JP2003157142A - 位相ディジタイザ - Google Patents

位相ディジタイザ

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JP2003157142A
JP2003157142A JP2002309285A JP2002309285A JP2003157142A JP 2003157142 A JP2003157142 A JP 2003157142A JP 2002309285 A JP2002309285 A JP 2002309285A JP 2002309285 A JP2002309285 A JP 2002309285A JP 2003157142 A JP2003157142 A JP 2003157142A
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デイビッド・シー・チュ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力アナログ信号の位相を表すディジタル位相
データを高精度に生成する位相ディジタル化手段を提供
する。 【解決手段】振幅、周波数及び位相オフセットが未知の
準正弦波アナログ信号の特性パラメータをディジタル化
するシステム及び方法(200または300)は、第1のサンプ
リングレートでアナログ信号をディジタル化するステッ
プ(202または302)を含み、それによって、複数組のディ
ジタル信号波形サンプルを生成する。ディジタル信号波
形サンプルの連続する組をディジタル的に処理して(204
-226または304-340)、準正弦波アナログ信号の挙動特性
を表す、連続的に更新されるディジタル特性パラメータ
を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、アナログ
信号の位相をディジタル化するためのシステム及び方法
に関するものである。本発明は、とりわけ、準正弦波信
号の波形のディジタル・サンプルに基づいてその信号の
累算位相進みを連続して正確にディジタル化するための
システム及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多くの既存の位相検出器は、本質的にア
ナログであり、ダイナミック・レンジが制限されてい
る。一般に、こうした位相検出器は、周波数が近い2つ
の振動間の位相差を表した出力電圧を発生する。出力電
圧の極性は、どちらの振動がもう一方の振動より先かを
表している。出力電圧の大きさは、位相差に比例する傾
向がある。こうした位相検出器のダイナミック・レンジ
は、一般に、各方向毎に1サイクルに制限される。ディ
ジタル位相検出は、一般に、ダイナミック・レンジが1
または2サイクルより広い位相検出にとって望ましい。
【0003】DIGITAL PHASE DETEC
TORと題するChu及びSommerによる米国特許
第5,663,666号には、ダイナミック・レンジが
極めて広い位相をディジタル化する先行技術による方法
の記載がある。こうした方法は、水晶発振器からの信号
のように、例えば100ppmといった極めて狭い周波
数帯域範囲内で動作する信号に対してしか使用すること
ができない。
【0004】先行技術によるもう1つの位相ディジタル
化方法では、“Phase Digitizing S
harpens Timing Measuremen
ts,”David Chu,IEEE Spectr
um,July 1988,pp.28−32に記載の
ように、信号のゼロ交差にタイムスタンピングを施すこ
とが必要とされる。正確な結果を得るため、こうした方
法では、通常、PICOSECOND EVENT T
IMERと題するChu及びKnottsによる米国特
許第5,166,959号に記載のようなカスタム時間
ディジタイザ回路が必要とされる。信号のゼロ交差にタ
イムスタンピングを施す必要のある位相ディジタル化技
法は、信号周波数が急激に突如として変化する可能性の
ある高周波数のすばやい信号により適しており、タイム
スタンプ・データを生成するために、多数のゼロ交差を
利用することが可能である。こうした広帯域アプローチ
の不利な点は、ノイズである。
【0005】干渉計装置の場合、ノイズは、通常、変動
するビーム・アライメント、乱流、フォトダイオード、
電子増幅、及び、光源自体から発生する。ノイズのある
環境では、同じ信号エッジの複数トリガリングによって
予期せぬスプリアス・ゼロ交差が発生し、それまでの位
相ディジタル化プロセスに壊滅的な障害を生じさせる可
能性がある。
【0006】移動物体の計測学において、信号は、一般
に、準正弦波であり、物体の物理的慣性がモニタされる
ことに起因して、機敏性が制限される。周波数は、モニ
タされる物体の速度に比例し、位相は、進行距離に比例
する。物理的物体は、ある速度から大きく異なる速度に
瞬時に移行することはできないので、信号の周波数変化
は、比較的緩やかである。
【0007】信号の周波数は、緩やかに変化するが、測
定に利用可能なゼロ交差の数が限られている場合がある
極めて低い周波数を含む、広範囲にわたって移動する可
能性がある。また、ゼロ交差の発生は、一般に不均一で
ある。この不均一性によって、事象の発生とその測定デ
ータの提示との間の時間である、「データ・エイジ」の
確認がさらに困難になる可能性がある。これらの要因に
よって、ゼロ交差アプローチは、インターフェロメトリ
ー(光学干渉計の使用法や構成法)のための位相ディジ
タル化にとって最適な技法ではない。
【特許文献1】米国特許第5,663,666号明細書
【非特許文献1】David Chu,「Phase Digitizing Sharp
ens Timing Measurements」,IEEE Spectrum, 1988年7
月, p.28-32
【特許文献2】米国特許第5,166,959号明細書
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の位相ディジタル化技法の欠点を被ることなく、ディジ
タル信号処理を用いて、入力アナログ信号の位相を表す
ディジタル位相データを連続的に生成する、位相ディジ
タル化システム及び方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の形態の1つによ
れば、振幅、周波数、及び、位相オフセットが未知であ
る準正弦波アナログ信号の特性パラメータをディジタル
化する方法が得られる。アナログ信号は、第1のサンプ
リング・レートでディジタル化され、その結果、複数の
組をなすディジタル信号波形サンプルが発生する。連続
する組をなすディジタル信号波形サンプルをディジタル
処理して、準正弦波アナログ信号の特性挙動を表す、連
続的に更新されるディジタル特性パラメータが生成され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】望ましい実施態様に関する以下の
詳細な説明においては、本発明の実施が可能な特定の実
施態様を例示した、実施形態の一部を形成する添付の図
面が参照される。もちろん、他の実施態様を利用するこ
とができるし、本発明の範囲を逸脱することなく、構造
上の変更または論理的変更を加えることも可能である。
下記の詳細な説明は、従って、限定を意味するものと解
釈すべきではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲に
よって画定される。
【0011】I.変位測定インターフェロメトリーシス
テム 本発明の位相ディジタル化システム及び方法について、
変位測定インターフェロメトリー(干渉法)システムに
関連して述べることにする。しかし、本明細書に開示の
位相ディジタル化技法は、入力アナログ信号の位相を表
すディジタル位相データを連続して生成することが望ま
しい、他の任意の用途に適用することも可能である。
【0012】典型的な変位測定干渉計システムは、周波
数安定化レーザ光源、干渉計光学素子、及び、測定電子
装置から構成されている。ホモダイン干渉法に基づく計
測では、位相進み関数φ(t)は、通常、λ/4のファ
クタで、時間tにおける物体の変位に正比例する。すな
わち、1単位間隔(UI)の変化は、光波の1/4波長
