JPH1115171A - ディスクのレーベル印刷方法 - Google Patents

ディスクのレーベル印刷方法

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JPH1115171A
JPH1115171A JP16758397A JP16758397A JPH1115171A JP H1115171 A JPH1115171 A JP H1115171A JP 16758397 A JP16758397 A JP 16758397A JP 16758397 A JP16758397 A JP 16758397A JP H1115171 A JPH1115171 A JP H1115171A
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disk
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Shinji Moriyama
伸二 森山
Yutaka Kanamaru
豊 金丸
Yoshio Yoshimura
好生 吉村
Hiroyuki Kawachi
宏之 川地
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナーを用いてレーベルに印刷した場合であっ
ても、ディスクに熱変形を生じない電子写真方式による
ディスクのレーベル印刷方法を提供すること。 【解決手段】ディスクの表面に電子写真方式によってト
ナー像をレーベルに印刷するディスクのレーベル印刷方
法であって、前記ディスクの熱変形温度以下の軟化温度
を有するトナーを用いて印刷することを特徴とするディ
スクのレーベル印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクのレーベ
ル印刷方法に関する。さらに詳しくは、電子写真方式に
より、光ディスクなどのディスクに印刷するディスクの
レーベル印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクのレーベル印刷方法に
は、主としてシルクスクリーン印刷法が採用されている
が、近年、電子写真方式によるレーベル印刷方法につい
て検討が行なわれている。
【0003】しかしながら、前記電子写真方式によるレ
ーベル印刷方法を採用した場合には、トナーを熱定着さ
せる際の加熱により、ディスクが熱変形するため、ディ
スクのデータエラーを引き起こすという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、トナーを用いてレーベ
ルに印刷した場合であっても、ディスクに熱変形を生じ
ない電子写真方式によるディスクのレーベル印刷方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
ディスクの表面に電子写真方式によってトナー像をレー
ベルに印刷するディスクのレーベル印刷方法であって、
前記ディスクの熱変形温度以下の軟化温度を有するトナ
ーを用いて印刷することを特徴とするディスクのレーベ
ル印刷方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のディスクのレーベル印刷
方法は、ディスクの表面に電子写真方式によってトナー
像をレーベルに印刷するディスクのレーベル印刷方法で
あり、前記ディスクの熱変形温度以下の軟化温度を有す
るトナーを用いて印刷することを特徴とする。
【0007】本発明に用いられるディスクとしては、特
に限定がなく、例えば、いわゆるCD、CD−ROM、
CD−R、LDなどの通常用いられている光ディスクな
どがあげられる。
【0008】前記ディスクの大きさおよび厚さについて
も特に限定がないが、その一例として、例えば、直径8
0〜300mm程度、厚さ0.5〜1.5mm程度があ
げられる。
【0009】前記ディスクの代表例としては、例えば、
真空蒸着やスパッタリングなどの手段により、ポリカー
ボネートなどの光透過性樹脂からなるディスク上に金や
アルミニウムなどの金属の反射膜が形成されたものや、
前記反射膜上にさらに酸化防止のために紫外線硬化性ア
クリル樹脂などの樹脂がスピンコーター法などによって
塗布され、該樹脂を硬化させることにより、酸化防止膜
が形成されたものなどがあげられる。
【0010】前記ディスクの熱変形温度とは、ディスク
基板用樹脂の熱変形温度をASTMD648に準じ、圧
力4.6kg/cm2 の荷重下で測定したときの温度を
