JPH1115108A - 幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体 - Google Patents
幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体Info
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- JPH1115108A JPH1115108A JP18576897A JP18576897A JPH1115108A JP H1115108 A JPH1115108 A JP H1115108A JP 18576897 A JP18576897 A JP 18576897A JP 18576897 A JP18576897 A JP 18576897A JP H1115108 A JPH1115108 A JP H1115108A
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- polyester
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 取扱い性に優れた幅が35mm以上の長尺状
写真フィルム用支持体を提供すること。 【解決手段】 75〜90モル%のエチレン−2,6−
ナフタレート単位および10〜25モル%のエチレンベ
ンゼンジカルボキシレート単位からなる繰り返し単位を
有し、且つ膜厚が100〜125μmの範囲にあるポリ
エステルフィルムであり、さらに下記の物性:25〜5
5gの範囲のループスティフネス、1.630〜1.7
50の長手方向屈折率、1.720〜1.780の幅方
向屈折率、及び1.499〜1.509の厚さ方向屈折
率、0.14 以下の長手方向と幅方向の屈折率との
差、620kg/mm2 以下の縦方向及び横方向のヤン
グ率、200kg/mm2 以下の縦方向及び横方向のヤ
ング率の差、100℃以上のガラス転移温度、2%以下
のヘイズを有し、更にポリエステルの結合状態が規定さ
れた幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体。
写真フィルム用支持体を提供すること。 【解決手段】 75〜90モル%のエチレン−2,6−
ナフタレート単位および10〜25モル%のエチレンベ
ンゼンジカルボキシレート単位からなる繰り返し単位を
有し、且つ膜厚が100〜125μmの範囲にあるポリ
エステルフィルムであり、さらに下記の物性:25〜5
5gの範囲のループスティフネス、1.630〜1.7
50の長手方向屈折率、1.720〜1.780の幅方
向屈折率、及び1.499〜1.509の厚さ方向屈折
率、0.14 以下の長手方向と幅方向の屈折率との
差、620kg/mm2 以下の縦方向及び横方向のヤン
グ率、200kg/mm2 以下の縦方向及び横方向のヤ
ング率の差、100℃以上のガラス転移温度、2%以下
のヘイズを有し、更にポリエステルの結合状態が規定さ
れた幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般のカメラ用の
ハロゲン化銀写真フィルムとして広く使用されている1
35型又はブローニー型写真フィルム等の幅が35mm
以上の長尺状写真フィルムに使用することができる写真
フィルム支持体に関するものである。
ハロゲン化銀写真フィルムとして広く使用されている1
35型又はブローニー型写真フィルム等の幅が35mm
以上の長尺状写真フィルムに使用することができる写真
フィルム支持体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にハロゲン化銀写真感光材料(写真
フィルム)の代表的な例としては、X線撮影用フィル
ム、製版用フィルム及びカットフィルムの如くシート状
の形態のもの、そしてロール状の形態のものがある。ロ
ールフィルムの代表的なものとしては、35mm幅でパト
ローネ内に収められた、一般のカメラに装填して撮影に
用いられるカラーフィルム又は黒白ネガフィルムである
135型フィルム、さらに幅広タイプのブローニーフィ
ルム(例、120型、220型)を挙げることができ
る。135型あるいはブローニー型フィルムの支持体に
は、従来からセルローストリアセテート(TAC)フィ
ルムが用いられている。TACフィルムは、光学的に異
方性が無く透明度が高いこと、更には現像処理後のカー
ル解消性についても優れており、写真用支持体として良
好な性質を有している。
フィルム)の代表的な例としては、X線撮影用フィル
ム、製版用フィルム及びカットフィルムの如くシート状
の形態のもの、そしてロール状の形態のものがある。ロ
ールフィルムの代表的なものとしては、35mm幅でパト
ローネ内に収められた、一般のカメラに装填して撮影に
用いられるカラーフィルム又は黒白ネガフィルムである
135型フィルム、さらに幅広タイプのブローニーフィ
ルム(例、120型、220型)を挙げることができ
る。135型あるいはブローニー型フィルムの支持体に
は、従来からセルローストリアセテート(TAC)フィ
ルムが用いられている。TACフィルムは、光学的に異
方性が無く透明度が高いこと、更には現像処理後のカー
ル解消性についても優れており、写真用支持体として良
好な性質を有している。
【0003】一方、カメラの小型化、あるいはパトロー
ネの小型化の要望に応えて、写真用支持体の薄膜化が検
討され、既に実用化されている。その際、上記TACの
利用も検討されたが、TACを薄膜化すると写真用支持
体に必要な強度を満足しないとの問題があった。このた
め、高い強度のあるポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)
等のポリエステルを用いて検討が進められた。従来シー
ト状フィルムに使用されているPETで薄膜フィルムを
作製した場合、得られるフィルムは巻きぐせによるカー
ルを起こし易いとの問題があったが、PENを用いると
このカールの発生がほとんどなく、写真用支持体として
優れた特性を示したことから、このPENを用いて薄膜
フィルムが実現された(EP0606070A1、特開
平7−72584号公報)。このPENフィルムは、新
しいカメラシステムであるアドバンスドフォトシステム
(APS)の支持体として使用されている。
ネの小型化の要望に応えて、写真用支持体の薄膜化が検
討され、既に実用化されている。その際、上記TACの
利用も検討されたが、TACを薄膜化すると写真用支持
体に必要な強度を満足しないとの問題があった。このた
め、高い強度のあるポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)
等のポリエステルを用いて検討が進められた。従来シー
ト状フィルムに使用されているPETで薄膜フィルムを
作製した場合、得られるフィルムは巻きぐせによるカー
ルを起こし易いとの問題があったが、PENを用いると
このカールの発生がほとんどなく、写真用支持体として
優れた特性を示したことから、このPENを用いて薄膜
フィルムが実現された(EP0606070A1、特開
平7−72584号公報)。このPENフィルムは、新
しいカメラシステムであるアドバンスドフォトシステム
(APS)の支持体として使用されている。
【0004】一方、従来の135型あるいはブローニー
型フィルムの支持体についても、上記ポリエチレン−
2,6−ナフタレート(PEN)を用いて作製する方向
での検討も行なわれた。しかしながら、135型あるい
はブローニー型フィルムの支持体は、従来からこれらの
写真フィルムに使用されるシステムとの互換性を維持す
るため、比較的厚い(120μm前後)膜厚にする必要
があり、PENフィルムをこれらの支持体として用いた
場合、カメラへのフィルムの自動ローディングや自動巻
き上げの際にトラブルが発生し易いとの問題があった。
型フィルムの支持体についても、上記ポリエチレン−
2,6−ナフタレート(PEN)を用いて作製する方向
での検討も行なわれた。しかしながら、135型あるい
はブローニー型フィルムの支持体は、従来からこれらの
写真フィルムに使用されるシステムとの互換性を維持す
るため、比較的厚い(120μm前後)膜厚にする必要
があり、PENフィルムをこれらの支持体として用いた
場合、カメラへのフィルムの自動ローディングや自動巻
き上げの際にトラブルが発生し易いとの問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等はPENフ
ィルムを、135型あるいはブローニー型フィルム用の
支持体として使用できるようにするため、即ち膜厚が1
20μm前後において上記問題が発生しないようなフィ
ルム用支持体を得るため種々検討を行った。その結果、
ポリエステルを形成する二塩基酸成分として、2,6−
ナフタレンジカルボン酸と共にテレフタル酸を用いるこ
とにより(共重合体)、あるいはこのような組成を有す
るように二種以上のポリエステルを混合することによ
り、写真フィルム用支持体として好適な物性(例、コア
セットカール値、ループスティフネス)が得られ、13
5型あるいはブローニー型フィルム用の支持体として使
用できることが明らかとなった。本発明者等は、このよ
うな写真フィルム用支持体について既に出願している
(特願平8−113256号、特願平8−180071
号、特願平9−25921号)。
ィルムを、135型あるいはブローニー型フィルム用の
支持体として使用できるようにするため、即ち膜厚が1
20μm前後において上記問題が発生しないようなフィ
ルム用支持体を得るため種々検討を行った。その結果、
ポリエステルを形成する二塩基酸成分として、2,6−
ナフタレンジカルボン酸と共にテレフタル酸を用いるこ
とにより(共重合体)、あるいはこのような組成を有す
るように二種以上のポリエステルを混合することによ
り、写真フィルム用支持体として好適な物性(例、コア
セットカール値、ループスティフネス)が得られ、13
5型あるいはブローニー型フィルム用の支持体として使
用できることが明らかとなった。本発明者等は、このよ
うな写真フィルム用支持体について既に出願している
(特願平8−113256号、特願平8−180071
号、特願平9−25921号)。
【0006】本発明者が更に検討したところ、上記のよ
うなポリエステルフィルムにおいては、ナフタレン環が
フィルム内で層状に配列する傾向あり、即ち、劈開性が
大きく、引き裂き強度が低下して層状剥離を起こす場合
があることが明らかとなった。この層状剥離が起こり易
いフィルムは、デラミ(フィルムを折り曲げた場合の白
化)の発生、スリット加工やパーフォレーション加工を
行った切断面が凹凸が生じ易いとの問題があることも、
本発明者の検討により明らかとなった。
うなポリエステルフィルムにおいては、ナフタレン環が
フィルム内で層状に配列する傾向あり、即ち、劈開性が
大きく、引き裂き強度が低下して層状剥離を起こす場合
があることが明らかとなった。この層状剥離が起こり易
いフィルムは、デラミ(フィルムを折り曲げた場合の白
化)の発生、スリット加工やパーフォレーション加工を
行った切断面が凹凸が生じ易いとの問題があることも、
本発明者の検討により明らかとなった。
【0007】本発明の目的は、エチレン−2,6−ナフ
タレート単位を主繰り返し単位とするポリエステルから
なる幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体を
提供することにある。また、本発明の目的は、巻癖カー
ルが付きにくく、取扱い性に優れた幅が35mm以上の
長尺状写真フィルム用支持体を提供することにある。さ
らに、本発明の目的は、巻癖カールが付きにくく、耐熱
性に優れ、そして劈開性が減少した(裁断やパーフォレ
ーション等の加工性に優れた)幅が35mm以上の長尺
状写真フィルム用支持体を提供することにある。
タレート単位を主繰り返し単位とするポリエステルから
なる幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体を
提供することにある。また、本発明の目的は、巻癖カー
ルが付きにくく、取扱い性に優れた幅が35mm以上の
長尺状写真フィルム用支持体を提供することにある。さ
らに、本発明の目的は、巻癖カールが付きにくく、耐熱
性に優れ、そして劈開性が減少した(裁断やパーフォレ
ーション等の加工性に優れた)幅が35mm以上の長尺
状写真フィルム用支持体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記135
型あるいはブローニー型フィルム用の支持体における劈
開性を低下させるためにさらに検討を行なった。そし
て、ポリマーの溶融条件、延伸処理条件等のフィルムを
作成する条件をポリエステルの組成に応じて最適に制御
して、特にフィルムの三方向屈折率の値を適正な範囲に
制御することにより、劈開性が低下し、且つPENの硬
さが適当に緩和されて、写真フィルム用支持体として好
適な物性(例、ヤング率、ループスティフネス、耐熱
性)を有するフィルムが得らことが明らかとなった。本
発明は、75〜90モル%のエチレン−2,6−ナフタ
レート単位および10〜25モル%のエチレンベンゼン
ジカルボキシレート単位からなる繰り返し単位を有する
ポリエステルからなり、膜厚が100〜125μmの範
囲にある長尺状ポリエステルフィルムであって、更に下
記の物性(a)〜(f): (a)25〜55gの範囲のループスティフネス (b)620kg/mm2 以下の縦方向及び横方向のヤ
ング率 (c)200kg/mm2 以下の縦方向及び横方向のヤ
ング率の差 (d)1.630〜1.750の範囲の長手方向の屈折
率(nx )、1.720〜1.780の範囲の幅方向の
屈折率(ny )、及び1.499〜1.509の範囲の
厚さ方向の屈折率(nz ) (e)0.14 以下の長手方向の屈折率(nx )と幅
方向の屈折率(ny )との差 (f)100℃以上のガラス転移温度 (g)2%以下のヘイズ を有し、且つ下記の条件(h): (h)8<[NET]<40 [但し、[NET]は、ポリエステルを構成するエチレ
ン単位の総数に対する、一方の側で2,6−ナフタレー
ト単位と結合し、他方の側でベンゼンカルボキシレート
単位と結合しているエチレン単位の数の割合(%)を表
わす。]を満足することを特徴とする幅が35mm以上
の長尺状写真フィルム用支持体にある。
型あるいはブローニー型フィルム用の支持体における劈
開性を低下させるためにさらに検討を行なった。そし
て、ポリマーの溶融条件、延伸処理条件等のフィルムを
作成する条件をポリエステルの組成に応じて最適に制御
して、特にフィルムの三方向屈折率の値を適正な範囲に
制御することにより、劈開性が低下し、且つPENの硬
さが適当に緩和されて、写真フィルム用支持体として好
適な物性(例、ヤング率、ループスティフネス、耐熱
性)を有するフィルムが得らことが明らかとなった。本
発明は、75〜90モル%のエチレン−2,6−ナフタ
レート単位および10〜25モル%のエチレンベンゼン
ジカルボキシレート単位からなる繰り返し単位を有する
ポリエステルからなり、膜厚が100〜125μmの範
囲にある長尺状ポリエステルフィルムであって、更に下
記の物性(a)〜(f): (a)25〜55gの範囲のループスティフネス (b)620kg/mm2 以下の縦方向及び横方向のヤ
ング率 (c)200kg/mm2 以下の縦方向及び横方向のヤ
ング率の差 (d)1.630〜1.750の範囲の長手方向の屈折
率(nx )、1.720〜1.780の範囲の幅方向の
屈折率(ny )、及び1.499〜1.509の範囲の
厚さ方向の屈折率(nz ) (e)0.14 以下の長手方向の屈折率(nx )と幅
方向の屈折率(ny )との差 (f)100℃以上のガラス転移温度 (g)2%以下のヘイズ を有し、且つ下記の条件(h): (h)8<[NET]<40 [但し、[NET]は、ポリエステルを構成するエチレ
ン単位の総数に対する、一方の側で2,6−ナフタレー
ト単位と結合し、他方の側でベンゼンカルボキシレート
単位と結合しているエチレン単位の数の割合(%)を表
わす。]を満足することを特徴とする幅が35mm以上
の長尺状写真フィルム用支持体にある。
【0009】本発明の支持体上にハロゲン化銀乳剤層
(乳剤層)を形成することにより得られる幅が35mm
以上の長尺状写真フィルムとしては、135型写真フィ
ルム及びブローニー型写真フィルムを挙げることができ
る。上記135型写真フィルムは、JIS K 751
9−1982の「135型フィルム・パトローネ」に規定さ
れたフィルムである。135型(ライカ)写真フィルム
は、上記規定された寸法を有すると共に、上記規定され
たパトローネに充填等が容易に行なうことができ、かつ
前述したように135型写真フィルム用に設計されたカ
メラでトラブルなく使用することができ、更に撮影した
フィルムの現像、定着等の処理操作においても支障のな
いことが要求される。また、上記ブローニー型写真フィ
ルムは、例えば、JIS K 7512−1994「120
型及び220型フィルム」に規定されたフィルムであ
る。ブローニー型写真フィルムは、120型(61.5
×806mm、裏紙付)、220型(61.5×165
1mm、遮光用リーダー紙、トレーラー紙付き、細軸に
巻いたタイプ)が主であり、他に、620型、828
型、616型、116型が知られている。ブローニー型
写真フィルムも135型写真フィルムと同様、ブローニ
ー型写真フィルム用に設計されたカメラでトラブルなく
使用することができ、更に撮影したフィルムの現像、定
着等の処理操作においても支障のないことが要求され
る。
(乳剤層)を形成することにより得られる幅が35mm
以上の長尺状写真フィルムとしては、135型写真フィ
ルム及びブローニー型写真フィルムを挙げることができ
る。上記135型写真フィルムは、JIS K 751
9−1982の「135型フィルム・パトローネ」に規定さ
れたフィルムである。135型(ライカ)写真フィルム
は、上記規定された寸法を有すると共に、上記規定され
たパトローネに充填等が容易に行なうことができ、かつ
前述したように135型写真フィルム用に設計されたカ
メラでトラブルなく使用することができ、更に撮影した
フィルムの現像、定着等の処理操作においても支障のな
いことが要求される。また、上記ブローニー型写真フィ
ルムは、例えば、JIS K 7512−1994「120
型及び220型フィルム」に規定されたフィルムであ
