JPH11154357A - 音証用光ディスク及びマスターディスク - Google Patents

音証用光ディスク及びマスターディスク

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JPH11154357A
JPH11154357A JP9335095A JP33509597A JPH11154357A JP H11154357 A JPH11154357 A JP H11154357A JP 9335095 A JP9335095 A JP 9335095A JP 33509597 A JP33509597 A JP 33509597A JP H11154357 A JPH11154357 A JP H11154357A
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JP
Japan
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disk
sound quality
master
resin
optical disk
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Pending
Application number
JP9335095A
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English (en)
Inventor
Hironobu Shinohara
弘信 篠原
Takehiro Horie
毅寛 堀江
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JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
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Publication date
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクのマスタリング処理に用いるデ
ータが記録され、マスタリング前に音質評価に用いる音
証用光ディスク、およびマスタリングに用いるマスター
ディスクを提供すること。 【解決手段】 光ディスクを製造するためのマスタリ
ング用のマスターディスクあるいはマスタリング前に音
質評価に付される音証用光ディスクであって、該ディス
クの基板が熱可塑性ノルボルネン系樹脂である光ディス
ク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクのマスタ
リング処理に用いるデータが記録され、マスタリング前
に音質評価に用いる音証用光ディスク、およびマスタリ
ングに用いるマスターディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、CD等の光ディスクのマスタ
リングには磁気テープにデータが記録されたマスターテ
ープが用いられているが、マスターテープは取り扱いが
不便であり、またマスターテープの音質と実際にマスタ
リングされたCDの音質にはフォーマットの違いにより
かなりの違いがみられる。このため、マスターテープの
音をCD−R、MO等の記録可能なディスクに記録した
ものを音証用光ディスクとして音質評価に付し、さらに
このディスクをマスターディスクとしてCD等を製造す
るためのマスタリングに用いられることがある。したが
ってこのような音証用光ディスク及びマスターディスク
には、マスターテープの音の再現性が極めて高いことが
求められている。一方、従来より音証用光ディスクとし
て用いられるディスクの基板の材質としては従来よりポ
リカーボネート樹脂(PC)が主に用いられているが、
PCは光弾性係数が大きいため得られるディスクの複屈
折が大きくなりやすく、読みとりエラーが多数発生する
ため、マスターテープの音を忠実に再現することが困難
であり音証用ディスクに用いた場合、正確な音質評価が
できない問題があった。また、PCからなる光ディスク
をマスターディスクとしてCD等のマスタリングに用い
ると、マスタリング情報の再現性が悪いため、マスタリ
ングされたCDの音質がマスターテープの音質と異なっ
てしまう問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の課題を背景になされたもので、マスターテープの音
を忠実に再現し、正確な音質評価を与える音証用光ディ
スク、またCDのマスタリングに使用した場合、マスタ
ーテープからの音の再現性に優れたCD等を与えるマス
ターディスクを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、光デ
ィスクを製造するためのマスタリング前に音質評価に付
される音証用光ディスクであって、該ディスクの基板が
熱可塑性ノルボルネン系樹脂である音証用光ディスクを
提供するものである。また、本発明は、光ディスクを製
造するためのマスターディスクであって、該ディスクの
基板が熱可塑性ノルボルネン系樹脂であるマスターディ
スクを提供するものである。
【0005】本発明の音証用光ディスク、およびマスタ
