JP2000246331A - 小型断面のアルミニウム合金押出形材の製造方法 - Google Patents
小型断面のアルミニウム合金押出形材の製造方法Info
- Publication number
- JP2000246331A JP2000246331A JP11047351A JP4735199A JP2000246331A JP 2000246331 A JP2000246331 A JP 2000246331A JP 11047351 A JP11047351 A JP 11047351A JP 4735199 A JP4735199 A JP 4735199A JP 2000246331 A JP2000246331 A JP 2000246331A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】小型断面からなるアルミニウム合金の押出形材
の製造方法の提供。 【構成】アルミニウム合金からなる円柱形状のビレット
を用いたアルミニウム押出形材の製造方法において、ダ
イス温度500〜540℃、ビレット温度530〜56
5℃、コンテナ温度480〜500℃、ダミーブロック
温度300〜400℃に設定する。
の製造方法の提供。 【構成】アルミニウム合金からなる円柱形状のビレット
を用いたアルミニウム押出形材の製造方法において、ダ
イス温度500〜540℃、ビレット温度530〜56
5℃、コンテナ温度480〜500℃、ダミーブロック
温度300〜400℃に設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
を用いて押出形材を成形する製造方法に関する。
を用いて押出形材を成形する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムまたはアルミニウム合金
(以下アルミニウム合金という)は、従来から円柱形状
のビレットに鋳造して、押出加工機にて押出形材が製造
されている。
(以下アルミニウム合金という)は、従来から円柱形状
のビレットに鋳造して、押出加工機にて押出形材が製造
されている。
【0003】その概要を図1に示した直接押出の例で説
明すると、コンテナ1にビレット4を挿入し、ダミーブ
ロック5を介してステム3にて押出圧力を加えると、ア
ルミニウム合金ビレットはダイス2にて所定の断面形状
の形材に押出成形される。
明すると、コンテナ1にビレット4を挿入し、ダミーブ
ロック5を介してステム3にて押出圧力を加えると、ア
ルミニウム合金ビレットはダイス2にて所定の断面形状
の形材に押出成形される。
【0004】この際に、押出形材の断面積でビレット断
面積を除した値(以下押出比という)を50〜150の
範囲に設定するのが通常であり、押出比が300を超え
ると従来は押出加工ができないとされていた。
面積を除した値(以下押出比という)を50〜150の
範囲に設定するのが通常であり、押出比が300を超え
ると従来は押出加工ができないとされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、押出比が1500以上の小型断面形状から
なる押出形材の製造方法の提供にある。
する課題は、押出比が1500以上の小型断面形状から
なる押出形材の製造方法の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、押出条件
を精意研究した結果、従来の押出条件では押出比が高い
ので、押出加工熱が非常に少なくてダイス温度が急激に
低下してしまい、ビレット2〜3本しか押出できないこ
とが明らかになり、ダイス温度の低下を抑える製造条件
を見い出されれば、押出比1500以上でも押出加工が
可能であることが判明したものである。
を精意研究した結果、従来の押出条件では押出比が高い
ので、押出加工熱が非常に少なくてダイス温度が急激に
低下してしまい、ビレット2〜3本しか押出できないこ
とが明らかになり、ダイス温度の低下を抑える製造条件
を見い出されれば、押出比1500以上でも押出加工が
可能であることが判明したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における押出加工の製造条
件を以下に示す。 ダイス温度 500〜540℃ ビレット温度 530〜565℃ コンテナ温度 480〜500℃ ダミーブロック温度 300〜400℃
件を以下に示す。 ダイス温度 500〜540℃ ビレット温度 530〜565℃ コンテナ温度 480〜500℃ ダミーブロック温度 300〜400℃
【0008】ここでダイスは、上記温度範囲に予熱した
後に押出加工機に装着して押出加工に供されるものであ
る。ダイス温度が低くなると押出性が悪くなることを考
慮すれば、予熱温度は高い方が良いことになるが、54
0℃以上に予熱するとビレット1本目の押出時に押出形
材が高温になり、表面欠陥が発生しやすくなるので、実
用的な範囲が500〜540℃となる。
後に押出加工機に装着して押出加工に供されるものであ
る。ダイス温度が低くなると押出性が悪くなることを考
慮すれば、予熱温度は高い方が良いことになるが、54
0℃以上に予熱するとビレット1本目の押出時に押出形
材が高温になり、表面欠陥が発生しやすくなるので、実
用的な範囲が500〜540℃となる。
【0009】ビレット温度はアルミニウム合金の融点を
考慮して530〜565℃に設定したものであり、56
5℃を超えるとダイス温度と同様に形材に表面欠陥が発
生しやすくなる。
考慮して530〜565℃に設定したものであり、56
5℃を超えるとダイス温度と同様に形材に表面欠陥が発
生しやすくなる。
【0010】ダミーブロック温度が300℃未満では、
ビレット温度の低下が著しく、ダミーブロック温度が4
00℃を超えると、エアーが形材内に巻き込むという不
具合が発生する恐れがある。
