JPH11151064A - 茶の製造方法 - Google Patents

茶の製造方法

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JPH11151064A
JPH11151064A JP31881497A JP31881497A JPH11151064A JP H11151064 A JPH11151064 A JP H11151064A JP 31881497 A JP31881497 A JP 31881497A JP 31881497 A JP31881497 A JP 31881497A JP H11151064 A JPH11151064 A JP H11151064A
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JP
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tea
primary
powdered
produced
conventional method
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JP31881497A
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Takeshi Kenjo
毅 見城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】香気,水色および滋味共に優良なお茶を低価格
により生産することができる茶の製造方法を提供する。 【解決手段】常法により製造された一次茶2を粉砕機1
により微粉末の粉末茶4を得て、この粉末茶4を常法に
より製造された他の一次茶2に抹茶5と共に撹拌混合さ
せて、他の一次茶2に粉末茶4と抹茶5とを付着させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香味および水色の豊か
な茶を得ることができる茶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、お茶の生産は、収穫された大
量の茶葉を短期間で迅速かつ自動化により加工するため
に、使用される製茶機械は、200Kg機と極めて大型
化されてきているもので、その生産性の向上や、省力化
の目的は達成されたが、旧来の小型機(16Kg機)に
より加工された煎茶に比べて、その品質の低下は大なる
ものであった。
【0003】一方、旧来の小型機により生産すれば、香
味,水色共に良好な煎茶が得られるものであるが、生産
効率が低くて短期間に十分な量を製造することができ
ず、また、価格も高騰して低廉価の市場提供がなされな
い。
【0004】更に、現今、前記した大型機械化傾向は一
段と進んで、製品の高品質より生産の高効率が優先さ
れ、旧来の小型機によりでき上がった製品との品質格差
は広がる一方で、その結果、需要者の茶離れの一因とも
なるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した問題
点を解決するためになされたもので、常法により製造さ
れた一次茶を粉砕機により微粉末にして、これを常法に
より製造された他の一次茶に抹茶と共に撹拌混合させ
て、前記他の一次茶に粉末茶と抹茶とを付着させること
により、香気,水色および滋味共に優良なお茶を低価格
により生産することができる茶の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、常法により製造された一次茶を
粉砕機により微粉末にして粉末茶を得て、常法により製
造された他の一次茶と、前記粉末茶と、抹茶とを撹拌混
合させて、前記常法により製造された他の一次茶に粉末
茶と抹茶とを付着させた茶の製造方法にある。
【0007】そして、常法により製造された一次茶を粉
砕機により微粉末にして粉末茶を得て、常法により製造
された他の一次茶と、前記粉末茶とを撹拌混合させて、
前記常法により製造された他の一次茶に粉末茶を付着さ
せた茶の製造方法にある。
【0008】また、常法により製造された一次茶は、煎
茶,玉露,かぶせ茶,てん茶,玉緑茶,番茶,ほうじ
茶,嬉野茶,青柳茶,かまいり茶,緑だん茶,包種茶,
ウーロン茶,紅茶および紅だん茶のうちの一つである。
【0009】
【実施例】次に本発明に関する茶の製造方法の一実施例
を図面に基づいて説明する。
【0010】本願発明の第一実施例は、常法により製造
された一次茶2を粉砕機3により微粉末にして粉末茶4
を得て、常法により製造された他の一次茶2と、前記粉
末茶4と、抹茶5とを撹拌混合させて、常法により製造
された他の一次茶2に、粉末茶4と抹茶5とを付着させ
て茶8を製造する。
【0011】なお、常法により製造された一次茶2は、
煎茶,玉露,かぶせ茶,てん茶,玉緑茶,番茶,ほうじ
茶,嬉野茶,青柳茶,かまいり茶,緑だん茶,包種茶,
ウーロン茶,紅茶および紅だん茶のうちの一つである。
【0012】更に、図1により詳述すれば、まず、常法
