JPH11152985A - セグメントピース及び地中構造物の構築方法 - Google Patents
セグメントピース及び地中構造物の構築方法Info
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- JPH11152985A JPH11152985A JP9321076A JP32107697A JPH11152985A JP H11152985 A JPH11152985 A JP H11152985A JP 9321076 A JP9321076 A JP 9321076A JP 32107697 A JP32107697 A JP 32107697A JP H11152985 A JPH11152985 A JP H11152985A
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Abstract
設体に代用させることによって、その内部に鉄筋篭を吊
込んだり、主鉄筋や帯鉄筋を配置することが不要なセグ
メントピース及び地中構造物の構築方法を提供するこ
と。 【解決手段】 鋼製のセグメントピース1は、互いを連
結することにより、鋼−コンクリート複合の地中構造物
の原型となる沈設体を構設する。沈設体の構設時におい
ては、接面する互いの主桁12を、各鉄筋16の一端
(図面の下側)の雄ねじに螺接した長ナット17と短ナ
ット18で締結する。このとき、連通する互いの鉄筋孔
14に挿通させた各鉄筋16を、長ナット17で接合し
一本化することによって、地中構造物の主鉄筋を所定ピ
ッチで形成する。また、平面的に一体となった主桁12
を地中構造物の帯鉄筋とみなす。
Description
複合の地中構造物の原型となる沈設体を構設する鋼製の
セグメントピースに関するものである。
物の原型となる沈設体を用いて地中構造物を構築する地
中構造物の構築方法においては、沈設体を構設するため
に多数のセグメントピースを使用している。かかるセグ
メントピースの一例を図5に示す。図5のセグメントピ
ース100は、スキンプレート101、主桁102、継
手板103、縦リブ104から構成されている。
た長方形の形状を有しており、図面の上下方向の両端に
は、一対の主桁102が接合されている。また、図面の
左右方向の両端には、一対の継手板103が接合されて
いる。さらに、一対の主桁102と一対の継手板103
とが互いに接合するとともに、継手板103と平行に配
置された複数の縦リブ104が、スキンプレート101
と一対の主桁102とに接合することにより、図5のセ
グメントピース100の補強がなされている。
有した鋼板からなっており、その接合は溶接によって行
われる。さらに、主桁102と継手板103には、セグ
メントピース100同士をボルト接合で連結させるため
の接続孔105が多数設けられている。
を、千鳥配列をもって互いに連結することにより、図6
に示すような円筒状の沈設体110を構設することがで
きる。このように構設された沈設体110は、圧入工法
や既設の孔中に設置する設置工法などで地中に配置さ
れ、その内部に鉄筋篭を吊込んだ後にコンクリートを打
設することによって、深礎杭などにすることができる。
あるいは、その内部に主鉄筋や帯鉄筋を配置した後に2
次巻コンクリートを打設することによって、立坑などに
することができる。
や立坑などの地中構造物の原型となる沈設体110が、
深礎杭や立坑などの地中構造物に要求される主鉄筋や帯
鉄筋と同じ鋼材でできており、しかも、優れた強度を持
つにも拘わらず、従来の技術においては、深礎杭や立坑
などの地中構造物の有効断面を沈設体110の内側の空
筒部分で決めなければならなかったため、深礎杭や立坑
などの地中構造物を構築する際には、沈設体110の内
部に鉄筋篭を吊込んだり、主鉄筋や帯鉄筋を配置しなけ
ればならなかった。そのため、深礎杭や立坑などの地中
構造物に要求される主鉄筋や帯鉄筋を沈設体110に代
用させることができなかった。
するためになされたものであり、地中構造物に要求され
る主鉄筋や帯鉄筋を沈設体に代用させることによって、
その内部に鉄筋篭を吊込んだり、主鉄筋や帯鉄筋を配置