いう。
【0011】本発明においては、電子写真方式により、
ディスクの表面に電子写真方式によってトナー像の印刷
を行なう際に、トナーとして、その軟化温度がディスク
の熱変形温度以下であるトナーを用いる点に、1つの大
きな特徴がある。
【0012】このように、軟化温度がディスクの熱変形
温度以下であるトナーが電子写真方式によって印刷を行
なう際に用いられていることにより、有害な熱変形がデ
ィスクにもたらされるのを阻止することができる。
【0013】なお、前記ディスクの熱変形温度とトナー
の軟化温度との差〔( ディスクの熱変形温度) − (トナ
ーの軟化温度) 〕は、トナーの定着強度をより一層向上
させる観点から、1℃以上、好ましくは2℃以上、さら
に好ましくは5℃以上であることが望ましい。
【0014】本発明に用いられるトナーとしては、その
軟化温度がディスクの熱変形温度以下であれば特に限定
がなく、通常用いられているものを使用することができ
る。なお、前記トナーの軟化温度は、該トナーに用いら
れる結着樹脂の種類を変更することにより、所定の軟化
温度となるように変更することができる。
【0015】本発明に用いられる結着樹脂の軟化温度
は、80℃以上、好ましくは90℃以上であることが望
ましい。かかる軟化温度は、後述するように、高化式フ
ローテスター((株)島津製作所製、商品名:CFT−
500)を用いて測定することができる。
【0016】前記結着樹脂の代表例としては、例えば、
ポリエステル、スチレン−アクリル酸エステル系樹脂な
どがあげられる。これらの中では、ポリエステルは、本
発明においては、好適に使用しうるものである。
【0017】前記ポリエステルは、多価カルボン酸と多
価アルコールとの重縮合反応によって得られる。
【0018】前記多価カルボン酸の例としては、例え
ば、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、3−
イソデセニル−1,2,5,6−ヘキサンテトラカルボ
ン酸、コハク酸、イソオクチルコハク酸、アジピン酸な
どのカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸の低級
アルキルエステルなどがあげられる。
【0019】前記多価アルコールの例としては、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、ポリオキシエチレン
(2,2)−2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,
2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、水素
添加ビスフェノールA、グリセリン、トリメチロールプ
ロパンなどがあげられる。
【0020】なお、前記ポリエステルの原料には、必要
により、モノカルボン酸、モノアルコールなどを添加し
てもよい。
【0021】前記スチレン−アクリル酸エステル系樹脂
の原料モノマーとしては、例えば、スチレン、クロロス
チレン、α−メチルスチレンなどのスチレン系モノマ
ー;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンな
どのモノオレフィン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、安息香酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステ
ル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシルな
どのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル;ビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチ
ルエーテルなどのビニルエーテル;ビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケト
ンなどのビニルケトンなどがあげられ、これらのモノマ
ーは、単独でまたは2種以上混合して用いることができ
る。
【0022】なお、前記結着樹脂には、必要により、例
えば、天然ワックス、合成ワックス、ポリアミド、エポ
キシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、シリコー
ン樹脂、フッ素樹脂、石油樹脂などが配合されていても
よい。
