JPH11155666A - 脚保護キャップ、およびその製造方法、ならびにその製造装置 - Google Patents

脚保護キャップ、およびその製造方法、ならびにその製造装置

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JPH11155666A
JPH11155666A JP33201697A JP33201697A JPH11155666A JP H11155666 A JPH11155666 A JP H11155666A JP 33201697 A JP33201697 A JP 33201697A JP 33201697 A JP33201697 A JP 33201697A JP H11155666 A JPH11155666 A JP H11155666A
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cap
leg
protection cap
protection member
lower mold
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JP33201697A
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Takashi Kimura
孝 木村
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Hikari Corp
Original Assignee
Hikari Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家具の脚の先端へ嵌着する際に、キャップ内
の空気がキャップ外に放出されて塑性変形せず、そして
嵌着が容易であって、フローリングなどの床面に傷がつ
くことを防止し、さらに床面上で家具を滑らせながら移
動させる際にも床面に傷を付けにくい脚保護キャップを
提供すること。 【解決手段】 家具の脚の先端を保護するために該脚の
先端に嵌着され得、柔軟性を有する側面部と底面部とか
らなる脚保護キャップにおいて、該側面部は上方向に向
かって縮径し、該底面部は底面部本体と該脚保護キャッ
プの下端面に露出したほぼ平面状の保護部材とからな
り、そして該底面部本体および該保護部材を貫通する貫
通孔を備えることを特徴とする、脚保護キャップ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脚保護キャップ、
およびその製造方法、ならびにその製造装置に関し、よ
り詳細には、家具の脚の先端への嵌着が容易であり、フ
ローリングなどの床面に傷がつくことを防止し、さらに
床面上で家具を滑らせながら移動させる際にも床面に傷
を付けにくい脚保護キャップ、その製造方法、ならびに
その製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、テーブル、椅子などのよう
な、脚を有する家具においては、その脚の先端に側面部
と底面部とからなる樹脂製の脚保護キャップが嵌着され
ることがある。このような、従来の脚保護キャップは、
フローリングなどの床面に傷がつくことを防止するクッ
ション材としての役割を果たすだけでなく、床面上で家
具を滑らせながら移動させる際には、家具の重力をでき
る限り拡散させ、床面に傷が付くことを防止している。
【0003】しかし、このような従来の脚保護キャップ
(以下、「脚保護キャップ」を単に「キャップ」と記す
場合がある)を家具の脚の先端へ嵌着する際には、脚保
護キャップ内の空気がキャップ外に放出されず、キャッ
プ内で圧縮され、嵌着が困難になる場合があった。ま
た、この嵌着を強引に行った場合には、キャップ内で圧
縮された空気によってキャップが塑性変形してしまうこ
とも生じることがあった。
【0004】ところで、従来の脚保護キャップにおいて
は、フローリングなどの床面に傷がつくことを防止し、
さらに床面上で家具を滑らせながら移動させる際にも床
面に傷を付けることを防止するために、キャップ底面部
にフェルトなどの不織布が備えられている。このような
底面部にフェルトが備えられた脚保護キャップを作製す
る一般的な方法としては、まず下部金型の所定の位置に