の物体移動を表している。1UIは、光の干渉縞の1サ
イクル、すなわち、2πラジアンに相当する。ヘテロダ
イン干渉法に基づく計測では、2つのチャネルが存在す
る、すなわち、一方は、ドップラ・シフトを生じるチャ
ネル(測定チャネル)であり、もう一方は、シフトを生
じないチャネル(基準チャネル)である。2つのチャネ
ルにおける2つの位相進み関数φ(t)とφ(t)
の差は、任意定数内への物体の変位に比例する。両チャ
ネルの位相進み関数は、時間とともに単調に増大する。
【0013】図1は、先行技術によるヘテロダイン変位
測定干渉計システム100を例示したブロック図であ
る。干渉計システム100には、レーザ102、干渉計
108、測定及び処理電子装置112、及び、光ファイ
バ・ピックアップ(またはファイバオプティック・ピッ
クアップ)114が含まれている。干渉計108には、
固定式逆反射体(または固定式再帰反射器)104、偏
光ビーム・スプリッタ(PBS)106、及び、可動式
逆反射体(または可動式再帰反射器)110が含まれて
いる。
【0014】レーザ102は、強度が等しく、基準周波
数であるFだけ周波数が異なる、異なる周波数F
びFを備えた、1対の共直線性直交偏光ビームを発生
する。光ビームは、干渉計108を通過する。偏光ビー
ム・スプリッタ106は、入射光のうち一方の偏光を固
定式逆反射体104に向かって反射し、入射光のうちも
う一方の偏光を可動式逆反射体110へと通過させる。
逆反射体104及び110は、光を偏光ビーム・スプリ
ッタ106に戻し、そこで、一方のビームは透過され、
もう一方のビームは反射されるので、2つのビームは再
び共直線的になる。可動式逆反射体110の直線運動に
よって、2つのビーム間の位相差に対応する変化が生じ
ることになる。干渉計108からの出力ビームは、光フ
ァイバ・ピックアップ114に達する。光ファイバ・ピ
ックアップ114において、干渉計108からの出力ビ
ームは、混合され、混合ビームが、光ファイバ113に
結合される。混合ビームは、測定信号と呼ばれ、混合は
下記の式Iによって表される。式I
【数1】 ここで、
【数2】 は、混合演算を表しており、Fの下線は、信号にドッ
プラ・シフトが生じたことを表している。
【0015】測定及び処理電子装置112には、光測定
信号に対応する電気測定信号を生成する光ファイバ受信
機が含まれている。測定信号は、基準周波数Fにドッ
プラ・シフト周波数を加えた値に等しい周波数を有す
る。式II=F+nν/λ ここで、νは、その位置が測定されている干渉計素子の
速度であり(νの符号は進行方向を表す)、λは、レー
ザ102から発せられた光の波長である。nは、光が干
渉計108を通過する回数によって決まる数であり、
2、4等に等しい。本発明の実施態様では、n=4であ
る。
【0016】図1のシステム例では、逆反射体110が
移動すると、ドップラ・シフトが生じ、nが2に等しく
なる。レーザ102は、測定及び処理電子装置112の
光ファイバ受信機に至る光ファイバ・ケーブル111を
介して、基準周波数(F)の基準信号も出力する。基
準信号は、レーザ102からの2つのビーム(F及び
)を混合することによって生じるが、これは、下記
の式IIIによって表される。式III
【数3】
【0017】測定及び処理電子装置112には、光基準
信号に対応する電気基準信号を生成する光ファイバ受信
機が含まれている。基準信号の周波数は、基準周波数F
に等しい。
【0018】測定及び処理電子装置112は、基準信号
と測定信号の位相差を測定して、累算し、その差を処理
して、位置及び速度出力を提供する。
【0019】位相情報を判定し、処理するための従来の
方法では、信号のゼロ交差のタイム・スタンピングを必
要とするアナログ技法またはディジタル技法、あるい
は、周波数範囲に制限のある技法が用いられた。本発明
の実施態様は、図1に示すような干渉法(インターフェ
ロメトリー)用途、並びに、入力アナログ信号の瞬時位
相を表したディジタル位相データを生成するのが望まし
い他の任意の用途のためにディジタル化位相情報を生成
する、より有効な技法を提供する。
【0020】本発明の実施態様の1つは、準正弦波信号
の波形のディジタル・サンプルに基づいてその信号の位
相進みを連続して正確にディジタル化する方法である。
信号が、移動物体から反射したドップラ・シフトした光
波から生じ、場合によっては、干渉計によってダウン・
コンバートされ、信号の位相は、物体位置に正比例す
る。従って、連続して信号位相をモニタすることは、光
の波長の何分の一かまで正確に物体の位置を連続してモ
ニタすることに相当する。
【0021】本発明の形態の1つでは、周波数、位相、
及び振幅が未知で変化する準正弦波信号が、信号の帯域
幅の2倍を超える一定のレートで、アナログ・ディジタ
ル変換器(ADC)によってディジタル化される。ディ
ジタル化されたデータは、256のサンプル・セグメン
トを単位として分析される。各256サンプル・セグメ
ント毎に、V×cos[2π(Freq×i−θ)]
(または、V*cos[2π(Freq*i−θ)]とも
表記される)の形式の信号の「最も良好に適合(ベスト
フィット)」する推定値が求められるが、ここで、i
は、セグメント内における連続ディジタル信号サンプル
を識別するための指標であり、Vは、振幅推定値を表
し、Freqは、周波数推定値を表し、θは、位相オフ
セット推定値を表している。
【0022】本明細書では、位相ディジタル化に関する
2つの実施態様について説明する。「最も良好に適合
(ベストフィット)」に関するブロック回帰の実施態様
(図2に例示)は、より実施が容易であり、高速でデー
タの乗算を行う必要がない。ブロック回帰の実施態様で
は、ディジタル信号波形サンプルの選択された和に対し
て線形回帰処理が施される。ポイント回帰の実施態様
(図3に例示)では、最小二乗誤差検知において数学的
に最高の正確度が得られるが、2つの高速デジタル乗算
器が用いられる。ポイント回帰の実施態様では、個々の
ディジタル信号波形サンプルに対して線形回帰処理が施
される。
【0023】II.ブロック回帰位相ディジタル化の実施
態様 図2は、本発明による位相ディジタイザ200の第1の
実施態様を例示した電気ブロック図である。位相ディジ
タイザ200は、ブロック回帰技法(block regression
technique)を利用して、定常状態において位相ディジ
タル化を行う。図2には、1つのチャネル(例えば、測
定または基準チャネル)に対する位相ディジタル化だけ
しか示されていない。ヘテロダイン・システムにおける
両チャネルとも、同様の動作をし、同様にディジタル化
することが可能である。
【0024】位相ディジタイザ200には、アナログ・
ディジタル変換器(ADC)202、位相累算器20
4、(三角関数ルックアップテーブルの1つである)コ
サイン・テーブル206、論理演算装置(ALU)20
8A〜208F(集合的にALU208と呼ぶ)、位相
補正及び周波数更新状態マシン210、(三角関数ルッ
クアップテーブルの1つである)サイン・テーブル21
2、インバータ214及び216、位相補正及び周波数
更新処理ブロック218、カウンタ220、ラッチ22
2、インバータ224、及び、レジスタ226が含まれ
ている。実施態様の1つでは、図2に示すディジタル回
路は、80MHzの速度でクロック同期して動作する。
本発明の説明を単純化するため、クロッキング回路は図
2から省略されている。図2に示すように、80MHz
でデータの乗算を行うための高速乗算回路は用いられて
いない。
【0025】12ビットADC202は、振幅、周波
数、及び位相が未知の入力AC結合信号を80MHzで
ディジタル化する。代替実施態様では、他のサンプリン
グ速度を利用することも可能である。ADC202の出
力は、2つのALU208A及び208Bによって同時
にモニタされる。
【0026】42ビットの位相累算器204は、入力ア
ナログ信号の信号位相進みφ(t)の近似値を求め
る。ここで、添え字「i」は、クロック・カウント値を
表している。連続するtは、80MHzの周期である
τだけ離隔している。位相累算器204の最上位の25
ビットは、φ(t)における整数UIを表しており、
残りの17ビットは、φ(t)における分数UIを表
している。位相累算器204のインクリメント値Fre
qは、UI/τで表される信号周波数の最新の推定値で