【0023】また、本発明に用いられるトナーには、必
要により、例えば、荷電制御剤、流動性向上剤、クリー
ニング性向上剤、導電性物質、体質顔料、繊維状物質な
どの補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤などの各種添
加剤が1種または2種以上配合されていてもよい。
【0024】本発明に用いられるトナーの製造方法とし
ては、例えば、混練粉砕法、スプレードライ法、重合法
などの一般に採用されている方法をあげることができ
る。かかるトナーの製造方法の一例としては、例えば、
結着樹脂、添加剤などを混合機で均一に混合し、得られ
た混合物をニーダー、1軸または2軸押出機などで溶融
混練し、冷却後、粉砕し、分級することによって得る方
法などをあげることができる。
【0025】以上説明したように、本発明には、ディス
クの熱変形温度よりも低い軟化温度を有するトナーが用
いられているので、ディスクに有害な変形を発生させず
に、電子写真方式によってディスクにレーベル印刷を施
すことができる。
【0026】なお、電子写真方式により、ディスクの印
刷を行なう際には、例えば、図1に示されるような電荷
供給装置15を備えたレーベル印刷装置1を用いること
ができる。
【0027】レーベル印刷装置1は、主として、作像装
置2、転写装置3、定着装置(図示せず)および搬送装
置4を有する。
【0028】作像装置2は、感光ベルト(感光体)5、
帯電装置6、露光装置7、現像装置8、転写ベルト9お
よび静電転写装置11を有し、電子写真方式により転写
ベルト9にトナー像10を付与する。
【0029】なお、感光ベルト5は、エンドレスに回転
し、その表面は、帯電装置6によって帯電する。露光装
置7としては、例えば、レーザ露光装置などがあげられ
る。かかる露光装置7により、感光ベルト5の帯電表面
に、所定の印刷パターンが形成されるように露光が行な
われ、帯電装置6が付与した感光ベルト5の表面の電荷
のうち、露光部分の電荷を光導電現像により消失させ、
静電潜像を形成させる。露光装置7は、印刷パターンの
原稿を用いて露光するものであってもよく、また印刷パ
ターンが登録されたコンピュータから出力せしめられる
印刷信号に従って露光するものであってもよい。
【0030】現像装置8は、感光ベルト5の表面に帯電
したトナーを与え、静電潜像を現像してトナー像10を
形成させるために用いられる。トナーは、静電潜像の電
界によって引きつけられて可視トナー像10となる。転
写ベルト9は、エンドレスに回転し、感光ベルト5の側
傍を移動する。
【0031】静電転写装置11は、感光ベルト5が現像
装置8によって形成されたトナー像10を転写ベルト9
に静電転写させる。静電転写は、例えば、転写ベルト9
の背面からトナーとは逆極性のコロナを印加することに
よって行なわれる。これにより、転写ベルト9にトナー
像10が付与される。なお、感光ベルト5には、クリー
ニング装置12が備えられており、また転写ベルト9に
は、クリーニング装置13が備えられている。
【0032】転写装置3は、搬送装置4によってディス
ク14が転写ベルト9の下部を通過する前部分に、電荷
供給装置15を配置して構成されている。
【0033】図1に示されたレーベル印刷装置1におい
ては、電荷供給装置15として、導電性ゴムローラが用
いられているが、本発明においては、かかる導電性ゴム
ローラ以外にも、例えば、導電性ブラシ、コロトロンな
どを用いることができる。
【0034】電荷供給装置15として導電性ゴムローラ
または導電性ブラシを用いた場合には、該導電性ゴムロ
ーラまたは導電性ブラシは、高圧電源装置により供給電
圧を調整しながらディスク14の印刷を行なう表面に接
触させて該表面にトナーとは逆極性の電荷を供給し、結
果として、転写ベルト9に付与されたトナー像10をデ
ィスク14に静電転写させることを可能にする。なお、
前記電荷供給装置15として、コロトロンを用いる場合
には、ディスク14の印刷を行なう表面に非接触の状態
で、該表面にトナーと逆極性の電荷を供給し、結果とし
て転写ベルト9によって付与されたトナー像10をディ
スク14に静電転写させることができるようにしてもよ
い。
【0035】前記導電性ゴムローラとしては、例えば、
芯材の周囲に導電性シリコーンゴムと導電性EPDMと
を混練りしたゴム組成物からなるゴムローラが設けら
れ、該混練りローラの表面にフッ素樹脂の表面コートが
設けられたものなどがあげられる。
【0036】前記導電性ブラシとしては、例えば、導電
性レーヨン繊維を平ブラシ状に加工したものなどがあげ
