JPH11154411A - 棚下照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 棚板支持腕への取付け部に大きな力が加わり
にくくすると共に、小型化を図って見栄えをよくする。 【解決手段】 下方に開口し内部に長尺のランプ５が収
容される長尺のランプ室部６と、ランプ５を点灯させる
点灯装置７が収容された点灯装置室部８とを備え、所定
間隔を隔てて配設された一対の棚板支持腕１の前端側に
ランプ室部６を前面側として架設される棚下照明器具に
おいて、点灯装置室部８を、ランプ室部６よりも短尺に
形成してランプ室部６の奥側壁の略中央部から背面側に
突設させると共に、点灯装置室部８の側方のランプ室部
６の奥側壁６ａに、ランプ室部６と点灯装置室部８とを
棚板支持腕１に取り付ける取付腕４を、ランプ室部６の
長尺方向に移動自在に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一対の棚板支持腕
間に架設された棚板の下側に取付けられる棚下照明器具
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４乃至図８は、従来の棚下照明器具を
示すもので、この棚下照明器具は、横方向に所定間隔を
隔てて略平行に配設された棚板支持腕１の上側に配設さ
れる棚板２の下面側に取付けられるものであって、灯具
部３と、取付腕４とを備えて構成されている。

【０００３】灯具部３は、長尺の略箱状に形成され、前
面側には、下方に開口し内部に長尺のランプ５が収容さ
れるランプ室部６が形成され、背面側にランプ５を点灯
するための点灯装置７が収容される点灯装置室部８が設
けられて構成されている。点灯装置室部８は略箱状であ
って、ランプ室部６は、その点灯装置室部８の上面が、
点灯装置室部８の前側壁よりも前面側に延出されて先端
が下方に曲げられたように形成され、点灯装置室部８の
前側壁との間で断面が略コ字状をなす長尺の空間を形成
し、内部の長尺方向の両端近傍にはランプ５である直管
形蛍光ランプを保持させる一対のソケットが配設されて
構成されている。したがって、点灯装置室部８とランプ
室部６とは、その長尺方向の寸法が略同じとなるように
されている。また、点灯装置室部８の奥側壁には、その
長尺方向の全長にわたって、その方向に延びる蟻溝状の
スライド溝８ａが設けられている。

【０００４】取付腕４は、灯具部３を棚板支持腕１に取
り付けるために設けられたものであって、スライド溝８
ａに挿入される基片４ａとその基片４ａから略垂直に設
けられた断面が略コ字状をなす挟持片４ｂとにより構成
されている。そして、一対の取付腕４を、それぞれの基
片４ａを、灯具部３の長尺方向の端部側からスライド溝
８ａに挿入し、挟持片４ｂが点灯装置室部８の奥側壁か
ら灯具部３の外方である奥側に向かって略垂直に突出す
るようにさせて、取付腕４間の寸法を、一対の棚板支持
腕１間の寸法Ｐと合わせ、略コ字状の挟持片４ｂで棚板
支持腕１の前端側を略挟持させるようにして取り付け
る。したがって、灯具部３は、その略全体が、棚板２の
下側であって棚板支持腕１の前端よりもさらに前面側に
位置するように取り付けられる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された従来の棚下照明器具においては、灯具部
３の奥側である点灯装置室部８の奥側壁に、棚板支持腕
１に灯具部３を取り付けるための取付腕４が設けられて
いるため、灯具部３の棚板支持腕１の前端から前面側に
突出する前後方向の寸法Ｄが大きくなって見栄えが悪
く、棚板２の前端側に荷重が加わると、取付腕４を含む
棚板支持腕１への取付け部に大きな力が加わり易いとい
う問題点があった。

【０００６】また、灯具部３を構成するランプ室部３と
点灯装置室部８とは、ともに棚板支持腕１の前端よりも
さらに前面側に配設されるため、その上側に配設される
棚板２の棚板支持腕１の前端から前面側に突出する寸法
が大きくなり、棚板２の前端側への荷重により棚板２が
浮き上がり易くなるという問題点もあった。

