JPH11153627A - 電気光学サンプリングオシロスコープ - Google Patents

電気光学サンプリングオシロスコープ

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JPH11153627A
JPH11153627A JP31869897A JP31869897A JPH11153627A JP H11153627 A JPH11153627 A JP H11153627A JP 31869897 A JP31869897 A JP 31869897A JP 31869897 A JP31869897 A JP 31869897A JP H11153627 A JPH11153627 A JP H11153627A
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Mitsuru Shinagawa
満 品川
Tadao Nagatsuma
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EOSサンプリングオシロスコープのS/N
比の向上を図りつつ、サンプリングレートを上げたとき
の周波数特性の劣化の防止が図れるようにする。 【解決手段】 電気光学サンプリングオシロスコープを
構成するタイミング発生回路4aは、トリガ回路3から
の信号を基にファストランプ波形を出力するファストラ
ンプ発生回路11と、カウンタ14からの信号により信
号レベルを所定ステップ数まで段階的に上げるスローラ
ンプ発生回路12と、このファストランプ発生回路11
とスローランプ発生回路12との出力の比較結果に基づ
いて出力を行なうコンパレータ13と、コンパレータ1
3からの出力を所定数までカウントするカウンタ14と
を備える。そして、コンパレータ13からの出力を光パ
ルス発生回路5による光パルス出力のためのタイミング
とし、カウンタ14からの出力をA/D変換器6による
A/D変換の変換タイミングとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学プローブ
において利用する光パルスの出力のためのタイミング、
および、該電気光学プローブからの信号をA/D変換す
るA/D変換器の変換タイミングをサンプリングレート
に基づいて生成するタイミング生成回路からのタイミン
グ信号を利用して、被測定信号の波形を観測する電気光
学サンプリングオシロスコープであって、特に、電気光
学サンプリングオシロスコープを構成するタイミング発
生回路に特徴を有する電気光学サンプリングオシロスコ
ープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】被測定信号によって発生する電界を電気
光学結晶に結合させ、この電気光学結晶にレーザ光を入
射し、レーザ光の偏光状態により被測定信号の波形を観
測することができる。ここでレーザ光をパルス状にし、
被測定信号をサンプリングすると非常に高い時間分解能
で測定することができる。この現象を利用した電気光学
プローブを用いたのが電気光学サンプリングオシロスコ
ープである。この電気光学サンプリングオシロスコープ
(以下「EOSオシロスコープ」と略記する)は、電気
式プローブを用いた従来のサンプリングオシロスコープ
と比較し、 1)信号を測定する際に、グランド線を必要としないた
め、測定が容易 2)電気光学プローブの先端にある金属ピンが回路系か
ら絶縁されているので高入力インピーダンスを実現で
き、その結果被測定点の状態をほとんど乱すことがない 3)光パルスを利用することからGHzオーダーまでの
広帯域測定が可能 といった特徴があり注目を集めている(品川ら:”EO
Sによるハンディ型ハイインピーダンスプローブ”、第
15回光波センシング技術研究会 講演論文集応用物理
学会・光波センシング技術研究会、1995年5月、p
p.123−129)。
【0003】図5は、EOSオシロスコープの構成を示
した図である。EOSオシロスコープはEOSオシロス
コープの本体1および電気光学プローブ2により構成さ
れる。図5のEOSオシロスコープの本体1において、
被測定信号と同期を取るために被測定信号に供給される
周期信号がトリガ回路3にも入力される。そしてトリガ
回路3はこの信号を被測定信号のサンプリング周期であ
るサンプリングレートに応じた信号にしてタイミング発
生回路4に供給する。タイミング発生回路4は、このト
リガ回路3からの信号をもとに光パルス発生回路5によ
