JPH11154353A - 光記録媒体及びその再生装置並びに光記録媒体の真贋判定装置 - Google Patents

光記録媒体及びその再生装置並びに光記録媒体の真贋判定装置

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JPH11154353A
JPH11154353A JP25928898A JP25928898A JPH11154353A JP H11154353 A JPH11154353 A JP H11154353A JP 25928898 A JP25928898 A JP 25928898A JP 25928898 A JP25928898 A JP 25928898A JP H11154353 A JPH11154353 A JP H11154353A
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Japan
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light
recording medium
optical recording
wavelength
substrate
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JP25928898A
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Koji Tsujita
公二 辻田
Tetsuya Kondo
哲也 近藤
Akira Nishizawa
昭 西澤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第三者が記録情報の内容や構成を容易に把握
することができず、ひいては偽造を防止することがで
き、また、真贋を判定することができる光記録媒体及び
その再生装置を提供する。 【解決手段】 光記録媒体1の基板は、例えば波長70
0nmの光の透過率が30%以下であり、かつ670n
mの光の透過率が1%以下の分光特性を有する。再生装
置は670nmの光を照射した場合の透過率が所定値で
ない場合には光記録媒体1を「偽」と判断してリジェク
トし、所定値の場合には光記録媒体1を「真」と判断し
て700nmの光を照射して読み取った信号を再生す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を利用して情報
を記録、再生するための光記録媒体及びその再生装置に
関し、特に光記録媒体の真贋判定、偽造防止に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に光記録媒体は、光学的に読み取り
可能な情報が記録され、さらに記録された情報を読み出
すことができる。この種の媒体としては、CD(コンパ
クトディスク)−ROM、CD−R、DVD−ROM、
MOディスクを始めとする高密度光ディスクが知られて
いる。また、他の媒体として光カードの高密度化も進ん
でおり、このような光カードは例えば個人のIDカード
として利用されたり、プリペイドカードのようなサービ
スカードとして個人や企業の情報を記録したり、金銭情
報を記録するための重要な媒体として利用されつつあ
る。
【0003】従来、この種の光記録媒体として耐候性を
向上させたり、外観を良くするために光ディスクや光カ
ードを着色する提案が例えば以下のように多数ある。 特開平2−33742号公報 特公平4−13778号公報 特開平4−61640号公報 特開平7−262606号公報 特開平8−124212号公報 特開平8−255375号公報 特開平8−273197号公報
【0004】上記の特開平2−33742号公報には、
ポリカーボネートに緑色系染料や青色系染料と赤色系染
料を配合して400〜650nmの波長の光透過率が1
0%以下かつ770〜850nmの波長の光透過率が8
0%以上にした黒色系光ディスク基板が示されている。
また、上記の特公平4−13778号公報には、基板が
赤色レーザ光の波長域において光透過率が85%以上で
あり、かつ光吸収端が600nm付近に位置する透過特
性を有するように赤色系統に着色されているディスクが
示されている。すなわち、これらの従来例では、着色の
目的が耐候性を向上させたり、外観を良くするためであ
り、着色剤の光学特性については、再生波長を吸収しな
いことなどが記載されているが、着色剤そのものを情報
の一部として利用することを考慮していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
や光カードは一般に、誰でもが自由に使用することがで
きる記録媒体であるので、個人情報やセキュリティ情報
などの他人には知られたくない情報が記録されている場
合には、第三者がその情報を簡単に再生することができ
ると記録情報の盗用、媒体の偽造などの種々の問題が発
生する。すなわち、高密度記録媒体の普及と最近のコン
ピュータの高性能化に伴い、重要な情報を高密度の光情
報記録媒体に記録する機会が多くなっているが、記録さ
れている情報が悪意の第三者により違法に盗用された
り、偽造されたりすることを防止するためのセキュリテ
ィの問題は解決されていないと言ってよい。つまり、高
密度記録媒体は大容量の情報を記録することができると
いう大きな利点を有する反面、付加価値が高いために偽
