JPH11154871A - D/a変換装置 - Google Patents

D/a変換装置

Info

Publication number
JPH11154871A
JPH11154871A JP31863397A JP31863397A JPH11154871A JP H11154871 A JPH11154871 A JP H11154871A JP 31863397 A JP31863397 A JP 31863397A JP 31863397 A JP31863397 A JP 31863397A JP H11154871 A JPH11154871 A JP H11154871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
signal
converter
adder
bit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31863397A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Iwata
和也 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP31863397A priority Critical patent/JPH11154871A/ja
Publication of JPH11154871A publication Critical patent/JPH11154871A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PWMの様に高いクロックを必要とせず、ま
たD/A変換回路に高い精度を必要としないD/A変換
装置を実現すること。 【構成】 入力端子101からの入力信号はディジタルフ
ィルタ102で帯域制限かつオーバーサンプリングされ、
ノイズシェーパ103で語長制限されデコーダ104に入力さ
れる。デコーダ104はノイズシェーパ103の出力を1ビッ
トのデータ列に変換し、1ビットのD/A変換器列105
を通じてアナログ信号に変換する。加算器106はこの出
力を合成し、出力端子107から出力する。上記デコーダ1
04にノイズシェーパの特性を持たせることで1ビットD
/A変換器列105で発生する誤差を除去できる効果が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号を
アナログ信号に変換するD/A変換装置に関するもので
あり、特に入力されたディジタル信号をディジタルフィ
ルタとノイズシェーパでオーバーサンプリング及びビッ
ト圧縮を行う型のD/A変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】入力されたディジタル信号をディジタル
フィルタとノイズシェーパでオーバーサンプリング及び
ビット圧縮を行う型のD/A変換装置は、入力信号の振
幅精度を時間軸精度に変換することで、回路に高精度の
トリミングをしなくとも高い変換精度が実現できる。こ
の様なD/A変換装置としては、例えば雑誌『ラジオ技
術』1988年5月号pp140〜143に記載されているよう
なD/A変換装置があった。
【0003】以下に、従来のD/A変換装置について説
明する。
【0004】図5はD/A変換装置のブロック図であ
る。図5において、501はディジタルフィルタ、50
2はノイズシェーパ、503はパルス幅変調器(PW
M)、504は1ビットD/A変換器、505はローパ
スフィルタである。
【0005】まず、ディジタルフィルタ501は入力信
号のサンプリング周波数をm倍(mは2以上の整数)の
サンプリング周波数に変換しかつfs/2以上の(fs
はサンプリング周波数)不要帯域を減衰させる。次に、
ノイズシェーパ502はディジタルフィルタ501の出
力信号の語長制限とノイズの周波数特性を所定の特性に
変化させる。つまり、ノイズシェーパ502への入力信
号はfs/2以下の周波数帯域において元の信号と同等
の精度を有するサンプリング周波数が高く語長が小さい
信号に変換される。次に、パルス幅変調器503はノイ
ズシェーパ502の出力信号を1ビットの信号に変換す
る。そして、1ビットD/A変換器504はパルス幅変
調器503の出力信号をアナログ信号に変換する。ロー
パスフィルタ505は1ビットD/A変換器504の出
力から所望の帯域(fs/2以下)の信号を取り出して出
力信号を生成する。
【0006】以上のように、入力信号の振幅精度を時間
軸精度に変換することで回路に高精度のトリミングをし
なくとも高い変換精度が実現できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、以下に示す問題点を有していた。
【0008】即ち、パルス幅変調器においてノイズシェ
ーパで語長制限したデータを1ビットのディジタル信号
に変換する際に高速のクロックが必要となる。例えば、
ノイズシェーパの出力が11値、64fsであれば、パ
ルス幅変調器のクロック周波数は少なくとも11×64
fsとなる。そのため、不要輻射ノイズが広い周波数帯