フェルトを据え置き、次いで下部金型と上部金型とを合
体させてキャップの形状に対応した金型キャビティを形
成し、最後にこの金型キャビティに溶融状態の樹脂を注
入して固化させて作製する方法が挙げられる。
【0005】しかし、樹脂を注入して固化させるため、
下部金型にフェルトを据え置く所定の位置を示す目印と
して、フェルトの形状に対応した下部金型から突出する
突起部を下部金型に設けることはできない。なぜなら、
このような突起部を設けた場合には、その部分に樹脂が
流れ込まず、金型から作製された脚保護キャップを取り
出した際には、フェルトと固化した樹脂との間に突起部
に対応した隙間が生じ、フェルトが樹脂により横方向か
ら締め付けられず、すぐに固化した樹脂からフェルトが
剥離してしまうからである。
【0006】そのため、上記の脚保護キャップを作製す
る際において、下部金型の所定の位置にフェルトを据え
置く際には、人の経験を頼りに手で直接下部金型にフェ
ルトを据え置く必要がある。そのため、実際にはフェル
トが所定の位置からずれて据え置かれたり、あるいは、
所定の位置に据え置かれた場合であっても、下部金型と
上部金型とが合体した際の衝撃で据え置かれたフェルト
が所定の位置からずれてしまう場合がある。このよう
に、フェルトが所定の位置からずれた状態で樹脂を注入
して固化させると、左右非対称な脚保護キャップが作製
され、見栄えが悪く、そのために商品価値が著しく低減
し、さらに、このような脚保護キャップにおいては、フ
ェルトが樹脂により横方向から完全に締め付けられない
場合があり、フェルトの剥離が生じやすいという問題点
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するためになされ、その目的とするところは、家具の
脚の先端へ嵌着する際に、キャップ内の空気がキャップ
外に放出されて塑性変形せず、そして嵌着が容易であっ
て、フローリングなどの床面に傷がつくことを防止し、
さらに床面上で家具を滑らせながら移動させる際にも床
面に傷を付けにくい脚保護キャップを提供することにあ
る。
【0008】また、本発明が目的とするところは、脚保
護キャップ作製時に、床面に傷を付けることを防止する
ために用いられるフェルトなどの保護部材を確実に所定
の位置に装着することができる方法、およびそのような
製造装置を提供することにもある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る脚保護キャップは、家具の脚の先端を
保護するために脚の先端に嵌着され得、柔軟性を有する
側面部と底面部とからなる脚保護キャップであって、側
面部は上方向に向かって縮径し、底面部は底面部本体と
脚保護キャップの下端面に露出したほぼ平面状の保護部
材とからなり、そして底面部本体および保護部材を貫通
する貫通孔を備えることを特徴とする構成とした。ま
た、上記のような脚保護キャップを製造する方法は、以
下の工程を包含する構成とした: (A) 保護部材に設けられた貫通孔に、貫通孔に対応
して下部金型に設けられたピンを挿通させて、保護部材
を下部金型に装着する工程; (B) ピンに対応する嵌合孔を備えた上部金型と、下
部金型とを合体させ、脚保護キャップの形状に対応する
成型用キャビティを形成する工程;および (C) 成型用キャビティに溶融状態の樹脂を注入し、
樹脂を固化させる工程。 また、上記のような脚保護キャップを製造するために用
いられる製造装置は、ピンを備えた下部金型と、ピンに
対応する嵌合孔を備えた上部金型とからなり、下部金型
と上部金型とを合体させた際に、脚保護キャップの形状
に対応する成型用キャビティが形成される構成とした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明を詳細に
説明する。
【0011】図1から図4は、本発明に係る脚保護キャ
ップ(1)を示し、側面部(2)と底面部(3)とから
なるこの脚保護キャップ(1)の底面部(3)は、底面
部本体(31)と脚保護キャップ(1)の下端面(3
3)に露出したほぼ平面状の保護部材(32)とからな
り、そして底面部本体(31)および保護部材(32)
を貫通する貫通孔(34)を備えている。なお、本明細