ーディスクは、該ディスクの基板に熱可塑性ノルボルネ
ン系樹脂を用いるものである。本発明に用いられる熱可
塑性ノルボルネン系樹脂は、その繰り返し単位中にノル
ボルナン骨格を有するものである。例えば、この熱可塑
性樹脂としては、一般式(1)〜(4)で表されるノル
ボルナン骨格を含むものである。
【0006】
【化1】
【0007】
【化2】
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】 (式中、A、B、CおよびDは、水素原子または1価の
有機基を示す。)
【0010】本発明において使用することのできるノル
ボルナン骨格を有する熱可塑性樹脂としては、例えば特
開昭60−168708号公報、特開昭62−2524
06号公報、特開昭62−252407号公報、特開平
2−133413号公報、特開昭63−145324号
公報、特開昭63−264626号公報、特開平1−2
40517号公報、特公昭57−8815号公報などに
記載されている樹脂などを挙げることができる。この熱
可塑性樹脂の具体例としては、下記一般式(5)で表さ
れる少なくとも1種のテトラシクロドデセン誘導体また
は該テトラシクロドデセンと共重合可能な不飽和環状化
合物とをメタセシス重合して得られる重合体を水素添加
して得られる水添重合体を挙げることができる。
【0011】
【化5】 (式中A〜Dは、前記に同じ。)
【0012】前記一般式(5)で表されるテトラシクロ
ドデセン誘導体において、A、B、CおよびDのうちに
極性基を含むことが、記録膜を形成させる際、膜の密着
性が優れたものとなる点から好ましい。さらに、この極
性基が−(CH2nCOOR1 (ここで、R1は炭素数
1〜20の炭化水素基、nは0〜10の整数を示す)で
表される基であることが、得られる水添重合体が高いガ
ラス転移温度を有するものとなるので好ましい。特に、
この−(CH2nCOOR1で表される基は、一般式
(5)のテトラシクロドデセン誘導体の1分子あたりに
1個含有されることが好ましい。前記一般式において、
1は炭素数1〜20の炭化水素基であるが、炭素数が
多くなるほど得られる水添重合体の吸湿性が小さくなる
点では好ましいが、得られる水添重合体のガラス転移温
度とのバランスの点から、炭素数1〜4の鎖状アルキル
基または炭素数5以上の(多)環状アルキル基であるこ
とが好ましく、特にメチル基、エチル基、シクロヘキシ
ル基であることが好ましい 。
【0013】さらに、−(CH2nCOOR1で表され
る基が結合した炭素原子に、同時に炭素数1〜10の炭
化水素基が置換基として結合されている一般式(5)の
テトラシクロドデセン誘導体は、吸湿性を低下させるの
で好ましい。特に、この置換基がメチル基またはエチル
基である一般式(5)のテトラシクロドデセン誘導体
は、その合成が容易な点で好ましい。具体的には、8−
メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 17,10]ドデカ−8−エンが好
ましい。
【0014】これらのテトラシクロドデセン誘導体、あ
るいはこれと共重合可能な不飽和環状化合物の混合物
は、例えば特開平4−77520号公報第4頁右上欄第
12行〜第6頁右下欄第6行に記載された方法によっ
て、メタセシス重合、水素添加され、本発明に使用され
る熱可塑性樹脂とすることができる。本発明において、
上記水添重合体は、クロロホルム中、30℃で測定され
る固有粘度([η]inh)が0.3〜1.5dl/gの
範囲であることが望ましい。[η]inhが上記範囲にあ
ることによって、得られる樹脂の成形加工性、耐熱性、
機械的特性のバランスが良好となる。
【0015】また、前記水添重合体のガラス転移温度
(Tg)は100℃〜250℃の範囲であることが好ま
しく、特に120〜200℃の範囲であることが好まし
い。100℃未満では該樹脂からなる成形品の耐熱性が
劣る。また、Tgが250℃を超えるものは、成形温度
が高くなり樹脂が焼けて着色するなど良質な成形品を得
ることが難しくなる。また、水添重合体の水素添加率
は、60MHz、1H−NMRで測定した値が50%以
上、好ましくは90%以上、さらに好ましくは98%以
上である。水素添加率が高いほど、熱や光に対する安定
性が優れる。なお、本発明において、ノルボルナン骨格
を有する熱可塑性樹脂として使用される水添重合体は、
該水添重合体中に含まれるゲル含有量が5重量%以下で
あることが好ましく、さらに1重量%であることが好ま
しい。
【0016】本発明において、上記熱可塑性ノルボルネ
ン系樹脂には、必要に応じて公知の酸化防止剤、例えば
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,
2’−ジオキシ−3,3’−ジ−t−ブチル−5,5’
−ジメチルフェニルメタン、テトラキス[メチレン−3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)
ブタン、1,3,5ートリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル−
ベンゼン、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’
−ジオキシ−3,3’−ジ−t−ブチル−5,5’−ジ
