JPH11155665A - 物体支持装置 - Google Patents

物体支持装置

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JPH11155665A
JPH11155665A JP34375797A JP34375797A JPH11155665A JP H11155665 A JPH11155665 A JP H11155665A JP 34375797 A JP34375797 A JP 34375797A JP 34375797 A JP34375797 A JP 34375797A JP H11155665 A JPH11155665 A JP H11155665A
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善雅 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】折畳テーブル1を制止状態及び移動可能状態の
いずれかに選択的に切替えて支持する構成を、床面Fの
不陸等に影響されない安定したものにする。 【解決手段】折畳テーブル1に設けられ支持端7aを床
面Fに当接させて折畳テーブル1を移動可能に支持する
キャスタ7、9と、これらのキャスタ7のうちの2つの
キャスタ7に設けられ床面Fに対して突没可能であって
その接地面100cを床面Fに当接させた状態で折畳テ
ーブル1の移動を制止する接地要素100とを備え、接
地要素100を、押しバネ110によってその接地面1
00aが床面F側へ突出する方向に付勢するように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス家具等の
被支持物体を移動可能状態と制止状態のいずれかに選択
的に切り替えて支持する物体支持装置に係り、特に制止
状態の安定性を向上させた物体支持装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の物体支持装置の一つに、会議テ
ーブルの天板等を支持するものが知られている。この物
体支持装置は、天板の四隅に取り付けた支柱に移動用支
持体として例えばキャスタを取着し、これら4つのキャ
スタのうちの2つにその移動機能を強制的にロックする
ロック機構を設けて、キャスタの車輪の回転動作を許容
する移動可能状態とその動作をロックする制止状態とに
選択的に切り替えて被支持物体である会議テーブルを支
持するようにしている。
【0003】また、他の態様として、4つのキャスタの
うちの2つに付帯させて制止用支持体、例えばアジャス
タを並設し、いずれか一方を他方に対して切替機構によ
り昇降可能として、キャスタ下端のみが接地する移動可
能状態と、少なくともキャスタ下端がアジャスタ下端と
同時に床面に接地し得る没入位置とを選択できるように
したものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に制止状態を2つの移動性に乏しい接地部材を接地させ
ることによって実現する場合、床に不陸等がある場合、
そのうちの1つの接地部材が浮き上がり、もう1つの接
地部材と、ロック機能を備えない他の2つの移動用支持
体の計3つによって会議テールブが支持されることとな
る。そして、このような場合に、接地部材を支点にして
2つの移動用支持体が移動しながら会議テーブルが旋回
する不都合を招き易いという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、制止時に接地要素を確実に床等の支
持面に当接させ得るように構成するものであり、そのた
めに、接地要素を付勢要素によって支持面に当接する方
向に付勢することとしている。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の物体支持装置
は、被支持物体を制止状態及び移動可能状態のいずれか
に選択的に切替えて支持するためのものであって、被支
持物体に設けられ支持端を支持面に当接させて該被支持
物体を移動可能に支持する4つ以上の移動用支持体と、
これらの移動用支持体のうちの2つに設けられ支持面に
対して突没可能であってその接地面を支持面に当接させ
た状態で被支持物体の移動を制止する接地要素とを具備
してなり、前記接地要素を、付勢要素によってその接地
面が支持面側に突出する方向へ付勢してなることを特徴
とする。
【0007】このような構成のものであると、各移動用
支持体が支持端を支持面に当接させている状態では、被
支持物体はこれらの移動用支持体によって移動可能に支
持されるが、そのうちの2つに設けた接地要素の接地面
を支持面に当接させた状態では、当該接地要素が設けら
れている2つの移動用支持体の移動機能が抑止され、被
支持物体はこれら2つの接地要素と残りの移動用支持体
とによって制止状態で支持されることになる。この場
合、接地要素は支持面からの反力で支持面に対し没入し
た位置にある。
【0008】この状態において、支持面に不陸等がある
場合、そのうちの1つの接地要素が支持面から浮き上が
り、もう1つの接地要素と、接地要素を備えない他の移
動用支持体とによって被支持物体が支持されようとする
とき、本発明は接地要素を付勢要素によって支持面方向
に付勢しているので、不陸が著しく大きくない限り、接
地要素は没入位置からその接地面を支持面に当接する位
置にまで突出させることができる。このため、2つの接
地要素を確実に接地させておくことができ、1つの接地
要素のみが接地した場合のように接地要素を支点にして
他の移動用支持体が移動しながら被支持物体が旋回する
という不都合を有効に解消することができる。