る。ブローニー型写真フィルムは、120型(61.5
×806mm、裏紙付)、220型(61.5×165
1mm、遮光用リーダー紙、トレーラー紙付き、細軸に
巻いたタイプ)が主であり、他に、620型、828
型、616型、116型が知られている。ブローニー型
写真フィルムも135型写真フィルムと同様、ブローニ
ー型写真フィルム用に設計されたカメラでトラブルなく
使用することができ、更に撮影したフィルムの現像、定
着等の処理操作においても支障のないことが要求され
る。
【0010】本発明の幅が35mm以上の長尺状写真フ
ィルム用支持体の好ましい態様は下記の通りである。 1)ポリエステルフィルムが、エチレン−2,6−ナフ
タレート単位およびエチレンベンゼンジカルボキシレー
ト単位からなる共重合体である。 2)ポリエステルフィルムが、ポリエチレン−2,6−
ナフタレートおよびポリエチレンベンゼンジカルボキシ
レートからなる混合物である。 3)エチレンベンゼンジカルボキシレート単位が、エチ
レンテレフタレート単位である。 4)(a)のループスティフネスが30〜50gの範囲
にある。 5)(b)の縦方向及び横方向のヤング率が480〜6
20kg/mm2 の範囲にある。 6)(c)の縦方向及び横方向のヤング率の差が100
kg/mm2 以下である。 7)(d)の長手方向の屈折率(nx )が1.635〜
1.745の範囲であり、幅方向の屈折率(ny )が
1.730〜1.775の範囲であり、及び厚さ方向の
屈折率(nz )が1.500〜1.507の範囲にあ
る。 8)(e)の長手方向の屈折率(nx )と幅方向の屈折
率(ny )との差が、0.12以下である。 9)(f)の(示差走査熱量計から得られる)ガラス転
移温度が、103〜110℃の範囲にある。 10)(g)のヘイズが1.5%以下である。 11)ポリエステルフィルムが、さらに平均粒子径が
0.1〜1μmの範囲にある不活性微粒子を300pp
m以下の量で含む。 12)上記11)の不活性微粒子の粒子径分布が0.0
1〜5μmの範囲にある。 13)上記12)の不活性微粒子が、1μm以上の粒子
の面積基準分率の割合が20%以下である。 14)上記11)の不活性微粒子が破砕型シリカであ
る。 15)ポリエステルフィルムの膜厚が110〜125μ
mの範囲にある。 16)ポリエステルフィルムが二軸延伸フィルムであ
る。
ィルム用支持体の好ましい態様は下記の通りである。 1)ポリエステルフィルムが、エチレン−2,6−ナフ
タレート単位およびエチレンベンゼンジカルボキシレー
ト単位からなる共重合体である。 2)ポリエステルフィルムが、ポリエチレン−2,6−
ナフタレートおよびポリエチレンベンゼンジカルボキシ
レートからなる混合物である。 3)エチレンベンゼンジカルボキシレート単位が、エチ
レンテレフタレート単位である。 4)(a)のループスティフネスが30〜50gの範囲
にある。 5)(b)の縦方向及び横方向のヤング率が480〜6
20kg/mm2 の範囲にある。 6)(c)の縦方向及び横方向のヤング率の差が100
kg/mm2 以下である。 7)(d)の長手方向の屈折率(nx )が1.635〜
1.745の範囲であり、幅方向の屈折率(ny )が
1.730〜1.775の範囲であり、及び厚さ方向の
屈折率(nz )が1.500〜1.507の範囲にあ
る。 8)(e)の長手方向の屈折率(nx )と幅方向の屈折
率(ny )との差が、0.12以下である。 9)(f)の(示差走査熱量計から得られる)ガラス転
移温度が、103〜110℃の範囲にある。 10)(g)のヘイズが1.5%以下である。 11)ポリエステルフィルムが、さらに平均粒子径が
0.1〜1μmの範囲にある不活性微粒子を300pp
m以下の量で含む。 12)上記11)の不活性微粒子の粒子径分布が0.0
1〜5μmの範囲にある。 13)上記12)の不活性微粒子が、1μm以上の粒子
の面積基準分率の割合が20%以下である。 14)上記11)の不活性微粒子が破砕型シリカであ
る。 15)ポリエステルフィルムの膜厚が110〜125μ
mの範囲にある。 16)ポリエステルフィルムが二軸延伸フィルムであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の幅が35mm以上の長尺
状写真フィルム用支持体であるポリエステルフィルム
は、その繰返し構造単位が(全繰り返し単位の)75〜
90モル%のエチレン−2,6−ナフタレート単位およ
び10〜25モル%のエチレンベンゼンジカルボキシレ
ート単位から構成されているものである。好ましいエチ
レンベンゼンジカルボキシレート単位としてはエチレン
テレフタレート単位を挙げることがきる。上記ポリエス
テルフィルムは、これらの単位を含む共重合体、それぞ
れの単位を含む単独重合体の混合物、さらにはこれらの
重合体の混合物から得られるフィルムのいずれでも良
い。
状写真フィルム用支持体であるポリエステルフィルム
は、その繰返し構造単位が(全繰り返し単位の)75〜
90モル%のエチレン−2,6−ナフタレート単位およ
び10〜25モル%のエチレンベンゼンジカルボキシレ
ート単位から構成されているものである。好ましいエチ
レンベンゼンジカルボキシレート単位としてはエチレン
テレフタレート単位を挙げることがきる。上記ポリエス
テルフィルムは、これらの単位を含む共重合体、それぞ
れの単位を含む単独重合体の混合物、さらにはこれらの
重合体の混合物から得られるフィルムのいずれでも良
い。
【0012】本発明のポリエステルフィルムの作製に使
用されるポリエステルは、例えば、ナフタレン−2,6
−ジカルボン酸またはその誘導体(無水物、低級アルキ
ルエステル等のエステル形成可能な誘導体)、ベンゼン
ジカルボン酸又はその誘導体、およびエチレングリコー
ルまたはその誘導体(アルキレンオキサイド等のエステ
ル形成可能な誘導体)、更に所望により他の二価のアル
コールとを触媒の存在下で適当な反応条件の下に反応
(重合)させることによって合成される。上記ポリエス
テルは、ポリエチレン−2,6−ナフタレートの重合完
結前に、ベンゼンジカルボン酸またはその誘導体を添加
し、共重合としたものでもよい。ベンゼンジカルボン酸
またはその誘導体としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、およびナトリウムイソフタル酸スルホネ
ート(ナトリウムスルホイソフタル酸)及びこれらの低
級アルキルエステル(無水物、低級アルキルエステル等
のエステル形成可能な誘導体)を使用することができ
る。テレフタル酸およびナトリウムイソフタル酸スルホ
ネートが好ましく、特にテレフタル酸が好ましい。上記
以外の他のジカルボン酸又はその誘導体として、2,7
−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカル
ボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテル
ジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸及びその低級ア
ルキルエステル(無水物、低級アルキルエステル等のエ
ステル形成可能な誘導体);シクロプロパンジカルボン
酸、シクロブタンジカルボン酸及びヘキサヒドロテレフ
タル酸などの脂環式ジカルボン酸及びその誘導体(無水
物、低級アルキルエステル等のエステル形成可能な誘導
体);及びアジピン酸、コハク酸、シュウ酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸及びダイマー酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸及びその誘導体(無水物、低級アルキルエステルな
どのエステル形成可能な誘導体)を全二塩基酸の10モ
ル%以下の量で使用しても良い。
用されるポリエステルは、例えば、ナフタレン−2,6
−ジカルボン酸またはその誘導体(無水物、低級アルキ
ルエステル等のエステル形成可能な誘導体)、ベンゼン
ジカルボン酸又はその誘導体、およびエチレングリコー
ルまたはその誘導体(アルキレンオキサイド等のエステ
ル形成可能な誘導体)、更に所望により他の二価のアル
コールとを触媒の存在下で適当な反応条件の下に反応
(重合)させることによって合成される。上記ポリエス
テルは、ポリエチレン−2,6−ナフタレートの重合完
結前に、ベンゼンジカルボン酸またはその誘導体を添加
し、共重合としたものでもよい。ベンゼンジカルボン酸
またはその誘導体としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、およびナトリウムイソフタル酸スルホネ
ート(ナトリウムスルホイソフタル酸)及びこれらの低
級アルキルエステル(無水物、低級アルキルエステル等
のエステル形成可能な誘導体)を使用することができ
る。テレフタル酸およびナトリウムイソフタル酸スルホ
ネートが好ましく、特にテレフタル酸が好ましい。上記
以外の他のジカルボン酸又はその誘導体として、2,7
−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカル
ボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテル
ジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸及びその低級ア
ルキルエステル(無水物、低級アルキルエステル等のエ
ステル形成可能な誘導体);シクロプロパンジカルボン
酸、シクロブタンジカルボン酸及びヘキサヒドロテレフ
タル酸などの脂環式ジカルボン酸及びその誘導体(無水
物、低級アルキルエステル等のエステル形成可能な誘導
体);及びアジピン酸、コハク酸、シュウ酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸及びダイマー酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸及びその誘導体(無水物、低級アルキルエステルな
どのエステル形成可能な誘導体)を全二塩基酸の10モ
ル%以下の量で使用しても良い。
【0013】本発明で使用することができるエチレング
リコール以外の他の二価のアルコールとしては、プロピ
レングリコール、トリメチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、テトラメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、p−キシレングリコール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、p,p’−
ジヒドロキシフェニルスルフォン、1,4−ビス(β−
ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ポリアルキレ
ン(例、エチレン、プロピレン)グリコール、及びp−
フェニレンビス(ジメチロールシクロヘキサン)などを
挙げることができる。これらは二価のアルコールの10
モル%以下の量で使用しても良い。
リコール以外の他の二価のアルコールとしては、プロピ
レングリコール、トリメチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、テトラメチレン
グリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、p−キシレングリコール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、p,p’−
ジヒドロキシフェニルスルフォン、1,4−ビス(β−
ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ポリアルキレ
ン(例、エチレン、プロピレン)グリコール、及びp−
フェニレンビス(ジメチロールシクロヘキサン)などを
挙げることができる。これらは二価のアルコールの10
モル%以下の量で使用しても良い。
【0014】上記ポリエステルは、例えば安息香酸、ベ
ンゾイル安息香酸、ベンジルオキシ安息香酸、メトキシ
ポリアルキレングリコールなどの1官能性化合物によっ
て末端の水酸基および/またはカルボキシル基を封鎖し
たものであってもよく、あるいは、例えば極く少量のグ
リセリン、ペンタエリスリトールの如き3官能、4官能
エステル形成化合物で実質的に線状の共重合体が得られ
る範囲内で変性されたものでもよい。
ンゾイル安息香酸、ベンジルオキシ安息香酸、メトキシ
ポリアルキレングリコールなどの1官能性化合物によっ
て末端の水酸基および/またはカルボキシル基を封鎖し
たものであってもよく、あるいは、例えば極く少量のグ
リセリン、ペンタエリスリトールの如き3官能、4官能
エステル形成化合物で実質的に線状の共重合体が得られ
る範囲内で変性されたものでもよい。
【0015】本発明のポリエステルフィルムの作製に使
用されるポリエステルは、上記組成を有するものであれ
ば、上記のような共重合体であっても、それぞれの単独
重合体(例、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポ
リエチレンテレフタレート等のポリエチレンベンゼンジ
カルボキシレート)の混合物でもよい。
用されるポリエステルは、上記組成を有するものであれ
ば、上記のような共重合体であっても、それぞれの単独
重合体(例、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポ
リエチレンテレフタレート等のポリエチレンベンゼンジ
カルボキシレート)の混合物でもよい。
【0016】ポリエステルの製造における、エステル化
反応、エステル交換反応、重縮合にはそれぞれ公知の触
媒を使用することができる。更に公知の熱安定剤、酸化
防止剤、帯電防止剤、滑材、紫外線吸収剤、蛍光増白
剤、顔料、染料、遮光剤、フィラー類等を添加しても良
い。エステル交換反応の触媒としては、酢酸マンガン、
酢酸コバルト、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム、酢
酸カドミウム、酢酸亜鉛、酢酸鉛、酸化マグネシウム及
び酸化鉛等が一般に使用される。これらは単独で使用し
ても混合して使用しても良い。エステル化反応は特に触
媒を添加しなくても進行するが、上記の触媒を用いるこ
とにより効率よく反応を進めることができる。また、重
縮反応触媒には、三酸化アンチモン、五酸化アンチモ
ン、三弗化アンチモン、硫化アンチモン、アンチモント
リブチレート、アンチモンエチレングリコラート、アン
チモン酸カリウム、酢酸アンチモン、三塩化アンチモ
ン、二酸化ゲルマニウム、三酸化ゲルマニウム、酢酸マ
ンガン、酢酸亜鉛、酢酸鉛、安息香酸アルカリ金属塩、
チタンアルコキシド(例、チタンブトキサイド)、及び
チタン酸のアルカリ金属塩等が一般に使用される。これ
らは単独で使用しても混合して使用しても良い。
反応、エステル交換反応、重縮合にはそれぞれ公知の触
媒を使用することができる。更に公知の熱安定剤、酸化
防止剤、帯電防止剤、滑材、紫外線吸収剤、蛍光増白
剤、顔料、染料、遮光剤、フィラー類等を添加しても良
い。エステル交換反応の触媒としては、酢酸マンガン、
酢酸コバルト、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム、酢
酸カドミウム、酢酸亜鉛、酢酸鉛、酸化マグネシウム及
び酸化鉛等が一般に使用される。これらは単独で使用し
ても混合して使用しても良い。エステル化反応は特に触
媒を添加しなくても進行するが、上記の触媒を用いるこ
とにより効率よく反応を進めることができる。また、重
縮反応触媒には、三酸化アンチモン、五酸化アンチモ
ン、三弗化アンチモン、硫化アンチモン、アンチモント
リブチレート、アンチモンエチレングリコラート、アン
チモン酸カリウム、酢酸アンチモン、三塩化アンチモ
ン、二酸化ゲルマニウム、三酸化ゲルマニウム、酢酸マ
ンガン、酢酸亜鉛、酢酸鉛、安息香酸アルカリ金属塩、
チタンアルコキシド(例、チタンブトキサイド)、及び
チタン酸のアルカリ金属塩等が一般に使用される。これ
らは単独で使用しても混合して使用しても良い。
【0017】熱安定剤として、燐酸、亜燐酸もしくはこ
れらのエステル化合物を添加しても良い。例えば、燐酸
トリメチル、燐酸トリエチル、燐酸トリフェニル、亜燐
酸トリフェニル、亜燐酸トリメチル、亜燐酸トリエチ
ル、亜燐酸トリフェニル及び燐酸または亜燐酸のモノあ
るいはジエステル等を挙げることができる。また、酸化
防止剤として、公知のヒンダードフェノール類を添加し
ても良い。例えば、イルガノックス1010、同スミラ
イザーBHT、同スミライザーGA−80等の商品名で
市販されているものを使用することができる。また、こ
れらの一次酸化防止剤に二次酸化防止剤を組み合わせる
ことも可能である。二次酸化防止剤としては、例えばス
ミライザーTPL−R、同スミライザーTPM、同スミ
ライザーTP−D等の商品名で市販されているものを使
用することができる。
れらのエステル化合物を添加しても良い。例えば、燐酸
トリメチル、燐酸トリエチル、燐酸トリフェニル、亜燐
酸トリフェニル、亜燐酸トリメチル、亜燐酸トリエチ
ル、亜燐酸トリフェニル及び燐酸または亜燐酸のモノあ
るいはジエステル等を挙げることができる。また、酸化
防止剤として、公知のヒンダードフェノール類を添加し
ても良い。例えば、イルガノックス1010、同スミラ
イザーBHT、同スミライザーGA−80等の商品名で
市販されているものを使用することができる。また、こ
れらの一次酸化防止剤に二次酸化防止剤を組み合わせる
ことも可能である。二次酸化防止剤としては、例えばス
ミライザーTPL−R、同スミライザーTPM、同スミ
ライザーTP−D等の商品名で市販されているものを使
用することができる。
【0018】上記ポリエステル(共重合体)は、例え
ば、2,6−ナフタレンジカルボン酸や2,6−ナフタ
レンジカルボン酸ジメチル等のジカルボン酸又はその誘
導体とエチレングリコール等の二価アルコールをエステ
ル交換反応あるいはエステル化反応(エステル反応槽)
させることによりオリゴマーを得、次いで真空下で重縮
合反応(重縮合反応槽)を行って合成することができ
る。即ち、エステル交換反応は、多塩基酸と多価アルコ
ールを、1〜2kg/cm2の加圧下あるいは大気圧下で、1
80〜280℃(好ましくは230〜270℃)で0.
