JP2000066567A - カード型ホログラム記録媒体とその再生装置 - Google Patents

カード型ホログラム記録媒体とその再生装置

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JP2000066567A
JP2000066567A JP23836798A JP23836798A JP2000066567A JP 2000066567 A JP2000066567 A JP 2000066567A JP 23836798 A JP23836798 A JP 23836798A JP 23836798 A JP23836798 A JP 23836798A JP 2000066567 A JP2000066567 A JP 2000066567A
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JP23836798A
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English (en)
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Tetsuya Kondo
哲也 近藤
Koji Tsujita
公二 辻田
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Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録された情報を第三者が違法に盗用、変造、
あるいは偽造して使用することを防止するためのセキュ
リテイの問題は未解決である。 【解決手段】照射した光の反射光または透過光によって
読み出すことのできるカード型ホログラム記録媒体であ
って、ホログラムに記録した情報記録面を厚さ方向にわ
たって2面以上有し、少なくとも基板、記録層、透明樹
脂層、第2の記録層、保護層よりなるカード型ホログラ
ム記録媒体により解決するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード状のホログ
ラム記録媒体に関するものであり、特に記録された情報
が容易に偽造できないカード型ホログラム記録媒体とそ
の再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気カードに代表されるよう
に種々なカード状の記録媒体が、携帯性の良さ、扱いの
簡便さから広く一般に普及している。磁気カードの使わ
れ方は個人のIDカード、クレジットカード、各種サー
ビス用プリペイドカードなど、個人の情報や金銭を扱う
際の重要な媒体となっている。ICカードや光カード
は、磁気カードに遅れて開発されたものの、大容量の情
報を記録できるため、近年数多くの商品提案がなされて
おり、その中の一部は実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、前記したカード
状の記録媒体の普及と最近のコンピュータの高性能化に
伴い、重要情報もこれらの媒体に記録する用途が多くな
っている。しかし、記録された情報を第三者が違法に盗
用、変造あるいは偽造して使用することを防止するため
のセキュリティの問題は、充分に解決されていないと言
ってもよい。
【0004】例えば磁気カードなどは、その情報の記録
方法の原理上、記録されている情報を消去あるいは書き
換えることは、比較的容易に行える。最近ではテレホン
カードやJRのオレンジカードなどのプリペイドカード
の磁気記録された情報を改竄した変造品もかなり出回っ
ており、被害額も大きく社会問題化している。このよう
に磁気記録を利用したカードシステムは変造品や偽造品
に対抗する有力な方法がないのが現状である。
【0005】そこで磁気カードにかわって、基板上に予
めグルーブあるいはピットのような微小な凹凸パターン
により形成された情報を、光の反射または透過を利用し
て読み出すことを原理としたカード型光記録媒体が考案
されている。特に微小な凹凸パターンにホログラムを採
用し、反射型読み出しとしたカードは、秘匿性が高いと
されている。このタイプのカードは可逆的な書き換えは
おこなわず、ホログラムを機械的あるいは熱的に破壊す
ることで情報を書き換える方法を採用している。可逆的
な書き換えではないために、いわゆる変造カードの不正
使用に対抗することができる。
【0006】このカード11は、図1のような構造をし
ている。すなわち、再生光の波長に対し透明な基板2、
ホログラムからなる情報記録面1、記録層3、保護層4
の順に積層されている。情報記録面1は先の基板2に直
接刻印されているか、または紫外線硬化樹脂などによっ
て転写されている。また保護層4の上にはレーベル印刷
が施されている場合もある。
【0007】しかしながらこのカード型光記録媒体は先
述の利点を有する反面、情報が記録されたホログラムが
比較的表層近くにあるため、表面の保護層等を剥してホ
ログラムを露出し、その凹凸を物理的に転写複製するこ
とで、正規品と同一の情報を持ったカードを偽造するこ
とができる。このような方法を用いた場合、未使用のカ
ードから、全く同一のカードが複数製作できるためにプ
リペードカードの場合には莫大な被害となる可能性があ
る。違法コピー品を無効にする方法はハード的に種々考
案しうるが、読み取り装置のコストが高くなり、また真
贋確認のためのステップがいくつも追加になって正規ユ
ーザへの負担も大きくなってしまう。本発明は上記従来