【0009】具体的な実施の態様としては、接地要素が
被支持物体に設けた制止用支持体の下端に支持面に対し
て突没可能に取着され、該制止用支持体が前記接地要素
を介して被支持物体を制止状態で支持し得るように構成
されたものであり、移動用支持体を、その支持端が少な
くとも没入した接地要素の接地面と同時に支持面に当接
し得る没入位置から突出した接地要素の接地面よりも支
持面側に突出する突出位置までの間で動作し得るように
被支持物体に支承するとともに、移動用支持体を突出位
置及びその付近においては被支持物体に作用する重力よ
りも大きな力で支持面側に付勢するとともに没入位置及
びその付近においては被支持物体に作用する重力よりも
小さな力で支持面側に付勢する付勢機構を設けているも
のが挙げられる。
【0010】このような構成において、移動用支持体を
動作させて、支持端を突出位置に移動させると、この位
置は突出した接地要素の接地面よりも支持面に近い位置
にあるので、移動用支持体の支持端が支持面に当接し、
接地要素の接地面は支持面から離れて、移動用支持体を
通じて被支持物体を移動可能に支持する。この位置にお
いて、移動用支持体は付勢機構によって支持面方向に付
勢されており、その付勢力は被支持物体に作用する重力
よりも大きいので、移動用支持体がその重力に見合う支
持面からの反力を受けても没入位置方向へ没入する動作
が禁止され、その移動可能状態を安定的に維持する。
【0011】一方、この位置から人為的に外力を加え
て、被支持物体に作用する重力を移動用支持体が付勢機
構により支持面方向へ付勢される力よりも見掛け上大き
くすると、移動用支持体がその重力に見合う支持面から
の反力により、付勢機構の付勢力に抗して没入位置方向
へ没入動作を惹起する。この没入動作により移動用支持
体の支持端が没入位置に移動すると、この位置ではその
支持端は少なくとも没入した接地要素の接地面と同時に
支持面に当接するか、若しくは没入した接地要素の接地
面よりも反支持面側にまで退避するので、接地要素を介
して制止用支持体による支持状態が支配的となり、被支
持物体を制止状態で支持する。しかも、この位置では、
移動用支持体は依然として付勢機構によって支持面方向
に付勢されてはいるものの、この位置におけるその付勢
力は前記とは異なり被支持物体に作用する重力よりも小
さくなるので、付勢機構により移動用支持体が支持面に
当接し得たとしても、さらに重力に見合う支持面からの
反力に打ち勝って突出位置へ移動するようなことがな
く、その制止状態を安定的に維持する。
【0012】さらに、この位置から人為的に外力を加え
て、被支持物体に作用する重力に見合う支持面からの反
力を移動用支持体が付勢機構により支持面方向へ付勢さ
れる力よりも見掛け上小さくすると、移動用支持体がそ
の付勢機構の付勢力によって突出動作を惹起する。この
突出動作により移動用支持体の支持端が突出位置に移動
すると、再び付勢機構の付勢力が被支持物体の重力より
も大きくなるので、移動可能状態を安定的に維持する。
【0013】したがって、このような構成によると、被
支持物体それ自体に人為的に外力を加えるだけで移動可
能状態から制止状態へ、或いは制止状態から移動可能状
態へ極めて簡単に切り替えることが可能となる。勿論、
本発明は、移動用支持体が強制的にその移動機能にロッ
クを掛けるロック機構を備えている場合にも同様に適用
できるものである。すなわち、この場合には、移動用支
持体を支持面に対して突没し得るように被支持物体に支
承するとともに、該移動用支持体を付勢要素により支持
面側へ突出する方向に付勢しておき、ロックが掛けられ
た移動用支持体自体を接地要素として利用すればよい。
【0014】付勢要素の簡易で好ましい実施の一態様と
しては、バネが挙げられる。重力との関係で移動用支持
体を突没動作させる上記の構成において、具体的な実施
の態様としては、移動用支持体をガイド部を介して被支
持物体に係合し、そのガイド部により移動用支持体を支
持面に対して接離動作可能に案内するとともに、付勢機
構を、一端を被支持物体に設けた下向ガイド面に沿って
摺動可能に添接させ他端を移動用支持体に枢結したリン
クメンバと、移動用支持体が支持面に近づく方向にこの
リンクメンバの一端を付勢する弾性体と、移動用支持体
が支持面に近づく方向に該移動用支持体をガイド部に沿
って付勢する付勢手段とから構成し、移動用支持体が突
出位置及びその付近にあるときに弾性体及び付勢手段が
リンクメンバを介して移動用支持体を支持面方向に付勢
する力が被支持物体に作用する重力よりも大きく、また
移動用支持体が没入位置及びその付近にあるときに弾性
体及び付勢手段がリンクメンバを介して移動用支持体を
支持面方向に付勢する力が被支持物体に作用する重力よ
りも小さくなるように設定してなるものが挙げられる。
【0015】適正な挙動を有効に確保するためには、付
勢手段が、移動用支持体の上端をガイド部に沿って付勢
する補助弾性体を具備してなることが望ましい。移動用
支持体を、突出位置で強固に支持面方向に付勢し、没入
位置でその付勢力を有効に減殺するためには、下向ガイ
ド面に、移動用支持体が突出位置から没入位置に向かう
動作に伴ってリンクメンバの一端を弾性体の付勢力が及
ばない方向に退避させる傾斜面を設けていることが望ま
しい。
【0016】リンクメンバの一端を下向ガイド面に沿っ
て有効に案内するためには、リンクメンバの他端と移動
用支持体との枢結位置に、リンクメンバの一端を下向ガ
イド面に向けて押し付けるキックバネを設けていること
が望ましい。装置のコンパクト化や脱着作業の向上を図
るためには、制止用支持体、移動用支持体及び付勢機構
が、ガイド部と共に被支持物体に対して一体的に装着可