にわたって発生するという問題点を有していた。
【0009】また、高速クロックはそのパルス幅が小さ
いため高精度なクロックが得られにくい。そのため、ク
ロックのパルス幅変動がパルス幅変調器の出力信号のパ
ルス幅を変動させる。即ち、クロックの精度がD/A変
換器全体の精度を決定するという問題点を有していた。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、高速クロックを必要としないため不要輻射ノイズの
発生が小さい、また高速クロックを必要とせずかつ、D
/A変換器で発生するノイズや歪みを低減する構成を持
つため、クロック精度の影響を受けにくいD/A変換器
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、入力されたディジタル信号
の不要な帯域を減衰させかつサンプリング周波数をm倍
(m≧2)するディジタルフィルタと、前記ディジタルフ
ィルタの出力信号の語長制限とノイズの周波数特性を所
定の特性に変化させる第1のノイズシェーパと、前記第
1のノイズシェーパの出力信号を1ビットの信号列に変
換するデコーダと、前記デコーダの出力をアナログ信号
に変換する1ビットD/A変換器列と、前記1ビットD
/A変換器列の出力を加算する加算器とを備え、前記デ
コーダは、前記第1のノイズシェーパが出力するk通り
の値を0から始まる連続した正の整数値に変換する第1
の変換器と、前記第1の変換器の出力を入力とする第2
のノイズシェーパを少なくとも(k−1)個とを備え、前
記第1のノイズシェーパが出力するk通り(kは正の整
数)の値を持つ信号に対して、少なくとも(k−1)個の
1ビットの信号列を出力するものであり、前記第2のノ
イズシェーパは、前記第1の変換器の出力信号と帰還信
号を加算する第1の加算器と、前記第1の加算器の出力
を量子化する量子化器と、前記量子化器の出力に重み付
けを与える係数器と、前記量子化器の入力から前記係数
器の出力を減算する第2の加算器と、前記第2の加算器
の出力を入力とする所定の伝達特性を有するフィルタ
と、前記量子化器の出力を1ビットの信号列に変換する
第2の変換器とを有し、前記第1の加算器に入力される
前記帰還信号は前記フィルタの出力であり、前記フィル
タは、0から始まる少なくとも(k−1)個の独立しかつ
連続した正の整数値を初期値に持ち、前記量子化器は、
少なくとも(k−1)個ある前記第2の加算器の出力が0
から始まる少なくとも(k−1)個の独立しかつ連続した
値で、かつ出力の総和が所定の値で一定になるように前
記第1の加算器の出力を量子化することを特徴とするD
/A変換装置であり、以下のような作用をする。
【0012】即ち、入力信号はディジタルフィルタで帯
域制限かつオーバーサンプリングされ、ノイズシェーパ
で語長制限されデコーダに入力される。デコーダはノイ
ズシェーパの出力信号を1ビットのデータ列に変換し、
1ビットのD/A変換列を通じてアナログ信号に変換す
る様にしている。
【0013】また、請求項2記載の発明は、前記フィル
タは、1−(1−z-1)2で記述される伝達特性を持ち、
前記量子化器は、前記第1の加算器の出力が負であれ
ば−1を、正であれば前記第1の加算器の出力を前記1
ビットD/A変換器の数(少なくとも(k−1)個)で除算
後整数に量子化した値をまた前記量子化値が3以上の場
合は2を出力し、 前記第2の変換器は、前記量子化器
が出力する4値の信号(−1,0,1,2)を1ビットの
信号列に変換することを特徴とする請求項1記載のD/
A変換器であり、以下のような作用をする。
【0014】即ち、入力信号はディジタルフィルタで帯
域制限かつオーバーサンプリングされ、ノイズシェーパ
で語長制限されデコーダに入力される。デコーダは2次
のノイズシェーパの伝達特性を有し、第1のノイズシェ
ーパの出力信号を1ビットのデータ列に変換し、1ビッ
トのD/A変換列を通じてアナログ信号に変換する様に
している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0016】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態におけるD/A変換装置のブロック図を示す。
【0017】図1において、101は入力端子、102
はディジタルフィルタ、103はノイズシェーパ、10
4はデコーダ、105は1ビットD/A変換器列、10
6は加算器、107は出力端子である。
【0018】図2は、上記デコーダ104の詳しい内容
を示す図である。図2において、201は入力端子、2
02は変換器、203はノイズシェーパ、204は加算
器、205は量子化器、206は係数器、207は加算
器、208はフィルタ、209は変換器である。
【0019】この様に構成された本発明の第1の実施の
形態のD/A変換装置について、以下その動作について
説明する。
【0020】入力端子101を通じてディジタル信号が
入力される。この信号がコンパクトディスク(CD)から
再生されたものであれば、サンプリング周波数(fs)4
4.1kHz、語長16ビットの信号である。