エチルフェニルメタン、3,9−ビス[1,1−ジメチ
ル−2−[β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]、
2,4,8,10−テトラオキスピロ[5,5]ウンデ
カン、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホス
ファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、サ
イクリックネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、2,
2−メチレンビス (4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)オクチルホスファイトを添加することができる。
【0017】また、上記の熱可塑性樹脂組成物には、上
記のような酸化防止剤の他に、必要に応じて紫外線吸収
剤、例えばp―t―ブチルフェニルサリシレート、2,
2'−ジヒドロキシー4―メトキシベンゾフェノン、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
ー4−メトキシベンゾフェノン、2−(2'−ジヒドロ
キシ−4'−m―オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール;安定剤、帯電防止剤、難燃剤、耐衝撃性改良用エ
ラストマーなどを添加することができる。また、成形
性、加工性を向上させる目的で可塑剤、軟化剤などの添
加剤を添加することもできる。このような軟化剤の例と
してはC5系樹脂、C9系樹脂、C5系/C9系混合樹脂、
シクロペンタジエン系樹脂、ビニル置換芳香族系化合物
の重合体系樹脂、オレフィン/ビニル置換芳香族系化合
物の共重合体系樹脂、シクロペンタジエン系化合物/ビ
ニル置換芳香族系化合物の共重合体系樹脂、あるいは前
記樹脂の水素添加物などの炭化水素樹脂などを挙げるこ
とができる。
【0018】本発明の音証用ディスクおよびマスターデ
ィスクは、上記熱可塑性ノルボルネン系樹脂および必要
に応じて他の安定剤、帯電防止剤などの添加剤と共に、
リボンブレンダー、タンブラーブレンダー、ヘンシェル
ミキサーなどで混合あるいは混合後、押出機、バンバリ
ーミキサー、二本ロールなどで溶融混合するか、炭化水
素や芳香族溶媒に溶解してポリマー溶液の状態で混合
し、その後、単軸押出機、ベント付き押出機、二本スク
リュー押出機、三本スクリュー押出機、円錐型二本スク
リュー押出機、コニーダー、プラティフィケーター、ミ
クストケーター、二軸コニカルスクリュー押出機、遊星
ねじ押出機、歯車型押出機、スクリューレス押出機など
を用いて、射出成形を行い、スタンパーをセットしたデ
ィスク成形用の金型によって成形する。すなわち、これ
らの押出機の加熱シリンダー内でスクリューより均一に
溶融可塑化された適量の樹脂を、高速で金型内に射出保
持し、冷却固化させることにより製造できる。射出成形
によって得られた音証用光ディスク基板およびマスター
ディスクは、その後、無機または有機層からなる記録
層、さらに必要に応じて保護層を設けて完成される。
【0019】本発明の音証用光ディスクおよびマスター
ディスクが1回だけ書き込みができる追記型(WO)デ
ィスクである場合、熱可塑性樹脂を射出成形して得られ
た基板に形成することのできる記録膜としては無機物、
例えばAs、Au、Se、Sn、Te、Tiなどの金属
やこれらの金属を含む合金;もしくは有機物、例えば各
種シアニン色素などのような分子構造中にポリメチン鎖
を含む色素;ポルフィンなどのようなポルフィン環を有
する色素;各種金属フタロシアニン、ナフタロシアニ
ン、ポルフィリン錯体のような中心に金属または半金属
もしくはこれらの酸化物、塩化物、硫化物を有する大環
状錯体からなる色素;希土類元素ジナフタロシアニン、
トリフタロシアニンなどのような希土類元素をはさんで
2もしくはそれ以上の環が積層した分子構造を有する色
素;分子構造中にナフタレン環を有する色素;分子構造
中にアントラセン環を有する色素;分子構造中にペリレ
ン環を有する色素;ナフトキノン、アントラキノンなど
のような分子構造中にキノン構造を有する色素;などを
用いることができる。
【0020】本発明の音証用光ディスクおよびマスター
ディスクが書き換え型ディスクの場合、記録膜として、
As−Te−Ge系、Te―O系、Sb−Se系、Sb
−Te系、In−Se系、Ga−Te系、Ge−Te
系、Ge−Sb−Te系、In−Sb−Te系などの相
変化型記録膜やTb−Fe−Co、Gd―Tb―Fe、
Tb−Co、Tb−Feなどのアモルファス希土類・遷
移金属合金などに代表される光磁気記録膜を用いること
ができる。これら記録膜の基板上への形成方法は、蒸着
法、スパッタ法などを用いることができる。反射膜や記
録膜をスパッタリングによって形成させる場合、通常行
われるスパッタリングによって形成させる場合、通常行
われるスパッタリング条件で行えばよい。特に、密着性
に優れた膜を形成するためには、基板温度としては、常
温から用いた熱可塑性の樹脂のガラス転移温度より10
℃以上低い範囲で選ばれ、高いほど好ましい。真空度
(スパッタ圧力)としては、1〜50Torrが好まし