ビレット温度の低下が著しく、ダミーブロック温度が4
00℃を超えると、エアーが形材内に巻き込むという不
具合が発生する恐れがある。
【0011】コンテナ温度は、ビレットの温度低下を考
慮すれば一見高い方が良いと思われがちであるが、コン
テナ温度はビレット表皮とビレット内部温度に差を設
け、ビレット表皮の不純物が含まれているアルミニウム
合金をコンテナ摺接抵抗により押出形材製品部に流れ出
すのを防止する重要な作用があり、実用的には480〜
500℃の範囲である。
慮すれば一見高い方が良いと思われがちであるが、コン
テナ温度はビレット表皮とビレット内部温度に差を設
け、ビレット表皮の不純物が含まれているアルミニウム
合金をコンテナ摺接抵抗により押出形材製品部に流れ出
すのを防止する重要な作用があり、実用的には480〜
500℃の範囲である。
【0012】
【実施例】本発明における製造条件にてアルミニウム合
金形材を連続生産した際の、押出経過時間に対するダイ
ス温度変化を図2に示す。
金形材を連続生産した際の、押出経過時間に対するダイ
ス温度変化を図2に示す。
【0013】ダイス温度は530℃に予熱した後、押出
機に装置し、その後の熱源は押出成型時のビレット温度
550℃および加工熱にコンテナ温度490℃に加熱保
持し、ダミーブロック350℃に予熱することで、ダイ
ス温度を所定の範囲に維持できることで、連続生産が可
能になったものである。
機に装置し、その後の熱源は押出成型時のビレット温度
550℃および加工熱にコンテナ温度490℃に加熱保
持し、ダミーブロック350℃に予熱することで、ダイ
ス温度を所定の範囲に維持できることで、連続生産が可
能になったものである。
【0014】一方、参考のために従来の条件にて生産し
た際のダイス温度変化を図2に点線で示したが、ダイス
温度が徐々に低下してしまい、ビレット9本押し出した
後は、ビレット詰まり不良が発生し、生産を中止せざる
を得なかった。
た際のダイス温度変化を図2に点線で示したが、ダイス
温度が徐々に低下してしまい、ビレット9本押し出した
後は、ビレット詰まり不良が発生し、生産を中止せざる
を得なかった。
【0015】なお、その時の押出条件はダイス温度53
0℃、ビレット温度500℃、コンテナ温度450℃、
ダミーブロック150℃であった。
0℃、ビレット温度500℃、コンテナ温度450℃、
ダミーブロック150℃であった。
【0016】
【発明の効果】本発明による押出条件によれば、押出比
1500以上の小型断面の押出形材においても、連続し
て安価に押出形材の製造が可能になった。
1500以上の小型断面の押出形材においても、連続し
て安価に押出形材の製造が可能になった。
【図1】本発明における直接押出の構造を示す。
【図2】押出経過時間とダイス温度の関係を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 アルミニウム合金からなる円柱形状のビ
レットを用いた押出形材の押出加工方法において、ダイ
ス温度500〜540℃、ビレット温度530〜565
℃、コンテナ温度480〜500℃、ダミーブロック温
度300〜400℃からなることを特徴とする小型断面
形材の押出形材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11047351A JP2000246331A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 小型断面のアルミニウム合金押出形材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11047351A JP2000246331A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 小型断面のアルミニウム合金押出形材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000246331A true JP2000246331A (ja) | 2000-09-12 |
Family
ID=12772738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11047351A Pending JP2000246331A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 小型断面のアルミニウム合金押出形材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000246331A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105107862A (zh) * | 2015-09-24 | 2015-12-02 | 云南新铜人实业有限公司 | 一种铜排连续挤压短流程生产方法 |
CN109789458A (zh) * | 2016-09-29 | 2019-05-21 | 日立金属株式会社 | Ni基超耐热合金的热挤出成型方法及Ni基超耐热合金挤出材的制造方法 |
-
1999
- 1999-02-25 JP JP11047351A patent/JP2000246331A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105107862A (zh) * | 2015-09-24 | 2015-12-02 | 云南新铜人实业有限公司 | 一种铜排连续挤压短流程生产方法 |
CN109789458A (zh) * | 2016-09-29 | 2019-05-21 | 日立金属株式会社 | Ni基超耐热合金的热挤出成型方法及Ni基超耐热合金挤出材的制造方法 |
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