JPH11150063A - 位置ずれ検出方法及びそれを用いたデバイスの製造方法 - Google Patents

位置ずれ検出方法及びそれを用いたデバイスの製造方法

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JPH11150063A
JPH11150063A JP9331261A JP33126197A JPH11150063A JP H11150063 A JPH11150063 A JP H11150063A JP 9331261 A JP9331261 A JP 9331261A JP 33126197 A JP33126197 A JP 33126197A JP H11150063 A JPH11150063 A JP H11150063A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1物体と第2物体との相対的な位置ずれを
高精度に検出することができ、高精度なアライメントを
行うことのできる位置ずれ検出方法及びそれを用いたデ
バイスの製造方法を得ること。 【解決手段】 第1物体と第2物体とを対向させて、双
方の所定方向の相対的な位置ずれを該第1物体に第1グ
レーティングレンズと、そのミラーイメージより成る第
2グレーティングレンズを設け、該第2物体に第3グレ
ーティングレンズと、そのミラーイメージより成る第4
グレーティングレンズを設け、該第1,第3グレーティ
ングレンズを介した第1光束の所定面上に入射する第1
入射位置と、該第2,第4グレーティングレンズを介し
た第2光束の所定面上に入射する第2入射位置とをセン
サーで検出して、双方の所定方向の相対的な位置ずれを
検出していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位置ずれ検出方法及
びそれを用いたデバイスの製造方法に関し、例えば、I
C,LSI等の半導体デバイス,CCD等の撮像デバイ
ス、液晶パネル等の表示デバイス、そして磁気ヘッド等
のデバイスを製造するリソグラフィー工程において使用
される露光装置や走査型露光装置において、マスクやレ
チクル(以下「マスク」という。)等の第1物体面上に
形成されている微細な電子回路パターンをウエハ等の第
2物体面上に露光転写する際にマスクとウエハの相対的
な位置決め(アライメント)を行なう場合に好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来よりデバイス製造用の露光装置にお
いては、マスクとウエハの相対的な位置合わせは性能向
上を図るための重要な一要素となっている。半導体集積
回路で代表的なDRAMにおいては解像パターン像の最
小線幅の1/3から1/4程度の総合重ね合わせ精度が
必要とされている。特に最近の露光装置の位置合わせに
おいては、半導体の高集積化のために、20nm以下の
位置合わせ精度が要求されている。
【0003】例えば現在研究レベルである1GbitD
RAMでは総合重ね合わせ精度が40nmから50nm
が要求され、そのうち位置合わせ精度に割り当てられる
精度は10nmから15nmになる。
【0004】多くの露光装置にはマスクとウエハそれぞ
れに位置合わせ用のマーク、所謂アライメントマークを
設けておいて各々のアライメントマークの位置ずれを光
学的に検出してその値に基づいてマスクとウエハの位置
合わせ(アライメント)を行っている。アライメントマ
ークの検出の方法としては、マークを光学的に拡大して
CCD上に投影して画像処理によるもの、マークに直線
回折格子を用いてその回折光の位相を計測するもの、ま
たはマークにゾーンプレート(グレーティングレンズ)
を用いてそのゾーンプレートで回折した光を所定面で検
出し、その光の位置ずれを検出するもの等がある。
【0005】これらの検出方法のうちアライメントマー
クとして直線回折格子やゾーンプレートを用いる方式
は、マーク内の欠陥に影響されにくいという意味で半導
体プロセスに強い比較的高精度のアライメントができる
という特徴がある。
【0006】図23はゾーンプレートを利用した従来の
位置検出装置の概略図である。同図において光源72か
ら射出した平行光束はハーフミラー74を通過後、集光
レンズ76で集光点78に集光された後、マスク68面
上のマスクアライメントパターン68a及び支持台62
に載置したウエハ60面上のウエハアライメントパター
ン60aを照射する。これらのアライメントパターン6
8a,60aは反射型のゾーンプレートより構成され、
各々集光点78を含む光軸と直交する平面上に集光点を
形成する。このときの平面上の集光点位置のずれ量を集
光レンズ76とレンズ80により検出器82上に導光し
て検出している。
【0007】そして検出器82からの出力信号に基づい
て制御回路84により駆動回路64を駆動させてマスク
68をウエハ60の相対的な位置決めを行っている。図
24は図23に示したマスクアライメントパターン68
aとウエハアライメントパターン60aからの光束の結
像関係を示した説明図である。
【0008】同図において集光点78から発散した光束
はマスクアライメントパターン68aよりその一部の光
束が回折し、集光点78近傍にマスク位置を示す集光点
78aを形成する。又、その他の一部の光束はマスク6
8を0次透過光として透過し、波面を変えずにウエハ6
0面上のウエハアライメントパターン60aに入射す
る。このとき光束はウエハアライメントパターン60a
により回折された後、再びマスク68を0次透過光とし
て透過し、集光点78近傍に集光しウエハ位置をあらわ
す集光点78bを形成する。
【0009】同図においてはウエハ60により回折され
た光束が集光点を形成する際には、マスク68は単なる
素通し状態としての作用をする。
【0010】このようにして形成されたウエハアライメ
ントパターン60aによる集光点78bの位置は、ウエ
ハ60のマスク68に対するマスク・ウエハ面に沿った
方向(横方向)のずれ量Δσに応じて集光点78を含む
光軸と直交する平面に沿って該ずれ量Δσに対応した量
のずれ量Δσ′として形成される。
【0011】このずれ量Δσ′をセンサー上に設けた絶
対座標系を基準として測定することによってずれ量Δσ
を求めている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般にマスクとウエハ
との相対的な位置ずれを検出し、双方のアライメントを
行うには、マスクとウエハとが所定の範囲内の間隔とな
るように制御した後に、マスク及びウエハ面上に設けた
位置合わせ用の所謂アライメントパターンを介したとき
にセンサーから得られる位置情報を利用してこれにより
双方のアライメントを行なっている。
【0013】このような方法においては、マスク及びウ
エハのアライメントマークの開口からのフランフォーフ
ァ回折光がセンサーの中央部に入射し、信号光との干渉
を引き起こしその結果アライメント信号の、S/N比が
低下し、マスクとウエハの相対ずれ量に対する信号の非
線形が生じてくるという問題点があった。
【0014】このフランフォーファ回折光の影響を低減
する方法としては、図25に示すようにマスク回路パタ
ーンとウエハ回路パターンの位置ずれが無い状態で、マ
スク側アライメントマークWAに対してウエハ側アライ
メントマークWAを偏心させて配置する方法がある。こ
のようにすれば、信号光に対して、開口からのフランフ
ォーファ回折光が空間的に離れているために、干渉の影
響が少なく、信号は良好となる。
【0015】しかしながら、この方法ではウエハ側アラ
イメントマークWAが図25に示すようにアライメント
検出方向に関して非対称な形状をしているため、アライ
メントマーク内で非対称な回折効率むらを生じやすいと
いう問題点があった。
【0016】マーク内の回折効率分布が非対称になる
と、センサー上の信号光のビームスポットも非対称にな
り、その結果、スポットのピーク位置及び重心位置がず
れて検出エラーになってくる。アライメントマーク内の
回折効率分布の非対称性が信号光のスポットの非対称性
に影響する度合いは、マスクとウエハの間隔(ギャッ
プ)が設計ギャップに対してずれるほど、デフォーカス
したスポットになるため顕著になる。
【0017】アライメントマーク内で回折効率むらは、
アライメントマークがアライメント方向に対してパワー
を持っているためピッチ(すなわち線幅)がパターン内
で変化しており、デバイスプロセスにおけるエッチン
グ、蒸着などの行程において、すべての線幅に関して線
幅と段差をウエハ全面においてコントロールするのが困
難なため生じると考えられている。
【0018】特に、回路パターンの微細化により回路パ
ターンの線幅が0.15μm以下になり、アライメント
マークの線幅が数μmから10μm程度と対象とする線
幅のレンジが広くなりことと、また、ウエハの大口径化
の流れにより、今後一層ウエハ内のアライメントマーク
の線幅、段差の不均一性によるアライメント検出エラー
の問題は大きくなってくる。
【0019】さらに、マスク側アライメントマークで回
折し、ウエハ側アライメントマークで回折してマスクを
透過する信号光の他に、マスク側アライメントマークを
透過した後、ウエハ側アライメントマークで回折して、
マスク側アライメントマークで回折する不要回折光が存
在し、ウエハ側アライメントマークの段差が変化する場
合、信号光と不要回折光の強度比が変化して検出誤差が
生じていた。更に、スループット上有利なグローバルア
ライメントでは、ウエハプロセスによる局所的な歪みを
