JP3163244B2 - 多位相補間を用いてパルス幅をディジタル値に変換する回路 - Google Patents

多位相補間を用いてパルス幅をディジタル値に変換する回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅信号のパ
ルス幅をディジタル値に変換する変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】パルス幅信号のパルス幅をディジタル値
に変換する変換回路は、例えば放射線の波高分析に利用
されているウィルキンソン型アナログ−ディジタル変換
器に用いられている。詳細には、放射線のピーク波高値
をコンデンサーに蓄積し、それを定電流放電回路で一定
に放電することにより波高値に比例したパルス幅信号を
得、そのパルス幅信号を上記変換回路に入力して当該パ
ルス幅信号のパルス幅をディジタル値に変換し、その結
果放射線の波高値をディジタル値に変換している。
【0003】図4は、従来のウィルキンソン型アナログ
−ディジタル変換器(以下「変換器(アナログ・ツー・
ディジタル・コンバータ)」を「ADC」という。)の
ディジタル変換部を構成する回路であって、放射線のピ
ーク波高値をコンデンサーに蓄積し、それを定電流放電
回路で一定に放電することにより波高値に比例したパル
ス幅信号を得る回路に後続して、当該パルス幅信号のパ
ルス幅をディジタル値に変換する変換回路を概略的に示
す。上記のようにして生成された放射線の波高値に比例
したパルス幅信号は同期化回路100の初段のD型フリ
ップ・フロップ102のデータ入力端子に入力される。
一方、水晶発振器(図示せず)で発生した変換クロック
がD型フリップ・フロップ102のクロック端子に入力
される。D型フリップ・フロップの既知の動作によりQ
出力から出た信号は後段のD型フリップ・フロップ10
4のデータ入力端子に入力される。一方、D型フリップ
・フロップ104のクロック端子には上記の変換クロッ
クがインバータ106を介して入力される。D型フリッ
プ・フロップの既知の動作によりD型フリップ・フロッ
プ104のQ出力端子から変換クロックと同期したパル
ス幅信号が出力される。同期の取れたパルス幅信号と変
換クロックは、ANDゲート108に入力される。AN
Dゲート108において、変換クロックはパルス幅信号
でゲートされ、該ANDゲート108を通過した変換ク
ロックはスケーラ回路110に入力される。スケーラ回
路110で入力された変換クロックを計数することによ
りパルス幅信号のパルス幅がディジタル値に変換され
る。パルス幅信号のパルス幅は放射線の波高値に比例し
ているので、結果的に放射線の波高値がディジタル値に
変換されたことになる。なお、同期化回路100はゲー
トを開閉するパルス幅信号と変換クロックとの同期を取
る作用をし、安定な変換動作を得るために設けられてい
るものである。そのためパルス幅信号と変換クロックと
の同期が取れれば良く、D型フリップ・フロップの段数
は2段に限定されるものではなく1段でも3段あるいは
それ以上でも良く、また他の構成でも良い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような変換回路を
用いている従来のウィルキンソン型ADCを高速化する
には、変換クロックの周波数を上げるのが一番簡単な方
法であるが、周波数が或る程度以上高くなるとパルス幅
信号と変換クロックとの同期を取るための同期化回路を
構成するD型フリップ・フロップにおいて、メタステー
ブル状態(フリップ・フロップのD信号とクロック信号
の入力タイミングによって出力が1や0に固定されずに
中間状態になり不安定動作になる)が発生するようにな
り計数結果が一定しないというようなADCとしての特
性の悪化を招く。
【0005】そのため、現在までに実用化された最高速
のウィルキンソン型ADCは、変換クロック450MH
zである。かかる最高速のウィルキンソン型ADCを放
射線の波高分析に用いた場合、ディジタル値に変換する
のに要する時間は、波高値が最大の場合が最も長く、こ
の場合変換時間は約20μSである。
【0006】これに対しウィルキンソン型以外のADC
の場合には、近年のディジタル回路技術の進歩によって
変換時間数μSを達成しており、放射線測定の効率化な
どの要求から変換時間の長いウィルキンソン型ADCが
敬遠される状況になってきている。
【0007】しかし、ウィルキンソン型以外のADCの