能なカートリッジ構造をなしていることが好ましい。
【0017】本発明は、移動用支持体が被支持物体に支
承されたキャスタであるもの、制止用支持体が被支持物
体を高さ調整可能に支持するアジャスタであるものに適
用して極めて有用となる。その好適な適用例としては、
被支持物体が、フラップ動作可能な天板を有した折畳テ
ーブルを挙げることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例は、図1〜図3に示すように、被
支持物体たる折畳テーブル1を支持面たる床面F上で支
持するテーブル支持装置に適用したものである。折畳テ
ーブル1は、左右の主脚2と、天板3と、棚板4とを具
備するもので、左右の主脚2の上端近傍で天板3をフラ
ップ動作可能に支持している。
【0019】主脚2は、テーブル支持装置によって床面
Fに対して略水平に支持される左右のベース21と、ベ
ース21の略中央に突設された左右の脚支柱22と、左
右の脚支柱22を剛結する横架材23とを具備するもの
である。天板3は、略長方形の天板本体の下面に枠体を
固着したもので、図2中想像線で示す起立した不使用位
置3Aと同図中実線で示す水平な使用位置3Bとの間を
フラップ動作可能となるように、左右を主脚2の脚支柱
22の上端近傍に支持されている。また、天板3は不使
用位置3Aまたは使用位置3Bで既知の構成の図示しな
い天板ロック機構によってロックされるが、このロック
は脚2の脚支柱22の側面に配設される天板ロック解除
レバー3xの回動により解除される。
【0020】棚板4は、図2中想像線で示す起立した不
使用位置4Aと同図中実線で示す水平な使用位置4Bと
の間をフラップ動作可能となるように、主脚2の横架材
23の直上で左右を脚支柱22に支持されている。棚板
4と天板3とは連結リンク41によって連結され、平行
にフラップ動作するように構成されている。本実施例の
テーブル支持装置は、左右のベース21の前後2箇所、
計4箇所を移動可能に支持し、且つ、前端側の2箇所を
選択的に制止状態で支持するように構成されるものであ
り、ベース21の前端部21a付近には、全体が下向コ
字状をなすチャンネル部材Ch内にカートリッジ構造を
なして各要素部品が組み込んである。具体的には、図9
に示すように、制止用支持体たるアジャスタ6と、移動
用支持体たるキャスタ7と、キャスタ7を付勢する付勢
機構8とを具備し、チャンネル部材Chを図4及び図5
に示すようにベース21の前端部21a付近に長手方向
に沿って装着することにより固定されている。そして、
折畳テーブル1を、図2、図4、図5及び図7に示す移
動可能状態と図3、図5及び図6に示す制止状態のいず
れかに選択的に切り替えて支持するようにしている。
【0021】アジャスタ6は、軸部61の上端61aが
チャンネル部材Chの上壁下面に固設されるとともに、
下端6aが適当な手段によって高さ調整可能とされてい
る。そして、この下端6aに、図10に示す接地要素1
00及び本発明の付勢要素たる押しバネ110をホルダ
120を介して取り付けている。具体的に説明すると、
接地要素100は、有底円筒状のもので、ウレタン成形
によって作られている。一方、ホルダ120は、上端に
ねじ121aが突設された下向きカップ状の外カバー1
21と、前記接地要素100に一体的にインサート成形
されその円筒部122a及び鍔部122bがそれぞれ接
地要素100の内周面100a及び上端面100bに添
設されたバックアップ材122と、接地要素100の外
径よりも大きくバックアップ材122の鍔部122bの
外径よりも小さい孔径の孔123aを底壁123cの中
央に有しその円筒部123bの外径が前記外カバー12
1の内径に略等しく設定された内カバー123とを具備
してなる。そして、この内カバー123内に上方から差
し込んだバックアップ材122の鍔部122bをその底
壁123cに支持させ、かつバックアップ材122の底
壁122cと外カバー121の頂壁121cとの間に押
しバネ110を介在させた状態で、内カバー123の円
筒部123bを外カバー121の円筒部121bの内周
に適当な手段によって取り付け、バックアップ材122
の鍔部122bが内カバー123の底壁123cに当接
する位置と外カバー121の頂壁121cに当接する位
置との間で、接地要素100をホルダ120に対して突
没可能としている。この実施例における突没量は、略7
mmに設定されている。そして、アジャスタ6にこの接
地要素100を介して折畳テーブル1を床面F上に制止
状態で支持させるようにしている。
【0022】キャスタ7は、車輪71を車軸保持部72
によって転動自在に保持してなるもので、車軸保持部7
2に鉛直方向に貫通する孔70aを形成し、この孔70
aを前記アジャスタ6の軸部61を外嵌する位置に配設
して、これらアジャスタ軸部61及び孔70aによって
キャスタ7を床面Fに対し接離動作可能に案内するガイ
ド部70を構成している。そして、アジャスタ軸部61
に沿ってキャスタ7を、支持端7aが少なくとも没入し
た接地要素100の接地面100aと同時に床面Fに当
接し得る没入位置A(図3及び図5参照)と、突出した
接地要素100の接地面100aよりも床面F方向に突
出する突出位置B(図2及び図5参照)との間で、突没
動作可能としている。
【0023】付勢機構8は、前記キャスタ7とベース2
1の間に配設した対をなすリンクメンバ80と、これら
のリンクメンバ80の一端81をキャスタ7が床面Fに
近づく方向に付勢する弾性体たる第1の圧縮コイルバネ
10と、前記キャスタ7が床面Fに近づく方向に該キャ
スタ7の車軸保持部72の上端72aを付勢する補助弾