補正できないという問題があった。
【0020】以上は、半導体プロセスが起因する重ね合
わせ精度の劣化の問題であるが、アライメント検出系の
敏感度が大きいことにより生じる重ね合わせ精度の劣化
が生じている。アライメントマークが正常に作製されて
いる場合においても、たとえば図26に示すように信号
光が光軸から角度θを持っている場合には、マスクとウ
エハの間隔設定誤差δgにより、スポット位置はtan
(θ)・δgだけ変位し、検出誤差になっていた。
【0021】このような、ギャップ変動などアライメン
ト検出系の敏感度に起因する重ね精度の劣化やプロセス
によるアライメントマークの変形、局所的な歪みによる
重ね精度の劣化については、ゾーンプレート(グレーテ
ィングレンズ)を用いるアライメント方式のみの問題点
ではなく、先に示したようなその他のアライメント方式
にも共通する課題となっている。
【0022】本発明は、第1物体(マスク)と第2物体
(ウエハ)に各々位置ずれ検出方向(x)にパワーを持
つ適切に設定した複数のグレーティングレンズを設け、
マスクとウエハのグレーティングレンズを介した光のス
ポットの所定面上における入射位置ずれをもとにマスク
とウエハの相対的な位置ずれを高精度に検出することが
でき、高精度なアライメントを行うことのできる位置ず
れ検出方法およびそれを用いたデバイスの製造方法の提
供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の位置ずれ検出方
法は、 (1-1) 第1物体と第2物体とを対向させて、双方の所定
方向の相対的な位置ずれを該第1物体に設けた第1アラ
イメントマークと該第2物体に設けた第2アライメント
マークを用いて検出する際、該第1アライメントマーク
は第1グレーティングレンズと該第1グレーティングレ
ンズのミラーイメージより成る第2グレーティングレン
ズを有し、該第2アライメントマークは第3グレーティ
ングレンズと該第3グレーティングレンズのミラーイメ
ージより成る第4グレーティングレンズを有し、該第
1,第3グレーティングレンズを介した第1光束の所定
面上に入射する第1入射位置と、該第2,第4グレーテ
ィングレンズを介した第2光束の所定面上に入射する第
2入射位置とをセンサーで検出して、双方の所定方向の
相対的な位置ずれを検出していることを特徴としてい
る。
【0024】特に、 (1-1-1) 前記第1,第2アライメントマークは直線グレ
ーティングレンズより構成されていることを特徴として
いる。
【0025】(1-2) 第1物体と第2物体とを対向させ
て、双方の所定方向の相対的な位置ずれを該第1物体に
設けた第1アライメントマークと該第2物体に設けた第
2アライメントマークを用いて検出する際、該第1アラ
イメントマークは第1,第5グレーティングレンズと該
第1,第5グレーティングレンズのミラーイメージより
成る第2,第6グレーティングレンズを有し、該第2ア
ライメントマークは第3,第7グレーティングレンズと
該第3,第7グレーティングレンズのミラーイメージよ
り成る第4,第8グレーティングレンズを有し、該第
1,第3グレーティングレンズを介した第1光束の所定
面上に入射する第1入射位置と、該第2,第4グレーテ
ィングレンズを介した第2光束の所定面上に入射する第
2入射位置、該第5,第7グレーティングレンズを介し
た第3光束の所定面上に入射する第3入射位置、該第
6,第8グレーティングレンズを介した第4光束の所定
面上に入射する第4入射位置とをセンサーで検出し、該
第1入射位置と第3入射位置との光束間隔をd1と、該
第2入射位置と第4入射位置との光束間隔d2とを利用
して、双方の所定方向の相対的な位置ずれを検出してい
ることしている。
【0026】特に、 (1-2-1) 前記第1光束の所定面上に入射する第1入射位
置と、前記第2光束の所定面上に入射する第2入射位置
を第1センサーで検出し、前記第3光束の所定面上に入
射する第3入射位置と前記第4光束の所定面上に入射す
る第4入射位置を第2センサーで検出していることを特
徴としている。
【0027】(1-2-2) 前記第1,第7グレーティングレ
ンズは凸レンズを作用をし、前記第3,第5グレーティ
ングレンズは凹レンズを作用していることを特徴として
いる。
【0028】(1-3) 第1物体と第2物体とを対向させ
て、双方の所定方向の相対的な位置ずれを該第1物体に
設けた第1アライメントマークと該第2物体に設けた第
2アライメントマークを用いて検出する際、該第1アラ
イメントマークは第1グレーティングレンズと該第1グ
レーティングレンズのミラーイメージより成る第2グレ
ーティングレンズ、そして直線グレーティングレンズを
有し、該第2アライメントマークは第3グレーティング
レンズと該第3グレーティングレンズのミラーイメージ
より成る第4グレーティングレンズを有し、該第1,第
3グレーティングレンズを介した第1光束の所定面上に
入射する第1入射位置と、該第2,第4グレーティング
レンズを介した第2光束の所定面上に入射する第2入射
位置、該直線グレーティングレンズで回折し、該第2物
体で反射した第5光束の所定面上に入射する第5入射位
置とをセンサーで検出して、該第1入射位置と第5入射
位置との光束間隔d1と、該第2入射位置と第5入射位
置との光束間隔d2とを利用して、双方の所定方向の相
対的な位置ずれを検出していることを特徴としている。
【0029】この他構成(1-1)又は(1-2)又は(1-3)にお
いて (1-3-1) 前記第1物体と第2物体の双方の所定方向の相
対的な位置ずれは双方の対向する面と平行面内の位置ず
れ又は/及び対向する面の面方向の間隔であることを特
徴としている。
【0030】本発明の露光装置は、 (2-1) 構成(1-1)又は(1-3)のいずれか1つの位置ずれ検
出方法を用いて第1物体面と第2物体面との光軸の位置
合わせを行って該第1物体面上のパターンを第2物体面
上に投影していることを特徴としている。
【0031】本発明のデバイスの製造方法は、 (3-1) 構成(1-1)又は(1-3)のいずれか1つの位置ずれ検
出方法を用いてレチクルとウエハとの位置合わせを行っ
た後に、レチクル面上のパターンをウエハ面上に投影露
光し、その後、該ウエハを現像処理工程を介してデバイ
スを製造していることを特徴としている。
【0032】(3-2) 構成(1-1)又は(1-3)のいずれか1つ
の露光装置を用いてレチクルとウエハとの位置合わせを
行った後に、レチクル面上のパターンをウエハ面上に投
影露光し、その後、該ウエハを現像処理工程を介してデ
バイスを製造していることを特徴としている。
【0033】本発明の露光方法は、 (4-1) 第1の基板上(マスク)の第1のパターンを、あ
らかじめ所定のショット配列にしたがって形成された複
数の第2のパターンをもつ第2の基板(ウエハ)に対し
て、順次供給される第2の基板上のパターンに、アライ
メント検出系により位置合わせ後、露光転写する露光方
法において、順次供給される所定数の第2基板のうち少
なくとも一枚の基板におけるパターン配列の設計値から
のずれ量を該アライメント検出系で計測し、これにより
第2基板上の実際の配列を求める第1工程と、前記第1
工程により求められた実際の配列と、設計上の配列の関
係を、所定の変換パラメータで記述したときの誤差が最
小になるように該変換パラメータを決定する第2工程
と、該変換パラメータにより第1の基板に対する第2の
基板の位置決めを行う第3工程と、第2基板上のパター
ンの位置ずれを計測し、露光する第4工程と、第2基板
上に所定ショット数だけ第1のパターンを転写した後、
第2基板上の第1のパターンと第2のパターンの位置ず
れを計測する第5工程と、第4工程と第5工程で得られ
た位置ずれ量から、第2基板上のパターン毎に位置合わ
せする(ダイバイダイモード)、第2基板上の複数のパ
ターンの位置ずれから第2基板上の配列誤差を補正する
(グローバルモード)、第2基板上の複数のパターンの
位置ずれから第2基板上の配列誤差を補正し、補正残差
が所定量を越えている場合は更に位置合わせを行う(グ
ローバル/ダイバイダイ併用モード)の選択を行う第6
工程と、次回供給される第2基板からは、第6工程で選
択されたモードで位置合わせを行い、露光する第7工程
とを有することを特徴としている。
【0034】特に、 (4-1-1) 前記グローバルモード及び、グローバル/ダイ
バイダイ併用モードは、該第4工程の位置ずれ計測値と
該第5工程の位置ずれ計測値の差分値から、アライメン
ト検出系のだまされ計測ショットを決定する工程と、該
だまされ計測ショット以外のショットの第4工程の位置
ずれ計測値を用いて、その配列誤差が最小になる第2の
変換パラメータを算出し、第2の変換パラメータを用い
て第5工程の計測値を補正することにより、全ショット
の位置ずれが最小となるサンプルショットを決定する工
程を含むことを特徴としている。
【0035】(4-1-2) 前記第7工程は、該アライメント
検出系で、更に第1基板と第2基板の間隔を計測し、該
計測値が所定量を越えている場合は間隔を所定量以下に
合わせた後、露光することを含むことを特徴としてい
る。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の位置ずれ検出方法では、
マスクとウエハの位置ずれに対し、回折光のスポット間
隔を増大せしめる第1,第3のグレーティングレンズ
と、マスクとウエハの位置ずれに対し、スポット間隔を
減少せしめ、かつ第1,第3のグレーティングレンズを
マーク中心線(y)でミラーイメージに折り返して形成