5〜8時間(好ましくは2〜4時間)反応させ、アルコ
ールの留出を終了させることにより行なう。エステル化
反応は、同様に水の流出を終了させることにより行な
う。次いで、槽内の圧力を50〜1mmHgの真空にすると
共に、240〜290℃に昇温し、必要により1mmHg以
下の高真空にして、合計1〜3時間加熱してポリエステ
ルを得る。
ば、2,6−ナフタレンジカルボン酸や2,6−ナフタ
レンジカルボン酸ジメチル等のジカルボン酸又はその誘
導体とエチレングリコール等の二価アルコールをエステ
ル交換反応あるいはエステル化反応(エステル反応槽)
させることによりオリゴマーを得、次いで真空下で重縮
合反応(重縮合反応槽)を行って合成することができ
る。即ち、エステル交換反応は、多塩基酸と多価アルコ
ールを、1〜2kg/cm2の加圧下あるいは大気圧下で、1
80〜280℃(好ましくは230〜270℃)で0.
5〜8時間(好ましくは2〜4時間)反応させ、アルコ
ールの留出を終了させることにより行なう。エステル化
反応は、同様に水の流出を終了させることにより行な
う。次いで、槽内の圧力を50〜1mmHgの真空にすると
共に、240〜290℃に昇温し、必要により1mmHg以
下の高真空にして、合計1〜3時間加熱してポリエステ
ルを得る。
【0019】本発明のポリエステルフィルムは、表面の
滑り性付与剤として、平均粒子径0.1〜1.0μmの
不活性微粒子を300ppm以下(好ましくは50〜3
00ppm)の量で含むことが好ましい。不活性微粒子
としては、タルク、シリカ、酸化アルミニウム、炭酸カ
ルシウムなどのポリエステルに不溶な無機化合物や、架
橋されたアクリル樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の架橋
高分子などの有機化合物を挙げることができる。これら
の中でシリカが好ましく、特に破砕型シリカが好まし
い。不活性微粒子の粒子径分布は、0.01〜5μmの
範囲が好ましく、特に0.01〜3μmの範囲が好まし
い。平均粒子径が5μmを超える粗大粒子は、フィルム
表面の平滑性を低下させたり、またフィルム形成時にボ
イドを発生させてヘイズを高くする傾向にある。また、
0.01μm未満の粒子では滑り性向上の効果がほとん
どない。
滑り性付与剤として、平均粒子径0.1〜1.0μmの
不活性微粒子を300ppm以下(好ましくは50〜3
00ppm)の量で含むことが好ましい。不活性微粒子
としては、タルク、シリカ、酸化アルミニウム、炭酸カ
ルシウムなどのポリエステルに不溶な無機化合物や、架
橋されたアクリル樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の架橋
高分子などの有機化合物を挙げることができる。これら
の中でシリカが好ましく、特に破砕型シリカが好まし
い。不活性微粒子の粒子径分布は、0.01〜5μmの
範囲が好ましく、特に0.01〜3μmの範囲が好まし
い。平均粒子径が5μmを超える粗大粒子は、フィルム
表面の平滑性を低下させたり、またフィルム形成時にボ
イドを発生させてヘイズを高くする傾向にある。また、
0.01μm未満の粒子では滑り性向上の効果がほとん
どない。
【0020】さらに不活性微粒子(好ましくは破砕型シ
リカ粒子)の1.0μmを超える粒子の面積基準分率が
全粒子の20%以下であることが好ましい。上記面積基
準分率が全粒子の20%以下であるとは、面積基準で表
わした累積分布曲線で1μm篩以上の粒子が20%以下
であることを意味する。平均粒子径が1μm以上の粒子
は、ボイドを発生し易いため、上記のように1μm以上
の粒子の面積基準分率が全粒子の20%以下である不活
性微粒子粒子を使用することが好ましい。また破砕型シ
リカ粒子の細孔容積は、0.1mL/g以下であること
が好ましく、特に0.01〜0.05mL/gの範囲に
あることが好ましい。その比表面積は、10〜30m2
/gの範囲にあることが好ましい。
リカ粒子)の1.0μmを超える粒子の面積基準分率が
全粒子の20%以下であることが好ましい。上記面積基
準分率が全粒子の20%以下であるとは、面積基準で表
わした累積分布曲線で1μm篩以上の粒子が20%以下
であることを意味する。平均粒子径が1μm以上の粒子
は、ボイドを発生し易いため、上記のように1μm以上
の粒子の面積基準分率が全粒子の20%以下である不活
性微粒子粒子を使用することが好ましい。また破砕型シ
リカ粒子の細孔容積は、0.1mL/g以下であること
が好ましく、特に0.01〜0.05mL/gの範囲に
あることが好ましい。その比表面積は、10〜30m2
/gの範囲にあることが好ましい。
【0021】本発明では、ポリエステルフィルム中に、
ポリエステル重合工程で、金属化合物とリン化合物とを
反応させ、リン酸金属塩として析出させた粒子(いわゆ
る内部粒子)を含んでいても良い。
ポリエステル重合工程で、金属化合物とリン化合物とを
反応させ、リン酸金属塩として析出させた粒子(いわゆ
る内部粒子)を含んでいても良い。
【0022】本発明のポリエステルフィルムは、前記の
ように幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体
に最適な物性である下記の(a)〜(g)を有し、かつ
(h)の条件を満足している。このようなポリエステル
フィルムは、75〜90モル%のエチレン−2,6−ナ
フタレート単位および10〜25モル%のエチレンベン
ゼンジカルボキシレート単位からなる特定の繰り返し単
位を有するポリエステル(共重合体あるいは複数の単独
重合体の混合物)を溶融混合(溶融混合の時間を組成に
合わせ最適化する)後、後述する最適の処理条件にて、
膜厚が100〜125μmの範囲(好ましくは110〜
125μm)になるように延伸等の成膜処理を行ってポ
リエステルフィルムを作製している。
ように幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体
に最適な物性である下記の(a)〜(g)を有し、かつ
(h)の条件を満足している。このようなポリエステル
フィルムは、75〜90モル%のエチレン−2,6−ナ
フタレート単位および10〜25モル%のエチレンベン
ゼンジカルボキシレート単位からなる特定の繰り返し単
位を有するポリエステル(共重合体あるいは複数の単独
重合体の混合物)を溶融混合(溶融混合の時間を組成に
合わせ最適化する)後、後述する最適の処理条件にて、
膜厚が100〜125μmの範囲(好ましくは110〜
125μm)になるように延伸等の成膜処理を行ってポ
リエステルフィルムを作製している。
【0023】上記各物性(a)〜(g)について説明す
る。 (a)25〜55gの範囲のループスティフネス ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)フィル
ムは、巻き癖が付きにくく低いコアセットカール値を示
すが、幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体
に好適な膜厚にするとフィルムの剛性(スティフネス)
が大きい(即ちループスティフネスが大きい)。このた
め、このようなフィルムを支持体として用いた写真フィ
ルムをカメラに装填した場合、カメラへのフィルムの自
動ローディングや自動巻き上げの際にトラブルが発生す
ることが多い。さらにはそのフィルムの高い剛性のた
め、例えば現像時の現像ムラ、あるいは現像後写真印画
紙に画像を形成させる焼き付け工程等で、スリ傷の発
生、搬送時のジャミング等の問題が発生する場合もあ
る。ループスティフネスは、ポリエステルの構成単位の
影響が大きいが、上記特定の構成で、最適なフィルム形
成条件にでフィルムを作成することにより、適当な範囲
の値を有するようにできる。ループスティフネスは30
〜50gの範囲が好ましい。
る。 (a)25〜55gの範囲のループスティフネス ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)フィル
ムは、巻き癖が付きにくく低いコアセットカール値を示
すが、幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体
に好適な膜厚にするとフィルムの剛性(スティフネス)
が大きい(即ちループスティフネスが大きい)。このた
め、このようなフィルムを支持体として用いた写真フィ
ルムをカメラに装填した場合、カメラへのフィルムの自
動ローディングや自動巻き上げの際にトラブルが発生す
ることが多い。さらにはそのフィルムの高い剛性のた
め、例えば現像時の現像ムラ、あるいは現像後写真印画
紙に画像を形成させる焼き付け工程等で、スリ傷の発
生、搬送時のジャミング等の問題が発生する場合もあ
る。ループスティフネスは、ポリエステルの構成単位の
影響が大きいが、上記特定の構成で、最適なフィルム形
成条件にでフィルムを作成することにより、適当な範囲
の値を有するようにできる。ループスティフネスは30
〜50gの範囲が好ましい。
【0024】(b)620kg/mm2 以下の縦方向及
び横方向のヤング率及び(c)200kg/mm2 以下
の縦方向及び横方向のヤング率の差 ヤング率が620kg/mm2 を超えた場合、フィルム
が強靭過ぎて、カメラ内でジャミングが発生する。縦方
向及び横方向のヤング率は480〜620kg/mm2
の範囲にあるのが好ましい。縦方向及び横方向のヤング
率の差が200kg/mm2 を超えた場合、フィルムの
縦と横方向の強度バランスが悪いのでフィルムがカール
し易い。差は100kg/mm2 以下が好ましい。 (d)1.630〜1.750の範囲の長手方向の屈折
率(nx )、1.720〜1.780の範囲の幅方向の
屈折率(ny )、及び1.499〜1.509の範囲の
厚さ方向の屈折率(nz )、及び(e)0.14 以下
の長手方向の屈折率(nx )と幅方向の屈折率(ny )
との差 屈折率は、ポリエステルの組成、そして成形条件の違い
により変化するが、また屈折率はフィルム延伸時の分子
配向の程度を示しているものでもある。一般にエチレン
−2,6−ナフタレート単位を主成分とするポリエステ
ルは、延伸してフィルムとした場合、ナフタレン環が層
状に並びやすく、その結果、引き裂き強度が低下し、層
状剥離が発生し易くなる(即ち劈開性を示す)。屈折率
が上記範囲の上限(nx とny )あるいは下限(nz )
からはずれたフィルムは、この層状剥離が起こり易くな
り、デラミ(フィルムを折り曲げた場合の白化)が生じ
易く、また、スリット加工やパーフォレーション加工を
行った切断面が凹凸も生じ易い。詳細には、長手方向及
び幅方向の屈折率が、上記の下限の値よりは小さい場合
は、延伸が不充分であり、例えば巻きぐせのつき易いフ
ィルムとなるが、上記上限より大きい場合は、延伸によ
る配向が進みフィルムの強度が大きくなり過ぎ、デラミ
が発生し易くなる。nx は1.635〜1.745の範
囲が好ましく、ny は1.730〜1.775の範囲が
好ましい。nx とny の差が、0.14を超えた場合、
長手方向及び幅方向のいずれかの方向の延伸が強過ぎる
ことを意味し。デラミが発生し易くなる。この差は0.