【０００７】さらには、一対の取付腕４が、それぞれ灯
具部３を構成する点灯装置室部８の奥側壁を長尺方向の
全長にわたって移動自在であるため、図７に示すよう
に、一対の取付腕４が灯具部３の長尺方向の中央に近接
して配設されたり、一方側にかたよって配設されたりす
ることも想定され、このため、灯具部３や取付腕４に、
そのための強度を確保する必要が生じて、灯具部３や取
付腕４の形状が大きくなって見栄えが悪くなるばかり
か、コストアップを招くおそれがあるという問題点もあ
った。

【０００８】本発明は上記問題点に鑑みてなされもの
で、その目的とするところは、棚板支持腕への取付け部
に大きな力が加わりにくくすると共に、小型化を図って
見栄えをよくした棚下照明器具を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項１記載の発明にあっては、下方に
開口し内部に長尺のランプが収容される長尺のランプ室
部と、前記ランプを点灯させる点灯装置が収容された点
灯装置室部とを備え、所定間隔を隔てて配設された一対
の棚板支持腕の前端側に前記ランプ室部を前面側として
架設される棚下照明器具において、前記点灯装置室部
を、前記ランプ室部よりも短尺に形成して前記ランプ室
部の奥側壁から背面側に突設させると共に、前記点灯装
置室部の側方の前記ランプ室部の奥側壁に、前記ランプ
室部と前記点灯装置室部とを前記棚板支持腕に取り付け
る取付腕を設けたことを特徴とする。

【００１０】請求項２記載の発明にあっては、請求項１
記載の棚下照明器具において、前記取付腕は、前記ラン
プ室部の奥側壁を、前記ランプ室部の長尺方向に移動自
在に設けられたことを特徴とする。

【００１１】請求項３記載の発明にあっては、請求項
１、または請求項２記載の棚下照明器具において、前記
点灯装置室部は、前記ランプ室部の奥側壁の略中央に設
けられたことを特徴とする。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１乃至図３は、本発明の棚下照
明器具の一実施の形態を示すものであり、この棚下照明
器具は、商品等の陳列に使用される什器の棚板２の下側
に取付けられる、いわゆるオーバーハング取付用棚下照
明器具であって、灯具部３と、取付腕４とを備えて構成
されている。

【００１３】棚板２は、特に限定されるものではないが
ガラス板製であって、例えば一対の支柱９等により横方
向に所定間隔を隔てて略平行に配設された棚板支持腕１
に載置されて支持されるようにされている。

【００１４】灯具部３は、例えば板金や樹脂等により形
成され、下方に開口し内部に長尺のランプ５が収容され
るランプ室部６と、そのランプ室部６の背面側である奥
側壁６ａから突設されて、ランプ５を点灯させるための
点灯装置７が収容される略箱状の点灯装置室部８とによ
り構成されている。

【００１５】ランプ室部６は、その長尺方向寸法Ｌが、
収容される長尺のランプ５である例えば直管形蛍光ラン
プよりも長尺であって、棚板２の幅寸法Ｗよりも短尺に
形成され、下方に開口６ｂを有して断面が略コ字状をな
すように形成されている。また、長尺方向の両端近傍に
は、ランプ５を保持させるための一対のソケットが設け
られており、ランプ室部６の内壁がランプ５の光を開口
側に反射する反射面とされている。

【００１６】点灯装置室部８は、ランプ室部６の長尺方
向にランプ室部６よりも短尺の略箱状に形成され、この
寸法Ｃは棚板２が載置される一対の棚板支持腕１間の寸
法Ｐよりも小さくなるようにされている。そして、点灯
装置室部８は、ランプ室部６の奥側壁６ａの略中央部
に、奥側壁６ａから灯具部３の外方である奥側に突出す
るように設けられており、内部にはランプ室部６に配設
されたソケットに電気的に接続されてランプ５を点灯さ
せるための点灯装置７が収容されている。この点灯装置
室部８は、限定されるものではないが、その上面が連続
するようにランプ室部６と一体で形成されてなり、点灯
装置室部８の両側方のランプ室部６の奥側壁６ａには、
ランプ室部６の長尺方向に延び、断面が例えば略Ｔ字状
をなす蟻溝状の保持溝６ｃが設けられている。

