JPH11155695A - 布団乾燥機能付きパッド、エアーマット及びそれを用いた寝具 - Google Patents

布団乾燥機能付きパッド、エアーマット及びそれを用いた寝具

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JPH11155695A
JPH11155695A JP9324328A JP32432897A JPH11155695A JP H11155695 A JPH11155695 A JP H11155695A JP 9324328 A JP9324328 A JP 9324328A JP 32432897 A JP32432897 A JP 32432897A JP H11155695 A JPH11155695 A JP H11155695A
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air
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mat
temperature
pad
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Application number
JP9324328A
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English (en)
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Mitsuo Nishimura
光夫 西村
Koshu Kirita
光修 桐田
Ryuichi Aida
隆一 相田
Masaaki Sakurai
正明 桜井
Masatoshi Namita
正俊 波多
Daisuke Otohata
大輔 乙幡
Makoto Sunaba
真 砂場
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】布団乾燥機能を組合せることでセッティングを
不要にして利便性を向上させた布団乾燥機能付きパッ
ド、エアーマット及びそれを用いた寝具を提供する。 【解決手段】本エアーマットは、内部の空気を噴出する
多数の小孔を有した複数のエアーセル11を2系統に分け
て接続したマット部1と、外気を取り込むファン21、取
り込んだ空気の温度を調整する温度調整装置22及びその
空気を所定の圧力で各系統に送るエアーポンプ23からな
る送風部2と、マット部1上の人を検知する検知部3
と、送風部2の動作を制御する制御装置4と、を備え
る。床擦れ防止モード時、温度及び圧力の調整された空
気が送風部2からマット部1の各系統に交互に送風さ
れ、布団乾燥モード時、高温高圧の空気が各系統に同時
に送風されて、内部の空気がその圧力に応じて各エアー
セルの小孔から噴出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝具用のパッドや
エアーマットに布団乾燥の機能を組合せることで乾燥時
のセッティング作業を不要にして利便性の向上を図った
布団乾燥機能付きパッド、エアーマット及びそれを用い
た寝具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、寝具用のパッドやエアーマット
は、各々の上に布団等を敷いて利用される。また、その
布団等を乾燥させようとするときには、布団乾燥機が利
用されることが多い。従来の布団乾燥機としては、袋状
の乾燥パッドに温風を吹き込み、その温風の熱で布団等
を乾燥させるものが広く一般に普及している。このよう
な従来の布団乾燥機を用いて布団乾燥を行うときには、
前記乾燥パッドを布団等の間に挟んだり、或いは、乾燥
パッドで布団全体を包み込むといったセッティング作業
を要した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の布団乾燥機を使用する場合のセッティング作業は、
多くの利用者にとって面倒なものであった。特に、例え
ば、寝たきり者や準寝たきり者などが使用する布団等の
乾燥を行う場合には、寝たきり者等が寝床から離れたわ
ずかな時間を利用して布団を乾燥させなければならず、
乾燥パッドのセッティング作業は大変煩わしいものであ
った。
【0004】このセッティング作業の手間を省くために
は、例えば、乾燥パッドを布団等の間に敷いたままにし
ておくことが考えられる。しかし、この場合、乾燥パッ
ド上に人が寝ることになるため、敷き込まれた乾燥パッ
ドにより通気性が損なわれ寝心地が悪くなってしまうと
いう問題が生じる。したがって、寝たときの通気性を確