造された場合の損失も大きい。特に顧客銀行預金情報、
電子マネーなどが記録された媒体は、偽造された個人、
企業にとって損害が極めて大きい。
【0006】また、最近では、例えば音楽やコンピュー
タプログラムが記録されたCDの海賊版が相当数流通し
ており、また、テレホンカードなどのプリペイドカード
の変造品が出回っており、被害額も大きく社会問題化し
ている。また、例えば磁気テープや磁気カードなどの磁
気記録媒体や、光磁気ディスクや相変化型光ディスクな
どのように書き換え可能な媒体は、その性質上、悪意の
第三者が読み出し記録装置さえ入手すれば簡単に改ざん
したり、コピーすることができる。
【0007】そこで、重要情報が記録された高密度記録
媒体は、偽造されても正規の使用者以外の者が使用する
ことができないことが必要とされる。従来の解決手段と
しては、いわゆる暗号を利用した種々のコピープロテク
ト法が提案され、この方法は電子的な方法であるが、そ
れでも信号を時間をかけて丁寧に解析していけば解読で
きることが多く、根本的な解決には至っていない。ま
た、このような問題点を解決するために、例えば再生時
には照会番号などを入力しないと再生できないように構
成することが考えられるが、この場合にも再生機のコマ
ンドが改ざんされると簡単に再生され得るという問題が
ある。
【0008】図5(a)、(b)に示すように光記録媒
体1に記録されている情報がアナログ式の場合には、図
6に示すように光学顕微鏡を用いて肉眼で簡単に解読す
ることができ、また、TVカメラやスキャナを用いて簡
単にコピーすることができる。また、図7(a)、
(b)に示すように光学的に記録されている情報がピッ
トのようなデジタル情報であっても、その情報の長さの
組み合わせを光電変換により容易に判明することができ
る。したがって、光記録媒体1に記録されている情報の
機密性を保つためには、情報が光学的に記録されている
ことが顕微鏡などを使用して肉眼で、また、光電変換に
より容易に判明することができるものであってはならな
い。例えば前述した550nmの波長を用いると、肉眼
で最も感度が高い波長を用いることになるので好ましく
ない。
【0009】また、書き換え不能な媒体、例えばCD−
ROMのような読み出し専用の光ディスクでは、記録情
報を改ざんすることができないが、記録情報を電子的に
コピーするのではなく、記録情報である微細な凹凸パタ
ーンをそのまま物理的にコピーする方法に対しては解決
策がない。図8はこの物理的なコピー方法を示し、図8
Aに示すように基板11の上面には情報を表す微細凹凸
パターン14が形成され、その上には反射膜12が形成
され、反射膜12の上には保護膜13が形成されてい
る。このような断面構造は光ディスク、光カード共通で
あり、また、媒体の外観形状は前者が丸、後者が角とい
う違いだけである。また、反射膜12の材料は、媒体が
記録可能か、再生専用であるかに依って異なるが、断面
形状は同一である。例えばCD−ROMの場合、基板1
1はポリカーボネートであり、反射膜12はアルミニウ
ムであり、保護膜13は紫外線硬化性樹脂である。
【0010】このような断面構造の媒体をコピーする方
法は、まず、凹凸パターン14が形成された面を露出さ
せることにある。具体的には、例えばこの媒体を強アル
カリの水溶液内に浸漬させることにより保護膜13を除
去することができる。強アルカリの水溶液としては、例
えば特開平6−223416号公報に記載されているよ
うにPH13以上の例えばアルカリ塩又は塩基、キレー
ト添加剤、湿潤剤から成る水溶液である。保護膜13を
構成する材料は通常、酸や有機溶剤には溶けず、アルカ
リにより溶け出すので、やがて図8Bに示すように反射
膜12が露出する。反射膜12を構成するアルミニウム
は、酸とアルカリの両方に溶解するが、その濃度が薄い
場合には不動態膜を形成して溶解しない。
【0011】しかし、強アルカリ液に対してはこのよう
な状態が発生せずに溶解がそのまま進行し、図8Cに示
すように凹凸パターン14が形成された基板11の表面
が露出する。ここで、このまま浸漬を継続すれば、図8
Dに示すように基板11を構成するポリカーボネートも
溶解して凹凸パターン14が消失し、さらに浸漬を継続
すれば基板11の表面が荒れることになるが、このエッ
チング工程を注意深く観察して図8Cに示す状態でエッ
チングを停止することが可能である。そして、基板11
を溶液から引き上げて水洗すれば凹凸パターン14がそ
のまま形成された基板11に基づいて偽造品を作成する
ことができるので、この方法に対する対策が必要にな
る。
【0012】図9(a)は凹凸パターン14が形成され
たPC(ポリカーボネート)基板11上にUV保護膜1
3が形成された媒体を示している。この凹凸パターン1
4が形成されたPC基板11の面を露出させる他の方法
としては、UV保護膜13の方向からカッターによりP
C基板11まで傷を付け、図9(b)に示すようにPC
基板11もUV保護膜13も溶解しない溶剤(例えばエ
チルソロソルブ)が入ったビーカ内にこの媒体を数時間
浸漬して、薄膜であるUV保護膜13を膨潤させたり、
又はPC基板11とUV保護膜13が接触している界面
に溶剤の分子を浸透させることによりPC基板11とU
V保護膜13の接着力を弱め、次いでUV保護膜13に
粘着テープを貼り付けて剥がすことができるので、この
方法に対する対策が必要になる。
【0013】さらに他の媒体としてCD−ROMのよう
な光記録媒体では、図10に示すように基板がポリカー