場合にはディジタル値への変換ビット数としては13ビ
ット(8kチャネル)が技術的限界値であるが、ウィル
キンソン型ADCの場合にはこの技術的限界値が無いう
え、微分非直線性が1桁優れているなどの理由から、放
射線分析など高精度な測定を必要とする分野ではウィル
キンソン型ADCの高速化が望まれている。
【0008】ウィルキンソン型ADCを典型的な事例と
して問題点を説明してきたが、一般的にパルス幅信号の
パルス幅をディジタル値に変換する変換回路に対して変
換処理の高速化が望まれている。
【0009】そこで、本発明の目的は、パルス幅信号の
パルス幅をディジタル値に変換する回路において、変換
処理の高速化を図った変換回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、パルス幅信号でもって変換クロックをゲートする手
段と、ゲートを通過した変換クロックを計数する手段と
を備え、前記パルス幅信号のパルス幅をディジタル値に
変換する本発明の変換回路は、前記変換クロックをクロ
ック信号の周期の位相差を有するよう多位相化し、前記
パルス幅信号の開始時点及び終了時点における前記多位
相化された変換クロックの状態情報と、前記計数する手
段からの変換クロックの計数情報とに基づいて前記パル
ス幅信号のパルス幅のディジタル値を算出する処理手段
を備えることを特徴とする。
【0011】即ち、本発明は、高速化を図るため、変換
クロックの周波数を上げる以外の高速化手法として、変
換クロックを多位相化することによって周波数を上げた
場合と等価な効果が得られる方式を案出したものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0013】図1は、本発明の原理を適用した、パルス
幅信号のパルス幅をディジタル値に変換する本発明の変
換回路の構成の一例を示す。以下、図1に示される変換
回路を放射線の波高分析用のウィルキンソン型ADCに
用いた場合を例にして説明する。図1において、図4と
同一の参照番号を付した要素は同一の要素を示すので説
明を繰り返さない。図1において、10は1GHzのク
ロック信号を発生する水晶発振器を、12は水晶発振器
10で発生された1GHzのクロック信号を1/8分周
して125MHzの変換クロックを作る分周回路をそれ
ぞれ示す。分周回路12で作られた125MHzの変換
クロックが、従来のウィルキンソン型ADCのディジタ
ル変換部に用いられている変換回路について図4を参照
して説明したのと同様にして同期化回路100の初段の
D型フリップフロップ102のクロック端子に、後段の
D型フリップフロップ104のクロック端子にはインバ
ータ106を介して、またANDゲート108にそれぞ
れ印加される。
【0014】また、図1において14は4ビットのシフ
トレジスタ回路を示し、該シフトレジスタ回路14は、
入力された分周回路12から入力された125MHzの
変換クロックを、水晶発振器10からクロック端子に印
加された1GHzのクロック信号でシフトすることによ
り1nSの位相差を持った4相の変換クロック信号(以
下「4相クロック」という。)を発生する。図1におい
て16はスタート/ストップ・ステータス・ラッチ回路
を示し、該スタート/ストップ・ステータス・ラッチ回
路16は、シフトレジスタ回路14で発生された1nS
の位相差を持つ4相クロックを受け取ると共に、放射線
の波高値に比例したパルス幅信号をラッチ信号として受
け取って、該パルス幅信号のスタート時とストップ時と
における4相クロックの状態情報を取り込む。図1にお
いて、18は、スケーラ回路110からの計数値と、ス
タート/ストップ・ステータス・ラッチ回路16からの
パルス幅信号のスタート及びストップ時の4相クロック
の状態情報とに基づいて該パルス幅信号のパルス幅を計
算する演算回路を示す。
【0015】次に、図2のタイミング図を参照して、図
1に示される本発明の変換回路の動作を説明する。水晶
発振器10は、図2のAに示される波形の1GHzのク
ロックを発生する。分周回路12において、Aに示され
る1GHzクロックはBに示される1/8分周された変
換クロックを生成する。生成された変換クロックは、同
期化回路100の初段のD型フリップフロップ102の
クロック端子に入力され、また後段のD型フリップフロ
ップ104のクロック端子にインバータ106を介して
反転されて入力される。また、放射線の波高値に比例し