保した上で布団乾燥時のセッティング作業を不要にする
ことが重要な課題となる。
【0005】ところで、寝たときの通気性の確保に関し
ては、例えば、床擦れ防止エアーマットのうちで、マッ
ト表面から微風を噴出して寝ている者の皮膚を乾燥させ
る機能を備えたものが知られている。しかし、このよう
な床擦れ防止エアーマットであっても、その微風により
布団を乾燥させるには至らず、布団乾燥時には乾燥パッ
ドのセッティング作業が必要であった。
【0006】本発明は上記の点に着目してなされたもの
で、寝たときの通気性を確保し、布団乾燥時のセッティ
ングを不要にして、利便性を向上させた布団乾燥機能付
きパッド、エアーマット及びそれを用いた寝具を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明による布
団乾燥機能付きパッドは、多数の空気出口を有する空気
通路及びパッド面の一部を貫通する通気エリアを備えた
パッド本体部と、前記空気通路に外気を送風する送風手
段と、を備えて構成されたものである。この布団乾燥機
能付きパッドによれば、例えば、布団やマットレス等の
間にパッド本体部を敷いたままにしても、人が寝たとき
の通気性が通気エリアによって確保される。布団乾燥時
等には、送風手段からパッド本体部の空気通路に外気を
送ることで、空気通路の多数の空気出口から外部に吹き
出される空気により布団の乾燥等が行われるようにな
る。
【0008】また、前記パッド本体部の具体的な構成と
して、前記空気通路の平面形状を櫛形としてもよい。こ
の櫛形の空気通路内に送風手段からの空気が送り込ま
れ、空気通路が位置しない部分(櫛歯のない部分)が通
気エリアとして機能するようになる。また、本発明の布
団乾燥機能付きパッドは、動作状態を示す第1モード及
び第2モードの切り替えを行うモード切替手段と、前記
送風手段から送風される空気の温度を、前記モード切替
手段で切り替えられたモードに応じて制御する温度制御
手段と、を備えて構成してもよい。
【0009】かかる構成によれば、送風手段からパッド
本体部への送風温度が、温度制御手段によりモード切替
手段のモード状態に応じて制御され、例えば、布団乾燥
時には高温の空気がパッド本体部に送風されるようにな
る。更に具体的な構成として、前記モード切替手段は、
前記第1モードが温度調整のための送風状態を示し、前
記第2モードが布団乾燥状態を示し、前記温度制御手段
は、前記モード切替手段が第1モードのとき、前記送風
される空気の温度を利用者の好みの温度に制御し、前記
モード切替手段が第2モードのとき、前記送風される空
気の温度を高温に制御する構成としてもよい。
【0010】この構成により、寝床の温度調整のための
送風動作及び布団乾燥動作に従って、モード切替手段の
第1及び第2モードの切り替えが行われ、温度制御手段
によって、第1モード時には送風温度が利用者の好みの
温度に制御され、第2モード時には送風温度が高温に制
御されるようになる。また、本発明の布団乾燥機能付き
パッドは、前記パッド本体部上に人が存在するか否かを
検知する検知手段を備え、前記送風手段が、前記検知手
段の検知結果に応じて前記パッド本体部への送風を行う
構成としてもよい。
【0011】かかる構成によれば、布団乾燥時にパッド
本体部上で寝ている者のいないことが検知手段で確認さ
れると、送風手段からパッド本体部への送風が行われる
ようになる。本発明による寝具は、上記の布団乾燥機能
付きパッドを備えて構成される。ここで寝具とは、例え
ば、布団、マットレス、ベッドパッド、ベッド台等であ
り、本発明の寝具は、前記布団等に上記布団乾燥機能付
きパッドを設けることで布団乾燥機能が付加されるよう
になる。
【0012】本発明による布団乾燥機能付きエアーマッ
トは、内部の空気がその圧力に応じて外部に噴出される
多数の小孔を有する空気通路を備えたマット本体部と、
前記空気通路に外気を送風する送風手段と、動作状態を
示す第1モード及び第2モードの切り替えを行うモード
切替手段と、前記送風手段から送風される空気の圧力
を、前記モード切替手段で切り替えられたモードに応じ
て制御する圧力制御手段と、を備えて構成したものであ
る。
【0013】この布団乾燥機能付きエアーマットによれ
ば、送風手段からマット本体部の空気通路に、モード切
替手段のモード状態に応じて圧力制御手段で圧力の制御
された空気が送風され、空気通路は、その内部の圧力に
応じて多数の小孔から内部の空気を噴出するようにな
る。また、前記モード切替手段は、前記第1モードが通
常使用状態を示し、前記第2モードが布団乾燥状態を示
し、前記圧力制御手段は、前記モード切替手段が第1モ
ードのとき、前記送風される空気を低圧に制御し、前記
