JPH11151684A - 高所用作業機、作業機用支持具、および高所用作業機セット - Google Patents

高所用作業機、作業機用支持具、および高所用作業機セット

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JPH11151684A
JPH11151684A JP9318202A JP31820297A JPH11151684A JP H11151684 A JPH11151684 A JP H11151684A JP 9318202 A JP9318202 A JP 9318202A JP 31820297 A JP31820297 A JP 31820297A JP H11151684 A JPH11151684 A JP H11151684A
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JP9318202A
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Sakuji Yamada
策次 山田
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Yamada Kikai Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高所用作業機を長い寸法に製作し、またその重
量が多少大きくなった場合であっても、作業者がその高
所用作業機を簡易に支持して所望の高所への作業を能率
よくかつ適切に行えるようにする。 【解決手段】一定方向に延びる連結部材6の先端部に取
付けられる作業用工具2と、この作業用工具2を動作さ
せるための動力源5とを有し、かつこの動力源5は上記
連結部材6の基端部に取付けられている、高所用作業機
であって、上記動力源5の取付け部分から上記連結部材
6の先端部方向とは反対方向に向けて突出し、かつ少な
くともその先端部分が軸状または突起状の形状を有する
補助部15を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、たとえば背の高いヤシの木の
葉の刈払い作業やヤシの実の採取作業など、地上から高
く離れた箇所に対する所望の作業を容易に行えるように
するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】本願発明者は、たとえばヤシの実の採取
作業などを容易に行うための手段として、特開平7−1
64351号公報の図9に示されている高所用作業機を
先に提案している。この高所用作業機は、本願の図14
に示すように、ロッド状の細長な連結部材90の先端部
に切断用工具91を取付けているとともに、上記連結部
材90の基端部にはエンジン92を取付けており、この
エンジン92によって発生された動力を利用して上記切
断用工具91を所定の方向に往復動作できるように構成
したものである。このような高所用作業機を用いれば、
作業者は地上においてこの高所用作業機を操作すること
により、ヤシの木の葉を切断する作業や、ヤシの実をそ
の付け根から切断して落下させる作業などを容易に行う
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高所用作業機を使用する場合には、次のような不便
を生じる場合があった。
【0004】すなわち、従来の高所用作業機は、作業者
が連結部材90を両手で把持することによって、高所用
作業機全体を支持する構成とされているに過ぎないもの
であった。このため、従来の高所用作業機を使用する場
合には、この高所用作業機の重量の全てを両手で受けね
ばならないことは勿論のこと、作業時において切断用工
具91に作用する反動力などの荷重についても作業者が
両手で受けねばならないこととなっていた。したがっ
て、従来では、上記高所用作業機の全長寸法Lが比較的
短い場合には作業者に大きな労力負担はないものの、そ
の全長寸法Lが長くなり、またそれに対応して高所用作
業機全体の重量が増加した場合には、この高所用作業機
を作業者が両手で持つには強い腕力が要求されることと
なり、作業者の疲労が大きくなり、さらには高所用作業
機を手軽に操作できず、その作業能率が悪くなってい
た。とくに、高所用作業機の全長寸法Lが長くなると、
この高所用作業機を傾けた場合にはその傾斜方向下方に
作用するモーメント荷重が著しく大きくなり、これを作
業者が両腕で支えることが困難となる場合がある。その
結果、従来では、地上からかなり高く離れた箇所に対し
て所望の作業が行えるように高所用作業機の全長寸法を
長くしようとしても、これを両手で把持する作業者の疲
労度や作業能率などを考えると、さほど長くすることは
できず、高所に対する所望作業を適切に行うことができ
ない場合が多々あった。
【0005】より具体的には、たとえばパーム油を得る
ために植栽されるヤシの木は、年々成長し、最終的には
6〜7m、あるいはそれ以上の高さまで成長するが、こ
のように高く成長したヤシの木からヤシの実を採るに
は、高所用作業機の全長寸法Lをたとえば5〜6m程度
の長寸法にしなければならない。また、このように高所
用作業機の全長寸法を長くすると、その全体の重量がた
とえば10kg近くになるなど、その重量も大きくな
る。ところが、従来では、このように長寸法化し、かつ
重量が大きくなった高所用作業機を、作業者が両手で支
持し、切断用工具91を所望の高所に位置合わせすると
いった操作を行うことは実際上困難となっており、これ
が不便となっていた。
【0006】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、高所用作業機を長い寸法に製作
し、またその重量が多少大きくなった場合であっても、