したパターンを有する第2,第4グレーティングレンズ
を該第1,第3グレーティングレンズに対して隣接して
配置し、第1,第3のグレーティングレンズからの回折
光から得られる第1のスポットB1及び、第2,第4の
グレーティングレンズからの回折光から得られる第2の
スポットB2を用いてマスクとウエハの位置ずれとマス
クとウエハの間隔を検出することによって、ウエハ側グ
レーティングレンズ内の回折効率むら等のプロセスばら
つき、及びギャップ設定誤差の影響を低減し、高精度な
位置ずれ検出装置を行っている。
【0037】また、本発明の位置ずれ検出方法では、マ
スクとウエハに各々アライメントマークを設けて、露光
光を遮光あるいは吸収させない位置に第1,第2アライ
メント光学ヘッド9L,9Rを配置して、斜めからアラ
イメント光を照射し、アライメントマークからの光を受
光し、露光位置で位置ずれ検出、ギャップ計測を可能に
し、グローバルアライメント終了後に、各ショット露光
前に位置ずれを検出し、露光されたウエハの重ねずれを
測定し、位置ずれ測定値と重ねずれ測定値を用いて、グ
ローバルアライメントモード、グローバル/ダイバイダ
イ併用モード、ダイバイダイモードの選択を行うことと
し、ウエハプロセスによるアライメント系のだまされ、
局所的な歪みの影響を受けないでマスクとウエハとの高
精度な位置ずれ検出方法を行っている。
【0038】又、本発明の位置ずれ検出方法では、前記
各ショットのアライメント系の位置ずれ測定値と重ねず
れ測定値の比較によりアライメント検出系のだまされシ
ョットを特定し、そのショットをグローバル測定ショッ
トから除外し、ウエハ全面でのショットの重ねずれが最
小となるグローバル測定ショットの選定を行うことと
し、ウエハプロセスによるアライメント系のだまされの
影響を受けないでマスクとウエハとの高精度な位置ずれ
検出を行っている。
【0039】次に本発明の位置ずれ検出方法及びそれを
用いたデバイスの製造方法について説明する。
【0040】図1は本発明の実施形態1の要部概略図、
図2は図1のアライメントマークでの回折の様子を示す
説明図、図3は図1のセンサ面上での信号波形の説明
図、図4は第1物体(マスク)と第2物体(ウエハ)と
の相対的な位置関係における信号特性の説明図、図5は
図1の位置ずれ検出方法の光学系の光路を展開したとき
の説明図、図6は図1のアライメントマークの概略図で
ある。
【0041】本実施形態は本発明の位置ずれ検出装置を
X線を露光高原とするデバイス製造用の露光装置に適用
したときを示している。図中、1は第1物体としてのマ
スク、2は第2物体としてのウエハであり、アライメン
ト光学ユニット19(19L,19R)からの光束を、
マスク1に設けたアライメントマーク3(3L,3R)
に斜方向から入射させ、露光光を遮断しないようにして
アライメントを行っている。
【0042】これによってアライメント光学ユニット1
9を固定にして、第1物体1と第2物体2とのアライメ
ントを行うと同時に、露光することができるようにして
いる。特にダイバイダイアライメント方式での露光装置
のスループットの向上を行っている。
【0043】次に本実施形態における各要素について説
明する。図1において、マスク1上には、マスク1とウ
エハ2との位置ずれ検出方向であるX方向にのみパワー
をもつフレネルゾーンプレート(グレーティングレン
ズ)からなるアライメントマーク(第1アライメントマ
ーク,マスク側マーク)3L,3Rがあり、ウエハ2上
にはアライメントマーク3Lと3Rとそれぞれ位置決め
されるべきX方向にのみパワーをもつフレネルゾーンプ
レート(グレーティングレンズ)からなるアライメント
マーク(第2アライメントマーク,ウエハ側マーク)4
L,4Rがある。
【0044】19L,19Rはそれぞれ、アライメント
マーク3L,4Lとアライメントマーク3R,4Rの位
置ずれを検出する第1,第2のアライメント光学ユニッ
トであり、XY方向に移動可能なステージ7L,7Rに
載っている。アライメント光学ユニット19Lと19R
は同じ構成をしているので、以下は一方のアライメント
光学ユニット19Lについて説明する。
【0045】10Lは半導体レーザー(光源)であり、
光源10Lから出射された光は投光用レンズ11Lとハ
ーフミラー13Lを介し、レンズ14Lで集光されミラ
ー15Lで反射してマスク1上のアライメントマーク
(第1アライメントマーク)3Lに投光角θで照射され
る。アライメントマーク3Lは出射光をマスク1の法線
方向(−Z方向)に射出させ、アライメントマーク(第
2アライメントマーク)4Lに入射させている。マーク
4Lに入射した光は投光角θと同じ角度θで回折され
る。マーク4Lからの回折光でマスク1を単に透過した
110光はミラー15Lで反射され、レンズ14Lとハ
ーフミラー13Lを透過してセンサー12Lに集光す
る。センサー12Lは1次元のラインセンサーを使用し
ている。
【0046】なお、図1中の5はウエハチャックであ
り、ウエハ1を吸着しており、6はXYZステージを示
している。マスク1とウエハ2はZステージを駆動する
ことにより所定の間隔で保持されている。
【0047】図1には図示していないが、X方向のずれ
検出用の第1,第2のアライメント光学ユニット19
L,19Rの2つのほかに、本実施形態ではY方向の位
置ずれを検出するために、Y方向にパワーを持つフレネ
ルゾーンプレートからなるアライメントマークをマスク
1とウエハ2のスクライブライン上に設けてあり、その
アライメントマーク検出用の第3のアライメント光学ユ
ニットがある。
【0048】各アライメント光学ユニット内のセンサー
からの信号はCPU16に入り、X方向検出用の2つア
ライメント光学ユニットのセンサー出力の平均値からX
方向ずれ量を求め、出力の差から回転量を求め、Y方向
のアライメント光学ユニットのセンサー出力からY方向
のずれ量を算出して、ウエハ2内の数ショットの位置ズ
レを検出して、周知のグローバルアライメント方法はダ
イバイダイアライメント方法によってマスク1とウエハ
2を位置合わせするようにステージ駆動ドライバー17
に信号を送るようにしている。アライメント光学ユニッ
ト19L,19Rは、何れも露光光であるX線を露光領
域内は遮光しない位置におかれている。
【0049】次に図12を用いて図1のアライメント光
学ユニット19(19L,19R)内の投光用レンズ1
1(11L,11R)および、受光レンズ14(14
L,14R)の働きについて説明する。
【0050】光源10からの光20は投光用レンズ11
で一度集光され、ハーフミラー13で反射されて、レン
ズ14に入射する。ここで、レンズ11とレンズ14
は、レンズ14に関して、レンズ11による集光点11
aがマスク1と概略共役になるように設計している。こ
のようにして、マスク1上の投射ビームスポットがアラ
イメントマーク3L,3Rより少し大きめになるように
している。一方受光側は、110光の集光面23をレン
ズ14によって等倍でセンサー12にリレーするように
設計してある。
【0051】次に図5を用いて本実施形態の位置ずれ検
出の基本原理の説明を行う。同図において、実際にはウ
エハ2で反射回折する光を用いているが、それと等価な
透過型レンズの配置で示している。マスク側マーク30
a,31aで1次回折され、ウエハ側マーク30a,3
1aで1次回折され、マスク1を単に透過する光(11
0光)と、マスク側マーク30a,31aを透過し、先
にウエハ側マーク30a,31aで1次回折され、次に
マスク側マーク30a,31aで回折される光(011
光)の光路を重ねて示している。
【0052】マスク1上には、スクライブライン上にX
方向にのみパワーを持つフレネルゾーンプレートからな
るアライメントマーク(グレーティングレンズ)30a
があり、その透過1次回折光は集光作用を受ける。アラ
イメントマーク(グレーティングレンズ)30bはウエ
ハ2上のスクライブライン上に設けられており、X方向
のみにパワーをもつフレネルゾーンプレートからなり、
これにより反射回折光(図5では透過)は発散作用を受
ける。回折光はマスクを透過して、センサー12に集光
する。
【0053】このように、マスク1側で凸レンズ作用を
受け、ウエハ側2で凹レンズ作用を受けるようなゾーン
プレートの組み合わせ(グレーティングレンズ30aと
グレーティングレンズ30b)を以下は凸凹系と呼ぶこ
とにする。
【0054】またマスク1とウエハ2のぞれぞれのスク
ライブライン上に凸凹系のアライメントマーク30a,
30b対に隣接する位置にX方向にのみパワーを持つフ
レネルゾーンプレートからなるアライメントマーク(グ
レーティングレンズ)31aおよびアライメントマーク
(グレーティングレンズ)31bを設けている。マスク
1上のアライメントマーク31aは、その透過1次回折
光に発散作用を与え、ウエハ2上のアライメントマーク
31bはその反射回折光に集光作用を与える。ここで図
1の第1アライメントマーク3Lはアライメントマーク
30a,31aに相当し、第2アライメントマーク4L
はアライメントマーク30b,31bに相当している。
【0055】このようにマスク1側で凹レンズ作用を、
ウエハ2側で凸レンズ作用を受けるようなアライメント
マーク(ゾーンプレート)の組み合わせ(アライメント
マーク31aと31b)を以下、凹凸系と呼ぶ。凹凸系
を通った光は、凸凹系を通った光と同様にセンサー12
上に集光する。
【0056】以上はマスク側マーク(マスク側アライメ
ントマーク)で1次回折され、ウエハ側マーク(ウエハ
側アライメントマーク)で1次回折され、マスクを透過