られる。
【0037】前記コロトロンとしては、例えば、タング
ステンワイヤを金属ケースに保持させたものなどがあげ
られる。
【0038】定着装置(図示せず)は、ヒートロールお
よびプレスロールからなり、搬送装置4によって搬送さ
れるディスク14の搬送通路の両面に配置され、ディス
ク14を狭圧し、瞬間的に熱と圧力を加えることによ
り、ディスク14に転写されたトナー像10をディスク
14の表面に定着させる。
【0039】前記レーベル印刷装置1を用いてレーベル
印刷を行なう場合には、例えば、以下の手順にしたがっ
てレーベル印刷を行なうことができる。
【0040】(A) 作像装置2により、電子写真方式
で転写ベルト9に印刷パターンに対応したトナー像10
を形成させる。
【0041】(B) 搬送装置4によって搬送されたデ
ィスク14の表面に、転写装置3に設けられた電荷供給
装置15によって電荷を供給し、転写ベルト9に付与さ
れたトナー像10を電気的に転写させる。
【0042】(C) その後、定着装置(図示せず)に
より、ディスク14に転写されたトナー像10を定着さ
せる。
【0043】なお、前記(B)の工程においては、ディ
スク14の保護膜上にトナー像10を定着させたり、デ
ィスク14の反射膜上にトナー像10を定着させること
ができる。
【0044】以上のようにして前記レーベル印刷装置1
を用いてレーベル印刷を行なった場合には、ディスク1
4の印刷を行なう表面に直接的に電荷が供給されるの
で、ディスク基板の電気抵抗値や厚さに関係なく、ディ
スク14の表面にトナー像10を電気的に転写させるの
に必要かつ十分な電荷を供給させることができるという
利点がある。
【0045】また、電荷供給装置15として、非接触方
式のコロトロンを用いた場合には、ディスク14の表面
に接触させずに電荷を供給させることができるため、デ
ィスク14の表面に傷をつけるおそれがないという利点
がある。
【0046】本発明のディスクのレーベル印刷方法によ
れば、前記したように、ディスクに熱変形を生じさせず
にディスクにレーベル印刷を施すことができる。
【0047】
【実施例】次に本発明のディスクのレーベル印刷方法を
実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。
【0048】製造例1 まず、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1000g、ポリ
オキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン400g、イソドデセニルコハ
ク酸125g、テレフタル酸370gおよび無水トリメ
リット酸105gをエステル化触媒(酸化ジブチル錫)
2gとともにガラス製の3リットル容の4つ口フラスコ
内に入れ、温度計、ステンレス鋼製攪拌棒、液化式コン
デンサーおよび窒素導入管を取り付け、電熱マントルヒ
ータ中で窒素気流下で、230℃の常圧で5時間攪拌
し、そののち60Torrに減圧し、攪拌しながら反応を行
なった。
【0049】得られたポリエステルは、酸価2.5KO
Hmg/gおよび水酸基価35.4KOHmg/gおよ
び軟化温度120℃を有していた。
【0050】なお、軟化温度は、高化式フローテスター
〔(株)島津製作所製、商品名:CFT−500〕を用
いて測定した。具体的には、前記高化式フローテスター
を用いて1cm3 の試料を昇温速度6℃/minで加熱
しながら、プランジャーにより30kg/cm2 の荷重
を加え、直径1mmおよび長さ1mmを有するノズルか
ら押し出し、プランジャー降下量(流れ値)−温度曲線
を描き、描かれたS字曲線の高さをhとしたときに、h
/2に対応する温度(樹脂の半分が流出した温度)を軟
化温度とした。
【0051】次に、前記で得られた結着樹脂100重量
部、帯電制御剤(日本カーリット(株)製、商品名:L
R−147)2重量部、着色剤(C.I.ソルベントレ
ッド49)2重量部およびワックス(三洋化成工業
(株)製、商品名:ビスコール550P)2重量部をヘ
ンシェルミキサーで混合し、2軸混練機で溶融混練した
のち、冷却し、ジェットミルで粉砕して分級を行なって
平均粒子径11μmのトナーAを得た。
【0052】得られたトナーAの軟化温度を前記と同様
にして測定した。その結果、該トナーAの軟化温度は、
124.9℃であった。
【0053】製造例2 まず、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1045g、ポリ
オキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン420g、テレフタル酸205
gおよび無水トリメリット酸335gをエステル化触媒
(酸化ジブチル錫)2gとともにガラス製の3リットル
容の4つ口フラスコ内に入れ、温度計、ステンレス鋼製
攪拌棒、液化式コンデンサーおよび窒素導入管を取り付
け、電熱マントルヒータ中で窒素気流下で、230℃の
常圧で7時間攪拌し、そののち60Torrに減圧し、攪拌
しながら反応を行なった。
【0054】得られたポリエステルは、酸価28.5K
OHmg/gおよび水酸基価56.6KOHmg/gお
よび軟化温度135℃を有していた。
【0055】次に、前記で得られた結着樹脂100重量
部、帯電制御剤(日本カーリット(株)製、商品名:L
R−147)2重量部、着色剤(C.I.ソルベントレ
ッド49)2重量部およびワックス(三洋化成工業
(株)製、商品名:ビスコール550P)2重量部をヘ
ンシェルミキサーで混合し、2軸混練機で溶融混練した
のち、冷却し、ジェットミルで粉砕して分級を行なって
平均粒子径11μmのトナーBを得た。
【0056】得られたトナーBの軟化温度を前記と同様
にして測定したところ、130.0℃であった。
【0057】製造例3 まず、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1000g、ポリ
オキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン395g、イソドデセニルコハ
ク酸120g、イソフタル酸372gおよび無水トリメ
リット酸120gをエステル化触媒(酸化ジブチル錫)
2gとともにガラス製の3リットル容の4つ口フラスコ
内に入れ、温度計、ステンレス鋼製攪拌棒、液化式コン
デンサーおよび窒素導入管を取り付け、電熱マントルヒ
ータ中で窒素気流下で、240℃の常圧で5時間攪拌
し、そののち60Torrに減圧し、攪拌しながら反応を行
なった。
【0058】得られたポリエステルは、酸価6.5KO
Hmg/gおよび水酸基価30.1KOHmg/gおよ
び軟化温度140℃を有していた。
【0059】次に、前記で得られた結着樹脂100重量
部、帯電制御剤(日本カーリット(株)製、商品名:L
R−147)2重量部、着色剤(C.I.ソルベントレ
ッド49)2重量部およびワックス(三洋化成工業
(株)製、商品名:ビスコール550P)2重量部をヘ
ンシェルミキサーで混合し、2軸混練機で溶融混練した
のち、冷却し、ジェットミルで粉砕して分級を行なって
平均粒子径11μmのトナーAを得た。
【0060】得られたトナーCの軟化温度を前記と同様
にして測定したところ、136.3℃であった。
【0061】製造例4〔サンプルディスクの製造〕 サンプルディスクとして、熱変形温度(ASTM D6
46に準じて、4.6kg/cm2 の荷重下で測定)が
132℃であるポリカーボネート(三菱ガス化学(株)
製、商品名:ユーピロンH−4000)を用い、射出成
形機により、直径12cm、厚さ1.2mmのディスク
基板を成形した。
【0062】得られたディスク基板にアルミニウムを蒸
着し(厚さ:約50nm)、反射膜を形成し、該反射膜
の酸化防止のために、紫外線硬化性樹脂で酸化防止膜
(厚さ:約10μm)を形成させてディスクを得た。
【0063】得られたディスクをサンプルディスクとし
て用いた。
【0064】実施例 次に、ソニーテクトロニクス(株)製のプリンタ〔商品
名:Phaser 550J〕をディスク印刷用に改造
し、前記で得られたサンプルディスクに、製造例1〜3
で得られたトナーを用いてトナー像を転写した。
【0065】なお、サンプルディスクに転写されたトナ
ー像を定着させる際に、図2に示される定着装置16を
用いた。
【0066】前記定着装置16に用いられるヒートロー
ル17は、外径42mmおよび内径36mmを有するア
ルミニウム製の芯材18に、シリコーンゴム、フッ素ゴ
ムおよびシリコーンゴムの順に被覆を施し、表面に粉体
研磨を行なって形成されたゴム層19を有するものであ
る。ヒートロール17の全体のゴム層19の厚さは、3
mmであり、また表面ゴム硬度は70°(ASKER C) であ
る。
【0067】また、プレスロール20は、外径42mm
の鋼を芯材21とし、該芯材21にシリコーンゴムを被
覆したものである。該プレスロール20のシリコーンゴ
ム層の厚さは、2mmである。このシリコーンゴム層の
上に、厚さ30μmのフッ素樹脂コートが施されてい