12以下が好ましい。また、厚さ方向の屈折率(nz )
の大きさは、上記劈開性の程度と相関性が強く、上記の
範囲はこの層状剥離が発生し難い範囲を規定したもので
あり、特に1.502〜1.507の範囲が好ましい。
フィルムの形成条件の最適化が必要である。一般にフィ
ルムの延伸倍率を小さくし、熱固定温度を高くすれば、
屈折率を高くすることができる。
び横方向のヤング率及び(c)200kg/mm2 以下
の縦方向及び横方向のヤング率の差 ヤング率が620kg/mm2 を超えた場合、フィルム
が強靭過ぎて、カメラ内でジャミングが発生する。縦方
向及び横方向のヤング率は480〜620kg/mm2
の範囲にあるのが好ましい。縦方向及び横方向のヤング
率の差が200kg/mm2 を超えた場合、フィルムの
縦と横方向の強度バランスが悪いのでフィルムがカール
し易い。差は100kg/mm2 以下が好ましい。 (d)1.630〜1.750の範囲の長手方向の屈折
率(nx )、1.720〜1.780の範囲の幅方向の
屈折率(ny )、及び1.499〜1.509の範囲の
厚さ方向の屈折率(nz )、及び(e)0.14 以下
の長手方向の屈折率(nx )と幅方向の屈折率(ny )
との差 屈折率は、ポリエステルの組成、そして成形条件の違い
により変化するが、また屈折率はフィルム延伸時の分子
配向の程度を示しているものでもある。一般にエチレン
−2,6−ナフタレート単位を主成分とするポリエステ
ルは、延伸してフィルムとした場合、ナフタレン環が層
状に並びやすく、その結果、引き裂き強度が低下し、層
状剥離が発生し易くなる(即ち劈開性を示す)。屈折率
が上記範囲の上限(nx とny )あるいは下限(nz )
からはずれたフィルムは、この層状剥離が起こり易くな
り、デラミ(フィルムを折り曲げた場合の白化)が生じ
易く、また、スリット加工やパーフォレーション加工を
行った切断面が凹凸も生じ易い。詳細には、長手方向及
び幅方向の屈折率が、上記の下限の値よりは小さい場合
は、延伸が不充分であり、例えば巻きぐせのつき易いフ
ィルムとなるが、上記上限より大きい場合は、延伸によ
る配向が進みフィルムの強度が大きくなり過ぎ、デラミ
が発生し易くなる。nx は1.635〜1.745の範
囲が好ましく、ny は1.730〜1.775の範囲が
好ましい。nx とny の差が、0.14を超えた場合、
長手方向及び幅方向のいずれかの方向の延伸が強過ぎる
ことを意味し。デラミが発生し易くなる。この差は0.
12以下が好ましい。また、厚さ方向の屈折率(nz )
の大きさは、上記劈開性の程度と相関性が強く、上記の
範囲はこの層状剥離が発生し難い範囲を規定したもので
あり、特に1.502〜1.507の範囲が好ましい。
フィルムの形成条件の最適化が必要である。一般にフィ
ルムの延伸倍率を小さくし、熱固定温度を高くすれば、
屈折率を高くすることができる。
【0025】(f)100℃以上の(示差走査熱量計か
ら得られる)のガラス転移温度 写真フィルムは、真夏の自動車内等に放置されることが
あり、耐熱性も要求される。上記のTgを有すること
が、少なくとも必要である。ガラス転移温度は103〜
110℃の範囲にあることが好ましい。 (g)2%以下のヘイズ 写真フィルムの支持体として要求されるフィルムの透明
性を規定したものである。
ら得られる)のガラス転移温度 写真フィルムは、真夏の自動車内等に放置されることが
あり、耐熱性も要求される。上記のTgを有すること
が、少なくとも必要である。ガラス転移温度は103〜
110℃の範囲にあることが好ましい。 (g)2%以下のヘイズ 写真フィルムの支持体として要求されるフィルムの透明
性を規定したものである。
【0026】本発明のポリエステルフィルムは、下記の
条件(h)を満足している。 (h)8<[NET]<40 [但し、[NET]は、ポリエステルを構成するエチレ
ン単位の総数に対する、一方の側で2,6−ナフタレー
ト単位と結合し、他方の側でベンゼンカルボキシレート
単位と結合しているエチレン単位の数の割合(%)を表
わす。] デラミが発生し易い、エチレン−2,6−ナフタレート
単位を主な繰り返し単位とするポリエステルフィルムに
おいては、エチレンベンゼンカルボキシレート単位とエ
チレン−2,6−ナフタレートとが直接結合することに
より、デラミの発生が減少する。即ち、[NET]が8
%では、デラミの発生が見られるが、8%を超えるとほ
とんど見られなくなる。[NET]が8%以下では、共
重合体においては、交互重合の部分が少なく、ほとんど
ブロック重合した状態となり、また混合物(例えばPE
NとPET)では、いわゆるミクロ相分離の状態となり
易く、デラミの発生だけでなく、フィルムが白濁傾向を
示し、ヘイズが上昇する。
条件(h)を満足している。 (h)8<[NET]<40 [但し、[NET]は、ポリエステルを構成するエチレ
ン単位の総数に対する、一方の側で2,6−ナフタレー
ト単位と結合し、他方の側でベンゼンカルボキシレート
単位と結合しているエチレン単位の数の割合(%)を表
わす。] デラミが発生し易い、エチレン−2,6−ナフタレート
単位を主な繰り返し単位とするポリエステルフィルムに
おいては、エチレンベンゼンカルボキシレート単位とエ
チレン−2,6−ナフタレートとが直接結合することに
より、デラミの発生が減少する。即ち、[NET]が8
%では、デラミの発生が見られるが、8%を超えるとほ
とんど見られなくなる。[NET]が8%以下では、共
重合体においては、交互重合の部分が少なく、ほとんど
ブロック重合した状態となり、また混合物(例えばPE
NとPET)では、いわゆるミクロ相分離の状態となり
易く、デラミの発生だけでなく、フィルムが白濁傾向を
示し、ヘイズが上昇する。
【0027】本発明のポリエステルフィルムは、前記物
性を満足し、一般に低いコアセットカール値を有する。
コアセットカール値(ANSIカール)は170以下が
好ましく、特に155以下(特に20〜155の範囲)
が好ましい。
性を満足し、一般に低いコアセットカール値を有する。
コアセットカール値(ANSIカール)は170以下が
好ましく、特に155以下(特に20〜155の範囲)
が好ましい。
【0028】前記物性を有し、条件(h)を満足する本
発明のポリエステルフィルムは、前記特定の組成を有す
るポリエステル共重合体または混合物を用いて作製され
る。本発明のポリエステルフィルムは、二軸方向に配向
されたポリエステルフィルム(二軸延伸ポリエステルフ
ィルム)であることが好ましい。二軸延伸は一般にテン
ター式延伸機で行われる。本発明の二軸延伸ポリエステ
ルフィルムは、上記ポリエステル(及び好ましくは上記
微粒子)をあらかじめ乾燥させ(一般に80〜180℃
で、12〜36時間行なわれ、特にポリエステルのガラ
ス転移温度以下の場合は減圧雰囲気下での乾燥が好まし
い)、これをホッパーから押出機に投入する。押出機内
は、300〜330℃(好ましくは300〜320℃)
に加熱されており、押出機内でポリエステルは溶融混合
される。この溶融混合は、一般に3分以上(好ましくは
3〜10分)行なわれる。ポリエステルとしてPETと
PENの混合物を使用した場合、押出機内(溶融混練部
分)の温度を300〜330℃、滞留時間を4〜15分
(特に5〜10分)にすることが好ましい。また、さら
に溶融ポリマーは目開き5〜100μmのフィルターを
通過させることが好ましい。溶融ポリエステル(一般に
280〜330℃に加熱されている)を、Tダイでシー
ト状に溶融押し出した後、30〜110℃で冷却固化し
て無定型シートを作製する。次いで、100℃〜160
℃(110℃〜150℃が好ましく、特に125℃〜1
35℃が好ましい)の温度にて縦方向(長尺方向)に一
般に2〜5倍(好ましくは2.5〜4倍)に延伸され、
次いで110〜160℃(110℃〜150℃が好まし
く、特に125℃〜145℃が好ましい)の温度にて横
方向(幅方向)に2〜5倍(好ましくは3.0〜4.5
倍)に延伸した後、165〜260℃(好ましくは22
0〜230℃)で熱処理することによって、二軸延伸ポ
リエステルを得ることができる。熱処理後、熱処理温度
より5℃前後低い温度で熱緩和処理が行われる。熱緩和
の際、両側のテンター幅を狭めることにより収縮を緩和
することができる。熱緩和処理の際の収縮率は、3〜8
%程度が好ましい。さらに、得られたフィルムに、上記
ポリエステルのガラス転移温度以下の温度で後述するア
ニール処理を施すことが好ましい。
発明のポリエステルフィルムは、前記特定の組成を有す
るポリエステル共重合体または混合物を用いて作製され
る。本発明のポリエステルフィルムは、二軸方向に配向
されたポリエステルフィルム(二軸延伸ポリエステルフ
ィルム)であることが好ましい。二軸延伸は一般にテン
ター式延伸機で行われる。本発明の二軸延伸ポリエステ
ルフィルムは、上記ポリエステル(及び好ましくは上記
微粒子)をあらかじめ乾燥させ(一般に80〜180℃
で、12〜36時間行なわれ、特にポリエステルのガラ
ス転移温度以下の場合は減圧雰囲気下での乾燥が好まし
い)、これをホッパーから押出機に投入する。押出機内
は、300〜330℃(好ましくは300〜320℃)
に加熱されており、押出機内でポリエステルは溶融混合
される。この溶融混合は、一般に3分以上(好ましくは
3〜10分)行なわれる。ポリエステルとしてPETと
PENの混合物を使用した場合、押出機内(溶融混練部
分)の温度を300〜330℃、滞留時間を4〜15分
(特に5〜10分)にすることが好ましい。また、さら
に溶融ポリマーは目開き5〜100μmのフィルターを
通過させることが好ましい。溶融ポリエステル(一般に
280〜330℃に加熱されている)を、Tダイでシー
ト状に溶融押し出した後、30〜110℃で冷却固化し
て無定型シートを作製する。次いで、100℃〜160
℃(110℃〜150℃が好ましく、特に125℃〜1
35℃が好ましい)の温度にて縦方向(長尺方向)に一
般に2〜5倍(好ましくは2.5〜4倍)に延伸され、
次いで110〜160℃(110℃〜150℃が好まし
く、特に125℃〜145℃が好ましい)の温度にて横
方向(幅方向)に2〜5倍(好ましくは3.0〜4.5
倍)に延伸した後、165〜260℃(好ましくは22
0〜230℃)で熱処理することによって、二軸延伸ポ
リエステルを得ることができる。熱処理後、熱処理温度
より5℃前後低い温度で熱緩和処理が行われる。熱緩和
の際、両側のテンター幅を狭めることにより収縮を緩和
することができる。熱緩和処理の際の収縮率は、3〜8
%程度が好ましい。さらに、得られたフィルムに、上記
ポリエステルのガラス転移温度以下の温度で後述するア
ニール処理を施すことが好ましい。
【0029】本発明の特定の物性を有するポリエステル
フィルムは、上記特定の組成を有するポリエステル共重
合体または混合物を用いて上記二軸延伸することにより
得られるが、本発明では、特定の物性を有するように、
フィルムの作製は、一般にポリエステルの組成により上
記延伸条件を変更して行われる。例えば、ポリエステル
が80モル%のエチレン−2,6−ナフタレート単位お
よび20モル%のエチレンベンゼンジカルボキシレート
単位からなる共重合体の場合、縦延伸は130℃前後の
温度、3倍程度の延伸倍率で行い、横延伸は135℃前
後の温度、3.5倍程度の延伸倍率で行い、熱処理(熱
固定)は220〜230℃位で行うことが好ましい。こ
のようにして得られるポリエステルフィルムは、上記特
定の物性を有することができる。
フィルムは、上記特定の組成を有するポリエステル共重
合体または混合物を用いて上記二軸延伸することにより
得られるが、本発明では、特定の物性を有するように、
フィルムの作製は、一般にポリエステルの組成により上
記延伸条件を変更して行われる。例えば、ポリエステル
が80モル%のエチレン−2,6−ナフタレート単位お
よび20モル%のエチレンベンゼンジカルボキシレート
単位からなる共重合体の場合、縦延伸は130℃前後の
温度、3倍程度の延伸倍率で行い、横延伸は135℃前
後の温度、3.5倍程度の延伸倍率で行い、熱処理(熱
固定)は220〜230℃位で行うことが好ましい。こ
のようにして得られるポリエステルフィルムは、上記特
定の物性を有することができる。
【0030】上記ポリエステルフィルムは、カール特性
(巻いた状態で放置後のカールの程度)が大幅に改善さ
れており、巻癖カールが付きにい。従って現像処理時の
フィルムが折れるようなことも、カメラ内に装填後フィ
ルム巻取時等にフィルムの穿孔部分から引き裂かられる
ようなこともない。
(巻いた状態で放置後のカールの程度)が大幅に改善さ
れており、巻癖カールが付きにい。従って現像処理時の
フィルムが折れるようなことも、カメラ内に装填後フィ
ルム巻取時等にフィルムの穿孔部分から引き裂かられる
ようなこともない。
【0031】本発明では、上記二軸延伸フィルムは、二
軸延伸後、乳剤塗布前までに50℃以上ガラス転移温度
以下の範囲の温度で熱処理を行なっても良い。熱処理を
行なうのに要する時間は、0.1〜1500時間が一般
的である。この効果は熱処理温度が高いほど早く進む。
しかし熱処理温度がガラス転移温度を超えるとフィルム
内の分子がむしろ乱雑に動き逆に自由体積が増大し、分
子が流動し易い、即ち巻きぐせの付き易いフィルムとな
る。従ってこの熱処理はガラス転移温度以下で行うこと
が必要である。
軸延伸後、乳剤塗布前までに50℃以上ガラス転移温度
以下の範囲の温度で熱処理を行なっても良い。熱処理を
行なうのに要する時間は、0.1〜1500時間が一般
的である。この効果は熱処理温度が高いほど早く進む。
しかし熱処理温度がガラス転移温度を超えるとフィルム
内の分子がむしろ乱雑に動き逆に自由体積が増大し、分
子が流動し易い、即ち巻きぐせの付き易いフィルムとな
る。従ってこの熱処理はガラス転移温度以下で行うこと
が必要である。
【0032】上記ポリエステルフィルムを用いて135
型またはブローニ型写真フィルム等の幅が35mm以上
の長尺状写真フィルムを作成する場合、ポリエステルフ
ィルムが疎水性の表面を有するため、支持体上にゼラチ
ンを主とした保護コロイドからなる写真層(例えば感光
性ハロゲン化銀乳剤層、中間層、フィルター層等)を強
固に接着させる事は非常に困難である。この様な難点を
克服するために試みられた従来技術としては、(1)薬
品処理、機械的処理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外
線処理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処
理、レーザー処理、混酸処理、オゾン酸化処理、などの
表面活性化処理をしたのち、直接写真乳剤を塗布する方
法、あるいは接着力を得たのち下塗層を設け、この上に
写真乳剤層を塗布する方法を設ける方法と、(2)これ
らの表面処理なしで、下塗層を設けこの上に写真乳剤層
を塗布する方法との二法がある。
型またはブローニ型写真フィルム等の幅が35mm以上
の長尺状写真フィルムを作成する場合、ポリエステルフ
ィルムが疎水性の表面を有するため、支持体上にゼラチ
ンを主とした保護コロイドからなる写真層(例えば感光
性ハロゲン化銀乳剤層、中間層、フィルター層等)を強
固に接着させる事は非常に困難である。この様な難点を
克服するために試みられた従来技術としては、(1)薬
品処理、機械的処理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外
線処理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処
理、レーザー処理、混酸処理、オゾン酸化処理、などの
表面活性化処理をしたのち、直接写真乳剤を塗布する方
法、あるいは接着力を得たのち下塗層を設け、この上に
写真乳剤層を塗布する方法を設ける方法と、(2)これ
らの表面処理なしで、下塗層を設けこの上に写真乳剤層
を塗布する方法との二法がある。
【0033】これらの表面処理は、いずれも、本来は疎
水性であった支持体表面に多少共、極性基を形成させる
事、表面の架橋密度を増加させることなどによるものと
思われ、その結果として下塗液中に含有される成分の極
性基との親和力が増加すること、ないし接着表面の堅牢
度が増加すること等が考えられる。また、下塗層の構成
としても種々の工夫が行なわれており、第1層として支
持体によく接着する層(以下、下塗第1層と略す)を設
け、その上に第2層として写真層とよく接着する親水性
の樹脂層(以下、下塗第2層と略す)を塗布する所謂重
層法と、疎水性基と親水性基との両方を含有する樹脂層
を一層のみ塗布する単層法とがある。
水性であった支持体表面に多少共、極性基を形成させる
事、表面の架橋密度を増加させることなどによるものと
思われ、その結果として下塗液中に含有される成分の極
性基との親和力が増加すること、ないし接着表面の堅牢
度が増加すること等が考えられる。また、下塗層の構成
としても種々の工夫が行なわれており、第1層として支
持体によく接着する層(以下、下塗第1層と略す)を設
け、その上に第2層として写真層とよく接着する親水性
の樹脂層(以下、下塗第2層と略す)を塗布する所謂重
層法と、疎水性基と親水性基との両方を含有する樹脂層
を一層のみ塗布する単層法とがある。
【0034】下塗層の構成としても種々の工夫が行なわ
れており、第1層として支持体によく接着する層(以
下、下塗第1層と略す)を設け、その上に第2層として
写真層とよく接着する親水性の樹脂層(以下、下塗第2
層と略す)を塗布する所謂重層法と、疎水性基と親水性
基との両方を含有する樹脂層を一層のみ塗布する単層法
とがある。(2)の下塗法は、重層法における下塗第1
層で、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエ
ン、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、無水マレ
イン酸などの中から選ばれた単量体を出発原料とする共
重合体を始めとして、種々のポリマーを使用することが
できる。下塗第2層では主としてゼラチンが使用され
る。
れており、第1層として支持体によく接着する層(以
下、下塗第1層と略す)を設け、その上に第2層として
写真層とよく接着する親水性の樹脂層(以下、下塗第2
層と略す)を塗布する所謂重層法と、疎水性基と親水性
基との両方を含有する樹脂層を一層のみ塗布する単層法
とがある。(2)の下塗法は、重層法における下塗第1
層で、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエ
ン、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、無水マレ
イン酸などの中から選ばれた単量体を出発原料とする共
重合体を始めとして、種々のポリマーを使用することが
できる。下塗第2層では主としてゼラチンが使用され
る。
【0035】単層法においては、多くの支持体を膨潤さ
せ、親水性下塗ポリマーと界面混合させることによって
良好な接着性を達成している場合が多い。本発明に使用