ボネートのような特定の有機溶媒に対して可溶な熱可塑
性樹脂(PC基板11)で構成され、保護膜13が紫外
線硬化性樹脂のように有機溶剤に不溶な樹脂で構成され
ている。このような媒体の基板11の情報記録面を露出
させる方法としては、保護膜13ではなく基板11を溶
解させる方法がある。ガラス板や金属板のような有機溶
剤に不溶な板を、保護膜の方向から有機溶剤に不溶な硬
化型の樹脂接着剤(例えば紫外線硬化型樹脂、エポキシ
樹脂やベークライト樹脂のような熱硬化型樹脂)で接着
する。そして、この裏打ちされた媒体を特定の有機溶剤
(例えば基板がポリカーボネートの場合にはジクロロメ
タンなどの塩素系有機溶剤やテトラヒドロフランなどの
エーテル系溶剤や芳香族系溶剤)の入ったビーカ内に数
時間から数日置くと、情報が記録された基板11が溶解
する。しかしながら、基板11上の凹凸パターン14は
保護膜13側に転写されて残っているので、この方法に
対する対策が必要になる。
【0014】本発明は上記従来の問題点に鑑み、第三者
が記録情報の内容や構成を容易に把握することができ
ず、ひいては偽造を防止することができ、また、真贋を
判定することができる光記録媒体及びその再生装置並び
に光記録媒体の真贋判定装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、再生装置が光記録媒体に記録されている主
情報を再生する波長以外の波長を副情報として取り込む
ように光記録媒体が波長選択性を有するように構成した
ものである。
【0016】すなわち本発明によれば、情報が光学的に
読み取り可能に記録されるとともに、相対的に短波長の
第1の光と相対的に長波長の第2の光に対して異なる反
射率又は透過率の分光特性を有する基板を有し、前記第
1及び第2の光の少なくとも一方に対する前記基板の反
射率又は透過率が所定値か否かにより真贋を判定するこ
とが可能であり、前記第1及び第2の光の他方により記
録情報を読み取ることが可能な光記録媒体が提供され
る。
【0017】本発明者はまた、数多くのサンプルを数多
くの人により検査した結果、図1に示すように波長70
0nmの光の透過率が30%以下であり、かつ670n
mの光の透過率が1%以下の媒体上に情報を光学的に読
み取り可能に記録しても、その記録情報を顕微鏡などを
使用して肉眼で観察して読み取ることができないことを
確認した。また、この波長に対して人間の視覚の感度が
存在するので、650nm以下の透過率が30%以上に
なると効果的でなく、望ましくは750nm以下の透過
率が1%以下であるのがよい。
【0018】次に、基板の望ましい材料としては、ポリ
塩化ビニル、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリメタク
リル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリカーボネート、アルキッド樹
脂、アモルファスポリオレフィン及びこれらの誘導体
や、これらを主成分とする共重合体、又はグラフト重合
体、これらを主成分として他の素溶性のある樹脂との混
合品などを使用することができる。
【0019】そして、このような透明な樹脂に対して隠
蔽力を付して波長選択性を有するように構成するために
は、染料が望ましいが、代わりに顔料を用いることもで
きる。ただし、顔料は染料より隠蔽力があるが、本発明
の光記録媒体は同一情報を大量複製するために、一般に
スタンパなどの母型を用い、母型は一般的にはニッケル
で作成されるので、ニッケルに傷を付けるような粒径が
大きな顔料は望ましくない。通常は粒子径が1μm以下
が望ましい。
【0020】ところで、特公平4−13778号公報に
示されるように着色の光吸収端が600nmから690
nmの範囲では不十分であり、また、同公報第2図に示
すように、人の視覚感度が存在する400nmのような
波長が高い透過率になることは望ましくない。また、特
開平2−33742号公報には、400〜650nmの
波長の光透過率が10%以下であることが記載されてい
るが、650nmの波長に対して人間の視覚の感度が存
在するので不十分であることが判明した。また、同公報
には770〜850nmの波長の光透過率が80%以上
であることが記載されているが、記録信号が検出できれ
ばよいので80%以上に限定する必要はない。したがっ
て、光記録媒体が本物か否かの確認は、透過率が大きく
変化する始めと終わりの波長近傍の透過率の差を利用す
ることが望ましい。
【0021】上記図1の光記録媒体の分光特性は、光線
透過率が波長に対して単純増加するものであるが、光線
透過率が所定波長近傍で極小となる、すなわち吸収率又
は反射率が極大となる分光特性を有する光記録媒体を用
いることもできる。この光記録媒体は、可視光から近赤
外光の波長の範囲において吸収率又は反射率が極大とな
る波長を少なくとも1以上有するように構成されている
ことを特徴とする。具体的には、この光記録媒体は、6
00nm〜1000nmの波長の範囲において吸収率又
は反射率が極大となる波長が少なくとも1つ以上存在す
るように構成されていることを特徴とする。
【0022】すなわち本発明によれば、情報が光学的に
読み取り可能に記録されるとともに、相対的に短波長の
第1の光と相対的に長波長の第2の光に対して異なる反
射率又は透過率の分光特性を有する基板を有し、前記第
1及び第2の光の少なくとも一方に対する前記基板の反
