JPH11151520A - 押出し加工方法 - Google Patents

押出し加工方法

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Publication number
JPH11151520A
JPH11151520A JP31719997A JP31719997A JPH11151520A JP H11151520 A JPH11151520 A JP H11151520A JP 31719997 A JP31719997 A JP 31719997A JP 31719997 A JP31719997 A JP 31719997A JP H11151520 A JPH11151520 A JP H11151520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
billet
unheated
heated
dummy block
extrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31719997A
Other languages
English (en)
Inventor
Jintaro Ishiba
甚太郎 石場
Kazuyuki Fukagawa
一幸 深川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by YKK Corp filed Critical YKK Corp
Priority to JP31719997A priority Critical patent/JPH11151520A/ja
Publication of JPH11151520A publication Critical patent/JPH11151520A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いわゆるブリスターの発生の少ない押出し加
工方法を提供する。 【解決手段】 コンテナ1内にビレットを挿入し、ビレ
ットの一方側に設けられたダミーブロック4を有するス
テム3により、他方側に設けられたダイにビレットを押
圧し、押出し成形品を製造する方法において、前記ビレ
ットを事前に加熱されたビレットAと加熱されていない
ビレットBとから構成し、加熱されたビレットAをダイ
2側に、加熱されていないビレットBをダミーブロック
4側に配して押出し成形品を製造する。加熱されたビレ
ットの寸法が加熱されていないビレットの寸法より大き
い方が良く、加熱されていないビレットの寸法がビレッ
ト全体寸法の2〜10%であると良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムなど
を押出し加工して成形形材を得る方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、押出機によりアルミニウムなどの
ビレットを押出し加工する際に、コンテナ内壁とビレッ
トとの間に存在する僅かな隙間に存在する空気が、押出
し成形時に閉じ込められ、押出形材内部に気泡となって
残留し、押出し形材の表面が僅かにふくれ上がる、いわ
ゆるブリスターが発生し、製品不良の原因となってい
る。
【0003】そこで、押出しを行うに際してコンテナ内
に存在するエアーを抜く方法として各種の提案がなされ
ている。例えばダミーブロックの形態を改良し、ダミー
ブロックよりエアー抜きする方法あるいはダイの形態を
改良し、コンテナとダイとの接触面からエアー抜きを行
う方法などがある。これらの方法の場合は、特殊な形態
のダミーブロックあるいはダイに変更しなければなら
ず、一般的な又は既存の押出機には適用できないあるい
は各種押出条件により制約を受ける問題を有している。
【0004】一方、押出機の形態を変更しないでビレッ
トの形態のみでエアー抜きを行う方法としては、特開平
7−214141号公報あるいは該公報の従来技術に記
載の手法などが知られている。すなわち、これらの手法
は、ビレットの表面にエアー抜きのため溝あるいはコン
テナとの隙間を大きくする平坦な面を形成することが開
示されている。しかしながら、押出加工においては、ビ
レットを加熱するため、加熱されたビレットによりダミ
ーブロックが加熱され、これによりブロックが膨張し、
外部へエアーが排されないという問題が生じ易い。とり
わけ、押出し加工を数回短時間に連続して行う場合、上
述の問題が特に生じ易い。
【0005】又、長尺のインゴットから定寸のビレット
を複数切り出す場合に終端部に定寸未満のビレットが生
じるので、最後の定寸ビレットを切出さないで、長いビ
レットを2分して2個の半材を形成し、次に第2の長尺
インゴットの始端部から前記半材と組合せて合計長さが
定寸となる半材を切出し、これら半材同士を組合せて押
出し成形する方法が、材料の無駄を省くために提案され
ている(特公昭61−28412号公報参照)。しか
し、この場合にも上述の問題の他に半材同士の継ぎ目に
エアーが入り易いという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属の押出
し加工における押出し形材へのエアーの巻込みを低減あ
るいは多少の巻込みがあっても製品の中央部での発生を
少なくすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンテナ内に
ビレットを挿入し、ビレットの一方側に設けられたダミ
ーブロックを有するステムにより、他方側に設けられた
ダイにビレットを押圧し、押出し成形品を製造する方法
において、前記ビレットを事前に加熱されたビレットと
加熱されていないビレットとから構成し、加熱されたビ
レットをダイ側に、加熱されていないビレットをダミー
ブロック側に配して、押出し成形品を製造することを特
徴とする押出し加工方法である。
【0008】この場合、加熱されたビレットの寸法が加
熱されていないビレットの寸法より大きくする。又、加
熱されていないビレットの寸法がビレット全体寸法の2
〜10%であるとよい。さらにビレット全体寸法の2〜
5%とすることがより好ましい。
【0009】従来、長尺インゴットより通常ビレットの
長さlづつ切断して用いているが、本発明では長尺イン
ゴットより長さlよりも2〜10%(好ましくは2〜5
%)程度短い長さaのビレットを切断し、これを加熱さ
れたビレットとしてコンテナ内に供給し、残りの2〜1
0%(好ましくは2〜5%)の長さに相当する部分に加
熱されていないビレットを挿入して押出し加工をする。
この加熱されていないビレットとしては、インゴットか
ら相応の長さに切断したものでも良いし、インゴットよ
り長さaのビレットを複数個切断すると、最後に長さa
に達しない余剰ビレットが生じるので、それを2〜10
%(好ましくは2〜5%)の所要寸法にスライスして用
いても良い。
【0010】本発明では、加熱されていないビレットを
ダミーブロック側に配することにより、押出しの初期に
はダミーブロックが熱の影響を受けないので、形状変化
がなく、該加熱されていないビレットとコンテナとの隙