する光(110光)で、先に述べたように実際にはマス
ク側マークを透過し、先にウエハ側マークで1次回折さ
れ、次にマスク側マークで回折される光(011光)
が、110光に近い位置に概略集光する。
【0057】図5はこのときの様子を示したものであ
る。23は(110光)の集光面である。マスク1のア
ライメントマーク30a,31aのそれぞれの焦点距離
をFm1,Fm2、ウエハ2のアライメントマーク30
b,31bのそれぞれの焦点距離をFw1,Fw2とし
て、マスク1とウエハ2の間隔をg、マスク1から集光
面23までの距離をLとすると、マスク1とウエハ2の
X方向のずれxにより、集光面X方向の凸凹系(30
a,30b)、凹凸系(31a,31b)の110光の
集光点の位置S1,S2はそれぞれ、 S1=(1−L/(Fm1−g))・x ‥‥‥(1) S2=(1−L/(Fm2−g))・x ‥‥‥(2) となる。
【0058】一方、集光面23上におけるX方向の凸凹
系、凹凸系の011光の集光点の位置S3,S4はそれ
ぞれ、 S3=(L’/(Fw1−g))・x ‥‥‥(3) S4=(L”/(Fw2−g))・x ‥‥‥(4) となる。
【0059】ここで、L’、L”はそれぞれ凸凹系と凹
凸系の011光が集光する位置と、マスク1までの距離
である。
【0060】また、110光を集光面23に集光させる
条件として、 1/(Fm1−g)+1/L=−1/Fw1 ‥‥‥(5) 1/(Fm2−g)+1/L=−1/Fw2 ‥‥‥(6) が必要である。
【0061】本実施形態では、位置S1のマスクとウエ
ハの位置ずれxに対する倍率が100倍になるようにL
=18.7mm、g=30μmとし、Fm1=214μ
m、Fw1=−184μmとしている。
【0062】図9は凹凸系の110光の倍率を変えた時
のGAP1μm当たりのスポット位置変化量を測定した
ものであり、倍率が低くなるほど変化量が徐々に少なく
なっている。凸凹系のGAP1μm当たりのセンサー上
でのスポット変化量は、10μmあったため、凹凸系1
10光の倍率は70倍のものを使用した。このときアラ
イメントマーク31a,31bの焦点距離の設計値Fm
2,Fw2はそれぞれ−260μm、294μmであ
る。
【0063】一方、位置S2の倍率については、マスク
1とウエハ2の位置ずれxに対する倍率が−100倍に
なるようにアライメントマーク31a,31bの焦点距
離の設計値Fm2,Fw2をそれぞれ−240μm,2
70μmとしている。ここで、1式から4式より、凸凹
系の110光(S1)と011光(S3)の倍率差によ
り生じるセンサー12上での位置ずれ量(S1−S3)
は、それぞれのビームスポットの広がりに比べて小さい
ため、図3に示すようにセンサー12上では見かけ上1
つのスポットB1に見える。
【0064】また凹凸系の110光(S2)と011光
(S4)についても同様であり、凹凸系のスポットとし
て、見かけ上1つのスポットB2をなす。従って、この
凸凹系(30a,30b)と凹凸系(31a,31b)
のスポット間隔d1を計測することにより約200倍に
拡大されたマスク1とウエハ2の相対位置ずれを検出す
ることができる。
【0065】図6は本実施形態で用いているマスク1上
の第1アライメントマーク3Lとウエハ2上の第2アラ
イメントマークL4の説明図である。
【0066】図6に示すようにアライメントマーク30
aと30bの反転したパターンのミラーイメージマーク
(アライメントマーク)30am、30bm及び、アラ
イメントマーク31aと31bのミラーイメージマーク
(アライメントマーク)31am、31bmを隣接して
配置する。
【0067】ここで第1アライメントマーク(3L)を
構成するアライメントマーク30a,30am,31
a,31amは順に第1,第2,第5,第6グレーティ
ングレンズに相当し、第2アライメントマーク(4L)
を構成するアライメントマーク30b,30bm,31
b,31bmは順に第3,第4,第7,第8グレーティ
ングレンズに相当している。
【0068】アライメントマーク30amと30bm及
びアライメントマーク31amと31bmのマーク群を
逆マークと呼ぶことにする。センサー12上では、順マ
ーク凸凹系スポットB1、順マーク凹凸系スポットB
3、逆マーク凸凹系スポットB2、逆マーク凹凸系スポ
ットB4の4つの信号スポットが形成できるが、マスク
1とウエハ2のずれが無い場合において、図2で示す通
り、順マーク凸凹系(30a,30b)からの回折光が
−5度の方向に回折し、順マーク凹凸系(31a,31
b)からの回折光が+2.5度の方向に回折するように
しており、順マークのミラーイメージである逆マーク凸
凹系(30am,30bm)からの回折光が+5度の方
向に回折し、凹凸系からの回折光が−2.5度の方向に
回折するようにしてあるため、図3に示すように4つの
信号スポットB1からB4は分離した状態にある。
【0069】図4は、マスクに対してウエハをずらした
時の順マーク凸凹系スポットと順マーク凹凸系スポット
B13の間隔d1と逆マーク凸凹系スポットB2と逆マ
ーク凹凸系スポットB4の間隔d2を2つのギャップで
測定したものである。間隔d1のマスク/ウエハずれに
対する倍率M=210倍であり、間隔d2のマスク/ウ
エハずれに対する倍率m=−210倍=−Mであった。
【0070】また、ギャップを変化させた場合、スポッ
ト間隔d1,d2は、マスク/ウエハずれ±3μmの範
囲では図4のように共にスポット間隔が広がる(又は狭
まる)方向にオフセットとして変化することが分かった
(ギャップ変化によるスポット変化量をスポット間隔d
1、d2共にEgとする)。
【0071】続いて、半導体デバイス製造プロセスで生
じるウエハ側アライメントマークの変化によるスポット
間隔d1,d2の変化について述べる。先に述べた通
り、4つの信号スポットB1からB4は110光と01
1光の2つの光の合成スポットであり、例えば順マーク
のスポットB1,B3について凹凸系の110光と01
1光のビームスポット間隔が凸凹系の110光と011
光のビームスポット間隔より広い場合においては、01
1光の光量が110光の光量に比べて増大するとスポッ
ト間隔は広がる方向に変化する。
【0072】一方、順マークのミラーイメージで形成さ
れている逆マークについても、011光の光量が110
光の光量に比べて増大するとスポット間隔は広がる方向
に変化する。なお、110光と011光の強度比は、ウ
エハ上アライメントマークへの入射角が異なるため、ア
ライメントマークの段差が変化する場合に変化する。
【0073】また、アライメントマークは位置ずれ検出
方向にパワーを持っているため、マーク内のグレーティ
ングのピッチ(線幅)は位置ずれ検出方向に変化してい
るため、アライメントマーク内の線幅に応じてそのマー
ク上のレジストに膜厚むらを生じせしめ、その結果アラ
イメントマーク内に回折効率むらが生じる。この回折効
率むらは、ビームスポット波形の変形をもたらし、スポ
ット間隔を変化せしめる。
【0074】順マークのスポット間隔d1は回折効率む
らにより、広がる方向に変化する場合、そのミラーイメ
ージで形成した逆マークのスポット間隔d2も同一方
向、同量だけ変化する。なお、マーク上のレジストむら
は、一般にレジストがスピンコーティングで塗布される
ため、ウエハの中心に依存して変化し、更に、下地アラ
イメントマークの段差、デューティ比によってその変化
の様子が異なってくる。
【0075】以上説明したように、下地マークの段差変
化や、レジストの塗布むらなどがプロセスにより変化し
た場合のスポット間隔変化量Epはスポット間隔d1,
d2共に等しく、かつ同一方向になる。従って、スポッ
ト間隔d1,d2はマスク/ウエハずれ量をx、マスク
/ウエハずれに対するスポット間隔の倍率をM、マスク
/ウエハずれの無い場合のスポット間隔をd0とし、ギ
ャップ設定誤差により生じるスポット間隔変化量Eg、
プロセスによるマーク変化により生じるスポット間隔変
化量Epを用いて以下のように表すことが出来る。
【0076】 d1= M*x+Eg+Ep+d0 ‥‥‥(7) d2=−M*x+Eg+Ep+d0 ‥‥‥(8) (7)+(8)の計算から、マスク/ウエハずれ量x
は、 x=(d1−d2)/2M ‥‥‥(9) となる。
【0077】(9)式より、初期スポット間隔d0、ギ
ャップ設定誤差により生じるスポット間隔変化量Eg、
マーク変化により生じるスポット間隔変化量Epがすべ
てキャンセルでき、順マークのスポット間隔d1と逆マ
ークのスポット間隔d2を計測することで、ギャップ設
定誤差及び、アライメントマークの変形に影響されず
に。マスクに対するウエハのずれを計測することが出来
る。
【0078】一方、本実施形態ではスポットB1とB3
の間隔をd1、スポットB4とB2のスポット間隔d2
を検出して(9)式によりマスク/ウエハずれを算出す
る方法を示したが、スポットB1とB4の間隔をd1、
スポットB2とB3の間隔をd2としても、同様にギャ
ップ設定誤差により生じるスポット間隔変化量Eg、マ
ーク変化により生じるスポット間隔変化量Epをキャン
セルしてマスク/ウエハずれを計測できる。
【0079】さらに、(9)式を別の見方で解釈する
と、凸凹系ビーム位置B1と凸凹系ミラーイメージマー
クのビーム位置B2の平均位置と、凹凸系ビーム位置B
3と凹凸系ミラーイメージマークのビーム位置B4の平
均位置との間隔を計測していることになる。
【0080】このとき、ウエハ側マークのプロセスによ
る変形や、ギャップの設定誤差に伴う信号波形の非対称
性は、マークがミラーイメージで形成されているため、