ある。初期のシードであるFreqの値を使用して、位
相ディジタル化操作が開始されるが、これについては後
述する。
【0027】位相累算器204の分数出力の最上位の8
ビットは、コサイン・ルックアップ・テーブル206及
びサイン・ルックアップ・テーブル212をアドレス指
定するために使用される。ルックアップ・テーブル20
6及び212は、それぞれ、8ビット・アドレス空間に
おける1つの完全な周期にわたっている。したがって、
各テーブル206及び212毎に1周期にわたる256
のエントリが存在する。テーブル206及び212の各
エントリは、10ビット幅である。コサイン・テーブル
206の出力は、ALU208C及び208Dに供給さ
れる。サイン・テーブル212の出力は、ALU208
E及び208Fに供給される。
【0028】位相累算器204の出力の分数部分におけ
る最上位の2ビットは、6つのALU208の動作を制
御し、それらをイネーブル(使用可能)またはディスエ
ーブル(使用禁止)にし、下記の表1に示すように、イ
ネーブルにされたALUに累算の極性を割り当てる。
【0029】
【表1】
【0030】ALU208の論理制御は、それぞれ、6
つのALU208の極性(SGN)入力とクロックイネ
ーブル(CE)入力に対して配線された、インバータ2
14と216を用いることによって実施される。位相累
算器204の出力の分数部分における最上位の2ビット
のうち、最上位ビットは、ALU208のSGN入力を
制御し、最下位ビットは、ALU208のCE入力を制
御する。
【0031】実施態様の1つにおいて、ADC202か
らのディジタル化データが、256のサンプルセグメン
ト単位で分析される。モジューロ256カウンタ220
が、各256クロック・セグメント毎に事象の順序づけ
をする。カウンタ220は、インバータ224を介して
Phs(j)ラッチ222に結合されており、レジスタ
226にも結合されている。あるセグメントへのカウン
タ220の負の遷移の途中で、位相累算器204の出力
の16ビット(整数UIの6ビット及び分数UIの10
ビット)が、Phs(j)ラッチ222によってラッチ
される。ラッチされた値は、一時的な中間(すなわち中
央部の)セグメント値Phs(j)を表しており、セグ
メントの終わりで修正するために保持される。文字
「j」は、セグメントを識別するための添え字である。
【0032】セグメントの終端のカウンタ220の正の
遷移において、6つのALUの出力は、6つのレジスタ
226にラッチされ、4つの最下位ビットが省略され
る。ラッチされた値は、V13、V24、C13、C
24、S13、及びS24であり、それぞれ、ALU2
08B、208A、208D、208C、208F、及
び、208Eに関連している。これらの値のラッチ直後
に、6つのALU208の全てがゼロにリセットされ
(リセット回路は不図示)、次のセグメントに対するA
LU208の準備が整うことになる。
【0033】6つのALU208のラッチされた値は、
下記の式IV〜IXに示すように、位相補正及び周波数更新
処理ブロック218によってディジタル処理が施され
る。式IV A=V13・S24−V24・S13 式V B=−V13・C24+V24・C13
【0034】次に、理想的には、位相補正値θcor
下記のように計算される。式VI θcor=Arctangent(B/A)/2π (Arctangentは、アークタンジェントのこ
と)
【0035】しかし、定常状態条件下では、商B/A
は、一般に小さく、Arctangent(B/A)
は、ほぼB/Aに等しい。従って、式VII
【数4】 となる。
【0036】常に1/2より非常に小さい位相補正値θ
corは、12ビットの精度にされる。
【0037】Phs(j)ラッチ222によってラッチ
された一時的な中間セグメント値Phs(j)が、この
時点で、θcorによって下記のように補正される。式VIII Phs(j)=Phs(j)−θcor
【0038】補正されたPhs(j)は、以前のセグメ
ントからの320の値と共に、メモリに記憶され、測定
された位相進み値としてエクスポートされる。定常状態
下における更新周波数値Freqが、現在値Phs
(j)と、それぞれ、2つ前のセグメント及び4つ前の
セグメントとして記録された他の2つの履歴値Phs
(j−2)及びPhs(j−4)から導き出される。新
しい定常状態に対する公式化の実施態様の1つでは、F
reqは次の通りである。式IX Freq=[2・Phs(j)−3・Phs(j−2)
+Phs(j−4)]/512
【0039】本発明の形態の1つでは、位相補正及び周
波数更新処理ブロック218は、フィールド・プログラ
マブル・ゲート・アレイ(FPGA)として実施され
る。代替実施態様では、ブロック218は、DSPプロ
セッサとして実施される。
【0040】実施態様の1つでは、位相補正及び周波数
更新処理ブロック218によるθ or及びFreq値
の計算が完了するとすぐに、位相補正及び周波数更新状
態マシン210によって、位相累算器204のインクリ
メント値が、1クロック・サイクルについてFreq−
θcorに修正され、さらに、次の255クロック・サ
イクルについてFreqに修正される。常に1/2以下
であるFreqの値は、17ビットの分数精度にすべき
である。
【0041】以上のプロセスは、さらに、次の256の
サンプル・セグメントについて繰り返される。プロセス
全体を通じて、クロッキングされる(すなわち、クロッ
クに同期して動作する)位相累算器204の出力φ(t
)は、25ビットの整数及び10ビットの分数への入
力アナログ信号の位相進みについての良好なディジタル
化表現となる。
【0042】III.ポイント回帰位相ディジタル化の実
施態様 図3は、本発明による位相ディジタイザ300の第2の
実施態様を例示した電気ブロック図である。位相ディジ
タイザ300は、ポイント回帰技法(point regression
technique。または点回帰技法)を利用して、定常状態
における位相ディジタル化を行う。図2の場合と同様、
図3には、1つのチャネル(例えば、測定チャネルまた
は基準チャネル)だけに関する位相ディジタル化が示さ
れている。
【0043】位相ディジタイザ300には、アナログ・
ディジタル変換器(ADC)302、ディジタル乗算器
304、累算器306、位相累算器308、サイン・テ
ーブル310、ディジタル乗算器312、累算器31
4、位相補正及び周波数更新状態マシン316、コサイ
ン・テーブル318、(三角関数ルックアップテーブル
の1つである)サインテーブル320、累算器32
2、(三角関数ルックアップテーブルの1つである)コ
サインテーブル324、累算器326、(三角関数ル
ックアップテーブルの1つである)コサイン・サイン・
テーブル328、累算器330、位相補正及び周波数更
新処理ブロック332、カウンタ334、インバータ3
36、ラッチ338、及び、レジスタ340が含まれて
いる。実施態様の1つでは、図3に示すディジタル回路
は、80MHzの速度で同期して動作する。本発明の説
明を単純化するために、クロッキング回路は図3から省
略されている。
【0044】12ビットADC302が、振幅、周波
数、及び、位相が未知の入力AC結合信号を80MHz
でディジタル化する。代替実施態様では、他のサンプリ
ングレートを利用することも可能である。ADC302
の出力は、ディジタル乗算器304及び312に供給さ
れる。
【0045】42ビットの位相累算器308は、入力ア
ナログ信号の信号位相進みφ(t)の近似値を求め
る。ここで、添え字「i」は、クロック・カウント値を
表している。連続するtは、80MHzの周期である
τだけ離隔している。位相累算器308の最上位の25
ビットは、φ(t)における整数UIを表しており、
残りの17ビットは、φ(t)における分数UIを表
している。位相累算器308のインクリメント値Fre
qは、UI/τで表される信号周波数の最新の推定値で
ある。初期のシードであるFreqの値を使用して、位
相ディジタル化操作が開始されるが、これについては後
述する。
【0046】位相累算器308の分数出力の最上位の8
ビットは、5つのルックアップ・テーブル(すなわち、
サイン・テーブル310、コサイン・テーブル318、