技術の問題点に着目してなされたものであり、偽造が行
えないカード型ホログラム記録媒体とその再生装置を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明は、照射した光の反射光または透過光によ
って読み出すことのできるカード型ホログラム記録媒体
であって、ホログラムに記録した情報記録面を厚さ方向
にわたって2面以上有し、少なくとも基板、記録層、透
明樹脂層、第2の記録層、保護層よりなるカード型ホロ
グラム記録媒体を、また、1つ分の情報を表すデジタル
信号データを、前記情報記録面の1面に記録可能なデー
タ量よりも小さい単位で2つ以上に分割し、この分割し
たデジタル信号データを各情報記録面に記録された情報
が不連続になるように2面以上の異なる情報記録面に分
けて記録したカード型ホログラム記録媒体の再生装置で
あって、前記2面以上の異なる情報記録面に分けて記録
されたデジタル信号データを読み取り、元のデジタル信
号データに復元して前記情報を再生するカード型ホログ
ラム記録媒体の再生装置を、また、デジタル信号データ
を、暗号化して生成した主データと、この主データの復
号化方法を決定するためのキー情報とに分割し、この主
データとキー情報とを互いに異なる情報記録面に記録し
たカード型ホログラム記録媒体の再生装置であって、前
記キー情報を読み取って復号化方法を決定した後、この
キー情報とは異なる情報記録面に記録されている前記主
データを読み取り、前記決定した復号化方法に基づいて
前記主データを元のデジタル信号データに復元して前記
情報を再生するカード型ホログラム記録媒体の再生装置
を、また、第1の真贋判定コードと、前記第1の真贋判
定コードを関数処理して得た第2の真贋判定コードを互
いに異なる情報記録面に記録したカード型ホログラム記
録媒体の再生装置であって、前記第1の真贋判定コード
を再生し、続いて前記第2の真贋判定コードを再生し、
続いて再生した前記第1の真贋判定コードを関数処理
し、続いて再生した前記第2の真贋判定コードと照合し
て真贋を判定するカード型ホログラム記録媒体の再生装
置をそれぞれ提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のカード型ホログラム記録
媒体の特徴は、ホログラムに記録された情報記録面を少
なくとも2面有し、少なくともその1面は表面近傍に配
置されているものとする。以下説明は図を用いて行う
が、理解を助けるために情報記録面が2面であるものと
する。しかしこれに限るものではなく、それを3面以上
としてもよいものである。また同じく理解を助けるため
に、独立した別々のデータA,Bを記録するものとす
る。しかしこれに限るものではなく、データAだけの記
録としてもよいし、A,B以外のデータを記録してもよ
いものである。
【0010】実施例1 図2は本発明になる光カード10の基本的な構成を示す
断面図である。再生光の波長に対し透明な基板2A、ホ
ログラムからなる情報記録面1A、記録層3A、保護層
4A、透明樹脂層5、基板2B、ホログラムからなる情
報記録面1B、記録層3B、保護層4Bの順に積層され
ている。情報記録面1A,1Bは従来例と同様、先の基
板2に直接刻印されているか、または紫外線硬化樹脂な
どによって転写されている。また保護層4Bの上には必
要に応じてレーベル印刷が施される。
【0011】このような構成において、偽造を目的に剥
離を行った場合情報記録面1Bが露出する。しかしなが
らこの面より物理的な転写を行ってカードを製作して
も、情報記録面1Bしか持ち合わせていないためにその
一部の記録情報しか有さないカードが出来上がる。つま
り、情報記録面を厚さ方向に2面以上有する同一のカー
ドはできず、価値の低いカードとなる。このように本発
明なるホログラムカードを使用することにより偽造が防
止できる。
【0012】次にカードを構成する材料について説明す
る。基板2Aや2Bは再生波長に対し透明であれば使用
することができ、例えば赤外線780nmや赤色光63
0nmを再生光に使用する場合、赤外線から可視光に渡
って透明な材料であるポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート・ポリスチレン共重合体、ポリメ
チルメタクリレート、ポリビニルクロライド、脂環式ポ
リオレフィン、ポリメチルペンテンなどの合成樹脂や、
石英ガラス、ソーダ石灰ガラス、化学強化したソーダア
ルミノ珪酸ガラスなどである。必要に応じ、例えば強度
増強の目的からこれら材料を積層してもよい。特に好適
なのは、ポリカーボネートやポリメチルメタクリレー
ト、脂環式ポリオレフィンである。この他熱硬化性樹
脂、放射線硬化樹脂(可視光、紫外線、電子線硬化樹脂
などを含む)、2液硬化タイプの反応硬化性樹脂なども
使用できる。
【0013】厚みとして最適なのは0.02〜1.2m
mであり、特に0.04〜0.8mmが望ましい。2枚
の基板を合わせた合計厚みが0.5〜1.2mm(他の
層を含んだカードとしての総合厚みもほぼ同じ)となる
ように選択すると人間工学的に使用しやすく、保存、携
帯もしやすく、且つ紛失しにくいホログラムカードを得
ることができる。これら基板は射出成形や圧縮成形、キ
ャスト成形、2P成形などによって情報記録面1Aや1
Bを形成して提供される。
【0014】記録層3Aや3Bに用いる材料としては、
再生専用機能のある金、銀、銅、鉄、アルミニウム、ク
ロム、チタン、モリブデン、シリコン、タンタル、ニッ