その信号波形についても、図3のようにミラーイメージ
の信号波形になる。したがって、ミラーイメージ波形同
士の平均位置は、波形の非対称性に影響されにくい。
【0081】以上のようにして、本実施形態ではマスク
1とウエハ2との位置ずれを検出し、双方のアライメン
トを高精度に行っている。
【0082】図7は本発明の実施形態2に係るアライメ
ント光の光路説明図、図8は本実施形態2における信号
波形の説明図である。
【0083】実施形態1では、アライメント信号光を1
つのラインセンサーで受光したのに対し、本実施形態で
は、凸凹系マークからの回折光と凹凸系マークからの回
折光をそれぞれ異なるラインセンサー12a,12bで
受光することにより、より検出レンジの広いアライメン
ト系を実施している点が異なっているだけであり、その
他の構成は基本的に全く同じである。
【0084】即ちアライメントマーク(順マーク、逆マ
ーク)の配置及び、アライメント方向のパワーすなわ
ち、各レンズの焦点距離等は、実施形態1のそれと同じ
設計になっている。
【0085】図7において、波長λ=830nmのアラ
イメント光の入射角θ1を12度、凸凹系マークからの
回折角θ2を15度、凹凸系マークからの回折角θ3を
20度としている。マスクアライメントマークからは、
真下(−z方向)に回折させる場合の各グレーティング
レンズのy方向のピッチは次のように設定している。
【0086】マスク側アライメントマークについて、各
グレーティングレンズのy方向のピッチPmは、Pm=
λ/sin(12度)=3.99μm。ウエハ側アライ
メントマークについては、凸凹系グレーティングレンズ
のy方向のピッチPw1は、Pw1=λ/sin(15
度)=3.21μm、凹凸系グレーティングレンズのy
方向のピッチPw2はPw2=λ/sin(20度)=
2.43μmとなっている。
【0087】図8に示すようにセンサー12a上のスポ
ットB1、B2の位置及び、センサー12b上のスポッ
トB3、B4の位置を検出して、スポットB1とB3の
間隔d1とスポットB4とB2の間隔d2を求め、前述
した(9)式によりマスク/ウエハのずれ量xを算出し
ている。
【0088】図9は本発明の実施形態3に係るアライメ
ントマークの説明図、図10は実施形態3に係る信号波
形の説明図である。
【0089】実施形態1では図2に示すようにマスク上
の第1アライメントマーク3Lと、ウエハ上の第2アラ
イメントマークL4上のアライメントマークを各々4つ
のグレーティングレンズで構成し、4つのビームスポッ
トからマスク/ウエハずれ量xを検出していた。
【0090】これに対して本実施形態では図9に示すよ
うにマスク上の第1アライメントマーク3Lには凸レン
ズ30a、そのミラーイメージで形成した凸レンズ30
am、さらに直線グレーティング35を配置している。
【0091】また、ウエハ上の第2アライメントマーク
4Lには、凹レンズ30bとそのミラーイメージで形成
した凹レンズ30bmを配置している。センサー上で
は、図10のようにマーク30a,30bで回折した光
スポットB1とマーク30a、30bのミラーイメージ
マークである30am、30bmで回折した光スポット
B2を受光している。
【0092】更にセンサーの中央では、マスクの直線グ
レーティング35で回折し、ウエハで単に反射し、マス
クを透過した光スポットB5を受光している。
【0093】スポットB1とスポットB5の間隔d1
と、スポットB5とスポットB2の間隔d2を検出する
こにより、(9)式によりマスク/ウエハずれ量xを算
出している。直線グレーティング35回折格子30aで
回折した光は、マスク/ウエハずれ量xに対して感度が
無いが、この信号光を利用することにより、ウエハのチ
ルトに対して3つのスポットが同一方向に変位するた
め、ウエハチルトの影響を除去することが出来る。
【0094】本実施形態では、実施形態1に比べて、約
1/2の検出感度になるが、マスクとウエハで、アライ
メントマークの占める面積を減少させることができると
いう利点がある。
【0095】図11は本発明の実施形態4の要部概略図
である。本実施形態は本発明の位置ずれ検出装置のX線
を露光光源とするデバイス製造用の露光装置に適用した
ときを示している。図中、1は第1物体としてのマス
ク、2は第2物体としてのウエハであり、アライメント
光学ユニット19からの光束を用いて双方のアライメン
ト(位置合わせ)を行う場合を示している。
【0096】図1において、マスク1上には、マスク1
とウエハ2との位置ずれ検出方向であるX方向にのみパ
ワーをもつ直線フレネルゾーンプレートからなるアライ
メントマーク(第1のアライメントマーク)3L,3R
があり、ウエハ2上にはアライメントマーク3Lと3R
とそれぞれ位置決めされるべきX方向にのみパワーをも
つ直線フレネルゾーンプレートからなるアライメントマ
ーク(第2アライメントマーク)4L,4Rがある。
【0097】19L,19Rはそれぞれ、アライメント
マーク3L,4Lとアライメントマーク3R,4Rの位
置ずれを検出するアライメント光学ユニットであり、X
Y方向に移動可能なステージ7L,7Rに載っている。
アライメント光学ユニット19Lと19Rは同じ構成を
しているので、以下アライメント光学ユニット19Lに
ついて説明する。
【0098】10Lは半導体レーザー(光源)であり、
光源10Lから出射された光は投光用レンズ11Lとハ
ーフミラー13Lを介し、レンズ14Lで集光されミラ
ー15Lで反射してマスク1上のアライメントマーク
(第1アライメントマーク)3Lに垂直で照射される。
アライメントマーク3Lは出射光をマスク1の法線方向
(−Z方向)に射出させ、アライメントマーク(第2ア
ライメントマーク)4Lに入射させている。マーク4L
に入射した光は垂直で+Z方向に回折される。回折光は
マスク1を透過して、ミラー15Lで反射され、レンズ
14Lとハーフミラー13Lを透過してセンサー12L
に集光する。センサー12Lは1次元のラインセンサー
を使用している。
【0099】なお、図11中の5はウエハチャックであ
り、ウエハ1を吸着しており、6はXYZステージを示
している。マスク1とウエハ2はZステージを駆動する
ことにより所定の間隔で保持されている。
【0100】図11には図示していないが、X方向のず
れ検出用の第1,第2アライメント光学ユニット19
L,19Rの2つのほかに、本実施形態ではY方向の位
置ずれを検出するために、Y方向にパワーを持つ直線フ
レネルゾーンプレートからなるアライメントマークをマ
スク1とウエハ2のスクライブライン上に設けてあり、
そのアライメントマーク検出用の第3のアライメント光
学ユニットがある。
【0101】各アライメント光学ユニット内のセンサー
からの信号はCPU16に入り、X方向検出用の2つ光
学ユニットのセンサー出力の平均値からX方向ずれ量を
求め、出力の差から回転量を求め、Y方向のアライメン
ト光学ユニットのセンサー出力からY方向のずれ量を算
出して、ウエハ2内の数ショットの位置ずれを検出し
て、周知のグローバルアライメント方法又はダイバイダ
イアライメント方法によってマスク1とウエハ2を位置
合わせするようにステージ駆動ドライバーに信号を送る
ようにしている。
【0102】なお、本実施形態において露光時には第
1,第2,第3のアライメント光学ユニットがショット
の中心から離れる方向に移動して、露光光を遮断しない
ようにしている。
【0103】図13は本実施形態で使用した第1、第2
アライメントマーク3L,4Lの概念図である。それぞ
れのマークの焦点距離及び配置は実施形態1と同様に設
計されている。
【0104】図13において、マスク上の第1アライメ
ントマーク3Lとして凸レンズマーク40aと凹レンズ
41aとそれぞれのミラーイメージマーク40am、4
1am及び、ウエハ上の第2アライメントマーク4Lと
して凹レンズ40bと凸レンズ41bのミラーイメージ
マーク40bm、41bmを隣接して配置している。
【0105】実施形態1と同様に各グレーティングレン
ズからの回折光のビームスポットのスポット間隔d1、
d2を検出することにより、マスク/ウエハの位置ずれ
量xを算出している。
【0106】図13のように本実施形態では、直線のグ
レーティングレンズを使用しているため、アライメント
マークの作製が容易であるという効果がある。
【0107】以上の各実施形態の説明では、プロキシミ
ティx線露光装置の例で説明したが、x線縮小露光装
置、光を露光光に使用する縮小投影露光装置へも同様に
適用することができる。
【0108】次に、本発明の実施形態5について説明す
る。本実施形態は、前述の実施形態の応用であり、同じ
くデバイス製造用の露光装置に適用したものである。装
置の全系は図1の実施形態と同様である。
【0109】図1におけるアライメントマーク3L(4
L)、3R(4R)内のグレーティングレンズを図14
に示すグレーティングレンズに置き換えたのものであ
る。図14において、マスク1上には凸レンズ作用をす
るゾーンプレート50a、凹レンズ作用をするゾーンプ
レート51aを設けてあり、各マークはそれぞれレンズ
の中心軸がアライメント検出方向に偏心させてある。ま
た、マスク1上には、ゾーンプレート50a、51aの
y軸に関するミラーイメージマーク50am、51am
をミラーイメージ位置に設けてある。
【0110】一方、ウエハ上には、凹レンズ作用をする
ゾーンプレート50bと凸レンズ作用をするゾーンプレ
ート51bがあり、それぞれのゾーンプレートy軸に関
するミラーイメージ位置に、ミラーイメージマーク50