い。記録膜の膜厚は200〜5,000オングストロー
ムの範囲が好ましい。
【0021】上記記録膜が有機物の場合は該有機物を適
当な溶媒、たとえばアルコール類、ケトン類、アミド
類、スルホキシド類、エーテル類、エステル類などの有
機溶媒に溶解したものをスピンコート法、ディップ法、
スプレー法などの方法により基板上に塗布・乾燥させる
ことによって記録膜を形成することができる。本発明の
音証用光ディスクは、マスタリング前の音質評価に用い
るほか、マスターディスクとしてCD、DVD、MDな
どのマスタリング処理に用いることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中、部および%は、特に断らな
い限り重量基準である。 参考例(熱可塑性ノルボルネン系樹脂の調製) 8―メチルー8―メトキシカルボニルテトラシクロ
[4.4.0.12,5.17 ,10]−3−ドデセン250
部と1−ヘキセン41部とトルエン750部を、窒素置
換した反応容器に仕込み、60℃に加熱した。これに、
トリエチルアルミニウム(1.5モル/l)のトルエン
溶液0.62部、tBuOH/MeOHで変性(tBu
OH/MeOH/W=0.35/0.3/1;モル比)
したWCl6溶液(濃度0.05モル/l)3.7部を
加え、80℃で3時間加熱撹拌して、開環重合体溶液
(a)を得た。この重合反応における重合転化率は97
%であり、重合体の固有粘度(ηinh)は0.45であ
った。
【0023】この重合体溶液(a)4000部をオート
クレーブに入れ、これにRuHCl(CO)[P(C6
533を0.48部加え、水素ガス圧を100Kg
/cm2、反応温度165℃の条件で3時間加熱撹拌し
た。得られた反応溶液を冷却した後、水素ガス圧を放圧
し、水素添加重合体溶液(b)を得た。こうして得られ
た水素添加重合体を大量のメタノールに注いで、重合体
を凝固させて水素化率99.5%、ガラス転移温度16
8℃の非晶性の熱可塑性ノルボルネン系樹脂Aを得た。
【0024】実施例1 参考例で得られた熱可塑性ノルボルネン系樹脂Aのペレ
ットを、射出成形機「Disk 5MIII型機」(住友
重機械工業(株)製)を用い、樹脂温度340℃、金型
温度120℃、射出温度100mm/秒で射出成形し厚
み1.2mmの120mmφ光ディスク基板を得た。こ
の基板の上に、1,1,3,3,3−ヘキサメチルイン
ドリノトリカルボシアニンアイオダインを1,2−ジク
ロロエタンに30g/リットルの濃度で溶解した塗布液
を0.2μmのメンブレンフィルターで介して、スピン
コート法によって回転数1500rpmで塗布し、均一
な記録膜を形成後、紫外線硬化型のアクリレート樹脂を
塗布、硬化し、10μm厚の硬化膜を形成して、追記型
の光ディスクを作成した。このディスクに追記型光ディ
スク装置を用いてマスターテープからのデジタルオーデ
ィオ信号の記録を行なった。
【0025】この光ディスクの音質とマスターテープと
の音質を視覚的に表現できるように、聴取者の音響心理
を評価することのできる解析装置を用いてグラフ化した
ところ、マスターテープの音質解析グラフと上記光ディ
スクの音質解析グラフがほぼ同一形状を示し、該光ディ
スクがマスターテープに近い音質を有することがわかっ
た。この結果から、得られた光ディスクは音証用ディス
クとしても、またマスターディスクとしても十分使用で
き、極めて有用なものであることがわかった。
【0026】比較例1 帝人化成(株)製ポリカーボネート樹脂「パンライト」
を原料とし、樹脂温度330℃、金型温度110℃とし
て実施例と同様にディスク成形を行い、得られた光ディ
スク基板上に実施例と同様に記録膜、硬化膜を形成して
追記型ディスクを得た。この追記型ディスクに実施例と
同様の条件でマスターテープからのデジタルオーディオ
信号の記録を行なった。この光ディスクの音質とマスタ
ーテープとの音質を、聴取者の音響心理を評価すること
のできる解析装置を用いてグラフ化したところ、光ディ
スクの音質解析グラフがマスターディスクの音質解析グ
ラフから大きくずれており、該光ディスクの音質がマス
ターテープの音質とは異なっていることがわかった。
【0027】
【発明の効果】本発明の音証用ディスクおよびマスター
ディスクは、マスターテープの音を忠実に再現できるた
め、ディスクのフォーマットにした時の音質評価を正確
に行うことができ、また、CD、DVD、MD等のマス
タリングに用いた場合、マスターテープからの音の再現
性が高いディスクを得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを製造するためのマスタリン
    グ前に音質評価に付される音証用光ディスクであって、
    該ディスクの基板が熱可塑性ノルボルネン系樹脂である
    音証用光ディスク。
  2. 【請求項2】 光ディスクを製造するためのマスターデ
    ィスクであって、該ディスクの基板が熱可塑性ノルボル
    ネン系樹脂であるマスターディスク。
JP9335095A 1997-11-19 1997-11-19 音証用光ディスク及びマスターディスク Pending JPH11154357A (ja)

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