作業者がその高所用作業機を簡易に支持して所望の高所
への作業を能率よくかつ適切に行えるようにすることを
その課題としている。
【0007】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0008】本願発明の第1の側面によれば、高所用作
業機が提供される。この高所用作業機は、一定方向に延
びる連結部材の先端部に取付けられる作業用工具と、こ
の作業用工具を動作させるための動力源とを有し、かつ
この動力源は上記連結部材の基端部に取付けられてい
る、高所用作業機であって、上記動力源の取付け部分か
ら上記連結部材の先端部方向とは反対方向に向けて突出
し、かつ少なくともその先端部分が軸状または突起状の
形状を有する補助部を備えていることに特徴づけられ
る。
【0009】上記作業用工具は、上記動力源から付与さ
れる動力によって往復動可能な平板状の刃体を備えた切
断用工具、2枚のバリカン刃が互いに擦れ合うように回
動する剪定用工具、チェンソー、ノコギリ、回転カッタ
ー、または切断用ハサミである構成とすることができ
る。
【0010】本願発明の第2の側面によれば、高所用作
業機が提供される。この高所用作業機は、一定方向に延
びる連結部材の先端部に取付けられる作業用工具と、こ
の作業用工具を動作させるための動力源とを有し、かつ
上記連結部材の基端部には、上記動力源で発生された動
力を上記作業用工具に伝達するための動力伝達部材が連
結されている、高所用作業機であって、上記連結部材の
基端部またはその近傍部分には、上記連結部材の先端部
方向とは反対方向に向けて延びるとともに、その先端部
分が軸状または突起状の形状を有する補助部が設けられ
ていることに特徴づけられる。
【0011】本願発明の第3の側面によれば、作業機用
支持具が提供される。この作業機用支持具は、作業者の
腹部近辺から股間部下方近辺に至るいずれかの領域に配
置させて作業者の身体に装着可能な支持具本体部と、こ
の支持具本体部の前面部に設けられた作業機受け用の有
底かつ上面開口状の凹部と、を具備していることに特徴
づけられる。
【0012】本願発明の第4の側面によれば、高所用作
業機セットが提供される。この高所用作業機セットは、
本願発明の第1の側面または第2の側面によって提供さ
れる高所用作業機と、本願発明の第3の側面によって提
供される作業機用支持具とを具備していることに特徴づ
けられる。
【0013】本願発明において、高所用作業機を用いて
高所に対する所望の作業を行う場合には、まず作業者の
身体に作業機用支持具を装着する。作業機用支持具を作
業者の身体に装着する場合には、その支持具本体部を作
業者の腹部近辺から股間部下方近辺にいたるいずれかの
領域に配置するようにして装着すればよく、この支持具
本体部を作業者の身体に装着すると、その前面部には作
業機受け用の凹部が配置されることとなる。次いで、高
所用作業機を用いて実際に所望の作業を行う場合には、
この高所用作業機の連結部材の先端部が上方に位置する
とともに補助部が下方に位置するように高所用作業機を
起立させてから、上記補助部の軸状または突起状の先端
部分を、上記作業機用支持具の有底かつ上面開口状の凹
部に嵌入する。すると、上記高所用作業機の重量を上記
作業機用支持具によって受けることが可能となる。した
がって、このような状態で高所用作業機を使用すれば、
従来とは異なり、高所用作業機の全重量や、作業用工具
に作用する反動力などの荷重の全てを作業者が両腕で受
ける必要がなくなり、作業者が比較的弱い腕力で高所用
作業機を支持し、操作することができることとなる。と
くに、高所用作業機を斜めに傾けて持つ場合には、高所
用作業機の最下端または最下端近傍に位置する補助部の
先端部分をその支点とした上で、この支点よりも上方の
位置を作業者が両手で持つことによって、支点と力点と
の距離を大きくとることができ、高所用作業機を傾けた
場合に生じるモーメント荷重についても比較的小さな腕
力で受けることができる。その結果、本願発明では、高
所用作業機の全長寸法を長くし、その重量が大きくなっ
た場合であっても、作業者に強い腕力を要求するような
ことなく作業者の疲労を少なくし、所望の作業を能率よ
く行わせることができ、地上からかなり高く離れた箇所
に対して所望の作業を行うのに便利となる効果が得られ
る。
【0014】とくに、本願発明の第1の側面によって提
供される高所用作業機は、動力源の取付け部分から所定
方向に向けて突出する補助部を具備した構成であるが、
この補助部は、少なくともその先端部分は軸状または突
起状の形状であるために、この補助部の先端部分を作業
機用支持具の有底かつ上面開口状の凹部に対して位置ず
れなどを生じないように適切に嵌入保持させておくこと
ができる利点が得られる。すなわち、高所用作業機の動
力源はエンジンやモータなどによって構成されており、
一般にそのサイズは大きく、またその側面は不規則な形
状を有しているために、このような動力源を作業機用支
持具の凹部に嵌入させて高所用作業機を起立保持すると
きの支点とすることは困難であるが、本願発明では高所
用作業機に所定の補助部を設けることによってそのよう
な困難性を適切に解消することができる。
【0015】本願発明の好ましい実施の形態では、本願
発明の第1の側面によって提供される高所用作業機にお
いて、屈曲状または湾曲状の部材によって形成された枠
状部の一端部に一定長さを有する略真直状の軸状部が連
設されている補助部材を具備しているとともに、上記枠
状部が上記動力源の一部を囲むように上記枠状部の他端
部が上記連結部材の基端部に連結されていることによ
り、上記軸状部が上記補助部とされている構成とするこ
とができる。
【0016】このような構成によれば、枠状部と軸状部
とを有する補助部材を連結部材の基端部に連結すること
によって、高所用作業機に所定の補助部を設けることが