【００１７】取付腕４は、灯具部３を棚板支持腕１に取
り付けるために設けられたものであって、保持溝６ｃに
挿入されて保持溝６ｃ内を摺動自在とされた基片４ａ
と、その基片４ａから略垂直に突設され断面が下方に開
口した略コ字状をなす挟持片４ｂとにより構成されてい
る。

【００１８】そして、一対の取付腕４を、それらの基片
４ａを、点灯装置室部８の両側の保持溝６ｃに、それぞ
れ灯具部３の長尺方向の両端部側から挿入し、挟持片４
ｂが点灯装置室部８の両側方で、ランプ室部６の奥側壁
６ａから灯具部３の外方である奥側に略垂直に突出する
ようにさせて、取付腕４間の寸法を、棚板支持腕１の寸
法Ｐと合わせて、略コ字状の挟持片４ｂで棚板支持腕１
の前端側を略挟持させるようにして取り付ける。したが
って、灯具部３は、ランプ室部６のみが棚板支持腕１の
前端よりも前面側に位置し、点灯装置室部８は一対の棚
板支持腕１の間に位置するようにされて、灯具部３の棚
板支持腕１の前端から前面側に突出する前後方向の寸法
Ｄは、ランプ室部６の奥行き寸法となる。

【００１９】このように構成されているため、本実施の
形態における棚下照明器具においては、点灯装置室部８
を、ランプ室部６よりも短尺に形成してランプ室部６の
奥側壁６ａから背面側に突設させると共に、点灯装置室
部８の側方のランプ室部６の奥側壁６ａに、灯具部３で
あるランプ室部６と点灯装置室部８とを棚板支持腕１に
取り付ける取付腕４を設けたため、灯具部３のランプ室
部６のみが棚板支持腕１の前端よりも前面側に位置する
ように取付けできて、灯具部３の棚板支持腕１の前端よ
りも前面側に突出する前後方向の寸法Ｄを短くできる。
したがって、灯具部３は小型化されて目立ちにくくな
り、特に、灯具部３の両端部近傍をランプ室部６のみと
細型化できて見栄えがよく、また、灯具部３の棚板支持
腕１の前端よりも前面側に突出する前後方向の寸法Ｄが
短いため、取付腕４を含む棚板支持腕１への取付け部に
大きな力がかかりにくくなって、棚板２を浮き上がりに
くくできると共に、取付け部を強度確保のために大型化
する必要もなく、強度確保のために棚下照明器具のコス
トアップを招くおそれもない。

【００２０】また、取付腕４は、点灯装置室部８の両側
のランプ室部６の奥側壁６ａを保持溝６ｃに沿って、ラ
ンプ室部６の長尺方向に移動自在に設けられているた
め、棚板支持腕１の間隔が異なる場合にも、取付腕４を
移動させるだけで容易に対応ができる。さらには、保持
溝６ｃは、点灯装置室部８の両側のランプ室部６の奥側
壁６ａに設けられているため、一対の取付腕４は、その
間隔を点灯装置室部８のランプ室部６の長尺方向の寸法
Ｃよりも狭くしたりすることはできず、棚下照明器具を
棚板支持腕１に比較的安定した状態で取り付けすること
ができる。また、点灯装置室部８が、ランプ室部６の奥
側壁６ａの略中央に設けられているため、一対の取付腕
４を点灯装置室部８の一方側にのみ設けることはでき
ず、全体としてバランスよく取り付けできて、棚下照明
器具を棚板支持腕１にさらに安定した状態で取り付けす
ることができる。

【００２１】なお、前記実施の形態においては、灯具部
３が、ランプ室部６と点灯装置室部８とを一体に形成し
て構成されるものを例示したが、本発明はこれに限ら
ず、ランプ室部６と点灯装置室部８とが別体で形成さ
れ、それらを例えばビス等を用いて一体化させたもので
あってもよい。