ケルなどやこれらの合金(酸化物、窒化物、炭化物を含
む)が用いられ、厚みとしては5〜150nmが選択さ
れる。このうち接着性に優れる材料としてはクロムを含
む金属膜がある。クロムを50%以上含む記録層は接着
力が最高で、言い換えれば偽造防止効果も最も高い。な
おこのカードは記録面1A,1Bとも、情報を全面に渡
って書き込むことができ、座標が同じで記録面が異なる
よう情報を配置することも可能である。このような構成
の場合は、記録層3Aなどを透して情報面1Bを読み取
ることになるので、記録層3Aは半透明な材料に置き換
える。例えばアルミニウム9nm層や金15nm層、シ
リコンカーバイト50nm層などとすればよい。
【0015】保護層4Aや4Bとしては、熱硬化性樹
脂、放射線硬化樹脂(可視光、紫外線、電子線硬化樹脂
などを含む)、2液硬化タイプの反応硬化性樹脂、熱可
塑性樹脂などが挙げられる。特に好適なのは、硬化収縮
率が10%以下の可視光硬化樹脂、紫外線硬化樹脂であ
る。代表例としては単官能から6官能の不飽和エステル
結合を有するモノマーから選ばれ、可視光型光開始剤ま
たは紫外線型光開始剤が0.1〜10%混合された組成
物を硬化させたものである。膜厚は2〜15ミクロンが
選ばれるが、特に好適なのは5〜10ミクロンである。
【0016】透明樹脂層5は、熱硬化性樹脂、放射線硬
化樹脂(可視光、紫外線、電子線硬化樹脂などを含
む)、2液硬化タイプの反応硬化性樹脂、熱可塑性樹脂
などを用いることができ、特に好適なのは、硬化収縮率
が6%以下の粘着性を有する可視光硬化樹脂、紫外線硬
化樹脂である。代表例としては2官能及び/または単官
能不飽和エステル結合を有するモノマーに可視光型光開
始剤または紫外線型光開始剤を0.1〜10%混合した
組成物を硬化させたものである。また粘着性を有する熱
可塑性樹脂も好ましく使用することができる。
【0017】膜厚は2〜80ミクロンが選ばれるが、特
に好適なのは5〜50ミクロンである。最も優れるのは
2官能不飽和エステル結合を有するアクリレートモノマ
ー及びメタクリレートモノマーを主成分とし、紫外線型
光開始剤を0.1〜10%混合した組成物を硬化させた
もので、硬化収縮率5%以下の強い粘着性を有する樹脂
層である。この透明樹脂層は膜厚を5〜15ミクロンと
したときに接着力が最高で、言い換えれば偽造防止効果
も最も高い樹脂となる。
【0018】なお透明樹脂層5は接着以外の機能を持た
せることも可能であるので、例えば保護層の機能を兼ね
備えたものとすることもでき、その場合には保護層4A
は不要となる。また例えば基板2Bの機能である情報面
転写性、分離性、透明性を兼ね備えたものとすることも
でき、その場合には基板2Bは不要となる。また透明樹
脂層5が2Bと4Aの機能を共に持てば、2Bと4Aが
不要になる。言い換えれば本発明は最低限でも、基板、
記録層、透明樹脂層、第2の記録層、第2の保護層より
構成できる。
【0019】実施例2 実施例1のカードは、表層の情報記録面1Bの情報だけ
は複製されるので、表層には重要な情報を記録せず、深
層である情報記録面1Aに重要な情報を記録することに
なる。ところが記録する情報の重要度が予め予想できる
場合はそれで対応できるが、使用開始初期と終期で変化
する場合がある。そのような場合には、2面に記録する
信号に工夫をこらして対応することが可能である。すな
わち1つ分の情報を表すデジタル信号データを、情報記
録面の1面に記録可能なデータ量よりも小さい単位で2
つ以上に分割し、この分割したデジタル信号データを各
情報記録面に記録された情報が不連続になるように2面
以上の異なる情報記録面に分けて記録する。
【0020】図3を用いて説明すると、同図で横軸は、
カードに記録されるホログラム列の長手方向を示し、例
えば左から右手に向かって順に記録または再生されるも
のである。この例では座標0〜35mmの範囲に記録領
域があることを示している。また、縦方向は2つの情報
記録面を示している。同図に示すように、本実施例で
は、1つ分の情報を表すデジタル信号データ(以下、単
にデータと記載する)A又はBを情報記録面の1面に記
録可能なデータ量よりも小さい単位で2つ以上に分割
し、各情報記録面に記録されている情報が不連続となる
ように2面以上の異なる情報記録面に分けて記録する。
【0021】したがって、1つの情報記録面には、デー
タAとデータBが断片的に混在されて記録されることに
なる。同図においては、データAは、第1の情報記録面
の座標0〜10mm(記録領域1−1)、第2の情報記
録面の座標10〜25mm(記録領域2−2)、第1の
情報記録面の座標25〜30mm(記録領域1−3)、
第2の情報記録面の座標30〜35mm(記録領域2−
4)に、A−1,A−2,A−3,A−4に分割されて
記録されている。またデータBは、第2の情報記録面の
座標0〜10mm(記録領域2−1)、第1の情報記録
面の座標10〜25mm(記録領域1−2)、第2の情
報記録面の座標25〜30mm(記録領域2−3)、第
1の情報記録面の座標30〜35mm(記録領域1−
4)に、B−1,B−2,B−3,B−4に分割されて
記録されている。
【0022】これらのデータA及びBが記録されている
記録位置情報(座標情報やアドレス情報)は、例えばカ
ード最左端または最右端または再生装置のメモリなど、
予め定められた所定の位置に記録しておく。再生する場
合にはこれを参照すればよい。このように記録したホロ
グラムカードの各情報記録面を丸ごとコピーしたとして