することが不要なセグメントピース及び地中構造物の構
築方法を提供することを目的とする。
に成された請求項1に係るセグメントピースは、スキン
プレートの両端に形設された主桁を介して互いを連結す
ることにより、鋼−コンクリート複合の地中構造物の原
型となる沈設体を構設する鋼製のセグメントピースであ
って、両端に雄ねじを螺刻した鉄筋と、前記主桁に所定
ピッチで対称的に設けられた鉄筋孔と、前記鉄筋の両端
の雄ねじと螺接する長ナットと、前記鉄筋の一端の雄ね
じと螺接する短ナットとを備え、前記沈設体の構設時に
連通する互いの鉄筋孔に挿通させた各鉄筋を、前記長ナ
ットで接合し一本化することによって、前記地中構造物
の主鉄筋を前記所定ピッチで形成すると同時に、前記沈
設体の構設時に接面する互いの主桁を、各鉄筋の一端の
雄ねじに螺接した前記長ナットと前記短ナットで締結す
ることによって、互いを連結することを特徴とする。
は、請求項1に記載するセグメントピースであって、前
記沈設体の軸方向の千鳥配列をもって互いを連結するこ
とにより、前記主桁を前記沈設体の周方向の同一接面上
に配置したことを特徴とする。
は、請求項1又は請求項2に記載するセグメントピース
であって、前記沈設体の主桁の総重量が、前記地中構造
物に要求される帯鉄筋の総重量に等しいことを特徴とす
る。また、請求項4に係るセグメントピースは、請求項
1又は請求項2に記載するセグメントピースであって、
前記沈設体の主桁の総重量と前記沈設体のスキンプレー
トの総重量との和が、前記地中構造物に要求される帯鉄
筋の総重量に等しいことを特徴とする。
は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載するセ
グメントピースであって、前記長ナットは前記主桁の内
面に固定されたことを特徴とする。また、請求項6に係
るセグメントピースは、請求項5に記載するセグメント
ピースであって、前記鉄筋の長さが前記主桁の間隔と同
じであることを特徴とする。
は、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載するセ
グメントピースであって、前記所定ピッチで前記主桁の
曲げ強度を確保したことを特徴とするセグメントピー
ス。また、請求項8に係るセグメントピースは、請求項
7に記載するセグメントピースであって、前記スキンプ
レートの厚さが前記主桁の厚さに等しいとともに、前記
主桁の間隔が前記所定ピッチであることを特徴とする。
法は、請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載する
セグメントピースで構設された沈設体を使用して地中構
造物を構築することを特徴とする。
トピースでは、継手板及び主桁を介して互いを連結させ
ることによって、地中構造物の原型となる沈設体を構設
することができる。そのためには、スキンプレートの両
端に形設された主桁を接面させることによって、互いの
主桁に設けられた鉄筋孔を連通させる。
称的に設けられたものであるから、千鳥組を配慮して主
桁を次々に接面させると、これによって、連通した鉄筋
孔は直線上に位置する。従って、連通した鉄筋孔に挿通
させた各鉄筋も、直線上に位置する。そこで、各鉄筋の
両端の雄ねじに長ナットを螺合させることによって、直
線上に位置する各鉄筋を一本化する。一本化された鉄筋
は、複数のセグメントピースで構設された沈設体を原型
とする地中構造物の主鉄筋となることができる。そし
て、一本化された鉄筋(沈設体の軸方向の鉄筋で、鋼−
コンクリート複合の地中構造物の主鉄筋となるもの)
は、所定ピッチで等しく配置されるので、荷重に対する
地中構造物の抵抗力が均一になるとともに、各鉄筋の太
さを共通化させることができる。
長ナットと短ナットとで、接面した互いの主桁を挟持す
るようにして締結する。これによって、主桁を介して互
いを連結させることができる。同時に、一本化された鉄
筋(地中構造物の主鉄筋となるもの)が固定されるとと
もに、各鉄筋を一本化させている長ナットのゆるみを防
止することができる。
鉄筋となるもの)は、主桁の鉄筋孔に挿通された状態に