【００２２】

【発明の効果】このように構成されているため本発明
は、請求項１記載の発明にあっては、点灯装置室部を、
ランプ室部よりも短尺に形成してランプ室部の奥側壁か
ら背面側に突設させると共に、点灯装置室部の側方のラ
ンプ室部の奥側壁に、ランプ室部と点灯装置室部とを棚
板支持腕に取り付ける取付腕を設けたため、ランプ室部
のみが棚板支持腕の前端よりも前面側に位置するように
取付けできて、棚下照明器具の棚板支持腕の前端よりも
前面側に突出する前後方向の寸法を短くできる。したが
って、棚下照明器具は小型化されて目立ちにくくなり、
特に、棚下照明器具の両端部近傍をランプ室部のみと細
型化できて見栄えがよく、また、棚下照明器具の棚板支
持腕の前端よりも前面側に突出する前後方向の寸法が短
いため、取付腕を含む棚板支持腕への取付け部に大きな
力がかかりにくくなって、棚板を浮き上がりにくくでき
ると共に、取付け部を強度確保のために大型化する必要
もなく、強度確保のために棚下照明器具のコストアップ
を招くおそれもない。

【００２３】請求項２記載の発明にあっては、請求項１
記載の発明の効果に加えて、取付腕は、点灯装置室部の
両側のランプ室部の奥側壁を、保持溝に沿ってランプ室
部の長尺方向に移動自在に設けられているため、棚板支
持腕の間隔が異なる場合にも、取付腕を移動させるだけ
で容易に対応ができる。また、保持溝は、点灯装置室部
の両側のランプ室部の奥側壁に設けられているため、一
対の取付腕は、その間隔を点灯装置室部のランプ室部の
長尺方向の寸法よりも狭くしたりすることはできず、棚
下照明器具を棚板支持腕に比較的安定した状態で取り付
けすることができる。

【００２４】請求項３記載の発明にあっては、請求項
１、または請求項２記載の発明の効果に加えて、点灯装
置室部が、ランプ室部の奥側壁の略中央に設けられてい
るため、一対の取付腕を点灯装置室部の一方側にのみ設
けることはできずバランスよく取り付けできて、棚下照
明器具を棚板支持腕にさらに安定した状態で取り付けす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の棚下照明器具の一実施の形態を示す模
式図的な斜視図である。

【図２】同上の模式図的な側面図である。

【図３】同上の模式図的な平面図である。

【図４】従来の棚下照明器具を示す模式図的な斜視図で
ある。

【図５】同上の模式図的な平面図である。

【図６】同上の不具合を説明する模式図的な側面図であ
る。

【図７】同上の模式図的な平面図を示すもので、(a) は
棚板支持腕間の寸法が狭くされた状態を説明する平面
図、(b) は棚板支持腕が棚下照明器具の一方の端部にか
たよって配設された状態を説明する平面図である。

【符号の説明】

１ 棚板支持腕 ２ 棚板 ４ 取付腕 ５ ランプ ６ ランプ室部 ６ａ 奥側壁 ６ｂ 開口 ７ 点灯装置 ８ 点灯装置室部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方に開口し内部に長尺のランプが収容
   される長尺のランプ室部と、前記ランプを点灯させる点
   灯装置が収容された点灯装置室部とを備え、所定間隔を
   隔てて配設された一対の棚板支持腕の前端側に前記ラン
   プ室部を前面側として架設される棚下照明器具におい
   て、前記点灯装置室部を、前記ランプ室部よりも短尺に
   形成して前記ランプ室部の奥側壁から背面側に突設させ
   ると共に、前記点灯装置室部の側方の前記ランプ室部の
   奥側壁に、前記ランプ室部と前記点灯装置室部とを前記
   棚板支持腕に取り付ける取付腕を設けたことを特徴とす
   る棚下照明器具。
2. 【請求項２】 前記取付腕は、前記ランプ室部の奥側壁
   を、前記ランプ室部の長尺方向に移動自在に設けられた
   ことを特徴とする請求項１記載の棚下照明器具。
3. 【請求項３】 前記点灯装置室部は、前記ランプ室部の
   奥側壁の略中央に設けられたことを特徴とする請求項
   １、または請求項２記載の棚下照明器具。