【0021】ディジタルフィルタ102は、入力端子1
01を介して入力された信号のサンプリング周波数をm
倍(mは正の整数)し、かつ不要な帯域を減衰させる。C
Dを例に取れば、mは4か8で、20kHz以上を60
dB以上減衰させるのが一般的である。
【0022】次に、ノイズシェーパ103はディジタル
フィルタ102の出力を数ビットの語長を持つディジタ
ル信号に変換する。このとき入力端子101から入力さ
れた信号のfs/2以下の周波数帯域における性能(ダ
イナミックレンジ)を劣化させずに語長制限するため
に、オーバーサンプリング及び量子化ノイズの周波数特
性を所望の特性(fs/2以下の周波数帯域で元の入力
信号と同等のダイナミックレンジが得られる)に変換す
る。CDを例にとれば、入力された信号(16ビット以
上、4fsまたは8fs、16ビット以上になるのはデ
ィジタルフィルタでの演算誤差をできるだけ少なくする
ためである。)を1〜4ビット(2〜16値)程度に語長
制限、32fs〜256fs程度にオーバーサンプリン
グ、量子化ノイズの周波数特性を1〜5次程度の微分特
性またはハイパス特性に変換するのが一般的である。本
実施の形態1ではノイズシェーパ103の出力語長は3
値(1.58ビット)以上とする。
【0023】デコーダ104は、ノイズシェーパ103
の出力(k値)を少なくとも(k−1)個の1ビット(2値)
の信号列に変換する。入力がk値であるにもかかわらず
出力が(k−1)個で十分なのは、入力が0の場合は(k
−1)個の出力を全て0にすれば実現できるから、この
場合を省略することができ、少なくとも(k−1)個の出
力で実現できる。以降、デコーダはk値の入力に対して
(k−1)個の1ビット信号列を出力する場合を例にとっ
て説明する。
【0024】1ビットD/A変換器列105は、(k−
1)個の1ビットD/A変換器で構成され、デコーダ1
04の出力をアナログ信号に変換する。
【0025】そして、加算器106は(k−1)個の1ビ
ットD/A変換器の出力を加算し、出力端子107を介
して信号を出力する。
【0026】次に、デコーダ104の動作を図2を用い
て説明する。
【0027】まず、変換器202は、入力端子201か
ら入力されたk値の信号(ノイズシェーパ103の出力)
を0から始まる連続した正の整数値に変換する。例え
ば、入力が−2〜+2の5値の信号であればこの信号を
0〜4の5値の信号に変換することを意味する。
【0028】この様に変換された信号は(k−1)個ある
ノイズシェーパ203にて1ビットの信号列に変換さ
れ、そして1ビットD/A変換器列105でアナログ信
号に返還後、加算器106で加算され出力端子107か
ら出力される。
【0029】次に、ノイズシェーパ203の動作を説明
する。加算器204は変換器202の出力とフィルタ2
08の出力を加算する。そして、量子化器205は加算
器204の出力を量子化する。加算器207は量子化器
205の入力信号から係数器206で量子化器205の
出力に対して重み付けを行った出力信号の差、即ち量子
化器205で発生した量子化ノイズを算出する。フィル
タ208はこの量子化ノイズの周波数特性を所望の特性
に変換し、加算器204に出力する。以上の構成で、ノ
イズシェーパ203を構成する。そして、変換器209
は量子化器205の出力階調に応じて信号を1ビットの
信号に変換している。
【0030】ここで、量子化器205は加算器204の
出力を(k−1)で除算し、除算結果を整数化する。更に
(k−1)個あるノイズシェーパ203で発生する量子化
ノイズの総和が一定値になるように算出した整数値を制
御している。具体的には、フィルタ208の初期値を0
から始まる(k−1)個の独立しかつ連続した正の整数値
とし、かつ(k−1)個ある加算器207の出力(−Ni)
が0から始まる(k−1)個の独立しかつ連続した値にな
るようにしている。この様にして、量子化器205は加
算器204の出力を量子化している。
【0031】また、変換器209は、量子化器205の
出力サンプリングレートを量子化器205の階調数倍
し、この階調数倍したサンプリングレートのパルス幅を
持つパルスを量子化器205の出力値に応じた数出力す
る。この様にして、変換器209は量子化器205の出
力を1ビットの信号列に変換している。
【0032】以上を数式を用いて説明する。ノイズシェ
ーパ203の入力信号をx、フィルタ208の伝達関数
をH(z)、各量子化器205で発生する量子化ノイズを
Ni(i=0,1,…,k−1)、各量子化器205の出
力をQi、各1ビットD/A変換器の出力及び発生する
誤差をそれぞれDi及びEi、各1ビットD/A変換器
の出力値の総加平均値をD、加算器106の出力をyと
すると(数1)、(数2)、(数3)が成立する。ここで、数
式は量子化器205のサンプリングレートを基準に表現
している。そのため、変換器209の出力は量子化器2
05の出力と同一になるため省いている。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】
【数3】 また、1ビットD/A変換器の出力の平均値Dは総加平