た図2のCに示されるパルス幅信号(この場合はパルス
幅が12nSの信号である。)が同期化回路100の初
段のD型フリップフロップ102のデータ入力端子に入
力される。従って、D型フリップフロップの既知の動作
によりD型フリップフロップ104のQ出力からは図2
のDに示される波形のパルスが出力され図2のBに示さ
れる変換クロックと同期化される。同期が取られた図2
のDの同期化回路出力パルスとBの変換クロックとがA
NDゲート108に入力されると、図2のEに示される
ように2つの変換クロックが該ANDゲート108を通
過する。図2のEのゲート通過クロックはスケーラ回路
110に入力されて計数され、その結果図2に示す事例
の場合スケーラ回路110の計数値は2となる。
【0016】クロックを分周して変換クロックを得てい
るので、スケーラ回路110の計数値をn、分周数をk
とすると、図2のDに示される同期化回路の出力パルス
のパルス幅はnをk倍すれば良い。本実施形態ではクロ
ックを1/8分周して変換クロックを得ているのでkは
8であり、同期化回路の出力パルス幅は得られた計数値
2を8倍すればよく、16nSと求められる。
【0017】一方、パルス幅信号と同期化回路の出力パ
ルス双方の図2のC及びDに示されるパルス幅を図2の
Bに示される変換クロックの波形を参考にして参照すれ
ば判るように、同期化回路の出力パルスのパルス幅は、
パルス幅信号のパルス幅より、パルス幅信号のスタート
時点から最初の変換クロックの立ち上がり時点までの時
間(以下「スタート時補間値」という。)Taだけ短
く、一方パルス幅信号のストップ時点から最初の変換ク
ロックの立ち上がり時点までの時間(以下「ストップ時
補間値」という。)Tbだけ長い。従って、パルス幅信
号のパルス幅を求めるためには、同期化回路出力パルス
のパルス幅にスタート時補間値Taを加え、ストップ時
補間値Tbを引く補正が必要となる。
【0018】従って、パルス幅信号のパルス幅PW(n
S)は次式により求めることができる。
【0019】
【数1】PW=n×k+Ta−Tb
【0020】次に、スタート時補間値Ta及びスタート
時補間値Taを求める回路の動作を説明する。4ビット
のシフトレジスタ回路14には図2のBに示される変換
クロックが分周回路12から入力され、該シフトレジス
タ回路14は、図2のAに示される水晶発振器10から
の1GHzクロックで1nSの位相差を持つ4相クロッ
クを発生し、図2のF1〜F4に示される4相クロック
をスタート/ストップ・ステータス・ラッチ回路16に
出力する。スタート/ストップ・ステータス・ラッチ回
路16は、図2のCに示されるパルス幅信号をラッチ信
号として受け取り、スタート時とストップ時とのそれぞ
れの時点における4相クロックの状態情報、即ち図2の
F1〜F4に示される4相クロックの1相〜4相の各相
の時点TS及びTEにおける状態を各時点で取り込む。ス
タート/ストップ・ステータス・ラッチ回路16により
時点TS及びTEの各時点において取り込まれた4相クロ
ックの状態情報は演算回路18に送られる。
【0021】スタート時補間値Ta及びストップ時補間
値Tbが取り得る大きさは、水晶発振器10のクロック
を分周回路12で分周して変換クロックを得ているの
で、クロックの1周期の時間TC(本実施形態では1G
Hzから1nS)の整数倍で、最小は0で最大は(k−
1)TC(kは上記の分周数)である。従って、分周数
kを表し得る段数のシフトレジスタ回路を用意すれば良
い。本実施形態では、分周数kは8であるので、シフト
レジスタ回路14は4ビットのものを用いている。この
ため、スタート/ストップ・ステータス・ラッチ回路1
6により取り込まれた4相クロックの状態情報はスター
ト時補間値Taとストップ時補間値Tbと必ず一対一に
対応させることができるので、予め対応させたテーブル
を演算回路18に記憶させて置く。例えば、図2のパル
ス幅信号のスタート時点TSにおけるF1〜F4に示さ
れる4相クロックの状態情報はスタート時補間値Taが
1nSに、またパルス幅信号のストップ時点TEにおけ
るF1〜F4に示される4相クロックの状態情報はスト
ップ時補間値Tbが5nSに対応するとする。
【0022】従って、図2に示される事例においては、
演算回路18は、スタート時点TSの4相クロックの状
態情報及びストップ時点TEの4相クロックの状態情報
をスタート/ストップ・ステータス・ラッチ回路16か
ら受け取り、スタート時補間値Taを1nS、ストップ
時補間値Tbを5nSと決定する。
