JPH11155509A - 電子レンジ調理用管状パスタ及びその製造方法 - Google Patents

電子レンジ調理用管状パスタ及びその製造方法

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JPH11155509A
JPH11155509A JP9325773A JP32577397A JPH11155509A JP H11155509 A JPH11155509 A JP H11155509A JP 9325773 A JP9325773 A JP 9325773A JP 32577397 A JP32577397 A JP 32577397A JP H11155509 A JPH11155509 A JP H11155509A
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JP
Japan
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pasta
tubular
weight
boiled
cooking
Prior art date
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Pending
Application number
JP9325773A
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English (en)
Inventor
Yuji Tajima
裕司 田嶋
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NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、電子レンジ調理用管状パスタを
同一食感、同一味覚で6ヶ月以上の保存性を付与するこ
とを目的としたものである。 【解決手段】 タンパク値が5.5%〜10.0%(重
量)である茹で処理した管状パスタを有機酸で殺菌した
後、密封して加熱殺菌したことを特徴とする電子レンジ
調理用管状パスタ。タンパク値が5.5%〜10.0%
(重量)である茹で処理した管状パスタを有機酸に浸漬
した後、包装加熱殺菌することを特徴とした電子レンジ
調理用管状パスタの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、常温で長期保存
可能にすることを目的とした電子レンジ調理用管状パス
タ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来蒸煮したパスタを有機酸含有溶液に
浸漬した後、食用油を塗布し、更に包装後90℃〜11
0℃加熱殺菌する電子レンジ用容器入りパスタの製造方
法が提案されている(特開昭64−74958号公
報)。
【0003】また歩留240%〜300%(重量)とな
るように茹処理し、食用油脂をまぶし、ついで包装して
蒸気加熱した調理済みパスタの製造方法が知られている
(特開昭63−123350号公報)。
【0004】
【発明により解決しようとする課題】前記有機酸処理の
パスタは、30℃で2ヶ月保存したものについてテスト
しているが、これ以上保存期間を期待できない問題点が
あった。
【0005】また前記歩留240%〜300%(重量)
となるように茹処理した発明においては、5℃の冷蔵庫
で20日〜30日間保存されたものをテストしている。
即ち30日以上保存期間できない問題点があった。一般
に、現在の電子レンジ調理用食品の流通過程において
は、30日又は2ヶ月では短期にすぎるとされており、
短かくとも6ヶ月位(味覚、食感不変期間)の保存性を
要求されている。
【0006】
【課題を解決する為の手段】然るにこの発明は、管状パ
スタを茹で処理し、粗タンパク量を5.5〜10.0%
(重量)とし、次いで有機酸に浸漬して殺菌した後、包
装し、さらに加熱殺菌することにより前記従来の問題点
を解決したのである。
【0007】即ち物の発明は、タンパク値が5.5%〜
10.0%(重量)である茹で処理した管状パスタを有
機酸で殺菌した後、密封して加熱殺菌したことを特徴と
する電子レンジ調理用管状パスタである。また方法の発