でき、高所用作業機の製作作業の容易化が図れる。ま
た、上記補助部材は、高所用作業機の連結部材の基端部
に連結されているために、動力源に対して補助部材を連
結する場合とは異なり、エンジンなどの動力源に補助部
材を連結するための加工をわざわざ施す必要がなくな
り、高所用作業機の製作作業を簡略化する上で好都合と
なる。さらに、上記補助部材の枠状部は、動力源の一部
を囲んでいるために、高所用作業機を使用するときに動
力源が作業者の身体に直接接触することを上記枠状部に
よって保護することができるといった利点も得られる。
【0017】本願発明の第2の側面によって提供される
高所用作業機は、連結部材の基端部に動力伝達部材が連
結されているために、この動力伝達部材が邪魔となって
上記連結部材の基端部をそのまま作業機用支持具の凹部
内へ適切に嵌入させることができない場合があるが、上
記基端部には、やはり本願発明の第1の側面の場合と同
様に、先端部分が軸状または突起状の形状を有する補助
部を設けたことによって、この補助部を作業機用支持具
の凹部内に嵌入させることができる。このため、高所用
作業機の全体を作業機用支持具を利用して楽に持つこと
ができ、容易に操作できることとなる。
【0018】本願発明の第3の側面によって提供される
作業機用支持具は、有底かつ上面開口状の凹部を前面部
に有する支持具本体部を作業者の腹部近辺から股間部下
方近辺にいたるいずれ領域に配置させて作業者の身体に
装着可能なものとされているために、上記凹部によって
高所用作業機の重量などを支持させる場合には、その荷
重を作業者の胴体部分で受けることができ、作業者の両
手にかかる負担を小さくするのに好都合となる。とく
に、高所用作業機を起立状態に支持する場合において
は、高所用作業機の連結部材が作業者の前方に位置し、
両手で握りやすい部分に位置することとなり、高所用作
業機の取扱いを容易なものにすることができる。むろ
ん、本願発明の第3の側面によって提供される作業機用
支持具は、本願発明の第1の側面や第2の側面によって
提供される高所用作業機を支持する用途に用いられるだ
けではなく、後述するように、それとは異なった構成の
高所用作業機を支持する用途にも適宜利用することがで
きる。
【0019】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
本願発明の第3の側面によって提供される作業機用支持
具において、上記支持具本体部には、作業者の腰周りに
装着することによって上記支持具本体部の一部を作業者
の腹部近辺に固定させるための腰ベルトと、作業者の肩
に掛けることによって上記支持具本体部を吊持するため
の肩ベルトとが取付けられている構成とすることができ
る。
【0020】このような構成によれば、作業機用支持具
に作用する荷重を、腰ベルトや肩ベルトを介して、作業
者の腰や肩で受けることができ、作業者の疲労を少なく
することができる。また、腰ベルトは支持具本体部が位
置ずれしないように安定させる役割をも果たし、作業機
用支持具を用いて高所用作業機を安定させて支持するの
に好ましいものとなる。
【0021】本願発明の第5の側面によれば、高所用作
業機セットが提供される。この高所用作業機セットは、
一定方向に延びるロッド部材の先端部に作業用工具が設
けられた高所用作業機と、本願発明の第3の側面によっ
て提供される作業機用支持具とを具備し、上記高所用作
業機のロッド部材の基端部またはこの基端部に取付けら
れた部材が上記作業機用支持具の上記凹部に嵌入できる
ように構成されていることに特徴づけられる。
【0022】本願発明の第5の側面によって提供される
高所用作業機セットでは、その高所用作業機に作業用工
具を動作させるための動力源が具備されていることは必
須要件とはされておらず、その一例としてはいわゆる手
動式の高所用作業機を適用することができる。そして、
このような高所用作業機を作業者が使用するときには、
その高所用作業機のロッド部材の基端部またはこの基端
部に取付けられている部材を作業者が着用した作業機用
支持具の凹部に嵌入させることによって、高所用作業機
の重量を上記作業機用支持具によって適切に支持させる
ことができる。したがって、上記高所用作業機全体が非
常に長い寸法に形成され、またその重量が比較的大きい
場合であっても、この高所用作業機の全体を作業者が簡
単に支持して作業用工具を高所の所定位置に安定的に配
置させることができ、高所への所定作業を能率良く行う
ことができるという効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0024】図1は、本願発明が適用された高所用作業
機Aの一例を示す一部省略正面図である。ただし、同図
では、紙面の関係上、高所用作業機Aの全体を一連に図
示できないために、便宜上高所用作業機Aを分断した状
態に描いている。図2は、図1に示す高所用作業機Aの
撃打機構部Cを示す要部断面図である。図3は、図2の
側面断面図である。図4は、図1に示す高所用作業機A
の要部分解斜視図である。
【0025】図1において、この高所用作業機Aは、一
定方向に延びる長尺状の連結杆6、この連結杆6の基端
部に取付けられた動力源としてのエンジン5、上記基端
部に連結された補助部材1、上記連結杆6の先端部に設
けられた撃打機構部C、およびこの撃打機構部Cに取付
けられた切断用工具2を具備して構成されている。
【0026】上記連結杆6は、本願発明でいう連結部材
の一例に相当するものであり、撃打機構部Cや切断用工
具2をエンジン5と連結する役割を果たす。この連結杆
6は、第1のパイプ材61、第2のパイプ材62、およ
び第3のパイプ材63を一連に連結して構成されてい
る。上記第2のパイプ材62は、比較的短寸の第1のパ
イプ材61の先端部に対してその一端部が連結されてい