【0023】演算回路18はまた、前述の式によりパル
ス幅PWを計算する。図2に示す事例では、演算回路1
8により、スケーラ回路110からの計数値n=2と、
同演算回路18で決定したTa=1nS及びTb=5n
Sを用いて、PWは2×8+1−5=12nSと求めら
れる。
【0024】パルス幅信号のパルス幅をディジタル値に
変換する従来の変換回路の高速化を図るため、及び当該
変換回路を用いた従来のウィルキンソン型ADCの高速
化を図るため、本発明の方式を用いずに、直接1GHz
を変換クロックとして利用する場合には、同期化回路の
D型フリップフロップでメタステーブル状態の発生頻度
が高くなり、しかもメタステーブルの持続時間が不規則
であるために、同一長のパルス幅信号を入力した場合で
あっても同期化回路の出力パルス幅は一定せず、微分非
直線性の悪化を招くことになる。このメタステーブルの
影響は、変換クロックの周波数が高いほど大きくなるた
め、できるだけ変換クロックの周波数が低い方が、変換
回路及びADCとしての特性は良くなる。よって、本発
明は、変換回路及びADCとしての特性と高速化を両立
させるため、変換クロックより高い周波数を有するクロ
ック信号により変換クロックを多位相化し、該多位相化
された信号によって補間している。前述の実施形態にお
いては、1GHzのウィルキンソン型ADCの変換時間
は最大でも8μSで、ウィルキンソン型以外の高速AD
Cと比較しても充分な高速性を達成している。
【0025】本発明の変換回路を用いたウィルキンソン
型ADCは、放射線の波高値等連続的に変わる物理量の
アナログ値をそれに比例したパルス幅信号に変換した以
後のディジタル変換部に当然のことながら特徴があるの
で、実験データとしてもADC全体としての特性ではな
く、パルス幅信号を時間データに変換する部分について
以下に示す。実験データを得る方法は、ロジック信号発
生器で疑似的にパルス幅信号を発生して、それを図1に
示されるパルス幅信号入力端子20に入力し、パルス幅
信号のパルス幅を98nSから101nSまで1nSス
テップで変化させた場合の演算回路18で得られた度数
データを収集することにより動作を確認している。
【0026】図3は、その結果を示したものである。図
3において、パルス幅信号が、Aは98nSの場合を、
Bは99nSの場合を、Cは100nSの場合を、Dは
101nSの場合の度数結果を示す。図3のA〜Dと
も、被測定パルス幅信号のパルス幅の値を示す度数とそ
れより1nS大きい値を示す度数との発生頻度は、従来
のウィルキンソン型ADCのものと同様である。従っ
て、図3のA〜Dから、図1に示される変換回路が時間
分解能1nSで正常に動作していることが判り、1GH
zのウィルキンソン型ADCが実現可能である。
【0027】ウィルキンソン型ADCの微分非直線性が
優れているのは、用いられているディジタル変換部の回
路構成のためで、詳細には、放射線の波高値等連続的に
変わる被測定アナログ値を、水晶発振器等の発振周波数
が高安定な発振器により発生された変換クロックで規格
化することによって、それぞれの波高値等の被測定アナ
ログ値に対応したディジタル値が水晶発振器等の周期安
定性と同様の安定性を持つことができるためである。か
かる方式を維持するため、図1に示される実施形態にお
いては、水晶発振器のクロックを用いて変換クロックを
多位相化しており、それによりそれぞれの位相差を画一
的に規格化することが出来るので、図1に示す変換回路
をウィルキンソン型ADCに適用した場合ウィルキンソ
ン型ADCの優れた微分非直線性を維持しつつ、高速化
が実現できる。
【0028】なお、用途によっては、それ程の微分非直
線性を必要としないで、高速化が必要な場合には、本発
明は、クロック信号を多位相化するのに、シフトレジス
タ回路の代わりにデレーラインのような遅延素子を用い
得る。デレーラインを用いる場合には、調整が繁雑とな
り、また各位相がそれぞれ独立しているためそれぞれの
位相差は画一的に規格化されず、シフトレジスタ回路の
場合より微分非直線性が低下するが、素子の構成は単純
となる。
【0029】本発明は、変換クロックを多位相化する点
に特徴があり、その実現手段はシフトレジスタ回路、デ
レーラインに限定されず、いずれのものでも良い。
【0030】以上好適実施形態を参照して本発明を説明
したように、パルス幅信号のパルス幅をディジタル値に
変換する本発明の変換回路は、変換クロックをクロック