する親水性下塗ポリマーとしては、水溶性ポリマー、セ
ルロースエステル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエ
ステルなどが例示される。水溶性ポリマーとしては、ゼ
ラチン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、アルギン酸
ソーダ、でんぷん、ポリビニールアルコール、ポリアク
リル酸共重合体、無水マレイン酸共重合体などであり、
セルロースエステルとしてはカルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロースなどである。ラテック
スポリマーとしては塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニ
リデン含有共重合体、アクリル酸エステル含有共重合
体、酢酸ビニル含有共重合体、ブタジエン含有共重合体
などである。この中でも最も好ましいのはゼラチンであ
る。
せ、親水性下塗ポリマーと界面混合させることによって
良好な接着性を達成している場合が多い。本発明に使用
する親水性下塗ポリマーとしては、水溶性ポリマー、セ
ルロースエステル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエ
ステルなどが例示される。水溶性ポリマーとしては、ゼ
ラチン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、アルギン酸
ソーダ、でんぷん、ポリビニールアルコール、ポリアク
リル酸共重合体、無水マレイン酸共重合体などであり、
セルロースエステルとしてはカルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロースなどである。ラテック
スポリマーとしては塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニ
リデン含有共重合体、アクリル酸エステル含有共重合
体、酢酸ビニル含有共重合体、ブタジエン含有共重合体
などである。この中でも最も好ましいのはゼラチンであ
る。
【0036】バック層のバインダーとしては、疎水性ポ
リマーでもよく、下塗層に用いる如き親水性ポリマーで
あってもよい。バック層には、帯電防止剤、易滑剤、マ
ット剤、界面活性剤、染料等を含有することができる。
帯電防止剤として最も好ましいものは、ZnO、TiO
2 、SnO2 、Al2 O3 、In2 O3 、SiO2 、M
gO、BaO、MoO3 V2 O5 の中から選ばれた少く
とも1種の結晶性の金属酸化物あるいはこれらの複合酸
化物の微粒子である。
リマーでもよく、下塗層に用いる如き親水性ポリマーで
あってもよい。バック層には、帯電防止剤、易滑剤、マ
ット剤、界面活性剤、染料等を含有することができる。
帯電防止剤として最も好ましいものは、ZnO、TiO
2 、SnO2 、Al2 O3 、In2 O3 、SiO2 、M
gO、BaO、MoO3 V2 O5 の中から選ばれた少く
とも1種の結晶性の金属酸化物あるいはこれらの複合酸
化物の微粒子である。
【0037】次に、幅が35mm以上の長尺状写真フィ
ルムの写真層(ハロゲン化銀乳剤層)について記載す
る。ハロゲン化銀乳剤層としては黒白用カラー用何れで
もよい。ここではカラーハロゲン化銀写真感光材料につ
いて説明する。本発明の感光材料は、支持体上に青感色
性層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の
少なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀
乳剤層および非感光性層の層数および層順に特に制限は
ない。典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色
性は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳
剤層から成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン
化銀写真感光材料であり、該感光性層は青色光、緑色
光、および赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性
層であり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
ては、一般に単位感光性層の配列が、支持体側から順に
赤感色性層、緑感色性層、青感色性の順に設置される。
しかし、目的に応じて上記設置順が逆であっても、また
同一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置
順をも取り得る。上記、ハロゲン化銀感光性層の間およ
び最上層、最下層には各層の中間層等の非感光性層を設
けてもよい。該中間層には、カプラー、DIR化合物等
が含まれていてもよく、通常用いられるように混色防止
剤を含んでいてもよい。
ルムの写真層(ハロゲン化銀乳剤層)について記載す
る。ハロゲン化銀乳剤層としては黒白用カラー用何れで
もよい。ここではカラーハロゲン化銀写真感光材料につ
いて説明する。本発明の感光材料は、支持体上に青感色
性層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の
少なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀
乳剤層および非感光性層の層数および層順に特に制限は
ない。典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色
性は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳
剤層から成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン
化銀写真感光材料であり、該感光性層は青色光、緑色
光、および赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性
層であり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
ては、一般に単位感光性層の配列が、支持体側から順に
赤感色性層、緑感色性層、青感色性の順に設置される。
しかし、目的に応じて上記設置順が逆であっても、また
同一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置
順をも取り得る。上記、ハロゲン化銀感光性層の間およ
び最上層、最下層には各層の中間層等の非感光性層を設
けてもよい。該中間層には、カプラー、DIR化合物等
が含まれていてもよく、通常用いられるように混色防止
剤を含んでいてもよい。
【0038】ハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十
四面体のような規則的な結晶を有するもの、球状、板状
のような変則的な結晶形を有するもの、双晶面などの結
晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの複合形でもよ
い。ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン以下の微
粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに至るまでの大
サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でもよ
い。また、アスペクト比が約5以上であるような平板状
粒子も、本発明に使用できる。結晶構造は一様なもので
も、内部と外部とが異質なハロゲン組成からなるもので
もよく、層状構造をなしていてもよい。また、エピタキ
シャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合さ
れていてもよく、また例えばロダン銀、酸化鉛などのハ
ロゲン化銀以外の化合物と接合されていてもよい。また
種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。ハロゲン
化銀乳剤は、通常、物理熟成、化学熟成および分光増感
を行ったものを使用する。本発明の効率は、金化合物と
含イオウ化合物で増感した乳剤を使用したときに特に顕
著に認められる。このような工程で使用される添加剤は
リサーチ・ディスクロージャーNo. 17643および
同No. 18716に記載されている。
四面体のような規則的な結晶を有するもの、球状、板状
のような変則的な結晶形を有するもの、双晶面などの結
晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの複合形でもよ
い。ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン以下の微
粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに至るまでの大
サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でもよ
い。また、アスペクト比が約5以上であるような平板状
粒子も、本発明に使用できる。結晶構造は一様なもので
も、内部と外部とが異質なハロゲン組成からなるもので
もよく、層状構造をなしていてもよい。また、エピタキ
シャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合さ
れていてもよく、また例えばロダン銀、酸化鉛などのハ
ロゲン化銀以外の化合物と接合されていてもよい。また
種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。ハロゲン
化銀乳剤は、通常、物理熟成、化学熟成および分光増感
を行ったものを使用する。本発明の効率は、金化合物と
含イオウ化合物で増感した乳剤を使用したときに特に顕
著に認められる。このような工程で使用される添加剤は
リサーチ・ディスクロージャーNo. 17643および
同No. 18716に記載されている。
【0039】写真層には、種々のカラーカプラーを使用
することができ、その具体例は前出のリサーチ・ディス
クロージャー(RD)No. 17643、VII −C〜G
に記載された特許に記載されている。
することができ、その具体例は前出のリサーチ・ディス
クロージャー(RD)No. 17643、VII −C〜G
に記載された特許に記載されている。
【0040】感光材料は乳剤層を有する側の全親水性コ
ロイド層の膜厚の総和が28μm以下であり、かつ、膜
膨潤速度T1/2 が30秒以下が好ましい。膜厚は、25
℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味
し、膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分野において公知の
手法に従って測定することができる。例えばエー・グリ
ーン(A.Green)らによりフォトグラフィック・
サイエンス・アンド・エンジニアリング(Photog
r.Sci.Eng.)、19巻、2号、124〜12
9頁に記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用する
ことにより測定でき、T1/2 は発色現像液で30℃、3
分15秒処理した時に到達する最大膨潤膜厚の90%を
飽和膜厚とし、このT1/2 の膜厚に到達するまでの時間
と定義する。
ロイド層の膜厚の総和が28μm以下であり、かつ、膜
膨潤速度T1/2 が30秒以下が好ましい。膜厚は、25
℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味
し、膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分野において公知の
手法に従って測定することができる。例えばエー・グリ
ーン(A.Green)らによりフォトグラフィック・
サイエンス・アンド・エンジニアリング(Photog
r.Sci.Eng.)、19巻、2号、124〜12
9頁に記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用する
ことにより測定でき、T1/2 は発色現像液で30℃、3
分15秒処理した時に到達する最大膨潤膜厚の90%を
飽和膜厚とし、このT1/2 の膜厚に到達するまでの時間
と定義する。
【0041】135型フィルムを装填するためのパトロ
ーネのスプールの直径は、通常10〜14mmで、特に
11〜13mmある。また、ブローニー型フィルムの場
合、120型及び220型で11〜13mmが一般的で
ある。
ーネのスプールの直径は、通常10〜14mmで、特に
11〜13mmある。また、ブローニー型フィルムの場
合、120型及び220型で11〜13mmが一般的で
ある。
【0042】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。なお、実施例中の「部」とは重量部を意味する。
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。なお、実施例中の「部」とは重量部を意味する。
【0043】[実施例1]破砕型シリカa(平均粒子
径:0.5μm)を150ppm含む、公知の製法によ
り得られらたポリエチレン−2,6−ナフタレートとポ
リエチレンテレフタレートの混合物(エチレン−2,6
−ナフタレート単位76モル%とエチレンテレフタレー
ト単位24モル%含むように混合されている)を、18
0℃で10時間乾燥した後、押出機に投入し、305℃
で溶融押出を行ない、キャスティングドラム上で冷却、
固化させ、シートを得た。滞留時間(投入されてから押
出されるまでの時間)は4.5分間であった。得られた
シートを128℃で縦方向に3.6倍延伸し、次いで1
35℃で横方向に3.8倍延伸した後、230℃で熱固
定し、次いで225℃で熱緩和(収縮率5%)して、厚
さ115μmの二軸延伸フィルムを作製した。二軸延伸
はテンター式延伸機を用いて行った。このフィルムの表
面にグロー放電処理を施し、更にこのフィルムを95
℃、24時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリ
エステルフィルム)を得た。
径:0.5μm)を150ppm含む、公知の製法によ
り得られらたポリエチレン−2,6−ナフタレートとポ
リエチレンテレフタレートの混合物(エチレン−2,6
−ナフタレート単位76モル%とエチレンテレフタレー
ト単位24モル%含むように混合されている)を、18
0℃で10時間乾燥した後、押出機に投入し、305℃
で溶融押出を行ない、キャスティングドラム上で冷却、
固化させ、シートを得た。滞留時間(投入されてから押
出されるまでの時間)は4.5分間であった。得られた
シートを128℃で縦方向に3.6倍延伸し、次いで1
35℃で横方向に3.8倍延伸した後、230℃で熱固
定し、次いで225℃で熱緩和(収縮率5%)して、厚
さ115μmの二軸延伸フィルムを作製した。二軸延伸
はテンター式延伸機を用いて行った。このフィルムの表
面にグロー放電処理を施し、更にこのフィルムを95
℃、24時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリ
エステルフィルム)を得た。
【0044】[実施例2]実施例1において、ポリエス
テルとして、破砕型シリカaを100ppm含むポリエ
チレン−2,6−ナフタレートとポリエチレンテレフタ
レートの混合物(エチレン−2,6−ナフタレート単位
80モル%とエチレンテレフタレート単位20モル%含
むように混合されている)を使用し、滞留時間を6分に
変更した以外は同様にして二軸延伸フィルムを作製し
た。このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更に
このフィルムを94℃、24時間で熱処理して写真フィ
ルム用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
テルとして、破砕型シリカaを100ppm含むポリエ
チレン−2,6−ナフタレートとポリエチレンテレフタ
レートの混合物(エチレン−2,6−ナフタレート単位
80モル%とエチレンテレフタレート単位20モル%含
むように混合されている)を使用し、滞留時間を6分に
変更した以外は同様にして二軸延伸フィルムを作製し
た。このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更に
このフィルムを94℃、24時間で熱処理して写真フィ
ルム用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
【0045】[実施例3]実施例1において、ポリエス
テルとして、破砕型シリカb(平均粒子径:0.7μ
m)を100ppm含むポリエチレン−2,6−ナフタ
レートとポリエチレンテレフタレートの混合物(エチレ
ン−2,6−ナフタレート単位87モル%とエチレンテ
レフタレート単位13モル%含むように混合されてい
る)を使用し、滞留時間を6分に変更した以外は同様に
して厚さ110μmの二軸延伸フィルムを作製した。こ
のフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更にこのフ
ィルムを99℃、24時間で熱処理して写真フィルム用
支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
テルとして、破砕型シリカb(平均粒子径:0.7μ
m)を100ppm含むポリエチレン−2,6−ナフタ
レートとポリエチレンテレフタレートの混合物(エチレ
ン−2,6−ナフタレート単位87モル%とエチレンテ
レフタレート単位13モル%含むように混合されてい
る)を使用し、滞留時間を6分に変更した以外は同様に
して厚さ110μmの二軸延伸フィルムを作製した。こ
のフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更にこのフ
ィルムを99℃、24時間で熱処理して写真フィルム用
支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
【0046】[実施例4]破砕型シリカa(平均粒子
径:0.5μm)を150ppm含む、公知の方法で得
られたエチレン−2,6−ナフタレート単位80モル%
とエチレンテレフタレート単位20モル%からなる共重
合体を、180℃で10時間乾燥した後、押出機に投入
し、305℃で溶融押出を行ない、キャスティングドラ
ム上で冷却、固化させ、シートを得た。滞留時間は5分
間であった。得られたシートを128℃で縦方向に3.