る光パルスの出力のためのタイミング、および、電気光
学プローブ2からの信号をA/D変換器6によりA/D
変換する変換タイミングを生成する。そして、光パルス
発生回路5は、タイミング発生回路4からの信号を利用
して光パルスの発生を行い、この光パルスを電気光学プ
ローブ2に供給する。そして、電気光学プローブ2にお
いて偏光変化を受けた光パルスは、電気光学プローブ2
内の偏光検出光学系(図示せず)により偏光検出等が行
われ、その信号がEOSオシロスコープの本体1に入力
される。そして、その信号の増幅およびタイミング発生
回路4からのタイミングを利用したA/D変換がA/D
変換器6により行われ、処理回路7により測定対象とな
った信号の表示等のための処理が行われる。
【0004】図6は、図5に示すEOSオシロスコープ
におけるタイミング発生回路4の構成の一従来例を示す
図である。図6に示すように、タイミング発生回路4
は、トリガ回路3からの信号を入力信号とし、ファスト
ランプ波形を出力するファストランプ発生回路41と、
コンパレータ43からの信号により信号レベルを所定ス
テップ数まで段階的に上げるスローランプ発生回路42
と、ファストランプ発生回路41とスローランプ発生回
路43との出力の比較結果に基づき出力を行なうコンパ
レータ43により構成される。なお、コンパレータ43
からの出力は、スローランプ発生回路42に供給される
とともに、光パルス発生回路5による光パルスの出力の
ためのタイミング、および、A/D変換器6の変換タイ
ミングとして利用される。
【0005】次に、このタイミング発生回路4の動作を
図7に示すタイミングチャートを用いて説明する。図7
(a)に示すようにトリガ回路3からサンプリングレー
トに応じた信号が入力されると、ファストランプ発生回
路41は、図7(b)に示すようなファストランプ波形
を出力する。ここで「ファストランプ波形」は、トリガ
回路3からの信号の入力タイミングで初期値から信号レ
ベルを上げ始め、所定タイミングで信号レベルを初期値
に戻すことを繰り返す波形のことをいう。また、スロー
ランプ発生回路42は、図7(c)に示すようにコンパ
レータ43からの信号をもとに、信号レベルを段階的に
上げるスローランプ波形を出力する。なお、このスロー
ランプ波形は、所定ステップ数に達すると初期の信号レ
ベルに戻る。コンパレータ43は、ファストランプ発生
回路41およびスローランプ発生回路42からの信号の
比較を行い、図7(d)に示すようなタイミング信号を
出力する。なお、図5におけるA/D変換器6はタイミ
ング発生回路4からの信号をもとに、電気光学プローブ
2からの信号を図7(e)に示すタイミングでA/D変
換する。よってA/D変換器6は、電気光学プローブ2
より光パルスごとに得られる信号をA/Dすることにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光パルス発
生回路5からの光パルスのパワー(光量)が十分でない
と、被測定信号を測定した信号のS/N比が悪くなる。
これを解決するには、光パルスの平均パワーを増加させ
ればよい。ところで、 被測定信号のサンプリングレート:fs A/D変換器6によるA/D変換のクロック周波数:f
ad 表示データ数(サンプリングにより記憶するデータ
数):n データ数n内の波形数:m スローランプ発生回路42のステップ数:k スローランプ発生回路42への入力クロック:fda とすると、図6のタイミング発生回路4においては、 fad=fda となる。また、スローランプ発生回路42は、1サンプ
リングパルスに対して1段階信号レベルを上げるので、 k=n である。
【0007】ここで、1スイープにかかる時間は k/fda であり、この間にm周期の波形が測定されるのでビート
周波数△fは、 △f=m×fda/k ・・・(1) となる。例えば、k=1000、fda=1MHz、m
=2のとき、式(1)よりビート周波数△fは2[kH
z]となる。この場合、50次高調波まで検出するので
あれば100(=2×50)[kHz]の帯域が必要と
なる。次に、サンプリングレートを上げた場合について
考えてみる。上述のEOSオシロスコープでは、 fs=fad=fda であるので、サンプリングレートfsを増加させると式
(1)よりビート周波数が高くなる。ここで、50次高
調波まで検出することを条件とすると検出帯域がサンプ
リングレートに応じて広くなる。検出帯域が広くなると
帯域内の種々のシステム雑音が入り込むため、たとえS