る。これに対し、上記第3のパイプ材63は、その一端
部が継手64を介して上記第2のパイプ材62の他端部
に着脱可能に連結されている。このように、連結杆6を
構成する第2のパイプ材62と第3のパイプ材63とを
着脱可能にすれば、高所用作業機Aの不使用時において
は上記パイプ材62,63を互いに離脱させて高所用作
業機Aを分解し、その全体の長さを本来の全長寸法の約
1/2のサイズにコンパクト化でき、その取扱いが容易
となる。上記継手64としては、たとえば上記第2のパ
イプ材62や第3のパイプ材63の各端部に螺合可能な
ネジ部を有するネジ連結方式のもの、あるいは上記両パ
イプ材62,63の各端部をボルトなどを用いて締め付
け固定するタイプのものなどを適用することができる。
上記第2のパイプ材62や第3のパイプ材63のそれぞ
れは、たとえば2.5m〜3m程度の長さであり、連結
杆6の全長寸法がたとえば6m前後となっている。ただ
し、本願発明は上記連結杆6とは異なり、連結部材とし
て長尺状の単一部材を用いてもよい。
【0027】上記エンジン5は、切断用工具2を往復動
作させるための動力を発生させるためのものである。図
4によく表れているように、上記エンジン5は、その上
面部にフランジ部53を有しており、このフランジ部5
3が上記第1のパイプ材61の基端部に形成されたフラ
ンジ部65にボルト止めされることによって、上記第1
のパイプ材61の基端部に固定して取付けられている。
上記エンジン5は、駆動回転自在な出力軸(図示略)を
有しているが、この出力軸と連結された伝動軸50が上
記連結杆6の内部の長手方向の全長域にわたって一連に
設けられている。上記エンジン5の出力軸の回転は、上
記伝動軸50を介して撃打機構部Cの後述する所定位置
まで伝達される。なお、上記伝動軸50は、2本あるい
はそれ以上の本数の複数本の軸体を連結して構成されて
おり、これ複数本の軸体は、少なくとも上記第2のパイ
プ材62と第3のパイプ材63とが互いに連結された部
分においてその連結と離脱とが行えるように適当なカッ
プリングを介して連結されている。また、上記連結杆6
の内部には上記伝動軸50を支持するための軸受として
のブッシュ(図示略)が一定ピッチ間隔で複数箇所設け
られている。このようにすれば、長寸法に形成された伝
動軸50を連結杆6の内部において適切に支持すること
ができる。
【0028】上記エンジン5は、第2のパイプ材62の
適当な位置に設けられたスロットルレバー51を操作す
ることにより、その出力軸の回転数が増減変更可能に構
成されている。上記スロットルレバー51の近傍には、
第2のパイプ材62を作業者が握りやすくするためのグ
リップ部材64が設けられている。スロットルレバー5
1とエンジン5とを繋ぐスロットルワイヤ52は、上記
グリップ部材64の内側を通されるなどして作業者がグ
リップ部材64を握るときになるべく邪魔にならないよ
うに配されている。
【0029】上記切断用工具2は、たとえば炭素工具鋼
などの硬質の材質からなり、軸状のシャンク部20の先
端に一定幅を有する薄肉の平板状の刃体21を連設した
ものである。この刃体21の先端は、樹木の葉などの切
断に適する鋭利な形状となっている。
【0030】上記撃打機構部Cは、図2および図3によ
く表れているように、上記切断用工具2のシャンク部2
0を着脱自在に保持するためのホルダ─部3と、上記切
断用工具2に撃打力を付与するためのロータリハンマー
部4とを具備して構成されている。
【0031】上記ホルダー部3は、上記切断用工具2の
シャンク部20の後端部側を摺動可能に貫通挿させるた
めの貫通孔30を有している。このホルダー部3には、
上記貫通孔30の内周壁面よりも内側へ突出するストッ
パー31が設けられており、このストッパー31は上記
シャンク部20の外周面にその軸長方向に沿って形成さ
れたキー溝状の凹部26に係合するように配置されてい
る。これにより、切断用工具2のシャンク部20はその
抜止めと回転止めが図られるとともに、上記凹部26の
長さとほぼ同様な寸法だけその長手方向(矢印a方向)
に沿って往復動可能である。
【0032】上記シャンク部20の後端部側には、補助
部材としての補助シャンク27が設けられている。この
補助シャンク27は、上記ホルダー部3を支持するハウ
ジング部70内に装着されたブッシュ71内に摺動可能
に嵌挿通して保持されており、後述の撃打体40によっ
て撃打される被撃打面28を先端面に有している。すな
わち、この補助シャンク27の被撃打面28が撃打体4
0によって矢印b方向に撃打されると、この撃打力が上
記補助シャンク27を介して上記切断用工具2のシャン
ク部20に伝わるように構成されている。なお、この補
助シャンク27の後端部外周には、ブッシュ71の段部
71aに当接可能な鍔部27aが形成されており、この
当接によってこの補助シャンク27が矢印c方向へ一定
寸法以上後退しないようになっている。
【0033】また、上記補助シャンク27の被撃打面2
8の位置には、緩衝穴29が補助シャンク27の軸長方
向に沿って形成されている。この緩衝穴29は、撃打体
40によって被撃打面28が撃打されるときのこれら両
者の接触面積を減少させるためのものであり、この緩衝
穴29の形成によって、被撃打面28に対する撃打体4
0の撃打が繰り返して行われる場合であってもこれらの
部位が高温になることを適切に防止することが可能であ
る。
【0034】この撃打機構部Cは、切断用工具2のシャ
ンク部20を撃打体40によって直接撃打させる構造で
はなく、補助シャンク27の被撃打面28を撃打体40
によって撃打させる構造となっている。したがって、シ
ャンク部20の回転止め状態に悪影響を与えることな
く、補助シャンク27を介してシャンク部20に衝撃力
を適切に付与することが可能である。ただし、このよう