る。前記ヒートロール17の内部には、該ヒートロール
17を加熱するためのヒートランプ(750Wのハロゲ
ンランプ)23が装着されている。
【0068】次に、ヒートロール17とプレスロール2
0とのニップ圧が8kg/250mmとなるように調整
し、速度30mm/secで回転させ、両ロール間にト
ナー像10を転写させたサンプルディスク22を矢印A
方向に通過させ、トナー像10をサンプルディスク22
上に定着させた。
【0069】次に、印刷後のサンプルディスク22の物
性として、トナーの定着強度および反り量を以下の方法
に基づいて調べた。その結果を表1に示す。
【0070】(1)トナーの定着強度 サンプルディスクの印刷面に1mm角の碁盤目をカッタ
ーナイフにて100個形成させたのち、セロハン粘着テ
ープ((株)ニチバン製)を貼付し、ついで剥離したと
きに、該印刷面に残存している碁盤目の数を調べたの
ち、式: 〔印刷面に残存している碁盤目の数〕/〔形成された碁
盤目の数(100個)〕× 100 にしたがって計算をし、この値をトナーの定着強度とす
る。なお、定着強度が100%であり、ホットオフセッ
トが発生していない場合を合格とする。
【0071】(2)反り量(静的反り量) 掴み口の幅が3.3cmのクランプでサンプルディスク
のセンターホール部を把持し、クランプで把持されてい
る部分から下方に垂下しているサンプルディスクの底面
の最大垂下量を反り量とする。なお、反り量が0.30
0mm以下である場合を合格とする。
【0072】
【表1】
【0073】表1に示された結果から、トナーAおよび
トナーBを用いた場合には、これらトナーAの軟化温度
(124.9℃)およびトナーBの軟化温度(130.
0℃)は、いずれもサンプルディスクの熱変形温度(1
32℃)よりも低いことから、サンプルディスクの熱変
形温度よりも低い温度(トナーAのとき127℃、トナ
ーBのとき131℃)で、トナーの定着強度が100%
でかつ、反り量が0.300mm以下となるように、印
刷を行なうことができることがわかる。
【0074】一方、トナーCを用いた場合には、該トナ
ーCの軟化温度(136.3℃)は、サンプルディスク
の熱変形温度(132℃)よりも高いことから、トナー
の定着強度を100%とするためには、サンプルディス
クへの印加温度をサンプルディスクの熱変形温度よりも
高い温度(145℃)にまで加熱しなければならず、そ
の結果、反り量が0.300mmを大きく超えてしまう
ことがわかる。
【0075】以上の結果から、トナーA〜Bを用いた場
合には、該トナーA〜Bの軟化温度が、ディスクの熱変
形温度(132℃)よりも低いことから、前記サンプル
ディスクに有害な熱変形を発生させずに、印刷を行なう
ことができることがわかる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、トナーを用いてレーベ
ルに印刷した場合であっても、ディスクに熱変形を生じ
させずに電子写真方式によってレーベル印刷を行なうこ
とができるという効果が奏されることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に用いられるレーベル印刷装置
の一実施態様を示す概略説明図である。
【図2】図2は、本発明に用いられる定着装置の一実施
態様を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 レーベル印刷装置 2 作像装置 3 転写装置 4 搬送装置 5 感光ベルト 6 帯電装置 7 露光装置 8 現像装置 9 転写ベルト 10 トナー像 11 静電転写装置 12 クリーニング装置 13 クリーニング装置 14 ディスク 15 電荷供給装置 16 定着装置 17 ヒートロール 18 ヒートロールの芯材 19 ヒートロールのゴム層 20 プレスロール 21 プレスロールの芯材 22 サンプルディスク 23 ヒートランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川地 宏之 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの表面に電子写真方式によって
    トナー像をレーベルに印刷するディスクのレーベル印刷
    方法であって、前記ディスクの熱変形温度以下の軟化温
    度を有するトナーを用いて印刷することを特徴とするデ
    ィスクのレーベル印刷方法。
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