/N比を向上させるために光パルスの光量を増やして
も、実際にはS/N比の改善があまり期待できない。ま
た、雑音を増加させないために検出帯域を広げなければ
周波数特性の劣化につながる。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、EOSサンプリングオシロスコープのS/N比
の向上を図りつつ、サンプリングレートを上げたときの
周波数特性の劣化の防止が図れるEOSオシロスコープ
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、電気光学プ
ローブにおいて利用する光パルスの出力のためのタイミ
ング、および、該電気光学プローブからの信号をA/D
変換するA/D変換器の変換タイミングをサンプリング
レートに基づいて生成するタイミング生成回路からのタ
イミング信号を利用して、被測定信号の波形を観測する
電気光学サンプリングオシロスコープであって、前記タ
イミング生成回路は、前記光パルス出力のためのタイミ
ングおよび前記変換タイミングを生成するためにスロー
ランプ発生回路を備え、前記変換タイミングの周期を前
記光パルス出力のためのタイミングの周期より長くして
出力するとともに、前記スローランプ発生回路を前記変
換タイミングの周期で動作させることを特徴とする電気
光学サンプリングオシロスコープである。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の電気光学サンプリグオシロスコープにおいて、
前記タイミング生成回路が、サンプリングレートに関す
る信号を基にファストランプ波形を出力するファストラ
ンプ発生回路と、入力信号により信号レベルを所定ステ
ップ数まで段階的に上げるスローランプ発生回路と、前
記ファストランプ発生回路と前記スローランプ発生回路
との出力の比較結果に基づき出力を行なうコンパレータ
と、前記コンパレータからの出力を所定数までカウント
するカウンタとを備え、前記コンパレータからの出力を
前記光パルス出力のためのタイミングとし、前記カウン
タからの出力を前記変換タイミングとするとともに、前
記スローランプ発生回路への入力信号とすることを特徴
としている。
【0011】次に、請求項3に記載の発明は、電気光学
プローブにおいて利用する光パルス出力のためのタイミ
ング、および、該電気光学プローブからの信号をA/D
変換するA/D変換器の変換タイミングをサンプリング
レートに基づいて生成するタイミング生成回路からの信
号を利用するとともに、前記A/D変換器からの出力を
処理する処理回路を利用して被測定信号の波形を観測す
る電気光学サンプリングオシロスコープであって、前記
タイミング生成回路は、前記光パルス出力のためのタイ
ミングおよび前記変換タイミングを生成するためにスロ
ーランプ発生回路を備え、前記光パルス出力のためのタ
イミングおよび前記変換タイミングの周期より遅い周期
で前記スローランプ発生回路を動作させ、前記処理回路
は、前記A/D変換器からの出力を前記スローランプ発
生回路の動作周期で積分する積分手段を備えることを特
徴とする電気光学サンプリングオシロスコープである。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の電気光学サンプリグオシロスコープにおいて、
前記タイミング生成回路が、サンプリングレートに関す
る信号を基にしてファストランプ波形を出力するファス
トランプ発生回路と、入力信号により信号レベルを所定
ステップ数まで段階的に上げるスローランプ発生回路
と、前記ファストランプ発生回路とスローランプ発生回
路との出力の比較結果に基づき出力を行なうコンパレー
タと、前記コンパレータからの出力を所定数までカウン
トするカウンタとを備え、前記コンパレータからの出力
を前記光パルス出力のためのタイミングおよび前記変換
タイミングとし、前記カウンタからの出力を前記スロー
ランプ発生回路への入力信号とするとともに、前記積分
手段に供給することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
電気光学サンプリングオシロスコープを図面を参照して
説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の一実施形態によ
るEOSオシロスコープの構成を示す図である。図1よ
り、EOSオシロスコープは、EOSオシロスコープの
本体1、電気光学プローブ2により構成される。また、