サイン・テーブル320、コサイン・テーブル32
4、及び、コサイン・サイン・テーブル328)をアド
レス指定するために使用される。ルックアップ・テーブ
ル310、318、320、324、及び、328は、
それぞれ、8ビット・アドレス空間における1つの完全
な周期にわたっている。従って、各テーブル310、3
18、320、324、及び、328毎に1周期にわた
る256のエントリが存在する。テーブル310、31
8、320、324、及び、328の各エントリは、9
ビット幅である。サインテーブル310の出力は、9×
12ディジタル乗算器304に供給される。コサイン・
テーブル318の出力は、9×12ディジタル乗算器3
12に供給される。乗算器304及び312の12ビッ
ト入力は、ADC302に結合されている。
【0047】乗算器304及び312の出力、及び、テ
ーブル320、324、及び328の出力は、それぞ
れ、クロック・パルス毎にインクリメントするように設
定された、累算器306、314、322、326、及
び、330によって累算される。
【0048】実施態様の1つでは、ADC302からの
ディジタル化データは、256のサンプル・セグメント
単位で分析される。モジューロ256カウンタ334
が、各256クロック・セグメント毎に事象の順序づけ
をする。カウンタ334は、インバータ336を介して
Phs(j)ラッチ338に結合されており、レジスタ
340にも結合されている。あるセグメントへのカウン
タ334の負の遷移の途中で、位相累算器308の出力
の16ビット(整数UIの6ビット及び分数UIの10
ビット)が、Phs(j)ラッチ338によってラッチ
される。ラッチされた値は、一時的な中間(すなわち中
央部の)セグメント値Phs(j)を表しており、セグ
メントのおわりで修正するために保持される。文字
「j」は、セグメントを識別するための添え字である。
【0049】セグメントの終端のカウンタ334の正の
遷移において、累算器306、314、322、32
6、及び、330の出力は、5つのレジスタ340にラ
ッチされ、3つの最下位ビットが省略される。ラッチさ
れた値は、SVS、SVC、S SS、SCC、及び、S
CSであり、それぞれ、累算器306、314、32
2、326、及び330に関連している。これらの値の
ラッチ直後に、5つの累算器306、314、322、
326、及び330の全てがゼロにリセットされ(リセ
ット回路は不図示)、次のセグメントに対する累算器の
準備が整うことになる。
【0050】5つの累算器306、314、322、3
26、及び330のラッチされた値は、下記の式X〜XV
に示すように、位相補正及び周波数更新処理ブロック3
32によってディジタル処理される。式X A=SSS・SVC−SCS・SVS 式XI B=−SCS・SVC+SCC・SVS
【0051】この時点以降、位相ディジタル化処理は、
図2に関連して上述した技法と同様である。
【0052】次に、理想的には、位相補正値θcor
下記のように計算される。式XII θcor=Arctangent(B/A)/2π
【0053】しかし、定常状態条件下では、商B/A
は、一般に小さく、Arctangent(B/A)
は、ほぼB/Aに等しい。従って、式XIII
【数5】 となる。
【0054】常に1/2より非常に小さい位相補正値θ
corは、12ビットの精度にすべきである。
【0055】Phs(j)ラッチ338によってラッチ
された一時的な中間セグメント値Phs(j)が、この
時点で、θcorによって下記のように補正される。式XIV Phs(j)=Phs(j)−θcor
【0056】補正されたPhs(j)は、以前のセグメ
ントからの320の値と共に記憶され、測定された位相
値としてエクスポートされる。定常状態下における更新
周波数値Freqが、現在値Phs(j)と、それぞ
れ、2つ前のセグメント及び4つ前のセグメントとして
記録された他の2つの履歴値Phs(j−2)及びPh
s(j−4)から導き出される。新しい定常状態に対す
る公式化の実施態様の1つでは、Freqは次の通りで
ある。式XV Freq=[2・Phs(j)−3・Phs(j−2)
+Phs(j−4)]/512
【0057】本発明の形態の1つでは、位相補正及び周
波数更新処理ブロック332は、FPGAとして実施さ
れる。代替実施態様では、ブロック332は、DSPプ
ロセッサとして実施される。
【0058】実施態様の1つでは、位相補正及び周波数
更新処理ブロック332によるθ or及びFreq値
の計算が完了するとすぐに、位相補正及び周波数更新状
態マシン316によって、位相累算器308のインクリ
メント値が、1クロック・サイクルについてFreq−
θcorに修正され、さらに、次の255クロック・サ
イクルについてFreqに修正される。常に1/2以下
であるFreqの値は、17ビットの分数精度にすべき
である。
【0059】以上のプロセスは、さらに、次の256の
サンプル・セグメントについて繰り返される。プロセス
全体を通じて、クロッキングされる位相累算器308の
出力φ(t)は、25ビットの整数及び10ビットの
分数への入力アナログ信号の位相進みについての良好な
ディジタル化近似となる。
【0060】IV.ブロック回帰及びポイント回帰の実施
態様に関する初期位相ディジタル化 位相ディジタル化プロセスの開始時において、さしあた
り、初期のFreq値は、真の(ただし、未知の)Fr
eq値から1/512未満だけ外れているのが望まし
い。こうしたFreqの初期値を得るための実施態様の
1つは、1組のディジタル信号波形サンプルにディジタ
ル・フーリエ変換を施すことである。次に、位相ディジ
タル化処理が入力アナログ信号の周波数に「ロック・オ
ン」するまで(すなわち、定常状態に達するまで)、後
述のように、いくつかのセグメントが処理される。
【0061】A.初期周波数値(Freq)の決定 図4は、位相ディジタル化プロセスを開始するために初
期Freq値を決定するプロセス400を例示した流れ
図である。本発明の形態の1つでは、ステップ402に
おいて、入力アナログ信号波形の2048のサンプル
が、ADC202または302を使用して80MHzの
クロックレートで抽出される。ステップ404では、デ
ータ・セットに対して、高速フーリエ変換(FFT)に
よって都合よく実施されるディジタル・フーリエ変換
(DFT)が施される。ステップ406では、変換の最
初の1024の要素内において、最大の変換係数を含む
セルが識別される。各セル毎に二乗された変換係数は、
セルの実数部及び虚数部の二乗和である。ステップ40
8では、値k/2048が、位相累算器204または3
08に対する初期Freq値として使用される。ここ
で、「k」は、最大変換係数が二乗されたセルのセル番
号を表す。整数kは、0〜1023の範囲内にある。
【0062】B.定常状態前の初期位相ディジタル化 実施態様の1つでは、位相ディジタイザ200及び30
0による最初の6つの256のサンプル・セグメントの
処理は、下記の表IIに示すように、定常状態の処理と
は異なる(7番目のセグメントによって、定常状態に達
する)。
【0063】
【表2】
【0064】代替実施態様では、±1/4において厳し
い制限のある関数(B/A)を利用して、最初の2つの
セグメントに用いられるアークタンジェント関数を近似
することができる。実際の信号周波数への収束は、アー
クタンジェント関数より、B/Aを用いるほうが遅くな
る可能性がある。
【0065】V.ヘテロダインインターフェロメトリー
システムにおける位相ディジタル化 本発明の位相ディジタル化システムが、ヘテロダインイ
ンターフェロメトリー(ヘテロダイン干渉法)に基づく
方法で利用される場合、図2及び3に示されたハードウ
ェアは、2つのチャネルの一方、すなわち、測定チャネ
ルまたは基準チャネルの位相ディジタル化に使用され
る。実施態様の1つでは、第1のハードウェア・セット
とほぼ同様の第2のハードウェア・セットが、第2のチ
ャネルの位相ディジタル化に使用される。測定チャネル
では、移動物体からの反射によって、信号にドップラ・
シフトが生じる。測定チャネルの場合、位相累算器20
4または308の出力は、φ(t)であり、ここ
で、添え字「M」は、測定チャネルを表す。基準チャネ
ルでは、信号にドップラ・シフトは生じない。基準チャ
ネルに対する位相累算器204または308の出力は、