bm,51bmを配置している。それぞれのゾーンプレ
ートであるグレーティングレンズの焦点距離は実施形態
1と同様である。
【0111】実施形態1との本実施形態との違いは、実
施形態1がマスクから垂直に回折させて、ウエハ側レン
ズの変心により、センサー中央部からビームスポットを
離しているのに対し、本実施形態は、マスク側マークを
予め変心させて、その回折光をアライメント検出方向に
傾けることにより、センサー中央部のノイズの影響を受
けない位置までセンサー中央部から離している点であ
る。
【0112】ここで、図14で示されるようにウエハ側
の全てのグレーティングレンズ50b,51b,50b
m,51bmの中心軸は、それぞれのマークの中心軸と
一致している(軸対称なマーク形状)。
【0113】したがって、その回折光のビームプロファ
イルは対称な形状になる。即ち、プロセスにより、グレ
ーティング内のピッチに依存して回折効率が変化する場
合においても、ビームプロファイルの対称性を保ちなが
ら変形するため、各ビームスポット重心位置の変動が極
めて少なくなり、プロセスに対する依存性が少ない。
【0114】実施形態1と同様に、凸凹系(50a,5
0b)のセンサー上でのビームスポット重心位置B1と
凹凸系(51a,51b)のビームスポット重心位置B
3の間隔をd1、凸凹系のミラーイメージマーク(50
am,50bm)からのセンサー上でのビームスポット
重心位置B2と凹凸系のミラーイメージマーク(51a
m,51bm)からのビームスポット重心位置B4の間
隔をd2とすると、式7、8において、Ep=0と近似
できる。
【0115】ここで7式、8式の和を取ると次式が成り
立つ。
【0116】 Eg=(d1+d2)/2+d0 ‥‥‥(10) マスク1とウエハ2間の間隔(ギャップ)gは、mを倍
率、g0をオフセットとして、 g=(d1+d2)/m+g0 ‥‥‥(11) と表すことができる。
【0117】11式のように、横(X)方向のずれが少
ない場合(3μm以下)の場合は、位置ずれに依存せ
ず、ギャップ(Z)方向の検出をサブミクロンオーダー
の精度で検出することができた。なお、オフセットg0
については、他のギャップセンサー(例えば靜電容量セ
ンサー)を用いて校正する必要がある。
【0118】続いて、本実施形態において、位置決め方
法について説明する。図15は、ショット毎に位置決め
を行うダイバイダイアライメントを使用した場合のマス
ク1とウエハ2の関係を示したものである。図15
(A)において、マスク1の下にウエハ2上の所定のシ
ョットがステージ精度で送られきた後、位置ずれ測定、
ギャップ測定を行い、ギャップの設定位置が所定量を越
えている場合には、ギャップの追込みを行い、その後位
置ずれ(シフト、回転)を所定トレランス内に追い込
む。
【0119】次に図15(B)で露光を行い、図15
(C)のように次ショットへウエハステージ5をステッ
プさせる。このように、アライメント計測ギャップ(G
a)とギャップ計測ギャップ(Gg)、露光ギャップ
(Ge)、ステップギャップ(Gs)が一致している場
合がスループットを考える上では有利である。
【0120】もちろんプロキシミティ露光装置では、露
光ギャップが狭い程、解像度に優れているため、アライ
メントギャップ(Ga)とギャップ計測ギャップ(G
g)とステップギャップ(Gs)を一致させ(例えばG
a=Gg=Gs=30μm)、露光ギャップ(Ge)の
み狭いギャップ(例えばGe=15μm)に設定するよ
うにしてもよい。
【0121】図15の(B)では、アライメントギャッ
プで計測されたギャップを基に、露光ギャップが所定量
になるようにZ軸ステージを送り込んだ後露光する。
【0122】なお、本実施形態では、マスク側とウエハ
側にマークを設けて、その回折光からギャップの測定を
しているため、最初のレイヤーを露光する際には、ウエ
ハ側にマークが無くてもギャップ計測ができる別のギャ
ップ計測用のマークをマスク上に設けておく必要がある
(例えば、本出願人による特願平2−167413号公
報等)。
【0123】続いて、ウエハのショット配列を測定して
それに、本露光装置のウエハステージ軸を合わせるグロ
ーバルアライメントシーケンスで露光する場合を図16
を用いて説明する。
【0124】図16(A),(B)で予め決定してある
数ショットの位置ずれ、ギャップをそれぞれ測定し、ウ
エハに転写されているショット配列と本露光装置のウエ
ハステージ軸とのずれを求め各ショットの補正量を求
め、更にギャップ測定値からウエハ表面形状の情報を求
める。
【0125】図16(C)でショット配列ずれを補正し
てウエハステージを露光ショットにステップさせて、更
に、ウエハ表面形状データをもとに、ギャップの設定を
行う。図16(D)で露光を行う。
【0126】以下順次、図16(C)と図16(D)を
繰り返す。ギャップの設定値に関しては、 Gm=Gms≠Ges=Ge 又は Gm=Gms=Ges=Ge の2つから選択できるようにしている。
【0127】ダイバイダイアライメントとグローバルア
ライメントのどちらの方法においても、本実施形態のよ
うに、位置ずれとギャップの測定が同一ギャップ(Gm
=Ga=Gg)で行うことができ、両者のギャップが異
なる方式に比べてスループット上有利である。
【0128】また、本実施形態のように、露光位置にお
いても位置ずれ(及びギャップ測定)ができる場合に
は、更に特別の効果がある。グローバルアライメントで
は通常、ショット配列の変換パラメータとして、シフト
(Sx,Sy)、回転(Rx,Ry)、スケール(B
x,By)の6つのパラメータで極座標系を一次式で変
換するのが一般的である。しかしながらこの場合におい
ては、 (a1)ウエハプロセスやウエハチャッキング状態の違
いにより生じる局所的な歪成分が補正できない (a2)アライメント計測ショットでの位置ずれ計測誤
差が全ショットに影響を及ぼすという2つの課題があ
る。
【0129】以下、この2つの課題に対する対処方法に
ついて説明する。(a1)の課題について、本発明では
図17に示すように、通常のグローバルアライメントを
行い、露光ショットにステップした後、再度位置ずれを
測定するようにしている。ウエハショット位置が一次変
換された極座標系にのる場合においては、この時の位置
ずれ量は、ほぼゼロになる。
【0130】しかし、図18に示すように局所的歪が発
生しているショットについては、この位置ずれ量が急激
に増加する。従って、ある許容値(本実施例ではシフ
ト;20nm,ローテーション0.2urad)を設け
て、この値を越えるショットにおいては、ダイバイダイ
的に、X、Y、及びチップローテーションを補正するモ
ード(グローバル/ダイバイダイ併用モード)を設けて
いる。
【0131】また、ギャップ測定値が許容値を超える場
合にもZチルトステージで補正する。
【0132】更に局所的な歪の発生する位置は、プロセ
スロット毎、あるいは、使用している複数のステッパー
の組合せが同じ場合には、再現性が良い。従って、先行
ウエハを用いて重ね合わせ精度検定装置のデータによ
り、露光時のアライメント検出系の測定データを校正し
た後に、上記のように、グーローバルアライメントを主
に、局所歪が大きいショットについてはダイバイダイア
ライメント露光を行うようにするのが好ましい。
【0133】続いて(a2)の課題に対する対処につい
て説明する。図19は先行ウエハとして数枚をロット投
入に先駆けて露光するフローを示している。
【0134】同図のように、アライメント系の検出値と
して、各ショットの位置ずれ量を計測しながら、露光を
行い、露光終了後、重ね合わせ精度検定装置で重ね精度
検定値を得る。
【0135】その後、アライメントモードを決定する。
本発明による装置は、3つのアライメントモードを有し
ており、図20はアライメントモードの決定方法を示す
フロー図でる。図20において、第1ステップで重ね精
度検定値をもとに、シフト(Sx,Sy),回転(R
x,Ry),スケール(Bx,By)の6つのパラメー
タで補正し、その残差から局所歪位置とその量を把握す
る。
【0136】第2ステップでは、位置ずれ測定値と重ね
精度検定値との差分から、アライメント検出系の測定だ
まされ量とそのショットを把握する。測定だまされショ
ットが無く、スループットの制限が緩い場合には(A)
ダイバイダイアライメントモードにより露光する。
【0137】測定だまされショットが無く、スループッ
トの制限が厳しい場合には、前述の(B)グローバル/
ダイバイダイ併用アライメントモードにより露光する。
アライメント系にだまされショットが存在する場合は、
グローバルアライメント測定ショットの最適化を行う。
【0138】本発明による最適化の手法は、前述の第2
ステップで把握しただまされショット以外のショットか
ら、仮想グローバル測定ショット数(例えば4ショッ
ト)の検定値を抽出し、その値をもとに、仮想グローバ
ル測定ショットを最小化するシフト(Sx,Sy),回
転(Rx,Ry),スケール(Bx,By)の6つのパ
ラメータを算出し、そのパラメータで全ショットの検定
値を補正する。
【0139】この作業を全てのグローバル測定ショット
の組み合わせについて算出し、その中で、補正後の検定
値のばらつきが最小になる測定ショットの組み合わせを
用いるようにしている。これにより、グローバルアライ
メントの測定ショットにアライメント検出系のだまされ
が含まれなくなり、プロセスだまされによる重ね合わせ
精度の劣化を防ぐことが可能である。
【0140】なお、だまされショットが有る場合、ある
いは、だまされショットは無いが、局所歪みが少なくか