均であるから(数4)で算出できる。
【0036】
【数4】 従って、(数2)と(数4)より(数5)の関係が成立する。
【0037】
【数5】 以上の数式を用いて(数3)を整理すると(数6)となる。
【0038】
【数6】 また、量子化器205は量子化ノイズNiの総和が一定
になるように加算器204の出力を量子化している。
(数7)
【0039】
【数7】 また、{1−H(z)}を微分特性とすると、{1−H
(z)}と一定値との積、即ち一定値の微分は0となる。
(数8)
【0040】
【数8】 以上より、(数9)、(数10)が成立するから、出力y
は(数11)となる。
【0041】
【数9】
【0042】
【数10】
【0043】
【数11】 従って、(数11)より加算器106の出力は1ビットD
/A変換器の出力平均値Dとノイズシェーパ103の出
力との積と、1ビットD/A変換器で発生する誤差と
{1−H(z)}との積の和で表現できる。{1−H
(z)}は微分特性であるため、fs/2以下の帯域で1
ビットD/A変換器で発生する誤差成分を小さくでき、
1ビットD/A変換器の回路精度を高めなくても、精度
の良いD/A変換装置を提供できる。
【0044】以上の様に、本発明の第1の実施の形態に
示したD/A変換装置はディジタルフィルタ及びノイズ
シェーパで帯域制限、オーバーサンプリング、語長制
限、及び量子化ノイズの周波数特性変換を行い、そのデ
ータをデコーダで1ビットの信号列に変換し、1ビット
のD/A変換器列でアナログ信号に変換し加算器で加算
して出力する構成を有している。
【0045】そのため、ノイズシェーパの出力をPWM
を用いて1ビット信号に変換する必要がないため高いク
ロックを必要としない。そのため、不要輻射ノイズの発
生が少なくなる。また、1ビットD/A変換器で発生す
る誤差はデコーダのノイズシェーパ特性により低減でき
る。そのため、1ビットD/A変換器の回路精度を高め
なくとも高精度なD/A変換装置が実現できる。
【0046】(実施の形態2)図3は本発明の第2の実
施の形態におけるD/A変換装置のデコーダのブロック
図を示す。
【0047】図3において、301は入力端子、302
は変換器、303はノイズシェーパ、304は加算器、
305は量子化器、306は係数器、307は加算器、
308はフィルタ、309は変換器である。
【0048】また、図4は図3に示した変換器309の
動作説明図を示す。
【0049】この様に構成された本発明の第2の実施の
形態のD/A変換装置について、以下その動作について
説明する。ここでは、本発明の第1の実施の形態と異な
る動作をする部分を中心に説明をする。デコーダ104
の動作を図3を用いて説明する。
【0050】まず、変換器302は、入力端子301か
ら入力されたk値の信号(ノイズシェーパ103の出力)
を0から始まる連続した正の整数値に変換する。例え
ば、入力が−2〜+2の5値の信号であればこの信号を
0〜4の5値の信号に変換することを意味する。
【0051】この様に変換された信号は(k−1)個ある
ノイズシェーパ303にて1ビットの信号列に変換さ
れ、そして1ビットD/A変換器列105でアナログ信
号に返還後加算器106で加算され出力端子107から
出力される。
【0052】次に、ノイズシェーパ303の動作を説明
する。加算器304は変換器302の出力とフィルタ3
08の出力を加算する。そして、量子化器305は加算
器304の出力を量子化する。加算器307は量子化器
305の入力信号から係数器306で量子化器305の
出力を重み付けした出力信号の差を算出する。即ち量子
化器305で発生した量子化ノイズを算出する。フィル
タ308はこの量子化ノイズの周波数特性を所望の特性
に変換し、加算器304に出力する。以上の構成で、ノ
イズシェーパ303を構成する。本第2の実施の形態で
はフィルタ308の伝達関数が1−(1−z-1)2である
ため、(数1)より全体では2次のノイズシェーパを構成
する。
【0053】そして、量子化器305は(数7)を満たす
ために以下の動作をする。まず、(k−1)個のフィルタ
308は2次の多項式であるため、各々において2個の
初期値を有する。この2つの初期値を同一とし、かつ0
から始まる(k−1)個の連続した正の整数値とし、加算
器304の出力が負であれば−1を出力する。また、正
であれば加算器304の出力を1ビットD/A変換器の
数(少なくとも(k−1)個)で除算し、その結果を整数に
量子化し出力する。更に、量子化値が2以上にならない
様に3以上は2を出力する。
【0054】具体例を示す。入力端子301に入力され
る信号は−2〜+2の5値の信号で{−2,−1,0,
1,2,0}の信号が入力した場合の各部の出力値を表
1に示す。ここでは、説明を簡単化するために1ビット
D/A変換器105の振幅値を1、発生する変換誤差を
0としている。この表1より、入力信号である変換器3
02の出力と出力端子107から出力される信号とが一
対一で対応していることがわかる。
【表1】
【0055】次に量子化器305から出力される4値の
信号(−1,0,1,2)は、変換器309で1ビットの