射率又は透過率が所定値か否かにより真贋を判定するこ
とが可能な光記録媒体であって、前記基板中に、600
nm〜1000nmの波長の範囲において吸収率が極大
となる近赤外吸収色素を少なくとも1つ以上含有してい
る光記録媒体が提供される。
【0023】また、本発明によれば、情報が光学的に読
み取り可能な微細な凹凸パターンとして一方の面に記録
された基板の他方の面上に、相対的に短波長の第1の光
と相対的に長波長の第2の光に対して異なる反射率又は
透過率の分光特性を有する新たな層を有し、前記第1及
び第2の光の少なくとも一方に対する前記新たな層の反
射率又は透過率が所定値か否かにより真贋を判定するこ
とが可能な光記録媒体が提供される。
【0024】上記色素を構成する有機化合物の具体例と
しては、有機色素として例えば一般的な色素、蛍光色
素、赤外線吸収色素、紫外線吸収色素、フォトクロミッ
ク色素、サーモクロミック色素などを用いることができ
る。これらの色素の具体例としては、例えばローダミン
B、ローダミン6G、エオシン及びフロキシンBなどの
キサンテン色素、アクリジンオレンジ及びアクリジンレ
ッドなどのアクリジン系色素、エチルレッド及びメチル
レッドなどのアゾ色素、ポルフィリン系色素、フタロシ
アニン系色素、ナフタロシアニン系色素、3,3’−ジ
エチルチアカルボシアニンヨージド及び3,3’−ジエ
チルオキサジカルボシアニンヨージドなどのシアニン色
素、メロシアニン色素、スチリル色素、オキソノール色
素、トリアリールメタン色素などを好適なものとしてあ
げることができる。中でも、大きな吸収率と高い反射率
を併せ持つシアニン系色素が好適である。また、偽造す
る側が入手しにくい近赤外領域を吸収する色素も好適で
ある。
【0025】また、本発明においては、上記の色素を単
独で、又は2種以上を混合して使用することができ、さ
らにこれらの色素をバインダ樹脂と組み合わせて使用す
ることができる。バインダ樹脂としては特に限定されな
いが、例えば熱可塑性有機高分子化合物が望ましく、具
体的にはポリスチレン、ポリ(α−メチルスチレン)、
ポリインデン、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポ
リビニルピリジン、ポリビニルホルマール、ポリビニル
アセタール、ポリビニルブチラール、ポリ酸化ビニル、
ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチル
エーテル、ポリビニルベンジルエーテル、ポリビニルメ
チルケトン、ポリ(N−ビニルカルバゾール)、ポリ
(N−ビニルピロリドン)、ポリアクリル酸メチル、ポ
リアクリル酸エチル、ポリアクリル酸、ポリアクリロニ
トリル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エ
チル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸ベン
ジル、ポリメタクリル酸シクロヘキシル、ポリメタクリ
ル酸、ポリメタクリル酸アミド、ポリメタクリロニトリ
ル、ポリアセトアルデヒド、ポリクロラール、ポリエチ
レンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレン
テレフタレート、ポリプチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート類(ビスフェノール類+炭酸)、ポリ(ジエ
チレングリコール・ビスアルリカーボネート)類、6−
ナイロン、6,6−ナイロン、12−ナイロン、6,1
2−ナイロン、ポリアスパラギン酸エチル、ポリグルタ
ミン酸エチル、ポリリジン、ポリプロピレン、ポリ(γ
−ベンジル−L−グルタメート)、メチルセルロース、
エチルセルロース、ベンジルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、アセ
チルセルロース、セルローストリアセテート、セルロー
ストリブチレート、ポリウレタン樹脂などの樹脂、ポリ
(フェニルメチルシラン)などの有機ポリシラン、有機
ポリゲルマン、並びにこれらの共重合体若しくは共重縮
合体などをあげることができる。
【0026】表面に微細な凹凸パターンが形成される基
板の材料としては、特に限定されるものではないが、光
透過性の材料が好ましく、具体的にはガラスや、ポリカ
ーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテ
レフタレート及びポリ塩化ビニル、アモルファスポリオ
レフィンなどの熱可塑性樹脂や、エポキシ樹脂などの熱
硬化性樹脂や、紫外線硬化性樹脂をあげることができ
る。中でもポリカーボネートのような光透過性及び熱可
塑性の樹脂は好適である。なお、上記基板の微細な凹凸
パターンが設けられた面と反対側の面上に設けられる新
たな層の材料としては、上記基板と同様の材料を用いる
ことができる。なお、これらの材料の中で、熱硬化性樹
脂や、紫外線硬化性樹脂を好適に用いることができる。
【0027】また、本発明によれば、情報が光学的に読
み取り可能に記録されるとともに、相対的に短波長の第
1の光と相対的に長波長の第2の光に対して異なる反射
率又は透過率の分光特性を有する基板を備えた光記録媒
体の再生装置であって、前記光記録媒体に対して前記第
1の光を照射してその反射光又は透過光を光電変換する
第1の読み取り手段と、前記光記録媒体に対して前記第