φ(t)であり、ここで、添え字「R」は、基準チ
ャネルを表す。
【0066】任意の時間tにおける、任意の定数s
(0)内への移動物体のディジタル化変位S(t
は、2つの位相進み間の差に光波の1/4波長を掛ける
ことによって得られる。式XVI s(t)−s(0)=[φ(t)−φ
(t)]・(λ/4)
【0067】A.ブロック回帰実施態様における信号振
幅の推定 信号振幅が十分であれば、変位の測定に必要なのは位相
ディジタル化だけである。予期しない信号のドロップ・
アウトを検出するため、信号の振幅をモニタするのが望
ましい。図2に示す実施態様を使用して、j番目のセグ
メントについての振幅V(j)は、下記の式XVII及びXV
IIIに示すように、そのセグメントについてALU20
8からのラッチされた6つのデータ・ワードV24、V
13、C 24、C13、S24、及びS13から計算す
ることが可能である。式XVII det=C13・S24−C24・S13 式XVIII V(j)=(A+B1/2/det
【0068】変数A及びBは、位相ディジタル化に用い
られるものと同じであり、それぞれ、式XIX A=V13・S24−V24・S13 式XX B=−V13・C24+V24・C13 である。
【0069】B.ポイント回帰実施態様における信号振
幅の推定 図3に示す実施態様を使用して、j番目のセグメントに
ついての振幅V(j)は、下記の式XXI及びXXIIに示す
ように、5つの累算器306、314、322、32
6、及び330からのラッチされた5つのデータ・ワー
ドSVS、SVC、SSS、SCC、及びSCSから計
算することが可能である。式XXI det=SCC・SSS−SCS・SCS 式XXII V(j)=(A+B1/2/det
【0070】変数A及びBは、位相ディジタル化に用い
られるものと同じであり、それぞれ、式XXIII A=SSS・SVC−SCS・SVS 式XXIV B=−SCS・SVC+SCC・SVS である。
【0071】定常状態では、V(j)は、(A/de
t)で良好に近似され、さらに、必要があれば、計算が
単純化される。
【0072】本明細書に記載の位相ディジタル化システ
ム及び方法の実施態様は、予め設定されたサンプリング
周波数で、かつ、いくつかの制限内において、実際の信
号周波数とは関係なく行われる信号波形のサンプリング
に基づくものである。信号位相をディジタル化するため
に、同じ数のデータ・ポイントが使用される。必要な結
果を生じさせる最小数のポイントよりもさらに多くのポ
イントが存在する。線形回帰では、この冗長性を利用し
て、存在するノイズを「平均化して除去」し、これによ
って、精度を上げる。「決定論理」(トリガリング)を
使用しないので、ノイズが増大しても、壊滅的な結果で
はなく、性能の緩やかな劣化が生じるだけである。この
方法の実施態様では、ディジタル信号処理だけしか利用
されず、アナログ・ディジタル変換後のアナログ回路要
素はない。
【0073】望ましい実施態様を説明するため、本明細
書では、特定の実施態様について図示し説明してきた
が、当業者には明らかなように、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、図示し、説明した特定の実施態様の代わり
に、多種多様な代替及び/または同等の実施態様を用い
ることが可能である。化学、機械、電気機械、電気、及
び、コンピュータ分野の技術者には容易に明らかなよう
に、本発明は、多種多様な実施態様において実施可能で
ある。本発明は、本明細書で論じられた望ましい実施態
様のいかなる改変または変更をも包含するように意図さ
れている。従って、本発明は、特許請求の範囲及びその
同等物によってのみ限定されることが明確に意図されて
いる。
【0074】以下においては、本発明の種々の構成要件
の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。 1.振幅、周波数、及び位相オフセットが未知の準正弦
波アナログ信号の特性パラメータをディジタル化する方
法であって、第1のサンプリングレートでアナログ信号
をディジタル化することによって、複数組のディジタル
信号波形サンプルを発生するステップと、連続するディ
ジタル信号波形サンプルの組をディジタル的に処理し
て、準正弦波アナログ信号の特性挙動を表す、連続的に
更新されるディジタル特性パラメータを生成するステッ
プを含む、方法。 2.前記ディジタル特性パラメータに、前記アナログ信
号の累算位相進みが含まれる、上項1に記載の方法。 3.前記ディジタル特性パラメータに、前記アナログ信
号の位相オフセット補正が含まれる、上項1に記載の方
法。 4.前記ディジタル特性パラメータに、前記アナログ信
号の振幅推定値が含まれる、上項1に記載の方法。 5.前記ディジタル特性パラメータに、前記アナログ信
号の周波数推定値が含まれる、上項1に記載の方法。 6.ディジタル信号波形サンプルの各組に、256のサ
ンプルが含まれる、上項1に記載の方法。 7.前記第1のサンプリングレートが80MHzであ
る、上項1に記載の方法。 8.連続する組をディジタル的に処理する前記ステップ
が、ディジタル信号波形サンプルの各組について、アナ
ログ信号の最も良好に適合する推定値を生成するステッ
プを含む、上項1に記載の方法。 9.前記アナログ信号の最も良好に適合する推定値が、
V×cos[2π(Freq×i−θ)]の形式であ
り、この場合において、iは、ある組内における連続す
るディジタル信号波形サンプルを識別するための指標で
あり、Vは、振幅推定値を表し、Freqは、周波数推
定値を表し、θは、位相オフセット推定値を表すことか
らなる、上項8に記載の方法。 10.連続する組をディジタル的に処理する前記ステッ
プが、ブロック回帰技法に基づくものであり、ディジタ
ル信号波形サンプルの選択された和に線形回帰処理が適
用されることからなる、上項1に記載の方法。 11.連続する組をディジタル的に処理する前記ステッ
プが、ポイント回帰技法に基づくものであり、個々のデ
ィジタル信号波形サンプルに線形回帰処理が適用される
ことからなる、上項1に記載の方法。 12.入力アナログ信号に基づいてディジタル信号波形
サンプルの複数のセグメントを生成するためのアナログ
・ディジタル変換器と、ディジタル位相累算器と、前記
アナログ・ディジタル変換器及び前記位相累算器に結合
されて、前記位相累算器の出力と共に、前記ディジタル
信号波形サンプルの各セグメントをディジタル的に処理
して、ディジタル位相データを連続的に生成するディジ
タル信号プロセッサであって、前記ディジタル位相デー
タに基づいて、前記ディジタル位相累算器にインクリメ
ント値を供給し、これにより、前記ディジタル位相累算
器の出力が、前記入力アナログ信号の瞬時位相を表すよ
うにするよう構成されるディジタル信号プロセッサを備
える、位相ディジタル化システム。 13.前記ディジタル位相データに位相補正値が含まれ
る、上項12に記載の位相ディジタル化システム。 14.前記ディジタル位相データに、周波数更新値が含
まれる、上項12に記載の位相ディジタル化システム。 15.前記ディジタル位相データに、前記入力アナログ
信号の振幅推定値が含まれる、上項12に記載の位相デ
ィジタル化システム。 16.ディジタル信号波形サンプルの各セグメントに、
256のサンプルが含まれる、上項12に記載の位相デ
ィジタル化システム。 17.前記アナログ・ディジタル変換器が、80MHz
でディジタル信号波形サンプルを発生することからな
る、上項12に記載の位相ディジタル化システム。 18.前記ディジタル位相データに、1組のディジタル
信号波形サンプルにフーリエ変換を施すことによって得
られる入力アナログ信号の初期周波数推定値が含まれ
る、上項12に記載の位相ディジタル化システム。 19.前記ディジタル位相累算器が、現在の周波数値及
び現在の位相補正値に基づいて複数のディジタル位相進
み値を生成するように構成され、各ディジタル位相進み
値に、整数部分と分数部分が含まれる、上項12に記載
の位相ディジタル化システム。 20.前記ディジタル信号プロセッサが、前記ディジタ
ル位相累算器に結合されて、前記ディジタル位相進み値
の分数部分に対応するコサイン値を提供するためのコサ
イン・ルックアップ・テーブルと、前記ディジタル位相