信号の周期の位相差を有するよう多位相化し、パルス幅
信号の開始時点及び終了時点における当該多位相化され
た変換クロックの状態情報と変換クロックの計数情報と
に基づいて当該パルス幅信号のパルス幅のディジタル値
を算出するので、従来の変換回路より高速化することが
可能となる。
【0031】また、本発明は、高速の変換回路を実現す
ることによって、高精度の測定を必要とする放射線分析
分野のみならず、今までウィルキンソン型以外のADC
を使用していた分野でも本発明の変換回路を用いたウィ
ルキンソン型ADCを利用することが可能となる。更
に、本発明の好適実施形態のように、変換クロックをク
ロック信号でもって多位相化することにより、今まで使
用されていたウィルキンソン型以外のADCのときよ
り、高精度な測定を短時間で行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を適用した、パルス幅信号のパル
ス幅をディジタル値に変換する本発明の変換回路の構成
の一例を示す。
【図2】図1に示される回路の動作を説明するためのタ
イミング図を示す。
【図3】図1に示される回路にパルス幅信号のパルス幅
を98nSから101nSまで1nSステップで変化さ
せて入力した場合に得られる度数データの結果を示す図
である。
【図4】従来のウィルキンソン型アナログ−ディジタル
ADCのディジタル変換部を構成する回路であって、放
射線のピーク波高値をコンデンサーに蓄積し、それを定
電流放電回路で一定に放電することにより波高値に比例
したパルス幅信号を得る回路に後続して、当該パルス幅
信号のパルス幅をディジタル値に変換する変換回路を概
略的に示す図である。
【符号の説明】
10:水晶発振器 12:分周回路 14:シフトレジスタ回路 16:スタート/ストップ・ステータス・ラッチ回路 18:演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 5/08 H03M 1/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス幅信号でもって変換クロックをゲ
    ートする手段と、ゲートを通過した変換クロックを計数
    する手段とを備え、前記パルス幅信号のパルス幅をディ
    ジタル値に変換する回路において、 前記変換クロックをクロック信号の周期の位相差を有す
    るよう多位相化し、前記パルス幅信号の開始時点及び終
    了時点における前記多位相化された変換クロックの状態
    情報と、前記計数する手段からの変換クロックの計数情
    報とに基づいて前記パルス幅信号のパルス幅のディジタ
    ル値を算出する処理手段を備えることを特徴とする変換
    回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の変換回路において、前記
    処理手段が、 クロック信号を発生するクロック発生回路と、 当該発生されたクロック信号を分周して前記変換クロッ
    クを生成する分周回路と、 当該分周回路により生成された変換クロックを前記クロ
    ック信号でもって多位相化するシフトレジスタ回路と、 前記パルス幅信号の開始時点及び終了時点における前記
    多位相化された変換クロックの状態をラッチするステー
    タスラッチ回路と、 前記ラッチされた多位相化された変換クロックの状態に
    基づいて、前記パルス幅信号の開始時点及び前記変換ク
    ロックの開始時点の間を示すスタート時補間値と、前記
    パルス幅信号の終了時点及び前記変換クロックの終了時
    点の間を示すストップ時補間値とを決定し、当該スター
    ト時及びストップ時の補間値と、前記計数する手段から
    の変換クロックの計数値とに基づいて前記パルス幅信号
    のパルス幅のディジタル値を計算する手段とを有するこ
    とを特徴とする変換回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の変換回路におい
    て、当該変換回路を、連続的に変わり得る物理量のアナ
    ログ値をパルス幅信号に変換し、当該パルス幅信号のパ
    ルス幅をディジタル値に変換するウィルキンソン型アナ
    ログ−ディジタル変換器に用いることを特徴とする変換
    回路。
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