モード切替手段が第2モードのとき、前記送風される空
気を高圧に制御する構成としてもよい。
【0014】これにより、第1モード、即ち、マット本
体部上に人が寝る通常の使用時には、送風圧力を低くし
てマット本体部から寝ている者に微風を送ることで通気
性が確保され、第2モードの布団乾燥時には、送風圧力
を高くしてマット本体部から多量の空気を噴出すること
で布団等の乾燥が行われるようになる。また、本発明の
布団乾燥機能付きエアーマットは、前記モード切替手段
が第1モードのとき、前記送風される空気の温度を利用
者の好みの温度に制御し、前記モード切替手段が第2モ
ードのとき、前記送風される空気の温度を高温に制御す
る温度制御手段を備えて構成してもよい。
【0015】かかる構成によれば、送風手段からマット
本体部への送風温度が制御可能になり、モード切替手段
が第1モード時には送風温度が利用者の好みの温度に制
御され、第2モード時には送風温度が高温に制御される
ようになる。更に、前記空気通路は、複数のエアーセル
を複数の系統に分けて接続した構成とし、前記圧力制御
手段は、前記モード切替手段が第1モードのとき、前記
マット本体部の各系統に交互に空気を送り、前記モード
切替手段が第2モードのとき、前記マット本体部の各系
統に同時に空気を送る系統切替部を備える構成としても
よい。
【0016】かかる構成によれば、第1モード時には、
送風手段からマット本体部への送風状態が系統切替部に
よって各系統毎に切り替えられることで、マット本体部
の各系統のエアーセルが順次膨張及び収縮を繰り返すよ
うになり、また、膨張したエアーセルの小孔から内部の
空気が噴出されるようになる。一方、第2モード時に
は、系統切替部によってマット本体部の各系統のエアー
セルに同時に高圧の空気が送風され、各エアーセルが膨
張して各々の小孔から内部の空気が噴出され、布団等の
乾燥が行われるようになる。
【0017】また、本発明の布団乾燥機能付きエアーマ
ットは、前記マット本体部上に人が存在するか否かを検
知する検知手段を備え、前記送風手段が、前記検知手段
の検知結果に応じて前記マット本体部への送風を行う構
成としてもよい。かかる構成によれば、布団乾燥時にマ
ット本体部上で寝ている者のいないことが検知手段で確
認されると、送風手段からパッド本体部への送風が行わ
れるようになる。
【0018】本発明による寝具は、上記の布団乾燥機能
付きエアーマットを備えて構成されるものである。これ
により、例えば、ベッド台等の寝具に上記布団乾燥機能
付きエアーマットを設けることで、布団乾燥機能の付加
されたベッド台等となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、第1実施形態の乾燥機能付
きエアーマットの概略構成を示すブロック図である。図
1において、本エアーマットは、複数のエアーセル11か
らなるマット本体部としてのマット部1と、該マット部
1に温度及び圧力の制御された空気を送り込む送風部2
と、マット部1上の人の存在を検知する検知手段として
の検知部3と、送風部2の動作を制御する制御装置4
と、から構成される。
【0020】マット部1は、例えば、円柱等の形状をし
た複数のエアーセル11が、その長手方向を略平行にして
配列される。ここでは、各エアーセル11が1つおきにチ
ューブ12を介して順次接続されて2系統の空気通路が形
成され、各通路の一端が送風部2に接続されて他端が封
止されている。また、それぞれのエアーセル11は、表面
に多数の小孔を有し、送風部2からの空気の圧力に応じ
て各小孔から内部の空気が外部に噴出される。
【0021】送風部2は、外気を取り込む送風手段とし
てのファン21と、その取り込んだ空気の温度を調整する
温度調整装置22と、温度調整装置22を通った空気を所定
の圧力で各系に送るエアーポンプ23と、からなる。温度
調整装置22は、例えば、ヒーター22a及びクーラー22b
を備え、制御装置4からの制御信号に応じて、取り込ま
れた空気を加熱又は冷却してその温度を調整する。エア
ーポンプ23は、制御装置4からの制御信号に応じて、温
度調整装置22からの空気の圧力を調整し、2系統の空気
の通路毎に同時又は交互に空気を送ることができる。
【0022】検知部3は、例えば、体圧を検知するセン
サー等をマット部1に設け、マット部1上に寝ている者
が存在するか否かを判断し、その結果を制御装置4に送
る。制御装置4は、本エアーマットを床擦れ防止エアー
マットとして利用する(第1モード)か布団乾燥機とし
て利用する(第2モード)かのモード設定や、送風温度
の設定、タイマーの設定等が使用者によって入力される
図示されない入力部を有し、入力された設定状態及び検