性体たる第2の圧縮コイルバネ20とを具備してなる。
この第2の圧縮コイルバネ20は、キャスタ7に作用す
る重力と共に該キャスタ7をガイド部70に沿って床面
F方向に付勢する本発明の付勢手段を構成しているもの
である。
【0024】一対のリンクメンバ80は、その一端81
間をピン82を介して互いに連結されたもので、他端8
3を前記キャスタ7の車軸保持部72の上部付近に支軸
84を介して枢着されている。この支軸84と前記車軸
保持部72との間には図示しないキックバネが内蔵して
あるとともに、前記チャンネル部材Chの上壁下面には
下向ガイド面30が形成してあり、そのキックバネによ
ってリンクメンバ80の一端81をピン82を介して下
向ガイド面30に向けて押し付けている。この下向ガイ
ド面30の先端からストッパ31が垂下しており、ピン
82はこのストッパ31に当接する位置まで前記下向ガ
イド面30に沿って摺動移動可能とされているが、本実
施例はそのピン82のストッパ31への当接位置若しく
はその近傍において、キャスタ7の支持端7aが突出し
た接地要素100の接地面100cよりも床面Fにより
近い突出位置Bに保持されるように設定している。ま
た、リンクメンバ80の一端81は自由端とされてお
り、基本的にキャスタ7の移動範囲を規制することがな
いため、該キャスタ7は支持端7aを少なくとも没入し
た接地要素100の接地面100cと同時に床面Fに当
接させ得る没入位置Aにまで没入することができる。な
お、キャスタ7が突出位置Bから没入位置Aに移動し、
前記ピン82が下向ガイド面30に沿って図5に矢印で
示す方向に摺動移動する際、そのピン82を次第に下方
に案内する位置に傾斜面30aが前記下向ガイド面30
の一部に設けてある。
【0025】第1の圧縮コイルバネ10は、チャンネル
部材Ch内に固定したケース11に収容されている。具
体的には、このケース11は、図8に示すように、前記
ストッパ31及び下向ガイド面30と共に樹脂一体成形
されてなるもので、前壁11a、後壁11b及び側壁1
1cによって囲まれる位置にバネ収容部11dを有し、
このバネ収容部11dに前記第1の圧縮コイルバネ10
をベース21の長手方向に沿って伸縮可能に配設してい
る。また、この第1の圧縮コイルバネ10の先端と前壁
11aとの間には、図4、図8及び図9に示すように、
平面視コ字形をなす作動体12が配設してあり、この作
動体12の中央から突出させた押圧ロッド13を、ケー
ス11の前壁11aを貫通して前記リンクメンバ80の
一端81間を連結するピン82に弾接させている。
【0026】第2の圧縮コイルバネ20は、前記アジャ
スタ6の軸部61に巻回されたもので、上端をチャンネ
ル部材Chの上壁下面に添接し、下端をキャスタ7の車
軸保持部72の上端72aに添接させて配置され、該キ
ャスタ7を下方に向かって弾性付勢している。しかし
て、この実施例において、キャスタ7の支持端7aが突
出位置B及びその付近にあるときには、キャスタ7は、
主として第1の圧縮コイルバネ10から押圧ロッド1
3、ピン82及びリンクメンバ80を介して該キャスタ
7に伝達される弾性付勢力と、第2の圧縮コイルバネ2
0から該キャスタ7に直接作用する弾性付勢力とによっ
て、該キャスタ7を床面F方向に付勢することとなる
が、本実施例ではその付勢力の総和を、折畳テーブル1
に作用する重力よりも大きくなるように設定している。
また、キャスタ7の支持端7aが没入位置A及びその付
近にあるときには、傾斜面30aに沿ってピン82を押
圧ロッド13よりも下方に案内することで該ピン82を
第1の圧縮コイルバネ10の弾性付勢力から開放し、主
として第2の圧縮コイルバネ20から直接作用する弾性
付勢力によって該キャスタ7を床面F方向に付勢するこ
ととしている。そして、その付勢力を、折畳テーブル1
に作用する重力よりも小さくなるように設定している。
このような弾性付勢力と折畳テーブル1に掛かる荷重と
の相対的な力関係は、基本的には第1の圧縮コイルバネ
10のバネ力を比較的大きく設定し、第2の圧縮コイル
バネ20のバネ力を比較的小さく設定することによって
実現可能なものである。勿論、実際にはキックバネから
の反力もキャスタ7を突出させる付勢力として機能して
おり、その他諸々の力関係を勘案して上記の設定がなさ
れるのは言うまでもない。
【0027】なお、前記ベース21の後端21bを支持
し得る位置には、図2及び図3に示すように、通常の構
造を有するキャスタ9が取着してある。このキャスタ9
の支持端9aは、前記アジャスタ6の支持端6aと同時
に床面Fに接地したときにベース21を水平に支持する
ように設定されているものである。ここで、本実施例の
基本的な作動について説明しておく。キャスタ7の支持
端7aが図5に示す突出位置Bにあるときは、このキャ
スタ7の支持端7aは突出した接地要素100の接地面
100cよりも床面F側に突出しているので、キャスタ
7の支持端7aが床面Fに当接し、接地要素100の接
地面100cは床面Fから離れて、図2に示すようにキ
ャスタ7、9を通じて折畳テーブル1を若干後傾した状
態で移動可能に支持する。この位置において、キャスタ
7は付勢機構8によって床面F方向に付勢されており、
その付勢力は折畳テーブル1に作用する重力よりも大き
いので、キャスタ7がその重力に見合う床面Fからの反
力を受けてもその支持端7aが没入位置A方向へ没入す
る動作が禁止され、その移動可能状態を安定的に維持す
る。
【0028】一方、この位置から人為的に、折畳テーブ
ル1の天板3に手をつく等して図中矢印U方向の荷重を
作用させ、その重力をキャスタ7が付勢機構8により床
面F方向へ付勢される力よりも見掛け上大きくすると、
キャスタ7がその重力に見合う床面Fからの反力によ