信号列に変換される。即ち、図4において、(a)は変換
器309の入力信号波形、(b)は変換器309の出力信
号波形である。図4に示すように、量子化器305の出
力信号に1を加算する。次に、量子化器305の出力信
号のサンプリングレート(3T)を3つに分割(T)し、各
値に対応した数のパルス幅Tのパルスを出力すること
で、量子化器305の出力を1ビットの信号列に変換し
ている。
【0056】以上のようにして、全体としてノイズシェ
ーパ303は2次のノイズシェーパ特性を実現してい
る。その結果、fs/2以下の帯域で1ビットD/A変
換器で発生する誤差成分を小さくでき、1ビットD/A
変換器の回路精度を高めなくても、精度の良いD/A変
換装置を提供できる。
【0057】以上の様に、本発明の第2の実施の形態に
示したD/A変換装置はディジタルフィルタ及びノイズ
シェーパで帯域制限、オーバーサンプリング、語長制
限、及び量子化ノイズの周波数特性変換を行い、そのデ
ータをデコーダで1ビットの信号列に変換し、1ビット
のD/A変換器列でアナログ信号に変換し加算器で加算
して出力する構成を有している。
【0058】そのため、ノイズシェーパの出力をPWM
を用いて1ビット信号に変換する必要がないため高いク
ロックを必要としない。そのため、不要輻射ノイズの発
生が少なくなる。また、デコーダの伝達特性がノイズシ
ェーパの特性を持つため1ビットD/A変換器で発生す
る誤差を低減できる。そのため、1ビットD/A変換器
の回路精度を高めるなくとも高精度なD/A変換装置が
実現できる。
【0059】
【発明の効果】以上の様に、本発明は、入力された信号
をディジタルフィルタ及びノイズシェーパで帯域制限、
オーバーサンプリング、語長制限、及び量子化ノイズの
周波数特性変換を行い、そのデータをデコーダで1ビッ
トの信号列に変換し、1ビットのD/A変換器列でアナ
ログ信号に変換し加算器で加算して出力することで、ノ
イズシェーパの出力をPWMを用いて1ビット信号に変
換する必要がないため高いクロックを必要としない。そ
のため、不要輻射ノイズの発生が少なくなる効果が得ら
れる。
【0060】また、1ビットD/A変換器で発生する誤
差はデコーダのノイズシェーパ特性により低減できる。
そのため、1ビットD/A変換器の回路精度を高めなく
とも高精度なD/A変換装置が実現できる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるD/A変換
装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるデコーダを
中心とする詳しいブロック図
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるD/A変換
装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるD/A変換
装置の動作を説明するタイミングチャート
【図5】従来のD/A変換装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
101 入力端子 102 ディジタルフィルタ 103 ノイズシェーパ 104 デコーダ 105 1ビットD/A変換器列 106 加算器 107 出力端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたディジタル信号の不要な帯域
    を減衰させかつサンプリング周波数をm倍(m≧2)する
    ディジタルフィルタと、 前記ディジタルフィルタの出力信号の語長制限とノイズ
    の周波数特性を所定の特性に変化させる第1のノイズシ
    ェーパと、 前記第1のノイズシェーパの出力信号を1ビットの信号
    列に変換するデコーダと、 前記デコーダの出力をアナログ信号に変換する1ビット
    D/A変換器列と、 前記1ビットD/A変換器列の出力を加算する加算器と
    を備え、 前記デコーダは、前記第1のノイズシェーパが出力する
    k通りの値を0から始まる連続した正の整数値に変換す
    る第1の変換器と、前記第1の変換器の出力を入力とす
    る第2のノイズシェーパを少なくとも(k−1)個とを備
    え、前記第1のノイズシェーパが出力するk通り(kは
    正の整数)の値を持つ信号に対して、少なくとも(k−
    1)個の1ビットの信号列を出力するものであり、 前記第2のノイズシェーパは、前記第1の変換器の出力
    信号と帰還信号を加算する第1の加算器と、前記第1の
    加算器の出力を量子化する量子化器と、 前記量子化器の出力に重み付けを与える係数器と、前記
    量子化器の入力から前記係数器の出力を減算する第2の
    加算器と、前記第2の加算器の出力を入力とする所定の
    伝達特性を有するフィルタと、前記量子化器の出力を1
    ビットの信号列に変換する第2の変換器とを有し、 前記第1の加算器に入力される前記帰還信号は前記フィ
    ルタの出力であり、 前記フィルタは、0から始まる少なくとも(k−1)個の
    独立しかつ連続した正の整数値を初期値に持ち、 前記量子化器は、少なくとも(k−1)個ある前記第2の