知部3の検知結果を基に、送風部2の各部への制御信号
を生成して出力する。
【0023】ここでは、制御装置4がモード切替手段と
して機能すると共に、温度調整装置22と制御装置4と
が温度制御手段として機能し、また、エアーポンプ23
と制御装置4とが圧力制御手段として機能する。上記の
ような構成の乾燥機能付きエアーマットは、図示しない
が例えば、床やベッド台等の上にマット部1が置かれ、
そのマット部1上にシーツ等を敷き、更に布団等が掛け
られる。
【0024】ここで、第1実施形態の作用について説明
する。まず、床擦れ防止エアーマットとして利用する場
合には、使用者は、制御装置4の入力部において床擦れ
防止のモードを選択し、また、送風される空気の温度設
定を行う。この温度設定は、例えば、寒い季節には室温
よりもやや高い温度として、電気毛布等の代わりに布団
を暖めるようにしたり、また、暑い季節には設定温度を
低くして、布団を冷やし寝心地がよくなるようにする。
【0025】モードの選択及び温度の設定が行われる
と、それに応じて制御装置4で制御信号が生成されて各
部にそれぞれ出力される。制御装置4からの制御信号に
従って、ファン21が回転して外気が取り込まれ温度調整
装置22に送られる。温度調整装置22では、制御信号で示
される設定温度に従ってヒーター22a又はクーラー22b
が作動し、取り込まれた外気の温度が調整されてエアー
ポンプ23に送られる。エアーポンプ23では、制御信号が
示す床擦れ防止のモードに従って、温度調整装置22から
送られる空気が所定の圧力となるように調整され、その
空気が一定の時間で交互に各系統の通路に送られる。
【0026】このようにして送風部2からマット部1に
送風が行われることで、マット部1は、一方の系統のエ
アーセル11が膨張しているとき、他方の系統のエアーセ
ル11は収縮して、2系統のエアーセル11が一定の時間毎
に交互に膨張と収縮を繰り返す。これによりマット部1
上に寝ている者の体圧が分散されるようになる。なお、
このときの空気の送風圧力は、寝ている者と各エアーセ
ル11との接触圧(体圧)が、例えば、32mmHg以下となる
ように調整される。具体的には、接触圧がおよそ20〜30
mmHgの間で変化するように各エアーセル11が膨張と収縮
を繰り返す。また、エアーセル11が膨張しているときに
は、エアーセル内部の圧力に応じて表面の小孔より空気
が噴出され、寝ている者の皮膚の乾燥が行われる。
【0027】次に、布団乾燥機として利用する場合に
は、使用者が制御装置4において布団乾燥モードを選択
し、乾燥時間を設定すると、制御装置4では、検知部3
でマット部1上の人の不在を確認した上で、布団乾燥モ
ードに応じた制御信号が各部に出力される。なお、検知
部3で人の存在が検知されている場合には、前記制御信
号は出力されない。ここでの空気の温度は、布団等の乾
燥及び殺菌が可能な比較的高い温度に設定されるものと
する。
【0028】この制御信号に従って、ファン21が回転し
て外気が取り込まれ、温度調整装置22のヒーター22aが
作動して外気が高温に暖められてエアーポンプ23に送ら
れる。エアーポンプ23では、高温の空気が、所定の圧力
(上記床擦れ防止のモードのときよりも高圧)まで高め
られて、2系統の各空気の通路に同時に送られる。これ
によりマット部1の両系のエアーセル11がそれぞれ膨張
し、各エアーセル11の表面の小孔から高温の空気が噴出
され、設定された乾燥時間の間に布団等の乾燥及び殺菌
が行われる。
【0029】このように第1実施形態によれば、選択さ
れたモードに応じて送風部2からマット部1への送風状
態を切り替え可能にし、布団乾燥モード時には、床擦れ
防止モード時に比べて高温で高圧の空気をマット部1の
両系に送風するようにしたことで、床擦れ防止エアーマ
ットとして利用していたものをそのまま布団乾燥機とし
て利用することができるため、従来のような乾燥パッド
のセッティングが不要になって、利便性の優れたエアー
マットを提供できる。もちろん、床擦れを防止する効果
も従来と同様である。また、温度調整装置22を設け、マ
ット部1に送る空気の温度を使用者の好みに応じて設定
可能にしたことによって、快適な睡眠環境を使用者に与
えることができる。更に、検知部3を設けたことによっ
て、マット部1上に寝ている者が存在するにも拘わらず
布団乾燥モードが選択されたときにでも、マット部1か
ら高温の空気が誤って噴出されるようなことが防止され
るため、安全性に優れたエアーマットとなる。
【0030】次に、第2実施形態について説明する。図
2は、第2実施形態の乾燥機能付きパッドを用いたベッ
ドの要部構成を示すブロック図である。図2において、
