や硼化物サーメッ
ト(熱伝導率13w/mk(0.03cal/cm.sec.℃))があ
る。
【0022】なお、図1及び図2中符号30は分割スリ
ーブ片7及び8をそれぞれ移動金型3及び固定金型4に
取り付けるためのキーである。また従来技術と同様に、
移動金型3及び固定金型4はそれぞれ図外の移動ダイプ
レート及び固定ダイプレートに取り付けられており、給
湯管9の他端は定湯面保持炉11(図5参照)に連通し
ており、プランジャチップ10はプランジャロッド17
を介して連結する射出シリンダ20(図5参照)により
駆動するように構成されており、かつ溶湯Mは給湯管9
に付設した電磁ポンプ12の駆動により縦射出スリーブ
6へ供給されるように構成されている。
【0023】このように構成された縦射出装置1は次の
ように作動する。
【0024】まず縦射出スリーブ6内のプランジャチッ
プ10の給湯開始時の位置決めを行う。この位置決めは
溶湯Mの給湯量の多少に拘わらず縦射出スリーブ6内の
溶湯Mの上面mが略同一レベルになるように、プランジ
ャチップ10の先端面10bを下限位置T1と上限位置
T2との間の適当な位置に位置決めして行う。
【0025】次ぎに電磁ポンプ12の駆動により縦射出
スリーブ6へ溶湯Mを供給する。この溶湯Mの供給は、
給湯管9,給湯口6a,及び導湯路21の開口部21a
のプランジャチップ10で閉塞されていない開口部分を
介して行われる。このとき導湯路21の開口部21aの
開口部分はプランジャチップ10の先端面10bと同一
レベルで形成されるので、縦射出スリーブ6への溶湯M
の供給時のガスの巻き込みを極力抑制することができ
る。しかして溶湯Mは、給湯開始時にプランジャチップ
10の先端面10bが下限位置T1にあるときの最大給
湯量V1(図1参照)と、同先端面10bが上限位置T2
にあるときの最小給湯量V2(図2参照)との間の給湯
量で縦射出スリーブ6へ供給することができる。
【0026】この給湯量は縦射出スリーブ6内のプラン
ジャチップ10の前,後進により容易に変更することが
でき、このときの変更幅を図2中可変ストローク量S0
で示す。例えば最大給湯量V1から最小給湯量V2へ切り
替えるときは下限位置T1にあるプランジャチップ10
を前進させて上限位置T2に位置決めすることにより行
うことができ、逆に最小給湯量V2から最大給湯量V1へ
切り替えるときは上限位置T2にあるプランジャチップ
10を後進させて下限位置T1に位置決めすることによ
り行うことができ、かつ中間の給湯量に切り替えるとき
は下限位置T1あるいは上限位置T2にあるプランジャチ
ップ10を前進あるいは後進させて下限位置T1と上限
位置T2との間に位置決めすることにより行うことがで
きる。
【0027】溶湯Mの供給後、プランジャチップ10を
前進させて縦射出スリーブ6内の溶湯Mをキャビティ5
に圧入する。この圧入の際のプランジャチップ10は、
最大給湯量V1及び最小給湯量V2のときそれぞれ射出ス
トロークS1及びS2で前,後進する。すなわちプランジ
ャチップ10は、給湯量が多いときは長い射出ストロー
クS1で駆動し、給湯量が少ないときは短い射出ストロ
ークS2で駆動するようになっており、給湯量の少ない
ときにも射出速度を速めることなく溶湯Mをキャビティ
5に圧入することができる。
【0028】またこのときの電磁ポンプ12の給湯運転
パターンの一例を示すと図4の通りとなる。この図4は
給湯開始時のプランジャチップ10が下限位置T1(図
1参照)にあるときの電磁ポンプ12の給湯運転パター
ンを示す。図4に示すように電磁ポンプ12は給湯時間
t1,導湯路閉時間t2,湯切り時間t3の3区分に分け
て電圧(周波数)を制御することにより運転される。
【0029】すなわち給湯時間t1区分において電磁ポ
ンプ12はその初期段階では直線aに沿って緩やかに電
圧を上げて給湯電圧値f1に達するまで運転される。こ