累算器に結合されて、前記ディジタル位相進み値の分数
部分に対応するサイン値を提供するためのサイン・ルッ
クアップ・テーブルと、前記コサイン値及び前記サイン
値に演算処理を施すための第1の複数の論理演算装置
(ALU)であって、それぞれの論理演算装置が、前記
演算処理に基づく結果値を出力するように構成される、
第1の複数の論理演算装置と、前記アナログ・ディジタ
ル変換器に結合されて、前記ディジタル信号波形サンプ
ルに演算処理を施すための第2の複数の論理演算装置
(ALU)であって、それぞれの論理演算装置が、前記
演算処理に基づく結果値を出力するように構成される、
第2の複数の論理演算装置を備え、前記ディジタル信号
プロセッサが、前記第1及び第2の複数のALUによっ
て出力される前記結果値に基づいて、前記現在の位相補
正値を生成するように構成され、かつ、現在のディジタ
ル位相値及び複数の以前のディジタル位相値に基づい
て、現在の各周波数値を生成するように構成されること
からなる、上項19に記載の位相ディジタル化システ
ム。 21.前記ディジタル信号プロセッサが、さらに、前記
ALUに結合されて、前記結果値を記憶するための複数
のレジスタを含む、上項20に記載の位相ディジタル化
システム。 22.前記ディジタル信号プロセッサが、さらに、前記
位相累算器に結合されて、ディジタル位相進み値をラッ
チするためのラッチを含む、上項21に記載の位相ディ
ジタル化システム。 23.前記ディジタル信号プロセッサが、さらに、複数
の前記レジスタ及び前記ラッチに結合されたカウンタを
備え、該カウンタが、前記レジスタに、ディジタル信号
波形サンプルの各セグメントの終わりにおいて前記結果
値を記憶させるように構成され、かつ、前記ラッチに、
ディジタル信号波形サンプルの各セグメントのほぼ中央
近くにおいて位相進み値をラッチさせるように構成され
ることからなる、上項22に記載の位相ディジタル化シ
ステム。 24.前記ディジタル信号プロセッサが、前記ラッチさ
れた位相進み値から現在の位相補正値を引くことによっ
て、現在の各ディジタル位相値を生成するように構成さ
れる、上項23に記載の位相ディジタル化システム。 25.前記ディジタル信号プロセッサが、前記位相累算
器に結合されて、前記ディジタル位相進み値の分数部分
に対応する三角関数値を提供するための第1及び第2の
複数の三角関数ルックアップ・テーブルと、前記第1の
複数の三角関数ルックアップ・テーブルの1つ、及び、
前記アナログ・ディジタル変換器に結合された第1のデ
ィジタル乗算器であって、前記ルックアップ・テーブル
によって提供される三角関数値に前記アナログ・ディジ
タル変換器によって生成されるディジタル信号波形サン
プルを掛けて、結果値を出力するように構成される、第
1のディジタル乗算器と、前記第1の複数の三角関数ル
ックアップ・テーブルの1つ、及び、前記アナログ・デ
ィジタル変換器に結合された第2のディジタル乗算器で
あって、前記ルックアップ・テーブルによって提供され
る三角関数値に前記アナログ・ディジタル変換器によっ
て生成されるディジタル信号波形サンプルを掛けて、結
果値を出力するように構成される、第2のディジタル乗
算器と、前記第1及び第2のディジタル乗算器に結合さ
れて、前記乗算器によって出力される結果値を累算し、
累算結果を出力するための第1の複数の累算器と、前記
第2の複数の三角関数ルック・アップ・テーブルに結合
されて、前記第2の複数の三角関数ルックアップ・テー
ブルによって提供される三角関数値を累算し、累算結果
を出力するための第2の複数の累算器を備え、前記ディ
ジタル信号プロセッサが、前記第1及び第2の複数の累
算器によって出力される前記累算結果に基づいて、前記
現在の位相補正値を生成するように構成され、かつ、現
在のディジタル位相値及び複数の以前のディジタル位相
値に基づいて現在の各周波数値を生成するように構成さ
れることからなる、上項19に記載の位相ディジタル化
システム。 26.前記ディジタル信号プロセッサが、さらに、前記
第1及び第2の複数の累算器に結合されて、前記累算結
果を記憶するための複数のレジスタを含む、上項25に
記載の位相ディジタル化システム。 27.前記ディジタル信号プロセッサが、さらに、前記
位相累算器に結合されて、ディジタル位相進み値をラッ
チするためのラッチを含む、上項26に記載の位相ディ
ジタル化システム。 28.前記ディジタル信号プロセッサが、さらに、複数
の前記レジスタ及び前記ラッチに結合されたカウンタを
備え、該カウンタが、前記レジスタに、ディジタル信号
波形サンプルの各セグメントの終わりにおいて前記累積
結果を記憶させるように構成され、かつ、前記ラッチ
に、ディジタル信号波形サンプルの各セグメントのほぼ
中央近くにおいて位相進み値をラッチさせるように構成
されることからなる、上項27に記載の位相ディジタル
化システム。 29.前記ディジタル信号プロセッサが、前記ラッチさ
れた位相進み値から現在の位相補正値を引くことによっ
て、現在の各ディジタル位相値を生成するように構成さ
れる、上項28に記載の位相ディジタル化システム。 30.変位測定インターフェロメトリーシステムであっ
て、少なくとも1つの光ビームを発生するための光源
と、前記少なくとも1つの光ビームに基づいて光測定信
号を発生するための干渉計と、前記光測定信号及び光基
準信号を受信して、前記光測定信号に基づいてアナログ
測定信号を発生するように構成され、かつ、前記光基準
信号に基づいてアナログ基準信号を発生するように構成
された受信機と、前記アナログ測定信号に基づいて、複
数組のディジタル測定信号波形サンプルを生成し、前記
アナログ基準信号に基づいて複数組のディジタル基準信
号波形サンプルを生成するように構成された、少なくと
も1つのアナログ・ディジタル変換器と、前記少なくと
も1つのアナログ・ディジタル変換器に結合されて、前
記ディジタル測定信号波形サンプル及び前記ディジタル
基準信号波形サンプルの各組をディジタル的に処理する
ための少なくとも1つのディジタル信号プロセッサであ
って、前記アナログ測定信号の瞬時位相を表すディジタ
ル測定位相データを生成するように構成され、かつ、前
記アナログ基準信号の瞬時位相を表すディジタル基準位
相データを生成するように構成される、少なくとも1つ
のディジタル信号プロセッサを備える、変位測定インタ
ーフェロメトリーシステム。 31.前記ディジタル信号プロセッサが、前記ディジタ
ル測定位相データ及び前記ディジタル基準位相データに
基づいて、ディジタル位相差データを生成するように構
成され、前記ディジタル位相差データが、前記アナログ
測定信号と前記アナログ基準信号の瞬時位相の差を表す
ことからなる、上項30に記載の変位測定インターフェ
ロメトリーシステム。 32.前記ディジタル測定位相データが、前記アナログ
測定信号の位相進みを表し、前記ディジタル基準位相デ
ータが、前記アナログ基準信号の位相進みを表すことか
らなる、上項30に記載の変位測定インターフェロメト
リーシステム。 33.前記ディジタル信号プロセッサによって実施され
る前記ディジタル処理が、ブロック回帰技法に基づくも
のであり、線形回帰処理が、ディジタル信号波形サンプ
ルの和に対して実施されることからなる、上項30に記
載の変位測定インターフェロメトリーシステム。 34.前記ディジタル信号プロセッサによって実施され
る前記ディジタル処理が、ポイント回帰技法に基づくも
のであり、線形回帰処理が、個々のディジタル信号波形
サンプルに対して実施されることからなる、上項30に
記載の変位測定インターフェロメトリーシステム。
【0075】本発明による、振幅、周波数及び位相オフ
セットが未知の準正弦波アナログ信号の特性パラメータ
をディジタル化するシステム及び方法(200または300)
は、第1のサンプリングレートでアナログ信号をディジ
タル化するステップ(202または302)を含み、それによっ
て、複数組のディジタル信号波形サンプルを生成する。
ディジタル信号波形サンプルの連続する組をディジタル
的に処理して(204-226または304-340)、準正弦波アナロ
グ信号の挙動特性を表す、連続的に更新されるディジタ
ル特性パラメータを生成する。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、入力アナログ信号の位
