JPH11152193A - 加圧缶穴あけ具 - Google Patents
加圧缶穴あけ具Info
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- JPH11152193A JPH11152193A JP9334796A JP33479697A JPH11152193A JP H11152193 A JPH11152193 A JP H11152193A JP 9334796 A JP9334796 A JP 9334796A JP 33479697 A JP33479697 A JP 33479697A JP H11152193 A JPH11152193 A JP H11152193A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 缶内の内容物を吹き出させずに穴をあけるこ
とのできる穴あけ具を提供することであり、また、加圧
缶の内容物がなくなる前に圧力がなくなってしまった場
合でも、内容物を吐出させることのできる穴あけ具を提
供すること。 【解決手段】 加圧缶の側面、底面、上面に突起物を刺
して缶に穴をあける器具であって、加圧缶を挟持押圧す
る１対の中空状の加圧缶挟持腕に設けた突起頂部から挟
持腕に通じる通路を有することを特徴とする加圧缶の穴
あけ具。
とのできる穴あけ具を提供することであり、また、加圧
缶の内容物がなくなる前に圧力がなくなってしまった場
合でも、内容物を吐出させることのできる穴あけ具を提
供すること。 【解決手段】 加圧缶の側面、底面、上面に突起物を刺
して缶に穴をあける器具であって、加圧缶を挟持押圧す
る１対の中空状の加圧缶挟持腕に設けた突起頂部から挟
持腕に通じる通路を有することを特徴とする加圧缶の穴
あけ具。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はエアゾール缶等の加
圧缶の穴あけ具に関するものである。
圧缶の穴あけ具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、電子写真液体現像剤、化粧品、殺
虫剤、化学品等の色々な分野において加圧缶が使用され
ている。しかし、使用済みの加圧缶を廃棄する場合、内
圧を０ｋｇ／ｍ3にして廃棄することが必要である。内
圧を０ｋｇ／ｍ3にして廃棄しないとごみ収集車やごみ
処理場での作業者が缶の破裂により怪我をする可能性が
あり危険である。このため、実用新案登録第２５４６４
５１号公報においては、家庭でも簡単に缶の穴あけがで
きるように缶胴部をはさみ込んで穴をあけるための内側
に穴あけ用突起を内側に具備した１対の作用腕部を有す
る治具が提案されている。また、実開平４‐６５７８３
号公報においては、缶底部窪みに穴をあける釘等の器具
を取り付けてある加圧缶を提案している。
虫剤、化学品等の色々な分野において加圧缶が使用され
ている。しかし、使用済みの加圧缶を廃棄する場合、内
圧を０ｋｇ／ｍ3にして廃棄することが必要である。内
圧を０ｋｇ／ｍ3にして廃棄しないとごみ収集車やごみ
処理場での作業者が缶の破裂により怪我をする可能性が
あり危険である。このため、実用新案登録第２５４６４
５１号公報においては、家庭でも簡単に缶の穴あけがで
きるように缶胴部をはさみ込んで穴をあけるための内側
に穴あけ用突起を内側に具備した１対の作用腕部を有す
る治具が提案されている。また、実開平４‐６５７８３
号公報においては、缶底部窪みに穴をあける釘等の器具
を取り付けてある加圧缶を提案している。
【０００３】しかし、これらの場合は穴をあけた後、内
容物が残っている場合、内容物が吹き出し穴あけ作業者
に付着してしまう危険があった。特に、殺虫剤等の有毒
物の場合は危険が大きい。また、ＬＰＧ等の可燃性ガス
により、圧力を発生させている缶の場合は可燃性ガスが
噴き出すことになり引火等の危険があった。また、加圧
缶の内容物がなくなる前に圧力がなくなってしまった場