も、データA、Bが断片的に混在した、しかもA、Bい
ずれにしても単一のデーターを完成し得ない無意味なも
のが作製されることになるので、偽造を防止することが
できるものである。
【0023】実施例3 次に、本発明の第3の実施例について説明する。図4
は、本発明の第3の実施例の信号記録方法を説明するた
めの図である。同図に示すように、本実施例において
は、記録すべきデータA及びBのそれぞれは、それぞれ
に対応したキー情報A及びBに基づいて暗号化されてホ
ログラムカード上の各情報記録面に記録される点が上記
ホログラムカードと異なる。即ち、記録すべきデータは
キー情報に基づき暗号化して生成した主データとキー情
報とに分割して記録する。このとき、第1の情報記録面
1のデータ記録領域1−2にはデータAのキー情報Aを
記録し、データ記録領域1−1にはデータBを暗号化し
て生成した主データB1とを記録する。
【0024】また、同様に第2の情報記録面2のデータ
記録領域2−2にはキー情報B2を記録し、データ記録
領域2−1には、主データA1を記録する。即ち、同じ
由来のキー情報と主データが同じ情報記録面に記録され
ることがないようにする。この原則を守れば、情報記録
面を3面以上有するような光ディスクにおいてもキー情
報と主データは任意の情報記録面に配置すれば良く、ま
た任意の座標に設置してよい。また、キー情報や主デー
タは必ずしも一様に連続する必要はなく、例えばキー情
報B2をB2−1とB2−2に二分割し、キー情報B2
−1を座標25〜30mm、キー情報B2−2を座標3
0〜35mmに記録し、それ以外を主データAとするこ
とも可能である。
【0025】上記データA及びBの主データA1,B1
及びキー情報A2,B2は、例えば、図5に示すような
記録装置40により記録する。同図において、41はキ
ー情報に基づきデータA,Bを暗号化する暗号化手段4
1であり、42は暗号化手段41によりデータA,Bを
暗号化して生成した主データA1,B1を光ディスクの
情報記録面に記録するための主データ記録手段42であ
り、43は上記キー情報A2,B2を記録するためのキ
ー情報記録手段43である。
【0026】次に、上記記録装置40の動作について説
明する。暗号化手段41にデータA,Bを入力すると、
暗号化手段41ではデータA,Bのそれぞれに対応した
キー情報A2又はB2を用いてデータA,Bを暗号化す
る。この暗号化の方法としては、例えば、データを数ビ
ットずつのグループに分け、そのグループ内で各ビット
を数ビットずつ右或いは左にシフトさせるようなものが
考えられる。また、この暗号化方法の内、暗号化手段4
1には、データA,Bを数ビットずつのグループに分
け、そのグループ内で各ビットを数ビットずつ右或いは
左にシフトさせるという暗号化のための暗号化規則を予
め設定しておき、そして、キー情報により何ビットのグ
ループに分けさせるのか、或いは何ビットシフトさせる
のかという定数的な情報を与えるようにする。
【0027】このように暗号化手段41では、キー情報
A2,B2を用いてデータA,Bを暗号化して主データ
A1,B1を生成し、主データ記録手段42へ出力す
る。この主データA1,B1が入力された主データ記録
手段42では、従来のホログラムカードにデータを記録
するのと同様に記録する。この時、主データA1は、第
2の情報記録面2のデータ記録領域2−1へ記録し、主
データB1は、第1の情報記録面1のデータ記録領域1
−1へ記録する。また、上記キー情報A2及びB2は、
暗号化手段41と共にキー情報記録手段43へも入力さ
れる。このキー情報記録手段43では、キー情報A2を
第1の情報記録面1のキー情報記録領域1−2へ記録
し、キー情報B2を第2の情報記録面2のキー情報記録
領域2−2へ記録する。以上のようにして、キー情報
と、キー情報に基づき暗号化された主データが記録され
たホログラムカードを作製することが可能になる。
【0028】このように作成されたホログラムカード
は、元のデータA,Bから主データA1,B1への暗号
化方法が解読されなければ、主データA1,B1からデ
ータA,Bを生成することができない。なお、暗号化方
法が複雑であるほど、その復号化方法を解読することが
難しくなるので、収録されたデータを悪質な違法コピー
から保護する効果が高くなるのは勿論である。RSA暗
号などに代表される解読の困難な公開鍵暗号がこれに適
している。なかでもカードに記録する桁数の制限から、
三次関数を利用する楕円曲線暗号や、四次以上の高次の
関数を利用する超楕円曲線関数が特に向いている。
【0029】実施例4 実施例2はデーターを分割して記録するもので、実施例
3はデータを暗号化して記録するものであった。いずれ
も偽造防止効果が高いが、データの処理回路を必要とす
るものである。次にこれら回路を不要とする偽造防止方
法について説明する。この実施例では本物か偽物かを判
定するための真贋判定コードを例えば2種類用意し、そ
のうちの1つを第1の真贋判定コードXとする。そして
第1の真贋判定コードXと連携した第2の真贋判定コー
ドYを用意する。データAと第1真贋判定コードXは表
層以外の情報記録面に記録し、データBと第2真贋判定
コードYを表層の情報記録面に記録する。
【0030】図6に示す例では、データAは領域1−1
に記録し、第1真贋判定コードXは領域1−2に記録す
る。データBは領域2−1に記録し、第2真贋判定コー
ドYは領域2−2に記録する。データAやBは特に加工
されたものではないので、偽造しやすい形態を取ってい