書において単に「脚」と記載されている場合には、主と
して家具の脚を指す。
【0012】(側面部(2)について)側面部(2)
は、柔軟性を有し、嵌着される脚の先端の形状に横方向
から密着してフィットするように弾性変形した状態で嵌
着する。側面部(2)の形状は、上方向に縮径した円筒
状(図1から図3)または角筒状(図4、例えば、中空
三角柱、中空四角柱など)である。このように側面部
(2)は上方向に縮径し、ある程度柔軟性を有している
ため、本発明に係るキャップ(1)は、家具の脚の先端
に押圧密着した状態で着実に嵌着され、さらに脚の先端
に対して着脱自在であるという利点を有する。また、本
発明に係る脚保護キャップ(1)を家具の脚の先端に嵌
着させるために、側面部(2)の内周面(21)に接着
剤を塗布する必要もない。このような側面部(2)を形
成する材質としては、天然ゴム若しくはエラストマー樹
脂等が挙げられる。また、側面部(2)は、底面部本体
(31)と共に、嵌着される家具の脚の先端の形状に合
わせて所定の形状に形成されるという観点からも、溶融
することにより形状を任意に変更できる樹脂から形成さ
れることが好ましい。
【0013】また、側面部(2)の内周面(21)に
は、本発明に係る脚保護キャップ(1)が脚の先端から
滑り落ちることを防止するために、内周面(21)の摩
擦を大きくしておくことが好ましい。
【0014】(底面部(3)について)底面部(3)
は、底面部本体(31)と脚保護キャップ(1)の下端
面(33)に露出したほぼ平面状の保護部材(32)と
からなり、そして底面部本体(31)および保護部材
(32)を貫通する貫通孔(34)を備えている。すな
わち、底面部(31)および保護部材(32)は、それ
ぞれ貫通孔を有し、これらの貫通孔が対応して(すなわ
ち、重なり合って)貫通孔(34)が形成されている。
なお、本明細書において単に「貫通孔(34)」と記し
た場合には、特に明確な指示がない限り、底面部本体
(31)および保護部材(32)を貫通する貫通孔(3
4)を意味する。また、区別のため、底面部本体(3
1)に設けられる貫通孔および保護部材(32)に設け
られる貫通孔を「透孔」という場合がある。
【0015】(底面部本体(31)の形状について)底
面部本体(31)の全体的な形状は、透孔を備え、そし
て底面部(3)を必要以上に厚くしないという観点か
ら、円盤状または角盤状が好ましく、側面部(2)の形
状と対応した形状であることがより好ましい。すなわ
ち、側面部(2)の形状が円筒状である場合には、底面
部本体(31)の形状は円盤状であることが好ましく、
側面部(2)の形状が角筒状である場合には、角盤状が
好ましい。底面部本体(31)は、成形の容易性などの
観点から、樹脂などから作製されることが好ましく、上
述したように、天然ゴム若しくはエラストマー樹脂等か
ら作製され、側面部(2)と一体形成されることがより
好ましい。
【0016】(底面部本体周縁部(311)について)
底面部本体(31)と保護部材(32)とを装着する手
段は特に限定されず、例えば、溶融した樹脂の一部が保
護部材(32)内部に浸透した後、樹脂を固化させて底
面部本体(31)を形成すると共に底面部本体(31)
と保護部材(32)とを接着させてもよいが、底面部本
体の周縁部(以下、「底面部本体周縁部(311)」と
いう場合がある)を、底面部本体(31)の他の部分よ
りも厚みがある構造とし、保護部材(32)をその側面
から挟み込む形状とすることが好ましい。なぜなら、そ
のような厚みおよび形状を有する底面部本体周縁部(3
11)により、保護部材(32)が側面から締め付けら
れるように包み込まれ、保護部材(32)が脱落するこ
とが着実に防止されるからである。
【0017】(保護部材(32)について)保護部材
(32)は、少なくとも本発明に係る脚保護キャップ
(1)の下端面に露出し、キャップ(1)をその脚に嵌
着した家具を床面上で滑らせながら移動させる際に、床
面に傷を付けることを防止することができる限り特に限
定されず、このような保護部材(32)としては、不織
布が挙げられ、そのなかでも特にフェルトが好ましい。
【0018】保護部材(32)の形状は、底面部本体
(31)と同様に、透孔を備えた円盤状または角盤状が
好ましく、側面部(2)の形状または底面部本体(3