2の光を照射してその反射光又は透過光を光電変換する
第2の読み取り手段と、前記第1及び第2の読み取り手
段の少なくとも一方により光電変換された信号に基づい
て前記光記録媒体の反射率又は透過率が所定値か否かに
より真贋を判定し、真と判定した場合に前記第1及び第
2の読み取り手段の他方により読み取られた信号を真と
して再生し、贋と判定した場合に前記光記録媒体を贋と
してリジェクトする制御手段とを、有する光記録媒体の
再生装置が提供される。
【0028】また、本発明によれば相対的に短波長の第
1の光と相対的に長波長の第2の光に対して異なる反射
率又は透過率の分光特性を有する部分を有し、600n
m〜1000nmの波長の範囲において吸収率が極大と
なる近赤外吸収色素を少なくとも1つ以上含有している
光記録媒体の真贋判定装置であって、前記光記録媒体に
対して前記第1の光を照射してその反射光又は透過光を
光電変換する第1の読み取り手段と、前記光記録媒体に
対して前記第2の光を照射してその反射光又は透過光を
光電変換する第2の読み取り手段と、前記第1及び第2
の読み取り手段により光電変換された信号に基づいて前
記光記録媒体の反射率又は透過率が所定値か否かにより
真贋を判定する手段とを、有する光記録媒体の真贋判定
装置が提供される。
【0029】なお、上記記第1の光又は第2の光が近赤
外領域の波長の光であることは本発明の好ましい態様で
ある。また、上記第1の光又は第2の光の一方が近赤外
領域の波長の光であり、他方が可視領域の波長の光であ
ることは本発明の好ましい態様である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明に係る光記録媒体の
一実施形態の基板の分光特性を示すグラフ、図2は本発
明に係る光記録媒体及びその再生装置の一実施形態を示
す構成図、図3は図2の再生装置の処理を説明するため
のフローチャート、図4は図2の再生系の具体例を示す
構成図である。
【0031】まず、比較例として、透明なポリカーボネ
ート樹脂を用いた一般的な記録媒体の製造方法について
説明する。まず、情報信号が刻印された母型を有する金
型を射出成形機に取り付け、透明なポリカーボネート樹
脂を射出成形することにより、情報信号が刻印されたポ
リカーボネート基板を作成した。次いでこのポリカーボ
ネート基板の情報面上にアルミニウムの反射膜を形成
し、次いでこのアルミニウムの腐食などを防止するため
に、アルミニウムの反射膜上に紫外線硬化性の印刷イン
クを塗布してこれを硬化させた。このようなポリカーボ
ネート基板に対してレーザ光を照射し、その反射光をス
クリーンに投影したところ、アナログ映像として観察さ
れた。また、この基板を光学顕微鏡で観察したところ、
基板上の情報が簡単に観察できた。
【0032】次に、図1に示す分光特性を有する光記録
媒体1の製造方法について説明する。まず、情報信号が
刻印された母型を有する金型を射出成形機に取り付け、
次に750nm以下の波長を透過させない染料が含有さ
れたポリカーボネート樹脂を用いて同様に基板を作成し
た。このようなポリカーボネート基板に対してレーザ光
を照射し、その反射光をスクリーンに投影したところア
ナログ映像として観察されず、また、光学顕微鏡で観察
しようとしても肉眼では観察できなかった。
【0033】上記方法では、染料が含有されたポリカー
ボネート樹脂を用いたが、代わりに750nm以下の波
長を透過させないフィルムなどを透明なポリカーボネー
ト基板上に接着したり、2枚の基板の間に積層してもよ
い。また、アルミニウムの反射膜や保護膜は、基板を反
射型で構成する場合には必要であるが、透過型で構成す
る場合には必要はない。
【0034】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。第2の実施の形態では、真正品か偽造品かを識
別するために、基板の材料に特殊な材料を添加してい
る。特殊な材料とは、特定の波長で光を吸収する色素を
用いる。色素としては、前述の一般的な色素、蛍光色
素、赤外線吸収色素、紫外線吸収色素、フォトクロミッ
ク色素、サーモクロミック色素などを用いることができ
る。これらの色素の具体例としては、前述のローダミン
B他がある。また、色素は単独又は2種類以上を混合し
て使用することができ、さらに前述のバインダ樹脂と組
み合わせて使用することができる。
【0035】かかる色素は、基板全体にほぼ均一に含有
させることもできるし、基板の光入射面上に設けた新た
な層にのみ含有させることもできる。色素を含有させる
基板の材質や、基板中上に設けられる新たな層の材質と
しては、前述のポリカーボネート、ポリメタクリル酸メ
チル、アモルファスポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂
や、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂や、紫外線硬化性
樹脂を用いることができる。図13は本発明の第2の実
施の形態の変形例でもある第3の実施形態の光記録媒体
の断面図である。この光記録媒体は基板11と、反射膜
12と保護層13、と基板の入射面側に設けられた色素
含有層11Aを有する。基板11の反射膜12に隣接す
る面には情報が凹凸パターン14として形成され、この
凹凸パターン14の形成されている面とは反対側の面上
には先の実施の形態で説明したのと同様な色素が含有さ