な構成に代えて、たとえば補助シャンク27を設けるこ
となく、上記シャンク部20の後端部20aを被撃打面
とし、このシャンク部20の後端部20aを撃打体40
によって直接撃打させるように構成してもよい。また、
補助シャンク27を設ける場合においては、上記のよう
に補助シャンク27をシャンク部20の後端部20aに
接触させるだけではなく、たとえば補助シャンク27を
シャンク部20に連結させても構わない。
【0035】上記ロータリハンマー部4は、偏平な中空
円筒状のハウジングケース41内に、上記撃打体40を
保持するローター42を回転自在に設けたものである。
このローター42は、二枚の円板状のフランジ部44
a,44bを円柱状の連結部44cを介して相互に連結
したものであり、各フランジ部44a,44bの外側に
突設された軸部42a,42bがベアリング43,43
によって支持されている。また、一方の軸部42aに取
付けられた傘歯車43は、上記伝動軸50に取付けられ
た傘歯車51に噛合されている。したがって、エンジン
5を駆動させれば、その回転力が上記伝動軸50からロ
ーター42に伝達され、このローター42が軸部42
a,42bを中心として駆動回転する。
【0036】上記撃打体40は、上記ローター42とは
別体に形成されたたとえば円柱状形態のものであり、ロ
ーター42のフランジ部44a,44bに穿設された保
持穴45,45に嵌入されて保持されている。この保持
穴45は、図2によく表れているように、その内面の最
小曲率が撃打体40の円周の曲率と一致した長円形に形
成されている。したがって、撃打体40は、保持穴4
5,45に両端が拘束された状態で、ローター42の駆
動回転に伴って旋回するようになっている。また、その
旋回動作時においては、その旋回遠心力によって上記撃
打体40が保持穴45の外側方向へ変移するようになっ
ている。なお、上記ローター42の連結部44cは、撃
打体40に対するバランスウエイトとしての役割を果た
している。
【0037】上記撃打体40がローター42の回転に伴
って旋回するときには、この撃打体40が上記補助シャ
ンク27の被撃打面28に対向する方向に沿って旋回す
ることにより、この撃打体40の外周面が上記被撃打面
28に対して接触と離反を繰り返すように設定されてい
る。すなわち、図3において、撃打体40が符号N1で
示す位置から矢印d方向に旋回すると、この撃打体40
は補助シャンク27の被撃打面28に当接し、この当接
状態は一定期間維持される。
【0038】また、上記撃打体40と被撃打面28の当
接状態が維持される期間中においては、保持穴45に遊
嵌されている撃打体40が、被撃打面28との接触摩擦
によって矢印e方向に回転しながら、この被撃打面28
を矢印b方向に押圧し、補助シャンク27を押動し続け
ることとなる。そして、この補助シャンク27を一定ス
トロークだけ押動した後に、この撃打体40は被撃打面
28から離反するようになっている。この撃打機構部C
では、上記したように補助シャンク27が撃打体40に
よって断続的に押動されるように撃打されることによ
り、シャンク部20が補助シャンク27と同様な動作を
行い、これによって切断用工具2に往復動作を生じさせ
る衝撃力が付与されることとなる。
【0039】図4によく表れているように、上記補助部
材1は、軸状部11と枠状部10とを具備して構成され
ている。上記枠状部10は、たとえば金属製の丸パイプ
部材を屈曲または湾曲するなどして形成されたのであ
り、その正面視形状は上部が一部切り欠かれた略C字状
とされている。この補助部材1の一対の上端部12,1
2は、偏平な板状に形成されており、複数のボルト挿通
孔13を有している。上記枠状部10は、その上端部1
2,12が上記第1のパイプ材61のフランジ部65の
上面に配されてから、それらの各ボルト挿通孔13にボ
ルト14が挿通することにより、そのボルト14によっ
て上記フランジ65とエンジン5のフランジ部53とに
ボルト止めされている。このような構成にすれば、上記
フランジ部65と補助部材1の枠状部10とを共通のボ
ルト14を用いて共締めすることができ、補助部材1、
エンジン5、および連結杆6の三者の連結構造を簡易に
することができる。図1によく表れているように、上記
補助部材1は、枠状部10の上端部12,12が連結杆
6の基端部に取付けられることにより、その枠状部10
の下端部がエンジン5の一部を囲んだかたちでこのエン
ジン5の下方へ迂回して廻り込んだ状態となっている。
【0040】上記補助部材1の軸状部11は、たとえば
略真直状の金属製パイプ材などによって形成されてお
り、その一端部(上端部)は上記枠状部10の下端部に
溶接されるなどして連結されている。この軸状部11
は、高所用作業機Aを起立状態に設定した場合に、エン
ジン5の下面部から適当な寸法Laだけ下方へ突出した
形態となる。すなわち、本実施形態では、上記補助部材
1のうち、上記エンジン5の取付部分よりも下方へ突出
した部分が、本願発明でいう補助部15とされている。
上記軸状部11の下端部となる先端部11aは、円筒状
または円柱状であるが、好ましくはその先端面が丸みを
帯びた形状とされている。
【0041】図5は、本願発明が適用された作業機用支
持具Bの一例を示す斜視図である。
【0042】この作業機用支持具Bは、支持具本体部
8、この支持具本体部8の下部前面部分に設けられた凹
部80、腰ベルト82、および左右一対の肩ベルト8
1,81を具備して構成されている。上記支持具本体部
8は、たとえば正面視略逆三角形状に形成されたもので
あり、この支持具本体部8の上縁部を作業者の腹部近傍
に配置させた場合にはこの支持具本体部8の下端部分が
作業者の股間部のやや下方に位置する程度のサイズに形
成されている。上記支持具本体部8は、たとえば薄肉の
金属板を所定形状に打ち抜いて湾曲するなどして形成さ
