JPH11150077A - 半導体ウエハの熱拡散装置 - Google Patents
半導体ウエハの熱拡散装置Info
- Publication number
- JPH11150077A JPH11150077A JP9335068A JP33506897A JPH11150077A JP H11150077 A JPH11150077 A JP H11150077A JP 9335068 A JP9335068 A JP 9335068A JP 33506897 A JP33506897 A JP 33506897A JP H11150077 A JPH11150077 A JP H11150077A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- heat diffusion
- inlet
- semiconductor wafer
- process gas
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、複数の半導体ウエハに均等にプロ
セスガスを反応させることができるプロセスチューブ構
造を有した半導体ウエハの熱拡散装置を提供する。 【解決手段】 プロセスガスGの導入口31を有し、内
部に複数の半導体ウエハ20を軸方向に配列して収容す
るプロセスチューブ30を備える半導体ウエハの熱拡散
装置である。本発明では、前記プロセスチューブが、外
側チューブ40と内側チューブ50とを間隙32を隔て
同軸的に配設した2重構造を有し、前記内側チューブ
は、前記導入口から導入されて前記外側チューブの内壁
に沿って進む前記プロセスガスを前記半導体ウエハの周
囲に放出する複数の放出孔51を有する。
セスガスを反応させることができるプロセスチューブ構
造を有した半導体ウエハの熱拡散装置を提供する。 【解決手段】 プロセスガスGの導入口31を有し、内
部に複数の半導体ウエハ20を軸方向に配列して収容す
るプロセスチューブ30を備える半導体ウエハの熱拡散
装置である。本発明では、前記プロセスチューブが、外
側チューブ40と内側チューブ50とを間隙32を隔て
同軸的に配設した2重構造を有し、前記内側チューブ
は、前記導入口から導入されて前記外側チューブの内壁
に沿って進む前記プロセスガスを前記半導体ウエハの周
囲に放出する複数の放出孔51を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセスガスを使
用して複数の半導体ウエハに同時に不純物を熱拡散する
半導体ウエハの熱拡散装置に関する。
用して複数の半導体ウエハに同時に不純物を熱拡散する
半導体ウエハの熱拡散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ICチップ製造工程には、不純物
導入法の1つとして熱拡散工程がある。この熱拡散工程
で使用される装置(酸化炉)は、石英製のプロセスチュ
ーブの周囲をヒータで囲ってチューブ内部の温度を制御
する。図3に示すように、プロセスチューブ10の内部
には、複数のSiウエハ20がボートと呼ばれる支持台
(図示せず)上に搭載されて保持される。
導入法の1つとして熱拡散工程がある。この熱拡散工程
で使用される装置(酸化炉)は、石英製のプロセスチュ
ーブの周囲をヒータで囲ってチューブ内部の温度を制御
する。図3に示すように、プロセスチューブ10の内部
には、複数のSiウエハ20がボートと呼ばれる支持台
(図示せず)上に搭載されて保持される。
【0003】熱拡散はバッチ処理で行われ、1つのガス
導入口11から出力側12に向けてチューブ10内に導
入されたプロセスガスGを拡散源としてウエハに不純物
をドープ(熱拡散)する。プロセスガスGには、B(ボ
ロン)系ではBCl3、B2H6等があり、P(リン)
系ではPOCl3、PBr3等がある。この他に、O2
やN2も使用される。
導入口11から出力側12に向けてチューブ10内に導
入されたプロセスガスGを拡散源としてウエハに不純物
をドープ(熱拡散)する。プロセスガスGには、B(ボ
ロン)系ではBCl3、B2H6等があり、P(リン)
系ではPOCl3、PBr3等がある。この他に、O2
やN2も使用される。
【0004】図3に示す従来のプロセスチューブ10で
は、複数のウエハ20はチューブ10の軸方向に配列さ
れている。そして、1つのガス導入口11が軸端に配設
された構造である。このため、導入口11から導入され
たプロセスガスGとの接触時間が、導入口11に近いウ
エハ20と導入口11から離れたウエハ20とでは異な
る。この結果、バッチ処理で全てのウエハ20に共通の
反応時間が適用されると、不純物のドーズ量に差が生
じ、ウエハ20表面上に形成されるPSG膜やBSG膜
の膜質や膜厚、更にはウエハ面内の拡散領域の質に差が
生ずる。
は、複数のウエハ20はチューブ10の軸方向に配列さ
れている。そして、1つのガス導入口11が軸端に配設
された構造である。このため、導入口11から導入され
たプロセスガスGとの接触時間が、導入口11に近いウ
エハ20と導入口11から離れたウエハ20とでは異な
る。この結果、バッチ処理で全てのウエハ20に共通の
反応時間が適用されると、不純物のドーズ量に差が生
じ、ウエハ20表面上に形成されるPSG膜やBSG膜
の膜質や膜厚、更にはウエハ面内の拡散領域の質に差が
生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す従来のプロ
セスチューブ10の上述した問題点を解決するために、
従来はプロセスガスの組成を変化させて反応領域を制御
するようにしているが、この方法には限界がある。
セスチューブ10の上述した問題点を解決するために、
従来はプロセスガスの組成を変化させて反応領域を制御
するようにしているが、この方法には限界がある。
【0006】本発明は、複数の半導体ウエハに均等にプ
ロセスガスを反応させることができるプロセスチューブ