1)の形状と対応した形状であることがより好ましい。
【0019】保護部材(32)は、少なくとも、本発明
に係る脚保護キャップ(1)の下端面に露出していれば
よい(すなわち、保護部材(32)は、底面部本体(3
1)の下部に備えられていればよい)が、底面部本体周
縁部(311)が設けられる場合には、保護部材(3
2)は、下端面から突出して備えられ、本発明に係る脚
保護キャップ(1)を家具の脚の先端部に嵌着した後、
家具を脚を立てて保護部材(32)を圧縮して、床面に
本発明に係る脚保護キャップ(1)が当接した際に、底
面部本体周縁部(311)が床面に当接しないような厚
みを有することが好ましい。なぜなら、底面部本体周縁
部(311)が床面に当接した状態で家具を床面状で滑
らせながら移動させた場合には、主として天然ゴム若し
くはエラストマー樹脂等からなる底面部本体周縁部(3
11)と床面との間に高い摩擦力が発生し、床面状で滑
らせながら移動させることが困難となる場合があるが、
このような厚みを有する保護部材(32)を用いて底面
部本体周縁部(311)を床面から浮かせることによ
り、スムーズに家具を床面上で滑らせながら移動させる
ことができるためである。
【0020】(貫通孔(34)について)貫通孔(3
4)は、底面部本体(31)に設けられた透孔と、保護
部材(32)に設けられた透孔とが対応することによっ
て形成されている。このような貫通孔(34)が設けら
れることにより、本発明に係るキャップ(1)を脚の先
端に嵌着させる際に、キャップ(1)内部の空気がこの
貫通孔(34)を通って外部に放出され、キャップ
(1)内部で圧縮されることがない。従って、嵌着が容
易となり、キャップ(1)が塑性変形してしまうことも
防ぐことができる。
【0021】なお、貫通孔(34)の数および形状は特
に限定されず、例えば、図1から図3に示すように、円
形状の貫通孔が1つ設けられても良く、あるいは図4に
示すように、円形状の貫通孔が複数個設けられていても
良い。
【0022】(製造方法および製造装置について)上記
のように詳説された本発明に係る脚保護キャップ(1)
を製造する装置の一例およびキャップ(1)の製造方法
の一例について以下で説明する。
【0023】図5および図6は、本発明に係る脚保護キ
ャップ(1)を製造する装置(以下、単に「製造装置
(4)」という)を示す図であり、この製造装置(4)
は、ピン(51)を備えた下部金型(5)と、ピン(5
1)に対応する嵌合孔(61)を備えた上部金型(6)
とからなり、下部金型(5)と上部金型(6)とを合体
させた際に、脚保護キャップの形状に対応する成型用キ
ャビティ(7)が形成される。
【0024】(下部金型(5)について)図5および図
6に示されるように、下部金型(5)には、ピン(5
1)が備えられており、保護部材(32)に設けられた
透孔にこのようなピン(51)を挿通させて保護部材
(32)を下部金型(5)に装着する。このように、保
護部材(32)に設けられた透孔に挿通するピン(5
1)が下部金型(5)に設けられることにより、保護部
材(32)を下部金型(5)に装着させる際に保護部材
(32)を所定の位置からずらさずに確実に下部金型
(5)に装着させることができる。さらに、下部金型
(5)と上部金型(6)とを合体させた時に金型全体に
衝撃が生じた場合であっても、このようなピン(51)
を介して着実に保護部材(32)が下部金型(5)の所
定の位置に装着されているので、保護部材(32)が横
方向にずれることがない。これにより、保護部材(3
2)が所定の位置からずれたキャップが作製されること
が防止される。
【0025】ピン(51)の断面形状は、保護部材(3
2)がずれない程度に保護部材(32)に設けられた透
孔より小さいか、あるいはその透孔と同じ形状であれば
よいが、より確実に上記の装着効果を得るために、保護
部材(32)に設けられた透孔と同じ形状であることが
好ましい。また、ピン(51)の長さは、保護部材(3
2)の厚みよりも長い。さもないと、後に樹脂を成型用
キャビティ(7)に流し込んだ後に底面部本体(31)
に透孔が形成されず、従って貫通孔(34)が形成され
ない。
【0026】また、図5の記号Xの部分に示すように、
下部金型(5)の形状を、保護部材(32)の側面の一