明は、タンパク値が5.5%〜10.0%(重量)であ
る茹で処理した管状パスタを有機酸に浸漬した後、包装
加熱殺菌することを特徴とした電子レンジ調理用管状パ
スタの製造方法である。更に他の方法の発明は、歩留が
生パスタの場合170%〜220%(重量)であり、乾
燥パスタの場合250%〜300%(重量)となるよう
に茹処理するものであり、茹で処理する管状パスタの断
面形状が平均内径0.6mm〜4.0mm、平均外径
3.0mm〜8.0mm、平均肉厚0.7mm〜2.0
mmとしたものである。
【0008】前記発明において、製品の粗タンパクの量
が5.5%(重量)未満の場合には、茹で後の食感が柔
らかすぎるので、管がつぶれ易い問題点があった。
【0009】また製品の粗タンパクの量が10.0%
(重量)を超える場合には、茹で後の食感が硬すぎて、
ゴム様の食感となる等の欠点があった。
【0010】次に歩留まりが生パスタで170%(重
量)、乾燥パスタで250%(重量)未満の場合には、
膨化不十分で食感が粉っぽくなるので好ましくない。ま
た歩留まりが生パスタで220%(重量)、乾燥パスタ
で300%(重量)を超える場合には、食感が柔らかす
ぎて管のつぶれがでるので好ましくない。
【0011】更に内径が小さいすぎる場合は、管が塞が
って管状でなくなり、内径が大きい場合は、管がつぶれ
て商品にならないおそれがあり、肉厚が厚い場合はパス
タの表面に煮崩れを起こし、食感もねちゃっくので良く
ないとされる。更に肉厚が薄い場合には、管がつぶれ、
食感も歯ごたえのないものとなるので良くないとされ
る。
【0012】従って管の平均内径は0.6mm〜4.0
mm、平均外径は3.0mm〜8.0mm、平均肉厚を
0.7mm〜2.0mm位が好適とされるのである。こ
の発明の管状パスタとは、管状パスタ及び管状マカロニ
をいう。
【0013】この発明の管状パスタは、表面に凹凸又は
任意の模様を設けることができるのは従来と同様であ
る。またこの発明の管状パスタを製造する場合に、粗タ
ンパク以外の添加物は従来のパスタと同様であって、特
別の添加物は使用しない。実験の結果によれば、この発
明の管状パスタは、製造後6ヶ月して電子レンジ調理し
た所、製造直後の管状パスタとの食感上の差異は認めら
れなかった。
【0014】この発明においては、製品パスタの粗タン
パク値を規制したので、管状パスタがつぶれるおそれが
なく、茹で上げた後も、正常の形状を保っているので、
有機酸による殺菌はもとより、加熱殺菌においても、形
状がしつかりし、孔が正しい形を保っているので、管状
パスタの表面部と管の内部に十分な浸漬、加熱処理が行
われる為に、保存性がよく、かつ変質しないものと認め
られる。
【0015】前記におけるパスタ原料の粗タンパク値を
12.5%(重量)、水分換算で13.5%〜25%
(重量)となるようにすれば、最終製品の粗タンパク値
は5.5%〜10.0%(重量)となる。
【0016】前記における歩留まりは次のようにして計
算する。 茹で歩留まり%=茹で後の総重量g/茹で前の原料重量
g×100 また粗タンパク値の計算方法はケルダール蛋白測定法に
よる。
【0017】蛋白値={(V×f×0.0014×N)
/S}×100 V:N/10 硫酸溶液の滴定値(ml) f:N/10 硫酸溶液のファクター 0.0014:N/10 硫酸/mlに相当する窒素の
g数 N:窒素係数 S:試料供試料
【0018】この発明における有機酸とは、乳酸、リン
ゴ酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、コハク酸及びその
化合物をいう。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明は、茹で上げた後の管状
パスタの粗タンパクの量を5.5%〜10.0%(重
量)とした管状パスタを茹で上げた後、有機酸により殺
菌処理し、更に包装(好ましくは密封)後、加熱殺菌す
る電子レンジ調理用の管状パスタ及びその製造方法であ
る。
【0020】前記における茹処理は歩留まりを生パスタ
の場合170%〜220%(重量)であり、乾燥パスタ
の場合250%〜300%(重量)とする。また平均内
径0.6mm〜4.0mm、平均外径3.0mm〜8.