構造を有した半導体ウエハの熱拡散装置を提供すること
を目的としている。
ロセスガスを反応させることができるプロセスチューブ
構造を有した半導体ウエハの熱拡散装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、プ
ロセスガスの導入口を有し、内部に複数の半導体ウエハ
を軸方向に配列して収容するプロセスチューブを備える
半導体ウエハの熱拡散装置において、前記プロセスチュ
ーブが、外側チューブと内側チューブとを間隙を隔て同
軸的に配設した2重構造を有し、前記内側チューブは、
前記導入口から導入されて前記外側チューブの内壁に沿
って進む前記プロセスガスを前記半導体ウエハの周囲に
放出する複数の放出孔を有する半導体ウエハの熱拡散装
置で達成できる。
ロセスガスの導入口を有し、内部に複数の半導体ウエハ
を軸方向に配列して収容するプロセスチューブを備える
半導体ウエハの熱拡散装置において、前記プロセスチュ
ーブが、外側チューブと内側チューブとを間隙を隔て同
軸的に配設した2重構造を有し、前記内側チューブは、
前記導入口から導入されて前記外側チューブの内壁に沿
って進む前記プロセスガスを前記半導体ウエハの周囲に
放出する複数の放出孔を有する半導体ウエハの熱拡散装
置で達成できる。
【0008】本発明の実施形態によれば、前記放出孔
は、前記内側チューブの円周方向に複数個配列されて環
状の放出孔列を形成し、かつ前記環状の放出孔列が軸方
向に複数列配列されている。この場合、前記放出孔の径
を、前記導入口に近いほど小さく、遠ざかるにつれ大き
く設定するか、あるいは前記放出孔の軸方向への配列ピ
ッチを、前記導入口に近いほど大きく、遠ざかるにつれ
小さく設定することにより、プロセスガスの反応をウエ
ハの配列位置によらず均等化できる。
は、前記内側チューブの円周方向に複数個配列されて環
状の放出孔列を形成し、かつ前記環状の放出孔列が軸方
向に複数列配列されている。この場合、前記放出孔の径
を、前記導入口に近いほど小さく、遠ざかるにつれ大き
く設定するか、あるいは前記放出孔の軸方向への配列ピ
ッチを、前記導入口に近いほど大きく、遠ざかるにつれ
小さく設定することにより、プロセスガスの反応をウエ
ハの配列位置によらず均等化できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態を参
照して、本発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実
施形態を示すプロセスチューブの断面図、図2はその内
側チューブを単体で示す斜視図である。本発明の熱拡散
装置は、プロセスガスGの導入口31を有し、内部に複
数の半導体ウエハ20を軸方向に配列して収容するプロ
セスチューブ30を備える。そして、本発明のプロセス
チューブ30は、外側チューブ40と内側チューブ50
とを間隙32を隔て同軸的に配設した2重構造を有し、
内側チューブ50は、導入口31から導入されて外側チ
ューブ40の内壁に沿って進むプロセスガスGを半導体
ウエハ20の周囲に放出する複数の放出孔51を有する
ものとしてある。
照して、本発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実
施形態を示すプロセスチューブの断面図、図2はその内
側チューブを単体で示す斜視図である。本発明の熱拡散
装置は、プロセスガスGの導入口31を有し、内部に複
数の半導体ウエハ20を軸方向に配列して収容するプロ
セスチューブ30を備える。そして、本発明のプロセス
チューブ30は、外側チューブ40と内側チューブ50
とを間隙32を隔て同軸的に配設した2重構造を有し、
内側チューブ50は、導入口31から導入されて外側チ
ューブ40の内壁に沿って進むプロセスガスGを半導体
ウエハ20の周囲に放出する複数の放出孔51を有する
ものとしてある。
【0010】かかる2重構造のプロセスチューブ30内
では、ガス導入口31が軸端に1箇所しか設けられてい
ないにも係わらず、外側チューブ40と内側チューブ5
0との間の間隙32内を流れるプロセスガスGが内側チ
ューブ50の複数の放出孔51から軸方向に配列された
全てのSiウエハ20に対して同時に放出されるため、
各ウエハ20とプロセスガスGとの反応をウエハ20の
配列位置、即ち導入口31からの距離によらず均等化す
ることができる。
では、ガス導入口31が軸端に1箇所しか設けられてい
ないにも係わらず、外側チューブ40と内側チューブ5
0との間の間隙32内を流れるプロセスガスGが内側チ
ューブ50の複数の放出孔51から軸方向に配列された
全てのSiウエハ20に対して同時に放出されるため、
各ウエハ20とプロセスガスGとの反応をウエハ20の
配列位置、即ち導入口31からの距離によらず均等化す
ることができる。
【0011】図2に示すように、放出孔51は、内側チ
ューブ50の円周方向に複数個配列されて環状の放出孔
列52を形成し、この環状の放出孔列52は軸方向に複
数列配列されている。プロセスガスGは外側チューブ4
0と内側チューブ50との狭い間隙32内では流速が速
いため、反応が進まないが、内側チューブ50の放出孔
51からチューブ内部に放出されると反応が進む。
ューブ50の円周方向に複数個配列されて環状の放出孔
列52を形成し、この環状の放出孔列52は軸方向に複
数列配列されている。プロセスガスGは外側チューブ4
0と内側チューブ50との狭い間隙32内では流速が速
いため、反応が進まないが、内側チューブ50の放出孔
51からチューブ内部に放出されると反応が進む。
【0012】この場合、放出孔51の径を、導入口31
に近いほど小さく、遠ざかるにつれ大きく設定すること
により、プロセスガスGの反応を軸方向に更に細かく均
等化できる。同様のことは、放出孔51の軸方向への配
列ピッチを、導入口31に近いほど大きく、遠ざかるに
つれ小さく設定することによっても達成できる。
に近いほど小さく、遠ざかるにつれ大きく設定すること