部が下部金型(5)に当接するような形状とすることが
好ましい。このような形状にすることにより、より一層
確実に保護部材(32)を所定の位置からずらさずに下
部金型(5)に装着させることができ、さらに衝撃によ
っても保護部材(32)が所定の位置からずれることを
防止することができる。
【0027】(上部金型(6)について)図5および図
6に示すように、上部金型(6)は、ピン(51)に対
応する嵌合孔(61)を備えている。図6に示すよう
に、下部金型(5)と上部金型(6)とを合体させた際
に、ピン(51)が嵌合孔(61)に嵌合する。上部金
型(6)は、嵌合孔(61)の他、少なくとも側面部
(2)に対応するキャビティを有し、このキャビティは
下部金型(5)との合体時に成型用キャビティ(7)の
一部となる。
【0028】上部金型(6)は、製作された脚保護キャ
ップ(1)を容易に金型から外すことができるように、
上部金型本体(62)とその両側面近傍の上部金型側面
部(63)とからなることが好ましい。より詳細には、
図5に示すように、下部金型(5)と上部金型(6)と
が離間した場合(以下、「開状態」という場合がある)
には、上部金型側面部(63)も上部金型本体(62)
から離間する。これにより、製作された脚保護キャップ
(1)を容易に金型から外すことができるようになる。
一方、図6に示すように、下部金型(5)と上部金型
(6)とが合体した場合(以下、「閉状態」という場合
がある)には、上部金型側面部(63)が上部金型本体
(62)に近接し、側面部(2)に対応するキャビティ
が形成される。このような上部金型(6)を用いること
によって、側面部(2)の形状が上方向に縮径されてい
るキャップ(1)を作製した後、容易に作製されたキャ
ップ(1)を上部金型(6)から外すことができる。
【0029】また、図5の二点鎖線で示すように、上部
金型(6)には、閉状態において保護部材(32)の一
部の表面に当接する突起(64)が設けられていること
が好ましい。このような突起(64)が、閉状態におい
て、ピン(51)に挿通した状態で下部金型(5)に装
着された保護部材(32)の表面の一部に縦方向から当
接することにより、保護部材(32)の縦方向のずれを
補正し、保護部材(32)を着実に所定の位置に装着さ
せることができるだけでなく、金型の合体時の衝撃によ
り、保護部材(32)が縦方向にずれてしまう(すなわ
ち、ピン(51)から外れてしまう方向にずれる)こと
も防止することができる。
【0030】また、このような突起(64)は、開状態
から閉状態に移る際に、保護部材(32)を図5の下方
向に押してゆくため、開状態において保護部材(32)
の透孔をピン(51)に挿通させる際には、保護部材
(32)をピン(51)の根本まで入れなくてもよい。
従って、閉状態において従来の製造方法と比較して、保
護部材(32)の装着が不完全であっても、保護部材
(32)の縦方向のずれが補正され、保護部材(32)
を着実に所定の位置に装着させることができる。なお、
このような突起(64)を備えた上部金型(6)を用い
た場合には、この突起(64)には樹脂が流れ込まない
ために、図1および図2の二点鎖線に示すように、底面
部本体(31)には貫通穴ができる。
【0031】上記のような製造装置(4)を用いて、脚
保護キャップ(1)を製造する方法を以下で説明する。
【0032】まず、金型を開状態にして、予め保護部材
(32)に設けられた透孔に、下部金型(5)に設けら
れたピン(51)を挿通させて、保護部材(32)を下
部金型(5)に装着する。次いで、ピン(51)に対応
する嵌合孔(61)を備えた上部金型(6)と下部金型
(5)とを合体させて閉状態とする。これにより、脚保
護キャップ(1)の形状に対応する成型用キャビティ
(7)が形成される。最後に、形成された成型用キャビ
ティ(7)に溶融状態の樹脂を注入し、樹脂を固化させ
る。
【0033】上記で詳述したように、ピン(51)が設
けられているので、保護部材(32)は着実に下部金型
(5)に装着されている。従って、上記と同様に、樹脂
を成型用キャビティ(7)に注入している間も、保護部
材(32)が所定の位置からずれることが防止される。
なお、上記のように上部金型(6)に突起(64)が設