間を確保することができ、エアー抜きを確保することが
できる。
【0011】押出しの初期には、まず事前に加熱された
ビレットが押出され、加熱されていないビレットがダイ
近傍に達する頃には、コンテナ内の温度により、該加熱
されていないビレットも加熱されて押出しができる温度
となる。
【0012】この事前に加熱されていないビレットは寸
法が小さいため、ダミーブロック側からのエアー抜きが
円滑に行え、万一事前に加熱されたビレットとの接触面
にエアーが残ったとしても、押出された製品の最終端部
あるいは次の押出された製品の先頭端部にエアーを含む
ものが押出される。したがって、仮にエアーのために押
出形材に欠陥が生じるとしても、その箇所は端部に集中
するので、その端部のみを切断除去すれば良く、製品の
大部分は利用可能となり歩留りが向上する。この事前に
加熱されていないビレット全体寸法を2〜10%(好ま
しくは2〜5%)とすることによりダミーブロックを冷
却できるから、上述のような効果がより達成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1において1はコンテナ、2はダ
イ、3はステム、4はダミーブロック、5はシャーであ
る。6はローダであって、押出し加工すべきビレットA
とビレットBを用意する。ローダ6は上下動自在で図示
のようなローダ昇降位置にて、ステム3が移動し、コン
テナ1内へビレットAおよびBを挿入する。ビレットA
は事前に加熱されたビレットで、ビレットBは加熱され
ていないビレットである。
【0014】このビレットA,Bについて一例を述べ
る。図2(イ)は長尺インゴットから、従来のビレット
長さlを等分に切断し、余剰ビレットEが発生したこと
を示す。この余剰ビレットEは長尺インゴットの長さに
よって異なった長さのものとなるが、この異なった長さ
の余剰ビレットEを組合せて、長さlとなるようにして
コンテナ1内に挿入する。このとき長い方の余剰ビレッ
トをビレットA、短い方をビレットBとする。
【0015】又、図2(ロ)は長さlより多少短いビレ
ットAを長尺インゴットより等分に切断し、このときの
余剰ブロックEを図2(ハ)に示すように切断してビレ
ットBをつくる。このビレットAとビレットBとを併せ
て長さl相当とし、コンテナ1内に挿入する。
【0016】l,A,Bの具体的な長さの一例を示す
と、l=約600mm、A=約580mm、B=約20
mmであり、Bはlの約3%程度である。このビレット
長さは製品の形態によって異なり、通常l=450〜9
00mm、A=440〜870mm、B=10〜30m
mの範囲である。
【0017】図3は押出し加工時の説明図であるが、コ
ンテナ1内に事前に加熱されたビレットAをダイ2側に
挿入し、ついでビレットBを冷間のまま挿入する。これ
をダミーブロック4のついたステム3で加圧し、ダイ2
より成形形材を押出す。押出しの際にはまず事前に加熱
されたビレットAが押出され、その間ビレットBはコン
テナ1内の温度により次第に加熱され、押出し可能の温
度となる。ビレットBの寸法が小さいため、万一ビレッ
トAとビレットBとの接触面にエアが残ったとしても、
押出された製品の最終端部あるいは次の押出された製品
の先頭端部にエアーを含むものが押出される。したがっ
て、製品の大部分はエアーの影響を受けることがなく、
エアーの影響を受けるところは僅かな端部のみであるか
ら、その部分を除去するだけでよく歩留まりがよい。
【0018】
【発明の効果】本発明では、冷間ビレットをダミーブロ
ック側に挿入することにより、押出し時におけるダミー
ブロックの熱膨張を防ぎ、ダミーブロック外周面からエ
アーの排出を確保できる。したがって、エアーの混入に
よる成形形材表面の不具合を解消することができる。特
に事前に加熱されたビレットの寸法は加熱されていない
ビレットの寸法より大きくし、加熱されていないビレッ
トの寸法がビレット全体寸法の2〜10%とすることに
より、両ビレットの隙間にエアーが混入してもその影響
は最小限にすることができ、歩留まり向上に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の説明図である。
【図2】ビレットの切断の説明図である。
【図3】本発明の押出し作業中の説明図である。
【符号の説明】
1 コンテナ 2 ダイ 3 ステム 4 ダミーブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナ内にビレットを挿入し、ビレッ
    トの一方側に設けられたダミーブロックを有するステム
    により、他方側に設けられたダイにビレットを押圧し、
    押出し成形品を製造する方法において、前記ビレットを
    事前に加熱されたビレットと加熱されていないビレット
    とから構成し、加熱されたビレットをダイ側に、加熱さ
    れていないビレットをダミーブロック側に配して押出し
    成形品を製造することを特徴とする押出し加工方法。
  2. 【請求項2】 加熱されたビレットの寸法が加熱されて
    いないビレットの寸法より大きい請求項1記載の押出し
    加工方法。
  3. 【請求項3】 加熱されていないビレットの寸法がビレ
    ット全体寸法の2〜10%である請求項1又は2記載の
    押出し加工方法。
JP31719997A 1997-11-18 1997-11-18 押出し加工方法 Pending JPH11151520A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31719997A JPH11151520A (ja) 1997-11-18 1997-11-18 押出し加工方法

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JP31719997A JPH11151520A (ja) 1997-11-18 1997-11-18 押出し加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11151520A true JPH11151520A (ja) 1999-06-08

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ID=18085576

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31719997A Pending JPH11151520A (ja) 1997-11-18 1997-11-18 押出し加工方法

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JP (1) JPH11151520A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112496064A (zh) * 2020-11-09 2021-03-16 韩雪 一种隔热铝合金型材挤压设备及其挤压工艺

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