相を表すディジタル位相データを、従来の手段よりも精
度良く連続的に生成する位相ディジタル化手段が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行技術によるヘテロダイン変位測定干渉計シ
ステムを例示したブロック図である。
【図2】本発明による位相ディジタイザの第1の実施態
様を例示した電気ブロック図である。
【図3】本発明による位相ディジタイザの第2の実施態
様を例示した電気ブロック図である。
【図4】位相ディジタル化プロセスを開始するために初
期周波数値を決定するプロセスの実施態様の1つを例示
した流れ図である。
【符号の説明】
200、300 位相ディジタイザ 202、302 アナログ・ディジタル変換器 204 位相累算器 206、318 コサイン・テーブル 208A〜208F 論理演算装置(ALU) 210、316 位相補正及び周波数更新状態マシン 212 サイン・テーブル 218、332 位相補正及び周波数更新処理ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイビッド・シー・チュ アメリカ合衆国カリフォルニア州94303, パロアルト,ステリング・ドライブ・3158 Fターム(参考) 5B068 BB18 BD09

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振幅、周波数、及び位相オフセットが未知
    の準正弦波アナログ信号の特性パラメータをディジタル
    化する方法であって、 第1のサンプリングレートでアナログ信号をディジタル
    化することによって、複数組のディジタル信号波形サン
    プルを発生するステップと、 連続するディジタル信号波形サンプルの組をディジタル
    的に処理して、準正弦波アナログ信号の特性挙動を表
    す、連続的に更新されるディジタル特性パラメータを生
    成するステップを含む、方法。
  2. 【請求項2】前記ディジタル特性パラメータに、前記ア
    ナログ信号の累算位相進みが含まれる、請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】前記ディジタル特性パラメータに、前記ア
    ナログ信号の位相オフセット補正が含まれる、請求項1
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記ディジタル特性パラメータに、前記ア
    ナログ信号の振幅推定値が含まれる、請求項1に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】前記ディジタル特性パラメータに、前記ア
    ナログ信号の周波数推定値が含まれる、請求項1に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】ディジタル信号波形サンプルの各組に、2
    56のサンプルが含まれる、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記第1のサンプリングレートが80MH
    zである、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】連続する組をディジタル的に処理する前記
    ステップが、 ディジタル信号波形サンプルの各組について、アナログ
    信号の最も良好に適合する推定値を生成するステップを
    含む、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記アナログ信号の最も良好に適合する推
    定値が、V×cos[2π(Freq×i−θ)]の形
    式であり、この場合において、iは、ある組内における
    連続するディジタル信号波形サンプルを識別するための
    指標であり、Vは、振幅推定値を表し、Freqは、周
    波数推定値を表し、θは、位相オフセット推定値を表す
    ことからなる、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】連続する組をディジタル的に処理する前
    記ステップが、ブロック回帰技法に基づくものであり、
    ディジタル信号波形サンプルの選択された和に線形回帰
    処理が適用されることからなる、請求項1に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】連続する組をディジタル的に処理する前
    記ステップが、ポイント回帰技法に基づくものであり、
    個々のディジタル信号波形サンプルに線形回帰処理が適
    用されることからなる、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】入力アナログ信号に基づいてディジタル
    信号波形サンプルの複数のセグメントを生成するための
    アナログ・ディジタル変換器と、 ディジタル位相累算器と、 前記アナログ・ディジタル変換器及び前記位相累算器に
    結合されて、前記位相累算器の出力と共に、前記ディジ
    タル信号波形サンプルの各セグメントをディジタル的に
    処理して、ディジタル位相データを連続的に生成するデ
    ィジタル信号プロセッサであって、前記ディジタル位相
    データに基づいて、前記ディジタル位相累算器にインク
    リメント値を供給し、これにより、前記ディジタル位相
    累算器の出力が、前記入力アナログ信号の瞬時位相を表
    すようにするよう構成されるディジタル信号プロセッサ
    を備える、位相ディジタル化システム。
  13. 【請求項13】前記ディジタル位相データに位相補正値
    が含まれる、請求項12に記載の位相ディジタル化シス
    テム。
  14. 【請求項14】前記ディジタル位相データに、周波数更
    新値が含まれる、請求項12に記載の位相ディジタル化
    システム。
  15. 【請求項15】前記ディジタル位相データに、前記入力
    アナログ信号の振幅推定値が含まれる、請求項12に記
    載の位相ディジタル化システム。
  16. 【請求項16】ディジタル信号波形サンプルの各セグメ
    ントに、256のサンプルが含まれる、請求項12に記
    載の位相ディジタル化システム。
  17. 【請求項17】前記アナログ・ディジタル変換器が、8
    0MHzでディジタル信号波形サンプルを発生すること
    からなる、請求項12に記載の位相ディジタル化システ
    ム。
  18. 【請求項18】前記ディジタル位相データに、1組のデ
    ィジタル信号波形サンプルにフーリエ変換を施すことに
    よって得られる入力アナログ信号の初期周波数推定値が
    含まれる、請求項12に記載の位相ディジタル化システ
    ム。
  19. 【請求項19】前記ディジタル位相累算器が、現在の周
    波数値及び現在の位相補正値に基づいて複数のディジタ
    ル位相進み値を生成するように構成され、各ディジタル
    位相進み値に、整数部分と分数部分が含まれる、請求項
    12に記載の位相ディジタル化システム。
  20. 【請求項20】前記ディジタル信号プロセッサが、 前記ディジタル位相累算器に結合されて、前記ディジタ
    ル位相進み値の分数部分に対応するコサイン値を提供す
    るためのコサイン・ルックアップ・テーブルと、 前記ディジタル位相累算器に結合されて、前記ディジタ
    ル位相進み値の分数部分に対応するサイン値を提供する
    ためのサイン・ルックアップ・テーブルと、 前記コサイン値及び前記サイン値に演算処理を施すため
    の第1の複数の論理演算装置(ALU)であって、それ
    ぞれの論理演算装置が、前記演算処理に基づく結果値を
    出力するように構成される、第1の複数の論理演算装置
    と、 前記アナログ・ディジタル変換器に結合されて、前記デ
    ィジタル信号波形サンプルに演算処理を施すための第2
    の複数の論理演算装置(ALU)であって、それぞれの
    論理演算装置が、前記演算処理に基づく結果値を出力す
    るように構成される、第2の複数の論理演算装置を備
    え、 前記ディジタル信号プロセッサが、前記第1及び第2の