合は、従来の方法では穴をあけることはできても内容物
を取り出すことができなかった。
容物が残っている場合、内容物が吹き出し穴あけ作業者
に付着してしまう危険があった。特に、殺虫剤等の有毒
物の場合は危険が大きい。また、ＬＰＧ等の可燃性ガス
により、圧力を発生させている缶の場合は可燃性ガスが
噴き出すことになり引火等の危険があった。また、加圧
缶の内容物がなくなる前に圧力がなくなってしまった場
合は、従来の方法では穴をあけることはできても内容物
を取り出すことができなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、缶内の内容物を吹き出させずに穴をあけることので
きる穴あけ具を提供することであり、第二の目的は、加
圧缶の内容物がなくなる前に圧力がなくなってしまった
場合でも、内容物を吐出させることのできる穴あけ具を
提供することである。
は、缶内の内容物を吹き出させずに穴をあけることので
きる穴あけ具を提供することであり、第二の目的は、加
圧缶の内容物がなくなる前に圧力がなくなってしまった
場合でも、内容物を吐出させることのできる穴あけ具を
提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明の（１）［加圧缶の側面、底面、上面に突起物を刺し
て缶に穴をあける器具であって、加圧缶を挟持押圧する
１対の中空状の加圧缶挟持腕に設けた突起頂部から挟持
腕に通じる通路を有することを特徴とする加圧缶の穴あ
け具」、（２）「該突起の通路及び挟持腕の中空部を介
して連結する加圧缶内容物の収納部を保持していること
を特徴とする前記第（１）項に記載の加圧缶の穴あけ
具」、（３）「該突起を加圧缶に駆動させる動力が１．
０ｋｇ／ｍ3Ｇａｇｅ以上のエアーであることを特徴と
する前記第（１）項に記載の加圧缶の穴あけ具」、
（４）「穴あけ後、缶をつぶす機構を備えていることを
特徴とする前記第（１）項に記載の加圧缶の穴あけ
具」、（５）「穴あけ後、上部ノズルからエアーを注入
することのできる機構を備えていることを特徴とする前
記第（１）項に記載の加圧缶の穴あけ具」、（６）「突
起を構成している材質のブリネル硬さ（ＨB）が５０ｋ
ｇ／ｍｍ2以上であることを特徴とする前記第（１）項
に記載の加圧缶の穴あけ具」、（７）「突起がねじ込み
式になっており、本体との脱着、交換が可能であること
を特徴とする前記第（１）項に記載の加圧缶の穴あけ
具」により達成される。本発明の穴あけ具はその突起物
が中空になっており、缶内部に内容物が残存していて
も、突起物の中空部を通って内応物が排出されるような
機構を保持しているため、穴あけ時に内容物の噴出がな
く安全である。
明の（１）［加圧缶の側面、底面、上面に突起物を刺し
て缶に穴をあける器具であって、加圧缶を挟持押圧する
１対の中空状の加圧缶挟持腕に設けた突起頂部から挟持
腕に通じる通路を有することを特徴とする加圧缶の穴あ
け具」、（２）「該突起の通路及び挟持腕の中空部を介
して連結する加圧缶内容物の収納部を保持していること
を特徴とする前記第（１）項に記載の加圧缶の穴あけ
具」、（３）「該突起を加圧缶に駆動させる動力が１．
０ｋｇ／ｍ3Ｇａｇｅ以上のエアーであることを特徴と
する前記第（１）項に記載の加圧缶の穴あけ具」、
（４）「穴あけ後、缶をつぶす機構を備えていることを
特徴とする前記第（１）項に記載の加圧缶の穴あけ
具」、（５）「穴あけ後、上部ノズルからエアーを注入
することのできる機構を備えていることを特徴とする前
記第（１）項に記載の加圧缶の穴あけ具」、（６）「突
起を構成している材質のブリネル硬さ（ＨB）が５０ｋ
ｇ／ｍｍ2以上であることを特徴とする前記第（１）項
に記載の加圧缶の穴あけ具」、（７）「突起がねじ込み
式になっており、本体との脱着、交換が可能であること
を特徴とする前記第（１）項に記載の加圧缶の穴あけ
具」により達成される。本発明の穴あけ具はその突起物
が中空になっており、缶内部に内容物が残存していて