    加算器の出力が0から始まる少なくとも(k−1)個の独
    立しかつ連続した値で、かつ出力の総和が所定の値で一
    定になるように前記第1の加算器の出力を量子化するこ
    とを特徴とするD/A変換装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタは、1−(1−z-1)2で記
    述される伝達特性を持ち、 前記量子化器は、前記第1
    の加算器の出力が負であれば−1を、正であれば前記第
    1の加算器の出力を前記1ビットD/A変換器の数(少
    なくとも(k−1)個)で除算後整数に量子化した値をま
    た前記量子化値が3以上の場合は2を出力し、 前記第
    2の変換器は、前記量子化器が出力する4値の信号(−
    1,0,1,2)を1ビットの信号列に変換することを
    特徴とする請求項1記載のD/A変換器。
JP31863397A 1997-11-19 1997-11-19 D/a変換装置 Pending JPH11154871A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31863397A JPH11154871A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 D/a変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31863397A JPH11154871A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 D/a変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11154871A true JPH11154871A (ja) 1999-06-08

Family

ID=18101325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31863397A Pending JPH11154871A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 D/a変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11154871A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3226099B2 (ja) アナログ及びディジタル変換器
US5815102A (en) Delta sigma pwm dac to reduce switching
JP3272438B2 (ja) 信号処理システムおよび処理方法
US20070018866A1 (en) Quantizer overload prevention for feed-back type delta-sigma modulators
EP0826274A2 (en) Lossless coding method for waveform data
JP2009510920A (ja) オーディオ用途における低ノイズディジタル・パルス幅変調変換器
US9391633B2 (en) Digital-to-analog converter for reducing pop noise and harmonic tone and related converting method
CN100514858C (zh) 字长减少电路
US4002981A (en) Digital converter from delta-modulated signals into PCM signals
US7317758B2 (en) PCM-to-PWM converter
JP2009510919A (ja) オーディオ用途における低ノイズディジタル・信号間隔変換器
JP4952239B2 (ja) D級増幅器
GB2541861A (en) Digital to analogue conversion
JPH11154871A (ja) D/a変換装置
JP3558911B2 (ja) D/a変換装置
JP2752284B2 (ja) ビット圧縮回路
JP3232865B2 (ja) デジタル/アナログ信号変換装置
Sonika et al. Design and implementation of sigma–delta digital to analog converter
JP3416477B2 (ja) デルタ・シグマ型d/a変換器
JP2000353960A (ja) D/a変換装置
JPH04150416A (ja) ディジタル・アナログ変換器
JP3097324B2 (ja) デジタル音響データ出力装置
JP2000232361A (ja) D/aコンバータ
JP4118226B2 (ja) デジタル信号処理回路及び音声信号記録再生装置
JP3821151B2 (ja) 1ビットオーディオ信号生成装置及び1ビットオーディオ信号生成方法