本ベッドは、例えばベッドパッド5に内蔵されたパッド
本体部としての乾燥パッド51と、該乾燥パッド51に温度
調整された空気を送り込む送風部6と、第1実施形態と
同様にベッドパッド5上の人の存在を検知する検知手段
としての検知部3と、送風部6の動作を制御する制御装
置7と、を備え、図示されないが、ベッド台にセットさ
れたマットレスの上に、上記ベッドパッド5が敷かれ、
ベッド台の内部に送風部6及び制御装置7が設置されて
いる。
【0031】乾燥パッド51は、例えば、ナイロン等の多
少空気を通す素材からなり、ここでは、その形状を櫛形
とする。櫛形の各櫛歯が位置しない部分は通気エリアと
して機能して人が寝たときの通気性が確保される。この
乾燥パッド51は、例えば、可塑性を有するチューブ52等
を介して送風部6に接続される。送風部6は、第1実施
形態と同様な送風手段としてのファン61及び温度調整装
置62から構成される。
【0032】制御装置7は、布団乾燥を行うか布団等の
温度調整のために送風を行うかのモード設定、乾燥時間
や送風温度、風量等の設定が使用者によって入力される
図示されない入力部を有するものとする。ここでも、制
御装置7がモード切替手段として機能すると共に、温度
調整装置62と制御装置7とで温度制御手段として機能す
る。
【0033】このような構成の第2実施形態の作用を説
明する。布団乾燥を行う場合には、使用者が制御装置7
の入力部で布団乾燥モードを選択し、乾燥時間等の設定
を入力すると、第1実施形態の場合と同様に、制御装置
7では、検知部3でベッドパッド5上の人の不在を確認
した上で、制御信号がファン61及び温度調整装置62に出
力される。そして、ファン61が回転して外気が取り込ま
れ、温度調整装置62のヒーター62aが作動して取り込ま
れた空気が所定の温度に調整されて、チューブ52を介し
て乾燥パッド51に送られる。これにより乾燥パッド51が
膨張して、通気性のある素材を通して内部の高温の空気
が外部に噴出されて、設定された乾燥時間の間に布団等
の乾燥及び殺菌が行われる。
【0034】一方、布団等の温度調整のために送風を行
う場合には、使用者が制御装置7で送風モードを選択し
送風温度や風量等の設定を入力すると、制御装置7で
は、その設定に対応した制御信号が生成されファン61及
び温度調整装置62に出力される。ここでの送風温度は、
第1実施形態の場合と同様に、季節などに応じて使用者
の好みで設定される。そして、制御信号に従い、設定さ
れた風量に応じてファン61が回転して外気が取り込ま
れ、設定温度に応じて温度調整装置62のヒーター62a又
はクーラー62bが作動して、取り込まれた空気の温度が
調整されチューブ52を介して乾燥パッド51に送風され
る。乾燥パッド51に送られた空気が外部に放出されるこ
とで、布団等が暖められ又は冷やされるようになる。
【0035】なお、上記以外の場合、即ち、布団乾燥も
送風も行わないときには、送風部6の動作が停止され、
乾燥パッド51は収縮した状態となる。このように第2実
施形態によれば、第1実施形態の効果と同様に、ベッド
パッド5に乾燥パッド51を内蔵したことで、乾燥パッド
のセッティングが不要になるため利便性の向上を図るこ
とができ、また、温度調整装置62で温度調整された空気
を送風することで、快適な睡眠環境を使用者に与えるこ
とができる。更に、検知部3を設けたことで、布団乾燥
を行う際に寝ている者の安全を確保できる。
【0036】なお、上述した第1実施形態では、マット
部1の各エアーセル11を2系統に分けて接続する構成と
したが、本発明はこれに限らず3系統以上としても良
い。また、エアーポンプ23の前段に温度調整装置22を設
けるようにしたが、エアーポンプ23の後段に温度調整装
置22を設けても構わない。更に、第2実施形態では、乾
燥パッド51を内蔵したベッドパッド5をベッド台及びマ
ットレスの上に敷く場合について説明したが、本発明は
これに限らず、例えば、第1実施形態のエアーマットを
ベッド台又はマットレスの上に置くようにすることもで
きる。また、床やベッド台の上に直接敷き布団を敷くよ
うな場合には、例えば、敷き布団に本乾燥パッド51を内
蔵させる応用も可能である。更に、乾燥パッド51の形状
を櫛形としたが、本発明はこれに限らず、通気エリアが
確保されていれば、その形状を適宜に選択することが可
能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
又は2に記載の布団乾燥機能付きパッドは、パッド本体
部に空気通路と通気エリアとを設けたことで、パッド本
体部上に人が寝たときの通気性が通気エリアにより確保
されるため、パッド本体部を布団等の間に敷いたまます