ある。従って、主桁は、一本化された鉄筋(地中構造物
の主鉄筋となるもの)を座屈から防止することができ
る。さらに、沈設体の構設時においては、主桁の各々は
隣り合うことによって平面的に一体となり、一本化され
た鉄筋(地中構造物の主鉄筋となるもの)の全てを取り
囲む状態にある。そして、平面的に一体となった主桁
は、スキンプレートの両端に形設されたものであるか
ら、スキンプレートの両端に形設された主桁の間隔ごと
に位置する。よって、平面的に一体となった主桁を地中
構造物の帯鉄筋とみなすことができる。また、平面的に
一体となった主桁の各々を、地中構造物の帯鉄筋の一部
とみなすことができる。
の主鉄筋となるとともに、平面的に一体となった主桁を
地中構造物の帯鉄筋とみなすことができる。そして、鉄
筋や主桁は本発明のセグメントピースを構成するもので
ある。従って、鋼−コンクリート複合の地中構造物に要
求される主鉄筋や帯鉄筋を、本発明のセグメントピース
で構設される沈設体に代用させることができる。
軸方向の千鳥配列をもってセグメントピースの主桁を接
面させていれば、沈設体の周方向に平面的に一体となっ
た主桁の各々(地中構造物の帯鉄筋の一部とみなされる
もの)は、交互に重なり合いながら接面する。従って、
平面的に一体となった主桁(地中構造物の帯鉄筋とみな
されるもの)において、帯鉄筋の一部同士(平面的に一
体となった主桁の各々)を接合する際に要求される、例
えば鉄筋直径(ここでは、主桁の厚さ)の20倍以上な
どのオーバーラップを確保することができる。
造物の帯鉄筋とみなされるもの)の総重量を、地中構造
物に要求される帯鉄筋の総重量に等しくすることによ
り、地中構造物の帯鉄筋に要求される強度を確保する。
沈設体においては、平面的に一体とならない主桁は存在
しないことから、平面的に一体となった主桁(地中構造
物の帯鉄筋とみなされるもの)の総重量とは、沈設体の
主桁の総重量である。
鉄筋の一部とみなされる主桁を形設したものであるか
ら、一本化された鉄筋(地中構造物の主鉄筋となるも
の)を座屈から防止すると考えることができる。さら
に、沈設体の構設時においては、スキンプレートは隣り
合うことによって平面的に一体となり、一本化された鉄
筋(地中構造物の主鉄筋となるもの)の全てを取り囲む
状態にあるので、地中構造物の帯鉄筋の一部とみなすこ
とができる。そこで、この場合には、沈設体の主桁の総
重量に沈設体のスキンプレートの総重量を加えた和を、
地中構造物に要求される帯鉄筋の総重量に等しくするこ
とにより、地中構造物の帯鉄筋に要求される強度を確保
することが可能となる。
一本化する長ナットが、主桁の内面に固定したものであ
れば、長ナットを作業者が保持する必要がないので、各
鉄筋を一本化する作業や、接面した互いの主桁を締結す
る作業が容易となる。
トに、各鉄筋の他端の雄ねじを螺接させることにより、
セグメントピース内において各鉄筋を一時的に保持させ
ることができる。このとき、各鉄筋の長さがスキンプレ
ートの両端に形設された主桁の間隔と同じであれば、セ
グメントピース外に各鉄筋を突出させないようにするこ
とができる。また、各鉄筋の一端は主桁の各鉄筋孔に係
止された状態になるので、各鉄筋を主桁の各鉄筋孔に挿
通させる作業が容易となる。
ットを螺接させておけば、鉄筋、長ナット、短ナットを
セグメントピース内に納めることができる。これによ
り、鉄筋、長ナット、短ナットを個別に取り扱うことが
なく、その不便さから解放される。また、鉄筋が自然に
回転して長ナットから抜け出そうになっても、短ナット
が主桁に当接することから、一時的に保持された鉄筋が
セグメントピース内から脱落することを防止できる。
は、スキンプレートの両端に形設された主桁の鉄筋孔に
挿通された鉄筋は、長ナットと短ナットとを介して、ス
キンプレートの両端に形設された一対の主桁に固定され
る。従って、鉄筋は主桁を補強するリブとしての役割を
果たす。このことから、主桁に設けられた鉄筋孔の所定
ピッチをもって、主桁に要求される曲げ強度を確保する
ことができる。このとき、補強の縦リブを必要に応じて
補って設けることで、前記の要求される曲げ強度をより