により慣用の製茶機械1によって、例えば、蒸熱,粗
揉,揉捻,中揉,精揉および乾燥等の工程を経て製造さ
れた一次茶2を、いわゆる、通常に飲用される煎茶(不
発酵茶に属するもの。)を慣用の粉砕機3を用いて、1
00メッシュ〜200メッシュに微粉砕して粉末茶4を
得るもので、この粉末成形にあっては、図示してない切
断機や茎分離機を経て行なわれることが好ましい。
【0013】該一次茶である煎茶2は、その外観形状が
長さ3〜5mm、厚さ1〜2mm程度に成形される。
【0014】そして、前記した微粉末の粉末茶4は、1
00メッシュ以下であると、その成形がしにくいと共
に、湯に溶出されたときの味覚が微粉末すぎて低下す
る。
【0015】また、200メッシュ以上であると、前記
した一次茶2との撹拌・混合に際して、該一次茶2への
付着度合いが低下して、分離し易く、粉末茶4の単独で
存在して、保管等のための容器等に収納したとき、該粉
末茶4が底部に沈下する傾向にあり、好ましくは、15
0メッシュ程度である。
【0016】前記した抹茶5は、慣用の粉砕機、例え
ば、ひき臼6などにより成形されるもので、切断とふる
い分けを繰り返し、5mm程度の大きさに形を揃える。
【0017】こうして得られた粉末茶4と抹茶5とを、
あらかじめ慣用のミキサー等の撹拌混合機7により撹拌
混合させた後、これを常法により製造された他の一次茶
2とを慣用のミキサー等の撹拌混合機7により撹拌混合
させるか、あるいは、粉末茶4と、抹茶5と、常法によ
り製造された他の一次茶2とを慣用のミキサー等の撹拌
混合機7により撹拌混合させると、粉末茶2と抹茶5と
が、一次茶2の一片づつの表面へ万遍なくに付着して混
合茶8が製造される。
【0018】この粉末茶2と抹茶5との他の一次茶2へ
の付着は、撹拌混合機7による撹拌混合時に発生する静
電気により行なわれることがほとんどである。
【0019】この混合にあっては、粉末茶4と抹茶5と
の混合全体量に対して、粉末茶4が30〜70重量%、
抹茶5が30〜70重量%に配合されるもので、煎茶を
粉砕して得た粉末茶4が渋味を多く含み、抹茶5は一般
的に甘みが強いことから、煎茶を原料として成形した粉
末茶4のその年のでき具合(その時の加工ごと渋味の審
査が異なる)によって適宜その配合を変える。
【0020】また、粉末茶4と抹茶5との混合物と、他
の一次茶2と配合比率は、他の一次茶2が100重量%
に対して、粉末茶4と抹茶5との混合物が、1〜10重
量%であって、該粉末茶4と抹茶5との混合物が、1重
量%未満であると、粉末茶4および抹茶5の混入量が減
少し、付着した混合物の本来の味が出ず、付着させた良
好な香気や水色,滋味効果が発揮されないものであり、
一方、10重量%を越えると、茶抽出前の外観が全体的
に粉茶を呈していて、煎茶としての形状観が低下するも
のであって、好ましくは5重量%である。
【0021】(実施例)一般品種の茶葉を、機械製によ
り加工して一次茶である煎茶を得た。この煎茶の渋味は
中程度であった。
【0022】また、この煎茶の一部を粉砕機により加工
して粉末茶にした。
【0023】次に、粉末茶(渋味系)および抹茶(甘み
系)とを、50:50の重量%割合となるようにミキサ
ーにより撹拌混合して混合物を得た。
【0024】これら混合された粉末茶および抹茶を、基
本となる煎茶全量に対して5重量%割合となるようにミ
キサーにより撹拌混合して混合茶を得た。
【0025】この混合茶をぼんの上へ盛って外観を見た
ところ、万遍なく粉末茶および抹茶とが在来一次茶が付
着しているが、葉の良い締まり具合もしっかりと観察で
きて形状的にも良好であった。
【0026】この混合茶10g(3人分)をきゅうすに
入れて、湯温70℃の湯を170ミリリットル入れ、1
20秒間浸出した。
【0027】きゅうす内では、全茶葉が8〜9分程開い
てほぐされ、粉末茶および抹茶は、湯に溶け込んで該湯
中に濃緑色となって広がった。
【0028】(比較例)一般品種の茶葉を用いて、機械
製の煎茶(上)の10g(3人分)をきゅうすに入れ
て、湯温80℃の湯を200ミリリットル入れ、120
秒間浸出した。
【0029】これら(実施例)茶と、(比較例)茶と
を、それぞれのきゅうすからそれぞれ2つの茶わんへ5
0ミリリットルづつ入れて、一方の茶わんの浸出液に対
して光沢や水色,香気を観察し、もう一つの茶わんの浸
出液に対して滋味を調べた。
【0030】以下、その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】次に、本願発明の第二実施例について説明
すると、常法により製造された一次茶2を粉砕機3によ
り微粉末にして粉末茶4を得て、常法により製造された
他の一次茶2と前記粉末茶4とを撹拌混合させて、常法
により製造された他の一次茶2に、粉末茶4を付着させ
て茶8を製造する。
【0033】すなわち、この例にあっては、半発酵茶
(例えば、ウーロン茶)や発酵茶(例えば、紅茶)の製
造に適しているもので、更に、図2により詳述すれば、
まず、常法により慣用の製茶機械1によって、例えば、