EOSオシロスコープの本体1は、トリガ回路3、タイ
ミング発生回路4a、光パルス発生回路5、A/D変換
器6、処理回路7により構成される。ここで、トリガ回
路3には、被測定信号と同期を取るために被測定信号に
供給される周期信号をトリガ信号としてトリガ回路3に
も入力される。このトリガ回路3は、この入力される信
号を被測定信号のサンプリング周期であるサンプリング
レートに応じた信号にしてタイミング発生回路4に供給
する。なお、「EOSオシロスコープ」と言う場合、図
1におけるEOSオシロスコープの本体1とともに電気
光学プローブ2を備える場合と、EOSオシロスコープ
の本体1のみの場合があるものとする。
【0014】タイミング発生回路4aは、このトリガ回
路3からの信号をもとに光パルス発生回路5による光パ
ルスの出力のためのタイミング、および、電気光学プロ
ーブ2からの信号をA/D変換器6によりA/D変換す
る変換タイミングを生成する。そして、光パルス発生回
路5は、タイミング発生回路4からの信号を利用して光
パルスの発生を行い、この光パルスを電気光学プローブ
2に供給する。電気光学プローブ2において偏光変化を
受けた光パルスは、電気光学プローブ2内の偏光検出光
学系(図示せず)により偏光検出等が行われ、その信号
がEOSオシロスコープの本体1に入力される。そし
て、その信号の増幅およびタイミング発生回路4からの
タイミングを利用したA/D変換がA/D変換器6によ
り行われ、処理回路7により測定対象となった信号の表
示等のための処理が行われる。
【0015】また、タイミング発生回路4aは、ファス
トランプ発生回路11、スローランプ発生回路12、コ
ンパレータ13、カウンタ14により構成されている。
ファストランプ発生回路11は、トリガ回路3からの信
号を入力信号とし、ファストランプ波形を出力する。ス
ローランプ発生回路12は、カウンタ14からの信号に
より信号レベルを所定ステップ数まで段階的に上げるス
ローランプ波形を出力する。コンパレータ13は、ファ
ストランプ発生回路11と、スローランプ発生回路12
との出力の比較を行ない、比較結果に基づいた出力を行
う。カウンタ14は、コンパレータ13からの信号を所
定数までカウントし、所定数のカウント毎に信号の出力
を行う。なお、このコンパレータ13からの出力は、光
パルス発生回路5による光パルスの出力のためのタイミ
ングとして用いられる。また、カウンタ14からの出力
は、A/D変換器6の変換タイミングとして、A/D変
換器6に供給されるとともに、スローランプ発生回路1
2へも供給される。
【0016】次に、このタイミング発生回路4aの動作
を図2に示すタイミングチャートを用いて説明する。な
お、図2の例では、カウンタ14によるカウント数が”
4”であるものとしている。図2(a)に示すようにト
リガ回路3によりサンプリングレートに応じた信号がタ
イミング発生回路4a入力されると、ファストランプ発
生回路11は、図2(b)に示すようなファストランプ
波形を出力する。ここで「ファストランプ波形」は、前
述した通りトリガ回路3からの信号の入力タイミングで
初期値から信号レベルを上げ始め、所定タイミングで信
号レベルを初期値に戻すことを繰り返す波形のことをい
う。なお、トリガ回路3に入力されるトリガ信号の周期
は、サンプリングレートと同じ、もしくは、短いものと
し、トリガ信号の周期がサンプリングレートより短い場
合には、トリガ信号を分周して、EOSオシロスコープ
のハードウェア構成等で決定される希望サンプリングレ
ートに近い周期にしたサンプリングレートでの信号の出
力を行うものとする。
【0017】スローランプ発生回路12は、図2(c)
に示すようにカウンタ14からの信号をもとに、信号レ
ベルを段階的に上げるスローランプ波形を出力する。な
お、このスローランプ波形は、所定ステップ数に達する
と初期の信号レベルに戻り、これを繰り返す。ここで、
各ステップでのレベルの上げ幅はファストランプ発生回
路11からの出力信号の最高値と、前述の所定ステップ
数に応じて決定される。また前述の所定ステップ数は、
被測定信号のサンプリング結果の表示個数、すなわち処
理回路7で記憶するサンプル個数に応じて決定される値
である。図2(c)のスローランプ波形の例では、カウ
ンタ14のカウント数が”4”であることから、図2
(d)からの信号を4回カウントするごとに、信号レベ
ルが上がることになる。
【0018】コンパレータ13は、ファストランプ発生
回路11およびスローランプ発生回路12からの信号の