有効に確保することもできる。
設されたものであるから、主桁の間隔はスキンプレート
の曲げ強度を左右する。また、スキンプレートも主桁も
地中構造物の原型である沈設体の一部であるから、スキ
ンプレートの曲げ強度を考慮する際の設計荷重は、主桁
の曲げ強度を考慮する際に用いるものと同じである。そ
こで、スキンプレートの厚さが主桁の厚さに等しい場合
には、主桁の曲げ強度のときと同様に考えることができ
るので、主桁の間隔を上述した所定ピッチにすることに
より、スキンプレートに要求される曲げ強度を確保する
ことができる。
は、沈設体を構設するセグメントピースの主桁の鉄筋孔
に挿通された各鉄筋を、長ナットと短ナットで一本化し
ており、一本化された鉄筋が地中構造物の主鉄筋となる
とともに、平面的に一体となった主桁は地中構造物の帯
鉄筋とみなされ、地中構造物に要求される主鉄筋や帯鉄
筋を沈設体に代用させることができるので、その内部に
鉄筋篭を吊込んだり、主鉄筋や帯鉄筋を配置させること
が不要となる。
グメントピースで構設された沈設体を地中構造物の原型
として使用するときは、地中構造物に要求される主鉄筋
や帯鉄筋を沈設体に代用させることによって、鋼材を節
約させることができるとともに、沈設体の内部に鉄筋篭
を吊込んだり、主鉄筋や帯鉄筋を配置させることが不要
となるので、工費の削減や工期の短縮を実現できる。さ
らに、地中構造物の有効断面を、沈設体の最外面すなわ
ちスキンプレート面の内側における構造で評価できるこ
とになり、工事のコンパクト化に寄与することができ
る。
を参照にして説明する。本実施の形態のセグメントピー
スの斜視図を図1に示す。図1のセグメントピース1
は、千鳥配列をもって互いを連結させることによって、
図6の円筒状の沈設体110を構設することができるも
のである。尚、ここでは、必要に応じて配設されること
もある縦リブは図示しない。
ついて説明する。図1のセグメントピース1は、スキン
プレート11、主桁12、継手板13、図示しない縦リ
ブなどから構成されている。スキンプレート11は、円
弧状に湾曲した長方形の形状を有しており、図面の上下
方向の両端に、一対の主桁12が形設されている。ま
た、図面の左右方向の両端に、一対の継手板13が形設
され、一対の主桁12と接合している。
で対称的に鉄筋孔14が設けられている。ただし、両側
の鉄筋孔14と継手板13の間隔は、所定ピッチの半分
である。また、他方(図面の上側)の主桁12の内面に
は、各鉄筋孔14と連通するように、長ナット17がそ
れぞれ固定されている。
の他端(図面の上側)の雄ねじが螺接される。本実施の
形態では、各鉄筋16の長さはスキンプレート11の両
端に形設された主桁12の間隔と同じである。従って、
図1に示すように、各鉄筋16の一端(図面の下側)
を、一方(図面の下側)の主桁12の各鉄筋孔14に係
止させることによって、セグメントピース1外に各鉄筋
16を突出させることなく、セグメントピース1内にお
いて、各鉄筋16を一時的に保持することができる。
雄ねじに短ナット18を螺接させており、鉄筋16、長
ナット17、短ナット18をセグメントピース1内に納
めることができる。これにより、鉄筋16、長ナット1
7、短ナット18を個別に取り扱うことがなく、その不
便さから解放される。また、鉄筋16が自然に回転して
長ナット17から抜け出そうになっても、短ナット18
が一方(図面の下側)の主桁12に当接することから、
一時的に保持された鉄筋16がセグメントピース1内か
ら脱落することを防止できる。
手板13は、鋼板からなっており、それらの接合は溶接
によって行われる。また、スキンプレート11と主桁1
2は、同じ厚さのものである。また、継手板13には、
継手板13同士をボルト接合で連結させるための接続孔
15が多数設けられている。
ついて説明する。ここでは、主桁12を介した互いの連
結について、図2のフロー図を参照しながら説明する。
先ず、スキンプレート13を揃えながら、互いの主桁1
2を接面させる。そして、互いの主桁12に設けられた
鉄筋孔14を連通させる。さらに、鉄筋16の一端(図
面の下側)を、連通させた鉄筋孔14に挿通させるため