6倍延伸し、次いで130℃で横方向に3.8倍延伸し
た後、220℃で熱固定し、次いで215℃で熱緩和
(収縮率5%)して、厚さ120μmの二軸延伸フィル
ムを作製した。二軸延伸はテンター式延伸機を用いて行
った。このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更
にこのフィルムを96℃、24時間で熱処理して写真フ
ィルム用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
径:0.5μm)を150ppm含む、公知の方法で得
られたエチレン−2,6−ナフタレート単位80モル%
とエチレンテレフタレート単位20モル%からなる共重
合体を、180℃で10時間乾燥した後、押出機に投入
し、305℃で溶融押出を行ない、キャスティングドラ
ム上で冷却、固化させ、シートを得た。滞留時間は5分
間であった。得られたシートを128℃で縦方向に3.
6倍延伸し、次いで130℃で横方向に3.8倍延伸し
た後、220℃で熱固定し、次いで215℃で熱緩和
(収縮率5%)して、厚さ120μmの二軸延伸フィル
ムを作製した。二軸延伸はテンター式延伸機を用いて行
った。このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更
にこのフィルムを96℃、24時間で熱処理して写真フ
ィルム用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
【0047】[比較例1]実施例1において、ポリエス
テルとして、破砕型シリカaを320ppm含むポリエ
チレン−2,6−ナフタレートとポリエチレンテレフタ
レートの混合物(エチレン−2,6−ナフタレート単位
を97モル%とエチレンテレフタレート単位を3モル%
含むように混合されている)を使用し、滞留時間を6分
に変更し、縦延伸の温度を130℃に変更した以外は同
様にして厚さ110μmの二軸延伸フィルムを作製し
た。このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更に
このフィルムを105℃、24時間で熱処理して写真フ
ィルム用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
テルとして、破砕型シリカaを320ppm含むポリエ
チレン−2,6−ナフタレートとポリエチレンテレフタ
レートの混合物(エチレン−2,6−ナフタレート単位
を97モル%とエチレンテレフタレート単位を3モル%
含むように混合されている)を使用し、滞留時間を6分
に変更し、縦延伸の温度を130℃に変更した以外は同
様にして厚さ110μmの二軸延伸フィルムを作製し
た。このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更に
このフィルムを105℃、24時間で熱処理して写真フ
ィルム用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
【0048】[比較例2]実施例1において、ポリエス
テルとして、破砕型シリカaを150ppm含むポリエ
チレン−2,6−ナフタレートとポリエチレンテレフタ
レートの混合物(エチレン−2,6−ナフタレート単位
を60モル%とエチレンテレフタレート単位を40モル
%含むように混合されている)を使用し、滞留時間を5
分に変更し、縦延伸の温度を120℃に変更し、横延伸
の温度を125℃に変更した以外は同様にして厚さ11
0μmの二軸延伸フィルムを作製した。このフィルムの
表面にグロー放電処理を施し、更にこのフィルムを85
℃、24時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリ
エステルフィルム)を得た。
テルとして、破砕型シリカaを150ppm含むポリエ
チレン−2,6−ナフタレートとポリエチレンテレフタ
レートの混合物(エチレン−2,6−ナフタレート単位
を60モル%とエチレンテレフタレート単位を40モル
%含むように混合されている)を使用し、滞留時間を5
分に変更し、縦延伸の温度を120℃に変更し、横延伸
の温度を125℃に変更した以外は同様にして厚さ11
0μmの二軸延伸フィルムを作製した。このフィルムの
表面にグロー放電処理を施し、更にこのフィルムを85
℃、24時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリ
エステルフィルム)を得た。
【0049】[比較例3]破砕型シリカc(平均粒子
径:3.0μm)を150ppm含む、公知の方法で得
られたエチレン−2,6−ナフタレート単位80モル%
とエチレンテレフタレート単位20モル%からなる共重
合体を、180℃で10時間乾燥した後、押出機に投入
し、305℃で溶融押出を行ない、キャスティングドラ
ム上で冷却、固化させ、シートを得た。滞留時間は5分
間であった。得られたシートを128℃で縦方向に3.
6倍延伸し、次いで130℃で横方向に3.8倍延伸し
た後、220℃で熱固定し、次いで215℃で熱緩和
(収縮率5%)して、厚さ120μmの二軸延伸フィル
ムを作製した。二軸延伸はテンター式延伸機を用いて行
った。このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更
にこのフィルムを96℃、24時間で熱処理して写真フ
ィルム用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
径:3.0μm)を150ppm含む、公知の方法で得
られたエチレン−2,6−ナフタレート単位80モル%
とエチレンテレフタレート単位20モル%からなる共重
合体を、180℃で10時間乾燥した後、押出機に投入
し、305℃で溶融押出を行ない、キャスティングドラ
ム上で冷却、固化させ、シートを得た。滞留時間は5分
間であった。得られたシートを128℃で縦方向に3.
6倍延伸し、次いで130℃で横方向に3.8倍延伸し
た後、220℃で熱固定し、次いで215℃で熱緩和
(収縮率5%)して、厚さ120μmの二軸延伸フィル
ムを作製した。二軸延伸はテンター式延伸機を用いて行
った。このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更
にこのフィルムを96℃、24時間で熱処理して写真フ
ィルム用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
【0050】[比較例4]実施例1において、ポリエス
テルとして、破砕型シリカを含まない同じ混合物を使用
し、押出温度を290℃に変更し、滞留時間を2分に変
更し、熱固定温度を220℃に変更した以外は同様にし
て二軸延伸フィルムを作製した。このフィルムの表面に
グロー放電処理を施し、更にこのフィルムを95℃、2
4時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリエステ
ルフィルム)を得た。
テルとして、破砕型シリカを含まない同じ混合物を使用
し、押出温度を290℃に変更し、滞留時間を2分に変
更し、熱固定温度を220℃に変更した以外は同様にし
て二軸延伸フィルムを作製した。このフィルムの表面に
グロー放電処理を施し、更にこのフィルムを95℃、2
4時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリエステ
ルフィルム)を得た。
【0051】以下の実施例5〜8及び比較例5〜7で
は、樹脂組成が同じポリエステルを使用して、得られる
特性を比較した。 [実施例5]破砕型シリカa(平均粒子径:0.5μ
m)を100ppm含む、公知の製法により得られらた
ポリエチレン−2,6−ナフタレートとポリエチレンテ
レフタレートの混合物(エチレン−2,6−ナフタレー
ト単位80モル%とエチレンテレフタレート単位20モ
ル%含むように混合されている)を、180℃で10時
間乾燥した後、押出機に投入し、315℃で溶融押出を
行ない、キャスティングドラム上で冷却、固化させ、シ
ートを得た。滞留時間は6分間であった。得られたシー
トを130℃で縦方向に3.0倍延伸し、次いで137
℃で横方向に4.0倍延伸した後、230℃で熱固定
し、次いで225℃で熱緩和(収縮率5%)して、厚さ
115μmの二軸延伸フィルムを作製した。二軸延伸は
テンター式延伸機を用いて行った。このフィルムの表面
にグロー放電処理を施し、更にこのフィルムを95℃、
24時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリエス
テルフィルム)を得た。
は、樹脂組成が同じポリエステルを使用して、得られる
特性を比較した。 [実施例5]破砕型シリカa(平均粒子径:0.5μ
m)を100ppm含む、公知の製法により得られらた
ポリエチレン−2,6−ナフタレートとポリエチレンテ
レフタレートの混合物(エチレン−2,6−ナフタレー
ト単位80モル%とエチレンテレフタレート単位20モ
ル%含むように混合されている)を、180℃で10時
間乾燥した後、押出機に投入し、315℃で溶融押出を
行ない、キャスティングドラム上で冷却、固化させ、シ
ートを得た。滞留時間は6分間であった。得られたシー
トを130℃で縦方向に3.0倍延伸し、次いで137
℃で横方向に4.0倍延伸した後、230℃で熱固定
し、次いで225℃で熱緩和(収縮率5%)して、厚さ
115μmの二軸延伸フィルムを作製した。二軸延伸は
テンター式延伸機を用いて行った。このフィルムの表面
にグロー放電処理を施し、更にこのフィルムを95℃、
24時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリエス
テルフィルム)を得た。
【0052】[実施例6]実施例5において、縦延伸の
倍率を3.6倍に変更し、横延伸の倍率を4.5倍に変
更した以外は同様にして二軸延伸フィルムを作製した。
このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更にこの
フィルムを94℃、24時間で熱処理して写真フィルム
用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
倍率を3.6倍に変更し、横延伸の倍率を4.5倍に変
更した以外は同様にして二軸延伸フィルムを作製した。
このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更にこの
フィルムを94℃、24時間で熱処理して写真フィルム
用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
【0053】[実施例7]破砕型シリカaを100pp
m含む、公知の方法で得られたエチレン−2,6−ナフ
タレート単位80モル%とエチレンテレフタレート単位
20モル%からなる共重合体を、180℃で10時間乾
燥した後、押出機に投入し、305℃で溶融押出を行な
い、キャスティングドラム上で冷却、固化させ、シート
を得た。滞留時間は5分間であった。得られたシートを
128℃で縦方向に2.8倍延伸し、次いで130℃で
横方向に3.1倍延伸した後、220℃で熱固定し、次
いで215℃で熱緩和(収縮率5%)して、厚さ115
μmの二軸延伸フィルムを作製した。二軸延伸はテンタ
ー式延伸機を用いて行った。このフィルムの表面にグロ
ー放電処理を施し、更にこのフィルムを96℃、24時
間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリエステルフ
ィルム)を得た。
m含む、公知の方法で得られたエチレン−2,6−ナフ
タレート単位80モル%とエチレンテレフタレート単位
20モル%からなる共重合体を、180℃で10時間乾
燥した後、押出機に投入し、305℃で溶融押出を行な
い、キャスティングドラム上で冷却、固化させ、シート
を得た。滞留時間は5分間であった。得られたシートを
128℃で縦方向に2.8倍延伸し、次いで130℃で
横方向に3.1倍延伸した後、220℃で熱固定し、次
いで215℃で熱緩和(収縮率5%)して、厚さ115
μmの二軸延伸フィルムを作製した。二軸延伸はテンタ
ー式延伸機を用いて行った。このフィルムの表面にグロ
ー放電処理を施し、更にこのフィルムを96℃、24時
間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリエステルフ
ィルム)を得た。
【0054】[実施例8]実施例7において、縦延伸の
倍率を3.8倍に変更し、横延伸の倍率を4.5倍に変
更した以外は同様にして二軸延伸フィルムを作製した。
このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更にこの
フィルムを96℃、24時間で熱処理して写真フィルム
用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
倍率を3.8倍に変更し、横延伸の倍率を4.5倍に変
更した以外は同様にして二軸延伸フィルムを作製した。
このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更にこの
フィルムを96℃、24時間で熱処理して写真フィルム
用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
【0055】[比較例5]実施例5において、縦延伸の
倍率を2.8倍に変更し、横延伸の倍率を5.3倍に変
更した以外は同様にして二軸延伸フィルムを作製した。
このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更にこの
フィルムを94℃、24時間で熱処理して写真フィルム
用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
倍率を2.8倍に変更し、横延伸の倍率を5.3倍に変
更した以外は同様にして二軸延伸フィルムを作製した。
このフィルムの表面にグロー放電処理を施し、更にこの
フィルムを94℃、24時間で熱処理して写真フィルム
用支持体(ポリエステルフィルム)を得た。
【0056】[比較例6]実施例5において、縦延伸の
倍率を4.6倍に変更し、横延伸の倍率を5.5倍に変
更し、熱緩和時の収縮率を7%に変更した以外は同様に
して二軸延伸フィルムを作製した。このフィルムの表面
にグロー放電処理を施し、更にこのフィルムを94℃、
24時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリエス
テルフィルム)を得た。
倍率を4.6倍に変更し、横延伸の倍率を5.5倍に変
更し、熱緩和時の収縮率を7%に変更した以外は同様に
して二軸延伸フィルムを作製した。このフィルムの表面
にグロー放電処理を施し、更にこのフィルムを94℃、
24時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリエス
テルフィルム)を得た。
【0057】[比較例7]実施例7において、縦延伸の
倍率を4.5倍に変更し、横延伸の倍率を5.5倍に変
更し、熱緩和時の収縮率を7%に変更した以外は同様に
して二軸延伸フィルムを作製した。このフィルムの表面
にグロー放電処理を施し、更にこのフィルムを96℃、
24時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリエス
テルフィルム)を得た。
倍率を4.5倍に変更し、横延伸の倍率を5.5倍に変
更し、熱緩和時の収縮率を7%に変更した以外は同様に
して二軸延伸フィルムを作製した。このフィルムの表面
にグロー放電処理を施し、更にこのフィルムを96℃、
24時間で熱処理して写真フィルム用支持体(ポリエス
テルフィルム)を得た。
【0058】上記二軸延伸フィルムを作製する条件を下
記の表1にまとめて示す。
記の表1にまとめて示す。
【0059】
【表1】
【0060】 EN:エチレン−2,6−ナフタレート ET:エチレンテレフタレート 熱緩和の収縮率は、熱緩和時に両側のテンター幅をその
収縮率分狭めることにより行った。
収縮率分狭めることにより行った。
【0061】上記で得られたフィルムを、下記の測定法
に従って測定し、評価した。 (1)ガラス転移温度(Tg) 得られたポリエステルフィルム10〜20mgを示差走
査熱量計(DSC−50、(株)島津製作所製)を用い
て、窒素気流下10℃/分の昇温速度で測定した。ガラ
ス転移温度は、ガラス転移を表わすピークの最初に勾配
が低下する温度(グラフが折れる温度)とした。 (2)ループスティフネス(剛度) 得られたポリエステルフィルムを10mm×180mm
の帯状に切断し、フィルム中央付近の長さ100mmの