れた色素含有層11Aが設けられている。
【0036】使用する色素は、近赤外に吸収極大を持
つ、近赤外吸収色素が好ましい。これは、近赤外に吸収
極大を持つ近赤外吸収色素は、一般に入手が困難であ
り、かつ高価であるため、偽造を意図する者にとって不
利であるからである。さらに、近赤外に吸収極大を持つ
近赤外吸収色素を合成することは、高度の専門知識と合
成装置が必要であり、合成に手間と時間がかかるのであ
る。
【0037】
【実施例1】基板の材料として市販のポリカーボネー
ト、本例では三菱エンジニアリングプラスチック社製H
4000、を用い、これにシアニン色素の一種である
1,3,3,1’,3’,3’−ヘキサメチル−2,
2’−インドトリカルボシアニンアイオダイドを0.0
1重量%の割合で添加したポリカーボネート樹脂を作製
手段、板厚0.6mmの基板を作製した。この基板の透
過率分光スペクトルを測定すると図11に示すように7
35nm近辺に吸収極大を示した。したがって、例えば
735nm近傍の光と600nmの光の透過率又は反射
率の差を見ることで真贋を判定することができる。
【0038】
【実施例2】近赤外に極大吸収を持つフタロシアニン系
色素をアクリレート系紫外線硬化性樹脂としての、住友
化学製XR11を0.3重量%の割合で溶解した。この
紫外線硬化性樹脂を12cmΦ、板厚0.6mmのポリ
カーボネート基板上に、スピンコート法で厚さ10μm
の層を形成した。紫外線を照射して硬化後のこの基板の
分光スペクトルを測定すると、図12に示すように84
0nm近辺に吸収極大を示した。したがって、例えば8
40nm近傍の光と600nmの光の透過光又は反射率
の差を見ることで真贋を判定することができる。
【0039】上記第2の実施の形態にかかる光記録媒体
を用いて真贋の判定を次のように行う。すなわち、吸収
のあるところと、ないところの波長の光を照射して、反
射率又は透過率を測定して、その測定値の差が所定の値
以上のとき、特定の材料(色素)が使われていると判断
し、真正品と判断する。一方、その測定値の差が所定の
値未満のとき、特定の材料(色素)が使われていないと
判断し、偽造品と判断する。
【0040】上記の例では2つの異なる波長の光を用い
ているが、3つ以上の異なる波長の光を用いて真贋判定
を行ってもよい。また、含有する色素は単一ではなく、
複数を用いることができる。波長の差異による反射率又
は透過率の違いを、より多くの波長でチェックすること
により判定の精度を向上させることができる。
【0041】基板を反射型で構成した場合の再生装置
は、例えば図2に示すように相対的に短波長λ1として
670nmの光を基板に照射してその反射光を光電変換
することにより光記録媒体1の真贋を判定するためのλ
1再生系2aと、相対的に長波長λ2として700nm
の光を基板に照射してその反射光を光電変換することに
より、基板上に形成されている光学的情報を読み取るλ
2再生系2bを有する。
【0042】このような光記録媒体1を再生装置により
再生する場合には、図3に示すようにまず、光記録媒体
1が再生装置に挿入されると(ステップS1)、λ1再
生系2aとλ2再生系2bによる再生動作に移行する
(ステップS2)。次いでコントローラ3はλ1再生系
2aにより光電変換された信号のレベルに基づいて光記
録媒体1の波長選択性の反射率分布を測定し(ステップ
S3)、この測定結果とあらかじめ設定されている反射
率分布情報を比較する(ステップS4)。そして、一致
しない場合には光記録媒体1を「偽」と判断して排除し
(ステップS5)、他方、一致した場合にλ2再生系に
よる再生を行う(ステップS6)。
【0043】このように光記録媒体1の透過率が波長選
択性を有するように構成すれば、透過率の大きな波長と
透過率の小さな波長による透過率の差を真贋判定情報と
しても用いることができるので、この透過率の差を偽造
防止や、第三者による再生を防止するためのキー情報に
用いることができる。波長選択性の例としては、前述し
た場合の他、例えば780nmの波長透過率と、650
nmの波長透過率と430nmの波長透過率がそれぞれ
70%以上、2%以下、2%以下に設定すれば3波長の
透過率の差を真贋判定情報として用いることができる。
また、これらの波長の組み合わせは、正しい光記録媒体
の基板の光学特性に合わせて適宜選択することができ
る。
【0044】このような分光特性を有する光記録媒体1
の真贋を判定するためのλ1再生系2aは、図4(a)
に示すように上記の3つの波長λ1−1、λ1−2、λ
1−3の透過率を測定するための3系統の発光素子(L
ED−1〜LED−3)と受光素子(PD−1〜PD−
3)により構成される。また、代わりに図4(b)に示
すように1つの白色光源4と、2系統のフィルタF1、
F2及び受光素子PD−1、PD−2により2つの波長
λ1−1、λ1−2の透過率や反射率を測定するように
してもよい。
【0045】また、再生装置が光記録媒体に記録されて
いる主情報を再生する波長以外の波長を副情報として取
り込むように光記録媒体を着色する方法としては、例え
ば550nmの緑色を再生することにより主情報を読み
取る場合には、550nmのみの波長の光を反射又は透
過すればよく、550nmより長波長側の反射率又は透
過率と、短波長側の反射率又は透過率の比などを真偽判
別情報として用いれば、容易に偽造されない光記録媒体
を実現することができる。
【0046】次に光記録媒体1が情報をホログラムパタ