に、鉄筋16を時計方向に回転させる。
は、一方(図面の下側)の主桁12の鉄筋孔14に係止
された状態にあるので、連通させた鉄筋孔14に鉄筋1
6を挿通させる作業は容易となる。
通させた鉄筋孔14を挿通し、相手側のセグメントピー
ス1において、他方(図面の上側)の主桁12の内面に
固定された長ナット17と螺合し、かかる長ナット17
に既に螺合している鉄筋16の他端(図面の上側)に当
接するまで、図面の下側へ移動する。これにより、相手
側のセグメントピース1の鉄筋16と一本化することが
できる。
螺接している短ナット18を、反時計方向に回転させ
る。これにより、短ナット18と相手側のセグメントピ
ース1の長ナット17で、接面した互いの主桁12を挟
持するように締結する。よって、互いのセグメントピー
ス1を連結させることができる。同時に、一本化された
鉄筋16が固定されるとともに、各鉄筋16を一本化さ
せている長ナット17のゆるみを防止することができ
る。
主桁12の内面に固定されたものであるから、長ナット
17を作業者が保持する必要がない。従って、各鉄筋1
6を一本化する作業や、接面した互いの主桁12を締結
する作業が容易となる。
れたセグメントピース1に対し繰り返すことによって、
図6の円筒状の沈設体110を構設することができる。
尚、継手板13を介する互いの連結は、従来技術と同様
にして、継手板13に設けられた接続孔15を介したボ
ルト接合で行う。
のセグメントピース1では、図2に示すように、主桁1
2を介して互いを連結させることによって、地中構造物
の原型となる図6の沈設体110を構設することができ
る。そのためには、先ず、スキンプレート11の両端に
形設された主桁12を接面させることによって、互いの
主桁12に設けられた鉄筋孔14を連通させる。
ッチで対称的に設けられたものであるから(図1参
照)、主桁12を次々に接面させると、これによって、
連通した鉄筋孔14は直線上に位置する。従って、連通
した鉄筋孔14に挿通させた各鉄筋16も、直線上に位
置する。そこで、各鉄筋16の両端の雄ねじに長ナット
17を螺合させることによって、直線上に位置する各鉄
筋16を一本化する。一本化された鉄筋16は、複数の
セグメントピース1で構設された沈設体110を原型と
する地中構造物の主鉄筋となることができる。
1で構設された沈設体110を切断した断面図である。
図3に示すように、一本化された鉄筋16(地中構造物
の主鉄筋となるもの)は、所定ピッチで等しく配置され
るので、荷重に対する地中構造物の抵抗力が均一になる
とともに、各鉄筋16の太さを共通化させることができ
る。
の主鉄筋となるもの)は、主桁12の鉄筋孔14に挿通
された状態にある。従って、主桁12は、一本化された
鉄筋16(地中構造物の主鉄筋となるもの)を座屈から
防止することができる。さらに、沈設体110の構設時
においては、図3に示すように、主桁12の各々は隣り
合うことによって平面的に一体となり、一本化された鉄
筋16(地中構造物の主鉄筋となるもの)の全てを取り
囲む状態にある。
は、スキンプレート11の両端に形設されたものである
から(図1参照)、スキンプレート11の両端に形設さ
れた主桁12の間隔ごとに位置する(図6参照)。よっ
て、平面的に一体となった主桁12を地中構造物の帯鉄
筋とみなすことができる。また、平面的に一体となった
主桁12の各々を、地中構造物の帯鉄筋の一部とみなす
ことができる。
造物の主鉄筋となるとともに、平面的に一体となった主
桁12を地中構造物の帯鉄筋とみなすことができる。そ
して、鉄筋16や主桁12は本実施の形態のセグメント
ピース1を構成するものである(図1参照)。従って、
地中構造物に要求される主鉄筋や帯鉄筋を、本実施の形
態のセグメントピース1で構設される沈設体110に代
用させることができる。
鳥配列をもって主桁12を接面させているので、平面的
に一体となった主桁12の各々(地中構造物の帯鉄筋の
一部とみなされるもの)は、交互に重なり合いながら接
面する。本実施の形態においては、図3に示すように、
10個の主桁12が交互に重なり合いながら接面する。
従って、平面的に一体となった主桁12(図3の地中構
造物の帯鉄筋とみなされるもの20)は、図4に示すよ
うに、帯鉄筋の一部30同士(平面的に一体となった主
桁12の各々)を交互に重ね合わせながら接合している
と言える。従って、帯鉄筋の一部同士を接合する際に要
求される、例えば鉄筋直径(ここでは主桁12の厚さ)
の20倍以上などのオーバーラップを確保することがで
きる。
なった主桁12(図3の地中構造物の帯鉄筋とみなされ
るもの20)の総重量は、地中構造物に要求される帯鉄
筋の総重量に等しくしてある。従って、地中構造物の帯
鉄筋に要求される強度を確保することができる。尚、沈
設体110においては、平面的に一体とならない主桁1
2は存在しないことから、平面的に一体となった主桁1
2(図3の地中構造物の帯鉄筋とみなされるもの20)
の総重量とは、沈設体110の主桁12の総重量であ
る。
は、スキンプレート11の両端に形設された主桁12の
鉄筋孔14に挿通された鉄筋16は、長ナット17と短
ナット18とを介して、スキンプレート11の両端に形
設された一対の主桁12に固定される(図2参照)。従
って、鉄筋16は主桁12を補強するリブとしての役割
の全部又は一部を果たす。このことから、主桁12に設
けられた鉄筋孔14の所定ピッチをもって、主桁12に
要求される曲げ強度を確保することができる。
両端に形設されたものであるから(図1参照)、主桁1
2の間隔はスキンプレート11の曲げ強度を左右する。
また、スキンプレート11も主桁12も地中構造物の原
型である沈設体110の一部であるから、スキンプレー
ト11の曲げ強度を考慮する際の設計荷重は、主桁12
の曲げ強度を考慮する際に用いるものと同じである。本
実施の形態では、スキンプレート11の厚さが主桁12
の厚さに等しく、主桁12の曲げ強度のときと同様に考
えることができるので、主桁12の間隔を上述した所定
ピッチにすることにより、スキンプレート11に要求さ
れる曲げ強度を確保することができる。
ス1では、沈設体110を構設するセグメントピース1
の主桁12の鉄筋孔14に挿通された各鉄筋16を、長
ナット17と短ナット18で一本化しており、一本化さ
れた鉄筋16が地中構造物の主鉄筋となるとともに、平
面的に一体となった主桁12は地中構造物の帯鉄筋とみ
なされ、地中構造物に要求される主鉄筋や帯鉄筋を沈設
体110に代用させることができるので、その内部に鉄
筋篭を吊込んだり、主鉄筋や帯鉄筋を配置させることが
不要となる。
グメントピース1で構設された沈設体110を地中構造
物の原型として使用するときは、地中構造物に要求され
る主鉄筋や帯鉄筋を沈設体110に代用させることによ
って、鋼材を節約させることができるとともに、沈設体
110の内部に鉄筋篭を吊込んだり、主鉄筋や帯鉄筋を
配置させることが不要となるので、工費の削減や工期の
短縮を実現できる。さらに、地中構造物の有効断面を、
沈設体110の最外面すなわちスキンプレート11面の
内側における構造で評価できることになり、工事のコン
パクト化に寄与することができる。
ものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。例えば、本実施の形態のセグメントピース
1では、沈設体110の主桁12の総重量を、地中構造
物に要求される帯鉄筋の総重量に等しくすることによ
り、地中構造物の帯鉄筋に要求される強度を確保してい
る。しかし、スキンプレート11も、地中構造物の帯鉄
筋の一部とみなされる主桁12を形設したものであるか
ら、一本化された鉄筋16(地中構造物の主鉄筋となる
もの)を座屈から防止すると考えることができる。さら
に、沈設体110の構設時においては、スキンプレート
11は隣り合うことによって平面的に一体となり、一本
化された鉄筋16(地中構造物の主鉄筋となるもの)の
全てを取り囲む状態にあるので(図3、図6参照)、地
中構造物の帯鉄筋の一部とみなすことができる。
桁12の総重量に沈設体110のスキンプレート11の
総重量を加えた和を、地中構造物に要求される帯鉄筋の
総重量に等しくすることにより、地中構造物の帯鉄筋に
要求される強度を確保することが可能となる。
では、他方(図1の上側)の主桁12の内面のみに長ナ