の運転により給湯の初期段階におけるガスの巻き込みを
極力抑制することができる。給湯電圧値f1に達した後
は電磁ポンプ12はその電圧値f1を維持して電圧一定
で運転される(直線b)。しかして給湯開始時から給湯
時間t1後に縦射出スリーブ6への溶湯Mの給湯が完了
する。なお給湯時間t1区分においては導湯路21の開
口部21aは全開されており、かつ金型ガス抜け弁が開
となってキャビティ5の内圧が0となっている。
【0030】給湯完了後直ちに導湯路閉時間t2区分に
移行する。すなわち給湯完了後直ちに電圧を下げて湯面
保持電圧値f2にし、電磁ポンプ12はその電圧値f2を
維持して導湯路閉時間t2区分全体を電圧一定で運転さ
れる(直線c)。またプランジャチップ10は導湯路閉
時間t2区分へ移行後直ちに前進し、導湯路閉時間t2区
分の終点で導湯路21の開口部21aをその側面10a
で全閉する。このときのプランジャチップ10の導湯路
閉ストロークはS3となる。なお金型ガス抜け弁は給湯
時間t1区分から引き続いて導湯路閉時間t2区分におい
ても開となっており、導湯路閉時間t2区分の終点で閉
じる。この導湯路閉時間t2区分では電磁ポンプ12を
湯面保持電圧値f2で継続運転することにより、プラン
ジャチップ10の前進にも拘わらず溶湯Mの逆流を防ぐ
ことができる。
【0031】導湯路閉時間t2区分経過後直ちに湯切り
時間t3区分に移行する。すなわち導湯路閉時間t2区分
の終点で直ちに電圧を逆相に切り替えて湯切り電圧値f
3にし、電磁ポンプ12はその電圧値f3を維持して湯切
り時間t3区分全体を電圧一定で運転される(直線
d)。これによりプランジャチップ10の側面10aで
開口部21aを閉塞された導湯路21内の溶湯Mを回収
することができる。なおプランジャチップ10は導湯路
閉時間t2区分から引き続いて湯切り時間t3区分におい
ても継続して前進し、その先端面10bが射出時の上限
位置T3(図1参照)に到達することによって縦射出ス
リーブ6内の溶湯Mをキャビティ5に圧入する。溶湯M
の回収後は電圧を0にして電磁ポンプ12の運転を停止
すると共に、圧入後のプランジャチップ10を下限位置
T1に後退させることにより当初の給湯時間t1区分に移
行することができる。このときの縦射出装置1は給湯量
V1,射出ストロークS1で駆動する。
【0032】また給湯開始時のプランジャチップ10が
上限位置T2(図2参照)にあるときの縦射出装置1
は、給湯量V2(<V1),射出ストロークS2(<S1)
で駆動する相違があるが、電磁ポンプ12の給湯運転パ
ターンは前述したと同様のパターンを呈する。
【0033】このように縦射出装置1は、給湯量の多少
に伴う給湯開始時のプランジャチップ10の位置の変更
を容易に行うことができる。これによりプランジャチッ
プ10の射出ストロークは給湯量が少ないときは短く
(射出ストロークS2)、給湯量が多いときは長く(射
出ストロークS1)なり、給湯量の少ないときにも射出
速度を速めることなく溶湯Mをキャビティ5に圧入する
ことができる。またプランジャチップ10の位置の変更
にも拘わらず縦射出スリーブ6への溶湯Mの供給口を導
湯路21の開口部21aの開口部分により常にプランジ
ャチップ10の先端面10bと同一レベルに設定するこ
とができるので、ガスの巻き込みを極力抑制した状態で
溶湯Mの縦射出スリーブ6への供給が可能となる。
【0034】これにより縦射出装置1は、給湯量の多少
に拘わらず縦射出スリーブ6及びキャビティ5への溶湯
Mの層流充填が可能で、これにより高品質のダイカスト
製品を得ることができる。
【0035】その上縦射出装置1は、導湯路21の側部
にカートリッジヒータ22を設け、かつプランジャチッ
プ10の接湯部に断熱層23を設けて溶湯Mの固化防止
対策を施したので、特に給湯量が少ないときの溶湯Mの
固化を有効に防止して作動の円滑化を図ることができ
る。
【0036】また本実施形態は横型締・縦射出ダイカス