ることが可能となり、従来のような布団乾燥時の乾燥パ
ッドのセッティングが不要になって利便性の向上を図る
ことができる。
【0038】また、請求項3又は4に記載の布団乾燥機
能付きパッドは、温度制御手段を設けたことによって、
布団乾燥時に高温の空気を送風して乾燥時間の短縮を図
ったり、送風による布団等の温度調整が可能となって快
適な睡眠環境を使用者に与えることができる。更に、請
求項5に記載の布団乾燥機能付きパッドは、検知手段を
設けたことによって、パッド本体部上に寝ている者が存
在するにも拘わらず布団乾燥を行おうとしたときに、布
団乾燥用の空気がパッド本体部から誤って噴出されるよ
うなことが防止されるため、安全性の向上を図ることが
可能である。
【0039】加えて、請求項6に記載の布団乾燥機能付
きパッドを用いた寝具においても、上記布団乾燥機能付
きパッドと同様の効果を得ることができる。本発明の請
求項7又は8に記載の布団乾燥機能付きエアーマット
は、内部の空気がその圧力に応じて噴出されるマット本
体部の空気通路に対して、送風手段及び圧力制御手段で
圧力の制御された空気が送風される構成としたことによ
って、人が寝ているときには本体部から微風を送って通
気性を確保し、布団乾燥時には送風圧力を高めて多量の
空気を本体部から噴出させることができるため、従来の
ような布団乾燥時の乾燥パッドのセッティングが不要に
なって利便性の向上を図ることができる。
【0040】また、請求項9に記載の布団乾燥機能付き
エアーマットは、温度制御手段を設けたことによって、
請求項3又は4に記載の発明の効果と同様に、乾燥時間
の短縮を図ると共に、快適な睡眠環境を使用者に与える
ことができる。更に、請求項10に記載の布団乾燥機能
付きエアーマットは、マット本体部の空気通路を複数の
系統に分けて接続したエアーセルで構成し、系統切替部
によって送風手段から各系統への送風状態を切り替え可
能としたことによって、従来と同様の床擦れ防止エアー
マットを布団乾燥機としても利用できるため、床擦れ防
止の効果を維持しながら、布団乾燥時のセッティング作
業が不要な利便性の優れたエアーマットを提供できる。
【0041】加えて、請求項11に記載の布団乾燥機能
付きエアーマットは、検知手段を設けたことによって、
請求項5に記載の発明の効果と同様に、布団乾燥時にマ
ット本体部上に寝ている者の安全を確保することが可能
である。また、請求項12に記載の布団乾燥機能付きエ
アーマットを用いた寝具においても、上記布団乾燥機能
付きエアーマットと同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の布団乾燥機能付き
エアーマットの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る第2実施形態の布団乾燥機能付パ
ッドを用いたベッドの要部構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 マット部 11 エアーセル 12,52 チューブ 2,6 送風部 21,61 ファン 22,62 温度調整装置 23 エアーポンプ 3 検知部 4,7 制御装置 5 ベッドパッド 51 乾燥パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 正明 東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 日 本信号株式会社内 (72)発明者 波多 正俊 東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 日 本信号株式会社内 (72)発明者 乙幡 大輔 東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 日 本信号株式会社内 (72)発明者 砂場 真 東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 日 本信号株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の空気出口を有する空気通路及びパッ
    ド面の一部を貫通する通気エリアを備えたパッド本体部
    と、 前記空気通路に外気を送風する送風手段と、 を備えて構成されたことを特徴とする布団乾燥機能付き
    パッド。
  2. 【請求項2】前記パッド本体部が、前記空気通路の平面
    形状を櫛形としたことを特徴とする請求項1記載の布団
    乾燥機能付きパッド。
  3. 【請求項3】動作状態を示す第1モード及び第2モード