けられている場合には、より一層保護部材(32)が所
定の位置からずれる(特に縦方向にずれる)ことが防止
される。
【0034】なお、樹脂の注入方法、樹脂の温度、金型
の温度、固化に要する時間などは、用いられる樹脂を適
切に選択し、本明細書を考慮したいわゆる当業者によっ
て適切に選択され得る。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る発明により、家具の脚の
先端へ嵌着する際に、キャップ内の空気がキャップ外に
放出されて塑性変形せず、そして嵌着が容易であって、
フローリングなどの床面に傷がつくことを防止し、さら
に床面上で家具を滑らせながら移動させる際にも床面に
傷を付けにくい脚保護キャップ(1)が提供される。
【0036】請求項2および3に係る発明によって、保
護部材(32)を下部金型(5)に装着させる際に保護
部材(32)を所定の位置からずらさずに確実に下部金
型(5)に装着させることができ、さらに下部金型
(5)と上部金型(6)とを合体させた時に金型全体に
衝撃が生じた場合であっても、保護部材(32)が横方
向にずれることが防止されるために、保護部材(32)
が所定の位置からずれたキャップが作製されることが防
止されるような脚保護キャップ(1)の製造方法および
製造装置(4)が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る脚保護キャップ(1)
の平面図である。
【図2】 図2は、脚保護キャップ(1)の断面図であ
り、図3におけるA−A線断面図でもある。
【図3】 図3は、図1および図2で示される脚保護キ
ャップ(1)を下方向から見た斜視図である。
【図4】 図4は、他の形状を有する本発明に係る脚保
護キャップ(1)を示す斜視図である。
【図5】 図5は、開状態における本発明に係る脚保護
キャップ(1)を製造する装置を示す図である。
【図6】 図6は、閉状態における本発明に係る脚保護
キャップ(1)を製造する装置を示す図である。
【符号の説明】 1 脚保護キャップ(1) 2 側面部(2) 21 内周面(21) 3 底面部(3) 31 底面部本体(31) 32 保護部材(32) 33 下端面(33) 34 貫通孔(34) 4 製造装置(4) 5 下部金型(5) 51 ピン(51) 6 上部金型(6) 61 嵌合孔(61) 62 上部金型本体(62) 63 上部金型側面部(63) 64 突起(64) 7 成型用キャビティ(7)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具の脚の先端を保護するために該脚の
    先端に嵌着され得、柔軟性を有する側面部と底面部とか
    らなる脚保護キャップにおいて、 該側面部は上方向に向かって縮径し、該底面部は底面部
    本体と該脚保護キャップの下端面に露出したほぼ平面状
    の保護部材とからなり、そして該底面部本体および該保
    護部材を貫通する貫通孔を備えることを特徴とする、脚
    保護キャップ。
  2. 【請求項2】 以下の工程を包含する、請求項1に記載
    の脚保護キャップを製造する方法: (A) 前記保護部材に設けられた貫通孔に、該貫通孔
    に対応して下部金型に設けられたピンを挿通させて、該
    保護部材を該下部金型に装着する工程; (B) 該ピンに対応する嵌合孔を備えた上部金型と、
    該下部金型とを合体させ、該脚保護キャップの形状に対
    応する成型用キャビティを形成する工程;および (C) 該成型用キャビティに溶融状態の樹脂を注入
    し、該樹脂を固化させる工程。
  3. 【請求項3】ピンを備えた下部金型と、 該ピンに対応する嵌合孔を備えた上部金型とからなり、 該下部金型と該上部金型とを合体させた際に、該脚保護
    キャップの形状に対応する成型用キャビティが形成され
    る、請求項1に記載の脚保護キャップの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007268244A (ja) * 2006-03-06 2007-10-18 Lec Inc 家具用脚カバー

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