つスループットが厳しい場合は(C)グローバルアライ
メント単独モードを使用するようにしている。
【0141】次に、本発明の実施形態6について説明す
る。本実施形態は、前述の実施形態の応用であり、同じ
くデバイスの製造用の露光装置に適用したものである。
装置の全系は図1の実施形態1と同様であり、図1にお
けるアライメントマーク3L(4L),3R(4L)内
のグレーティングレンズを図21に示すグレーティング
レンズに置き換えたのものである。
【0142】図21において、マスク1上には凸レンズ
作用をするゾーンプレート55a、凹レンズ作用をする
ゾーンプレート56aを設けてあり、各マークはそれぞ
れレンズの中心軸がアライメント検出方向に偏心させて
ある。また、マスク1上には、ゾーンプレート55a,
56aのy軸に関するミラーイメージマーク55am,
56amをミラーイメージ位置に設けてある。
【0143】一方、ウエハ上には、凹レンズ作用をする
ゾーンプレート55bと凸レンズ作用をするゾーンプレ
ート56bがあり、それぞれのゾーンプレートy軸に関
するミラーイメージ位置に、ミラーイメージマーク55
bm,56bmを配置している。
【0144】それぞれのゾーンプレートであるグレーテ
ィングレンズの焦点距離は実施形態5と同様である。実
施形態5との本実施形態との違いは、マスク側マークの
形(開口)の違いである。実施形態5のマークは矩形で
あり、その回折光はフランフォーファの回折により、図
22(A)のようにマークの辺に垂直にサイドローブが
発生する。
【0145】このとき、2つのビームスポットのサイド
ローブが互いに影響しない位置で計測する必要がある。
しかし、ながら本実施形態で使用するアライメントマー
クにおいては、図22(B)に示すように、センサー面
から離れる方向にサイドローブが発生することになり、
各信号スポットをより近づけることが可能となる。これ
は、アライメント検出系内の受光レンズのNAを小さく
できるため、アライメント検出系の小型化が可能であ
る。あるいは、同じアライメント検出系を用いる場合に
は計測ダイナミックレンジを広くできるという利点があ
る。
【0146】本実施形態では、マスク側のマークを六角
形にしたが、サイドローブの発生する方向がセンサーか
ら離れる方向にあれば他の形(多角形状)でも同様の効
果が得られる。また、マスク側のみでなく、ウエハ側マ
ークの形状を、六角形にしてもよい。
【0147】次に上記説明した投影露光装置を利用した
半導体デバイスの製造方法の実施形態を説明する。
【0148】図27は半導体デバイス(ICやLSI等
の半導体チップ、或いは液晶パネルやCCD等)の製造
のフローを示す。
【0149】ステップ1(回路設計)では半導体デバイ
スの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
【0150】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
【0151】次のステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
【0152】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0153】図28は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。
【0154】ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0155】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0156】本実施形態の製造方法を用いれば、従来は
製造が難しかった高集積度の半導体デバイスを容易に製
造することができる。
【0157】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、第1物体
(マスク)と第2物体(ウエハ)に各々位置ずれ検出方
向(x)にパワーを持つ適切に設定した複数のグレーテ
ィングレンズを設け、マスクとウエハのグレーティング
レンズを介した光のスポットの所定面上における入射位
置ずれをもとにマスクとウエハの相対的な位置ずれを高
精度に検出することができ、高精度なアライメントを行
うことのできる位置ずれ検出方法およびそれを用いたデ
バイスの製造方法を達成することができる。
【0158】特に本発明によれば、マスクとウエハに位
置ずれ検出方向(x)にパワーを持つグレーティングレ
ンズを設け、マスクとウエハのグレーティングレンズを
介した光のスポットの位置ずれをもとにマスクとウエハ
の位置ずれを検出する際に、マスクとウエハの位置ずれ
に対し、回折光のスポット間隔を増大せしめる第1,第
3グレーティングレンズと、第1,第3のグレーティン
グレンズをマーク中心線(y)でミラーイメージに折り
返して形成したパターンを有し、マスクとウエハの位置
ずれに対しスポット間隔を減少せしめる第2,第4のグ
レーティングレンズを第1,第3グレーティングレンズ
に対して隣接して配置し、第1,第3グレーティングレ
ンズからの回折光から得られる第1のスポットB1及
び、第2,第4のグレーティングレンズからの回折光か
ら得られる第2のスポットB2を用いてマスクとウエハ
の位置ずれ及び間隔を検出することにより、ウエハ側グ
レーティングレンズ内の回折効率むら等の半導体製造プ
ロセスばらつき、及びギャップ設定誤差の影響を低減
し、より高精度に位置ずれを検出することができる。
【0159】その結果、半導体チップの歩留まりを向上
させることができる。さらには、ギャップの設定精度を
緩和することができるため、半導体露光装置のスループ
ットを向上させる効果もある。
【0160】また、本発明によれば、マスクとウエハに
アライメントマークを設けて、露光光を遮光あるいは吸
収させない位置に第1,第2アライメント光学ヘッドを
配置して、斜めからアライメント光を照射し、アライメ
ントマークからの光を受光し、露光位置で位置ずれ検
出、ギャップ計測を可能にし、グローバルアライメント
終了後に、各ショット露光前に位置ずれを検出し、露光
されたウエハの重ねずれを測定し、位置ずれ測定値と重
ねずれ測定値を用いて、グローバルアライメントモー
ド、グローバル/ダイバイダイ併用モード、ダイバイダ
イモードの選択を行うこととし、ウエハプロセスによる
アライメント系のだまされ、局所的な歪みの影響を受け
なず、高精度な位置決め及び露光が可能となる。
【0161】更に、本発明によれば、前記各ショットの
アライメント系の位置ずれ測定値と重ねずれ測定値の比
較によりアライメント検出系のだまされショットを特定
し、そのショットをグローバル測定ショットから除外
し、ウエハ全面でのショットの重ねずれが最小となるグ
ローバル測定ショットの選定を行うこととし、ウエハプ
ロセスによるアライメント系のだまされの影響を受けな
ず、高精度な位置決め及び露光が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】図1のアライメントマークの説明図
【図3】図1のセンサー面上での信号波形の説明図
【図4】本発明の実施形態1の信号特性の説明図
【図5】本発明の実施形態1の位置ずれ検出の原理説明
【図6】本発明の実施形態1のアライメントマークの説
明図
【図7】本発明の実施形態2の一部分の概略図
【図8】本発明の実施形態2のセンサー面上での信号波
形の説明図
【図9】本発明の実施形態3のアライメントマークの説
明図
【図10】本発明の実施形態3のセンサー面上での信号
波形の説明図
【図11】本発明の実施形態4の要部概略図
【図12】本発明に係るアライメント光学ヘッドの説明
【図13】本発明の実施形態4のアライメントマークの
説明図
【図14】本発明の実施形態5のアライメントマークの
説明図
【図15】本発明に係るダイバイダイアライメントのと
きのマスクとウエハとの関係を示す説明図
【図16】本発明に係るグローバルアライメントのとき
のマスクとウエハとの関係を示す説明図
【図17】本発明に係るグローバル/ダイバイダイアラ
イメントへ異様モードのシーケンス
【図18】本発明に係るダイバイダイショットの選択方
法の説明図
【図19】本発明に係る先行ウエハ露光シーケンスの説
明図
【図20】本発明に係るアライメントモードの選択方法
の説明図
【図21】本発明の実施形態6のアライメントマークの
説明図
【図22】本発明に係るアライメントマークの説明図
【図23】従来の位置ずれ検出装置の要部概略図
【図24】図23の一部分の説明図
【図25】従来のアライメントマークの説明図
【図26】従来の位置ずれ検出装置の一部分の説明図
【図27】本発明のデバイスの製造方法のフローチャー
【図28】本発明のデバイスの製造方法のフローチャー
【符号の説明】
1 マスク 2 ウエハ 3L,3R マスク側アライメントマーク 4L,4R ウエハ側アライメントマーク 5 ウエハチャック 6 ウエハステージ(X,Y,Zチルト) 7L,7R ピックアップステージ 10L,10R アライメント光源 11L,11R,14L,14R レンズ 12L,12R センサー 13L,13R ハーフミラー 15L,15R ミラー 19L,19R アライメントピックアップ 30a,30am,50a,50am 透過凸形
グレーティングレンズ 30b,30bm ,50b,50bm 反射凹形
グレーティングレンズ 31a,31am ,51a,51am 透過凹形
グレーティングレンズ 31b,31bm,51b,51bm 反射凸形