も、突起物の中空部を通って内応物が排出されるような
機構を保持しているため、穴あけ時に内容物の噴出がな
く安全である。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を
詳細に説明する。図１〜５は本発明を説明するためのも
のであり、図１は、本発明の加圧缶穴あけ具の１例を示
したものである。この例においては、本発明の穴あけ具
は、加圧缶（１）の胴分部を挟持し押圧することができ
る１対の中空パイプ状の加圧缶挟持腕部（５ａ），（６
ａ）を有し、該挟持腕部（５ａ）及び／又は（６ａ）に
は、突起（２）が内側向きに設けられており、図２に示
されるように、突起（２）はその頂部に孔部（２ａ）を
有し、また、孔部（２ａ）から挟持腕部（５ａ）及び／
又は（６ａ）に通じる通路（２ｂ）を有する。
詳細に説明する。図１〜５は本発明を説明するためのも
のであり、図１は、本発明の加圧缶穴あけ具の１例を示
したものである。この例においては、本発明の穴あけ具
は、加圧缶（１）の胴分部を挟持し押圧することができ
る１対の中空パイプ状の加圧缶挟持腕部（５ａ），（６
ａ）を有し、該挟持腕部（５ａ）及び／又は（６ａ）に
は、突起（２）が内側向きに設けられており、図２に示
されるように、突起（２）はその頂部に孔部（２ａ）を
有し、また、孔部（２ａ）から挟持腕部（５ａ）及び／
又は（６ａ）に通じる通路（２ｂ）を有する。
【０００７】前記加圧缶挟持腕部（５ａ），（６ａ）に
は、それぞれ、作用杆部（５ｂ），（６ｂ）が連なり、
この作用杆部（５ｂ），（６ｂ）を手で握り開閉するこ
とにより、ヒンジ部（７）を支点として挟持腕部（５
ａ）、（６ａ）が加圧缶（１）を挟持押圧し、又は挟持
押圧状態を解く。中空パイプ状の作用杆部（５ｂ）には
加圧缶内容物のための通路（３）が設けられており、こ
の通路（３）は前記通路（２ｂ）から内容物の収集部
（４）に延長している。孔部（２ａ）で受け入れられた
加圧缶内容物は、前記通路（２ｂ）及び通路（３）を経
て収集部（４）に導かれ回収される。本発明における加
圧缶挟持腕部（５ａ），（６ａ）、及び作用杆部（５
ｂ），（６ｂ）は、無論、必ずしもパイプ状の中空であ
る必要はなく、また、均一形状、均一太さである必要は
なく、例えば断面矩形であってもよく、又は前記通路
（２ｂ）及び通路（３）を形成しうる程度の中空部を必
要箇所に有する部分的中空体であってもよい。
は、それぞれ、作用杆部（５ｂ），（６ｂ）が連なり、
この作用杆部（５ｂ），（６ｂ）を手で握り開閉するこ
とにより、ヒンジ部（７）を支点として挟持腕部（５
ａ）、（６ａ）が加圧缶（１）を挟持押圧し、又は挟持
押圧状態を解く。中空パイプ状の作用杆部（５ｂ）には
加圧缶内容物のための通路（３）が設けられており、こ
の通路（３）は前記通路（２ｂ）から内容物の収集部
（４）に延長している。孔部（２ａ）で受け入れられた
加圧缶内容物は、前記通路（２ｂ）及び通路（３）を経
て収集部（４）に導かれ回収される。本発明における加
圧缶挟持腕部（５ａ），（６ａ）、及び作用杆部（５
ｂ），（６ｂ）は、無論、必ずしもパイプ状の中空であ
る必要はなく、また、均一形状、均一太さである必要は
なく、例えば断面矩形であってもよく、又は前記通路
（２ｂ）及び通路（３）を形成しうる程度の中空部を必
要箇所に有する部分的中空体であってもよい。
【０００８】図２は、突起（２）の拡大図を示したもの
であり、この例においては、突起（２）は、その頂部に
孔部（２ａ）を設けた、略々、切頭円錐形になってお
り、孔部（２ａ）の奥には通路（２ｂ）が通じ、この通
路（２ｂ）は、挟持腕（５ａ）内の通路（３）に連な
る。
であり、この例においては、突起（２）は、その頂部に
孔部（２ａ）を設けた、略々、切頭円錐形になってお
り、孔部（２ａ）の奥には通路（２ｂ）が通じ、この通
路（２ｂ）は、挟持腕（５ａ）内の通路（３）に連な
る。
【０００９】本発明の加圧缶穴あけ具は、また、前記１
対の作用杆部（５ｂ），（６ｂ）を省略したものであっ