ット17が固定されている。しかし、各鉄筋16を一本
化させたり、接面した互いの主桁12を締結させたりす
ることができるのであれば、両方(図1の上・下側)の
主桁12の内面のどちらかに長ナット17を固定しても
よい。ただし、千鳥配列をもって連結させる場合には、
長ナット17を規則的に固定させる必要がある。
くても、各鉄筋16を一本化させたり、接面した互いの
主桁12を締結させたりすることは可能である。従っ
て、長ナット17を主桁12に固定しなくても、地中構
造物に要求される主鉄筋や帯鉄筋を、本実施の形態のセ
グメントピース1で構設される沈設体110に代用させ
ることは可能である。
や主桁12の曲げ強度を確保できるのであれば、連通し
た鉄筋孔14の全ての箇所において、接面した互いの主
桁12を長ナット17と短ナット18で締結する必要は
ない。そこで、プレート11の両端に形設された主桁1
2の間隔の倍数の長さをもつ鉄筋16を使用すれば、接
面した互いの主桁12を長ナット17と短ナット18で
締結することを、とびとびに行うことができる。
を構設するセグメントピースの主桁の鉄筋孔に挿通され
た各鉄筋を、長ナットと短ナットで一本化しており、一
本化された鉄筋が地中構造物の主鉄筋となるとともに、
平面的に一体となった主桁は地中構造物の帯鉄筋とみな
され、地中構造物に要求される主鉄筋や帯鉄筋を沈設体
に代用させることができるので、その内部に鉄筋篭を吊
込んだり、主鉄筋や帯鉄筋を配置させることが不要とな
る。
グメントピースで構設された沈設体を地中構造物の原型
として使用するときは、地中構造物に要求される主鉄筋
や帯鉄筋を沈設体に代用させることによって、鋼材を節
約させることができるとともに、沈設体の内部に鉄筋篭
を吊込んだり、主鉄筋や帯鉄筋を配置させることが不要
となるので、工費の削減や工期の短縮を実現できる。さ
らに、地中構造物の有効断面を、沈設体の最外面すなわ
ちスキンプレート面の内側における構造で評価できるこ
とになり、工事のコンパクト化に寄与することができ
る。
フロー図である。
を切断した断面図である。
ることにより沈設体を構設した場合において、本発明の
セグメントピースの主桁を地中構造物に要求される帯鉄
筋の一部とみなしたときの概念図である。
である。
Claims (9)
- 【請求項1】 スキンプレートの両端に形設された主桁
を介して互いを連結することにより、鋼−コンクリート
複合の地中構造物の原型となる沈設体を構設する鋼製の
セグメントピースにおいて、 両端に雄ねじを螺刻した鉄筋と、 前記主桁に所定ピッチで対称的に設けられた鉄筋孔と、 前記鉄筋の両端の雄ねじと螺接する長ナットと、 前記鉄筋の一端の雄ねじと螺接する短ナットとを備え、 前記沈設体の構設時に連通する互いの鉄筋孔に挿通させ
た各鉄筋を、前記長ナットで接合し一本化することによ
って、前記地中構造物の主鉄筋を前記所定ピッチで形成
すると同時に、前記沈設体の構設時に接面する互いの主
桁を、各鉄筋の一端の雄ねじに螺接した前記長ナットと
前記短ナットで締結することによって、互いを連結する
ことを特徴とするセグメントピース。 - 【請求項2】 請求項1に記載するセグメントピースに
おいて、 前記沈設体の軸方向の千鳥配列をもって互いを連結する
ことにより、前記主桁を前記沈設体の周方向の同一接面
上に配置したことを特徴とするセグメントピース。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載するセグメ
ントピースにおいて、 前記沈設体の主桁の総重量が、前記地中構造物に要求さ
れる帯鉄筋の総重量に等しいことを特徴とするセグメン
トピース。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項2に記載するセグメ
ントピースにおいて、 前記沈設体の主桁の総重量と前記沈設体のスキンプレー
トの総重量との和が、前記地中構造物に要求される帯鉄
筋の総重量に等しいことを特徴とするセグメントピー
ス。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一つに