部分でループを作り、このループを外側から10mm押
し込んだ時にかかる荷重を測定した。この測定は、「ル
ープスティフネステスター」((株)東洋精機製作所
製)を用いて行なった。 (3)ヤング率(kg/mm2) 得られたフィルムを切って、幅10mm、長さ15cm
のサンプルを作成し、これを、チャック間距離100m
mにてインストロンタイプの万能引張試験装置に装着
し、引っ張り速度10mm/分、チャート速度500m
m/分で引張試験を行った。得られた荷重−伸び曲線の
立ち上がり部の接線よりヤング率を計算した。 (4)長手方向の屈折率(nx )、幅方向の屈折率(n
y )及び厚さ方向屈折率(nz ) nx は、アッベ屈折計(株式会社アタゴ製)を用いて、
25℃にてNa−D線によりフィルムの長手方向の屈折
率を求め、その平均を屈折率とした。ny は、フィルム
の幅方向について、上記と同様に屈折率を求め、その平
均を屈折率とした。nz は、フィルムの表裏面につい
て、上記と同様に屈折率を求め、その平均を屈折率とし
た。 (5)ヘイズ(透明性) ポリエステルフィルムのヘイズを、ヘイズメーター(N
DH−1001DP、日本電色工業(株)製)を用いて
測定した。 (6)デラミ発生率 80mm×80mmの大きさにフィルムサンプルを作成
し、手で軽く二つに折り、平坦な一対の金属板で挟んだ
後、プレス機により所定の圧力P1 (kg/cm2 G)
で20秒間プレスした。プレス後、二つ折のフィルムを
手で元の状態に戻し、前記金属板に挟んでプレス機によ
り圧力P1 (kg/cm2 G)で20秒間プレスした。
プレスされたサンプルフィルムを取り出し、折り目に現
れた白化部分の長さ(mm)を測定して、全ての長さを
合計した。それぞれの新しいサンプルを用いて、圧力P
1 を1、2、3、4、5、6(kg/cm2 G)の条件
で上記測定を繰り返した。各圧力における白化部分の長
さ(mm)の合計の平均値が、折り目の全長(80m
m)に対する割合、折り目のデラミ白化率とした。 デラミ白化率(%)=[(白化部分の長さの合計)/8
0×6]×100 (7)耐熱性 得られたフィルムを裁断して35mm×0.5mの形状
のサンプルを作成し、これを直径11.5mmの軸に巻
きつけた。このロールフィルムを90℃の恒温槽に入
れ、1時間後取り出し、フィルムの皺の発生の状態を観
察し、下記従い評価した。 AA:皺の発生が見られない BB:皺の発生が見られる (8)エステル交換率(ポリエステルのエステル結合の
結合状態の割合) ポリエステルフィルムを、重水素化ヘキサフルオロイソ
プロパノール/重水素化クロロホルム(1/1;容量
比)の混合溶媒に1g/0.8Lの濃度となるように溶
解させ、核磁気共鳴分光スペクトル(300MHz)に
てプロトンの一次元スペクトルを測定した。クロロホル
ムのシグナルを7.26ppmに合わせた時、エチレン
グリコールに帰属するピークは約4.7ppm、4.7
5ppm、4.8ppmに現れる。各ピークは、それぞ
れエチレングリコールのエチレンの末端にテレフタル酸
残基のみを有するもの([TET]と表わす)、末端に
ナフタレン酸残基とテレフタル酸残基を有するもの
([NET]と表わす)及び末端にナフタレン酸残基の
みを有するもの([NEN]と表わす)であり、これら
の各ピークの面積から[NET]の割合(モル比)を算
出した。
に従って測定し、評価した。 (1)ガラス転移温度(Tg) 得られたポリエステルフィルム10〜20mgを示差走
査熱量計(DSC−50、(株)島津製作所製)を用い
て、窒素気流下10℃/分の昇温速度で測定した。ガラ
ス転移温度は、ガラス転移を表わすピークの最初に勾配
が低下する温度(グラフが折れる温度)とした。 (2)ループスティフネス(剛度) 得られたポリエステルフィルムを10mm×180mm
の帯状に切断し、フィルム中央付近の長さ100mmの
部分でループを作り、このループを外側から10mm押
し込んだ時にかかる荷重を測定した。この測定は、「ル
ープスティフネステスター」((株)東洋精機製作所
製)を用いて行なった。 (3)ヤング率(kg/mm2) 得られたフィルムを切って、幅10mm、長さ15cm
のサンプルを作成し、これを、チャック間距離100m
mにてインストロンタイプの万能引張試験装置に装着
し、引っ張り速度10mm/分、チャート速度500m
m/分で引張試験を行った。得られた荷重−伸び曲線の
立ち上がり部の接線よりヤング率を計算した。 (4)長手方向の屈折率(nx )、幅方向の屈折率(n
y )及び厚さ方向屈折率(nz ) nx は、アッベ屈折計(株式会社アタゴ製)を用いて、
25℃にてNa−D線によりフィルムの長手方向の屈折
率を求め、その平均を屈折率とした。ny は、フィルム
の幅方向について、上記と同様に屈折率を求め、その平
均を屈折率とした。nz は、フィルムの表裏面につい
て、上記と同様に屈折率を求め、その平均を屈折率とし
た。 (5)ヘイズ(透明性) ポリエステルフィルムのヘイズを、ヘイズメーター(N
DH−1001DP、日本電色工業(株)製)を用いて
測定した。 (6)デラミ発生率 80mm×80mmの大きさにフィルムサンプルを作成
し、手で軽く二つに折り、平坦な一対の金属板で挟んだ
後、プレス機により所定の圧力P1 (kg/cm2 G)
で20秒間プレスした。プレス後、二つ折のフィルムを
手で元の状態に戻し、前記金属板に挟んでプレス機によ
り圧力P1 (kg/cm2 G)で20秒間プレスした。
プレスされたサンプルフィルムを取り出し、折り目に現
れた白化部分の長さ(mm)を測定して、全ての長さを
合計した。それぞれの新しいサンプルを用いて、圧力P
1 を1、2、3、4、5、6(kg/cm2 G)の条件
で上記測定を繰り返した。各圧力における白化部分の長
さ(mm)の合計の平均値が、折り目の全長(80m
m)に対する割合、折り目のデラミ白化率とした。 デラミ白化率(%)=[(白化部分の長さの合計)/8
0×6]×100 (7)耐熱性 得られたフィルムを裁断して35mm×0.5mの形状
のサンプルを作成し、これを直径11.5mmの軸に巻
きつけた。このロールフィルムを90℃の恒温槽に入
れ、1時間後取り出し、フィルムの皺の発生の状態を観
察し、下記従い評価した。 AA:皺の発生が見られない BB:皺の発生が見られる (8)エステル交換率(ポリエステルのエステル結合の
結合状態の割合) ポリエステルフィルムを、重水素化ヘキサフルオロイソ
プロパノール/重水素化クロロホルム(1/1;容量
比)の混合溶媒に1g/0.8Lの濃度となるように溶
解させ、核磁気共鳴分光スペクトル(300MHz)に
てプロトンの一次元スペクトルを測定した。クロロホル
ムのシグナルを7.26ppmに合わせた時、エチレン
グリコールに帰属するピークは約4.7ppm、4.7
5ppm、4.8ppmに現れる。各ピークは、それぞ
れエチレングリコールのエチレンの末端にテレフタル酸
残基のみを有するもの([TET]と表わす)、末端に
ナフタレン酸残基とテレフタル酸残基を有するもの
([NET]と表わす)及び末端にナフタレン酸残基の
みを有するもの([NEN]と表わす)であり、これら
の各ピークの面積から[NET]の割合(モル比)を算
出した。
【0062】上記で得られた結果を表2に示す。
【0063】
【表2】
【0064】
【0065】後述の評価(9)及び(10)について
は、得られたポリエステルフィルムに下記のように下塗
層及び乳剤層を設けたのち、得られた写真フィルムにつ
いて行なった。得られたポリエステルフィルムの片面に
下塗層を下記のように形成した。次にフィルムの反対側
の面に帯電防止層及び表面層をこの順で下記のように形
成した。次いで、下塗層上に感光層(高感度写真乳剤
層)を下記のように形成して、写真フィルム(感材)を
作製した。
は、得られたポリエステルフィルムに下記のように下塗
層及び乳剤層を設けたのち、得られた写真フィルムにつ
いて行なった。得られたポリエステルフィルムの片面に
下塗層を下記のように形成した。次にフィルムの反対側
の面に帯電防止層及び表面層をこの順で下記のように形
成した。次いで、下塗層上に感光層(高感度写真乳剤
層)を下記のように形成して、写真フィルム(感材)を
作製した。
【0066】上記表面処理した支持体に下記の下塗層形
成用布液Aを10ml/m2塗布して6分間乾燥した。 [下塗形成用布液A] ゼラチン 1.0重量部 サリチル酸 0.3重量部 ホルムアルデヒド 0.05重量部 p-C9H19C6H4O(CH2CH2O)10H 0.1重量部 蒸留水 2.2重量部 メタノール 96.35重量部 下塗層形成後、上記支持体の下塗層を設けた側とは反対
側の面に下記組成のバック層を塗設した。 3−1)導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化アンチモ
ン複合物分散液)の調製:塩化第二スズ水和物230重
量部と三塩化アンチモン23重量部をエタノール300
0重量部に溶解し均一溶液を得た。この溶液に1Nの水
酸化ナトリウム水溶液を前記溶液のpHが3になるまで
滴下し、コロイド状酸化第二スズと酸化アンチモンの共
沈澱を得た。得られた共沈澱を50℃に24時間放置
し、赤褐色のコロイド状沈澱を得た。
成用布液Aを10ml/m2塗布して6分間乾燥した。 [下塗形成用布液A] ゼラチン 1.0重量部 サリチル酸 0.3重量部 ホルムアルデヒド 0.05重量部 p-C9H19C6H4O(CH2CH2O)10H 0.1重量部 蒸留水 2.2重量部 メタノール 96.35重量部 下塗層形成後、上記支持体の下塗層を設けた側とは反対
側の面に下記組成のバック層を塗設した。 3−1)導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化アンチモ
ン複合物分散液)の調製:塩化第二スズ水和物230重
量部と三塩化アンチモン23重量部をエタノール300
0重量部に溶解し均一溶液を得た。この溶液に1Nの水
酸化ナトリウム水溶液を前記溶液のpHが3になるまで
滴下し、コロイド状酸化第二スズと酸化アンチモンの共
沈澱を得た。得られた共沈澱を50℃に24時間放置
し、赤褐色のコロイド状沈澱を得た。
【0067】赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈澱2
00重量部を水1500重量部に再分散し、600℃に
加熱した焼成炉に噴霧し、青味がかった平均粒径0.1
μmの酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末を
得た。この微粒子粉末の比抵抗は25Ω・cmであった。
上記微粒子粉末40重量部と水60重量部の混合液をpH
7.0に調製し、撹拌機で粗分散の後、横型サンドミル
(商品名ダイノミル;WILLYA.BACHOFEN
AG社製)で滞留時間が30分になるまで分散して調製
した。
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈澱2
00重量部を水1500重量部に再分散し、600℃に
加熱した焼成炉に噴霧し、青味がかった平均粒径0.1
μmの酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末を
得た。この微粒子粉末の比抵抗は25Ω・cmであった。
上記微粒子粉末40重量部と水60重量部の混合液をpH
7.0に調製し、撹拌機で粗分散の後、横型サンドミル
(商品名ダイノミル;WILLYA.BACHOFEN
AG社製)で滞留時間が30分になるまで分散して調製
した。
【0068】3−2)バック層の調製:下記処方〔A〕
を乾燥膜厚が0.3μmになるように塗布し、115℃
で60秒間乾燥した。この上に更に下記の被覆層用塗布
液(B)を乾燥膜厚が1μmになるように塗布し、11
5℃で3分間乾燥した。 [処方A] 上記導電性微粒子分散液 10重量部 ゼラチン 1重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンキニルフェニルエーテル 0.01重量部 [被覆層用塗布液(B)] セルローストリアセテート 1重量部 アセトン 70重量部 メタノール 15重量部 ジクロルメチレン 10重量部 p−クロルフェノール 4重量部 シリカ粒子(平均粒径0.2μm) 0.01重量部 ポリシロキサン 0.005重量部 C15H31COOC40H81/C50H101O(CH2CH2O)16H=(8/2 重量比) 0.01重量部 分散物(平均粒径20nm)
を乾燥膜厚が0.3μmになるように塗布し、115℃
で60秒間乾燥した。この上に更に下記の被覆層用塗布
液(B)を乾燥膜厚が1μmになるように塗布し、11
5℃で3分間乾燥した。 [処方A] 上記導電性微粒子分散液 10重量部 ゼラチン 1重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンキニルフェニルエーテル 0.01重量部 [被覆層用塗布液(B)] セルローストリアセテート 1重量部 アセトン 70重量部 メタノール 15重量部 ジクロルメチレン 10重量部 p−クロルフェノール 4重量部 シリカ粒子(平均粒径0.2μm) 0.01重量部 ポリシロキサン 0.005重量部 C15H31COOC40H81/C50H101O(CH2CH2O)16H=(8/2 重量比) 0.01重量部 分散物(平均粒径20nm)
【0069】感光層の塗設 上記方法で得た支持体上に下記に示すような組成の各層
を重層塗布し、多層カラー感光材料を作成した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素
を重層塗布し、多層カラー感光材料を作成した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素
【0070】各成分に対応する数字は、g/m2 単位で
表した塗布量を示し、ハロゲン化銀については、銀換算
の塗布量を示す。ただし増感色素については、同一層の
ハロゲン化銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
表した塗布量を示し、ハロゲン化銀については、銀換算
の塗布量を示す。ただし増感色素については、同一層の
ハロゲン化銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0071】第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.18 ゼラチン 1.40 ExM−1 0.18 ExF−1 2.0×10-3 HBS−1 0.20
【0072】 第2層(中間層) 乳剤G 銀 0.065 2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン 0.18 ExC−2 0.020 UV−1 0.060 UV−2 0.080 UV−3 0.10 HBS−1 0.10 HBS−2 0.020 ゼラチン 1.04
【0073】第3層(低感度赤感乳剤層) 乳剤A 銀 0.25 乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 ExC−1 0.17 ExC−3 0.030 ExC−4 0.10 ExC−5 0.020 ExC−7 0.0050 ExC−8 0.010 Cpd−2 0.025 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.87
【0074】第4層(中感度赤感乳剤層) 乳剤D 銀 0.70 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 ExC−1 0.13 ExC−2 0.060 ExC−3 0.0070 ExC−4 0.090 ExC−5 0.025 ExC−7 0.0010 ExC−8 0.0070 Cpd−2 0.023 HBS−1 0.010 ゼラチン 0.75
【0075】第5層(高感度赤感乳剤層) 乳剤E 銀 1.40 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 ExC−1 0.12 ExC−3 0.045 ExC−6 0.020 ExC−8 0.025 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.22 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.20
【0076】第6層(中間層) Cpd−1 0.10 HBS−1 0.50 ゼラチン 1.10