り、付勢機構8の付勢力に抗して没入位置A方向へ没入
動作を惹起し、これに伴ってリンクメンバ80の一端8
1を連結しているピン82は図5における矢印方向に移
動し、第1、第2の圧縮コイルバネ10、20は上記ピ
ン82又は車軸保持部72の上端72aによって圧縮さ
れる。この際、第1の圧縮コイルバネ10の弾性力を伝
える押圧ロッド13は作動の終端手前で前記ピン82か
ら外れ、ピン82は押圧ロッド13の下方に位置し、押
圧ロッド13は元の長さに伸長する。このとき、作動体
12をケース11内に設けた当て板12aに当接させる
ことによって押圧ロッド13を突出位置に停止させるよ
うにしている。このような没入動作によりキャスタ7の
支持端7aが図5に示す没入位置Aに移動すると、該支
持端7aがこの位置では少なくとも没入した接地要素1
00の接地面100cと同時に床面Fに当接するので、
この接地要素100を下端6aに取着してなるアジャス
タ6による支持状態が支配的となり、図3に示すように
折畳テーブル1を制止状態で支持する。しかも、この位
置では、キャスタ7は依然として付勢機構8によって床
面F方向に付勢されてはいるものの、この位置における
その付勢力は前述したように折畳テーブル1に作用する
重力よりも小さくなるので、付勢機構8によりキャスタ
7が床面Fに当接し得たとしても、さらに重力に見合う
床面Fからの反力に打ち勝って突出位置Bへ移動するよ
うなことがなく、その制止状態を安定的に維持する。
【0029】さらに、この位置から人為的に、折畳テー
ブル1の天板3に手を掛ける等して図中矢印V方向に持
ち上げ、該折畳テーブル1に作用する重力に見合う床面
Fからの反力をキャスタ7が付勢機構8により床面F方
向へ付勢される力よりも見掛け上小さくすると、キャス
タ7がその付勢機構8の付勢力によって突出動作を惹起
し、これに伴ってピン82が図5における矢印方向と反
対方向に移動する。このピン82の軌跡はキャスタ7の
没入時とは異なり、押圧ロッド13の下面を滑動した
後、最後に押圧ロッド13の前端側に落ち込むことにな
る。この突出動作によりキャスタ7の支持端7aが突出
位置Bに移動すると、再び付勢機構8の付勢力が折畳テ
ーブル1の重力よりも勝るので、折畳テーブル1は移動
可能状態を安定的に維持する。
【0030】このように、本実施例は、被支持物体であ
る折畳テーブル1を制止状態及び移動可能状態の何れか
に選択的に切替えて支持面である床面F上に支持し得る
ものである。そして、本実施例はアジャスタ6の下端6
aに接地要素100を配設し、この接地要素100を押
しバネ110によって床面F側に付勢するようにしてい
るので、会議テーブル1を制止状態で支持する際、仮に
床面Fに不陸等があって、左右のベース21の前端21
aに配設されている2つの接地要素100のうちの1つ
が床面Fから浮き上がり、もう1つの接地要素100
と、接地要素を備えない後端21b側のキャスタ9とに
よって会議テーブル1が支持されようとしても、本実施
例はその浮き上がろうとする接地要素100を押しバネ
110により付勢してその接地面100cを床面Fに有
効に接地させておくことができる。このため、1つの接
地要素100のみが接地した場合のようにその接地要素
100を支点にして2つのキャスタ9が移動しながら被
支持物体が図11に想像線で示すように旋回するといっ
た不都合を有効に解消して、制止状態の安定性を有効に
向上させることができる。
【0031】以上に加えて、本実施例のテーブル支持装
置は、折畳テーブル1の天板3やベース21等に対して
操作者が体重を掛けるような動作を行うだけで移動可能
状態から制止状態に切り替えることができ、折畳テーブ
ル1の天板3等を若干持ち上げるような操作を行うだけ
で制止状態から移動可能状態に切り替えることができ
る。このため、レバー操作が全く不要である上に、かか
る切り替え操作を天板3のフラップ動作に連続する一連
の動作によって行うことができ、従来のロック機構等に
比べて使い勝手を格段に向上させることができる。しか
も、このテーブル支持装置は機構的には天板3をフラッ
プ動作させる機構と全く独立して構成されるものである
ため、機構間が連動されている従来のものに比べて構造
が格段に簡略となり、製造工数やコストの削減にも繋が
るものとなる。その上、このようなものであれば、天板
3を使用位置3Bに保持したままでテーブル支持装置を
移動可能状態にすることができるため多数の天板3を突
き合わせて配列する必要がある場合に天板3を使用位置
3Bに保持したままで位置決め作業を行うことができる
利点や、折畳テーブル1を収納する際に天板3を不使用
位置3Aに起立させてもロックできるのでコンパクトで
安定した収納状態を実現することができる利点等も得ら
れるものとなる。
【0032】特に、この実施例のものは、付勢機構8を
2つの圧縮コイルバネ10、20から構成しており、キ
ャスタ7が突出位置Bにあるときの付勢力を主としてバ
ネ力の強い第1の圧縮コイルバネ10に委ね、キャスタ
7が没入位置にあるときの付勢力を主としてバネ力の弱
い第2の圧縮コイルバネ20に委ねているので、上記の
ような機能を構成する上で設定が極めて容易であり、ま
たそれらのスプリング10、20を適正な姿勢で使用す
ることができるため、的確な作動と長期に亘る信頼性を
確保することができる。
【0033】また、この実施例では、キャスタ7を没入
させる際にリンクメンバ80の一端81をある程度移動
させたところでピン82を押圧ロッド13の前端から離
脱させ、かつ作動体12を当て板12aに当接させて元
の位置に戻すようにしているため、天板3に手をついて
押し下げる操作を行った場合に、ピン82の離脱音や作