記載するセグメントピースにおいて、 前記長ナットは前記主桁の内面に固定されたことを特徴
とするセグメントピース。 - 【請求項6】 請求項5に記載するセグメントピースに
おいて、 前記鉄筋の長さが前記主桁の間隔と同じであることを特
徴とするセグメントピース。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一つに
記載するセグメントピースにおいて、 前記所定ピッチで前記主桁の曲げ強度を確保したことを
特徴とするセグメントピース。 - 【請求項8】 請求項7に記載するセグメントピースに
おいて、 前記スキンプレートの厚さが前記主桁の厚さに等しいと
ともに、前記主桁の間隔が前記所定ピッチであることを
特徴とするセグメントピース。 - 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれか一つに
記載するセグメントピースで構設された沈設体を用いて
地中構造物を構築することを特徴とする地中構造物の構
築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32107697A JP3878662B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | セグメントピース及び地中構造物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32107697A JP3878662B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | セグメントピース及び地中構造物の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11152985A true JPH11152985A (ja) | 1999-06-08 |
JP3878662B2 JP3878662B2 (ja) | 2007-02-07 |
Family
ID=18128547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32107697A Expired - Lifetime JP3878662B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | セグメントピース及び地中構造物の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3878662B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004521203A (ja) * | 2001-03-03 | 2004-07-15 | トラクト‐テヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 回転用駆動装置を備えた掘削装置 |
GB2447622A (en) * | 2007-01-10 | 2008-09-24 | Martello Piling Ltd | Method of excavating a non-circular shaft |
CN104061003A (zh) * | 2014-06-18 | 2014-09-24 | 中铁隧道集团二处有限公司 | 一种支撑钢架之间的连接结构 |
JP2015140622A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 株式会社奥村組 | シールド工法における鋼製セグメントの補強方法 |
CN106285719A (zh) * | 2016-10-13 | 2017-01-04 | 常州中铁城建构件有限公司 | 一种新型管片骨架安装工艺 |
-
1997
- 1997-11-21 JP JP32107697A patent/JP3878662B2/ja not_active Expired - Lifetime
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