れている。また同様に、上記凹部80の側壁部分も薄肉
金属板を加工して形成されている。これら支持具本体部
8や凹部80の側壁部分などを金属製にすれば、作業機
用支持具Bを頑強にでき、また作業者の保護が図れる利
点が得られるが、本願発明はこれに限定されない。本願
発明では、上記支持具本体部8や凹部80の側壁部分を
布製や革製あるいはそれ以外の材質によって形成しても
かまわない。また、上記支持具本体部8は、たとえばそ
の略中央部に孔部が設けられた枠状の形状に形成されて
いてもかまわない。上記凹部80は、上記支持具本体部
8の下部前面部分に平面断面形状が略円弧状の部材を固
着するなどして形成された部分であり、その上面が開口
するとともに、その底部が閉塞されたポケット形状とさ
れている。この凹部80は、上記高所用作業機Aの軸状
部11の端部11aを嵌入可能なサイズに形成されてい
る。
【0043】上記腰ベルト82は、上記支持具本体部8
の上縁部を作業者の腹部近辺に固定させるためのもので
あり、支持具本体部8の上縁部に設けられた複数のベル
ト通し83に通されている。この腰ベルト82の両端部
には、バックル84とこのバックル84に係合させるた
めの複数の止め孔85とが設けられている。上記一対の
肩ベルト81,81は、上記支持具本体部8を吊持する
ためのものであり、その長手方向両端部は、支持具本体
部8の上縁部の2箇所に設けられたリング状の掛止部8
6,86のそれぞれに対してフック87を介して着脱可
能に連結されている。図5では、2つの肩ベルト81,
81が互いにクロスしないように支持具本体部8に取付
けられているが、この作業機用支持具Bでは、係止部8
7,87に対する各フック87の連結位置を変更するこ
とによって、2つの肩ベルト81,81が互いにクロス
するように設定することが可能である。肩ベルト81,
81をクロスさせると、作業者の肩からこれらの肩ベル
ト81,81がずれ落ちることを防止する上で好ましい
ものとなる。上記各肩ベルト81には、長さ調整用の金
具88が設けられており、作業者の身長等に対応させて
各肩ベルト81の長さを都合の良い長さに調整できるよ
うに構成されている。
【0044】次に、上記高所用作業機Aと作業機用支持
具Bとを用いて所定の作業を行う場合の作用について説
明する。
【0045】まず、図6に示すように、上記作業機用支
持具Bを作業者の身体に装着する。上記作業機用支持具
Bの支持具本体部8は、腰ベルト82によって作業者の
腹部近辺に適切に固定することができる。また、一対の
肩ベルト81,81を作業者の両肩に掛けることによ
り、上記支持具本体部8が下方へ不当に位置ずれするこ
とを防止することができる。上記作業機用支持具Bを作
業者が装着すると、その凹部80は、作業者の股間部の
やや下方に配置されることとなる。
【0046】次いで、作業者が高所用作業機Aを用いて
所望の高所への作業を行うときには、補助部15として
形成された補助部材1の軸状部11の端部11aを、上
記凹部80内に嵌入する。これにより、上記高所用作業
機Aの重量を上記作業機用支持具Bによって適切に受け
ることができる。したがって、上記高所用作業機Aを支
持する作業者の両腕には強い腕力が要求されず、高所用
作業機Aを長時間にわたって楽に起立状態に保持するこ
とができる。なお、上記高所用作業機Aを傾斜させた場
合には、その傾斜方向下方に向けて大きなモーメントが
発生する。ところが、この場合の高所用作業機Aの支点
はこの高所用作業機Aの最下端に位置する軸状部11の
端部11aである。その一方、作業者が連結杆6を握っ
た部分が力点となり、これら支点と力点との間の距離を
大きく取ることができる。したがって、支点と力点との
距離を大きくとれる分だけ上記モーメントを支えるのに
必要な腕力は少なくて済む。その結果、上記高所用作業
機Aを斜めに傾斜させて支持する作業も比較的簡単に行
えることとなる。
【0047】上記高所用作業機Aは、連結杆6の寸法が
長く、かつその先端部に取付けられた切断用工具2は平
刃状の刃体21を有し、しかもこの刃体21は前後方向
に往復動するものである。したがって、上記高所用作業
機Aを使用すれば、図7に示すように、ヤシの木99の
高い位置のヤシの実98の付け根部分を切断用工具2に
よって切断し、ヤシの実98を落下採取する作業に好適
となる。また、ヤシの実98を切り落とすためには、そ
の周辺に位置するヤシの木の葉97を除去する必要もあ
り、葉97を切断して刈払う作業にも好適となる。
【0048】図8は、本願発明に係る作業機用支持具と
組み合わせて使用される高所用作業機Aaの他の例を示
す斜視図である。図9はその使用状態を示す斜視図であ
る。
【0049】図8に示す高所用作業機Aaは、いわゆる
エンジン背負い式のものであり、エンジン5aは連結杆
6aに固定して取付けられておらず、肩ベルト96,9
6などを有する背負い式のラック95に取付けられてい
る。上記エンジン5aからはエンジンの出力軸の回転力
を伝達するためのフレキシブルな伝動軸94が延びてお
り、その一端が連結杆6aの基端部においてこの連結杆
6a内の伝動軸50aと連結されている。上記連結杆6
aの基端部には、上記連結杆6と同方向に延びる軸状部
11Aを備えた補助部1Aが別体または一体で連設され
ている。
【0050】上記高所用作業機Aaは、図9に示すよう
に、作業者が装着した作業機用支持具Bのポケット部8
0内に、軸状部11Aの端部を嵌入して使用する。この
ようにすれば、やはり上記実施形態の場合と同様に、作
業者が高所用作業機Aaを起立状態に支持する際に大き
な腕力が必要とされなくなり、高所用作業機Aaを用い
た所定の作業が容易化される。
【0051】なお、上記実施形態では、高所用作業機の
作業用工具として、平刃状の刃体を備えた切断用工具を
使用するとともに、この切断用工具を所定の撃打機構部