動体12の当接音と共に手の感触によっても没入を明確
に実感することができるものであり、逆にキャスタ7を
突出させる際に天板3を持ち上げると、ピン82が押圧
ロッド13の前端に落ち込む際の装着音によってその旨
が明確に了知されるため、良好な操作感の下に的確な操
作を行うことが可能となる。
【0034】さらにまた、この実施例では、テーブル支
持装置を構成するアジャスタ6、キャスタ7及び付勢機
構8を、チャンネル部材Ch内に一体的に組み込んでカ
ートリッジ化しているため、テーブル支持装置全体の構
成をコンパクト化することができると同時に、取付けの
便も有効に向上させることができ、更には、何らかの調
整、故障等があった場合にも簡単に取り外すことが可能
となる。
【0035】なお、各部の具体的な構成は、図示実施例
のものに限定されるものではない。例えば、上記実施例
では、移動用支持体であるキャスタを制止用支持体であ
るアジャスタに設けた接地要素の接地面よりも上方に退
避させることによってその機能を減殺し、これにより接
地要素による制止力を発現させるように構成したが、本
発明は、移動用支持体がその移動機能に強制的にロック
を掛けるロック機構を備えているものにも適用すること
が可能である。図12はその一例を示すものであり、移
動用支持体であるキャスタ207の一部にはその車輪2
71を強制的にロックするための適当なロック機構(図
示省略)が設けてあり、このロック機構はキャスタ20
7の一部に設けた操作部272を通じてロック/ロック
解除を行い得るものである。そして、このキャスタ20
7は、ベース21の下面21xに垂設された軸部261
にその貫通孔273を嵌合させて上下動可能に支承して
あり、軸部261の下端にはキャスタ207が軸部26
1から脱落することを防止する抜止用の鍔部261aが
形成してある。そして、キャスタ上端面207aとベー
ス下面21xとの間に前記軸部261に外嵌させて付勢
要素であるコイルスプリング210を配設し、このコイ
ルスプリング210によってキャスタ207を支持面で
ある床面Fに突出する方向に付勢している。
【0036】すなわち、このキャスタ207は、その下
端面207cを前記鍔部261aに当接させる突出位置
と、その上端面207aを前記ベース下面21xに当接
させるか若しくはそれに至る手前において適当なストッ
パ機構によって停止されるか何れかの没入位置との間で
移動可能となるように構成されている。しかして、この
ような構成において、ロック機構を解除している状態で
は、キャスタ207は床面F上を転動自在となり、ロッ
ク機構を働かせればキャスタ207はその回転をロック
され、このときキャスタ自体が本発明の接地要素として
機能して、折畳テーブルを制止状態で支持し得るものと
なる。このため、前記実施例と同様に、折畳テーブルの
四隅の2箇所をこのキャスタ207で支持し、他の2つ
をロック機構を有しないもので支持しておけば、折畳テ
ーブルを移動可能状態と制止状態とに選択的に切り替え
て支持することが可能となる。そして、その折畳テーブ
ルが制止状態にあるときに、床面Fの不陸等に起因して
接地要素として機能する筈の一方のキャスタ207が浮
き上がり、折畳テーブルが接地要素として機能するもう
一方のキャスタ207及びロック機能を備えない他の2
つのキャスタの計3つで支持されようとしても、前記キ
ャスタ207はコイルスプリング210によって床面F
側に付勢されており、没入位置から床面Fに当接する突
出位置まで移動することができるので、その支持面であ
るキャスタ支持端207cを床面Fに確実に接地させ
て、折畳テーブルの適正な制止状態を確保し、旋回動作
等を惹起する不都合を確実に回避することが可能とな
る。
【0037】その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変形が可能である。例えば、前記第1実施
例において、キャスタ7をガイド部70に沿って床面F
方向に付勢する付勢手段を、キャスタ7それ自体に作用
する重力に加えて補助弾性体たる第2の圧縮コイルバネ
20を併用して構成しているが、設計次第ではこの第2
の圧縮コイルバネ20を不要にして重力のみによって上
記実施例と同様の作動を営ませることも可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明した形態で実施さ
れ、以下に記載されるような効果を奏する。すなわち、
本発明の物体支持装置は、被支持物体を制止状態及び移
動可能状態のいずれかに選択的に切替えて支持するに際
して、支持端を支持面に当接させてなる4つ以上の移動
用支持体で被支持物体を移動可能に支持するようにし、
これらの移動用支持体のうちの2つに、支持面に対して
突没可能であってその接地面を支持面に当接させた状態
で被支持物体の移動を制止する接地要素を設けるととも
に、接地要素を、付勢要素によってその接地面が支持面
側へ突出する方向に付勢するようにしたものである。
【0039】このため、被支持物体が2つの接地要素と
残りの移動用支持体とによって制止状態で支持されよう
とするときに、支持面に不陸等があっても、その不陸が
著しく大きいものでない限り、接地要素を付勢要素によ
り支持面に当接する位置にまで確実に突出させることが
でき、1つの接地要素のみが接地した場合のように接地
要素を支点にして他の移動用支持体が移動しながら被支
持物体が旋回するという不都合を都度アジャスタ調整す
ることなく有効に解消して、制止状態の安定性を簡単か
つ有効に向上させることが可能となる。
【0040】その際、移動用支持体の2つを突没可能に
構成して制止用支持体に並設しておき、その移動用支持