により、プロセスガスGの反応を軸方向に更に細かく均
等化できる。同様のことは、放出孔51の軸方向への配
列ピッチを、導入口31に近いほど大きく、遠ざかるに
つれ小さく設定することによっても達成できる。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
の半導体ウエハに均等にプロセスガスを反応させること
ができるプロセスチューブ構造を有した半導体ウエハの
熱拡散装置を提供することができる。
の半導体ウエハに均等にプロセスガスを反応させること
ができるプロセスチューブ構造を有した半導体ウエハの
熱拡散装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施形態を示すプロセスチューブの
断面図である。
断面図である。
【図2】図1の内側チューブを単体で示す斜視図であ
る。
る。
【図3】従来のプロセスチューブの断面図である。
30 プロセスチューブ 31 ガス導入口 32 間隙 40 外側チューブ 50 内側チューブ 51 放出孔 52 放出孔列
Claims (4)
- 【請求項1】 プロセスガスの導入口を有し、内部に複
数の半導体ウエハを軸方向に配列して収容するプロセス
チューブを備える半導体ウエハの熱拡散装置において、 前記プロセスチューブが、外側チューブと内側チューブ
とを間隙を隔て同軸的に配設した2重構造を有し、 前記内側チューブは、前記導入口から導入されて前記外
側チューブの内壁に沿って進む前記プロセスガスを前記
半導体ウエハの周囲に放出する複数の放出孔を有するも
のであることを特徴とする半導体ウエハの熱拡散装置。 - 【請求項2】 前記放出孔は、前記内側チューブの円周
方向に複数個配列されて環状の放出孔列を形成し、かつ
前記環状の放出孔列が軸方向に複数列配列されているこ
とを特徴とする請求項1の熱拡散装置。 - 【請求項3】 前記放出孔の径は、前記導入口に近いほ
ど小さく、遠ざかるにつれ大きく設定されていることを
特徴とする請求項1または2の熱拡散装置。 - 【請求項4】 前記放出孔の軸方向への配列ピッチは、
前記導入口に近いほど大きく、遠ざかるにつれ小さく設
定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
の熱拡散装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9335068A JPH11150077A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 半導体ウエハの熱拡散装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9335068A JPH11150077A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 半導体ウエハの熱拡散装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11150077A true JPH11150077A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18284410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9335068A Pending JPH11150077A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 半導体ウエハの熱拡散装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11150077A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6952889B2 (en) * | 2002-11-05 | 2005-10-11 | Wafermasters, Inc. | Forced convection assisted rapid thermal furnace |
US8030255B2 (en) | 2006-06-08 | 2011-10-04 | Nippon Oil Corporation | Lubricating oil composition |
KR20130081942A (ko) * | 2012-01-10 | 2013-07-18 | 엘지전자 주식회사 | 열 확산 장치 |
JP2015160747A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-07 | ヤマハ株式会社 | カーボンナノチューブの製造装置 |
-
1997
- 1997-11-19 JP JP9335068A patent/JPH11150077A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6952889B2 (en) * | 2002-11-05 | 2005-10-11 | Wafermasters, Inc. | Forced convection assisted rapid thermal furnace |
US8030255B2 (en) | 2006-06-08 | 2011-10-04 | Nippon Oil Corporation | Lubricating oil composition |
KR20130081942A (ko) * | 2012-01-10 | 2013-07-18 | 엘지전자 주식회사 | 열 확산 장치 |
JP2015160747A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-07 | ヤマハ株式会社 | カーボンナノチューブの製造装置 |
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