るが、読み取りに当たっては真贋判定コードを記録した
領域1−2と、領域2−2を読み取ることを前提とした
再生装置とされている。すなわち読み取り時には真贋判
定コードXとYが別々の情報記録面に必要である。また
XとYが所定の関係を持っているかチェックし、それを
パスすることも必要である。このように記録された情報
は偽造防止効果があり、表層のみを偽造したカードでは
読み取ることができない。
【0031】次に図7を参照して記録装置50について
説明する。この実施例では予め第1の真贋判定コードX
を用意すると共に関数fを用意する。この関数はXを入
力するとf(X)なる値を算出する関数であり、例えば
f(X)=X^2+5X+3なるものである。最も簡単
にはf(X)=Xである。関数処理手段51にはこれら
が入力される。真贋判定コードXが数値である場合はそ
のまま入力でき、関数処理手段51からは第2の真贋判
定コードYを出力する。
【0032】ここでコードYは、例えばY=X^2+5
X+3といった数値となる。またコードXが文字である
場合にはこれを公知の数値化方法(例えばJISコード
一覧表と対照させるなど)によって数値化(図示せず)
し、入力する。そして同様な手段によって関数計算を行
い、そのまま出力するか、再度JISコード一覧表など
によって文字化する。これら結果はコード記録手段53
に送られ、ホログラムカードの情報記録面に記録するた
めに必要な処理を行い、コードYを領域2−2へ記録す
る。
【0033】またコードXはコード記録手段52に送ら
れ、ホログラムカードの情報記録面に記録するために必
要な処理を行い、コードXを領域1−2へ記録する。な
おデータA,Bは公知の記録手段によって記録する。以
上のようにして、2つの真贋判定コードとデータが記録
されたホログラムカードを作製することが可能になる。
【0034】このように作成されたホログラムカード
は、真贋判定コードが2つの異なる情報記録面から読み
取れなければデータA,Bを読み出すことができない
し、2つのコードが所定の関数fで与えられる関係を満
たさなければデータA,Bを引き出せないので収録され
たデータを悪質な違法コピーから保護できる。またこの
方法によればデータA,Bそのものは加工する必要がな
いので、記録回路や再生回路が簡単で済むという利点も
ある。すなわちデータA,Bの全てまたは一部を、一時
的に保管するバッファーメモリーが不要であって、容量
が大きいデータほどその効果が発揮される。次に本発明
なるホログラムカードの応用例について、主に物理的な
構成に着目して説明する。
【0035】実施例5 図8は情報記録面1Aと1Bの2面有するホログラムカ
ードの一例で、プリペードカードに応用する例の説明図
である。射出成形によって情報が記録されたホログラム
7Aが転写された基板2A、記録層3A、保護層兼透明
樹脂層5、シート圧縮成形によって情報が記録されたホ
ログラム7Bが転写された基板2B、記録層3B、保護
層4B、印刷層6の順に積層されている。基板2Aの厚
みは0.6mmであり、再生光780nmは透明である
ものの人の眼には黒色に認識される特殊ポリカーボネー
トW820を用いている。また基板2Bは透明ポリカー
ボネートシートで、厚みは0.05mmである。記録層
3Aは純粋なクロム50nm膜であり、記録層3Bは純
粋なアルミニウム70nm膜である。
【0036】保護層兼透明樹脂層5は2官能不飽和エス
テル結合を有するアクリレートモノマー及びメタクリレ
ートモノマーを主成分とし、紫外線型光開始剤を3%程
度混合した組成物を硬化させたもので、硬化収縮率4%
であり、10ミクロン厚である。また保護層4Bは、2
官能不飽和エステル結合を有するアクリレートモノマー
を主成分とし、紫外線型光開始剤を5%程度混合した組
成物を硬化させたもので、硬化収縮率10%であり、8
ミクロン厚となっている。また印刷層6は市販の黒色塗
料で8ミクロン厚となっている。
【0037】ここで情報記録面1Bを構成するホログラ
ム7Bは表層記録面を構成し、情報記録面1Aを構成す
るホログラム7Aは深層記録面を構成している。なお2
つの情報記録面は平行であるが、ホログラム7Aと7B
の座標は重なっておらず、ホログラムに伴う記録層3A
も、ホログラム7Bに相当する座標には形成されていな
い。なお情報記録面1Aには、真贋判定コードを数ビッ
ト記録し、再生専用とする。また1Bには第2真贋判定
コードを数ビット記録し、この領域は再生専用とし、残
りの領域を残金などを記録する追記情報領域とする。こ
のように構成すると、再生装置内のピックアップが厚さ
方向の移動をせずとも2層のホログラムを読み取ること
ができ、装置を簡単にできる。またカードはどちら側か
ら眺めても黒色であり、本カードの仕組みが目視できな
いという利点もある。また真贋判定コードが両層に記録
されており、偽造防止効果がある。このように本構成は
プリペードカードに適した構成である。
【0038】実施例6 図9は同じく情報記録面1Aと1Bの2面有するホログ
ラムカードの一例で、プリペードカードに応用する例で
ある。未加工のシート基板2A、保護層兼透明樹脂層
5、記録層3A、射出成形によって情報が記録されたホ
ログラム7Aと7Bが両面転写された基板2B、記録層
3B、保護層4B、印刷層6の順に積層されている。基
板2Aの厚みは0.1mmであり、再生光780nmは
透明であるものの人の眼には黒色に認識される特殊な染
料を配合したポリカーボネートシートを用いている。ま
た基板2BはポリカーボネートW820で、厚みは0.