体を、付勢機構により、移動用支持体が有効に機能する
突出位置にあるときには被支持物体の重力に打ち勝って
移動用支持体をその位置に保持し、それを上回る荷重を
掛けて移動用支持体を制止用支持体が有効に機能するよ
うな没入位置に移動させたときには移動用支持体を自力
では突出位置に復帰できないように保持することが有効
である。
【0041】このようにすれば、被支持物体に対して操
作者が体重を掛けるような動作を行うだけで移動可能状
態から制止状態に切り替えることができ、被支持物体を
若干持ち上げるような操作を行うだけで制止状態から移
動可能状態に切り替えることができるため、レバー操作
が全く不要である上に、一般的なロック機構等を採用す
る場合に比べて構造を各段に簡略なものにすることがで
きる。
【0042】また、移動用支持体が強制的にその移動機
能にロックを掛けるロック機構を備えている場合には、
移動用支持体を支持面に対して突没し得るように被支持
物体に支承するとともに、該移動用支持体を付勢要素に
より支持面側へ突出する方向に付勢しておき、ロックが
掛けられた移動用支持体自体を接地要素として利用すれ
ばよい。これによれば、制止用支持体等が不要になり、
部品点数をより有効に削減することが可能となる。
【0043】付勢要素にバネを用いた場合には、簡易な
構成で接地要素の有効な突没動作を惹起することができ
る。重力との関係において移動用支持体を突没動作させ
る構成においては、移動用支持体をガイド部を介して被
支持物体に係合し、そのガイド部により移動用支持体を
支持面に対して接離動作可能に案内するとともに、付勢
機構を、一端を被支持物体に設けた下向ガイド面に沿っ
て摺動可能に添接させ他端を移動用支持体に枢結したリ
ンクメンバと、移動用支持体が支持面に近づく方向にこ
のリンクメンバの一端を付勢する弾性体と、移動用支持
体が支持面に近づく方向に該移動用支持体をガイド部に
沿って付勢する付勢手段とから構成し、移動用支持体が
突出位置及びその付近にあるときに弾性体及び付勢手段
がリンクメンバを介して移動用支持体を支持面方向に付
勢する力が被支持物体に作用する重力よりも大きく、ま
た移動用支持体が没入位置及びその付近にあるときに弾
性体及び付勢手段がリンクメンバを介して移動用支持体
を支持面方向に付勢する力が被支持物体に作用する重力
よりも小さくなるように設定してなるものが好ましい。
【0044】この場合に、付勢手段が、移動用支持体の
上端をガイド部に沿って付勢する補助弾性体を備えてな
るものにすれば、設計の自由度を高めて、適正な挙動を
容易に実現することができる。下向ガイド面に、移動用
支持体が突出位置から没入位置に向かう動作に伴ってリ
ンクメンバの一端を弾性体の付勢力が及ばない方向に退
避させる傾斜面を設けてた場合には、移動用支持体を、
突出位置で強固に支持面方向に付勢し、没入位置でその
付勢力を有効に減殺することができる。
【0045】リンクメンバの他端と移動用支持体との枢
結位置に、リンクメンバの一端を下向ガイド面に向けて
押し付けるキックバネを設けた場合には、リンクメンバ
の一端を下向ガイド面に沿って有効に案内することがで
きる。制止用支持体、移動用支持体及び付勢機構が、ガ
イド部と共に被支持物体に対して一体的に装着可能なカ
ートリッジ構造とすれば、装置のコンパクト化や脱着作
業の向上を有効に図ることができる。
【0046】したがって、本発明は、移動用支持体が被
支持物体に支承されたキャスタであるもの、制止用支持
体が被支持物体を高さ調整可能に支持するアジャスタで
あるものに適用して極めて有用なものとなる。その好適
な適用例として、被支持物体が、フラップ動作可能な天
板を有した折畳テーブルである場合を挙げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した折畳テーブルの正
面図。
【図2】移動可能状態にある同折畳テーブルの側面図。
【図3】制止状態にある同折畳テーブルの側面図。
【図4】同実施例のテーブル支持装置を示す一部省略し
た斜視図。
【図5】同一部破断した側面図。
【図6】同要部拡大正面図。
【図7】同実施例の作用を示す要部拡大正面図。
【図8】同実施例の要部分解斜視図。
【図9】同実施例の要部を示す斜視図。
【図10】同実施例の接地要素部分を示す部分拡大断面
図。
【図11】同実施例によらない場合の不具合を説明する
ための図。
【図12】本発明の他の実施例を示す図5に対応した
図。
【符号の説明】
A…没入位置 B…突出位置 F…支持面(床面) 1…被支持物体(折畳テーブル) 5…物体支持装置(テーブル支持装置) 6…制止用支持体(アジャスタ) 6a…下端 7、207…移動用支持体(キャスタ) 7a、207c…支持端 8…付勢機構 70…ガイド部 73…回動アーム 80…付勢機構 80A…リンクメンバ 80B…弾性体(引っ張りコイルバネ) 81…第1カム面 82…第2カム面 83…付勢アーム 83c…回動部 84…弾性体(ねじりコイルバネ) 100…接地要素 100c…接地面 110…付勢要素(押しバネ) 210…付勢要素(コイルスプリング)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被支持物体を制止状態及び移動可能状態の
    いずれかに選択的に切替えて支持するための物体支持装
    置であって、被支持物体に設けられ支持端を支持面に当
    接させて該被支持物体を移動可能に支持する4つ以上の
    移動用支持体と、これらの移動用支持体のうちの2つに
    設けられ支持面に対して突没可能であってその接地面を
    支持面に当接させた状態で被支持物体の移動を制止する