トマシンへの適用例であるが、本発明に係る縦射出装置
は縦型締・縦射出ダイカストマシンにも同様に適用され
るものである。
【0037】さらに給湯移送手段は、本実施形態では電
磁ポンプ12を用いたが他に加圧,吸引(真空)等の手
段をも用いることができ、この場合圧力(真空度)を時
間制御する運転パターンとなる。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば次の効果を奏することができる。
【0039】すなわち請求項1記載の発明によれば、縦
射出スリーブを、プランジャチップの移動により開口部
分が広狭する開口部を有する導湯路を備えて構成したの
で、(1)給湯量の多少に伴う給湯開始時のプランジャ
チップの位置の変更を容易に行うことができ、これによ
りプランジャチップの射出ストロークを給湯量が少ない
ときは短く、給湯量が多いときは長くなるように設定す
ることができるため、給湯量の少ないときにも射出速度
を速めることなく溶湯をキャビティに圧入することがで
きること、及び(2)プランジャチップの位置の変更に
も拘わらず縦射出スリーブへの溶湯の供給口を導湯路の
開口部の開口部分により常にプランジャチップの先端面
と同一レベルに設定することができるので、ガスの巻き
込みを極力抑制した状態で溶湯の縦射出スリーブへの供
給が可能となること、により給湯量の多少に拘わらず縦
射出スリーブ及びキャビティへの溶湯の層流充填が可能
で、これにより高品質のダイカスト製品を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての縦射出装置の要部
断面図で、給湯開始時のプランジャチップを下限位置に
セットした状態を示す。
【図2】図1の縦射出装置の要部断面図で、給湯開始時
のプランジャチップを上限位置にセットした状態を示
す。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図1の縦射出装置の電磁ポンプの給湯運転パタ
ーンを示すグラフである。
【図5】従来の縦射出装置を備えた横型締・縦射出ダイ
カストマシンの要部断面図である。
【符号の説明】
1 縦射出装置 2 金型 5 キャビティ 6 縦射出スリーブ 6a 給湯口 9 給湯管 10 プランジャチップ 21 導湯路 21a 開口部 M 溶湯 T1 下限位置(プランジャチップの給湯開始時の) T2 上限位置(プランジャチップの給湯開始時の)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型のキャビティに連通する縦射出スリ
    ーブの途中に開口した給湯口を有し、前記給湯口に給湯
    管が接続され、前記給湯口より前記縦射出スリーブに溶
    湯を供給し、前記縦射出スリーブ内を前,後進するプラ
    ンジャチップの前進移動によって、前記縦射出スリーブ
    内の溶湯を前記金型のキャビティに圧入する縦射出装置
    において、 前記縦射出スリーブは、前記プランジャチップの移動に
    より該プランジャチップの給湯開始時の下限位置で最大
    に開口すると共に同上限位置で最小に開口する開口部を
    有して前記縦射出スリーブの内側面に縦溝状に形成さ
    れ、かつ下端部に前記給湯口を連通させてなる導湯路を
    備えて構成されていることを特徴とする縦射出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013512106A (ja) * 2009-11-30 2013-04-11 オスカー フレッヒ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト ダイカスト機用の鋳造ユニット

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