5mmである。記録層3A,3Bは共に純粋なクロム5
0nm膜である。
【0039】保護層兼透明樹脂層5は2官能不飽和エス
テル結合を有するアクリレートモノマー及びメタクリレ
ートモノマーを主成分とし、紫外線型光開始剤を3%程
度混合した組成物を硬化させたもので、硬化収縮率4%
であり、10ミクロン厚である。また保護層4Bは、2
官能不飽和エステル結合を有するアクリレートモノマー
を主成分とし、紫外線型光開始剤を5%程度混合した組
成物を硬化させたもので、硬化収縮率10%であり、8
ミクロン厚となっている。また印刷層6は市販の黒色塗
料で8ミクロン厚となっている。
【0040】ここで情報記録面1Bを構成するホログラ
ム7Bは表層記録面を構成し、情報記録面1Aを構成す
るホログラム7Aは深層記録面を構成している。なお2
つの情報記録面は平行であるが、ホログラム7Aと7B
の座標は重なっておらず、ホログラムに伴う記録層3A
も、ホログラム7Bに相当する座標には形成されていな
い。なお情報記録面1Aには、真贋判定コードを数ビッ
ト記録し、再生専用とする。また1Bには第2真贋判定
コードを数ビット記録し、この領域は再生専用とし、残
りの領域を残金などを記録する追記情報領域とする。
【0041】このように構成すると、図8の利点をその
まま受け継ぐばかりか、製造が簡略化できる。すなわち
図8では成形や記録層成膜を2度行わなければならなか
ったが、この場合にはそもそも両面成形であるために、
成形が1度で済む。また成膜装置によっては両面タイプ
のものもあり、これを使用すれば成膜も1度で済む。こ
のように本構成はプリペードカードを安価に製造するの
に適した構成である。
【0042】以上本発明なるホログラムカードの実施例
を説明してきた。これらは発明の基本骨格を示すための
説明であり、本発明はこれに限定されるものではない。
図面で示した実施例はお互いに構成要素を入れ替えるこ
とも可能であるし、本文で記載した別の構成要素と交換
することも可能である。また各々の機構は、ユーザーや
カード業者、カードリーダー業者の利便性を考慮して、
高度に複雑なものとしてもよい。利用目的に応じて構成
材料を変更してもよいし、構成そのものを組み合わせて
もよい。例えば図9は片面が未加工の基板(基板2A)
であるが、この部分をホログラムが両面成形された基板
に置き換えてもよい。
【0043】次に図3になるホログラムカードの再生装
置を説明する。図10は再生装置の要部の構成を概略的
に示す図である。同図において、10は上記図3で説明
したホログラムカード10であり、厚み方向に2つの情
報記録面1T,2Tを有し、図3のように分割したデー
タA及びBを各情報記録面のそれぞれに混在して記録し
てあるものである(便宜上、この図10においては、そ
の詳細構成は簡略表示してある)。また、ホログラムカ
ード10に記録された情報はCCD21によって光学的
に読み出され、ヘッドアンプ回路22を通って再生信号
などの電気信号に変換される。これらの電気信号は信号
処理回路23に送られ、デジタルデータに変換されて出
力される。なお、ホログラムカード10における各情報
記録面の再生は公知のフォーカシング技術によって行わ
れる。即ち、各情報記録面は一定間隔を隔てて平行に配
置されているので、CCD21を上下動させると予め定
めた情報記録面にフォーカスを合わせることが可能で、
再生は難なく行うことができる。
【0044】上記再生装置20にホログラムカード10
がセットされると、ホログラムカードセット検出器24
がマイクロコンピュータ25に検出信号を送る。検出信
号を受けたマイクロコンピュータ25は、ホログラムカ
ード駆動部27を用いてホログラムカード10を水平移
動させ、更にCCD駆動部26を制御してCCD21を
用いてホログラムカード10に記録されたデーターを再
生する。データA及びBがどのように分割され、どこに
記録されているかは、マイクロコンピュータ25の内部
(又は外部)に設けたメモリ25Aに格納されているの
で、この記録位置情報に基づいて、ホログラムカード制
御信号をホログラムカード駆動部27に出力し、CCD
制御信号をCCD駆動部26に出力する。ここでCCD
駆動部26では、マイクロコンピュータ25からのCC
D制御信号に基づいて第1または第2の情報記録面の切
り替えを制御する。即ち、データAを再生する場合、最
初に、CCDの焦点位置を第1の情報記録面1Tとして
上記記録領域1−1に記録されたA−1を再生する。そ
して、所定の座標位置になったらCCDの焦点位置を第
2の情報記録面2Tとして上記記録領域2−2に記録さ
れたA−2を再生する。以下、同様にして各情報を再生
する。
【0045】なお、この実施例では2つの情報層の読み
分けを、CCDの上下動によって行うとしたが、これに
限るものではなく、CCDは固定で、ホログラムカード
10を上下に移動させるようにしてもよい。また記録位
置情報は、再生装置20のメモリー25Aに予め記録さ
れていることとしたが、これに限定されない。例えばホ
ログラムカード10のある特定の場所にそれらを書き込
んでおき、最初にそれを読み込んでメモリー25Aに書
き込むようにしてもしてもよい。
【0046】次に、図4の実施例のように信号を記録し
たホログラムカード10の再生装置について説明する。
図11は、図4に示すホログラムカード10を再生する
再生装置の要部の構成を概略的に示す図である。同図に
示すように、再生装置60は、ホログラムカード10の
データ記録領域から上記主データA1,B1を読取るた
めの主データ読取り手段61と、上記キー情報A2,B
2をキー情報記録領域から読取るためのキー情報読取り