    接地要素とを具備してなり、前記接地要素を、付勢要素
    によってその接地面が支持面側へ突出する方向に付勢し
    てなることを特徴とする物体支持装置。
  2. 【請求項2】接地要素が被支持物体に設けた制止用支持
    体の下端に支持面に対して突没可能に取着され、該制止
    用支持体が前記接地要素を介して被支持物体を制止状態
    で支持し得るように構成されたものであり、移動用支持
    体を、その支持端が少なくとも没入した接地要素の接地
    面と同時に支持面に当接し得る没入位置から突出した接
    地要素の接地面よりも支持面側に突出する突出位置まで
    の間で動作し得るように被支持物体に支承するととも
    に、移動用支持体を突出位置及びその付近においては被
    支持物体に作用する重力よりも大きな力で支持面側に付
    勢するとともに没入位置及びその付近においては被支持
    物体に作用する重力よりも小さな力で支持面側に付勢す
    る付勢機構を設けていることを特徴とする請求項1記載
    の物体支持装置。
  3. 【請求項3】移動用支持体がその移動機能に強制的にロ
    ックを掛けるロック機構を備えているものであり、移動
    用支持体を支持面に対して突没し得るように被支持物体
    に支承するとともに、該移動用支持体を付勢要素により
    支持面側へ突出する方向に付勢しておき、ロックが掛け
    られた移動用支持体自体を接地要素として利用している
    ことを特徴とする請求項1記載の物体支持装置。
  4. 【請求項4】付勢要素がバネであることを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の物体支持装置。
  5. 【請求項5】移動用支持体をガイド部を介して被支持物
    体に係合し、そのガイド部により移動用支持体を支持面
    に対して接離動作可能に案内するとともに、付勢機構
    を、一端を被支持物体に設けた下向ガイド面に沿って摺
    動可能に添接させ他端を移動用支持体に枢結したリンク
    メンバと、移動用支持体が支持面に近づく方向にこのリ
    ンクメンバの一端を付勢する弾性体と、移動用支持体が
    支持面に近づく方向に該移動用支持体をガイド部に沿っ
    て付勢する付勢手段とから構成し、移動用支持体が突出
    位置及びその付近にあるときに弾性体及び付勢手段がリ
    ンクメンバを介して移動用支持体を支持面方向に付勢す
    る力が被支持物体に作用する重力よりも大きく、また移
    動用支持体が没入位置及びその付近にあるときに弾性体
    及び付勢手段がリンクメンバを介して移動用支持体を支
    持面方向に付勢する力が被支持物体に作用する重力より
    も小さくなるように設定してなることを特徴とする請求
    項2記載の物体支持装置。
  6. 【請求項6】付勢手段が、移動用支持体の上端をガイド
    部に沿って付勢する補助弾性体を具備してなることを特
    徴とする請求項5記載の物体支持装置。
  7. 【請求項7】下向ガイド面に、移動用支持体が突出位置
    から没入位置に向かう動作に伴ってリンクメンバの一端
    を弾性体の付勢力が及ばない方向に退避させる傾斜面を
    設けていることを特徴とする請求項5又は6記載の物体
    支持装置。
  8. 【請求項8】リンクメンバの他端と移動用支持体との枢
    結位置に、リンクメンバの一端を下向ガイド面に向けて
    押し付けるキックバネを設けていることを特徴とする請
    求項5、6又は7記載の物体支持装置。
  9. 【請求項9】制止用支持体、移動用支持体及び付勢機構
    が、ガイド部と共に被支持物体に対して一体的に装着可
    能なカートリッジ構造をなしていることを特徴とする請
    求項5、6、7又は8記載の物体支持装置。
  10. 【請求項10】移動用支持体が、被支持物体に支承され
    たキャスタであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8又は9記載の物体支持装置。
  11. 【請求項11】制止用支持体が、被支持物体を高さ調整
    可能に支持するアジャスタであることを特徴とする請求
    項2、5、6、7、8又は9記載の物体支持装置。
  12. 【請求項12】被支持物体が、フラップ動作可能な天板
    を有した折畳テーブルであることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記
    載の物体支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013161A (ja) * 2006-06-09 2008-01-24 Moriyama Tekko:Kk 脚立等に取付けるキャスター
JP2008119046A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Aichi Kk 折り畳みテーブル

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JP2008013161A (ja) * 2006-06-09 2008-01-24 Moriyama Tekko:Kk 脚立等に取付けるキャスター
JP2008119046A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Aichi Kk 折り畳みテーブル

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