比較を行い、図2(d)に示すような光パルス発生回路
5によるサンプル用の光パルス発生のタイミング信号を
出力する。図2(a)と(d)を比較するとわかるよう
に、コンパレータ13からの出力はトリガ回路3からの
信号と同一個数の信号を出力するが、ファストランプ発
生回路11とスローランプ発生回路12からの信号を利
用してトリガ回路3からの信号を所定時間遅延させて出
力したものとなっている。また、その遅延時間は、スロ
ーランプ波形の信号レベルにより変わる。よって、図2
(d)に示すコンパレータ13からの出力信号f1〜f
4は、スローランプ波形の同一信号レベル内にあるの
で、図2(a)に示すトリガ回路3からの信号e1〜e
4に対して同一時間遅されたものとなっている。同様
に、図2(d)に示すコンパレータ13からの出力信号
f5〜f8は、スローランプ波形の同一信号レベル内に
あるので、図2(a)に示すトリガ回路3からの信号e
5〜e8に対して同一時間遅延されたものとなるととも
に、出力信号f1〜f4と異なる遅延時間となってい
る。
【0019】なお、図1におけるA/D変換器6は、タ
イミング発生回路4a内のカウンタ14からの信号をも
とに、電気光学プローブ2からの信号を図2(e)に示
すタイミングでA/D変換する。すなわち、A/D変換
器6は、4つのサンプル用の光パルスでサンプルしたア
ナログ信号の積分値をA/D変換する動作をする。すな
わち、α1の範囲では、スローランプ波形が同一レベル
で得られるタイミング信号f1〜f4で出力された光パ
ルスを用いた測定結果をアナログ積分することになる。
同様に、α2の範囲では、スローランプ波形が同一レベ
ルで得られるタイミング信号f5〜f8で出力された光
パルスを用いた測定結果をアナログ積分することにな
る。
【0020】以上のように被測定信号のサンプリングレ
ートに対して、スローランプ発生回路12の動作を遅く
することにより、処理回路7ではカウンタ14によるカ
ウント個数ごとに1つのサンプリングデータを得ること
ができることになる。よって、1つのサンプリングデー
タを得るための光量が、カウンタ14によるカウント数
に比例して増加することになり、S/N比が良くなるこ
とになる。また、本実施の形態のEOSオシロスコープ
では、サンプリングレート、すなわち光パルスの発光の
周波数に対して、スローランプ発生回路12の動作周波
数が長いので、式(1)からビート周波数が高くなるこ
とを抑制できる。よって、サンプリングレートを上げた
ときの周波数特性の劣化を防止することができるように
なる。なお、本実施の形態のタイミング発生回路4aで
は、スローランプ発生回路12の動作を遅くできるの
で、ジッタの点でも有利となる。
【0021】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、A/D変換器6において、電気光学プローブ2から
のアナログ信号を積分していたが、本実施の形態では、
処理回路7において、A/D変換器6でデジタル化され
た信号をデジタル積分する例を示している。図3は、本
発明の他の実施形態によるEOSオシロスコープの構成
を示す図であり、符号4bはタイミング発生回路を表し
ている。なお、同図において図1の各部に対応する部分
には同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0022】図1に対する図3の構成の相違は、 1)コンパレータ13からの出力信号をA/D変換器6
での変換タイミングとしている 2)処理回路7が、デジタル積分を行うための積分回路
15を備えるとともに、積分タイミングを得るために、
カウンタ14の出力信号を入力信号としている 点にある。
【0023】次に、このタイミング発生回路4bの動作
を図4に示すタイミングチャートを用いて説明する。図
4の例では、カウンタ14によるカウント数が”4”で
あるものとする。図4において、トリガ回路3からの信
号、ファストランプ発生回路11の信号は、図2
(a)、(b)と同じであり、これらの信号を省略して
いる。図4(a)は、スローランプ発生回路12からの
出力、図4(b)はコンパレータ13による光パルス発
生回路13の光パルス発生のタイミングおよびA/D変
換器6による変換タイミングを表している。なお、これ
ら信号も、図2(c)および(d)と同一である。図4
(c)は、A/D変換器6によるA/D変換タイミング
を示している。図3におけるA/D変換器6はタイミン
グ発生回路4b内のコンパレータ13からの信号をもと