手段62と、キー情報A2,B2に基づき主データA
1,B1を復号化して上記データA,Bを再生する復号
化手段63と、決定した復号化方法等を格納するRAM
64より成る。そしてデータAは、第2の情報記録面2
に記録された主データーA1と第1の情報記録面1に記
録されたキー情報A2から復元され、データBは第1の
情報記録面1に記録された主データB1と第2の情報記
録面2に記録されたキー情報B2から復元される。
【0047】次に、再生装置60の動作について説明す
る。最初に、ホログラムカード10に記録されたキー情
報A2,B2がキー情報読取り手段62により読み取ら
れ、復号化手段63へ出力される。キー情報A2,B2
が入力された復号化手段63では、まず、キー情報A
2,B2により、データA,Bそれぞれに対応した復号
化方法を決定する。ここで、復号化手段63には上記暗
号化された主データA1,B1のそれぞれを復号するた
めの復号化規則が設定されている。それは例えば、主デ
ータをaグループに分け、そのグループ内の各ビットを
bビットずつc(右または左)にシフトするというよう
なものである。この復号化規則に、上記入力されたキー
情報により例えばa=4、b=1、c=右を当てはめる
ことで、復号化方法が決定される。そして、主データA
1,B1のそれぞれについて復号化方法を決定し、主デ
ータA1又は主データB1の復号化方法としてRAM6
4に格納する。
【0048】次に、復号化手段63で復号化方法が決定
すると、主データ読取り手段61により、ホログラムカ
ード10のデータ記録領域に記録された主データA1又
はB1が読み取られ、この読み取られた主データが復号
化手段63へ出力される。主データが入力された復号化
手段63では、入力される主データを上記決定された復
号化方法に基づき復号する。即ち、主データAを読み出
した場合には、RAM64に格納されている主データA
1の復号化方法に基づき復号し、主データBを読み出し
た場合には、RAM64に格納されている主データB1
の復号化方法に基づき復号する。このようにして、記録
された主データから元のデータに復元して再生信号とし
て出力する。
【0049】次に、図6の実施例のように信号を記録し
たホログラムカード10の再生装置について説明する。
図12は、図6に示すホログラムカード10の再生装置
の要部の構成を概略的に示す図である。同図に示すよう
に、再生装置70は、ホログラムカード10のデータ記
録領域から上記真贋判定コードXを読取るための真贋判
定コード読取り手段71と、上記真贋判定コードYを読
取るための真贋判定コード読取り手段72と、真贋判定
コードXを関数処理する関数処理手段51と、関数処理
して得られたf(X)と真贋判定コードYを照合して一
致不一致を出力する照合手段73と、RAM25Bを内
蔵したマイクロコンピュータ25より成る。そしてデー
タA、Bは、RAM25Bを内蔵したマイクロコンピュ
ータ25の指示に従って図10同様に読み出される。
【0050】次に、再生装置70の動作について説明す
る。最初に、真贋判定コード読取り手段71によって真
贋判定コードXが読取られ、続いて真贋判定コード読取
り手段72によって真贋判定コードYが読取られる。関
数処理手段51では真贋判定コードXが入力され、図7
の関数処理手段51と同様に処理が行われ、関数f
(X)が出力される。そしてf(X)と真贋判定コード
Yが照合手段73に入力され、2つのコードが一致して
いるかどうかを照合する。照合していれば真正品と判定
し、一致していない又は一方が読み取れなかった場合を
偽造品と判定する。そして判定結果はマイクロコンピュ
ータ25に送られ、RAM25Bに書き込まれる。マイ
クロコンピュータ25は、RAM25Bに書き込まれた
判定が真正である場合に限りデーターAまたはBを再生
するようになっており、RAM25Bを参照して再生が
行われる。このようにして、真贋判定処理を経て記録さ
れたデータが出力される。
【0051】なお真贋判定はカード内の2つのコードを
参照することで行うと説明したが、本発明はこれに限る
ものではない。例えば予めマイクロコンピューター25
の中の別のメモリーに真贋判定コードYを書き込んでお
いて、3者の一致によって真正品と判定するようにして
もよい。このようにすれば更に偽造防止効果が高まるの
はいうまでもない。また真贋判定コードXを関数処理し
たが、逆の処理を経て真贋判定するようにしてもよい。
例えば真贋判定コードYの逆関数処理f^−1(Y)と
Xを照合してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカード型ホ
ログラム記録媒体およびその再生装置によれば、データ
が光学的に読取り可能なホログラムにより記録されるカ
ード型記録媒体にあって、情報記録面を厚み方向に2面
以上設け、それぞれの情報記録面に情報を記録するよう
にしたので、変造防止のみならず偽造防止を行うことが
でき、秘匿性の高いホログラムカードシステムとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光カードの構成を示す断面図である。
【図2】本発明になる光カードの基本的な構成を示す断
面図である。
【図3】本発明になる光カードの他の構成を示す断面図
である。
【図4】本発明になる光カードの他の構成を示す断面図
である。
【図5】本発明になる光カードの記録装置を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明になる光カードの他の構成を示す断面図
である。
【図7】本発明になる他の光カードの記録装置を示すブ
ロック図である。