てもよく、あるいは前記１対の挟持腕部（５ａ）、（６
ａ）に代えて唯一の挟持腕を有するものとすることがで
きる。例えば図３に示されるように、膨張させることに
より加圧缶（１）の胴分部を締めるように挟持する、環
状に湾曲しうる例えば弾性体の内部に空気を圧入して、
その環状に湾曲しうる弾性体の表面に環の内側向きに設
けた突起物により、使用済み加圧缶に穴あけを行うこと
ができる。
対の作用杆部（５ｂ），（６ｂ）を省略したものであっ
てもよく、あるいは前記１対の挟持腕部（５ａ）、（６
ａ）に代えて唯一の挟持腕を有するものとすることがで
きる。例えば図３に示されるように、膨張させることに
より加圧缶（１）の胴分部を締めるように挟持する、環
状に湾曲しうる例えば弾性体の内部に空気を圧入して、
その環状に湾曲しうる弾性体の表面に環の内側向きに設
けた突起物により、使用済み加圧缶に穴あけを行うこと
ができる。
【００１０】図３は、その１例を示すものであり、この
例においては、加圧缶（１）の胴分部を締めるように挟
持する帯状の中空の挟持部（８）の略中央部が、そのた
めの支持部を兼ねた加圧缶内容物の収集部（１１）上に
支持されており、挟持部（８）の中空部（１０）の先端
には突起（９）が設けられている。そして、中空部（１
０）には、コンプレッサ（１２）からのエアーを送るた
めのエアー管（１３）が設けられ、また、収集部（１
１）にはコンプレッサ（１２）を駆動させるための駆動
スイッチ（１４）が設けられている。図に示されるよう
に、中空部（１０）は、部分的な中空を有する中空部
（１０）であっても、あるいはほぼ全体が中空の中空部
（１０）であってもよい。駆動スイッチ（１４）を入れ
ると、コンプレッサ（１２）により、エアー管（１３）
を通って送られてきたエアーが突起（９）のついた挟持
部（８）を駆動させ、缶（１）を挟み込みこれに穴をあ
ける。缶（１）内のガスや内容物は、突起（９）にあい
ている孔部（９ａ）及び中空部（９ｂ）から挟持部
（８）内の中空部（１０）を通り、収集部（１１）に回
収される。挟持部（８）の駆動はコンプレッサ（１２）
によるエアーに代えて、作動液体を用いた油圧機構とす
ることができ、また、他の機械的手段による開閉機構を
用いることもできる。
例においては、加圧缶（１）の胴分部を締めるように挟
持する帯状の中空の挟持部（８）の略中央部が、そのた
めの支持部を兼ねた加圧缶内容物の収集部（１１）上に
支持されており、挟持部（８）の中空部（１０）の先端
には突起（９）が設けられている。そして、中空部（１
０）には、コンプレッサ（１２）からのエアーを送るた
めのエアー管（１３）が設けられ、また、収集部（１
１）にはコンプレッサ（１２）を駆動させるための駆動
スイッチ（１４）が設けられている。図に示されるよう
に、中空部（１０）は、部分的な中空を有する中空部
（１０）であっても、あるいはほぼ全体が中空の中空部
（１０）であってもよい。駆動スイッチ（１４）を入れ
ると、コンプレッサ（１２）により、エアー管（１３）
を通って送られてきたエアーが突起（９）のついた挟持
部（８）を駆動させ、缶（１）を挟み込みこれに穴をあ
ける。缶（１）内のガスや内容物は、突起（９）にあい
ている孔部（９ａ）及び中空部（９ｂ）から挟持部
（８）内の中空部（１０）を通り、収集部（１１）に回
収される。挟持部（８）の駆動はコンプレッサ（１２）
によるエアーに代えて、作動液体を用いた油圧機構とす
ることができ、また、他の機械的手段による開閉機構を
用いることもできる。
【００１１】図４は、本発明による、加圧缶（１）に穴
をあけるとほぼ同時又はあけた後、缶（１）をつぶす機
構を備えた装置の１例を示した図である。この例の装置
においては、缶（１）を缶保持部（１８）にセットし、
把手（１５）を缶保持部（１８）側に倒すと、突起（１
９）により缶に穴があく。缶内のガスや内容物は、突起
（１７）にあいている中空部（１９）を通り、収集部
（２０）に回収される。缶は同時に缶抑え部（１６）に