に、電気光学プローブ2からの信号をA/D変換する。
よって、A/D変換器6は、サンプル用の光パルスでサ
ンプルしたアナログ信号ごとにをA/D変換する動作を
することになる。
【0024】一方、図3に示すようにカウンタ14の信
号は、積分回路15に送られる。例では、カウンタ14
によるカウント数が”4”であるので、A/D変換器6
からの4つのデータを積分手段15により加算すること
で、デジタル回路での積分が行われる。図4において
は、符号β1、β2、β3、・・・ごとに、デジタル積
分されたデータが得られることになる。なお、β1の範
囲では、スローランプ波形が同一レベルで得られるタイ
ミング信号f1〜f4で出力された光パルスを用いた測
定結果をデジタル積分することになる。同様に、β2の
範囲では、スローランプ波形が同一レベルで得られるタ
イミング信号f5〜f8で出力された光パルスを用いた
測定結果をデジタル積分することになる。
【0025】以上のように被測定信号のサンプリングレ
ートに対して、スローランプ発生回路12の動作を遅く
することにより、処理回路7でカウンタ14によるカウ
ント個数ごとに1つのサンプリングデータを得ることが
できることになる。よって、1つのサンプリングデータ
を得るための光量が、カウンタ14によるカウント数に
比例して増量することになり、S/N比が良くなること
になる。また、本実施の形態のEOSオシロスコープで
は、サンプリングレート、すなわち光パルスの発光の周
波数に対して、スローランプ発生回路12の動作周波数
が長いので、式(1)からビート周波数が高くなること
を抑制できる。よって、サンプリングレートを上げたと
きの周波数特性の劣化を防止することができるようにな
る。なお、本実施の形態のタイミング発生回路4bで
は、スローランプ発生回路12の動作を遅くできるの
で、ジッタの点でも有利となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるEO
Sオシロスコープによれば、下記の効果を得ることがで
きる。EOSオシロスコープ内のタイミング発生回路に
おいて、被測定信号のサンプリングレートに対して、タ
イミング発生回路を構成するスローランプ発生回路の動
作を遅くすることにより、 1)タイミング発生回路を構成するカウンタによるカウ
ント個数ごとに1つのサンプリングデータを得ることが
できることになる。よって、1つのサンプリングデータ
を得るための光量が、カウンタによるカウント数に比例
して増加することになり、S/N比が良くなることにな
る。 2)サンプリングレート、すなわち光パルスの発光の周
波数に対して、スローランプ発生回路12の動作周波数
が長いので、式(1)からビート周波数が高くなること
を抑制できる。よって、サンプリングレートを上げたと
きの周波数特性の劣化を防止することができるようにな
る。 3)本発明のEOSオシロスコープのタイミング発生回
路では、スローランプ発生回路の動作を遅くできるの
で、ジッタの点でも有利となる。 4)スローランプの速度はそのままでサンプルレートを
向上することができ、測定波形のS/N比が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるEOSオシロスコ
ープの構成を示す図である。
【図2】 図1のタイミング発生回路4aの動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図3】 本発明の他の実施形態によるEOSオシロス
コープの構成を示す図である。
【図4】 図3のタイミング発生回路4bの動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図5】 EOSオシロスコープの一従来例の構成を示
す図である。
【図6】 タイミング発生回路4の一従来例の構成を示
す図である。
【図7】 図6のタイミング発生回路4の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 EOSオシロスコープの本体 2 電気光学
プローブ 3 トリガ回路 4a、4b
タイミング発生回路 5 光パルス発生回路 6 A/D変
換器 7 処理回路 11 ファストランプ発生回路 12 スロー