グレーティングレンズ 35 直線グレーティング 40a,40am 透過凸形直線グレーティン
グレンズ 40b,40bm 反射凹形直線グレーティン
グレンズ 41a,41am 透過凹形直線グレーティン
グレンズ 41b,41bm 反射凸形直線グレーティン
グレンズ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1物体と第2物体とを対向させて、双
    方の所定方向の相対的な位置ずれを該第1物体に設けた
    第1アライメントマークと該第2物体に設けた第2アラ
    イメントマークを用いて検出する際、該第1アライメン
    トマークは第1グレーティングレンズと該第1グレーテ
    ィングレンズのミラーイメージより成る第2グレーティ
    ングレンズを有し、該第2アライメントマークは第3グ
    レーティングレンズと該第3グレーティングレンズのミ
    ラーイメージより成る第4グレーティングレンズを有
    し、該第1,第3グレーティングレンズを介した第1光
    束の所定面上に入射する第1入射位置と、該第2,第4
    グレーティングレンズを介した第2光束の所定面上に入
    射する第2入射位置とをセンサーで検出して、双方の所
    定方向の相対的な位置ずれを検出していることを特徴と
    する位置ずれ検出方法。
  2. 【請求項2】 第1物体と第2物体とを対向させて、双
    方の所定方向の相対的な位置ずれを該第1物体に設けた
    第1アライメントマークと該第2物体に設けた第2アラ
    イメントマークを用いて検出する際、該第1アライメン
    トマークは第1,第5グレーティングレンズと該第1,
    第5グレーティングレンズのミラーイメージより成る第
    2,第6グレーティングレンズを有し、該第2アライメ
    ントマークは第3,第7グレーティングレンズと該第
    3,第7グレーティングレンズのミラーイメージより成
    る第4,第8グレーティングレンズを有し、該第1,第
    3グレーティングレンズを介した第1光束の所定面上に
    入射する第1入射位置と、該第2,第4グレーティング
    レンズを介した第2光束の所定面上に入射する第2入射
    位置、該第5,第7グレーティングレンズを介した第3
    光束の所定面上に入射する第3入射位置、該第6,第8
    グレーティングレンズを介した第4光束の所定面上に入
    射する第4入射位置とをセンサーで検出し、該第1入射
    位置と第3入射位置との光束間隔をd1と、該第2入射
    位置と第4入射位置との光束間隔d2とを利用して、双
    方の所定方向の相対的な位置ずれを検出していることを
    特徴とする位置ずれ検出方法。
  3. 【請求項3】 第1物体と第2物体とを対向させて、双
    方の所定方向の相対的な位置ずれを該第1物体に設けた
    第1アライメントマークと該第2物体に設けた第2アラ
    イメントマークを用いて検出する際、該第1アライメン
    トマークは第1グレーティングレンズと該第1グレーテ
    ィングレンズのミラーイメージより成る第2グレーティ
    ングレンズ、そして直線グレーティングレンズを有し、
    該第2アライメントマークは第3グレーティングレンズ
    と該第3グレーティングレンズのミラーイメージより成
    る第4グレーティングレンズを有し、該第1,第3グレ
    ーティングレンズを介した第1光束の所定面上に入射す
    る第1入射位置と、該第2,第4グレーティングレンズ
    を介した第2光束の所定面上に入射する第2入射位置、
    該直線グレーティングレンズで回折し、該第2物体で反
    射した第5光束の所定面上に入射する第5入射位置とを
    センサーで検出して、該第1入射位置と第5入射位置と
    の光束間隔d1と、該第2入射位置と第5入射位置との
    光束間隔d2とを利用して、双方の所定方向の相対的な
    位置ずれを検出していることを特徴とする位置ずれ検出
    方法。
  4. 【請求項4】 前記第1光束の所定面上に入射する第1
    入射位置と、前記第2光束の所定面上に入射する第2入
    射位置を第1センサーで検出し、前記第3光束の所定面
    上に入射する第3入射位置と前記第4光束の所定面上に
    入射する第4入射位置を第2センサーで検出しているこ
    とを特徴とする請求項2の位置ずれ検出方法。
  5. 【請求項5】 前記第1,第7グレーティングレンズは
    凸レンズを作用をし、前記第3,第5グレーティングレ
    ンズは凹レンズを作用していることを特徴とする請求項
    2の位置ずれ検出方法。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2アライメントマークは直
    線グレーティングレンズより構成されていることを特徴
    とする請求項1の位置ずれ検出方法。
  7. 【請求項7】 前記第1物体と第2物体の双方の所定方
    向の相対的な位置ずれは双方の対向する面と平行面内の
    位置ずれ又は/及び対向する面の面方向の間隔であるこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の位
    置ずれ検出方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項記載の位
    置ずれ検出方法を用いて第1物体面と第2物体面との光
    軸の位置合わせを行って該第1物体面上のパターンを第
    2物体面上に投影していることを特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から7のいずれか1項記載の位
    置ずれ検出方法を用いてレチクルとウエハとの位置合わ
    せを行った後に、レチクル面上のパターンをウエハ面上
    に投影露光し、その後、該ウエハを現像処理工程を介し
    てデバイスを製造していることを特徴とするデバイスの
    製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8の露光装置を用いてレチクル
    とウエハとの位置合わせを行った後に、レチクル面上の
    パターンをウエハ面上に投影露光し、その後、該ウエハ
    を現像処理工程を介してデバイスを製造していることを
    特徴とするデバイスの製造方法。
  11. 【請求項11】 第1の基板上(マスク)の第1のパタ
    ーンを、あらかじめ所定のショット配列にしたがって形
    成された複数の第2のパターンをもつ第2の基板(ウエ
    ハ)に対して、順次供給される第2の基板上のパターン
    に、アライメント検出系により位置合わせ後、露光転写
    する露光方法において、順次供給される所定数の第2基
    板のうち少なくとも一枚の基板におけるパターン配列の
    設計値からのずれ量を該アライメント検出系で計測し、
    これにより第2基板上の実際の配列を求める第1工程
    と、前記第1工程により求められた実際の配列と、設計
    上の配列の関係を、所定の変換パラメータで記述したと
    きの誤差が最小になるように該変換パラメータを決定す
    る第2工程と、該変換パラメータにより第1の基板に対
    する第2の基板の位置決めを行う第3工程と、第2基板
    上のパターンの位置ずれを計測し、露光する第4工程
    と、第2基板上に所定ショット数だけ第1のパターンを
    転写した後、第2基板上の第1のパターンと第2のパタ
    ーンの位置ずれを計測する第5工程と、第4工程と第5
    工程で得られた位置ずれ量から、第2基板上のパターン
    毎に位置合わせする(ダイバイダイモード)、第2基板
    上の複数のパターンの位置ずれから第2基板上の配列誤
    差を補正する(グローバルモード)、第2基板上の複数
    のパターンの位置ずれから第2基板上の配列誤差を補正
    し、補正残差が所定量を越えている場合は更に位置合わ
    せを行う(グローバル/ダイバイダイ併用モード)の選
    択を行う第6工程と、次回供給される第2基板からは、
    第6工程で選択されたモードで位置合わせを行い、露光
    する第7工程とを有することを特徴とする露光方法。
  12. 【請求項12】 前記グローバルモード及び、グローバ
    ル/ダイバイダイ併用モードは、該第4工程の位置ずれ
    計測値と該第5工程の位置ずれ計測値の差分値から、ア
    ライメント検出系のだまされ計測ショットを決定する工
    程と、該だまされ計測ショット以外のショットの第4工
    程の位置ずれ計測値を用いて、その配列誤差が最小にな
    る第2の変換パラメータを算出し、第2の変換パラメー
    タを用いて第5工程の計測値を補正することにより、全
    ショットの位置ずれが最小となるサンプルショットを決
    定する工程を含むことを特徴とする請求項11の露光方
    法。
  13. 【請求項13】 前記第7工程は、該アライメント検出
    系で、更に第1基板と第2基板の間隔を計測し、該計測
    値が所定量を越えている場合は間隔を所定量以下に合わ
    せた後、露光することを含むことを特徴とする請求項1
    1の露光方法。
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