より、上側半分がつぶされる。すなわち、この例におい
ては、缶保持部（１８）がその支持部を兼ねた加圧缶内
容物の収集部（２０）上に支持されており、缶保持部
（１８）の底部には、突起中空部（１９）を有する突起
（１７）が内側方向に突出して設けられている。そし
て、突起中空部（１９）には、エアーを送出し又は吸引
するためのエアー管（１７ｂ）が設けられ、また、図示
していないが収集部（２０）にはエアーを送出又は吸引
するためのエア管が連結しており、このエア管はエアー
の送出吸引手段に連結している。一方、缶保持部（１
８）の１方の縁にヒンジ結合された缶抑え部（１６）に
は、把手（１５）が設けられ、この把手（１５）により
缶抑え部（１６）を開閉することにより加圧缶（１）は
突起（１７）に押圧されて穴あけされ、押潰され、か
つ、その際又はその後、内容物はエアー管（１７ｂ）介
して収集部（２０）に収集される。
をあけるとほぼ同時又はあけた後、缶（１）をつぶす機
構を備えた装置の１例を示した図である。この例の装置
においては、缶（１）を缶保持部（１８）にセットし、
把手（１５）を缶保持部（１８）側に倒すと、突起（１
９）により缶に穴があく。缶内のガスや内容物は、突起
（１７）にあいている中空部（１９）を通り、収集部
（２０）に回収される。缶は同時に缶抑え部（１６）に
より、上側半分がつぶされる。すなわち、この例におい
ては、缶保持部（１８）がその支持部を兼ねた加圧缶内
容物の収集部（２０）上に支持されており、缶保持部
（１８）の底部には、突起中空部（１９）を有する突起
（１７）が内側方向に突出して設けられている。そし
て、突起中空部（１９）には、エアーを送出し又は吸引
するためのエアー管（１７ｂ）が設けられ、また、図示
していないが収集部（２０）にはエアーを送出又は吸引
するためのエア管が連結しており、このエア管はエアー
の送出吸引手段に連結している。一方、缶保持部（１
８）の１方の縁にヒンジ結合された缶抑え部（１６）に
は、把手（１５）が設けられ、この把手（１５）により
缶抑え部（１６）を開閉することにより加圧缶（１）は
突起（１７）に押圧されて穴あけされ、押潰され、か
つ、その際又はその後、内容物はエアー管（１７ｂ）介
して収集部（２０）に収集される。
【００１２】図５は、加圧缶（１）に穴あけ後、加圧缶
の上部ノズルからエアーを注入することのできる機構を
備えた装置の１例を示した図である。穴あけ機構はエア
ーを使用する図３の装置例と同じである。ただしこの装
置は、上部ノズル（１ａ）に、エアー注入部（２１）を
有する注入部用エアー（２２）を連結可能にした点で図
３の装置と異なる。この装置は、缶内の内容物がなくな
る前に圧力がなくなってしまった場合でも内容物を吐出
させることのできる装置である。缶に穴をあけた後、内
圧がないため内容物が残っている場合、エアー注入部
（２１）をノズル上部に差し込んで注入部用エアー管
（２２）からエアーを送る。このエアーにより、内容物
は、突起（９）にあいている中空部から挟み部（８）内
の中空部（１０）を通り、収集部（１１）に回収され
る。
の上部ノズルからエアーを注入することのできる機構を
備えた装置の１例を示した図である。穴あけ機構はエア
ーを使用する図３の装置例と同じである。ただしこの装
置は、上部ノズル（１ａ）に、エアー注入部（２１）を
有する注入部用エアー（２２）を連結可能にした点で図
３の装置と異なる。この装置は、缶内の内容物がなくな
る前に圧力がなくなってしまった場合でも内容物を吐出
させることのできる装置である。缶に穴をあけた後、内
圧がないため内容物が残っている場合、エアー注入部
（２１）をノズル上部に差し込んで注入部用エアー管
（２２）からエアーを送る。このエアーにより、内容物
は、突起（９）にあいている中空部から挟み部（８）内
の中空部（１０）を通り、収集部（１１）に回収され
る。
【００１３】図６に示されるように、本発明における１
例としての突起（２３）は、缶に穴をあける毎に缶と接
触し、また、中が中空になっているためある程度の強