Cによって往復動させるように構成しているが、本願発
明は、これに限定されない。本願発明では、上記切断用
工具を撃打機構部とは異なる構成の手段によって往復動
させるようにしてもかまわないことは勿論のこと、作業
用工具としては、上記とは異なる構成の種々の作業用工
具を用いることができる。すなわち、本願発明では、2
枚のバリカン刃が互いに擦れ合うように回動する剪定用
工具、無端チェーンの外周に複数の切り刃を有し、かつ
その無端チェーンが一定の軌道で循環駆動するようにし
たチェーンソー、板状部材の一側縁に鋸歯を形成した往
復動式ののこぎり、円板状部材の外周縁に鋸歯を形成し
た回転式のこぎり、回転カッター、あるいは切断用ハサ
ミなどの種々の工具を作業用工具として用いることがで
きる。また、これらの作業用工具を動作させるための動
力源は、エンジンに限定されず、たとえばモータなどを
用いてもよい。
【0052】また、上記実施形態では、高所用作業機に
補助部を形成する手段として、所定形状の補助部材を連
結杆の基端部に取付けているが、本願発明はやはりこれ
に限定されない。本願発明では、たとえば動力源となる
エンジンに軸状形状などを有する適当な補助部材を直接
取付けることにより、高所用作業機の支持支点となる補
助部を設ける構成としてもよい。さらには、補助部を連
結杆と一体的に形成することも可能である。本願発明で
いう補助部は、要は、動力源の取付け部分よりも上記連
結部材の先端部方向とは反対方向に向けて突出するよう
に設けられ、かつ少なくともその先端部分が軸状または
突起状の形態を有していればよい。
【0053】さらに、上記実施形態では、作業機用支持
具の凹部を支持具本体部に対して固定させて設けたが、
やはり本願発明はこれに限定されない。本願発明では、
たとえば図10や図11に示す作業機用支持具の構成と
してもよい。
【0054】すなわち、図10に示す構成では、支持具
本体部8の下部に筒状のホルダ75をボルト76などを
用いて固定して取付けているとともに、高所用作業機の
補助部15の端部を嵌入可能な凹部80Aを有する筒状
体77を上記ホルダ75の先端部に回動可能に連結して
いる。上記筒状体77をホルダ75に回動可能に連結す
る手段としては、ホルダ75の内部に回転可能に収容さ
れてバネ78によって上方へ付勢されたボールジョイン
ト部材79に、上記筒状体77の下端部を連結部材77
aを介して連結する手段が採用されている。このような
構成によれば、筒状体77の凹部80A内に高所用作業
機の補助部15の端部を嵌入させて高所用作業機を支持
する際に、上記筒状体77を高所用作業機の傾きに対応
させてスムーズに傾斜させることができる。したがっ
て、高所用作業機の操作性を一層良好にできるという利
点が得られる。
【0055】また、図11に示す構成では、凹部80A
を有する筒状体77Aをゴムなどの弾性部材75Aを介
して支持具本体部8の下部に取付けている。このような
構成によっても、上記筒状体77Aを高所用作業機の傾
きに対応させて傾斜させることができ、好都合となる。
さらに、上記弾性部材75Aは、高所用作業機の振動な
どを吸収し、緩和する機能をも発揮するため、高所用作
業機を支持するのに一層好都合となる。
【0056】図12(a),(b)は、本願発明で適用
される高所用作業機の他の例を示す一部省略側面図であ
る。
【0057】同図(a)に示す高所用作業機D1は、高
所の木の枝を切断するための枝打ち機であり、一定方向
に延びる長寸法のロッド部材94の先端部に、側面視略
逆L字状の切断刃95を取付けたものである。この枝打
ち機D1は、ロッド部材94の基端部近傍にスライド操
作可能なグリップ部96が設けられており、このグリッ
プ部96を下方へスライド移動させると、上記切断刃9
5が下方へ一定ストロークだけ急激に移動し、枝打に適
する打撃力が発生するように構成されている。同図
(b)に示す高所用作業機D2は、枝切りバサミであ
り、一定方向に延びる長寸法のロッド部材94aの先端
部には、相対回転可能な一対の切断刃95a,95bが
設けられている。上記ロッド部材94aの基端部には、
ロッド状の柄体97の一端が連結され、この柄体97に
操作杆97aが回転可能に取付けられている。上記操作
杆97aを柄体97に近づけるように操作すると、これ
によって上記一対の切断刃95a,95bが互いに擦れ
合って、所望の枝を切断できるようになっている。
【0058】図13は、上記枝打ち機D1を使用する状
態の斜視図である。同図では、作業者が作業機用支持具
Bを装着しており、この作業機用支持具Bの凹部80内
に上記枝打ち機D1のロッド部材94の基端部を嵌入す
ることによって、上記枝打ち機D1を起立させた状態に
支持している。このように、本願発明では、作業機用支
持具と組み合わせて使用される高所用作業機は、必ずし
もエンジンなどの動力源を有するものである必要はな
く、いわゆる手動式の高所用作業機と組み合わせて使用
してもよい。一方、上記図12(b)で示した枝切りバ
サミD2を使用する場合には、この枝切りバサミD2の
柄体97の基端部97bを作業機用支持具の所定の凹部
内に嵌入させればよく、これによって枝切りバサミD2
を起立状態に簡単に支持することができることとなる。
本願発明の作業機用支持具と組み合せて使用される手動
式の高所用作業機としては、先に述べた枝打ち機や枝切
りバサミ以外として、樹木の枝や果実を切断してからそ
れらの枝や果実を把持可能な工具を備えたもの、あるい
は往復動作によって枝などの切断を行うためのノコギリ
を備えたものなど、種々の構成のものを適用することが
できる。さらに、本願発明では、手動式のものに限ら
ず、たとえば圧縮エアを駆動源とする高所用作業機と組
み合わせて使用することも可能である。
【0059】その他、本願発明に係る高所用作業機、作