半発酵茶の場合は、萎凋・撹拌,炒葉,回軟,揉捻,玉
解および乾燥等の工程を経て、通常に飲用されるウーロ
ン茶等の一次茶2が製造される。
【0034】また、発酵茶の場合は、萎凋,揉捻,玉解
・篩分,発酵および乾燥等の工程を経て、通常に飲用さ
れる紅茶等の一次茶2が製造されるもので、これら一次
茶2を、慣用の粉砕機3を用いて、100メッシュ〜2
00メッシュに微粉砕して粉末茶4を得る。
【0035】この一次茶であるウーロン茶や紅茶2は、
その外観形状が長さ3〜5mm、厚さ1〜2mm程度に
成形されるものであるが、この形状に限定されない。
【0036】そして、前記した微粉末の粉末茶4は、1
00メッシュ以下であると、その成形がしにくく、ま
た、200メッシュ以上であると、前記した一次茶2と
の撹拌・混合に際して、該一次茶2への付着度合いが低
下して、分離し易く、粉末茶4の単独で存在して、保管
等のための容器等に収納したとき、該粉末茶4が底部に
沈下する傾向にあり、好ましくは、150メッシュ程度
である。
【0037】この粉末茶4と、常法により製造された他
の一次茶2とを慣用のミキサー等の撹拌混合機7により
撹拌混合させると、粉末茶2が、一次茶2の一片づつの
表面へ万遍なくに付着して混合茶8が製造される。
【0038】この粉末茶2の他の一次茶2への付着は、
撹拌混合機7による撹拌混合時に発生する静電気により
行なわれることがほとんどである。
【0039】この混合にあっては、粉末茶4と他の一次
茶2と配合比率は、他の一次茶2が100重量%に対し
て、粉末茶4が、1〜10重量%であって、該粉末茶4
の混合物が、1重量%未満であると、粉末茶4の混入量
が減少し、付着した混合物の本来の味が出ず、付着させ
た良好な香気や水色,滋味効果が発揮されないものであ
り、一方、10重量%を越えると、茶抽出前の外観が全
体的に粉茶を呈していて、ウーロン茶や紅茶の一次茶2
としての形状観が低下するものであって、好ましくは5
重量%である。
【0040】この実施例方法によれば、製造された茶8
は、通常の一次茶2と比較してうまみと渋味が良好に調
和され、特に、滋味が濃厚となる。
【0041】
【発明の効果】前述したように本発明の茶の製造方法
は、常法により製造された一次茶を粉砕機により微粉末
にして粉末茶を得て、この粉末茶と、常法により製造さ
れた他の一次茶と、抹茶とを撹拌混合させて、前記常法
により製造された他の一次茶に粉末茶と抹茶とを付着さ
せることにより、色沢,水色および滋味共に良好の茶を
得ることができるものであって、しかも、大型製茶機を
使用して加工した一次茶であっても、小型製茶機での加
工とほぼ同様の成績となる一次茶を得ることができて、
また、量産も可能となり、低廉価による市場提供できる
格別な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する茶の製造方法の第一実施例を示
す概略的な説明図である。
【図2】本発明に関する茶の製造方法の第二実施例を示
す概略的な説明図である。
【符号の説明】
1 粉砕機 2 一次茶 4 粉末茶 5 抹茶 8 混合茶

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常法により製造された一次茶を粉砕機に
    より微粉末にして粉末茶を得て、常法により製造された
    他の一次茶と、前記粉末茶と、抹茶とを撹拌混合させ
    て、前記常法により製造された他の一次茶に粉末茶と抹
    茶とを付着させたことを特徴とする茶の製造方法。
  2. 【請求項2】 常法により製造された一次茶を粉砕機に
    より微粉末にして粉末茶を得て、常法により製造された
    他の一次茶と、前記粉末茶とを撹拌混合させて、前記常
    法により製造された他の一次茶に粉末茶を付着させたこ
    とを特徴とする茶の製造方法。
  3. 【請求項3】 常法により製造された一次茶は、煎茶,
    玉露,かぶせ茶,てん茶,玉緑茶,番茶,ほうじ茶,嬉
    野茶,青柳茶,かまいり茶,緑だん茶,包種茶,ウーロ
    ン茶,紅茶および紅だん茶のうちの一つであることを特
    徴とする請求項1または2記載の茶の製造方法。
JP31881497A 1997-11-20 1997-11-20 茶の製造方法 Pending JPH11151064A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019062755A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 半発酵茶の風香味改善方法及び半発酵茶の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019062755A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 半発酵茶の風香味改善方法及び半発酵茶の製造方法

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