度、硬さが必要である。このため、突起物（２３）を構
成している材質のブリネル硬さ（ＨB）は５０以上であ
る必要がある。できれば１００以上であることが望まし
い。
例としての突起（２３）は、缶に穴をあける毎に缶と接
触し、また、中が中空になっているためある程度の強
度、硬さが必要である。このため、突起物（２３）を構
成している材質のブリネル硬さ（ＨB）は５０以上であ
る必要がある。できれば１００以上であることが望まし
い。
【００１４】突起の材質の例としては、炭素鋼、ニッケ
ル・クロム鋼、ニッケル・クロム・モリブデン鋼、クロ
ム鋼、ステンレス鋼、高マンガン鋳鋼、灰鋳鉄、タグチ
ル鋳鋼等が挙げられる。特にニッケル・クロム・モリブ
テン鋼の焼き入れ焼きもどしのものは、硬度が高く、耐
久性に優れる。
ル・クロム鋼、ニッケル・クロム・モリブデン鋼、クロ
ム鋼、ステンレス鋼、高マンガン鋳鋼、灰鋳鉄、タグチ
ル鋳鋼等が挙げられる。特にニッケル・クロム・モリブ
テン鋼の焼き入れ焼きもどしのものは、硬度が高く、耐
久性に優れる。
【００１５】しかし、これらの耐久性に優れた材料を使
用しても、突起は破損する場合もあり、取り外し、交換
ができるような構造である必要がある。図６はその一例
を示したものである。突起ねじ込み凸部（２４）を突起
ねじ込み凹部（２５）に合わせて突起（２３）を回すこ
とにより突起を装着できる。
用しても、突起は破損する場合もあり、取り外し、交換
ができるような構造である必要がある。図６はその一例
を示したものである。突起ねじ込み凸部（２４）を突起
ねじ込み凹部（２５）に合わせて突起（２３）を回すこ
とにより突起を装着できる。
【００１６】
実施例１ 使用済みの殺虫剤を図１の装置にセットし、作用杆部
（５ｂ），（６ｂ）を内側に動かし缶に穴をあけた。穴
あけ前の内圧は、０．２ｋｇ／ｍ3であったが、穴あけ
後は０ｋｇ／ｍ3であった。また、ＬＰＧガス、残って
いた微量の殺虫剤物質は収集部（４）で完全に回収され
外部へのモレはなっかた。
（５ｂ），（６ｂ）を内側に動かし缶に穴をあけた。穴
あけ前の内圧は、０．２ｋｇ／ｍ3であったが、穴あけ
後は０ｋｇ／ｍ3であった。また、ＬＰＧガス、残って
いた微量の殺虫剤物質は収集部（４）で完全に回収され
外部へのモレはなっかた。
【００１７】実施例２ 使用済みの電子写真用液体トナー缶（Savin Black Tone
r Type L１）を図３の装置にセットし、コンプレッサー
エアー圧を１．５ｋｇ／ｍ3に保ち、スイッチ（１４）
をＯＮにして缶に穴をあけた。穴あけ前の内圧は、０．
１ｋｇ／ｍ3であったが、穴あけ後は０ｋｇ／ｍ3であっ
た。また、残っていた微量の液体トナーは収集部（１
１）で完全に回収され外部へのモレはなかった。実施例
１では、作用杆部（５ｂ），（６ｂ）で缶を挟み込むと
き、ある程度の力を要したが、図３の装置の場合は力は
いらなかった。
r Type L１）を図３の装置にセットし、コンプレッサー
エアー圧を１．５ｋｇ／ｍ3に保ち、スイッチ（１４）
をＯＮにして缶に穴をあけた。穴あけ前の内圧は、０．
１ｋｇ／ｍ3であったが、穴あけ後は０ｋｇ／ｍ3であっ
た。また、残っていた微量の液体トナーは収集部（１
１）で完全に回収され外部へのモレはなかった。実施例
１では、作用杆部（５ｂ），（６ｂ）で缶を挟み込むと
き、ある程度の力を要したが、図３の装置の場合は力は
いらなかった。
【００１８】実施例３ 使用済みの電子写真用液体トナー缶（Savin Black Tone
r Type L１）を図４の装置にセットし、把手（１５）を
倒し缶に穴をあけた。穴あけ前の内圧は、０．１ｋｇ／
ｍ3であったが、穴あけ後は０ｋｇ／ｍ3であった。ま
た、残っていた微量の液体トナーは収集部（２０）で完
全に回収され外部へのモレはなかった。また、缶の体積
が１／２になり、缶の廃棄が容易になった。
r Type L１）を図４の装置にセットし、把手（１５）を
倒し缶に穴をあけた。穴あけ前の内圧は、０．１ｋｇ／