    複数のALUによって出力される前記結果値に基づい
    て、前記現在の位相補正値を生成するように構成され、
    かつ、現在のディジタル位相値及び複数の以前のディジ
    タル位相値に基づいて、現在の各周波数値を生成するよ
    うに構成されることからなる、請求項19に記載の位相
    ディジタル化システム。
  21. 【請求項21】前記ディジタル信号プロセッサが、さら
    に、 前記ALUに結合されて、前記結果値を記憶するための
    複数のレジスタを含む、請求項20に記載の位相ディジ
    タル化システム。
  22. 【請求項22】前記ディジタル信号プロセッサが、さら
    に、 前記位相累算器に結合されて、ディジタル位相進み値を
    ラッチするためのラッチを含む、請求項21に記載の位
    相ディジタル化システム。
  23. 【請求項23】前記ディジタル信号プロセッサが、さら
    に、複数の前記レジスタ及び前記ラッチに結合されたカ
    ウンタを備え、 該カウンタが、前記レジスタに、ディジタル信号波形サ
    ンプルの各セグメントの終わりにおいて前記結果値を記
    憶させるように構成され、かつ、前記ラッチに、ディジ
    タル信号波形サンプルの各セグメントのほぼ中央近くに
    おいて位相進み値をラッチさせるように構成されること
    からなる、請求項22に記載の位相ディジタル化システ
    ム。
  24. 【請求項24】前記ディジタル信号プロセッサが、前記
    ラッチされた位相進み値から現在の位相補正値を引くこ
    とによって、現在の各ディジタル位相値を生成するよう
    に構成される、請求項23に記載の位相ディジタル化シ
    ステム。
  25. 【請求項25】前記ディジタル信号プロセッサが、 前記位相累算器に結合されて、前記ディジタル位相進み
    値の分数部分に対応する三角関数値を提供するための第
    1及び第2の複数の三角関数ルックアップ・テーブル
    と、 前記第1の複数の三角関数ルックアップ・テーブルの1
    つ、及び、前記アナログ・ディジタル変換器に結合され
    た第1のディジタル乗算器であって、前記ルックアップ
    ・テーブルによって提供される三角関数値に前記アナロ
    グ・ディジタル変換器によって生成されるディジタル信
    号波形サンプルを掛けて、結果値を出力するように構成
    される、第1のディジタル乗算器と、 前記第1の複数の三角関数ルックアップ・テーブルの1
    つ、及び、前記アナログ・ディジタル変換器に結合され
    た第2のディジタル乗算器であって、前記ルックアップ
    ・テーブルによって提供される三角関数値に前記アナロ
    グ・ディジタル変換器によって生成されるディジタル信
    号波形サンプルを掛けて、結果値を出力するように構成
    される、第2のディジタル乗算器と、 前記第1及び第2のディジタル乗算器に結合されて、前
    記乗算器によって出力される結果値を累算し、累算結果
    を出力するための第1の複数の累算器と、 前記第2の複数の三角関数ルック・アップ・テーブルに
    結合されて、前記第2の複数の三角関数ルックアップ・
    テーブルによって提供される三角関数値を累算し、累算
    結果を出力するための第2の複数の累算器を備え、 前記ディジタル信号プロセッサが、前記第1及び第2の
    複数の累算器によって出力される前記累算結果に基づい
    て、前記現在の位相補正値を生成するように構成され、
    かつ、現在のディジタル位相値及び複数の以前のディジ
    タル位相値に基づいて現在の各周波数値を生成するよう
    に構成されることからなる、請求項19に記載の位相デ
    ィジタル化システム。
  26. 【請求項26】前記ディジタル信号プロセッサが、さら
    に、 前記第1及び第2の複数の累算器に結合されて、前記累
    算結果を記憶するための複数のレジスタを含む、請求項
    25に記載の位相ディジタル化システム。
  27. 【請求項27】前記ディジタル信号プロセッサが、さら
    に、 前記位相累算器に結合されて、ディジタル位相進み値を
    ラッチするためのラッチを含む、請求項26に記載の位
    相ディジタル化システム。
  28. 【請求項28】前記ディジタル信号プロセッサが、さら
    に、複数の前記レジスタ及び前記ラッチに結合されたカ
    ウンタを備え、 該カウンタが、前記レジスタに、ディジタル信号波形サ
    ンプルの各セグメントの終わりにおいて前記累積結果を
    記憶させるように構成され、かつ、前記ラッチに、ディ
    ジタル信号波形サンプルの各セグメントのほぼ中央近く
    において位相進み値をラッチさせるように構成されるこ
    とからなる、請求項27に記載の位相ディジタル化シス
    テム。
  29. 【請求項29】前記ディジタル信号プロセッサが、前記
    ラッチされた位相進み値から現在の位相補正値を引くこ
    とによって、現在の各ディジタル位相値を生成するよう
    に構成される、請求項28に記載の位相ディジタル化シ
    ステム。
  30. 【請求項30】変位測定インターフェロメトリーシステ
    ムであって、 少なくとも1つの光ビームを発生するための光源と、 前記少なくとも1つの光ビームに基づいて光測定信号を
    発生するための干渉計と、 前記光測定信号及び光基準信号を受信して、前記光測定
    信号に基づいてアナログ測定信号を発生するように構成
    され、かつ、前記光基準信号に基づいてアナログ基準信
    号を発生するように構成された受信機と、 前記アナログ測定信号に基づいて、複数組のディジタル
    測定信号波形サンプルを生成し、前記アナログ基準信号
    に基づいて複数組のディジタル基準信号波形サンプルを
    生成するように構成された、少なくとも1つのアナログ
    ・ディジタル変換器と、 前記少なくとも1つのアナログ・ディジタル変換器に結
    合されて、前記ディジタル測定信号波形サンプル及び前
    記ディジタル基準信号波形サンプルの各組をディジタル
    的に処理するための少なくとも1つのディジタル信号プ
    ロセッサであって、前記アナログ測定信号の瞬時位相を
    表すディジタル測定位相データを生成するように構成さ
    れ、かつ、前記アナログ基準信号の瞬時位相を表すディ
    ジタル基準位相データを生成するように構成される、少
    なくとも1つのディジタル信号プロセッサを備える、変
    位測定インターフェロメトリーシステム。
  31. 【請求項31】前記ディジタル信号プロセッサが、前記
    ディジタル測定位相データ及び前記ディジタル基準位相
    データに基づいて、ディジタル位相差データを生成する
    ように構成され、前記ディジタル位相差データが、前記
    アナログ測定信号と前記アナログ基準信号の瞬時位相の
    差を表すことからなる、請求項30に記載の変位測定イ
    ンターフェロメトリーシステム。
  32. 【請求項32】前記ディジタル測定位相データが、前記
    アナログ測定信号の位相進みを表し、前記ディジタル基
    準位相データが、前記アナログ基準信号の位相進みを表
    すことからなる、請求項30に記載の変位測定インター
    フェロメトリーシステム。
  33. 【請求項33】前記ディジタル信号プロセッサによって
    実施される前記ディジタル処理が、ブロック回帰技法に
    基づくものであり、線形回帰処理が、ディジタル信号波
    形サンプルの和に対して実施されることからなる、請求
    項30に記載の変位測定インターフェロメトリーシステ
    ム。
  34. 【請求項34】前記ディジタル信号プロセッサによって
    実施される前記ディジタル処理が、ポイント回帰技法に
    基づくものであり、線形回帰処理が、個々のディジタル
    信号波形サンプルに対して実施されることからなる、請
    求項30に記載の変位測定インターフェロメトリーシス
    テム。
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