【0077】第7層(低感度緑感乳剤層) 乳剤C 銀 0.35 ExS−4 3.0×10-5 ExS−5 2.1×10-4 ExS−6 8.0×10-4 ExM−1 0.010 ExM−2 0.33 ExM−3 0.086 ExY−1 0.015 HBS−1 0.30 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.73
【0078】第8層(中感度緑感乳剤層) 乳剤D 銀 0.80 ExS−4 3.2×10-5 ExS−5 2.2×10-4 ExS−6 8.4×10-4 ExM−2 0.13 ExM−3 0.030 ExY−1 0.018 HBS−1 0.16 HBS−3 8.0×10-3 ゼラチン 0.90
【0079】第9層(高感度緑感乳剤層) 乳剤E 銀 1.25 ExS−4 3.7×10-5 ExS−5 8.1×10-5 ExS−6 3.2×10-4 ExC−1 0.010 ExM−1 0.030 ExM−4 0.040 ExM−5 0.019 Cpd−3 0.040 HBS−1 0.25 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.44
【0080】第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.030 Cpd−1 0.16 HBS−1 0.60 ゼラチン 0.60
【0081】第11層(低感度青感乳剤層) 乳剤C 銀 0.18 ExS−7 8.6×10-4 ExY−1 0.020 ExY−2 0.22 ExY−3 0.50 ExY−4 0.020 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.10
【0082】第12層(中感度青感乳剤層) 乳剤D 銀 0.40 ExS−7 7.4×10-4 ExC−7 7.0×10-3 ExY−2 0.050 ExY−3 0.10 HBS−1 0.050 ゼラチン 0.78
【0083】第13層(高感度青感乳剤層) 乳剤F 銀 1.00 ExS−7 4.0×10-4 ExY−2 0.10 ExY−3 0.10 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.86
【0084】第14層(第1保護層) 乳剤G 銀 0.20 UV−4 0.11 UV−5 0.17 HBS−1 5.0×10-2 ゼラチン 1.00
【0085】第15層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径 1.7 μm) 5.0×10-2 B−2(直径 1.7 μm) 0.10 B−3 0.10 S−1 0.20 ゼラチン 1.20
【0086】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−17の化合物及び、鉄塩、鉛塩、金塩、
白金塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
各層に使用した乳剤の組成を表3に示す。
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−17の化合物及び、鉄塩、鉛塩、金塩、
白金塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
各層に使用した乳剤の組成を表3に示す。
【0087】
【表3】
【0088】表3において、 (1)乳剤A〜Fは特開平2−191938号公報の実
施例に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用い
て粒子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特開平3−237450号公報の実
施例に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシア
ン酸ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増
感が施されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1−158426号
公報の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用してい
る。 (4)平板状粒子および粒子構造を有する正常晶粒子に
は特開平3-237450号公報に記載されているような転位線
が高圧電子顕微鏡を用いて観察されている。
施例に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用い
て粒子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特開平3−237450号公報の実
施例に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシア
ン酸ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増
感が施されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1−158426号
公報の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用してい
る。 (4)平板状粒子および粒子構造を有する正常晶粒子に
は特開平3-237450号公報に記載されているような転位線
が高圧電子顕微鏡を用いて観察されている。
【0089】次に、各層に使用した化合物の化学式等を
示す。
示す。
【0090】
【化1】
【0091】
【化2】
【0092】
【化3】
【0093】
【化4】
【0094】
【化5】
【0095】
【化6】
【0096】
【化7】
【0097】
【化8】
【0098】
【化9】
【0099】
【化10】
【0100】
【化11】
【0101】
【化12】
【0102】
【化13】
【0103】
【化14】
【0104】
【化15】
【0105】
【化16】
【0106】
【化17】
【0107】
【化18】
【0108】得られた写真フィルム(感材)を、JIS
K K7519-1982 を満足する寸法に切断し、巻き
芯(11.5mm)に巻いて35mmのロールフィルム
を作製し、このフィルムをJIS K K7519-198
2 を満足する寸法を有するパトローネ内に装填した。こ
の写真フィルムが装填されたパトローネを用いて下記の
試験を行なった。
K K7519-1982 を満足する寸法に切断し、巻き
芯(11.5mm)に巻いて35mmのロールフィルム
を作製し、このフィルムをJIS K K7519-198
2 を満足する寸法を有するパトローネ内に装填した。こ
の写真フィルムが装填されたパトローネを用いて下記の
試験を行なった。
【0109】(9)カメラに装填後のハンドリング 得られらた写真フィルムが装填されたパトローネをカメ
ラに装填し、自動ローディング及び自動巻き上げを実施
した。これらの作業の際に、ジャミング(詰まり)の発
生の有無を観察した。 AA:ジャミングの発生無し BB:ジャミングの発生有り (10)ピンボケの発生 得られらた写真フィルムが装填されたパトローネをカメ
ラに装填し、実際に撮影を行ない、現像後、ネガフィル
ムを観察してピンボケの有無を調査した。 AA:ピンボケの発生無し BB:ピンボケの発生有り
ラに装填し、自動ローディング及び自動巻き上げを実施
した。これらの作業の際に、ジャミング(詰まり)の発
生の有無を観察した。 AA:ジャミングの発生無し BB:ジャミングの発生有り (10)ピンボケの発生 得られらた写真フィルムが装填されたパトローネをカメ
ラに装填し、実際に撮影を行ない、現像後、ネガフィル
ムを観察してピンボケの有無を調査した。 AA:ピンボケの発生無し BB:ピンボケの発生有り
【0110】上記で得られた結果を表4に示す。
【0111】
【表4】 表4 ──────────────────────────────────── フィルム フィルム ハンドリング ピンボケ 樹脂組成 厚さ (ジャミング) (EN/ET(モル%)) (μm) ──────────────────────────────────── 実施例1 76/24 混合 115 AA AA 実施例2 80/20 混合 115 AA AA 実施例3 87/13 混合 110 AA AA 実施例4 80/20 共重合 120 AA AA ──────────────────────────────────── 比較例1 97/3 混合 110 BB AA 比較例2 60/40 混合 110 BB AA 比較例3 80/20 共重合 130 BB BB 比較例4 76/24 混合 105 AA BB ────────────────────────────────────
【0112】上記表1、2及び表4より明らかなよう
に、本発明の特定の組成、厚さ、及び物性を有するポリ
エステルフィルムを支持体とした写真フィルムを、13
5型パトローネに装填して、135型写真フィルムとし
て使用した場合、カメラ装填後のハンドリングにまった
く問題が無く、現像後の写真画像のピンボケの発生も無
い。本発明とはポリエステルの組成が異なるフィルムを
用いた場合は、PENがほとんどの成分である比較例1
では、デラミの発生が見られ、また硬過ぎるためカメラ
装填後のハンドリングに問題がある。フィルムを柔らか
くするためPET成分の多い比較例2は、Tgが低く耐
熱性が劣り、高温下で皺が発生し易い。本発明とポリエ
ステルの組成が同じでも、膜厚の厚い比較例3では、ル
ープスティフネスが大きく、カメラ装填後のハンドリン
グに問題がある。また[NET]の小さい比較例4では
ヘイズが極めて大きくなっている。本発明のポリエステ
ルの組成を満たすものであっても、フィルム作成条件が
異なるため、本発明の特定の物性(特に、屈折率及びヤ
ング率、あるいはループステイフネス)を満たさない比
較例5〜7は、デラミの発生が見られ、それに起因する
写真フィルムに要求される特性が低下する。
に、本発明の特定の組成、厚さ、及び物性を有するポリ
エステルフィルムを支持体とした写真フィルムを、13
5型パトローネに装填して、135型写真フィルムとし
て使用した場合、カメラ装填後のハンドリングにまった
く問題が無く、現像後の写真画像のピンボケの発生も無
い。本発明とはポリエステルの組成が異なるフィルムを
用いた場合は、PENがほとんどの成分である比較例1
では、デラミの発生が見られ、また硬過ぎるためカメラ
装填後のハンドリングに問題がある。フィルムを柔らか
くするためPET成分の多い比較例2は、Tgが低く耐
熱性が劣り、高温下で皺が発生し易い。本発明とポリエ
ステルの組成が同じでも、膜厚の厚い比較例3では、ル
ープスティフネスが大きく、カメラ装填後のハンドリン
グに問題がある。また[NET]の小さい比較例4では
ヘイズが極めて大きくなっている。本発明のポリエステ
ルの組成を満たすものであっても、フィルム作成条件が
異なるため、本発明の特定の物性(特に、屈折率及びヤ
ング率、あるいはループステイフネス)を満たさない比
較例5〜7は、デラミの発生が見られ、それに起因する
写真フィルムに要求される特性が低下する。
【0113】
【発明の効果】本発明の135型またはブローニー型写
真フィルム等の幅が35mm以上の長尺状写真フィルム
用支持体は、135型またはブローニーフィルムに必要
な巻くぐせが付き難い等の特性に加えて、引き裂き強度
が高く、折り曲げや衝撃に対して白化し難い(優れたデ
ラミ性)こと、さらに従って裁断時やパーホレッション
加工時の加工性にも優れているとの利点を有している。
本発明のポリエステルフィルムを支持体として用いた1
35型またはブローニー型写真フィルムは、カメラ装填
後のハンドリングにまったく問題が無く、現像後の斑の
発生や写真画像のピンボケの発生も無い。また、本発明
の写真フィルム用支持体は、TACフィルムのように溶
剤を用いてフィルム成形を行なわないので、大気汚染、
作業環境の汚染を懸念することなく製造することができ
る。
真フィルム等の幅が35mm以上の長尺状写真フィルム
用支持体は、135型またはブローニーフィルムに必要
な巻くぐせが付き難い等の特性に加えて、引き裂き強度
が高く、折り曲げや衝撃に対して白化し難い(優れたデ
ラミ性)こと、さらに従って裁断時やパーホレッション
加工時の加工性にも優れているとの利点を有している。
本発明のポリエステルフィルムを支持体として用いた1
35型またはブローニー型写真フィルムは、カメラ装填
後のハンドリングにまったく問題が無く、現像後の斑の
発生や写真画像のピンボケの発生も無い。また、本発明
の写真フィルム用支持体は、TACフィルムのように溶
剤を用いてフィルム成形を行なわないので、大気汚染、
作業環境の汚染を懸念することなく製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 1/95 G03C 1/95 3/02 3/02 (72)発明者 白倉 幸夫 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 75〜90モル%のエチレン−2,6−
ナフタレート単位および10〜25モル%のエチレンベ
ンゼンジカルボキシレート単位からなる繰り返し単位を
有するポリエステルからなり、膜厚が100〜125μ
mの範囲にある長尺状ポリエステルフィルムであって、
更に下記の物性(a)〜(f): (a)25〜55gの範囲のループスティフネス (b)620kg/mm2 以下の縦方向及び横方向のヤ
ング率 (c)200kg/mm2 以下の縦方向及び横方向のヤ
ング率の差 (d)1.630〜1.750の範囲の長手方向の屈折
率、1.720〜1.780の範囲の幅方向の屈折率、
及び1.499〜1.509の範囲の厚さ方向の屈折率 (e)0.14 以下の長手方向の屈折率と幅方向の屈
折率との差 (f)100℃以上のガラス転移温度 (g)2%以下のヘイズ を有し、且つ下記の条件(h): (h)8<[NET]<40 [但し、[NET]は、ポリエステルを構成するエチレ
ン単位の総数に対する、一方の側で2,6−ナフタレー
ト単位と結合し、他方の側でベンゼンカルボキシレート
単位と結合しているエチレン単位の数の割合(%)を表
わす。]を満足することを特徴とする幅が35mm以上
の長尺状写真フィルム用支持体。 - 【請求項2】 該ポリエステルフィルムが、エチレン−
2,6−ナフタレート単位およびエチレンベンゼンジカ
ルボキシレート単位からなる共重合体である請求項1に
記載の幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持
体。 - 【請求項3】 該ポリエステルフィルムが、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートおよびポリエチレンベンゼン
ジカルボキシレートからなる混合物である請求項1に記
載の幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体。 - 【請求項4】 該ポリエステルフィルムが、さらに平均
粒子径が0.1〜1μmの範囲にある不活性微粒子を3
00ppm以下の量で含む請求項1に記載の幅が35m
m以上の長尺状写真フィルム用支持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18576897A JPH1115108A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18576897A JPH1115108A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1115108A true JPH1115108A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=16176552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18576897A Withdrawn JPH1115108A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 幅が35mm以上の長尺状写真フィルム用支持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1115108A (ja) |
-
1997
- 1997-06-25 JP JP18576897A patent/JPH1115108A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
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