【図8】本発明になる光カードの他の構成を示す断面図
である。
【図9】本発明になる光カードの他の構成を示す断面図
である。
【図10】本発明になる光カードの再生装置を示すブロ
ック図である。
【図11】本発明になる光カードの再生装置の要部構成
を示すブロック図である。
【図12】本発明になる他の光カードの再生装置を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1A,1B 情報記録面 2A,2B 基板 3A,3B 記録層 4A,4B 保護層 5 透明樹脂層 A1,B1 デイジタル信号データ A2,B2 キー情報 25 マイコン 51 関数処理手段 61 主データ読取り手段 62 キー情報読取り手段 63 復号化手段 64 RAM 71,72 真贋判定コード読取り手段 73 照合手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2K008 AA13 CC03 EE04 EE07 FF12 3E041 AA01 AA03 BA11 BA20 BB01 CA01 DB01 5D090 AA03 BB12 BB16 DD03 DD05 FF09 FF36 GG12 GG38 HH08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照射した光の反射光または透過光によって
    読み出すことのできるカード型ホログラム記録媒体であ
    って、ホログラムに記録した情報記録面を厚さ方向にわ
    たって2面以上有し、少なくとも基板、記録層、透明樹
    脂層、第2の記録層、保護層よりなることを特徴とする
    カード型ホログラム記録媒体。
  2. 【請求項2】1つ分の情報を表すデジタル信号データ
    を、前記情報記録面の1面に記録可能なデータ量よりも
    小さい単位で2つ以上に分割し、この分割したデジタル
    信号データを各情報記録面に記録された情報が不連続に
    なるように2面以上の異なる情報記録面に分けて記録し
    たことを特徴とする請求項1記載のカード型ホログラム
    記録媒体。
  3. 【請求項3】デジタル信号データを、暗号化して生成し
    た主データとこの主データの復号化方法を決定するため
    のキー情報とに分割し、この主データとキー情報とを互
    いに異なる情報記録面に記録したことを特徴とする請求
    項1記載のカード型ホログラム記録媒体。
  4. 【請求項4】前記キー情報を複数の情報記録面のうち、
    表層以外の記録面に記録し、主データを表層記録面に記
    録したことを特徴とする請求項3記載のカード型ホログ
    ラム記録媒体。
  5. 【請求項5】第1の真贋判定コードと、前記第1の真贋
    判定コードを関数処理して得た第2の真贋判定コードを
    互いに異なる情報記録面に記録したことを特徴とする請
    求項1記載のカード型ホログラム記録媒体。
  6. 【請求項6】第1の真贋判定コードを複数の情報記録面
    のうち、表層面以外の記録面に記録し、前記第2の真贋
    判定コードを、表層記録面に記録したことを特徴とする
    請求項5記載のカード型ホログラム記録媒体。
  7. 【請求項7】表層記録面の一部またはすべてを、追記領
    域としたことを特徴とする請求項1乃至6記載のカード
    型ホログラム記録媒体。
  8. 【請求項8】表層記録面以外の記録面のすべてを、再生
    専用領域としたことを特徴とする請求項1乃至6記載の
    カード型ホログラム記録媒体。
  9. 【請求項9】1つ分の情報を表すデジタル信号データ
    を、前記情報記録面の1面に記録可能なデータ量よりも
    小さい単位で2つ以上に分割し、この分割したデジタル
    信号データを各情報記録面に記録された情報が不連続に
    なるように2面以上の異なる情報記録面に分けて記録し
    たカード型ホログラム記録媒体の再生装置であって、前
    記2面以上の異なる情報記録面に分けて記録されたデジ
    タル信号データを読み取り、元のデジタル信号データに
    復元して前記情報を再生することを特徴とするカード型
    ホログラム記録媒体の再生装置。
  10. 【請求項10】デジタル信号データを、暗号化して生成
    した主データと、この主データの復号化方法を決定する
    ためのキー情報とに分割し、この主データとキー情報と
    を互いに異なる情報記録面に記録したカード型ホログラ
    ム記録媒体の再生装置であって、前記キー情報を読み取
    って復号化方法を決定した後、このキー情報とは異なる
    情報記録面に記録されている前記主データを読み取り、
    前記決定した復号化方法に基づいて前記主データを元の
    デジタル信号データに復元して前記情報を再生すること
    を特徴とするカード型ホログラム記録媒体の再生装置。
  11. 【請求項11】第1の真贋判定コードと、前記第1の真
    贋判定コードを関数処理して得た第2の真贋判定コード
    を互いに異なる情報記録面に記録したカード型ホログラ
    ム記録媒体の再生装置であって、前記第1の真贋判定コ
    ードを再生し、続いて前記第2の真贋判定コードを再生
    し、続いて再生した前記第1の真贋判定コードを関数処
    理し、続いて再生した前記第2の真贋判定コードと照合
    して真贋を判定することを特徴とするカード型ホログラ
    ム記録媒体の再生装置。
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