0mm、平均肉厚0.7mm〜2.0mmの管状パスタ
を用いて茹で上げることが好ましい。
【0021】以下この発明の実施例を説明する。
【0022】
【実施例1】マカロニについて、・乾燥マカロニの製
造。
【0023】 小麦粉(デュラム小麦100%) 95部 バイタルグルテン 5部 加水 26部
【0024】前記材料をミキシングした後、生地を脱気
し、次いで(圧力650mmHg)の条件下で押し出し
整形し生マカロニを得た。
【0025】次いで、温度75℃、湿度75%の条件下
で12時間を乾燥し、外径4.5mm、内径2mm、肉
厚1.25mm、長さ30mmの乾燥マカロニを得た。
この場合に蛋白量は14.5%(重量)であった。
【0026】・茹で処理、蒸気処理 1、乾燥マカロニを茹で歩留まりが270%(重量)に
なるよう茹で上げる。 2、水洗、水冷を4分間行う。 3、乳酸水(pH2.4)に茹でマカロニを2分間浸漬
する。 4、150g宛小分けして内袋に密封する(サラダ油を
添加)。 5、97℃〜98℃で20分間蒸気殺菌を行う。 6、2分の冷却の後、外袋にパッキングして製品とし
た。(蛋白量は6.5%(重量)であった)
【0027】・調理 6ヶ月後、包装袋より取り出し、電子レンジにて2分加
熱後、サラダにして食味試験を行ったところ茹で上げ直
後との差は認められず食感良好であった。
【0028】
【実施例2】管状麺について、 ・乾燥管状パスタ麺の製造 小麦粉(デュラム小麦100%) 80部 バイタルグルテン 20部 加水 30部
【0029】上記材料をミキシングの後、生地を脱気
し、次いで(圧力550mmHg)の条件下で押し出し
整形し生管状パスタ麺を得た。
【0030】次いで、温度80℃、湿度75%の条件下
で10時間を乾燥し、外径7.0mm、内径4.0m
m、肉厚1.5mm、長さ10cmの乾燥管状パスタ麺
を得た。この場合に蛋白量は24.0%(重量)であっ
た。
【0031】・茹で処理、蒸気処理 1、乾燥管状パスタ麺を茹で歩留まりが300%(重
量)になるよう茹で上げる。 2、水洗、水冷を4分間行う。 3、乳酸水(pH2.4)に茹で管状パスタ麺を2分間
浸漬する。 4、100gあたり小分けして内袋に密封する(サラダ
油を添加)。 5、97℃〜98℃で20分間蒸気殺菌を行う。 6、2分の冷却の後、外袋にパッキングして製品とし
た。(蛋白量は9.5%(重量)であった)
【0032】・調理 6ヶ月後、包装袋より取り出し、電子レンジにて2分加
熱後、サラダにして食味試験を行ったところ、良好な結
果を得た。又形状もつぶれることなく、良好であった。
【0033】(比較例1)実施例2においてバイタルグ
ルテン添加量を1%とし、以下同じ工程で蛋白量は1
3.2%(重量)の乾燥パスタを得た。以下同じ工程
で、蒸煮処理を行ったところ、つぶれた茹でマカロニと
なり商品とならなかった。
【0034】(比較例2)実施例1において押し出しダ
イスを替え、以下同じ工程を取り、内径0.4mm、外
径3mm、肉厚1.3mmのの乾燥パスタを得た。以下
同じ工程で、蒸煮処理を行ったところ、管がふさがった
マカロニとなり商品とならなかった。
【0035】(比較例3)実施例1においてバイタルグ
ルテン添加量を26%とし、以下同じ工程で、蒸煮処理
を行ったところ、蛋白量は10.5%(重量)の製品パ
スタを得た。その食感は硬く悪いものであった。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、製品管状パスタの粗
タンパク値を規制し、有機酸処理後、包装加熱殺菌した
ので、電子レンジ調理用であっても、常温で6ヶ月保存
が可能となり、同一食感、味覚を保持し得る効果がる。
また製品形状が正しく管状に保たれ、商品価値をあげる
ことができる効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンパク値が5.5%〜10.0%(重
    量)である茹で処理した管状パスタを有機酸で殺菌した
    後、密封して加熱殺菌したことを特徴とする電子レンジ
    調理用管状パスタ。
  2. 【請求項2】 タンパク値が5.5%〜10.0%(重
    量)である茹で処理した管状パスタを有機酸に浸漬した
    後、包装加熱殺菌することを特徴とした電子レンジ調理
    用管状パスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 歩留が生パスタの場合170%〜220
    %(重量)であり、乾燥パスタの場合250%〜300
    %(重量)となるように茹処理することを特徴とした請
    求項2記載の電子レンジ調理用管状パスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 断面形状が平均内径0.6mm〜4.0
    mm、平均外径3.0mm〜8.0mm、平均肉厚0.
    7mm〜2.0mmの管状パスタを茹で処理することを
    特徴とする請求項2記載の電子レンジ調理用管状パスタ
    の製造方法。
JP9325773A 1997-11-27 1997-11-27 電子レンジ調理用管状パスタ及びその製造方法 Pending JPH11155509A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100555207B1 (ko) * 1998-01-19 2006-03-03 니신 플로어 밀링 인코포레이티드 면류 제조법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100555207B1 (ko) * 1998-01-19 2006-03-03 니신 플로어 밀링 인코포레이티드 면류 제조법

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