ーンにより記録したものである場合の光記録媒体26の
記録情報を読み取る装置の具体的構成について説明す
る。図14は光記録媒体26から情報を再生するための
再生装置の構成図である。図14に示すように光記録媒
体26が制御回路56の制御に基づいて駆動装置50及
び送り機構52により図示省略のホログラムパターンの
配列方向に搬送される。このとき、光センサ54は媒体
26の挿入と位置を検出して制御回路56に送る。レー
ザダイオード(LD)60は所定の波長のレーザビーム
61を出射し、この実験例では、上記実施例1の波長特
性に合わせて、波長が735nmと600nmの2つの
LDが用いられる。LD60のレーザビーム61はレン
ズ62により集光され、ハーフミラー64により反射さ
れ、光記録媒体26に照射される。
【0047】光記録媒体26により反射された光はハー
フミラー64を透過してCCDカメラ66により撮像さ
れ、ホログラムパターンの1個毎に二次元画像として撮
像される。CCDカメラ66により撮像された映像信号
は信号処理回路68及びビデオ(V)RAM70に送ら
れ、映像信号処理が行われる。この処理信号は認識・判
断回路72に送られてホログラムパターンが解読され、
解読結果が制御回路56に送られる。
【0048】このような読み取り装置を用いて2波長
(735nm、600nm)で光記録媒体26を読み取
ったところ、600nmで読み出して得られた1次反射
回折光に現れるホログラム像の光量は、735nmの場
合の光量より約3倍大きかった。したがって、光の反射
率を検出することにより、光記録媒体26が所定の波長
選択性を有する材料で構成されていることを判別するこ
とができるので光記録媒体26の真偽を判別することが
できる。
【0049】また、図14に示す読み取り装置は、光記
録媒体26を公衆電話機、鉄道料金、パチンコなどのプ
リペイドカードとしたカードリーダに適用することがで
きる。図14は一例として公衆電話機76に適用したカ
ードリーダを示し、この場合には、信号処理回路68か
らの2波長における各読み取りレベルに基づいて制御回
路56により光記録媒体26の真偽を判定し、「偽」と
判定した場合にはその旨を表示装置に表示させたり、光
記録媒体26をリジェクトする。また、「真」と判定し
た場合には公衆電話機76からの課金情報に基づいて媒
体26上の残高情報を書き換える。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、再
生装置が光記録媒体に記録されている主情報を再生する
波長以外の波長を副情報として取り込むように光記録媒
体が波長選択性を有するように構成したので、第三者が
記録情報の内容や構成を容易に把握することができず、
ひいては偽造を防止することができ、また、真贋を判定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光記録媒体の一実施形態の基板の
分光特性を示すグラフである。
【図2】本発明に係る光記録媒体及びその再生装置の一
実施形態を示す構成図である。
【図3】図2の再生装置の処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図4】図2の再生系の具体例を示す構成図である。
【図5】分光特性が暗号化されていないアナログ記録媒
体を示す説明図である。
【図6】図4のアナログ記録媒体が複製可能なことを示
す説明図である。
【図7】分光特性が暗号化されていないデジタル記録媒
体を示す説明図である。
【図8】光情報記録媒体の偽造工程を示す説明図であ
る。
【図9】光情報記録媒体の他の偽造工程を示す説明図で
ある。
【図10】光情報記録媒体の更に他の偽造工程を示す説
明図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の実施例1におけ
る分光特性を示すグラフである。
【図12】本発明の第2の実施の形態の実施例2におけ
る分光特性を示すグラフである。
【図13】本発明の第2の実施の形態の変形例でもある
第3の実施形態の光記録媒体の断面図である。
【図14】本の第2の実施形態の光情報記録媒体の読み
取り装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、26 光記録媒体 2a λ1再生系(第1の読み取り手段) 2b λ2再生系(第2の読み取り手段) 3 コントローラ(制御手段) 11 基板(PC基板) 11A 色素含有層 12 反射膜 13 保護膜(UV保護膜) 14 凹凸パターン 50 駆動装置 52 送り機構 56 制御回路(真偽判定手段) 60 レーザダイオード(LD)(CCDカメラ66と
共に読み取り手段を構成する。) 61 レーザビーム 62 レンズ 64 ハーフミラー 66 CCDカメラ 68 信号処理回路 70 ビデオ(V)RAM 72 認識・判断回路72
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 19/04 501 G07F 7/08 C B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が光学的に読み取り可能に記録され
    るとともに、相対的に短波長の第1の光と相対的に長波
    長の第2の光に対して異なる反射率又は透過率の分光特
    性を有する基板を有し、 前記第1及び第2の光の少なくとも一方に対する前記基