ｍ3であったが、穴あけ後は０ｋｇ／ｍ3であった。ま
た、残っていた微量の液体トナーは収集部（２０）で完
全に回収され外部へのモレはなかった。また、缶の体積
が１／２になり、缶の廃棄が容易になった。
【００１９】実施例４ 中のトナーが残ったまま、内圧０ｋｇ／ｍ3になってし
まった電子写真用液体トナー缶（Savin Black Toner Ty
pe L１）を図５の装置にセットし、缶に穴をあけた。内
圧が０ｋｇ／ｍ3のため缶に穴があいただけで中のトナ
ーは排出されなかったが、エアー注入部（２１）をノズ
ルに取り付け、１．０ｋｇ／ｍ3のエアーを送ったとこ
ろ中のトナーは全て収集部（１１）に回収された。
まった電子写真用液体トナー缶（Savin Black Toner Ty
pe L１）を図５の装置にセットし、缶に穴をあけた。内
圧が０ｋｇ／ｍ3のため缶に穴があいただけで中のトナ
ーは排出されなかったが、エアー注入部（２１）をノズ
ルに取り付け、１．０ｋｇ／ｍ3のエアーを送ったとこ
ろ中のトナーは全て収集部（１１）に回収された。
【００２０】比較例１ 実施例１と同様の使用済み缶を釘により穴をあけた。刺
した釘を抜いた瞬間にＬＰＧガス、残っていた微量の殺
虫剤物質が外部に吹き出し、作業者がこれを吸入してし
まった。
した釘を抜いた瞬間にＬＰＧガス、残っていた微量の殺
虫剤物質が外部に吹き出し、作業者がこれを吸入してし
まった。
【００２１】
【発明の効果】本発明の加圧缶の穴あけ具においては、
中空になった突起物により、突起の中空部を通って内容
物が排出されるような機構を保持しているため外部に内
容物が噴出することがない。また、突起の中空部を通っ
て排出された内容物を収集することのできる収納部を保
持しているため外部に内容物が噴出することがなく回収
でき、さらに、突起物を駆動させる動力が１．０ｋｇ／
ｍ3以上のエアーであるため、穴あけ作業にほとんど力
を必要としない。さらに、穴あけ後、缶をつぶす機構を
備えているため缶の体積が減少し廃棄が容易になり、ま
た、穴あけ後、上部ノズルからエアーを注入することの
できる機構を備えているため、缶内の内容物がなくなる
前に圧力がなくなってしまった場合でも内容物を吐出さ
せることができる。
中空になった突起物により、突起の中空部を通って内容
物が排出されるような機構を保持しているため外部に内
容物が噴出することがない。また、突起の中空部を通っ
て排出された内容物を収集することのできる収納部を保
持しているため外部に内容物が噴出することがなく回収
でき、さらに、突起物を駆動させる動力が１．０ｋｇ／
ｍ3以上のエアーであるため、穴あけ作業にほとんど力
を必要としない。さらに、穴あけ後、缶をつぶす機構を
備えているため缶の体積が減少し廃棄が容易になり、ま
た、穴あけ後、上部ノズルからエアーを注入することの
できる機構を備えているため、缶内の内容物がなくなる
前に圧力がなくなってしまった場合でも内容物を吐出さ
せることができる。
【図１】本発明の穴あけ具の１例を説明する図である。
【図２】本発明の穴あけ具における突起の１例を説明す
る拡大図である。
る拡大図である。
【図３】本発明の、エアーによる穴あけ具の１例を説明
する図である。
する図である。
【図４】本発明の、缶をつぶす機構を備えた装置の１例
を説明する図である。
を説明する図である。
【図５】本発明の、エアーを注入できる機構を備えた装
置の１例を説明する図である。
置の１例を説明する図である。
【図６】本発明の、突起の取り外し及び交換ができる機
構を備えた装置の１例を説明する図である。
構を備えた装置の１例を説明する図である。
１ 加圧缶 ２ 突起 ２ａ 孔部 ２ｂ 突起物内通路 ３ 通路 ４ 内容物の収集部 ５ 加圧缶挟持腕 ５ａ 加圧缶挟持腕部 ５ｂ 作用杆部 ６ 加圧缶挟持腕 ６ａ 加圧缶挟持腕部 ６ｂ 作用杆部 ７ ヒンジ部 ８ 挟持部 ９ 突起 １０ 中空部 １１ 収集部 １２ コンプレッサ １３ エアー管 １４ 駆動スイッチ １５ 把手 １６ 缶抑え部 １７ 突起 １７ｂ エアー管 １８ 缶保持部 １９ 突起中空部 ２０ 内容物収集部 ２１ エアー注入部 ２２ 注入部用エアー管 ２３ 突起 ２４ 突起ねじ込み凸部 ２５ 突起ねじ込み凹部