    の切り替えを行うモード切替手段と、前記送風手段から
    送風される空気の温度を、前記モード切替手段で切り替
    えられたモードに応じて制御する温度制御手段と、を備
    えて構成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    布団乾燥機能付きパッド。
  4. 【請求項4】前記モード切替手段は、前記第1モードが
    温度調整のための送風状態を示し、前記第2モードが布
    団乾燥状態を示し、前記温度制御手段は、前記モード切
    替手段が第1モードのとき、前記送風される空気の温度
    を利用者の好みの温度に制御し、前記モード切替手段が
    第2モードのとき、前記送風される空気の温度を高温に
    制御する構成としたことを特徴とする請求項3記載の布
    団乾燥機能付きパッド。
  5. 【請求項5】前記パッド本体部上に人が存在するか否か
    を検知する検知手段を備え、前記送風手段が、前記検知
    手段の検知結果に応じて前記パッド本体部への送風を行
    う構成としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1つに記載の布団乾燥機能付きパッド。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1つに記載の布団
    乾燥機能付きパッドを備えて構成されたことを特徴とす
    る寝具。
  7. 【請求項7】内部の空気がその圧力に応じて外部に噴出
    される多数の小孔を有する空気通路を備えたマット本体
    部と、 前記空気通路に外気を送風する送風手段と、 動作状態を示す第1モード及び第2モードの切り替えを
    行うモード切替手段と、 前記送風手段から送風される空気の圧力を、前記モード
    切替手段で切り替えられたモードに応じて制御する圧力
    制御手段と、 を備えて構成されたことを特徴とする布団乾燥機能付き
    エアーマット。
  8. 【請求項8】前記モード切替手段は、前記第1モードが
    通常使用状態を示し、前記第2モードが布団乾燥状態を
    示し、前記圧力制御手段は、前記モード切替手段が第1
    モードのとき、前記送風される空気を低圧に制御し、前
    記モード切替手段が第2モードのとき、前記送風される
    空気を高圧に制御する構成としたことを特徴とする請求
    項7記載の布団乾燥機能付きエアーマット。
  9. 【請求項9】前記モード切替手段が第1モードのとき、
    前記送風される空気の温度を利用者の好みの温度に制御
    し、前記モード切替手段が第2モードのとき、前記送風
    される空気の温度を高温に制御する温度制御手段を備え
    て構成されたことを特徴とする請求項8記載の布団乾燥
    機能付きエアーマット。
  10. 【請求項10】前記空気通路は、複数のエアーセルを複
    数の系統に分けて接続した構成とし、前記圧力制御手段
    は、前記モード切替手段が第1モードのとき、前記マッ
    ト本体部の各系統に交互に空気を送り、前記モード切替
    手段が第2モードのとき、前記マット本体部の各系統に
    同時に空気を送る系統切替部を備えたことを特徴とする
    請求項8又は9記載の布団乾燥機能付きエアーマット。
  11. 【請求項11】前記マット本体部上に人が存在するか否
    かを検知する検知手段を備え、前記送風手段が、前記検
    知手段の検知結果に応じて前記マット本体部への送風を
    行う構成としたことを特徴とする請求項7〜10のいず
    れか1つに記載の布団乾燥機能付きエアーマット。
  12. 【請求項12】請求項7〜11のいずれか1つに記載の
    布団乾燥機能付きエアーマットを備えて構成されたこと
    を特徴とする寝具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010077272A (ko) * 2000-02-01 2001-08-17 서형호 공기매트용 공기조절장치
JP2003164497A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Tanita Corp 日中の身体状態を考慮に入れた睡眠環境制御装置
JP2005003241A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Sanyo Electric Co Ltd 布団送風機

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