業機用支持具、および高所用作業機セットの各部の具体
的な構成は、種々に設計変更自在である。本願発明に係
る作業機用支持具は、必ずしも腰ベルトと肩ベルトとを
兼備する必要はなく、たとえばそれらのいずれか一方の
みを備えた構成としてもかまわない。むろん、本願発明
に係る高所用作業機の具体的な使用用途も限定されな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明が適用された高所用作業機の一例を示
す一部省略正面図である。
【図2】図1に示す高所用作業機の撃打機構部を示す要
部断面図である。
【図3】図2の側面断面図である。
【図4】図1に示す高所用作業機の要部分解斜視図であ
る。
【図5】本願発明が適用された作業機用支持具の一例を
示す斜視図である。
【図6】図1に示す高所用作業機および図5に示す作業
機用支持具の使用状態を示す斜視図である。
【図7】図1に示す高所用作業機および図5に示す作業
機用支持具の使用状態を示す斜視図である。
【図8】本願発明に係る作業機の支持部との関連におい
て使用される高所用作業機の他の例を示す斜視図であ
る。
【図9】図8に示す作業機の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図10】本願発明が適用された作業機用支持具の他の
例を示す要部説明図である。
【図11】本願発明が適用された作業機用支持具の他の
例を示す要部説明図である。
【図12】(a),(b)は、本願発明で適用される高
所用作業機の他の例を示す一部省略側面図である。
【図13】図12(a)に示した枝打ち機を使用する状
態の斜視図である。
【図14】従来の高所用作業機の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
A 高所用作業機 B 作業機用支持具 1 補助部材 2 切断用工具 5 エンジン 6 連結杆 7 補助部材 8 支持具本体部 10 枠状部 11 軸状部 11a 端部 15 補助部 61 第1のパイプ材 62 第2のパイプ材 63 第3のパイプ材 70 枠状部 71 軸状部 80,80A 凹部 81 肩ベルト 82 腰ベルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定方向に延びる連結部材の先端部に取
    付けられる作業用工具と、この作業用工具を動作させる
    ための動力源とを有し、かつこの動力源は上記連結部材
    の基端部に取付けられている、高所用作業機であって、 上記動力源の取付け部分から上記連結部材の先端部方向
    とは反対方向に向けて突出し、かつ少なくともその先端
    部分が軸状または突起状の形状を有する補助部を備えて
    いることを特徴とする、高所用作業機。
  2. 【請求項2】 上記作業用工具は、上記動力源から付与
    される動力によって往復動可能な平板状の刃体を備えた
    切断用工具、2枚のバリカン刃が互いに擦れ合うように
    回動する剪定用工具、チェンソー、ノコギリ、回転カッ
    ター、または切断用ハサミである、請求項1に記載の高
    所用作業機。
  3. 【請求項3】 屈曲状または湾曲状の部材によって形成
    された枠状部の一端部に一定長さを有する略真直状の軸
    状部が連設されている補助部材を具備しているととも
    に、上記枠状部が上記動力源の一部を囲むように上記枠
    状部の他端部が上記連結部材の基端部に連結されている
    ことにより、上記軸状部が上記補助部とされている、請
    求項1または2に記載の高所用作業機。
  4. 【請求項4】 一定方向に延びる連結部材の先端部に取
    付けられる作業用工具と、この作業用工具を動作させる
    ための動力源とを有し、かつ上記連結部材の基端部に
    は、上記動力源で発生された動力を上記作業用工具に伝
    達するための動力伝達部材が連結されている、高所用作
    業機であって、 上記連結部材の基端部またはその近傍部分には、上記連
    結部材の先端部方向とは反対方向に向けて延びるととも
    に、その先端部分が軸状または突起状の形状を有する補
    助部が設けられていることを特徴とする、高所用作業
    機。
  5. 【請求項5】 作業者の腹部近辺から股間部下方近辺に
    至るいずれかの領域に配置させて作業者の身体に装着可
    能な支持具本体部と、この支持具本体部の前面部に設け
    られた作業機受け用の有底かつ上面開口状の凹部と、を
    具備していることを特徴とする、作業機用支持具。
  6. 【請求項6】 上記支持具本体部には、作業者の腰周り
    に装着することによって上記支持具本体部の一部を作業
    者の腹部近辺に固定させるための腰ベルトと、作業者の
    肩に掛けることによって上記支持具本体部を吊持するた
    めの肩ベルトとが取付けられている、請求項5に記載の
    作業機用支持具。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれかに記載の高
    所用作業機と、請求項5または6に記載の作業機用支持
    具と、を具備していることを特徴とする、高所用作業機
    セット。
  8. 【請求項8】 一定方向に延びるロッド部材の先端部に
    作業用工具が設けられた高所用作業機と、請求項5また
    は6に記載の作業機用支持具とを具備し、上記高所用作
    業機のロッド部材の基端部またはこの基端部に取付けら
    れた部材が上記作業機用支持具の上記凹部に嵌入できる
    ように構成されていることを特徴とする、高所用作業機
    セット。
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