ランプ発生回路 13 コンパレータ 14 カウン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 潤 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤電 気株式会社内 (72)発明者 遠藤 善雄 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤電 気株式会社内 (72)発明者 品川 満 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 永妻 忠夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 山田 順三 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学プローブにおいて利用する光パ
    ルスの出力のためのタイミング、および、該電気光学プ
    ローブからの信号をA/D変換するA/D変換器の変換
    タイミングをサンプリングレートに基づいて生成するタ
    イミング生成回路からのタイミング信号を利用して、被
    測定信号の波形を観測する電気光学サンプリングオシロ
    スコープであって、 前記タイミング生成回路は、 前記光パルス出力のためのタイミングおよび前記変換タ
    イミングを生成するためにスローランプ発生回路を備
    え、 前記変換タイミングの周期を前記光パルス出力のための
    タイミングの周期より長くして出力するとともに、前記
    スローランプ発生回路を前記変換タイミングの周期で動
    作させることを特徴とする電気光学サンプリングオシロ
    スコープ。
  2. 【請求項2】 前記タイミング生成回路は、 サンプリングレートに関する信号を基にファストランプ
    波形を出力するファストランプ発生回路と、 入力信号により信号レベルを所定ステップ数まで段階的
    に上げるスローランプ発生回路と、 前記ファストランプ発生回路と前記スローランプ発生回
    路との出力の比較結果に基づき出力を行なうコンパレー
    タと、 前記コンパレータからの出力を所定数までカウントする
    カウンタとを備え、 前記コンパレータからの出力を前記光パルス出力のため
    のタイミングとし、 前記カウンタからの出力を前記変換タイミングとすると
    ともに、前記スローランプ発生回路への入力信号とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学サンプリン
    グオシロスコープ。
  3. 【請求項3】 電気光学プローブにおいて利用する光パ
    ルス出力のためのタイミング、および、該電気光学プロ
    ーブからの信号をA/D変換するA/D変換器の変換タ
    イミングをサンプリングレートに基づいて生成するタイ
    ミング生成回路からの信号を利用するとともに、前記A
    /D変換器からの出力を処理する処理回路を利用して被
    測定信号の波形を観測する電気光学サンプリングオシロ
    スコープであって、 前記タイミング生成回路は、 前記光パルス出力のためのタイミングおよび前記変換タ
    イミングを生成するためにスローランプ発生回路を備
    え、 前記光パルス出力のためのタイミングおよび前記変換タ
    イミングの周期より遅い周期で前記スローランプ発生回
    路を動作させ、 前記処理回路は、 前記A/D変換器からの出力を前記スローランプ発生回
    路の動作周期で積分する積分手段を備えることを特徴と
    する電気光学サンプリングオシロスコープ。
  4. 【請求項4】 前記タイミング生成回路は、 サンプリングレートに関する信号を基にしてファストラ
    ンプ波形を出力するファストランプ発生回路と、 入力信号により信号レベルを所定ステップ数まで段階的
    に上げるスローランプ発生回路と、 前記ファストランプ発生回路とスローランプ発生回路と
    の出力の比較結果に基づき出力を行なうコンパレータ
    と、 前記コンパレータからの出力を所定数までカウントする
    カウンタとを備え、 前記コンパレータからの出力を前記光パルス出力のため
    のタイミングおよび前記変換タイミングとし、 前記カウンタからの出力を前記スローランプ発生回路へ
    の入力信号とするとともに、前記積分手段に供給するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電気光学サンプリング
    オシロスコープ。
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