    板の反射率又は透過率が所定値か否かにより真贋を判定
    することが可能であり、前記第1及び第2の光の他方に
    より記録情報を読み取ることが可能な光記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記基板の分光特性は、波長が700n
    mにおける透過率が30%以下であり、波長が670n
    mにおける透過率が1%以下であることを特徴とする請
    求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 情報が光学的に読み取り可能に記録され
    るとともに、相対的に短波長の第1の光と相対的に長波
    長の第2の光に対して異なる反射率又は透過率の分光特
    性を有する基板を有し、 前記第1及び第2の光の少なくとも一方に対する前記基
    板の反射率又は透過率が所定値か否かにより真贋を判定
    することが可能な光記録媒体であって、前記基板中に、
    600nm〜1000nmの波長の範囲において吸収率
    が極大となる近赤外吸収色素を少なくとも1つ以上含有
    している光記録媒体。
  4. 【請求項4】 情報が光学的に読み取り可能な微細な凹
    凸パターンとして一方の面に記録された基板の他方の面
    上に、相対的に短波長の第1の光と相対的に長波長の第
    2の光に対して異なる反射率又は透過率の分光特性を有
    する新たな層を有し、 前記第1及び第2の光の少なくとも一方に対する前記新
    たな層の反射率又は透過率が所定値か否かにより真贋を
    判定することが可能な光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記新たな層中に、600nm〜100
    0nmの波長の範囲において吸収率が極大となる近赤外
    吸収色素を少なくとも1つ以上含有している請求項4記
    載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 情報が光学的に読み取り可能に記録され
    るとともに、相対的に短波長の第1の光と相対的に長波
    長の第2の光に対して異なる反射率又は透過率の分光特
    性を有する基板を備えた光記録媒体の再生装置であっ
    て、 前記光記録媒体に対して前記第1の光を照射してその反
    射光又は透過光を光電変換する第1の読み取り手段と、 前記光記録媒体に対して前記第2の光を照射してその反
    射光又は透過光を光電変換する第2の読み取り手段と、 前記第1及び第2の読み取り手段の少なくとも一方によ
    り光電変換された信号に基づいて前記光記録媒体の反射
    率又は透過率が所定値か否かにより真贋を判定し、真と
    判定した場合に前記第1及び第2の読み取り手段の他方
    により読み取られた信号を真として再生し、贋と判定し
    た場合に前記光記録媒体を贋としてリジェクトする制御
    手段とを、 有する光記録媒体の再生装置。
  7. 【請求項7】 相対的に短波長の第1の光と相対的に長
    波長の第2の光に対して異なる反射率又は透過率の分光
    特性を有する部分を有し、600nm〜1000nmの
    波長の範囲において吸収率が極大となる近赤外吸収色素
    を少なくとも1つ以上含有している光記録媒体の真贋判
    定装置であって、 前記光記録媒体に対して前記第1の光を照射してその反
    射光又は透過光を光電変換する第1の読み取り手段と、 前記光記録媒体に対して前記第2の光を照射してその反
    射光又は透過光を光電変換する第2の読み取り手段と、 前記第1及び第2の読み取り手段により光電変換された
    信号に基づいて前記光記録媒体の反射率又は透過率が所
    定値か否かにより真贋を判定する手段とを、 有する光記録媒体の真贋判定装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の光又は第2の光が近赤外領域
    の波長の光である請求項7記載の真贋判定装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の光又は第2の光の一方が近赤
    外領域の波長の光であり、他方が可視領域の波長の光で
    ある請求項7記載の真贋判定装置。
JP25928898A 1997-08-29 1998-08-28 光記録媒体及びその再生装置並びに光記録媒体の真贋判定装置 Withdrawn JPH11154353A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006055293A1 (en) * 2004-11-12 2006-05-26 General Electric Company Authenticatable media and method of authenticating
JP2009139676A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Dainippon Printing Co Ltd リップマンホログラムの真贋判定方法及びリップマンホログラムの真贋判定装置

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