Claims (7)
- 【請求項１】 加圧缶の側面、底面、上面に突起物を刺
して缶に穴をあける器具であって、加圧缶を挟持押圧す
る１対の中空状の加圧缶挟持腕に設けた突起頂部から挟
持腕に通じる通路を有することを特徴とする加圧缶の穴
あけ具。 - 【請求項２】 該突起の通路及び挟持腕の中空部を介し
て連結する加圧缶内容物の収納部を保持していることを
特徴とする請求項１に記載の加圧缶の穴あけ具。 - 【請求項３】 該突起を加圧缶に駆動させる動力が１．
０ｋｇ／ｍ3Ｇａｇｅ以上のエアーであることを特徴と
する請求項１に記載の加圧缶の穴あけ具。 - 【請求項４】 穴あけ後、缶をつぶす機構を備えている
ことを特徴とする請求項１に記載の加圧缶の穴あけ具。 - 【請求項５】 穴あけ後、上部ノズルからエアーを注入
することのできる機構を備えていることを特徴とする請
求項１に記載の加圧缶の穴あけ具。 - 【請求項６】 突起を構成している材質のブリネル硬さ
（ＨB）が５０ｋｇ／ｍｍ2以上であることを特徴とする
請求項１に記載の加圧缶の穴あけ具。 - 【請求項７】 突起がねじ込み式になっており、本体と
の脱着、交換が可能であることを特徴とする請求項１に
記載の加圧缶の穴あけ具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9334796A JPH11152193A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 加圧缶穴あけ具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9334796A JPH11152193A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 加圧缶穴あけ具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11152193A true JPH11152193A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=18281330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9334796A Pending JPH11152193A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 加圧缶穴あけ具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11152193A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113565974A (zh) * | 2021-07-15 | 2021-10-29 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种低压密闭罐的泄压及残液回收安全防护工装 |
-
1997
- 1997-11-20 JP JP9334796A patent/JPH11152193A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113565974A (zh) * | 2021-07-15 | 2021-10-29 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种低压密闭罐的泄压及残液回收安全防护工装 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20031217 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |