JPH11154665A - 基板の表面処理方法 - Google Patents
基板の表面処理方法Info
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- JPH11154665A JPH11154665A JP33800797A JP33800797A JPH11154665A JP H11154665 A JPH11154665 A JP H11154665A JP 33800797 A JP33800797 A JP 33800797A JP 33800797 A JP33800797 A JP 33800797A JP H11154665 A JPH11154665 A JP H11154665A
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Abstract
させ、基板の表面上に形成された複数種類の被膜のうち
の所定の被膜を選択的にエッチングする場合において、
基板ホルダのスロットに保持された基板が処理中に基板
ホルダ内で揺動してスロットから抜け出ることが起こる
心配が無く、基板の表面処理における面内均一性が得ら
れる方法を提供する。 【解決手段】 処理槽10内の処理液14を沸騰直前の
状態に保つように制御しながら、基板の表面上に形成さ
れた所定の被膜のエッチングを行う。
Description
液晶表示装置用ガラス基板、電子部品などの基板を、燐
酸水溶液等の酸の水溶液からなり加熱された処理液中に
浸漬させて表面処理する方法、特に、基板の表面上に形
成された2種類もしくはそれ以上の種類の被膜のうちの
所定の被膜を選択的にエッチングする基板の表面処理方
法に関する。
からなる処理液、例えば燐酸水溶液中に浸漬させて、半
導体ウエハの表面上に形成された2種類もしくはそれ以
上の種類の被膜のうちの所定の被膜、例えばシリコン酸
化膜(SiO2膜)とシリコン窒化膜(Si3N4)との
うちのシリコン窒化膜を選択的にエッチングする場合に
は、従来、図2に概略構成を模式図で示すような表面処
理装置が使用されている。この装置は、底部に液導入口
12が形設され内部に燐酸水溶液14が貯留される処理
槽10を有し、処理槽10の内部には、投込みヒータ1
6が配設されている。そして、処理しようとする半導体
ウエハは、ウエハホルダ(図示せず)に複数枚収納され
て、処理槽10内へ投入され燐酸水溶液14中に浸漬さ
せられる。
されており、処理槽10の上部から溢れ出た燐酸水溶液
が溢流液受け部18内へ流入するようになっている。溢
流液受け部18の内底部には、液循環用配管20が連通
しており、液循環用配管20の先端は、処理槽10の液
導入口12に連通接続されている。液循環用配管20に
は、循環ポンプ22、インラインヒータ24およびフィ
ルタ26が介設されており、燐酸水溶液は、処理槽1
0、溢流液受け部18および液循環用配管20により構
成された循環経路を循環させられる。溢流液受け部18
には、純水28が貯留された純水槽30の内底部に一端
が連通し定量ポンプ34、流量調整弁52および流量計
38が介設された純水供給管32の他端吐出口が配置さ
れている。また、処理槽10の内部には、温度検出器4
0が配置されており、温度検出器40は温度調節器54
に接続され、温度調節器54は投込みヒータ16に接続
されている。さらに、液循環用配管20の途中に温度検
出器42が介挿され、温度検出器42は温度調節器56
に接続され、温度調節器56はインラインヒータ24に
接続されている。
ウエハを表面処理する場合、燐酸水溶液14は、投込み
ヒータ16およびインラインヒータ24によって150
℃〜180℃程度の温度に加熱される。このため、処理
槽10内の燐酸水溶液14から水分が蒸発し、燐酸水溶
液14の燐酸濃度が上昇する。そこで、定量ポンプ34
によって純水槽30内から純水28を、純水供給管32
を通して供給し、純水供給管32の流出口から溢流液受
け部18内へ純水を滴下させ、循環経路を通って循環さ
せられる燐酸水溶液に純水を補充するようにしている。
膜のエッチングレートを一定に保つために、処理槽10
内の燐酸水溶液14の温度および燐酸濃度をそれぞれ一
定に保つ必要があり、このため、純水供給管50内を通
して一定流量の純水を流して、処理槽10内の燐酸水溶
液14から蒸発した水分量にほぼ相当する量の純水を常
時補充するとともに、温度検出器40、42によって燐
酸水溶液の温度を検出し、その検出信号に基づいて温度
調節器54、56により投込みヒータ16およびインラ
インヒータ24を制御、通常はPID制御して、処理槽
10内の燐酸水溶液14を所定温度に保つようにしてい
る。あるいは、図2に示した装置構成とは異なるが、ヒ
ータの出力を一定にし、温度検出器によって検出される
燐酸水溶液の温度が一定となるように、燐酸水溶液への
純水の補充量を制御することにより、燐酸水溶液の温度
と共に燐酸濃度を一定に保つようにしている。また、例
えば特開平2−137228号公報に開示されているよ
うに、燐酸水溶液の比重を測定し、その比重の変位から
蒸発水分量を算出し、その水分量に相当する純水を自動
供給することも行われている。
ン窒化膜を選択的にエッチングする場合には、シリコン
酸化膜のエッチングレートに対するシリコン窒化膜のエ
ッチングレートの比、すなわち選択比が問題となる。燐
酸水溶液の或る温度における選択比は、当該温度におい
て燐酸水溶液が沸騰状態にあるときに最も大きくなるこ
とが知られている。このため、従来は、処理槽10内の
燐酸水溶液14を常に沸騰状態に保ちながら、シリコン
窒化膜の選択的エッチングを行っていた。
るシリコン窒化膜の選択比を大きくするために、処理槽
10内の燐酸水溶液14を常に沸騰状態に保ちながらエ
ッチングを行った場合、燐酸水溶液14は激しいバブリ
ング状態になっている。このため、ウエハホルダのスロ
ット(保持溝)に挿入されて保持されている処理中のウ
エハが、次々と多量に発生して液面方向へ勢い良く上昇
する泡によってウエハホルダ内において揺動させられ、
スロットから抜け出て隣りのスロットへ入ったりする、
といった問題がある。
溶液中に浸漬させられるので、150℃〜180℃とい
った温度に常時加熱されている燐酸水溶液に比べて温度
が低くなっている。このため、ウエハがウエハホルダに
収納されて燐酸水溶液中に浸漬させられた状態におい
て、処理中のウエハは、ウエハホルダの保持部と接触し
ている部分の近辺の温度が燐酸水溶液の沸点より僅かに
低くなっている。ここで、エッチングにおける選択比
は、その上昇率(変化の程度)が燐酸水溶液の沸点直近
において急峻となる。このため、ウエハ面のうち沸点で
エッチングされている部分と沸点より僅かに低い温度で
エッチングされている部分とにおいて、その温度差が比
較的大きな選択比の差となって現われることとなる。こ
の結果、ウエハの表面処理における面内均一性が損なわ
れる、といった問題点がある。
されたものであり、酸の水溶液からなる処理液を加熱し
てその処理液中に基板を浸漬させ、基板の表面上に形成
された2種類もしくはそれ以上の種類の被膜のうちの所
定の被膜を選択的にエッチングする場合において、基板
ホルダのスロットに保持された基板が処理中に基板ホル
ダ内で揺動してスロットから抜け出る、といったことが
起こる心配が無く、また、基板の表面処理における面内
均一性が得られるような基板の表面処理方法を提供する
ことを目的とする。
酸の水溶液からなる処理液を加熱し、その加熱された処
理液中に基板を浸漬させて、基板の表面上に形成された
2種類もしくはそれ以上の種類の被膜のうちの所定の被
膜を選択的にエッチングする基板の表面処理方法におい
て、前記処理液を沸騰直前の状態に保つように制御しな
がら、基板の表面上に形成された所定の被膜のエッチン
グを行うことを特徴とする。
の処理中において処理液が沸騰直前の状態に保たれるよ
うに制御されるので、処理液が激しく発泡することがな
い。このため、基板ホルダのスロットに保持された基板
が、処理液中で発生した泡によってホルダ内において揺
動しスロットから抜け出て隣りのスロットへ入る、とい
ったようなことは起こらない。また、処理液が沸騰直前
の状態において基板の処理が行われるので、処理液が沸
騰している状態で基板の処理が行われる場合に比べて、
エッチングの選択比は僅かに低下するが、選択比の変化
率は、沸点直近に比べて緩やかになる。このため、基板
面において、エッチングされている温度が位置によって
僅かに変化しても、その温度差が選択比の差となって現
われる程度は小さくなり、基板の表面処理における面内
均一性が得られることとなる。
について図1を参照しながら説明する。
法を実施するのに使用される表面処理装置の概略構成の
1例を示す模式図である。図1において、図2で使用し
た符号と同一符号を付した構成要素は、図2に示した装
置と共通するものであり、それらの説明を省略する。
出器44が配設されてり、その比重検出器44と接続さ
れた比重調節器46が設けられている。そして、純水2
8が貯留された純水槽30の内底部に一端が連通し他端
流出口が溢流液受け部18に配置され定量ポンプ34が
介設された純水供給管32に、図2に示した装置の流量
調整弁52に代えて、自動的に流量調節することができ
る流量制御弁36が介挿されており、その流量制御弁3
6に比重調節器46が接続されている。また、温度検出
器40と接続され投込みヒータ16に接続された温度調
節器48、および、温度検出器42と接続されインライ
ンヒータ24に接続された温度調節器50が設けられて
いて、それぞれの温度調節器48、50にも比重調節器
46が接続されている。そして、比重検出器44の検出
信号が比重調節器46へ入力され、比重調節器46から
の出力信号が流量制御弁36のほか、温度調節器48、
50へ入力されるようになっている。
処理するには、例えば表面上にシリコン酸化膜とシリコ
ン窒化膜とが形成された半導体ウエハを燐酸水溶液によ
って選択エッチングするには、目標とすべき燐酸水溶液
の濃度、したがって比重を比重調節器46に設定してお
くとともに、目標とすべき燐酸水溶液の温度を温度調節
器48、50に設定しておく。このとき、設定された燐
酸水溶液の濃度(比重)および温度において、燐酸水溶
液が沸騰する直前の状態となるように、それぞれの目標
値を設定する。すなわち、比重調節器46に設定された
燐酸水溶液の比重(濃度)における沸点より僅かに低い
温度を温度調節器48、50に設定し、また、温度調節
器48、50に設定された燐酸水溶液の温度が燐酸水溶
液の沸点となるような燐酸濃度(比重)より僅かに高い
濃度(大きい比重)を比重調節器46に設定するように
する。
理槽10内に収容し、溢流液受け部18および液循環用
配管20を通してその燐酸水溶液を循環させながら、投
込みヒータ16およびインラインヒータ24によって燐
酸水溶液を加熱し、温度検出器40、42からの検出信
号に基づいて温度調節器48、50によりヒータ16、
24の出力を制御して、処理槽10内の燐酸水溶液14
の温度を、例えば150℃〜180℃の範囲内の所定温
度に保つ。そして、所定の濃度および温度に調節されて
沸騰直前の状態に保たれた燐酸水溶液14中に、ウエハ
ホルダに保持された半導体ウエハを浸漬させて、ウエハ
の選択エッチングが行われる。
は、ヒータ16、24で加熱されることにより水分が蒸
発して、燐酸濃度(比重)が上昇する。この燐酸水溶液
14の比重の上昇は、比重検出器44によって検出さ
れ、その検出信号が比重調節器46へ送られる。比重調
節器46では、比重検出器44から送られた検出信号に
基づいて燐酸水溶液14の比重上昇分、したがって燐酸
水溶液14からの水分蒸発量に相当する制御値が演算さ
れ、比重調節器46から流量制御弁36へ制御信号が送
られる。そして、制御信号により流量制御弁36の開度
が自動調節されて、燐酸水溶液14からの蒸発によって
失われた量に相当する量の純水が、純水槽30から純水
供給管32を通って溢流液受け部18へ供給され、循環
する燐酸水溶液に補充される。また、燐酸水溶液への純
水の注入によって燐酸水溶液の温度が低下することにな
るため、温度調節器48、50により、投込みヒータ1
6およびインラインヒータ24で燐酸水溶液を加熱して
燐酸水溶液を所定温度に保つようにヒータ16、24を
制御する。この場合、図1に示した実施形態では、ヒー
タ16、24による燐酸水溶液の加熱における温度制御
の遅れを或る程度緩和させるために、比重調節器46か
ら流量制御弁36へ制御信号を送ると同時に、比重調節
器46から温度調節器48、50へも制御信号が送られ
るようにしている。そして、温度調節器48、50は、
燐酸水溶液への純水の補充に伴う温度の低下を補償する
ように、比重調節器46からの制御信号に基づいてヒー
タ16、24をフィードフォワード制御する。なお、装
置立上げ時などのように燐酸水溶液への純水の補充を行
わないときには、ヒータ16、24は、温度検出器4
0、42の検出信号に基づいて温度調節器48、50に
より通常通りフィードバック制御される。
に基づいて比重調節器46により流量制御弁36が制御
されて、燐酸水溶液14の濃度(比重)が所定濃度に保
持されるとともに、比重調節器46からの制御信号に基
づいて温度調節器48、50によるヒータ16、24の
制御が行われて、燐酸水溶液14の温度が所定温度に保
持されることにより、処理槽10内の燐酸水溶液16
は、常に沸騰直前の状態に保たれることとなる。そし
て、沸騰直前の状態に保たれた燐酸水溶液14中へ半導
体ウエハが浸漬されて、ウエハ上のシリコン窒化膜が選
択的にエッチングされる。
からの制御信号を温度調節器48、50に入力させ、温
度調節器48、50によりヒータ16、24をフィード
フォワード制御して、燐酸水溶液14の温度を所定温度
に保つようにしているが、温度検出器40、42の検出
信号に基づいて温度調節器48、50によりヒータ1
6、24をフィードバック制御して、燐酸水溶液14の
温度を所定温度に保つ(この場合には、多少の温度制御
の遅れを生じるが)ようにしてもよい。また、この発明
に係る方法は、燐酸水溶液等の処理液を沸騰直前に保っ
て半導体ウエハ等の基板の選択エッチングを行うことを
要旨とするものであり、したがって、燐酸水溶液を沸騰
直前の状態に保つための制御方法は、上記した実施形態
の方法に限らず、図2に示した構成の装置におけるよう
に、燐酸水溶液に蒸発水分量に相当する量の純水を常時
補充するとともに、温度検出器40、42の検出信号に
基づいて燐酸水溶液14を所定温度に保つように温度調
節器54、56によりヒータ16、24を制御するよう
にしてもよいし、また、ヒータの出力を一定にし、温度
検出器の検出信号に基づいて燐酸水溶液を所定温度に保
つように燐酸水溶液への純水の補充量を制御するように
してもよく、さらには、燐酸水溶液の比重を測定して、
その測定値に基づいて純水補充量を制御するようにして
もよい。
水溶液からなる処理液を加熱してその処理液中に基板を
浸漬させ、基板の表面上に形成された2種類もしくはそ
れ以上の種類の被膜のうちの所定の被膜を選択的にエッ
チングするときには、基板ホルダのスロットに保持され
た基板が処理中に発泡により基板ホルダ内で揺動してス
ロットから抜け出る、といったことが起こる心配が無
く、また、基板の表面処理における面内均一性が得られ
る。
のに使用される表面処理装置の概略構成の1例を示す模
式図である。
されている表面処理装置の概略構成の1例を示す模式図
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 酸の水溶液からなる処理液を加熱し、そ
の加熱された処理液中に基板を浸漬させて、基板の表面
上に形成された2種類もしくはそれ以上の種類の被膜の
うちの所定の被膜を選択的にエッチングする基板の表面
処理方法において、 前記処理液を沸騰直前の状態に保つように制御しなが
ら、基板の表面上に形成された所定の被膜のエッチング
を行うことを特徴とする基板の表面処理方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33800797A JP3813716B2 (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 基板の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH11154665A true JPH11154665A (ja) | 1999-06-08 |
JP3813716B2 JP3813716B2 (ja) | 2006-08-23 |
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ID=18314082
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8153017B2 (en) | 2002-12-26 | 2012-04-10 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Substrate treating method |
WO2014077199A1 (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-22 | 富士フイルム株式会社 | 半導体基板のエッチング方法及び半導体素子の製造方法 |
JP2020178043A (ja) * | 2019-04-18 | 2020-10-29 | 株式会社Screenホールディングス | 処理液調製装置、基板処理装置、処理液調製方法および基板処理方法 |
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-
1997
- 1997-11-20 JP JP33800797A patent/JP3813716B2/ja not_active Expired - Fee Related
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